JP6618759B2 - 近似同期式cdma通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、近似同期式CDMA通信システム及び通信方法に関する。特に、厳密な送信電力制御や同期制御を行うことなく低コストかつ高効率の符号分割多元接続(CDMA)を実施することができる近似同期式CDMA通信システム及び通信方法に関する。
近年、センサーそのものやセンサーネットを利用したシステムの進歩とともに、センサーを設置する場所についての制約が少ない無線通信を用いたセンサーネットが増えている。
図1は、一つのセルを示し、セル内にアクセスポイントまたは基地局1(以降、適宜単にアクセスポイント1という)が置かれる。さらに、セル内には、同一のアクセスポイント1と通信する複数のセンサー2が存在する。複数のセンサー2は、対応する通信ノードに接続され、無線でアクセスポイント1にアクセスする。
複数のセンサー2との無線通信を行うためには、アクセスポイント1ごとに一定の台数以下の通信ノードを割り当て、通信ノード間の通信が混信しないように(チャンネル分離)することが必要である。
チャンネル分離の一つの有力な方法がスペクトラム拡散を用いた符号分割多元接続(Code Division Multiple Access (CDMA))である。最もシンプルな方法は、互いに直交する符号を用意して、一つのチャネルに一つの符号を割り当てて、その符号をスペクトラム拡散に使うものである。符号がお互いに直交することを利用して、チャンネル分離を行う。
しかし、スペクトラム拡散によるCDMA方式では、通信データを全てのチャンネルで同期しないといけないという制約がある。同期できないと、チャンネル分離がうまく動作しない。
光通信や電波通信において、特許文献1により、ZCZ符号を利用して、効率の高い符号分割多元接続 (CDMA)を実現する近似同期式CDMA方式が提案されている。これらはZCZ符号を用いることで、同期に一定の許容範囲を与えるものである。
ここで、ZCZ符号は、長さLの符号N本から構成され、Zで表される零相関範囲(Zero-Correlation Zone)を持つ。ZCZ 符号は、絶対値がZ以下の数tだけ符号がずれてもチャンネル分離ができるように作られた符号の集合である。同じ符号について、絶対値が1以上Z以下の値tだけずらしても自己相関関数の値が0となり、相異なる符号については、絶対値がZ以下の値tを位相差にもつ相互相関関数の値が0となるものである。L,N,Z にはL≧N(Z+1)の関係が成立するため、必要以上にZを大きくするとZCZ符号の数が減るため、同時に対応するチャンネル数が減る。
特許文献1には光通信における光近似同期式CDMA方式に関する技術が記載されており、特許文献2には電波領域の無線通信における同様の近似同期式CDMA通信方式が記載されている。これらの近似同期式CDMA方式では、同期制御信号が必要であるが、特許文献3,4,5には、ZCZ符号を同期とチャンネル分離の両方に用いることで、厳密な同期制御信号を必要としない近似同期式CDMA方式が提案されている。
通常のCDMA方式では、互いに直交する長さLの直交符号L本を用いる。相異なる符号の内積の値が0となることを利用して、符号ごとにチャンネルを割り当てて、チャンネルの分離(識別)を行う。
上記の特許文献3,4,5 に示されるZCZ符号は、絶対値がZ以下となるτだけずれても直交する。Zだけずらして内積をとり、その値が0となることを利用して、チャンネルの分離を行う。
このとき、ずらした部分については図2のように、符号の最初に折り返して符号を周期的に扱って内積を計算するものと、図3のように、符号を有限長のものとして扱って、長さL-tについてだけ内積をとるものがある。図2,図3の例は共にシフトt=2の時の内積を示し、図2の例では、ZCZ符号を拡散符号として用いた場合、通信するデータのビットパターンによって、内積が0とならないことがある。一方、図3の方法では、通信するデータの内容によらず、ずらして計算した内積の値は0となる。
ここで、長さLの符号で互いに直交するものは、たかだかL本しか存在しない。このことから、長さLで絶対値がZ以下までずらしても直交するようにすると、符号の本数はたかだかL/(Z+1)となる。
ここで、大量のセンサーをセンサーネットで用いる場合、線の敷設が不要な無線が適している。図1において、近距離無線通信では、センサー2が接続される通信ノードは、アクセスポイント1と無線通信を行う。
通常一つのアクセスポイント1は、その近くに設置したセンサー2に接続される通信ノードと無線通信を行い、一つのアクセスポイント1と、そのアクセスポイント1と通信を行うセンサー群で一つのセルが形成される。
同一セル内は、アクセスポイント1とセンサー2の距離は近いため、時刻のずれはあまり大きくない。一方、別のセルに属する代替されるアクセスポイント1とセンサー2が通信しようとすると、それらの間の距離が長くなるため、生じうる時刻ずれの最大長も長くなる。
特開2005−175849号公報 特開2007−49688号公報 特開2011−49922号公報 特開2011−114636号公報 特開2011−114657号公報
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アクセスポイントが故障した場合、そのアクセスポイントと通信していたセンサーや通信ノードとの通信が途絶えてしまう。これを防ぐ方法の一つとして、近隣のアクセスポイントを代替に用いるものがある。すなわち、災害や機器の故障などによってアクセスポイント1が利用できなくなった場合、近隣の別のアクセスポイントが利用できれば、センサーネットワークの利用を継続できる。
しかし、先に述べた先行技術では、異なるセルに属するアクセスポイントとの間で生じうる時刻ずれに対応できるようにするために、用いるZCZ 符号のZの値を大きくしなければならない。そうするとZCZ符号の本数が減少して、利用できるチャンネル数が減少してしまうという問題が存在する。
すなわち、既存のZCZ符号を用いた近似同期式CDMAに関する発明では、全ての符号と符号ペアについて同一の零相関範囲Zを持っている。アクセスポイント1が故障して、そのアクセスポイント1と通信していた、センサー2が接続されるノードを別のアクセスポイントと通信させようとすると、もともとのセルとの距離を超えて通信することが必要となる。
利用できるチャンネルの本数は、ZCZ符号の本数以下となる。そのため、通常は、通信できるチャンネルの本数は、同一セル内で通信できることを前提に、同一セル内での時間ずれに対応できる最小のZの値をとるようにする。
この場合、隣接したセルであっても、ZCZ符号によるチャンネル分離ができない。このことから、従来のZCZ符号を使った近似同期式CDMAシステムでは、通信チャンネルを減らしてZの値を大きくしない限り、故障したアクセスポイントの役割を隣接セルのアクセスポイントで代替できないという問題が存在する。
したがって、本発明の目的は、上記の従来技術における問題に鑑みて、厳密な送信電力制御や同期制御を行うことなく低コストかつ高効率の符号分割多元接続(CDMA)を実施することができる近似同期式CDMA通信システムを提供することにある。同時に、隣接するセルに属する通信ノードやセンサーとの間では、同一セル内の通信ノードやセンサーの間よりも、より大きな時間ずれに対応できるようにし、故障したアクセスポイントの役割を隣接セルのアクセスポイントで代替できる近似同期式CDMA通信システム及び通信方法を提供することにある。
上記課題を解決する本発明に従う近似同期式CDMA通信システムは、一側面として、複数のアクセスポイントのそれぞれを母点としてボロノイ分割により複数のセルが隣接して構成され、それぞれのセルにおいてアクセスポイントと通信ノードとの間で通信を行う近似同期式CDMA通信システムであって、前記アクセスポイントと通信ノードとの間で通信を、ZCZ符号が複数の部分集合を持ち、異なる部分集合に属する符号間では、符号全体で決まるZよりも大きいずれでも内積が0となる構造化ZCZ符号を用いることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明に従う近似同期式CDMA通信システムは、前記一側面において、一態様として、前記構造化ZCZ符号は、次の条件を満たすことを特徴とする。
1)ZCZ符号(長さL、本数N、内積をずらす許容範囲Z)を用い、Nが理論的限界のL/(Z+1)に等しいか、略等しいという条件を満足する。
2)前記ZCZ符号は、長さLの符号の集合uであり、全体でn0 n1本の符号からなり、n0個の部分集合uk,(0≦k<n0)に分割することができ、全ての部分集合ukはn1本の符号uk,r (0≦k<n0, 0≦k<n1) からなり、異なる部分集合には、共通の符号が含まれない。
全ての符号について、絶対値が1以上Z以下のtに対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる。相異なる符号について、絶対値がZ以下のtに対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる。
相異なる部分集合に属する符号について、絶対値がZ’(Z’>Z)以下に対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる。
上記課題を解決する本発明に従う近似同期CDMA通信システムは、前記一側面において、一態様として、前記構造化ZCZ符号は、部分集合を有し、異なる部分集合に属する系列間では、同一の部分集合の符号間よりも大きい時間ずれを許容することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明に従う近似同期式CDMA通信システムは、前記一側面において、別の態様として互いに近い距離にある通信ノードをグループ分けし、一つのグループの通信ノードと一つのアクセスポイントに前記構造化ZCZ符号の部分集合の一つを対応させ、通信ノードが異なるアクセスポイントと通信する場合は、同じグループのアクセスポイントにアクセスする時よりも時間ずれの許容度を大きく設定することを特徴とする。
さらに、上記課題を解決する本発明に従う近似同期式CDMA通信システムは、前記一側面において、更に別の態様として、前記アクセスポイントの状態を監視する監視ノードを有し、前記監視ノードは、一のセル内のアクセスポイントが障害となる時、前記ボロノイ分割と双対のドローネ三角網から前記障害となるアクセスポイントを除去して、ボロノイ分割を局所的に再構築し、前記ボロノイ分割により再構築される近接セルのアクセスポイントに前記障害となるアクセスポイントを代替させることを特徴とする。
本発明に従う通信システムは、以上のように構成されていることによって、あるアクセスポイントが故障しても、故障したアクセスポイントと通信していたセンサーや通信ノードをボロノイ分割で適切に分割した上で、近隣のアクセスポイントとの通信を行うことで、センサーネットの機能を維持することができる。
一つのセルを説明する図である。 ZCZ符号でチャネル分離を行う場合に、周期的シフトを説明する図である。 ZCZ符号でチャネル分離を行う場合に、有限長シフトを説明する図である。 障害のあるアクセスポイントのセルと隣接するセルの関係を説明する図である。 本発明に従うシステムの構築の手順を示すフロー図である。 ボロノイ分割を説明する図である。 図6の複数のアクセスポイントの領域をボロノイ分割によって生成したセルと通信ノードを示す図である。 ボロノイ分割(a)とその双対ドローネ三角形網(b)の関係を対比して示す図である。 故障したアクセスポイントをドローネ三角形網から除去した例と、ドローネ三角形網を再構築した例を示す図である。 再構築されたドローネ三角形網と、それに対応して新たな通信セルを示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態例を説明する。なお、実施の形態例は、本発明の理解のためのものであり、本発明の適用はこれに限定されない。本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲及び、これと類似の範囲に及ぶ。
図4は、本発明の近似同期式CDMA通信システムにおける隣接セルのアクセスポイントを通じての通信の継続を説明する図である。
今、セルC1内の複数のセンサー2は、アクセスポイント1が障害となった場合に、隣接セルC2のアクセスポイント10を代替のアクセスポイントとする場合を考える。セルC1内のセンサー21は、セルC1内のアクセスポイント1との距離は近いが、隣接セルC2のアクセスポイント10との距離は遠くなる。
ここで、本発明では、条件としてZCZ符号(長さL、本数N、内積をずらす許容範囲Z)を用い、Nが理論的限界のL/(Z+1)に等しいか、略等しいという条件を満足しながらセルに属する通信ノードやセンサーとの間では、同一セル内の通信ノードやセンサーの間よりも、より大きな時間ずれに対応するようにする。
更なる条件として、本発明により以下のように定義されるZCZ符号を用いる。これを構造化ZCZ符号と呼ぶ。
すなわち、構造化ZCZ符号は、長さLの符号の集合uであり、全体でn0 n1本の符号からなる。そして、n0個の部分集合uk, (0≦k<n0)に分割することができ、全ての部分集合ukはn1本の符号uk,r(0≦k<n0, 0≦k<n1) からなり、異なる部分集合には、共通の符号は含まれない。
全ての符号について、絶対値が1以上Z以下のtに対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる。
相異なる符号について、絶対値がZ以下のtに対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる。
相異なる部分集合に属する符号について、絶対値がZ’(Z’>Z)以下に対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる。
上記条件を満たすZCZ符号を利用することで、故障したアクセスポイント1の隣接セルC2を拡大しても近似同期式CDMA通信をすることが可能となる。
上記条件を満たす構造化ZCZ符号の一つに、ZCZ符号が複数の部分集合を持ち、異なる部分集合に属する符号間では、符号全体で決まるZの値よりも大きなずれで内積を計算しても内積が0となるものがある。
構造化ZCZ符号を用いることで、あるアクセスポイント1が故障した場合に、故障したアクセスポイント1のセルC1に隣接したセルC2のアクセスポイント10によって、故障アクセスポイントの代替をすることが可能となる。
実際のシステムでは、上記構造化ZCZ符号の条件が満たされた上で、故障したアクセスポイントのセルC1に隣接したセルC2を再構成する具体的な手段が必要となる。
従来のZCZ符号による近似同期通信では、あるアクセスポイントが故障した場合に、故障したアクセスポイントの隣接セルのアクセスポイントで故障したアクセスポイントを代替させようとすると問題が生じる。
これに対して本発明では、構造化ZCZ符号を用いることで、1)従来のZCZ符号による近似同期式CDMA通信と同様に、複雑な同期の仕組みを必要とせずに、同期とチャンネル分離を可能にし、2)同一セル内だけではなく、隣接セルからの信号の干渉にも影響しないシステムを構築する。
かかるシステムの構築は図5に示すフローの手順により行われる。
まず、図示しないシステム監視手段により、図6のセルの領域(a)をそれぞれのアクセスポイント1を母点とするボロノイ分割で生成する(ステップS1:図6(a)から図6(b))。
ここで、ボロノイ分割とは、あらかじめ与えられた点(母点)の集合に対して、隣り合う母点間を結ぶ直線に垂直二等分線を引き、各母点の最近隣領域の境界線とする分割をいい、非特許文献1などに、高速生成方法が複数提案されている。また数値誤差などの問題にも対応した生成方法も非特許文献2などで示されている。
図7は、図6の複数のアクセスポイントの領域をボロノイ分割によって生成したセルと通信ノードを示す。図7において、黒丸がアクセスポイント1であり、それぞれの三角形が通信ノード2を表している。
ここで、アクセスポイント1の個数Nよりも多い(n0≧N)部分集合を持ち、一つのアクセスポイント1が接続するセンサーや通信ノード2の総数の最大nが、一つの部分集合に属する系列の数から6引いたものよりも少なくなるように(n1≧n+6)構成する。ここで、n+6としたのは、ボロノイ分割で生成される多角形が平均して6つの辺を持つ、すなわち一つのセルに対して、隣接セルが6つあることから6としている。
本発明は、アクセスポイント1を母点としてボロノイ分割を行い(ステップS1)、それぞれのアクセスポイント1の最近隣領域にあるセンサーや通信ノード2をそのアクセスポイント1に割り振っておく。それと同時に、近接アクセスポイント10のドローネ三角網も作成しておく(ステップS2)。
ドローネ三角網とは、あらかじめ与えられた点(母点)の集合に対して、隣りあう母点間を結んでできる三角形網を意味する。ボロノイ分割とは双対の関係にあって、ボロノイ分割かドローネ三角形網の一方が与えられれば、他方も一意に定まる。図8は、かかるボロノイ分割(a)とその双対ドローネ三角形網(b)の関係を対比して示す図である。
本発明では、図4において、アクセスポイント1は、そのセル内の通信ノードやセンサー2と通信すると同時に、アクセスポイント1自体がネットワークにつながっている。そのネットワーク上に、図示しない監視ノードを設置し、アクセスポイント1が故障していないかを常時確認する(ステップS3)。
監視ノードがアクセスポイント1の故障を検知すると(ステップS4,Y)、故障したアクセスポイントをドローネ三角形網から除去する(ステップS5)。ついで、新たに互いに隣接する関係にあるアクセスポイント間を結んでドローネ三角形網を再構築する(ステップS6)。
再構築したドローネ三角形網からボロノイ分割を再構築し、それを新たなセルとする(ステップS7)。
新たなセルとアクセスポイントと通信を継続する(ステップS8)。
図9は、上記ステップS5,S6に対応する図であり、上記ステップS5により一つの母点即ち、故障したアクセスポイントをドローネ三角形網から除去した例を示し(図9(a))、更にステップS6によりドローネ三角形網を再構築した例(図9(b))を示す図である。さらに、図10は、再構築されたドローネ三角形網(図10(a))に対応して
構築される新たな通信セルを示す(図10(b))。
上記した本発明の特徴をまとめると、センサーや通信ノード2は、そのアクセスポイント1と、構造化ZCZ符号をスペクトラム拡散としたCDMAで通信を行う。構造化ZCZ符号の相互相関関数がある位相差範囲で零となることを用いて、時間ずれの許容度をもたせながら、混信や干渉を防ぐことができる。
構造化ZCZ符号の自己相関関数が、位相差0の周囲のある位相差範囲で零となることを用いて、同期を行う。
そして、あるアクセスポイントに障害が発生した場合には、故障したアクセスポイントの隣接アクセスポイントをドローネ三角形網から調べて、それらを故障したアクセスポイント1の代替アクセスポイント10とする(図4参照)。その代替アクセスポイント10ではもともと通信していたセンサーやノード20に加えて、故障していたアクセスポイント1と通信していたセンサーやノード2との通信を行う(図4参照)。
ボロノイ分割で、隣接する領域の母点を結ぶと三角形網が生成できる(図8(b))。これをもとのボロノイ分割の双対ドローネ三角形網と呼ぶ。ドローネ三角形網は、ボロノイ分割を計算する過程で同時に生成することができる。
図8(b)から一つの母点(本発明では一台の故障したアクセスポイントに相当)を除外したものを図9(a)に示す。そして、図9(b)は、図9(a)をもとにボロノイ分割を行ったものである。図9(a), 図9(b)に示すように変化は局所的で計算量も少ない。この計算は、センサーネット全体用の図示しないサーバ(監視ノード)で行う。
故障したアクセスポイント1と通信していたセンサーや通信ノード2は、ボロノイ分割を局所的に再構築して、故障したセルの近隣アクセスポイント10に割り振られる(図10)。
故障したアクセスポイント1を除いて、ボロノイ分割を行う際、アクセスポイントとセンサーや通信ノードの通信の組合せは、故障したアクセスポイント1の近隣アクセスポイント10についてのみ行う。
以上に示した構成により、本発明は、他の通信ノードからの干渉の影響が少なく、効率が高く低コストのCDMA方式の通信において、アクセスポイントが故障しても近隣のアクセスポイントを用いて通信を継続できるセンサーネット用無線システムが実現できる。
1,10 アクセスポイント(通信ノード)
2,20,21 センサー
C1,C2 セル

Claims (4)

  1. 複数のアクセスポイントのそれぞれを母点としてボロノイ分割により複数のセルが隣接して構成され、それぞれのセルにおいてアクセスポイントと通信ノードとの間で通信を行う近似同期式CDMA通信システムであって、
    前記アクセスポイントと通信ノードとの間通信に、長さL、本数N、内積をずらす許容範囲ZのZCZ符号が複数の部分集合を持ち、異なる部分集合に属する符号間では、符号全体で決まる前記Zよりも大きいずれでも内積が0となる構造化ZCZ符号を用い、
    前記構造化ZCZ符号は、
    1)前記ZCZ符号(長さL、本数N、内積をずらす許容範囲Z)を用い、Nが理論的限界のL/(Z+1)に等しいか、略等しいという条件を満足する、
    2)前記ZCZ符号は、長さLの符号の集合uであり、全体でn 0 n 1 本の符号からなり、n 0 個の部分集合u k , (0≦k<n 0 )に分割することができ、全ての部分集合u k はn 1 本の符号u k ,r (0≦k<n 0 , 0≦k<n 1 ) からなり、異なる部分集合には、共通の符号が含まれない、
    3)全ての符号について、絶対値が1以上Z以下のtに対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる、同一の部分集合に属する相異なる符号について、絶対値がZ以下のtに対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる、及び相異なる部分集合に属する符号について、絶対値がZ’(Z’>Z)以下に対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となるという条件を満たすことを特徴とする近似同期式CDMA通信システム。
  2. 請求項において、
    前記複数のアクセスポイントの状態を監視する監視ノードを有し、
    前記監視ノードにより
    一のセル内のアクセスポイントが障害であることを検知すると
    前記ボロノイ分割と双対のドローネ三角網から前記障害となるアクセスポイントを除去して、ボロノイ分割を局所的に再構築し、
    前記ボロノイ分割により再構築される近接セルのアクセスポイントに前記障害となるアクセスポイントを代替させる、
    ことを特徴とする近似同期式CDMA通信システム。
  3. 複数のアクセスポイントのそれぞれを母点としてボロノイ分割により複数のセルが隣接して構成され、それぞれのセルにおいてアクセスポイントと通信ノードとの間で通信を行う近似同期式CDMA通信システムにおける通信方法であって、
    前記アクセスポイントと通信ノードとの間で、長さL、本数N、内積をずらす許容範囲ZのZCZ符号が複数の部分集合を持ち、異なる部分集合に属する符号間では、符号全体で決まる前記Zよりも大きいずれでも内積が0となる構造化ZCZ符号を用いて、前記アクセスポイントと通信ノードとの間で通信を行ない、
    前記構造化ZCZ符号は、
    1)前記ZCZ符号(長さL、本数N、内積をずらす許容範囲Z)を用い、Nが理論的限界のL/(Z+1)に等しいか、略等しいという条件を満足する、
    2)前記ZCZ符号は、長さLの符号の集合uであり、全体でn 0 n 1 本の符号からなり、n 0 個の部分集合u k , (0≦k<n 0 )に分割することができ、全ての部分集合u k はn 1 本の符号u k ,r (0≦k<n 0 , 0≦k<n 1 ) からなり、異なる部分集合には、共通の符号が含まれない、
    3)全ての符号について、絶対値が1以上Z以下のtに対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる、同一の部分集合に属する相異なる符号について、絶対値がZ以下のtに対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となる、及び相異なる部分集合に属する符号について、絶対値がZ’(Z’>Z)以下に対して、tだけずらして、有限長さ符号として内積をとると、その値が0となるという条件を満たすことを特徴とする近似同期式CDMA通信システムにおける通信方法。
  4. 請求項において、
    前記複数のアクセスポイントの状態を監視する監視ノードを有し、
    前記監視ノードにより、
    一のセル内のアクセスポイントが障害であることを検知する工程と、
    前記ボロノイ分割と双対のドローネ三角網から前記障害となるアクセスポイントを除去して、ボロノイ分割を局所的に再構築する工程と、
    前記ボロノイ分割により再構築される近接セルのアクセスポイントに前記障害となるアクセスポイントを代替させる工程を、
    有することを特徴とする近似同期式CDMA通信システムにおける通信方法。
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