JP6588669B1 - エアロゾル吸引器用の制御装置、制御方法、プログラム、エアロゾル吸引器 - Google Patents

エアロゾル吸引器用の制御装置、制御方法、プログラム、エアロゾル吸引器 Download PDF

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Abstract

【課題】異なる材料からなる負荷を含む種々のヒータが用いられ得るエアロゾル吸引器において、適切なエアロゾル源の加熱及びエアロゾルの生成を実現する。【解決手段】エアロゾル吸引器100用の制御装置102は、異なる温度−抵抗特性を有する複数の負荷から選択される、エアロゾル源を加熱するための負荷132を、電気的に接続することができるコネクタ105と、コネクタ105に接続された負荷132の電気抵抗値を出力するセンサ112と、コネクタ105に接続された負荷132が複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が負荷132に供給されるように、センサ112の出力値に基づいて、負荷132に印加される実効電圧を制御するように構成される制御部106とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、ユーザが吸引するエアロゾルを生成するエアロゾル吸引器用の制御装置、制御方法、プログラム、エアロゾル吸引器に関する。
エアロゾル源と当該エアロゾル源を加熱するためのヒータとを含むカートリッジを用いる、電子たばこ、加熱式たばこ、ネブライザーなどの、ユーザが吸引するエアロゾルを生成するエアロゾル吸引器が知られている。このようなエアロゾル吸引器の使用に際しては、エアロゾル源が枯渇したときなどにカートリッジを交換する必要がある。
特許文献1には、電子霧化装置において、ヒータの抵抗値を検出し、検出された抵抗値に対応するパラメータを用いてヒータへの給電を行う技術が開示されている。
ヒータに含まれる負荷の抵抗値は温度によって変化し、その変化の仕方は負荷を構成する材料によって大きく異なり得る。従来の技術では、異なる材料からなる負荷を含む種々のヒータが用いられ得るエアロゾル吸引器において、適切なエアロゾル源の加熱及びエアロゾルの生成を実現することが困難である。
欧州特許出願公開3032975号明細書
本開示は、上記の点に鑑みてなされたものである。
本開示が解決しようとする課題は、異なる材料からなる負荷を含む種々のヒータが用いられ得るエアロゾル吸引器において、適切なエアロゾル源の加熱及びエアロゾルの生成を実現することである。
上述した課題を解決するため、本開示の実施形態によれば、異なる温度−抵抗特性を有する複数の負荷から選択される、エアロゾル源を加熱するための負荷を、電気的に接続することができるコネクタと、前記コネクタに接続された負荷の電気抵抗値を出力するセンサと、前記コネクタに接続された前記負荷が前記複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が前記負荷に供給されるように、前記センサの出力値に基づいて、前記負荷に印加される実効電圧を制御するように構成される制御部とを備える、エアロゾル吸引器用の制御装置が提供される。
一例において、前記制御部は、前記センサの出力値に基づいて、前記コネクタに接続された前記負荷が前記複数の負荷のうちのどの負荷であるかを判定し、前記コネクタに接続された前記負荷が前記複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が前記負荷に供給されるように、前記判定の結果に基づいて、前記負荷に印加される実効電圧を制御するように構成される。
一例において、前記制御装置は、電源と、前記電源と前記コネクタとの間に直列接続される開閉器とをさらに備える。前記制御部は、前記開閉器に対するPWM制御又はPFM制御によって、前記コネクタに接続された前記負荷に印加される実効電圧を制御するよう構成される。
一例において、前記制御装置は、前記複数の負荷の各々と前記PWM制御のためのデューティ比又は前記PFM制御のための周波数とを対応づける情報を格納する記憶部をさらに備える。前記制御部は、前記情報に基づいて、前記コネクタに接続されていると判定された負荷に対応するデューティ比又は周波数を決定し、決定された前記デューティ比又は前記周波数を用いて、前記PWM制御又は前記PFM制御を行うように構成される。
一例において、前記複数の負荷は第1負荷及び第2負荷を含み、前記制御部は、前記第1負荷が前記コネクタに接続された場合、前記第1負荷に既定の実効電圧を印加するように構成される。前記第2負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値は、前記第2負荷に印加することができる電圧を前記既定の実効電圧で割った値の2乗と、前記第1負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値との積と略等しい。
一例において、前記第2負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値は、前記第1負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値より小さい。前記制御部は、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記第2負荷に印加される実効電圧が、前記既定の実効電圧より低くなるように制御するよう構成される。
一例において、前記第2負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値は、前記第1負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値より小さい。前記制御部は、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記第2負荷に印加される実効電圧が、放電終止状態にある前記電源が前記第2負荷に印加することができる最大の電圧と略等しくなるよう制御するように構成される。
一例において、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときの前記センサの出力値は、常温において前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときの前記センサの出力値とは異なる、
一例において、前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値とが重複しない。
一例において、前記制御部は、前記センサの出力値が所定の閾値より小さい場合、前記コネクタに接続された負荷が前記第2負荷であると判定し、前記センサの出力値が前記所定の閾値より大きい場合、前記コネクタに接続された負荷が前記第1負荷であると判定するように構成される。
一例において、前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値の一部のみとが重複しない。
一例において、前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値の最大値とが重複する。
一例において、前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されており且つ前記エアロゾル源を貯留する貯留部にエアロゾル源が残存しているが前記エアロゾル源を保持する保持部において前記エアロゾル源が一時的に不足した場合にのみ前記センサが出力し得る値とが、重複する。
一例において、前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されており且つ前記エアロゾル源を貯留する貯留部から前記エアロゾル源を保持する保持部へ前記エアロゾル源を供給できない場合にのみ前記センサが出力し得る値とが、重複する。
また、本開示の実施形態によれば、エアロゾル吸引器用の制御装置において実施される方法が提供される。当該方法は、前記制御装置が備えるコネクタに接続された負荷の電気抵抗値を検出するステップと、前記コネクタに接続された前記負荷が前記複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が前記負荷に供給されるように、検出された前記電気抵抗値に基づいて、前記負荷に印加される実効電圧を制御するステップとを含む。
とを含む。
また、本開示の実施形態によれば、プロセッサにより実行されると、前記プロセッサに、上述の方法を実行させる、プログラムが提供される。
本開示の一実施形態による、エアロゾル吸引器の構成の概略的なブロック図である。 本開示の一実施形態による、エアロゾル吸引器の構成の概略的なブロック図である。 本開示の一実施形態による、エアロゾル吸引器の一部に関する例示的な回路構成を示す図である。 本開示の一実施形態による、制御装置を動作させる処理のフローチャートである。 本開示の一実施形態による、エアロゾル吸引器において用いられる負荷の温度−抵抗特性のグラフを示す。 本開示の一実施形態による、負荷種別とPWM制御のためのデューティ比とを対応付ける情報の例を示す。
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態について詳しく説明する。なお、本開示の実施形態は、電子たばこ,加熱式たばこ及びネブライザーに用いられる制御装置を含むが、これらに限定されない。本開示の実施形態は、ユーザが吸引するエアロゾルを生成するための様々なエアロゾル吸引器に用いられる制御装置を含み得る。
図1Aは、本開示の一実施形態に係るエアロゾル吸引器100Aの構成の概略的なブロック図である。図1Aは、エアロゾル吸引器100Aが備える各コンポーネントを概略的且つ概念的に示すものであり、各コンポーネント及びエアロゾル吸引器100Aの厳密な配置、形状、寸法、位置関係等を示すものではないことに留意されたい。
図1Aに示されるように、エアロゾル吸引器100Aは、第1部材102(以下、「制御装置102」とも呼ぶ)及び第2部材104A(以下、「カートリッジ104A」とも呼ぶ)を備える。図示されるように、一例として、制御装置102は、コネクタ105、制御部106、通知部108、電源110、センサ112及び記憶部114を含んでもよい。一例において、コネクタ105は、制御装置102に含まれる少なくとも2つの端子から構成されてもよい。エアロゾル吸引器100Aは、流量センサ、圧力センサ、電圧センサ、電気抵抗センサ、温度センサなどのセンサを有してもよく、本開示においてはこれらをまとめて「センサ112」とも呼ぶ。制御装置102はまた、後述する回路134を含んでもよい。一例として、カートリッジ104Aは、貯留部116A、霧化部118A、空気取込流路120、エアロゾル流路121、吸口部122、保持部130及び負荷132を含んでもよい。負荷132は、貯留部116Aに含まれるエアロゾル源を加熱するために用いられる。制御装置102内に含まれるコンポーネントの一部がカートリッジ104A内に含まれてもよい。カートリッジ104A内に含まれるコンポーネントの一部が制御装置102内に含まれてもよい。カートリッジ104Aは、コネクタ105を介するなどして、制御装置102に対して着脱可能となるように構成されてもよい。あるいは、制御装置102及びカートリッジ104A内に含まれるすべてのコンポーネントが、制御装置102及びカートリッジ104Aに代えて、同一の筐体内に含まれてもよい。
貯留部116Aは、エアロゾル源を収容するタンクとして構成されてもよい。この場合、エアロゾル源は、例えば、グリセリンやプロピレングリコールといった多価アルコール、水などの液体である。エアロゾル吸引器100Aが電子たばこである場合、貯留部116A内のエアロゾル源は、加熱することによって香喫味成分を放出するたばこ原料やたばこ原料由来の抽出物を含んでいてもよい。保持部130は、エアロゾル源を保持する。例えば、保持部130は、繊維状又は多孔質性の素材から構成され、繊維間の隙間や多孔質材料の細孔に液体としてのエアロゾル源を保持する。前述した繊維状又は多孔質性の素材には、例えばコットンやガラス繊維、またはたばこ原料などを用いることができる。エアロゾル吸引器100Aがネブライザー等の医療用吸入器である場合、エアロゾル源はまた、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。別の例として、貯留部116Aは、消費されたエアロゾル源を補充することができる構成を有してもよい。あるいは、貯留部116Aは、エアロゾル源が消費された際に貯留部116A自体を交換することができるように構成されてもよい。また、エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体でも良い。エアロゾル源が固体の場合の貯留部116Aは、空洞の容器であっても良い。
霧化部118Aは、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成するように構成される。センサ112によって吸引動作が検知されると、霧化部118Aはエアロゾルを生成する。例えば、吸引動作は、流量センサや流速センサによって検知されてもよい。この場合は、ユーザが吸口部122を咥えて吸引することで生じる空気取込流路120内の空気の流量や流速の絶対値や変化量が既定の条件を満たせば、流量センサや流速センサは吸引動作を検知してもよい。また例えば、吸引動作は、圧力センサによって検知されてもよい。この場合は、ユーザが吸口部112を咥えて吸引することで空気取込流路120内が負圧になるなどの既定の条件が満たされれば、圧力センサは吸引動作を検知してもよい。なお、流量センサ、流速センサ及び圧力センサはそれぞれ空気取込流路120内の流量、流速及び圧力を出力するのみで、その出力に基づいて制御部106が吸引動作を検知してもよい。
また例えば、押しボタンやタッチパネル、又は加速度センサなどを用いることで、吸引動作を検知することなく、又は吸引動作の検知を待たずに、霧化部118Aはエアロゾルを生成してもよく、又は霧化部118Aは電源110からの給電を受けてもよい。このような構成とすることで、例えば霧化部118Aを構成する保持部130や負荷132、又はエアロゾル源そのものの熱容量が大きい場合であっても、実際にユーザがエアロゾルを吸引するタイミングにおいて、霧化部118Aは適切にエアロゾルを生成できる。なお、センサ112は押しボタンやタッチパネルに対する操作を検知するセンサや、加速度センサを含んでいてもよい。
例えば、保持部130は、貯留部116Aと霧化部118Aとを連結するように設けられる。この場合、保持部130の一部は貯留部116Aの内部に通じ、エアロゾル源と接触する。保持部130の他の一部は霧化部118Aへ延びる。なお、霧化部118Aへ延びた保持部130の他の一部は、霧化部118Aに収められてもよく、あるいは、霧化部118Aを通って再び貯留部116Aの内部に通じてもよい。エアロゾル源は、保持部130の毛細管効果によって貯留部116Aから霧化部118Aへと運ばれる。一例として、霧化部118Aは、コネクタ105を介するなどして電源110に電気的に接続された、エアロゾル源を加熱するための負荷132を含むヒータを備える。ヒータは、保持部130と接触又は近接するように配置される。吸引動作が検知されると、制御部106は、霧化部118Aのヒータ又は当該ヒータへの給電を制御し、保持部130を通じて運ばれたエアロゾル源を加熱することによって当該エアロゾル源を霧化する。霧化部118Aの別の例は、エアロゾル源を超音波振動によって霧化する超音波式霧化器であってもよい。霧化部118Aには空気取込流路120が接続され、空気取込流路120はエアロゾル吸引器100Aの外部へ通じている。霧化部118Aにおいて生成されたエアロゾルは、空気取込流路120を介して取り込まれた空気と混合される。エアロゾルと空気の混合流体は、矢印124で示されるように、エアロゾル流路121へと送り出される。エアロゾル流路121は、霧化部118Aにおいて生成されたエアロゾルと空気との混合流体を吸口部122まで輸送するための管状構造を有する。
吸口部122は、エアロゾル流路121の終端に位置し、エアロゾル流路121をエアロゾル吸引器100Aの外部に対して開放するように構成される。ユーザは、吸口部122を咥えて吸引することにより、エアロゾルを含んだ空気を口腔内へ取り込む。
通知部108は、LEDなどの発光素子、ディスプレイ、スピーカ、バイブレータなどを含んでもよい。通知部108は、必要に応じて、発光、表示、発声、振動などによって、ユーザに対して何らかの通知を行うように構成される。
電源110は、通知部108、センサ112、記憶部114、負荷132、回路134などのエアロゾル吸引器100Aの各コンポーネントに電力を供給する。電源110は、エアロゾル吸引器100Aの所定のポート(図示せず)を介して外部電源に接続することにより充電することができてもよい。電源110のみを制御装置102又はエアロゾル吸引器100Aから取り外すことができてもよく、新しい電源110と交換することができてもよい。また、制御装置102全体を新しい制御装置102と交換することによって電源110を新しい電源110と交換することができてもよい。
センサ112は、回路134の全体又は特定の部分に印加される電圧の値、負荷132の抵抗値に関する値又は温度に関する値などを取得するために用いられる1つ又は複数のセンサを含んでもよい。センサ112は回路134に組み込まれてもよい。センサ112の機能が制御部106に組み込まれてもよい。センサ112はまた、空気取込流路120及び/又はエアロゾル流路121内の圧力の変動を検知する圧力センサ又は流量を検知する流量センサを含んでもよい。センサ112はまた、貯留部116Aなどのコンポーネントの重量を検知する重量センサを含んでもよい。センサ112はまた、エアロゾル吸引器100Aを用いたユーザによるパフの回数を計数するように構成されてもよい。センサ112はまた、霧化部118Aへの通電時間を積算するように構成されてもよい。センサ112はまた、貯留部116A内の液面の高さを検知するように構成されてもよい。制御部106及びセンサ112はまた、電源110のSOC(State of Charge,充電状態)、電流積算値、電圧などを求める又は検知するように構成されてもよい。SOCは、電流積算法(クーロン・カウンティング法)やSOC−OCV(Open Circuit Voltage,開回路電圧)法等によって求められてもよい。センサ112はまた、ユーザが操作可能な操作ボタンなどであってもよい。
制御部106は、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとして構成された電子回路モジュールであってもよい。制御部106は、記憶部114に格納されたコンピュータ実行可能命令に従ってエアロゾル吸引器100Aの動作を制御するように構成されてもよい。記憶部114は、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶部114には、上記のようなコンピュータ実行可能命令のほか、エアロゾル吸引器100Aの制御に必要な設定データ等が格納されてもよい。例えば、記憶部114は、通知部108の制御プログラム(発光、発声、振動等の態様等)、霧化部118Aの制御プログラム、センサ112により取得及び/又は検知された値、霧化部118Aの加熱履歴等の様々なデータを格納してもよい。制御部106は、必要に応じて記憶部114からデータを読み出してエアロゾル吸引器100Aの制御に利用し、必要に応じてデータを記憶部114に格納する。
図1Bは、本開示の一実施形態に係るエアロゾル吸引器100Bの構成の概略的なブロック図である。
図示されるように、エアロゾル吸引器100Bは、図1Aのエアロゾル吸引器100Aと類似した構成を有する。但し、第2部材104B(以下、「エアロゾル発生物品104B」又は「スティック104B」とも呼ぶ)の構成は第1部材104Aの構成とは異なっている。一例として、エアロゾル発生物品104Bは、エアロゾル基材116B、霧化部118B、空気取込流路120、エアロゾル流路121、吸口部122を含んでもよい。制御装置102内に含まれるコンポーネントの一部がエアロゾル発生物品104B内に含まれてもよい。エアロゾル発生物品104B内に含まれるコンポーネントの一部が制御装置102内に含まれてもよい。エアロゾル発生物品104Bは、コネクタ105を介するなどして、制御装置102に対して挿抜可能となるように構成されてもよい。あるいは、制御装置102及びエアロゾル発生物品104B内に含まれるすべてのコンポーネントが、制御装置102及びエアロゾル発生物品104Bに代えて、同一の筐体内に含まれてもよい。
エアロゾル基材116Bは、エアロゾル源を担持する固体として構成されてもよい。図1Aの貯留部116Aの場合と同様に、エアロゾル源は、例えば、グリセリンやプロピレングリコールといった多価アルコール、水などの液体であってもよい。エアロゾル基材116B内のエアロゾル源は、加熱することによって香喫味成分を放出するたばこ原料やたばこ原料由来の抽出物を含んでいてもよい。エアロゾル吸引器100Aがネブライザー等の医療用吸入器である場合、エアロゾル源はまた、患者が吸入するための薬剤を含んでもよい。エアロゾル基材116Bは、エアロゾル源が消費された際にエアロゾル基材116B自体を交換することができるように構成されてもよい。エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体でも良い。
霧化部118Bは、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成するように構成される。センサ112によって吸引動作が検知されると、霧化部118Bはエアロゾルを生成する。霧化部118Bは、コネクタ105を介して電源110に電気的に接続された負荷を含むヒータ(図示せず)を備える。吸引動作が検知されると、制御部106は、霧化部118Bのヒータ又は当該ヒータへの給電を制御し、エアロゾル基材116B内に担持されたエアロゾル源を加熱することによって当該エアロゾル源を霧化する。霧化部118Bには空気取込流路120が接続され、空気取込流路120はエアロゾル吸引器100Bの外部へ通じている。霧化部118Bにおいて生成されたエアロゾルは、空気取込流路120を介して取り込まれた空気と混合される。エアロゾルと空気の混合流体は、矢印124で示されるように、エアロゾル流路121へと送り出される。エアロゾル流路121は、霧化部118Bにおいて生成されたエアロゾルと空気との混合流体を吸口部122まで輸送するための管状構造を有する。なお、エアロゾル吸引器100Bにおいては、エアロゾル発生物品104Bは、その内部に位置する又はその内部に挿入される霧化部118Bによって、その内部から加熱されるよう構成されている。これに代えて、エアロゾル発生物品104Bは、自身を包囲又は収納するように構成した霧化部118Bによって、その外部から加熱されるよう構成されていてもよい。
制御部106は、本開示の実施形態に係るエアロゾル吸引器100A及び100B(以下、まとめて「エアロゾル吸引器100」とも呼ぶ)を制御するように構成される。
以下では、主として、エアロゾル吸引器が図1Aに示す構成を有する場合を想定して、本開示の各実施形態について詳しく説明する。但し、エアロゾル吸引器が、図1Bに示す構成を有する場合や、図1A及び図1Bの構成以外の様々な構成を有する場合にも、本開示の実施形態を適用できることは当業者にとって明らかであろう。
図2は、本開示の実施形態による、エアロゾル吸引器100Aの一部に関する例示的な回路構成を示す図である。
図2に示す回路200は、電源110、制御部106、センサ112A乃至D(以下、まとめて「センサ112」とも呼ぶ)、負荷132(以下、「ヒータ抵抗」とも呼ぶ)、第1回路202、第2回路204、第1電界効果トランジスタ(FET,Field Emission Transistor)206を含むスイッチQ1、変換部208、第2FET210を含むスイッチQ2、抵抗212(以下、「シャント抵抗」とも呼ぶ)を備える。なお、センサ112は、制御部106や変換部208などの他の構成要素に内蔵されていてもよい。例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient,正の温度係数特性)ヒータやNTC(Negative Temperature Coefficient,負の温度係数特性)ヒータを用いることで、負荷132の電気抵抗値は温度に応じて変化する。シャント抵抗212は、負荷132と直列に接続され、既知の電気抵抗値を有する。シャント抵抗212の電気抵抗値は温度に対して実質的に不変であってもよい。シャント抵抗212は負荷132より大きな電気抵抗値を有する。実施形態に応じて、センサ112C、112Dは省略されてもよい。スイッチQ1に含まれる第1FET206とスイッチQ2に含まれる第2FET210は、それぞれ電気回路を開閉する開閉器の役割を果たす。開閉器としては、FETだけでなく、iGBT、コンタクタなどの様々な素子をスイッチQ1及びQ2として用いることができることは当業者にとって明らかであろう。
変換部208は、例えばスイッチング・コンバータであり、FET214、ダイオード216、インダクタンス218及びキャパシタ220を含み得る。変換部208が電源110の出力電圧を変換して、変換された出力電圧が回路全体に印加されるように、制御部106は変換部208を制御してもよい。また、図2に示した降圧型のスイッチング・コンバータに代えて、昇圧型のスイッチング・コンバータや昇降圧型のスイッチング・コンバータ、又はLDO(Linear DropOut)レギュレータなどを用いてもよい。なお、変換部208は必須のコンポーネントではなく、省略することも可能である。さらに、制御部106とは別体の不図示の制御部が、変換部208を制御するように構成されていてもよい。この不図示の制御部は、変換部208に内蔵されていてもよい。
図1Aに示される回路134は、電源110と負荷132とを電気的に接続し、第1回路202及び第2回路204を含み得る。第1回路202及び第2回路204は、電源110及び負荷132に対して並列接続される。第1回路202はスイッチQ1を含み得る。第2回路204はスイッチQ2及び抵抗212(及び、オプションとして、センサ112D)を含み得る。第1回路202は第2回路204よりも小さい抵抗値を有してもよい。この例において、センサ112B及び112Dは電圧センサであり、それぞれ、負荷132及び抵抗212の両端の電圧値を検知するように構成される。しかし、センサ112の構成はこれに限定されない。例えば、センサ112は既知抵抗を用いた又はホール素子を用いた電流センサであってもよく、負荷132及び/又は抵抗212を流れる電流の値を検知してもよい。センサ112は、負荷132の電気抵抗値を検知して出力するように構成されてもよい。
図2において点線矢印で示すように、制御部106は、スイッチQ1、スイッチQ2等を制御することができ、センサ112により検知された値を取得することができる。制御部106は、スイッチQ1をオフ状態からオン状態に切り替えることにより第1回路202を機能させ、スイッチQ2をオフ状態からオン状態に切り替えることにより第2回路204を機能させるように構成されてもよい。制御部106は、スイッチQ1及びQ2を交互に切り替えることにより、第1回路202及び第2回路204を交互に機能させるように構成されてもよい。
第1回路202はエアロゾル源の霧化に用いられる。スイッチQ1がオン状態に切り替えられて第1回路202が機能するとき、ヒータ(すなわち、ヒータ内の負荷132)に電力が供給され、負荷132は加熱される。負荷132の加熱により、霧化部118A内の保持部130に保持されているエアロゾル源(図1Bのエアロゾル吸引器100Bの場合、エアロゾル基材116Bに担持されたエアロゾル源)が霧化されてエアロゾルが生成される。
第2回路204は、負荷132に印加される電圧の値、負荷132の抵抗値に関連する値、負荷132の温度に関連する値、抵抗212に印加される電圧の値等を取得するために用いられる。一例として、図2に示すように、センサ112B及び112Dが電圧センサである場合を考える。スイッチQ2がオンであり第2回路204が機能しているとき、電流はスイッチQ2、抵抗212及び負荷132を流れる。センサ112B及び112Dにより、それぞれ、負荷132に印加される電圧の値及び/又は抵抗212に印加される電圧の値が得られる。また、センサ112Dにより取得された抵抗212に印加される電圧の値と、抵抗212の既知の抵抗値Rshuntとを用いて、負荷132を流れる電流の値を求めることができる。変換部208の出力電圧Voutと当該電流値とに基づいて、抵抗212及び負荷132の抵抗値の合計値を求めることができるので、当該合計値から既知の抵抗値Rshuntを差し引くことにより、負荷132の抵抗値RHTRを求めることができる。負荷132が温度に応じて抵抗値が変わる正又は負の温度係数特性を有している場合、予め知られている負荷132の抵抗値と温度との間の関係と、上述のようにして求められたと負荷132の抵抗値RHTRとに基づいて、負荷132の温度を推定することができる。負荷132を流れる電流の値に代えて、抵抗212を流れる電流の値を用いても負荷132の抵抗値や温度を推定できることが当業者に理解されよう。この例における負荷132の抵抗値に関連する値は、負荷132の電圧値、電流値等を含み得る。センサ112B及び112Dの具体例は電圧センサに限定されず、電流センサ(例えば、ホール素子)などの他の素子を含み得る。
センサ112Aは、電源110の放電時又は無負荷時における出力電圧を検知する。センサ112Cは、変換部208の出力電圧を検知する。あるいは、変換部208の出力電圧は、予め定められた目標電圧であってもよい。これらの電圧は、回路全体に印加される電圧である。
負荷132の温度がTHTRであるときの負荷132の抵抗値RHTRは、以下のように表すことができる。
HTR(THTR)=(VHTR×Rshunt)/(VBatt−VHTR
ここで、VBattは回路全体に印加される電圧である。変換部208を用いない場合、VBattは電源110の出力電圧である。変換部208を用いる場合、VBattは変換部208の目標電圧に該当する。VHTRはヒータに印加される電圧である。VHTRに代えて、シャント抵抗212に印加される電圧を用いてもよい。
既に述べたように、本開示の一実施形態に係るエアロゾル吸引器100A用の制御装置102は、エアロゾル源を加熱するための負荷132を電気的に接続することができるコネクタ105を備える。負荷132は、異なる温度−抵抗特性を有する複数の負荷から選択され得る。例えば、当該複数の負荷は、NiCrからなる負荷、ステンレス(Special Use Stainless、SUS)からなる負荷、銅からなる負荷、セラミックからなる負荷、モリブデンからなる負荷、タングステンからなる負荷、白金からなる負荷などを含んでもよい。制御装置102はまた、コネクタ105に接続された負荷132の電気抵抗値を出力するセンサ112と、制御部106とを備える。
図3は、本開示の一実施形態による、制御装置102を動作させる処理のフローチャートである。ここでは、制御部106がすべてのステップを実行するものとして説明を行う。しかし、少なくとも一部のステップがエアロゾル吸引器100Aの1つ又は複数の別の構成要素によって実行されてもよいことに留意されたい。また、本実施形態が、制御装置102として又は制御装置102を動作させる方法として実施され得るだけでなく、制御部106などのプロセッサにより実行されると当該プロセッサに方法を実行させるプログラム、又は当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として実施され得ることが理解されよう。
処理300はステップ302において開始する。ステップ302において、制御部106は、負荷132がコネクタ105に接続されたか否かを判断する。一例において、コネクタ105が少なくとも2つの端子を含み、カートリッジ104Aが、当該少なくとも2つの端子を介して制御装置102と電気的に接続され得る場合、制御部106は、当該端子間の抵抗値に基づいて判断を行ってもよい。例えば、上記端子間の抵抗値が所定の値を下回った場合、制御部106は、負荷132がコネクタ105に接続されたと判断してもよい。負荷132がコネクタ105に接続されていないと判断された場合(ステップ302の「N」)、処理はステップ302の前に戻る。
負荷132がコネクタ105に接続されたと判断された場合(ステップ302の「Y」)、処理はステップ304に進む。ステップ304において、制御部106は、負荷132の電気抵抗値を検出する。例えば、制御部106は、センサ112が出力する、負荷132の電気抵抗値を取得してもよい。あるいは、制御部106は、センサ112によって検知された、負荷132の電気抵抗値に関連する値(負荷132の両端の電圧値、負荷132を流れる電流値など)に基づいて、負荷132の電気抵抗値を計算してもよい。
処理はステップ306に進み、制御部106は、エアロゾル生成要求が検出されたか否かを判断する。一例において、制御部106は、圧力センサの出力等に基づいて、ユーザによる吸引が開始されたか否かを判定してもよい。別の例において、制御部106は、負荷132への給電を行うためにエアロゾル吸引器100に備え付けられているボタンが押されたか否かを判定してもよい。エアロゾル生成要求が検出されない場合(ステップ306の「N」)、処理はステップ306の前に戻る。
エアロゾル生成要求が検出された場合(ステップ306の「Y」)、処理はステップ308に進む。ステップ308において、制御部106は、コネクタ105に接続された負荷132が、(エアロゾル吸引器100Aのカートリッジ104Aにおいて用いられ得る)複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が負荷132に供給されるように、負荷132の電気抵抗値(センサ112が電気抵抗値を出力する場合は、センサ112の出力値)に基づいて、負荷132に印加される実効電圧を制御する。
以下、図3のステップ308において異なる温度−抵抗特性を有する複数の負荷に対して略等しい実効電力を供給するための手法について詳細に説明する。具体的な説明をするために、ここでは、当該複数の負荷が第1負荷及び第2負荷を含み、第1負荷がNiCrからなり、第2負荷がSUSからなると仮定する。しかし、本開示の実施形態において、負荷132が、異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の異なる負荷を含む複数の負荷から選択されてもよいことが理解されるべきである。また、複数の負荷が、異なる金属から構成される複数の負荷を含んでもよいし、複数の負荷が、同種の金属からなるが異なる温度−抵抗特性を有する複数の負荷を含んでもよいことが理解されるべきである。
図4は、本開示の実施形態において用いられる負荷132の温度−抵抗特性のグラフを示す。グラフ400において、横軸は温度を表し、縦軸は負荷の電気抵抗値を表す。斜線部402は、第1負荷の電気抵抗値がとり得る値の範囲を示す。実線404は、例示的な第1負荷の温度−抵抗特性を示す。点線406は、図4に示された第1負荷の電気抵抗値がとり得る範囲において、第1負荷がとり得る電気抵抗値の下限を示す。斜線部408は、第2負荷の電気抵抗値がとり得る値の範囲を示す。実線410は、例示的な第2負荷の温度−抵抗特性を示す。点線412は、図4に示された第2負荷の電気抵抗値がとり得る範囲において、第2負荷がとり得る電気抵抗値の上限を示す。
実線404で示される第1負荷の電気抵抗値は、常温において約2.35Ωである。この例において常温は25℃であるが、他の温度を常温として定義してもよいことが理解されよう。実線410で示される第2負荷の電気抵抗値は、常温において約1.0Ωである。常温における負荷の電気抵抗値を基準抵抗値と呼んでもよい。
貯留部116Aに含まれるエアロゾル源が枯渇しており、エアロゾル源を貯留部116Aから保持部130へ供給できない場合、負荷132に電力が供給されると、負荷132の温度がエアロゾル源の沸点(例えば、200℃)、又はユーザの口腔内へ送達可能な量のエアロゾルをエアロゾル源から生成可能な温度(例えば、200℃)を超えて上昇する。また、エアロゾル源が貯留部116Aに残存しているが保持部130においてエアロゾル源が一時的に不足している場合、同様に、負荷132に電力が供給されると、負荷132の温度がエアロゾル源の沸点等を超えて上昇する。したがって、負荷132の温度が所定の閾値に達したか否かを判定することにより、貯留部116A又は保持部130に含まれるエアロゾル源が枯渇しているか否かを判定することが可能である。例えば、負荷132の温度が第1閾値(図4の例では、250℃)に達したとき、制御部106は、保持部130においてエアロゾル源が不足していると判定してもよい。また、負荷132の温度が第2閾値(図4の例では、300℃)に達したとき、制御部106は、貯留部116Aにおいてエアロゾル源が枯渇していると判定してもよい。実線404で示される第1負荷の電気抵抗値は、第1閾値において約2.45Ωであり、第2閾値において約2.5Ωである。実線410で示される第2負荷の電気抵抗値は、第1閾値において約1.25Ωであり、第2閾値において約1.3Ωである。
第1負荷に供給される実効電力と第2負荷に供給される実効電力とが略等しくなるためには、以下の式(1)が成り立つ必要がある。既に述べたとおり、ここでは、第1負荷がNiCrからなり、第2負荷がSUSからなるものとする。
ここで、Ve_NiCrは第1負荷に印加される実効電圧であり、Ve_SUSは第2負荷に印加される実効電圧である。RNiCr(TB.P.)は、第1負荷がコネクタ105に接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの第1負荷の電気抵抗値(センサ112の出力値)である。RSUS(TB.P.)は、第2負荷がコネクタ105に接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの第2負荷の電気抵抗値(センサ112の出力値)である。
式(1)を変形すると、以下の式(2)が得られる。
制御部106は、第1負荷がコネクタ105に接続された場合、第1負荷に既定の実効電圧(例えば、Ve_NiCr)を印加するように構成される。このとき、式(2)に示すように、第2負荷がコネクタ105に接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときのセンサ112の出力値(RSUS(TB.P.))は、第2負荷に印加することができる電圧(Ve_SUS)を上記既定の実効電圧(Ve_NiCr)で割った値の2乗と、第1負荷がコネクタ105に接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときのセンサ112の出力値(RNiCr(TB.P.))との積と略等しい。負荷132が異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の負荷から選択される場合においても、制御部106は、それらの負荷の間でこのような条件を満たすように構成することができることが理解されよう。これにより、ある特性を有する負荷を含むヒータを別の特性を有する負荷を含むヒータと交換しても、負荷に供給される実効電力をほぼ同一にすることができる。したがって、ヒータの交換の前後におけるユーザの違和感が低減され、商品性が向上する。また、第2負荷の種類を新たに増やしても、制御装置102を新たに製造したり、制御装置102のプログラムを書き換え又は更新することなく、負荷に供給される実効電力をほぼ同一にすることができる。
図4の例において、第2負荷がコネクタ105に接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときのセンサ112の出力値は、第1負荷がコネクタ105に接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときのセンサ112の出力値より小さい。従って、以下の関係が成り立つ。
第2負荷は、同種の材料からなるものであったとしても、サイズ、形状等により、様々な温度−抵抗特性を有し得る。図4には、第2負荷が様々な抵抗値をとり得ることが矢印414により示されている。エアロゾル吸引器100A及びカートリッジ104Aの設計自由度を高めるためには、第2負荷の電気抵抗値の選択の自由度を高めることが望ましい。1つの解決策として、第2負荷がコネクタ105に接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときのセンサ112の出力値の下限値をなるべく小さくすることが考えられる。したがって、式(2)に基づき、制御部106は、第2負荷がコネクタ105に接続されているときに第2負荷に印加される実効電圧(Ve_SUS)が、上記既定の実効電圧(Ve_NiCr)より低くなるように制御するよう構成されてもよい。負荷132が異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の負荷から選択される場合においても、制御部106は、それらの負荷の間でこのような条件が満たされるように構成することができることが理解されよう。これにより、ヒータに含まれる負荷の電気抵抗値が低いほど、低い実効電圧が印加される。結果として、略等しい実効電力が負荷に供給されることを保証しつつ、ヒータ(及び、ヒータに含まれる負荷)の選択の自由度を向上させることができる。
式(2)及び(3)に基づくと、第2負荷の電気抵抗値の選択の自由度が最も高くなる条件は、以下の式(4)のように表すことができる。
ここで、VE.O.Dは電源110の放電終止電圧であり、VFullは電源110の満充電電圧である。第2負荷の選択の自由度を高めるためには、RSUS(TB.P.)の下限値をなるべく小さくすることが望ましい。この観点から式(2)及び(4)を考慮すると、第2負荷に印加される実効電圧(Ve_SUS)が電源110の放電終止電圧となることが望ましい。
したがって、制御部106は、第2負荷がコネクタ105に接続されているときに第2負荷に印加される実効電圧が、放電終止状態にある電源110が第2負荷に印加することができる最大の電圧と略等しくなるよう制御するように構成されてもよい。負荷132が異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の負荷から選択される場合においても、制御部106は、このような条件が満たされるように構成することができることが理解されよう。これにより、ヒータに含まれる負荷の電気抵抗値が低いほど、低い実効電圧が印加される。結果として、略等しい実効電力が負荷に供給されることを保証しつつ、ヒータ(及び、ヒータに含まれる負荷)の選択の自由度を向上させることができる。
図4の例において、斜線部402は斜線部408と重ならない。したがって、第2負荷がコネクタ105に接続されているときのセンサ112の出力値は、常温において第1負荷がコネクタ105に接続されているときのセンサ112の出力値とは異なる。
また、図4の例において、第1負荷がコネクタ105に接続されているときにセンサ112が出力し得る値と、第2負荷がコネクタ105に接続されているときにセンサ112が出力し得る値とは、温度範囲全体にわたって重複しない。したがって、斜線部402と斜線部408との間に位置する電気抵抗値が、第1負荷と第2負荷とを区別するための所定の閾値として用いられてもよい。当該所定の閾値は記憶部114に格納されてもよい。制御部106は、センサ112の出力値が所定の閾値より小さい場合、コネクタ105に接続された負荷が第2負荷であると判定し、センサ112の出力値が所定の閾値より大きい場合、コネクタ105に接続された負荷が第1負荷であると判定するように構成されてもよい。負荷132が異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の負荷から選択される場合においても、制御部106は、それらの負荷の間でこのような条件が満たされるように構成することができることが理解されよう。これにより、エアロゾル吸引器100が使用される温度域において、複数の負荷から選択される各負荷の電気抵抗値が重ならない。したがって、ある負荷を含むヒータを使用した後すぐに当該ヒータをエアロゾル吸引器100から取り外し、その直後に別の負荷を含むヒータをエアロゾル吸引器100に取り付けても、これらのヒータ又は負荷を識別することができる。
本開示の一実施形態において、図4の例に代えて、第1負荷がとり得る電気抵抗値の領域402及び第2負荷がとり得る電気抵抗値の領域408は、第1負荷がコネクタ105に接続されているときにセンサ112が出力し得る値と、第2負荷がコネクタ105に接続されているときにセンサ112が出力し得る値の一部のみとが重複しないように、選択されてもよい。負荷132が異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の負荷から選択される場合においても、それらの負荷がこのような条件が満たされるように選択することができることが理解されよう。これにより、エアロゾル吸引器100が使用される温度域の一部において、複数の負荷から選択される各負荷の電気抵抗値が重ならない。したがって、使用直後のヒータに含まれる負荷が複数の負荷のうちのいずれであるかを識別することを可能にしつつ、負荷の選択の自由度を向上させることができる。
本開示の一実施形態において、図4の例に代えて、第1負荷がとり得る電気抵抗値の領域402及び第2負荷がとり得る電気抵抗値の領域408は、第1負荷がコネクタ105に接続されているときにセンサ112が出力し得る値と、第2負荷がコネクタ105に接続されているときにセンサ112が出力し得る値の最大値とが重複するように、選択されてもよい。負荷132が異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の負荷から選択される場合においても、それらの負荷がこのような条件が満たされるように選択することができることが理解されよう。これにより、エアロゾル吸引器100が使用される温度域の上限において、複数の負荷から選択される2つの負荷の電気抵抗値が重なる。負荷を含むヒータを交換するとき、負荷の温度が温度域の上限にある可能性は低い。したがって、このような特徴により、使用直後のヒータに含まれる負荷が複数の負荷のうちのいずれであるかを識別することを可能にしつつ、負荷の選択の自由度を向上させることができる。
本開示の一実施形態において、図4の例に代えて、第1負荷がとり得る電気抵抗値の領域402及び第2負荷がとり得る電気抵抗値の領域408は、第1負荷がコネクタ105に接続されているときにセンサ112が出力し得る値と、第2負荷がコネクタ105に接続されており且つエアロゾル源を貯留する貯留部116Aにエアロゾル源が残存しているがエアロゾル源を保持する保持部130においてエアロゾル源が一時的に不足した場合にのみセンサ112が出力し得る値(例えば、図4に示す第1閾値の温度における電気抵抗値)とが、重複するように、選択されてもよい。負荷132が異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の負荷から選択される場合においても、それらの負荷がこのような条件が満たされるように選択することができることが理解されよう。これにより、エアロゾル吸引器100が使用される温度域の上限において、複数の負荷から選択される2つの負荷の電気抵抗値が重なる。負荷を含むヒータを交換するとき、負荷の温度が温度域の上限にある可能性は低い。したがって、このような特徴により、使用直後のヒータに含まれる負荷が複数の負荷のうちのいずれであるかを識別することを可能にしつつ、負荷の選択の自由度を向上させることができる。
本開示の一実施形態において、図4の例に代えて、第1負荷がとり得る電気抵抗値の領域402及び第2負荷がとり得る電気抵抗値の領域408は、第1負荷がコネクタ105に接続されているときにセンサ112が出力し得る値と、第2負荷がコネクタ105に接続されており且つエアロゾル源を貯留する貯留部116Aからエアロゾル源を保持する保持部130へエアロゾル源を供給できない場合にのみセンサ112が出力し得る値(例えば、図4に示す第2閾値の温度における電気抵抗値)とが、重複するように、選択されてもよい。負荷132が異なる温度−抵抗特性を有する3つ以上の負荷から選択される場合においても、それらの負荷がこのような条件が満たされるように選択することができることが理解されよう。これにより、エアロゾル吸引器100が使用される温度域の上限において、複数の負荷から選択される2つの負荷の電気抵抗値が重なる。負荷を含むヒータを交換するとき、負荷の温度が温度域の上限にある可能性は低い。したがって、このような特徴により、使用直後のヒータに含まれる負荷が複数の負荷のうちのいずれであるかを識別することを可能にしつつ、負荷の選択の自由度を向上させることができる。
異なる温度−抵抗特性を有する複数の負荷が、上述の実施形態に関して説明した条件を満たす場合、制御部106は、センサ112の出力値に基づいて、コネクタ105に接続された負荷が複数の負荷のうちのどの負荷であるかを判定するように構成することができる。制御部106は、コネクタ105に接続された負荷が複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が当該負荷に供給されるように、上記判定の結果に基づいて、当該負荷に印加される実効電圧を制御するように構成されてもよい。
制御装置102は、電源110とコネクタ105との間に直列接続される開閉器を備えてもよい。制御部106は、開閉器に対してPWM制御又はPFM制御を行い、コネクタ105に接続された負荷に印加される実効電圧が略等しくなるようにしてもよい。これにより、ある特性を有する負荷を含むヒータを別の特性を有する負荷を含むヒータと交換しても、負荷に供給される実効電力をほぼ同一にすることができる。したがって、ヒータの交換の前後におけるユーザの違和感が低減され、商品性が向上する。
記憶部114は、複数の負荷の各々と上記PWM制御のためのデューティ比又は上記PFM制御のための周波数とを対応づける情報を格納してもよい。図5は、負荷種別とPWM制御のためのデューティ比とを対応付ける情報の例を示す。この例では、本開示の実施形態によるエアロゾル吸引器100において用いることができる複数の負荷が第1負荷から第N負荷までのN個の負荷を含む。95%のデューティ比、80%のデューティ比、70%のデューティ比及び30%のデューティ比が、それぞれ、第1負荷、第2負荷、第3負荷及び第N負荷に関連付けられている。制御部106は、このような情報に基づいて、コネクタ105に接続されていると判定された負荷に対応するデューティ比又は周波数を決定し、決定されたデューティ比又は周波数を用いて、PWM制御又はPFM制御を行うように構成されてもよい。
以上、本開示の実施形態が説明されたが、これらが例示にすぎず、本開示の範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、実施形態の変更、追加、改良などを適宜行うことができることが理解されるべきである。本開示の範囲は、上述した実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ規定されるべきである。
100A、100B…エアロゾル吸引器、102…制御装置、104A…第1部材(カートリッジ)、104B…第2部材(エアロゾル発生物品、スティック)、105…コネクタ、106…制御部、108…通知部、110…電源、112…吸口部、112…センサ、114…記憶部、116A…貯留部、116B…エアロゾル基材、118A、118B…霧化部、120…空気取込流路、121…エアロゾル流路、122…吸口部、130…保持部、132…負荷、134…回路、202…第1回路、204…第2回路、208…変換部、212…シャント抵抗、216…ダイオード、218…インダクタンス、220…キャパシタ、

Claims (16)

  1. 異なる温度−抵抗特性を有する、第1負荷及び第2負荷を含む複数の負荷から選択される、エアロゾル源を加熱するための負荷を、電気的に接続することができるコネクタと、
    前記コネクタに接続された負荷の電気抵抗値を出力するセンサと、
    前記第1負荷が前記コネクタに接続された場合、前記第1負荷に既定の実効電圧を印加し、
    前記コネクタに接続された前記負荷が前記複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が前記負荷に供給されるように、前記センサの出力値に基づいて、前記負荷に印加される実効電圧を制御する
    ように構成される制御部と
    を備え
    前記第2負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値が、前記第2負荷に印加することができる電圧を前記既定の実効電圧で割った値の2乗と、前記第1負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値との積と略等しい、エアロゾル吸引器用の制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記センサの出力値に基づいて、前記コネクタに接続された前記負荷が前記複数の負荷のうちのどの負荷であるかを判定し、
    前記コネクタに接続された前記負荷が前記複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が前記負荷に供給されるように、前記判定の結果に基づいて、前記負荷に印加される実効電圧を制御する
    ように構成される、請求項1に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  3. 電源と、
    前記電源と前記コネクタとの間に直列接続される開閉器と
    を備え、
    前記制御部は、前記開閉器に対するPWM制御又はPFM制御によって、前記コネクタに接続された前記負荷に印加される実効電圧を制御するよう構成される、請求項1又は2に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  4. 前記複数の負荷の各々と前記PWM制御のためのデューティ比又は前記PFM制御のための周波数とを対応づける情報を格納する記憶部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記情報に基づいて、前記コネクタに接続されていると判定された負荷に対応するデューティ比又は前記周波数を決定し、
    決定された前記デューティ比又は前記周波数を用いて、前記PWM制御又は前記PFM制御を行う
    ように構成される、請求項3に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  5. 前記第2負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値は、前記第1負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値より小さく、
    前記制御部は、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記第2負荷に印加される実効電圧が、前記既定の実効電圧より低くなるように制御するよう構成される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  6. 前記第2負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値は、前記第1負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値より小さく、
    前記制御部は、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記第2負荷に印加される実効電圧が、放電終止状態にある前記電源が前記第2負荷に印加することができる最大の電圧と略等しくなるよう制御するように構成される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  7. 前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときの前記センサの出力値は、常温において前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときの前記センサの出力値とは異なる、
    請求項からのいずれか1項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  8. 前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値とが重複しない、
    請求項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  9. 前記制御部は、
    前記センサの出力値が所定の閾値より小さい場合、前記コネクタに接続された負荷が前記第2負荷であると判定し、
    前記センサの出力値が前記所定の閾値より大きい場合、前記コネクタに接続された負荷が前記第1負荷であると判定する
    ように構成される、請求項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  10. 前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値の一部のみとが重複しない、
    請求項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  11. 前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値の最大値とが重複する、
    請求項10に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  12. 前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されており且つ前記エアロゾル源を貯留する貯留部にエアロゾル源が残存しているが前記エアロゾル源を保持する保持部において前記エアロゾル源が一時的に不足した場合にのみ前記センサが出力し得る値とが、重複する、
    請求項10に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  13. 前記第1負荷が前記コネクタに接続されているときに前記センサが出力し得る値と、前記第2負荷が前記コネクタに接続されており且つ前記エアロゾル源を貯留する貯留部から前記エアロゾル源を保持する保持部へ前記エアロゾル源を供給できない場合にのみ前記センサが出力し得る値とが、重複する、
    請求項10に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。
  14. 制御装置を備えるエアロゾル吸引器の制御方法であって、
    前記制御装置が備えるコネクタに接続された負荷の電気抵抗値を検出するステップと、
    第1負荷及び第2負荷を含む複数の負荷のうちの前記第1負荷が前記コネクタに接続された場合、前記第1負荷に既定の実効電圧を印加するステップと、
    前記コネクタに接続された前記負荷が前記複数の負荷のうちのどの負荷であっても、略等しい実効電力が前記負荷に供給されるように、検出された前記電気抵抗値に基づいて、前記負荷に印加される実効電圧を制御するステップと
    を含み、
    前記第2負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値が、前記第2負荷に印加することができる電圧を前記既定の実効電圧で割った値の2乗と、前記第1負荷が前記コネクタに接続され且つエアロゾルを生成可能な状態にあるときの前記センサの出力値との積と略等しい、制御方法。
  15. プロセッサにより実行されると、前記プロセッサに、請求項14に記載の制御方法を実行させる、プログラム。
  16. 請求項1から13のいずれか1項に記載の制御装置を含むエアロゾル吸引器。
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