JP6588953B2 - 無線通信システムにおいて上りタイミングアドバンスを識別するための方法及び装置 - Google Patents

無線通信システムにおいて上りタイミングアドバンスを識別するための方法及び装置 Download PDF

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Description

本願は、2016年11月1日に出願された米国仮特許出願第62/415,816号の利益を主張するものであり、そのすべての開示は全体として参照により本明細書に援用される。
本開示は、概して、無線通信ネットワークに関し、より詳細には、無線通信システムにおいて上りタイミングアドバンスを識別するための方法及び装置に関する。
移動体通信デバイスとの大量データの通信に対する要求が急速に高まる中、従来の移動体音声通信ネットワークは、インターネットプロトコル(IP)データパケットをやり取りするネットワークへと発展している。このようなIPデータパケット通信は、移動体通信デバイスのユーザに、ボイスオーバIP、マルチメディア、マルチキャスト、及びオンデマンド通信サービスを提供可能である。
例示的なネットワーク構造は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)である。E−UTRANシステムは、上記のボイスオーバIP及びマルチメディアサービスを実現するために、高いデータスループットを提供可能である。現在、次世代(例えば、5G)の新しい無線技術が3GPP標準化機構によって議論されている。このため、現行の3GPP標準内容に対する変更が現在提出され、3GPP標準の発展及び確定に向けて検討されている。
UE(ユーザ機器)の観点からの方法及び装置が開示されている。一実施形態では、その方法は、セルに対する第1のタイミングアドバンスを維持するステップであって、第1のタイミングアドバンスは第1の識別子に関連付けられた、維持するステップを含む。その方法は、セルにおけるランダムアクセス手順を実行するステップをさらに含む。その方法は、ランダムアクセス手順のランダムアクセス応答を介して、セルに対する第2のタイミングアドバンスの初期値を受信するステップも含む。追加的に、その方法は、第2のタイミングアドバンスに関連付ける第2の識別子を受信するステップを含む。さらに、その方法は、セルに対する第1のタイミングアドバンス及び第2のタイミングアドバンスを維持するステップを含む。
例示的な一実施形態による無線通信システムの図である。 例示的な一実施形態による送信機システム(アクセスネットワークとしても知られている)及び受信機システム(ユーザ機器又はUEとしても知られている)のブロック図である。 例示的な一実施形態による通信デバイスの機能ブロック図である。 例示的な一実施形態による図3のプログラムコードの機能ブロック図である。 3GPP R2−162709の図1の再現である。 3GPP R2−163879の図1の一部の再現である。 3GPP R2−163879の図1の一部の再現である。 3GPP R2−162210の図3の再現である。 3GPP R2−163471の図1の再現である。 3GPP TS 36.300 v13.4.0の図10.1.5.1−1の再現である。 3GPP TS 36.300 v13.4.0の図10.1.5.2−1を再現したものである。 3GPP R2−166826の図1の再現である。 例示的な一実施形態による初期アクセスについての例示的なフローチャートである。 例示的な一実施形態による、UE検出に基づくセル変更のない接続状態でのモビリティについての例示的なフローチャートである。 例示的な一実施形態による、ネットワーク検出に基づくセル変更のない接続状態でのモビリティについての例示的なフローチャートである。 例示的な一実施形態によるRA(Random Access:ランダムアクセス)手順のMsg4によって示されるTA(Timing Advance:タイミングアドバンス)インデックスの例を示す。 例示的な一実施形態に係るTAコマンドによって示されるTAインデックスの例を示す。 例示的な一実施形態によるRRC/MAC/PHYシグナリングによって示されるTAインデックスの例を示す。 例示的な一実施形態によるRA手順のMsg3によって示されるTAインデックスの例を示す。 例示的な一実施形態によるRA手順のMsg1によって示されるTAインデックスの例を示す。 例示的な一実施形態によるUL(Uplink:上り)MAC(Medium Access Control:媒体アクセス制御)制御要素により示されるTAインデックスの例を示す。 例示的な一実施形態による図である。 3GPP TS 36.321 v13.2.0の図6.1.3.5−1の再現である。 3GPP TS 36.321 v13.2.0の図6.1.5−1の再現である。 3GPP TS 36.321 v13.2.0の図6.1.5−2の再現である。 3GPP TS 36.321 v13.2.0の図6.1.5−3を再現したものである。 例示的な一実施形態によるフローチャートである。 例示的な一実施形態によるフローチャートである。 例示的な一実施形態によるフローチャートである。 例示的な一実施形態によるフローチャートである。 例示的な一実施形態によるフローチャートである。 例示的な一実施形態によるフローチャートである。 例示的な一実施形態によるフローチャートである。
以下に記載される例示的な無線通信システム及び機器は、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するため、広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)無線アクセス、3GPP LTE−A若しくはLTE−アドバンスト(ロングタームエボリューションアドバンスト)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband:超モバイル広帯域)、WiMax、又はその他何らかの変調技術に基づいてよい。
特に、以下に説明する例示的な無線通信システム及び機器は、本明細書において3GPPと称される「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提供された標準等、1つ以上の標準をサポートするように設計されてよい。標準には、R2-162709,“Beam support in NR”,Intel、RAN2#94議事録、R2-162210,“Beam level management <-> Cell level mobility”,Samsung、R2-164270,“General considerations on LTE-NR tight interworking”,Huawei、TS 36.300 v13.4.0,“Overall description; Stage 2”、TS 36.321 v13.2.0,“E-UTRA; Media Access Control (MAC) protocol specification (Release 13)”、TS 36.214 v13.2.0,“E-UTRA; Physical layer; Measurements (Release 13)”、TS 36.213 v13.2.0,“E-UTRA; Physical layer procedures (Release 13)”、R2-163879,“RAN2 Impacts in HF-NR”,MediaTek、R2-163471,“Cell concept in NR”,CATT、R2-166826,“Random Access enhancements”,Ericsson、RAN1#86 Chairman’s Notes、RAN#86bis Chairman’s Notesが含まれる。上掲の標準及び文書は、全体として参照により本明細書に明示的に援用される。
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104及び106、別のグループは108及び110、また別のグループは112及び114を含む。図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くの又はより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112及び114と通信しており、アンテナ112及び114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106及び108と通信しており、アンテナ106及び108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、及び126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
アンテナの各グループ及び/又はアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
順方向リンク120及び126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116及び122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局又は基地局でよく、アクセスポイント、Node B、基地局、拡張型基地局、進化型Node B(eNB)、又はその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、又はその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)及び受信機システム250(アクセス端末(AT)又はユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、及びインターリーブして、符号化データを提供する。
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロット及び符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、又はM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、及び変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、N個の変調シンボルストリームをN個の送信機(TMTR)222a〜222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボル及びシンボルが送信されているアンテナに適用する。
各送信機222は、各シンボルストリームを受信及び処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、及びアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a〜222tからのN個の変調信号がそれぞれ、N個のアンテナ224a〜224tから送信される。
受信機システム250においては、送信された変調信号はN個のアンテナ252a〜252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a〜254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、及びダウンコンバート)して、調節された信号をデジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N個の受信機254からのN個の受信シンボルストリームを受信及び処理して、N個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、及び復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220及びTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部及びランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a〜254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、図1のUE(若しくはAT)116及び122又は図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、LTEシステムであることが好ましい。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、及びトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像及び音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信及び送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
図4は、本発明の一実施形態による図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、及びレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
次世代(すなわち、5G)アクセス技術に関する3GPP標準化活動は、2015年3月から開始されている。一般的に、次世代アクセス技術は、緊急の市場ニーズとITU−R IMT−2020で規定されているより長期的な要求事項の両方を満たすための次の使用シナリオの3つのファミリをサポートすることを目指している。
− eMBB(enhanced Mobile Broadband:高度モバイルブロードバンド)
− mMTC(massive Machine Type Communications:大量機械型通信)
− URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications:超信頼・低遅延通信)。
一般に、新しい無線アクセス技術に関する5G研究項目の目的は、少なくとも100GHzまでの範囲にわたる任意のスペクトル帯域を使用することを可能にする新しい無線システムに必要な技術コンポーネントを識別し、開発することである。最大100GHzのキャリア周波数をサポートすることにより、無線伝搬の領域において多くの課題が生じる。キャリア周波数が増加すると、伝搬損失も増加する。
3GPP R2−162709に基づき、そして、図5(“Beam concept in 5G”と題された、3GPP R2−162709の図1の再現)に示すように、eNB(又はgNB)は複数のTRP(集中型又は分散型のいずれか)を有することができる。各TRP(Transmission/Reception Point:送信/受信ポイント)は、複数のビームを形成することができる。ビームの数及び時間/周波数領域における同時ビームの数は、アンテナアレイ素子の数及びTRPでのRF(無線周波数)に依存する。
NRの場合に可能性のあるモビリティタイプは、以下のように列挙することができる。
・TRP内(Intra-TRP)モビリティ
・TRP間(Inter-TRP)モビリティ
・NR間eNBモビリティ
3GPP RAN2#94議事録に基づくと、1つのNR eNB(又はgNB)は、1つ又は多くのTRPに対応する。次のように、ネットワーク制御モビリティには2つのレベルがある。
・「セル」レベルで駆動されるRRC(無線リソース制御)
・例えば、MAC(Medium Access Control:媒体アクセス制御)/PHY(Physical:物理)でのゼロ/最小RRC関与
3GPP R2−162210に基づくと、以下の2レベルのモビリティ処理の原理を、おそらく5Gにおいて維持してよい。
A) セルレベルモビリティ
a. IDLEでのセル選択/再選択、CONN(Connected State:接続状態)でのハンドオーバ
b. CONN状態でRRCによって処理
B)ビームレベル管理
a. L1は、UE及び最適なビーム方向に使用するTRPの適切な選択を処理
5Gシステムは、通常のハンドオーバベースのUEモビリティに加えて、UEのモビリティを処理するために「ビームベースのモビリティ」により頼ることが期待される。MIMO(多入力多出力)、フロントホール(fronthauling)、C−RAN(Cloud RAN:クラウドRAN)、NFV(Network Function Visualization:ネットワーク機能仮想化)などのテクノロジにより、1つの「5Gノード」によって制御されるカバレッジエリアが拡大し、ビームレベル管理の可能性を高め、セルレベルのモビリティの必要性を低くする。1つの5Gノードのカバレッジエリア内のすべてのモビリティは、理論的にはビームレベル管理に基づいて処理することができ、ハンドオーバを別の5Gノードのカバレッジエリアへのモビリティにのみ使用されるようにしておく。
図6〜図9は、5Gにおけるセルの概念の例を示す。図6は、3GPP R2−163879の「Different deployment scenarios with single TRP cell」と題された図1の部分の再現である。図6は、単一TRPセルを用いた展開を示す。図7は、3GPP R2−163879の「Different deployment scenarios with multiple TRP cells」と題された図1の部分の再現である。図7は、複数TRPセルを用いた展開を示す。図8は、3GPP R2−162210の(「One 5G Cell」と題された)図3の再現である。図8は、複数のTRPを有する5Gノードを含む1つの5Gセルを示す。図9は、3GPP R2−163471の(「LTE cell and NR cell」と題された)図1の再現である。図9は、LTEセルとNRセルとの比較を示す。
LTEにおいては、ネットワークは、必要なタイミングアドバンス値を計算するのに使用することができる上り信号到着時間を推定し、タイミングアドバンスの値を各UEに送信することによって上り送信タイミングを調整する。タイミングアドバンス値は、UEにおける受信下りサブフレームの開始と送信上りサブフレームとの間の負のオフセットである。UEでのこのオフセットは、下り及び上りサブフレームがネットワークで同期されることを保証するために必要である。
3GPP TS 36.300は、以下のようにLTEにおけるタイミングアドバンスを一般的に説明している。
(外1−1)
Figure 0006588953
(外1−2)
Figure 0006588953
LTEにおいては、MAC仕様(3GPP TS 36.321)は、UEのためのULタイミングアドバンスを維持するメカニズムを示し、タイミングアドバンスコマンドMAC制御要素及びランダムアクセス応答MAC制御要素のフォーマットを識別する。異なる長さを有する2つの異なるタイプのタイミングアドバンスが導入されている。1つのタイプのタイミングアドバンスは絶対TA(11ビット)であり、他のタイプは相対TA(6ビット)である。絶対TAは、初期又は正確なTA値を示すのに使用することができるランダムアクセス応答MAC制御要素に含まれる。相対TAは、TA値を調整するのに利用されるタイミングアドバンスコマンドMAC制御要素に含まれる。
3GPP TS 36.321は、以下の詳細を提供している。
(外2−1)
Figure 0006588953
(外2−2)
Figure 0006588953
“Timing Advance Command MAC control element”と題された、3GPP TS 36.321 v13.2.0の図6.1.3.5−1は、図23として再現されている。
(外3)
Figure 0006588953
“E/T/RAPID MAC subheader”と題された、3GPP TS 36.321 v13.2.0の図6.1.5−1は、図24として再現されている。
“E/T/R/R/BI MAC subheader”と題された、3GPP TS 36.321 v13.2.0の図6.1.5−2は、図25として再現されている。
“MAC RAR”と題された、3GPP TS 36.321 v13.2.0の図6.1.5−3は、図26として再現されている。
対応する上り送信タイミングの調整は、LTE PHY仕様書(3GPP TS 36.213)において詳説されている。
(外4−1)
Figure 0006588953
(外4−2)
Figure 0006588953
LTEでは、(3GPP TS 36.300で論じられているように)PCellに関連する以下のイベントについてランダムアクセス手順が実行される。
− RRC_IDLEからの初期アクセス
− RRC接続再確立手順
−ハンドオーバ
− ランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED中のDL(Downlink:下り)データ到着:
− 例えば、UL(Uplink:上り)同期ステータスが「非同期」であるとき
− ランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED中のULデータ到着:
− 例えば、UL同期ステータスが「非同期」であるとき、又はSR(Scheduling Request:スケジューリング要求)のための利用可能なPUCCH(Pysical Uplink Control Channel:物理アップリンク制御シャネル)リソースがないとき
− ランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED中の測位目的の場合
− 例えば、タイミングアドバンスがUE測位に必要であるとき
ランダムアクセス手順がSCell上でも実行されて、対応するsTAG(Secondary Timing Advance Group:セカンダリタイミングアドバンスグループ)に対して時間整合を確立する。
さらに、ランダムアクセス手順は、2つの異なる形態をとる:
− 競合ベース(最初の5つのイベントに適用可能)
− 非競合ベース(ハンドオーバ、DLデータ到着、測位、及びsTAGに対するタイミングアドバンス整合の取得にのみ適用可能)。
通常のDL/UL送信は、ランダムアクセス手順の後に行うことができる。
LTEでは、2つのタイプのRA手順が定義される:競合ベース及び競合フリー(又は非競合ベース)である。
3GPP TS 36.300 v13.4.0の図10.1.5.1−1の再現である図10に示すように、競合ベースのランダムアクセス手順の4つのステップは以下のようである。
1) 上り(Msg1)におけるRACH(Random Acess Channel:ランダムアクセスチャネル)上のランダムアクセスプリアンブル:
− 2つの可能なグループが定義され、1つはオプションである。両方のグループが構成される場合、メッセージ3のサイズと経路損失は、どのグループからプリアンブルが選択されるかを決定するのに使用される。プリアンブルが属するグループは、メッセージ3のサイズ及びUEでの無線状態の指示を提供する。必要な閾値と共にプリアンブルグループ情報は、システム情報にブロードキャストされる。
2) DL−SCH(Msg2)上のMAC(Medium Access Control:媒体アクセス制御)によって生成されるランダムアクセス応答:
− メッセージ1と半同期(サイズが1つ以上のTTIであるフレキシブルなウィンドウ内にある)。
− HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request:ハイブリッド自動再送要求)なし。
− PDCCH(Physical Downlink Control Channel:物理下り制御チャネル)上のRA−RNTI(Random Acess-Radio Network Temporary Indentifer:ランダムアクセス無線ネットワーク臨時識別子)にあてられる(Addressed)。
− 少なくともRAプリアンブル識別子、pTAG(primary Timing Alignment Group:プライマリタイミング整合グループ)に対するタイミング整合情報、初期のULグラント、一時的なC−RNTIの割り当て(競合解消時に永続化されてもされなくてもよい)を搬送する。
− 1つのDL−SCH(Downlink Shared Channel:下り共有チャネル)メッセージにおいて可変数UEを対象とする。
3) UL−SCH(Msg3)上で最初にスケジュールされたUL送信:
− HARQを使用する。
− トランスポートブロックのサイズは、ステップ2で搬送されたULグラントに依存する。
− 初期アクセスの場合:
− RRCレイヤによって生成され、CCCH(Common Control Channel:共通制御チャネル)を介して送信されるRRC接続要求を搬送する。
− 少なくともNAS(Non-Access Stratum:非アクセス層)UE識別子を搬送するが、NASメッセージはない。
− RLC(Radio Link Control:無線リンク制御)TM(Transport Mode:トランスポートモード):セグメンテーションなし。
− RRC接続再確立手順の場合:
− RRC層によって生成され、CCCHを介して送信されるRRC接続再確立要求を搬送する。
− RLC TM:セグメンテーションなし。
− いかなるNASメッセージを含まない。
− ハンドオーバ後、ターゲットセル内で:
− RRC層によって生成され、DCCH(Dedicated Control Channel:専用制御チャネル)を介して送信される、暗号化された完全保護RRCハンドオーバ確認を搬送する。
− (ハンドオーバコマンドを介して割り当てられた)UEのC−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier:セル無線ネットワーク一時識別子)を搬送する。
− 可能であるときは、上りバッファ状態報告を含む。
− 他のイベントの場合:
− 少なくともUEのC−RNTIを搬送する。
4) DL(Msg4)上の競合解決:
− 早期の競合解決が使用されるものとする。すなわち、eNBはNAS応答を待たずに競合解決を行う。
− メッセージ3と非同期。
− HARQがサポートされる。
− 次にあてられる:
− 初期アクセスの場合及び無線リンク障害後のPDCCH上の一時的なC−RNTI。
− RRC_CONNECTEDにおけるUEに対するPDCCH上のC−RNTI。
− HARQフィードバックは、メッセージ3で提供されるように、自身のUE識別情報を検出するUEによってのみ送信され、競合解決メッセージにエコーされる。
− 初期アクセス及びRRC接続再確立手順の場合では、セグメンテーションは使用されない(RLC−TM)。
一時的なC−RNTIは、RA成功を検出し、C−RNTIをまだ有していないUEのC−RNTIに促進される。一時的なC−RNTIは他者によってドロップ(dropped)される。UEがRA成功を検出し、すでにC−RNTIを有する場合、UEはそのC−RNTIの使用を再開する。
3GPP TS 36.300 v13.4.0の図10.1.5.2−1の再現である図11に示すように、非競合ベースのランダムアクセス手順の3つのステップは次のようである。
0) DL(Msg0)における専用シグナリングを介したランダムアクセスプリアンブル割り当て:
− eNBは、非競合ランダムアクセスプリアンブル(ランダムアクセスプリアンブルは、ブロードキャストシグナリングにおいて送信されたセット内にはない)をUEに割り当てる。
− 次を介してシグナリングされる:
− ターゲットeNBによって生成され、ハンドオーバのためのソースeNBを介して送信されるHOコマンド。
− DLデータの到着又は測位の場合のPDCCH。
− sTAG(secondary Timing Assignment Group:セカンダリタイミング整合グループ)に対する初期UL時間整合のためのPDCCH。
1) 上り(Msg1)におけるRACH上のランダムアクセスプリアンブル:
− UEは、割り当てられた非競合ランダムアクセスプリアンブルを送信する。
2) DL−SCH(Msg2)のランダムアクセス応答:
− メッセージ1と半同期(サイズが2つ以上のTTIであるフレキシブルなウィンドウ内にある)。
− HARQなし。
− PDCCH上でRA−RNTIにあてられる。
− 少なくとも次を搬送する:
− ハンドオーバためのタイミング整合情報及び初期ULグラント。
− DLデータ到着のためのタイミング整合情報。
− RAプリアンブル識別子。
− 1つのDL−SCHメッセージ内の1つ以上のUEに対して意図されている。
RAN1#86(3GPP RAN1#86 Chairman’s Notes)及び#86 bis(3GPP RAN1#86bis Chairman’s Notesで論じられた)会議の結果に基づいて、NR(New Radio:新しい無線)における2ステップランダムアクセスが検討されることになる。3GPP R2−166826は、RAN 2についてのいくつかの意味と問題について説明している。より詳細な合意は以下のとおりである:
・ RACHプリアンブル(Msg.1)、ランダムアクセス応答(Msg.2)、メッセージ3、及びメッセージ4を含むRACH手順は、RAN1の観点からNRに関して少なくとも想定される。
・ 簡略化されたRACH手順、例えば、Msg.1(UL)及びMsg.2(DL)をさらに検討すべきである。
○ Msg.1及びMsg.2での詳細はFFSとする。
○ 検討には、上記の手順(最初の箇条書き)との比較を含むべきである。
・RAN1は検討中であり、一部の企業は、UEに対して2つの主要なステップ(Msg1及びMsg2)からなる簡略化されたRACH手順に潜在的な利点があるとみている。
○ RAN1は次のことについて議論した。:
○ Msg1におけるUE識別情報の使用
○ Msg2:Msg1におけるUE識別情報にあてられるRA応答
○ UE識別情報の定義と選択についてはFFS(For Further Study:さらなる検討)とする。
○ 簡略化されたRACH手順の適用シナリオについてはFFSとする。
2ステップRA(Random Access:ランダムアクセス)では、プリアンブル及び4ステップRAにおけるMsg3に対応するメッセージは、同じサブフレームにおいて、あるいは、おそらく連続したサブフレーム(少なくとも同じバースト)において送信される。Msg3の部分は、特定のプリアンブルに対応する専用リソースで送信される。これは、プリアンブルとMsg3の両方が競合に直面することを意味する。しかし、衝突しない時間/周波数リソースを異なるプリアンブルに結びつけることを考慮することができる。その結果、典型的には、Msg1とMsg3の両方とも成功するか、あるいは両方とも衝突する。(これは、3GPP R2−166826の図1の再現である)図12に示すように、eNBは、プリアンブル及びMsg3を正常に受信したら、TA(必要ではない、あるいはわずかな更新を与えるにすぎないと仮定)及び競合解決のためのMsg4で応答する。プリアンブルをMsg3についてのチャネル推定を支援するのにも使用することができる。
以下、次の専門用語の1つ以上を使用してよい。
・ BS(Base Station:基地局):1つ以上のセルに関連付けられた1つ以上のTRPを制御するのに使用される、NRにおけるネットワーク中央ユニットである。BSとTRPとの間の通信はフロントホールを介して行われる。BSは、中央ユニット(CU)、eNB、gNB、又はNode Bと呼ぶこともできる。
・ TRP(Transmission/Reception point:送信/受信ポイント):送信及び受信ポイントはネットワークカバレッジを提供し、UEと直接通信する。TRPは、分散ユニット(DU)と呼ぶこともできる。
・ セル:セルは、1つ以上の関連付けられたTRPで構成される。つまり、セルのカバレッジは、関連付けられたすべてのTRPのカバレッジで構成される。1つのセルは1つのBSによって制御される。セルは、TRPグループ(TRPG)と呼ぶこともできる。
・ビーム掃引:送信及び/又は受信のため、すべての可能な方向をカバーするために、多くのビームが必要である。これらのビームを同時に発生させることは不可能であるため、ビーム掃引とは、1つの時間間隔において、これらのビームのサブセットを発生させ、他の時間間隔において、発生するビームを変更する、すなわち時間領域でビームを変更することを意味する。したがって、すべての可能な方向を、いくつかの時間間隔の後にカバーすることができる。
・サービングビーム:UEのためのサービングビームとは、例えば、送信及び/又は受信のためにUEと通信するのに使用されるネットワーク、例えばTRPによって生成されるビームである。
以下、ネットワーク側のための次の仮定の1つ以上を使用してよい。
・ ビームフォーミングを使用するNRはスタンドアロンとすることができる。すなわち、UEはNRに直接的にキャンプオン又は接続することができる。
■ ビームフォーミングを使用するNRとビームフォーミングを使用しないNRは、例えば、異なるセルにおいて共存することができる。
・ TRPは、可能かつ有益である場合、データ及び制御シグナリングの送信及び受信の両方にビームフォーミングを適用する。
■ TRPによって同時に発生させるビームの数はTRPの能力に依存し、例えば、同じセル内の異なるTRPでは同時に発生させるビームの最大数は同じとしてよく、異なるセル内の異なるTRPでは同時に発生させるビームの最大数が異なるとしてよい。
■ビーム掃引は、例えば、すべての方向に制御シグナリングを提供するのに必要である。
・ 同じセル内のTRPの下り(downlink)タイミングが同期化される。
・ ネットワーク側のRRCレイヤはBS内にある。
・ TRPは、異なるUE能力又はUEリリースにより、UEビームフォーミングありのUEと、UEビームフォーミングなしのUEの両方をサポートすべきである。
以下、UE側のための次の仮定の1つ以上を使用してよい。
・ UEは、可能かつ有益である場合、受信及び/又は送信のためにビームフォーミングを実行することができる。
■ UEによって同時に生成されるビームの数は、UE能力に依存する。例えば、複数のビームを生成することが可能である。
■ UEによって生成されるビームは、eNB、gNB、又はTRPによって生成されるビームより広い。
■ 送信及び/又は受信のためのビーム掃引は、一般に、ユーザデータには必要ではないが、他のシグナリング、例えば測定を実行するのに必要であるとしてよい。
■ (ハイブリッドビームフォーミングの場合)UEが、すべてのビームの組み合わせをサポートするわけではないことがある。例えば、いくつかのビームを同時に生成することができない。
■ ビームは基準信号と区別され得る。
・ すべてのUEが、UEの能力又はUEビームフォーミングがNRの最初の(2、3の)リリースではサポートされていないことにより、UEビームフォーミングをサポートしているわけではない。
・ 1つのUEが、複数のUEビームを同時に生成し、同じセルの1つ以上のTRPからの複数のサービスビームによってサービスを受けることが可能である。
段落なし
■ 同一又は異なる(DL又はUL)データを、ダイバーシティ又はスループットの利得のために異なるビームを介して、同じ無線リソース上で送信することができる。
・ 少なくとも2つのUE(RRC)状態がある:接続状態(又はアクティブ状態と呼ばれる)及び非接続状態(又は非アクティブ状態又はアイドル状態と呼ばれる)である。
・ UEは、最初にセルの1つのTRPにアクセスし、次にUEにサービスするために他のTRPを追加することができる。
・ 複数のTRPへの同時のUL送信が許可される。
UEの電源がオンになった後、UEはキャンプオンするセルを見つける必要がある。次に、UEは、登録及び/又はデータ送信のために、自らによってネットワークへの接続確立を開始することができる。さらに、ネットワークは、例えばDLデータをUEに送信するために、ページングを介してネットワークへの接続確立を開始するようにUEに要求することができる。最初のアクセスのユースケースは、以下に列挙され図13に示されるようなステップを有する。
・ セル検索
可能なキャリア周波数を走査してセルを見つける。セルは、ビーム掃引によってUEにセル識別させるためのシグナリング、例えば同期信号を提供する。同じセルの異なるTRPは、同じ時間間隔で同じシグナリングを提供する。
・ ブロードキャストされるシステム情報の取得
UEは、ブロードキャストされるシステム情報から、例えばセル選択に関連する必要なパラメータを取得する。ブロードキャストされるシステム情報は、ビーム掃引によって提供される。
・ セルの測定と選択
キャンプオンすることが可能なセルをUEが見つけた後、UEは、セルの無線状態を測定し、測定された結果に基づいてそのセルにキャンプオンするかどうかを決定すべきである。セルは、ビーム掃引によって測定のためのシグナリング、例えば基準信号を提供する。同じセルの異なるTRPは、同じ時間間隔でシグナリングを提供する。
・ ページング
ネットワークがUE特有のシグナリング/データを送信することを望み、UEが非接続状態にあるときは、ページングが必要となることがある。UEがページングを受信すると、UEは、接続確立を開始して、受信のための接続状態に入るべきである。
・ 接続確立
UEは、接続確立手順を介してBSへの接続を確立する。その手順中に、UEは、ネットワークにUEを認識させ、UL送信のためのリソースをUEに提供するために、ランダムアクセス手順を実行する必要がある。接続が確立された後、UEは接続状態に入る。次の送信に使用される初期ビームは、その手順中に決定される。
UEがセル上にキャンプオンした後、UEは、UEが非接続状態、例えばアイドルモードにあるとき、セルの異なるビーム又はTRP間を移動してよい。UEは、セルのカバレッジを離れ、他のセルのカバレッジに移動してよい。非接続状態にあるUEについてのモビリティは、以下のタイプがある。
・UEのビーム変更
UEビームフォーミングが、UEが非接続状態にあるときに使用される場合、UEビームは、例えばUEの回転により変更してよい。UEは、UEビームの変更によるシグナリングミッシングを防止するためにビーム掃引を実行し続けるべきである。
・同じセルでのサービングビーム又はサービングTRPの変更
UEがキャンプオンするセルにおいて、UEは、シグナリングがUEによって受信され得るTRPによってサービスされる。サービングTRPのサービングビームは、UEのモビリティにより変更してよい。サービングTRPも、UEがキャンプオンセル内を移動しているときにも変更してよい。
UEは、シグナリングミッシングを防ぐために、非接続状態にあるUEに必要なシグナリングを提供する、サービングTRPの異なるビームに対して可能なすべての時間間隔を監視し続けるべきである。
・セルの再選択
UEは、UEがキャンプオンしているサービングセル及びその隣接セルで測定を継続し、サービングセルを再選択するかどうかを評価する。
UEは、隣接セルのシステム情報を取得し、隣接セルがより最適であるとUEが判断した場合には、新たなサービングセルとしてその隣接セルを再選択する。ネットワークからの評価のためのパラメータが必要である。
UEが接続状態にあるとき、UEは、同じサービングセルの異なるビーム又はTRP間を移動してよい。さらに、UEビームフォーミングが使用される場合、例えばUEの回転によりUEビームも時間の経過と共に変更してよい。セル変更を伴わない接続状態でのモビリティの場合は以下のステップを有する。
・ 変化検出のシグナリング
UEビーム、サービングTRPのサービングビーム、及びサービングTRPの変化は、UE及び/又はネットワークによって検出されてよい。変化を検出するために、TRP又はUEによって周期的に送信されるシグナリングを使用することができる。TRPは、シグナリングの受信又は送信のために周期的にビーム掃引を実行する。UEビームフォーミングが使用される場合、UEは、シグナリングの受信又は送信のために周期的にビーム掃引を実行する。
・ UEビームの変更
変化がUEによって検出された場合、UEは、次の受信(及び例えばTDDの場合の送信)のために適切なUEビームを選択することができる。代替的には、UEはネットワークにフィードバックを提供する必要があり、ネットワークはネットワークからUEにUEビームの変更の指示を提供することができる。
変化がネットワークによって検出された場合、ネットワークからUEへのUEビームの変更の指示が必要とされてよい。UEは、次の送信(及び、例えばTDDの場合の受信)のためにネットワークによって指示されたUEビームを使用する。
・ サービングビーム及び/又はサービングTRPの変更
UEが変化検出のためのシグナリングを受信した後、UEはネットワークにフィードバックを提供する必要があり、ネットワークはUEのための(DL)サービングビーム及び/又はサービングTRPを変更するかどうかを決定することができる。一方、TRPが変化検出のためのシグナリングを受信した後、ネットワークはUEのためのサービングビーム及び/又はサービングTRPを変更するかどうかを決定することができる。
図14及び図15は、セル変更のない接続状態でのモビリティについての例示的なフローチャートを示す。
UEが接続状態にあるとき、UEはサービングセルのカバレッジを離れ、他のセルのカバレッジに移動してよい。UEは、セル変化の検出を助けるために測定を行う必要があると仮定する。ネットワークは、例えばハンドオーバを介して、UEのサービングセルの変更を制御する。
・ 測定
UEは、測定構成に基づいてより良好なサービングセルを見つけるためにサービングセル及びその隣接セルについて測定を実行すべきである。測定されるシグナリングは、ビーム掃引によって提供される。UEビームフォーミングが使用される場合、UEはシグナリングの受信のためにビーム掃引を実行する。
追加的に、サービングセルの無線品質は、無線リンク障害を検出するためにUEによって監視され続けるべきである。無線リンク障害が検出された場合、UEは、無線リンクの回復を試みるべきである。
・ 測定報告
測定結果に基づいて、UEは、サービングBSに測定報告を提供すべきである。
・ ハンドオーバ開始
測定報告に基づいて、サービングBSは、サービングBSと隣接BSとの間のネゴシエーションに基づいて、隣接BSのターゲットセルにUEをハンドオーバすることを決定することができる。次いで、サービングBSは、ターゲットセルを示すハンドオーバコマンドをUEに送信する。
・ ターゲットセルへのハンドオーバ
UEは、進行中のサービスを継続するために、ターゲットセルへの接続を試みるべきである。0msのモビリティ割込みが必要であるため、UEがターゲットセルに接続しようとするとき、UEとソースセルとの間の接続は維持されるべきである。UEがターゲットセルに正常にアクセスした後、接続を解放することができる。ハンドオーバ中、UEは、ターゲットセルにUEを認識させるために、ランダムアクセス手順を実行する必要がある。
NRセルでは、上りタイミングアドバンスが必要であると仮定する。NRセルが複数のTRPから構成されている場合、UEの異なるTRP(例えば、異なるTRPは異なるサイズのネットワークカバレッジを有する)への上り送信に、異なる上りタイミングアドバンス値が必要とされることがある。UEは、ビームフォーミングを実行してもしなくてもよい。次いで、セルにおける複数のアップリンクタイミングアドバンス値の動作を考慮する必要がある。
UEは、同じNRセルの異なるTRPのために異なるタイミングアドバンス値を維持する必要があり、維持された各タイミングアドバンスは識別子、例えばTAインデックスに関連付けられると仮定する。したがって、TAインデックスは、例えばUEがタイミングアドバンスの新規又は更新を受信したときに、ネットワーク又はUEによって決定されるべきである。関連付けられるTAインデックスは、タイミングアドバンス値と共に提供されてもよく、例えば、TAインデックスはランダムアクセス応答に含まれる。
TAインデックスがタイミングアドバンス値と共に提供されない場合、例えば、TAインデックスがランダムアクセス報告に含まれない場合、これは、ネットワークがどのUEがタイミングアドバンスを適用するかを知ることができないだけではなく、ランダムアクセス応答は最小化されるべきであるためであるが、この場合、TAインデックスを決定する方法を検討する必要がある。TAインデックスを決定するアプローチについては後述する。
1つの可能なアプローチは、ネットワークによってTAインデックスを決定することである。ランダムアクセス手順は、TRPにアクセスするために初期TA値を取得するためにUEによって実行される。初期TA値に関連付けられるTAインデックスは、例えば、複数のTA値を必要としないセル又は本当の初期TA値(例えば、デフォルト又は特定のTAインデックスに関連付けることができるもの)には常に必要とされるわけではない。また、ランダムアクセス報告のサイズが大きいほど、損失率が高くなる可能性がある。さらに、ネットワークはどのUEが初期TA値を適用するかを知らないため、他のTA値が誤って上書きされる可能性がある。したがって、TAインデックスはランダムアクセス報告に含まれないものと仮定する。TAインデックスがネットワークによって決定される場合、ネットワークは、その時点でどのTAインデックスがUEによって維持されるかを知る必要がある。ネットワークによってTAインデックスを決定する代替案は以下とおりである。
1つの選択肢としては、TAインデックスがRA手順中に(例えば、Msg4によって)指示され得ることである。RA手順において、UEは、UEのためのULタイミングアドバンスを推定するTRPに対してMsg1を送信する。次いで、TRPは、UEためのTA値を示すRARを送信する。TA値は、Msg3(UEを識別するのに使用されてよい)を送信するUEによって使用される。その後、TRPは、RARによって示されるTA値に関連付けられるTAインデックスを示すMsg4を送信する。RA手順後、TRPは、TRPに対するTA値を調整するために、TAインデックスを有するTAコマンドをUEに指示することができる。図16は、RA手順のMsg4で指示されるTAインデックスの例を示す。
別の選択肢としては、TAインデックスがRA手順の後に指示され得ることである。
・ 1つの可能性としては、RA手順の後に、TRPが、新しいTAインデックスを含むシグナリング、例えば(MAC)TAコマンド又はRRCメッセージを送信することができる。新しいTAインデックスとは、UEが現状、他のTRPのためのTA値を維持するためにこのインデックスを使用していないことを意味する。したがって、UEは、この新しいTAインデックスをRA手順のRARからのTA値に関連付けることができる。シグナリングは同時にTA値を調整することもできる。
・ 別の可能性としては、特定のTRPからあるいは特定の(UE又はTRP)ビームを介して、RAR(Random Access Response:ランダムアクセス応答)によって指示されるTA値を受信した後に、UEがTAインデックスを含むシグナリング、例えば(MAC)TAコマンド又はRRCメッセージを特定のTRPからあるいは特定のビームを介して受信する場合、UEがTAインデックスをTA値に関連付けることができる。シグナリングは同時にTA値を調整することもできる。図17は、(例えば、MAC又はRRCシグナリングを介して)TAコマンドによって指示されるTAインデックスの例を示す。
別の選択肢としては、関連付けられたTAインデックスがRA手順前にシグナリングを介してUEに提供され得ることである。シグナリングは、RA手順をトリガするのに使用されてよく、例えば、PDCCHオーダ又はビーム変更のための信号である。シグナリングは、少なくとも1つの(サービング)TRP又は(サービング)ビーム、例えば、UEにサービスするためのTRP又はビームを追加するのに使用されても使用されなくてもよい。シグナリングは、専用のプリアンブルを示すことができる。シグナリングは、RRCメッセージ、MACシグナリング、又は物理レイヤシグナリングとしてよい。UEは、接続状態又は非アクティブ状態にある。図18は、(RA手順前に)RRC、MAC、又はPHYシグナリングによって指示されるTAインデックスの例を示す。
別の可能なアプローチとしては、UEによってTAインデックスを決定することである。UEは、どのTAインデックスがTA値を維持するのに使用されるかを認識しているため、UEは、自身で使用されていないTAインデックスを知っている。そして、UEは、どのTAインデックスが選択又は決定されたかをネットワークに知らせる必要がある。
UEは、RARによって指示されるTA値に関連付けるのに使用されるTAインデックスを指示するシグナリングを送信することができる。シグナリングは、MACシグナリング又はRRCメッセージとしてよい。TAインデックスを送信することは、ユーザデータよりも高い優先度を有するべきである。
・ 1つの選択肢では、シグナリングはMsg3によって搬送されてよい。RARによって割り当てられたMsg3のためのULリソースのサイズは、Msg3に含まれるべきTAインデックスを考慮に入れるべきである。シグナリングの送信は、RARによって指示されるTA値の受信に応答してトリガされる。図19は、RA手順のMsg3によって指示されるTAインデックスの例を示す。
・ 別の選択肢としては、余分な情報をMsg1によって搬送することができる場合、シグナリングがMsg1によって搬送されてよい。シグナリングの送信は、RA手順の開始に応答してトリガされる。図20は、RA手順のMsg1によって指示されるTAインデックスの例を示す。
・ 第3の選択肢としては、シグナリングがRA手順の後に送信されてよいということである。RA手順のMsg4は、シグナリングの送信のためのULグラントを提供することができる。シグナリングの送信は、RA手順が正常に完了したことに応答してトリガされる。図21は、UL MAC制御要素によって指示されるTAインデックスの例を示す。
LTEにおいては、いくつかのサービングセルはタイミングアドバンスグループ(TAG)にグループ化され、同じインデックスで示される。各TAGは、上り(uplink)が構成された少なくとも1つのサービングセルを含み、各サービングセルのTAGへのマッピングはRRCによって構成される。UEは、構成に基づいて、どのセルがどのTAGに関連付けられているかを知ることができる。しかし、NR TAインデックスのメカニズムは、LTE TAGインデックスとはある種の違いがある。 NR TAインデックスは、(図22に示すように)LTE TAGインデックスと比較して以下の相違点の1つ以上を有してよい。
・ TAインデックスを、セルのTRPにマッピングすることができる。
・ TAインデックスを、セルの一部のサービングビーム、非サービングビーム、及び/又はビームペアリンクにマッピング又は関連付けることができる。ビーム又はビームのセットを、DL基準シグナリングに関連付けることができる。ビーム又はビームのセットを、DL基準シグナリングに関連するインデックスに基づいて指示又は表現することができる。DL基準シグナリングは、同期信号又はチャネル状態情報基準信号とすることができる。
・ TRP、タイミングアドバンス、サービングビーム、非サービングビーム、及び/又はビームペアリンクへのTAインデックスのマッピング又は関連付けを、RRC(信号)によって構成することができる。
・ TRP、タイミングアドバンス、サービングビーム、非サービングビーム、及び/又はビームペアリンクへのTAインデックスのマッピング又は関連付けを、RRCによって構成しなくてよく、MAC信号又はPHY信号によって構成することができる。
・ TRP、タイミングアドバンス、サービングビーム、非サービングビーム、及び/又はビームペアリンクへのTAインデックスのマッピング又は関連付けを、ビーム変更のための信号によって構成することができる。
・ 同じTRPが常に同じTAインデックスに関連付けられているとは限らず、動的に更新されてよい。
・ UEがTAインデックスのマッピング又は関連付けを受信し、TAインデックスが有効なタイミングアドバンスに関連付けられていない場合(例えば、TAインデックスが新しいインデックスである場合、又はTAインデックスに関連付けられた有効タイマが満了する場合)、UEは、ランダムアクセス手順を開始して、TAインデックスに関連する有効なタイミングアドバンスを取得することができる。
・ UEがTAインデックスのマッピング又は関連付けを受信し、TAインデックスが有効なタイミングアドバンスに関連付けられている場合(例えば、TAインデックスが既にUEによって維持されている場合、及び/又はTAインデックスに関連付けられた有効タイマが動作している場合)、UEは、TAインデックスに関連するタイミングアドバンスを取得するためにランダムアクセス手順を開始することが必要としなくてもよい。
ビーム管理のために、UEは、セルのビームから送信されたDL基準信号を測定することによって適格なビーム又はDLビームペアリンクを検出し、gNBに適格なビーム又はDLビームペアリンク(UE Rxビーム及びgNB Txビームを含んでよい)を報告してよい。適格なビーム又はULビームペアリンク(UE Txビーム及びgNB Rxビームを含んでよい)を検出するために、UEがgNBに対してUL基準信号を送信することも可能である。次いで、gNBは、ビーム又はビームペアリンクをTAインデックスに関連付けるための信号を送信することができる。ビーム又はビームペアリンクの関連付けられたTAインデックスを用いて、UEは、ULグラントがビーム又はビームペアリンク上のUL送信のためにスケジューリングされるときに、どのTA値をUL送信に適用するかを知ることができる。(例えば、ビーム変更及び/又はビーム追加のための)信号を、サービングビーム及び/又はビームペアリンク(例えば、UEビーム及びネットワークリンクからなる通信リンク)を変更又は追加するのに使用することもできる。この信号が、例えば、TAインデックスが新しいインデックスであるか又はセルに対してUEに存在しない場合、特定のUEビーム、特定のネットワークビーム、及び/又は特定のビームペアリンク上でRA手順をトリガすることができる。その信号は、特定のUEビーム、特定のネットワークビーム、及び/又は特定のビームペアリンクを介してRAプリアンブルの送信をトリガすることができる。その信号は、UEによって送信されるべきプリアンブルを指示することもできる。
UEの場合、TAインデックスを1つのサービングセル内で一意としてよいが、異なるサービングセルで再使用することができる。
図27は、例示的な一実施形態による、UEの観点からのフローチャート2700である。ステップ2705において、UEはセルに対する第1のタイミングアドバンスを維持する。第1のタイミングアドバンスは、第1の識別子に関連付けられる。ステップ2710で、UEは、セル内でランダムアクセス手順を実行する。ステップ2715において、UEは、ランダムアクセス手順のランダムアクセス応答を介してセルに対する第2のタイミングアドバンスの初期値を受信する。ステップ2720において、UEは、第2のタイミングアドバンスに関連付ける第2の識別子を受信する。ステップ2725において、UEは、セルに対する第1のタイミングアドバンス及び第2のタイミングアドバンスを維持する。
一実施形態では、第2の識別子を、第2のタイミングアドバンスのための初期値と共に受信することができる。第2の識別子を、ランダムアクセス手順の競合解決を介して受信することができる。第2の識別子を、ランダムアクセス手順をトリガするのに使用されるシグナリングを介して受信することができる。第2の識別子を、少なくとも1つのサービングビームを追加するのに使用されるシグナリングを介して受信することができる。シグナリングは、専用のプリアンブルを指示することができる。
一実施形態では、UEは、第1のタイミングアドバンスを調整するために、第1の識別子を有する第1のタイミングアドバンスコマンドを受信することができる。UEは、第2のタイミングアドバンスを調整するために、第2の識別子を有する第2のタイミングアドバンスコマンドを受信することができる。さらに、UEは、第1のタイミングアドバンスを適用して、第1のタイミングアドバンスに関連付けられる第1のUL送信のタイミングを調整することができる。UEは、第2のタイミングアドバンスを適用して、第2のタイミングアドバンスに関連付けられる第2のUL送信のタイミングを調整する。
図3及び図4に戻って参照すると、UEの1つの例示的な実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが(i)セルに対する第1のタイミングアドバンスを維持すること、(ii)セル内でランダムアクセス手順を実行すること、(iii)ランダムアクセス手順のランダムアクセス応答を介してセルに対する第2のタイミングアドバンスの初期値を受信すること、(iv)第2のタイミングアドバンスに関連付ける第2の識別子を受信すること、及び(v)セルに対する第1のタイミングアドバンス及び第2のタイミングアドバンスを維持すること、を可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクション及びステップのすべて又は本明細書で説明した他の事項を実行することができる。
図28は、例示的な一実施形態による、ネットワークノードの観点からのフローチャート2800である。ステップ2805において、ネットワークノードは、RA手順の信号を介して絶対タイミングアドバンスを有する識別子を指示する。
図3及び図4に戻って参照すると、ネットワークノードの例示的な一実施形態においては、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、ネットワークノードが、RA手順の信号を介して絶対タイミングアドバンスを有する識別子を指示することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクション及びステップのすべて又は本明細書で説明した他の事項を実行することができる。
図29は、例示的な一実施形態による、UEの観点からのフローチャート2900である。ステップ2905において、UEは、RA手順の信号を介して、絶対タイミングアドバンスを有する識別子を受信する。
図3及び図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、RA手順の信号を介して、絶対タイミングアドバンスを有する識別子を受信する。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明した上述のアクション及びステップのすべて又は本明細書で説明した他の事項を実行することができる。
一実施形態では、識別子を絶対タイミングアドバンスと共に送信することができる。その信号は、Msg2又はRAR(ランダムアクセス応答)とすることができる。その信号をプリアンブル送信(Msg1)に応答するのに使用することもできる。さらに、その信号を、タイミングアドバンス推定の結果を含めるのに使用することができる。
図30は、例示的な一実施形態による、ネットワークノードの観点からのフローチャート3000である。ステップ3005において、ネットワークノードは、第1の信号を介してUEに絶対タイミングアドバンスを指示する。ステップ3010において、ネットワークノードは、絶対タイミングアドバンスに関連付けられた識別子を第2の信号を介してUEに指示する。絶対タイミングアドバンスは、第2の信号に含まれない。
図3及び図4に戻って参照すると、ネットワークノードの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、ネットワークノードが、(i)第1の信号を介してUEに絶対タイミングアドバンスを指示することと、(ii)絶対タイミングアドバンスに関連付けられた識別子を第2の信号を介してUEに指示することと、を可能にし、ここで、絶対タイミングアドバンスは、第2の信号に含まれない。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明した上述のアクション及びステップのすべて又は本明細書で説明した他の事項を実行することができる。
図31は、例示的な一実施形態による、UEの観点からのフローチャート3100である。ステップ3105において、UEは、第1の信号を介して絶対タイミングアドバンスを受信する。ステップ3110において、UEは、絶対タイミングアドバンスに関連付けられた識別子を第2の信号を介して受信する。ここで、絶対タイミングアドバンスは第2の信号に含まれない。
図3及び図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)第1の信号を介して絶対タイミングアドバンスを受信することと、(ii)絶対タイミングアドバンスに関連付けられた識別子を第2の信号を介して受信すること、とを可能にし、絶対タイミングアドバンスは第2の信号に含まれない。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明した上述のアクション及びステップのすべて又は本明細書で説明した他の事項を実行することができる。
図30から図31に示し、上述した実施形態の状況において、第2の信号は、RA手順(例えば、Msg4)の信号とすることができる。第2の信号は、MACシグナリング(例えば、TAコマンド又はMAC制御要素)とすることができる。MACシグナリングは、タイミングアドバンス値を搬送することができる。第2の信号は、RRCシグナリング又はPHYシグナリング(例えば、PDCCHオーダー)とすることができる。第2の信号を、RA手順をトリガするのに使用することができる。第2の信号を、専用プリアンブルを指示するのに使用することができる。代替的又は追加的に、第2の信号を、少なくとも1つのTRPを追加する、及び/又は少なくとも1つのビームを追加するのに使用することができる。さらに、第2の信号は、相対的なタイミングアドバンスを含んでも含まなくてもよい。
一実施形態では、第1の信号をRA手順のMsg2(RAR)とすることができる。代替的又は追加的に、第1の信号はMACシグナリングとすることができる。
一実施形態では、識別子をネットワークノードによって決定することができる。ネットワークノードが識別子をUEに指示するとは、ネットワークが識別子を含むDL信号をUEに送信することを意味することができる。UEが識別子をネットワークノードから受信するとは、UEがネットワークノードから識別子を含むDL信号を受信することを意味することができる。
一実施形態では、ネットワークノードは、UEがどの識別子を維持しているかを認識している。UEは、識別子を受信すると、その識別子をタイミングアドバンスに関連付ける。
図32は、例示的な一実施形態による、UEの観点からのフローチャート3200である。ステップ3205において、UEは、UEのタイミングアドバンスを識別するのに使用される識別子をネットワークノードに指示する。
図3及び図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、UEのタイミングアドバンスを識別するのに使用される識別子をネットワークノードに指示することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明した上述のアクション及びステップのすべて又は本明細書で説明した他の事項を実行することができる。
図33は、例示的な一実施形態による、ネットワークノードの観点からのフローチャート3300である。ステップ3305において、ネットワークノードは、UEのタイミングアドバンスを識別するのに使用される識別子をUEから受信する。
図3及び図4に戻って参照すると、ネットワークノードの例示的な一実施形態において、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、ネットワークノードが、UEのタイミングアドバンスを識別するのに使用される識別子をUEから受信することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明した上述のアクション及びステップのすべて又は本明細書で説明した他の事項を実行することができる。
一実施形態では、識別子をUEによって決定することができる。UEは、使用する使用されていない識別子を選択することができる。UEが識別子をネットワークノードに指示するということは、UEが識別子を含むUL信号をネットワークノードに送信することを意味することができる。
一実施形態では、識別子を、RA手順の信号(例えば、Msg1又はMsg3)を介して送信することができる。識別子を、MACシグナリング(例えば、MAC制御要素)を介して送信することができる。
任意の識別子によってタイミングアドバンスが指示されていない場合、タイミングアドバンスの識別子をデフォルト値として設定することができる。識別子がタイミングアドバンスに関連付けられるとは、識別子がタイミングアドバンスを調整及び/又は制御するのに使用され得ることを意味することができる。識別子がタイミングアドバンスに関連付けられるとは、識別子がタイミングアドバンスにマッピングされることを意味することができる。
一実施形態では、識別子を、数字、識別情報、インデックス、インデックスリスト、又はビットマップとすることができる。識別子を、少なくとも1つのネットワークノードに対するタイミングアドバンスに関連付けることができる。一実施形態では、識別子を、ネットワークノードの情報(例えば、ネットワークノードID又はビームID)と共に送信することができる。
一実施形態では、識別子とネットワークノード/タイミングアドバンスとのマッピング又は関連付けは、RRCによって構成されない。識別子を動的に更新することができる。
一実施形態では、タイミングアドバンスをRA手順のMsg2又はRARによって指示することができる。一実施形態では、タイミングアドバンスをTAコマンドによって更新することができ、TAコマンドは、ネットワークノードによって送信されるMAC制御要素である。タイミングアドバンスをネットワークノードへのUL送信のタイミングを早めるあるいは遅らせるのに使用されるタイミングアドバンス値とすることができる。タイミングアドバンスは、伝搬遅延を補償するのに使用されるタイミングアドバンス値とすることができる。
一実施形態では、セルのネットワークノードに対してタイミングアドバンスを維持することができる。タイミングアドバンスをネットワークノードに対して維持するとは、UEがネットワークノードにUL送信を実行するときにタイミングアドバンスを使用できることを意味することができる。タイミングアドバンスをネットワークノードによって維持することもでき、ネットワークノードは、UEのUL送信のタイミングを調整するための信号を送信することができる。一実施形態では、タイミングアドバンスをUEによって維持されることができ、UEは、UL送信のタイミングを調整するためにタイミングアドバンスを適用することができる。
一実施形態では、タイミングアドバンスは、絶対タイミングアドバンス又は相対タイミングアドバンスであってもよい。絶対タイミングアドバンスをRARに含めることができる。一実施形態では、絶対的なタイミングアドバンスは、初期の又は正確なタイミングアドバンス値とすることができる。絶対タイミングアドバンスは、ネットワークによるタイミングアドバンスの推定の結果を含むことができる。絶対タイミングアドバンスは、相対タイミングアドバンスとは異なる可能性がある。
一実施形態では、相対タイミングアドバンスを(TA)MAC制御要素に含めることができる。一実施形態では、相対タイミングアドバンスは、タイミングアドバンスを調整するのに利用することができる。絶対タイミングアドバンスの長さは、相対タイミングアドバンスの長さよりも大きい可能性がある。
一実施形態では、UEは、複数のタイミングアドバンスを同時に維持することができる。セルのネットワークノードを異なるセットにグループ化することができ、UEは同じセットにはUL送信のために同じタイミングアドバンスを使用する。UEは、異なるネットワークノード又はネットワークノードの異なるグループに対しては異なるタイミングアドバンスを維持することができる。UEは、UEビーム掃引によってUL信号を送信する。
一実施形態では、RA手順は、2ステップRA手順又は4ステップRA手順であり得る。
一実施形態では、セルは複数のネットワークノードを含むことができる。セルは、UEのために複数のタイミングアドバンスを含むことができる。ネットワークノードは、中央ユニット(CU)、分散ユニット(DU)、送信/受信ポイント(TRP)、基地局(BS)、5Gノード、又はgNBとすることができる。
一実施形態では、UEは、UEビームフォーミングを使用することが可能である。UEは、セルがUEビームフォーミングをサポート(又は許可)しない場合、UEビームフォーミングを使用しない。UEは、送信及び/又は受信のためにビーム掃引を使用することができる。代替的には、UEは、送信及び/又は受信のためにビーム掃引を使用しなくてもよい。
本発明に基づいて、タイミングアドバンス(例えば、TAインデックス)のための識別子をネットワーク又はUEによって識別又は指示することが可能である。次いで、ネットワークは、UEのタイミングアドバンスを制御及び/又は調整するのにその識別子を使用することができる。
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化してよく、本明細書に開示されている如何なる特定の構造、機能、又は両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示される態様は、他の如何なる態様からも独立に実装されてよく、これら態様のうちの2つ以上が種々組み合わされてよい。例えば、本明細書に記載された態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置が実装されてよく、方法が実現されてよい。追加的に、本明細書に記載された態様のうちの1つ以上の追加又は代替で、他の構造、機能、又は構造と機能を用いて、このような装置が実装されるようになっていてもよいし、このような方法が実現されるようになっていてもよい。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、パルス位置又はオフセットに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様において、パルス繰り返し周波数、パルス位置又はオフセット、及び時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。
当業者であれば、多様な異なるテクノロジ及び技術のいずれかを使用して、情報及び信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、又はこれらの任意の組合せによって表わしてよい。
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディング又はその他何らかの技術を用いて設計することがあるデジタル実装、アナログ実装、又はこれら2つの組合せ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、又は両者の組合せとして実装されてよい。このハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、概略的にそれぞれの機能の観点から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途及びシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、又はアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、又は本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを含み、IC内、IC外、又はその両方に存在するコード又は命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、又はその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組合せとして実装されてよい。
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序又は階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序又は階層に限定されることを意図していない。
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法又はアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組合せにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令及び関連するデータを含む)ソフトウェアモジュール及び他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD−ROM等のデータメモリ、又は当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出し及び記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、又は適応を網羅することを意図している。

Claims (18)

  1. UE(ユーザ機器)の方法であって、
    セルに対する第1のタイミングアドバンスを維持するステップであって、該第1のタイミングアドバンスは第1の識別子に関連付けられた、維持するステップと、
    前記セルにおけるランダムアクセス手順を実行するステップと、
    前記ランダムアクセス手順のランダムアクセス応答を介して、前記セルに対する第2のタイミングアドバンスの初期値を受信するステップと、
    前記第2のタイミングアドバンスに関連付ける第2の識別子を受信するステップと、
    前記UEが前記第1の識別子を有する第1のタイミングアドバンスコマンドを受信する場合に、前記セルに対する前記第1のタイミングアドバンスを調整し、及び前記UEが前記第2の識別子を有する第2のタイミングアドバンスコマンドを受信する場合に、前記セルに対する前記第2のタイミングアドバンスを調整するステップと、を含む方法。
  2. 前記第2の識別子は、前記第2のタイミングアドバンスのための前記初期値と共に受信される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の識別子は、前記ランダムアクセス手順の競合解決を介して受信される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第2の識別子は、前記ランダムアクセス手順をトリガするのに使用されるシグナリングを介して受信される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記シグナリングは、専用プリアンブルを示す、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第2の識別子は、少なくとも1つのサービングビームを追加するのに使用されるシグナリングを介して受信される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1のタイミングアドバンスは前記セルの第1のネットワークノードのために使用され、前記第2のタイミングアドバンスは前記セルの第2のネットワークノードのために使用される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記UEは、前記第1のタイミングアドバンスを適用して、前記第1のタイミングアドバンスに関連付けられた第1のUL送信のタイミングを調整する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記UEは、前記第2のタイミングアドバンスを適用して、前記第2のタイミングアドバンスに関連付けられた第2のUL送信のタイミングを調整する、請求項1に記載の方法。
  10. ユーザ機器(UE)であって、
    制御回路と、
    前記制御回路に設けられたプロセッサと、
    前記制御回路に設けられ、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、
    前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
    セルに対する第1のタイミングアドバンスを維持することであって、該第1のタイミングアドバンスは第1の識別子に関連付けられた、維持することと、
    前記セルにおけるランダムアクセス手順を実行することと、
    前記ランダムアクセス手順のランダムアクセス応答を介して、前記セルに対する第2のタイミングアドバンスの初期値を受信することと、
    前記第2のタイミングアドバンスに関連付ける第2の識別子を受信することと、
    前記UEが前記第1の識別子を有する第1のタイミングアドバンスコマンドを受信する場合に、前記セルに対する前記第1のタイミングアドバンスを調整し、及び前記UEが前記第2の識別子を有する第2のタイミングアドバンスコマンドを受信する場合に、前記セルに対する前記第2のタイミングアドバンスを調整すること、を行うように構成された、UE。
  11. 前記第2の識別子は、前記第2のタイミングアドバンスのための前記初期値と共に受信される、請求項10に記載のUE。
  12. 前記第2の識別子は、前記ランダムアクセス手順の競合解決を介して受信される、請求項10に記載のUE。
  13. 前記第2の識別子は、前記ランダムアクセス手順をトリガするのに使用されるシグナリングを介して受信される、請求項10に記載のUE。
  14. 前記シグナリングは、専用プリアンブルを示す、請求項13に記載のUE。
  15. 前記第2の識別子は、少なくとも1つのサービングビームを追加するのに使用されるシグナリングを介して受信される、請求項10に記載のUE。
  16. 前記第1のタイミングアドバンスは前記セルの第1のネットワークノードのために使用され、前記第2のタイミングアドバンスは前記セルの第2のネットワークノードのために使用される、請求項10に記載のUE。
  17. 前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラムコードを実行して、
    前記第1のタイミングアドバンスを適用して、前記第1のタイミングアドバンスに関連付けられた第1のUL送信のタイミングを調整することを行うように構成された、請求項10に記載のUE。
  18. 前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラムコードを実行して、
    前記第2のタイミングアドバンスを適用して、前記第2のタイミングアドバンスに関連付けられた第2のUL送信のタイミングを調整することを行うように構成された、請求項10に記載のUE。
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