JP6594820B2 - 半導体装置およびそれを用いたアクティブマトリクス基板 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、例えば表示装置に適用される半導体装置およびそれを用いたアクティブマトリクス基板に関する。
例えばテレビ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の表示装置において、画素領域を構成するための薄膜トランジスタおよびキャパシタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記のような表示装置において、キャパシタの電気容量が電圧依存性を有すると、画素領域の画質の劣化を引き起こすおそれがある。
特開2012−212077号公報
そこで、本実施形態は、キャパシタの電気容量の電圧依存性を低減できる半導体装置およびそれを用いたアクティブマトリクス基板を提供する。
実施形態に係る半導体装置は、絶縁基板と、前記絶縁基板上に設けられ、少なくとも窒素を含み、水素を拡散する材料である第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上方に設けられ、第1酸化物半導体層を備えた薄膜トランジスタと、前記第1絶縁層の上方に設けられ、第2酸化物半導体層を備えたキャパシタと、少なくとも前記薄膜トランジスタの第1絶縁層と前記第1酸化物半導体層との間に設けられ、前記水素のバリアとしての第2絶縁と、を具備する。
実施形態に係る半導体装置は、絶縁基板と、前記絶縁基板上に設けられ、少なくとも窒素を含み、水素を拡散する材料である第1絶縁層と、前記第1絶縁層上に設けられ、前記水素のバリアとしての第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に設けられ、第1酸化物半導体層を備えた薄膜トランジスタと、前記第2絶縁層上に設けられ、第2酸化物半導体層を備えたキャパシタと、を具備し、前記第1酸化物半導体層の下方の前記第1絶縁層の膜厚は、前記第2酸化物半導体層の下方の前記第1絶縁層の膜厚よりも薄い。
第1実施形態に係るアクティブマトリクス基板に適用される半導体装置の一例を概略的に示す断面図。 図1に示すキャパシタの電圧と電気容量との関係を説明するための図。 図1に示す半導体装置の製造方法の一例を示す断面図。 図3に続く製造工程を示す断面図。 図4に続く製造工程を示す断面図。 図5に続く製造工程を示す断面図。 図6に続く製造工程を示す断面図。 図7に続く製造工程を示す断面図。 図8に続く製造工程を示す断面図。 変形例1に係るアクティブマトリクス基板に適用される半導体装置の製造方法の一例を示す断面図。 図10に続く製造工程を示す断面図。 図11に続く製造工程を示す断面図。 変形例2に係るアクティブマトリクス基板に適用される半導体装置の一例を概略的に示す断面図。 第2実施形態に係るアクティブマトリクス基板に適用される半導体装置を示す断面図。 図14に示す半導体装置の製造方法の一例を示す断面図。 図15に続く製造工程を示す断面図。 図16に続く製造工程を示す断面図。 第1、第2実施形態および変形例1、2に係る半導体装置を用いたアクティブマトリクス基板が適用される表示装置の一例を概略的に示すブロック図。 図18に示す画素領域の一例を概略的に示す等価回路図。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、図面は、説明をより明確にするために模式的に表されている。このため、実際の態様と各部の幅、厚さ、形状等が異なる場合があるが、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明を適宜省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1乃至図9を用い、第1実施形態に係るアクティブマトリクス基板に適用される半導体装置について説明する。
[1.構成]
1−1.断面構成
図1を用い、第1実施形態に係るアクティブマトリクス基板に適用される半導体装置1Aについて説明する。図1は、第1実施形態に係るアクティブマトリクス基板に適用される半導体装置1Aの一例を概略的に示す断面図である。図1において、絶縁基板10の基板面と平行な水平方向をX方向とし、X方向とほぼ直角に交差する方向をY方向として示す。尚、ここでは、半導体装置1Aは、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)表示装置を一例に挙げて説明するが、後述するように、これに限定されることはない。
図1に示すように、半導体装置1Aは、絶縁基板10を含む基板上に設けられた薄膜トランジスタTrAおよびキャパシタCsを備える。
基板は、絶縁基板10と、絶縁基板10上に設けられ絶縁基板10内の不純物の拡散を防止するための下地層(アンダーコート層)19と、により構成される。
絶縁基板10は、画素領域DAを含み、例えばガラス、樹脂等の絶縁材料により形成される。また、絶縁基板10は、画素領域DAの周辺の周辺回路領域を含んでもよい。
下地層(アンダーコート層)19は、画素領域DAの薄膜トランジスタTrAに設けられる下地層19Aと、画素領域DAのキャパシタCsに設けられる下地層19Cとを含む。薄膜トランジスタTrAの下地層19Aは、絶縁基板10上に設けられる第1絶縁層11と、第1絶縁層11上に設けられる第2絶縁層12Aとを備える。キャパシタCsの下地層19Cは、絶縁基板10上に設けられる第1絶縁層11と、第1絶縁層11上に設けられる第2絶縁層12Cとを備える。
第1絶縁層11は、少なくとも窒素(N)を含む絶縁材料で形成される。第1絶縁層11は、例えばシリコン窒化(Si)膜またはシリコン酸窒化(SiON)膜等により形成される。また、第1絶縁層11の膜厚T11は、例えば200nm程度であり、画素領域DAにおいて、実質的に等しい(均一の)膜厚となるように設けられる。
第2絶縁層12A,12Cは、例えばシリコン酸化膜(SiO)等により形成される。第2絶縁層12Aの膜厚T12Aは、200nm程度である。第2絶縁層12Cの膜厚T12Cは、例えば50nmから100nm程度である。従って、薄膜トランジスタTrAの第2絶縁層12Aの膜厚T12Aは、キャパシタCsの第2絶縁層12Cの膜厚T12Cよりも厚くなるように構成(T12A>T12C)される。その結果、薄膜トランジスタTrAの下地層19Aの膜厚TAは、キャパシタCsの下地層19Cの膜厚TCよりも厚くなるように構成(TA>TC)される。尚、後述するように、キャパシタCsの下部電極となる酸化物半導体層13Cは極力導体であることが理想的である。そのため、第2絶縁層12Aは、少なくとも第1絶縁層11Aと酸化物半導体層13Aとの間に設けられていればよい。
(薄膜トランジスタTrA、キャパシタCs)
薄膜トランジスタTrAは、例えばn型のトップゲート型の薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)である。薄膜トランジスタTrAおよびキャパシタCsは、第2半導体層12A,12C上に設けられる酸化物半導体層13A,13Cを備える。薄膜トランジスタTrAの酸化物半導体層13Aは、図示しないソース/ドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域との間に設けられたチャネル領域とを含む。キャパシタCsの酸化物半導体層13Cは、キャパシタCsの一方の電極(下部電極)として働く。
酸化物半導体層13A,13Cは、例えば酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO)等の透明アモルファス半導体(TAOS;Transparent Amorphous Oxide Semiconductor)により形成される。尚、酸化物半導体層13A,13Cを形成する材料は、例えばインジウム(In)、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)の少なくとも1つを含んでいればよく、例えば酸化インジウムガリウム(IGO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛スズ(ZnSnO)、酸化亜鉛(ZnO)等でもよい。
後述するように、キャパシタの酸化物半導体層13Cは、薄膜トランジスタTrAの酸化物半導体層13Aに比べてより低抵抗化されており、実質的に導体化されている。そのため、キャパシタCsの酸化物半導体層13Cの電気抵抗CRは、薄膜トランジスタTrAの酸化物半導体層13Aの電気抵抗ARよりも低くなるように構成(CR<AR)される。
酸化物半導体層13Aのチャネル領域上には、例えばシリコン酸化(SiO)膜等により形成されたゲート絶縁膜14Aが設けられる。
ゲート絶縁膜14A上には、ゲート電極15Aが設けられる。ゲート電極15Aは、例えばチタン、アルミニウム、および窒化モリブデンなどの金属膜の積層構造により形成される。
酸化物半導体層13C上には、例えばシリコン酸化(SiO)膜等により形成されたキャパシタ絶縁膜14Cが設けられる。
キャパシタ絶縁膜14C上には、キャパシタCsの他方の電極(上部電極)15Cが設けられる。電極15Cは、例えばチタン、アルミニウム、および窒化モリブデンなどの金属膜の積層構造により形成される。尚、ゲート電極15AおよびキャパシタCsの他方の電極15Cは、例えばアルミニウム(Al)の合金、銅(Cu)、銅(Cu)のその他、これらの合金等であってもよい。
第1トランジスタTrA上およびキャパシタCs上を覆うように、例えばシリコン酸化膜等により形成された層間絶縁膜16、18が設けられる。第1トランジスタTrAの層間絶縁膜16、18中において、酸化物半導体層13Aの各ソース/ドレイン領域上にソース/ドレインコンタクト配線17がそれぞれ設けられる。
尚、ここでは図示しないが、半導体装置1Aは、層間絶縁膜18上に更に対応基板等を備えてもよい。
1−2.キャパシタの電気容量の電圧依存特性
図2を用いて上記構成のキャパシタCsの電気容量の電圧依存特性について説明する。図2は、キャパシタCsの電気容量の電圧依存特性を説明するための図であって、キャパシタに印加される電圧Vと電気容量Cとの関係を示している。ここで、図中の実線で示す特性C−Csは、本実施形態に係るキャパシタCsの電気容量の電圧依存特性を示す。破線で示す特性C−CAは、導体化(低抵抗化)されていない酸化物半導体(例えば、酸化物半導体層13A等)を一方の電極とする比較例に係るキャパシタCAの電気容量の電圧依存特性を示す。
図2に示すように、本実施形態に係るキャパシタCsの特性C−Csは、キャパシタCsに与える電圧Vにかかわらず、ほぼ一定の高い電気容量C1を示す。そのため、特性C−Csは、電気容量Cの電圧依存性がほとんどなく、電気容量Cの変動がほとんどないことが分かる。
比較例に係るキャパシタCAの特性C−CAは、電圧Vの値が0を境に負から正に変化すると、電気容量が容量C1まで急激に増大する。特性C−CAは、上記のような電気容量Cの電圧依存性を有するため、印加した電圧Vに対する電気容量Cの変動が非常に大きい。このような電圧依存性を有する比較例に係るキャパシタCAを、画素を構成する容量素子に適用すると、当該容量変動によって利用できる電気容量が不安定となるため、画素領域の画質の劣化を引き起こすおそれがある点で不利である。
これに対して、本実施形態に係るキャパシタCsの特性C−Csは、キャパシタCsに与える電圧Vにかかわらず、ほぼ一定の高い電気容量C1を示すため、電気容量Cの電圧依存性がほとんどなく、電気容量Cの変動もほとんどない。そのため、本実施形態に係るキャパシタCsを、例えば画素を構成する容量素子に適用した場合、印加電圧による容量変動がほとんどなく、安定であるため、画素領域の画質を向上できる点で有利である。
[2.製造方法]
次に、図3乃至図9を用い、第1実施形態に係る半導体装置1Aの製造方法について説明する。
図3に示すように、少なくとも画素領域DAの絶縁基板10上に、例えばプラズマ化学的気相成長法(プラズマCVD法)を用いて、200nm程度の膜厚T11のシリコン窒化膜を堆積し、第1絶縁層11を形成する。上記プラズマCVD法により第1絶縁層11を形成する際、成膜温度は300℃から400℃程度であって、例えばシラン(SiH),アンモニア(NH)等の水素(H)を含む反応ガスを用いて発生させたプラズマを利用する。そのため、第1絶縁層11は、上記反応ガス中の水素(H)の一部を含んだ状態で形成される。
続いて、図4に示すように、画素領域DAの第1絶縁層11上に、例えばプラズマCVD法を用いて、200nm程度の膜厚T12Aのシリコン酸化膜を堆積し、第2絶縁層12を形成する。同様に、プラズマCVD法により第2絶縁層12を形成する際、例えばシラン(SiH)、一酸化二窒素(NO)等の水素(H)を含む反応ガスを用いて発生させたプラズマを利用する。そのため、第2絶縁層12を形成する際でも同様に、第1絶縁層11は、上記反応ガス中の水素(H)の一部を含む。
続いて、第2絶縁層12上の全面上にフォトレジスト20を塗布し、キャパシタCsが形成される第2絶縁層12の表面上が露出するように、フォトレジスト20をパターニングする。続いて、パターニングされたフォトレジスト20をマスクとして、例えばRIE法のドライエッチングや所定のウェットエッチング等のエッチングを行い、キャパシタCsが形成される第2絶縁層12Cの膜厚T12Cを得るため、第2絶縁層12CをY方向に例えば50nmから100nm程度となるまで薄膜化する。その結果、キャパシタCsが形成される第2絶縁層12Cの膜厚T12Cは、薄膜トランジスタTrAの第2絶縁層12Aの膜厚T12Aよりも、薄く(T12C<T12A)形成される。
続いて、図5に示すように、フォトレジスト20を除去し、薄膜トランジスタTr1が形成される第1、第2絶縁層11、12Aにより構成される下地層19Aと、キャパシタCsが形成される第1、第2絶縁層11、12Cにより構成される下地層19Cとを形成する。その結果、下地層19Aの膜厚TAは、下地層19Cの膜厚TCよりも、厚く(TA>TC)形成される。
続いて、図6に示すように、第2絶縁層12A、12C上に、例えばスパッタ法を用いてインジウム(In)、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)の少なくとも1つを含み、所望の形状にパターニングされた酸化物半導体層13A、13Cを形成する。
この工程の際の第1絶縁層11の温度は、成膜温度である300℃から400℃程度となる。そのため、第1絶縁層11に含まれていた水素(H)が、第1絶縁層11から周囲に拡散する。ここで、酸化物半導体層13A下の第2絶縁層12Aの膜厚T12Aは、酸化物半導体層13A下の第2絶縁層12Cの膜厚T12Cの膜厚よりも、厚く(T12A>T12C)形成されている。そのため、酸化物半導体層13A下では、第2絶縁層12Aが拡散された水素のバリアとして働き、拡散された水素が酸化物半導体層13Aへ拡散することを防止する。
一方、酸化物半導体層13C下では、第2絶縁層12Cの膜厚が薄いため、拡散された水素が酸化物半導体層13Cに到達する。そのため、酸化物半導体層13Cに到達した水素により、酸化物半導体層13Cは、酸化物半導体層13Aと比較して、そのキャリア密度がより増大され、導体化される。
尚、酸化物半導体層13Cへの水素拡散は、キャパシタCsの電気容量の電圧依存特性を制御するためであり、水素は、酸化物半導体層13Cの下面に限らず、酸化物半導体層13C内の全体的に拡散し得る。また、上記第1絶縁層11からの水素の拡散は、酸化物半導体層13A、13Cの形成工程に限定されるものではない。第1絶縁層11の温度が成膜温度である300℃から400℃程度となる工程であれば、同様に第1絶縁層11から水素が拡散し得る。例えば、後述するように、薄膜トランジスタTrAおよびキャパシタCsを形成した後のアニール処理を利用することにより、キャパシタCsの電圧依存特性を制御してもよい。
続いて、全面上に、例えばCVD法を用いて、酸化物半導体層13A、13C上を覆うゲート絶縁膜となるためのシリコン酸化膜を形成する。続いて、形成したシリコン酸化膜上に、例えばスパッタ法を用いて、ゲート電極となるための金属膜を形成する。金属膜は、例えばチタン、アルミニウム、および窒化モリブデンの積層構造により形成される。
続いて、図7に示すように、金属膜上に、酸化物半導体層13Aのほぼ中央および酸化物半導体層13C上と対応してパターニングされたフォトレジスト(図示せず)をマスクとして、例えば所定のエッチング処理を行い、ゲート電極15Aおよび電極15Cを形成する。続いて、所定のドライエッチング等を用い、シリコン酸化膜をエッチングし、ゲート絶縁膜14Aおよびキャパシタ絶縁膜14Cを形成する。このエッチング工程の際、ゲート電極15Aおよびゲート絶縁膜14Aが形成されない領域では、酸化物半導体層13Aがオーバーエッチされる。酸化物半導体層13Aがオーバーエッチされた領域では、酸素欠損が生成され、nチャネルMOSトランジスタのキャリア密度が高く、低抵抗化されたソース/ドレイン領域が形成される。また、酸化物半導体層13Aのうちオーバーエッチされない領域、すなわちゲート絶縁膜14Aに覆われた領域は、ソース/ドレイン領域よりキャリア密度が低いチャネル領域が形成される。
続いて、図8に示すように、全面上に、例えばCVD法を用いて、ゲート電極15上を覆うようにシリコン酸化膜を形成し、層間絶縁膜16を形成する。続いて、層間絶縁膜16中に、例えばRIE法等を用いて、酸化物半導体層13Aの各ソース/ドレイン領域上まで達するコンタクトホール161をそれぞれ形成する。
続いて、図9に示すように、各コンタクトホール161中に、例えばスパッタ法等を用いて、モリブデン、アルミニウム、および窒化モリブデン等の積層構造からなる金属膜を埋め込み、ソース/ドレイン領域のコンタクト配線17をそれぞれ形成する。続いて、全面上に、例えば同様の工程により、シリコン酸化膜を形成し、図示しない層間絶縁膜18を形成する。
以上の製造方法により、図1に示す薄膜トランジスタTrAおよびキャパシタCsを備える半導体装置1Aを製造する。
[作用効果]
以上説明したように、第1実施形態に係るキャパシタCsの第2絶縁層12Cの膜厚T12Cは、薄膜トランジスタTrAの第2絶縁層12Aの膜厚T12Aよりも薄くなるように構成(T12C<T12A)される。その結果、薄膜トランジスタTrAの下地層19Aの膜厚TAは、キャパシタCsの下地層19Cの膜厚TCよりも厚くなるように構成(TA>TC)される。
上記構成において、図6に示した酸化物半導体層13A、13Cの形成工程の際、酸化物半導体層13A下では、第2絶縁層12Aが第1絶縁層11から拡散された水素のバリアとして働き、酸化物半導体層13Aへ水素が拡散することを防止する。一方、酸化物半導体層13C下では、第2絶縁層12Cの膜厚が薄いため、第1絶縁層11から拡散された水素が酸化物半導体層13Cに到達する。酸化物半導体層13Cに到達した水素により、酸化物半導体層13Cを酸化物半導体層13Aと比較してより低抵抗化させ、導体化させる。
このようにすることで、画素領域DAにおいて、例えば互いに隣接して配置される薄膜トランジスタTrAおよびキャパシタCsの酸化物半導体層13A、13Cのキャリア密度を作り分けることができる。そのため、キャパシタCsの酸化物半導体層13Cは、薄膜トランジスタTrAの酸化物半導体層13Aと比較してより低抵抗化でき、導体化させることができる。
上記構成によれば、例えば図2に示したように、キャパシタCsの特性C−Csは、キャパシタCsに与える電圧Vにかかわらず、ほぼ一定の高い電気容量C1を示すため、電気容量Cの電圧依存性がほとんどなく、電気容量Cの変動もほとんどない。そのため、後述するように、本実施形態に係るキャパシタCsを、画素を構成する容量素子に適用すると、容量変動がなく利用できる電気容量も安定的であるため、画素領域の画質を向上できる点で有利である。
しかも、酸化物半導体層13A、13Cのキャリア密度を作り分けることに際しては、図4に示したエッチング処理において、例えばエッチング時間等を制御することにより、第2絶縁層12Cの膜厚T12Cの薄膜化を制御するだけでよい。すなわち、後にキャパシタCsが形成される領域に対応する第2絶縁層12Cのエッチング時間を制御し、膜厚T12Aを例えば50nm程度まで薄膜化するだけでよく、例えばキャパシタCsに導電層を追加するための成膜工程が不要である。このように、本実施形態では、下地層19Cを構成する第2絶縁層12Cの膜厚を制御することで、成膜工程の回数を増加させることなく、酸化物半導体層13Cを導体化することが可能となる。その結果、製造コストの低減に対しても有利である。
(変形例1)
図10乃至図12を用いて、第1実施形態に係る半導体装置1Aの他の製造方法について説明する。構成に関しては、第1実施形態と実質的に同様であるため、その詳細な説明を省略する。
[製造方法]
図10に示すように、画素領域DAの絶縁基板10上に、例えばプラズマCVD法を用いて、200nm程度の膜厚T11のシリコン窒化膜を堆積し、第1絶縁層11を形成する。
続いて、画素領域DAの第1絶縁層11上に、例えばプラズマCVD法を用いて、100nm程度の膜厚T121のシリコン酸化膜を堆積し、絶縁層121を形成する。
続いて、図11に示すように、全面上にフォトレジスト21を塗布し、キャパシタCsが形成される絶縁層121の表面上が露出するように、フォトレジスト21をパターニングする。続いて、パターニングしたフォトレジスト21をマスクとして、Y方向に例えばRIE法等のエッチングを第1絶縁層11の表面上まで行い、キャパシタCsが形成される絶縁層121を除去する。
続いて、図12に示すように、フォトレジスト21を除去し、画素領域DAの全面上に、例えばプラズマCVD法を用いて、100nm程度の膜厚T122のシリコン酸化膜を堆積し、絶縁層122を形成する。
その結果、キャパシタCsが形成される領域では、第1絶縁層11と、第2絶縁層122(12C)とにより構成される下地層19Cを形成する。薄膜トランジスタTrAが形成される領域では、第1絶縁層11と、第2絶縁層121,122(12A)とにより構成される下地層19Aを形成する。そのため、下地層19Cの膜厚TCは、下地層19Aの膜厚TAよりも、薄く(TC<TA)形成される。
その後、上述した第1実施形態の製造方法と同様の製造方法を用い、半導体装置1Aを製造する。
[作用効果]
変形例1の構成およびその製造方法によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、変形例1では、キャパシタCsが形成される領域の絶縁層121を除去した後、画素領域DAの全面上に絶縁層122を形成する(図11、図12)。このように、キャパシタCsが形成される領域の絶縁層121を除去し、第2絶縁層122を形成することにより、エッチングにより膜厚を制御する場合に比べて確実に膜厚差(TA>TC)を形成することができる。そのため、酸化物半導体層13Cをより確実に抵抗化でき、キャパシタCsの電気容量の電圧依存性をより確実に持たないようにできる点で有利である。
(変形例2(下地層が第2絶縁層を備えない一例))
図13を用い、第1実施形態の変形例2に係る半導体装置1Bについて説明する。変形例2に係る半導体装置1Bは、キャパシタCsの下地層19Cが第2絶縁層12を備えない一例に関する。図13は、変形例2に係るアクティブマトリクス基板に適用される半導体装置1Bの一例を概略的に示す断面図である。
[構成]
図13に示すように、変形例2に係る半導体装置1Bは、第1実施形態および変形例1と比較し、下地層19Cが第2絶縁層12Aを備えておらず、下地層19Cが第1絶縁層11のみで構成される。換言すると、変形例2に係るキャパシタCsの下地層19Aの第2絶縁層12Cの膜厚は、実質的に0である。
その他の構成は、第1実施形態および変形例1と実施的に同様であるため、その詳細な説明を省略する。
[製造方法]
製造方法に関しては、第1実施形態と比較し、図4に示したエッチング工程において、例えばエッチング時間を第1実施形態よりもより長く制御し、第1絶縁層11の表面上が露出するまで、キャパシタCsの第2絶縁層12Cをエッチングする点で相違する。換言すると、このエッチング工程において、第2絶縁層12Cの膜厚T12Cが、実質的に0となるまでエッチングを継続する。
その他の構成は、第1実施形態および変形例1と実質的に同様であるため、その詳細な説明を省略する。
[作用効果]
変形例2に係る半導体装置1Bでは、キャパシタCsの下地層19Cが第2絶縁層12Cを備えておらず、下地層19Cが第1絶縁層11のみで構成される。
そのため、キャパシタCsの下地層19Cは、第1絶縁層11から拡散する水素を防止するためのバリアとして働く第2絶縁層12を備えていない。従って、第1絶縁層11から拡散した水素は、直接的に酸化物半導体層13Cに拡散する。その結果、変形例2に係る酸化物半導体層13Cは、第1実施形態および変形例1と比較して、よりキャリア密度が増大して低抵抗化され、より導体化される。このように、変形例2では、より直接的かつ確実に酸化物半導体層13Cを導体化でき、キャパシタCsの電気容量の電圧依存特性を抑制できる点で有利である。
また、キャパシタCsの第2絶縁層12Cを全て除去するため、第1の実施形態に比べて、薄い第2絶縁層12Cを残す制御が不要である。したがって、第1の実施形態に比べて製造を容易化することが可能である。
(第2実施形態(水素の発生源としての第1絶縁層の膜厚を制御する一例))
図14乃至図17を用い、第2実施形態に係る半導体装置1Cの構成およびその製造方法について説明する。第2実施形態は、水素(H)の発生源としての第1絶縁層11の膜厚を制御する一例に関する。この説明に関し、第1実施形態と実質的に重複する部分の詳細な説明を省略する。
[構成]
第1実施形態では、水素の発生源としての第1絶縁層11の膜厚T11は、画素領域DAにおいて等しい(均一)であり、水素の拡散を防止するためのバリア層としての第2絶縁層12の膜厚T12に差を設けていた。
これに対して、図14に示す第2実施形態では、キャパシタCsが形成される領域の第1絶縁層11Cの膜厚T11Cは、薄膜トランジスタTrAが形成される領域の第1絶縁層11Aの膜厚T11Aよりも、厚くなるように構成(T11C>T11A)される。一方、第2絶縁層12の膜厚T12は、画素領域DAにおいて実質的に均一である。その結果、第2実施形態では、下地層19Aの膜厚TAは、下地層19Cの膜厚TCよりも、薄くなるように構成(TA<TC)される。
上記のように下地層19A,19Cが構成されることで、キャパシタCs下の第1絶縁層11Aから発生する水素(H)の量は、薄膜トランジスタTrAの第1絶縁層11Aから発生する水素(H)の量よりも多くなる。一方、当該水素(H)の拡散を防止するバリア層としての第2絶縁層12の膜厚T12は、画素領域DAで等しい(均一)である。
そのため、キャパシタCsの酸化物半導体層13Cは、薄膜トランジスタTrAの酸化物半導体層13Aに比べ、キャリア密度が増大し、低抵抗化される。その結果、同様に、キャパシタCsが電気容量Cの電圧依存性を持たないように設けることができる。
その他の構成については、実質的に第1実施形態と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
[製造方法]
次に、図15乃至図17を用い、第2実施形態に係る半導体装置1Cの製造方法について説明する。
図15に示すように、画素領域DAの絶縁基板10上に、例えばプラズマCVD法を用いて、200nm程度の膜厚T11Cのシリコン窒化(SiN)膜を堆積し、第1絶縁層11を形成する。同様に、第1絶縁層11を形成する際、成膜温度は300℃から400℃程度であって、プラズマCVDの反応ガスとして水素(H)を用いる。そのため、第1絶縁層11は、上記水素(H)を含んだ状態で形成される。
続いて、全面上にフォトレジスト22を塗布し、薄膜トランジスタTrAの第1絶縁層11の表面上が露出するように、フォトレジスト22をパターニングする。続いて、パターニングしたフォトレジスト22をマスクとして、例えばRIE法等のエッチングを行い、エッチング時間等を制御し、薄膜トランジスタTrAの第1絶縁層11Aの膜厚T11Aを、Y方向に例えば100nm程度まで薄膜化する。
続いて、図16に示すように、フォトレジスト22を除去する。その結果、薄膜トランジスタTrAの第1絶縁層11Aの膜厚T11Aを、キャパシタCsの第1絶縁層11Cの膜厚T11Cよりも、薄くなるように(T11A<T11C)形成する。
続いて、図17に示すように、同様に、形成した画素領域DAの第1絶縁層11A,11C上に、例えばプラズマCVD法を用いて、200nm程度の膜厚T12のシリコン酸化膜を堆積し、第2絶縁層12を形成する。その結果、画素領域DAにおいて、第1、第2絶縁層11A、12により構成される下地層19Aと、第1、第2絶縁層11C、12により構成される下地層19Cとを形成する。従って、下地層19Aの膜厚TAは、下地層19Cの膜厚TCよりも、薄くなるように(TA<TC)形成される。
以後、上記と同様の製造方法を用い、第2実施形態に係る半導体装置1Cを製造する。
[作用効果]
第2実施形態の構成および製造方法によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、必要に応じて、第2実施形態を適用することが可能である。
(適用例(有機EL表示装置))
図18および図19を用い、第1、第2実施形態および変形例1、2に係る半導体装置1Aから1Cが適用され得る表示装置の一例を説明する。図18に示す表示装置1は、例えば有機EL素子を有するアクティブマトリクス型の有機EL表示装置である。尚、ここで説明する有機EL表示装置1は、一例であって、これに限定されない。
[表示装置の全体構成]
図18を用い、表示装置1の全体構成について説明する。図18は、第1、第2実施形態および変形例1に係るアクティブマトリクス基板が適用される表示装置1の一例を概略的に示すブロック図である。図示するように、表示装置1は、画素領域DAと、画素領域DAの周辺の周辺回路領域PAに配置される駆動部とを備える。駆動部は、第1走査線駆動回路3、第2走査線駆動回路4、データ線駆動回路5、制御回路6、電源回路7を含む。
第1走査線駆動回路3と第2走査線駆動回路4は、例えば画素領域DAの行方向両側近傍に配置され、データ線駆動回路5、制御回路6、電源回路7は、画素領域DAの列方向の片側近傍に配置されている。第1走査線駆動回路3、第2走査線駆動回路4、データ線駆動回路5は、少なくとも一部が、表示装置1を構成する図示せぬパネル上に形成される。
画素領域DAは、マトリクス状(行列状)に配置された複数の画素PXを備える。画素領域DAには、これらの画素PXに対応して、行方向に配置された複数の第1走査線WLおよび複数の第2走査線RL、行方向と交わる列方向に配置された複数のデータ線DL等が配置される。
第1、第2実施形態および変形例1、2に係る薄膜トランジスタTrAは、後述するように、画素領域DAの画素PXに含まれるスイッチング素子に適用される。キャパシタCsは、画素領域DAの画素PXに含まれる容量素子に適用される。
各第1走査線WLは、画素領域DAの外部に延出され、第1走査線駆動回路3と電気的に接続される。各第2走査線RLは、画素領域DAの外部に延出され、第2走査線駆動回路4と電気的に接続される。各データ線DLは、画素領域DAの外部に延出され、データ線駆動回路5と電気的に接続される。
第1走査線駆動回路3は、各第1走査線WLに対して、書き込み走査信号WSを順次供給する。これにより、行方向に配置された複数の画素PXが順次選択される。
第2走査線駆動回路4は、第1走査線駆動回路3により供給される書き込み走査信号WSと同期して、第2走査線RLに駆動走査信号AZを供給する。これにより、画素PXの発光動作および消光動作が制御される。
データ線駆動回路5は、データ線DLに対して、例えば信号電圧Vsigと、基準電圧Vofsとを選択的に供給する。信号電圧Vsigは、映像信号の輝度に応じた信号の電圧である。基準電圧Vofsは、信号電圧の基準となる電圧であり、例えば黒レベルを示す信号の電圧に相当する。基準電圧Vofsは、後述する有機EL素子を駆動する駆動トランジスタのしきい値電圧のばらつきを補正するためにも用いられる。
制御回路6は、外部信号源から供給される外部信号に基づいて、画素領域DAに画像を表示するために必要な各種信号を生成する。制御回路6は、生成した各種信号を、第1走査線駆動回路3、第2走査線駆動回路4、データ線駆動回路5にそれぞれ出力するとともに、第1走査線駆動回路3、第2走査線駆動回路4、データ線駆動回路5が互いに同期して動作するように制御する。
[画素領域および周辺回路領域の詳細構成]
次に、図19を用い、表示装置1の画素領域DAの構成について詳細に説明する。図19は、画素領域DAの画素PXの構成の一例を概略的に示す等価回路図である。
(画素PX)
図示するように、画素PXは、書き込みトランジスタTr1、駆動トランジスタTr2、リセットトランジスタTr3、容量素子Cs、発光素子ELを備える。書き込みトランジスタTr1、駆動トランジスタTr2、リセットトランジスタTr3は、上記薄膜トランジスタTrAである。容量素子Csは、上記キャパシタCsである。
書き込みトランジスタTr1はゲート電極が第1走査線WLに接続され、ソース/ドレイン電極の一方がデータ線DLに接続され、他方が容量素子Csの第1電極と駆動トランジスタTr2のゲート電極とに接続される。
駆動トランジスタTr2のソース/ドレイン電極の一方は電源電圧Vccが供給される配線に接続され、他方は発光素子ELのアノード電極、容量素子Csの第2電極、およびリセットトランジスタTr3のソース/ドレイン電極の一方に接続される。発光素子ELのカソード電極には、カソード電圧Vcathが供給される。
リセットトランジスタTr3のゲート電極は、第2走査線RLに接続され、ソース/ドレイン電極の他方は固定電圧Viniが供給される配線に接続される。
上記構成の画素PXにおいて、書き込みトランジスタTr1は、第1走査線WLに書き込み走査信号WSが供給された場合、導通状態となる。導通状態において、書き込みトランジスタTr1は、データ線DLを介して供給される信号電圧Vsigまたは基準電圧Vofsを、駆動トランジスタTr2のゲート電極に供給する。容量素子Csは、信号電圧Vsigまたは基準電圧Vofsを保持する。駆動トランジスタTr2は、容量素子Csに保持された電圧がしきい値電圧を超えると導通し、容量素子Csに保持された電圧に基づく電流を発光素子ELに供給する。発光素子ELは、駆動トランジスタTr2から供給される電流に対応した輝度で発光する。
リセットトランジスタTr3は、第2走査線RLに駆動走査信号AZが供給された場合、導通状態となる。導通状態において、リセットトランジスタTr3は、固定電圧Viniを、駆動トランジスタTr2のソース電極及び発光素子ELのアノード電極に供給し、これらの電極の電圧を固定電圧Viniにリセット(初期化)する。ここで、発光素子ELのしきい値電圧をVthとした場合、しきい値電圧Vthとカソード電圧Vcath、及び固定電圧Viniの関係は、次式で表される。
Vini<Vth+Vcath
[作用効果]
上記構成の表示装置1に、第1、第2実施形態および変形例1、2に係る薄膜トランジスタTrAおよびキャパシタCs並びにこれらを搭載するアクティブマトリクス基板を適用することができる。具体的には、画素PXを構成する各スイッチング素子に薄膜トランジスタTrAを適用し、容量素子にキャパシタCsを適用することができる。これにより、容量素子Csの電気容量Cの電圧依存性を実質的になくすことができるので、容量素子Csは実質的に電圧依存性のない所望の電気容量Cを供給することが可能となる。その結果、画素領域DAにおける各画素PXの画質を向上することができる。
(その他の適用例)
表示装置は、上記適用例で説明した有機EL表示装置1に限らず、例えば液晶層を有する液晶表示装置等のその他の表示装置であってもよい。
さらに、半導体装置1Aから1Cは、表示装置に限定されず、例えば撮像装置等にも適用可能である。当該撮像装置では、画素領域PAに配置された複数の画素を構成する各トランジスタに薄膜トランジスタTrAを適用し、必要な容量素子にキャパシタCsを適用することが可能である。また、必要に応じて、薄膜トランジスタTrA、キャパシタCsを周辺回路領域PAのトランジスタ及びキャパシタに適用することも可能である。
尚、第1、第2実施形態および変形例1、2の開示された内容を組み合わせた構成および製造方法等についても同様に適用可能であることは勿論である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…表示装置、1A,1B,1C…半導体装置、3…第1走査線駆動回路、4…第2走査線駆動回路、5…データ線駆動回路、6…制御回路、7…電源回路、10…絶縁基板、DA…画素領域、PA…周辺回路領域、11,11A,11C…第1絶縁層、12,12A,12C…第2絶縁層、13A,13C…酸化物半導体層、14A…ゲート絶縁膜、14C…キャパシタ絶縁膜、15A…ゲート電極、15C…キャパシタ電極、16…層間絶縁膜、17…コンタクト配線、18…層間絶縁膜、19A,19C…下地層(アンダーコート層)、TrA…薄膜トランジスタ、Cs…キャパシタ。

Claims (10)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に設けられ、少なくとも窒素を含み、水素を拡散する材料である第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層の上方に設けられ、第1酸化物半導体層を備えた薄膜トランジスタと、
    前記第1絶縁層の上方に設けられ、第2酸化物半導体層を備えたキャパシタと、
    少なくとも前記薄膜トランジスタの第1絶縁層と前記第1酸化物半導体層との間に設けられ、前記水素のバリアとしての第2絶縁と、を具備する
    半導体装置。
  2. 前記第1酸化物半導体層の下方および前記第2酸化物半導体層の下方の前記第1絶縁層の膜厚は等しく、
    前記第1酸化物半導体層下の前記第2絶縁層の膜厚は、前記第2酸化物半導体層下の前記第2絶縁層の膜厚よりも厚い
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に設けられ、少なくとも窒素を含み、水素を拡散する材料である第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層上に設けられ、前記水素のバリアとしての第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層上に設けられ、第1酸化物半導体層を備えた薄膜トランジスタと、
    前記第2絶縁層上に設けられ、第2酸化物半導体層を備えたキャパシタと、を具備し、
    前記第1酸化物半導体層の下方の前記第1絶縁層の膜厚は、前記第2酸化物半導体層の下方の前記第1絶縁層の膜厚よりも薄い
    半導体装置。
  4. 前記第1酸化物半導体層下および前記第2酸化物半導体層下の前記第2絶縁層の膜厚は等しい
    請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第2酸化物半導体層の電気抵抗は、前記第1酸化物半導体層の電気抵抗よりも低い
    請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記第1絶縁層は、シリコン窒化膜とシリコン酸窒化膜のうちの一方である
    請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記絶縁基板は、画素領域を含み、
    前記薄膜トランジスタは、前記画素領域に配置される画素を構成する書き込みトランジスタ、駆動トランジスタ、リセットトランジスタのうちのいずれかである
    請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記キャパシタは、前記画素領域に配置される画素を構成する容量素子である
    請求項7に記載の半導体装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体装置は、有機EL表示装置、液晶表示装置、または撮像装置である。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の半導体装置を用いたアクティブマトリクス基板。
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