JP6609751B2 - 局所磁場不均一補正用パット - Google Patents

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Description

本発明は、MRI検査において、局所磁場の不均一を補正するためのパットに関するものである。
近年、臓器や血管を撮影する検査として、MRI(Magnetic Resonanse Imaging)検査が広く行われている。ここで、MRI検査とは、磁気共鳴画像検査のことであり、X線撮影のようにX線を使うことなく、その代わりに強い磁石と電波を使い、体内の状態を断面像として描写する検査である。具体的には、強い磁場の中でRF(Radio Frequency)波を人体に照射し、水素原子から発生される微弱な信号を収集し、画像化している。人体の約2/3は水で構成されており、天然存在比が99.985%の水素原子を対象とした画像である。
このMRI検査では、脳や卵巣、前立腺等の下腹部、脊椎、四肢など、体内の様々な病巣を発見することができるが、撮像部位によっては、画像の濃度ムラや不鮮明が発生し、特に、頸部や手指などのような複雑な形状をした部位において発生するという問題があった。
画像の濃度ムラや不鮮明が発生する原因はいくつか存在するが、その中には、局所的な磁場の不均一に起因するものがある。これは人体そのものが磁性体であるため、MRI装置の中に入るだけでも磁場の乱れを誘引し、さらに人体に照射したときのRF磁場の不均一が発生する。RF磁場の不均一が発生すると画像の濃度ムラや不鮮明が生じ、画像ムラや不鮮明といった悪影響を及ぼす。
これら局所的な磁場不均一が発生した場合の解決策として、能動シミングという手法がある。能動シミングは、MRI装置のシムコイルに電流を流して乱れた磁場を調整することができる。しかし、頸部や手指といった複雑な形状をした部位においては能動シミングだけでは、十分な局所的な磁場均一性を担保することは不可能であり、完全な解決法とは言えない。そこで、より局所磁場の不均一を補正するためのMRI装置の磁場歪除去クッションが知られている(特許文献1を参照)。
上記磁場歪除去クッションは、ガスバリア性を有し空気を内包する袋体の内部に、鉄あるいはコバルト系の材料を溶解した水溶性溶液と、この水溶性溶液を袋体の内部で均一に分散分布させるための粒状体を内蔵した構成となっている。そして、このクッションは、MRI装置のベッドに仰臥または伏臥した被検者の身体下面部、上面部あるいは首に巻着する等、MRI装置で撮像する被検者の身体に接する部分に設けることができる。このクッションにより、被検者の体形の個人差に関係なくMRI装置の画像入手のための重要な機能である脂肪抑制パルスを、高い確率で機能させることが可能となり、脂肪部位の抑制された画像入手が可能となる。
特許文献1の磁場歪除去クッションでは、水溶性溶液として鉄あるいはコバルト系の材料を溶解したものを使用しており、局所磁場の不均一が解消され、ある程度の画像の鮮明さの改善が行われている。しかしながら、医療現場のニーズとしては、さらに、画像の鮮明さが要求されていた。
特許第5212026号公報
上記状況に鑑みて、本発明は、従来の磁場歪除去クッションに比べてさらに局所磁場の不均一が補正され、画像の鮮明さが向上した局所磁場局所磁場不均一補正用パットを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の局所磁場不均一補正用パットは、ガスバリア性材料から成る袋体の内部に、マンガン系材料を溶解した水溶性溶液と、該水溶性溶液を袋体の内部で均一に分散させるための粒状体を備えたパットにおいて、マンガン系材料におけるマンガンイオン濃度が0.83〜1.66g/Lであることを特徴とする。
マンガン系材料を用いて、マンガンイオン濃度を所定濃度に調製することにより、従来の磁場歪除去クッションに比べてさらに局所磁場の不均一が補正され、画像の鮮明さが向上できるのである。これについては、後述の実施例で比較対象実験データを示しながら詳述する。
ここで、水溶性溶液に含まれるマンガンイオン濃度は、より好ましくは0.97〜1.39g/Lであり、さらに好ましくは1.11g/L近傍の濃度である。マンガンイオン濃度を最適化することにより、局所磁場の不均一を解消できる。これについても、後述の実施例で比較対象実験データを示しながら詳述する。また、マンガン系材料には、塩化マンガンが好適に用いることができる。
本発明の局所磁場局所磁場不均一補正用パットによれば、従来の磁場歪除去クッションに比べ、さらに局所磁場の不均一を補正でき、画像の鮮明さを向上できるといった効果がある。
実施例1の検証に用いたファントムの斜視図、(1)はパットを巻き付けていないもの、(2)はパット2を巻き付けたもの、(3)はパット1を巻き付けたもの。 シミングの設置方法を示した図、(1)は主にくびれ部、(2)は肉厚部、(3)はくびれ部、肉厚部及び空間部にシミングを設置したもの。 関心領域を示した図 実施例1においてシミング4aを設置した場合の静磁場の乱れの比較図、(1)はパット無し、(2)はパット2有り、(3)はパット1有り。 実施例1においてシミング4aを設置した場合の静磁場の乱れの比較グラフ 実施例1においてシミング4bを設置した場合の静磁場の乱れの比較図、(1)はパット無し、(2)はパット2有り、(3)はパット1有り。 実施例1においてシミング4bを設置した場合の静磁場の乱れの比較グラフ 実施例1においてシミング4cを設置した場合の静磁場の乱れの比較図、(1)はパット無し、(2)はパット2有り、(3)はパット1有り。 実施例1においてシミング4cを設置した場合の静磁場の乱れの比較グラフ 実施例1のパットの平面図 実施例1のパットの断面図 実施例1のパットの使用イメージ図、(1)は使用していない状態、(2)は使用している状態。 実施例2のファントムの正面図 異なるマンガンイオン濃度のサンプルについての静磁場均一性補正の比較図 箱ひげ図に関する説明図
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図10は、実施例1の局所磁場局所磁場不均一補正用パット(以下、単に「パット」と称する)の平面図を示している。図10に示すように、パット1は凹部1aが存在し、凹部1aに被験者の首を当接させ巻き付けるようにして使用するものである。本実施例では、ファントム(人体模型)を用いて検証を行っている。
静磁場の均一性評価に当たって、パット1には水溶性溶液として塩化マンガン(MnCl)を溶解したものを封入している。図示しないが、外形状はパット1と同様のパット2も使用する。パット2はパット1と異なり、水溶性溶液として塩化第二鉄(FeCl)を溶解したものを使用している。
図11は、図10に示すA−A´断面図を示している。図11に示すように、パット1は、ガスバリア性の袋体11、マンガン系材料の水溶性溶液12及び粒状体13から成り、袋体11には、水溶性溶液12及び粒状体13が封入されている。
ガスバリア性の袋体11は、人の身体の外形に沿って変形する柔軟性と、水溶性溶液12と粒状体13が流動して袋体の形状が変化できるような伸縮性を備えた合成樹脂シートで作製されている。合成樹脂シートは、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニールを用いることができる。ただし、これに限定されるものではなく、ガスバリア性があれば他の合成樹脂シートの使用が可能である。
また、マンガン系材料の水溶性溶液12は、十分に酸素を除去した純水を作り、これに塩化マンガン(MnCl)などを加え、2価のマンガンイオン(Mn2+)を溶解させて作製する。
また、粒状体13は、発泡ポリスチレンなどの発泡樹脂を用いた発泡体で、粒子径が0.1〜3mmである。この粒状体13を水溶性溶液12に加えて撹拌させる。
以下の説明では、静磁場の乱れの比較を示すために箱ひげ図を用いる。まず、箱ひげ図について、図15を参照しながら説明する。図15は、箱ひげ図のサンプル図を示している。箱ひげ図は、四分位を用いてデータの散らばりを表すものである。四分位とはデータを昇順に並べて、4等分したものであり、図15に示すように、小さい値から数えて、総数の1/4番目に当たる値が第1四分位8c、真ん中に当たる値が第2四分位8d(中央値)、3/4番目にあたる値が第3四分位8eとなる。また、上端8aは最大値、下端8bは最小値を示している。
静磁場の乱れの比較グラフの検討においては、全体の50%を占める第1四分位8cから第3四分位8eまでの値が重要な要素となる。すなわち、図に示す箱が大きければ大きいほど、周波数のばらつきが多いということになる。
図1は、実施例1の検証に用いたファントムの斜視図を示し、(1)はパット巻き付けていないもの、(2)はパット2を巻き付けたもの、(3)はパット1を巻き付けたもの、を示している。図1(1)に示すように、パット巻き付け前のファントム3はダンベル形状の容器であり、任意の溶液を満たすことのできる構造になっている。ファントム3の中には、サラダオイルが封入されている。ここで、ファントムとしてダンベル形状の容器を用いた理由は、容器の形状が歪であり、静磁場の不均一を物理的に作り出しやすいからである。また、ダンベルの形状は、肉厚部3bが頭部、くびれ部3aが頸部、肉厚部3cが肩部に当たるものとして検証可能であるいう利点もあるからである。
図1(2)に示すように、図1(1)に示すファントム3のくびれ部3aには、パット1が巻き付けられている。図1(3)についても図1(2)と同様に、図1(1)に示すファントム3のくびれ部3aにパット2が巻き付けられている。なお、パット(1,2)を巻き付ける際には、十分にエアー抜きをした上で、くびれ部3aに巻き付けている。図1(1)〜(3)に示すように、ファントム3に何も巻き付けない状態と、パット1又はパット2をくびれ部3aに巻き付けた状態の3つの場合に分けて、静磁場の乱れを検証した。検証結果については、図4〜9を参照しながら後述する。
図2は、シミング(shimming)の設置方法を示した図であり、(1)は主にくびれ部、(2)は肉厚部、(3)はくびれ部、肉厚部及び空間部にシミングを設置した図である。ここで、シミングとは、静磁場の均一性を高めるためにMRI装置に行われる調整をいい、受動シミングと能動シミングがあるが、本明細書ではシムコイル(shim coil)等に電流を流して傾斜磁場を作り出し磁場の均一性を高める方式の能動シミングを指す。シミングは、局所的に均一性を上げるため、静磁場の乱れが起こりやすいところに設置する。
図2(1)は、主にファントム3のくびれ部3aにシミング4aを設置した状態を示している。具体的には、シミング4aは、ファントム3のくびれ部3aの同軸上に設置され、肉厚部(3b,3c)の位置まで延設して設置されている。かかる設置方法は、臨床上でも、頭部から肩部にかけてシミングを設置する場合として利用される方法である。
図2(2)は、ファントム3の肉厚部3bにシミング4bを設置した状態を示している。具体的には、シミング4bは、ファントム3の肉厚部3bの略全体を覆うように設置されている。かかる設置方法は、臨床上でも、頭部にシミングを設置する場合として利用される方法である。
図2(3)は、ファントム3のくびれ部3a、肉厚部3b及び空間部にシミング4cを設置した状態を示している。具体的には、シミング4cは、ファントム3の肉厚部3bの下半分、くびれ部3aの上端部及びファントム3の置かれていない位置を跨ぐように設置されている。なお、図2(3)に示す設置方法は、臨床上では、利用されない設置方法である。このようにシミング(4a〜4c)の設置方法を変えて検証行い、静磁場の乱れを比較した。
図3は、関心領域を示した図である。図3に示すように、ファントム3において、3つの関心領域(5a〜5c)を設けた。ここで、関心領域とは、画像データから数値として取得したい部位のことをいう。設けた関心領域(5a〜5c)について、各断面における周波数を計測した。
図4は、実施例1においてシミング4aを設置した場合の静磁場の乱れの比較図であり、(1)はパット無し、(2)はパット2有り、(3)はパット1有りの状態を示している。図中に示される白い箇所は周波数の低い箇所であり、黒い箇所は周波数の高い箇所である。図4(1)に示すように、シミング4aを設置した場合、ファントム3にパットが巻き付けられていない場合では、中央部に高周波数部位6aが発生し、下部に低周波数部位6bが発生していた。
図4(2)に示すように、ファントム3にパット2が巻き付けられている場合でも、上部に高周波数部位6a及び低周波数部位6bが発生していた。これに対し、図4(3)に示すように、ファントム3にパット1が巻き付けられている場合は、際立った高周波数部位6aは存在せず、全体的に低周波数部位6bが分布していることが確認できた。
図5は、実施例1においてシミング4aを設置した場合の静磁場の乱れの比較グラフを示している。図5に示すように、それぞれの周波数のばらつきは、最大値と最小値で見ると、パット無しの場合は、100〜300Hz、パット2有りの場合は80〜180Hz、パット1有りの場合は、−20〜60Hzとなっており、パット1有り、パット2有り、パット無しの順にばらつきが少ないことが確認できた。また、第1四分位から第3四分位までの値で見ると、パット無しの場合は、110〜280Hz、パット2有りの場合は90〜160Hz、パット1有りの場合は10〜40Hzとなっており、この方法でも、パット1有り、パット2有り、パット無しの順にばらつきが少ないことが確認できた。さらに、パット1有りの場合が最も全体的な周波数が低いことも確認できた。
図6は、実施例1においてシミング4bを設置した場合の静磁場の乱れの比較図であり、(1)はパット無し、(2)はパット2有り、(3)はパット1有りの状態を示している。図6(1)に示すように、シミング4bを設置した場合、ファントム3にパットが巻き付けられていない場合では、中央部や下部などに高周波数部位6aが発生していた。図6(2)に示すように、ファントム3にパット2が巻き付けられている場合では、上部に高周波数部位6aが存在していたが、低周波数部位6bも発生していた。また、図6(3)に示すように、ファントム3にパット1が巻き付けられている場合は、中央部や下部などに低周波数部位6bが多く存在した。
図7は、実施例1においてシミング4bを設置した場合の静磁場の乱れの比較グラフを示している。図7に示すように、それぞれの周波数のばらつきは、最大値と最小値で見ると、パット無しの場合は75〜170Hz、パット2有りの場合は40〜110Hz、パット1有りの場合は10〜60Hzとなっており、パット1有り、パット2有り、パット無しの順にばらつきが少ないことが確認できた。また、第1四分位から第3四分位までの値で見ると、パット無しの場合は80〜165Hz、パット2有りの場合は42〜90Hz、パット1有りの場合は12〜48Hzとなっており、この方法でもパット1有り、パット2有り、パット無しの順にばらつきが少ないことが確認できた。さらに、パット1有りの場合が最も全体的な周波数が低いことも確認できた。
図8は、実施例1においてシミング4cを設置した場合の静磁場の乱れの比較図であり、(1)はパット無し、(2)はパット2有り、(3)はパット1有りの状態を示している。図8(1)に示すように、シミング4cを設置した場合、ファントム3にパットが巻き付けられていない場合では、上部などに高周波数部位6aが発生し、下部などに低周波数部位6bが発生していた。図8(2)に示すように、ファントム3にパット2が巻き付けられている場合でも、中央部などに高周波数部位6aや低周波数部位6bが発生していた。また、図8(3)に示すように、ファントム3にパット1が巻き付けられている場合でも、上部などに高周波数部位6aが発生し、中央部などに低周波数部位6bが発生していた。
図9は、実施例1においてシミング4cを設置した場合の静磁場の乱れの比較グラフを示している。図9に示すように、それぞれの周波数のばらつきは、最大値と最小値で見ると、パット無しの場合は40〜173Hz、パット2有りの場合は12〜72Hz、パット1有りの場合は49〜78Hzとなっており、パット1有り、パット2有り、パット無しの順にばらつきが少ないことが確認できた。また、第1四分位から第3四分位までの値で見ると、パット無しの場合は48〜170Hz、パット2有りの場合は15〜65Hz、パット1有りの場合は50〜72Hzとなっており、この方法でもパット1有り、パット2有り、パット無しの順にばらつきが少ないことが確認できた。しかし、全体的な周波数の高さでは、パット2有りの場合が最も低くなっていることが確認できた。
上記検証により、シミング4cのようにシミング部分に空気を含めると、静磁場の均一性はパット1を巻き付けた状態でも悪化するが、シミング4a及びシミング4bを設置した場合には、周波数のばらつきが優位に改善することが確認できた。よって、パット1を使用した上で空気を含めない適切なシミング位置でMRI撮像を行うことにより、効果的に局所磁場の不均一を補正することが可能となる。
図12は、実施例1のパットの使用イメージ図を示しており、(1)は使用していない状態、(2)は使用している状態を示している。図12(1)に示すように、パット1を使用していない状態では、被験者9の体形により磁場10の乱れが発生している。これに対し、パット1を使用している状態では、図12(2)に示すように、磁場10に乱れが発生していない。
本実施例においては、10個の異なるマンガンイオン濃度のサンプルについて静磁場均一性補正の評価を行った。図13は、実施例2のファントムの正面図を示している。検証に使用するファントム7は、401型ファントム(日興ファインズ製)である。ファントム7の中にサンプルを1つずつ封入し、図13に示すように、前方部7a、中心部7b及び右部7cの3つの部分において静磁場の乱れを横断像にて3断面取得した。
異なるマンガンイオン濃度の静磁場の均一性評価では、塩化マンガン四水和物(MnCl・4HO)1〜10gを純水1リットルに溶解したものをファントム7に封入した。
図14は、異なるマンガンイオン濃度のサンプルについての静磁場均一性補正の比較図を示している。図14のグラフにおいて、横軸は純水1リットルに溶融させた塩化マンガン四水和物の濃度(1〜10g/L)、縦軸は周波数を示している。塩化マンガン四水和物1gから10gまで1g刻みで、10個の異なるマンガンイオン濃度のサンプルについて測定している。 なお、塩化マンガン四水和物の分子量は197.9であり、マンガンの原子量は54.9であることから、塩化マンガン四水和物の濃度1g/L〜10g/Lは、マンガンイオン濃度0.28g/L〜2.77g/Lに相当する(×54.9/197.9によって換算、小数点以下3桁を四捨五入)。
(1)1gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:1g/L)、すなわち、0.28g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合、周波数の最小値は2.7Hz、最大値は26Hz、第1四分位の値は6.1Hz、第3四分位の値は11.5Hzとなっていた。
(2)2gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:2g/L)、すなわち、0.55g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は1.5Hz、最大値は27Hz、第1四分位の値は4.6Hz、第3四分位の値は10Hzとなっていた。
(3)3gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:3g/L)、すなわち、0.83g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は0.3Hz、最大値は27.5Hz、第1四分位の値は2.4Hz、第3四分位の値は10.3Hzとなっていた。
(4)4gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:4g/L)、すなわち、1.11g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は0.2Hz、最大値は24Hz、第1四分位の値は1.5Hz、第3四分位の値は5.7Hzとなっていた。
(5)5gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:5g/L)、すなわち、1.39g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は2Hz、最大値は23.5Hz、第1四分位の値は4.2Hz、第3四分位の値は8.4Hzとなっていた。
(6)6gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:6g/L)、すなわち、1.66g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は0Hz、最大値は29Hz、第1四分位の値は3.4Hz、第3四分位の値は11.5Hzとなっていた。
(7)7gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:7g/L)、すなわち、1.94g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は2.3Hz、最大値は24.5Hz、第1四分位の値は4.6Hz、第3四分位の値は9.2Hzとなっていた。
(8)8gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:8g/L)、すなわち、2.22g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は0Hz、最大値は25Hz、第1四分位の値は7Hz、第3四分位の値は10.7Hzとなっていた。
(9)9gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:9g/L)、すなわち、2.50g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は−15Hz、最大値は28Hz、第1四分位の値は3Hz、第3四分位の値は13.4Hzとなっていた。
(10)10gの塩化マンガン四水和物を純水1リットルに溶融させたサンプル(塩化マンガン四水和物の濃度:10g/L)、すなわち、2.77g/Lのマンガンイオン濃度を有するサンプルを使用した場合は、周波数の最小値は−18Hz、最大値は30Hz、第1四分位の値は4.2Hz、第3四分位の値は15.3Hzとなっていた。
図14において、周波数のばらつきを判断するための重要な指標となる第1四分位から第3四分位の範囲に注目すると、4g/Lのサンプルを使用した場合は4.2Hz、5g/Lのサンプルを使用した場合は4.2Hz、7g/Lのサンプルを使用した場合は4.6Hz、8g/Lのサンプルを使用した場合は3.7Hzの範囲内に、全体の50%が含まれており、これら4つのサンプルの場合には、その他の場合に比べて、より周波数の均一性が得られているといえる。しかし、これら4つのサンプルの中でも、4g/Lのサンプルの場合は、周波数の均一性が高いだけではなく、より周波数が0に近い値を示しているので、最も鮮明な画像の取得が可能であることが確認できた。
本発明は、MRI検査において、局所磁場の不均一を補正するためのパットとして有用である。
1,2 パット
1a 凹部
3,7 ファントム
3a くびれ部
3b,3c 肉厚部
4a〜4c シミング
5a〜5c 関心領域
6a 高周波数部位
6b 低周波数部位
7a 前方部
7b 中心部
7c 右部
8a 最大値
8b 最小値
8c 第1四分位
8d 第2四分位
8e 第3四分位
9 被験者
10 磁場
11 袋体
12 水溶性溶液
13 粒状体


Claims (4)

  1. ガスバリア性材料から成る袋体の内部に、マンガン系材料を溶解した水溶性溶液と、該水溶性溶液を前記袋体の内部で均一に分散させるための粒状体を備えたパットにおいて、
    前記マンガン系材料における2価のマンガンイオン濃度が0.83〜1.66g/Lであることを特徴とする局所磁場不均一補正用パット。
  2. 前記マンガンイオン濃度は、0.97〜1.39g/Lであることを特徴とする請求項1に記載の局所磁場不均一補正用パット。
  3. 前記マンガンイオン濃度は、略1.11g/Lであることを特徴とする請求項1に記載の局所磁場不均一補正用パット。
  4. 前記マンガン系材料は、塩化マンガンであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の局所磁場不均一補正用パット。
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