JP6593801B2 - バッテリー駆動式ノード(bpn)を管理するためのコンピューター実施方法 - Google Patents

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Description

本発明は、包括的には、無線ネットワークの管理に関し、特に、マルチホップ異種無線ネットワークを形成するバッテリー駆動式ノードのスリープ管理に関する。
データパケットのルーティング等のエネルギーの効率の良い管理は、制約された電源を有するノードを含むネットワークのための重大な問題である。ノードの電源に従って、ノードは2つのカテゴリー、すなわち、バッテリー駆動式ノード(BPN:battery-powered node)等の制約された電源を有するノード、及び商用電源式ノード(MPN:mains-powered node)等の制約されていない電源を有するノードに分類することができる。幾つかの用途では、バッテリー交換は実現困難であるか又は不可能である。したがって、BPNを含む無線ネットワークにおいて、ネットワーク寿命を延ばすことが重要である。ネットワーク寿命は、通常、最初に電池残量が切れるバッテリー駆動式ノードの作動時間によって定義される。
ノードのリソース及び能力に基づいて、無線ネットワークは、同種及び異種に分類することができる。同種無線ネットワークでは、全てのノードは同一のリソース及び能力を有する。全てのノードはバッテリー駆動式又は商用電源式である。無線センサーネットワークは、全てのノードが通常バッテリー駆動式である同種無線ネットワークの例である。電気スマートメーターネットワークは、全てのノードが商用電源式である同種無線ネットワークの別の例である。他方で、異種無線ネットワークでは、ノードは異なるリソース及び能力を有し、例えば、幾つかのノードはバッテリー駆動式とすることができ、小さなメモリ及び限られた計算能力を有し、他のノードは商用電源式とすることができ、より大きなメモリ及びより高い計算能力を有する。
バッテリー駆動式ノードを有する無線ネットワークにおいて、ルーティング等のネットワーク管理の主要な目的は、ネットワーク寿命を最大にすることである。ノードは、データ送信、データ受信、制御メッセージ送信及び制御メッセージ受信のために自身のエネルギーを消費する。このカテゴリーのエネルギー消費は、必要なエネルギー使用とみなされる。ノードは、アイドルリスニング、オーバーヒアリング、衝突及び再送信時にも自身のエネルギーを消費する。このカテゴリーのエネルギー消費は、エネルギーの浪費とみなされる。エネルギー節減管理のための主な目標のうちの1つは、エネルギー浪費を最小限にすることである。
一方、同種無線ネットワークのために設計されたエネルギー関連管理方法は、異種無線ネットワークの場合に良好に機能しない。例えば、同種ネットワークのために設計されたルーティング方法は、異種性を考慮及び活用しない。さらに、幾つかの方法は、ネットワークのノードの動作を同期させることによって、同種ネットワークのエネルギー消費を低減する。例えば、ノードが予め指定された期間中にのみスリープすることができる集中型スリープ制御メカニズムを用いる方法を記載している特許文献1及び特許文献2を参照されたい。一方、ネットワークの同期は、データパケットの衝突を低減することができるが、アイドル時間も増大させ、結果として更なるエネルギー浪費が生じる可能性がある。さらに、同期パケットの送信及び受信によっても、結果として追加のエネルギー浪費が生じる。
したがって、バッテリー駆動式ノード及び商用電源式ノードを含むマルチホップ異種無線ネットワークのエネルギーの効率の良い管理のためのシステム及び方法を提供する必要がある。
米国特許第7,298,716号明細書 米国特許第7,356,561号明細書
本発明の様々な実施形態の目的は、バッテリー駆動式ノード(BPN)及び商用電源式ノード(MPN)を含む少なくとも1つのシンクノード及びデータノードを有するマルチホップ異種無線ネットワークのスリープ管理のためのシステム及び方法を提供することである。幾つかの実施形態の別の目的は、マルチホップ異種無線ネットワークのための分散型スリープ制御方法を提供し、それによってデータノードが同期動作を必要としないようにすることである。さらに、本発明の幾つかの実施形態の目的は、マルチホップ方式でパケットを送信するためのエネルギーの効率の良いルーティングメトリックを提供することであり、マルチホップ方式では、少なくとも1つのデータノードが、データノードとシンクノードとの間でパケットを中継する少なくとも1つの中間データノードを通じてシンクノードとパケットを交換する。
本発明の幾つかの実施形態は、集中型のスリープ管理が、マルチホップネットワークではなくシングルホップネットワークについて、より有利であるという認識に基づく。この理由は、マルチホップネットワークの同期の結果、より多くのパケット中継が生じ、これによって、同期パケットをリスン(listen)し、同期パケットを受信し、同期パケットを再送信するためのより多くのアイドル時間が増大し、結果としてより多くのエネルギー浪費が生じる。さらに、マルチホップ無線ネットワークでは、集中型制御ノードは、複数ホップ離れたデータノードがデータをいつ送信するか及びどれだけの量のデータを有しているかがわからない。したがって、集中型制御ノードが、これらのノードのためのスリープスケジュールをスケジューリングすることは実際的でない。また、本発明の幾つかの実施形態は、集中型スリープ管理が、異種ネットワークではなく同種ネットワークについて、より有利であるという認識に基づく。この理由は、異種ネットワークでは、商用電源式ノードはスリープせず、常にアクティブであるためである。したがって、商用電源式ノードを用いたデータ中継が好ましい。
したがって、本発明の幾つかの実施形態は、異種ネットワークのデータノードのスリープスケジュールを管理するための分散型スリープ管理方法を提供する。例えば、1つの実施形態では、商用電源式ノードはアクティブ期間のみを有し、すなわち、ノードはスリープ期間を有しない。対照的に、バッテリー駆動式ノードは、アクティブ期間及びスリープ期間の双方を有するが、ネットワーク内の他のデータノードのアクティブ期間及びスリープ期間、又はシンクノードによって送信されるコマンドと独立して、アクティブ期間及びスリープ期間のスケジュールを決定する。
様々な実施形態では、BPNは、BPNのアクティブ期間及びスリープ期間のスケジュールを、ネットワーク内の他のデータノードのアクティブ期間及びスリープ期間と独立して、かつシンクノードによって送信されるコマンドと独立して決定する。そのような方式において、非集中型スリープ管理が達成される。例えば、BPNは、BPNによって検知されたネットワークのアクティビティを用いてBPNの内部の情報に基づいてスケジュールを決定することができる。例えば、BPNは、BPNのキュー内にバッファリングされたデータパケットの数に基づいてスケジュールを決定することができる。
本発明の幾つかの実施形態は、幾つかの状況において、非集中型スリープ管理の結果として、送信データパケットの衝突率が増大し得るという更なる認識に基づく。さらに、衝突率の増大は、データパケットの再送信につながり、エネルギー浪費を増大させる。
幾つかの実施形態は、衝突率の増大の原因が、少なくとも部分的に、スリープ管理の分散性にあるという理解に基づく。この分散性は、集中型管理と対照的に、ノードが自身の送信のための時点を決定することを可能にするものである。例えば、ウェイクアップ時に、BPNは、スリープ期間中にBPNによって記憶又は生成されたデータパケットの送信を開始することができる。BPNによってBPNのスリープ期間中に自己生成されたデータパケットは、キュー内に蓄積し、BPNのメモリをオーバーフローさせ得るので、これはBPNにとって理にかなった動作である。同様に、近傍ノードがBPNからウェイクアップ信号を受信すると、ノードは自身のデータパケットをBPNに送信し始めることができる。近傍ノードは、スリープ期間に進み、エネルギーを節減するために、自身のデータパケットを送信する必要があるので、これも近傍ノードにとって理にかなった動作である。結果として、送信のバーストが生じる可能性があり、これはパケット衝突につながり得る。
本発明の幾つかの実施形態は、BPNのアクティブ期間の少なくとも一部を受信(RX)期間及び送信(TX)期間に分割し、TX期間中に、例えば、RX期間の満了後にデータパケットを送信することによって、この問題に対処した。そのような方式において、RX期間は、到来する伝送(incoming transmission)のために予約され、これによって近傍ノードが早くスリープする。そのような予約によって、BPNの受信モードと送信モードとが分離され、衝突の可能性が低減される。
したがって、本発明の1つの実施形態は、データノード及び少なくとも1つのシンクノードを含むノードのネットワークを開示する。ネットワークは、シンクノードとデータノードとの間でパケットがマルチホップ方式で交換されるマルチホップ異種無線ネットワークであり、データノードとシンクノードとの間でパケットを中継する少なくとも1つの中間データノードを通じてシンクノードとパケットを交換する少なくとも1つのデータノードが存在するようになっている。データノードは、バッテリー駆動式ノード(BPN)及び商用電源式ノード(MPN)を含む。
BPNは、データパケットを送受信する送受信機と、データパケットをキュー内にバッファリングするメモリと、BPNのコンポーネントにエネルギーを提供するバッテリーと、BPNのスリープスケジュールを、ネットワーク内の他のデータノードのスリープスケジュールと独立して、かつシンクノードによって送信されるコマンドと独立して決定するプロセッサとを備える。BPNのプロセッサは、スリープスケジュールに従って送受信機をオン及びオフに切り替え、スイッチがオンに切り替えられるとき、BPNのアクティブ期間を形成し、スイッチがオフに切り替えられるとき、BPNのスリープ期間を形成する。プロセッサは、アクティブ期間の少なくとも一部を、受信(RX)期間及び送信(TX)期間に分割し、送受信機に、TX期間中にのみデータパケットを送信させる。
別の実施形態は、データノード及び少なくとも1つのシンクノードを含むノードのマルチホップ異種無線ネットワークを形成するバッテリー駆動式ノード(BPN)を管理するための、コンピューターにより実施される方法を開示する。データノードは、バッテリー駆動式ノード(BPN)及び商用電源式ノード(MPN)を含む。本方法は、BPNのメモリに記憶された命令を実行するBPNのプロセッサを用いて実施される。
本方法は、BPNのスリープスケジュールを、ネットワーク内の他のデータノードのスリープスケジュールと独立して、かつシンクノードによって送信されるコマンドと独立して決定し、BPNの送受信機がオンに切り替えられるとき、BPNのアクティブ期間を形成し、送受信機がオフに切り替えられるとき、BPNのスリープ期間を形成することと、キューがオーバーフローする場合、BPNのキューに格納された少なくとも幾つかのデータパケットを送信することと、アクティブ期間の少なくとも一部を受信(RX)期間及び送信(TX)期間に分割することと、アクティブ期間の部分の分割を指定するウェイクアップ信号を送信することと、RX期間の満了後、TX期間中にデータパケットを送信することとを含む。
本発明の幾つかの実施形態によるマルチホップ異種無線ネットワークの概略図である。 図1Aのネットワークにおける、バッテリー駆動式ノード(BPN)及び/又は商用電源式ノード(MPN)等のデータノードの構造のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、スリープ間隔構成の概略図である。 本発明の幾つかの実施形態による、バッテリー駆動式ノードによって用いられる分散型スリープ制御モデルの概略図である。 本発明の幾つかの実施形態による、分散型スリープ制御モデルに基づくバッテリー駆動式ノードのためのアクティブ期間構成の概略図である。 本発明の幾つかの実施形態による、分散型スリープ制御モデルに基づくアクティブ期間の初期アクティブ期間構成の概略図である。 本発明の幾つかの実施形態による、バッテリー駆動式ノードによって用いられる、アクティブ期間の構成をアナウンスするためのウェイクアップメッセージの構造である。 本発明の幾つかの実施形態による、バッテリー駆動式ノードによって用いられる、アクティブ期間の拡張をアナウンスするためのアクティブ期間拡張通知メッセージの構造である。 本発明の1つの実施形態による、バッテリー駆動式ノードを管理するためのコンピューター実施方法のブロック図である。 図1Aのネットワーク内のデータノードのデータトラフィックモデルの概略図である。 本発明の1つの実施形態による、バッテリー駆動式ノードのアクティブ期間の長さを決定する方法のブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、バッテリー駆動式ノードのスリープ期間の長さを決定する方法のブロック図である。 本発明の別の実施形態による、バッテリー駆動式ノードのスリープ期間の長さを決定する方法のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、データノードによって維持される親のアクティブ期間テーブルのフォーマットの概略図である。 本発明の幾つかの実施形態による、データノードによって実行される、最も近時の親の受信終了時点(LPRET:latest parent receiving ending time)及び最も近時の親の送信終了時点(LPTET:latest parent transmission ending time)を求める方法の概略図である。 本発明の幾つかの実施形態による、バッテリー駆動式ノードによってウェイクアップ時に実行される方法のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、バッテリー駆動式ノードによってスリープする前に実行される方法のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、データ送信を開始するためにバッテリー駆動式ノードによって実行される方法のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、データノードの受信方法のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、データノードが最も近時の親の受信終了時点において実行する方法のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、データノードが最も近時の親の送信終了時点において実行する方法のブロック図である。 本発明の幾つかの実施形態による、データノードの送信方法のブロック図である。
図1Aは、本発明の実施形態を用いるマルチホップ異種無線ネットワークの例の概略図を示す。ネットワークは、バッテリー駆動式ノード(BPN)100及び商用電源式ノード(MPN)110等のデータノードを含む。ネットワークはシンクノード(S)120も含む。データノード及びシンクノードは、有向無線リンク130を用いて無線メッシュネットワークを形成し、ここで、データパケットの概略フローは、データノード(バッテリー駆動式ノード又は商用電源式ノード)からシンクノードへ、及び/又はシンクノードからデータノードへのものであるが、制御メッセージはいずれの方向にも送信することができる。
ネットワークは、パケットがシンクノードとデータノードとの間で、マルチホップ方式で交換されるマルチホップ無線ネットワークであり、データノードとシンクノードとの間でパケットを中継する少なくとも1つの中間データノードを通じてシンクノードとパケットを交換する少なくとも1つのデータノードが存在するようになっている。例えば、幾つかのデータノード、例えば140は、データパケットをシンクノードに直接送信することができる。データノードのうちの幾つか、例えば100及び110は、データパケットをいずれのシンクノードにも直接送信することができない。代わりに、データパケットは、まず中間ノード又は中継ノードに送信され、次に、中間ノード又は中継ノードはパケットをシンクノードに中継する。換言すれば、データ配信はマルチホップ方式で行われる。
マルチホップ無線ネットワークにおいて、データノードの親は、宛先ノードに向かうパス上のノードの直後の後継者(immediate successor)として定義される。例えば、ノード150はノード110及びノード100の親である。さらに、データノードの子は、宛先ノードに向かうパス上のノードの直前の前任者(immediate predecessor)として定義される。例えば、ノード100及びノード110は、ノード150の子である。ポイントツーポイント(P2P:point-to-point)データトラフィックパターンの場合、各データノードは、宛先データノード、データソースノード及び中継ノードとすることができる。図1Aに示すマルチポイントツーポイント(MP2P:multipoint-to-point)データトラフィックパターンの場合、シンクノードは宛先ノードであり、データノードはデータソースノード及び中継ノードとすることができる。ポイントツーマルチポイント(P2MP:point-to-multipoint)データトラフィックパターンの場合、ノードSはデータソースノードであり、他のノードは宛先ノード及び中継ノードとすることができる。
本発明の実施形態は、MP2Pデータトラフィックパターンを用いて説明されているが、提供される方法は、P2Pデータトラフィックパターン及びP2MPデータトラフィックパターンに適用することができる。
図1Bは、図1Aのネットワークを形成するデータノード101の構造を概略的に示す。データノードは、データパケットを送信及び受信するための送受信機を含み、この送受信機は、受信機155及び送信機160のうちの1つ又はこれらの組合せを含む。データノードは、電力を供給するための電源180も含む。電源180のタイプに従って、ノードは2つのカテゴリーに分類することができ、すなわち、バッテリー駆動式ノードは、バッテリー等の限られた電源を有し、商用電源式ノードは、電力網等の無制限の電源を有する。幾つかの実施形態では、シンクノードの電源に対する制約がなく、シンクノードは商用電源式又はバッテリー駆動式のいずれであってもよい。
データノード101は、ノードの動作を実行するための、及び/又は、ノードのアクティブ期間及びスリープ期間のスケジュールを決定するためのプロセッサ170を備える。各データノードは、対応するアクティブ期間中にのみパケットを送信及び受信する。
幾つかの実施形態によれば、バッテリー駆動式ノードは、アクティブ期間及びスリープ期間を有し、商用電源式ノードはアクティブ期間のみを有する。データノード101がバッテリー駆動式ノードである場合、例えば、電源180がバッテリーである場合、プロセッサは、バッテリー駆動式ノードのアクティブ期間及びスリープ期間のスケジュールを決定し、このスケジュールに従って送受信機をオン及びオフに切り換える。
データノード101は、プロセッサ170によって用いられる、必要な情報を記憶するためのメモリ190も備える。メモリの一部分195が、データノードのデータパケットをバッファリングするのに用いられる。このメモリセクションはキューと呼ばれる。
分散型スリープ管理
本発明の幾つかの実施形態は、集中型スリープ管理が、マルチホップ異種ネットワークではなくシングルホップ同種ネットワークの場合に、より有利であるという認識に基づく。
本発明の幾つかの実施形態は、集中型管理が、異種ネットワークではなく同種ネットワークの場合に、より有利であるという認識に基づく。これは、ネットワークの同期の結果として、エネルギーの浪費が生じることに起因する。例えば、集中型スリープ制御方法は、データパケット送信の衝突を低減することができるが、特に、商用電源式ノードを通じたデータ送信が好ましいときの状況において、ノードのアイドル時間を増大させる可能性もある。
本発明の様々な実施形態において、BPNのプロセッサは、ネットワーク内の他のデータノードのアクティブ期間及びスリープ期間と独立して、かつ、シンクノードによって送信される任意のコマンドと独立して、スケジュールを決定する。例えば、BPNのプロセッサは、BPNによって観測されるネットワークのアクティビティを用いて、BPNの内部の情報に基づいてスケジュールを決定する。例えば、データノード101は、シンクノードに送信されるデータパケットをバッファリングするためのメモリ190を備える。1つの実施形態において、プロセッサはメモリ内のデータパケットの数に基づいてスケジュールを決定し、例えば、アクティブ期間又はスリープ期間は、メモリ内のデータパケットの数に比例する。
図2Aは、本発明の幾つかの実施形態による分散型スリープ管理モデルの概略図を示す。これらの実施形態において、BPN200は、アクティブ間隔及びスリープ間隔の独自のスケジュールを管理する。時間は、異なる長さを有するスリープ間隔に分割される。スリープ間隔205は、アクティブ期間210と、それに続くスリープ期間215とを含む。アクティブ期間及びスリープ期間の順序は、実施形態が異なると変動する。BPN200がスリープするとき、BPN200の送受信機はオフにされる。BPN200がスリープからウェイクアップするとき、BPN200の送受信機はオンにされ、BPNはウェイクアップメッセージ220を送信して、近傍データノードに、BPN200がアクティブであることを通知する。近傍ノードがBPN200に送信されるデータパケットを有する場合、近傍ノードはその送信を開始することができる。ノードはアクティブ期間210及びスリープ期間215の長さを動的に決定し、すなわち、アクティブ期間及びスリープ期間のスケジュールは周期的である必要がない。例えば、スリープ期間218はスリープ期間215よりも短い。
図2Bは、本発明の幾つかの実施形態による分散型スリープ管理モデルの概略図を示す。異なるノードはアクティブ期間及びスリープ期間の異なる長さを有することができ、ここで、バッテリー駆動式ノードB225、B230及びB235はそれぞれ異なる長さのスリープ期間240、245及び250を有する。
分散型スリープ管理モデルでは、バッテリー駆動式ノードが送信するデータを有しない場合、ノードは周期的スリープ間隔をスケジューリングする。例えば、ノードB230及びB235は送信するデータを有せず、したがって、周期的スリープスケジューリングを実行する。一方、1つの実施形態におけるように、バッテリー駆動式ノードが別のバッテリー駆動式ノードに送信するデータを有する場合、送信側ノードは、受信側バッテリー駆動式ノードからのウェイクアップメッセージ220を待つ。この場合、送信側ノードは、自身のアクティブ期間を延ばす。例えば、ノードBは、バッテリー駆動式ノードBに送信するデータを有する。ノードBは、自身のアクティブ期間255を拡張し、ノードBからのウェイクアップメッセージを待つ。ノードBからウェイクアップメッセージ220を受信すると、ノードBはそのパケット260をノードBに送信する。ノードBは、データを送信した後、スリープスケジューリングを実行する。
1つの実施形態では、BPNは2つのタイマー、すなわち、スリープタイマー及びウェイクアップタイマーを用いて、自身のスリープスケジュールを管理する。スリープタイマーは、スリープ間隔においてノードがどれだけ長くスリープするかをスケジューリングするのに用いられ、ウェイクアップタイマーは、スリープ間隔においてノードがどれだけ長くウェイクするかをスケジューリングするのに用いられる。バッテリー駆動式ノードは、自身のアクティブ期間の長さ及びスリープ期間の長さを動的に決定する。スリープタイマーが満了すると、バッテリー駆動式ノードは、アクティブ時間値を計算し、アクティブタイマーを開始する。アクティブタイマーが満了すると、バッテリー駆動式ノードはスリープ時間値を計算し、スリープタイマーを開始する。
幾つかの実施形態では、BPNのためのスリープ期間の長さは限定され、ネットワークについて定義される。バッテリー駆動式ノードは、自身のスリープ期間の長さを、ネットワークについて定義された最大の長さ以下に設定する。同様に、ネットワークのためにアクティブ期間の最小の長さも定義することができる。バッテリー駆動式ノードは、自身のアクティブ期間の長さを、最小の長さ以上に設定しなくてはならない。
分散型スリープ管理モデルでは、商用電源式ノードは常にアクティブである。例えば、MPN265は、無限のアクティブ期間270を有する。ノードは、データパケットを任意の時点において商用電源式ノードに送信することができる。幾つかの実施形態では、MPNはウェイクアップメッセージを送信しない。したがって、幾つかの実施形態では、ルーティングアルゴリズムはデータノードのタイプを決定する。
本発明の幾つかの実施形態は、幾つかの状況において、非集中型スリープ管理により、送信されるデータパケットの衝突率が増大する可能性があるという更なる認識に基づく。そして、増大した衝突率により、データパケットの再送信につながり、これによってエネルギーの浪費が増大する。
対照的に、集中型スリープ管理によって、データパケット送信の衝突を低減することができるが、以下の理由により、これはマルチホップ異種ネットワークに適していない可能性がある。その理由は、(a)ネットワークの同期には、バッテリー駆動式ノードが同期パケットをリスン(listen)するための追加のアイドル時間が必要であること、(b)マルチホップネットワークの同期には、同期パケットを受信及び中継するための追加のエネルギーが必要であること、並びに(c)集中型制御ノードが、マルチホップネットワークにおいてデータノードのための適切なスリープスケジュールを作成するための十分な情報を有しないこと、である。したがって、マルチホップ異種無線ネットワークには分散型スリープ制御モデルが好ましく、パケット衝突の可能性(likelihood)を低減する非集中型スリープ管理を提供する必要がある。
幾つかの実施形態は、衝突率の増大の原因が、少なくとも部分的に、スリープ管理の分散性にあるという理解に基づく。この分散性は、集中型管理と対照的に、ノードが自身の送信のための時点を決定することを可能にするものである。例えば、ウェイクアップ時に、BPNは、スリープ期間中にBPNによって記憶又は生成されたデータパケットの送信を開始することができる。BPNによってBPNのスリープ期間中に自己生成されたデータパケットは、キュー内に蓄積し、BPNのメモリをオーバーフローさせ得るので、これはBPNにとって理にかなった動作(logical operation)である。同様に、近傍ノードは、BPNからウェイクアップ信号を受信すると、自身のデータパケットをBPNに送信し始めることができる。近傍ノードは、スリープ期間に進み、エネルギーを節減するために、自身のデータパケットを送信する必要があるので、これも近傍ノードにとって理にかなった動作である。結果として、送信のバーストが生じる可能性があり、これはパケット衝突につながり得る。
本発明の幾つかの実施形態は、BPNのアクティブ期間の少なくとも一部を受信(RX)期間及び送信(TX)期間に分割し、TX期間中に、例えば、RX期間の満了後にデータパケットを送信することによって、この問題に対処した。そのような方式において、RX期間は、到来する伝送のために予約される。そのような予約によって、BPNの受信モードと送信モードとが分離され、衝突の可能性が低減される。
アクティブ期間の分割及びアナウンス
本発明の幾つかの実施形態は、受信(RX)期間及び送信(TX)期間へのアクティブ期間の分割によって、より多くのエネルギーを節減することができるという認識に基づいている。例えば、BPN B200がウェイクアップすると、ノードはウェイクアップメッセージを送信する。ノードBの子は、ウェイクアップメッセージを受信すると、自身のデータパケットをBPN200に送信し始める。この事例では、BPN200も自身のパケットを送信する場合、衝突が生じる可能性がある。パケット再送信は余分なエネルギーを消費する。
図2Cは、バッテリー駆動式ノードB200のためのアクティブ期間210の少なくとも一部分の分割の概略図を示す。アクティブ期間210の分割された部分は、本明細書において、初期アクティブ期間211と呼ばれる。ここでは、アクティブ期間210は、初期アクティブ期間(AP)211及び0個以上の拡張アクティブ期間(AP)214を含む。
図2Dは、受信(RX)期間212及び送信(TX)期間213に分割された、初期アクティブ期間(AP)211の部分の概略図を示す。RX期間212において、ノードB200は、自身のバッファリングされたデータパケットを送信しない。代わりに、ノードBは、到来するデータパケットを中継のためにリスンする。ノードBは、自身のバッファリングされたデータパケットを、TX期間213において送信する。この分割は、パケット衝突を回避することによって、より多くのエネルギーを節減することができる。
バッテリー駆動式ノードB200は、ウェイクアップメッセージ220及びAP拡張通知メッセージ280を用いて、自身のアクティブ期間設定を近傍にアナウンスする。ノードBがスリープからウェイクアップすると、ノードはウェイクアップメッセージ220を送信する。ノードBは、自身のアクティブ期間を拡張するとき、AP拡張通知メッセージ280を送信する場合もしない場合もある。ノードBがAP拡張通知メッセージ280を送信する場合、拡張AP214はRX期間として用いられる。そうでない場合、拡張AP214はTX期間として用いられる。
図3Aは、ウェイクアップメッセージ220の概略図を示す。ウェイクアップメッセージ220は、メッセージのタイプを示すメッセージタイプフィールド300と、ウェイクアップメッセージを送信するバッテリー駆動式ノードのIDを示すノードIDフィールド310と、ノードが受信を行うことになる期間の長さをアナウンスするRX期間長フィールド320と、ノードがバッファリングされたデータパケットを送信することになる期間の長さを示すTX期間長フィールド330と、任意の他の情報のためのオプションフィールド340とを含むことができる。RX期間は、ノードがウェイクアップメッセージを送信する時点において開始し、TX期間は、RX期間の終了時に開始する。RX期間長320がゼロに等しい場合、TX期間は、ノードがウェイクアップメッセージを送信する時点で開始する。アクティブ期間長は、RX期間長(|RXP|)+TX期間長(|TXP|)に等しい。キューがオーバーフローする場合、RX期間長は0であり、ノードBがまずTX期間からアクティブ期間を開始することを意味する。そうではなく、RX期間が0よりも大きい場合、これは、ノードBがまずRX期間からアクティブ期間を開始することを意味する。
図3Bは、アクティブ期間拡張通知メッセージ280の概略図を示す。アクティブ期間拡張通知メッセージ280は、メッセージのタイプを示すメッセージタイプフィールド300と、拡張通知メッセージを送信するバッテリー駆動式ノードのIDを示すノードIDフィールド310と、アクティブ期間がどれだけの長さ拡張されるかを示す拡張期間長フィールド350とを含む。拡張アクティブ期間は、ノードが拡張通知メッセージを送信する時点で開始する。
図3Cは、本発明の1つの実施形態に従ってバッテリー駆動式ノード(BPN)を管理するための、コンピューターにより実施される方法のブロック図を示す。ステップの順序及び存在は、実施形態の様々な実施について変動する可能性がある。BPNは、データノード及び少なくとも1つのシンクノードを含むノードのマルチホップ異種無線ネットワークを形成している。データノードは、バッテリー駆動式ノード(BPN)及び商用電源式ノード(MPN)を含む。本方法は、BPNのメモリに記憶される命令を実行するBPNのプロセッサを用いて実施される。例えば、プロセッサは、方法の必要な計算を実行し、及び/又は送受信機等のBPNの他のコンポーネントに、必要な動作を実行させることができる。
本方法は、BPNのスリープスケジュールを、ネットワーク内の他のデータノードのスリープスケジュールと独立して、かつ、シンクノードによって送信されるコマンドと独立して決定し(360)、BPNの送受信機がオンに切り替えられたときにBPNのアクティブ期間を形成し、送受信機がオフに切り替えられたときにBPNのスリープ期間を形成する。本方法はまた、各アクティブ期間の開始時にキュー内の複数のデータパケットを試験してキューがオーバーフローするか否かを判断し(365)、キューがオーバーフローする場合、送信(TX)期間のみを指定するウェイクアップ信号を送信し(366)、BPNのキューに格納された少なくとも幾つかのデータパケットを送信する(367)。例えば、本方法は、キューから1つ又は幾つかのデータパケットのみを送信し、到来するパケットのための幾らかの空間を解放することができる。更に又は代替的に、本方法は、キューからの全てのデータパケットを送信することができる。
キューがオーバーフローしていない場合、本方法は、アクティブ期間の少なくとも一部分、例えば、初期APを、受信(RX)期間及び送信(TX)期間に分割し(370)、アクティブ期間の当該一部分の分割を指定するウェイクアップ信号をネットワーク内の他のノードに送信する(380)。RX期間中、BPNは、データパケットを送信せず、到来するパケットをリスンするのみである。例えば、RX期間の後にTX期間が続くとき、本方法は、RX期間の満了後に、TX期間中にデータパケットを送信する。
アクティブ期間長及びスリープ期間長の計算
幾つかの実施形態では、バッテリー駆動式ノードのためのスリープ期間の長さは制限されており、最大スリープ期間長|SP|maxがネットワークについて定義されている。バッテリー駆動式ノードは、自身のスリープ期間の長さを、|SP|max以下に設定する。これによって、バッテリー駆動式ノードが永続的にスリープすることが防がれる。同様に、最小アクティブ期間長|AP|minもネットワークについて定義することができる。バッテリー駆動式ノードは、自身のアクティブ期間の長さを、|AP|min以上に設定する。これによって、同様に、バッテリー駆動式ノードが永続的にスリープすることが防がれる。
分散型スリープ管理では、商用電源式ノードは常にアクティブである。したがって、商用電源式ノードは、無限の長さを有するアクティブ期間を有する。例えば、商用電源式ノード265は、無限のアクティブ期間270を有する。ノードは、データパケットを商用電源式ノードに任意の時点で送信することができる。
本発明の様々な実施形態において、バッテリー駆動式ノードのプロセッサは、スリープスケジュールを、ネットワーク内の他のノードのスリープスケジュールと独立して、かつシンクノードによって送信される任意のコマンドと独立して決定する。例えば、バッテリー駆動式ノードのプロセッサは、バッテリー駆動式ノードによって観測されるネットワークのアクティビティを用いて、バッテリー駆動式ノードの内部の情報に基づいてスリープスケジュールを決定する。
本発明の1つの実施形態において、バッテリー駆動式ノードB200が送信するデータを有しない場合、ノードは自身のアクティブ期間長(|AP|)を|AP|min、すなわち、|AP|=|AP|minに設定し、自身のスリープ期間長(|SP|)を|SP|maxに設定し、したがって、周期的なスリープ間隔をスケジューリングする。例えば、ノードB230及びB235は、送信するデータを有せず、したがって、周期的スリープスケジューリングを行う。一方、バッテリー駆動式ノードが送信するデータパケットを有する場合、このバッテリー駆動式ノードのアクティブ期間長|AP|及びスリープ期間長|SP|は変動することができる。
バッテリー駆動式ノードB200は、アクティブ期間210及びスリープ期間215の長さを動的に決定し、すなわち、アクティブ期間及びスリープ期間のスケジュールは周期的である必要がない。例えば、スリープ期間218はスリープ期間215よりも短い。ノードBは、データトラフィックの量に基づいてアクティブ期間長(|AP|)及びスリープ期間長(|SP|)を決定する。
図4Aは、データノードのデータトラフィックモデルの概略図を示す。データノード101は、キュー195内にバッファリングされたパケット400を有する。データノードはまた、自身のデータパケット410を生成する。データノードはまた、自身の子からデータパケット430を受信する。到来するパケット430は、プロセッサ170によって処理される(440)。プロセッサ170は、到来するパケット430を、ノード101に宛てられたパケット450と中継パケット420とに分割する。自己生成されたパケット410及び中継パケット420がキュー195内にプッシュされ、その後、送信される。プロセッサ170は、キュー195からパケット460をポップして送信する。
図4Bは、本発明の1つの実施形態による、BPNのアクティブ期間の長さを決定するための方法のブロック図を示す。本方法は、BPNによって新たなデータパケットを生成する自己生成率471を決定し(470)、BPNによって新たなデータパケットを受信する到来率473を決定する(472)。次に、本方法は、キュー内のデータパケットの数400、自己生成率、到来率及びキューの容量195に基づいて、アクティブ期間の長さを決定する(474)。
図4Cは、本発明の1つの実施形態による、BPNのスリープ期間の長さを決定する方法のブロック図を示す。図4Bの手法と同様に、この方法は、自己生成率471を決定し、キュー内のデータパケットの数400、キューの容量195及び自己生成率471に基づいて、スリープ期間の長さを決定する(475)。
図4Dは、本発明の別の実施形態による、BPNのスリープ期間の長さを決定する方法のブロック図を示す。この実施形態は、BPNがスリープし、到来するデータパケットを受信することができないにもかかわらず、依然として、スリープ期間の決定時に到来率473を考慮する必要があるという認識に基づく。これは、スリープ中、到来するデータパケットが近傍ノードによって蓄積され、BPNがウェイクアップするとすぐに、BPNがこれらの蓄積された全てのデータパケットを受信し始めることに起因する。ここでは、本発明の1つの実施形態は、到来するデータパケットのバーストに適応するようにスリープ期間を低減する。
BPNのプロセッサは、キュー内の複数のデータパケットにアクセスすることができ、自身のデータパケット生成率Rも知る。したがって、BPNは、所与の期間にわたって、自己生成パケット数(NoSP)を計算することができる。一方、アクティブ期間の長さは、到来データパケット数(NoIP)を考慮に入れる必要がある。ここでは、1つの実施形態において、BPNは、BPNのホップカウント及びBPNの子ノードの数のうちの1つ又はこれらの組合せに基づいて、到来するパケットの到達率Rを求める。
到来するデータパケットの到達率Rの計算
本発明の1つの実施形態は、Rを測定するために、H個のホップを有する無線ネットワークを検討する。すなわち、ネットワークにおける最大ホップカウントはHである。ホップカウントh(h=1,2,...,H−1)を有するノードがC個の子、P個の親を有し、h−1個のホップノードを親として選択すると仮定する。
1つの実施形態では、到来するパケットの到達率Rは、親がアクティブである確率(PoA)、キューオーバーフローの確率(PoQ)及びリンク品質のうちの1つ又はこれらの組合せに基づいて求められる。これらの3つのメトリックは、任意の組み合わせで、又は個々に用いることができる。商用電源式ノードの場合、PoAは1に等しい。バッテリー駆動式ノードの場合、PoAは|AP|/(|AP|+|SP|)に等しい。PoQは、キューがフルであることに起因して削除されたパケット数を、キュー内にプッシュされたパケットの数で除算したものに等しい。予測送信数(ETX)は、リンク品質測定として用いることができる。
例えば、1つの実施形態では、Rの計算はPoA、PoQ及びETXに基づく。Rを計算するために、ノードがデータパケットをバッテリー駆動式の親に送信する確率、及びノードがデータパケットを商用電源式の親に送信する確率がまず計算される。
パケットは、キューオーバーフローに起因して子Cによってパケットが削除されず、かつ子Cから親Pへのリンク品質に起因して配信中にパケットがドロップされない場合にのみ、CからPへの配信に成功することができる。PoQ及びETXを用いて、子Cから親Pへのパケット配信の成功確率は、以下によって与えられる。
Figure 0006593801
h−1(i=1,2,...,P)を、ホップカウントhを有する子Cの親(商用電源式ノード又はバッテリー駆動式ノード)とし、PoA(P h−1)を、親P h−1がアクティブである確率とする。子CがBP個のバッテリー駆動式の親及びP−BP個の商用電源式の親を有すると仮定する。子Cは、親がアクティブである場合にのみ、データパケットをバッテリー駆動式の親に送信することができる。したがって、子Cがデータパケットをバッテリー駆動式の親BPh−1に送信する確率は、
Figure 0006593801
である。
商用電源式の親が常にアクティブであるが、子Cは、データパケットを任意のアクティブな親に送信することができる。したがって、子Cがデータパケットを商用電源式の親MPh−1に送信する確率は、
Figure 0006593801
である。
は、式(2)及び式(3)を用いることによって計算される。
最大ホップカウントHを有するネットワークにおいて、ホップカウントHを有するノードCは葉ノードであり、到来するパケットを有しない。すなわち、R(C)=0である。
ホップカウントH−1を有するノードは、CH−1個の子C (i=1,2,...,CH−1)を有する。R(C )を子C のデータパケット生成率とする。ホップカウントH−1を有するバッテリー駆動式ノードBPH−1について、到来するパケットの到達率は、
Figure 0006593801
であり、ホップカウントH−1を有する商用電源式ノードMPH−1について、到来するパケットの到達率は、
Figure 0006593801
である。
ホップカウントh(h=1,2,...,H−2)を有するバッテリー駆動式ノードBPについて、Rは、式(4)及び式(5)を用いることによって反復的手法により以下のように計算することができる。
Figure 0006593801
ここで、LCh+1はノードBPの葉である子の数であり、BRCh+1は、ノードBPのバッテリー駆動式ルーターである子の数である。
1つの実施形態は、PoAに基づいて到来率Rを求める。最大ホップカウントHを有するネットワークでは、ホップカウントHを有するノードCは、葉ノードであり、到来するパケットを有しない。すなわち、R(C)=0である。同じホップカウントを有するバッテリー駆動式ノードが同じアクティブ確率を有し、全てのデータノードが同じデータパケット生成率Rを有すると仮定すると、ホップカウントh(h=1,2,...,H−1)を有するバッテリー駆動式ノードBPの到来するデータパケットの到達率は、以下によって与えられる。
Figure 0006593801
ここで、
Figure 0006593801
及び
Figure 0006593801
であり、PoAは、jホップバッテリー駆動式ノードがアクティブである確率である。
初期アクティブ期間(AP)長の計算
図2Cに示すように、アクティブ期間は、初期AP211及び拡張AP214を含む。デフォルトの方法は、初期AP長を、|AP|=|AP|minとして設定することである。一方、この設定は、データトラフィックの量を検討せず、したがって、幾つかのノードがより多くの中継データパケットを有し、他のノードがより少ない中継データパケットを有するマルチホップ異種無線ネットワークにとって実用性がない可能性がある。例えば、図1Aにおいて、シンクノードにより近いノードは、より多くのデータパケットを中継し、シンクノードから離れたノードは、より少ないデータパケットを中継する。
図4Aに示すように、バッテリー駆動式ノードは、ウェイクアップするときに送信するための3つのデータパケットソース、すなわち、バッファリングされた複数のデータパケット400、自己生成した複数のデータパケット410、及び、到来する複数の中継データパケット420を有する。1つの実施形態では、プロセッサ170は、バッファリングされるパケットの数(NoBP)、自己生成されるパケットの数(BoSP)及び中継のための到来するパケットの数(NoIP)に基づいて初期AP長を決定する。
QCを、バッテリー駆動式ノードのキュー容量、すなわち、バッファリングすることができるパケットの最大数とする。Rを、データパケット自己生成率とし、Rをデータパケット到来率とし、Rをネットワークレイヤにおけるデータパケット送信率とする。R≧Rの場合、バッテリー駆動式ノードはパケットドロップを防ぐためにスリープすることができない。これは、アプリケーションが、パケットドロップを防ぐためにスリープを許可するか又は許可しないかを判断しなくてはならない事例である。アクティブ期間長計算のための以下の方法が、R<Rの事例について提供される。
初期AP長を計算するために、履歴測定及び予測の組合せが用いられる。
予測RX期間長|RXP|
・キューがフルの場合、すなわち、NoBP=QCの場合、|RXP|=0である。
・そうでない場合、キューはフルでなく、すなわちNoBP<QCである。RX期間において、キュー内にプッシュされる2つのパケットソース、すなわち、自己生成されたパケット及び到来するパケットが存在する。したがって、|RXP|は、キューがフルになる時点、すなわち、|RXP|=(QC−NoBP)/(R+R)に設定される。一方、|RXP|>|RXP|THの場合、|RXP|=|RXP|THを設定する。ここで、|RXP|THは、バッテリー駆動式ノードが、キューがフルになるまで長時間待機することを防ぐための閾値である。この事例は、データパケット自己生成率R及びデータパケット到来率Rが小さい場合に生じる。
予測TX期間長|TXP|
・TX期間において、自己生成されたデータパケットのみがキュー内にプッシュされる。このため、|TXP|は、キューが空になる時点、すなわち、|TXP|=NoBP/(R−R)に設定される。一方、|TXP|>|TXP|THの場合、|TXP|=|TXP|THを設定する。ここで、|TXP|THは、バッテリー駆動式ノードが自身のキューを空にするのに長時間を要することを防ぐための閾値である。この事例は、バッテリー駆動式ノードがパケットを受信するためのアクティブな親を有しない場合に生じる。
予測される|RXP|及び|TXP|を用いて、予測初期AP長|AP|が|AP|=|RXP|+|TXP|によって与えられる。
|AP|を、前回のスリープ間隔の初期AP長、すなわち、|AP|=|RXP|+|TXP|とする。現在のスリープ間隔のための初期AP長は、以下のように計算される。
Figure 0006593801
ここで、0≦α≦1は、|AP|がより正確である場合、すなわち、より少ないAP拡張である場合、αがより大きな値に設定されるように|AP|及び|AP|を重み付けするパラメーターである。そうでない場合、αがより小さな値に設定される。例えば、α=1の場合、|AP|=|AP|であり、すなわち、履歴初期AP長が用いられ、α=0の場合、|AP|=|AP|であり、すなわち、予測初期AP長が用いられる。
拡張アクティブ期間長の計算
キューがどの程度フルであるかを示すためにキュー閾値QTHが定義される。キューの残りの空間がQTHよりも大きい場合、すなわち、QC−NoBP>QTHの場合、キューはフルに近くないとみなされる。そうでない場合、キューはフルに近いとみなされる。
アクティブ期間の終了時に、バッテリー駆動式ノードは、自身のキューがフルに近い場合、アクティブ期間を拡張することができる。ノードは、自身のアクティブ期間を拡張するために、アクティブ期間拡張長|APE|を決定する必要がある。例えば、1つの実施形態は、決定論的方法を用いて、拡張長|APE|を計算する。
図5Aは、本発明の1つの実施形態に従って維持される親のアクティブ期間テーブルの概略図を示す。分散型スリープ管理により、各データノード(バッテリー駆動式又は商用電源式)は、親のアクティブ期間テーブル(PAPT)500を維持する。PAPT500におけるエントリは、親のID(PID)と、親の電源タイプ(PST)と、親のRX期間終了時点(RXET)と、親のTX期間終了時点(TXET)とを含む。例えば、商用電源式の親10の場合、RXET及びTXETは無限に設定される。バッテリー駆動式の親20及び30の場合、RXET及びTXETは、ウェイクアップメッセージ220又はアクティブ期間拡張通知メッセージ280において取得される値に設定される。PAPTテーブル500は、データノードによって、所与の時点においてデータパケットを送信するのに最も良好な親を選択するのに用いられる。
PAPT500を用いて、バッテリー駆動式データノードは、最も近時の親のRX終了時点(LPRET)及び最も近時の親TX終了時点(LPTET)を求めて|APE|を計算することができる。
図5Bは、バッテリー駆動式データノードB200によるLPRET及びLPTETの決定の例を示す。バッテリー駆動式データノードB200は、2つのバッテリー駆動式の親B1 501及びB2 502を有する。ノードB200は、時点510においてウェイクアップし、ノードB200の初期APは時点540において終了する。時点520において、ノードBは、RX期間212が時点550において終了し、TX期間213が時点580において終了することを示す、親B2のウェイクアップメッセージを受信する。時点530において、ノードBは、RX期間が時点560において終了し、TX期間が時点570において終了することを示す、親B1のウェイクアップメッセージを受信する。したがって、ノードBは、LPRETが時点560であり、LPTETが時点580であると判断する。初期AP終了時点540において、ノードBは、双方の親がそれらの親のRX期間にあることに起因して、キューがフルに近い場合、自身のAPを拡張することができる。
1つの実施態様では、|APE|の計算は、3つの事例に分割される。第1の事例では、バッテリー駆動式ノードB200は、RX期間212にある少なくとも1つの親を有する。この事例では、ノードBは、親のRX期間において可能な限り多くのパケットを送信しようとする。したがって、ノードBは、全てのバッファリングされたパケットが送信されるか、又はいずれの親もRX期間にないかのいずれかとなるように、APを拡張する。
Figure 0006593801
ここで、Lはデータパケット長であり、Rは物理レイヤーデータレートであり、NOWはノードBが|APE|を計算する時間である。
第2の事例では、バッテリー駆動式ノードBは、送信期間にある少なくとも1つの親を有する。この事例では、ノードBは、親のTX期間において許可されるパケットの最大数(MNoAP)のパケット送信と同じだけ多くのパケットを送信しようとする。したがって、ノードBは、許可されるパケットの最大数が送信されるか、又はいずれの親もアクティブでないかのいずれかとなるようにAPを拡張する。
Figure 0006593801
第3の事例では、バッテリー駆動式ノードBはアクティブな親を有しない。この事例では、|APE|は、バッファリングされたパケットの数(NoBP)と、商用電源式ノードのパーセント(PoMN)と、ノードBのホップカウント(h)と、ノードBのアクティブ期間内にウェイクアップしている親の数(NoPW)と、親の数(NoP)とに基づいて計算される。例えば、以下に従って|APE|を求めることができる。
Figure 0006593801
スリープ期間長計算
アクティブ期間の終了時に、バッテリー駆動式ノードは、自身のキューがフルに近くない場合、スリープする。本発明の幾つかの実施形態では、ノードがスリープする前に、ノードは、スリープ期間長の長さ|SP|を求める。
スリープモードにおいて、バッテリー駆動式ノードはパケットを一切受信せず、パケットを一切送信しない。自己生成されたデータパケットのみがキュー内にプッシュされる。このため、バッテリー駆動式ノードは、自身のキューがフルになるまでスリープすることができる。したがって、スリープ期間長|SP|は、
Figure 0006593801
に設定される。|SP|>|SP|maxの場合、|SP|=|SP|maxを設定する。
1つの実施形態では、バッテリー駆動式ノードは、送信されるデータパケットの総数に比例するアクティブ期間(AP)長を計算する。送信されるデータパケットは、バッファリングされた複数のパケット400と、自己生成された複数のパケット410と、複数の中継パケット420とを含む。スリープ期間(SP)の長さは、データパケット自己生成率と反比例する。到来する中継パケットの数は、ホップカウント、親の数、子の数、親がアクティブである確率、リンク品質に依拠するので、AP長計算は観測されるネットワーク状態に基づくこともできる。
スリープ間隔制御
1つの実施形態では、バッテリー駆動式ノードB200は3つのタイマーを用いて、自身のスリープ及びウェイクアップスケジュール並びに送信スケジュール、すなわちウェイクアップタイマー、スリープタイマー及びTXタイマーを管理する。スリープする前に、ノードBは、ウェイクアップタイマーを設定する。ウェイクアップタイマーが満了すると、ノードBはウェイクアップする。ウェイクアップ時に、ノードBはスリープタイマーを設定する。スリープタイマーが満了すると、ノードBはスリープする。ノードBがウェイクアップすると、ノードはTXタイマーも設定する。TXタイマーが満了すると、ノードBは自身のTX期間を開始し、バッファリングされたデータパケットを送信する。
図6Aは、1つの実施形態による、ノードBのウェイクアップタイマープロセスの概略図を示す。ウェイクアップタイマーが満了すると(600)、ノードBはまず、自身の初期アクティブ期間(AP)を構成し(602)、すなわち、RX期間長及びTX期間長を計算し、次に、タイマー値を初期AP長、すなわち、|RXP|+|TXP|に設定することによってスリープタイマー604を始動する。次に、ノードBは無線通信をオンにし、自身のアクティブ期間設定をアナウンスするためのウェイクアップメッセージ220を送信する(606)。ノードBは、ウェイクアップメッセージを送信した後、RXプロセスを開始する(608)。|RXP|=0の場合(620)、すなわち、RX期間がスケジューリングされていない場合、ノードBはTXプロセスを開始し(622)、ウェイクアップタイマープロセスを終了する(630)。そうでない場合、ノードBは、タイマー値を|RXP|に設定することによってTXタイマーを開始し(624)、ウェイクアップタイマープロセスを終了する(630)。
図6Bは、1つの実施形態による、ノードBのスリープタイマープロセスの概略図を示す。スリープタイマーが満了すると(640)、ノードBは、自身のキューがフルに近いか否かを判断する(642)。キューがフルに近くない場合、ノードBはTXプロセス及びRXプロセスを停止し(644)、親のアクティブ期間テーブル(PAPT)をクリアし(646)、スリープ期間長(|SP|)を計算し(648)、タイマー値を|SP|に設定することによってウェイクアップタイマーを開始し(650)、無線通信をオフにしてスリープする(652)。ノードBはスリーププロセスを終了する(630)。キューがフルに近い場合、ノードBはスリープせず、代わりに自身のアクティブ期間を拡張する(654)。アクティブ期間を拡張するために、ノードBはアクティブ期間拡張(APE)長を計算し(656)、タイマー値|APE|を用いてスリープタイマーをリセットする(658)。次に、ノードBは、アクティブ期間拡張を近傍にアナウンスするか否かを判断する(660)。ノードBがアクティブな親を有せず(すなわち、ノードBがアイドル待機に進む)、かつキューが完全にフルではない場合、ノードBはアクティブ期間拡張通知メッセージ280を送信し(662)、それによってノードBの子がノードBにパケットを送信することができるようにする。そうでない場合、ノードBはアクティブな親を有し、この事例では、ノードBはアクティブ期間拡張をアナウンスせず、自身のバッファリングされたデータパケットの送信を継続する。
図6Cは、1つの実施形態によるTXタイマープロセスの概略図を示す。TXタイマーが満了すると(664)、ノードBはTXプロセスを開始する(666)。
1つの実施形態では、バッテリー駆動式ノードは3つのタイマー、すなわち、ウェイクアップタイマー、スリープタイマー及びTXタイマーを用いて、自身のスリープスケジュール及びアクティブスケジュール並びに送信スケジュールを管理する。ウェイクアップタイマーは、スリープ間隔においてノードがどれだけ長くウェイクするかをスケジューリングするのに用いられ、スリープタイマーは、スリープ間隔においてノードがどれだけ長くスリープするかをスケジューリングするのに用いられ、TXタイマーは、ノードがスリープ間隔においていつデータパケット送信を開始するかをスケジューリングするのに用いられる。バッテリー駆動式ノードは、自身のアクティブ期間の長さ及びスリープ期間の長さを動的に決定する。スリープタイマーが満了すると、バッテリー駆動式ノードは、アクティブ時間値を計算し、アクティブタイマーを開始する。アクティブタイマーが満了すると、バッテリー駆動式ノードはスリープ時間値を計算し、スリープタイマーを開始する。
1つの実施形態では、初期AP又は拡張APの終了時に、バッテリー駆動式ノードBが、自身のAPを拡張することが必要であるか否かを動的に判断する。AP拡張プロセスは、ノードBが更なる拡張が必要ないか又は拡張最大数に達したと判断するまで継続する。本発明の1つの実施形態では、商用電源式ノードは、電源が入るとRXプロセス及びTXプロセスを開始する。
アクティブ期間における受信(RX)及び送信(TX)制御
バッテリー駆動式ノードは、自身のアクティブ期間をRX期間212及びTX期間213に分割する。実施形態の幾つかの原理によれば、バッテリー駆動式の親の子が、親のTX期間中に親にパケットを送信しないことが望ましい。したがって、RX及びTXの制御は、親及び子の双方からの協調動作を必要とする。換言すれば、子(商用電源式又はバッテリー駆動式)は、親のアクティブ期間(AP)構成に従う必要がある。
データノード(商用電源式又はバッテリー駆動式)は、4つのフラグを用いてRX及びTXのアクティビティを制御する。
・親のRXフラグ(PRF):このフラグがオンのとき、少なくとも1つの親がRX期間にある。商用電源式の親は、常にRX期間にあるとみなされる。
・親のTXフラグ(PTF):このフラグがオンのとき、少なくとも1つの親がTX期間にある。商用電源式の親は、常にTX期間にあるとみなされる。このフラグは、PRFフラグがオフの場合にのみオンにすることができる。
・近傍データフラグ(NDF):このフラグがオンのとき、データノードは、任意の親がアクティブであるか否か確実でないが、少なくとも1つの近傍が、データノードのバッテリー駆動式の親のうちの少なくとも1つにデータパケットを送信していることをオーバーヒア(overhear)する。この事例では、受信側の親はほとんどRX期間にある。このフラグは、PRF及びPTFの双方がオフであるときにのみオンにすることができる。
・親データフラグ(PDF):このフラグがオンのとき、データノードは、任意の親がアクティブであるか否か確実でないが、少なくとも1つのバッテリー駆動式の親がデータパケットを送信していることをオーバーヒアする。この事例では、送信側の親はTX期間にある。このフラグは、PRF、PTF及びNDFがオフである場合にのみオンにすることができる。
データノード(商用電源式又はバッテリー駆動式)は、RX及びTX制御プロセスにおいて2つのタイマーを用いることもできる。
・親RX終了(PRE)タイマー:このタイマーが満了すると、全ての親のRX期間が終了する。親はTX期間又はスリープ期間のいずれかにある。
・親TX終了(PTE)タイマー:このタイマーが満了すると、全ての親のTX期間が終了する。親はスリープしている。
図7Aは、本発明の1つの実施形態による、データノード(商用電源式又はバッテリー駆動式)のRXプロセス700のブロック図を示す。データノードは、まず、フラグを設定する(705)。データノードが商用電源式の親を有する場合、データノードは、PRF=1、PTF=0、NDF=0及びPDF=0を設定する。また、データノードは、LPRETを無限に設定し、LPTETを無限に設定する。そうでない場合、データノードは、PRF=0、PTF=0、NDF=0及びPDF=0を設定する。また、データノードは、LPRETをNOWに設定し、LPTETをNOWに設定する。データノードは、パケットを受信すると(710)、パケットのタイプをチェックする。
パケットが親ウェイクアップ(PW)メッセージ715である場合、データノードは、このバッテリー駆動式の親のために、エントリを追加するか又は既存のエントリを更新することによって、PAPTテーブルを更新する(720)。RXETは|RXP|に設定され、TXETは|RXP|+|TXP|に設定される。PAPTテーブルを更新した後、データノードはPRF情報を更新する(725)。|RXP|>0かつPRF=0の場合、データノードはPRF=1を設定し、LPRET=|RXP|及びLPTET=|RXP|+|TXP|を設定し、タイマー値を|RXP|に設定することによりPREタイマーを開始する。そうではなく、|RXP|>0かつPRF=1である場合において、LPRET<|RXP|であるとき、データノードはLPRET=|RXP|を設定し、タイマー値|RXP|を用いてPREタイマーをリセットし、LPTET<|RXP|+|TXP|であるとき、データノードはLPTET=|RXP|+|TXP|を設定する。次に、データノードは、以下の3つの事例を用いてPTF情報を更新する(730)。(1)PRF=1かつ|TXP|>0かつLPTET<|RXP|+|TXP|、この事例では、データノードはLPTET=|RXP|+|TXP|を設定する。(2)PRF=0かつ|TXP|>0かつPTF=0、この事例では、|RXP|は0でなくてはならず、データノードはPTF=1を設定し、LPTET≧|TXP|である場合、タイマー値LPTET−NOWを用いてPTEタイマーを開始するか、又はLPTET<|TXP|である場合、タイマー値|TXP|を用いてPTEタイマーを開始し、LPTET=|TXP|を設定する。(3)PRF=0かつ|TXP|>0かつPTF=1、この事例でも、|RXP|は0でなくてはならず、LPTET<|TXP|である場合、データノードは、タイマー値|TXP|を用いてPTEタイマーをリセットし、LPTET=|TXP|を設定する。
パケットが親のアクティブ期間拡張通知(PAPEN)メッセージ735である場合、バッテリー駆動式ノードは、アイドル待機モードにおいてのみAP拡張をアナウンスし、すなわち、PAPENメッセージにおいて、|RXP|>0及び|TXP|=0であるので、データノードはPAPTテーブル及びPRFフラグ情報のみを更新する。データノードは、このバッテリー駆動式の親のために、エントリを追加するか又は既存のエントリを更新することによってPAPTテーブルを更新する(720)。RXETは|RXP|に設定され、TXETも|RXP|に設定される。PAPTテーブルを更新した後、データノードはPRF情報725を更新する。PRF=0である場合、データノードはPRF=1、LPRET=|RXP|を設定し、タイマー値を|RXP|に設定することによりPREタイマーを開始する。そうではなく、PRF=1かつLPRET<|RXP|である場合、データノードはLPRET=|RXP|を設定し、タイマー値|RXP|を用いてPREタイマーをリセットする。
パケットが、近傍によってデータノードの親に送信されるデータパケット、すなわち近傍データパケット(NDP)740である場合、データノードは、PRF及びPTFの双方がオフである場合にNDFフラグ情報を更新する(745)。この事例では、データノードはNDF=1を設定し、オーバーヒアされたデータのRXの親(ODRP)を、近傍によって送信されたデータパケットの宛先である親のIDに設定し、オーバーヒアされた近傍TX時点(ONTXT)をNOWに設定する。
パケットが、親によって送信されるデータパケット、すなわち、親データパケット(PDP)750である場合、データノードは、PRF、PTF及びNDPがオフである場合にPDFフラグ情報を更新する(745)。この事例では、データノードは、PDF=1を設定し、オーバーヒアされたデータのTXの親(ODTP)を、データパケットを送信した親のIDに設定し、オーバーヒアされた親のTX時点(OPTXT)をNOWに設定する。
パケットが任意の他のパケット760である場合、データノードは、通常のパケット処理765を実行する。パケット処理が完了すると、RXプロセスは、パケット受信状態710に戻る。
図7Bは、本発明の1つの実施形態による、PREタイマープロセスのブロック図を示す。PREタイマーが満了すると(770)、データノードはPRF=0を設定する(775)。LPTET>NOWである場合(780)、データノードはPTF=1を設定し(785)、タイマー値LPTET−NOWを用いてPTEタイマーを開始する(788)。
図7Cは、PTEタイマープロセスのブロック図を示す。PTEタイマーが満了すると(795)、データノードはPTF=0を設定する。
図8は、本発明の1つの実施形態による、データノードのTXプロセスのブロック図を示す。TXプロセスが開始すると(800)、データノードは、まず、自身のキュー内に任意のバッファリングされたデータパケットが存在するか否かをチェックする(805)。存在しない場合、TXプロセスはスタンバイモードに進む。存在する場合、データノードは、親RXフラグ(PRF)がオンであるか否かをチェックする(810)。オンである場合、データノードは、最良の親を選択し(815)、データパケットを最良の親に送信する(820)。パケット送信後、TXプロセスは開始800にループバックする。PRFがオフである場合、データノードは、親TXフラグ(PTF)がオンであるか否かをチェックする(825)。オンである場合、データノードは、キューオーバーフローが生じることになるか否かをチェックする(830)。生じない場合、TXプロセスは開始800にループバックする。生じる場合、データノードは最良の親を選択し(815)、データパケットを最良の親に送信する(820)。PRF及びPTFの双方がオフである場合、データノードは、近傍データフラグ(NDF)がオンであるか否かをチェックする(835)。オンである場合、データは、キューオーバーフローが生じることになるか否かをチェックする(830)。生じない場合、TXプロセスは開始800にループバックする。キューがオーバーフローする場合(830)、データノードは、近傍データパケットが非常に近時にオーバーヒアされたか否かをチェックする(840)。オーバーヒアされていない場合、TXプロセスは開始800にループバックする。オーバーヒアされた場合、データノードは、近傍がデータパケットを送信した親、すなわち、ID=ODRPを有する親にデータパケットを送信する(845)。次に、データノードは、NDF=0を設定し(850)、TXプロセスは開始800にループバックする。PRF、PTF及びNDFがオフである場合、データノードは、親データフラグ(PDF)がオンであるか否かをチェックする(855)。オンである場合、データは、キューオーバーフローが生じることになるか否かをチェックする(830)。生じない場合、TXプロセスは開始800にループバックする。キューがオーバーフローする場合(830)、データノードは、親データパケットが非常に近時にオーバーヒアされたか否かをチェックする(840)。オーバーヒアされていない場合、TXプロセスは開始800にループバックする。オーバーヒアされた場合、データノードは、データパケットを送信した親、すなわち、ID=ODTPを有する親にデータパケットを送信する(845)。次に、データノードは、PDF=0を設定し(850)、TXプロセスは開始800にループバックする。
データノードは、バッファリングされたパケットの数(NoBP)、予測パケット数(NoEP)及びキュー容量(QC)を用いて、キューがオーバーフローするか否かを判断する。TX期間において、データノードは、中継データパケットを受信することを一切予測していない。唯一キュー内にプッシュされることが予測されるデータパケットは自己生成されたデータパケットである。RAPを残りのアクティブ期間とすると、NoEP=|RAP|*Rである。NoBP+NoEP>QCである場合、キューは現在のアクティブ期間においてオーバーフローする。そうでない場合、キューはオーバーフローしない。
データノードは、オーバーヒアリング閾値OHTHを用いることによって、オーバーヒアリングが非常に近時であるか否かを判断する。オーバーヒアされた親データパケットについて、NOW−OPTXT<OHTHである場合、オーバーヒアリングは非常に近時であるとみなされ、すなわち、送信側の親が依然としてアクティブであるとみなされる。そうでない場合、オーバーヒアリングが古いとみなされ、すなわち、送信側の親がもはやアクティブでないとみなされる。オーバーヒアされる近傍データパケットについて、NOW−ONTXT<OHTHである場合、オーバーヒアリングは非常に近時であるとみなされ、すなわち、受信側の親は依然としてアクティブであるとみなされる。そうでない場合、オーバーヒアリングが古いとみなされ、すなわち、受信側の親がもはやアクティブでないとみなされる。オーバーヒアリング閾値OHTHは、連続データパケット送信間の平均ギャップに設定することができる。
データパケットを送信するために、データノードは最良の親を選択する必要がある。親RXフラグ(PRF)がオンである場合、RX期間に1つの親しか存在せず、データノードはその親を選択する。そうではなく、PRFフラグがオンであり、RX期間に複数の親が存在する場合、データノードは、最良のリンク品質、すなわち最小のETXを有する親を選択する。親TXフラグ(PTF)がオンであり、TX期間に1つの親しか存在しない場合、データノードはその親を選択する。そうではなく、PTFフラグがオンであり、TX期間に複数の親が存在する場合、データノードは最良のリンク品質を有する親を選択する。最良のリンクは、最小の再送信を必要とし、したがって、エネルギーを節減する。
本発明の1つの実施形態では、データノードは、RX期間においてデータパケットを親に送信する。データノードは、キューがオーバーフローする場合、すなわち、データパケットがキューから削除されなくてはならない場合にのみ、親のTX期間においてデータパケットを親に送信する。データノードは、キューがオーバーフローする場合、かつオーバーヒアリングが非常に近時である、すなわち親が依然としてアクティブである場合にのみ、データパケット送信がオーバーヒアされた親にパケットを送信する。データノードは、キューがオーバーフローする場合、かつオーバーヒアリングが非常に近時である、すなわち親が依然としてアクティブである場合にのみ、近傍がデータパケットを送信した親にパケットを送信する。
本発明の1つの実施形態では、データノードは、バッファリングされたデータパケット、予測データパケット及びキュー容量を用いることによってキューオーバーフローを決定する。予測データパケットは、データパケット自己生成率及び残りのアクティブ期間の長さに基づいて計算される。
バッテリーエネルギーの効率の良いルーティング
幾つかの実施形態は、特定のソースデータノードから宛先ノードへのデータパケットのバッテリーエネルギーの効率の良いルーティングが、最もエネルギー消費が少ないルーティングパスを選好するという認識に基づく。例えば、幾つかの実施形態は、ルーティングパスに沿ってデータパケットを送信し、バッテリー駆動式ノードのエネルギー消費を低減する。
無線ネットワークについて、従来のルーティングメトリックは、2つのカテゴリー、すなわち、非エネルギー関連メトリック、例えば、予測送信カウント(ETX)及びエネルギー関連メトリック、例えば、残余エネルギーに分類することができる。非エネルギー関連メトリックは、スループット、レイテンシー等に焦点を当て、したがって、エネルギーの節減を対象としない。エネルギー関連のルーティングメトリックは、どれだけのエネルギーが消費されたか、又はどれだけのエネルギーが依然として残っているかを測定するのみである。従来のエネルギー関連メトリックは、どのようにエネルギーが消費されたか、すなわち、浪費されたか又はパケット送信のために用いられたかを考慮しない。加えて、従来のエネルギー関連メトリックは、同種ネットワークのために設計されている。
エネルギー消費は、2つのカテゴリー、すなわち、エネルギー浪費及び必要なエネルギー使用に分けることができる。エネルギー浪費は、アイドルリスニング、オーバーヒアリング、衝突及び再送信等において消費されるエネルギーを含む。必要なエネルギー使用は、制御パケットの受信及び送信、データパケットの受信及び送信等において消費されるエネルギーを含む。
したがって、1つの実施形態は、詳細なエネルギー使用を考慮するエネルギー節減メトリックを提供する。
エネルギー浪費(EW)メトリック
EWメトリックは、エネルギー浪費を最小限にする。アイドルリスニングは、エネルギー浪費の主原因であるため、EWメトリックは、バッテリー駆動式ノードのアイドル時間を最小限にする。
異種ネットワークでは、EWメトリックは以下のように定義される。
MPNの場合、EW=0、
BPNの場合、EW=(総消費エネルギー)−(パケットの送信及び受信において消費されるエネルギー)
(10)
EWは加法性メトリックであり、異なる目的関数を用いて異なるパスコストを定義するのに用いることができる。例えば、パスコスト「パス上の最大EW」及び目的関数「最小の{パス上の最大EW}を有するパスを選択」を用いて、ノードは、最小ピークエネルギー浪費を有するパスを発見する。アイドルリスニングは、エネルギー浪費の主原因であるため、発見されるパスは、最小ピークアイドル時間を有する。結果として、より大きなピークアイドル時間を有するパス上のバッテリー駆動式ノードが、より多くスリープすることができる。したがって、バッテリー駆動式ノードのアイドル時間の平衡がとられる傾向にある。
EWメトリックは他のパスコスト及び目的関数を定義するのに用いることもできる。例えば、パスコスト「パス上のEWの総和」及び目的関数「エネルギー浪費の最小の総和を有するパスを選択」を用いて、総エネルギー浪費が最小限にされる。
中継エネルギー(RE)メトリック
REメトリックは、ルーター機能の実行において消費されるエネルギーを最小限にするためのものであり、したがって、バッテリー駆動式ノードがより多くスリープすることを可能にする。
異種ネットワークにおいて、REメトリックは以下のように定義される。
MPNの場合、RE=0
BPNの場合、RE=(中継パケットの送信及び受信において消費されるエネルギー)
(11)
REは加法性メトリックであり、異なる目的関数を用いて異なるパスコストを定義するために用いることができる。例えば、パスコスト「パス上の最大RE」及び目的関数「最小の{パス上の最大RE}を有するパスを選択」を用いて、ノードは、最小ピーク中継を有するパスを発見する。これによって、より高いピーク中継エネルギーを有するパス上のバッテリー駆動式ノードがより多くスリープすることが可能になる。したがって、バッテリー駆動式ノードの作業負荷の平衡がとられる傾向にある。
REメトリックは他のパスコスト及び目的関数を定義するのに用いることもできる。例えば、パスコスト「パス上のREの総和」及び目的関数「最小総中継エネルギーを有するパスを選択」を用いて、パス間で中継エネルギーの平衡がとられる。
本発明の上記の実施形態は数多くの方法のいずれかにおいて実現することができる。例えば、それらの実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア又はその組み合わせを用いて実現することができる。ソフトウェアにおいて実現されるとき、そのソフトウェアコードは、単一のコンピューター内に設けられるにしても、複数のコンピューター間に分散されるにしても、任意の適切なプロセッサ、又はプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは集積回路として実現することができ、集積回路コンポーネント内に1つ又は複数のプロセッサが含まれる。しかしながら、プロセッサは、任意の適切な構成の回路を用いて実現することができる。そのプロセッサは、当該技術分野において既知であるように、メモリ、送受信機及び入出力インターフェースに接続することができる。

Claims (6)

  1. データノード及び少なくとも1つのシンクノードを含むノードのマルチホップ異種無線ネットワークを形成するバッテリー駆動式ノード(BPN)を管理するための、コンピューターにより実施される方法であって、
    前記データノードは、バッテリー駆動式ノード(BPN)及び商用電源式ノード(MPN)を含み
    該方法は、
    前記BPNのスリープスケジュールを、前記マルチホップ異種無線ネットワーク内の他のデータノードの前記スリープスケジュールと独立して、且つ、前記シンクノードによって送信されるコマンドと独立して決定して、前記BPNの送受信機がオンに切り替えられるとき、BPNのアクティブ期間を形成し、前記送受信機がオフに切り替えられるとき、BPNのスリープ期間を形成することと、
    前記BPNのキューがオーバーフローする場合、前記キューに格納された少なくとも幾つかのデータパケットを送信することと、
    前記アクティブ期間の少なくとも一部分を受信(RX)期間及び送信(TX)期間に分割することと、
    前記アクティブ期間の前記一部分の前記分割を指定するウェイクアップ信号を送信することと、
    前記RX期間の満了後、前記TX期間中に前記データパケットを送信することと
    を含む、方法。
  2. 前記BPNによって新たなデータパケットを生成する自己生成率を求めることと、
    該BPNのホップカウント及び該BPNの子ノードの数のうちの1つ又はそれらの組合せに基づいて、前記BPNによって新たなデータパケットを受信する到来率を求めることと、
    前記キュー内の前記データパケットの数、前記自己生成率、前記到来率及びキュー容量に基づいて前記アクティブ期間の長さを決定することと
    を更に含む、
    請求項に記載の方法。
  3. 前記BPNによって新たなデータパケットを生成する自己生成率を求めることと、
    前記BPNによって新たなデータパケットを受信する到来率を求めることと、
    前記キュー内の前記データパケットの数、前記キューの容量及び前記自己生成率に基づいて、前記スリープ期間の長さを決定することと
    を更に含む、請求項に記載の方法。
  4. 前記BPNの親ノードから、該親ノードのRXの期間及びTXの期間を示すウェイクアップ信号を受信することと、
    前記BPNの前記キューがオーバーフローするまで、前記親ノードの前記RX期間中にのみ前記データパケットを前記親ノードに送信することと
    を更に含む、請求項に記載の方法。
  5. 前記キュー内の前記データパケットの数と、前記アクティブ期間中に自己生成されるデータパケットの数と、RX期間中に到来するパケットの数との和が、前記キュー内の容量よりも大きいときに、前記キューがオーバーフローすると判定することを更に含む、
    請求項に記載の方法。
  6. 前記データパケットを、エネルギー浪費を最小限にするルーティングパスを介して送信することを更に含む、
    請求項に記載の方法。
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