JP6611092B2 - スパージャー - Google Patents

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Description

本発明は、液中に気体を噴出するスパージャーに関する。
好気性微生物や動植物細胞を培養液(液体培地)で培養するにあたっては培養液中に、気体として空気(酸素)を充分に供給することが重要である。
培養液に空気を供給するスパージャーとして、特許文献1には、多孔質の焼結金属エレメントを用いて空気を微細な気泡として培養槽に供給するものが提案されている。
また、特許文献2には、環状に並べた複数のエアー噴射ノズルの先端噴出部を多孔質の焼結金属によって形成しこれら先端噴出部から空気を微細な気泡として培養槽に供給するものが提案されている。
また、特許文献3には、振動板に形成された貫通孔を介して空気を供給する際、振動板を超音波で振動させることで貫通孔を通り抜ける空気を微細化して培養槽に供給するものが提案されている。
特開昭61−56070号公報 特開2004−81139号公報 特開2014−150784号公報
しかしながら、特許文献1,2では焼結金属などの特殊な材料を用いるため、材料費や加工費を削減し、安価なスパージャーを得る上で不利があり、また、特許文献3では、発振器が必要となることから、構造が複雑化し、やはり安価なスパージャーを得る上で不利がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、構成が簡素で、安価な材料を用いて簡単かつ確実に製作できる安価なスパージャーを提供することにある。
上述の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、液中に気体を噴出するスパージャーであって、第1の部材と第2の部材とが結合された、内部に空間部を有する本体部を備え、前記本体部に、前記空間部に気体を供給する気体供給口が設けられ、前記本体部の前記第1の部材と前記第2の部材とが気密に合される箇所には、前記本体部の外部と前記空間部とを連通する気体吹き出し口が設けられ、前記本体部は枠状に延在しており、前記空間部は前記本体部の延在方向に沿って枠状に延在していることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記第1の部材と前記第2の部材とが気密に合される箇所は、前記第1の部材の面と、前記第1の部材の面に対向配置される前記第2の部材の面とを含み、前記気体吹き出し口は、前記第1の部材の面と、前記第1の部材の面に対向配置される前記第2の部材の面との少なくとも一方に形成された溝を含んで構成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記本体部は、前記第1の部材の面と、前記第2の部材の面とが、中間ばめの嵌め合いで嵌合されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記溝の断面は、V字状を呈していることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記気体吹き出し口は前記空間部に連通する内側開口と、前記本体部の外部に連通する外側開口とを有し、前記第1の部材の面と反対に位置する前記第1の部材の箇所は、前記外側開口に近づくにつれて前記面に近づき前記第1の部材の肉厚小さくする傾斜面で形成され、前記第2の部材の面と反対に位置する前記第2の部材の箇所は、前記外側開口に至るにつれて前記面に近づき前記第2の部材の肉厚を小さくする傾斜面で形成されていることを特徴とする。
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記空間部は、前記第1の部材と前記第2の部材とが合される箇所に設けられていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記第1の部材及び前記第2の部材の間であって、前記空間部を挟んで前記気体吹き出し口と反対側に配置されるシール部材をさらに備えることを特徴とする。
請求項記載の発明は、前記第1の部材と前記第2の部材とは、分解可能に結合されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、焼結金属などの特殊な材料を用いることなく第1の部材と第2の部材とを形成でき、また、気体吹き出し口が、第1の部材と第2の部材とが気密に合される箇所に設けられている。
そのため、第1の部材と第2の部材とが合される箇所の一方に、例えば、微細な溝を形成するという簡単な加工により、極めて小さい断面積の気体吹き出し口を特殊な機械を用いることなく簡単に確実に加工する上で有利となる。
したがって、従来に比べ材料コスト、加工コストを抑制しつつ小さい容積の気泡(微細泡)を作ることができ、発振機なども不要であることから、安価なスパージャーを得る上で有利となる。
また、液中において気体吹き出し口から気体が噴出されると、上下方向に循環する液の流れを作ることができ、この液の流れにより液を撹拌でき、液の隅々まで気体を供給する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、気体吹き出し口が、第1の部材の面と、この第1の部材の面に対向配置される第2の部材の面との少なくとも一方に形成された溝を含んで構成されているので、簡単な加工により、小さい断面積の気体吹き出し口を特殊な機械を用いることなく簡単に確実に加工する上で有利となる。
したがって、従来技術のように超音波振動を生じさせるための発振機などを利用することなく容積の小さい気泡を作ることができるため、スパージャーの構成の簡素化を図る上で有利となる。
請求項記載の発明によれば、第1の部材と第2の部材とを結合するボルト、ナットなどの結合手段を省略でき、スパージャーの部品点数の削減化、軽量化を図る上で有利となる。
請求項記載の発明によれば、溝の断面は、V字状を呈しているので、溝の断面積を小さくすることで容積の小さい気泡を簡単に作ることができ、しかも、気泡が気体吹き出し口から離脱しやすくなるため、気体を液中に効率良く供給する上でより有利となる。
請求項記載の発明によれば、気泡が本体部に付着しにくくなり、気泡が本体部から離脱しやすい。そのため、気体を液中に効率良く供給する上でより一層有利となる。
請求項記載の発明によれば、空間部を簡単に形成する上で有利となる。
請求項記載の発明によれば、気体吹き出し口と反対に位置する本体部の箇所からの気体漏れを簡単に確実に防止する上で有利となる。
請求項記載の発明によれば、第1の部材と第2の部材とを分解することで、スパージャーの内部、特に気体吹き出し口等の洗浄を簡単に確実に行なえる。上述の従来の多孔質のスパージャーでは、その内部の洗浄は実質的にできなかったが、この発明により洗浄を可能にすることで、微生物や細胞をスパージャーから完全に除去することでコンタミネーション(汚染)を確実に防止することができ、また、このことによりスパージャーを繰り返して使用することができる。
第1の実施の形態に係るスパージャーが適用された培養装置の説明図である。 (A)は第1の実施の形態に係るスパージャーの平面図、(B)はスパージャーの一部を破断した縦断面図である。 第1の部材(内側環状部材)の一部を破断した図である。 図3のA矢視図である。 図4のB矢視図である。 第2の部材(外側環状部材)の一部を破断した図である。 第1の実施の形態に係るスパージャーの気体吹き出し口近傍の構造を示す拡大断面図である。 第1の実施の形態に係るスパージャーの組み立てを説明する縦断面図である。 第2の実施の形態に係るスパージャーが適用された培養装置の説明図である。 第2の実施の形態に係るスパージャーの平面図である。 第2の実施の形態に係るスパージャーの一部を破断した図である。 第2の部材(下側環状部材)を下方から見た図である。 第1の部材(上側環状部材)を下方から見た図である。 図10のC矢視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態では、図1に示すように、培養装置2に使用するスパージャー10Aを例にとって説明する。なお、図中、符号4は培養液、符号6は培養液を収容する培養槽を示す。
スパージャー10Aは、図2(A)、(B)に示すように、第1の部材8Aと第2の部材8Bとが分解可能に結合された本体部16を備え、本体部16に、空間部18、気体供給口20、複数の気体吹き出し口22が設けられている。
第1の部材8Aと第2の部材8Bには、金属材料や合成樹脂材料などの従来公知の様々な材料が使用可能であり、本実施の形態では、ステンレス鋼を用いている。
第1の実施の形態では、第1の部材8Aと第2の部材8Bとは同一の中心軸を中心として環状に延在している。
そして、第1の部材8Aは第2の部材8Bの半径方向内側で環状に延在する内側環状部材12として形成され、第2の部材8Bは第1の部材8Aの半径方向外側で環状に延在する外側環状部材14として形成されている。
なお、符号30はシール部材、32は管体であり、矢印Xは培養液の流れを示す。
内側環状部材12は、図3に示すように、環状に延在する方向と直交する平面で切断した断面形状が、内側環状部材12の軸心O1に沿った方向に細長の形状を呈している。
内側環状部材12の内周部に、中心軸である軸心O1を中心とした円筒面1202と、軸心方向に沿った円筒面1202の上方の端部に形成され軸心方向の先端に至るにつれて軸心O1から次第に離れる傾斜面1204とが形成されている。なお、図3において符号1206は面取りを示している。
内側環状部材12の外周部には、外側環状部材14に合わされる合せ面1210が軸心O1を中心とした円筒面で形成されると共に、合せ面1210に、空間部用凹部24とシール部材用凹部26とが軸心方向に沿って並べられて形成されている。
空間部用凹部24とシール部材用凹部26とは、内側環状部材12の半径方向外側に開放状に形成され、内側環状部材12の軸心O1を中心として内側環状部材12の外周部の全周にわたって延在している。
合せ面1210は、傾斜面1204の先端の外側で軸心方向に沿った内側環状部材12の外周部の一方の端部と空間部用凹部24との間に位置する合せ面である外周面端部1210Aと、空間部用凹部24とシール部材用凹部26との間に位置する合せ面1210Bと、軸心方向に沿った内側環状部材12の外周部の他方の端部とシール部材用凹部26との間に位置する合せ面1210Cの3つの合せ面1210を有している。本実施の形態では、外周面端部1210Aは、内側環状部材12の外周部の軸心方向の端部の合せ面1210を構成している。
合せ面1210B、1210Cは、内側環状部材12の軸心O1を中心とした単一の円筒面上を延在し、外周面端部1210Aは、合せ面1210B、1210Cよりも半径方向内側に変位した円筒面上を延在している。
そして、図4、図5に示すように、外周面端部1210Aに、周方向に間隔をおいて複数の溝28が形成されている。
溝28は、外周面端部1210Aの半径方向外方に開放状のV字状を呈し、空間部用凹部24と外周面端部1210Aの外縁との間で軸心O1に平行に均一の断面形状で延在している。なお、溝28は軸心O1と交差する方向に延在していてもよく、溝28の延在方向は限定されない。
外側環状部材14は、図6に示すように、環状に延在する方向と直交する平面で切断した断面形状が、外側環状部材14の軸心O2に沿った方向に細長の形状を呈している。
外側環状部材14の外周部に、中心軸である軸心を中心とした円筒面1402と、軸心方向に沿った円筒面1402の端部に形成され軸心方向の先端に至るにつれて軸心に次第に近づく傾斜面1404とが形成されている。なお、図6において符号1406は面取りを示している。
そして、図2(B)、図7に示すように、外側環状部材14の内周部には、内側環状部材12の合せ面1210B、1210Cに合わされる合せ面1410Bと、傾斜面1404の内側に位置し外周面端部1210Aに合わされる合せ面である内周面端部1410Aとが形成されている。すなわち、本実施の形態では、外周面端部1210Aと内周面端部1410Aとが対向配置され、また、合せ面1210B、1210Cと合せ面1410Bとが対向配置される。本実施の形態では、内周面端部1410Aは、外側環状部材14の内周面の軸心方向の端部である合せ面を構成している。
内周面端部1410Aは合せ面1410Bより外側環状部材14の半径方向の内側に変位した箇所に位置し、内周面端部1410Aと合せ面1410Bは外側環状部材14の軸心O2を中心とした円筒面でそれぞれ形成されている。
内側環状部材12の外周面端部1210Aと、外側環状部材14の内周面端部1410Aとは、外側環状部材14の内側に内側環状部材12を挿入したときに、それら外周面端部1210Aと内周面端部1410Aとが嵌合することにより内側環状部材12と外側環状部材14との結合状態が保持され、かつ、分解できる嵌め合い、いわゆる中間ばめで形成されている。
図2(B)に示すように、軸心方向の中間部に位置する外側環状部材14の箇所には、内側環状部材12と外側環状部材14とを結合させた状態で、空間部用凹部24に連通する雌ねじ20Aが貫通形成されている。雌ねじ20Aは、空間部18に気体を供給する気体供給口20を構成している。本実施の形態では、気体供給口20は一つであるが、気体供給口20の数は任意である。
次に、スパージャー10Aの組み立て、分解について説明する。
スパージャー10Aを組み立てる場合には、図8に示すように、例えば、内周面端部1410Aを下向きにした状態で外側環状部材14の外周部を治具により保持する。
次いで、内側環状部材12のシール部材用凹部26にOリングなどのシール部材30を収容し、外周面端部1210Aを下向きにした状態で内側環状部材12を外側環状部材14の内側に挿入する。
そして、ハンマーやハンドプレスを用いて内側環状部材12を外側環状部材14の内部に押し込み、外周面端部1210Aと内周面端部1410Aとを嵌合させ、外周面端部1210Aの外縁と内周面端部1410Aの外縁とを一致させ、図2(A)、(B)に示すように、本体部16を形成する。
なお、本実施の形態の変形例として、本体部を、内側環状部材12と外側環状部材14の先端が軸心方向にずれた位置に配置されるように形成することも可能である(図示せず)。
本体部16が形成されることで、内側環状部材12の外周面端部1210A、合せ面1210B、1210Cと外側環状部材14の内周面端部1410A、1410Bとが合され、空間部用凹部24と外側環状部材14の合せ面1410Bにより空間部18が形成される。
また、図7に示すように、外周面端部1210Aと内周面端部1410Aとが嵌合され、複数の溝28と内周面端部1410Aとにより、空間部18と本体部16の外部とを連通する複数の気体吹き出し口22が形成される。
また、図2(B)に示すように、シール部材用凹部26に収容されたシール部材30が外側環状部材14の合せ面1410Bに弾接され、本体部16の軸心方向において気体吹き出し口22と反対に位置する合せ面1210C、1410Bの端部が気密に接合される。
スパージャー10Aを分解する場合には、図8とは上下を逆にして外側環状部材14の外周部を治具により保持し、軸心方向において外周面端部1210Aと反対に位置する内側環状部材12の端部をハンマーやハンドプレスを用いて下方に押し出し、外周面端部1210Aと内周面端部1410Aとの結合を外し、内側環状部材12と外側環状部材14を分離させる。
次に、スパージャー10Aの使用方法について説明する。
図2(B)に示すように、不図示の空気送出用ポンプ(例示:エアーコンプレッサ)に連結された管体32の先端の不図示の雄ねじを雌ねじ20Aに螺合することで、管体32をスパージャー10Aに連結する。
そして、図1に示すように、培養槽6の底から上方に離れた箇所に、スパージャー10Aが水平面上を延在するように管体32によりスパージャー10Aを保持する。
このようにスパージャー10Aを設置したならば、空気送出用ポンプを作動させ、本実施の形態では、気体として空気をスパージャー10Aに送り込む。
送り込まれた空気は、気体供給口20から空間部18の全周に至り、複数の気体吹き出し口22から吹き出され、培養液4に空気が供給され、好気性微生物や動植物細胞の培養が行なわれる。
なお、本発明において気体とは、大気を構成する空気、酸素富化空気、酸素ガス、窒素、炭酸ガスなどを広く含み、スパージャーの用途に応じて適宜決定される。
また、管体32に連結される加圧気体の供給源としては、上述の空気送出用ポンプの他、例えば、ガスボンベ等が挙げられる。
次に、スパージャー10Aの効果について説明する。
本実施の形態によれば、内側環状部材12と外側環状部材14とがステンレス鋼で形成され、気体吹き出し口22が、外周面端部1210Aと内周面端部1410Aとが合される箇所に設けられている。
そのため、外周面端部1210Aと内周面端部1410Aとが合される箇所に、例えば、微細な溝28を形成するという簡単な加工により、極めて小さい断面積の気体吹き出し口22を特殊な機械を用いることなく簡単に確実に加工する上で有利となる。
したがって、従来に比べ材料コスト、加工コストを抑制しつつ小さい容積の気泡(微細泡)を作ることができ、発振機なども不要であることから、安価なスパージャー10Aを得る上で有利となる。
また、気体吹き出し口22が、対向配置される面(外周面端部1210A)と、面(内周面端部1410A)との少なくとも一方に形成された溝28を含んで構成されているので、簡単な加工により、小さい断面積の気体吹き出し口22を特殊な機械を用いることなく簡単に確実に加工する上で有利となる。
また、空間部18が、第1の部材8Aと第2の部材8Bとが合される箇所に設けられている。したがって、実施の形態のように空間部18を、内側環状部材12の空間部用凹部24と外側環状部材14の合せ面1410Bにより形成できる。このことから、内側環状部材12の合せ面1210に空間部用凹部24を加工するといった簡単な作業により空間部18を形成でき、空間部18を簡単に形成する上で有利となる。
また、内側環状部材12と外側環状部材14とが分解可能に結合され、気体吹き出し口22と空間部18は、内側環状部材12と外側環状部材14とが合される箇所に設けられている。
そのため、内側環状部材12と外側環状部材14とを分解することで、気体吹き出し口22と空間部18との洗浄を簡単に確実に行なえる。上述の従来の多孔質のスパージャーでは、その内部の洗浄は実質的にできなかったが、それらの洗浄を行なうことで、微生物や細胞をスパージャー10Aから完全に除去することでコンタミネーション(汚染)を確実に防止することができ、また、このことによりスパージャーを繰り返して使用することができる。
また、気体吹き出し口22が、外周面端部1210Aと内周面端部1410Aとが合される箇所に設けられている。詳細には、気体吹き出し口22が、面(外周面端部1210A)と面(内周面端部1410A)とが気密に嵌合される箇所に設けられている。したがって、溝28を形成するという簡単な加工により、小さい断面積の気体吹き出し口22を特殊な機械を用いることなく簡単に確実に加工する上で有利となる。このことから、加工コストを抑制しつつ小さい容積の気泡を作ることができ、空気を培養液4中に効率良く供給する上で有利となる。
また、従来技術のように超音波振動を生じさせるための発振機などが不要であるため、構成の簡素化を図る上で有利となる。
また、内周面端部1410Aと外周面端部1210Aとが気密に接触するので、内周面端部1410Aと外周面端部1210Aとが合された箇所から空気が漏れ出ることはなく、気体吹き出し口22のみから気泡を噴出させることができる。
また、本発明において溝28の断面形状は、半円形やU字状など任意の形状で形成してもよいが、本実施の形態のように溝28の断面をV字状とすると、気体吹き出し口22の断面形状が三角形となる。そのため、気泡の容積を小さくでき、しかも、気泡と気体吹き出し口22との接触面積を小さくすることができる。そのため、容積の小さい気泡を作ることができ、しかも、気泡が気体吹き出し口22から離脱しやすくなるため、空気を培養液4中に効率良く供給する上でより有利となる。
また、本実施の形態によれば、内周面端部1410Aの傾斜面1404の先端と外周面端部1210Aとの傾斜面1204の先端とが尖った角度(山形の角度)をなして接触した箇所に気体吹き出し口22が位置している。より詳細には、気体吹き出し口22は空間部18に連通する内側開口と、本体部16の外部に連通する外側開口とを有し、第1の部材である内側環状部材12の外表面と第2の部材である外側環状部材14の外表面は、傾斜面1204,1404で形成されている。言い換えると、本体部16は、外側開口に近づくにつれてその肉厚が小さくなるように形成されている。
そのため、気泡が外側開口の周辺(傾斜面1204、1404)に付着しにくくなり、気泡が本体部16から離脱しやすく、空気を培養液4中に効率良く供給する上で有利となる。本実施の形態では、気体吹き出し口22が上方に向けられているので、気泡が傾斜面1204、1404により付着しにくくなり、気泡が本体部16からより離脱しやすく、空気を培養液4中に効率良く供給する上でより一層有利となる。
また、本実施の形態によれば、本体部16は環状に(枠状に)延在しており、空間部18も本体部16の延在方向に沿って環状に延在し、複数の気体吹き出し口22は、本体部16の延在方向に沿って環状に並べられている。そのため、培養液4中において複数の気体吹き出し口22から空気が噴出されると、図1に矢印Xで示すように、本体部16の半径方向外側から本体部16の下面の下方を通り、本体部16の半径方向内側に上方に向かう培養液4の流れが生じる。したがって、培養槽6の内部で上下方向に循環する培養液4の流れを作ることができ、この培養液4の流れにより培養液4を撹拌でき、培養槽4に収容された培養液4の隅々まで空気を供給する上で有利となる。なお、培養槽6の内部で上下方向に循環する培養液4の流れは、気体吹き出し口22の数が多いほど確実に生じるが、気体吹き出し口22が単一の場合であっても培養液4の流れは生じる。
また、本実施の形態によれば、第1の部材8Aと第2の部材8Bとは同一の中心軸を中心として環状に延在し、第1の部材8Aは第2の部材8Bの半径方向内側で環状に延在する内側環状部材12で形成され、第2の部材8Bは第1の部材8Aの半径方向外側で環状に延在する外側環状部材14で形成されている。そのため、気体吹き出し口22を上方に向けて形成でき、気体吹き出し口22から気泡を効率良く噴出させ、空気を培養液4中に効率良く供給する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、内周面端部1410Aと外周面端部1210Aは、分解可能な中間ばめの嵌め合いで嵌合され、内側環状部材12と外側環状部材14とを分解可能に結合する結合手段を構成している。そのため、ボルト、ナットなどの結合手段を用いることなく、内側環状部材12と外側環状部材14とを分解可能に結合でき、部品点数の削減化、軽量化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、外周面端部1210Aは、外周面端部1210Aを除いた内側環状部材12の外周面に対して内側環状部材12の半径方向に変位した箇所に設けられ、かつ、内周面端部1410Aは、内周面端部1410Aを除いた外側環状部材14の内周面に対して内側環状部材12の半径方向に変位した箇所に設けられている。そのため、内側環状部材12と外側環状部材14の結合時や分解時に、それら内周面端部1410A、外周面端部1210Aへの傷の発生を防止する上で有利となる。すなわち、図8に示すように、内側環状部材12と外側環状部材14の結合時や分解時に、外周面端部1210Aを、内周面端部1410A以外の外側環状部材14の箇所に接触させることなく内周面端部1410Aに嵌め込み取り外すことができ、あるいは、内周面端部1410Aを、外周面端部1210A以外の内側環状部材12の箇所に接触させることなく外周面端部1210Aに嵌め込み取り外すことができる。したがって、気体吹き出し口22を構成する溝28と、外周面端部1210Aの面への傷の発生を防止する上で有利となり、スパージャー10Aの耐久性を高める上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、シール部材30を用いているので、本体部16の軸方向において気体吹き出し口22と反対に位置する内側環状部材12の端部と外側環状部材14の端部との結合箇所からの空気漏れを簡単に確実に防止する上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態でも、図9に示すように、培養装置2に使用するスパージャー10Bを例にとって説明する。なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
スパージャー10Bは、図10、図11に示すように、第1の部材8Cと第2の部材8Dとが分解可能に結合された本体部38を備え、本体部38に、空間部40、気体供給口42、複数の気体吹き出し口44(図14参照)が設けられている。
第2の実施の形態でも、第1の部材8Cと第2の部材8Dとは同一の中心軸を中心として環状に延在している。
そして、第1の部材8Cは第2の部材8Dの上側で環状に延在する上側環状部材34として形成され、第2の部材8Dは第1の部材8Cの下側で環状に延在する下側環状部材36として形成されている。
上側環状部材34は、図11に示すように、環状に延在する方向と直交する平面で切断した断面形状が、上側環状部材34の軸心の半径方向に細長の形状を呈している。
図10、図11に示すように、上側環状部材34の内周部に、中心軸である軸心を中心とした円筒面3402が形成されている。
円筒面3402の周方向に間隔をおいた複数箇所に取り付けフランジ3404が突出されている。
上側環状部材34の上部に、中心軸である軸心に直交する平面上を延在する環状面3406が形成され、環状面3406の外周部に軸心から離れるにつれて次第に下側環状部材36側に変位する傾斜面3408が形成されている。
図11、図13、図14に示すように、上側環状部材34の下部に、下側環状部材36に合わされる合せ面3410が形成され、合せ面3410は、軸心に直交する平面上を延在する面で形成され、合せ面3410は、軸心を中心として環状に延在している。この合せ面3410は取り付けフランジ3404の下部にも形成されている。
合せ面3410に、空間部用凹部46とシール部材用凹部48とが半径方向に並べられて形成されている。
空間部用凹部46とシール部材用凹部48とは、下側環状部材36側に開放状に形成され、それぞれ上側環状部材34の軸心を中心として上側環状部材34の全周にわたって延在している。
空間部用凹部46の半径方向外側に位置する合せ面3410は、外端合せ面3410Aとされ、外端合せ面3410Aに、周方向に間隔をおいて複数の溝50が形成されている。
溝50は、外端合せ面3410Aに開放されたV字状を呈し、軸心の放射方向に延在している。なお、溝50は、軸心の放射方向と交差する方向に延在していてもよく、溝50の延在方向は限定されない。
下側環状部材36は、図11に示すように、環状に延在する方向と直交する平面で切断した断面形状が、下側環状部材36の軸心の半径方向に細長の形状を呈している。
図11、図12に示すように、下側環状部材36の内周部に、中心軸である軸心を中心とした円筒面3602が形成されている。
円筒面3602の周方向に間隔をおいた複数箇所に取り付けフランジ3604が突出されている。
下側環状部材36の下部に、中心軸である軸心に直交する平面上を延在する環状面3606が形成され、環状面3606の外周部に軸心から離れるにつれて次第に上側環状部材34側に変位する傾斜面3608が形成されている。
下側環状部材36の上部に、下側環状部材36に合わされる合せ面3610が形成され、合せ面3610は、軸心に直交する平面上を延在する面で形成され、合せ面3610は、軸心を中心として環状に延在している。この合せ面3610は取り付けフランジ3604の下部にも形成されている。
下側環状部材36には、下側環状部材36と上側環状部材34とを結合させた状態で、空間部用凹部46に連通する孔42Aが貫通形成されている。孔42Aは、空間部40に気体を供給する気体供給口42を構成している。
次に、スパージャー10Bの組み立て、分解について説明する。
スパージャー10Bを組み立てる場合には、図10、図11に示すように、下側環状部材36の合せ面3610の上に上側環状部材34の合せ面3410を合わせ、双方の取り付けフランジ3404、3604のボルト挿通孔にボルト52を挿通し、ナット54を螺合することで、本体部38を形成する。
本体部38が形成されることで、空間部用凹部46と下側環状部材36の合せ面3610により空間部40が形成される。
また、図14に示すように、外端合せ面3410Aと下側環状部材36の合せ面3610が気密に合され、複数の溝50と合せ面3610とにより、空間部40と本体部38の外部とを連通する複数の気体吹き出し口44が形成される。
また、図11に示すように、シール部材用凹部48に収容されたシール部材56が下側環状部材36の合せ面3610に弾接され、本体部38の周方向において気体吹き出し口44と反対に位置する合せ面3410、3610の端部が気密に接合される。
スパージャー10Bを分解する場合には、ボルト52をナット54から取り外し、上側環状部材34と下側環状部材36とを分離させる。
次に、スパージャー10Bの使用方法について説明する。
不図示の空気送出用ポンプに連結された管体32の先端を孔42Aに圧入することで、管体32をスパージャー10Bに連結する。
そして、図9に示すように、培養槽6の底から上方に離れた箇所に、スパージャー10Bが水平面上を延在するように管体32によりスパージャー10Bを保持する。
このようにスパージャー10Bを設置したならば、空気送出用ポンプを作動させ、気体として空気をスパージャー10Bに送り込む。
送り込まれた空気は、気体供給口42から空間部40の全周に至り、複数の気体吹き出し口44から吹き出され、培養液4に空気が供給され、好気性微生物や動植物細胞の培養が行なわれる。
次に、スパージャー10Bの効果について説明する。
第2の実施の形態によっても、材料コスト、加工コストを抑制しつつ小さい容積の気泡(微細泡)を作ることができ、発振機なども不要であることから、安価なスパージャー10Aを得る上で有利となり、小さい断面積の気体吹き出し口22を特殊な機械を用いることなく簡単に確実に加工する上で有利となる。
また、上側環状部材34と下側環状部材36とを分解することで、気体吹き出し口44と空間部40との清掃を簡単に確実に行なえる。これにより。第1の実施の形態に記載したと同様の効果を奏することができる。
また、気体吹き出し口44が、外端合せ面3410Aと下側環状部材36の合せ面3610が気密に合される箇所に設けられている。そのため、例えば、気体吹き出し口44を、外端合せ面3410A、3610の一方に形成された溝50と他方の合せ面とで構成でき、小さい断面積の気体吹き出し口44を特殊な機械を用いることなく簡単に確実に加工する上で有利となる。したがって、加工コストを抑制しつつ小さい容積の気泡を作ることができ、空気を培養液4中に効率良く供給する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、気体吹き出し口44は、V字状の溝50と面とが合されることで形成されているので、気体吹き出し口44の断面形状が三角形となる。そのため、気泡の容積を小さくでき、しかも、気泡と気体吹き出し口44との接触面積を小さくすることができる。そのため、容積の小さい気泡を作ることができ、しかも、気泡が気体吹き出し口44から離脱しやすくなるため、空気を培養液4中に効率良く供給する上でより有利となる。
また、本実施の形態によれば、上側環状部材34の傾斜面3408と下側環状部材36の傾斜面3608とが尖った角度(山形の角度)をなして接触した箇所に気体吹き出し口44が位置しているので、気泡が傾斜面3408、3608に付着しにくくなり、気泡が本体部38から離脱しやすい。そのため、空気を培養液4中に効率良く供給する上で有利となる。
また、培養液4中において複数の気体吹き出し口44から空気が噴出されると、図9に矢印Xで示すように、本体部38の半径方向外側から本体部38の下面の下方を通り、本体部38の半径方向内側に上方に向かう培養液4の流れが生じる。したがって、培養槽6の内部で上下方向に循環する培養液4の流れを作ることができ、この培養液4の流れにより培養液4を撹拌でき、培養槽4に収容された培養液4の隅々まで空気を供給する上で有利となる。
また、シール部材56を用いているので、本体部38の半径方向において気体吹き出し口44と反対に位置する上側環状部材34の端部と下側環状部材36の端部との結合箇所からの空気漏れを簡単に確実に防止する上で有利となる。
なお、第1、第2の実施の形態では、スパージャー10A、10Bを好気性微生物や動植物細胞を培養する培養装置2に用いた場合について説明したが、本発明のスパージャー10A、10Bは、うなぎや魚介類、海藻などを養殖する養殖装置(養殖池、養殖槽)などにも適用可能であり、その用途は限定されない。
また、第1、第2の実施の形態では、気体吹き出し口22,44が複数設けられている場合について説明したが、気体吹き出し口22,44の数はスパージャー10A、10Bの用途に応じて適宜決定され、気体吹き出し口22,44が単一の場合もある。
また、第1、第2の実施の形態では、第1の部材8A、8Cと第2の部材8B、8Dと分解可能に結合されている場合について説明したが、用途によっては分解する必要のない場合、あるいは、分解されない方が好ましい場合もある。その場合には、第1の部材8A、8Cと第2の部材8B、8Dとを組み立てたのち、それら第1の部材8A、8Cと第2の部材8B、8Dとを溶接し、あるいは接着剤で接着することなどで分解不能にするなど任意である。
また、第1、第2の実施の形態では、本体部16、38が円形の枠状に延在している場合について説明したが、三角形の枠状や矩形の枠状に延在していてもよい。
また、第1、第2の実施の形態では、培養槽6に収容された培養液4に循環する流れを生じさせるため、本体部16、38が枠状に延在している場合について説明したが、培養液4に流れを生じさせる必要がない場合には、例えば、枠状の形状の中央の空間を塞いだ円形や、あるいは、三角形、矩形の形状にしてもよい。
また、本実施の形態では、空間部18、40が、第1の部材と第2の部材とが合される箇所に設けられた場合について説明したが、空間部18、40が設けられる箇所は、第1の部材と第2の部材とが合される箇所に限定されない。例えば、第1の部材と第2の部材とがともに矩形板状を呈している場合、第1の部材と第2の部材の一方に孔を貫通形成し、この孔の両端を着脱可能な栓で閉塞し、この孔の内部を空間部としてもよいが、実施の形態のように構成すると、空間部を簡単に加工でき、また、洗浄を簡単に行なう上で有利となる。
また、互いに合される2つの面の双方に、例えば、半円形や三角形の溝をそれぞれ形成しておき、断面が円形や矩形の吹き出し口を構成するようにしてもよいが、実施の形態のように一方の面に溝を形成することで気体吹き出し口22,44を構成すると、上述のように断面が小さい気体吹き出し口22,44を簡単に形成する上で有利となる。
また、第1、第2の実施の形態では、気体吹き出し口が設けられる箇所が、第1の部材の面と第2の部材の面とが気密に合される箇所である場合について説明したが、例えば、第1の実施の形態では、第1の部材の面(外周面端部1210A)と第2の部材の面(内周面端部1410A)とが合される箇所に円筒状のシール部材を介設し、また、第2の実施の形態では、第1の部材の面(外端合せ面3410A)と第2の部材の面(3610)とが合される箇所に環板状のシール部材を介設し、それら第1の部材の面と第2の部材の面とをシール部材を介して気密に結合するようにしてもよい。すなわち、第1の部材の面と第2の部材の面とが対向配置される箇所にシール部材を介在させ、第1の部材の面と第2の部材の面とを気密に結合するようにしてもよい。この場合には、シール部材が合される第1の部材の面あるいは第2の部材の面に溝を形成してもよく、または、第1の部材の面あるいは第2の部材の面に合されるシール部材の面に溝を形成してもよい。ただし第1、第2の実施の形態のように構成すると、このようなシール部材を省略できることから、部品点数の削減化を図る上で有利となる。なお、本発明において、面と面とが対向配置されているとは、面と面とが上述のように隙間を介在させて向かい合っている場合と、実施の形態のように面と面とが接触している場合の双方を含む。
また、第1、第2の実施の形態では、互いに合される2つの面と、それら面の一方に形成された溝とで気体吹き出し口22、44を構成した場合について説明したが、気体吹き出し口22、44の構成は、それら面と溝との組み合わせに限定されない。例えば、第1の部材と前記第2の部材とが合される箇所に互いに噛合可能な複数の歯部を形成しておき、それら歯部が噛合された状態でそれら歯部の隙間を気体吹き出し口としてもよい。ただし実施の形態のように構成すると、溝が位置する箇所からのみ気体が整然と吹き出されるため、互いに噛合した複数の歯部の隙間から気体が不規則に吹き出される場合に比べ気体の供給量をコントロールしやすく、また、その洗浄もより容易であるという利点がある。
2 培養装置
4 培養液
6 培養槽
8A 第1の部材
8B 第2の部材
10A、10B スパージャー
12 内側環状部材
1204 傾斜面
1210AC 合せ面(外周面端部)
1210B、1210C 合せ面
14 外側環状部材
1404 傾斜面
1410A 合せ面(内周面端部)
1410B 合せ面
16、38 本体部
18、40 空間部
20、42 気体供給口
22、44 気体吹き出し口
24、46 空間部用凹部
26、48 シール部材用凹部
28、50 溝
30、56 シール部材
32 管体
34 第1の部材(上側環状部材)
3408 傾斜面
3410 合せ面
36 第2の部材(下側環状部材)
3608 傾斜面
3610 合せ面

Claims (8)

  1. 液中に気体を噴出するスパージャーであって、
    第1の部材と第2の部材とが結合された、内部に空間部を有する本体部を備え、
    前記本体部に、前記空間部に気体を供給する気体供給口が設けられ、
    前記本体部の前記第1の部材と前記第2の部材とが気密に合される箇所には、前記本体部の外部と前記空間部とを連通する気体吹き出し口が設けられ、
    前記本体部は枠状に延在しており、
    前記空間部は前記本体部の延在方向に沿って枠状に延在している、
    ことを特徴とするスパージャー。
  2. 前記第1の部材と前記第2の部材とが気密に合される箇所は、前記第1の部材の面と、前記第1の部材の面に対向配置される前記第2の部材の面とを含み、
    前記気体吹き出し口は、前記第1の部材の面と前記第2の部材の面との少なくとも一方に形成された溝を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のスパージャー。
  3. 前記本体部は、前記第1の部材の面と、前記第2の部材の面とが、中間ばめの嵌め合いで嵌合されている、
    ことを特徴とする請求項記載のスパージャー。
  4. 前記溝の断面は、V字状を呈している、
    ことを特徴とする請求項2または3記載のスパージャー。
  5. 前記気体吹き出し口は前記空間部に連通する内側開口と、前記本体部の外部に連通する外側開口とを有し、
    前記第1の部材の面と反対に位置する前記第1の部材の箇所は、前記外側開口に近づくにつれて前記面に近づき前記第1の部材の肉厚小さくする傾斜面で形成され、
    前記第2の部材の面と反対に位置する前記第2の部材の箇所は、前記外側開口に至るにつれて前記面に近づき前記第2の部材の肉厚を小さくする傾斜面で形成されている、
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項記載のスパージャー。
  6. 前記空間部は、前記第1の部材と前記第2の部材とが合される箇所に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項記載のスパージャー。
  7. 前記第1の部材及び前記第2の部材の間であって、前記空間部を挟んで前記気体吹き出し口と反対側に配置されるシール部材をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項記載のスパージャー。
  8. 前記第1の部材と前記第2の部材とは、分解可能に結合されている、
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項記載のスパージャー。
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