JP6618023B1 - 循環式ジョーロ - Google Patents

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Abstract

【課題】植木鉢やプランタンで花や植物を育てるときの給水において、水を循環させながら給水しようとする循環型ジョーロを提供する。【解決手段】植木鉢Bやプランタンへの給水において、固定的な循環ポンプを設置することなく、ポータブルタイプでの自動給水を実現するため、ジョーロ1の内側側面に、仕切り板で隔離された状態で循環ポンプ2を設置し、ジョーロで給水し、植木鉢下部から出てくる余分な水を受け皿Aに溜め、その水を循環ポンプで吸い上げジョーロに戻し、再びジョーロから適宜給水できるようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、植木鉢やプランタンで花や植物を育てるときの給水において、水を循環させながら給水しようとする循環型ジョーロに関する。
近年、生活水準の向上により都会で自然に親しむ手段としてガーデニングが一般的に行われ、植木鉢やプランタンに花や観葉植物を植え、室内やベランダで育てながら鑑賞することが広く行われている。室内やベランダで花や植物を育てる場合に、必要な水を必要な量だけ、如何に無駄なく、効率よく給水するかが大きな課題である。
発明が解決しようとする課題
そのため、従来からいろいろなタイプの自動給水器が提案されている。
例えば実用新案登録第3153611に記載されているように、植木鉢の下部に、植木鉢を通過して出てきた水の溜まり部を設けて、その水を循環用ポンプで循環させ、給水した水を再利用して給水を自動化しているものが多い。
このようなタイプの給水器では、住人が不在の時でも、給水しようとする目的で考案されているものが多く、植木鉢に固定的に循環ポンプが設置されており、植木鉢毎に循環ポンプとその給排水経路を設置する必要があり、植木鉢が多くなると、設置スペースも広く必要となり、費用も大きくなる(課題1)。
また、このタイプではポンプの汲み上げ水量がそのまま植木鉢に給水されており、給水量の調整は不可能で、適切な水量の給水という点でも課題がある(課題2)。
植木鉢に給水する循環ポンプが固定的な設置ではなく、ハンディで且つポータブルタイプで植木鉢に給水する機器としては、給水ポンプを別置きの水槽等の水に接続し、排水ホースにより植木鉢に給水するタイプがいろいろな形態で一般に市販されている。これらは複数の植木鉢に給水することはできるが、給水で溢れ出た水はそのまま流し去られてしまっており、再利用されることはなく、無駄になっている(課題3)。
また、植木鉢等が屋内に設置されており、受け皿に溜まった水を排水したり循環したりする機能がない場合は、給水の都度、植木鉢等を水の流せる場所に移動し、給水後にまた元に戻す作業が必要であり、屋内で給水する場合の課題であった。(課題4)
本考案は、上記の課題を解決するために、植木鉢に給水した水を再利用しつつ、固定的な循環ポンプを設置することなく、適量の給水をすることを目的に開発された。
課題を解決するための手段
前記問題点を解決するため、本考案では、給水に使用するジョーロ本体が循環ポンプを備え、且つ、受け皿に溜まった水を循環ポンプに戻す吸込み側ホースと吸い上げた水をジョーロ本体に戻す排水側ホース備えたことを特徴とし、循環ポンプをジョーロのような持ち運び可能な給水器具(以下ジョーロと呼ぶ)と一体化して、ハンディで且つポータブルタイプの給水器具とすることにより実現した。
具体的には、ジョーロ本体の内側側面に、仕切り板で隔離された状態で小型循環ポンプを設置し、循環ポンプに接続する吸込み側ホースを、植木鉢の受け皿に着脱可能なクリップ等で固定することで、ジョーロで給水されて植木鉢下部から受け皿に溜まった水を循環ポンプで吸い上げ、吸い上げられた水は循環ポンプから排水側ホースを経由してジョーロに戻し、再びジョーロ本体から適宜給水できる構造になっている。
発明の効果
本発明の循環型ジョーロによれば、
(1)循環ポンプは植木鉢に固定的に設置されておらず、循環型ジョーロ内の循環ポンプから出ている吸込み側ホースを、給水する植木鉢の受け皿に移動させるだけで、容易に次の植木鉢に給水することが可能となり、複数の植木鉢への給水が効率的に行うことが可能である。
(2) 植木鉢に給水された水は、植木鉢を通過して受け皿に溜まり、吸込み側ホースから循環ポンプを介して、ジョーロに戻り、再びジョーロから給水されるので、給水された水を無駄にすることがない。
(3) 循環ポンプは植木鉢に固定的に設置されていない為、植木鉢以外の余分なスペースは不要で、ハンディなポータブル循環型ジョーロのみで、複数の植木鉢に給水することが可能であり、経済的である。
(4) 植木鉢への給水は、ジョーロに溜まった水を人手で行う為、適切な水量に調整しながら、適切な箇所に給水することが可能となる。
(5) 植木鉢に給水した水が受け皿から溢れて流れ出す心配がないので、屋内に設置されている植木鉢においても屋内で給水することが可能で、給水の都度 屋外に持ち出す等の煩雑な作業は必要なくなる。
本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案の循環型ジョーロの実施形態を示す断面・構造図である。
図1において、1はジョーロ本体であり、2はジョーロ本体1の内側に、仕切り板7により隔離された循環ポンプである。3はポンプ駆動用電池、4はジョーロ取手1−2に設置されている循環ポンプをオン・オフする手元スイッチ、6は循環ポンプ2に接続されている吸込み側ホースで、その先は植木鉢の受け皿Aに、ホースクリップ8で固定されている。また、循環ポンプの排水側には、排水側ホース5が接続されており、仕切り板7を貫通してジョーロ本体1に水が戻るようになっている。
本実施形態では仕切り板7で循環ポンプ2やポンプ駆動用電池3をジョーロ本体1の中の水と分離しているが、吸込み側パイプ6は仕切り板7とジョーロ本体1の側面を、排水側パイプ5は仕切り板7を夫々貫通しており、循環ポンプ等の電気制御部が水に接触しないよう、気密性の高い構造にすることが必要である。
そのコストダウン対策として、図2に示す別実施例のように、循環ポンプ2をジョーロ本体1の外付けとし、吸込み側ホース6をジョーロ外周の下面からサポート金具10等で固定して配管し、植木鉢の受け皿Aに接続し、排水側ホース5はジョーロ上面のジョーロ蓋部1−3からジョーロ本体1に戻る構造とすることで、配管類が水の有るジョーロ本体を貫通することもなく、循環ポンプの電気制御部が水に晒される危険は無くなる。
本発明における循環型ジョーロ構成 本発明における循環型ジョーロの別実施例
1 ジョーロ本体
1−2 ジョーロ取手部
1−3 ジョーロ蓋部
2 循環ポンプ
3 ポンプ駆動用電池
4 手元スイッチ
5 排水側ホース
6 吸込み側ホース
7 仕切り板
8 ホースクリップ
9 吸込みフィルター
10 サポート金具
A 受け皿
B 植木鉢

Claims (1)

  1. 植木鉢やプランタンに給水するジョーロであって、受け皿に溜まった水を循環する循環ポンプを備え、循環ポンプ、駆動用電池、及び電気制御部がジョーロ本体の水と仕切り板で分離され、吸込み側ホースが循環ポンプの下部に接続され、排水側ホースが循環ポンプの上部より仕切り板を貫通してジョーロ本体に給水できる構成であることを特徴とする循環型ジョーロ。
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