関連出願の相互参照
[0001]本出願は、それらの全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2014年9月9日に出願された「Derivation of eMBMS Neighbor SAI Information with Correlation Bit-Map」と題する米国仮出願第62/048,191号、および2015年9月4日に出願された「DERIVATION OF EMBMS NEIGHBOR SAI INFORMATION WITH CORRELATION BIT-MAP」と題する米国特許出願第14/846,335号の利益を主張する。
分野
[0002]本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、相関ビットマップ(correlation bit-map)を用いたeMBMSネイバリングサービスエリア識別子(SAI:service area identifier)情報の導出に関する。
背景技術
[0003]ワイヤレス通信システムは、テレフォニー、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムを含む。
[0004]これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを与えるために様々な電気通信規格において採用されている。新生の電気通信規格の一例はロングタームエボリューション(LTE(登録商標):Long Term Evolution)である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標):Third Generation Partnership Project)によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイル規格の拡張のセットである。LTEは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、およびダウンリンク(DL)上ではOFDMAを使用し、アップリンク(UL)上ではSC−FDMAを使用し、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して他のオープン規格とより良く統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、LTE技術におけるさらなる改善の必要性が存在する。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であるべきである。
[0005]本明細書で開示される態様のうちの1つまたは複数によれば、ユーザ機器(UE)が、UEがキャンプオンされたサービングセルによってサポートされるサービスエリア識別子(SAIs)のリストを受信する。リストは、サービングセルのネイバリングセルによってサポートされるSAIsをも含む。SAIsは、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に各SAIをマッピングするビットマッピング情報を含むようにフォーマットされ得る。ビットマッピングを介して相関させられるべきネイバリングセルは、UEにSAIリストを与えたSIBメッセージ中に含まれるネイバリングセルに対応し得る。たとえば、SIB15は、SAIリストとネイバリングセルのリストの両方を含み得る。代替的に、ビットマッピングを介して相関させられるべきネイバリングセルは、SAIリストを与えたSIBメッセージとは異なる別個のSIBメッセージ中でUEに与えられるネイバリングセルのリスト中に含まれ得る。たとえば、SIB15はSAIリストを含み得、SIB4またはSIB5のうちの1つまたは複数はネイバリングセルのリストを含み得る。ビットマッピングは、UEがネイバリングセルへのSAIsのマッピングを取得することを可能にする。ビットマッピングは、ビットマッピングが、マルチセル、マルチバンドシナリオの下でより効率的なeMBMSサービスアクティブ化を与え、セル境界において周波数内セルカバレージを拡張し、eMBMSサービスに対するキャリアアグリゲーションサポートについての特定のセルのより正確な要求を与えるという点で有益である。
[0006]本開示の一態様では、方法、コンピュータプログラム製品、および装置が提供される。UEが、UEのサービングセルのネイバリングセルのリストを受信する。ネイバリングセルのリストは、第1のシステム情報メッセージの第1のパラメータ中に含まれ得る。UEは、SAIsのリストをも受信する。SAIリストは、第2のシステム情報メッセージの第2のパラメータ中に含まれ得る。SAIsのリストは、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含む。SAIsのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。UEは、SAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために少なくとも1つのSAIを処理する。1つまたは複数のネイバリングセルは、周波数間ネイバリングセル(an inter-frequency neighboring cell)または周波数内ネイバリングセル(an intra-frequency neighboring cell)のいずれかであり得る。
[0007]別の態様では、基地局などのネットワークコンポーネントが、サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含め、SAIsのリストを第2のシステム情報メッセージ中に含める。第1のシステム情報メッセージと第2のシステム情報とは、同じメッセージ、たとえば、SIB15であり得る。第1のシステム情報メッセージと第2のシステム情報とは、異なるメッセージであり得る。たとえば、第1のシステム情報メッセージはSIB4またはSIB5のうちの1つであり得、第2のシステム情報メッセージはSIB15であり得る。SAIsのリストは、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含む。ネットワークコンポーネントは、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むように、SAIsのうちの少なくとも1つをフォーマットする。
[0008]図1は、ネットワークアーキテクチャの一例を示す図である。
[0009]図2は、アクセスネットワークの一例を示す図である。
[0010]図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図である。
[0011]図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図である。
[0012]図5は、ユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図である。
[0013]図6は、アクセスネットワーク中の発展型ノードBおよびユーザ機器の一例を示す図である。
[0014]図7Aは、マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク中の発展型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスチャネル構成の一例を示す図である。
[0015]図7Bは、マルチキャストチャネルスケジューリング情報メディアアクセス制御の制御要素のフォーマットを示す図である。
[0016]図8は、単純な2つのセルの例におけるユーザサービス記述(USD:user service description)およびシステム情報ブロック(SIB)メッセージの使用を示す図である。
[0017]図9は、異なる関連付けられたサービスエリア識別情報(SAIs)を有するセルグルーピングを含む周波数内セルの図である。
[0018]図10は、周波数内および周波数間関係を形成するマクロセルおよびマイクロセルの図である。
[0019]図11は、SIB15中の正確なマッピングの欠如から生じ得るサービングセルとネイバリングセルとの間の行き当たりばったりの(hit-or-miss)状態の図である。
[0020]図12は、マルチバンドサービスの図である。
[0021]図13は、追加の周波数内および周波数間物理セル識別子(PCI:physical cell identifier)リストパラメータをもつ例示的なSIB15である。
[0022]図14は、サービングセルおよびいくつかの周波数内ネイバリングセル、サービングセルのための対応するSIB15、ならびにSIB15中に含まれる16ビットSAIインデックスの図である。
[0023]図15は、サービングセルおよびいくつかの周波数内ネイバリングセル、サービングセルのための対応するSIB15、置換された(transposed)SAI5インデックス、ならびに置換されたSAI29インデックスの図である。
図16は、サービングセルおよびいくつかの周波数内ネイバリングセル、サービングセルのための対応するSIB15、置換されたSAI5インデックス、ならびに置換されたSAI29インデックスの図である。
[0024]図17は、拡張SAIインデックスの図である。
[0025]図18は、追加のパラメータ、mbms−pci_cai_interestを含むeMBMS関心インジケータメッセージの図である。
[0026]図19は、周波数間パラメータのためのmbmsセル位置関連付け(CPA:Cell Position-Association)をもつ例示的なSIB15である。
[0027]図20は、16ビットCPAパラメータのフォーマットおよび32ビットCPAパラメータのフォーマットの図である。
[0028]図21は、サービングセルおよびいくつかの周波数内ネイバリングセル、サービングセルのための対応するSIB15、サービングセルのための対応するSIB4、置換されたSAI5インデックス、ならびに置換されたSAI9インデックスの図である。
図22は、サービングセルおよびいくつかの周波数内ネイバリングセル、サービングセルのための対応するSIB15、サービングセルのための対応するSIB4、置換されたSAI5インデックス、ならびに置換されたSAI9インデックスの図である。
[0029]図23は、追加のパラメータ、mbms−pci_cai_interestを含むeMBMS関心インジケータメッセージの図である。
[0030]図24は、SIB15の部分の図である。
図25は、SIB15およびSIB5の部分の図である。
図26は、SIB5およびSIB4の部分の図である。
[0031]図27は、簡略化されたSIB15の図である。
[0032]図28は、ハッシュを含むSIB15の図である。
[0033]図29は、ユーザ機器のワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
[0034]図30は、図29のフローチャートを実装する例示的な装置中の異なる手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念データフロー図である。
[0035]図31は、図29のフローチャートを実装する処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図である。
[0036]図32は、ネットワーク要素のワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
[0037]図33は、図32のフローチャートを実装する例示的な装置中の異なる手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念データフロー図である。
[0038]図34は、図32のフローチャートを実装する処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図である。
[0039]図35は、サービングセルおよびいくつかの周波数間ネイバリングセル、サービングセルのための対応するSIB15、ならびにいくつかの置換されたSAIインデックスの図である。
詳細な説明
[0040]添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成の説明として意図され、本明細書で説明される概念が実施され得る唯一の構成を表すことを意図されるものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造およびコンポーネントがブロック図の形式で示される。
[0041]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、コンポーネント、回路、動作、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
[0042]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、プログラマブル論理デバイス(PLDs)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアを含む。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
[0043]したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスクROM(CD−ROM)または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0044]図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれることがある。EPS100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、事業者の(Operator's)インターネットプロトコル(IP)サービス122とを含み得る。EPSは他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示されていない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0045]E−UTRANは、発展型ノードB(eNB)106と他のeNBs108とを含み、マルチキャスト協調エンティティ(MCE:Multicast Coordination Entity)128を含み得る。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNBs108に接続され得る。MCE128は発展型マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)(eMBMS)のために時間/周波数無線リソースを割り振り、eMBMSのために無線構成(たとえば、変調およびコーディング方式(MCS:modulation and coding scheme))を決定する。MCE128は別個のエンティティ、またはeNB106の一部であり得る。eNB106は、基地局、ノードB、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。UEs102の例は、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP:session initiation protocol)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、または任意の他の同様の機能デバイスを含む。UE102は、当業者によって、モバイル局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
[0046]eNB106はEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)112と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120と、他のMMEs114と、サービングゲートウェイ116と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ124と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンター(BM−SC:Broadcast Multicast Service Center)126と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含み得る。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を提供する。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され得、それはPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118およびBM−SC126はIPサービス122に接続される。IPサービス122は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)、および/または他のIPサービスを含み得る。BM−SC126は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を与え得る。BM−SC126は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN:public land mobile network)内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジューリングし、配信するために使用され得る。MBMSゲートウェイ124は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属するeNBs(たとえば、106、108)にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を集めることとを担当し得る。
[0047]図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200は、いくつかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNBs208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNBs204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUEs206にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。アクセスネットワーク200のこの例には集中型コントローラはないが、代替構成では集中型コントローラが使用され得る。eNBs204は、無線ベアラ制御、承認制御(admission control)、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。eNBは1つまたは複数の(たとえば、3つの)(セクタとも呼ばれる)セルをサポートし得る。「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、eNBの最小カバレージエリアおよび/または特定のカバレージエリアをサービスする(serving)eNBサブシステムを指すことがある。さらに、「eNB」、「基地局」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
[0048]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者が以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示される様々な概念はLTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、モバイル局にブロードバンドインターネットアクセスを与えるためにCDMAを採用する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
[0049]eNBs204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用は、eNBs204が、空間多重化と、ビームフォーミングと、送信ダイバーシティとをサポートするために空間領域を活用することを可能にする。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データストリームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUEs206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、それは、(1つまたは複数の)UE206の各々が、そのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することを可能にする。UL上で、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、それは、eNB204が、空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することを可能にする。
[0050]空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
[0051]以下の詳細な説明では、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照しながらアクセスネットワークの様々な態様が説明される。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間される。離間(spacing)は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
[0052]図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックは、合計84個のリソース要素について、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に7個の連続するOFDMシンボルを含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックは、合計72個のリソース要素について、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間領域中に6個の連続するOFDMシンボルを含んでいることがある。R302、304として示されるリソース要素のうちのいくつかは、DL基準信号(DL−RS:DL reference signal)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上でのみ送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
[0053]図4は、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEsに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、単一のUEがデータセクション中の連続サブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にし得る、連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
[0054]UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)において制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)においてデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり(span)得、周波数上でホッピングし(hop)得る。
[0055]初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430においてUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングをも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)においてまたは少数の連続サブフレームのシーケンスにおいて搬送され、UEは、フレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みのみを行うことができる。
[0056]図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図500である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、3つのレイヤ、すなわち、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3とともに示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤは本明細書では物理レイヤ506と呼ばれる。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
[0057]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側でeNBにおいて終端される、メディアアクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側でPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含むL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
[0058]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を提供する。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するための上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEsのためのeNBs間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)による、順が狂った(out-of-order)受信を補正するためのデータパケットの並べ替えとを提供する。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を提供する。MACサブレイヤ510はまた、UEsの間で1つのセル中の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はまた、HARQ動作を担当する。
[0059]制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(たとえば、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
[0060]図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットがコントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいて、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを提供する。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
[0061]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づく信号コンスタレーション(constellations)へのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられ得る。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0062]UE650において、各受信機654RXは、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信(RX)プロセッサ656に情報を与える。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ656は、次いで高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、コントローラ/プロセッサ659に与えられる。
[0063]コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連付けられ得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離(demultiplexing)と、パケットリアセンブリと、復号(decipher)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを提供する。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に与えられる。様々な制御信号はまた、L3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用する誤り検出を担当する。
[0064]ULでは、データソース667は、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを提供することによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、eNB610へのシグナリングとを担当する。
[0065]eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられ得る。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0066]UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明された様式と同様の様式でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ670に与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
[0067]コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連付けられ得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
[0068]図7Aは、MBSFNにおける発展型MBMS(eMBMS)チャネル構成の一例を示す図750である。セル752’中のeNBs752は第1のMBSFNエリアを形成し得、セル754’中のeNBs754は第2のMBSFNエリアを形成し得る。eNBs752、754はそれぞれ、他のMBSFNエリア、たとえば、合計8つまでのMBSFNエリアに関連付けられ得る。MBSFNエリア内のセルが予約済みセルに指定され得る。予約済みセルは、マルチキャスト/ブロードキャストコンテンツを与えないが、セル752’、754’に時間同期され、MBSFNエリアへの干渉を制限するために、MBSFNリソース上で制限電力を有し得る。MBSFNエリア中の各eNBは、同じeMBMS制御情報とデータとを同期的に送信する。各エリアは、ブロードキャストサービスと、マルチキャストサービスと、ユニキャストサービスとをサポートし得る。ユニキャストサービスは、特定のユーザのために意図されたサービス、たとえば、ボイス呼である。マルチキャストサービスは、ユーザのグループによって受信され得るサービス、たとえば、サブスクリプションビデオサービスである。ブロードキャストサービスは、すべてのユーザによって受信され得るサービス、たとえば、ニュースブロードキャストである。図7Aを参照すると、第1のMBSFNエリアは、特定のニュースブロードキャストをUE770に与えることなどによって、第1のeMBMSブロードキャストサービスをサポートし得る。第2のMBSFNエリアは、異なるニュースブロードキャストをUE760に与えることなどによって、第2のeMBMSブロードキャストサービスをサポートし得る。各MBSFNエリアは、複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH:physical multicast channel)(たとえば、15個のPMCHs)をサポートする。各PMCHはマルチキャストチャネル(MCH:multicast channel)に対応する。各MCHは、複数(たとえば、29個)のマルチキャスト論理チャネルを多重化することができる。各MBSFNエリアは、1つのマルチキャスト制御チャネル(MCCH:multicast control channel)を有し得る。したがって、1つのMCHは、1つのMCCHと複数のマルチキャストトラフィックチャネル(MTCHs:multicast traffic channels)とを多重化し得、残りのMCHsは複数のMTCHsを多重化し得る。
[0069]UEは、eMBMSサービスアクセスの利用可能性と、対応するアクセス層(stratum)構成とを発見するためにLTEセルにキャンプオンする(camp on)ことができる。第1の動作において、UEは、システム情報ブロック(SIB)13(SIB13)を収集し得る。第2の動作において、SIB13に基づいて、UEは、MCCH上でMBSFNエリア構成メッセージを収集し得る。第3の動作において、MBSFNエリア構成メッセージに基づいて、UEは、MCHスケジューリング情報(MSI)MAC制御要素を収集し得る。SIB13は、(1)セルによってサポートされる各MBSFNエリアのMBSFNエリア識別子と、(2)MCCH繰り返し期間(たとえば、32個、64個、...、256個のフレーム)、MCCHオフセット(たとえば、0個、1個、...、10個のフレーム)、MCCH修正期間(たとえば、512個、1024個のフレーム)、シグナリング変調およびコーディング方式(MCS)、繰り返し期間とオフセットとによって示される無線フレームのどのサブフレームがMCCHを送信することができるかを示すサブフレーム割振り情報など、MCCHを収集するための情報と、(3)MCCH変更通知構成とを示し得る。各MBSFNエリアについて1つのMBSFNエリア構成メッセージがある。MBSFNエリア構成メッセージは、(1)PMCH内の論理チャネル識別子によって識別される各MTCHの一時的モバイルグループ識別情報(TMGI)および随意のセッション識別子と、(2)MBSFNエリアの各PMCHを送信するための割り振られたリソース(すなわち、無線フレームおよびサブフレーム)およびそのエリア中のすべてのPMCHsのための割り振られたリソースの割振り期間(たとえば、4個、8個、...、256個のフレーム)と、(3)MSI MAC制御要素が送信されるMCHスケジューリング期間(MSP)(たとえば、8個、16個、32個、...、または1024個の無線フレーム)とを示し得る。TMGIは、eMBMSベアラサービスを一意に識別する。単一のグローバルに一意のTMGIが、MBMSベアラサービスごとにBM−SCによって割り振られ得る。
[0070]図7Bは、MSI MAC制御要素のフォーマットを示す図790である。MSI MAC制御要素は、MSPごとに1回送られ得る。MSI MAC制御要素は、PMCHの各スケジューリング期間の第1のサブフレームにおいて送られ得る。MSI MAC制御要素は、PMCH内の各MTCHの停止フレームおよびサブフレームを示すことができる。MBSFNエリアごとにPMCH当たり1つのMSIがあり得る。
[0071]MBMS受信のためのモビリティプロシージャは、UEが(1つまたは複数の)セルを変更したとき、UEがMBSFNを介して(1つまたは複数の)MBMSサービスを受信することを開始または継続することを可能にする。E−UTRANプロシージャは、同じMBSFNエリア内のUEのモビリティに関してサービス継続性のためのサポートを与える。同じ地理的エリア内で、MBMSサービスは2つ以上の周波数上で与えられ得る。MBMSサービスを与えるために使用される周波数は、PLMN内の地理的エリアごとに変化し得る。セル再選択を実行するRRCアイドル状態(RRC_IDLE状態)において(1つまたは複数の)MBMSサービスを受信しているか、またはRRC接続状態(RRC_CONNECTED状態)にあるUEsは、ターゲットセルMCCHからターゲットセルMTCH情報を取得する。
[0072]ネイバリングセルのネイバー周波数上でMBMS関係システム情報および/またはMCCHを読み取る必要を回避するために、UEは、UEが、MBSFNを介してどの周波数がどのMBMSサービスを与えるかを気づかされ得るように、ユーザサービス記述(USD)などのMBMS支援情報を与えられ得る。概して、EPC110のBM−SC126はUEにUSDを与える。(3GPP TS26.346、バージョン11.08に記載されている)USDでは、各MBMSサービスについて、アプリケーション/サービスレイヤは、MBMSサービスのためのTMGIと、1つまたは複数のセッション開始時間、および対応するセッション終了時間を含むセッションスケジュールと、MBMSサービスエリアに属する周波数および(3GPP TS23.003、バージョン11.08のセクション15.3に記載されている)MBMSサービスエリア識別情報(SAIs)とを与える。簡単のために、サービスは単一のベアラによって搬送されると仮定される。本開示はまた、すべてのサービスが同じキャリアを介して搬送される限り、サービスごとに複数のベアラ(すなわち潜在的に複数のFLUTEセッション)に適用可能である。
[0073]前に述べたように、TMGIはeMBMSベアラサービスを一意に識別する。単一のグローバルに一意のTMGIが、MBMSベアラサービスごとにBM−SCによって割り振られ得る。USDは、TMGIベアラへのサービスのマッピングが、サービスのためのデータブロードキャストを受信するためにアクティブ化されることを可能にする。USDはまた、サービスに関連付けられたベアラ(TMGIs)を提供するサービスエリアを識別するSAIsのリストをUEに示す。eMBMSにおいておよび第1のレベルにおいて、サービスエリアはSAIsのセットとして定義され、このマッピングは、ネットワーク事業者が、サービスを搬送するSAIsのセットを示すことを可能にすることに留意されたい。第2のレベルにおいて、ネットワーク中の各セルは、それがサポートするSAIsのセットで構成され、このマッピングは、ネットワークインフラストラクチャが、各サービスについて事業者によって与えられるSAIリストに基づいて、どのコンテンツが各セル上で搬送されなければならないかを決定することを可能にする。各MBMSサービスはまた、サービスのためのサービスエリアを識別するSAIsで構成されたセルの周波数に基づいて、サービスのための周波数のリストに関連付けられる。たとえば、あるSAIは米国全体のサービスエリア(国家カバレージエリア)を識別し得、別のSAIは1つの都市のサービスエリア(ローカルカバレージエリア)を識別し得る。USDは、1つまたは複数の周波数と、特定のサービスのための各周波数に関連付けられた1つまたは複数のSAIsとを示し得る。周波数情報は、USDとSIB15の両方の中のSAI関係情報を理解しないLTEリリース9デバイスのためのレガシー情報として含まれる。USDは、いくつかのサービスのための情報を含み得る。ユーザがサービスを選定するとき、UEは、MACレイヤにおいて対応するTMGIによって識別されるeMBMSベアラ上でデータの受信をアクティブ化することを試みる。
[0074]TMGIによって識別されるサービスに関心があるUEは、どのSAIsがTMGIを与えるかを決定するためにUSDを使用し得、USD中に含まれる情報はグローバルレベルであり、特定のエリアに関連付けられない。たとえば、SAI1が周波数F1に関連付けられることをUSDが示すとき、これは、SAI1がネットワーク中のどこでもF1上で利用可能であることを意味しない。SAI1は、地域エリアのために使用される可能性がある。UEが地域エリアの外側にあるとき、SAIは、セルがF1上にあるとしても利用可能でないであろう。さらに、SAI1が周波数F1およびF2に関連付けられることをUSDが示すとき、これは、SAI1がネットワーク中のどこでもF1およびF2上で利用可能であることを意味しない。SAI1は、ネットワークのいくつかの部分上でF1上で、およびネットワークのいくつかの他の部分中でF2上で、搬送され得る。
[0075]したがって、UEは、サービスアクティブ化において使用するための追加情報を与えられるべきである。SIB15情報は、UEが位置する周囲エリアに局所化され、したがって、USDによって与えられるSAI情報のためのより詳細なグラニュラリティ(granularity)を与える。USDおよびSIB15中に含まれる情報は、現在のセルに隣接するエリア中で特定の周波数上で特定のサービスエリアによって何の(1つまたは複数の)サービスまたは(1つまたは複数の)TMGIがサポートされるかを決定するために使用され得る。周波数へのSAIsのSIB15マッピングは、セルグラニュラリティにおけるSAI利用可能性を示すには十分でない。たとえば、現在のサービングセルによってブロードキャストされるSIB15は、特定のネイバー周波数上のネイバリングセルのすべてのSAI情報のユニオン(union)である、その周波数のためのSAI情報を含み得る。これは、UEが、その周波数においてどの厳密なネイバリングセルが各SAIに関連付けられるかを知るには十分でない。したがって、特定の周波数においてネイバリングセルは、SAIが周波数上で利用可能であることをSIB15情報が示したとしても、その周波数に関連付けられたSAIを提供しないことがある。特定のSAIによって搬送されるTMGIを受信するためにネイバー周波数に切り替わると、UEは、その特定のSAIのために構成されず、したがって、所望のTMGIを搬送しない、セルに到ることがある。
[0076]図8は、単純な2つのセルの例におけるUSDおよびSIB中で与えられる情報の一例を示す図800である。本例によれば、USD810が、MBMSを介してUE820に与えられ、TMGI1、TMGI2、およびTMGI3を含む。USD810は、ユニキャストまたはブロードキャストを介して与えられ得る。TMGI1は、周波数1(F1)上のサービスエリア識別情報1(SAI1)と周波数2(F2)上のサービスエリア識別情報2(SAI2)の両方において利用可能である。TMGI2はF2上のSAI2において利用可能である。TMGI3はF1上のSAI1において利用可能である。マクロセルA830およびピコセルB830は、それぞれ周波数内F1および/または周波数間F2上で、eMBMSサービスを提供する。サービング周波数F1におけるマクロセルA830はSAI1に関連付けられる。マクロセルA830は、それの関連付けられたサービスエリア識別情報SAI1をもつ周波数内F1と、それの関連付けられたサービスエリア識別情報SAI2をもつネイバー周波数間F2とを示す、SIB15 831をブロードキャストする。マクロセルA830のネイバー周波数間F2は、セルA830のネイバーであるピコセルB840のサービング周波数F2である。ピコセルBは、サービング周波数F2をもつSAI2に関連付けられる。ピコセルB840は、SAI2をもつ周波数内F2と、SAI1をもつネイバー周波数間F1とを示すSIB15 841をブロードキャストする。図8の例では、UE820はセルA830のカバレージ内にある。したがって、UE820は、(F1:SAI1;F2:SAI2)を含むSIB15 831をセルAから受信する。
[0077]SIB15は、現在のセルと現在のセルの周波数内ネイバーとに関連付けられたSAIsのリストと、現在のセルの周波数識別子とは異なる周波数間識別子のリストと、各周波数間識別子に関連付けられたSAIsの対応するリストとを含む。周波数内識別子および周波数間識別子は、周波数のEARFCN(EUTRA絶対無線周波数チャネル:EUTRA Absolute Radio Frequency Channel)であり、その上でセルがブロードキャストしているキャリアの中心周波数を明確に識別する。したがって、SIB15は、SIB15(周波数内:SAI1、SAI2、...、周波数間1:SAI1、SAI2、...、周波数間2:SAI1、SAI2、...、周波数間n:SAI1、SAI2、...)として表現され得る。図8中の例では、セルA SIB15 831は、周波数内F1およびSAIリスト(F1:SAI1)と、周波数間F2およびSAIリスト(F2:SAI2)とを含む。周波数のためのSAIsのリストは、その周波数がeMBMSサービスを搬送しないとき、ヌルであり得ることに留意されたい。代替的に、周波数は、どのSAIsにも関連付けられていないとき、省略され得る。
[0078]UEがキャンプオンされた現在のセルと現在のセルの1つまたは複数のネイバリングセルとが同じ周波数において送信する場合、周波数内ネイバーはあるが、周波数間ネイバーはないことがある。この場合、セルのSIB15は周波数内SAIリストのみを含み得る。したがって、SIB15は、SIB15(周波数内SAIリスト)またはSIB15(周波数内:SAI1、SAI2、...)として表現され得る。周波数内SAIリストは、UEがキャンプオンされた現在のセルに関連付けられた1つまたは複数のSAIsならびに同じ周波数において(1つまたは複数の)ネイバリングセルに関連付けられた1つまたは複数のSAIsを含み得ることに留意されたい。たとえば、現在のセルとネイバリングセルとが周波数F1において送信し、現在のセルがSAI1に関連付けられ、ネイバリングセルがSAI2に関連付けられた場合、現在のセルのSIB15はSIB15(F1:SAI1、SAI2)として表現され得る。したがって、SIB15は、周波数内F1と、現在のセルに関連付けられたSAI1と、ネイバリングセルに関連付けられたSAI2とを有する周波数内SAIリストを含み得る。代替は、SIB15が、サービングセル上でブロードキャストされるSAIsのみを周波数内SAIリスト中に含めることである。
[0079]前述のように、SIB15情報は、その中にUEがある周囲エリアに、より局所化され、したがって、USDによって与えられるグラニュラリティよりも多くのグラニュラリティをSAI情報に与え得る。しかしながら、SIB15情報はセルグラニュラリティにおいて存在しない。したがって、SIB15によって与えられる情報は、現在の3GPP規格の下で指定されるように、周波数内SAIリストおよび/または周波数間SAIリスト中に含まれるSAIが特定のネイバリングセルに関連付けられないという点で固有の粗さ(coarseness)を有する。以下で説明するようにシナリオA、BおよびCの下で、この粗さからいくつかの問題が起こり得る。
[0080]シナリオA:SAIsの異なるセットをサービスする周波数内ネイバリングセル:
[0081]図9は、異なる関連付けられたSAIsを有するセルグルーピングを含む周波数内セルの図900である。第1のセルグループ902がセル107とセル101とを含み、その各々が、関連付けられたSAIリスト:12を有する。第2のセルグループ904がセル129とセル135とを含み、その各々が、関連付けられたSAIリスト:12、15を有する。第3のセルグループ906がセル162とセル156とを含み、その各々が、関連付けられたSAIリスト:12、18を有する。
[0082]例示的なシナリオでは、セル101にキャンプオンされたUE908は、ネイバリングセルとしてセル107、129、135、156および162を検出する。現在、サービングセル(たとえば、セル101)のSIB15は、そのサービングセル(たとえば、セル101)がメンバーであるSAIsと、周波数内ネイバリングセル(たとえば、セル107、129、135、156および162)の各々がメンバーであるSAIsとのユニオンである周波数内SAI情報を含み得る。この例示的なシナリオでは、サービングセルのSIB15は周波数内SAIリスト=[12,15,18]を含む。しかしながら、SAIsの各々に関連付けられたネイバリングセルへのリスト中のSAIsの正確なマッピングはない。言い換えれば、SIB15は、SAI15がセル129およびセル135上で利用可能であることと、SAI18がセル156およびセル162上で利用可能であることとを示さない。したがって、行き当たりばったりの状態が起こり得、ここにおいて、UE908は、UEが、SAI12にのみ関連付けられたセル101にキャンプオンされるとしても、SIB15中に含まれるリスト中の3つのSAIsのいずれかを選択するためのオプションをユーザに提示し得る。UEが、SAI15またはSAI18など、SAI12以外のSAIに関連付けられたTMGIをアクティブ化することを試みる場合、UEモデムはそのTMGIのためのサービスアクティブ化に失敗する。
[0083]UEは、USD/SIB15方法ごとのサービス利用可能性をセル中で実際に利用可能なTMGIsのリストと比較し得る。しかしながら、この方法は、デバイス実装形態に追加の複雑さを追加し、a)サービスが現在ブロードキャストされていない(将来のサービス)とき、またはカウンティング(counting)プロシージャに基づいてサービスがブロードキャストされていないとき(たとえば、カウンティングプロシージャに基づいてサービスをブロードキャストすることを正当化するのに十分なユーザがセル中にいないとき)、信頼できない。
[0084]シナリオB:異なるSAIsをサービスする周波数間ネイバリングセル(たとえば、局所ネットワーク中の複数のベニュー(venue)展開):
[0085]図10は、いくつかの周波数内および周波数間関係をもつマクロセル1002およびマイクロセル1004の図1000である。セル101、セル107およびセル103は、第1の周波数(たとえば、EUTRA絶対無線周波数チャネル番号(earfcn:EUTRA absolute radio frequency channel number)5230)における周波数内ネイバリングセルである。セル181、セル185およびセル224は、第2の周波数(たとえば、earfcn2175)における周波数内ネイバリングセルである。セル192は、第3の周波数(たとえば、earfcn2399)における周波数間ネイバリングセルである。
[0086]例示的なシナリオでは、セル101にキャンプオンされたUE1006は、ネイバリングセルとしてセル107、103、192、185、181および224を検出し得る。セル101に関して、セル192、185、181および224は周波数間ネイバリングセルである。現在、サービングセル(たとえば、セル101)によって送信されるSIB15は、サービングセルがそれに関連付けられたSAIsを含み、earfcn5230における周波数内ネイバリングセルに関連付けられたSAIsを含み得る、周波数内SAI情報を含む。SIB15は、各周波数間(earfcn2175および2399)のための周波数間SAI情報をも含む。各周波数間のためのSAIリストは、特定の周波数間における各周波数間ネイバリングセルのSAIsのユニオンである。この例示的なシナリオでは、サービングセル(たとえば、セル101)のSIB15は、セル101周波数間earfcn2175に対応する周波数間SAIリスト=[12,105,129,168]と、セル101周波数間earfcn2399に対応する周波数間SAIリスト=[12,617]とを示す。しかしながら、各SAIに属する対応するネイバリングセルへのリスト中のSAIs間の正確なマッピングはない。言い換えれば、SIB15は、セル185、セル192およびセル224がSAI12に関連付けることと、セル185がSAI105にも関連付けることと、セル224がSAI128にも関連付けることと、セル181がSAI168にのみ関連付けることとを示さない。
[0087]図11は、SIB15中のSAI情報への(1つまたは複数の)ネイバリングセルの正確なマッピングの欠如の結果として、周波数F1におけるサービングセル1102と周波数F2におけるネイバリングセル1104との間で生じ得る行き当たりばったりの状態の図1100である。この場合、セルは(1つまたは複数の)異なるSAIに属し得る。最初に、段階1において、サービングセル101にキャンプオンされたUEは、周波数F2における周波数間ネイバリングセルとしてセル181およびセル185を検出し、したがって、セル181、185を示すネイバリングセルリスト(NCL)を確立する。UEは、周波数間F2がSAI105およびSAI168のSAIリストを有することを示すSIB15をサービングセル1から受信する。
[0088]次いで、段階2において、UEは、SAI168にのみ関連付けられたTMGIによって識別されるサービスをアクティブ化すると決定する。SIB15中のセルへのSAIsの正確なマッピングの欠如は、UEが、セル181とセル185の両方がSAI168に関連付けられると仮定し得るので、UEが関心のサービスを与えないセルに周波数を切り替えることをもたらし得る。したがって、段階3において、UEは、基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power)など、信号強度に基づくセル再選択を通して、選択されるサービスをアクティブ化することを試みる。この例では、セル181の信号強度はセル185の信号強度よりも大きい。したがって、UEは、選択されたサービスを与えないセル181に対して再選択する。
[0089]シナリオC:(キャリアアグリゲーション(CA)がサポートされる場合の)複数の周波数にわたるコンカレント(concurrent)サービスベアラ:
[0090]図12は、マルチバンドサービスの図1200である。現在のマルチバンドシナリオ1202では、eMBMSは、セル再選択/ハンドオーバを介してマルチバンドサービスをサポートする。このシナリオでは、UEは、第2のキャリア周波数(たとえば、バンドB)を用いたeMBMSベアラアクティブ化を通して別のサービスをアクティブ化するために、第1のキャリア周波数(たとえば、バンドA)を用いてeMBMSベアラを非アクティブ化することによってサービスを非アクティブ化する。現在の規格は、2つの異なる周波数上での2つのeMBMSベアラのコンカレントアクティブ化を与えない。キャリアアグリゲーションシナリオ1204では、UEは、バンドA、バンドBおよびバンドCのうちの少なくとも1つ上で与えられたサービスをアクティブ化し得る。一例として、複数のビューサービス、たとえば、コンカレントリアルタイムDASHストリーミングサービスをサポートするために、eMBMSアプリケーションは、キャリアアグリゲーションがサポートされる場合、コンカレントに2つの異なる周波数からの2つのTMGIsを可能にし得る。この場合も、SAIsとセルとの間の正確なマッピングの欠如は、UEが、eMBMSがキャリアアグリゲーションを用いて展開されるとき、正確なサービスアクティブ化を達成することができないことをもたらし得る。
[0091]以下に開示されるのは、上記の問題に対処する様々な代替である。これらの代替は、関心のSAIを搬送するネイバーエリア中の特定のセルの識別を可能にする情報を与えることによって、セルレベルにおいてグラニュラリティを与える。そのようなグラニュラリティは、SIB15ならびにSIB4およびSIB5のうちの1つまたは複数など、既存のシステム情報メッセージを介したネイバリングセルへのSAIsのマッピングを通して与えられ得る。
[0092]代替A1:eMBMSネイバリングセルのSAI情報を導出するためのビットマッピング機構:
[0093]第1の態様では、ビットマッピング機構が、ネイバリングセルにSAI情報をマッピングするために使用され得る。ビットマッピング機構では、周波数内物理セル識別子(PCI)パラメータ、および周波数間PCIパラメータの一方または両方が、SIB15に追加され得る。周波数内パラメータは、1つまたは複数の周波数内PCIsを含み得る。同様に、周波数間パラメータは、1つまたは複数の周波数間PCIsを含み得る。多数の例を通して以下でさらに説明されるように、mbms−SAI−IntraFreq−r11情報および/またはmbms−SAI−InterFreq−r11情報はSIB15中に存在し、関心のPCIsの追加のセットは、周波数内PCIパラメータおよび周波数間PCIパラメータの一方または両方を通して各キャリア周波数に関して追加され得る。関心のPCIsのこれらのセットは、eMBMSセルとSAIsとをサポートするネイバリングセルを識別する。これらのパラメータは、周波数間および/または周波数間ネイバリングセル情報をマッピングするか、またはそれらの関連付けられたSAIsと相関させるための機構を与える。このコンテキストにおける「関連付けられた」は、特定のセルによってサポートまたはサービスされるSAIsを意味する。機構は、後方互換性サポートを用いてSIB15メッセージ上のオーバーヘッドを最小限に抑え得る。機構は、導出され、SAIリスト中に含まれる「置換された」SAIインデックスの概念を導入する。置換されたSAIは、他のセル情報と組み合わせて、SAIに関連付けられた1つまたは複数のネイバリングセルへのSAIのマッピングを可能にする情報を含む。
[0094]図13は、追加の周波数内および周波数間PCIリストパラメータをもつ例示的なSIB15 1300である。追加のPCIリストパラメータは、周波数内ネイバリングセルにSAIsをマッピングする目的でのmbms−Neighboring−PCI−List−IntraFreq−r12パラメータ1302と、1つまたは複数のそれぞれの周波数間ネイバリングセルにSAIsをマッピングするための1つまたは複数のmbms−Neighboring−PCI−List−InterFreq−r12パラメータ1304、1306とを含む。各PCIリストパラメータ1302、1304、1306は、それぞれのSAIリストパラメータ1308、1310、1312に関連付けられ、それらは順に、それぞれのキャリア周波数1314、1316に関連付けられる。
[0095]図13の例示的なSIB15では、mbms−Neighboring−PCI−List−InterFreq−r12{[y1,y2]}パラメータ1304は、周波数間earfcn2175のためのPCIsを識別し、mbms−Neighboring−PCI−List−InterFreq−r12{[z1,z2]}パラメータ1306は、周波数間earfcn2399のためのPCIsを識別する。SIB15 1300中のPCIリストパラメータ1302、1304、1306の存在は、置換されたSAI(たとえば、t_SAI_x、t_SAI_y)が導出され、PCIリストに関連付けられたSAIリスト1308、1310、1312に追加され得ることを暗に示す。
[0096]図14は、サービングセル1402およびいくつかの周波数内ネイバリングセル1404、ならびにサービングセルのための対応するSIB15 1406の図1400である。第1の代替によれば、ネイバリングPCIリスト1410(たとえば、mbms−Neighboring−PCI−List−IntraFreq−r12)が、SIB15中に存在し、ネイバリングセルのリスト(たとえば、Ngb_PCI_List)1412でポピュレートされる(populated)。SAIインデックス1408は、SAIを識別する一般的なSAIインデックス領域1418を含む。図14のSAIインデックス1408では、一般的なSAIインデックスは、10進値に変換されるときに特定のSAIを識別する12ビット値に対応する。たとえば、一般的なSAIインデックス1418は、000000000101である。この12ビット値が10進値5に変換し、それによりSAI5を識別する。16ビットSAIインデックス1408の数個の最上位ビット(MSB)が、ネイバリングセル位置インデックス(CPI:cell position index)1414として予約される。ネイバリングCPIインデックス1414は、一般的なSAIインデックス1418によって識別されるSAIをNgb_PCI_List1412中のPCI情報と相関させる。Ngb_PCI_List1412にリストされているネイバリングセルは、ネイバリングCPIインデックス1414中のビットにマッピングされる。これらのビットは、マッピングされたセル中での一般的なSAIインデックス1418によって識別されるSAIの利用可能性に関する情報を与える。一実装形態では、Ngb_PCI_List1412にリストされているネイバリングセルは、セルがリストされている順序に基づいて、ネイバリングCPIインデックス1414のビットにマッピングされる。このマッピングの例は、図15および図16に関して、以下で与えられる。
[0097]ネイバリングセルリスト1414のためにSAIインデックス1408中で予約されるMSBビットの数は、ネイバリングセルの数+1であり得る。図14の例では、サービングセルであるセル1は、3つのネイバリングセル:セル105、セル103およびセル224を有する。したがって、サービングセルであるセル1のためのネイバリングPCIリスト1410は、Ngb_PCI_List=[224,105,103]である。リスト中に3つのネイバリングセルがあるので、PCI対SAIのマッピングのために予約される4つのMSBビットがある。3つのネイバリングセルの各々はビットのうちの1つに関連付けられ、ビットの値は、関連付けられたセルが特定のSAIをサポートするかどうかを示す。第4のビットは、特定のSAIがサービングセルの周波数内SAIリストによってサポートされるか否かを示す自己関連付けビットである。自己関連付けビットが特定のSAIのために「0」に設定された場合、SAIはサービングセルに関連付けられる。自己関連付けビットが「1」に設定された場合、特定のSAIはサービングセルによって関連付け/サポートされない。すべてのビットが「0」であるネイバリングCPIインデックス1414は、周波数内SAIリスト1416中のすべてのSAIsがネイバリングセルによってサポートされることを暗に示す。言い換えれば、置換されたSAIは、USDにリストされている一般的なSAIになる。これは、本明細書で開示されるビットマッピング機構をサポートしないことがあるネットワークに後方互換性を与える。
[0098]上記で説明され、さらに以下で説明されるビット値に関して、一般的な概念は、SAIをPCIと相関させるためにビットマッピングを使用することである。したがって、この方式は、本明細書で与えられる例に限定されない。たとえば、ビット「0」はSAIとサービングセルとの間の関連付けを示すために使用され得、ビット「1」はそのような関連付けの不在を示すために使用され、ビット「0」およびビット「1」のそれぞれの意味は反対にされ得る。さらに、TまたはF設定をもつフラグが、そのような情報を伝達するために使用され得る。
[0099]図15は、サービングセル1502およびいくつかの周波数内ネイバリングセル1504、サービングセルのための対応するSIB15 1506、置換されたSAI5インデックス1508、ならびに置換されたSAI29インデックス1510の図1500である。セル1は、SAI1およびSAI2をサポートする。セル103は、SAI1およびSAI2をサポートする。セル224は、SAI1、SAI2およびSAI5をサポートする。セル105は、SAI1、SAI2、SAI5およびSAI29をサポートする。この例では、UEはセル1にキャンプオンされ、UEがセル1から受信するSIB15 1506は、ネイバリング周波数内セルリスト1512、Ngb_PCI_List=[224,105,103]を含む。
[00100]ネイバリングセルへのSAI5のマッピングをUEに伝達するために、SAI5インデックス1508は、SAI5のための一般的なSAIインデックスと、3ビットによって定義されるネイバリングCPIインデックス1514と、自己関連付けビット1516とを含む置換されたSAIとしてフォーマットされ得る。ネイバリングCPIインデックス1514の3ビットの各々は、Ngb_PCI_Listにリストされているネイバリングセルの各々に対応する。ビットの値(たとえば、0または1)は、ビットに関連付けられたネイバリングセルが特定のSAIをサポートするかどうかに関するインジケーションとして働く。この例では、セル103はSAI5をサポートしないので、セル103に関連付けられたビット値は「1」であり、セル105はSAI5をサポートするので、セル105に関連付けられたビット値は「0」であり、セル224はSAI5をサポートするので、セル224に関連付けられたビット値は「0」である。サービングセルであるセル1はSAI5をサポートしないので、自己関連付けビット1516は「1」である。16ビットSAI5インデックス1508は、10進値(36869)または16進値に変換され得、その形態でSIB15の周波数内SAIリスト1518中に含まれ得る。
[00101]ネイバリングセルへのSAI29のマッピングをUEに伝達するために、SAI29インデックス1510は、SAI29のための一般的なSAIインデックスと、3ビットによって定義されるネイバリングCPIインデックス1520と、自己関連付けビット1522とを含む置換されたSAIとしてフォーマットされる。ネイバリングCPIインデックス1520の3ビットの各々は、Ngb_PCI_Listにリストされているネイバリングセルの各々に対応する。ビットの値(たとえば、0または1)は、ビットに関連付けられたネイバリングセルが特定のSAIをサポートするかどうかに関するインジケーションとして働く。この例では、セル103はSAI29をサポートしないので、セル103に関連付けられたビット値は「1」であり、セル105はSAI29をサポートするので、セル105に関連付けられたビット値は「0」であり、セル105はSAI29をサポートしないセル224に関連付けられたビット値は「1」である。サービングセルであるセル1はSAI29をサポートしないので、自己関連付けビット1516は「1」である。16ビットSAI29インデックス1510は、10進値(53277)または16進値(0xD01D)に変換され得、その形態でSIB15のSAIリスト中に含まれ得る。
[00102]SIB15 1506は、周波数内SAIリスト1518、たとえば、SAI_List={1,2,36869,53277}を含む。「1」および「2」は、SAI1およびSAI2が、サービングセル:セル1と、ネイバリングセル:セル105、セル103およびセル224との両方上で利用可能であることを示す。周波数内SAIリスト1518中の「36869」(たとえば、置換されたSAI、tSAI_5)は、1つまたは複数のネイバリングセル上で利用可能であるSAIの存在を示す。周波数内SAIリスト1518中の「53277」(たとえば、置換されたSAI、tSAI_29)は、1つまたは複数のネイバリングセル上で利用可能である別のSAIの存在を示す。
[00103]UE側で、SIB15の受信時に、UEは、ネイバリング周波数内セルリスト1512および周波数内SAIリスト1518中に含まれる情報に基づいて、ネイバリングセルへのSAIのマッピングを導出し得る。周波数内SAIリスト1518中の情報のフォーマットに基づいて、UEは、リスト上のエントリが、置換されたSAIに対応するかどうかを決定する。たとえば、SAI_List={1,2,36869,53277}を仮定すれば、UEは、1が、サービングセルであるセル1と、すべてのネイバリングセルであるセル105、セル103およびセル224とによってSAI1がサポートされることを示し、2が、サービングセルであるセル1と、すべてのネイバリングセルであるセル105、セル103およびセル224とによってSAI2がサポートされることを示すと決定する。UEは、SIB15中の有効なmbms−Neighboring−PCI−List−IntraFreq−r12パラメータの存在に基づいて、36869および53277の各々が、置換されたSAIを示すと決定する。したがって、UEは、10進値の各々を16ビット値に変換し、SAIとSAIにマッピングされたネイバリングセルとを導出する。36869の置換されたSAI値の場合、UEは、36869を16ビット値1001000000000101に変換し、ビット1〜12、たとえば、一般的なSAIインデックスに基づいて、SAIがSAI5であると決定する。UEは、一般的なSAIインデックス000000000101を、この場合5である10進値に変換することによって、SAIがSAI5であると決定する。UEは、ビット13〜16と、Ngb_PCI_List=[224,105,103]中で識別されるセルの順序とに基づいて、セル103がSAI5をサポートせず、セル105およびセル224がSAI5をサポートし、サービングセルであるセル1がSAI5をサポートしないとさらに決定する。自己関連付けビット1516から、UEは、SAI5がサービングセル:セル1によってサポートされるかどうかを決定する。この場合、自己関連付けビット1516値「1」は、SAI5がサービングセルによってサポートされないことを示す。
[00104]53277の置換されたSAI値の場合、UEは、53277を16ビット値1101000000011101に変換し、ビット1〜12、たとえば、一般的なSAIインデックスに基づいて、SAIがSAI29であると決定する。UEは、一般的なSAIインデックス000000011101を、この場合29である10進値に変換することによって、SAIがSAI29であると決定する。UEは、ビット13〜16と、Ngb_PCI_List=[224,105,103]中で識別されるセルの順序とに基づいて、ネイバリングセル:セル103およびセル224がSAI29をサポートせず、ネイバリングセル:セル105がSAI29をサポートし、サービングセル:セル1がSAI29をサポートしないとさらに決定する。後者は自己関連付けビット1516に基づいて決定され、ここにおいて、値「1」はSAI29がサービングセルによってサポートされないことを示す。
[00105]図16は、サービングセル1602およびいくつかの周波数内ネイバリングセル1604、サービングセルのための対応するSIB15 1606、置換されたSAI5インデックス1608、ならびに置換されたSAI29インデックス1610の図1600である。セル1は、SAI1およびSAI2をサポートする。セル107は、SAI1およびSAI2をサポートする。セル224は、SAI1、SAI2およびSAI5をサポートする。セル105は、SAI1、SAI2、SAI5およびSAI29をサポートする。この例では、UEはセル224にキャンプオンされ、UEがセル224から受信するSIB15 1606は、ネイバリング周波数内セルリスト1612、Ngb_PCI_List=[107,1,105]を含む。
[00106]ネイバリングセルへのSAI5のマッピングをUEに伝達するために、SAI5インデックス1608は、SAI5のための一般的なSAIインデックスと、3ビットによって定義されるネイバリングCPIインデックス1614と、自己関連付けビット1616とを含む置換されたSAIとしてフォーマットされ得る。ネイバリングCPIインデックス1614の3ビットの各々は、Ngb_PCI_Listにリストされているネイバリングセルの各々に対応する。ビットの値(たとえば、0または1)は、ビットに関連付けられたネイバリングセルが特定のSAIをサポートするかどうかに関するインジケーションとして働く。この例では、セル105はSAI5をサポートするので、セル105に関連付けられたビット値は「0」であり、セル1はSAI5をサポートしないので、セル1に関連付けられたビット値は「1」であり、セル107はSAI5をサポートしないので、セル107に関連付けられたビット値は「1」である。サービングセルであるセル224はSAI5をサポートするので、自己関連付けビット1616は「1」である。16ビットSAI5インデックス1608は、10進値(24581)または16進値(0x6005)に変換され得、その形態でSIB15の周波数内SAIリスト1618中に含まれ得る。
[00107]ネイバリングセルへのSAI29のマッピングをUEに伝達するために、SAI29インデックス1610は、SAI29のための一般的なSAIインデックスと、3ビットによって定義されるネイバリングCPIインデックス1620と、自己関連付けビット1622とを含む置換されたSAIとしてフォーマットされ得る。ネイバリングCPIインデックス1620の3ビットの各々は、ネイバリング周波数内セルリスト1612にリストされているネイバリングセルの各々に対応する。ビットの値(たとえば、0または1)は、ビットに関連付けられたネイバリングセルが特定のSAIをサポートするかどうかに関するインジケーションとして働く。この例では、セル105はSAI29をサポートするので、セル105に関連付けられたビット値は「0」であり、セル1はSAI29をサポートするので、セル1に関連付けられたビット値は「0」であり、セル107はSAI29をサポートしないセル107に関連付けられたビット値は「1」である。サービングセルであるセル224はSAI29をサポートしないので、自己関連付けビット1616は「1」である。16ビットSAI29インデックス1610は、10進値(57373)または16進値(0xE01D)に変換され得、その形態でSIB15のSAIリスト中に含まれ得る。
[00108]SIB15 1606は、周波数内SAIリスト1618、たとえば、SAI_List={1,2,24581,57373}を含む。「1」および「2」は、SAI1およびSAI2が、サービングセル:セル224と、ネイバリングセル:セル1、セル105およびセル107のうちの1つまたは複数との上でブロードキャストしていることを示す。周波数内SAIリスト1618中の「24581」(たとえば、tSAI_5)は、1つまたは複数のネイバリングセル上で利用可能であり得るSAIの存在を示す。周波数内SAIリスト1618中の「57373」(たとえば、tSAI_29)は、1つまたは複数のネイバリングセル上で利用可能であり得る別のSAIの存在をも示す。
[00109]UE側で、SIB15の受信時に、UEは、ネイバリング周波数内セルリスト1612および周波数内SAIリスト1618中に含まれる情報に基づいて、ネイバリングセルへのSAIのマッピングを導出する。周波数内SAIリスト1618中の情報のフォーマットに基づいて、UEは、リスト上のエントリが、置換されたSAIに対応するかどうかを決定する。たとえば、SAI_List={1,2,5,24581,57373}を仮定すれば、UEは、1が、サービングセルであるセル224と、すべてのネイバリングセルであるセル1、セル105およびセル107とによってSAI1がサポートされることを示し、2が、サービングセルであるセル224と、すべてのネイバリングセルであるセル1、セル105およびセル107とによってSAI2がサポートされることを示すと決定する。UEは、SIB15中の有効なmbms−Neighboring−PCI−List−IntraFreq−r12パラメータの存在に基づいて、24581および57373の各々が、置換されたSAIを示すと決定する。したがって、UEは、10進値の各々を16ビット値に変換し、SAIとSAIにマッピングされたネイバリングセルとを導出する。置換されたSAI値24581の場合、UEは、ビット1〜12、たとえば、一般的なSAIインデックスに基づいて、SAIがSAI5であると決定する。UEは、ビット13〜16と、Ngb_PCI_List=[107,1,105]中で識別されるセルの順序とに基づいて、セル105がSAI5をサポートし、セル1およびセル107がSAI5をサポートせず、サービングセルであるセル224がSAI5をサポートするとさらに決定する。後者は自己関連付けビット1616に基づいて決定され、ここにおいて、値「0」はSAI5がセル224によってサポートされることを示す。
[00110]置換されたSAI値57373の場合、UEは、ビット1〜12、たとえば、一般的なSAIインデックスに基づいて、SAIがSAI29であると決定する。UEは、ビット13〜16と、Ngb_PCI_List=[107,1,105]中で識別されるセルの順序とに基づいて、ネイバリングセル:セル105がSAI29をサポートし、ネイバリングセル:セル1およびセル107がSAI29をサポートせず、サービングセル:セル224がSAI29をサポートしないとさらに決定する。後者は自己関連付けビット1622に基づいて決定され、ここにおいて、値「1」はSAI29がサービングセルによってサポートされないことを示す。
[00111]図15および図16の例は、周波数内パラメータ(たとえば、mbms−SAI−IntraFreq−r11)によるSIB15への周波数内SAIsの追加に関する。これらの図および周波数内パラメータに関して説明された同じ概念が、周波数間パラメータによる周波数間SAIsの追加に適用される。図35は、サービングセル3502およびいくつかの周波数間ネイバリングセル3504、サービングセルのための対応するSIB15 3506、置換されたSAI168インデックス3508、置換されたSAI105インデックス3510、置換されたSAI12インデックス3512、ならびに置換されたSAI128インデックス3514の図3500である。ビットマッピングは、SAI168インデックスおよびSAI105インデックスのためにのみ示される。UEへのSAIマッピング情報の伝達およびそのようなマッピング情報のUEによる導出は、図15および図16を参照しながら上記で説明されたのと同じであり、本明細書では繰り返されない。
[00112]図17は、拡張SAIインデックスの図1700である。第1の代替の上記で説明された実装形態は、図15および図16に関して説明されたように、SAIインデックスのために16ビットを使用する既存の規格に基づく。しかしながら、ネイバリングセルの数に応じて、ネイバリングセルインデックスのビットサイズは増加または減少し得る。ビットサイズが増加するにつれて、一般的なSAIインデックス1706のために利用可能なビット数は減少する。図17は、16進フォーマットにおいてコーディングされるためのオプションを用いて、SAIインデックスのためのビット数を16ビットから32ビットに拡張するビットフォーマットを提示する。16進ビットフォーマットは、16進ビットフォーマットが増加した数のネイバリングセルのマッピングを可能にするという点で、16ビットフォーマットにわたって改善されたフレキシビリティを与える。注:3GPP、TS136.33_v11によれば、SIB4にリストされているネイバリングセルの最大数は16であり、これは、SIB5中のネイバリング周波数間セルの最大数(たとえば、周波数当たり16)と同じである。しかしながら、16進ビットフォーマットは、eMBMSサポートをもつ11個以上のネイバリングセルを一度に有するための現実的な展開シナリオでないことがある。SAIビットを32ビットに拡張する場合、一般的なSAI=29はSAI=0x1Dとして提示され得る。
[00113]図18は、eMBMS関心インジケータメッセージと呼ばれる、追加のパラメータ1802、mbms−pci_cai_interestを含むeMBMS関心インジケータメッセージ1800の図である。eMBMS関心インジケータメッセージ1802は、RRCコネクトモード中に使用され得、ハンドオーバに関係する。上記のSAI対ネイバリングセルのマッピングの結果として、UEは、ネイバリングセルによってサポートされるSAIsに関するより多くの情報を取得する。UEは、eMBMS適用の観点から、UEがそれにハンドオーバすることを望む特定のセルについてネットワークに通知し得る。この目的で、eMBMS関心インジケータメッセージ1802は、2つの値:特定の物理セルを識別するための物理セルID(PCI)インデックス1804(たとえば、391)、ならびにマルチバンドおよびキャリアアグリゲーション展開の下で新しいeMBMSサービスアクティブ化を支援するためのキャリアアグリゲーションインジケータ1806(たとえば、CAI)を与える。
[00114]代替A2:SIB15とSIB4/SIB5との間の相関ビットマッピング
[00115]第2の代替では、ビットマッピング機構が、SIB4/SIB5の相関を用いてネイバリングセルにSAI情報をマッピングするために使用され得る。この代替の下で、セル位置インデックス(CPI)、またはセル位置関連付け(CPA)、パラメータがSIB15に追加される。
[00116]図19は、周波数間パラメータ1902のためのmbmsセル位置関連付け(CPA)をもつ例示的なSIB15 1900である。パラメータは、8ビット16進値、(xxxx yyyy)における0xA3であり得、ここで、
xxxx:SAIマッピングのカテゴリー
yyyy:SAI中の予約済みMSBビットの数
SAIマッピングのカテゴリー:
0:一般的な16ビットSAI
A:32ビットSAIが使用される(追加の16ビット拡張が使用される)
B:24ビットSAIが使用される(追加の8ビット拡張が使用される)
[00117]図20は、たとえば、図19のSIB15によって与えられた異なるCPAパラメータに対応する、16ビットCPAパラメータ2002のフォーマットおよび32ビットCPAパラメータ2004のフォーマットの図2000である。16ビットCPAパラメータ2002の場合、CPA=0x04は、一般的な16ビットSAI値の4つのMSBがSIB4/SIB5とのセルマッピングのために予約されることを示す。第1のMSBビットがサービングセルインジケーションのために使用され、3ビットの残部はSIB4/SIB5ネイバリングセルに相関される。32ビットCPAパラメータ2004の場合、CPA=0xA4は、拡張ビット2006の4つのMSBがSIB4/SIB5とのセルマッピングのために予約されることを示す。この場合、ビットマッピングのために予約され得るMSBビットの最大数は、(一般的なSAIサイズのように)16である。24ビットCPAパラメータ2004の別の場合、CPA=0xB4(図示せず)は、4つのMSBが8ビットの一般的なSAI値に加えて拡張ビットからSIB4/SIB5とのセルマッピングのために予約されることを示す。この場合、ビットマッピングのために予約され得るMSBビットの最大数は、8である。
[00118]図21は、サービングセル2102およびいくつかの周波数内ネイバリングセル2104、サービングセルのための対応するSIB15 2106、サービングセルのための対応するSIB4 2108、置換されたSAI5インデックス2110、ならびに置換されたSAI29インデックス2112の図2100である。セル1は、SAI1およびSAI2をサポートする。セル103は、SAI1およびSAI2をサポートする。セル224は、SAI1、SAI2およびSAI5をサポートする。セル105は、SAI1、SAI2、SAI5およびSAI29をサポートする。この例では、UEはセル1にキャンプオンされ、UEがセル1から受信するSIB15 2106は、CPAパラメータ2120(たとえば、mbms−CPA−IntraFreq−r12=0x04)を含む。CPAパラメータ2120は、SAIsをネイバリングセルにマッピングするために使用され得る情報の存在を示す。CPAパラメータ=0x04は、16ビットSAIフォーマットが(現在の規格に基づいて)使用され、3ビットまでが、特定のSAIをサポートするセルのリストにネイバリングセルにマッピングされ得ることを示し、「4」は、ネイバリングセル(3)+リストに追加され得るサービングセルの数を示す。
[00119]ネイバリングセルへのSAI5のマッピングをUEに伝達するために、SAI5インデックス2110は、SAI5のための一般的なSAIインデックスと、3ビットによって定義されるネイバリングCPIインデックス2114とを含む置換されたSAIとしてフォーマットされ得る。ネイバリングCPIインデックス2114の3ビットの各々は、SIB4 2108にリストされているネイバリングセルの各々に対応する。ビットの値(たとえば、0または1)は、ビットに関連付けられたネイバリングセルが特定のSAIをサポートするかどうかに関するインジケーションとして働く。この例では、セル224はSAI5をサポートするので、セル224に関連付けられたビット値は「0」であり、セル105はSAI5をサポートするので、セル105に関連付けられたビット値は「0」であり、セル103はSAI5をサポートしないので、セル103に関連付けられたビット値は「1」である。サービングセル、セル1はSAI5をサポートしないので、サービングセルの第1のビットは「1」に設定される。16ビットSAI5インデックス2110は、10進値(36869)または16進値に変換され、その形態でSIB15の周波数内SAIリスト2116中に含まれ得る。ビット値の意味は反対にさせられ得、すなわち、「0」は、セルが特定のSAIをサポートしないことを示し得、「1」は、セルが特定のSAIをサポートすることを示し得る。他の態様では、ビット値は、セルが特定のSAIをサポートすることを示すために「真」に設定され得、または、セルが特定のSAIをサポートしないことを示すために「偽」に設定され得る。
[00120]ネイバリングセルへのSAI29のマッピングをUEに伝達するために、SAI29インデックス2112は、SAI29のための一般的なSAIインデックスと、3ビットによって定義されるネイバリングCPIインデックス2118とを含む置換されたSAIとしてフォーマットされ得る。ネイバリングCPIインデックス2118の3ビットの各々は、SIB4 2108にリストされているネイバリングセルの各々に対応する。ビットの値(たとえば、0または1)は、ビットに関連付けられたネイバリングセルが特定のSAIをサポートするかどうかに関するインジケーションとして働く。この例では、セル224はSAI29をサポートしないので、セル224に関連付けられたビット値は「1」であり、セル105はSAI29をサポートするので、セル105に関連付けられたビット値は「0」であり、セル103はSAI29をサポートしないので、セル103に関連付けられたビット値は「1」である。サービングセル、セル1はSAI29をサポートするので、サービングセルの第1のビットは「0」に設定される。16ビットSAI9インデックス2112は、10進値(53277)または16進値に変換され得、その形態でSIB15の周波数内SAIリスト2116中に含まれ得る。
[00121]SIB15 2106は、周波数内SAIリスト2116、たとえば、SAI_List={1,2,36869,53277}を含む。「1」および「2」は、SAI1およびSAI2が、サービングセル:セル1と、ネイバリングセル:セル105、セル103およびセル224との両方上で利用可能であることを示す。周波数内SAIリスト2116中の「36869」は、1つまたは複数のネイバリングセル上で利用可能であり得るSAIの存在を示す。周波数内SAIリスト2116中の「53277」は、1つまたは複数のネイバリングセル上で利用可能であり得るSAIの存在を示す。
[00122]UE側で、SIB15およびSIB4の受信時に、UEは、周波数内SAIリスト2116と、SIB15のCPAパラメータ2120と、SIB4の物理セル識別子2122との中に含まれる情報に基づいて、ネイバリングセルへのSAIのマッピングを導出する。周波数内SAIリスト2116中の情報のフォーマットに基づいて、UEは、リスト上のエントリが、置換されたSAIに対応するかどうかを決定する。たとえば、SAI_List={1,2,36869,53277}を仮定すれば、UEは、1が、サービングセル:セル1と、すべてのネイバリングセル:セル105、セル103およびセル224とによってSAI1がサポートされることを示し、2が、サービングセル:セル1と、すべてのネイバリングセル:セル105、セル103およびセル224とによってSAI12がサポートされることを示すと決定する。UEは、36869および53277の各々が、置換されたSAIを示すと決定する。したがって、UEは、10進値の各々を16ビット値に変換し、SAIとSAIにマッピングされたネイバリングセルとを導出する。53277の場合、UEは、ビット1〜12、たとえば、一般的なSAIインデックスに基づいて、SAIがSAI5であると決定する。UEは、ビット13〜15と、SIB4中のPCIs2122、(たとえば、[224,105,103])によって識別されるセルの順序とに基づいて、セル224(ビット15=0)およびセル105(ビット14=0)がSAI5をサポートし、セル103(ビット13=1)がSAI5をサポートしないとさらに決定する。サービングセル(ビット16=1)、セル1は、SAI5をサポートしない。
[00123]52377の場合、UEは、ビット1〜12、たとえば、一般的なSAIインデックスに基づいて、SAIがSAI29であると決定する。UEは、ビット13〜16に基づいて、サービングセルであるセル1(ビット16=1)がSAI29をサポートしないことと、SIB4中のPCIs2122、(たとえば、[224,105,103])によって識別されるセルおよびサービングセルの順序に基づいて、セル224(ビット15=1)およびセル103(ビット13=1)がSAI29をサポートせず、セル105(ビット14=0)であることとをさらに決定する。
[00124]図22は、サービングセル2202およびいくつかの周波数内ネイバリングセル2204、サービングセルのための対応するSIB15 2206、サービングセルのための対応するSIB4 2208、置換されたSAI5インデックス2210、ならびに置換されたSAI29インデックス2212の図2200である。セル1は、SAI1およびSAI2をサポートする。セル103は、SAI1およびSAI2をサポートする。セル224は、SAI1、SAI2およびSAI5をサポートする。セル105は、SAI1、SAI2、SAI5およびSAI29をサポートする。この例では、UEはセル105にキャンプオンされ、UEがセル105から受信するSIB15 2206は、CPAパラメータ2220(たとえば、mbms−CPA−IntraFreq−r12=0xB4)を含む。CPAパラメータ2220は、SAIsをネイバリングセルにマッピングするために使用され得る情報の存在を示す。CPAパラメータ=0xB4の場合、それは、特定のSAIをサポートするセルのリストからの1つまたは複数のネイバリングセルを相関させるために24ビットSAIフォーマット(8拡張ビット+16ビットSAI)が使用されることを示す。8拡張ビットは、1個のサービングセルと7個までのネイバリングセルとが、SIB4を用いて特定のSAIと相関され得ることを暗に示す。
[00125]ネイバリングセルへのSAI5のマッピングをUEに伝達するために、SAI5インデックス2210は、SAI5のための一般的なSAIインデックスと、3ビットによって定義されるネイバリングCPIインデックス2214とを含む置換されたSAIとしてフォーマットされ得る。ネイバリングCPIインデックス2214の3ビットの各々は、SIB4 2208にリストされているネイバリングセルの各々に対応する。ビットの値(たとえば、0または1)は、ビットに関連付けられたネイバリングセルが特定のSAIをサポートするかどうかに関するインジケーションとして働く。この例では、セル224はSAI5をサポートするので、セル224に関連付けられたビット値は「0」であり、セル1はSAI5をサポートしないので、セル1に関連付けられたビット値は「1」であり、セル103はSAI5をサポートしないので、セル103に関連付けられたビット値は「1」である。新しい24ビットSAIフォーマットインデックス2210に対する置換されたSAI5は、10進値(3145733)または16進値(0x300005)に変換され得、その形態でSIB15の周波数内SAIリスト2216中に含まれ得る。UEは、フォーマット、たとえば大きい10進値、または16進値に基づいて置換されたSAIを認識し得る。代替的に、UEは、USDがSIB15中のSAIを含まない場合、そのSAIが、置換されたSAIであると決定し得る。
[00126]ネイバリングセルへのSAI29のマッピングをUEに伝達するために、SAI29インデックス2212は、SAI29のための一般的なSAIインデックスと、3ビットによって定義されるネイバリングCPIインデックス2218とを含む置換されたSAIとしてフォーマットされ得る。ネイバリングCPIインデックス2218の3ビットの各々は、SIB4 2208にリストされているネイバリングセルの各々に対応する。ビットの値(たとえば、0または1)は、ビットに関連付けられたネイバリングセルが特定のSAIをサポートするかどうかに関するインジケーションとして働く。この例では、セル105はSAI29をサポートするので、サービングセルに関連付けられたビット値は「0」であり、セル224はSAI29をサポートしないので、セル224に関連付けられたビット値は「1」であり、セル1はSAI29をサポートしないので、セル1に関連付けられたビット値は「1」であり、セル103はSAI29をサポートしないセル103に関連付けられたビット値は「1」である。16ビットSAI29インデックス2212は、10進値(7340061)または16進値(0x70001D)に変換され得、その形態でSIB15の周波数内SAIリスト2216中に含まれ得る。
[00127]SIB15 2206は、周波数内SAIリスト2216、たとえば、SAI_List={1,2,3145733,7340061}を含む。「1」および「2」は、SAI1およびSAI2が、サービングセル:セル1と、ネイバリングセル:セル105、セル103およびセル224との両方上で利用可能であることを示す。周波数内SAIリスト2216中の「3145733」は、1つまたは複数のネイバリングセル上で利用可能であり得るSAIの存在を示す。周波数内SAIリスト2216中の「7340061」は、1つまたは複数のネイバリングセル上で利用可能であり得るSAIの存在を示す。
[00128]UE側で、SIB15およびSIB4の受信時に、UEは、周波数内SAIリスト2216と、SIB15のCPAパラメータ2220と、SIB4の物理セル識別子2222との中に含まれる情報に基づいて、ネイバリングセルへのSAIのマッピングを導出する。周波数内SAIリスト2216中の情報のフォーマットに基づいて、UEは、リスト上のエントリが、置換されたSAIに対応するかどうかを決定する。たとえば、CPAパラメータ=0xB4に関連付けられるにおいてSAI_List={1,2,3145733,7340061}を仮定すれば、UEは、「1」が、サービングセル:セル1と、すべてのネイバリングセル:セル105、セル103およびセル224とによってSAI1がサポートされることを示し、「2」が、サービングセル:セル1と、すべてのネイバリングセル:セル105、セル103およびセル224とによってSAI2がサポートされることを示すと決定する。UEは、「3145733」および「7340061」の各々が、置換されたSAIを示すと決定する。したがって、UEは、10進値の各々を24ビット値に変換し、SAIとSAIにマッピングされたネイバリングセルとを導出する。「3145733」の場合、UEは、ビット1〜16、たとえば、一般的なSAIインデックスに基づいて、SAIがSAI5であると決定する。CPA値が「0xB4」に設定された場合、UEは、ビット21〜24と、ビット24がサービングセルを表すことと、ビット21〜23がSIB4のPCIs2222(たとえば、[224,1,103])中で識別されるセルの順序と相関されることとに基づいて、セル224(ビット23=0)がSAI5をサポートし、セル1(ビット22=1)およびセル103(ビット21=1)がSAI5をサポートしないとさらに決定する。
[00129]「7340061」の場合、UEは、ビット1〜16、たとえば、一般的なSAIインデックスに基づいて、SAIがSAI29であると決定する。CPA値が「0xB4」に設定された場合、UEは、ビット21〜23と、SIB4のPCIs2222(たとえば、[224,1,103])中で識別されるセルの順序とに基づいて、セル224(ビット23=1)、セル1(ビット22=1)およびセル103(ビット21=1)がSAI29をサポートしないとさらに決定する。上記のマッピング機構は、周波数間SAIリスト2224に同様に適用され得る。
[00130]図23は、追加の随意のパラメータ2302、mbms−pci_cai_interestを含み得るeMBMS関心インジケータメッセージ2300の図である。mbms−pci_cai_interestパラメータ2302は、RRCコネクトモード中に使用され得、ハンドオーバに関係する。eMBMS関心インジケータメッセージ2300は、セルハンドオーバのためにネットワークから支援を取得するために、およびeMBMSのためのキャリアアグリゲーション選好をネットワークに通知するために、UEによって、サービングセルのネットワークコンポーネント、たとえば、eNBに送られ得る。
[00131]mbms−pci_cai_interest−r12パラメータ2302は、2つのコンポーネント、<Physical_Cell_Id>2304、たとえば、391と、<Carrier_Aggregation_Index>2306、たとえば、Yとを含む。キャリアアグリゲーションインデックス(CAI)2306がmbms−pci_cai_interestパラメータ2302中に含まれないか、または、CAIの値Yが、非CAオプションを示す値に設定された場合、通常のマルチバンドシナリオは、eMBMS関心インジケータメッセージ2300中に含まれるPCIが、UEがキャンプオンされたセルの周波数とは異なる周波数に関連付けられるという条件で、適用される。
[00132]CAI2306が、キャリアアグリゲーションオプションを示すmbms−pci_cai_interestパラメータ2302中に値Yを有する場合、ネットワークコンポーネントは、キャリアアグリゲーションオプションに基づいてCA機能を実装し、および/またはハンドオーバ性能を支援し得る。CAI2306に割り当てられた特定の値は、値対オプションのマッピングによって定義される様々なキャリアアグリゲーションオプションのうちの1つを表し得る。これらのオプションは、UEが、eMBMSにおいて、キャリアアグリゲーション動作、たとえば、CA呼に関与する間のセル使用のためのUEの選好をネットワークコンポーネントに通知することを意図される。以下は、eMBMSのためのCAI2306の値Yのマッピングについてのいくつかの例である。
[00133]「0」またはヌル−キャリアアグリゲーションは考慮されない。
[00134]「1」−DLサポートのみをもつ2次コンポーネントキャリア(SCC:Secondary Component Carrier)として働く新しいセル上でのキャリアアグリゲーション(非対称アグリゲーション)
[00135]「2」−DLアグリゲーション/ULアグリゲーションの両方をもつSCCとして働く新しいセル上でのキャリアアグリゲーション
[00136]「3」−新しい1次コンポーネントキャリア(PCC:Primary Component Carrier)として働く新しいセル上でのキャリアアグリゲーション
[00137]「4」−構成可能な2次セル(c−SCell:configurable secondary cell)として働く新しいセル上でのキャリアアグリゲーション
[00138]CAI2306を「1」または「2」に設定することは、mbms−pci_cai_interestパラメータ2302中に含まれる<Physical_Cell_Id>2304に対応する新しいセルが、キャリアアグリゲーションのためのSCCとして使用されることがUEによって選好されることを示し得る。この場合、ネットワークは、DL上でのみ、またはDL/ULの両方上でキャリアアグリゲーションを実装すると決定し得る。CAI2306を「3」に設定することは、mbms−pci_cai_interestパラメータ2302中に含まれる<Physical_Cell_Id>2304に対応する新しいセルが、キャリアアグリゲーションのための1次コンポーネントキャリア(PCC)として使用されることがUEによって選好されることを示し得る。この場合、ネットワークは、PCCとして使用される新しいセルへのセルハンドオーバを実行し得、古いセルはSCCとして働く。
[00139]図24は、SIB15の周波数間リスト2402を表すための別の代替フォーマットの図2400を含む。本明細書で開示される実施形態によれば、MBMS−Cell−PCI_CA2404の随意のパラメータが、{[PCI,CAI],[PCI’,CAI’]}のリストを与えるために周波数間リスト2402中に含まれ得る。dl−CarrierFreqパラメータ2406は、ネイバリング周波数間セルのコンポーネントキャリア(たとえば、earfcn2175)を指定する。PCIは、SIB5とハッシングする(hash)ために使用されるのと同じであり得る。SIB15中のCAI情報は、キャリアサポートのUEのネイバリングセルの使用選好に関する、ネットワークからUEへのレコメンデーション(recommendation)を暗に示す。キャリアアグリゲーションサービスがRRC接続モードの下でUEによって開始されるので、UEは、ネットワークのレコメンデーションをピギーバックする(piggy back)か、または前に説明されたようにeMBMS関心インジケーションメッセージ中で異なるCAカテゴリー要求をするか、のいずれかを行うことができる。
[00140]MBMS−Cell−PCI_CA2404のCAIは、セルがバンド内/バンド間連続である、1次コンポーネントキャリア(PCC)または2次コンポーネントキャリア(SCC)としてのセルの使用のための選好、セル上の異なる帯域幅、あるいはセルがダウンリンクのみをサポートする、のうちの1つを示し得る。CAIは、UEが決定のために新しいセルのSIB2を収集する必要がないように、(PCC DL/UL情報のための)SIB2中の情報の早期のインジケータ(an earlier indicator)として働く。
[00141]図25は、SIB15の第1の周波数間リスト2502および第2の周波数間リスト2504ならびにSIB5の周波数間キャリア周波数リスト2506の図2500を含む。本明細書で開示される実施形態によれば、周波数間リスト2502、2504の各々は、MBMS−Cell−PCI_CA2508、2510、2512のうちの1つまたは複数の随意のパラメータを含み得る。これらのパラメータ2508、2510、2512は、{[PCI,CAI],[PCI’,CAI’]}のリストを与える。dl−CarrierFreqパラメータ2514、2516は、ネイバリング周波数間セルのためのコンポーネントキャリア(たとえば、earfcn2175、earfcn2339)を指定する。
[00142]MBMS−Cell−PCI_CAパラメータ2508、2510、2512のCAIは、セルがバンド内/バンド間連続である、1次コンポーネントキャリア(PCC)または2次コンポーネントキャリア(SCC)としてのセルの使用のための選好、セル上の異なる帯域幅、あるいはセルがダウンリンクのみをサポートする、のうちの1つを示し得る。CAIは、UEが決定のために新しいセルのSIB2を収集する必要がないように、(PCC DL/UL情報のための)SIB2中の情報の早期のインジケータとして働く。キャリアアグリゲーションが接続モードのみでサポートされるので、eMBMS関心インジケーションの修正が提案される。
[00143]代替A3:SIB4およびSIB5内で物理セル識別子(PCI)によってセルのグループを作成する。
[00144]図26は、SIB4およびSIB5の部分の図2600である。上記の代替に対する拡張として、同じSAIsをサポートするネイバリングセルのグループが、SIB4またはSIB5のいずれか中で示され得る。この目的で、SIB4のPhysCellIdパラメータ2602およびSIB5のinterFreqNeighbCellList2606は、共通SAIサポートに基づいてPCIsのセット中でネイバリングセルを順序付け得、各セット中でPCIsの数を与え得る。たとえば、図9に関して、パラメータ2602は、順序付きPCIリスト[107,129,203,135,156,162,4,205]を与え得る。パラメータ2604は、次いで、同じeMBMSコンテンツをブロードキャストするネイバリングセルの各グループについてセルの数を与え得る。たとえば、パラメータ2604はリスト[3,3,2]を与え得、これは、ネイバリングセルが、PCIs[107,129,203]を有するグループ1中のセルのセットと、PCI2[135,156,162]を有するグループ2中のセルのセットと、PCIs[4,205]を有するグループ3中のセルのセットとをもつコンテンツの3つの異なるセットをブロードキャストしていることを意味する。したがって、新しいセルへの周波数内切替えを行う前に、デバイスは、現在のセルと周波数内ネイバーセルとの間のコンテンツ差に気づいているであろう。
[00145]同様の情報は、SIB5中の周波数間ネイバーのためにも与えられ得る。たとえば、図9に関して、パラメータ2606は、順序付きPCIリスト[108,130,204,136,157,163,5,206]を与え得る。パラメータ2608は、次いで、同じeMBMSコンテンツをブロードキャストするネイバリングセルの各グループについてセルの数を与え得る。たとえば、パラメータ2604はリスト[4,2,2]を与え得、これは、周波数間ネイバリングセルが、PCIs[108,130,204,136]を有するグループ1中のセルのセットと、PCI2[157,163]を有するグループ2中のセルのセットと、PCIs[5,206]を有するグループ3中のセルのセットとをもつコンテンツの3つの異なるセットをブロードキャストしていることを意味する。したがって、新しいセルへの周波数間切替えと、ネイバー周波数に対してPCI測定を使用してネイバリング周波数間セル上でサポートされるSAIsの初期プローブとを行う前に、デバイスは、ネイバリングセル上のコンテンツが同じままであるかどうか、または、周波数間ネイバリングセル上でサポートされるSAIsのリストを発見するために再びネイバリングセルをプローブすることをデバイスが希望し得ることを意味する、ネイバリング周波数間セルが新しいグループ中のセルに変化したかどうかに気づいているであろう。SIB4のEmbms−IntrFreqNeighCellGroupsパラメータ2604とSIB5のEmbms−IntrFreqNeighCellGroupsパラメータ2608とは、暗黙的インデックス付け:グループ0、1などを含み得、ここにおいて、グループごとのPCIsの数は、PhysCellIdパラメータ2602またはinterFreqNighbCellList2606中の連続するPcellIdsを示す。
[00146]図27は、簡略化されたSIB15の図2700である。SIB15は、SIB4のEmbms−IntrFreqNeighCellGroupsパラメータ2604(図26)において定義されているようなPCIグループのインデックスをリストする1つまたは複数の周波数内インデックスパラメータ2702、2704を含み得る。SIB15は、SIB5のEmbms−IntrFreqNeighCellGroupsパラメータ2608(図26)において定義されているようなPCIグループのインデックスをリストする1つまたは複数の周波数間インデックスパラメータ2706をも含み得る。
[00147]代替A4:あらゆるネイバリングセルまたはセルグループにSIB15ハッシュを与える
[00148]図28は、上記の場合のようにPCIおよびEARFCNによって識別される各ネイバリングセルリスト上にSIB15のハッシュを含むSIB15の図2800である。ハッシュは、ネイバリングセル中の周波数リスト上の計算されたCRCであり得る。上記の代替に対する別の拡張では、ハッシュは、ネイバリングセルのSIB15のコンテンツを決定するために使用される。これは、UEが、マスタSIB15とネイバリングセルのSIB15のハッシュとから、現在のサービングセルおよびネイバリングセルのSIB15コンテンツを決定することを可能にする。この拡張SIB15 2800は、現在のサービングセル周波数およびネイバリングセル周波数上でサポートされるすべてのSAIsのマスタリストまたはスーパーセットリストを含んでいる。周波数内リストは、現在のセルおよび周波数内ネイバリングセル上でサポートされるすべてのSAIsのリストを含んでいる。周波数間リストは、各所与の周波数上のすべてのセル上で搬送されるすべてのSAIsのセットを含んでいる。周波数内ネイバリングセルについて、および前に説明されたSIB4拡張において定義されるインデックスによって識別されるセルの各グループについて、拡張SIB15は、そのセルのための周波数内SAIリストのハッシュを与えるであろう。周波数内ネイバーについて、周波数間ネイバーのためのSAIsは現在のセルのものと同じであり、したがって、追加の計算は必要とされない。しかしながら、(現在のセルのグループを含む)各周波数内セルグループ中でブロードキャストされる実際のSAIsのリストについて、UEは、あるサブセットが、与えられたハッシュに一致するまで(ハッシュは、リスト自体上にあり得るか、または関心のセルのためのSIB15全体上にあり得る)、周波数内セルリスト中のSAIsのすべての異なるサブセットを試みる。このようにして、デバイスは、どのSAIsが現在の周波数上の各セル上でサポートされるかを決定することが可能である。インデックス0は、現在のサービングセルを含んでいるグループのために予約され得る。インデックス1以降は、前に示されたように周波数内PCIグループのセットを示すであろう。ハッシュ関数/方式は、16ビットCRC、MD5または他のハッシング方式であり得る。
[00149]代替的に、周波数間ネイバーについて、SIB15リストは別様に構成されなければならない。このネイバーセル上でブロードキャストされるSAIsが、関心のSAIである。このネイバーセル上でブロードキャストされるSAIsは、マスタSAIにおいてその周波数のために指定されるSAIsのサブセットである。ハッシュがこのサブセットリストに与えられる。UEは、あるリストが、与えられたハッシュに一致するまで(ハッシュは、リスト自体上にあり得るか、または関心のセルのためのSIB15全体上にあり得る)、その周波数上でSAIsのすべての異なるサブセットリストを試みることができる。したがって、UEは、セルの各ネイバリンググループ上でブロードキャストされるすべてのSAIsを決定することができる。前に説明されたように、ネイバリングセルのグループは、SIB5中のインデックスによって識別され得る。ネイバー周波数に対するPCI強度測定を通して、UEは、周波数間ネイバーがセルのどのグループに属するかを決定することができ、次いで、本明細書で説明されるプロセスを通して、どのSAIsがネイバリング周波数間セルの各々上でブロードキャストされるかを決定することができる。マスタSAIリストと周波数内および周波数間ネイバーの各グループについてのハッシュとを用いて、UEは、各ネイバリングセルによってブロードキャストされるSAIリストを決定し得、現在必要とされているようにSIB15を読み取るために各ネイバリングセルに接続する必要なしに、どのSAIsがブロードキャストされるかを正確に決定することができる。
[00150]図29は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート2900である。本方法は、サービングセルにキャンプオンされたUEによって実行され得る。本方法は、ネイバリングセルのリストとSAIsのリストとを伴う。ネイバリングセルのリストは第1のシステム情報メッセージの第1のパラメータ中に含まれ得、SAIsのリストは第2のシステム情報メッセージの第2のパラメータ中に含まれ得る。第1のシステム情報メッセージと第2のシステム情報メッセージとは、SIB15など、同じメッセージであり得るか、または、SIB4およびSIB15、SIB5およびSIB15、ならびにSIB4、SIB5およびSIB15など、異なるメッセージの組合せであり得る。たとえば、第2のパラメータはSIB15中に含まれ得、いくつかの実施形態では、第1のパラメータは、SIB15中に含まれるネイバリングPCIリストであり得る。したがって、この場合、SIB15は、第1のシステム情報メッセージと第2のシステム情報メッセージの両方である。他の実施形態では、第1のパラメータは、SIB4またはSIB5中に含まれるネイバリングPCIリストであり得、第2のパラメータ、たとえば、SAI情報は、SIB15中に含まれる。したがって、この場合、第1のシステム情報メッセージ、たとえば、SIB4またはSIB5は、第2のシステム情報メッセージ、たとえば、SIB15とは異なる。動作2902において、UEが、サービングセルのネイバリングセルのリストを受信する。ネイバリングセルのリストは、第1のシステム情報メッセージの第1のパラメータ中に含まれ得る。第1のシステム情報メッセージは、ネットワークコンポーネント、たとえば、eNBから受信され得る。ネイバリングセルのリストは、周波数内ネイバリングセルのリストおよび/または周波数間ネイバリングセルのリストを含み得る。周波数間ネイバリングセルの場合、ネイバリングセルのリストは複数のリストを含み得、ここにおいて、各リストが異なるキャリア周波数に対応する。
[00151]本明細書で開示される実施形態によれば、第1のパラメータはSIB15中に含まれるネイバリングPCIリストであり得、その場合、SIB15が第1のシステム情報メッセージである。たとえば、図14に関して、第1のパラメータは、SIB15 1406中に含まれるmbmsNeighboring−PCI−List−intraFreq−r12 1410であり得る。別の例では、図35に関して、第1のパラメータは、SIB15 3506中に含まれるmbms−Neighboring−PCI−List−InterFreq−r12であり得る。この実施形態では、追加情報、たとえば、ネイバリングセル情報は、第1のパラメータの追加によってSIB15中に直接含まれる。別の実施形態では、第1のパラメータは、SIB4またはSIB5中に含まれる、ネイバリングセル周波数情報、たとえば、PCIsに対応し得、その場合、SIB4またはSIB5が第1のシステム情報メッセージである。たとえば、図21に関して、第1のパラメータは、SIB4 2108中に含まれるPCIs2122であり得る。
[00152]動作2904において、UEが、サービスエリア識別子(SAI)のリストを受信する。SAIsのリストは、第2のシステム情報メッセージの第2のパラメータ中に含まれ得る。第2のシステム情報メッセージは、ネットワークコンポーネント、たとえば、eNBから受信され得る。本明細書で開示される実施形態によれば、第2のパラメータはSIB15中に含まれるSAIリストであり得、その場合、SIB15が第2の情報メッセージである。たとえば、図14に関して、第2のパラメータは、SIB15 1406中に含まれるmbms−SAI−IntraFreq−r11 1416であり得る。別の例では、図35に関して、第2のパラメータは、SIB15 3506中に含まれるmbms−SAI−InterFreqList−r11であり得る。SAIsのリストは、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含む。SAIsのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。
[00153]SAIsのリストはセルのセットに関連付けられ得、ここにおいて、セルのセット中の各セルがPCIによって識別される。一実施形態では、ネイバリングセルのリストは、UEによって受信された第1のシステム情報メッセージ中に含まれるインデックスに基づいて取得され得る。インデックスは、SAIsのリスト中の少なくとも1つのSAIについて、少なくとも1つのSAIをサポートするPCIsのセットを暗黙的に定義し得る。一実施形態では、SAIsのマスタリストは周波数ごとに与えられ、セルのグループごとに搬送されるSAIsのリストは、そのセルと同じ周波数上で搬送されるSAIsのサブリストのハッシュとして与えられる。
[00154]動作2906において、UEは、SAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために少なくとも1つのSAIを処理する。一構成では、SAIは、複数のビットを含むSAIインデックスの10進値または16進値のうちの1つとしてフォーマットされる。たとえば、図15に関して、SAIは、16ビットSAIインデックス1508としてフォーマットされ得る。マッピング情報、たとえばビット値は、SAIインデックス1508のマッピング領域中に含まれる。引き続き図15を参照すると、マッピング領域は、ネイバリングCPIインデックス1514と自己関連付けビット1516とを含み得る、4つのMSBsであり得る。UEは、SAIをSAIインデックスに変換することと、マッピング領域からマッピング情報を取得することと、マッピング情報に基づいてSAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定することとによって、SAIを処理する。このプロセスは、たとえば、図15、図16、図21および図22を参照しながら、上記で詳細に説明された。
[00155]上記のプロセスは、サポートネイバリングセルにSAIsをマッピングする情報をUEに与え、UEによるサービスのアクティブ化は、関心のSAIに関連付けられたネイバリングセルがUEのネイバリングセルリスト(NCL)内にあるかどうかに依存することに留意されたい。したがって、サービスのアクティブ化につながる、UEによって実行される追加の動作は、たとえば、信号品質測定、たとえば、RSRPを通した、UEによる1つまたは複数のネイバリングセルの検出と、NCLリスト中にあり、関心のSAIにも関連付けられたセルの存在を決定することとを含み得る。
[00156]随意の動作2908において、UEは、図23に示されているように、eMBMS関心インジケーションメッセージをeNBに送り得る。UEからのメッセージの受信時に、eNBは、UEがキャリアアグリゲーションのために構成されるとき、適切なセルハンドオーバプロセスを実行するためにUEを支援し得る。CAIは、ネイバリングセルのための以下の機能、すなわち、2次コンポーネントキャリアとしてのサービス、1次コンポーネントキャリアとしてのサービス、または構成可能な2次セルとしてのサービスのうちの1つを示し得る。
[00157]図30は、例示的な装置3002中の異なる手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念データフロー図3000である。本装置は、サービングセル3050にキャンプオンされたUEであり得る。本装置は、サービングセル3050のネイバリングセルのリストと、サービングセル3050からのSAIsのリストとを受信する受信コンポーネント3004を含む。受信コンポーネント3004は、1つまたは複数のネイバリングセル3052からの信号をも受信し得る。
[00158]ネイバリングセルのリストは第1のシステム情報メッセージの第1のパラメータ中に含まれ得、SAIsのリストは第2のシステム情報メッセージの第2のパラメータ中に含まれ得る。第1のシステム情報メッセージと第2のシステム情報メッセージとは、SIB15など、同じメッセージであり得るか、または、SIB4およびSIB15、SIB5およびSIB15、ならびにSIB4、SIB5およびSIB15など、異なるメッセージの組合せであり得る。たとえば、上述のように、第2のパラメータはSIB15中に含まれ、いくつかの実施形態では、第1のパラメータは、SIB15中に含まれるネイバリングPCIリストであり得る。したがって、この場合、SIB15は、第1のシステム情報メッセージと第2のシステム情報メッセージの両方である。他の実施形態では、第1のパラメータは、SIB4またはSIB5中に含まれるネイバリングPCIリストであり得、第2のパラメータ、たとえば、SAI情報は、SIB15中に含まれる。したがって、この場合、第1のシステム情報メッセージ、たとえば、SIB4またはSIB5は、第2のシステム情報メッセージ、たとえば、SIB15とは異なる。
[00159]第2のシステム情報メッセージによって与えられるSAIsのリストは、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの少なくとも1つとによってサポートされるSAIsを含む。SAIsのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。ネイバリングセルのいずれもSAIをサポートしない場合、UEは、周波数間ネイバリングセルの場合、「無線競合(radio conflict)」が原因でTMGIアクティブ化に失敗することがあり、周波数内ネイバリングセルの場合、ハンドオーバが実行されないことがある。現在の規格の下で、ネイバリングセルのいずれもSAIをサポートしない状況が、前に説明された「行き当たりばったりの(hit and miss)」または「偽ハンドオーバ(false handover)」状態をもたらし得る。
[00160]本装置は、SAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために少なくとも1つのSAIを処理するSAI/ネイバリングセル処理コンポーネント3006をも含む。この目的で、SAI/ネイバリングセル処理コンポーネント3006は、SAIをSAIインデックスに変換することと、マッピング領域からマッピング情報を取得することと、マッピング情報に基づいてSAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定することとを行うように構成され得る。SAI/ネイバリングセル処理コンポーネント3006はまた、ネイバリングセルのための品質測定、たとえば、基準シンボル受信電力(RSRP:reference symbol received power)を導出するためにネイバリングセル3052から受信された信号を処理し得る。品質測定に基づいて、SAI/ネイバリングセル処理コンポーネント3006は、ネイバリングセル3052が、知られているLTE動作に従ってUEのNCLに追加されるべきかどうかを決定する。たとえば、UEは、ネイバリングセルの測定されたRSRPに基づいてネイバリングセル3052を追加すると決定し得る。NCL中に含まれるセルは、ハンドオーバ候補セルと見なされ得る。SAI/ネイバリングセル処理コンポーネント3006はまた、eMBMS関心インジケーションメッセージをサービングネットワークに送るべきかどうかを決定し得る。
[00161]本装置は、SAI/ネイバーセル処理コンポーネント3006からの出力に応答して、図23に示されているように、RRC接続モードを介してeMBMS関心インジケーションメッセージをeNBに送信し得る送信コンポーネント3008をも含む。このメッセージは、ハンドオーバプロセスおよびキャリアアグリゲーションのためにネットワークから支援を取得する目的で使用される。
[00162]本装置は、図29の上述のフローチャート中のアルゴリズムの動作の各々を実行する追加のコンポーネントを含み得る。したがって、図29の上述のフローチャート中の各動作は1つのコンポーネントによって実行され得、本装置は、それらのコンポーネントのうちの1つまたは複数を含み得る。コンポーネントは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェアコンポーネントであるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00163]図31は、処理システム3114を採用する装置3002’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図3100である。処理システム3114は、バス3124によって一般的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス3124は、処理システム3114の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス3124は、プロセッサ3104によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアコンポーネントと、コンポーネント3004、3006、3008と、コンピュータ可読媒体/メモリ3106とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス3124はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらは当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00164]処理システム3114はトランシーバ3110に結合され得る。トランシーバ3110は1つまたは複数のアンテナ3120に結合される。トランシーバ3110は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ3110は、1つまたは複数のアンテナ3120から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム3114、特に受信コンポーネント3004に与える。さらに、トランシーバ3110は、処理システム3114、特に送信コンポーネント3008から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ3120に適用されるべき信号を生成する。
[00165]処理システム3114は、コンピュータ可読媒体/メモリ3106に結合されたプロセッサ3104を含む。プロセッサ3104は、コンピュータ可読媒体/メモリ3106上に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ3104によって実行されたとき、処理システム3114に、任意の特定の装置のための上記で説明した様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ3106はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ3104によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、コンポーネント3004、3006、および3008のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのコンポーネントは、プロセッサ3104中で動作し、コンピュータ可読媒体/メモリ3106中に存在する/記憶されたソフトウェアコンポーネントであり得るか、プロセッサ3104に結合された1つまたは複数のハードウェアコンポーネントであり得るか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム3114は、UE650のコンポーネントであり得、メモリ660および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00166]一構成では、ワイヤレス通信のための装置3002/3002’は、UEをサービスするサービングセルのネイバリングセルのリストを受信するための手段と、SAIsのリストを受信するための手段とを含み、SAIsのリストが、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含む。SAIsのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。ワイヤレス通信のための装置3002/3002’は、SAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために少なくとも1つのSAIを処理するための手段をさらに含む。処理するための手段は、SAIをSAIインデックスに変換することと、マッピング領域からマッピング情報を取得することと、マッピング情報に基づいてSAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定することとを行うように構成され得る。ワイヤレス通信のための装置3002/3002’は、関心インジケーションメッセージをサービングセルの基地局に送るための手段をさらに含み得、関心インジケーションメッセージは、UEがそれにハンドオーバすることを希望するネイバリングセルのPCIを含む。
[00167]上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、装置3002、および/または装置3002’の処理システム3114の上述のコンポーネントのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明したように、処理システム3114は、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、TXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とであり得る。
[00168]一構成では、コンピュータ可読媒体/メモリ3106は、サービングセルにキャンプオンされたUEによるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する。記憶されたコードは、サービングセルのネイバリングセルのリストを受信するためのコードと、サービスエリア識別子(SAIs)のリストを受信するためのコードとを含む。SAIsのリストは、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含み、それらのSAIsのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。記憶されたコードは、SAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために少なくとも1つのSAIを処理するためのコードをさらに含む。
[00169]図32は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート3200である。本方法は、サービングセルをサポートするネットワークコンポーネント(たとえば、eNB、装置3302/3302’)によって実行され得る。動作3202において、eNBは、サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含める。ネイバリングセルのリストは、第1のシステム情報メッセージの第1のパラメータ中に含まれ得る。本明細書で開示される実施形態によれば、第1のパラメータはSIB15中に含まれるネイバリングPCIリストであり得、その場合、SIB15が第1のシステム情報メッセージである。たとえば、図14に関して、第1のパラメータは、SIB15 1406中に含まれるmbms−SAI−IntraFreq−r11 1416であり得る。別の例では、図35に関して、第1のパラメータは、SIB15 3506中に含まれるmbms−Neighboring−PCI−List−InterFreq−r12であり得る。この実装形態では、追加情報、たとえば、ネイバリングセル情報は、第1のパラメータの追加によってSIB15中に直接含まれる。別の実施形態では、第1のパラメータは、SIB4またはSIB5中に含まれる、ネイバリングセル周波数情報、たとえば、PCIsに対応し得、その場合、SIB4またはSIB5が第1のシステム情報メッセージである。たとえば、図21に関して、第1のパラメータは、SIB4 2108中に含まれるPCIs2122であり得る。
[00170]動作3204において、eNBは、SAIsのリストを第2のシステム情報メッセージ中に含める。SAIsのリストは、第2の情報メッセージの第2のパラメータ中に含まれ得る。本明細書で開示される実施形態によれば、第2のパラメータはSIB15中に含まれるSAIリストであり得、その場合、SIB15が第2の情報メッセージである。たとえば、図14に関して、第2のパラメータは、SIB15 1406中に含まれるmbms−SAI−IntraFreq−r11 1416であり得る。別の例では、図35に関して、第2のパラメータは、SIB15 3506中に含まれるmbms−SAI−InterFreqList−r11であり得る。SAIsのリストは、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含む。SAIsのうちの少なくとも1つは、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。たとえば、SAIは、複数のビットを備えるSAIインデックスの10進値または16進値のうちの1つとしてフォーマットされ得、マッピング情報はSAIインデックスのマッピング領域に含まれ得る。マッピング領域は、SAIインデックスのMSB領域中に対応し得る。SAIフォーマッティングおよびマッピング情報の例が、図15、図16、図21、および図22中に含まれる。
[00171]上記で開示された実施形態によれば、第1のシステム情報メッセージと第2の情報メッセージとは同じメッセージであり得るか、または、それらは異なるメッセージであり得る。たとえば、第1の情報メッセージと第2の情報メッセージとは、ネイバリングセルのリストとSAIsのリストの両方を含む同じSIB、たとえば、SIB15であり得る。代替的に、第1の情報メッセージは、ネイバリングセルのリストを含むSIB4またはSIB5のうちの1つまたは複数であり得、第2の情報メッセージは、SAIsのリストを含むSIB15であり得る。ネイバリングセルのリストは、たとえばSIB4中に含まれる、周波数内ネイバリングセルのリスト、および、たとえばSIB5中に含まれる、周波数間ネイバリングセルのリストのうちの1つまたは複数を含み得る。
[00172]動作3206において、eNBは、第1および第2のメッセージをUEに送信する。随意の動作3208において、eNBは、UEからeMBMS関心インジケーションメッセージを受信し得る。このメッセージに応答して、eNBは、UEに代わって1つまたは複数のセルハンドオーバ動作またはキャリアアグリゲーション動作を実行し得る。たとえば、サービングeNBは、X2インターフェースを介してターゲットeNBへのハンドオーバ要求を開始し得るか、または、ターゲットeNBをキャリアアグリゲーション構成および複信タイプの情報とネゴシエートし得る。ネットワーキングシグナリングプロセスがサービングeNBとターゲットeNBとの間で行われると、サービングeNBは、適切なセルハンドオーバまたはキャリアアグリゲーションプロセスのためにUEを支援し得る。
[00173]図33は、例示的な装置3302中の異なる手段/コンポーネント間のデータフローを示す概念データフロー図3300である。本装置はeNBであり得る。本装置は、サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含めるネイバーセルコンポーネント3304を含む。ネイバリングセルのリストは、第1のシステム情報メッセージの第1のパラメータ中に含まれ得る。たとえば、上述のように、いくつかの実施形態では、第1のパラメータは、SIB15中に含まれるネイバリングPCIリストであり得る。他の実施形態では、第1のパラメータは、SIB4またはSIB5中に含まれるネイバリングPCIリストであり得る。ネイバーセルコンポーネント3304は、eNBがその内部で動作するネットワークから受信されたメッセージに基づいて、ネイバリングセルのリストを第1のメッセージの第1のパラメータ中に含め得る。言い換えれば、第1のパラメータおよび第1のメッセージ中に含まれる情報は、事前構成されたネットワーク展開情報であり得る。
[00174]装置3302は、第2のシステム情報メッセージにSAIsのリストを含むSAIコンポーネント3306をも含む。SAIのリストは、第2のシステム情報メッセージの第2のパラメータ中に含まれ得る。本明細書で開示される実施形態によれば、第2のパラメータはSIB15中に含まれるSAIリストであり得、その場合、SIB15が第2の情報メッセージである。SAIsのリストは、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含む。SAIsのうちの少なくとも1つは、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。SAIコンポーネント3306は、それ内でeNBが動作するネットワークから受信されたメッセージに基づいて、SAIリストを第2のメッセージの第2のパラメータ中に含め得る。言い換えれば、第2のパラメータおよび第2のメッセージ中に含まれる情報は、事前構成されたネットワーク展開情報である。
[00175]装置3302は、UE3310に第1および第2のメッセージを送信する送信コンポーネント3308をも含む。いくつかの実施形態では、第1のメッセージと第2のメッセージとは同じであり得る。たとえば、SIB15は、ネイバリングセル情報とSAI情報の両方を含むようにネットワークによって構成され得る。他の実施形態では、第1のメッセージは、周波数内ネイバリングセル情報と周波数間ネイバリングセル情報とを与えるようにそれぞれ構成されたSIB4および/またはSIB5であり得、第2のメッセージは、SAI情報を与えるSIB15であり得る。
[00176]本装置は、受信コンポーネント3310とeMBMS関心インジケータコンポーネント3312とをも含み得る。受信コンポーネント3310は、eMBMS関心インジケータ信号などの信号をUEから受信し得る。eMBMS関心インジケータコンポーネント3312は、UEに代わって1つまたは複数のセルハンドオーバ動作およびキャリアアグリゲーション動作を実行するために信号中の情報を処理する。
[00177]本装置は、図32の上述のフローチャート中のアルゴリズムの動作の各々を実行する追加のコンポーネントを含み得る。したがって、図32の上述のフローチャート中の各動作は1つのコンポーネントによって実行され得、本装置は、それらのコンポーネントのうちの1つまたは複数を含み得る。コンポーネントは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェアコンポーネントであり得るか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装され得るか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶され得るか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00178]図34は、処理システム3414を採用する装置3302’のためのハードウェア実装形態の一例を示す図3400である。処理システム3414は、バス3424によって一般的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス3424は、処理システム3414の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス3424は、プロセッサ3404によって表される1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアコンポーネントと、コンポーネント3304、3306、3308、3310、3312と、コンピュータ可読媒体/メモリ3406とを含む様々な回路を互いにリンクする。バス3424はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらは当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
[00179]処理システム3414はトランシーバ3410に結合され得る。トランシーバ3410は1つまたは複数のアンテナ3420に結合される。トランシーバ3410は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。トランシーバ3410は、1つまたは複数のアンテナ3420から信号を受信し、受信された信号から情報を抽出し、抽出された情報を処理システム3414、特に受信コンポーネントに与える。さらに、トランシーバ3410は、処理システム3414から情報を受信し、受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ3420に適用されるべき信号を生成する。
[00180]処理システム3414は、コンピュータ可読媒体/メモリ3406に結合されたプロセッサ3404を含む。プロセッサ3404は、コンピュータ可読媒体/メモリ3406上に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ3404によって実行されたとき、処理システム3414に、任意の特定の装置のための上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ3406はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ3404によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。処理システムは、コンポーネント3304、3306、3308、3310および3312のうちの少なくとも1つをさらに含む。それらのコンポーネントは、プロセッサ3404中で動作し、コンピュータ可読媒体/メモリ3406中に存在する/記憶されたソフトウェアコンポーネントであり得るか、プロセッサ3404に結合された1つまたは複数のハードウェアコンポーネントであり得るか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム3414は、eNB610のコンポーネントであり得、メモリ676および/またはTXプロセッサ616と、RXプロセッサ670と、コントローラ/プロセッサ675とのうちの少なくとも1つを含み得る。
[00181]一構成では、ワイヤレス通信のための装置3302/3302’は、サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含めるための手段と、SAIsのリストを第2のシステム情報メッセージ中に含めるための手段とを含み、SAIsのリストが、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含む。SAIsのうちの少なくとも1つは、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。
[00182]上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、装置3302、および/または装置3302’の処理システム3414の上述のコンポーネントのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム3414は、TXプロセッサ616と、RXプロセッサ670と、コントローラ/プロセッサ675とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された、TXプロセッサ616と、RXプロセッサ670と、コントローラ/プロセッサ675とであり得る。
[00183]一構成では、コンピュータ可読媒体3406は、サービングセルをサポートするネットワークコンポーネントによるワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する。記憶されたコードは、サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含め、SAIsのリストを第2のシステム情報メッセージ中に含めるためのコードを含む。SAIsのリストは、サービングセルと、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIsを含む。SAIsのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルのリスト中に含まれるネイバリングセルのうちの1つまたは複数にSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされる。
[00184]図36は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート3600である。本方法は、サービングセルにキャンプオンされたUEによって実行され得る。動作3602において、UEは、サービングセルに関連付けられた周波数内ネイバリングセルのリストを含む第1のシステム情報メッセージを取得する。第1のシステム情報メッセージは、リストを与えるパラメータを含むように構成されたSIB15、または周波数内ネイバリングセルリストを含むSIB4であり得る。
[00185]動作3604において、UEは、サービングセルに関連付けられた周波数間ネイバリングセルの少なくとも1つのリストを含む第2のシステム情報メッセージを取得する。第2のシステム情報メッセージは、リストを与えるパラメータを含むように構成されたSIB15、または周波数間ネイバリングセルリストを含むSIB5であり得る。周波数間ネイバリングセルのリストは複数のリストを含み得、各リストが異なるキャリア周波数に対応する。
[00186]要約すれば、本明細書で開示される代替のうちの1つまたは複数によれば、UEが、UEがキャンプオンされたサービングセルによってサポートされるSAIsのリストを受信する。リストは、サービングセルのネイバリングセルによってサポートされるSAIsをも含む。SAIsは、ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に各SAIをマッピングするビットマッピング情報を含むようにフォーマットされ得る。ビットマッピングを介して相関させられるべきネイバリングセルは、UEにSAIリストを与えたSIBメッセージ中に含まれるネイバリングセルに対応し得る。代替的に、ビットマッピングを介して相関させられるべきネイバリングセルは、別個のSIBメッセージ中でUEに与えられるネイバリングセルのリスト中に含まれ得る。ビットマッピングは、UEがネイバリングセルへのSAIsの厳密なマッピングを取得することを可能にする。これは、ビットマッピングが、マルチセル、マルチバンドシナリオの下でより効率的なeMBMSサービスアクティブ化を与え、セル境界において周波数内セルカバレージを拡張し、eMBMSサービスに対するキャリアアグリゲーションサポートについての特定のセルのより正確な要求を与えるという点で有益である。
[00187]開示されたプロセス/フローチャートにおける動作の特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャートにおける動作の特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかの動作は組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々な動作の要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[00188]以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施できるようにするために与えられる。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、いかなるそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含んでいることがある。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されたいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
サービングセルにキャンプオンされたユーザ機器(UE)のワイヤレス通信の方法であって、
前記UEがキャンプオンされた前記サービングセルのネイバリングセルのリストを受信することと、
サービスエリア識別子(SAI)のリストを受信することと、SAIの前記リストが、前記サービングセルと、前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIを含み、少なくとも1つのSAIが、ネイバリングセルの前記リスト中に含まれる前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に前記少なくとも1つのSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされ、
前記少なくとも1つのSAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために前記少なくとも1つのSAIを処理することと、
を備える、方法。
[C2]
前記少なくとも1つのSAIが、複数のビットを備えるSAIインデックスの10進値または16進値のうちの1つとしてフォーマットされ、前記マッピング情報が前記SAIインデックスのマッピング領域中に含まれ、前記処理することが、
前記少なくとも1つのSAIを前記SAIインデックスに変換することと、
前記マッピング領域から前記マッピング情報を取得することと、
前記マッピング情報に基づいて前記少なくとも1つのSAIをサポートする前記1つまたは複数のネイバリングセルを決定することと、
を備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記SAIインデックスの前記マッピング領域が前記SAIインデックスの最上位ビット(MSB)領域に対応する、C2に記載の方法。
[C4]
前記MSB領域が複数の拡張ビットを備え、前記マッピング領域が前記複数の拡張ビットのうちの1つまたは複数に対応する、C3に記載の方法。
[C5]
前記マッピング領域が前記1つまたは複数のネイバリングセルの各々について1ビットを備える、C2に記載の方法。
[C6]
ネイバリングセルに対応するビットの値は、そのネイバリングセルが前記少なくとも1つのSAIをサポートするかどうかを示す、C5に記載の方法。
[C7]
関心インジケーションメッセージを前記サービングセルに送ることをさらに備え、前記関心インジケーションメッセージは、前記UEがそれにハンドオーバすることを希望するネイバリングセルの物理セル識別情報(PCI)を含む、C1に記載の方法。
[C8]
前記関心インジケーションメッセージが、前記PCIに対応する前記ネイバリングセル上でキャリアアグリゲーションサポートを開始するためのキャリアアグリゲーションインデックス(CAI)をさらに含む、C7に記載の方法。
[C9]
前記CAIが、前記ネイバリングセルのための選好される機能を前記サービングセルのネットワークエンティティに示し、前記選好される機能が、2次コンポーネントキャリアとしてのサービス、1次コンポーネントキャリアとしてのサービス、またはダウンリンク専用キャリアを指す構成可能な2次セルとしてのサービスのうちの1つである、C8に記載の方法。
[C10]
SAIの前記リストがセルのセットに関連付けられ、セルの前記セット中の各セルが物理セル識別情報(PCI)によって識別される、C1に記載の方法。
[C11]
ネイバリングセルの前記リストが、前記UEによって受信された第1のシステム情報メッセージ中に含まれるインデックスに基づいて取得され、前記インデックスが、SAIの前記リスト中の少なくとも1つのSAIについて、前記少なくとも1つのSAIをサポートするPCIのセットを暗黙的に定義する、C10に記載の方法。
[C12]
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
前記UEがキャンプオンされたサービングセルのネイバリングセルのリストを受信するための手段と、
サービスエリア識別子(SAI)のリストを受信するための手段と、SAIの前記リストが、前記サービングセルと、前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIを含み、少なくとも1つのSAIが、ネイバリングセルの前記リスト中に含まれる前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に前記少なくとも1つのSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされ、
前記少なくとも1つのSAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために前記少なくとも1つのSAIを処理するための手段と、
を備える、UE。
[C13]
前記少なくとも1つのSAIが、複数のビットを備えるSAIインデックスの10進値または16進値のうちの1つとしてフォーマットされ、前記マッピング情報が前記SAIインデックスのマッピング領域中に含まれ、処理するための前記手段が、
前記少なくとも1つのSAIを前記SAIインデックスに変換することと、
前記マッピング領域から前記マッピング情報を取得することと、
前記マッピング情報に基づいて前記少なくとも1つのSAIをサポートする前記1つまたは複数のネイバリングセルを決定することと、
を行うように構成された、C12に記載のUE。
[C14]
前記SAIインデックスの前記マッピング領域が前記SAIインデックスの最上位ビット(MSB)領域に対応する、C13に記載のUE。
[C15]
前記MSB領域が複数の拡張ビットを備え、前記マッピング領域が前記複数の拡張ビットのうちの1つまたは複数に対応する、C14に記載のUE。
[C16]
前記マッピング領域が前記1つまたは複数のネイバリングセルの各々について1ビットを備える、C13に記載のUE。
[C17]
ネイバリングセルに対応するビットの値は、そのネイバリングセルが前記少なくとも1つのSAIをサポートするかどうかを示す、C16に記載のUE。
[C18]
関心インジケーションメッセージを前記サービングセルに送るための手段をさらに備え、前記関心インジケーションメッセージは、前記UEがそれにハンドオーバすることを希望するネイバリングセルの物理セル識別情報(PCI)を含む、C12に記載のUE。
[C19]
前記関心インジケーションメッセージが、前記PCIに対応する前記ネイバリングセル上でキャリアアグリゲーションサポートを開始するためのキャリアアグリゲーションインデックス(CAI)をさらに含む、C18に記載のUE。
[C20]
前記CAIが、前記ネイバリングセルのための選好される機能を前記サービングセルのネットワークエンティティに示し、前記選好される機能が、2次コンポーネントキャリアとしてのサービス、1次コンポーネントキャリアとしてのサービス、またはダウンリンク専用キャリアを指す構成可能な2次セルとしてのサービスのうちの1つである、C19に記載のUE。
[C21]
SAIの前記リストがセルのセットに関連付けられ、セルの前記セット中の各セルが物理セル識別情報(PCI)によって識別される、C12に記載のUE。
[C22]
ネイバリングセルの前記リストが、前記UEによって受信された第1のシステム情報メッセージ中に含まれるインデックスに基づいて取得され、前記インデックスが、SAIの前記リスト中の少なくとも1つのSAIについて、前記少なくとも1つのSAIをサポートするPCIのセットを暗黙的に定義する、C21に記載のUE。
[C23]
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、
前記UEがキャンプオンされたサービングセルのネイバリングセルのリストを受信することと、
サービスエリア識別子(SAI)のリストを受信することと、SAIの前記リストが、前記サービングセルと、前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIを含み、少なくとも1つのSAIが、ネイバリングセルの前記リスト中に含まれる前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に前記少なくとも1つのSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされ、
前記少なくとも1つのSAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために前記少なくとも1つのSAIを処理することと、
を行うように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、UE。
[C24]
前記少なくとも1つのSAIが、複数のビットを備えるSAIインデックスの10進値または16進値のうちの1つとしてフォーマットされ、前記マッピング情報が前記SAIインデックスのマッピング領域中に含まれ、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのSAIを前記SAIインデックスに変換することと、
前記マッピング領域から前記マッピング情報を取得することと、
前記マッピング情報に基づいて前記少なくとも1つのSAIをサポートする前記1つまたは複数のネイバリングセルを決定することと、
によって前記少なくとも1つのSAIを処理する、C23に記載のUE。
[C25]
前記SAIインデックスの前記マッピング領域が前記SAIインデックスの最上位ビット(MSB)領域に対応する、C24に記載のUE。
[C26]
前記MSB領域が複数の拡張ビットを備え、前記マッピング領域が前記複数の拡張ビットのうちの1つまたは複数に対応する、C25に記載のUE。
[C27]
前記マッピング領域が前記1つまたは複数のネイバリングセルの各々について1ビットを備える、C24に記載のUE。
[C28]
ネイバリングセルに対応するビットの値は、そのネイバリングセルが前記少なくとも1つのSAIをサポートするかどうかを示す、C27に記載のUE。
[C29]
前記少なくとも1つのプロセッサが、関心インジケーションメッセージを前記サービングセルに送るように構成され、前記関心インジケーションメッセージは、前記UEがそれにハンドオーバすることを希望するネイバリングセルの物理セル識別情報(PCI)を含む、C23に記載のUE。
[C30]
前記関心インジケーションメッセージが、前記PCIに対応する前記ネイバリングセル上でキャリアアグリゲーションサポートを開始するためのキャリアアグリゲーションインデックス(CAI)をさらに含む、C29に記載のUE。
[C31]
前記CAIが、前記ネイバリングセルのための選好される機能を前記サービングセルのネットワークエンティティに示し、前記選好される機能が、2次コンポーネントキャリアとしてのサービス、1次コンポーネントキャリアとしてのサービス、またはダウンリンク専用キャリアを指す構成可能な2次セルとしてのサービスのうちの1つである、C30に記載のUE。
[C32]
SAIの前記リストがセルのセットに関連付けられ、セルの前記セット中の各セルが物理セル識別情報(PCI)によって識別される、C23に記載のUE。
[C33]
ネイバリングセルの前記リストが、前記UEによって受信された第1のシステム情報メッセージ中に含まれるインデックスに基づいて取得され、前記インデックスが、SAIの前記リスト中の少なくとも1つのSAIについて、前記少なくとも1つのSAIをサポートするPCIのセットを暗黙的に定義する、C32に記載のUE。
[C34]
ユーザ機器(UE)のワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、
前記UEがキャンプオンされたサービングセルのネイバリングセルのリストを受信することと、
サービスエリア識別子(SAI)のリストを受信することと、SAIの前記リストが、前記サービングセルと、前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされるSAIを含み、少なくとも1つのSAIが、ネイバリングセルの前記リスト中に含まれる前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に前記少なくとも1つのSAIをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされ、
前記少なくとも1つのSAIをサポートする1つまたは複数のネイバリングセルを決定するために前記少なくとも1つのSAIを処理することと、
を行うためのコードを備える、コンピュータ可読媒体。
[C35]
サービングセルをサポートするネットワークコンポーネントのワイヤレス通信の方法であって、
前記サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含めることと、
サービスエリア識別子(SAI)のリストを第2のシステム情報メッセージ中に含めることと、SAIの前記リストが、前記サービングセルと、前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされる複数のSAIを含み、
ここにおいて、前記複数のSAIのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルの前記リスト中に含まれる前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に前記複数のSAIのうちの前記少なくとも1つをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされ、
を備える、方法。
[C36]
前記第1のシステム情報メッセージと前記第2のシステム情報メッセージとが同じメッセージである、C35に記載の方法。
[C37]
前記同じメッセージがシステム情報ブロック(SIB)を備える、C36に記載の方法。
[C38]
前記SIBがSIB15である、C37に記載の方法。
[C39]
前記第1のシステム情報メッセージと前記第2のシステム情報メッセージとが異なるメッセージである、C35に記載の方法。
[C40]
前記第1のシステム情報メッセージがSIB4およびSIB5のうちの1つを備え、前記第2のシステム情報メッセージがSIB15を備える、C39に記載の方法。
[C41]
前記複数のSAIのうちの前記少なくとも1つが、複数のビットを備えるSAIインデックスの10進値または16進値のうちの1つとしてフォーマットされ、
前記マッピング情報が前記SAIインデックスのマッピング領域中に含まれる、
C35に記載の方法。
[C42]
前記マッピング領域が前記SAIインデックスの最上位ビット(MSB)領域に対応する、C41に記載の方法。
[C43]
サービングセルをサポートするネットワークコンポーネントのワイヤレス通信のための装置であって、
前記サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含めるための手段と、
サービスエリア識別子(SAI)のリストを第2のシステム情報メッセージ中に含めるための手段と、SAIの前記リストが、前記サービングセルと、前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされる複数のSAIを含み、
ここにおいて、前記複数のSAIのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルの前記リスト中に含まれる前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に前記複数のSAIのうちの前記少なくとも1つをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされ、
を備える、装置。
[C44]
前記第1のシステム情報メッセージと前記第2のシステム情報メッセージとが同じメッセージである、C43に記載の装置。
[C45]
前記同じメッセージがシステム情報ブロック(SIB)を備える、C44に記載の装置。
[C46]
前記SIBがSIB15である、C45に記載の装置。
[C47]
前記第1のシステム情報メッセージと前記第2のシステム情報メッセージとが異なるメッセージである、C43に記載の装置。
[C48]
前記第1のシステム情報メッセージがSIB4およびSIB5のうちの1つを備え、前記第2のシステム情報メッセージがSIB15を備える、C47に記載の装置。
[C49]
前記複数のSAIのうちの前記少なくとも1つが、複数のビットを備えるSAIインデックスの10進値または16進値のうちの1つとしてフォーマットされ、
前記マッピング情報が前記SAIインデックスのマッピング領域中に含まれる、
C43に記載の装置。
[C50]
前記マッピング領域が前記SAIインデックスの最上位ビット(MSB)領域に対応する、C49に記載の装置。
[C51]
ワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合され、
サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含めることと、
サービスエリア識別子(SAI)のリストを第2のシステム情報メッセージ中に含めることと、SAIの前記リストが、前記サービングセルと、前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされる複数のSAIを含み、
ここにおいて、前記複数のSAIのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルの前記リスト中に含まれる前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に前記複数のSAIのうちの前記少なくとも1つをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされ、
を行うように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、装置。
[C52]
前記第1のシステム情報メッセージと前記第2のシステム情報メッセージとが同じメッセージである、C51に記載の装置。
[C53]
前記同じメッセージがシステム情報ブロック(SIB)を備える、C52に記載の装置。
[C54]
前記SIBがSIB15である、C53に記載の装置。
[C55]
前記第1のシステム情報メッセージと前記第2のシステム情報メッセージとが異なるメッセージである、C51に記載の装置。
[C56]
前記第1のシステム情報メッセージがSIB4およびSIB5のうちの1つを備え、前記第2のシステム情報メッセージがSIB15を備える、C55に記載の装置。
[C57]
前記複数のSAIのうちの前記少なくとも1つが、複数のビットを備えるSAIインデックスの10進値または16進値のうちの1つとしてフォーマットされ、
前記マッピング情報が前記SAIインデックスのマッピング領域中に含まれる、
C51に記載の装置。
[C58]
前記マッピング領域が前記SAIインデックスの最上位ビット(MSB)領域に対応する、C57に記載の装置。
[C59]
サービングセルをサポートするネットワークコンポーネントのワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、
前記サービングセルのネイバリングセルのリストを第1のシステム情報メッセージ中に含めることと、
サービスエリア識別子(SAI)のリストを第2のシステム情報メッセージ中に含めることと、SAIの前記リストが、前記サービングセルと、前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数とによってサポートされる複数のSAIを含み、
ここにおいて、前記複数のSAIのうちの少なくとも1つが、ネイバリングセルの前記リスト中に含まれる前記ネイバリングセルのうちの1つまたは複数に前記複数のSAIのうちの前記少なくとも1つをマッピングするマッピング情報を含むようにフォーマットされ、
を行うためのコードを備える、コンピュータ可読媒体。