JP6606596B2 - マルチキャリアlbtプロトコルにおける競合ウィンドウの適応化 - Google Patents

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Description

本開示は、ワイヤレス通信に関連し、具体的には、マルチキャリアLBT(listen-before-talk)プロトコルのための競合ウィンドウの適応化に関連する。
進行中の3GPP(third generation partnership project)リリース13研究項目“ライセンス支援型アクセス(LAA:Licensed-Assisted Access)”は、LTE(long term evolution)機器が未ライセンスの5ギガヘルツ(GHz)無線スペクトルにおいても動作することを可能とすることを意図している。未ライセンスの5GHzスペクトルは、ライセンス済みスペクトルを補うものとして使用される。従って、デバイスは、ライセンス済みスペクトル(プライマリセル又はPCell)において接続を行い、及び、未ライセンススペクトル(セカンダリセル又はSCell)において追加的な送信キャパシティの恩恵を受けるためにキャリアアグリゲーションを使用する。ライセンス済みスペクトル及び未ライセンススペクトルを統合するために要する変更を低減するために、プライマリセルにおけるLTEフレームタイミングがセカンダリセルにおいて同時に使用される。
しかしながら、規制要件(regulatory requirements)が、事前のチャネルセンシング無く未ライセンススペクトルにおいて送信を行うことを許可しないかもしれない。未ライセンススペクトルは類似の又は非類似のワイヤレス技術の他の無線機と共有されなければならないことから、いわゆるLBT(listen-before-talk)法が適用される必要がある。LBTは、予め定義される最小の時間量にわたって媒体をセンシングすること、及びチャネルがビジーである場合にバックオフすることを包含する。今日、未ライセンスの5GHzスペクトルは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11 WLAN(Wireless Local Area Network)標準を実装する機器により主として使用されている。この標準は、そのマーケティングブランド“Wi−Fi”の下でも知られている。
チャネルへのアクセスに先立ってLBT手続において使用されるパラメータの選択は、無線アクセス技術(RAT)間の共存及びスループットに大幅な影響を有する。特に関わりがあるのは、様々なランダムアクセス法における競合ウィンドウのサイズを適応化させる方法であり、これは、ノードが媒体上での送信を試行する前にどれほど待機しなければならないかを左右する。
LTEは、ダウンリンクにおいてOFDM(orthogonal frequency division multiplex)を、アップリンクにおいてシングルキャリアFDMA(frequency division multiple access)ともいうDFT(discrete Fourier transform)拡散OFDMを使用する。よって、基本的なLTEのダウンリンク物理リソースを図1に示したような時間−周波数グリッドとして理解することができ、各リソースエレメントは、1つのOFDMシンボルインターバルの期間中の1本のOFDMサブキャリアに相当する。アップリンクサブフレームは、ダウンリンクと同じサブキャリア間隔を有し、ダウンリンクにおけるOFDMシンボルと同じ数のサブキャリア(SC)−FDMAシンボルを時間ドメインにおいて有する。
時間ドメインにおいて、LTEのダウンリンク送信は、10msの無線フレームの集合へ編成され、各無線フレームは、図2に示したように、長さTsubframe=1msで等サイズの10個のサブフレームからなる。各サブフレームは各々0.5msの時間長の2つのスロットを含み、1フレーム内のスロット番号は0〜19のレンジをとる。通常のサイクリックプレフィクスについて、1つのサブフレームは、14個のOFDMシンボルからなる。各シンボルの時間長は、おおよそ71.4マイクロ秒(μs)である。
そのうえ、LTEにおけるリソース割り当ては、典型的にはリソースブロック(RB)の観点で記述され、1リソースブロックは、時間ドメインにおける1スロット(0.5ms)及び周波数ドメインにおける12本の連続したサブキャリアに相当する。時間方向における2つの隣り合うリソースブロックのペア(1.0ms)は、リソースブロックペアとして知られている。リソースブロックは、周波数ドメインにおいて、システム帯域幅の一端から0で始まる形で付番される。
ダウンリンク送信は動的にスケジューリングされ、即ち、各サブフレームにおいて、基地局は、その時点のダウンリンクサブフレームにおいてどのワイヤレスデバイスがデータの送信先であり及びどのリソースブロック上でデータが送信されるかに関する制御情報を送信する。この制御シグナリングは、典型的には、各サブフレーム内の最初から1、2、3又は4個のOFDMシンボルにおいて送信され、n=1、2、3又は4は制御フォーマットインジケータ(CFI)として知られている。ダウンリンクサブフレームは、共通リファレンスシンボルをも含み、共通リファレンスシンボルは、受信機にとって既知であって、例えば制御情報のコヒーレント復調のために使用される。制御としてCFI=3個のOFDMシンボルを伴うダウンリンクシステムが図3に示されている。
LTEリリース11以降より、上述したリソース割り当ては、拡張物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)上でもスケジューリングされ得る。リリース8からリリース10については、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のみが利用可能である。
図3に示したリファレンスシンボルは、セル固有リファレンスシンボル(CRS)であり、精細な時間及び周波数同期並びに何らかの送信モードについてのチャネル推定を含む複数の機能をサポートするために使用される。
LTEシステムでは、ユーザ機器(UE)といったワイヤレスデバイスは、ネットワークによって、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によりダウンリンクデータ送信を通知される。具体的なサブフレームnにおけるPDCCHの受信後に、ワイヤレスデバイスは、対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を復号し、及び後続のサブフレームn+kにおいて確認応答/否定確認応答(ACK/NAK)フィードバックを送信することを要する。ACK/NAKフィードバックは、eNodeBといった基地局に、対応するPDSCHが正確に復号されたかを通知する。eNodeBは、ACKフィードバックを検出すると、ワイヤレスデバイスへの新たなデータブロックの送信を進めることができる。eNodeBによりNAKが検出される場合、元のデータブロックに対応する符号化ビットが再送されることになる。再送が前回送信された符号化ビットの反復に基づく場合、それをチェイス合成型(Chase combining)のハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロトコルでの動作という。再送が前回の送信試行において未使用の符号化ビットを含む場合、それを増分冗長性(incremental redundancy)HARQプロトコルでの動作という。
LTEにおいて、ACK/NAKフィードバックは、ワイヤレスデバイスが同時に物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を送信しているかに依存して、2つのあり得るアプローチのうちの1つを用いて、ワイヤレスデバイスにより送信される:
・ワイヤレスデバイスがPUSCHを同時に送信していない場合、ACK/NAKフィードバックは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を介して送信される。
・ワイヤレスデバイスがPUSCHを同時に送信している場合、ACK/NAKフィードバックは、PUSCHを介して送信される。
LTEリリース10標準は、20メガヘルツ(MHz)よりも大きな帯域幅をサポートする。LTEリリース10の1つの重要な要件は、LTEリリース8との後方互換性を保証することである。これは、スペクトル互換性をも含むべきである。これは、20MHzよりも広いLTEリリース10キャリアが、LTEリリース8端末にとって複数個のLTEキャリアとして見えるべきであることを示唆する。そうした各キャリアは、コンポーネントキャリア(CC)として言及され得る。具体的には、早期のLTEリリース10配備について、多くのLTEレガシー端末と比較して、より少数のLTEリリース10対応端末が存在するであろうことが予期され得る。レガシー端末についても広いキャリアの効率的な使用を保証し、即ち、レガシー端末を広帯域LTEリリース10キャリアの全ての部分においてスケジューリングし得るようなキャリアを実装することが可能であることを保証すべきである。これを獲得するための分かりやすい手法が、キャリアアグリゲーション(CA)の手段である。CAは、LTEリリース10端末が複数のCCを受信できることを示唆し、ここでCCは、リリース8キャリアと同じ構造を有するか又は同じ構造を有する可能性を少なくとも有する。CAは、図4に例示されている。CA対応型のワイヤレスデバイスには、常にアクティブ化されているプライマリセル(PCell)と、動的にアクティブ化され又は非アクティブ化され得る1つ以上のセカンダリセル(SCell)と、が割り当てられる。
統合されるCCの数と共に個々のCCの帯域幅は、アップリンクとダウンリンクとで異なってよい。対称構成とは、ダウンリンク及びアップリンクにおけるCCの数が同一であるケースを指し、一方で、非対称構成とは、それらCCの数が異なるケースを指す。セル内で構成されるCCの数は、端末に見えるCCの数とは異なってもよいことが特筆される:例えば、セルが同数のアップリンクCC及びダウンリンクCCで構成される場合でさえも、端末は、アップリンクCCよりも多くのダウンリンクCCをサポートしてよい。各コンポーネントキャリアは、自身の個別のHARQインスタンスを動作させる。
典型的なWLANの配備において、媒体アクセスのためにCSMA/CA(carrier sense multiple access with collision avoidance)が使用される。これは、チャネルがCCA(clear channel assessment)を実行するためにセンシングされ、チャネルがアイドルであると宣言される場合にのみ送信が開始されることを意味する。チャネルがビジーであると宣言される場合には、送信は、チャネルがアイドルであると見なされるまで実質的に延期される。
Wi−FiのLBT(listen before talk)の仕組みの一般的な様子が図5に示されている。Wi−FiステーションAがデータフレームをWi−FiステーションBへ送信した後、ステーションBは、SIFS(short interframe space)に相当する16μsの遅延でステーションAへACKフレームを送り返すものとされる。そうしたACKフレームは、LBT動作を実行することなく、ステーションBにより送信される。他のステーションがそうしたACKフレームの送信に干渉することを防止するために、ステーションは、チャネルが占有されたことが観測された後、チャネルが占有されているか否かをあらためて評価する前に、34μsの時間長(DIFS(distributed coordination function interframe space)という)にわたって待機するものとされる。従って、送信することを望むステーションは、まず、固定的な時間長であるDIFSにわたって媒体をセンシングすることにより、CCA(clear channel assessment)を実行する。媒体がアイドルである場合、ステーションは、媒体の所有権(ownership)を獲得してもよいものと想定し、フレーム交換シーケンスを開始する。媒体がビジーである場合、ステーションは、媒体がアイドルになるのを待ち、DIFSにわたって待機し、及びランダムバックオフピリオドにわたってさらに待機する。
上の基本的なプロトコルにおいて、媒体が利用可能となる際に、複数のWi−Fiステーションに送信の用意があるかもしれず、それが衝突に帰結し得る。衝突を低減するために、送信することを意図するステーションは、ランダムバックオフカウンタを選択し、その数のスロットチャネルアイドル時間にわたって待機、即ちバックオフする。この待機がバックオフピリオドである。CCAが行われ送信の遅延が適用されるコンポーネントキャリアを、ここではバックオフチャネルという。その遅延の量は、ランダムバックオフカウンタに従ってランダムである。ランダムバックオフカウンタは、[0,C]というインターバルにわたる一様分布から振り出されるランダムな整数として選択され、Cは整数での競合ウィンドウ(CW)の長さである。ランダムバックオフカウンタは、バックオフピリオドを確立する。競合ウィンドウの既定のサイズCWminは、上で言及したIEEEの規格群において設定されている。なお、このランダムバックオフプロトコルの下でさえも、チャネルアクセスを求めて競合する多数のステーションが存在する場合には、衝突は依然として発生し得る。よって、衝突の再発を回避するために、ステーションが自身の送信の衝突を検出する都度、上限CWmaxになるまで競合ウィンドウのサイズは二倍され、CWmaxもまたIEEEの規格群において設定されている。ステーションは、衝突無く送信に成功すると、自身の競合ウィンドウのサイズをリセットして既定値CWminへ戻す。
マルチキャリア動作のために、Wi−Fiは、階層的なチャネルボンディング方式に従ってフレームについての送信帯域幅を決定し、送信帯域幅は、例えば20MHz、40MHz、80MHz又は160MHzであり得る。5GHz帯域では、重複の無いやり方で連続する20MHzのサブチャネルを組み合わせることにより、40MHz、80MHz、160MHz又は80+80MHzというより広いWi−Fiチャネル幅が形成される。予め決定されるプライマリチャネルが、必要ならば延期(deferral period)ピリオドの後にCWベースのランダムアクセス手続を実行し、次いで、生成されるランダム数をカウントダウンする。従って、この延期ピリオドは、バックオフピリオドと同じではない。セカンダリチャネルは、追加的なセカンダリチャネルが送信用に利用可能であるかを判定するために、潜在的な送信の開始の前に、PIFS(point coordination function interframe space)時間長(概して、25μs)にわたるクイックCCA(clear channel assessment)チェックを実行するのみである。セカンダリCCAチェックの結果に基づいて、より大きい帯域幅上で送信が行われ、さもなければ送信はより小さい帯域幅へフォールバックする。Wi−Fiプライマリチャネルは、常に全ての送信に含まれ、即ち、セカンダリチャネル単独での送信は許可されない。
Wi−Fiプロトコルを利用しないデバイスのために、EN301.893,v.1.7.1は、負荷ベースのCCAのための次の要件及び最小限の振る舞いを提供している。
1)動作チャネル上での送信又は送信のバーストの前に、機器は、“エネルギー検出”を用いてCCA(Clear Channel Assessment)チェックを実行するものとする。機器は、20μs以上であるものとされるCCA観測時間の時間長にわたって1つ又は複数の動作チャネルを観測するものとする。機器により使用されるCCA観測時間は、製造者により宣言されるものとする。チャネル内のエネルギーレベルが下記ポイント5において与えられる電力レベルに相当する閾値を上回る場合、動作チャネルは占有されているものと見なされるものとする。機器は、チャネルがクリアであることを見出す場合、即座に送信を行ってよい(下記ポイント3参照)。
2)機器は、動作チャネルが占有されていることを見出す場合、そのチャネルにおいて送信を行わないものとする。機器は、拡張CCAを実行するものとし、その中でランダム係数NにCCA観測時間を乗算した時間長にわたって動作チャネルが観測される。Nは、クリアアイドルスロットの数を定義し、送信の開始前に観測されることを必要とする合計アイドルピリオドに帰結する。このピリオドがバックオフピリオドとして言及され、典型的にはランダムである。よって、Nの値は、拡張CCAを要する都度、1…qというレンジ内でランダムに選択されるものとし、その値がランダムバックオフカウンタに格納される。qの値は、4…32というレンジ内で、製造者により選択される。この選択値は、製造者により宣言されるものとする(ETSI(European Telecommunication Standards Institute)EN301 893V1.7.1(2012年6月)の第5.3.1q節参照)。ランダムバックオフカウンタは、CCAスロットが“占有されていない”と見なされる都度、逓減される。ランダムバックオフカウンタがゼロに達すると、機器は送信を行ってよい。
NOTE1:機器は、EN301 893V1.7.1(2012年6月)の第4.9.2.3節における要件を遵守するならば、このチャネル上でショート制御シグナリング送信(SCST)を継続することを許可される。
NOTE2:複数の(隣接又は非隣接の)動作チャネル上の同時の送信信号を有する機器について、その機器は、他の動作チャネル上での送信を、CCAチェックでそれらチャネル上にいかなる信号も検出しないならば、継続することを許可される。
3)機器が動作チャネルを利用する合計時間は、(13/32)×q ms未満であるものとされる最大チャネル占有時間(MCOT)であって、qは上のポイント2で定義した通りであり、その後にデバイスは上のポイント2に記述した拡張CCAを実行するものとする。
4)機器は、その機器宛てのパケットの正確な受信の後に、CCAをスキップして即座に管理及び制御フレーム(例えば、ACK及びブロックACKフレーム)の送信を進めることができる。機器による新たなCCAの実行無しでの連続する送信のシーケンスは、上のポイント3で定義した最大チャネル占有時間を上回らないものとする。
NOTE3:マルチキャストの目的で、複数の個別のデバイスの(同じデータパケットに関連付けられる)ACK送信が連続して行われることが許可される。
5)CCA向けのエネルギー検出閾値は、送信機の最大送信電力(PH)に比例するものとする:23dBmの等価等方放射電力(e.i.r.p.)の送信機について、CCA閾値レベル(TL)は、受信機の入力において73デシベル電力比(dBm)/MHz以下であるものとする(0dBi(dB isotropic)の受信アンテナを想定)。他の送信電力レベルについて、CCA閾値レベルTLは、次の公式を用いて計算されるものとする:TL=−73dBm/MHz+23−PH(0dBiの受信アンテナを送信し、PHはdBm e.i.r.p.で特定される)。EN301.893のLBTを例示する一例が図6に提供されており、Xが失敗したCCAを表し、1つの実施形態において、CCAチェックのシーケンスのうちの各CCAは9マイクロ秒のスロットを占有する。
これまでのところ、LTEにより使用されるスペクトルはLTEに専用である。これは、LTEシステムが共存の課題に対処することを必要とせず、スペクトル効率を最大化することができるという利点を有する。しかしながら、LTEに割り当てられたスペクトルは有限であり、それは、アプリケーション/サービスからのより大きなスループットを求める需要の一層の増加を満たすことができない。従って、3GPPにおいて、ライセンス済みスペクトルに加えて未ライセンススペクトルを活用するようにLTEを拡張することに関する新たな研究項目が開始された。定義によると、未ライセンススペクトルを、複数の異なる技術によって同時に使用することができる。従って、LTEは、IEEE802.11(Wi−Fi)といった他のシステムとの共存を考慮すべきである。ライセンス済みスペクトル内と同じやり方で未ライセンススペクトルにおいてLTEを動作させることは、Wi−Fiの性能を深刻に劣化させかねない。なぜなら、Wi−Fiは、チャネルが占有されていることを一旦検出すると送信を行わないことになるためである。
未ライセンススペクトルを高い信頼性で利用する1つの手法は、ライセンス済みキャリア上で不可欠な制御信号及びチャネルを送信することである。即ち、図7に示したように、ワイヤレスデバイスは、ライセンス済み帯域内のPCell及び未ライセンス帯域内の1つ以上のSCellへ接続される。この適用例において、未ライセンススペクトル内のセカンダリセルを、ライセンス支援型アクセスセカンダリセル(LA SCell)として表す。
リリース10から導入されたLTEキャリアアグリゲーション(CA)の使用は、同じ帯域内に又は異なる帯域内に所在し得る複数のキャリアからの無線リソースを統合することにより、ピークデータレート、システムキャパシティ及びユーザ体験を増加させる手法を提供する。
リリース13では、5GHz帯域内の未ライセンススペクトルのスペクトル機会を捕捉することに向けて、ライセンス支援型アクセス(LAA)がLTEのCAの特徴を拡張する点において大きな関心を集めている。5GHz帯域内で動作するWLANは、当分野で80メガヘルツ(MHz)を既にサポートしており、IEEE802.11acのWave2配備では160MHzに至る予定である。LAAを用いて未ライセンスキャリア上でのマルチキャリア動作の利用を可能にすることは、さらなるCAの拡張として必要であると見なされている。5キャリアを超えるCAフレームワークの拡張は、LTEリリース13において開始済みである。その目的は、UL及びDLの双方において、32個までのキャリアをサポートすることである。
既存の競合ウィンドウ適応化プロトコルは、データのバーストの送信後に受信される単一の自動再送要求(ARQ)フィードバック値(ACK/NACK)の受信に基づいている。LTEのケースでは、まず、単純なARQプロトコルの代わりに、ハイブリッドARQ(HARQ)プロトコルが採られる。そのため、上位レイヤにおいて単一のARQフィードバック値が生成される前に、HARQフィードバックに基づく複数の再送信号が必要とされるかもしれない。そのうえ、LTEでは、HARQフィードバックは、複数のサブフレームに相当する4msの遅延の後にのみ利用可能である。既存の解決策は、送信終了後の非常に短い時間インターバルの後にフィードバックが利用可能であることを前提としている。よって、これら解決策は、フィードバック遅延が格段に大きいLTEのようなシステムを効果的に取り扱わない。LAAについて、マルチキャリアの設定における競合ウィンドウサイズをいかに適応させるかも、未だ定義されていない。
各LAAキャリア上で、単一のサブフレーム内でのeNBによる受信又は送信のために、複数のワイヤレスデバイスがスケジューリングされるかもしれない。加えて、単一のLAA送信が複数のサブフレームからなるかもしれない。最後に、単一のワイヤレスデバイスとの間の送信は、その送信がマルチコードワード送信である場合には多重的なHARQフィードバック値を有し得る。よって、成功裏のチャネル競合に続く単一の送信バーストに対応して、多重的なフィードバック値が受信され得る複数の形が存在し得る。中心的な問題は、異なる複数のコンポーネントキャリアに対応する多重的なHARQフィードバック値をいかにして次のチャネル競合向けの競合ウィンドウサイズの判定において使用するか、である。
いくつかの実施形態は、有利なこととして、LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化のための方法及びシステムを提供する。1つの観点によれば、方法は、複数のコンポーネントキャリア(CC)のうちバックオフチャネルとして供される少なくとも1つのCCを判定すること、を含む。上記方法は、バックオフチャネルとして供される上記少なくとも1つのCC上でLBT手続を実行すること、をさらに含む。当該LBT手続は、各バックオフチャネルについて、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中にクリアチャネルが存在するかをセンシングすること、を含む。当該LBT手続は、上記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期すること、をも含む。当該LBT手続は、上記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行うこと、をも含む。上記方法は、少なくとも1つの送信フィードバック値に基づいて、上記CWのサイズを判定すること、をも含む。
この観点によれば、いくつかの実施形態において、上記LBT手続は、バックオフチャネルとして供されないCC上でCCA(clear channel assessment)を実行すること、及び、CCAがクリアチャネルを示すCC上で送信を行うこと、をさらに含む。いくつかの実施形態において、1つのCCのみがバックオフチャネルとして供される。いくつかの実施形態において、上記送信フィードバック値は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信フィードバック値であり、上記CWは、各コンポーネントキャリア(CC)に関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される。いくつかの実施形態において、上記送信フィードバック値は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信フィードバック値であり、上記CWは、全てのバックオフチャネルに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される。いくつかの実施形態において、上記CWの上記サイズの増加は、1よりも大きい係数とのCWの積により取得される。いくつかの実施形態において、上記バックオフピリオドは、上記複数のコンポーネントキャリアのCWから決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される。いくつかの実施形態において、上記JCWは、上記複数のコンポーネントキャリアの上記CWのうちの最大のものである。いくつかの実施形態において、上記JCWは、上記複数のコンポーネントキャリアの上記CWの平均である。いくつかの実施形態において、上記CWは、CC上での少なくとも1つの送信が否定確認応答(NACK)信号に帰結する場合に増加される。
他の観点によれば、LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化のためのネットワークノードが提供される。上記ネットワークノードは、プロセッサ及びメモリを含む処理回路、を含む。上記メモリは、上記プロセッサと通信関係にあり、上記プロセッサにより実行された場合に、上記プロセッサを競合ウィンドウの適応化のための機能を実行するように構成する実行可能な命令、を含む。上記プロセッサは、複数のコンポーネントキャリア(CC)のうちバックオフチャネルとして供される少なくとも1つのCCを判定し、バックオフチャネルとして供される上記少なくとも1つのCC上でLBT手続を実行する、ようにさらに構成される。当該LBT手続は、各バックオフチャネルについて、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中にクリアチャネルが存在するかをセンシングすること、上記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期すること、及び、少なくとも1つの送信フィードバック値に基づいて、CWのサイズを判定すること、を含む。上記ネットワークノードは、上記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行うように構成される送信機、をさらに含む。
この観点によれば、いくつかの実施形態において、上記LBT手続は、バックオフチャネルとして供されないCC上でCCA(clear channel assessment)を実行すること、及び、CCAがクリアチャネルを示すCC上で送信を行うこと、をさらに含む。いくつかの実施形態において、1つのCCのみがバックオフチャネルとして供される。いくつかの実施形態において、上記送信フィードバック値は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信フィードバック値であり、CWは、各バックオフチャネルに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される。いくつかの実施形態において、上記送信フィードバック値は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信フィードバック値であり、上記CWは、全てのバックオフチャネルに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される。いくつかの実施形態において、上記CWの上記サイズの増加は、1よりも大きい係数とのCWの積により取得される。いくつかの実施形態において、上記バックオフピリオドは、上記複数のコンポーネントキャリアのCWから決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される。いくつかの実施形態において、上記JCWは、上記複数のコンポーネントキャリアの上記CWのうちの最大のものである。いくつかの実施形態において、上記JCWは、上記複数のコンポーネントキャリアの上記CWの平均である。いくつかの実施形態において、上記CWは、CC上での少なくとも1つの送信が否定確認応答(NACK)信号に帰結する場合に増加される。
また別の観点によれば、LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化のためのネットワークノードが提供される。上記ネットワークノードは、バックオフチャネルとして供される少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC)の各々について、LBT(listen-before-talk)手続を実行して、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中に当該バックオフチャネル上にクリアチャネルが存在するかを判定する、ように構成されるLBTモジュール、を含む。上記ネットワークノードは、少なくとも1つの送信フィードバック値に基づいて、上記CWのサイズを判定する、ように構成される競合ウィンドウサイズ判定モジュール、をも含む。上記ネットワークノードは、上記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行い、及び、上記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期する、ように構成される送信モジュール、をも含む。
次の添付図面と併せて考慮すれば、以下の詳細な説明への参照により、本実施形態並びに付随するそれらの利点及び特徴のより充分な理解がより容易に得られるであろう:
時間周波数グリッドである。 フレーム及びサブフレームの時間ドメイン表現である。 制御シグナリング及びリファレンスシンボルを示す時間周波数グリッドである。 統合されたキャリアを示している。 LBT処理を示している。 負荷ベースのCCA(clear channel assessment)のための処理を示している。 ワイヤレスデバイスについてのライセンス済みキャリア及び未ライセンスキャリア上での送信を示している。 ここで説示される原理に従って構築されるネットワークノードの一実施形態のブロック図である。 ここで説示される原理に従って構築されるネットワークノードの代替的な実施形態のブロック図である。 ランダムバックオフ手続の第1の実施形態を示している。 ランダムバックオフ手続の第2の実施形態を示している。 ランダムバックオフ手続の第3の実施形態を示している。 ランダムバックオフ手続の第4の実施形態を示している。 ランダムバックオフ手続の第5の実施形態を示している。 ランダムバックオフ手続の第6の実施形態を示している。 競合ウィンドウの適応化のための例示的な処理のフローチャートである。
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、注記されることとして、それら実施形態は、マルチキャリアLBT(listen-before-talk)プロトコルにおける競合ウィンドウの適応化に関連する、装置のコンポーネントと処理ステップとの組み合わせに主として所在する。それに応じて、コンポーネントは、適切であれば図中の慣例的なシンボルにより表現されており、それらは、ここでの説明の恩恵を有する当業者にとって容易に明らかとなる詳細で本開示を曖昧にしないために、実施形態の理解に関連する特定な詳細のみを示している。
ここで使用されるところによれば、“第1”及び“第2”、“上”及び“下”などといった相対的な用語が、あるエンティティ又は要素と他のエンティティ又は要素とを単に区別するために、そうしたエンティティ又はエレメント間のいかなる物理的な若しくは論理的な関係若しくは順序を必ずしも要し又は示唆することなく使用され得る。
ここで使用される“ネットワークノード”との用語は、例えばコアネットワークノード、MSC(mobile switching center)、MME(mobile management entity)、O&M(operation and maintenance)、OSS(operation support system)、SON(self-organizing network)、測位ノード(例えば、E−SMLC(enhanced serving mobile location center)、MDT(mobile data terminal)ノードなどの無線ネットワークノードへの言及であり得る。ここで使用されるようなネットワークノードとの用語は、セルラー又はモバイル通信システム内のユーザ機器(UE)といったワイヤレスデバイスをも含んでもよい。ワイヤレスデバイスの例は、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)ワイヤレスデバイス、マシンタイプワイヤレスデバイス若しくはマシンツーマシン(M2M)通信可能なワイヤレスデバイス、PDA、iPAD、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、LEE(laptop embedded equipped)、LME(laptop mounted equipment)、USBドングルなどである。
ここで使用される“無線ネットワークノード”との用語は、無線ネットワークに含まれるいかなる種類のネットワークノードであることもでき、それはさらに、基地局(BS)、無線基地局、基地送受信局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、拡張ノードB(eNB若しくはeNodeB)、ノードB、MSR BSといったマルチ標準無線(MSR)無線ノード、リレーノード、リレーを制御するドナーノード、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU(Remote Radio Unit)、RRH(Remote Radio Head)、DAS(distributed antenna system)内のノードなどのうちの任意のものを含み得る。
多様な実施形態が、マルチキャリア動作の期間中のチャネルアクセスのためにLBTにおいて使用される競合ウィンドウを適応化させる手法を扱う。それら実施形態は、1つ以上のコンポーネントキャリアからの1つ以上のHARQフィードバック値に基づいて競合ウィンドウサイズを変化させることのできる多様な方法を説明する。別々の実施形態が、各キャリア上に個別のランダムバックオフ処理が存在するケース、及び利用可能なキャリアのうちの1つに単一のランダムバックオフ処理が位置する場合のケースを扱う。
LBTプロトコルのための提案される競合ウィンドウ可変技法の説明が以下に続く。これは、概して、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)の双方に、及び周波数分割複信(FDD)システム及び時間分割複信(TDD)システムの双方に適用可能である。そのようにして、ここで説明される実施形態は、ワイヤレスデバイス又は基地局若しくは他のネットワークノードにおいて実装され得る。それらは、広くネットワークノードとして言及される。以下では、新たなLBT試行のためにランダムバックオフカウンタを振り出す元となり得る競合ウィンドウがCWで表現され、それにより振り出されるランダムバックオフカウンタは[0,C]の範囲内に入る。既定の競合ウィンドウサイズは、CWminにより表される。CWが増加する場合、1つの例において、その時点のCWが二倍されて、そのCWに関する新たな上限が獲得される。常にCW≦CWmaxというサイズになるように、CWmaxという最大値がCWに課せられてもよい。
いくつかの実施形態は、特定のCCの例えばPDSCH又はPUSCHのために搬送されるデータ送信であって、概して特定のCCのビーム別であり得るそれらデータ送信のためのLBTを扱う。データ送信の受信機は、送信機へHARQフィードバックを提供して、データが成功裏に受信されたか(ACK)又はそうでないか(NACK)をLTEの仕様に従って指し示す。ここでのNACKは、スケジューリングされたデータに対応する。HARQフィードバックに基づいて、競合ウィンドウサイズが送信機により修正される。いくつかの実施形態において、その修正は、チャネルへアクセスするためにLBT動作が実行される時点で利用可能な、以前に未使用の全ての受信されたHARQフィードバックに基づく。
非限定的な例として、サブフレームnにおける送信についてのHARQフィードバック値は、n+5以降、即ち少なくとも5サブフレーム以降に生じるLBT手続の調整における使用のために利用可能であるものと想定される。これは、LTEにおいて現在のところ使用されている4msのHARQフィードバック遅延、及び何らかの追加的な処理遅延のためである。HARQフィードバック遅延は、LTEの将来のリリースにおいて低減されるかもしれず、ここで説明される実施形態がそれに応じて適応させられてもよい。送信バーストは、成功裏のチャネル競合の後に実行される、ネットワークノードによる送信への言及である。送信バーストは1つ以上のサブフレームを有してもよく、各サブフレームが1つ以上のユーザへの送信信号を有し、1つ以上のユーザへのその送信信号は、個別のHARQフィードバックを受け得る1つ以上のコードワードを含む。各送信バーストに成功裏のLBT手続が先行しなければならず、その中でネットワークノードはチャネルが送信のために空いているかを判定する。
以下の実施形態は、CC別のマルチビーム送信へ容易に拡張可能である。また、マルチキャリア送信では、キャリアのグループ若しくはセットの数及びそれらの対応するメンバが変化し得るか又は再構成可能であるようなキャリアのグループ若しくはセットについて、以下の実施形態を考慮することができる。様々なグループに、以下の実施形態において説明される1つの方法又は複数の方法の組み合わせを当てはめることができる。それら方法は、異なるグループについて同一であるか又は異なることができ、時間によって変更されることができる。
第1の実施形態は、ネットワークノードにおいて複数のバックオフチャネルを伴うマルチキャリアシナリオを考慮する。複数のバックオフチャネルのケースでは、チャネルへアクセスすることを望むネットワークノードは、各キャリア上でLBTを実行し、それに伴い、同じCWの範囲内から同一のランダムバックオフカウンタか又は異なる複数のランダムバックオフカウンタかのいずれかが振り出される。ランダムバックオフカウンタは、ネットワークノードが送信を行わない期間であるバックオフピリオドを左右する。次いで、ネットワークノードは、LBTが成功した対応するキャリア上で送信を行い、バックオフ手続が終了しないキャリア上での送信を延期する。バックオフを完了したCCは、それらの送信を、他の追加的なCCもまたバックオフを完了するまで延期してもよい。
図8は、LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウサイズの適応化を実行するように構成されるネットワークノード20のブロック図である。ネットワークノード20は、処理回路21を有する。いくつかの実施形態において、処理回路は、メモリ24及びプロセッサ22を含んでよく、メモリ24は、プロセッサ22により実行された場合にプロセッサ22をここで説明される1つ以上の機能を実行するように構成する命令を収容する。旧来のプロセッサ及びメモリに加えて、処理回路21は、例えば、1つ以上のプロセッサ、プロセッサコア、FPGA(Field Programmable Gate Array)及び/又はASIC(Application Specific Integrated Circuitry)などの、処理及び/又は制御のための集積回路を含んでもよい。
処理回路21は、メモリ24を含み、メモリ24へ接続され、並びに/又はメモリ24へ(例えば、書き込み及び/若しくは読み取りの)アクセスのために構成されてもよく、メモリ24は、例えば、キャッシュ、バッファメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、光学メモリ及び/又はEPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)などのいかなる種類の揮発性及び/又は不揮発性のメモリを含んでもよい。そうしたメモリ24は、制御回路により実行可能なコード、並びに/又は、例えば構成及び/若しくはノードのアドレスデータなどの例えば通信に関するデータといった他のデータを記憶する、ように構成され得る。処理回路21は、ここで説明される方法のいずれかを制御し、及び/又は、そうした方法を例えばプロセッサ22により実行させる、ように構成され得る。対応する命令群は、読取可能であり及び/又は処理回路21へ読取可能に接続され得るメモリ24内に記憶されてよい。言い換えると、処理回路21は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、FPGA(Field Programmable Gate Array)デバイス及び/又はASIC(Application Specific Integrated Circuitry)デバイスを含み得るコントローラを含んでもよい。考慮され得ることとして、処理回路12は、メモリを含み、又はメモリへ接続され若しくはメモリへ接続可能であり、メモリは、コントローラ及び/又は処理回路21による読み取り及び/又は書き込みのためにアクセス可能であるように構成され得る。
ネットワークノード20は、モバイルフォンといったワイヤレスデバイスであってもよく、又は例えばeNodeBといった基地局であってもよい。いくつかの実施形態において、処理回路21は、特定用途向け集積回路又はプログラマブルゲートアレイにより実装されてもよい。いくつかの実施形態において、メモリは、競合ウィンドウサイズ判定部26及びLBT(listen-before-talk)ユニット28を含んでもよい。ネットワークノード20は、送信機30をも含んでもよい。競合ウィンドウサイズ判定部26は、少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック値に基づいて、競合ウィンドウ(CW)のサイズを判定する、ように構成される。LBTユニット28は、複数のコンポーネントキャリア(CC)の各々について、バックオフチャネルセンシングユニット32を介してセンシングを実行して、CWの期間中にキャリア上にクリアチャネルが存在するかを判定する、ように構成される。そのセンシングは、LBT手続であってもよい。送信機30は、クリアチャネルが存在することをLBT手続が指し示すCC上で送信を行い、クリアチャネルが存在することをLBT手続が指し示さないCC上での送信を送信延期ユニット34を介して延期する、ように構成される。
図9は、LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウサイズの適応化を実行するように構成されるネットワークノード40の代替的な実施形態のブロック図である。ネットワークノード40は、競合ウィンドウサイズ判定モジュール42及びLBTモジュール44を含む。これらモジュールは、プロセッサにより実行された場合にここで説明される機能を実行するようにプロセッサを構成する命令群、を収容するソフトウェアモジュールとして実装され得る。ネットワークノード40は、LBT手続によりクリアチャネルが存在すると指し示されるCC上で送信を行う、ように構成される送信モジュール46、をも含んでよい。
ネットワークノード20、40の動作が、例示の手段により以下で議論される。なお、実施形態がネットワークノード20を基準として議論されるとしても、それら実施形態がネットワークノード40を用いて等しく実装可能であることが理解される。図10に、未ライセンス帯域上に各々自身のランダムバックオフ手続を実行する2つのCCを伴うDLマルチキャリアLBTの説明例が示されている。全てのCCは共通のCWを共有する。図中で、各CCは、サブフレーム0において同一のランダムバックオフカウンタと共にLBTユニット28を介して成功裏にLBT手続を実行し、送信機30を介して4つのサブフレームの送信バーストが続く。LBTユニット28により実装されるLBT手続は、バックオフチャネルセンシングユニット32を介するバックオフチャネルセンシングと、送信延期ユニット34を介する送信の延期とを含む。バーストの最初の送信時間インターバル(TTI)上で、ワイヤレスデバイス(WD)WD1及びWD2がSCell1によりスケジューリングされ、一方で、SCell2上ではWD3及びWD4がそれぞれ単一コードワード及び複数コードワードの受信のためにスケジューリングされる。それら送信に対応するHARQフィードバック値は、送信側のeNBにとって、サブフレーム6における次に意図される送信バーストに先立ちLBT手続の開始により利用可能である。同じ送信バーストのサブフレーム1についてのHARQフィードバック値は、利用可能ではなく、従って、サブフレーム6における次のLBTフェーズのためのCWの判定のために使用されない。このようにして、次の送信バーストのためのLBT手続は、その時点で利用可能な全ての前回未使用のHARQフィードバック値を使用する。
なお、あるサブフレームにおいて単一のユーザへ送信される異なる複数のコードワードについてのHARQフィードバック値が、例えば論理AND又は論理OR演算を用いて単一の実質的なHARQフィードバック値を形成するように組み合わせられてもよい。加えて、いくつかの実施形態において、意図されるLBT手続についてのスケジューリングされたユーザに対応するHARQフィードバックのみが使用されてもよい。複数のユーザをまたいで及び複数のサブフレームをまたいで、HARQフィードバック値が追加的な手法で組み合わせられてもよい。
本実施形態の例示的な実装の以下のリストにおいて、二進指数バックオフ方式が前提とされ、次のLBT手続のためのCWは、増加すべきと判定された場合に二倍される。いくつかの実施形態において、CWの増加のレートは二進指数でなくてもよく、即ち、二倍される代わりに、1よりも大きい何らかの係数でスケーリングされてもよい。CWサイズは、競合ウィンドウサイズ判定部26により判定される。
・ 第1の例において、CWのサイズは、いずれかのCC上のいずれかのワイヤレスデバイスがNACKを有する場合に二倍される。
・ 第2の例において、CWのサイズは、全てのCCがNACKを伴う少なくとも1つのワイヤレスデバイスを有する場合にのみ二倍される。
・ 第3の例において、CWのサイズは、各CC上のACKに対するNACKの比が閾値を上回る場合にのみ二倍される。
・ 第4の例において、CWのサイズは、いずれかのCC上のACKに対するNACKの比が閾値を上回る場合にのみ二倍される。
・ 第5の例において、CWのサイズは、全てのCCをまたいだACKに対するNACKの結合される比が閾値を上回る場合にのみ二倍される。
・ 第6の例において、CWのサイズは、1つ以上のNACKを有するCCの比が閾値を上回る場合にのみ二倍される。
・ 第7の例において、CWのサイズは、NACKされるCCの比が閾値を上回る場合にのみ二倍される。NACKされるCCとは、ACKに対するNACKの比が閾値よりも高いCCである。
・ 第8の例において、CWのサイズは、ある数“K”個のCCが閾値を上回るNACK対ACKの比を有する場合にのみ二倍される。CCの数をパラメータ化し、輻輳中のキャリアの数に依存して適応的とすることができる。例えば、多くの輻輳中のキャリアが存在する場合、Kは低減され得る。逆のケースでは、より保守的なCW倍増法を有するために、それを増加させることができる。
・ 第9の例において、CWのサイズは、ある数“K”個のCCが1つ以上のNACKを有する場合にのみ二倍される。CCの数をパラメータ化し、輻輳中のキャリアの数に依存して適応的とすることができる。例えば、多くの輻輳中のキャリアが存在する場合、Kは低減され得る。逆のケースでは、より保守的なCW倍増法を有するために、それを増加させることができる。
例示的な実装の次のセットは、HARQフィードバック値に基づいてどのようにCWを減少させるべきかを説明している。
・ 第1の例において、CWのサイズは、全てのCCをまたいだ全てのHARQフィードバック値がACKである場合に、CWminへリセットされる。
・ 第2の例において、CWのサイズは、何らかの閾値よりも大きい数のACKを各バックオフチャネルが有する場合に、CWminへリセットされる。
・ 第3の例において、CWのサイズは、全てのCCをまたいだ結合されるACKの数が閾値を上回る場合に、CWminへリセットされる。
・ 第4の例において、CWのサイズは、ある数“K”個のCCが何らかの閾値よりも大きい数のACKを有する場合にのみ、CWminへリセットされる。CCの数をパラメータ化し、輻輳中のキャリアの数に依存して適応的とすることができる。例えば、多くの輻輳中のキャリアが存在する場合、Kは増加され得る。逆のケースでは、CWのリセットをより積極的に行うために、それを減少させることができる。
・ 第5の例において、CWのサイズは、連続してある数の時間インターバルにわたってCWmaxが使用された後に、CWminへリセットされる。
第2の実施形態は、ネットワークノード20において複数のバックオフチャネルを伴うマルチキャリアシナリオを扱う。複数のバックオフチャネルのケースでは、チャネルへアクセスすることを望むネットワークノード20は、各キャリア上でLBTを実行し、それに伴い、同じCWの範囲内から同一のランダムバックオフカウンタか又は異なる複数のランダムバックオフカウンタかのいずれかが振り出される。次いで、ネットワークノード20は、LBTが成功した対応するキャリア上で送信を行い、ランダムバックオフ手続を終えていないキャリア上での送信を送信延期ユニット34を介して延期する。バックオフを完了したCCは、それらの送信を、他の追加的なCCもまたバックオフを完了するまで延期してもよい。
本実施形態では、当分野において知られているような単一チャネルのためのCW追跡プロトコルに基づいて、他のチャネルとは別個に、チャネルiについて競合ウィンドウCWiが維持される。複数のキャリアのためにLBTにおいて使用されるべき上記同じ又は異なるランダムバックオフカウンタは、それらキャリアのCWにより決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される。
Figure 0006606596
チャネルiについての重みWは、当該チャネルiの動作条件の側面を反映する。
− 1つの実施形態において、チャネルiについての重みWは、当該チャネルの帯域幅を反映する。
− 他の実施形態において、チャネルiについての重みWは、当該チャネルの平均的な雑音及び干渉のレベルを反映する。
− また別の実施形態において、チャネルiについての重みWは、当該チャネルの送信電力を反映する。
図11の実施形態において、未ライセンス帯域上に各々自身のランダムバックオフ手続を実行する2つのCCを伴うDLマルチキャリアLBTの説明例が示されている。図11の実施形態において、各CCは、別々のCW CW1及びCW2を維持する。対照的に、図10の実施形態では、各CCは、サブフレーム0において同一のランダムバックオフカウンタと共に成功裏にLBT手続を実行し、4つのサブフレームの送信バーストが続く。図11では、バーストの最初のTTI上で、WD1及びWD2がSCell1によりスケジューリングされ、一方で、SCell2上でWD3及びWD4がそれぞれ単一コードワード及び複数コードワードの受信のためにスケジューリングされる。それら送信に対応するHARQフィードバック値は、送信側のeNBにとって、サブフレーム6における次に意図される送信バーストに先立ちLBT手続の開始により利用可能である。加えて、いくつかの実施形態において、意図されるLBTについてスケジューリングされたユーザに対応するHARQフィードバックのみが使用されてもよい。新たなCW1及びCW2は、2つのチャネルについてのHARQフィードバックに基づいて計算される。JCWは、CW1及びCW2に基づいて決定される。ランダムバックオフカウンタは、JCWに基づいて振り出され、LBT動作のために双方のチャネルへ供給され得る。
第3の実施形態は、単一のバックオフチャネルを伴うマルチキャリアシナリオを扱う。この第3の実施形態の第1の方法において、ネットワークノード20は、複数のキャリアのうちの1つのキャリア上でのみ本格的なランダムバックオフを伴うLBTを実行する。ランダムバックオフ処理の予期される完了の前の短い時間、ネットワークノード20は、他のキャリア上でクイックCCAチェックを行い、バックオフチャネルに加えて、そのクイックCCAチェックに基づいて空いていると判定される他のキャリアのサブセット上で、送信を行う。クイックCCAチェックが実行される対象のキャリアは、補助キャリア(ancillary carriers)と表される。非限定的な例として、補助キャリア上でのクイックCCAチェックの時間長は、Wi−FiのPIFS時間長(概して、25μs)以上であってよい。
図12の実施形態に、単一のバックオフチャネル及び1つの補助CCの説明例が示されており、そこでは、SCell1上に単独のバックオフチャネルが配置され、SCell2は補助キャリアとして動作している。SCell1は、この例において、サブフレーム0及び6にて完全なランダムバックオフを伴うLBTテストを遂行し、一方で、補助CCは、バックオフチャネルにより起動されるクイックCCAチェックを遂行する。サブフレーム6からの送信バーストに先立つLBT処理において使用されるCWは、前回の送信バーストにおける双方のCCのサブフレーム0からのHARQフィードバック値を考慮に入れる。上述した方式は、周波数において連続していなくてもよい任意の数の補助CCに適用されることができる。なお、第1の実施形態に関して上述したように、ある実質的なフィードバック値を取得するように、複数のHARQフィードバック値が組み合わせられてもよい。
第3の実施形態の第2の方法において、ネットワークノードは、複数のキャリア上で並列の完全なランダムバックオフを共通のCWと共に実行し、1つが先に完了する場合、そのキャリアの完了前の短い時間にわたりチャネルがモニタリングされる。チャネルがアイドルであると見出される場合、対応するランダムバックオフは切り捨てられる。そうでない場合、ランダムバックオフは継続される。ネットワークノード20は、実際、複数のキャリアのうちのいくつかのキャリア上での本格的なランダムバックオフを伴うLBTを実行し、それらキャリアは、全てのキャリア又はそれらのサブセットである。それらキャリア上でのランダムバックオフ手続の期間中に、ランダムバックオフを最初に完了するキャリアは、実質的に、本格的なランダムバックオフを伴うキャリアであると見なされる。第1の方法での通り、他の全てのキャリア上でのクイックCCAチェックの結果が利用されてもよい。その目的のために、ネットワークノード20は、完全なランダムバックオフを行っている他の全てのキャリア上でチャネルがアイドルであるかを評価し、又は、完全なランダムバックオフ無しの他のキャリア上でクイックCCAチェックを行う。ネットワークノード20は、他のキャリアがアイドルであることを見出す場合、それらの対応するランダムバックオフを切り捨て、最後のCCAを実質的なCCAとして使用する。ネットワークノード20は、実質的なバックオフチャネルに加えて、短い時間ピリオドにわたって開いていることが見出される他のキャリア上で送信を行う。実質的なランダムバックオフキャリアを除くそれらキャリアは、補助キャリアとして表される。非限定的な例として、チャネルがアイドルであり及び/又は補助キャリア上でクイックCCAチェックが行われる上記短い時間の時間長は、Wi−FiのPIFS時間長(概して、25μs)以上であってよい。よって、いくつかの実施形態において、バックオフチャネルではない各チャネルについて、eNBは、バックオフチャネル上での送信の直前に、少なくともセンシングインターバルT=25μsにわたってチャネルをセンシングする。従って、バックオフチャネルとして供されないCC上でのCCAが、バックオフチャネル上での送信の直前に実行されるべきである。
図13において、実質的な単一のバックオフチャネル及び1つの補助CCの説明例が示されており、そこでは、SCell1及びSCell2の双方がランダムバックオフと共に開始し、但し、SCell1のランダムバックオフが先に完了する。SCell2は、自身のランダムバックオフの一部としての短いバックオフ時間ピリオドにわたりチャネルがアイドルであると見出し、自身のランダムバックオフを切り捨て、それが実質的なCCAであると見なされ得る。よって、単独の実質的なバックオフチャネルはSCell1に配置され、SCell2は実質的な補助キャリアとして運用される。LBTテストは、サブフレーム0及び6での送信のために実行される。サブフレーム6からの送信バーストに先立つLBT処理において使用されるCWは、前回の送信バーストにおける双方のCCのサブフレーム0からのHARQフィードバック値を考慮に入れる。上述した方式は、周波数において連続していなくてもよい任意の数の補助CCに適用されることができる。なお、第1の実施形態に関して上述したように、ある実質的なフィードバック値を取得するように、複数のHARQフィードバック値が組み合わせられてもよい。
第3の方法は上述した第2の実施形態に類似し、相違点は、どのSCellも自身のCWを追跡し、但し競合ウィンドウを適応化させる共通のルールか又は競合ウィンドウを適応化させる自身のルールかのいずれかに従うことである。図12及び図13は、それぞれ第3の方法のそれら2つの変種を示している。図12の実施形態では、ただ1つのバックオフチャネルが存在し(SCell1)、SCell2上でクイックCCAが実行される。図12では、SCell1についてCA適応化が実行される。図13の実施形態では、SCell1及び2上の2つのバックオフチャネルが存在する。それらセルの双方に共通のCWが適用される。図14は、共通のルールに従う競合ウィンドウの適応化を示し、図15は、セルごとのルールを用いる競合ウィンドウの適応化を示している。
本実施形態の例示的な実装の以下のリストにおいて、二進指数バックオフ方式が前提とされ、次のLBT手続のためのCWのサイズは、増加すべきと判定された場合に二倍される。理解されるべきこととして、CWの増加のレートは二進指数でなくてもよく、即ち、二倍される代わりに、1よりも大きい何らかの係数でスケーリングされてもよい。
・ 第1の例示的な実装において、CWのサイズは、単一のバックオフチャネル上で1つ以上のワイヤレスデバイスがNACKをレポートする場合に二倍される。
・ 第2の例示的な実装において、CWのサイズは、単一のバックオフチャネルに関するACKに対するNACKの比が閾値を上回る場合にのみ二倍される。
・ 第3の例示的な実装において、CWのサイズは、いずれかのCC(バックオフチャネル又は補助チャネル)が1つ以上のNACKを有する場合に二倍される。
・ 第4の例示的な実装において、CWのサイズは、いずれかのCC(バックオフチャネル又は補助チャネル)が閾値を上回るACK対NACKの比を有する場合に二倍される。その閾値は、単一のバックオフチャネルと比較して、補助キャリアについて異なってもよい。
・ 第5の例示的な実装において、CWのサイズは、全てのCC(バックオフチャネル又は補助チャネル)が1つ以上のNACKを有する場合にのみ二倍される。
・ 第6の例において、CWのサイズは、ある数“K”個のCC(バックオフチャネル又は補助チャネル)が1つ以上のNACKを有する場合にのみ二倍される。CCの数をパラメータ化し、輻輳中のキャリアの数に依存して適応的とすることができる。例えば、多くの輻輳中のキャリアが存在する場合、Kは低減され得る。逆の他のケースでは、より保守的なCW倍増法を有するために、それを増加させることができる。
・ 第7の例において、CWのサイズは、ある数“K”個のCC(バックオフチャネル又は補助チャネル)が閾値を上回るACK対NACKの比を有する場合にのみ二倍される。CCの数をパラメータ化し、輻輳中のキャリアの数に依存して適応的とすることができる。例えば、多くの輻輳中のキャリアが存在する場合、Kは低減され得る。他において、逆のケースでは、より保守的なCW倍増法を有するために、それを増加させることができる。
例示的な実装の次のセットは、単一のバックオフチャネルが使用される場合にHARQフィードバック値に基づいてどのようにCWを減少させるべきかを説明している。理解されるべきこととして、CWの減少分のレートは、CWminへのリセットでなくてもよい。代わりに、それは1よりも大きいか小さい何らかの係数で減少させられてもよい。
・ 第1の例において、CWのサイズは、単一のバックオフチャネルが1つ以上のACKを受信する場合に、CWminへリセットされる。
・ 第2の例において、CWのサイズは、バックオフチャネル及び全ての補助キャリアが何らかの閾値よりも大きい数のACKを有する場合に、CWminへリセットされる。その閾値は、単一のバックオフチャネルと比較して、補助キャリアについて異なってもよい。
・ 第3の例において、CWのサイズは、ある数“K”個のCC(バックオフチャネル及び補助チャネル)が何らかの閾値よりも大きい数のACKを有する場合にのみ、CWminへリセットされる。CCの数をパラメータ化し、輻輳中のキャリアの数に依存して適応的とすることができる。例えば、多くの輻輳中のキャリアが存在する場合、Kは増加され得る。逆のケースでは、CWのリセットをより積極的に行うために、それを減少させることができる。第4の例において、CWのサイズは、連続してある回数にわたってCWmaxが使用された後に、CWminへリセットされる。
・ 第1の例において、CWのサイズは、単一のバックオフチャネルが1つ以上のACKを受信する場合に、CWminへリセットされる。
・ 第2の例において、CWのサイズは、バックオフチャネル及び全ての補助キャリアが何らかの閾値よりも大きい数のACKを有する場合に、CWminへリセットされる。その閾値は、単一のバックオフチャネルと比較して、補助キャリアについて異なってもよい。
第3の例において、CWのサイズは、ある数“K”個のCC(バックオフチャネル及び補助チャネル)が何らかの閾値よりも大きい数のACKを有する場合にのみ、CWminへリセットされる。CCの数をパラメータ化し、輻輳中のキャリアの数に依存して適応的とすることができる。例えば、多くの輻輳中のキャリアが存在する場合、Kは増加され得る。逆のケースでは、CWのリセットをより積極的に行うために、それを減少させることができる。第4の例において、CWのサイズは、連続してある回数にわたってCWmaxが使用された後に、CWminへリセットされる。
図16は、LBTプロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける、LBTユニット28を介して競合ウィンドウを適応化させるための例示的な処理のフローチャートである。いくつかの実施形態において、処理のステップは、複数のコンポーネントキャリア(CC)のうちの各々について、バックオフチャネルセンシングユニット32を介してセンシングを実行して、CWの期間中にCC上にクリアチャネルが存在するかを判定すること(ブロックS100)、を含む。クリアチャネルが存在する場合(ブロックS102)、処理は、LBTユニット28のLBT手続によりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行うこと(ブロックS104)、を含み得る。クリアチャネルが存在しない場合(ブロックS102)、処理は、LBT手続によりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を送信延期ユニット34を介して延期すること(ブロックS106)、をも含み得る。処理は、少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック値に基づいて、競合ウィンドウサイズ判定部26を介して競合ウィンドウ(CW)のサイズを判定すること(ブロックS108)、をも含む。
さらなる実施形態は、次を含む:
実施形態1.LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化の方法であって、
複数のコンポーネントキャリア(CC)の各々についてセンシングして、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中にCC上にクリアチャネルが存在するかを判定すること(S100)と、
前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行うこと(S104)と、
前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期すること(S106)と、
少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック値に基づいて、CWのサイズを判定すること(S108)と、
を含む方法。
実施形態2.前記CWは、CC上での少なくとも1つの送信が否定確認応答(NACK)信号に帰結する場合に増加される、実施形態1の方法。
実施形態3.前記CWは、複数のコンポーネントキャリアのうちの少なくとも1つに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される、実施形態1の方法。
実施形態4.前記CWの前記サイズの増加のレートは、バイナリである、実施形態1の方法。
実施形態5.前記CWの前記サイズの増加のレートは、1よりも大きい係数でのスケーリングである、実施形態1の方法。
実施形態6.前記バックオフピリオドは、複数のコンポーネントキャリアのCWから決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される、実施形態1の方法。
実施形態7.前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWのうちの最大のものである、実施形態6の方法。
実施形態8.前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWの平均である、実施形態6の方法。
実施形態9.LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化のための装置であって、
プロセッサ(22)と、
前記プロセッサと通信関係にあるメモリ(24)と、
送信機(30)と、
を含む処理回路(21)、を備え、前記メモリ(24)は、前記プロセッサ(22)により実行された場合に、前記プロセッサを、
複数のコンポーネントキャリア(CC)の各々についてセンシングして、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中にキャリア上にクリアチャネルが存在するかを判定すること(S100)と、
少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック値に基づいて、前記CWのサイズを判定すること(S108)と、
を行うように構成する実行可能な命令、を含み、
前記送信機(30)は、
前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行い(S104)、
前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期する(S106)、
ように構成される、装置。
実施形態10.前記CWは、CC上での少なくとも1つの送信が否定確認応答(NACK)信号に帰結する場合に増加される、実施形態9の装置。
実施形態11.前記CWは、複数のコンポーネントキャリアのうちの少なくとも1つに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される、実施形態9の装置。
実施形態12.前記CWの前記サイズの増加のレートは、バイナリである、実施形態9の装置。
実施形態13.前記CWの前記サイズの増加のレートは、1よりも大きい係数でのスケーリングである、実施形態9の装置。
実施形態14.前記バックオフピリオドは、複数のコンポーネントキャリアのCWから決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される、実施形態9の装置。
実施形態15.前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWのうちの最大のものである、実施形態14の装置。
実施形態16.前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWの平均である、実施形態14の装置。
実施形態17.LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化のための装置であって、
複数のコンポーネントキャリア(CC)の各々についてLBT(listen-before-talk)手続を実行して、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中にコンポーネントキャリア上にクリアチャネルが存在するかを判定する(S100)、ように構成されるLBTモジュール(44)と、
少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック値に基づいて、前記CWのサイズを判定する(S108)、ように構成される競合ウィンドウサイズ判定モジュール(42)と、
前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行い(S104)、及び、
前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期する(S106)、
ように構成される送信モジュール(46)と、
を備える装置。
実施形態18.前記CWは、CC上での少なくとも1つの送信が否定確認応答(NACK)信号に帰結する場合に増加される、実施形態17の装置。
実施形態19.前記CWは、複数のコンポーネントキャリアのうちの少なくとも1つに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される、実施形態17の装置。
実施形態20.前記CWの前記サイズの増加のレートは、バイナリである、実施形態17の装置。
実施形態21.前記CWの前記サイズの増加のレートは、1よりも大きい係数でのスケーリングである、実施形態17の装置。
実施形態22.前記バックオフピリオドは、複数のコンポーネントキャリアのCWから決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される、実施形態17の装置。
実施形態23.前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWのうちの最大のものである、実施形態22の装置。
実施形態24.前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWの平均である、実施形態22の装置。
当業者により理解されるであろうように、ここで説明した概念は、方法、データ処理システム及び/又はコンピュータプログラムプロダクトとして具現化されてもよい。従って、ここで説明した概念は、全体としてのハードウェアでの実施形態、全体としてのソフトウェアでの実施形態、又は、ソフトウェア及びハードウェアの側面を組み合わせた実施形態の形式をとってよく、ここでは全てが“回路”又は“モジュール”として広く言及されている。そのうえ、本開示は、記憶媒体内で具現化されるコンピュータにより実行可能なコンピュータプログラムコード、を有するコンピュータにより使用可能な有形の当該媒体上の、コンピュータプログラムプロダクトの形式をとってもよい。任意の適した有形のコンピュータ読取可能な媒体が、ハードディスク、CD−ROM、電子記憶デバイス、光学記憶デバイス又は磁気記憶デバイスを含んで利用されてもよい。
いくつかの実施形態は、方法、システム及びコンピュータプログラムプロダクトの、フローチャートの図及び/又はブロック図を参照しながら説明されている。理解されるであろうこととして、フローチャートの図及び/又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャートの図及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせを、コンピュータプログラム命令により実装することができる。それらコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサへ提供されてマシンを生み出し、それにより、上記命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して稼働する場合に、フローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装するための手段を生成する。
それらコンピュータプログラム命令は、コンピュータ読取可能なメモリ又は記憶媒体内に記憶されてもよく、コンピュータ読取可能なメモリ内に記憶される命令がフローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装する命令手段を含む製造の品目を生み出すように、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定のやり方で機能するように指示することができる。
また、コンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置上で一連の動作ステップを実行させるように、当該コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置へロードされて、コンピュータ実装された処理を生み出してもよく、それにより、それら命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で稼働する場合に、フローチャート及び/又はブロック図の1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能/動作を実装するためのステップを提供する。
理解されるべきこととして、ブロック内に記述した機能/動作は、動作例において記述した順序から外れて生じてもよい。例えば、連続的に示した2つのブロックが実際には実質的に並行的に実行さてもよく、又は、それらブロックは関係する機能性/動作に依存して逆の順序で実行されることがあってもよい。図のうちのいくつかは通信の主要な方向を示すための通信経路上の矢印を含むものの、理解されるべきこととして、描かれた矢印に対して反対方向に通信が生じてもよい。
ここで説明した概念の動作を遂行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)又はC++といったオブジェクト指向プログラミング言語で書かれてもよい。しかしながら、本開示の動作を遂行するためのコンピュータプログラムコードは、“C”プログラミング言語といった旧来の手続型のプログラミング言語で書かれてもよい。そのプログラムコードは、全体としてユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアローンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上で及び部分的にリモートコンピュータ上で、又は、全体としてリモートコンピュータ上で稼働してよい。後者のシナリオにおいて、リモートコンピュータは、LAN(local area network)若しくはWAN(wide area network)を通じてユーザのコンピュータへ接続されてもよく、又は、その接続は、(例えば、インターネットサービスプロバイダを用いてインターネットを通じて)外部コンピュータへなされてもよい。
多くの異なる実施形態が、上の説明及び図面に関連してここで開示されている。理解されるであろうこととして、それら実施形態のあらゆる組み合わせ及び副次的な組み合わせをそのまま記述し及び説明することは、過度に冗長的で分かりにくいはずである。従って、全ての実施形態は、いかなる手法で及び/又は組み合わせで組み合わされてもよく、本明細書は、図面を含めて、ここで説明した実施形態の全ての組み合わせ及び副次的な組み合わせについて並びにそれらを活用するやり方及び処理について完全に記述した説明を構成するものと解釈されるものとし、そうしたいかなる組み合わせ及び副次的な組み合わせに関する請求項をもサポートするものとする。
当業者により認識されるであろうこととして、ここで説明した実施形態は、これまでに具体的に示し説明したものには限定されない。加えて、上で別段の言及がなされていない限り、添付図面の全ては等尺ではないことに留意すべきである。次の特許請求の範囲のスコープから逸脱することなく、上の教示を踏まえて、多様な修正及び変形が可能である。

Claims (19)

  1. LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化の方法であって、
    複数のコンポーネントキャリア(CC)のうちバックオフチャネルとして供される少なくとも1つのCCを判定することと、
    バックオフチャネルとして供される前記少なくとも1つのCC上で、
    各バックオフチャネルについて、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中にクリアチャネルが存在するかをセンシングすること(S100)(S102)、
    前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期すること(S106)、及び、
    前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行うこと(S104)、
    を含むLBT手続を実行することと、
    少なくとも1つの送信フィードバック値に基づいて、前記CWのサイズを判定すること(S108)と、
    を含み、
    前記バックオフピリオドは、前記複数のコンポーネントキャリアのCWから決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される、方法。
  2. 前記LBT手続(28)は、
    バックオフチャネルとして供されないCC上でCCA(clear channel assessment)を実行すること(S102)、及び、
    CCAがクリアチャネルを示すCC上で送信を行うこと(S104)、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 1つのCCのみがバックオフチャネルとして供される、請求項1及び請求項2のいずれかに記載の方法。
  4. 前記送信フィードバック値は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信フィードバック値であり、前記CWは、各コンポーネントキャリア(CC)に関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される、請求項1〜3のいずれかの方法。
  5. 前記送信フィードバック値は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信フィードバック値であり、前記CWは、全てのバックオフチャネルに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される、請求項1〜3のいずれかの方法。
  6. 前記CWの前記サイズの増加は、1よりも大きい係数とのCWの積により取得される、請求項1〜5のいずれかの方法。
  7. 前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWのうちの最大のものである、請求項1〜6のいずれかの方法。
  8. 前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWの平均である、請求項1〜6のいずれかの方法。
  9. 前記CWは、CC上での少なくとも1つの送信が否定確認応答(NACK)信号に帰結する場合に増加される、請求項1〜3のいずれかの方法。
  10. LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化のためのネットワークノードであって、
    プロセッサ(22)と、
    前記プロセッサと通信関係にあるメモリ(24)と、
    送信機(30)と、
    を含む処理回路(21)、を備え、前記メモリは、前記プロセッサ(22)により実行された場合に、前記プロセッサを、
    複数のコンポーネントキャリア(CC)のうちバックオフチャネルとして供される少なくとも1つのCCを判定することと、
    バックオフチャネルとして供される前記少なくとも1つのCC上で、
    各バックオフチャネルについて、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中にクリアチャネルが存在するかをセンシングすること(S100)、及び、
    前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期すること(S106)、
    を含むLBT手続を実行することと、
    少なくとも1つの送信フィードバック値に基づいて、CWのサイズを判定すること(S108)と、
    を行うように構成する実行可能な命令、を含み、
    前記送信機(30)は、前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行う、ように構成され
    前記バックオフピリオドは、前記複数のコンポーネントキャリアのCWから決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される、ネットワークノード。
  11. 前記LBT手続は、
    バックオフチャネルとして供されないCC上でCCA(clear channel assessment)を実行すること、及び、
    CCAがクリアチャネルを示すCC上で送信を行うこと、
    をさらに含む、請求項10のネットワークノード。
  12. 1つのCCのみがバックオフチャネルとして供される、請求項10及び請求項11のいずれかのネットワークノード。
  13. 前記送信フィードバック値は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信フィードバック値であり、CWは、各バックオフチャネルに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される、請求項1012のいずれかのネットワークノード。
  14. 前記送信フィードバック値は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信フィードバック値であり、前記CWは、全てのバックオフチャネルに関する確認応答(ACK)に対する否定確認応答(NACK)の比が閾値を上回る場合にのみ増加される、請求項1012のいずれかのネットワークノード。
  15. 前記CWの前記サイズの増加は、1よりも大きい係数とのCWの積により取得される、請求項1012のいずれかのネットワークノード。
  16. 前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWのうちの最大のものである、請求項10〜15のいずれかのネットワークノード。
  17. 前記JCWは、前記複数のコンポーネントキャリアの前記CWの平均である、請求項10〜15のいずれかのネットワークノード。
  18. 前記CWは、CC上での少なくとも1つの送信が否定確認応答(NACK)信号に帰結する場合に増加される、請求項1012のいずれかのネットワークノード。
  19. LBT(listen-before-talk)プロトコルを実装するマルチキャリアワイヤレス通信システムにおける競合ウィンドウの適応化のためのネットワークノードであって、
    バックオフチャネルとして供される少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC)の各々について、LBT手続を実行して、競合ウィンドウ(CW)から振り出されるバックオフピリオドの期間中に当該バックオフチャネル上にクリアチャネルが存在するかをセンシングする、ように構成されるLBTモジュール(44)と、
    少なくとも1つの送信フィードバック値に基づいて、前記CWのサイズを判定する、ように構成される競合ウィンドウサイズ判定モジュール(40)と、
    前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されるCC上で送信を行い(S104)、及び、
    前記センシングによりクリアチャネルが存在すると示されないCC上での送信を延期する(S106)、
    ように構成される送信モジュール(46)と、
    を備え
    前記バックオフピリオドは、前記複数のコンポーネントキャリアのCWから決定される結合競合ウィンドウ(JCW)から振り出される、ネットワークノード。
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