JP6613026B2 - 採血具 - Google Patents

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本発明は、糖尿病患者などの採血に使用する採血具に関する。
従来の採血具として、軸方向にストレートな筒状本体の先端部から毛細管現象を利用して血液を吸収するものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。また、毛細管現象を利用して血液を吸収する筒状本体を高分子材料から製作し、かつ、筒状本体の内面を親水性に処理し、また筒状本体内の所定の位置には吸引した血液量を所定の位置で止めるために液状封止用樹脂を配置し、この液状封止用樹脂の挿入を容易にするために筒状本体の吸引側先端部には外側に向かうに従って広がるテーパー面状の端部加工を施したものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−43154号公報 特開2002−350432号公報 特開2005−342198号公報
しかしながら、従来の採血具は、血液の吸い上げ効果を高めるために毛細管現象を利用しようとしているが、その効果は十分なものではなかった。
本発明の目的は、血液の吸い上げ効果を高めた採血具を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、筒状本体、吸い上げ側先端部に透明または半透明のプラスチック樹脂製の毛細管吸引筒部と、その後方に設けた中間筒部と、分析装置側に接続する接続筒部とからなり、前記毛細管吸引筒部による毛細管現象を利用して血液を吸い上げる採血具において、前記毛細管吸引筒部は、前記プラスチック樹脂に0.5〜5%のボロンを混合し、透明または半透明を維持させた前記プラスチック樹脂で形成したことを特徴とする。
上記構成によれば、プラスチック樹脂に0.5〜5%のボロンを混合して製作しているため、少なくとも毛細管吸引筒部を透明もしくは半透明としながら、優れた親水性を生かして血液の吸い上げ効果を高めることができる。またボロンの含有量を制限することによって、透明性を保持することができるので、目視による採血状況などの確認も容易に行うことができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、ボロンの含有量を1〜2%としたことを特徴とする。
上記構成によれば、ボロンの含有量をふさわしい範囲で、かつ少なく抑えることによって毛細管吸引筒部の透明性を保持しつつ、優れた親水性を生かして血液の吸い上げ効果を高めることができる。
本発明による採血具によれば、少なくとも毛細管吸引筒部は、プラスチック樹脂に0.5〜5%のボロンを混合して製作しているため、透明もしくは半透明の状態を保ちながら、優れた親水性を生かして血液の吸い上げ効果を高めることができる。またボロンの含有量を制限することによって、透明性を保持することができるので、目視による採血状況などの確認も容易に行うことができる。
本発明の一実施の形態による採血具の側面図である。 図1に示した採血具の要部を拡大した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例による採血具を示す平面図である。
採血具全体は、患者の血液に接触させて毛細管現象を利用して吸い上げる毛細管吸引筒部1と、その後方に設けた中間筒部2と、図示しない分析装置側と接続する接続筒部3とを有し、詳細を後述するように軸方向の中心部には連続した空部が形成されている。この採血具は、少なくとも毛細管吸引筒部1、もしくは筒状部の全体をポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂などのプラスチック樹脂に、0.5〜5%、望ましくは1〜2%のボロンを混合して透明体もしくは半透明体として構成されている。
少なくとも毛細管吸引筒部は、プラスチック樹脂に0.5〜5%のボロンを混合して製作しているため、透明もしくは半透明の状態を保ちながら、優れた親水性を生かして血液の吸い上げ効果を高めることができる。またボロンの含有量を制限することによって、透明性を保持することができるので、後述するように目視による採血状況などの確認も容易に行うことができる。
上述した毛細管吸引筒部1は、全体的な外観は先細形状であるが、軸方向の中心部には中間筒部2側に向かって延びた比較的に径の小さな吸引採血保持孔4が形成されている。この吸引採血保持孔4の径と軸方向長は、採血具を使用しての採血量単位を確保できるように決定されている。
また上述した中間筒部2も全体として円筒状であり、毛細管吸引筒部1側の端部を吸引採血保持孔5に連通して開口面積を急激に大きくした中空部5が形成されている。
さらに接続筒部3は、図示しない分析装置側の接続部に対応して接続可能な外観構造と、吸引採血保持孔4および中間室5に連通して分析装置へと導くための孔が形成されている。
図2は、図1に示した採血具の先端部の拡大断面図である。
毛細管吸引筒部1に形成した吸引採血保持孔4は、十分に小さな径とされているため、左方の吸い上げ先端部を血液に接触すると、毛細管現象によって血液を吸い上げることができる。しかし、毛細管吸引筒部1の具体的な構成は、上述のものに限定しないが、毛細管現象を利用して採血時の血液を毛細管吸引筒部1から中間筒部2側へと吸い上げる構成のものを採用することができる。
このような毛細管現象を利用した毛細管吸引筒部1を使用して、しかも、毛細管吸引筒部1の形成に際しては、上述したようにプラスチック樹脂に、0.5〜5%のボロンを混合して透明体もしくは半透明体としている。このため、優れた親水性を生かして毛細管現象を利用することができるようになり、吸い上げ効果が大きく改善される。ボロンの含有量を多くすると、透明性が損なわれてしまうが、0.5〜5%、望ましくは1〜2%の含有量とすることによって、採血状況を外部からの目視によって確認できるような透明度を確保することができる。
またプラスチック樹脂としてポリプロピレン樹脂を使用すると、毛細管吸引筒部1や全体を簡単に構成することができ、所定量のボロンを含有させても安価な採血具にすることができる。
また毛細管吸引筒部1の吸い上げ側先端部を血液に接触すると、採血保持孔4による毛細管現象とボロン含有による親水性によって吸引採血保持孔4へと効果的に吸い上げることができる。その後、毛細管吸引筒部1の後方に形成した中間筒部2には、毛細管吸引筒部1の吸引採血保持孔4の内径に対して、その内径を急激に増大した中間室5を形成しているため、効果的に吸い上げられた血液で吸引採血保持孔4を満たすものの、中間筒部2側への毛細管現象による吸い上げは殆ど生じない。
尚、採血具の具体的な構造は、上述したように図示の構造に限定するものではない。
以上説明したように本発明は、筒状本体の吸い上げ側先端部に透明または半透明のプラスチック樹脂製の毛細管吸引筒部1を形成し、前記毛細管吸引筒部1による毛細管現象を利用して血液を吸い上げる採血具において、前記毛細管吸引筒部1は、0.5〜5%のボロンを含有した前記プラスチック樹脂で形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、プラスチック樹脂に0.5〜5%のボロンを混合して製作しているため、少なくとも毛細管吸引筒部1を透明もしくは半透明としながら、ボロンを含有したことによる優れた親水性を生かして血液の吸い上げ効果を高めることができる。またボロンの含有量を制限することによって、透明性を保持することができるので、目視による採血状況などの確認も容易に行うことができる。
また本発明は、上述の構成に加えて、ボロンの含有量を1〜2%としたことを特徴とする。
このような構成によれば、ボロンの含有量をふさわしい範囲で、かつ少なく抑えることによって毛細管吸引筒部1の透明性を保持しつつ、優れた親水性を生かして血液の吸い上げ効果を高めることができる。
1 毛細管吸引筒部
2 中間筒部
4 吸引採血保持孔

Claims (2)

  1. 筒状本体、吸い上げ側先端部に透明または半透明のプラスチック樹脂製の毛細管吸引筒部と、その後方に設けた中間筒部と、分析装置側に接続する接続筒部とからなり、前記毛細管吸引筒部による毛細管現象を利用して血液を吸い上げる採血具において、
    前記毛細管吸引筒部は、前記プラスチック樹脂に0.5〜5%のボロンを混合し、透明または半透明を維持させた前記プラスチック樹脂で形成したことを特徴とする採血具。
  2. 前記ボロンの含有量を1〜2%としたことを特徴とする請求項1に記載の採血具。
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