JP6588439B2 - 食品調製装置で使用されるコーディング挿入物 - Google Patents

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Description

本発明は、食品調製装置、例えば、飲料調製装置において、原材料カプセルと共に使用されるコーディング挿入物(coding insert)に関するものである。
飲料調製装置は、食品科学及び消費財の分野で周知である。かかる装置によって、消費者は家庭で、一定の種類の飲料、例えば、エスプレッソ又は淹出状のコーヒーカップ飲料などのコーヒーベースの飲料を調製することができる。
今日では、家庭飲料調製用の飲料調製装置の多くは、飲料調製用にポーション化された原材料を収容することができる装置から構成されるシステムを備えている。かかるポーションは、軟質のポッド若しくはパッド、又はサッシェであってもよいが、硬質のポッド又はカプセルなどの半硬質の又は硬質のポーションを用いるシステムが増えている。以下において、本発明の飲料装置は、硬質又は半硬質のカプセルを扱う飲料調製装置であるものとみなす。
本装置は、カプセルを収容するレセプタクル又は空洞と、好ましくは水のような流体を、カプセル内に加圧下で注入するための流体注入システムとを備える。本発明に係るコーヒー飲料の調製のために、カプセル内に圧力下で注入される水は、高温、即ち70℃を超える温度が好ましい。しかし、いくつかの特定の場合には、室温であってもよく、又は更に冷やされていてもよい。カプセルの内容物の抽出及び/又は溶解中のカプセルチャンバ内の圧力は、一般的には、溶解する製品の場合には、約1〜約8バール、及び焙煎して挽いたコーヒーからの抽出の場合には、約2〜約12バールである。かかる調製工程は、特に紅茶及びコーヒーのための飲料調製のいわゆる「淹出(brewing)」工程とは大きく異なる。それは、淹出には流体(例えば、熱水)によって原材料を長時間浸出することが含まれるのに対して、本飲料調製工程では消費者が数秒内に、例えばコーヒーなどの飲料を調製することができるという点である。
加圧下での封止されたカプセルの内容物の抽出及び/又は溶解の原理は公知であり、一般的には、カプセルを装置のレセプタクル又は空洞に挿入することと、通常、装置に取り付けられた流体注入針などの穿孔注入要素によりカプセルの1つの面を穿孔した後、ある量の加圧水をカプセルに注入することと、からなる。これによって、カプセル内で加圧環境を生成して、物質を抽出するか又は溶解し、次いで、抽出された物質又は溶解された物質をカプセルを通して放出する。この原理を適用することができるカプセルについては、すでに、例えば、本出願人の欧州特許第1472156(B1)号及び同第1784344(B1)号に記載されている。
この原理を適用することができる装置については、すでに、例えば、スイス国特許第605293号及び欧州特許第242556号に記載されている。これらの文献によれば、装置は、カプセル用のレセプタクル又は空洞と、その遠位領域に1つ以上の液体注入オリフィスを備える中空針の形態で作製されている穿孔及び注入要素とを備える。この針は、一方では、カプセル頂部を開口し、他方では、カプセルへの水注入口チャネルを形成するという二重の機能を有している。
本装置は、加圧下でカプセル内に含まれている原材料(単数又は複数)の溶解及び/又は浸出及び/又は抽出に使用される流体(ほとんどの場合、この流体は水である)を貯蔵するための流体タンクを更に備える。装置は、ボイラー又は熱交換器などの加熱要素を備え、これは、その中で使用される水を使用温度(従来は、温度80〜90℃以下)まで加温することができる。最後に、装置は、タンクから、任意選択的には加熱要素を介して、カプセルに水を循環させるポンプ要素を備える。例えば、装置内で水を循環させる方法は、例えば、本出願人の欧州特許出願第2162653(A1)号に記載されている種類の蠕動バルブなどのバルブ手段の選択によって選択される。
調製される飲料がコーヒーの場合、コーヒーを調製するための興味深い方法の1つは焙煎して挽いたコーヒー粉末を含むカプセルを消費者に提供することである。焙煎して挽いたコーヒー粉末はカプセル内に注入される湯で抽出される。
多くの場合、装置はカプセルを保持するためのカプセルホルダを備え、このカプセルホルダは装置の対応する空洞又はレセプタクルに挿入され、取り出されるものである。カプセルホルダにカプセルが装填され、機能的な方法で装置内に挿入されるときに、装置の水注入手段がカプセルに流体的に連通され、上述のように、食品調製のためカプセル内に水を注入することができる。カプセルホルダについては、例えば、本出願人の欧州特許第1967100(B1)号に記載されている。
かかる食品調製、特に、飲料調製の用途のためのカプセルが開発されており、これについては本出願人の欧州特許第1784344(B1)号又は欧州特許出願第2062831号に記載及び請求されている。
つまり、かかるカプセルは、一般に、
中空本体と、液体及び空気不浸透性であり、本体に取り付けられ、例えば、装置の注入針によって穴が開けられるようになっている注入壁と、
抽出される焙煎して挽いたコーヒーの層又は可溶性原材料若しくは可溶性原材料の混合物を収容するチャンバと、
カプセルの底端部に配置され、カプセルを密封してチャンバ内圧を維持するアルミニウム膜と、を備える。
アルミニウム膜は穿刺手段で穿刺されるように設計されている。この穿刺手段は、カプセルに組み込まれているか、又は、カプセルの外部、例えば、装置のカプセルホルダ内に配置されているかのいずれかである。
穿刺手段は、チャンバ内の内圧が特定の所定の値に達するとアルミニウム膜に供給穴を穿刺するようになっている。
また、任意選択的に、カプセルは、カプセル内に注入される流体ジェットの速度を低下させ、流体を物質の層全体に低下させた速度で分配するために流体ジェットを分割するように構成された手段を更に備え得る。
先行技術のカプセルは、流体システムの一部である飲料調製装置の流体注入要素(例えば針)により穿刺される注入壁又は膜(上部膜と呼ばれる)を特徴として有する。上述のように、流体がカプセル区画に注入されると、圧力が生じ、この圧力が、カプセル内部に含まれる原材料の抽出及び/又は溶解のための抽出手段として機能する。かかる原材料は、例えば、焙煎して挽いたコーヒーの層であってもよい。焙煎して挽いたコーヒーの代わりに又はそれと併せて、原材料は、例えば、飲料プレミックス(beverage premixes)などの可溶性原材料を含み得る。
現在、いくつかのシステムが、装置によるカプセル識別のために使用されているが、既存の解決方法の主な欠点は、識別システムの比較的高いコスト、及び/又はかかる識別のためになされたカプセルの複雑さ及びコストである。かかる識別システムは、装置操作パラメータを適切な値(カプセル中に含まれる特定の原材料から食品生成物を調製するのに必要)に設定するための良好な解決方法を提供する。かかる操作パラメータとして、原材料と混合するためにカプセル内に注入される水の体積(消費者のカップに供給される生成物の体積に相当し、淹出サイクルの終了時にカプセル内に残る少量の残留体積を引いた値になる)が挙げられるが、これに限定されるものではない。装置の操作パラメータとして、また、注入される水の圧力が挙げられるが、この圧力は、原材料に応じて変化する(通常、可溶性生成物の場合には低目で、例えば焙煎して挽いたコーヒー粉末の抽出の場合には高目である)。装置パラメータとして、また、カプセル内に注入される水の温度が挙げられる。この温度は、冷たくても、室温でも、又は約80〜90℃の高温でも良い。
それらは、色認識、バーコード、突起、溝、又はカプセルの表面に位置する他の人為構造の認識、導電率、抵抗率及び、電流又は磁場によるカプセルの検出又は識別のために知られているおよそ全ての手段、を含むが、これらに限定はされない。更に、現在の識別手段は、カプセル内に埋め込まれており、装置と相互作用するための組込み識別コードを含まないカプセルを用いて、食品調製装置を適切な操作パラメータに自動的に設定することはできない。
したがって、本発明の目的は、カプセルの中に含まれる特定の食品原材料の調製に適応される適切な操作パラメータを自動的に設定することを可能にする、安価なカプセルと共に使用するための手段を提供することである。
上述した目的は、食品調製装置の空洞内に機能的に挿入されるようになっている、食品原材料カプセルに連結するためのコーディング挿入物によって、達成される。コーディング挿入物は、少なくとも1つの変形可能な部分を備えるディスク又はリングであり、その少なくとも1つの変形可能な部分は、カプセルに連結されてカプセルと共に空洞内に挿入される各コーディング挿入物に対して装置の淹出機能パラメータをカスタマイズするために、コーディング挿入物が装置空洞内に挿入される、及び/又は、上記空洞が閉じられるときに変形し、もって、装置空洞で変形した部分の反力の検出によって少なくとも1つの装置操作パラメータが設定されるようになっていることを特徴とする。
コーディング挿入物の「少なくとも1つの変形可能な部分」とは、挿入物の少なくとも一部分が、負荷が印加されたときに、この部分が機械的に弾性的か又は可塑的に変形可能にする形状を有するか、又は材料で構成されていることを意味する。本挿入物の少なくとも一部分のこの機械的な変形は、カプセルと挿入物との組立体が装置の空洞内に挿入されるとき、及び/又は、装置の空洞を閉じて上記カプセル及び挿入物を機能的に密閉するときに、装置によって挿入物に加えられる機械的負荷により引き起こされる。いくつかの実施形態が、以下の詳細な説明で記載される。
「変形特性」とは、各オブジェクト(この場合には、挿入物の変形可能な部分)が、その形状及びオブジェクトを形成する材料に依存する特定の材料の挙動を有することを意味する。変形可能な材料挙動の法則によれば、コーディング挿入物の変形可能な部分を平衡位置から移動させる負荷がそれに加わるときに、その部分が押し戻す力は、この平衡位置からの舌片の距離の関数である。換言すれば、各オブジェクトの材料の種類、大きさ及び幾何学的形状、及び加えられる力に応じて、さまざまな種類の変形が生じ得る。
「操作データ」とは、装置を操作することに機能的に関連する任意のデータ、換言すれば、飲料調製パラメータを設定するために装置の電子回路によって使用される任意のデータを意味する。より正確には、操作データは、飲料調製のパラメータの設定値に対応し、例えば飲料調製パラメータが水温の場合、操作データはこの水温の値となる。この値は、装置の電子基板内にプログラムされ、電子基板は、水加熱器を作動させて、該当する特定の温度に水を加熱する。食品又は飲料の調製装置の現在の場合には、最終的な食品又は飲料生成物を作製するために先行の原材料と混合される水に使用される温度は、一般的に4℃〜100℃の範囲内、好ましくは12℃〜85℃の範囲内にある。より正確な例として、大半の市販の飲料調製装置には、生成される飲料の種類に応じて、2つの異なる温度が使用されている。この場合、水温に対応する装置操作データは、どちらの種類の飲料を淹れるかによって、「ホット」又は「コールド」の値(かかる値は、もちろん、デジタル値として、装置の電子プログラム内にコーディングされている)を有し得る。
好ましくは、各挿入物の変形可能な部分は、次のリストの中から選択される。
(i)一連の舌片状の突起、
(ii)一連の波状の突起、
(iii)コイル状ばね部、
(iv)コーディング挿入物の最下方内表面から挿入物の中心に向かって内向きかつ上向きに延在する、一連の湾曲した可撓性のアーチ、
(v)挿入物の底縁から延在する、下方に向けられた一連の湾曲した突起、
又はそれらの組み合わせ。
また、好ましくは、変形可能な部分は、挿入物の外周に配置されている。
本発明の第1の可能な実施形態において、挿入物とカプセルとの組立体の外部寸法のうちの少なくとも1つが、空洞の対応する内部寸法よりも大きく、空洞が機能的構成において閉じられるときに、挿入物が弾性的に圧縮し空洞内に嵌合することができるように、変形可能な部分が配置されている。
本発明の第2の代替的な実施形態において、挿入物とカプセルとの組立体の外部寸法のうちの少なくとも1つが、空洞の対応する内部寸法よりも小さく、空洞が機能的構成において閉じられるときに、挿入物が弾性的に拡張し空洞内に嵌合することができるように、変形可能な部分が配置されている。
本発明の好ましい実施形態では、変形可能な部分は、0.1mm〜20mmに含まれる、好ましくは0.15mm〜10mmに含まれる、より好ましくは0.5mm〜5mmに含まれる振幅で変形可能である。
更に、変形可能な部分は、好ましくは、コーディング挿入物が連結するカプセルの垂直軸線に実質的に平行な軸線Dに沿って、変形可能な部分が変形するように方向付けられている。
また、変形可能な部分は、好ましくは0.2N〜500Nに含まれる、より好ましくは20N〜300Nに含まれる力の作用により、変形可能である。
また、本発明は、上述したようなコーディング挿入物と、原材料カプセルと、カプセルと挿入物との組立体と機能的に協働するようになっている食品調製装置と、を備える食品調製システムであって、装置は、装置からカプセル内への流体の注入によってカプセル内で食品生成物を調製することができるように代替としてカプセルと挿入物との組立体を受けるための空洞を備え、空洞は、食品調製の設定に関連するデータを挿入物から装置へ送信するために、コーディング挿入物の変形可能な部分と協働するようになっている力感知部を備え、上記データは上記変形可能な部分の機械的変形特性の関数である、ことを特徴とする、食品調製システムを対象とする。
好ましくは、力感知部は、装置の制御基板に接続され、したがって、装置感知部と挿入物の変形可能な部分との間の協働は、変形可能な部分が機械的変形を圧力感知部に伝達するときに、装置内の動作をトリガーすることができ、上記動作は、装置のオン又はオフの切り換えの認識、並びに/あるいは、供給される食品の体積、温度、及び/又は粘度、カプセル内に注入される流体の圧力、及び/又は浸出/混合時間、のリスト内に含まれるがこれらに限定されない食品調製パラメータの設定の認識である。
また、好ましくは、圧力感知部は、電気基板に接続された力センサである。
食品生成物は、0.5〜30バールに含まれる(好ましくは1〜20バールに含まれる、より好ましくは2〜15バールに含まれる)圧力で、カプセル化された原材料と混合するための流体を注入することにより、カプセル内で調製された、好ましくは、液体又は半液体の生成物である。
本発明は、上述のようにコーディング挿入物を少なくとも2つ有するキットを更に対象とする。キット内の異なるコーディング挿入物は、カプセルと共に装置に挿入される各コーディング挿入物に対して装置の淹出機能パラメータをカスタマイズするために、異なる所定の機械的特性を有する変形可能な部分を備えている。
好ましくは、キット内の各コーディング挿入物の変形可能な部分は、次のリストの中から選択される。
(i)一連の舌片状の突起、
(ii)一連の波状の突起、
(iii)コイル状ばね部、
(iv)コーディング挿入物の最下方内表面から上記挿入物の中心に向かって内向きかつ上向きに延在する、一連の湾曲した可撓性のアーチ、
(v)挿入物の底縁から延在する、下方に向けられた一連の湾曲した突起、
又はそれらの組み合わせ。
本発明の基礎をなす一般的な原理として、挿入物の変形可能な部分に加えられた変形は、材料挙動の法則に従い、変形可能な部分の変形により発生する力は、変形の種類(圧縮、屈曲又は捩れ)が何であれ、その変形の1次関数となる。全ての種類の変形において、材料挙動の法則によれば、ばね、又は、舌片若しくは捩り部分が押し返す力は、以下のように、その平衡長さからの距離の関数である。
F=f(x)
ここで、
「x」は変位ベクトル(変形可能な部分がその平衡長さから変形する距離及び方向)である。
「f(x)」は、ばねが及ぼす復元力の大きさ及び方向である。
コイルばね及び他の一般的なばねは、通常は、フックの法則に従う。これに従わない有用なばねも存在する。ビームの曲げに基づくばねは、例えば、変位に対して非線形に変化する力を生成することができる。
本発明の場合には、挿入物の変形可能な部分は、複雑なばね要素であり、変形の振幅に必ずしも線形的にリンクしない変形下で、力を生成することが想定される。
「食品」とは、任意の種類の食用の生成物を意味する。これは、以下のものを包含するが、これらに限定されない。液体飲料(例えば、茶、コーヒー、チョコレートベースの飲料、スープ)、ピューレ、アイスクリーム若しくはシャーベット、ソフトクリーム、ヨーグルト調製物、乳児用ミルクなどの幼児用栄養物、シリアルベースの調製物、などの、多かれ少なかれ粘性を有するペースト状、半液体、液体生成物である。
本発明の好ましい実施形態において、食品生成物は、液体又は半液体であり、特に、低温、室温、又は高温の飲料である。以下の説明では、一例として、カプセルは、液体飲料調製装置と共に使用されるものとみなす。
本発明の更なる特徴及び利点は、図面を参照して以下に記載されている現在の好ましい実施形態の記載に述べられており、またそれから明白であろう。
本発明に係る、原材料カプセル及びコーディング挿入物と共に使用するのに適切な食品/飲料調製装置の概略斜視図である。 本発明に係る、コーディング挿入物を伴うカプセルを備えた組立体の概略斜視図であり、この両者(カプセル及び挿入物)は、食品/飲料調製装置のレセプタクルの開位置(2A)に挿入されている。 本発明に係る、コーディング挿入物を伴うカプセルを備えた組立体の概略斜視図であり、この両者(カプセル及び挿入物)は、食品/飲料調製装置のレセプタクルの閉位置(2B)に挿入されている。 本発明に係る、コーディング挿入物の代替の実施形態に関する概略斜視図である。 本発明に係る、コーディング挿入物の代替の実施形態に関する概略斜視図である。 本発明に係る、コーディング挿入物の代替の実施形態に関する概略斜視図である。 本発明に係る、コーディング挿入物の代替の実施形態に関する概略斜視図である。 本発明に係る、コーディング挿入物の代替の実施形態に関する概略斜視図である。 本発明に係る、コーディング挿入物の代替の実施形態に関する概略斜視図である。 本発明に係る、コーディング挿入物の代替の実施形態に関する概略斜視図である。 本発明に係るコーディング挿入物の別の実施形態の概略斜視図である。 本発明に係るコーディング挿入物の別の実施形態の概略斜視図である。 本発明に係るコーディング挿入物の更に他の実施形態に関する概略斜視図である。 本発明に係るコーディング挿入物の更に他の実施形態に関する概略斜視図である。 直線状の圧縮、引張の間に、固体の変形可能な機械的要素の弾性変形の発生を、その要素に作用する力の関数として、概略的に視覚的に表す。 曲げの間に、固体の変形可能な機械的要素の弾性変形の発生を、その要素に作用する力の関数として、概略的に視覚的に表す。 捩り(即ち、ツイスト)の間に、固体の変形可能な機械的要素の弾性変形の発生を、その要素に作用する力の関数として、概略的に視覚的に表す。 固体の変形可能な機械的要素の弾性及び塑性変形の発生を、その要素に作用する力の関数として(実線)、及び力が解除された場合の復元(点線)を、概略的に視覚的に表す。
本発明に係るコーディング挿入物100は、食品原材料、好ましくは飲料原材料を収容する食品調製カプセル11に連結して使用されることを意図する。コーディング挿入物100及び原材料カプセルの組立体は、次に、図1に例示される飲料調製装置1の淹出空洞内に挿入され、こうして飲料調製システムを形成する。
図1に示すように、装置1は、装置本体2と、補充のために装置本体2から取り外すことができる水タンク3を備える。本体2は、ON/OFF押しボタン4を備えている。装置1は、更に、抽出ヘッド5を備えている。ヘッド5は、熱水又は冷水を選択する水温選択部6、ロックレバー7、及びカプセルホルダ9の挿入のための開口部8を備えている。装置1は、更に、抽出ヘッドの下でカップを保持するためのカップトレイ10を備えている。
カプセルホルダ9は、コーディング挿入物100に連結したカプセル11を受け入れるようになっている。カプセルホルダ9の断面図が、図2Aと図2Bに示されている。ここで、カプセル11は、コーディング挿入物100と共に配置されており、そのホルダ9、カプセル11、及びコーディング挿入物100が、抽出ヘッドの対応するレセプタクル内に挿入されている。カプセルホルダ9は、カプセル11のレセプタクルとして設計された本体部12を備えており、ハンドル13を更に備えている。
カプセル11は、カプセル本体を備え、このカプセル本体は、ほぼ円錐台形の本体を有し、本体の側壁と一体的に形成された底壁により底部が閉鎖している。底壁の中央には、カプセル内で調製された飲料を、カプセルからこの下に配置されたカップ内に流出させる供給口として機能する開口部を備えている。カプセルは、更に、カプセル内に封入された、底壁部に近接する穿刺可能なアルミニウム膜、並びに、カプセル内の圧力が増大すると、そのアルミニウム膜を穿孔するための穿孔板を備えている。この穿孔板は、アルミニウム膜と、カプセルの底壁との間に配置されている。最後に、カプセルは、穿孔可能な膜によって、その頂部で閉鎖されている。カプセルは、水分及び酸素の防壁となるように作られている。
本発明に係るコーディング挿入物100は、図1に図示するようなディスクとすることができるか、又は、図2A〜図12に示すようなリングの形状をとることができる。本発明によれば、コーディング挿入物は、原材料カプセルと連結するように設計されている。そのため、カプセルと挿入物との組立体が装置に挿入されるときに、装置は、挿入物内に埋め込まれたコードを感知し、コードをカプセルに含まれる原材料の要件に最も適合するように適合された適切な飲料調製パラメータに変換する。挿入物100内のコードは、機械的な変形プロファイルであり、以下の説明で後述する。
本発明に係るコーディング挿入物100は、カプセルの表面に、好ましくはカプセルの上側に、若しくは下側に、挿入物をただ配置することによって、組立体のカプセル11に連結することができる。しかし、この組立体への連結は、永続的又は着脱可能な方法(クリッピング(即ち、クリップ留め)、糊付け、テープ付け、ねじ止め、バヨネット取り付け、又はそれらの組み合わせ)で、挿入物100をカプセルに取り付けることにより、行われることができる。
挿入物100の形状及び寸法は、それらが、カプセルへの適切な取り付け、次いで、装置空洞内への挿入を可能にするようにされている。好ましくは、ディスク形状又はリング形状の挿入物の直径は、図2A、図2B、図10B、図11及び図12に示すように、それが組み付けられたカプセル表面の直径に等しい。この挿入物の直径は、好ましくは10mm〜150mmに含まれ、好ましくは15mm〜50mmに含まれる。コーディング挿入物100の全体の厚さは、好ましくは0.5mm〜20mmに含まれ、より好ましくは1.5mm〜7mmに含まれる。コーディング挿入物は、外部の機械的な制約を受けたとき変形することができる任意の好適な材料から作製することができるが、良好な弾性(金属、ゴム、合金、紙、厚紙、及び好ましくは熱可塑性樹脂など)を提供する機械的特性を有することが好ましい。ガラスなどの非常に硬質で脆い材料は、避けるべきである。コーディング挿入物が、熱可塑性材料から作られている場合の好ましい実施形態では、コーディング挿入物は、好ましくは射出成形されるか、又はいくつかのプラスチックが使用される場合には、共射出成形される。好適な熱可塑性材料としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない。ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリアクリレート(PA)、ゴム、又はそれらの組み合わせ。
より正確には、図2Aは、カプセルホルダ9内に装填されたカプセル11を表す。プラスチックリングの形状のコーディング挿入物100が、カプセルの上面の上に配置され、カプセル11及びコーディング挿入物100の両者が、組立体を形成する。この実施形態では、挿入物はカプセルに固定されておらず、取り外し可能な方式でカプセルの上に配置されている。挿入物100の外径は、カプセルの上面の直径に実質的に対応するようになっており、図2Aに例示するように、実質的にカプセルの上縁部18の外側に突出しない。
カプセル11及びコーディング挿入物100が装填されたカプセルホルダ9は、抽出ヘッドが図2Aに例示する開位置にあるときに、抽出ヘッド5に挿入される。この開放位置では、ロックレバー7は上方位置にあり、ロックされてはいない。抽出ヘッド5は、カプセルの壁を貫通してカプセル内に圧力下の水(又は別の流体)を注入するようになっている針15を有する移動可能な針板14を備えている。圧力下の水が、水タンク3から、装置のポンプにより、パイプシステム(図示せず)及び抽出ヘッド5の流体コネクタ16を通って、送り込まれる。抽出ヘッド5が開放位置にあるとき、針板がカプセルホルダから離れて位置するだけでなく、針15も、図2Aに例示するように、カプセルから離れている。
図2Bに示すように、消費者は、ロックレバー7を下方に作動させると、針板14が下方に移動し、抽出ヘッド5は閉鎖される。この位置では、針15は、カプセルの上壁を貫通し、その中に圧力下の水を注入するのに適した構成となる。図2Bに例示するように、リング状のコーディング挿入物100の内径は、装置が機能的な構成において閉じられるとき(即ち、カプセルがその中に挿入され、カプセル内に水を注入する準備が整っているとき)に、装置の注入針15によって、カプセル上壁の穿孔を可能にするようになっている。
換言すれば、理解することができるように、装置の抽出ヘッド5は、コーディング挿入物100の体積も含めて、カプセルの外部体積及び形状と実質的に同じ容積及び形状を有するカプセルレセプタクルを備える。抽出ヘッドのカプセルレセプタクルは、カプセルホルダ9、及びカプセルホルダの上方に位置する針板14によって規定される。カプセルレセプタクルをそれぞれ、閉鎖し、また開放するために、針板は、カプセルホルダに向かい、また離れるように、実質的に垂直方向に移動可能である。針板がカプセルホルダから離れて持ち上げられると、即ち、抽出ヘッドが開位置になると、カプセルホルダは、引き出しのようにスライドさせることによって、抽出ヘッドの中へ、又は抽出ヘッドから外へ、移動させることができる。図2Bは、カプセルを装填したカプセルホルダが挿入されて閉鎖された抽出ヘッド、及び閉(即ち下降した)位置にある針板を示している。なお、図2Bで明らかなように、この閉位置において、コーディング挿入物100に組み付けられたカプセル11を含む組立体の外部の体積及び形状は、通常、カプセルホルダと針板によって画定されるレセプタクルの容積と形状に対応して嵌合する。
コーディング挿入物の中に埋め込まれたデータは、カプセル中に収容されている原材料の種類に対応することができ、及び/又は、カプセルからの食品若しくは飲料の調製のための1つ若しくはいくつかのパラメータに対応することができる。一般的に、かかるデータは、装置に埋め込まれた機械的読み取りデバイス28(工場で取り付けられた圧力センサ等)によって読み取られる。
挿入物がカプセルと共に、装置のレセプタクルに挿入されるとき、又はレセプタクルが閉じられるときに、センサが挿入物の弾性変形及び/又は塑性変形を感知することができるような装置内の任意の好適な位置に、圧力センサ28を設置することができる。例えば、図2A及び図2Bに例示するように、センサ28は針板14に一体化することができ、一旦、カプセル11及びコーディング挿入物100が装置1のカプセルホルダ9内に導入され、装置のカプセル収容空洞(即ち、レセプタクル)が閉じられて、図2Bに示すように、針板14が挿入物の弾性的に変形可能な部分と接触するときに、センサ28は、挿入物の変形を感知することができる。
この位置では、センサ28がコーディング挿入物(それ自体、カプセルの上面の上に配置される)に接触してこれを押しつけるので、図2Bに例示するように、挿入物の変形可能な部分(かかる変形可能な部分のいくつかの代替実施形態については後述する)が弾性変形して、装置によって感知することができる変形力を生成する。機械的変形の感知された値は、電子チップ(又は基板)に記憶されたプログラムにより変換され、水温の値、又は装置のタンクからカプセルを介してポンプ圧送される水の体積、などの装置操作データに変換される。
力センサ28は、上述したように飲料調製装置の中、又は、その代わりにカプセルホルダ9の中に、組み込むことができる。コーディング挿入物及びカプセルが、装置及び/又はカプセルホルダ内に機能的に挿入されているときに、センサがコーディング挿入物と(特にコーディング挿入物の変形可能な部分と)接触している限り、力センサは実際には装置又はカプセルホルダの任意の位置に組み込むことができる。
ばね効果のために、コーディング挿入物100によって、反力が装置に、より正確には、装置に一体化されている力センサに、及ぼされる。
力センサ28によって測定された反力に応じて、装置は、カプセル中に含まれる原材料に関する少なくとも1つの飲料調製データ、及び/又は原材料から飲料を調製するためのパラメータを読み出す。反力測定値のデータへの変換は、装置内に組み込まれたコンピュータチップによって行われる。このコンピュータチップは、感知された圧力を解釈し、それを、飲料調製設定の値、又は、任意の他の同様のデータ(挿入されるカプセルの種類、カプセル内に収容される飲料原材料の種類など)に変換する。カプセルとコーディング挿入物との組立体を挿入する間、及び/又は、装置空洞を閉鎖する間に、力センサによって、一つ以上の測定を実行することができる。すなわち、コーディング挿入物の変形可能な部分の、さまざまな所定の振幅の変形について、さまざまな測定を行うことができる。
挿入物100の変形可能な部分は、さまざまな形態、形状、及び寸法をとることができる。そのうちのいくつかは、次に、添付の図面を例として参照しながら、より詳細に説明する。
図3に例示する第1の実施形態では、挿入物100の変形可能な部分は、挿入物の外周に配置された波状の一連の突起17の形態をとることができる。コーディング挿入物100の外周にわたる波状突起17の数は、本発明の原理に基づいて、データを伝達するために必要とされる力(反力)に応じて異なる。図4に示すように、波状突起17の数は、必要があれば、図3に示された挿入物の数と比較して、減少させることができる。この実施形態では、波状突起17が多くなればなるほど、一定の変形振幅に関して、コーディング挿入物によって生成される力は大きくなる。
この第1の実施の形態に係るコーディング挿入物100が、カプセルと共に、カプセルホルダ内に配置され、飲料調製装置の対応する凹部に機能的に挿入されると、波状突起17の上面が、カプセルホルダの上面のレベルより上に突出する。挿入物は、したがって、カプセルホルダよりも高いので、ユーザが装置のヘッドを閉じる(図2Bを参照して上述したように)とき、針板14の下面が、各突起17の先端部に接触する。ロックレバー7を下方に押して、装置ヘッドを完全に閉じるときに、針板14によって波状突起17に圧力がかけられ、突起17を弾性変形させる。この変形によって、突起は機械的に針板に反力を加える。針板は、変形した突起17によって印加される反力を感知する圧力センサ(図示せず)、より正確には力センサ、を備えている。生成される反力は、突起17の機械的特性の関数であり、より具体的には、構成材料、形状(特に厚さ及び曲率)の関数である。それはまた、突起の量の関数として、上記で説明したように、変化し得る。突起の数が多いと、上記突起部の変形によって発生するばね効果のより大量のエネルギー、即ち、より大きな反力が生じるであろう。
図5に例示する第2実施形態では、コーディング挿入物100の変形可能部分は、複数の舌片19を備えている。舌片の数及び幅は変えることができ、例えば、図6には、図5の実施形態で示されたものより、舌片の数は少ないが幅が広いコーディング挿入物を示している。図5及び図6に示された舌片は、挿入物の外周縁から外方に延在しており、水平面に対して0〜70度の角度で、下に向いている。この場合に、挿入物がカプセル11の上面上に配置され、図2Aに例示するように両者がカプセルホルダの中に挿入されると、舌片の先端部はカプセルホルダ9の上面上に載置され、これによって、飲料装置の抽出ヘッド5がユーザにより閉じられるときに、下降する針板14が、コーディング挿入物の上面と接触し、装置ヘッド5の閉鎖動作中にコーディング挿入物を下方に押す。
この結果、舌片19が弾性変形し、その先端部は上方に移動し、ヘッド5の閉鎖が可能となる。抽出ヘッドが閉じられると、舌片19は、カプセル11の上面と針板14の下面との間に挟まれて、舌片は、例えば図2Bに例示されるように、カプセル上縁部18の残りの部分とほぼ同じ平面に、即ちほぼ水平に配置される。
抽出ヘッドが再び開放され、針板14が上方に移動すると、図5又は図6に示されるように、舌片19は再び下方に向くように戻り、コーディング挿入物は、カプセルホルダ9から上方に自動的に移動する。この位置では、挿入物の変形可能部、即ち舌片19は、変形され、機械的な変形は、装置の抽出ヘッドの要素上に、特に、図2Bに示すように、針板及びそこに組み込まれた圧力センサの上に反力を発生する。この機械的な変形は、センサによって感知され、装置の電子チップによって、装置によってカプセル内に配送される水の体積、圧力、又は温度の設定パラメータ値などの装置の操作データに変換される。舌片19の機械的な変形は、弾性(即ち、可逆的)又は塑性(即ち、永続的)のいずれかとすることができる。更に、特定のとき(例えば、装置の抽出ヘッドが完全に閉じているとき)に、センサは変形力の値を感知するようにプログラムされることができるか、又は代替的に、装置の抽出ヘッドが閉鎖される間に、センサ28は挿入物のさまざまな変形力の値を感知して記憶するようにプログラムされることができる。この後者の場合、装置は、変形プロファイルを設定することができる。このプロファイルは、挿入物の変形可能な部分を作製するために使用される材料(本実施形態では、舌片19を作製するために使用される材料)の関数である。挿入物の、1つの単一の変形力の値ではなく、機械的な変形プロファイルを感知する場合、いくつかの操作データを計算するように装置をプログラムすることが可能である。言い換えれば、挿入物100内の設定パラメータのコーディングがより複雑になり、1つ以上の情報が、挿入構造内にコーディングされる。例えば、単一の変形値ではなく、変形プロファイルを感知することによって、カプセル内に注入される水の温度だけでなく、水の体積をもコーディングすることが可能である。装置のチップ内にプログラムされた正確なアルゴリズムは、挿入物の構造に応じて、更にいくつの異なる操作データが各挿入構造体に埋め込まれるべきかということにも応じて、異なり、適切に選択されることができる。
例えば、1つのみの操作データ(例えば水温)を、挿入物内にコーディングすることができる。2種類の温度(高温又は低温)をコーディングする場合、2種類の異なる挿入物が作製され、各々は、異なる種類の変形可能な部分を有することになる。本実施形態では、第1の種類のコーディング挿入物は、図5に例示するように、小舌片を有することができる。この小舌片は、図2Bに示すように、抽出ヘッドが完全に閉じられることによって、水平方向に変形したときに、例えば0.5Nの変形力を生じることになる。この0.5Nの値は、針板に組み込まれたセンサによって感知され、適切なアルゴリズムによって、操作データに、例えば水温について「ホット」の値に、変換されることになる。これによって、カプセルに送出される熱水を生成するために、装置の加熱器が動作を開始することになる。大きい舌片19(図6に示す)を有するコーディング挿入物が装置に挿入された場合、挿入物の変形可能な部分の異なる機械的構造(即ち、この場合、より大きな舌片)に起因して、センサによって感知される変形力は異なるであろう。例えば、舌片が大きくなると、機械的抵抗は大きくなり、抽出ヘッドが閉じられたときに発生する変形力もまた、より大きく(例えば1N)なる。この場合には、測定された変形力は、装置によって、カプセルに注入される水温の「コールド」値に変換されることになる。
水温の代わりに、他の装置操作データが、挿入物の変形可能な部分の弾性変形又は塑性変形から、変換されることができる。
更に、舌片19などの挿入物の一部が変形可能であるだけではなく、コーディング挿入物全体も変形可能な材料から形成することができる。この場合には、結果は同じであり、閉鎖中及び/又は、抽出ヘッドが閉じられるときに、挿入物と接触するように装置内に埋め込まれたセンサは、機械的変形を感知することができ、装置のプログラムは、それを装置操作データ(カプセル内に注入される、水温の設定、又は水の圧力、又は水の体積)に変換することができるようになっている。
代替例として、舌片19は、水平面に対して0〜70度に含まれる角度をもって、図7及び図8に示すように、上方に向けることができる。この実施形態では、装置の抽出ヘッドの閉鎖中の舌片19の変形動作は、図5及び図6に関連して上述したものとは、反対になる。より正確には、針板14が抽出ヘッド5の閉鎖中に下向きに移動すると、図7及び図8に例示した舌片の先端は、針板14の下面に接触して、ヘッドが閉鎖されるまで、舌片19を押して下方に移動させる。抽出ヘッドの閉鎖した位置では、舌片はまた、挿入物の残りの部分と同一平面上に、即ち、図2Bに示すように、ほぼ水平に位置する。次いで、抽出の後、ユーザが再度、抽出ヘッド5を開放すると、針板14は再び上方に移動し、舌片を解放する。舌片は、図7又は図8に示すように、上方に動いて戻り、その通常の形状を回復する。
図5〜図8に例示し上述した直線状の舌片の代わりに、図9に示すように、挿入物は、より複雑な形状を有する変形可能な舌片を備えることができる。この場合には、各舌片19は、ほぼ水平な第1下側部分20を備え、第1下側部分20が舌片を挿入物の残りの部分に連結する。舌片は、上向きに方向付けられた第2の中間部分21と、第1部分20と同様に実質的に水平な第3上側部分22を備えている。抽出ヘッド5が閉じられるときに、第3部分22が針板14の下面と接触すると同時に、各舌片19の第1下側部分20が、カプセルの上面に載置される。抽出ヘッド5が閉じられる結果として、針板14が下向きに移動すると、各舌片の中間部分21が弾性的に変形して、上側部分22を第1部分20と同一平面上に位置させる。抽出ヘッドが閉じるとき、各舌片は平坦化され、この弾性変形によって、舌片は、針板とカプセルホルダを分離させようとする反力を発生する。この反力は、例えば、針板に配置された圧力センサによって、測定することができる。
図3〜図9を参照して上述した第1及び第2の実施形態では、挿入物が、カプセルの上側でカプセルに組み付けられる限り、コーディング挿入物の変形可能な部分は、コーディング挿入物がカプセルホルダに挿入されるときに、挿入物の上側部分がカプセルホルダの外に突出するようになっている(本発明中に示されていないいくつかの他の実施形態では、上述したコーディング挿入物は、カプセルの下側に組み付けることができる)。その結果、圧力センサの好適な位置は、針板内に存在することになる。したがって、挿入物の変形部によって生成される反力は、針板が波状突起17、又は上述した舌片19に接触して、これを変形し始める際に、測定されることになる。
重要なことに、好ましくは、また第1及び第2の実施形態を参照して上述したように、コーディング挿入物100とカプセル11とを含む組立体の体積は、飲料装置の抽出ヘッドにおけるレセプタクルの容積よりも大きいことは明らかである。上記で説明したように、この容積の差により、上記抽出ヘッドが閉じられるときに、挿入物は変形し、より小さな容積に適合することになる。この変形は、挿入物の変形可能な部分に向かう。この原理は、本発明の好ましい選択肢であると考えられる。しかし、挿入物の変形可能な部分を変形するための他の可能性は、第3の実施形態、及び図10A及び図10Bを参照して考えることができ、以下に説明する。
図10A及び図10Bに例示する第3の実施形態では、挿入物の変形可能な部分は、挿入物の上側の外周部に、図10Bに例示するように、カプセルの上縁部18の凹部26と組み合わされて、変形可能領域23の形態をとる。挿入物100の変形可能な領域23は、図10Aに示すように、領域23の中央部に半径方向に延在するスリット25を備えている。スリット25は弱い箇所を作り出すため、コーディング挿入物の厚さにおいて、可撓性部分を生じる。更に、図10Bは、カプセル上縁部の凹部26を示しており、これによって、挿入物の上方から、圧力が領域23上に加えられるときに、挿入物のスリットを有する変形可能な領域が、凹部26の中に下向きに屈曲できることが保証される。
図10Bにおいて、点線で例示した装置の針板14の最も外側の部分は、下方に延在する一連のピン状突起27を備えている。ピン状突起は、装置の抽出ヘッドが閉鎖され、針板がカプセル及び挿入物に向かって下方に移動するときに、変形可能な領域23に接触するように、配置されている。この位置では、挿入物は、カプセルホルダの上面に載置されて、そこから突出するように、また、変形可能な領域23は、挿入物の上方から直接アクセス可能であるように、カプセルホルダ9内に配置されている。装置の抽出ヘッドを閉鎖する間、針板14が、カプセルホルダ9、それに挿入されたコード挿入物及びカプセルに向かって下方に移動すると、ピン状突起27は、挿入物の変形可能な領域23を押圧し、それをカプセルの凹部26内に下向きに曲げる。ピン状突起27は、針板14に配置された圧力センサ28に接続され、又は圧力センサ28の一部であり、圧力センサ28は、コーディング挿入物100の弾性変形領域23によって生じる弾性反力を感知し測定する。
すでに上記で説明したように、挿入物の変形部によってセンサに印加され測定される力は、所定の値に相当し、これは、挿入物の機械的特性に依存し、特に、変形可能な部分の力定数「k」に依存する。この測定された力は、データ値に直接リンクされ、このデータ値は、装置に設定される飲料調製パラメータに相当する。飲料装置のコンピュータチップは、測定された力を飲料調製パラメータの所与の値(カプセル内に注入される流体の所与の温度、及び/又は所与の流体注入圧力、及び/又はカプセル内に注入する流体の所与の体積など)として解釈する。
例えば、センサによって測定される弾性力が0.02Nであれば、装置は、カプセル内に83℃の水を60mL注入するものと、それを解釈する。測定値が0.06Nである場合、装置は180mLの室温の水を注入することになる。
本発明によれば、機械的特性、特にコーディング挿入物の変形可能な部分の弾性変形特性は、挿入物の変形可能な部分に関するかかる構造的パラメータ(どの種類の変形可能な部分が使用されるかに依存する)を慎重に選択することによって、予め決定される。このパラメータは、使用される材料の種類(例えばゴム)、変形可能部の形状(例えば、上述した実施形態における挿入物の厚さ、並びに、予めカットされたスリット25の幅及び長さ、又は、変形可能な舌片の長さ、厚さ、及び角度等)などである。次に、装置は、測定された力を、一定の飲料調製パラメータ(例えば、カプセル内に注入する流体の体積、圧力、及び/又は温度)に変換することができるようにプログラムされている。
コーディング挿入物の変形可能な部分のそれぞれの特定の実施形態によれば、変形可能な部分が変形するときに、装置又はカプセルホルダ内の圧力センサは、それに応じて、挿入物により生じる弾性変形力を感知することができるように、相応に適合されている。
図11に例示する第4の実施形態では、挿入物の変形可能な部分は、コーディング挿入物100から延在する下方に向けられた一連の湾曲した突起29を備えている。各突起30の曲率により、コーディング挿入物は、圧力下で屈曲する十分な可撓性を備える。
図11に示すように、コーディング挿入物は、カプセル11の凹底部50にちょうど嵌合するような形状にされ、寸法決めされたリング100であるため、挿入物がカプセルに組み付けられた領域において、挿入物の外径は、カプセル側壁の外径と実質的に同じである。また、コーディング挿入物の厚みは、好ましくは、凹底部の高さに相当するようになっている。コーディング挿入物は、図示しない機械的な取り付け手段によって、スナップ留め、クリップ留め、又はその他の方法で、カプセルに永続的又は着脱可能に取り付けることができる。
使用の際、組み付けられた挿入物及びカプセルがカプセルホルダに導入されると、突起30は、カプセルホルダ(図示せず)の対応する縁部上に載置される。したがって、カプセルとコーディング挿入物との組立体全体が、コーディング挿入物に連結されていないカプセルと比較して持ち上げられ、カプセルの上縁部18は、カプセルホルダの上面レベルよりも上方に持ち上げられる。
装置の抽出ヘッドが閉じられるときに、針板14が、カプセルの上面を押圧するので、上縁部18が、カプセルホルダの上面と接触して、その上に載置されるまで、カプセルの上面が下方に移動する。抽出ヘッドのこの閉鎖位置において、即ち、上縁部18がカプセルホルダと針板との間に挟まれる(例えば、図2Bに示すように)ときに、挿入物100の湾曲した突起29は、弾性的に上方に変形する(即ち突起29は、カプセルの内側で上向きに屈曲する)。
この位置で、弾性変形した突起29は、カプセルの頂部に向かって垂直向きの反力を発生する。この反力は、針板の中に、又はそれに接して配置された圧力センサ28によって、測定することができる。装置の抽出ヘッドが再び開放されるとき、針板は、カプセル及びカプセルホルダから離れて持ち上げられる。このとき、突起29は、その通常の位置に屈曲して戻り、カプセルはカプセルホルダから持ち上げられる。本発明によって提供される利点(即ち、カプセル及びコーディング挿入物との組立体が、突起29によって生成された所定の弾性変形力の内部に、飲料調製パラメータデータを含むこと)のほかに、本実施形態はまた、飲料が調製されて、カプセルが廃棄されるときに、コーディング挿入物の弾性変形の効果が、使用済みカプセルを手で取り、及びカプセルホルダからそれを除去することを容易にする持ち上げ効果を提供するという点で興味深い。カプセルの上縁部18が、カプセルホルダの上方に配置されるという事実のおかげで、ユーザが、カプセルホルダからカプセルを除去するために上縁部を把持することがより容易になる。
図12に例示する第5の実施形態において、コーディング挿入物100は、直径及び高さにおいて、カプセル11の上周縁部に嵌合するように適合されたリングである。コーディング挿入物100の変形可能な部分は、実質的にカプセルの中間高さに配置された一連の水平舌片31を備えている。この水平舌片は、図12に示すように、挿入物の外周上側リング縁部33から下方に延在する垂直柱32から延在する。これらの舌片31は、挿入物の残りの部分と一体に、好ましくは射出成形によって製作される。水平舌片31の数は変えることができるが、少なくとも3、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも10であり、挿入物の外周部に均等に分布する。コーディング挿入物がカプセル上に配置されるときに、水平方向に変形可能な舌片31が、図12に示すように、カプセル本体の外側から外方に延出する。
コーディング挿入物100とカプセルとで構成された組立体が、カプセルホルダ内に機能的に投入されるとき、水平方向の舌片31が、カプセルホルダの中間高さの縁部に載置されるという事実により、カプセルの底部はカプセルホルダと接触しない。この位置では、挿入物全体(水平舌片31を除く)は、カプセルホルダから持ち上げられ、カプセルホルダには接触しない。
装置の抽出ヘッド5が閉じられるときに、針板14は挿入物に向かって下向きに移動する。針板14が、挿入物100の上縁部33に当接し、例えば、図2Bに例示するような原理に沿って、挿入物全体を下方に移動させる。挿入物が、針板により加えられる圧力によって、カプセルホルダ内に移動するときに、舌片31が上方に屈曲する。舌片31の弾性変形は、針板に向かって、垂直方向上向きの反力を発生する。上述した本発明の前の別の実施形態と同様に、この反力は、挿入物の上面と直接又は間接的に接触する圧力センサによって、測定することができる。
本発明の基礎をなす一般的な原理として、挿入物の変形可能な部分に加えられた変形は材料挙動の法則に従い、変形可能な部分の変形により発生する力は、変形の種類が何であれ、即ち、圧縮(図13Aのような)、屈曲(図13Bのような)又は捩れ(図13Cのような)のいずれであれ、変形の1次関数となる。変形の全ての種類において、材料挙動の法則は、ばね又は舌片、又は捩れ部が押し返す力は、その平衡長さからの距離の関数であると述べており、以下のとおりである。
F=f(x)
ここで、
「x」は変位ベクトル(ばねがその平衡長さから変形する距離及び方向)である。
「f(x)」は、ばねが及ぼす復元力の大きさ及び方向である。
単純な1つのばね要素の場合には、材料内で発生する弾性変形力は、変形振幅の1次の線形関数(F=k.x)であり、両者は、「ばね定数」又は「ヤング率」として知られる、材料の固有の特性である定数「k」によって、結合されている。
上記で説明したように、本発明の一般的な原理は、各挿入物に関する係数「k」が、飲料調製装置によって、測定され、飲料調製パラメータとして解釈されることである。
本発明の場合には、コーディング挿入物の変形可能な部分は、複雑なばね要素であり、例えば図14に例示するように、変形の振幅に必ずしも線形的にリンクしない変形のもとでの力を生成することが想定される。
上記の全ての実施形態において、変形可能な部分は、0.1mm〜20mmに含まれ、好ましくは0.15mm〜10mmに含まれ、より好ましくは0.5mm〜5mmに含まれる振幅で変形可能である。
上記の全ての実施形態において、変形可能な部分の特定の変形特性の特徴は、変形可能な部分の変形の振幅に関連して、変形可能な部分の反力の測定を含む。反力は、力センサ又は圧力センサを用いて、上述のように測定することができる。変形可能な部分に印加される変形の振幅は、光センサ、電気機械センサ(多位置)、誘導センサ、又はその変形中に変形領域の位置を測定することができる任意の他のセンサによって、十分に高い精度(通常0.01〜0.5mmの精度)で測定される。
好ましくは、飲料装置は、カプセルの変形可能部によって、センサに加えられた反力を感知するための圧力センサと、変形可能な部分が変形する間に、その変位を測定する電子機械的センサと、の組み合わせを備える。電子機械的センサは、例えば、カプセルが挿入される装置淹出空洞の一部分の面に配置されて、センサは、カプセルの変形可能な部分の位置を、以下のように検出する。即ち、淹出空洞の開放構成に対応する静止位置(即ちセンサとカプセルとの間で接触がない)、次に中間の変形(即ち、淹出空洞は閉じつつあり、センサは、カプセルの変形可能な部分と接触する)、そして最後に、変形可能な部分の完全変形(即ち、淹出空洞及びセンサによって、最大圧力がカプセルの変形可能部分に印加されるように、そして、変形可能な部分が、したがって、最大振幅で変形するように、装置の淹出空洞がカプセルを完全に閉鎖するとき)である。
変形可能な部分によって印加される反力の少なくとも3つの異なる測定値が、変形可能な部分の3つの異なる位置(即ち、変形振幅)について、感知される。例えば、反力は、変形可能な部分の位置に対して、次のとおり、測定される。第1に、0mmの変位(即ち、静止状態)、第2に0.5mmの変位であり、第3に1mmの変位である。本発明に係るカプセルのキットにおける2種類の異なるカプセルに関して、同じ変形振幅について圧力センサによって測定された反力は異なっている。変形特性において測定される差異は、どのような種類のカプセルが装置の中に挿入されたのかを装置に指示し、もって、装置は、自動的に適切な飲料調製パラメータ(例えば、カプセルに注入する水の適切な体積、水温、など)を選択することができる。
本明細書に記載される現在好ましい実施形態に対するさまざまな変更及び修正が当業者には明白なものであろうことを理解されたい。かかる変更及び修正は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、また、その付帯する利点を減ずることなく、行うことができる。したがって、かかる変更及び修正は、添付の特許請求の範囲に包含されることが意図される。

Claims (14)

  1. 食品調製装置(1)の空洞内に機能的に挿入されるようになっている、食品原材料カプセル(11)に連結するためのコーディング挿入物(100)において、
    前記コーディング挿入物(100)は、少なくとも1つの変形可能な部分(17,19,20,21,22,23,25,26,27,29,31,33)を含むディスク又はリングであり、前記少なくとも1つの変形可能な部分は、前記カプセルに連結されて前記カプセルと共に前記空洞内に挿入される各コーディング挿入物に対して前記装置の淹出機能パラメータをカスタマイズするために、前記挿入物(100)が前記装置空洞内に挿入されるときに、及び/又は、前記空洞が閉じられるときに変形し、もって、前記装置空洞上で変形した前記部分の反力の検出によって少なくとも1つの装置操作パラメータが設定されるようになっていることを特徴とする、コーディング挿入物。
  2. 各挿入物の前記変形可能な部分は、
    (i)一連の舌片状突起(19,20,21,22)、
    (ii)一連の波状突起(17)、
    (iii)コイル状ばね部、
    (v)前記挿入物(100)の底縁(30)から延在する、下方に向けられた一連の湾曲した突起(29)、
    又はこれらの組み合わせ、
    のリストから選択される、請求項1に記載のコーディング挿入物(100)。
  3. 前記変形可能な部分は、前記挿入物の外周に配置されている、請求項1又は2に記載のコーディング挿入物(100)。
  4. 前記挿入物とカプセルとの組立体の外部寸法のうちの少なくとも1つが、前記空洞の対応する内部寸法よりも大きく、前記空洞が機能的構成において閉鎖されるとき、前記挿入物が弾性的に圧縮し、前記空洞内に嵌合することができるように、前記変形可能な部分が配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコーディング挿入物(100)。
  5. 前記カプセルと挿入物との組立体の外部寸法のうちの少なくとも1つが、前記空洞の対応する内部寸法よりも小さく、前記空洞が機能的構成において閉鎖されるとき、前記挿入物が弾性的に拡張し、前記空洞内に嵌合することができるように、前記変形可能な部分が配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコーディング挿入物(100)。
  6. 前記変形可能な部分は、0.1mm〜20mmに含まれる振幅で変形可能である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコーディング挿入物(100)。
  7. 前記変形可能な部分は、前記コーディング挿入物が連結する前記カプセルの垂直軸線に実質的に平行な軸線Dに沿って前記変形可能な部分が変形するように、方向付けられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコーディング挿入物(100)。
  8. 前記変形可能な部分は、0.2N〜500Nに含まれる力の作用により変形可能である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコーディング挿入物(100)。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のコーディング挿入物(100)と、原材料カプセル(11)と、前記カプセルと挿入物との組立体と機能的に協働するようになっている食品調製装置(1)と、を備える食品調製システムであって、
    前記装置は、前記装置から前記カプセル内への流体の注入によってカプセル内で食品生成物を調製することができるように代替として前記カプセルと挿入物との組立体を受けるための空洞を備える、食品調製システムにおいて、
    前記空洞は、食品調製の設定に関連するデータを前記挿入物から前記装置へ伝達するために、前記コーディング挿入物の前記変形可能な部分と協働するようになっている力感知部を備え、前記データは前記変形可能な部分の機械的変形特性の関数である、ことを特徴とする、食品調製システム。
  10. 前記力感知部は、前記装置の制御基板に接続され、したがって、前記感知部と前記挿入物の変形可能部との間の協働は、前記変形可能な部分が前記力感知部に機械的変形を伝達するときに、前記装置内の動作をトリガーすることができ、前記動作は、前記装置のオン又はオフの切り換えの認識、並びに/あるいは、供給される前記食品生成物の体積、温度、及び/又は粘度、前記カプセル内に注入される前記流体の圧力、及び/又は浸出/混合時間、のリスト内に含まれる食品調製パラメータの設定の認識である、請求項9に記載の食品調製システム。
  11. 記力感知部は、電気基板に接続された力センサである、請求項9又は10に記載の食品調製システム。
  12. 前記食品生成物は、0.5〜30バールに含まれる圧力で、カプセル化された前記原材料と混合される流体を注入することにより前記カプセル内で調製された、液体又は半液体の生成物である、請求項9〜11のいずれか一項に記載の食品調製システム。
  13. 請求項1〜8のいずれか一項に記載されるコーディング挿入物(100)を少なくとも2つ有するキットであって、前記キット中の異なるコーディング挿入物は、カプセルと共に前記装置に挿入される各コーディング挿入物に対して前記装置の淹出機能パラメータをカスタマイズするために、異なる所定の機械的特性を有する変形可能な部分を備えている、キット。
  14. 各コーディング挿入物(100)の前記変形可能な部分は、
    (i)一連の舌片状突起(19,20,21,22)、
    (ii)一連の波状突起(17)、
    (iii)コイル状ばね部、
    (v)前記挿入物(100)の底縁(30)から延在する、下方に向けられた一連の湾曲した突起(29)、
    又はこれらの組み合わせ、
    のリストから選択される、請求項13に記載の少なくとも2つのコーディング挿入物(100)のキット。
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