JP6609312B2 - パルスプラズマエンジン及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、エンジン、特に、パルスプラズマエンジン及びパルスプラズマエンジンを作動させる方法に関する。
パルスプラズマエンジンは、原理が全体として内燃エンジンと類似しているが、異なる点として、内燃エンジンで用いられている可燃性ガスではなく、非可燃性ガス、例えば空気、酸素、窒素又は不活性ガス類を用いるという形式の内燃爆発エンジンである。
米国特許第7,076,950号明細書は、発電機付き内部爆発エンジンを開示しており、この発電機付き内部爆発エンジンは、シリンダと、シリンダを1対のチャンバに分割するピストンとを有し、1対のチャンバは、ピストンがシリンダ内で前後に移動しているときに容積が逆のやり方で変化し、発電機付き内部爆発エンジンは、チャンバの各々内に封入された非可燃性ガスのチャージと、2つのチャンバ内の非可燃性ガスに爆発的に交互に点火してピストンを前後に駆動する手段と、ピストンに結合されていてピストンの運動に応答して電気エネルギーを提供する手段とを更に有する。
内部爆発エンジンの他の例が米国特許第3,670,494号明細書及び同第4,428,193号明細書に見受けられる。
米国特許第7,076,950号明細書 米国特許第3,670,494号明細書 米国特許第4,428,193号明細書
一般に、本発明の目的は、新規且つ改良型のパルスプラズマエンジン及びこのパルスプラズマエンジンを作動させる方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、従来提供されたエンジンの制約及び欠点を解決する上述した形式のパルスプラズマエンジン及び方法を提供することにある。
上記目的及び他の目的は、本発明によれば、非可燃性ガスが爆発チャンバ内に導入されるパルスプラズマエンジン及び方法を提供することによって達成され、かかる方法では、非可燃性ガスをイオン化してチャンバ内にプラズマを生成し、電気パルスをプラズマに印加してプラズマを加熱し、パルスをターンオフしてプラズマ中に爆発圧力パルスを生じさせ、プラズマを磁界によってチャンバ内に閉じ込め、磁界は、圧力パルスを圧力パルスによって駆動される出力部材の方へ差し向ける。
本発明を具体化したパルスプラズマエンジン用のパワーコアモジュール(power core module)の一実施形態の縦断面図である。 図1の実施形態のプラズマをパルス化するための電気回路の略図と組み合わせた図1の2‐2線矢視断面図である。 図1の実施形態の作動を説明する模式的部分縦断面図である。 本発明を具体化したタービンエンジンの一実施形態の縦断面図である。 本発明を具体化したタービンエンジンの別の実施形態の縦断面図である。 本発明を具体化した往復ピストンエンジンの一実施形態の縦断面図である。
図1及び図2に示されているように、パワーコアは、爆発チャンバ11、1対の電極12,13、非可燃性ガス、例えば空気をチャンバ中に導入する際に通す弁14、ガスをイオン化してチャンバ内にプラズマを生成するための手段16、電気パルスを電極に印加してプラズマを加熱すると共に爆発圧力パルスを生じさせるための回路17、及びチャンバ内に磁界を生じさせてプラズマを閉じ込めると共に爆発圧力パルスをチャンバの端部のところに設けられた出力部材、例えばタービンホイール又は往復動ピストン(図示せず)の方へ差し向けるための磁石18,19を有する。
パワーコアは、全体として立方体(キュービカル)又は長方形のモジュール21の形態で構成され、このモジュール21は、中央本体区分22を有し、この中央区分の互いに反対側には端板23,24が設けられている。軸方向に整列したボア26〜28がこれら3つの区分を貫通して爆発チャンバを形成し、この爆発チャンバは、端板を貫通して開口している。ボアは、全体として、円形であり且つ同一直径のものであり、チャンバの側壁は、全体として円筒形である。中央本体区分22は、絶縁セラミック材料、例えば酸化シリコンセラミック、酸化ケイ素セラミックで作られ、端板23,24は、熱伝導率が小さい非導電性セラミック材料で作られている。3つの区分は、中央区分及び端板に設けられた取り付け穴29,30を貫通するボルト(図示せず)によって互いに結合されている。
電極12,13は、中央本体区分22に設けられた垂直に整列したボア31,32内に設けられ、これら電極の先端部は、爆発チャンバ中に延びており、Oリング33,34が電極とボアの壁との間のシールとなっている。電極は、耐熱性の導電性材料、例えばタングステン又はトリウムタングステンで作られている。
弁14は、水平に延びるクロスボア36内に設けられた一方向逆止弁であり、クロスボア36は、爆発チャンバのためのボアと交差すると共にこれと連通している。この弁は、弁座38によって包囲された入口開口部37を有すると共にばね又は他の適当な手段(図示せず)によって弁座と封止係合関係をなすよう押圧された回動可能に設けられた弁部材39を備えている。弁は、爆発チャンバと直接連通した出口ポート41を有し、Oリング42が弁体とボアの壁との間のシールとなっている。この弁により、空気及び他のガスが入口ポートを通ってチャンバに入ることができ、この空気及び他のガスは、チャンバから逃げ出ないようになっている。
図示の実施形態では、ガスをイオン化してプラズマを生成するための手段16は、中央本体区分22に設けられている第2の水平に延びるクロスボア46内のカートリッジ44内に設けられた放射性物質、例えばアメリシウム、ルビジウム、又はトリウムの源43を有する放射線電離器又はイオナイザから成る。このクロスボアは、第1のクロスボアと整列し、このクロスボアは又、チャンバのためのボアと交差している。カートリッジは、放射性物質がチャンバに向くと共にOリング47がカートリッジとボアの壁との間のシールとなっている状態で配向されている。変形例として、所望ならば、イオン化は、他の適当な手段、例えば高破壊電圧又は高周波放射線によって行われても良い。
点火回路17が高エネルギーパルス源を有し、高エネルギーパルス源は、一次巻線49aがバッテリ51及び電極12,13と電気的に直列接続された変圧器49から成る。この巻線は、点火コイルとしての役目を果たし、キャパシタ52がバッテリの両端間に接続されてコイルに流される電流を増強している。一次巻線又はコイルの一端は、電極12に直接接続されており、他端は、バッテリの正端子に接続されている。負端子は、オン/オフスイッチ54及びヒューズ56を介して絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(insulated-gate bipolar transistor:IGBT)53のエミッタに接続されている。IGBTのコレクタは、第2の電極13に接続され、パルス発生器57がゲートに接続されている。
ブリッジ整流器59が再充電バッテリ51用の回路内に設けられている。図示の実施形態では、変圧器49は、整流器の一方の入力が二次巻線49bの一端に接続され、他方の入力が二次巻線上の可変タップ61に接続された可変変圧器である。整流器の一方の出力は、バッテリの正端子に接続され、他方の出力は、負端子に接続されている。
磁石18,19は、チャンバの互いに反対側端寄りに設けられた端ぐり穴63,64内に爆発チャンバと同軸に設けられた半径方向に分極された希土類リング形永久磁石である。端板23,24は、端ぐり穴中に延びて磁石によって包囲された軸方向に延びる円筒形フランジ23a,24aを有している。磁石のための熱遮蔽作用を提供し、端板は又、モジュールをエンジンの残部に取り付けるためのアダプタとしての役目を果たし、かかる取り付けとしては、シリンダヘッドに代えて従来型内燃エンジンのブロックへの取り付けが挙げられる。端板は、所望に応じて互いに異なるエンジンに合うように構成されているのが良い。図1及び図2の実施形態では、端板は、円錐形にテーパした出力ポート23b,24bを有し、これら出力ポートは、爆発チャンバと連通し、そして端板の外側フェース又は取り付け面23c,24cを貫通して開口し、パワーコアモジュールは、取り付け穴29,30を貫通したボルト(図示せず)によってエンジンの残部に取り付けられている。
本発明のパワーコア及び方法の作用及び使用は、以下の通りである。空気が逆止弁14を通って爆発チャンバ11内に流れ、オン/オフスイッチ54は、点火回路をターンオンするよう閉成され、バッテリ51からの電荷がキャパシタ52上に蓄積する。チャンバ内の空気は、源43からの放射線によってイオン化され、それにより電極12,13相互間に導電性のプラズマが作られる。パルス発生器57によってパルスをIGBT53のゲートに印加することにより、IGBTは、ターンオンして変圧器の巻線49とバッテリと電極との間の回路を閉じる。これにより、巻線を通る電流が突然増大し、電極に印加される高エネルギーパルスが生じる。電極相互間で導電性プラズマを通って流れる電流は、プラズマを極めて高い温度に加熱し、そして各パルスがオンのままである限り、加熱されたプラズマは、電極相互間の空隙内に留まる。パルスがターンオフすると、熱が爆発的に空隙から放出され、それにより高圧衝撃パルスが生じ、かかる高圧衝撃パルスを出力部材、例えばタービン又はピストンの駆動の際に利用することができる。
図3に示されているように、磁石18は、そのN極がリングの内側に位置し、S極がその外側に位置した状態で分極され、磁石19は、そのN極がリングの外側に位置し、S極がリングの内側に位置した状態で逆方向に分極される。磁石により作られた磁界は、プラズマ66をチャンバ内に閉じ込めると共に高圧衝撃パルスを磁束線67で示されているようにチャンバの端に向かって軸方向に差し向ける。
電気パルスは、持続時間が短くしかも立ち上がり時間が早い方形パルスであり、電極相互間のプラズマの導電性は、極めて高く、代表的には、固体導体、例えば、金、銀、又は銅の導電率よりも高い。その結果、パルスが電極に印加されると、アークが即座に生じ、プラズマの温度が極めて迅速に上昇する。温度は、アーク全体にわたって実質的に一定のままであり、持続時間の短い高いアーク温度は、チャンバ内では長い持続時間の圧力と実質的に同一である。
電気パルスは、好ましくは、ミリ秒未満の幅又は持続時間を有し、これら電気パルスは、毎秒500〜1,000回のオーダーの繰り返し数で起こり、そして、印加される電力又はエネルギーのレベルに応じて、プラズマは、数ナノ秒後に1,000〜100,000℃のオーダーの温度に達することができる。アークは、同様に、パルスがターンオフされると、数ナノ秒又は数マイクロ秒でターンオフされる。例えば、電源が100キロワットのものであってパルス幅が1ミリ秒の場合、電極に加えられるエネルギーは、1ミリ秒当たり100ジュール又は1マイクロ秒当たり0.1ジュールのオーダーである。
プラズマの熱は、アークがターンオンされている間、アーク中に封じ込められる。アークはターンオフされると、熱は、アークギャップから爆発的に放出され、それにより持続時間が極めて短い、例えば、数マイクロ秒の衝撃パルスが生じる。
アークを生じさせるために変圧器49の一次巻線を通って流れる電流は、整流器59によって整流され、そしてバッテリを再充電するためにバッテリ51に流される二次巻線49b中の対応の電流を含む。
図4は、パワーコア21が1対のタービンホイール68,69を駆動するエンジンを示している。このエンジンは、プラットホーム又はベース71上に作られたものとして示されており、パワーコアは、ベースに取り付けられた1対の支持ブロック72に取り付けられている。タービンホイール68,69は、出力シャフト73,74に取り付けられ、出力シャフト73,74は、パワーコアの互いに反対側の端でベースに取り付けられた支持ブロック76,77上に回転可能に設置されている。タービンホイールは、半径方向に駆動され、出力シャフトは、爆発チャンバ11の軸線と整列しているが、これに対して垂直であり、ホイールの縁部分は、端板23,24の外側フェースに設けられた円筒形凹部78,79内に受け入れられている。
作用を説明すると、パワーコアによって生じた軸方向に差し向けられている圧力パルスは、タービンブレードに半径方向に当たり、それによりタービンホイール及び出力シャフトが回転し、パルスは、毎秒500〜1,000個のパルスのオーダーの繰り返し数で送り出される。
図5は、単一の軸流タービンホイール81がパワーコアによって駆動される実施形態を示している。このエンジンも又、プラットホーム又はベース82上に作られたものとして示されており、パワーコアは、ベースに取り付けられた1対の支持ブロック83に取り付けられている。タービンホイール81は、発電機84の入力シャフト84aに取り付けられ、発電機84は、パワーコアの一端のところでベースに取り付けられた支持ブロック86上に回転可能に設置され、シャフト84aは、爆発チャンバ11と軸方向と整列関係をなしている。
この実施形態では、パワーコア21は、空気が空隙88を通って爆発チャンバ内に流れ、プラズマがタービンホイールと反対側のチャンバの端のところに設けられている永久磁石89によって閉じ込められているという点で他の実施形態とは異なっている。磁石は、ベース82に取り付けられた支持ブロック91上に設置され、この磁石は、空隙を形成するよう端板23の外側フェースから間隔を置いて配置されている。スペーサ92が端板と磁石との間に延び、これらスペーサは、エンジンが点火すると磁石の方へ差し向けられる圧力パルスの力に抗して磁石を支持するのを助ける。磁石は、前から後ろに分極されると共にそのN極が外側に向き、そのS極が内側に向いた状態で配向され、したがって、この磁石は、プラズマをチャンバに閉じ込める磁界を生じさせるようリング形磁石18と協働することができる。端板23の入口ポート23aの側壁は、空隙とチャンバとの間における空気の流れを容易にするよう外側に傾けられると共に丸形になっている。
作用を説明すると、空気が空隙を通ってチャンバ内に自由に流れるが、空気がチャンバ内でいったんイオン化状態になると、磁石89及びリング形磁石18によって作られる磁界は、プラズマを閉じ込めると共にプラズマが空隙を通ってチャンバから逃げ出るのを阻止する。他の実施形態の場合と同様、リング形磁石18,19によって生じた磁界も又、プラズマを閉じ込めると共に圧力パルスを軸方向に差し向けてタービンホイール81及び発電機84を駆動する。
図6の実施形態では、パワーコアは、爆発チャンバ11の一端がプラグ93によって閉じられ、シリンダブロック94がチャンバの他端のところで端板24に取り付けられた往復動ピストンエンジンで利用される。パワーコアモジュール及びシリンダブロックは、端プラグ93及びシリンダブロック94から側方に延びる取り付けタブ又はラグ(出張り)93a,94aに設けられた整列状態の開口部96,97を通るボルト(図示せず)によって互いに結合されている。
ブロック内のシリンダ98が軸方向に爆発チャンバ11と整列すると共に端板24の出口ポート24aを取って爆発チャンバと直接的な連通状態にある。ピストン99は、上死点位置と下死点位置との間で往復運動できるよう連接ロッド101及びリストピン102によってクランクシャフト(図示せず)に連結されており、リング103,104がピストンとシリンダの側壁との間の耐圧性シールとなっている。
シリンダ内のピストンの位置をモニタすると共に電気パルスを制御してピストンがその上死点位置のところ又は近くに位置し又は下降行程時にあるときにのみエンジンが点火するようにする手段が設けられている。この手段は、ピストンの側壁又はスカート内に設けられた小型の磁石106及びシリンダの頂部寄りでシリンダブロックの側壁に取り付けられたホール効果センサ107を含む。このセンサは、電極へのパルスの印加を制御するよう点火回路17に接続されている。
ピストンが下降行程時にあるとき、空気が図1、図2、及び図4の実施形態の場合と同様、一方向弁14を通って爆発チャンバ11内に吸い込まれる。ピストンがその上死点位置に達すると共に電極相互間の空気が十分にイオン化されると、ホール効果センサは、点火回路を電極に接続してアークを発生させると共にプラズマ中に圧力パルスを生じさせる。
爆発チャンバの一端がプラグによって閉じられている状態では、爆発中のプラズマにより生じる圧力パルスは全て、ピストンの方へ差し向けられてピストンを下死点に向かって駆動する。ピストンが下死点に達する前に、ホール効果センサ又はホールスイッチは、点火回路を電極から切り離して点火回路をピストンがその上死点位置に再び達するまで切り離されたままに保つ。
本発明は、多くの重要な特徴及び利点を有する。本発明は、非可燃性ガス、例えば空気、酸素、窒素、又は不活性ガスを利用した高効率エンジン及び方法を提供する。ガスをイオン化することによって生じたプラズマは、導電性が高く、このプラズマは、持続時間の短い電気パルスを印加したときに生じる電極相互間の強烈なアーク発生によって極めて高い温度に加熱される。パルスが1ミリ秒未満の持続時間又は幅を有すると共に毎秒500〜1,000個のオーダーの繰り返し数を有する場合、プラズマは、数ナノ秒で1,000〜100,000℃という高い温度に達することができる。アーク発生が続く限り、プラズマの熱は、アーク中に封じ込められ、アークがターンオフされると、熱が爆発的に放出され、それにより強力な衝撃パルスが生じ、かかる強力な衝撃パルスは、1つ又は2つ以上の出力部材、例えばタービン又はピストンを駆動する際に捕捉されて利用される。
エンジンの効率は、プラズマを制御して衝撃パルスを出力部材の方へ差し向けるために磁気閉じ込めの使用によって著しく高められる。
パワーコアは、モジュラー形態で構成されているので、多様なエンジンで利用でき、エンジンとしては、従来型内燃エンジンが挙げられ、この場合、パワーコアは、シリンダヘッド及び燃料系統に代えてエンジンブロックに取り付けられるのが良い。
以上の内容から、新規且つ改良型のパルスプラズマエンジン及び方法が提供されていることは明らかである。或る特定の現時点において好ましい実施形態のみを詳細に説明したが、当業者には明らかなように、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなく、或る特定の変更及び改造を行うことができる。

Claims (22)

  1. パルスプラズマエンジンであって、
    チャンバと、
    前記チャンバ内に設けられた1対の電極と、
    非可燃性ガスを前記チャンバ内に導入する手段と、
    前記非可燃性ガスをイオン化して前記チャンバ内にプラズマを生成する手段と、
    高エネルギー電気パルスを前記電極に印加して、前記電極間の前記プラズマを高い温度に加熱するアークを生じさせ、前記電気パルスを印加している間は、加熱したプラズマが前記電極間に閉じ込められているため、前記電気パルスがターンオフされたときに前記加熱したプラズマが爆発的に放出されて前記プラズマ中に爆発圧力パルスを生じさせる手段と、
    前記プラズマを閉じ込めるために前記チャンバ内に磁界を生じさせると共に前記爆発圧力パルスを前記爆発圧力パルスによって駆動される出力部材に差し向ける手段と
    を有する、パルスプラズマエンジン。
  2. 前記チャンバは、開口端部を有し、前記圧力パルスは、前記開口端部を通って前記出力部材に差し向けられる、請求項1記載のパルスプラズマエンジン。
  3. 前記チャンバは、第1及び第2の開口端部を有し、前記圧力パルスは、第1及び第2の出力部材に前記開口端部のそれぞれを通って差し向けられる、請求項1記載のパルスプラズマエンジン。
  4. 前記出力部材は、タービンホイールである、請求項1記載のパルスプラズマエンジン。
  5. 前記出力部材は、ピストンである、請求項1記載のパルスプラズマエンジン。
  6. 前記電気パルスは、1ミリ秒以下の幅を有し、前記電気パルスは、毎秒約500〜1,000回印加される、請求項1記載のパルスプラズマエンジン。
  7. 電気パルスを印加する前記手段は、パルス発生器、絶縁変圧器によって前記電極に接続された電源及び前記パルス発生器からのパルスによって制御されるスイッチを含む、請求項1記載のパルスプラズマエンジン。
  8. 前記電源は、バッテリ、前記バッテリに並列に電気的に接続されたキャパシタ、及び前記バッテリが前記変圧器からのエネルギーによって再充電されるよう前記変圧器と前記バッテリを相互に接続する手段を有する、請求項7記載のパルスプラズマエンジン。
  9. 前記非可燃性ガスは、空気である、請求項1記載のパルスプラズマエンジン。
  10. パルスプラズマエンジンであって、
    開口端部及び全体として円筒形の側壁を備えた軸方向に延びる爆発チャンバと、
    前記爆発チャンバ内に設けられた1対の電極と、
    非可燃性ガスを前記チャンバ内に導入する手段と、
    前記非可燃性ガスをイオン化して前記チャンバ内にプラズマを生成する手段と、
    電気パルスを前記電極に印加して、前記電気パルスがターンオンされている間は前記プラズマの加熱状態を生じさせているために、前記電気パルスがターンオフされたときに爆発圧力パルスを生じさせる手段と、
    前記電極の互いに反対側の側部で前記チャンバと同軸に設けられていて、前記プラズマを閉じ込めるために前記チャンバ内に軸方向に延びる磁界を生じさせると共に前記爆発圧力パルスを前記爆発チャンバの前記開口端部の方へ差し向ける磁石と
    を有する、パルスプラズマエンジン。
  11. 前記ガスをイオン化する前記手段は、放射線電離器を含む、請求項10記載のパルスプラズマエンジン。
  12. 前記磁石は、リング形永久磁石である、請求項10記載のパルスプラズマエンジン。
  13. 非可燃性ガスを前記チャンバ内に導入する前記手段は、前記チャンバと連通した一方向弁を含む、請求項10記載のパルスプラズマエンジン。
  14. 非可燃性ガスを前記チャンバ内に導入する前記手段は、空気を前記チャンバ中に通すことができる空隙と、前記プラズマが前記空隙を通って前記チャンバから出るのを阻止する磁石閉じ込め手段とを含む、請求項10記載のパルスプラズマエンジン。
  15. 前記チャンバの一方の側部で前記側壁を通って開口した前記非可燃性ガス用の入口ポートと、前記チャンバの別の側で前記側壁を通って開口したコンパートメント内に設けられている電離器とを更に有する、請求項10記載のパルスプラズマエンジン。
  16. 前記チャンバの一端部のところに設けられていて前記圧力パルスによって駆動されるタービンホイールを更に有する、請求項10記載のパルスプラズマエンジン。
  17. 前記チャンバの一端部のところに設けられていて前記圧力パルスによって駆動されるピストンを更に有する、請求項10記載のパルスプラズマエンジン。
  18. エンジンを作動させて出力部材を駆動する方法であって、
    非可燃性ガスを前記出力部材と連通した爆発チャンバ内に導入するステップと、
    前記ガスをイオン化して前記チャンバ内に導電性のプラズマを生成するステップと、
    高エネルギー電気パルスを前記チャンバ内の1対の電極に印加して前記プラズマを前記電極間で高い温度に加熱するアークを生じさせ、この熱が、前記電気パルスが印加されている間は電極間に閉じ込められるステップと、
    前記電気パルスをターンオフして前記アークを消失させ、前記電極間から熱が爆発的に放出されて前記プラズマ中に爆発圧力パルスを生じさせるステップと、
    前記プラズマを前記チャンバ内に磁気的に閉じ込めると共に前記爆発圧力パルスを前記出力部材の方へ差し向けるステップと
    を含む、方法。
  19. 前記非可燃性ガスは、空気である、請求項18記載の方法。
  20. 前記電気パルスは、1ミリ秒以下の幅を有し、前記電気パルスは、毎秒約500〜1,000回印加される、請求項18記載の方法。
  21. 前記電気パルスは、絶縁変圧器及びパルス発生器からのパルスによって制御されるスイッチを介して電源から前記プラズマに印加される、請求項18記載の方法。
  22. 前記電源は、前記変圧器からのエネルギーによって再充電されるバッテリを含む、請求項21記載の方法。
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