JP6621490B2 - Harvester - Google Patents
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Description
本発明は、走行しながら圃場から収穫した農作物を収穫物タンクに一時的に収納する収穫機に関する。 The present invention relates to a harvesting machine that temporarily stores a crop harvested from a field while traveling in a harvest tank.
このような収穫機では、収穫物の収穫物タンクへの収納と収穫物タンクからの排出を繰り返しながら収穫作業を行う。特許文献1で開示されたコンバイン(収穫機の一種)では、収穫重量スイッチを操作すると、穀粒が貯留されている穀物タンクの測定重量から空の穀物タンクの測定重量を差し引いた量が穀物タンク内部の穀粒重量として求められ、表示される。また、複数の圃場で連続的に収穫作業を行っている場合には、総重量スイッチを操作することで圃場毎の収穫穀粒重量を確認することができる。しかしながら、この収穫機では、収穫物タンクへの収納と収穫物タンクからの排出を繰り返しながら、1つの圃場の収穫作業を行っている途中で、その時点までの当該圃場で収穫された穀物量(積算収量)を確認することができない。
In such a harvesting machine, the harvesting operation is performed while repeatedly storing the harvested product in the harvested product tank and discharging it from the harvested product tank. In the combine disclosed in
上記実情に鑑み、本発明の課題は、1つの圃場に対して収穫物タンクへの収納と収穫物タンクからの排出を繰り返しながら行われる収穫作業において、当該圃場の最終的な総収量だけでなく、収穫作業途中での当該圃場の収量も確認できる収穫機を提供することである。 In view of the above situation, the subject of the present invention is not only the final total yield of the field, but also the harvesting work performed while repeatedly storing and discharging from the harvest tank for one field. The purpose of the present invention is to provide a harvesting machine that can confirm the yield of the field during the harvesting operation.
本発明による収穫機は、走行しながら収穫された収穫物を一時的に貯留する収穫物タンクと、前記収穫物タンクから収穫物を排出するアンロード装置と、前記収穫物タンクに貯留された収穫物の量を測定するための測定器と、前記測定器の測定結果から算定された収量に基づいて、収穫された収穫物の合計量である積算収量を算定する収量算定部と、前記測定器の測定結果から算定される、前記収穫物タンクにおける貯留収穫物量である現在収量、及び、前記積算収量を表示する表示部と、を備え、前記収量算定部は、収穫機車体が水平姿勢であり、且つ、前記アンロード装置が収納状態であるときの前記測定器の測定結果から算定された収量を積算することにより前記積算収量を算定し、前記表示部は、前記現在収量の表示を含む表示画面と、前記積算収量の表示を含む表示画面と、の間で表示内容を切り替え可能であり、前記表示部は、前記現在収量と前記積算収量との和である暫定圃場収量を表示可能である。 The harvesting machine according to the present invention includes a crop tank that temporarily stores a crop that is harvested while traveling, an unload device that discharges the crop from the crop tank, and a harvest that is stored in the crop tank. A measuring device for measuring the amount of the product, a yield calculating unit for calculating an integrated yield, which is a total amount of harvested products, based on the yield calculated from the measurement result of the measuring device, and the measuring device A display unit for displaying the current yield, which is the amount of stored harvest in the harvest tank, and the integrated yield, calculated from the measurement results of the yield tank, wherein the harvesting machine body is in a horizontal posture. And the integrated yield is calculated by integrating the yield calculated from the measurement result of the measuring device when the unloading device is in the housed state, and the display unit includes a display including the display of the current yield screen A display screen including a display of the integrated yield, Ri can der switch the display contents between the display unit, it said can display the provisional field yield is the sum of the current and yield and the accumulated yield.
また、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記表示部は、前記現在収量をレベル表示形式で表示可能であり、前記積算収量を数値で表示可能である。 In one preferred embodiment of the present invention, the display unit can display the current yield in a level display format, and can display the integrated yield numerically.
収穫物タンクへの収納と収穫物タンクからの排出を繰り返しながら行われる収穫作業では、単一圃場の総収量を求めるためには、アンロード作業の前に収穫物タンクに貯留されている収穫物の収量を算定し、その収量を積算していく必要がある。その際、アンロード作業後において収穫物タンクに収穫物の残量が発生していた場合、その残量は、次の収量測定における誤差となってしまう。この誤差を避けるため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記収穫物タンクから収穫物を排出するアンロード作業の終了時に、前記収穫物タンクに貯留されている収穫物の量をタンク残量として測定し、測定された残量によって前記収量が修正される。 In harvesting operations that are repeated while being stored in the harvest tank and discharged from the harvest tank, in order to determine the total yield of a single field, the harvest stored in the harvest tank prior to the unloading operation It is necessary to calculate the yield and to add up the yield. At that time, if the remaining amount of the crop is generated in the crop tank after the unloading operation, the remaining amount becomes an error in the next yield measurement. In order to avoid this error, in one preferred embodiment of the present invention, at the end of the unloading operation for discharging the harvest from the harvest tank, the amount of the harvest stored in the harvest tank is stored in the tank. Measured as the remaining amount, and the yield is corrected by the measured remaining amount.
本発明による収穫機の具体的な実施形態を説明する前に、図1を用いて本発明を特徴付けている収量測定と収量表示との基本原理を説明する。図1で模式的に示されている収穫機は、米、麦、トウモロコシのなどの農作物を収穫する収穫機であり、収穫物タンク9を搭載している。収穫作業では、圃場を走行しながら収穫した収穫物が連続的に収穫物タンク9に貯留される。収穫物タンク9に貯留された収穫物の量(以下収量とも称する)を測定するための測定器2が備えられている。測定器2の種類とその測定方法は、本出願において特に限定されていない。しかしながら、収穫物を含む収穫物タンク9の重量を測定し、その重量から収穫物タンク9の重量を差し引いて、収穫物タンク9に貯留されている収穫物の重量を算定し、その算定された重量から収量を算定するような測定方法が好ましい。収量算定部5は、測定器2から出力された測定結果に基づいて収量を算定する機能を有する。
Before describing a specific embodiment of the harvester according to the present invention, the basic principle of yield measurement and yield display characterizing the present invention will be described with reference to FIG. The harvester schematically shown in FIG. 1 is a harvester that harvests crops such as rice, wheat, and corn, and is equipped with a
この収穫機は、収穫物タンク9への収納と収穫物タンク9からの排出を繰り返しながら1つの圃場に対する収穫作業を行い、単に収穫物タンク9に貯留されている分の収量だけでなく、当該圃場の最終的な総収量を含む当該圃場からの現在収量(収穫作業途中での収量)も算定して、表示する機能を備えている。このため、収穫作業途中で収穫物タンク9から収穫物を排出する作業(アンロード作業とも称する)の際には、排出される収量を算定し、当該収量は圃場単位の収量を求める積算のために用いられる。
This harvesting machine performs the harvesting operation on one field while repeating the storing in the
さらに、この収穫機には、当該収穫機の運転状態を検出する種々の状態検出器を含む状態検出器群3が配置されている。この状態検出器群3の検出結果から、測定器2の測定環境が高信頼度測定をもたらす高信頼度測定状況か、または低信頼度測定をもたらす低信頼度測定状況かを判定する測定状況判定部60が備えられている。この検出結果は各測定結果に関係付けられる。高信頼度測定状況は、収穫機が停止している状態や水平姿勢を維持している状態、収穫物タンク9に偏った荷重が掛からない状態などによって得られるものであるが、逆にこれらの状態が欠けると低信頼度測定状況となる。したがって、状態検出器群3には、収穫機の停止状態、収穫機の水平姿勢、収穫作業用機器への動力伝達状態、収穫作業用機器の非作業状態、収穫物排出用機器の状態などを検出するセンサやスイッチなどが含まれる。
Further, in this harvester, a state detector group 3 including various state detectors for detecting the operation state of the harvester is arranged. Measurement status determination for determining whether the measurement environment of the
収穫機が収穫対象となる圃場に到着すると圃場確認が行われ、これから行われる収穫作業に当該圃場の圃場IDが割り当てられ、圃場単位の収量算定処理に用いられる変数などがリセットされる。走行しながらの収穫作業が開始されると、所定の測定周期で出力される測定器2からの測定結果が、順次、収量算定部5に入力される。収量算定部5では、入力された測定結果に基づいて収量を算定するが、その際、対応する測定結果に関係づけられていた判定結果は、そのまま算定された収量に引き継がれる。つまり、収量算定部5では、入力された測定結果から、低信頼度収量と高信頼度収量とに区分け可能に収量を算定することができる第1算定処理が、まず実行される。
When the harvesting machine arrives at the field to be harvested, the field confirmation is performed, and the field ID of the field is assigned to the harvesting operation to be performed in the future, and variables used for the yield calculation processing for each field are reset. When the harvesting operation while running is started, the measurement results from the
さらに、高信頼度収量は、第2算定処理により、非積算用収量と積算用収量とに区分けされる。この第2算定処理では、算定された収量が収穫物タンク9から収穫物を排出するアンロード作業において、排出される収穫物の測定結果から算定されたものであるか否かがチェックされる。状態検出器群3からの検出結果から、アンロード作業が行われることが確認できる。したがって、この確認情報に基づいて、収量算定部5に入力された測定結果が、収穫物タンク9に貯留されていた収穫物の排出前の測定結果であるのかどうかを判定することができる。収穫物タンク9から貯留収穫物を排出(アンロード)する毎に算定された貯留収穫物の収量を集積することで圃場単位の収量が求められる。第2算定処理で、高信頼度収量がアンロード作業に伴う測定収量であると見なされると、その高信頼度収量は、積算用収量として利用される。それ以外の高信頼度収量は非積算用収量となるが、その時点で収穫物タンク9に貯留されている高信頼度の収穫物量を示しており、高信頼度の現在タンク収量として利用される。
Further, the high reliability yield is classified into a non-accumulation yield and an accumulation yield by the second calculation process. In this second calculation process, it is checked whether or not the calculated yield is calculated from the measurement result of the discharged harvest in the unloading operation for discharging the harvest from the
積算用収量は、圃場積算処理において、アンロード作業毎に圃場積算値として記憶され、随時積算され、その積算値は圃場積算値として出力される。この圃場積算値は、当該圃場での収穫作業が続行中であれば、その都度得られる非積算用収量と加算することにより、その時点までに圃場から収穫された収穫物の量である圃場現在収量として利用される。また、該圃場での収穫作業が完了した時の圃場積算値は、圃場総収量として、圃場管理等に利用される。 The yield for integration is stored as a field integrated value for each unloading operation in the field integration process, integrated as needed, and the integrated value is output as a field integrated value. This field integrated value is the current amount of the field that has been harvested from the field up to that point by adding it to the non-integrated yield obtained each time if the harvesting operation in the field is in progress. Used as a yield. Further, the field integrated value when the harvesting operation in the field is completed is used for field management or the like as the total field yield.
収量算定部5で算定された各収量は、表示部7に送られ、要求に応じて、表示部7の液晶パネルなどのディスプレイで表示される。その表示形態は、アナログ(図表)表示またはディジタル(数値)表示のいずれであってもよいが、測定周期が短く、表示される収量の更新間隔が短い場合には、アナログ表示の方が見易くなる。圃場総収量は、圃場IDにリンクしている圃場名などとともに表示可能である。圃場現在収量は、1つの圃場における収穫作業中に当該圃場での現時点までの収量を示す情報として表示される。非積算用収量は、収穫作業中の収穫物タンク9に貯留されている収穫物の量を示す情報として表示される。
Each yield calculated by the
以上のように、高信頼度収量は利用されるが、高信頼度収量は測定環境が高信頼度測定状況にある時にしか取得されないので、収穫作業の進行とともに常時その収量が更新されるわけではない。信頼度が低くても、常時更新され収量の表示が要求される場合には、低信頼度収量を利用することになる。生成された低信頼度収量は、そのままで、収穫作業中の収穫物タンク9に貯留されている収穫物の量を示す情報として表示可能である。さらに、低信頼度収量を圃場現在収量に加算した収量も、その時点までにおいて圃場から収穫された収穫物の量を示す情報として表示可能である。
As described above, the high-reliability yield is used, but the high-reliability yield is acquired only when the measurement environment is in the high-reliability measurement state. Therefore, the yield is not constantly updated as the harvesting operation proceeds. Absent. Even if the reliability is low, if it is constantly updated and the display of the yield is required, the low reliability yield is used. The generated low reliability yield can be displayed as information indicating the amount of the harvest stored in the
高信頼度収量に基づく情報と低信頼度収量に基づく情報とを区別できる形態で表示する要求を満たすためには、高信頼度収量に基づく情報と低信頼度収量に基づく情報とを別の領域で表示させるとよいし、表示色を変えてもよいし、それらを識別できるような識別子(マークやイラスト)をそれぞれの収量表示に付与してもよい。それらを区別なしで表示する場合には、高信頼度収量に基づく情報と低信頼度収量に基づく情報とを同一表示箇所に同一表示形態で表示することができる。 In order to satisfy the requirement to display the information based on the high reliability yield and the information based on the low reliability yield in a distinguishable form, the information based on the high reliability yield and the information based on the low reliability yield are separated from each other. May be displayed, the display color may be changed, or an identifier (mark or illustration) for identifying them may be assigned to each yield display. When displaying them without distinction, information based on the high reliability yield and information based on the low reliability yield can be displayed in the same display form in the same display form.
とくに、タンク現在収量などは、表示部7では、それが高信頼度収量に基づくものであるか低信頼度収量ものであるかに関係なく、表示すると好都合である。これにより、横揺れを伴った走行中などで、高信頼度収量が得られるような測定環境でなくても、信頼度が低いながらもその時点の収量が、順次、表示されるので、運転者は、収穫物タンク9に貯留されている収穫物のおおよその量(収量)をリアルに把握することができるからである。
In particular, it is convenient to display the current yield of the tank on the
次に、図面を用いて、本発明による収穫機の具体的な実施形態の1つを説明する。図2は、収穫機の一例であるコンバインの側面図であり、図3は平面図である。このコンバインは、自脱型コンバインであり、機体を構成する機体フレーム10が、左右一対のクローラ走行装置11によって対地支持されている。収穫対象の植立穀稈を刈り取るとともにその刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する刈取部12が機体前部に配置され、その後方に、操作台13を備えた操縦部14、さらには、刈取穀稈を脱穀・選別する脱穀装置15、脱穀装置15にて選別回収された穀粒を貯留する穀粒タンク(収穫物タンクの一種)9、穀粒タンク9から穀粒を排出するアンロード装置8、排ワラを処理する排ワラ処理装置16等が配置されている。操作台13には、図3に示すように、操縦レバーや変速レバーとともに、各種情報を表示するための制御モジュールである表示部7の構成要素である液晶パネル70が装備されている。
Next, one specific embodiment of the harvester according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 2 is a side view of a combine as an example of a harvesting machine, and FIG. 3 is a plan view. This combine is a self-removable combine, and a
脱穀装置15は、刈取部12から搬送された刈取穀稈の穂先側を脱穀処理し、脱穀装置15の内部に備えられた選別機構(図示せず)による選別作用により、単粒化した穀粒とワラ屑等の塵埃とに選別し、単粒化した穀粒を収穫物として穀粒タンク9に搬送する。脱穀処理されたあとの排ワラは排ワラ処理装置16にて細断処理される。
The threshing
図2と図3とから理解できるように、脱穀装置15から穀粒タンク9に穀粒を送り込むための穀粒搬送機構が配置されている。この穀粒搬送装置は、脱穀装置15の底部に設けられた一番物回収スクリュー17aと、スクリューコンベア式の揚穀装置17bとからなる。一番物回収スクリュー17aにて横送りされた穀粒は、揚穀装置17bにて上方に搬送されて、穀粒タンク9の上部に形成された投入口を通して穀粒タンク9内に送り込まれる。なお、図示は省略されているが、揚穀装置17bの上端領域には、穀粒を穀粒タンク9内に向けて跳ね飛ばす回転羽根が設けられ、穀粒が穀粒タンク9内に極力均一な水平分布状態で貯留させるように工夫されている。
As can be understood from FIG. 2 and FIG. 3, a grain transport mechanism for feeding the grain from the threshing
アンロード装置8は、穀粒タンク9の底部に設けられた底部スクリュー81と、穀粒タンク9の機体後部側に設けられた縦送りスクリューコンベア82と、脱穀装置15の上方を延びている横送りスクリューコンベア83とを備えている。穀粒タンク9内に貯留される穀粒は、底部スクリュー81から縦送りスクリューコンベア82を経て横送りスクリューコンベア83に送られ、横送りスクリューコンベア83の先端に設けられた排出口84から外部に排出される。縦送りスクリューコンベア82は、電動モータ85の作動により縦軸芯P2周りで回動操作可能に構成され、横送りスクリューコンベア83は油圧シリンダ86により基端部の水平軸芯P1周りで上下揺動操作可能に構成されている。これにより、穀粒を機外の運搬用トラック等に排出することができる位置に、横送りスクリューコンベア83の排出口84を位置決めすることができる。横送りスクリューコンベア83がほぼ水平で、横送りスクリューコンベア83の全体が平面視で収穫機の外形内に収まる位置姿勢が、横送りスクリューコンベア83のホームポジション(アンロード装置8のホームポジション)であり、このホームポジションで、横送りスクリューコンベア83は保持装置87によって下からしっかりと保持固定される。
The
図4に示されているように、穀粒タンク9の底部は、左底壁91と右底壁92とが、下方に向かった楔形状を作り出すように互いに傾斜しており、その尖端領域に底部スクリュー81が配置されている。左底壁91と右底壁92のそれぞれの上端と接続している左側壁93と右側壁94はほぼ直立している。左側壁93と右側壁94との上端は天壁95によって連結されている。このような穀粒タンク9の構造により、穀粒タンク9に投入された穀粒は底部スクリュー81に向けて流下する。
As shown in FIG. 4, the bottom of the
詳しくは図示されていないが、穀粒タンク9の後端部には筒状の揺動支軸部90が設けられている(図2参照)。この揺動支軸部90の揺動軸芯は、縦軸芯P2に一致しており、穀粒タンク9は、図3の点線で示すように、縦軸芯P2周りで外方の水平揺動可能である。つまり、穀粒タンク9は、揚穀装置17bから穀粒を受け取ることができる作業位置と、横側外方に張り出して前部側が脱穀装置15から離間して操縦部14の後方及び脱穀装置15の右側方を開放するメンテナンス位置とにわたって位置変更可能である。
Although not shown in detail, a cylindrical
このコンバインには、圃場における収量を求めるため、穀粒タンク9に貯留される穀粒の重量を測定結果として出力する測定器2を構成するロードセル20が備えられている。このロードセル20は、作業位置に位置する穀粒タンク9の荷重を受け止めて重量を計測可能なように機体フレーム10に支持される状態で設けられている。穀粒タンク9がメンテナンス位置から作業位置に向けて回動するに伴って、穀粒タンク9の下端支持部を受け止め支持しながらロードセル20にて重量計測が可能な重量計測位置Z(図5参照)まで案内する受け止め案内体21が備えられている。
This combine is provided with a
図4及び図5に示すように、受け止め案内体21にて案内される穀粒タンク9の下端支持部は、水平軸芯周りで回転可能に支持されて受け止め案内体21上を転動可能なローラ22にて構成されている。このローラ22は、穀粒タンク9の前側下部に取り付けられた支持部材97に対して、その支持部材97の下端部よりも下方に突出する状態で横向き支持軸22aにより回動自在に支持されている。また、このローラ22は、穀粒タンク9が作業位置にあるとき、穀粒タンク9の機体前後方向視で穀粒タンク9の左右幅方向の略中央部に下方に位置する状態で設けられている。なお、支持部材97は、図4に示すように、穀粒タンク9の前側壁96の下端部に固定されている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the lower end support portion of the
受け止め案内体21は、図5及び図6に示すように、ロードセル20の上部に備えられる重量検知部20aに対して上方から載置される荷重受け止め状態と、ロードセル20の上方を開放するように外方に退避する退避状態とに切り換え自在に設けられている。すなわち、機体フレーム10にブラケット10aを介して固定されている。ブラケット10aにより機体前後軸芯P4周りで回動自在に受け止め案内体21の基端部が支持されている。
As shown in FIGS. 5 and 6, the receiving
受け止め案内体21が荷重受け止め状態に切り換えられると、図5の実線にて示すように、受け止め案内体21の案内載置面21aが基端部よりも機体内方側に位置する状態となり、受け止め案内体21が退避状態に切り換えられると、図5の仮想線にて示すように、案内載置面21aが基端部よりも機体外方側に位置する。
When the receiving
図5に示すように、案内載置面21aは、荷重受け止め状態に切り換えられた状態で、穀粒タンク9がメンテナンス位置から作業位置に向けて回動するに伴って転動案内されるローラ22が上方に変位するように緩い傾斜角での傾斜状態となるように傾斜姿勢に形成されている。
As shown in FIG. 5, the
荷重受け止め状態に切り換えられた受け止め案内体21の下方側に位置して重量検知部20aにて受け止め案内体21を受け止める状態で、且つ、ロードセル20の本体部20bが載置支持される状態でロードセル20が機体フレーム10に取り付けられている。
The load cell is positioned below the receiving
上述したように、作業位置にある穀粒タンク9の機体前部側の荷重が受け止め案内体21を介してロードセル20にて受け止められるので、ロードセル20により穀粒タンク9に貯留されている穀粒の重量を測定することができる。なお、穀粒タンク9を揺動自在に機体フレーム10に支持する揺動支軸部90においては、穀粒タンク9の前端側が上下方向に少しだけ傾動可能なように融通(図示せず)が形成されており、その融通を利用してロードセル20にて穀粒タンク9の荷重を受け止めることができ、貯留穀粒の重量が測定可能となる。
As described above, since the load on the machine body front side of the
ロードセル20の測定結果(測定値)は、コンバインの機体が傾斜すると、そのことに起因して誤差が生じるおそれがあるが、このような機体の傾斜に起因する計測誤差を修正するようになっている。これは、図示されていない、機体の左右傾斜角を検出する左右傾斜角センサと、前後傾斜角を検出する前後傾斜角センサとからの検出値と、予め実験等により求められた修正用の演算式とを用いて、ロードセル20の測定結果が補正される。刈取作業が行われるのに伴って逐次変化する穀粒タンク9内での穀粒の貯留量(収量)が、ロードセル20によって測定され、その測定結果に基づいて算定された収量が、以下に詳しく述べる方法で液晶パネル70に表示される。
The measurement result (measured value) of the
図7には、収量(収穫量)を測定表示する制御系における制御ユニット100を中心とする機能が示されている。この制御系は、図1で説明した収量測定及び収量表示の原理を流用している。この制御の中核となる制御ユニット100には、ロードセル20の測定結果、操作入力デバイス30からの操作入力データ、状態検出器群3からの検出結果が入力される。状態検出器群3は、コンバインを構成する機器の状態を検出するセンサやスイッチ(SWと略称される)などの総称である。状態検出器群3には、例えば、コンバインの停車を検出する速度検出器、コンバインに装備されている車体の水平制御機構のホームポジションである水平姿勢への移行を検出する検出器、刈取部12や脱穀装置15への動力伝達を制御するクラッチの状態を検出する検出器、横送りスクリューコンベア83の保持装置87によって保持固定された状態であるアンロード装置8のホームポジション(アンロード装置8の収納位置)を検出する検出器、などが含まれている。操作入力デバイス30は、制御系に制御指令を与えるために運転者(作業者)によって操作されるデバイスであり、作業開始SW31や収量測定SW32などが含まれている。
FIG. 7 shows functions centered on the
収穫作業対象の圃場に到着した際に、当該圃場を確定した上で、作業開始SW31が操作されると、収穫作業の初期設定処理などをトリガーする指令が与えられる。この初期設定処理には、制御ユニット100で用いられる各種変数や制御パラメータのリセットや記憶すべきデータ(圃場単位の収量など)の記憶や転送なども含まれている。収穫作業中または収穫作業終了時に、収量測定SW32を操作することで、高信頼度測定状況が現出されるように各種動作機器を駆動させるとともに、現出された高信頼度測定状況での収量測定を実行させる指令が与えられる。なお、この操作入力デバイス30は、操作台13に装備されるタッチパネルを通じて統合的に構築することができる。
When the work start
制御ユニット100には、収量算定部5、測定状況判定部60、表示データ生成部71が構築されている。測定状況判定部60は、状態検出器群3からの検出結果に基づいて、ロードセル20の測定環境が、高信頼度測定をもたらす高信頼度測定状況か、または低信頼度測定をもたらす低信頼度測定状況かを判定し、その判定結果を出力する。収量算定部5は、高信頼度測定状況下におけるロードセル20の測定結果から高信頼度収量である収量を算定するとともに、低信頼度測定状況下におけるロードセル20の測定結果から低信頼度収量である収量を算定する。
In the
収量算定部5には、第1算定部51と、第2算定部52と、積算部53とが含まれている。第1算定部51は、ロードセル20の測定結果から収量を算定するが、その際、算定された収量は、測定状況判定部60の判定結果に基づいて、低信頼度収量と高信頼度収量とに区分けされる。第2算定部52は、第1算定部51で算定された高信頼度収量を、非積算用収量と積算用収量とに区分けする。1つの圃場での収穫作業において、穀粒が穀粒タンク9の容量の複数倍収穫される場合、この圃場の収量を算定するためには、穀粒タンク9がアンロード(穀粒排出)される毎に、それまでに貯留されていた穀粒を測定し、その測位結果から算定された収量を積算しなければならない。この積算に用いられる高信頼度収量が積算用収量であり、それ以外のアンロード作業とは関係ない時点で得られた高信頼度収量が非積算用収量である。第2算定部52は、受け取った高信頼度収量がアンロード作業に付随して行われた測定結果に基づくものであるかどうかを、測定状況判定部60からの判定結果によって決定することができる。積算用収量は積算部53に転送され、圃場単位の収量算定のために圃場積算値としてメモリに記憶され、必要に応じて、前回までの積算用収量に積算される。非積算用収量は、その時点で穀粒タンク9に貯留されている高信頼度の収穫物量を示しているので、高信頼度の現在タンク収量として表示するために用いることができる。積算部53は、順次受け取った積算用収量を積算して、圃場単位の積算収量として出力する。1つの圃場における収穫作業終了後の圃場積算値の総計は圃場総収量となり、圃場IDと関係づけられて記録される。収穫作業前の段階では、圃場積算値の総計はその時点までに得られた圃場収量であり、その後に算定された高信頼度収量である非積算用収量または低信頼度収量と加算され、圃場現在収量として表示に用いられる。
The
表示データ生成部71は液晶パネル70とともに表示部7を構成する。表示データ生成部71は、収量算定部5から受け取る各収量に基づいて、穀粒タンク9に貯留中の穀粒の量を示すタンク現在収量(本発明に係る「現在収量」に相当)の表示データ、圃場単位の現在収量(本発明に係る「積算収量」に相当)または圃場総収量(本発明に係る「積算収量」に相当)を示す圃場収量の表示データを生成する。図3で例示しているように、液晶パネル70では、運転者による選択に応じて、タンク現在収量、圃場単位の現在収量、圃場総収量が、図示されていない食味測定器によって算定される、収穫穀粒の平均タンパク、平均水分などともに表示される。なお、圃場単位の現在収量や圃場総収量は、数値で表示されているが、タンク現在収量は、穀粒タンク9の全容積に占める割合がわかりやすいように、積み上げ棒グラフのような、階層表示で表示される。
The display
上述した制御系における、測定、算定、表示の時系列的な流れの一例を図8と図9とを用いて説明する。図8は、圃場Aにおける作業開始から最初のアンロード作業まで流れを示しており、図9は、圃場Aにおける、さらなるアンロード作業(通常は複数回のアンロード作業)を通じて、総収量を算定し、次の圃場Bに移行するまでの流れを示している。 An example of a time-series flow of measurement, calculation, and display in the control system described above will be described with reference to FIGS. FIG. 8 shows the flow from the start of work in the field A to the first unload work, and FIG. 9 shows the calculation of the total yield through further unload work (usually multiple unload work) in the field A. The flow until the next field B is transferred is shown.
まず、時点T11で、収穫作業を行うべき圃場Aを確認し、作業開始SW31を操作し、作業条件等を設定して、収穫作業を開始する。なお、この実施形態では、作業開始SW31は、液晶パネル70における画面表示の切り替えのための表示切替SWと兼用化されており、この表示切替SWの長押しによって、作業開始SW31としての機能が起動する。また圃場確認作業を簡単にするため、作業開始SW31の操作に基づいて、液晶パネル70に圃場の地図が表示される。この表示画面から、該当する圃場をタッチすることで、当該圃場の属性データが表示されるので、作業対象となる圃場を間違いなく確認することができる。なお、作業開始SW31の操作によって、各種バッファや一時記憶メモリの初期化(リセット)を含む初期化処理が実行される。その際、この初期化処理の結果を運転者が視認できるように、図3で例示したような液晶パネル70における各種表示値が「0」ないし、初期値となっている様子が表示される。
First, at time T11, the field A where the harvesting operation is to be performed is confirmed, the operation start
収穫走行中のロードセル20による所定の測定周期での重量測定によって、測定値が出力される。この測定値は、図8では、添え字付き「a」で示されており、添え字は時系列を示す序数である。以後に出てくる添え字も時系列を示す序数である。測定タイミングは白丸で示されており、各白丸の上に付されている数字は測定値を示す模式的な数値である。収量算定部5での算定処理に用いられる測定結果は、所定時間間隔で得られた測定値をパラメータとするフィルタ関数で導出された代表値としての測定値であり、図では添え字付き「A」で示されている。そのフィルタ関数の最も簡単なものは算術平均や移動平均である。なお、この測定結果が得られるタイミングは、黒丸で示されており、各黒丸の上に付されている数字はその内容を示す数値である。この測定結果から収量算定部5で算定される収量は、添え字付き「Q」で示されている。ここでも、図中の「Q」の周辺に付されている数字は収量を示しているが、ここでは便宜上測定値と同じ数値を用いている。この収量は、低信頼度収量として取り扱われるが、液晶パネル70のタンク内収量を示す表示値(図中Kで示されている)として利用される。さらに、圃場収量を示す表示値として利用される。この表示値は、図中H(数値)で示されており、この数値は圃場識別番号であり、積算用の変数としてSが用いられている。つまり、H(数値)=S+Kとなる。
A measurement value is output by weight measurement at a predetermined measurement cycle by the
液晶パネル70に表示されているタンク内収量は、低信頼度収量であるので、高信頼度収量を得るために、時点T12で収量測定SW32が操作されたとする。これにより、コンバインは停車し、水平姿勢に戻り、収穫機器は非作業状態となる。この状況で得られた測定結果(図では大きな白丸とA10で示されている)から算定された収量は高信頼度収量(図ではQ10)となる。
Since the yield in the tank displayed on the
なお、より高信頼度の収量測定にとって重要な条件の1つは、アンロード装置8の横送りスクリューコンベア83が保持装置87の受け台にしっかりと重量がかかるように収められていることである。確実に収まっていないと、穀粒タンク9の重量が正確に測定できず、その結果、算定される収量が不正確となる。このため、収量測定SW32が操作されると、横送りスクリューコンベア83を保持装置87の受け台に下降する下降指令が出される。この下降指令が出たのちの所定時間経過後の測定結果が、高信頼度収量の算定のために用いられる。
Note that one of the important conditions for more reliable yield measurement is that the transverse
穀粒タンク9が満杯状態になった時点T13で、アンロード作業が行われる。アンロード作業時には、コンバインは停車し、水平姿勢に戻り、収穫機器は非作業状態となるので、このタイミングで、穀粒タンク9に貯留されている穀粒の測定が行われ、高信頼度測定状況での測定結果A20が得られる。さらに、測定結果A20から高信頼度収量Q20が算定される。さらに、積算用の変数であるSにQ20が代入される。以後、再び収穫作業が開始され、点信頼度収量Q21が得られると、タンク内収量として表示されるとともに、積算用の変数のSの値であるQ20と加算され、H(1)の値である圃場収量としても表示される。
At the time T13 when the
時点T14で、圃場Aでの収穫作業が完了すると、穀粒タンク9に貯留されている穀粒を排出する最後のアンロード作業が行われるが、それに先立って、高信頼度測定状況での測定が行われる。この測定結果(図では大きな白丸とA30で示されている)が得られるとともに、高信頼度収量(図ではQ30)も算定される。この最後に算定された高信頼度収量をこれまで積算された積算値に加えることで、この圃場Aでの総収量が算定される。この図例では、総収量は、H(1)=Q20+・・・+Q30となり、圃場Aの総収量として記録される。
When the harvesting operation in the field A is completed at the time T14, the final unloading operation for discharging the kernel stored in the
コンバインは、時点T21で、圃場Aから圃場Bに移行し、再び収穫作業を開始し、同様な穀粒測定、収量算定、収量表示の制御が実行される。 At time T21, the combine moves from the field A to the field B, starts the harvesting operation again, and performs similar grain measurement, yield calculation, and yield display control.
図8と図9との説明では触れられていないが、アンロード作業後において穀粒タンク9に穀粒の残量が発生していた場合、その残量は、次の収量測定における誤差となってしまう。この誤差を避けるため、制御ユニット100には、測定結果から穀粒タンク9に残量が存在していることを検知して、これを報知し、残量を排出することを促す警告を行う機能が備えられている。さらに、警告にもかかわらず、残量が排出されなかった際の例外処理として、推定される残量を算定し、圃場収量を算定する際その推定残量で修正する機能が積算部53に備えられている。
Although not described in the description of FIG. 8 and FIG. 9, when the remaining amount of the grain is generated in the
アンロード作業に先立って行われる収量算定は、圃場収量を算定するために必要であるので、収量算定を行うために収量測定SW32を操作することがアンロード操作手順に組み込まれている。しかしながら、収量測定SW32を操作して、高信頼度測定状況を完全に現出させてから収量算定を行うことがわずらわしいと感じる運転者もいる。このため、そのような収量測定SW32の操作を省略し、単にアンロード作業の操作をするだけで、穀粒排出前に収量測定を自動的に行う簡易モードを備えてもよい。
Since the yield calculation performed prior to the unloading operation is necessary for calculating the field yield, the operation of the
〔別実施の形態〕
(1)上述した実施形態では、穀粒タンク9の重量測定は、一端側を揺動支点として他端側を浮き構造として、その浮き構造の下端部と機体フレーム10との間にロードセル20を配置する構成を採用したが、これに代えて、穀粒タンク9を機体フレーム10に対して複数の支持点で支え、その支持点にロードセル20を配置するような構成を採用してもよい。
[Another embodiment]
(1) In the above-described embodiment, the weight measurement of the
(2)さらに、穀粒タンク9に貯留した穀粒の収量算定のための測定器2として、穀粒タンク9を含めてその重量を測定する以外に、直接穀粒の重量または容積を測定するような測定器を採用してもよい。
(2) Furthermore, as a
(3)図7で示された機能部の区分けは一例であり、それぞれの機能部の統合や、各機能部の分割は任意である。本発明の制御機能が実現するものであればどのような構成でもよいし、またそれらの機能は、ハードウエアまたはソフトウエアあるいはその両方で実現させてもよい。 (3) The division of the functional units shown in FIG. 7 is an example, and the integration of the functional units and the division of the functional units are arbitrary. Any configuration may be used as long as the control function of the present invention can be realized, and these functions may be realized by hardware and / or software.
(4)収量算定のため、ロードセル20を用いて穀粒タンク9の重量を測定するための構造に関する別実施形態が、図10と図11とに示されている。図10は、穀粒タンク9がメンテナンス位置から作業位置への移行途中での、ロードセル20付近の斜視図である。図11は、穀粒タンク9が作業位置に戻った際のロードセル20付近の断面図である。この別実施形態においても、ロードセル20は、機体フレーム10上に取り付けられている。穀粒タンク9の下部をロードセル20の重量検知部20aに向けて案内する受け止め案内片121が、ロードセル20を覆うように配置されている。受け止め案内片121は、穀粒タンク9がメンテナンス位置から作業位置に向けて回動するに伴って、穀粒タンク9の下端を受け止め支持しながら、穀粒タンク9をロードセル20の重量検知部20aの上方まで案内し、そこで、ロードセル20による穀粒タンク9の重量計測が行われる。受け止め案内片121には、穀粒タンク9がメンテナンス位置から作業位置に回動するに伴って、穀粒タンク9を持ち上げながら案内するように、傾斜面が形成されている。この傾斜面からさらに平坦面が延び、その先に位置する先端部は、下方に傾斜した傾斜面となっている。
(4) Another embodiment relating to a structure for measuring the weight of the
受け止め案内片121は、スカート部を有し、機体フレーム10に固定されたブラケット110aに対して機体前後方向に沿う機体前後軸芯P4周りで揺動可能に枢支ピンによって枢支されている。この枢支ピンを挿通させるためにブラケット110aに形成された貫通孔は、その上下方向のサイズが枢支ピンのサイズより大きい。その結果、枢支ピンと貫通孔との間に融通が作り出される。この融通により、機体前後軸芯P4に対して、受け止め案内片121は所定範囲内で上下位置変位可能である。つまり、受け止め案内片121は、ロードセル20の重量検知部20aに対して上方から覆う状態に位置する荷重受け止め状態と、ロードセル20の上方を開放するように上方外方に退避する退避状態とに切り換え自在である。さらに、この構造により、ロードセル20の上方を開放すると、受け止め案内片121の脱着作業を要さずにロードセル20の脱着を行うことも可能となる。なお、この別実施形態では、図11に示すように、ロードセル20の重量検知部20aには、下向き円筒状に形成されたキャップ部材20Aが上方から被せられている。したがって、穀粒タンク9の作業位置において、キャップ部材20Aの上面は受け止め案内片121の下面と接当し、キャップ部材20Aの下面は重量検知部20aの受圧面に上方から接当する。つまり、穀粒タンク9の前側の荷重が、受け止め案内片121とキャップ部材20Aとを介してロードセル20によって受け止められる。
The receiving
次に、作業位置において受け止め案内片121に穀粒タンク9の前側の荷重がかかるための構造を説明する。穀粒タンク9の下部には、アングル状の支持台123が取り付けられており、この支持台123の垂直壁123aに横向き支持軸22aを介してローラ22が回動自在に支持されている。ローラ22が受け止め案内片121に接当案内されるように、ローラ22の下端は支持台123の水平壁123bの下面より下方に位置している。このため、ローラ22が受け止め案内片121に案内されている状態では支持台123の水平壁123bが受け止め案内片121に対して接触せず、ローラ22が受け止め案内片121の先端部から離脱することで初めて、支持台123の水平壁123bが受け止め案内片121の平坦面に面接触する。この面接触を確実にするため、支持台123は、アジャスト機構を介して高さ調整可能に穀粒タンク9に取り付けられている。アジャスト機構は、図11に示すように、例えば、長孔を用いて支持台123を穀粒タンク9に固定する固定ボルトと、穀粒タンク9の下面に対して上端を押し当てるアジャストボルトとの組み合わせによって簡単に構成することができる。
Next, a structure for applying the load on the front side of the
さらに、穀粒タンク9の下部には、支持台123に隣接して、補助案内体190が設けられている。補助案内体190は、支持部材97の前面に取り付けられたそり状部材であり、補助ローラ191を備えている。穀粒タンク9がメンテナンス位置から作業位置に移動する際、補助ローラ191は機体フレーム10に設けられた傾斜台111の傾斜面に沿って転動する。補助案内体190と傾斜台111とは、ローラ22が受け止め案内片121を通り抜けた時に、補助ローラ191も傾斜台111を離れる相互位置関係を有するように設計されている。つまり、穀粒タンク9の作業位置において、ローラ22と補助ローラ191との何れもが宙に浮いた状態となり、支持台123の水平壁123bの下面と受け止め案内片121の平坦面とが面接触している安定した状態で、穀粒タンク9の重量がロードセル20によって測定される。
Further, an
本発明は、上述したコンバイン以外、トウモロコシ収穫機やその他の農作物収穫機に適用可能である。 The present invention is applicable to corn harvesters and other crop harvesters other than the above-described combine.
2 :測定器
20 :ロードセル
3 :状態検出器群
30 :操作入力デバイス
31 :作業開始SW
32 :収量測定SW
5 :収量算定部
51 :第1算定部
52 :第2算定部
53 :積算部
60 :測定状況判定部
7 :表示部
70 :液晶パネル
71 :表示データ生成部
8 :アンロード装置
9 :穀粒タンク(収穫物タンク)
100 :制御ユニット
2: Measuring instrument 20: Load cell 3: State detector group 30: Operation input device 31: Work start SW
32: Yield measurement SW
5: Yield calculation unit 51: First calculation unit 52: Second calculation unit 53: Integration unit 60: Measurement status determination unit 7: Display unit 70: Liquid crystal panel 71: Display data generation unit 8: Unload device 9: Grain Tank (harvest tank)
100: Control unit
Claims (3)
前記収穫物タンクから収穫物を排出するアンロード装置と、
前記収穫物タンクに貯留された収穫物の量を測定するための測定器と、
前記測定器の測定結果から算定された収量に基づいて、収穫された収穫物の合計量である積算収量を算定する収量算定部と、
前記測定器の測定結果から算定される、前記収穫物タンクにおける貯留収穫物量である現在収量、及び、前記積算収量を表示する表示部と、を備え、
前記収量算定部は、収穫機車体が水平姿勢であり、且つ、前記アンロード装置が収納状態であるときの前記測定器の測定結果から算定された収量を積算することにより前記積算収量を算定し、
前記表示部は、前記現在収量の表示を含む表示画面と、前記積算収量の表示を含む表示画面と、の間で表示内容を切り替え可能であり、
前記表示部は、前記現在収量と前記積算収量との和である暫定圃場収量を表示可能である収穫機。 A harvest tank that temporarily stores the harvest harvested while traveling; and
An unloading device for discharging the harvest from the harvest tank;
A measuring instrument for measuring the amount of the crop stored in the crop tank;
Based on the yield calculated from the measurement result of the measuring device, a yield calculation unit that calculates an integrated yield, which is the total amount of harvested harvest,
A current yield, which is calculated from the measurement result of the measuring instrument and is the amount of stored harvest in the harvest tank, and a display unit for displaying the integrated yield,
The yield calculation unit calculates the integrated yield by integrating the yield calculated from the measurement result of the measuring instrument when the harvester body is in a horizontal posture and the unloading device is in the retracted state. ,
The display unit, the display screen including the display of the current yield, a display screen including a display of the integrated yield, Ri can der switch the display contents between,
The said display part is a harvester which can display the temporary field yield which is the sum of the said present yield and the said integrated yield .
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