JP6615531B2 - X線コンピュータ断層撮影装置及び医用画像処理装置 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置及び医用画像処理装置 Download PDF

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Description

画像領域微分に基づいてコーンビームアーチファクトを大幅に低減するX線コンピュータ断層撮影(X線CT:Computer Tomography)装置及び医用画像処理装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影において、コーンビームアーチファクトはコンピュータ断層撮影において周知の問題である。特に、先進のCTシステム内のX線源におけるコーン角は極めて大きく、ラドン領域内でデータを失うことに起因して、CFK画像はコーンビームアーチファクトを被る傾向がある。
1つの従来技術の手法では、円形コーンビームCT内のアーチファクトは、円形軌道とライン軌道の組み合わせのような理論的に完全な軌道に基づく厳密な再構成を適用することによって大幅に除去される。厳密な再構成のために、ラインスキャンを追加することによって、円形軌道とともに理論的に完全な軌道が達成されるが、追加のスキャンはしばしば、入手できないか、または収集することが非現実的である。さらに、円形データおよびラインデータは同時に得られないので、2回のスキャン間で動きまたは試剤の増強効果に何からの変化があると、2つのデータセット間でデータに不一致が生じ、画像精度に影響を及ぼす。最後に、追加のスキャンは、望ましくないことに、患者をさらに多くの放射線量にさらす。
上記の理由から、円形データのみから画像ボリュームを正確に再構成することが特に関心を集めている。1つの従来技術の手法では、ラインデータを推定するために、スキャノグラムが用いられる。この手法は、患者の放射線量を増加しないが、推定されたラインデータが全体的にかなりのアーチファクトを低減するのに役に立つものの、依然としてコーンビームアーチファクトが目につく。同時に、同じく動きまたは試剤の増強効果の何からの変化があると、スキャノグラムに基づいて結果として生成された画像に不正確さが生じる。
また、従来技術として、改善された画像が円形データおよび推定されたラインデータから再構成されるように、所定の軸に沿って拡張された大きな画像に基づいてラインデータを推定する別の方法が開示されている。この様な大きな画像は、所望の視野(FOV:field of view)より大きな視野も有し、Z方向に拡張され、拡張された大きな画像を生成する。オプションで、倍率が用いられるが、倍率値は、改善された画像を再構成するために再構成前に決定されている。
上記の技法において、円形コーンビームコンピュータ断層撮影(CT)においてアーチファクトを大幅に低減するためのシステムおよび方法をさらに改善することが依然として望まれている。
一実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、X線管と、前記X線管が発生するX線を検出するX線検出器と、前記X線検出器によって検出されたX線に基づき生成された第1の画像を撮影対象の長手方向に沿って微分して微分済み画像を生成し、前記微分済み画像を順投影して微分済みデータを生成し、前記微分済みデータを用いたたたみ込み処理によりたたみ込み済みデータを生成し、前記たたみ込み済みデータを逆投影して第2の画像を生成し、前記第2の画像に基づいて前記第1の画像を補正して補正済み画像を生成することで、補正処理を実行する画像補正部と、を具備する。
本発明の一実施形態による、円軌道にわたって収集されたデータから再構成された画像内のコーンビームアーチファクトを大幅に低減するためのマルチスライスX線CT装置またはスキャナの一実施形態を示す図。 本発明の一実施形態によってコーンビーム(CB)アーチファクトが大幅に低減される理由の一態様を示す図。 本発明の一実施形態による、画像領域において微分することによってコーンビーム(CB)アーチファクトを大幅に低減する例示的なプロセスに関与する全体的なステップを示す流れ図。 本発明の一実施形態における、画像領域において微分することによってコーンビームアーチファクトを大幅に低減するための特定の概念的な解決策を示す図の集合を示す図。 コーンビームアーチファクト低減プロセスに関与するステップを示す流れ図。 本発明の一実施形態における、画像領域において微分することによるコーンビームアーチファクト低減プロセスに関与するステップを示す流れ図。 本発明の一実施形態における、画像領域において微分することによるコーンビームアーチファクト低減プロセスの一実施態様に関与する詳細なステップを示す流れ図。 500mmの視野を有する512×512×320の元のFDK画像Image[x、y、z]の図。 z方向に沿った2つのスライス間の差を微分することによって生成されたz差画像(DDZ)の図。 画像IMAGEが最初に順投影(FP:forward project)され、その後、ラインデータが微分される第1の再構成画像の図。 z方向に沿って2つのスライス間の差を微分することによってz差画像(DDZ)が生成され、その導関数が順投影(FP)される第2の再構成画像の図。
本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、画像領域微分に基づいてコーンビームアーチファクトを大幅に低減する補正処理を実行するものである。以下の説明においては、当該補正処理を実行するX線コンピュータ断層撮影装置を例として説明する。しかしながら、当該例に拘泥されず、X線コンピュータ断層撮影装置を用いて予め取得されたX線CT画像を用いて、当該補正処理を、医用画像処理装置を用いて実現するようにしてもよい。また、当該補正処理を実行する専用プログラムを、医用ワークステーションにインストールし起動させることによって実現するようにしてもよい。
図1は、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の構成を示した図である。類似の参照番号が複数の図を通して対応する構造を示しており、詳細には図1を参照すると、図が、ガントリ100および他のデバイスまたはユニットを含む、本実施形態によるマルチスライスX線CT装置またはスキャナの一実施形態を示す。ガントリ100は側面図で示されており、X線管101と、環状フレーム102と、多列または2次元配列タイプX線検出器103とをさらに含む。X線管101およびX線検出器103は環状フレーム102上の被検体Sを横切って正反対に取り付けられ、環状フレーム102は回転軸RAの回りに回転可能に支持される。回転ユニット107は、0.4秒/回転のような高速度でフレーム102を回転させ、その間、被検体は、図示される紙面の内外の方向に軸RAに沿って移動する。
マルチスライスX線CT装置は、高電圧発生器109をさらに含み、高電圧発生器は、X線管101がX線を生成するように、スリップリング108を通してX線管101に印加されることになる管電圧を生成する。X線は被検体Sに向かって放射され、被検体の断面積が円によって表される。X線検出器103は、被検体Sを通り抜けて伝搬した放射X線を検出するために、X線管101から、被検体Sを挟んで反対側に位置する。
図1をさらに参照すると、X線CT装置またはスキャナは、X線検出器103からの検出された信号を処理するための他のデバイスをさらに含む。データ収集回路またはデータ収集システム(DAS)104は、チャネルごとにX線検出器103から出力された信号を電圧信号に変換し、その電圧信号を増幅し、その信号をディジタル信号にさらに変換する。X線検出器103およびDAS104は、所定の1回転当たり総投影数(TPPR:total number of projections per rotation)を取り扱うように構成され、TPPRは最大で900TPPR、900TPPR〜1800TPPR、および900TPPR〜3600TPPRとすることができる。
上記のデータは、非接触データ送信機105を通して、ガントリ100の外部のコンソール内に収容される前処理デバイス106に送信される。前処理デバイス106は、生データに関する感度補正のような特定の補正を実行する。その後、記憶デバイス112が、再構成処理の直前の段階において、投影データとも呼ばれる結果として生成されたデータを記憶する。記憶デバイス112は、再構成デバイス114、入力デバイス115、表示デバイス116、コーンビーム(CB)アーチファクト低減デバイス117およびスキャン計画支援装置200とともに、データ/制御バスを通してシステムコントローラ110に接続される。スキャン計画支援装置200は、スキャン計画を作成するために撮影技師を支援するための機能を含む。
再構成デバイス114の一実施形態は、種々のソフトウェア構成要素およびハードウェア構成要素をさらに含み、投影データに関する所定の解析的再構成プロセスを実行する。本実施形態の一態様によれば、CT装置の再構成デバイス114は、有利には、所定のフィルタ補正逆投影(FBP:filtered backprojection)技法を用いることによって、画像ボリュームを再構成する。
本実施形態の別の態様によれば、CT装置の再構成デバイス114は、有利には、反復再構成技法を用いて全変動(TV:total variation)を最小化する。一般に、本発明の一実施形態における再構成デバイス114は、全変動反復再構成(TVIR:total variation iterative reconstruction)アルゴリズムを実行し、そのアルゴリズムは、順序部分集合同時代数再構成(OS−SART:ordered subset simultaneous algebraic reconstruction technique)のような投影データ同時代数再構成と、TV最小化ステップのような正規化とを実行する。2つのステップは、メインループにおいて順次に実施され、一実施形態では、そのループにおける反復回数が規定される。
TV最小化ステップ前に、投影データは順序部分集合同時代数再構成技法(OS−SART)を受ける。投影データは、所定の数の部分集合Nにグループ分けされ、各グループは特定の数の表示を有する。順序部分集合同時代数再構成技法(OS−SART)中に、一実施形態では、各部分集合が順次に処理される場合がある。別の実施形態では、複数の中央処理ユニット(CPU:central processing unit)またはグラフィックス処理ユニット(GPU:graphics processing unit)のような特定のマイクロプロセッサを利用することによって、複数の部分集合を並列に処理することができる。全変動(TV)最小化ステップでは、再構成デバイス114の一実施形態は、ライン探索方式を利用して、現在の画像ボリュームの目的関数が先行する画像ボリュームの目的関数より小さくなるのを確実にするように、正のステップサイズを探索する。
順序部分集合同時代数再構成技法(OS−SART)中に、再構成デバイス114は2つの主な演算も実行する。すなわち、部分集合Nごとに、再構成デバイス114は、画像ボリュームを再投影して、計算された投影データを形成し、被測定投影データと計算された投影データとの間の正規化された差を逆投影して、更新された画像ボリュームを再構成する。追加の詳細では、再構成デバイス114の一実施形態は、レイトレーシング技法を用いることによって画像ボリュームを再投影し、その技法では、システム行列の係数はキャッシュされない。さらに、再構成デバイス114の一実施形態は、部分集合内の全ての光線(X線レイ)を同時に再投影し、これはオプションでは並列に実施される。逆投影において、再構成デバイス114の一実施形態は、ピクセル駆動技法を用いて、部分集合内の正規化された差投影データの全てを逆投影し、所望の更新された画像ボリュームを形成する。再構成デバイス114は、部分集合内の全ての光線和、すなわち、差投影データを逆投影して画像ボリュームを形成するので、この演算もオプションで並列に実施される。これらの演算は、一度のOS−SARTステップを完了するために、全ての部分集合Nに適用される。さらに、オプションで、AWADが組み合わせられる。
上記の構成要素に加えて、本発明の一実施形態は、コーンビームアーチファクト低減を実行するための種々の他のソフトウェアモジュールおよびハードウェア構成要素をさらに含む。本発明の一態様によれば、CT装置のコーンビーム(CB)アーチファクト低減デバイス117は、有利には、特定の状況下でコーンビームアーチファクトを大幅に低減するためにコーンビームアーチファクト低減機能を実行する。一般に、CBアーチファクトは、画像品質を劣化させる、シェーディングコーンビームと高コントラストコーンビームとを含む2つの成分を有する。画像品質を改善するために、シェーディングはリビニング(rebinning)をフィルタリングすることによって補正され、一方、高コントラストは1つの例示的なプロセスではライン画像によって補正される。
本発明の別の実施形態では、CT装置のコーンビーム(CB)アーチファクト低減デバイス117は、有利には、厳密な再構成の要素およびSARTのような反復再構成の要素を組み合わせて、コーンビームアーチファクトを大幅に低減する。後にさらに詳細に説明されるように、再構成デバイス114は、円形光源軌道にわたってコーンビーム源を用いて収集された被測定投影データから円形画像を再構成する。その後、CBアーチファクト低減デバイス117は、画像領域内の円形画像を微分し、その後、効率および画像品質を改善するために、微分された円形画像からラインデータを順投影する。再構成デバイス114は、順投影前に微分された順投影されたラインデータに基づいて、ライン画像を再構成する。上記のステップに基づいて、CBアーチファクト低減デバイス117は、円形画像およびライン画像を合成する。従来通りに再構成されていれば画像に存在していたCBアーチファクトに比べて、合成された画像は大幅に低減されたCBアーチファクトを含む。最後に、CBアーチファクト低減デバイス117は、補正済み画像を出力する。
本発明による一実施形態では、コーンビームアーチファクト低減デバイス117は、データ/制御バスを介して、記憶デバイス112、再構成デバイス114、表示デバイス116および入力デバイス115のような他のソフトウェアモジュールおよび/またはシステム構成要素に動作可能に接続される。この点に関して、コーンビームアーチファクト低減デバイス117は、本発明による他の実施形態では、コーンビームアーチファクト低減機能および/または他の関連するタスクを必ずしも単独で実行するとは限らない。さらに、本発明による代替の実施形態において、コーンビームアーチファクト低減デバイス117は、オプションでは、再構成デバイス114のような他のデバイスの一部である。コーンビームアーチファクト低減デバイス117および再構成デバイス114はいずれも、種々の方法において実現され、ソフトウェア構成要素およびハードウェア構成要素の特定の組み合わせには限定されない。
図2は、本発明による一実施形態によってコーンビーム(CB)アーチファクトが大幅に低減される理由の一態様を示す図である。同図は、1組(複数個)の細い物体Oが、所定の円形軌道CTの上方にある光源に対して相対的な位置にある例示的な状況を示す。光源位置S1におけるコーンビームは、物体Oに向かって所定のコーンビーム角で放射する。例示的な状況は、診断の目的上、画像がしばしば、より高い解像度を有するズームされた視野または所望の視野(FOV)において再構成されることも示す。順投影のために、X線ビームを減衰させる物体全体に関する情報が必要であるので、図2に示されるように、2つのボリューム画像CFK_AおよびCFK_Bが生成される。陰影エリアは不十分に収集された被測定データに対応する。画像CFK_Aは最終結果において用いられることになる所望のFOVを有し、一方、画像CFK_Bは、欠損しているラインデータを生成するための最大FOVを有する。ラインデータを生成するためのラインデータ方向LTRに沿って必要範囲2Hが示される。
ここで、図3を参照すると、流れ図が、コーンビーム(CB)アーチファクトを大幅に低減する例示的なプロセスに関与する全体的なステップを示す。実際には、その流れ図は、本実施形態によるコーンビーム(CB)アーチファクトを大幅に低減する例示的なプロセスの概念図であり、本実施形態は、以下の説明において与えられる例示的なステップまたは動作には必ずしも限定されない。
ステップS100において、所定の円形軌道にわたって移動するコーンビーム源を用いて被測定データが収集される。一般的に、被測定データはコーンビームの円形の走査形状に起因して不十分であるので、画像が従来通りに再構成された場合には、収集された被測定データは、コーンビームアーチファクトを起こしやすい。ステップS110において、フェルドカンプ、デイビス、クレス(FDK:Feldkamp、Davis、Kress)再構成画像およびハイブリッドコンボリューション再構成(Hconv)画像のような円形画像が、所定の円形光源軌道の上方のコーンビーム源を用いて収集された被測定データから再構成される。再構成された円形画像は、オプションで、後に検索されることになる所定の記憶装置内に記憶される。
ステップS115において、ステップS120において順投影してラインデータを得る前に、画像領域において円形画像が微分される。さらに、ステップS115後に、追加の微分は行われない。言い換えると、本実施形態によるコーンビーム(CB)アーチファクトを大幅に低減する例示的なプロセスにおいて、順投影後に微分は実行されない。例えば、N個のスライスを有するCFK画像から、所定のZ軸に沿って差画像が得られる。その差は、Z軸に対して微分される。要するに、本実施形態によるコーンビーム(CB)アーチファクトを大幅に低減する例示的なプロセスにおける順投影前の微分は、関連する従来技術のプロセスにおける順投影後の微分に取って代わる。
ステップS120およびS130において、ステップS115からの微分された画像からラインデータが生成され、生成されたラインデータからライン画像が再構成される。ステップS120において、ステップS110において再構成された円形画像からラインデータが順投影または再投影され、その後、ステップS115において微分される。ステップS120におけるラインデータ生成の詳細は、別の例示的な流れ図に関して後に説明されることになる。ステップS130において、ステップS120において生成された順投影されたラインデータに基づくが、追加の微分を行うことなく、ライン画像が再構成される。
ステップS135において、オプションで倍率αが用いられる。倍率は、ステップS130において再構成されたライン画像を重み付けする。すなわち、最終画像内のコーンビームアーチファクトを最終的に低減するために、オプションで、倍率αの値があらかじめ決定されるか、または計算される。ステップS135において、拡大縮小されたライン画像を生成するために、ステップS130において再構成されたライン画像に、オプションで倍率αが適用される。
上記のステップS110、S115、S120、S130およびS135に基づいて、ここで、ステップS140において、円形画像および処理されたライ画像が合成される。従来通りに再構成されていれば画像に存在していたCBアーチファクトに比べて、合成された画像は、大幅に低減されたCBアーチファクトを含む。最後に、表示または解析のために、ステップS150において補正済み画像が出力される。CBアーチファクトを大幅に低減する別の実施形態では、ラインデータの精度を改善し、それにより、出力される画像内のアーチファクト低減を改善するために、SARTのような既知の反復技法を用いて、上記のステップのうちの幾つかが反復的に繰り返される。
図4は、本発明による一実施形態においてラインデータを順投影する前に画像を微分することによって、コーンビームアーチファクトを大幅に低減するための特定の概念的解決策を示す図の集合である。図2に関して既に説明されたように、例示的な状況は、診断の目的上、より高い解像度を有するズームされた視野または所望の視野(FOV)を必要とする。順投影のために、X線ビームを減衰させる物体全体に関する情報が必要であるので、図4Aおよび図4Bに示されるような第1の画像CFK_Aおよび第2の画像CFK_Bが、図4Cに示されるような、円形軌道CTの上方のコーンビーム源CBSを用いて収集された対応する円形データから円形フェルドカンプ(CFK)を用いて再構成される。また、図4Cは、画像ボリュームCFK_Aのための円形データが画像CFK_Bのための円形データのズームされた部分であることも示す。すなわち、画像CFK_Aは、画像CFK_Bの最大FOVまたは大きなFOV内の所望のFOVを有し、最大FOVはZ軸方向に沿って拡張される。
図4Cと図4Dとの間で示されるように、画像は、再投影される前に微分される。すなわち、2つの画像間の差が所定の軸に関して微分される。例えば、z軸に沿って所定のピッチにおいてスライス間で差画像が得られ、その差画像がz軸に関して微分される。N個のスライスを有するCFK画像からz差画像(Ddz)を得るために、一般的に、2つの実施態様がある。1つの実施態様は、Ddz画像がN−1個のスライスを有し、元のCFK画像およびDdz画像の中心が同じであることである。別の実施態様は、Ddz画像が、1つのスライスを全てのピクセルに対して0値でパディングすることによってN個のスライスを有し、Ddz画像の中心が1つの画像スライスの半分の距離だけZ方向にシフトされることである。順投影された(すなわち、再投影された)ラインは、本実施形態による特定のサンプリングピッチには限定されない。一般に、一実施形態において、順投影ラインピッチは、オプションで、所定の幅に設定されるか、または既知の従来技術の幅範囲を超える疎度(間引きの程度)に設定される。すなわち、微分は、間引きされた複数のビュー(sparse view positions, line views)に関して実行され、これらに対応する微分済みデータが生成される。
一実施形態によれば、図4Dに示されるようなラインデータは、本実施形態による、順投影前に既に微分されているフィルタリング済み逆投影ボリューム画像CFK_Bの順投影によって生成される。この点に関して、再投影は、本出願における上記のラインデータ生成において、順投影と同義に用いられる。上記のように、第2の画像CFK_Bは最大FOVを有する。大きなコーン角を有するX線は、構成された画像を越えてZ方向の空間を通過することができるので、画像CFK_Bは、オプションで、走査されるシステムのコーン角よって決まるあるZ範囲を越えて拡張される。他の実施形態では、画像CFK_B内のコーンビームアーチファクトを低減するために、ライン軌道LTに沿った順投影前に、オプションで、画像CFK_Bに所定の適応ローパス3Dフィルタが適用される。代替的には、別の実施形態において、ライン軌道LTに沿った順投影前に、画像CFK_Bに所定の因数分解手法が適用される。
微分された第2の画像CFK_Bの再投影によってライン軌道からラインデータが得られた後に、本実施形態によるコーンビームアーチファクト低減プロセスの一実施形態では、図4Dに示されるようなラインデータから、図4Eに示されるような所望のFOVを有するライン画像が再構成される。同時に、再構成された画像は、図4E内の記号によっても示されるように、オプションで、所定の倍率αによって重み付けられる。最後に、図4Eに示されるような所望のFOVを有するライン画像が、プラス記号によって示されるように、図4Aに示されるような画像ボリュームCFK_Aと合成され、図4Fに示されるような補正済みLC画像を生成する。合成された画像LCは、大幅に低減されたコーンビームアーチファクトを有する。一実施形態では、オプションで、最大FOVを有するラインデータから再構成された画像を加えることによって、画像ボリュームCFK_Bが更新される。さらに、ラインデータはアーチファクトを有するボリューム画像から順投影されるので、そのデータは近似されたデータである。このため、別の実施形態では、反復手法を用いて、ラインデータを精緻化し、コーンビームアーチファクト低減を改善する。
図5と図6の両方を参照すると、本実施形態による、ラインデータを順投影する前に画像を微分することによってコーンビームアーチファクトを大幅に低減する例示的なプロセスを明らかにするために、2つの流れ図を与えて2つのプロセスを対照する。図5は、コーンビームアーチファクト低減プロセスに関与するステップを示す流れ図である。一方、図6は、ラインデータを順投影する前に画像を微分することによってコーンビームアーチファクトを大幅に低減する例示的なプロセスを示す。両方のプロセスにおいて、被測定データは、所定の円形軌道に沿って移動し、かつ一定のコーンビーム角を有する光源を用いて、所定の円形データ収集技法によって収集されたと仮定される。
ここで、特に図5を参照すると、コーンビームアーチファクト低減プロセスは、ステップS100において参照画像CFKを生成し、ステップS110においてラインデータを順投影し、その後、ステップS120においてラインデータを微分し、その後、ステップS130においてラインデータをたたみ込む。コーンビームアーチファクト低減プロセスは、ステップS140において逆投影によってライン画像を生成し、オプションで、ステップS150においてライン画像を拡大縮小し、その後、ステップ160において、ステップS150からのオプションで拡大縮小されたライン画像と、ステップS100からの元のCFKボリューム画像とを合わせて、ステップS170において補正済み画像を出力する。
対照的に、図6では、本実施形態によるコーンビームアーチファクトを低減する1つの例示的なプロセスが、ステップS400において参照画像CFKを生成し、ステップ410において、画像スライス差を微分し、その後、ステップS420において順投影する。すなわち、画像領域において導関数が生成され、その後、ステップS420において順投影されてラインデータを生成し、その後、ステップS430において、ラインデータがたたみ込まれる。本実施形態によるコーンビームアーチファクトを低減する例示的なプロセスは、ステップS440において逆投影によってライン画像を生成し、オプションで、ステップS450においてライン画像を拡大縮小し、その後、ステップS460において、ステップS450からのオプションで拡大縮小されたライン画像と、ステップS400からの元のCFKボリューム画像とを合わせて、ステップS470において、補正済み画像を出力する。
ここで図7を参照すると、流れ図が、本実施形態によるコーンビームアーチファクトを低減するプロセスに関与する1つの具体的な実施態様の例示的なステップを示す。コーンビームアーチファクトの補正は、本実施形態に従って実施される方法およびシステムの特定の態様の組み合わせによって達成される。ライン軌道のような所定の光源軌道が参照画像CFK_Bの円形光源軌道を補うので、補正の一態様が達成される。さらに、その実施形態におけるコーンビームアーチファクト低減プロセスは、ステップ360後の補正済み画像が本実施形態に従ってコーンビームアーチファクトを大幅に低減しているように、ライン画像に対してステップS230〜S290のような特定のステップを反復的に繰り返す。代替の実施形態では、コーンビームアーチファクト低減プロセスは、反復の代わりに所定の態様で画像操作を実行する。
補正の別の態様は、本実施形態による1つの例示的なプロセスにおいて、ラインデータを順投影する前に画像スライスを微分することによって達成される。本実施形態による1つの例示的なプロセスでは、画像スライス微分は順投影前に実行されるので、画像スライスの数より一般的に多いラインビュー(line views)を微分するより効率的である。例えば、本実施形態による1つの例示的なプロセスは、順投影後の800個のラインビューの代わりに、320個のスライスを微分する。上記の効率は、疎な表示を有する特定のデータセットにおいてさらに向上する。
補正の別の態様は、本実施形態による1つの例示的なプロセスでは、順投影されたライン画像が、上側および下側スライス境界付近の品質および安定性のような幾つかの特性に関して一般的に改善されることである。
図7をさらに参照すると、コーンビームアーチファクトを大幅に低減する例示的なプロセスが、本実施形態による1つの例示的な実施態様におけるステップを参照することによってさらに詳述される。一般に、参照画像は、Cseg+z/cos(γ)によって与えられる所定のフィルタリング方向に沿ってフィルタリングすることによって、フィルタ補正逆投影アルゴリズムに基づいて得られ、ただし、γはコーン角であり、zはCsegからの垂直距離であり、それは検出器列の数−1を2で割ることによって定義される。ステップS210において、被測定データが所定のHconvステップを受け、そのステップは、2つの参照画像を再構成するために、たたみ込まれたデータを出力する。一実施形態では、Hconvステップは、混成のランプ核(Ramp Kernel)+ヒルベルト核(Hilbert Kernel)を利用する。別の実施形態では、円形フェルドカンプ(CFK)技法を用いて、2つの参照画像を生成する。さらに、オプションで、Hconvステップにリビニングステップが追加され、頭部撮影の場合の脳の陰影のような画像品質を改善する。代替の実施形態では、Hconvステップの前後に、オプションで、たたみ込まれたデータのリビニングおよび逆リビニングをそれぞれ実行して、何らかの画像品質を改善する。
その後、2つの参照画像が生成される。1つの例示的なプロセスのステップS300において、円形フェルドカンプ(CFK)技法を用いて円形コーンビームデータから第1の参照画像CFK_Aが再構成され、第1の基準ボリューム画像CFK_Aは第1の視野(FFOV)を有する。FFOVは一般的に所望の逆投影視野である。同様に、1つの例示的なプロセスのステップS220において、円形コーンビームデータから第2の参照画像CFK_Bが再構成され、第2の基準ボリューム画像CFK_Bは第2の視野(SFOV)を有し、SFOVはFFOVより大きく、オプションでは、CT撮影システムのガントリに及ぶ。ここで、第1の参照画像CFK_Aおよび第2の参照画像CFK_Bはいずれも、オプションで、それぞれのステップS300およびS220において、後に検索するために記憶される。さらに、ステップS220は、反復に関与するステップの後続の段階のために反復カウンタIterも初期化する。
図7をさらに参照すると、コーンビームアーチファクトを大幅に低減するプロセスの反復ステップがさらに詳述される。ステップS230において、反復カウンタが1だけインクリメントされ、所定の全反復回数に対する現在の反復段階の経過を追跡する。ステップS240において、オプションで、OSRフィルタのような所定のフィルタが第2の基準ボリューム画像CFK_Bに適用され、画像CFK_Cを生成し、その画像はLLFDK補正済みCFK画像である。その後、ステップS255において画像スライスを微分する前に、ここで、画像CFK_Cは、拡張されたスライスCFK_Dにボリューム拡張される。ステップS255における微分は、上記の図3、図4および図6に関して、既にある程度説明されており、追加の説明が図8および図9に関して後に与えられることになる。ステップS255において微分した後に、ここで、微分された画像は、ステップS260において順投影される。すなわち、スライスCFK_Dが順投影され、ラインデータを出力し、同じラインデータが、ステップS310およびステップS270においてそれぞれライン画像Aおよびライン画像Bに再構成される。
その後、オプションで、ライン画像Bは、ステップS270において、反復の段階ごとにライン撮影倍率αによって拡大縮小される。最後に、ステップS280において、オプションで拡大縮小されたライン画像Bが第2の参照画像CFK_Bと合成され、ステップ290において、補正済みのα*LC画像Bを生成し、その後、ステップS230において、最適に補正済みのα*LC画像Bを用いて次の反復を開始し、反復カウンタIterがインクリメントされる。
同様に、ステップS310において、ライン画像Aも、オプションで、反復の段階ごとにライン撮影倍率αによって拡大縮小される。最後に、ステップS320において、オプションで拡大縮小されたライン画像Aが第1の参照画像CFK_Aと合成され、ステップS330において補正済みのα*LC画像Aを生成する。
最適に補正済みのα*LC画像Aに関して、ステップS340において、反復カウンタIterの値が所定の最大反復回数より大きいか否かが判断される。ステップS340において、Iterカウンタ値が最大反復値Niter以下であると判断される場合には、所定の反復回数がまだ完了していないので、コーンビームアーチファクトを大幅に低減するプロセスは、さらに反復するためにステップS260に進む。一方、ステップS340において、Iterカウンタ値が最大反復値Niterより大きいと判断される場合には、所定の反復回数が完了しているので、コーンビームアーチファクトを大幅に低減するプロセスは、オプションで、ステップS350において、LLFDK補正を適用し、その後、ステップS360において補正済み最終画像を生成する。適応的に最適化された倍率値αを用いてコーンビームアーチファクトを大幅に低減するプロセスは、上記のステップまたは動作には限定されず、本実施形態による他の態様のステップを含む。
ここで、図8Aおよび図8Bを参照すると、本実施形態による、順投影前に画像を微分する一実施形態における元の画像とその微分後の画像とを比較するための例示的な画像が示される。図8Aは、500mmの視野を有する512×512×320の元のFDK画像Image[x、y、z]である。図8Bは、z方向に沿って2つのスライス間の差を微分することによって生成されたz差画像(DDZ)である。1つの定義によれば、DDZ画像は以下式(1)のように定義される。
ここで、図9Aおよび図9Bを参照すると、本実施形態による順投影前に画像を微分する一実施形態における結果画像と、順投影後に微分する結果画像とを比較するための例示的な図が示される。図9Aは、次の式(2)に従って得られる第1の再構成画像である。
すなわち、画像IMAGEは、最初に順投影(FP)され、その後、ラインデータが微分される。図9Bは、次の式(3)に従って得られる第2の再構成画像である。
この第2の再構成画像は、z方向に沿って2つのスライス間の差を微分することによってz差画像(DDZ)が生成され、その導関数が順投影(FP)される。図9Aおよび図9Bにおける結果として生成された画像は、実質的に同じ画像品質であるが、本実施形態による1つの例示的なプロセスにおいて画像を生成することにより、効率が大きく改善される。
上記実施形態において、X線コンピュータ断層撮影装置は、いわゆる第3世代であるとした。すなわち、X線コンピュータ断層撮影装置は、X線管101とX線検出器103とが一体となって回転軸の周囲を皆伝する回転/回転型(Rotate/Rotate-Type)であるとした。しかしながら、各実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、それのみに限定されない。例えばX線コンピュータ断層撮影装置は、リング状に配列された多数の検出素子が固定され、X線管101のみが回転軸の周囲を回転する固定/回転型(Stationary/Rotate-Type)でもよい。また、X線コンピュータ断層撮影装置は、リング状に配列された多数の検出素子が固定され、リング状に陽極が配置され、電磁偏向により電子ビームを陽極に照射させる第5世代でもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100…ガントリ、101…X線管、102…環状フレーム、103…X線検出器、104…データ収集回路(DAS:Data Acquisition System)、105…非接触データ伝送回路、106…前処理デバイス、107…回転ユニット、108…スリップリング(slip ring)、109…高電圧発生器、110…システムコントローラ、112…記憶デバイス、113…電流レギュレータ、114…再構成デバイス、115…入力デバイス、116…表示デバイス、117…コーンビーム(CB)アーチファクト低減デバイス、200…スキャン計画支援装置

Claims (5)

  1. X線管と、
    前記X線管が発生するX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器によって検出されたX線に基づき生成された第1の画像を撮影対象の長手方向に沿って微分して微分済み画像を生成し、前記微分済み画像を順投影して微分済みデータを生成し、前記微分済みデータを用いたたたみ込み処理によりたたみ込み済みデータを生成し、前記たたみ込み済みデータを逆投影して第2の画像を生成し、前記第2の画像に基づいて前記第1の画像を補正して補正済み画像を生成することで、補正処理を実行する画像補正部と、
    を具備するX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記画像補正部は、間引きされた複数のビューに関して前記微分済みデータを生成する請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記画像補正部は、生成された前記補正済み画像を新たな前記第1の画像として、前記補正処理を逐次繰り返し実行する請求項1又は2記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記画像補正部は、前記第1の画像から最大撮影視野に対応する第1の円形画像及び所定の撮影視野に対応する第2の円形画像を生成し、前記第1の円形画像及び第2の円形画像を前記第1の画像として、前記補正処理を実行する請求項1乃至のうちいずれか一項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. X線コンピュータ断層撮影装置によって撮影された第1の画像を記憶する記憶部と、
    前記第1の画像を撮影対象の長手方向に沿って微分して微分済み画像を生成し、前記微分済み画像を順投影して微分済みデータを生成し、前記微分済みデータを用いたたたみ込み処理によりたたみ込み済みデータを生成し、前記たたみ込み済みデータを逆投影して第2の画像を生成し、前記第2の画像に基づいて前記第1の画像を補正して補正済み画像を生成することで、補正処理を実行する画像補正部と、
    を具備する医用画像処理装置。
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