JP6591602B1 - Id利用システム及びid利用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なるサービス提供者がそれぞれIDを提供する場合であっても、これら複数のIDをまとめて好適に利用する。【解決手段】本開示の一態様にかかるID利用システムは、分散型台帳を共有するネットワークにおけるアドレスに対応するウォレットと、サービス事業者ごとに独自に発行されるID(Identifier)と、を関連付けるための関連付け情報を受信する受信部と、前記関連付け情報に基づいて、前記ウォレット及び前記IDを紐付ける制御部と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本開示は、マーケティング、広告配信などにおけるID利用システム及びID利用方法に関する。
インターネット広告として、個別のユーザに対するターゲティング広告(ターゲット広告)が広く利用されている。例えば、行動ターゲティング広告は、ユーザの行動履歴(Webの巡回履歴など)に基づいて、特定のジャンルに関心を持つ顧客に限定して広告を配信する手法であって、広告効果(例えば、認知、理解、購入など)が高いと言われている。
異なるメディアが提供するサービスを、ユーザが複数のデバイスを用いて受ける環境において、これらのデバイスにターゲティング広告を提供する技術が提案されている(特許文献1)。特許文献1では、各デバイスで用いられるユーザ識別情報(ユーザの住民登録番号、ユーザのログイン情報、ユーザの端末のIP(Internet Protocol)アドレスなど)に応じて、各メディアを介してユーザの行動が横断的に収集される。
特開2017−4518号公報
ところで、マーケティング、広告などのビジネスにおいては、生活者の行動データ(行動履歴)をどのようにして多く獲得し、どのようにしてそれらを特定の個人と同定し、どのようにマーケティングに活用するかが重要である。ある個人についての各種行動データを統合できれば、当該個人に対してより効果的なマーケティング、広告配信などの実現が期待できる。
しかしながら、近年、行動データを収集する事業者は多岐にわたっており、行動データを効果的に統合する仕組みはまだ検討が進んでいない。特許文献1の手法を用いた場合、特定のユーザのデータであると想定して収集されたデータは必ずしも当該ユーザのデータに該当しなかったり、そもそも収集できないデータがあったりするため、行動データの統合が実現できない。
そこで本開示は、異なるサービス提供者がそれぞれIDを提供する場合であっても、これら複数のIDをまとめて好適に利用できるID利用システム及びID利用方法を提供することを目的の1つとする。
本開示の一態様にかかるID利用システムは、分散型台帳を共有するネットワークにおけるアドレスに対応するウォレットと、サービス事業者ごとに独自に発行されるID(Identifier)と、を関連付けるための関連付け情報を受信する受信部と、複数の前記関連付け情報に基づいて、前記ウォレット及び複数の前記IDを紐付ける制御部と、前記ウォレットに紐付けられた複数の前記IDに対応するユーザについてのログを収集するログ管理サーバと、前記ログ管理サーバから取得した前記ユーザについてのログに基づいて、前記ユーザのデバイスに対して配信する広告を決定する広告決定部と、を有し、前記制御部は、前記広告の配信に基づいて、前記ウォレットにトークンを発行することを特徴とする。
本開示の一態様によれば、異なるサービス提供者がそれぞれIDを提供する場合であっても、これら複数のIDをまとめて好適に利用できる。
図1は、一実施形態に係るID利用システムの概略構成の一例を示す図である。 図2は、一実施形態に係るID利用方法のフローチャートの一例を示す図である。 図3は、一実施形態に係るデバイスの機能構成の一例を示す図である。 図4は、一実施形態に係るデバイス、サーバなどのハードウェア構成の一例を示す図である。
マーケティング、広告などのビジネスにおいては、生活者の行動データ(行動履歴)をどのようにして多く獲得し、どのようにしてそれらを特定の個人と同定し、どのようにマーケティングに活用するかが重要である。
生活者の行動データとしては、オフラインでの購買データ、オンラインの購買データ、デジタル広告の接触履歴、TVの視聴履歴などが挙げられる。それぞれの行動データは、通常別々のID(Identifier)に関連付けられ、IDに基づいて対応する個人が特定される。生活者の行動データに関するIDは、生活者行動履歴IDなどと呼ばれてもよい。本明細書において単に「ID」というときは、生活者の行動データに関するIDに読み替えられてもよい。
当該IDは、行動データに関連するサービス提供者が独自に付番し管理するIDであったり、クッキーベースのIDであったりしてもよい。クッキーベースのIDは、様々な要因によって、削除されたり、上書きされたりする。
生活導線(生活の一連の流れ)の各箇所において行動データを取得する仕組みが整いつつある。ある個人についての各種行動データを統合(まとめて利用)できれば、当該個人に対してより効果的なマーケティング、広告配信などの実現が期待できる。しかしながら、行動データを効果的に統合する仕組みはまだ検討が進んでいない。
例えば、昨今の決済手段は、クレジットカード、現金、仮想通貨、電子マネーなど多岐にわたっており、これらの決済手段の購買データを個人と結び付けて統合するのは難しい。電子マネーだけを見ても、電子マネーのブランドが違えば統合は難しい。また、更にクッキーベースのオンラインの広告ログ、そもそも取得が難しいTV視聴ログなどを考慮すると、特定の一生活者について行動データを包括的に収集することは困難である。
本発明者らは、生活者行動履歴IDの統合を妨げる最大の要因は、生活者の協力を得られない点にあることに着目した。サービス提供者によるほとんどの行動データの取得は、生活者に無断で(又は意識されないようなパーミッションを経て)取得されており、生活者は当該取得の動作を意識しないことが多い。
生活者の中には、行動データ取得の動作を意識はしているが、自分には何のメリットもないものと考えて気に留めない者もいる。一部の生活者は、広告ブロック(アドブロック)、クッキー削除などの手段を用いて、行動データの取得に対抗(妨害)することもある。
そこで、本発明者らは、これまで広告主、中間業者(広告代理店、メディアレップ、調査会社など)及びパブリッシャー(媒体社など)の中で完結していた広告マーケティングのビジネスの流れに、直接的に生活者を組み込むことによって、生活者のIDをまとめて管理する仕組みを着想した。
本開示の一態様によれば、生活者が自ら、自分の利用する様々なIDを電子ウォレットに関連付けて登録することで、インセンティブ(例えば、金銭価値に近いトークン)を受け取る。
当該態様によれば、各事業者が独自にサービスIDを発行する場合であっても、特定の電子ウォレットに基づいて、同一の個人に関連するサービスIDを判断できるようになる。電子ウォレットを介することによって、ばらばらのIDが生活者の意思に基づいて実質的に1つのID(One ID)として統合される。
なお、電子ウォレットは、仮想通貨の保管場所に相当し、仮想通貨の取引(トランザクションとも呼ばれる)に利用される。なお、トランザクションは、仮想通貨を利用する端末によって構成されるピアツーピア(P2P:Peer-to-peer)ネットワークにおいて、ブロードキャスト配信されてもよい。
ビットコインの場合、配信されたトランザクションは、一定のブロック単位でマイニング(発掘)処理によって正当性が検証され、ブロックチェーンと呼ばれる台帳に記録されていく。例えば、1つのトランザクションには、直前のトランザクションのハッシュ値、送金(送信)元のアドレス、送金先のアドレス、支払い額、送金元の電子署名、その他のデータなどが含められてもよい。ブロックチェーンを共有する全ての参加者は、取引の内容を公的に確認することができる。なお、分散型台帳技術によっては、取引の内容の閲覧が制限される技術もある。
また、本開示の一態様によれば、登録されたIDに基づいて広告主、中間業者、パブリッシャーなどが、生活者に対して最適と判断した広告を配信できる。例えば、登録されたIDに基づいて配信された広告が購買、サービスの利用などに結び付いた場合には、広告主からの広告費が、中間業者、パブリッシャーなどに支払われるだけでなく、実際にその商品を購買した生活者自身にもインセンティブとして還元されてもよい。
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、同一の部には同一の符号が付される。同一の部は名称、機能などが同じであるため、詳細な説明は繰り返さない。
(ID利用システム)
図1は、一実施形態に係るID利用システムの概略構成の一例を示す図である。図1に示すID利用システム1は、デバイス10と、ログ管理サーバ30と、ID管理サーバ40と、広告配信サーバ50と、を含む。
デバイス10は、ユーザの操作によりブラウザなどのアプリケーションを実行する装置である。デバイス10は、広告配信サーバ50から広告を受信してもよい。
デバイス10は、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末(移動通信端末)であってもよいし、パソコン(PC:Personal Computer)、テレビ(TV:television)、多機能テレビ、スマートTV、IP(Internet Protocol)TV、セットトップボックスなどの固定通信端末であってもよい。つまり、本開示におけるデバイス10は、通信デバイスで読み替えることができる。
デバイス10は、有線及び/又は無線(例えば、LTE(Long Term Evolution)、Wi−Fi(登録商標)など)を介してネットワーク(インターネットなど)と通信する。
デバイス10は、分散型台帳を共有するP2Pネットワークを用いて、当該P2Pネットワークに参加する装置と通信する。当該P2Pネットワークは、分散型台帳システム、分散型ネットワークなどと呼ばれてもよい。当該P2Pネットワークは、例えばブロックチェーンネットワーク(BC−NW:Blockchain Network)であってもよく、パブリック型BC−NW、コンソーシアム(パーミッション)型BC−NWなどであってもよいし、他のBC−NW又はこれらの組み合わせによって実現されてもよい。
当該P2Pネットワークは、ネットワーク上に流通する情報の改竄が困難な他のネットワークであってもよい。例えば、当該P2Pネットワークは、ブロック及び/又はチェーンに基づくデータ構造を利用しないP2Pネットワークであってもよい。
ログ管理サーバ30は、各種ログを管理(収集、分析など)する機能を有するサーバである。ログ管理サーバ30は、ネットワークを介して他の装置(例えば、広告配信サーバ50)に対して各種ログに関する情報を送信してもよい。ログ管理サーバ30が管理する各種ログは、生活者の行動データに該当するログ、生活者の行動データを特定するために利用可能なログなどであってもよい。
ここで、ログ管理サーバ30が管理するログは、テレビに関する視聴ログ(テレビ視聴ログ、放送視聴ログ、視聴履歴、パネルデータなどと呼ばれてもよい)を含んでもよい。なお、テレビ(テレビ受像機)は、地上波放送、放送衛星(BS:Broadcasting Satellite)/通信衛星(CS:Communications Satellite)による放送、インターネット放送(インターネットテレビ)などの少なくとも1つを受信する機能を有する装置であってもよい。テレビ視聴ログは、図示しないテレビからログ管理サーバ30に送信されてもよい。
テレビ視聴ログは、テレビで視聴されるコンテンツを時間情報に紐付けて記録した情報を示してもよい。テレビ視聴ログは、視聴された番組情報、視聴されたコマーシャル(CM:Commercial Message)などに関する情報を含んでもよい。
テレビ視聴ログは、テレビを介した地上波放送などの視聴、タイムシフト再生、ブラウザ起動、ネットサービスの実行などの少なくとも1つを特定することができる情報を含んでもよい。テレビ視聴ログには、視聴番組などに対応してタイムスタンプが付されることが好ましい。
テレビ視聴ログは、1つのテレビに対して視聴者が複数いる場合(例えば、世帯に複数の居住者がいる場合)、個別の視聴履歴データを含んでもよい。また、テレビ視聴ログは、視聴者の属性(性別、年齢層など)、視聴者の興味カテゴリ(アフィニティカテゴリ)などと関連付けられてもよい。
また、ログ管理サーバ30が管理するログは、デバイス10のユーザについてのその他の行動履歴(行動ログ)であってもよい。ログ管理サーバ30は、デバイス10から、当該デバイス10を介するユーザの行動履歴の一部又は全部を取得(収集)してもよい。
ここで、行動履歴は、広告接触履歴、電子マネー利用履歴、オフライン購買履歴(又は電子レシート)、オンライン購買履歴(例えば、電子商取引(EC:Electronic Commerce)履歴、電子コンテンツ(電子書籍、音楽ダウンロード、動画ストリーミング、ソフトウェアなど)購買履歴)、サブスクリプションサービス利用履歴、通信履歴、Webアクセス履歴、検索履歴、アプリ利用履歴、ゲーム利用履歴、デバイス操作履歴、などの少なくとも1つを含んでもよい。
なお、本開示における「行動履歴」は、「行動履歴に基づく分析結果(例えば、ユーザの行動、関心などを特定するための情報)」、「利用データ」などで読み替えられてもよい。
ID管理サーバ40は、上述の各種ログに対応する識別情報(ID:Identifier)を管理する機能を有するサーバである。ID管理サーバ40は、ネットワークを介して他の装置(例えば、広告配信サーバ50)に対して各種IDに関する情報を送信してもよい。
各種ログに対応するIDは、上述の生活者行動履歴IDに該当する。なお、各種ログに対応するIDは、特定のサービスに関連することから、サービスIDと呼ばれてもよい。
ここで、ID管理サーバ40が管理するIDは、テレビに関するID(テレビ視聴ID、テレビ特定情報などと呼ばれてもよい)を含んでもよい。テレビ視聴IDは、上述のテレビ視聴ログに関連付けられてもよい(つまり、テレビ視聴IDに基づいて、1つ又は複数のテレビ視聴ログが特定されてもよい)。
テレビ視聴IDは、テレビのIPアドレス、MAC(Media Access Control)アドレス、B−CAS(BS Conditional Access Systems)(登録商標)カード番号などのテレビを特定できる情報の少なくとも1つを含んでもよい。テレビ視聴IDは、テレビに関連付けされる任意のIDであってもよい。
ID管理サーバ40が管理するIDは、デバイスに関するID(デバイスID、デバイス特定情報などと呼ばれてもよい)を含んでもよい。デバイスIDは、デバイス10のIPアドレス、デバイス10のMACアドレス、デバイス10のSIMカード固有番号(電話番号でもよい)、ユーザ固有のID番号(例えば、通信事業者との契約時に付番されてもよい)などの少なくとも1つを含んでもよい。
ID管理サーバ40が管理するIDは、デバイス10のユーザの行動履歴に対応するIDに関する情報を含んでもよい。当該IDは、例えば、デバイス10に配信される広告の広告ID、電子マネーID、電子レシートID(電子レシートアプリID)、ECサイトID、電子コンテンツID、サブスクリプションサービスID、クレジットカードID(番号)、WebアクセスID、ユーザのアカウント情報(例えばゲームアカウントID、アプリIDなど)などの少なくとも1つを含んでもよい。
ここで、広告ID(オンライン広告IDと呼ばれてもよい)は、例えば、ユーザによってオプトアウト可能な、匿名かつ一意な広告配信用の識別子(広告に関する識別子)であってもよい。広告IDは、デバイス10のブラウザに保存される小さなファイル(クッキー(Cookie))に関する固有のクッキーID(Cookie ID)であってもよい。
なお、クッキーIDは、ブラウザごと(又はアプリごと)にそれぞれ異なるIDであってもよい。広告IDは、クッキー情報などと呼ばれてもよい。
また、広告IDは、デバイス10にインストールされるアプリケーションから取得される識別子であってもよく、例えば、IDFA(Identification For Advertisers)、ADID(Advertising ID)などであってもよい。
ID管理サーバ40は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するID(例えば、ウォレットID、アドレスなど)と、上述の各種ログに対応するID(テレビ視聴ID、デバイスID、ECサイトID、広告IDなど)と、を関連付けてもよい。当該関連付けに関する情報は、ログ管理サーバ30、広告配信サーバ50などに送信されてもよい。
なお、本開示において、アドレス、ウォレットアドレス、ウォレット、ウォレットID、アカウント、P2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するIDなどは、相互に読み替えられてもよい。アドレスは、「所定の仮想通貨に関するアドレス」を意味してもよい。例えば、アドレスは、ブロックチェーンにおける電子署名用の公開鍵のハッシュ値又はこれに基づく値を指してもよい。
ID管理サーバ40は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するID、上述の各種ログに対応するID(テレビ視聴ID、デバイスID、ECサイトID、広告IDなど)を、デバイス10、広告配信サーバ50などから受信してもよい。
広告配信サーバ50は、デバイス10に対するインターネット広告(ウェブ広告、デジタル広告などと呼ばれてもよい)の配信を制御する機能を有するサーバである。
広告は、例えば、テキスト、画像(静止画像、動画像)、音声、その他のメディア又はこれらの組み合わせにより構成されてもよい。なお、広告配信サーバ50は、広告以外のコンテンツをデバイス10に送信してもよい。
広告配信サーバ50は、DMP(Data Management Platform)を含んで構成されてもよく、DMPを用いて配信する広告を決定してもよい。また、広告配信サーバ50は、DSP(Demand Side Platform)を利用する配信サーバを含んでもよいし、DSP以外の広告配信サーバ(アドサーバ)を含んでもよいし、アドサーバを利用する配信サーバを含んでもよい。
アドサーバは、特定の企業(例えば、Twitter(登録商標)社、Facebook(登録商標)社など)が提供するAPI(Application Programming Interface)(Ads-API)を利用する配信サーバであってもよい。また、アドサーバは、オンライン動画広告を配信する動画広告配信サーバであってもよいし、テレビ向けに広告を配信するCMS(Content Management System)であってもよい。
広告配信サーバ50は、DSP、アドサーバなどとの連携を、DMP(例えば、パブリックDMP)を介して行ってもよい。広告配信サーバ50は、例えば、所定のユーザのテレビ視聴ログに基づいて、DMPのセグメントデータを制御(例えば、作成、拡張、絞込など)してもよい。
デバイス10に対して配信された広告に関する情報は、ログ管理サーバ30に送信されてもよい。ログ管理サーバ30は、当該広告に関する情報に基づいて、広告接触履歴を取得してもよい。
デバイス10など各装置の機能構成及びハードウェア構成の一例については、後述する。
なお、当該システム構成は一例であり、これに限られない。例えば、各装置は、図2ではそれぞれ1つずつ含まれる構成としたが、各機器の数はこれに限られず、複数存在してもよい。広告配信システム1は、一部の装置を含まない構成としてもよいし、1つの装置の機能が複数の装置により実現される構成としてもよい。
例えば、ログ管理サーバ30が、ログの種類(ログに対応するサービス事業者)ごとに、別々のサーバでログを管理してもよい。ID管理サーバ40が、IDの種類(IDに対応するサービス事業者)ごとに、別々のサーバでIDを管理してもよい。
複数の装置の機能が1つの装置により実現される構成としてもよい。例えば、ログ管理サーバ30と、ID管理サーバ40と、広告配信サーバ50と、の少なくとも2つが、1つのサーバ上で実装されてもよい。
(ID利用方法)
本開示の一実施形態に係るID利用方法について、以下で説明する。各ID利用方法は、上述のID利用システムに適用されてもよい。
なお、デバイス10のユーザは、分散型台帳を共有するP2Pネットワークに関して利用可能なウォレットを作成済みであって、デバイス10を介して当該ウォレットを利用可能と想定する。ウォレットは、電子ウォレット(デジタルウォレット、ソフトウェアウォレットなど)を想定するが、ハードウェアウォレットであってもよい。当該P2Pネットワークは、ブロックチェーンベースのネットワークであってもよいし、ブロックチェーンに基づくデータ構造を利用しないP2Pネットワークであってもよい。
<IDの紐付け>
図2は、一実施形態に係るID利用方法のフローチャートの一例を示す図である。ステップS101において、ユーザの操作によってウォレット及びID間の紐付けが登録される。
例えば、ステップS101においては、デバイス10は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するID(例えば、ウォレットID、アドレスなど)と、ログ管理サーバ30において管理される各種ログに対応するID(テレビ視聴ID、デバイスID、ECサイトID、広告IDなど)と、を関連付けるための情報を、ユーザの入力に基づいて送信してもよい。当該関連付けるための情報は、関連付け情報、ID紐付け情報などと呼ばれてもよい。
ID紐付け情報は、ウォレットに関するウォレット情報と、少なくとも1つのIDに関するID情報と、のいずれか又はこれらの組み合わせによって構成されてもよい。
ウォレット情報は、例えば、ウォレットID、アドレス、ウォレットの名前、ウォレットに対応する暗号通貨の名前の少なくとも1つを含んでもよい。ウォレットIDは、ウォレットに紐付けられた任意のIDであってもよい。例えば、ウォレットIDは、OpenID(登録商標)を含んでもよい。ID情報は、例えば、IDの値、IDに関連するサービスの情報(サービス名、サービスの種類など)、IDに関連するサービス提供者の情報(サービス提供者名、業種など)の少なくとも1つを含んでもよい。
なお、ウォレット情報、ID情報などは、ID管理サーバ40のログインID(アカウント)などと関連付けられてもよい。
ID管理サーバ40は、デバイス10に対して、ID紐付け情報のユーザの入力を促すために、IDの登録画面(紐付け可能なID候補の選択画面)を表示するように通信してもよい。デバイス10は、IDの登録画面においてユーザによって入力されるウォレット情報、ID情報などをID管理サーバ40に対して送信してもよい。
紐付け可能なID候補は、ウォレットに対応するユーザの属性(例えば、性別、年収、趣味など)に応じて決定されてもよい。ウォレットに現在紐付けられているID及び/又は過去紐付けられたことのあるIDに基づいて、表示されるID候補が決定されてもよい。例えば、ID管理サーバ40は、特定のユーザのデバイス10に対して、当該ユーザのウォレットに紐付けられるIDに応じてお薦めのID候補を表示させるように制御してもよい。
ステップS102において、ウォレット及び各種IDの紐付けが突合される。例えば、ステップS102において、ID管理サーバ40は、デバイス10におけるユーザの入力結果を受信し、当該入力結果に基づいてウォレットとIDとを紐付け、ウォレットと当該IDとの対応関係(テーブル)を記憶してもよい。当該テーブルは、例えばID統合台帳、One ID台帳などと呼ばれてもよい。
例えば、ID管理サーバ40は、デバイス10から送信されたID紐付け情報に基づいて、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するID(ウォレット)と、ログ管理サーバ30において管理される各種ログに対応するIDと、を関連付けてもよい(ウォレットと生活者行動履歴IDが対応付けられたことを記憶してもよい)。なお、ID管理サーバ40において紐付けられるウォレットと各種ログに対応するIDとの対応関係も、ID紐付け情報と呼ばれてもよい。本開示におけるID紐付け情報は、デバイス10が送信する情報及びID管理サーバ40が生成する情報の少なくとも一方であってもよい。
ID管理サーバ40は、ウォレットと各種ログに対応するIDとの紐づけを、Open IDに基づいて行ってもよい。例えばユーザのウォレットに予め登録したID情報を用いて、デバイス10がOpen ID対応の各種サービスにログインできる場合、ID管理サーバ40は、各種サービスのID情報を当該ウォレットに紐付けてもよい。また、ID管理サーバ40は、FACEBOOK(登録商標)、YAHOO(登録商標)、GOOGLE(登録商標)、LINE(登録商標)などのOpen IDにおいてよく使用されるサービスに関するID情報をウォレットに登録し、これらのサービスにおいて予めユーザが登録した属性の情報を、当該ウォレットに紐付けてもよい。
なお、ウォレットIDは、Open ID以外のシングルサインオン(SSO:Single Sign On)に関連するIDであってもよい。ID管理サーバ40は、ウォレットと各種ログに対応するIDとの紐づけを、Open ID以外のSSOに基づいて行ってもよい。Open ID以外のSSOは、例えば、リバースプロキシを用いるSSO、SAML(Security Assertion Markup Language)に基づくSSOなどであってもよい。
なお、ID管理サーバ40は、ID紐付け情報を、ログ管理サーバ30、広告配信サーバ50などに送信してもよい。また、ID紐付け情報に基づくウォレットとIDとの紐付け(及び/又は上記テーブルの記憶)は、ログ管理サーバ30、広告配信サーバ50などにおいて行われてもよい。例えば、ID管理サーバ40ではウォレットに紐づくサービス名が特定され、広告配信サーバ50においてウォレットと実際のユーザのIDとの紐付けが判断されてもよい。つまりID管理サーバ40は、IDの値自体を記録しない構成であってもよい。
ステップS103において、One ID台帳に基づいて最適な広告が決定され、ユーザのデバイス10に配信される。例えば、ステップS103において、広告配信サーバ50は、One ID台帳及びID紐付け情報の少なくとも一方に基づいて、デバイス10に対して配信する広告を決定し、配信してもよい。
例えば、広告配信サーバ50は、ID管理サーバ40から取得したOne ID台帳又はID紐付け情報に基づいて、所定のユーザについてログ管理サーバ30からEC購買ログ、テレビ視聴ログ、広告接触ログなどを取得し、これらのログに基づいて、当該所定のユーザのデバイス10に対して配信する広告を決定してもよい。なお、「広告を決定」は、「CRM施策を決定」、「マーケティング施策を決定」などで読み替えられてもよい。
広告配信サーバ50は、特定のIDに紐付けられたウォレットに対応するユーザのデバイス10に対して、特定の広告主の広告を多く配信する制御を行ってもよい。
広告配信サーバ50は、特定の行動を行ったと判断されたユーザのデバイス10に対して、特定の広告主の広告を多く配信する制御を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ50は、あるECサイトにおいて購買行動を行ったユーザのデバイス10に対して、当該ECサイトの取扱商品に関連する広告主の広告を多く配信する制御を行ってもよい。
デバイス10は、配信された(及び/又は視聴した)広告の情報を、所定の分散型台帳システムに参加する他の機器(サーバなど)に対して送信してもよい。当該所定の分散型台帳システムは、上述のウォレットが利用される分散型台帳システムとは異なるシステムであってもよい。
配信された広告の情報が分散型台帳システムに共有されることにより、配信された広告の情報が改竄される事態を抑制できる。また、デバイス10のユーザの広告接触データが透明化され、広告がどのくらい表示されたかについて第三者(例えば、広告主)が容易に検証できる。
以上説明した一実施形態によれば、生活者が自ら、自分の利用する様々なIDを電子ウォレットに関連付けて登録する。このような関連付け情報を利用することによって、当該生活者に対して効果的なマーケティング、広告配信などを実現できる。
<インセンティブ付与>
ID管理サーバ40は、ID登録(IDの紐付け)がされたウォレットに対して、デジタルアセットを発行してもよい。ここで、当該デジタルアセットの発行は、広告主からの広告費の還元(インセンティブの付与)に該当してもよい。
発行されるデジタルアセットの例としては、イーサリアム(Ethereum)ベースのERC20(Ethereum requests for comments #20)に準拠したトークン、ネム(NEM)ベースのモザイク(mosaic)などが挙げられるが、これに限られない。
なお、本開示において、デジタルアセット、コイン、トークン、デジタルトークン、デジタルアセット、ポイント、マイレージ、電子マネー、デジタル通貨、仮想通貨、暗号通貨(Cryptocurrency)などは、相互に読み替えられてもよい。なお、デジタルアセットの発行は、何らかの商品及び/又はサービスの利用料金(例えば、デバイス10の通信費、デバイス10自体の購入代金の支払(例えば割賦支払))への充当によって読み替えられてもよい。
ID管理サーバ40は、以下の(1)−(6)の少なくとも1つのタイミングにおいて、ID登録されたウォレットに対してデジタルアセットを発行してもよい:
(1)広告配信サーバ50からID紐付け情報に基づいて配信された広告を、デバイス10が受信したタイミング、
(2)広告配信サーバ50からID紐付け情報に基づいて配信された広告を、デバイス10のユーザが視聴したタイミング、
(3)デバイス10を介して、ID紐付け情報に対応する少なくとも1つのIDのサービスでコンバージョン(購買、資料請求など)があったタイミング、
(4)ID紐付け情報に対応する少なくとも1つのIDに関連する行動データが、所定の閾値以上の量、ログ管理サーバ30に蓄積されたタイミング、
(5)配信された広告(又は当該広告に紐づくリンク先Webページなどのコンテンツ)に対する「いいね」、「ツイート」、「シェア」などのソーシャルアクション(ソーシャルメディアに対するアクション)が、デバイス10を介して生じたタイミング、
(6)その他、広告主、中間業者及びパブリッシャーの少なくとも一方が定める広告出稿目的に適った行動を、デバイス10(又はデバイス10を有するユーザ)が起こしたタイミング。
ここで、上記(1)は、広告の一部又は全部を受信したタイミングであってもよい。上記(2)は、広告の一部又は全部が視聴(再生)されたタイミングであってもよい。
上記タイミングごとにデジタルアセットが発行されてもよいし、ある程度上記タイミングが発生した後でまとめてデジタルアセットが発行されてもよい。
なお、デジタルアセットの発行は、スマートコントラクトを用いて実現されてもよい。スマートコントラクトは、予め決められたルールに従って資産(例えば、ブロックチェーン上の資産)を移動させる仕組みである。
デジタルアセットの発行が分散型台帳を共有するP2Pネットワーク(例えばブロックチェーン)を利用して行われる場合、当該分散型台帳に基づいて、ユーザに対する広告配信、コンバージョンの達成などが第三者から確認可能である。このため、広告詐欺(アドフラウド(ad fraud))、改竄などのリスクを排除できる。
ID管理サーバ40は、広告配信サーバ50から、ID紐付け情報に基づいて配信された広告(特定のウォレットに対応する広告)の情報を受信してもよい。当該広告の情報は、例えば、特定のIDに基づいて配信された広告の数、どのIDに基づいて当該広告が配信されたか、などの情報を含んでもよい。
ID管理サーバ40は、ID紐付け情報に基づいて特定のユーザのデバイス10に配信された広告の情報に基づいて、当該ユーザのウォレットに対する還元率を決定してもよい。なお、「還元率」は、インセンティブ(デジタルアセット)の量、金額、インセンティブ付与率などで読み替えられてもよい。還元率は、広告ごとに異なってもよい。以下、1つ又は複数の広告についての、ウォレットに対する還元率の決定方法について述べる。
ID管理サーバ40は、関連付けられたIDの行動データの量に応じて、当該ウォレットに対する還元率を決定してもよい。ID管理サーバ40は、関連付けられたIDの行動データ(ログ管理サーバ30のログ)が多いユーザのウォレットに対して、関連付けられたIDの行動データが少ないユーザのウォレットよりも還元率が高くなるように決定してもよい。
ID管理サーバ40は、関連付けられたIDにおけるコンバージョンの数(又は率)に応じて、当該ウォレットに対する還元率を決定してもよい。ID管理サーバ40は、関連付けられたIDにおけるコンバージョン(購買、資料請求など)が多いユーザのウォレットに対して、関連付けられたIDにおけるコンバージョンが少ないユーザのウォレットよりも還元率が高くなるように決定してもよい。
ID管理サーバ40は、関連付けられたIDの数に応じて、当該ウォレットに対する還元率を決定してもよい。ID管理サーバ40は、関連付けられたIDの数が多いユーザのウォレットに対して、関連付けられたIDの数が少ないユーザのウォレットよりも還元率が高くなるように決定してもよい。
ID管理サーバ40は、ウォレットの利用期間(及び/又はIDの関連付け期間)に応じて、当該ウォレットに対する還元率を決定してもよい。例えば、ID管理サーバ40は、ウォレットの利用期間(及び/又はIDの関連付け期間)が長いほど、当該ウォレットの還元率を高く決定してもよい。なお、IDの関連付け期間は、当該IDとウォレットとが関連付けされている総期間であってもよいし、非関連付け状態から関連付け状態に変更され直近の時点と現在との間の期間であってもよい。
ID管理サーバ40は、ウォレットに関連付けられた人口統計学的な(デモグラフィック)データ(年齢、性別、居住地など)の量及び/又は内容に応じて、当該ウォレットに対する還元率を決定してもよい。例えば、ID管理サーバ40は、デモグラフィックデータが多いユーザのウォレットに対して、デモグラフィックデータが少ないユーザのウォレットよりも還元率が高くなるように決定してもよい。
ここで、ID管理サーバ40は、デバイス10に対してWebページを送信して回答させる(アンケート調査を行う)ことによって、デバイス10のユーザのデモグラフィックデータを取得してもよい。ID管理サーバ40は、回答を行ったユーザのウォレットと、当該デモグラフィックデータを関連付けてもよい。
なお、ID管理サーバ40以外の他のサーバがアンケートを収集してもよく、この場合ID管理サーバ40は、アンケート結果(又はアンケート結果から決定されたデモグラフィックデータ、ウォレットなどの情報)を、当該他のサーバなどから取得すればよい。また、アンケートはオフライン(アナログ)で実施され、結果のみがID管理サーバ40に収集されてもよい。
以上を言い換えると、ID管理サーバ40は、ウォレットの重要度(「インポータンス」、重要度指標などと呼ばれてもよい)に応じて、当該ウォレットに対する還元率を決定してもよい。ID管理サーバ40は、ウォレットのインポータンスを、関連付けられたIDの行動データの量、関連付けられたIDにおけるコンバージョンの数(又は率)、関連付けられたIDの数、当該ウォレットの利用期間、IDの関連付け期間、デモグラフィックデータの量などの少なくとも1つに基づいて決定してもよい。
以上説明した一実施形態によれば、ウォレットのユーザにとっては、ウォレットを長期間使用し複数IDを連携すればするほど、当該ウォレットのインポータンスが上がり、インセンティブ付与率が有利になるというメリットがある。
このため、インポータンスに基づくユーザへの還元の採用によって、1ユーザが複数ウォレットを利用しIDの統合が好適に行われないという事態の発生を低減できる。また、より積極的にIDを追加するモチベーションを誘発でき、生活者に対して、より多くの行動データを用いて効果的なマーケティング、広告配信などを実現できる。
また、ウォレットのユーザは、ウォレットID(又は秘密鍵)が漏洩すると、当該ウォレットに保管される資産を失うおそれがあるため、ウォレットの違法コピー、違法頒布リスクが低減される。また、1つのウォレットを複数人で使いまわし、ID統合に支障をきたすような使用形態を低減できる。
<事業者等に対するインセンティブ付与>
IDを提供するサービス事業者、広告効果の調査を実施する調査会社に対してもインセンティブがフィードバックされてもよい。ID管理サーバ40は、当該サービス事業者のウォレット、調査会社のウォレットなどに対して、デジタルアセットを発行してもよい。ID管理サーバ40は、サービス事業者及び/又は調査会社から、当該サービス事業者及び/又は調査会社のウォレット情報を登録(設定)されてもよい(受信してもよい)。
ID管理サーバ40は、サービス事業者が提供するIDに関するID紐付け情報を、デバイス10から受信したタイミングにおいて、当該サービス事業者のウォレットに対してデジタルアセットを発行してもよい。また、ID管理サーバ40は、上述の(1)−(6)の少なくとも1つのタイミングの「ID紐付け情報」を「当該サービス事業者が提供するIDに関するID紐付け情報」と読み替えたタイミングにおいて、サービス事業者のウォレットに対してデジタルアセットを発行してもよい。
ID管理サーバ40は、調査会社のサーバに対してOne ID台帳、ID紐付け情報などを送信(提供)してもよい。調査会社のサーバは、ID管理サーバ40から取得したOne ID台帳又はID紐付け情報に基づいて、各ユーザについての広告接触ログを取得し、当該ログに基づいて、各ユーザの広告接触履歴を評価してもよい。
ID管理サーバ40は、調査会社のサーバから、上述の広告接触履歴の評価結果(例えば、コンバージョンにつながる広告のアトリビューション分析結果)を受信してもよい。なお、当該評価結果は、広告に関する指標(indicator)などと呼ばれてもよい。ID管理サーバ40は、当該評価結果を、広告主、広告会社などのサーバに対して送信(提供)してもよい。
ID管理サーバ40は、調査会社のサーバから上記評価結果を受信したタイミング、及び上記評価結果を広告主、広告会社などのサーバに対して送信したタイミングの少なくとも一方において、調査会社のウォレットに対してデジタルアセットを発行してもよい。当該デジタルアセットの発行は、広告主、広告会社などのウォレットから調査会社のウォレットに対する送金で読み替えられてもよい。
なお、広告配信サーバ50は、調査会社の調査結果に基づいて、広告出稿対象のメディアの割り振りを変更してもよい。例えば、なお、広告配信サーバ50は、調査会社の調査結果に基づいて、Web広告及びテレビ広告にかける費用の比率を変更してもよい。
以上説明した一実施形態によれば、サービス事業者にインセンティブ付与が行われることによって、サービス事業者がID利用システム1に参加するモチベーションを誘発でき、One ID台帳に基づいて生活者の行動データをより網羅的に収集できる。また、調査会社にインセンティブ付与が行われることによって、多数のデータに紐付けられたOne ID台帳に基づく広告効果の調査を促すことができ、効率的な調査を実現できる。
<変形例>
上述の実施形態では、デバイス10が、ID紐付け情報をID管理サーバ40に送信する例を示したが、デバイス10は、ID紐付け情報をP2Pネットワークに送信してもよい。当該P2Pネットワークは、上述のインセンティブの還元が行われるP2Pネットワークであってもよいし、別のP2Pネットワークであってもよい。ログ管理サーバ30、ID管理サーバ40、広告配信サーバ50などは、当該P2Pネットワークを介して特定のユーザに関するID紐付け情報を取得してもよい。
本開示において、ログ管理サーバ30及びID管理サーバ40は、それぞれ、P2Pネットワークで共有される分散型台帳であってもよい。ログ管理サーバ30は、ログ管理分散型台帳30で読み替えられてもよい。この場合、ログ管理サーバ30における処理は、ログ管理分散型台帳30を共有する装置によって行われてもよい。ID管理サーバ40は、ID管理分散型台帳40で読み替えられてもよい。この場合、ID管理サーバ40における処理は、ID管理分散型台帳40を共有する装置によって行われてもよい。
なお、各種IDと紐付けられるウォレットは、各種IDに関連するサービスの支払いに使用されてもよい。当該ウォレットは、プリペイド型クレジットカードとしての使用が可能であってもよいし(この場合、支払いのための番号が付与されてもよい)、サブスクリプション型購読サービスなどの引き落としに利用されてもよい。なお、当該ウォレットは、プリペイド型クレジットカードとしての使用に限られず、例えば、デビットカードとしての使用が可能であってもよい。
当該ウォレットは、デジタルコンテンツの著作権管理(例えば、著作権の購買証明など)に利用されてもよい。
デバイス10は、ID紐付け情報を、特定のアプリケーション(ウォレットアプリ、ID統合用ウォレットアプリなどと呼ばれてもよい)を介してID管理サーバ40に送信してもよい。ウォレットアプリは、当該アプリがインストールされたデバイス10に保存されているクッキー情報、ブラウザアクセスログ、IPアドレス、MACアドレス、クレジットカード情報などの各種ID情報を取得し、ID突合及び紐づけに活用したり、取得したID情報をID管理サーバ40に送信したりしてもよい。
ウォレットアプリは、ウォレットからの送金、受取などに利用されてもよい。ウォレットアプリは、ブラウザの追加機能としてインポート可能であってもよいし、独立したアプリケーションであってもよいし、ファームウェア、OS(Operating System)などにビルトインされてもよい。また、ウォレットアプリは、API(Application Programming Interface)を介して様々なアプリケーション(電子書籍リーダーなど)、機器などと同期されてもよい。
(機器の構成)
図3は、一実施形態に係るデバイスの機能構成の一例を示す図である。本例に示すように、デバイス10は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、を有する。なお、図3では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、デバイス10は、他の処理に必要な他の機能ブロックも有してもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
制御部110は、デバイス10の制御を実施する。制御部110は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
記憶部120は、デバイス10において利用する情報を記憶(保持)する。記憶部120は、例えば、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
通信部130は、ネットワークを介した他の通信デバイス(機器、サーバなど)との通信を行う。通信部13は、受信した種々の情報を制御部110に出力してもよい。
通信部130は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部130は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
入力部140は、ユーザからの操作により入力を受け付ける。また、入力部140は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部140は、入力結果を例えば制御部110に出力してもよい。
入力部140は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部140は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
出力部150は、ユーザに対して知覚できる形式でデータ、コンテンツなどの出力を行う。例えば、出力部150は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。
表示部は、例えば、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカーなどの出力装置により構成することができる。
出力部150は、例えば、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される演算器、演算回路、演算装置、プレイヤー、画像/映像/音声処理回路、画像/映像/音声処理装置、アンプなどを含んで構成することができる。
なお、通信部(受信部)130は、分散型台帳を共有するネットワーク(P2Pネットワーク)におけるアドレスに対応するウォレットと、サービス事業者ごとに独自に発行されるID(生活者行動履歴ID)と、を関連付けるための関連付け情報(ID紐付け情報)の入力を促す画面を表示するためのデータを受信してもよい。出力部150は当該画面を出力してもよい。入力部140は、ID紐付け情報の入力を受け付けてもよい。通信部(送信部)130は、ID紐付け情報をID管理サーバ40などに送信してもよい。
また、通信部130は、上記ID紐付け情報に基づいて選択された広告を受信してもよい。
ログ管理サーバ30、ID管理サーバ40、広告配信サーバ50などについても、図3と同様の構成を有してもよい。当業者であれば、図3の説明におけるデバイス10関連の記載を、適宜読み替えて理解できる。なお、デバイス10、ログ管理サーバ30、ID管理サーバ40、広告配信サーバ50などは、いずれも通信デバイスと呼ばれてもよい。
以下、いくつかの部について例示的に説明する。なお、各装置の図3の各機能ブロックに対応する符号は、各装置を示す符号の最初の一桁の数字(例えば、ログ管理サーバであれば「30」の最初の一桁の「3」)を図3の最初の一桁の数字に適用して表す。
ログ管理サーバ30の制御部310は、テレビ視聴ログ、ユーザの行動ログなどを取得(収集)し、記憶部320に記憶する制御を行ってもよい。ログ管理サーバ30の通信部330は、各種ログを送信及び/又は受信してもよい。
ID管理サーバ40の通信部(受信部)430は、分散型台帳を共有するネットワーク(P2Pネットワーク)におけるアドレスに対応するウォレットと、サービス事業者ごとに独自に発行されるID(生活者行動履歴ID)と、を関連付けるための関連付け情報(ID紐付け情報)を受信してもよい。
ID管理サーバ40の制御部410は、上記関連付け情報に基づいて、上記ウォレット及び上記IDを紐付けてもよい(上記ウォレット及び上記IDが同一ユーザに帰属すると判断してもよい)。
制御部410は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するID(例えば、ウォレットID、アドレスなど)、テレビ視聴ID、デバイスID、デバイス10のユーザの行動履歴に対応するIDなどを取得(収集)し、記憶部420に記憶する制御を行ってもよい。制御部410は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するIDと、テレビ視聴IDなどと、を関連付けてもよい。ID管理サーバ40の通信部430は、各種ログを送信及び/又は受信してもよい。
広告配信サーバ50の制御部510は、上記関連付け情報に基づいて、上記ウォレットに対応するユーザについてのログをログ管理サーバ30から取得し、上記ユーザのデバイス10(上記ウォレットを利用するデバイス)に対して配信する広告を決定してもよい。制御部510は、広告決定部と呼ばれてもよい。広告配信サーバ50の通信部530は、デバイス10に広告を送信してもよい。
ID管理サーバ40の制御部410は、上記関連付け情報を用いて決定された広告の配信に基づいて、上記ウォレットにトークンを発行してもよい。ID管理サーバ40の制御部410は、上記関連付け情報を用いて決定された広告に関連して上記ユーザのコンバージョンが達成された(例えば、上記ユーザが、当該広告に対応する商品を購入した)場合、上記ウォレットにトークンを発行してもよい。
ID管理サーバ40の制御部410は、上記ウォレットに関連付けられたIDの行動データの量、上記ウォレットに関連付けられたIDにおけるコンバージョンの数、上記ウォレットに関連付けられたIDの数、上記ウォレットの利用期間及び上記ユーザのデモグラフィックデータの量の少なくとも1つに基づいて、発行する上記トークンの量を決定してもよい。
例えば、制御部410は、ウォレットのインポータンス(重要度に関する指標)を、関連付けられたIDの行動データの量、関連付けられたIDにおけるコンバージョンの数(又は率)、関連付けられたIDの数、当該ウォレットの利用期間、IDの関連付け期間、デモグラフィックデータの量などの少なくとも1つに基づいて決定してもよい。制御部410は、当該ウォレットのインポータンスに応じて、当該ウォレットに対する還元率(例えば、トークンの量)を決定してもよい。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線によって接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本開示の一実施形態におけるデバイス、サーバなどは、本開示の広告配信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図4は、一実施形態に係るデバイス、サーバなどのハードウェア構成の一例を示す図である。上述のデバイス10、広告配信サーバ50などは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。デバイス10、広告配信サーバ50などのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、1以上のプロセッサによって実行されてもよい。
デバイス10、広告配信サーバ50などにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。なお、上述の制御部11などの各部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部11は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施形態に係る広告配信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD−ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部12は、メモリ1002及び/又はストレージ1003によって実現されてもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、SIMカードを含んでもよい。なお、上述の通信部13は、通信装置1004によって実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカーなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部14及び出力部15は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008によって接続される。バス1007は、単一のバスによって構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、デバイス10、広告配信サーバ50などは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び/又は本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値によって表されてもよいし、所定の値からの相対値によって表されてもよいし、対応する別の情報によって表されてもよい。また、本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって)行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。

Claims (5)

  1. 分散型台帳を共有するネットワークにおけるアドレスに対応するウォレットと、サービス事業者ごとに独自に発行されるID(Identifier)と、を関連付けるための関連付け情報を受信する受信部と、
    複数の前記関連付け情報に基づいて、前記ウォレット及び複数の前記IDを紐付ける制御部と、
    前記ウォレットに紐付けられた複数の前記IDに対応するユーザについてのログを収集するログ管理サーバと、
    前記ログ管理サーバから取得した前記ユーザについてのログに基づいて、前記ユーザのデバイスに対して配信する広告を決定する広告決定部と、を有し、
    前記制御部は、前記広告の配信に基づいて、前記ウォレットにトークンを発行することを特徴とするID利用システム。
  2. 前記制御部は、前記広告に関連して前記ユーザのコンバージョンが達成された場合、前記ウォレットにトークンを発行することを特徴とする請求項1に記載のID利用システム。
  3. 前記制御部は、前記ウォレットに関連付けられたIDの行動データの量、前記ウォレットに関連付けられたIDにおけるコンバージョンの数、前記ウォレットに関連付けられたIDの数、前記ウォレットの利用期間及び前記ユーザのデモグラフィックデータの量の少なくとも1つに基づいて、発行する前記トークンの量を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のID利用システム。
  4. 前記制御部は、前記受信部が前記関連付け情報に基づいて評価された前記広告の接触履歴の評価を受信した場合、当該評価を行った評価者のウォレットにトークンを発行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のID利用システム。
  5. ID管理サーバが、分散型台帳を共有するネットワークにおけるアドレスに対応するウォレットと、サービス事業者ごとに独自に発行されるID(Identifier)と、を関連付けるための関連付け情報を受信するステップと、
    前記ID管理サーバが、複数の前記関連付け情報に基づいて、前記ウォレット及び複数の前記IDを紐付けるステップと、
    ログ管理サーバが、前記ウォレットに紐付けられた複数の前記IDに対応するユーザについてのログを収集するステップと、
    広告配信サーバが、前記ログ管理サーバから取得した前記ユーザについてのログに基づいて、前記ユーザのデバイスに対して配信する広告を決定するステップと、
    前記ID管理サーバが、前記広告の配信に基づいて、前記ウォレットにトークンを発行するステップと、を有することを特徴とするID利用方法。
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