JP6595952B2 - リソース割り当てシステム、および、リソース割り当て方法 - Google Patents

リソース割り当てシステム、および、リソース割り当て方法 Download PDF

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Description

本発明は、リソース割り当てシステム、および、リソース割り当て方法に関する。
近年、仮想化や分散技術の進展に伴い、コンピューティングやストレージ、ネットワーク等のリソースをプール化して複数のサービスでシェアするモデルが普及している。このモデルにおいて各サービスは、プールされたリソースを必要な時に必要な分だけ利用することができる。
図7は、第1比較例におけるリソース割り当てシステムの構成図である。
リソースプール51は、物理サーバ52a〜52dを備え、これら物理サーバ52a〜52dが備えるコンピューティングやストレージ、ネットワーク等のリソースをプール化している。以下、各物理サーバ52a〜52dを特に区別しないときには、単に物理サーバ52と記載する。
この物理サーバ52a〜52dは、それぞれHyperVisor53によって複数のVM(Virtual Machine)44を具現化している。HyperVisor53は、コンピュータを仮想化して、複数の異なるOS(Operating System)を並列に実行できるようにするソフトウェアである。
各VM44は仮想のコンピュータであり、各VM44上で複数の異なるOSを並列に実行可能である。各VM44は、サービスA(3a)、サービスB(3b)、サービスC(3c)、サービスD(3d)に適宜割り当てられる。以下、各サービスA(3a)、サービスB(3b)、サービスC(3c)、サービスD(3d)を特に区別しないときには、単にサービス3と記載する。
これらサービス3は、割り当てられたリソース(VM44など)を用いて、ユーザにサービスを提供する。
このようなリソースプール型のインフラストラクチャにおけるプール容量の設計では、コストとサービスレベルとがトレードオフの関係となる。サービスレベルとは、各サービスのリソース需要をどの程度満たせるかの指標である。必要な時に必要な分のリソースを利用できない場合、サービスレベルが低下する。
図8は、第1比較例における各リソースプールのリソース需要推移の一例を示すグラフである。グラフの縦軸は各サービスのリソース需要を示し、横軸は時間の経過を示している。
ここでは、サービスA(3a)のリソース需要を実線で示している。サービスB(3b)のリソース需要を細実線で示している。サービスC(3c)のリソース需要を細破線で示している。サービスD(3d)のリソース需要を破線で示している。各サービスのリソース需要の合計を太実線で示している。リソースプール51の容量を、横方向の破線で示している。
各サービス3のリソース需要の合計がリソースプール51の容量を超えたとき、リソースプール51は、各サービス3に対して充分なリソースを提供できなくなる。よって、サービスレベルを向上させるには、リソースプール51の容量を増大させることが必要である。しかし、リソースプール51の容量の増大には、物理サーバ52などのハードウェア増設または入替えを要するため、コスト効率は減少する。このように、サービスレベルとコスト効率とは、トレードオフの関係を有している。
前述のトレードオフの関係を踏まえ、サービスに優先度を付けて、高優先のサービスに優先的にリソースを提供するアプローチが普及してきている。非特許文献1,2には、稼働率を保証しない替わりに低価格でインスタンス(リソース)を提供するサービスの例が記載されている。このようなアプローチを、図9と図10に示した第2比較例で説明する。
図9は、第2比較例における各リソースプールのリソース需要推移の一例を示すグラフである。グラフの縦軸は各サービスのリソース需要を示し、横軸は時間の経過を示している。
ここでは、高優先サービスのリソース需要を実線で示している。低優先サービスのリソース需要を破線で示している。各サービスのリソース需要の合計を太実線で示している。リソースプール51の容量を、横方向の破線で示している。更に、各サービスのリソース需要の合計が、リソースプール51の容量を超えた期間P0〜P4を、それぞれハッチングで示している。これら期間P0〜P4において、低優先サービスには充分にリソースが提供されないおそれがある。
図10は、第2比較例におけるリソース割り当て処理を説明するフローチャートである。
リソースプール51の残容量が逼迫すると(ステップS50→Yes)、不図示のリソース管理手段は、高優先サービスに対して優先的にリソースを提供する(ステップS51)。これは、期間P0〜P4における処理であり、このとき低優先サービスはリソースを奪取されるおそれがある。
リソースプール51の残容量が充分ならば(ステップS50→No)、不図示のリソース管理手段は、各サービスに優先度を付けず、要求されたリソースをサービスに提供する(ステップS52)。これは、期間P0〜P4以外における処理である。
第2比較例に示したアプローチにおいてリソースが逼迫した場合、低優先のサービスは、自身のリソースを奪取されるおそれがあり、奪取されるリソースの数や比率が見積もれない。そのため、リソース逼迫時の影響度を予測することはできない。そのため、第2比較例のアプローチは、処理中断が許容される用途にしか利用されていない。
Amazon Web Services,Inc,"Amazon EC2 Spot instances",[online] ,2016年,[平成28年5月30日検索],インターネット<URL:https://aws.amazon.com/ec2/spot/?nc1=h_ls> Google,"GoogleCloudPlatform PREEMPTIBLE VIRTUAL MACHINES",[平成28年5月30日検索],インターネット<URL:https://cloud.google.com/preemptible-vms/?hl=en>
前述した第1比較例の発明においてサービスレベルとコスト効率は、トレードオフの関係を有している。非特許文献1,2に記載の発明や第2比較例の発明によれば、低価格で所定のサービスレベルを提供することができる。その代わりに、リソースが逼迫したときに処理が中断してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、低価格で安定したサービスレベルの提供を可能とするリソース割り当てシステム、および、リソース割り当て方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって、複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、前記リソース需要監視手段から前記リソースプールのリソース需要を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の時間的推移と、他方のリソース需要の時間的推移との差が所定値以上であるとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、を備えることを特徴とするリソース割り当てシステムとした。
このようにすることで、物理リソースの増設なしにリソース逼迫に対処できるので、低価格で安定したサービスレベルの提供を可能とすることができる。そして、容易にリソース需要の傾向を算出することができる。
請求項に記載の発明では、リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって、複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、前記リソース需要監視手段から前記リソースプールのリソース需要を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要のピークタイムと、他方のリソース需要のピークタイムとの重なりが所定の割合を超えていないとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、を備えることを特徴とするリソース割り当てシステムとした。
このようにすることで、物理リソースの増設なしにリソース逼迫に対処できるので、低価格で安定したサービスレベルの提供を可能とすることができる。そして、リソースのピークタイムが異なる2つのリソースプールを選択できるので、一方のリソースプールにおけるリソース需要のピークタイム時には、他方のリソースプールに属するリソースで対処可能となる。
請求項に記載の発明では、リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって、複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、前記リソース需要監視手段から前記リソースプールのリソース需要を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、所定期間内における2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の変化率と、他方のリソース需要の変化率との差が所定値以上であるとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、を備えることを特徴とするリソース割り当てシステムとした。
このようにすることで、物理リソースの増設なしにリソース逼迫に対処できるので、低価格で安定したサービスレベルの提供を可能とすることができる。そして、選択したリソースプールのリソース需要の変化率がそれぞれ異なるので、リソース逼迫が同時に発生することは少ない。よって、いずれかのリソースプールのリソースで対処できる蓋然性が高まる。
請求項に記載の発明では、リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって、複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、前記リソース需要監視手段から前記リソースプールのリソース需要を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要のピークタイムと、他方のリソース需要のピークタイムとの重なりが所定の割合を超えていないとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、を備えることを特徴とするリソース割り当てシステムとした。
請求項に記載の発明では、前記リソースプールのリソース需要とは、仮想マシン、コンテナ、メモリ、ストレージ、CPUタイム、ネットワーク帯域のうちいずれかである、ことを特徴とする請求項1ないしのうちいずれか1項に記載のリソース割り当てシステムとした。
請求項に記載の発明では、異なるリソースプールが備えるリソース間でデータのレプリケーションを行うクラスタリング手段を更に備え、実行中のリソースが奪取された場合にレプリケーションが処理を引き継ぐことで、サービス中断を防止する、ことを特徴とする請求項1ないしのうちいずれか1項に記載のリソース割り当てシステムとした。
このようにすることで、或るリソースプールでリソース逼迫しても、そのリソースに格納されるデータは、他のリソースプールに属するリソースにレプリケーションされているので、処理を継続して高可用性を維持することができる。
請求項に記載の発明では、リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、前記リソース需要監視手段から各リソースプールのリソース需要の推移情報を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、一方のリソース需要の変化の方向と、他方のリソース需要の変化の方向とが反対方向であるとき、2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、を備えることを特徴とするリソース割り当てシステムとした。
このようにすることで、一方のリソースプールでリソース逼迫しても、他方のリソースプールではリソース逼迫する蓋然性が低いので、その他方のリソースプールのリソースで処理を継続できる。
請求項に記載の発明では、リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当て方法であって、複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するステップと、前記リソースプールのうち2つに着目したとき、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の時間的推移と、他方のリソース需要の時間的推移との差が所定値以上であるとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるステップと、を含むことを特徴とするリソース割り当て方法とした。
このようにすることで、物理リソースの増設なしにリソース逼迫に対処できるので、低価格で安定したサービスレベルの提供を可能とすることができる。そして、容易にリソース需要の傾向を算出することができる。
本発明によれば、低価格で安定したサービスレベルの提供が可能となる。
第1の実施形態におけるリソース割り当てシステムの構成図である。 各リソースプールのリソース需要の推移の一例を示すグラフである。 リソース管理装置が実行する処理を説明するフローチャートである。 リソース管理装置が実行する処理の詳細を説明するフローチャートである。 クラスタリングミドルウェアが実行する処理を説明するフローチャートである。 第2の実施形態におけるリソース管理装置が実行する処理を説明するフローチャートである。 第1比較例におけるリソース割り当てシステムの構成図である。 第1比較例における各リソースプールのリソース需要推移の一例を示すグラフである。 第2比較例における各リソースプールのリソース需要推移の一例を示すグラフである。 第2比較例におけるリソース割り当て処理を説明するフローチャートである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態におけるリソース割り当てシステムの構成図である。
リソース割り当てシステムは、リソース管理装置1と、リソース需要監視装置2とを含んで構成される。これらリソース管理装置1とリソース需要監視装置2とは、ネットワークを介して拠点X(5x)と拠点Y(5y)とに接続される。
拠点X(5x)は、第1フロアに設けられたリソースプールP(51p)と、第2フロアに設けられたリソースプールQ(51q)を備えている。拠点Y(5y)は、第1フロアに設けられたリソースプールR(51r)と、第2フロアに設けられたリソースプールS(51s)を備えている。以下、リソースプールP(51p)、リソースプールQ(51q)、リソースプールR(51r)、リソースプールS(51s)を特に区別しないときには、単にリソースプール51と記載する。
各リソースプール51は、異なるハードウェアで構成されている。例えばリソースプールP(51p)を構成する物理サーバ(不図示)は、第N世代のCPU(Central Processing Unit)を備えている。リソースプールQ(51q)を構成する物理サーバ(不図示)は、第M世代(M≠N)のCPUを備えている。リソースプールR(51r)を構成する物理サーバ(不図示)は、ストレージとしてSSD(solid state drive)を備えている。リソースプールS(51s)を構成する物理サーバ(不図示)は、ストレージとしてHDD(Hard Disk Drive)を備えている。これにより各リソースプール51の需要曲線は、異なる傾向となる。
このようにリソースプール51は、ハードウェアタイプやロケーション等によって分けられている。
各リソースプール51を構成する物理サーバ(不図示)は、それぞれハイパーバイザによって複数のVM44を含むリソース4を具現化している。リソースプールP(51p)が具現化したリソース4a,4bは、サービス3に払い出される。リソースプールQ(51q)が具現化したリソース4c,4dは、サービス3に払い出される。リソースプールS(51s)が具現化したリソース4e,4fは、サービス3に払い出される。サービス3は、割り当てられたリソース4a〜4fを用いて、ユーザに所定のサービスを提供する。
リソース4aは、VM44と、OS43と、クラスタリングミドルウェア42と、アプリケーションプログラム(App)41とを含んで構成される。各VM44は仮想のコンピュータであり、各VM44上でそれぞれOS43が並列に実行される。このOS43上に、クラスタリングミドルウェア42と、アプリケーションプログラム41とが実行される。他のリソース4b〜4fも同様に構成されている。
リソース需要監視装置2は、各リソースプール51の需要を監視する。リソース管理装置1は、リソース需要監視装置2による監視情報に基づき、或るサービス3に払い出すリソース4を、需要曲線が異なる複数のリソースプール51に分散させる。これにより、リソース逼迫時に奪取されるリソース4の量(比率)を抑え、より安定的にサービス3を維持することができる。
図2は、各リソースプール51のリソース需要推移の一例を示すグラフである。グラフの縦軸は各リソースプール51に要求されたリソース需要を示し、横軸は時間の経過を示している。
ここでは、リソースプールP(51p)のリソース需要を実線で示している。リソースプールQ(51q)のリソース需要を一点鎖線で示している。リソースプールR(51r)のリソース需要を破線で示している。リソースプールS(51s)のリソース需要を二重線で示している。
各リソースプール51のリソース需要推移のうち、リソースプールP(51p)のリソース需要推移とリソースプールR(51r)のリソース需要推移とは、同様な曲線となっている。また、リソースプールP(51p)のリソース需要と、リソースプールQ(51q)のリソース需要とは、変化の方向が反対となっている。リソースプールR(51r)のリソース需要と、リソースプールQ(51q)のリソース需要とも、変化の方向が反対となっている。
図3は、リソース管理装置1が実行する処理を説明するフローチャートである。
リソース管理装置1は、各リソースプール51のリソース需要傾向を、リソース需要監視装置2に問い合わせる(ステップS10)。リソースプール51のリソース需要傾向は、例えば問い合わせ時点におけるリソース需要の値や、問い合わせ時点におけるリソース需要の値の時系列情報や、問い合わせ時点におけるリソース需要の変化量などであってもよく、限定されない。
次いでリソース管理装置1は、リソース需要監視装置2から、各リソースプール51のリソース需要傾向を受信する(ステップS11)。リソース管理装置1は、需要の傾向が異なる複数のリソースプール51からリソース4を払い出して、サービス3を構成させる。このようにサービス3を構成するリソース4を割り当てるので、リソースの逼迫する場合が少なくなり、よって低価格でより安定したサービス3を構成させることが可能である。
例えば図1に示したサービス3では、リソース需要の傾向が似ているリソースプールP(51p)とリソースプールR(51r)のうちいずれか一方を選択してリソース4を払い出している。これにより、サービス3を構成する各リソース4a〜4fを払い出した各リソースプール51は、同時にリソースが逼迫することが少なくなる。よって、サービス3を、より安定に動作させることができる。
本実施形態のリソース管理装置1は、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の時間的推移と、他方のリソース需要の時間的推移との差が所定値未満であるとき、リソース需要の傾向が似ていると判断する。またリソース管理装置1は、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の時間的推移と、他方のリソース需要の時間的推移との差が所定値以上であるとき、リソース需要の傾向が異なると判断する。
リソース管理装置1は、需要曲線が異なる複数のリソースプール51のリソースを組み合わせることで、リソースの逼迫の頻度を低下させ、奪取されるリソースの割合を抑えている。
図4は、リソース管理装置1が実行する処理の詳細を説明するフローチャートである。この処理は、図3に示したステップS12で実行される。
リソース管理装置1は、全てのリソースプール51について、ステップS20〜S25の処理を繰り返す。
最初、リソース管理装置1は、このリソースプール51の需要と、他の各リソースプール51の需要とを比べる(ステップS21)。リソース管理装置1は、他の全てのリソースプール51の需要とは傾向が異なると判別したならば(ステップS22→Yes)、このリソースプール51を払い出し対象に加える(ステップS23)。リソース管理装置1は、いずれかのリソースプール51の需要と傾向が類似する判別したならば(ステップS22→No)、このリソースプール51および類似するリソースプール51のうち一つを、払い出し対象に加える(ステップS24)。
ステップS23,S24の処理の後、リソース管理装置1は、全てのリソースプール51について処理を繰り返したか否かを判別する(ステップS25)。この判別条件が成立したならば、リソース管理装置1は、払い出し対象のリソースプール51からリソース4を按分して払い出す(ステップS26)。図1に示した例で、リソース管理装置1は、払い出し対象をリソースプールP(51p)、リソースプールQ(51q)、リソースプールS(51s)として判別し、それぞれ2個のリソース4を払い出してサービス3を構成している。なお、本実施形態のサービス3を構成するには、6個のリソース4が必要である。
更に、クラスタリングミドルウェア42(図1参照)等を利用し、リソースプール51間でデータレプリケーションを行うことで、リソース奪取の深刻な影響であるデータ欠損を防ぐことができる。或るリソースプール51のリソースが逼迫しても、他のリソースプール51には余裕がある場合が多いからである。また、実行中の仮想リソースが奪取された場合には、その仮想マシンのレプリケーションが処理を引き継ぐことでサービス中断を防止することができる。
図5は、クラスタリングミドルウェア42が実行する処理を説明するフローチャートである。
最初、クラスタリングミドルウェア42は、自身が稼働しているVM44が属するリソースプール51を取得する(ステップS30)。
次いでクラスタリングミドルウェア42は、このサービス3に払い出されている各VM44について、ステップS31〜S34の処理を繰り返す。クラスタリングミドルウェア42は、このVM44のリソースプール51を取得し(ステップS32)、自身が稼働しているVM44が属するリソースプール51と異なるか否かを判別する(ステップS33)。
ステップS33にて両リソースプール51が異なるならば(ステップS33→Yes)、クラスタリングミドルウェア42は、このVM44(リソース4)にデータのレプリケーションを実施して(ステップS35)、図5の処理を終了する。これにより、異なるリソースプール51に属するVM44(リソース4)に、データのレプリケーションを行うことができる。
ステップS33にて両リソースプール51が異ならないならば(ステップS33→No)、クラスタリングミドルウェア42は、このサービス3の全てのVM44について繰り返したか判断する(ステップS34)。全てのVM44について繰り返したならば、クラスタリングミドルウェア42は、いずれかのVM44にデータのレプリケーションを実施し(ステップS36)、図5の処理を終了する。
このように、クラスタメンバ間でのデータレプリケーション、死活監視、フェイルオーバー等の仕組みにより、高可用性(耐障害性)を保証することができる。このクラスタリングミドルウェア42等により高可用クラスタを構築することで、或るリソースプール51のリソース逼迫時に、そのリソースが奪取されても、他のリソースプール51に属するリソース4で処理を継続させることができる。
高可用性(耐障害性)を保証するクラスタリングミドルウェア42等により、低信頼のリソース4を利用してクラスタを構築している。これによりリソース逼迫時のリソース奪取時にも処理を継続することが可能となり、高信頼なクラスタとすることができる。
《第1の実施形態の効果》
需要曲線が異なる複数のリソースプール51にリソース4を分散させることで、リソース逼迫時の奪取の影響を抑えられる。
クラスタリングミドルウェア42等のソフトウェアレイヤで高可用性(耐障害性)を補強することで、リソース逼迫時のデータ欠損を防止し、他リソースプールのリソースで処理を引き継ぐことで、リソース逼迫による影響を更に抑えられる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なり、リソース需要傾向が反対となるリソースプール51を組み合わせて、サービス3を構成するものである。これにより、一方のリソースプール51のリソース逼迫時には、他方のリソースプール51のリソースには余裕があるので、リソース逼迫による影響を打ち消すことができる。
図6は、第2の実施形態におけるリソース管理装置1が実行する処理を説明するフローチャートである。
最初、リソース管理装置1は、各リソースプール51のリソース需要傾向を、リソース需要監視装置2に問い合わせる(ステップS40)。リソース管理装置1は、リソース需要監視装置2から、各リソースプール51のリソース需要傾向を受信する(ステップS41)。このステップS40,S41の処理は、図4に示したステップS10,S11の処理と同様である。
次いでリソース管理装置1は、全てのリソースプール51について、ステップS42〜S46の処理を繰り返す。
リソース管理装置1は、このリソースプール51の需要と、他の各リソースプール51の需要とを比べる(ステップS43)。リソース管理装置1は、このリソースプール51の需要とは傾向が反対のリソースプール51が有ると判別したならば(ステップS44→Yes)、このリソースプール51と反対傾向のリソースプール51とを払い出し対象に加える(ステップS45)。
ステップS45の処理の後、リソース管理装置1は、全てのリソースプール51について処理を繰り返したか判別する(ステップS46)。この判別条件が成立したならば、リソース管理装置1は、払い出し対象のリソースプール51からリソース4を按分して払い出す(ステップS47)。図2に示した例でいうと、リソース管理装置1は、払い出し対象をリソースプールP(51p)、リソースプールR(51r)からそれぞれ3個のリソース4を払い出して、サービス3を構成することになる。これにより、図1に示した例と同様に、合計6個のリソース4によってサービス3を構成することができる。
なお、図6の処理において、払い出し対象のリソースプール51が特定できなかった場合には、例えば図3と図4に示した処理によって、異なる需要傾向のリソースプール51を特定して、これらを払い出し対象にするとよい。
《変形例》
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(g)のようなものがある。
(a) 上記実施形態では、各リソースプール51は、VM44をサービス3に払い出していた。しかし、これに限られず各リソースプール51は、コンテナをサービス3に払い出してもよい。なおコンテナとは、ハイパーバイザによる仮想化環境とは異なり、OSで管理されたユーザプロセスをリソースとしてサービスに払い出すものである。
(b) リソースプール51がサービス3に払い出すリソース4は、仮想マシンやコンテナに限定されず、仮想マシンやコンテナが使用するメモリ、ストレージ、CPUタイム、ネットワーク帯域などのリソースであってもよい。
(c) リソースプール51は、各拠点のフロア単位に限定されず、任意の単位であってもよい。例えば、或る拠点に設置されている物理サーバが備えるリソース、或る部屋に設置されている物理サーバが備えるリソース、或るラックに設置されている物理サーバが備えるリソースなどであってもよい。
(d) リソース管理装置1は、単にリソース需要の傾向が異なる複数のリソースプールにサービスのリソースを分散させるだけではなく、リソース需要の合計値が平準化される複数のリソースプールの組合せを算出してもよい。サービスのリソースを、これら複数のリソースプールに分散させることで、リソース需要のピークが打ち消されてリソース逼迫の頻度を抑えられる。
(e) リソース管理装置1は、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要のピークタイムと、他方のリソース需要のピークタイムとの重なりが所定の割合を超えていないとき、リソース需要の傾向が異なると判断してもよい。
(f) リソース管理装置1は、所定期間内の2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の変化率と、他方のリソース需要の変化率との差が所定値以上であるとき、リソース需要の傾向が異なると判断してもよい。
(g) リソース管理装置1は、所定期間内の2つのリソースプールのうち一方のリソース需要と、他方のリソース需要率との相関性が低いとき、リソース需要の傾向が異なると判断してもよい。
1 リソース管理装置 (リソース管理手段)
2 リソース需要監視装置 (リソース需要監視手段)
3,3a〜3d サービス
4,4a〜4f リソース
41 アプリケーションプログラム
42 クラスタリングミドルウェア
43 OS
44 VM
5x 拠点X
5y 拠点Y
51 リソースプール
52,52a〜52d 物理サーバ
53 HyperVisor

Claims (8)

  1. リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって、
    複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、
    前記リソース需要監視手段から前記リソースプールのリソース需要を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の時間的推移と、他方のリソース需要の時間的推移との差が所定値以上であるとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、
    を備えることを特徴とするリソース割り当てシステム。
  2. リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって、
    複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、
    前記リソース需要監視手段から前記リソースプールのリソース需要を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要のピークタイムと、他方のリソース需要のピークタイムとの重なりが所定の割合を超えていないとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、
    を備えることを特徴とするリソース割り当てシステム。
  3. リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって、
    複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、
    前記リソース需要監視手段から前記リソースプールのリソース需要を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、所定期間内における2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の変化率と、他方のリソース需要の変化率との差が所定値以上であるとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、
    を備えることを特徴とするリソース割り当てシステム。
  4. リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって、
    複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、
    前記リソース需要監視手段から前記リソースプールのリソース需要を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要のピークタイムと、他方のリソース需要のピークタイムとの重なりが所定の割合を超えていないとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、
    を備えることを特徴とするリソース割り当てシステム。
  5. 前記リソースプールのリソース需要とは、仮想マシン、コンテナ、メモリ、ストレージ、CPUタイム、ネットワーク帯域のうちいずれかである、
    ことを特徴とする請求項1ないしのうちいずれか1項に記載のリソース割り当てシステム。
  6. 異なるリソースプールが備えるリソース間でデータのレプリケーションを行うクラスタリング手段を更に備え、
    実行中のリソースが奪取された場合にレプリケーションが処理を引き継ぐことで、サービス中断を防止する、
    ことを特徴とする請求項1ないしのうちいずれか1項に記載のリソース割り当てシステム。
  7. リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当てシステムであって
    複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するリソース需要監視手段と、
    前記リソース需要監視手段から各リソースプールのリソース需要の推移情報を取得して、取得した前記リソースプールのうち2つに着目したとき、一方のリソース需要の変化の方向と、他方のリソース需要の変化の方向とが反対方向であるとき、2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるリソース管理手段と、
    を備えることを特徴とするリソース割り当てシステム。
  8. リソースプールが備えるリソースを顧客に割り当てるリソース割り当て方法であって
    複数のリソースプールそれぞれのリソース需要を監視するステップと、
    前記リソースプールのうち2つに着目したとき、2つのリソースプールのうち一方のリソース需要の時間的推移と、他方のリソース需要の時間的推移との差が所定値以上であるとき、前記2つのリソースプールのリソース需要の傾向が異なると判断し、各前記2つのリソースプールのリソースを顧客に割り当てるステップと、
    を含むことを特徴とするリソース割り当て方法。
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