JP6619201B2 - 多軸掘削装置および多軸掘削方法 - Google Patents

多軸掘削装置および多軸掘削方法 Download PDF

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本発明は、複数の掘削体により掘削しつつ土壌と固化材を混合撹拌して行う地盤改良に用いる多軸掘削装置に係るものである。
従来、複数の掘削軸の下端に夫々掘削ヘッドを取付けて多軸掘削装置を構成し、各掘削軸を軸間連結体により連結した構成は、公知である(特許文献1)。
多軸掘削装置は、複数の掘削ヘッドにより地盤を掘削して撹拌すると共に、隣接する掘削ヘッド間の土壌に高圧噴射装置により固化材を噴射して混合撹拌して、地盤を改良している。
特開2012−117336号公報
前記公知例では、掘削ヘッドの掘削部分以外の未掘削地盤に、軸間連結体を食い込ませる必要があり、その押込抵抗(下降抵抗)により、本来多軸掘削装置による掘削に必要な掘進機構および掘削部品の重量が掘削ヘッド先端に加えられなくなり、掘進性能が低下して作業対象地盤の選択範囲が狭くなると共に、軸間連結体と掘削軸との取付部分に押込抵抗が掛かり、各構成品の損耗が激しくなるという課題がある。
また、強固な地盤に対しては掘進不能になる場合や、軸間連結体を含めた掘削装置の破損・損傷するという課題もある。
本願は、多軸掘削装置でありながら、軸間連結体の下降抵抗を抑制し、掘削作業効率の向上と多軸掘削装置の破損防止と作業対象地盤の選択範囲の拡大化を図ったものである。
請求項1の発明は、回転駆動部4から複数の出力軸7を互いに平行状態で垂下するように設け、各出力軸7の下部には下端に円形縦穴を掘削する掘削ヘッド10を有する掘削軸8の上部を夫々接続し、掘削ヘッド10には土壌改良剤を噴射する噴射口12Aを有する撹拌翼12を複数設けて構成し、隣接する各掘削ヘッド10は、各掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21が存在するように所定間隔をおいて設け、前記掘削ヘッド10の上方の隣接する掘削軸8と掘削軸8との間には軸間連結体15を設け、軸間連結体15は、掘削軸8を回転のみ自在に軸装する一対の連結軸受16を、連結軸受16の径より狭い幅で縦一枚板状に形成した連結スペーサ17により連結して構成し、軸間連結体15には、一対の掘削ヘッド10の間の掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21の軸間連結体15の下方の中央部分を掘削する軸間掘削装置20を設け、該軸間掘削装置20は、軸間連結体15の連結スペーサ17に、下面に下側鋸刃31を有して連結スペーサ17の長さ方向に往復移動する掘削体25を取付けて構成し、該掘削体25に前記掘削軸8の回転を伝達する駆動伝達部35は、一対の掘削軸8の何れか一方の掘削軸8にのみに、該掘削軸8に対して偏心縦軸回転するカム体36を固定状態に設け、カム体36の外周には連接棒37の一端側に設けた縦軸心で円筒形状のクランク筒部38を回転自在に嵌合させ、前記連接棒37の他端は掘削体25側に取付け、前記クランク筒部38は、横方向に外側半筒部39と内側半筒部40とに2分割し、カム体36の外周に左右側から合わさって密着するように、外側半筒部39と内側半筒部40とをボルト41により固定する構成とした多軸掘削装置としたものである。
請求項2の発明は、回転駆動部4から複数の出力軸7を互いに平行状態で垂下するように設け、各出力軸7の下部には下端に円形縦穴を掘削する掘削ヘッド10を有する掘削軸8の上部を夫々接続し、掘削ヘッド10には土壌改良剤を噴射する噴射口12Aを有する撹拌翼12を複数設けて構成し、隣接する各掘削ヘッド10は、各掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21が存在するように所定間隔をおいて設け、前記掘削ヘッド10の上方の隣接する掘削軸8と掘削軸8との間には軸間連結体15を設け、軸間連結体15は、掘削軸8を回転のみ自在に軸装する一対の連結軸受16を、連結軸受16の径より狭い幅で縦一枚板状に形成した連結スペーサ17により連結して構成し、軸間連結体15には、一対の掘削ヘッド10の間の掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21の軸間連結体15の下方の中央部分を掘削する軸間掘削装置20を設け、該軸間掘削装置20は、軸間連結体15の連結スペーサ17に、下面に下側鋸刃31を有して連結スペーサ17の長さ方向に往復横移動する掘削体25を取付けて構成し、該掘削体25に前記掘削軸8の回転を伝達する駆動伝達部35は、一対の掘削軸8の何れか一方の掘削軸8にのみに、該掘削軸8に対して偏心縦軸回転するカム体36を固定状態に設け、カム体36の外周には連接棒37の一端側に設けた縦軸心で円筒形状のクランク筒部38を回転自在に嵌合させ、前記連接棒37の他端は掘削体25側に取付け、前記クランク筒部38は、横方向に外側半筒部39と内側半筒部40とに2分割し、カム体36の外周に左右側から合わさって密着するように、外側半筒部39と内側半筒部40とをボルト41により固定する構成とした多軸掘削装置を用い、各掘削ヘッド10は、地盤に円形縦穴を、隣接する円形縦穴間に掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21が存在するように、所定間隔を開けて掘削し、掘削体25は軸間連結体15の長さ方向に往復移動して隣接する各掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21を掘削し、この状態で、装置全体を下降させて掘削する多軸掘削方法としたものである。
請求項3の発明は、掘削体25は、一対の掘削ヘッド10の間の掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21の軸間連結体15の下方中央部分を掘削する多軸掘削方法としたものである。
請求項4の発明は、掘削ヘッド10は、掘削ヘッド10の撹拌翼12の噴射口12Aから土壌改良剤を噴射しつつ掘削する多軸掘削方法としたものである。
請求項1の発明では、軸間掘削装置20が掘削ヘッド10の掘削しない未掘削地盤21を掘削するので、多軸掘削装置でありながら、軸間連結体15の下降抵抗を抑制し、掘削作業効率の向上と多軸掘削装置の破損防止と作業対象地盤の選択範囲の拡大化を図ることができ、また、掘削軸8に固定したカム体36の外周に連接棒連接棒37の円筒形状のクランク筒部38を回転自在に嵌合させているので、カム体36の摺動面がクランク筒部38により包囲されて土砂に対して非露出状態となって、摺動面が土砂や異物の噛み込むのを防止できると共に、摺動面の損傷を防止でき、また、カム体36の外面と連接棒37のクランク筒部38の内面とが円柱面状に全面にわたって互いに当接して摺動面の面圧を低くすることができ、また、掘削体25の往路と復路との切替時の衝撃を低下させることができ、連接棒37の耐久性を向上させることができ、クランク筒部38を外側半筒部39と内側半筒部40とに2分割しているので、連接棒37の取付を容易にできる。
請求項2の発明では、各掘削ヘッド10が掘削した隣接する円形縦穴間の、掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21を、軸間掘削装置20の掘削体25が往復移動して掘削するので、軸間連結体15の下降抵抗を抑制し、掘削作業効率の向上と多軸掘削装置の破損防止と作業対象地盤の選択範囲の拡大化を図ることができる。
請求項3の発明では、掘削体25は、一対の掘削ヘッド10の間の掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21の軸間連結体15の下方中央部分を掘削するので、軸間連結体15の下降抵抗を抑制し、掘削作業効率の向上と多軸掘削装置の破損防止と作業対象地盤の選択範囲の拡大化を図ることができる。
請求項4の発明では、掘削ヘッド10は、掘削ヘッド10の撹拌翼12の噴射口12Aから土壌改良剤を噴射しつつ掘削するので、作業対象地盤の選択範囲の拡大化を図ることができる。
多軸掘削装置の正面図およびベースマシンの側面図。 多軸掘削装置の一部正面図。 掘削ヘッドの平面図。 軸間連結体の正面図。 同平面図。 掘削体および駆動伝達部の正面図。 同平面図。 軸間連結体と掘削体および駆動伝達部の平面図。 軸間連結体と掘削体の縦断側面図。 軸間連結体と掘削体の縦断側面図。 軸間掘削装置の作動状態平面図。 軸間掘削装置の作動状態平面図。
本発明の一実施形態を図面により説明すると、1はベースマシン、2はベースマシン1の前部に設けたリーダであり、リーダ2に設けたガイドレール3に回転駆動部4を摺動自在に支持させる(図1)。
回転駆動部4はリーダ2の吊設部5から垂下するワイヤロープ6により昇降自在に吊設する。回転駆動部4には複数の出力軸7を互いに平行状態で且つ互いに反対方向へ同期的に回転するように設け、各出力軸7の下部には掘削軸8の上部を夫々連結接続する。9は出力軸7と掘削軸8との連結部である。
各掘削軸8の下部には、掘削軸8の軸心に対して放射方向に突出する掘削ヘッド10を有する多軸掘削装置11を設ける(図1)。多軸掘削装置11および掘削ヘッド10の構成は任意であり、本実施形態では、回転駆動部4に取り付けた各掘削軸8の軸心に対して放射方向に突出する撹拌翼12を回転方向に複数それぞれ設け、各撹拌翼12に掘削ビット13を設けており、掘削ヘッド10は掘削ビット13による掘削と撹拌翼12による土壌と土壌改良材との撹拌混合作用も期待する(図2、図3)。また、各掘削軸8の下端には掘削ビット14Aを有する下部ヘッド14Bを設けている。
撹拌翼12の先端には、固化液(セメントミルク)を高圧噴射する高圧噴射口12Aを設ける(図2、図3)。
多軸掘削装置11の上方の一対の掘削軸8と掘削軸8との間には軸間連結体15を設ける。本実施形態では2本の掘削軸8により多軸掘削装置11を構成しているが、3本以上の掘削軸8を並設した場合には、隣接する掘削軸8と掘削軸8の夫々の間に軸間連結体15を設ける。
軸間連結体15は、左右一対の連結軸受16を連結スペーサ17により連結して構成する(図4)。
軸間連結体15は、長さの相違する複数種類の連結スペーサ17を用意し、多軸掘削装置11の一対の掘削軸8と掘削軸8との間隔に合わせた連結スペーサ17を選択使用する。
そのため、軸間連結体15は、左右の連結軸受16に対して連結スペーサ17の両端を着脱自在に構成している。
連結軸受16の構成は任意であり、掘削軸8を回転自在に軸装できればよい。
多軸掘削装置11の上方の各掘削軸8の所定位置には下側フランジ部18を設け、下側フランジ部18の上面に軸間連結体15の連結軸受16の下部を支持させる。軸間連結体15の各連結軸受16の上面には掘削軸8の所定位置の上側フランジ19を当接させる(図4)。
したがって、軸間連結体15は、一対の各連結軸受16を下側フランジ部18と上側フランジ19により上下側から夫々挟持して、各掘削軸8と共に掘削軸8の昇降に追随して一体的に昇降する。
また、前記したように、各掘削軸8は軸間連結体15の各連結軸受16に回転自在に挿通し、軸間連結体15に対して各掘削軸8は回転して夫々の掘削ヘッド10を駆動回転させて掘削する。
また、多数の掘削軸8を設けた場合、隣接する掘削軸8間に軸間連結体15を夫々設けるが、夫々の軸間連結体15は同一構成でよく、理解を容易にするために、一対の掘削軸8を軸間連結体15により連結する例にて説明する。
軸間連結体15には、軸間掘削装置20を設ける。軸間掘削装置20は多軸掘削装置11の一対の掘削ヘッド10の間であって、前記軸間連結体15の下方の掘削ヘッド10が掘削していない未掘削地盤21を掘削するものである。22は掘削ヘッド10が掘削した縦穴である(図2、図3)。
軸間掘削装置20は、掘削体25を軸間連結体15の長さ方向に往復移動させて未掘削地盤21を揺動掘削する構成とする。
具体的には、軸間連結体15の連結スペーサ17の外周上方に掘削体25の一部を構成する上側移動体26を位置させ、連結スペーサ17の外周下方に掘削体25の一部を構成する下側移動体27を位置させ、上側移動体26と下側移動体27とを連結体28により軸間連結体15の連結スペーサ17を前後側から挟持してボルト29により連結固定し、上側移動体26の上面に上側鋸刃30を、下側移動体27の下面に下側鋸刃31を夫々設けて構成する(図2、図6)。
軸間掘削装置20は、掘削体25と掘削軸8との間に、掘削体25を往復移動させる駆動伝達部35を設ける(図2)。
駆動伝達部35の構成は、図7に示すように、掘削体25と一対の掘削軸8の何れか一方との間に設ける。一対の掘削軸8の何れか一方には掘削軸8に対して偏心している縦軸回転のカム体36を設け、カム体36の外周には連接棒37の一端側のクランク筒部38を嵌合させる。クランク筒部38は左右方向に外側半筒部39と内側半筒部40とに2分割し、カム体36の左右側から合わせてボルト41により固定する。
この場合、クランク筒部38は、外側半筒部39と内側半筒部40の内面がカム体36の外周に密着するように取付ける。
前記クランク筒部38の掘削体25側となる内側半筒部40にはロッド部45を設ける。ロッド部45が連接棒37の他端側となり、ロッド部45には掘削体25の連結体28に設けた取付部(スライドブロック)46をピン47により回動自在に軸着する。
そのため、掘削軸8の回転を、カム体36と連接棒37により左右往復移動に変換して掘削体25の取付部46に伝達し、掘削体25は左右往復移動して軸間連結体15の下方の未掘削地盤21を掘削する。
前記駆動伝達部35のカム体36の外周には連接棒37のクランク筒部38を嵌合させて取付けているので、カム体36の摺動面(カム作用面)はクランク筒部38により包囲されて土砂に対して非露出状態となり、カム体36とクランク筒部38との摺動面が土砂や異物の噛み込むのを防止すると共に、カム体36の摺動面が土砂等の接触によって損傷するのを防止し、円滑かつ確実に作動させる。
また、カム体36の外面と連接棒37のクランク筒部38の内面とが円柱面状に全面にわたって互いに当接しているので、掘削軸8の回転をカム体36がクランク筒部38に伝達する際の摺動面の面圧を低くすることができ、また、掘削体25の往路と復路との切替時の衝撃を低下させられ、連接棒37の耐久性を向上させることができる。
また、駆動伝達部35を設けた側の軸間連結体15の連結軸受16は、上側軸受部50と下側軸受部51とに上下一対に分割して構成し(図3)、上側軸受部50と下側軸受部51との間に空間部53を設け、空間部53内に前記駆動伝達部35を配置する。
そのため、駆動伝達部35のカム体36とクランク筒部38は上側軸受部50と下側軸受部51とにより上下側から挟まれた空間部53内にて回転作動するので、駆動伝達部35のカム体36とクランク筒部38に石や異物が直接当たることを防ぎ、カム体36と連接棒37の稼働部の変形および破損を防止する。
また、上側軸受部50と下側軸受部51との間の空間部53は、駆動伝達部35の連接棒37と掘削体25の連結体28の取付部46が往復移動する移動路としているので、空間部53の内端は上側軸受部50と下側軸受部51とを取付ける連結スペーサ17の上下取付部55、56の間にまで延長させる(図4)。
したがって、前記空間部53は上側軸受部50および下側軸受部51と連結スペーサ17の上取付部55および下取付部56とにより包囲された空間とし、駆動伝達部35の連接棒37と掘削体25の連結体28の取付部46が往復移動しうるスペースを有して構成する。
(実施形態の作用)
本発明は、上記構成であり、掘削軸8を互いに反対方向に同期的に回転させると、掘削軸8の下方の各掘削ヘッド10が回転し、ワイヤロープ6を伸ばして回転駆動部4を下降させて地中に掘削を開始すると、まず各掘削ヘッド10により隣接するように円形縦穴を掘削しつつ掘進する。
このとき、一対の掘削軸8間に設けた軸間連結体15には、軸間掘削装置20を設けているので、軸間掘削装置20は軸間連結体15の下方の未掘削地盤21を掘削し、軸間連結体15の下降抵抗を減少させ、掘削性能を維持する。
軸間掘削装置20は、掘削体25を軸間連結体15の長さ方向に往復移動させて未掘削地盤21を掘削する構成としているので、確実に掘削ヘッド10の間の未掘削地盤21を掘削して軸間連結体15を下降させられ、軸間連結体15の下降抵抗を減少させられる。
軸間掘削装置20は、掘削体25と一対の掘削軸8の何れか一方との間には、下側鋸刃31を有する掘削体25を往復移動させる駆動伝達部35を設けているので、軸間掘削装置20は掘削体25の下側鋸刃31が掘削ヘッド10による未掘削地盤21を掘削し、軸間連結体15の下降抵抗を減少させる。
駆動伝達部35は、一対の掘削軸8のうちの一方の掘削軸8にカム体36を設け、カム体36に掘削軸8の軸心に対して偏心している縦軸回転のカム体36を設け、カム体36の外周には連接棒37の一端側のクランク筒部38を嵌合させ、クランク筒部38の掘削体25側に設けたロッド部45には掘削体25の連結体28に設けた取付部(スライドブロック)46をピン47により回動自在に軸着しているので、掘削軸8の駆動回転により回転するカム体36と連接棒37のクランク筒部38の作用により、掘削軸8の回転運動を往復運動に変換して掘削体25に伝達し、掘削体25の下側鋸刃31が連結スペーサ17の長さ方向に往復移動して未掘削地盤21を掘削する。
即ち、図11(A)から図11(D)を経て図11(A)に戻るまで、カム体36が1回転すると、図12のようにストロークSの間を掘削体25は1往復する。
駆動伝達部35は、カム体36の外周に連接棒37のクランク筒部38を嵌合させて取付けているので、カム体36の摺動面(カム作用面)はクランク筒部38により包囲されて土砂に対して非露出状態となり、カム体36とクランク筒部38との摺動面に土砂や異物の噛み込まれるのを防止すると共に、カム体36の摺動面が土砂等の接触によって損傷するのを防止し、円滑かつ確実に作動させる。
また、クランク筒部38は、外側半筒部39と内側半筒部40の内面がカム体36の外周に密着するように、カム体36の左右側から合わせてボルト41により固定しているので、連接棒37のクランク筒部38のカム体36への取付作業を容易にする。
また、カム体36の外面と連接棒37のクランク筒部38の内面とが円柱面状に全面にわたって互いに当接するので、掘削軸8の回転をカム体36がクランク筒部38に伝達する際の摺動面の面圧を低くすることができ、また、掘削体25の往路と復路との切替時の衝撃を低下させられ、連接棒37の耐久性を向上させることができる。
また、駆動伝達部35を設けた側の軸間連結体15の連結軸受16は、上側軸受部50と下側軸受部51とに上下一対に分割して構成し、上側軸受部50と下側軸受部51との間に空間部53を設け、空間部53内に前記駆動伝達部35を配置しているので、駆動伝達部35のカム体36とクランク筒部38は上側軸受部50と下側軸受部51とにより上下側から挟まれた空間部53内にて回転作動し、駆動伝達部35のカム体36とクランク筒部38に石や異物が直接当たることを防ぎ、カム体36と連接棒37の稼働部の変形および破損を防止する。
また、上側軸受部50と下側軸受部51との間の空間部53は、駆動伝達部35の連接棒37と掘削体25の連結体28の取付部46が往復移動する移動路となるので、空間部53は駆動伝達部35の収容空間と作動スペースとなって、合理的な構成となる。
さらに、前記空間部53は駆動伝達部35の連接棒37と掘削体25の連結体28が往復移動しうる長さ(スペース)を有して構成しているので、掘削体25を確実に往復移動させ、未掘削地盤21の掘削作業の確実性を担保している。
即ち、空間部53は掘削体25の往復移動距離と同じ長さ(スペース)を有して構成することにより、駆動伝達部35の連接棒37の往復移動に上側軸受部50と下側軸受部51および連結スペーサ17の干渉を防止して、作動を確実にさせている。
掘削体25は、軸間連結体15の連結スペーサ17の外周上方に掘削体25の一部を構成する上側移動体26を位置させ、連結スペーサ17の外周下方に掘削体25の一部を構成する下側移動体27を位置させ、上側移動体26と下側移動体27とを連結体28により軸間連結体15の連結スペーサ17を前後側から挟持するように連結しているので、掘削体25の軸間連結体15への着脱は容易になり、メンテナンス作業を容易にする。
なお、掘削ヘッド10の撹拌翼12の先端には、固化液(セメントミルク)を高圧噴射する高圧噴射口12Aを設けているので、掘削ヘッド10の掘削ビット13による掘削径に対する径方向の改良断面の拡大と、撹拌翼12による土壌と土壌改良材(固化液)との撹拌混合作用も期待できる。
また、固化液を低圧で吐出し撹拌翼で土壌を機械的に撹拌する多軸式の機械撹拌工法において、軸間距離が大きく、連結スペーサ17が未掘削地盤21に直接当たる施工の場合は、本願課題と同様の課題が生じるので、この場合も本願発明の解決手段を効果的に用いることができる。
1…ベースマシン、2…リーダ、3…ガイドレール、4…回転駆動部、5…吊設部、6…ワイヤロープ、7…出力軸、8…掘削軸、9…連結部、10…掘削ヘッド、11…多軸掘削装置、12…撹拌翼、12A…高圧噴射口、13…掘削ビット、14A…掘削ビット、14B…下部ヘッド、15…軸間連結体、16…連結軸受、17…連結スペーサ、18…下側フランジ部、19…上側フランジ部、20…軸間掘削装置、21…未掘削地盤、22…縦穴、25…掘削体、26…上側移動体、27…下側移動体、28…連結体、29…ボルト、30…上側鋸刃、31…下側鋸刃、35…駆動伝達部、36…カム体、37…連接棒、38…クランク筒部、39…外側半筒部、40…内側半筒部、41…ボルト、45…ロッド部、46…取付部、47…ピン、50…上側軸受部、51…下側軸受部、53…空間部、55…上取付部、56…下取付部。

Claims (4)

  1. 回転駆動部4から複数の出力軸7を互いに平行状態で垂下するように設け、各出力軸7の下部には下端に円形縦穴を掘削する掘削ヘッド10を有する掘削軸8の上部を夫々接続し、掘削ヘッド10には土壌改良剤を噴射する噴射口12Aを有する撹拌翼12を複数設けて構成し、隣接する各掘削ヘッド10は、各掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21が存在するように所定間隔をおいて設け、前記掘削ヘッド10の上方の隣接する掘削軸8と掘削軸8との間には軸間連結体15を設け、軸間連結体15は、掘削軸8を回転のみ自在に軸装する一対の連結軸受16を、連結軸受16の径より狭い幅で縦一枚板状に形成した連結スペーサ17により連結して構成し、軸間連結体15には、一対の掘削ヘッド10の間の掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21の軸間連結体15の下方の中央部分を掘削する軸間掘削装置20を設け、該軸間掘削装置20は、軸間連結体15の連結スペーサ17に、下面に下側鋸刃31を有して連結スペーサ17の長さ方向に往復移動する掘削体25を取付けて構成し、該掘削体25に前記掘削軸8の回転を伝達する駆動伝達部35は、一対の掘削軸8の何れか一方の掘削軸8にのみに、該掘削軸8に対して偏心縦軸回転するカム体36を固定状態に設け、カム体36の外周には連接棒37の一端側に設けた縦軸心で円筒形状のクランク筒部38を回転自在に嵌合させ、前記連接棒37の他端は掘削体25側に取付け、前記クランク筒部38は、横方向に外側半筒部39と内側半筒部40とに2分割し、カム体36の外周に左右側から合わさって密着するように、外側半筒部39と内側半筒部40とをボルト41により固定する構成とした多軸掘削装置。
  2. 回転駆動部4から複数の出力軸7を互いに平行状態で垂下するように設け、各出力軸7の下部には下端に円形縦穴を掘削する掘削ヘッド10を有する掘削軸8の上部を夫々接続し、掘削ヘッド10には土壌改良剤を噴射する噴射口12Aを有する撹拌翼12を複数設けて構成し、隣接する各掘削ヘッド10は、各掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21が存在するように所定間隔をおいて設け、前記掘削ヘッド10の上方の隣接する掘削軸8と掘削軸8との間には軸間連結体15を設け、軸間連結体15は、掘削軸8を回転のみ自在に軸装する一対の連結軸受16を、連結軸受16の径より狭い幅で縦一枚板状に形成した連結スペーサ17により連結して構成し、軸間連結体15には、一対の掘削ヘッド10の間の掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21の軸間連結体15の下方の中央部分を掘削する軸間掘削装置20を設け、該軸間掘削装置20は、軸間連結体15の連結スペーサ17に、下面に下側鋸刃31を有して連結スペーサ17の長さ方向に往復横移動する掘削体25を取付けて構成し、該掘削体25に前記掘削軸8の回転を伝達する駆動伝達部35は、一対の掘削軸8の何れか一方の掘削軸8にのみに、該掘削軸8に対して偏心縦軸回転するカム体36を固定状態に設け、カム体36の外周には連接棒37の一端側に設けた縦軸心で円筒形状のクランク筒部38を回転自在に嵌合させ、前記連接棒37の他端は掘削体25側に取付け、前記クランク筒部38は、横方向に外側半筒部39と内側半筒部40とに2分割し、カム体36の外周に左右側から合わさって密着するように、外側半筒部39と内側半筒部40とをボルト41により固定する構成とした多軸掘削装置を用い、各掘削ヘッド10は、地盤に円形縦穴を、隣接する円形縦穴間に掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21が存在するように、所定間隔を開けて掘削し、掘削体25は軸間連結体15の長さ方向に往復移動して隣接する各掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21を掘削し、この状態で、装置全体を下降させて掘削する多軸掘削方法。
  3. 請求項2において、掘削体25は、一対の掘削ヘッド10の間の掘削ヘッド10が掘削しない未掘削地盤21の軸間連結体15の下方中央部分を掘削する多軸掘削方法。
  4. 請求項3において、掘削ヘッド10は、掘削ヘッド10の撹拌翼12の噴射口12Aから土壌改良剤を噴射しつつ掘削する多軸掘削方法。
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