JP6586832B2 - Information processing device - Google Patents
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Description
本発明は、情報処理装置に関する。 The present invention relates to an information processing apparatus.
携帯型の情報処理端末(携帯端末)が広く普及している。特に近年では、「タブレット端末」と呼ばれる携帯端末のように、キーボードの代わりにタッチパネルを入力手段として備える携帯端末の普及が進んでいる。 Portable information processing terminals (mobile terminals) are widely used. Particularly in recent years, mobile terminals equipped with a touch panel instead of a keyboard as an input means, such as a mobile terminal called a “tablet terminal”, have been spreading.
また、携帯端末が周辺機器と接続するためのインタフェースとしては、USB(Universal Serial Bus)が広く利用されている。ここで、USB機器の電力供給に関する技術の例として、USBのスレーブとして動作する次のような携帯端末が提案されている。この携帯端末は、USB端子と、これとは別の電源端子とを備え、これらの端子にキーボードモジュールが接続されると、電源端子を通じてキーボードモジュールに電力を供給する。 Also, USB (Universal Serial Bus) is widely used as an interface for connecting a mobile terminal to a peripheral device. Here, as an example of a technology related to power supply of a USB device, the following portable terminal that operates as a USB slave has been proposed. This portable terminal includes a USB terminal and a power terminal different from the USB terminal. When a keyboard module is connected to these terminals, power is supplied to the keyboard module through the power terminal.
キーボードを備えない携帯端末については、当然ながら、並列されたキーに対する入力(キー入力)の操作性が悪いという問題がある。例えば、タッチパネル上にキー配列を表示させてキー入力を行う方法もあるが、ハードウェアキーを備えたキーボードを使用する方が、一般的にキー入力をしやすい。 As a matter of course, a portable terminal that does not include a keyboard has a problem that the operability of input (key input) with respect to parallel keys is poor. For example, there is a method of performing key input by displaying a key arrangement on a touch panel, but it is generally easier to perform key input using a keyboard having hardware keys.
このため、キーボードを備えない携帯端末に接続可能な専用の外付けキーボードが提供されている場合がある。しかしこの場合、携帯端末のユーザは、その携帯端末とともに外付けキーボードを持ち運ばなくてはならないという問題がある。 For this reason, a dedicated external keyboard that can be connected to a portable terminal that does not include a keyboard may be provided. However, in this case, there is a problem that the user of the mobile terminal must carry an external keyboard with the mobile terminal.
1つの側面では、本発明は、ユーザの利便性を向上させる情報処理装置を提供することを目的とする。 In one aspect, an object of the present invention is to provide an information processing apparatus that improves user convenience.
1つの案では、プロセッサと、キーボードと、他の情報処理装置と通信するための接続端子と、接続端子に他の情報処理装置が接続されていない場合、キーボードに対する入力操作に応じたキー入力信号をプロセッサに送信し、接続端子に他の情報処理装置が接続されている場合、キー入力信号を他の情報処理装置に送信する制御回路と、を有し、制御回路は、自己の情報処理装置が電源オフ又はデッドバッテリの状態の場合、接続端子に接続された他の情報処理装置から供給される電力を用いて、キー入力信号を他の情報処理装置に送信する情報処理装置が提供される。 In one proposal, when a processor, a keyboard, a connection terminal for communicating with another information processing apparatus, and another information processing apparatus are not connected to the connection terminal, a key input signal corresponding to an input operation on the keyboard And when the other information processing apparatus is connected to the connection terminal, the control circuit transmits a key input signal to the other information processing apparatus. Is provided with an information processing apparatus that transmits a key input signal to another information processing apparatus using power supplied from another information processing apparatus connected to the connection terminal when the power is off or in a dead battery state. .
1つの側面では、ユーザの利便性が向上する。 In one aspect, user convenience is improved.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理装置の構成例および処理例を示す図である。情報処理装置10は、プロセッサ11、キーボード12、接続端子13および制御回路14を有する。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[First Embodiment]
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration example and a processing example of the information processing apparatus according to the first embodiment. The
プロセッサ11は、例えば、OS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムなどの所定のプログラムを実行することで、情報処理装置10の動作を制御する。
The
キーボード12は、複数の入力キーを備える入力装置である。キーボード12は、ユーザによる入力操作に応じたキー入力信号を制御回路14に出力する。キー入力信号は、例えば、操作された入力キーを識別する情報を含む。
The
接続端子13は、他の装置と通信するための端子である。接続端子13には、他の情報処理装置20を接続することが可能になっている。他の情報処理装置20は、入力装置として例えばタッチパネルを備えているが、キーボードを備えていない。
The
制御回路14は、接続端子13に他の情報処理装置20が接続されていない場合、キーボード12からのキー入力信号をプロセッサ11に送信する。この場合、プロセッサ11は、キーボード12に対する入力操作に応じた処理を実行することができる。
The
一方、制御回路14は、接続端子13に他の情報処理装置20が接続されている場合、キーボード12からのキー入力信号を他の情報処理装置20に送信する。この場合、他の情報処理装置20は、キーボード12に対する入力操作に応じた処理を実行することができる。すなわち、他の情報処理装置20のユーザは、情報処理装置10のキーボード12を外付けキーボードとして使用することができる。このため、キーボードを備えていない他の情報処理装置20のユーザによるキー入力の操作性が向上する。
On the other hand, when another
以上の第1の実施の形態によれば、他の情報処理装置20のユーザは、他の情報処理装置20についての専用の外付けキーボードを他の情報処理装置20とともに持ち運んでいない場合でも、情報処理装置10が存在する環境であれば、情報処理装置10のキーボード12を外付けキーボードとして使用できる。このため、他の情報処理装置20のユーザの利便性が向上する。
According to the first embodiment described above, even when the user of the other
また、情報処理装置10が持ち運び可能な装置である場合には、他の情報処理装置20のユーザは他の情報処理装置20とともに情報処理装置10を持ち運ぶことが考えられる。この場合には、他の情報処理装置20のユーザは、専用の外付けキーボードを持ち運ぶことなく、情報処理装置10のキーボードを外付けキーボードとして使用できる。したがって、他の情報処理装置20のユーザの利便性が向上する。
When the
また、情報処理装置10は、プロセッサ11とは別のハードウェアである制御回路14によって、キー入力信号を他の情報処理装置20に送信する。このため、プロセッサ11の動作状態に関係なく、キー入力信号を他の情報処理装置20に送信できる。したがって、例えば、プロセッサ11に電力が供給されていない情報処理装置10の電源オフ状態でも、制御回路14に電力が供給されていれば、キー入力信号を他の情報処理装置20に送信できる。この場合、他の情報処理装置20のユーザは、プロセッサ11の起動を待つことなく、キーボード12を短時間で外付けキーボードとして使用でき、ユーザの利便性が向上する。
In addition, the
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、キーボードを備えない携帯端末の例としてタブレット端末を示し、キーボードを備える携帯端末の例としてノートPCを示す。
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment will be described. In the second embodiment, a tablet terminal is shown as an example of a mobile terminal that does not have a keyboard, and a notebook PC is shown as an example of a mobile terminal that has a keyboard.
図2は、第2の実施の形態におけるタブレット端末とノートPCとの接続状態の例を示す。タブレット端末100は、入力手段として、ディスプレイの表示面に搭載されたタッチパネル101を備える。一方、ノートPC200は、入力手段としてキーボード201を備える。
FIG. 2 shows an example of a connection state between the tablet terminal and the notebook PC in the second embodiment. The
タブレット端末100とノートPC200とは、通信ケーブルを介して接続可能になっている。本実施の形態では、タブレット端末100とノートPC200とは、例としてUSBケーブル301を介して接続可能になっている。ノートPC200はUSBポート202を備えており、USBケーブル301のコネクタ302がUSBポート202に接続される。また、図示しないが、タブレット端末100もUSBポートを備えており、USBケーブル301の他方のコネクタがそのUSBポートに接続される。
The
ノートPC200にタブレット端末100が接続された状態では、ノートPC200は、キーボード201に対する入力操作に応じたキー入力信号をタブレット端末100に送信可能である。キー入力信号がノートPC200からタブレット端末100に送信されることで、タブレット端末100のユーザは、ノートPC200のキーボード201を外付けキーボードとして使用して、入力操作を行うことが可能になる。
In a state where the
ここで、タブレット端末100を持ち歩くユーザの中には、タブレット端末100とともにノートPC200も持ち歩くユーザも多い。また、タブレット端末100をオフィスや自宅に持ち運んだ場合、オフィスや自宅にはノートPC200が存在するケースも多い。そのため、ユーザがタブレット端末100を使用するとき、その近くにノートPC200が存在するというケースは多い。
Here, among users who carry the
これらのケースにおいて、本実施の形態では、タブレット端末100の近くに存在するノートPC200のキーボード201が、タブレット端末100の外付けキーボードとして使用可能になる。これにより、タブレット端末100のユーザは、タブレット端末100専用の外付けキーボードを持ち歩く必要がなくなるので、タブレット端末100のユーザの利便性を向上させることができる。また、タブレット端末100の近くに存在するノートPC200を有効に活用することができ、そのノートPC200の利用価値も高まる。
In these cases, in the present embodiment, the
ところで、本実施の形態では、タブレット端末100が接続される場合のノートPC200の状態として、次の3つの状態を想定する。
(1)ノートPC200が電源オフの状態。
By the way, in this Embodiment, the following three states are assumed as a state of notebook PC200 in case the
(1) The
(2)ノートPC200がデッドバッテリの状態。
(3)ノートPC200が電源オンの状態。
以下の説明において、ノートPC200が「電源オフ」の状態とは、ノートPC200においてOSプログラムなどを実行するプロセッサに電力が供給されていないが、後述するキーボードコントローラなど、ノートPC200内の回路の一部には電力が供給されている状態(スタンバイ状態)を指すものとする。また、デッドバッテリとは、ノートPC200のバッテリ残量が少なく、バッテリによってノートPC200を駆動できない状態を指す。
(2) The
(3) The
In the following description, the state in which the
ノートPC200が電源オフの状態、および、ノートPC200がデッドバッテリの状態では、タブレット端末100がノートPC200に対して、キー入力信号を出力させるための電力をUSBケーブル301を介して供給できるようにする。これにより、タブレット端末100のユーザは、ノートPC200のバッテリ残量に依存せずに、ノートPC200のキーボード201を外付けキーボードとして使用することができる。また、ノートPC200のバッテリ消費を抑止できる。
When the
ここで、ノートPC200はUSBホストであり、タブレット端末100はUSBデバイス(スレーブ)である。このため、一般的には、タブレット端末100からノートPC200へ電力を供給することはできない。そこで、本実施の形態では、USBのアデンダム仕様であるパワー・デリバリ(PD)に準拠するインタフェースを両端末に実装させることで、タブレット端末100からノートPC200への電力供給を可能にする。
Here, the
さらに、本実施の形態では、PDの規定に基づいて、ノートPC200からのキー入力信号がUSBケーブル300の電源供給線(Vbusライン)を介してタブレット端末100に送信される。この方法により、キー入力信号の送信のためにノートPC200におけるOSプログラムの起動が必要にならない。このため、ノートPC200が電源オフの状態やデッドバッテリの状態において、タブレット端末100のユーザは、ノートPC200においてOSプログラムが起動するのを待つことなく、キーボード201を外付けキーボードとして短時間で使用可能になる。また、タブレット端末100からノートPC200に送信する電力が抑制される。
Furthermore, in this embodiment, a key input signal from the
また、ノートPC200がデッドバッテリの状態では、PDで規定されたデッドバッテリ時のシーケンスを用いて、タブレット端末100からの電力供給によりノートPC200のバッテリ残量を回復させ、ノートPC200のキーボードコントローラを起動させる。これにより、ノートPC200がデッドバッテリの状態であっても、ノートPC200のキーボード201を外付けキーボードとして使用できるようになる。
In addition, when the
一方、ノートPC200が電源オンの状態でタブレット端末100が接続された場合には、その状態においてノートPC200のキーボード201を外付けキーボードとして機能させるか否かをユーザが設定できるようにする。これにより、意図せずにキーボード201が使用できなくなり、ノートPC200の使用に支障をきたさないようにすることができる。
On the other hand, when the
次に、図3,図4を用いて、タブレット端末100およびノートPC200のハードウェア構成について説明する。
図3は、タブレット端末のハードウェア構成例を示す図である。タブレット端末100は、前述したタッチパネル101の他、SoC(System-on-a-Chip)102、RAM(Random Access Memory)103、フラッシュメモリ104、ディスプレイ105、PMIC(Power Management Integrated Circuit)106,USBインタフェース107、キーボードコントローラ108、バッテリ109、電源回路110およびPDコントローラ111を有する。
Next, the hardware configuration of the
FIG. 3 is a diagram illustrating a hardware configuration example of the tablet terminal. In addition to the
SoC102には、CPU(Central Processing Unit)102aおよびGPU(Graphics Processing Unit)102bが実装されている。CPU102aは、タブレット端末100全体を制御する。CPU102aは、複数のプロセッサを備えるマルチプロセッサであってもよい。GPU102bは、CPU102aの制御の下でディスプレイ105に画像を表示させる。
The
なお、図示しないが、SoC102には、RAM103用のインタフェース、フラッシュメモリ104やPMIC106などの外部回路とのインタフェースが実装されている。
RAM103は、タブレット端末100の主記憶装置として使用される。RAM103には、CPU102aに実行させるOSプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM103には、CPU102aによる処理に必要な各種データが格納される。
Although not shown, the
The
フラッシュメモリ104は、タブレット端末100の補助記憶装置として使用される。フラッシュメモリ104には、OSプログラム、アプリケーションプログラムおよび各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、HDD(Hard Disk Drive)などの他の種類の不揮発性記憶装置を使用することもできる。
The
ディスプレイ105は、GPU102bから受信した映像信号に基づく画像を表示する。ディスプレイ105は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイである。
The
PMIC106は、タブレット端末100の電源制御機能を備える。また、PMIC106は、USBインタフェース107、キーボードコントローラ108およびタッチパネル101と、SoC102との間の入出力制御機能も備える。
The
USBインタフェース107は、USBケーブルを介した外部装置との通信を制御する。タッチパネル101は、ディスプレイ105の表面に搭載され、タッチ操作に応じた座標情報などの入力操作信号をPMIC106を介してCPU102aに送信する。
The
キーボードコントローラ108は、タブレット端末100にキーボードが接続された場合に、キーボードに対するキー入力信号をCPU102aに送信する。なお、キー入力信号は、現在押下されているキーの識別番号を含む。
When a keyboard is connected to the
バッテリ109は、電力を蓄積し、蓄積された電力によってタブレット端末100内の各部を駆動する。電源回路110は、タブレット端末100内の各部に対する電力の供給を制御する。例えば、電源回路110は、バッテリ109からの電力供給と、図示しない外部電源からの電力供給とを切り替える。また、電源回路110は、バッテリ109の充放電制御機能も備える。
The
PDコントローラ111は、PDで規定されたインタフェース処理を実行する。例えば、PDコントローラ111は、PDで規定されたパケット(PDパケット)の生成や、USBケーブルのVbusラインを介したPDパケットの送受信を行う。
The
図4は、ノートPCのハードウェア構成例を示す図である。ノートPC200は、前述したキーボード201の他、CPU203、RAM204、入出力コントローラ205、HDD206、グラフィックコントローラ207、ディスプレイ208、キーボードコントローラ209、USBインタフェース210、バッテリ211、電源回路212およびPDコントローラ213を有する。
FIG. 4 is a diagram illustrating a hardware configuration example of the notebook PC. In addition to the
CPU203は、ノートPC200全体を制御する。CPU203は、複数のプロセッサを備えるマルチプロセッサであってもよい。RAM204は、ノートPC200の主記憶装置として使用される。RAM204には、CPU203に実行させるOSプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM204には、CPU203による処理に必要な各種データが格納される。
The
入出力コントローラ205は、CPU203と周辺機器との間の入出力を制御する。入出力コントローラ205には、周辺機器の例として、HDD206、グラフィックコントローラ207、キーボードコントローラ209およびUSBインタフェース210が接続されている。
The input /
HDD206は、ノートPC200の補助記憶装置として使用される。HDD206には、OSプログラム、アプリケーションプログラムおよび各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、SSD(Solid State Drive)などの他の種類の不揮発性記憶装置を使用することもできる。
The
グラフィックコントローラ207は、CPU203の制御の下で、ディスプレイ208に画像を表示させる。ディスプレイ208は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイである。
The
キーボードコントローラ209は、キーボード201に対する操作に応じたキー入力信号をCPU203に送信する。また、キーボードコントローラ209は、キー入力信号をPDコントローラ213を介してタブレット端末100に送信することもできる。
The
USBインタフェース210は、USBケーブルを介した外部装置との通信を制御する。
バッテリ211は、電力を蓄積し、蓄積された電力によってノートPC200内の各部を駆動する。電源回路212は、ノートPC200内の各部に対する電力の供給を制御する。例えば、電源回路212は、バッテリ211からの電力供給と、図示しない外部電源からの電力供給とを切り替える。また、電源回路212は、バッテリ211の充放電制御機能も備える。
The
The
PDコントローラ213は、PDで規定されたインタフェース処理を実行する。例えば、PDコントローラ213は、PDパケットの生成や、USBケーブルのVbusラインを介したPDパケットの送受信を行う。
The
次に、図5〜図8を用いて、タブレット端末100およびノートPC200におけるキー入力信号および電力の伝送に関連するハードウェア構成について説明する。また、Vbusラインを通じたキー入力信号の伝送方法についても併せて説明する。
Next, a hardware configuration related to transmission of a key input signal and power in the
図5は、タブレット端末におけるキー入力信号および電力の伝送に関連するハードウェア構成例を示す図である。タブレット端末100は、USBポート112を備える。USBポート112に接続されるUSBケーブル300(図2参照)は、Vbusライン311、D+ライン312、D−ライン313およびグランドライン(図示せず)を含む。Vbusライン311は、電力を伝送するために電源線である。D+ライン312およびD−ライン313は、データを伝送するための信号線である。
FIG. 5 is a diagram illustrating a hardware configuration example related to transmission of a key input signal and power in a tablet terminal. The
Vbusライン311は、電源回路110およびPDコントローラ111に接続される。電源回路110は、USBホストからVbusライン311を介して供給された電力に基づいて、キーボードコントローラ108などのタブレット端末100の各部に電力を供給することができる。また、タブレット端末100にノートPC200が接続され、かつ、ノートPC200が電源オフ状態またはデッドバッテリ状態の場合には、電源回路110は、図5中の点線矢印で示すように、Vbusライン311を介してノートPC200に電力を供給することができる。
The
PDコントローラ111は、Vbusライン311にPDパケットを重畳することで、ノートPC200のPDコントローラ213との間で通信する。また、PDコントローラ111は、キーボードコントローラ108と接続されている。
The
図5では、ノートPC200が外付けキーボードとして使用される際のキーボード(KB)データの流れを、破線矢印によって示している。なお、KBデータとは、キーボード201への操作に応じて出力されるキー入力信号であり、押下されたキーの識別情報を含む。
In FIG. 5, the flow of keyboard (KB) data when the
KBデータは、Vbusライン311に重畳されたPDパケットによってノートPC200から送信される。PDコントローラ111は、受信したPDパケットからKBデータを抽出して、キーボードコントローラ108に送信する。キーボードコントローラ108は、受信したKBデータをPMIC106を介してCPU102aに送信する。これにより、タブレット端末100のCPU102aは、ノートPC200のキーボード201に対する操作を検知することができる。
The KB data is transmitted from the
図6は、タブレット端末のキーボードコントローラの内部構成例を示す図である。キーボードコントローラ108は、MCU(Micro Controller Unit)121、不揮発メモリ122、ホストインタフェース123、I2Cインタフェース124およびGPIO(General Purpose Input/Output)125,126を有する。
FIG. 6 is a diagram illustrating an internal configuration example of the keyboard controller of the tablet terminal. The
MCU121は、キーボードコントローラ108全体を制御するプロセッサと、プロセッサの処理に必要な各種のデータを記憶するROM(Read Only Memory)やRAMを備える。不揮発メモリ122は、MCU121に接続されており、MCU121内のプロセッサの処理に必要な各種のデータを記憶する。不揮発メモリ122は、例えば、フラッシュメモリである。
The
ホストインタフェース123、I2Cインタフェース124およびGPIO125,126は、内部バス127を介してMCU121と接続されている。ホストインタフェース123は、PMIC106とMCU121との間のデータ送受信を制御する。I2Cインタフェース124は、I2Cバスを介してPDコントローラ111と接続されており、PDコントローラ111とMCU121との間のデータ送受信を制御する。GPIO125は、例えば、図示しない電源スイッチなどの各種の入出力機能と、MCU121との間のデータ送受信を制御する。GPIO126は、例えば、キーボードが接続された場合に、そのキーボードに対する操作に応じたキー入力信号をMCU121に送信する。
The
ここで、ノートPC200が外付けキーボードとして使用される際には、PDコントローラ111がノートPC200から受信したKBデータが、I2Cインタフェース124を介してMCU121のプロセッサに送信される。そして、そのKBデータがプロセッサからホストインタフェース123およびPMIC106を介してCPU102aに送信される。
Here, when the
図7は、ノートPCにおけるキー入力信号および電力の伝送に関連するハードウェア構成例を示す図である。この図7を用いて、まず、電源回路212による電力供給について説明する。
FIG. 7 is a diagram illustrating a hardware configuration example related to transmission of a key input signal and power in a notebook PC. First, power supply by the
USBポート202に接続されたUSBケーブル300のVbusライン311は、電源回路212およびPDコントローラ213に接続される。ノートPC200が電源オンの状態では、電源回路212は、バッテリ211または外部電源に基づく電力を、ノートPC200内の各部に供給するとともに、Vbusライン311にも所定電圧の電力を供給する。
The
一方、ノートPC200が電源オフの状態では、電源回路212は、CPU203やRAM204を含むノートPC200内のほとんどの要素に対する電力供給を停止するが、キーボードコントローラ209およびPDコントローラ213に対する電力供給は継続する。このような状態において、電源回路212は、電力供給源をバッテリ211から、タブレット端末100からVbusライン311を介して供給される電力に切り替えることができる。なお、図7では、この場合の電力供給の方向を点線矢印で示している。
On the other hand, when the
また、ノートPC200がデッドバッテリの状態では、電源回路212は、Vbusライン311を介して供給される電力に基づいて、キーボードコントローラ209およびPDコントローラ213への電力供給を再開し、これらを起動させることができる。
When the
次に、図7を用いて、KBデータの送信について説明する。ノートPC200が電源オンの状態で、OSプログラムが起動されている状態では、キーボードコントローラ209は通常、キーボード201への操作に応じたKBデータを入出力コントローラ205を介してCPU203に送信する。図7では、この場合のKBデータの伝送経路を一点鎖線の矢印で示している。
Next, transmission of KB data will be described with reference to FIG. When the
一方、図7では、ノートPC200にタブレット端末100が接続された状態のKBデータの伝送経路を破線矢印によって示す。この状態では、キーボードコントローラ209は、キーボードへの操作に応じたKBデータを、PDコントローラ213に送信する。PDコントローラ213は、受信したKBデータを格納したPDパケットを生成し、生成したPDパケットをVbusライン311に重畳してタブレット端末100のPDコントローラ111に送信する。
On the other hand, in FIG. 7, the transmission path of KB data in a state where the
このように、ノートPC200は、CPU203とは別のキーボードコントローラ209が、キーボード201からのKBデータをPDコントローラ213を介してタブレット端末100へ送信する構成となっている。これにより、ノートPC200が電源オフの状態でも、CPU203の起動やOSプログラムの実行を行うことなく、ノートPC200を外付けキーボードとして動作させることが可能となる。なお、後述するように、ノートPC200が電源オンの状態では、キーボードコントローラ209は、その内部に記憶されたフラグ情報に基づいて、KBコントローラの送信先をCPU203からPDコントローラ213に切り替えるか否かを決定することができる。
Thus, the
図8は、ノートPCのキーボードコントローラの内部構成例を示す図である。キーボードコントローラ209は、MCU221、不揮発メモリ222、ホストインタフェース223、I2Cインタフェース224およびGPIO225,226を有する。
FIG. 8 is a diagram illustrating an internal configuration example of a keyboard controller of a notebook PC. The
MCU221は、キーボードコントローラ209全体を制御するプロセッサと、プロセッサの処理に必要な各種のデータを記憶するROMやRAMを備える。不揮発メモリ222は、MCU121に接続されており、MCU121内のプロセッサの処理に必要な各種のデータを記憶する。不揮発メモリ222は、例えば、フラッシュメモリである。
The
ホストインタフェース223、I2Cインタフェース224およびGPIO225,226は、内部バス227を介してMCU121と接続されている。ホストインタフェース223は、入出力コントローラ205とMCU221との間のデータ送受信を制御する。I2Cインタフェース224は、I2Cバスを介してPDコントローラ213と接続されており、PDコントローラ213とMCU221との間のデータ送受信を制御する。GPIO225は、例えば、図示しない電源スイッチなどの各種の入出力機能と、MCU221との間のデータ送受信を制御する。GPIO226は、キーボード201に接続され、キーボード201に対する操作に応じたキー入力信号をMCU221に送信する。
The
ここで、キーボード201がノートPC200用の入力手段として使用される際には、GPIO226がキーボード201から受信したKBデータが、MCU221のプロセッサに送信される。そして、そのKBデータがプロセッサからホストインタフェース223および入出力コントローラ205を介してCPU203に送信される。
Here, when the
一方、ノートPC200が外付けキーボードとして使用される際には、GPIO226がキーボード201から受信したKBデータが、MCU221のプロセッサに送信される。そして、そのKBデータがプロセッサからI2Cインタフェース224を介してPDコントローラ213に出力される。
On the other hand, when the
ところで、キーボードコントローラ209の不揮発メモリ222には、ENフラグ222aが記憶される。ENフラグ222aは、ノートPC200が電源オンの状態においてキーボード201を外付けキーボードとして使用する機能が有効か否かを示すフラグ情報である。ENフラグ222aが“0”の場合、機能が無効であることを示し、ENフラグ222aが“1”の場合、機能が有効であることを示す。
Incidentally, the
ENフラグ222aは、アプリケーションプログラムを実行するCPU203の処理により、ユーザの操作に応じて任意に設定される。
ここで、図9は、ENフラグを設定するための画面表示例を示す図である。CPU203は、ENフラグ222aの設定のための入力操作に応じて、例えば、図9に示す設定画面231をディスプレイ208に表示させる。
The
Here, FIG. 9 is a diagram showing a screen display example for setting the EN flag. The
設定画面231には、キーボード201を外付けキーボードとして使用する機能を有効にするための有効ボタン232と、その機能を無効にするための無効ボタン233とが表示される。ユーザの操作により有効ボタン232が選択操作されると、ENフラグ222aは“1”に設定され、無効ボタン233が選択操作されると、ENフラグ222aは“0”に設定される。図8に示したように、ENフラグ222aの設定値は不揮発メモリ222に記憶されるため、ノートPC200の電源がオフになっても保存される。
The
次に、Vbusライン311を介したタブレット端末100とノートPC200との通信の詳細について説明する。
PDコントローラ111,213は、PDの規定にしたがって、Vbusライン311を介してFSK(Frequency Shift Keying)変調方式で半二重通信を行う。FSKの変調では、キャリア周波数が23.2MHzであり、+500KHzでデータ“0”が伝送され、−500KHzでデータ“1”が伝送される。これにより、PDコントローラ111とPDコントローラ213との間で、ビットレート300Kbpsでの通信が行われる。
Next, details of communication between the
The
図10は、Vbusラインを通じて伝送されるPDパケットの本体部分の基本構造を示す図である。PDパケットは、16ビットのヘッダを少なくとも含む。また、メッセージの種類がデータメッセージの場合、ヘッダの後には1以上のDO(Data Object)が付加される。1つのDOの長さは32ビットである。ヘッダの第12ビット〜第14ビットには、後続のDOの数を示すNumber Of Data Objectsが設定される。 FIG. 10 is a diagram showing a basic structure of a main part of a PD packet transmitted through the Vbus line. The PD packet includes at least a 16-bit header. When the message type is a data message, one or more DO (Data Object) is added after the header. The length of one DO is 32 bits. In the 12th to 14th bits of the header, Number Of Data Objects indicating the number of subsequent DOs is set.
なお、実際には、ヘッダの前にプリアンブルとSOP(Start Of Packet)が付加され、ヘッダまたはDOの後ろにCRC(Cyclic Redundancy Check)とEOP(End Of Packet)とが付加されるが、図10ではこれらの図示を省略している。 In practice, a preamble and SOP (Start Of Packet) are added before the header, and a CRC (Cyclic Redundancy Check) and EOP (End Of Packet) are added after the header or DO. However, these illustrations are omitted.
DOには、PDO(Power Data Object)とRDO(Request Data Object)とがある。PDOは、ソースが供給可能な電圧、電流などの定格や、シンクが必要とする定格の伝送に使用される。ここで、ソースとは、PDにおけるホスト機器を示し、シンクとは、PDにおけるスレーブ機器を示す。通常は、ソースからシンクへ電力が供給される。RDOは、シンクからのネゴシエーションのために使用される。 DO includes PDO (Power Data Object) and RDO (Request Data Object). The PDO is used for transmission of ratings such as voltage and current that can be supplied by the source and ratings required by the sink. Here, the source indicates a host device in the PD, and the sink indicates a slave device in the PD. Usually, power is supplied from the source to the sink. RDO is used for negotiation from the sink.
次に、ノートPC200のキーボードコントローラ209およびPDコントローラ213に電力が供給された状態で、ノートPC200にタブレット端末100が接続された場合の処理について説明する。この場合、ノートPC200とタブレット端末100との間でPDネゴシエーションが行われる。PDネゴシエーションの初期段階では、各機器が互いの存在を認識してPDのリンクを確立するためのPDコネクションが実行される。
Next, processing when the
図11は、PDコネクションにおいて使用される拡張PDOの構成例を示す図である。拡張PDOは、本実施の形態において新たに定義されたPDOである。
PDコネクションの実行段階では、ノートPC200がソースであり、タブレット端末100がシンクである。PDコネクションでは、シンクからGet_Source_Capabilitiesメッセージが発行され、ソースからSource_Capabilitiesメッセージが発行される。ソースからのSource_Capabilitiesメッセージには、ソースが供給可能な電流、電圧などの定格が設定したPDOがヘッダの後に付加される。本実施の形態では、このSource_Capabilitiesメッセージにおいて、既定のPDOの後に図11に示す拡張PDOが新たに付加される。拡張PDOは、外付けキーボードとして機能する機器であることをシンクに通知するために使用される。
FIG. 11 is a diagram illustrating a configuration example of the extended PDO used in the PD connection. The extended PDO is a PDO newly defined in the present embodiment.
In the execution stage of the PD connection, the
さらに、本実施の形態では、PDコネクションの後、ソースからGet_Sink_Capabilitiesメッセージが発行され、シンクからSink_Capabilitiesメッセージが発行される。このSink_Capabilitiesメッセージには、外付けキーボードの利用側機器であることをソースに通知するための拡張PDOが付加される。 Furthermore, in the present embodiment, after the PD connection, a Get_Sink_Capabilities message is issued from the source, and a Sink_Capabilities message is issued from the sink. An extension PDO for notifying the source that the device is a device using the external keyboard is added to the Sink_Capabilities message.
PDOの第30ビットおよび第31ビットは、PDOに設定される情報の種類を示すように規定されている。ビット値“00”、“01”、“10”はそれぞれ所定の種類に割り当て済みであるが、ビット値“11”はリザーブとなっている。そこで、本実施の形態では、PDOの第30ビットおよび第31ビットのビット値が“11”である場合、このPDOが拡張PDOであることを示すものとする。 The 30th and 31st bits of the PDO are defined to indicate the type of information set in the PDO. The bit values “00”, “01”, and “10” have already been assigned to predetermined types, but the bit value “11” is reserved. Therefore, in this embodiment, when the bit values of the 30th and 31st bits of the PDO are “11”, this indicates that this PDO is an extended PDO.
図11に示すように、拡張PDOの第0番ビット〜第29番ビットには、「ファンクション」、「プロダクトID」および「ベンダID」が設定される。ファンクションには、「PDキーボード」または「PDホスト」を示すビット値が設定される。PDキーボードは、外付けキーボードとして機能する機器であることを示し、PDホストは、外付けキーボードの利用側機器であることを示す。ベンダIDには、あらかじめ決められた特定の識別情報が設定される。 As shown in FIG. 11, “function”, “product ID”, and “vendor ID” are set in the 0th to 29th bits of the extended PDO. A bit value indicating “PD keyboard” or “PD host” is set in the function. The PD keyboard indicates that the device functions as an external keyboard, and the PD host indicates that the external keyboard is a user side device. The vendor ID is set with specific identification information determined in advance.
図12は、PDネゴシエーションの通信手順の例を示すシーケンス図である。タブレット端末100とノートPC200とがUSBケーブル300によって接続されると、図12の処理が開始される。
FIG. 12 is a sequence diagram illustrating an example of a communication procedure for PD negotiation. When the
[ステップS11]タブレット端末100のPDコントローラ111は、ノートPC200が接続されたことを検知すると、キーボードコントローラ108からの指示に応じてGet_Source_CapabilitiesメッセージをノートPC200に送信する。PDコントローラ111は、例えば、Source_Capabilitiesメッセージを受信するまで、Get_Source_Capabilitiesメッセージを一定間隔で送信し続ける。
[Step S11] Upon detecting that the
[ステップS12]ノートPC200のPDコントローラ213は、タブレット端末100が接続されたことを検知すると、キーボードコントローラ209からの指示に応じてSource_Capabilitiesメッセージをタブレット端末100に送信する。このSource_Capabilitiesメッセージには、図11に示した拡張PDOが付加される。この拡張PDOには、ファンクションに「PDキーボード」が設定され、ベンダIDにあらかじめ決められた特定の識別情報が設定される。拡張PDOに設定される情報の内容は、キーボードコントローラ209から指定される。
[Step S12] Upon detecting that the
PDコントローラ213は、例えば、Good_CRCメッセージを受信するまで、Source_Capabilitiesメッセージを一定間隔で送信し続ける。または、PDコントローラ213は、Get_Source_Capabilitiesメッセージを受信すると、Source_Capabilitiesメッセージを送信してもよい。
For example, the
[ステップS13]タブレット端末100のPDコントローラ111は、Source_Capabilitiesメッセージを受信すると、Good_CRCメッセージをノートPC200に送信して、PDコネクションを終了する。また、PDコントローラ111は、Source_Capabilitiesメッセージに付加された拡張PDOに設定されている情報を、キーボードコントローラ108に通知する。
[Step S13] Upon receiving the Source_Capabilities message, the
ノートPC200のPDコントローラ213は、Good_CRCメッセージを受信すると、PDコネクションを終了する。
[ステップS14]タブレット端末100のキーボードコントローラ108は、ステップS12で受信した拡張PDOのファンクションとベンダIDの各項目に設定されていた内容を確認する。キーボードコントローラ108は、ファンクションに「PDキーボード」が設定され、ベンダIDにあらかじめ決められた特定の識別情報が設定されている場合に、PDコントローラ111に次のようなRequestメッセージの送信を指示する。PDコントローラ111は、キーボードコントローラ108からの指示に応じて、拡張PDOを選択したことを示すRDOを添付したRequestメッセージをノートPC200に送信する。
When receiving the Good_CRC message, the
[Step S14] The
[ステップS15]ノートPC200のPDコントローラ213は、Requestメッセージを受信すると、添付されているRDOの内容をキーボードコントローラ209に通知する。キーボードコントローラ209は、拡張PDOが選択されたことを確認すると、メッセージを正常に受信したことをPDコントローラ213に通知する。PDコントローラ213は、Acceptメッセージをタブレット端末100に送信する。
[Step S15] Upon receiving the Request message, the
[ステップS16]タブレット端末100のPDコントローラ111は、Acceptメッセージを受信すると、その旨をキーボードコントローラ209に通知し、Good_CRCメッセージをノートPC200に送信する。
[Step S16] Upon receiving the Accept message, the
以上の処理において、タブレット端末100のキーボードコントローラ108は、ファンクションに「PDキーボード」が設定され、ベンダIDに特定の識別情報が設定された拡張PDOをステップS12で受信し、かつ、拡張PDOを選択したことの通知に応じたAcceptメッセージをステップS15で受信することにより、接続された相手機器が外付けキーボードとして機能する機器であると判定する。
In the above processing, the
[ステップS17]ノートPC200のPDコントローラ213は、キーボードコントローラ209からの指示に応じてGet_Sink_Capabilitiesメッセージをタブレット端末100に送信する。
[Step S17] The
[ステップS18]タブレット端末100のPDコントローラ111は、Get_Sink_Capabilitiesメッセージを受信すると、キーボードコントローラ108からの指示に応じてSink_CapabilitiesメッセージをノートPC200に送信する。このSink_Capabilitiesメッセージには、図11に示した拡張PDOが付加される。この拡張PDOには、ファンクションに「PDホスト」が設定され、ベンダIDにあらかじめ決められた特定の識別情報が設定される。拡張PDOに設定される情報の内容は、キーボードコントローラ108から指定される。
[Step S18] Upon receiving the Get_Sink_Capabilities message, the
[ステップS19]タブレット端末100のPDコントローラ111は、Sink_Capabilitiesメッセージを受信すると、添付されている拡張PDOの内容をキーボードコントローラ108に通知する。キーボードコントローラ108は、拡張PDOのファンクションに「PDホスト」が設定され、ベンダIDに特定の識別情報が設定されていることを確認すると、メッセージを正常に受信したことをPDコントローラ213に通知する。PDコントローラ213は、Good_CRCメッセージをノートPC200に送信する。
[Step S19] Upon receiving the Sink_Capabilities message, the
以上の処理において、ノートPC200のキーボードコントローラ209は、拡張PDOが選択されたことを示すRDOをステップS14で受信し、かつ、ファンクションに「PDホスト」が設定され、ベンダIDに特定の識別情報が設定された拡張PDOをステップS18で受信することにより、接続された相手機器が外付けキーボードの利用側機器であると判定する。
In the above processing, the
なお、ステップS14〜S16の処理と、ステップS17〜S19の処理との処理順は逆であってもよい。また、これらの処理が同時並列的に実行されてもよい。
[ステップS20]このステップS20の処理は、タブレット端末100が接続されたときにノートPC200が電源オフの状態であった場合にのみ実行される。このケースでは、ノートPC200からVbusライン311を介してタブレット端末100に電力が供給されている。
Note that the processing order of the processes of steps S14 to S16 and the processes of steps S17 to S19 may be reversed. Moreover, these processes may be executed simultaneously and in parallel.
[Step S20] The processing in step S20 is executed only when the
ノートPC200のキーボードコントローラ209は、ロールスワップを要求するようにPDコントローラ213に指示する。ロールスワップとは、電力供給源を入れ替えることを示す。PDコントローラ213は、ロールスワップを要求するメッセージをタブレット端末100に送信する。
The
[ステップS21]タブレット端末100のPDコントローラ111は、ロールスワップを要求するメッセージを受信すると、その旨をキーボードコントローラ108に通知する。キーボードコントローラ108は、Vbusライン311を介してノートPC200へ電力を供給するように電源回路110に指示する。これにより、タブレット端末100からノートPC200への電力供給が開始される。
[Step S21] Upon receiving a message requesting roll swap, the
[ステップS22]ノートPC200のキーボードコントローラ209は、例えば、ステップS20でのメッセージ送信から一定時間後に、または、タブレット端末100からの電力供給を検知すると、電源回路110にVbusライン311を介した電力供給を停止させる。
[Step S22] The
以上の処理により、PDネゴシエーションが終了すると、以下に示す手順によってノートPC200からのKBデータの送信が開始される。KBデータの開始前に、まず、KBデータに関する設定などを示す制御情報が伝送され、その後にKBデータの送信が開始される。制御情報およびKBデータの送信は、ステップS11〜S13に示したようなSource_Capabilitiesメッセージの伝送手順が利用される。ただし、次の図13に示すように、これらの情報伝送のために専用に定義されたDOがメッセージに付加される。
When PD negotiation is completed by the above processing, transmission of KB data from the
図13は、KBデータ送信のために使用されるPDパケットの構成例を示す図である。
PDパケットのヘッダの第0ビットから第3ビットは、メッセージタイプを示す。PD規格では、このメッセージタイプの値として、ベンダによる拡張を可能とするために“1111”が予約されている。本実施の形態では、メッセージタイプが“1111”の場合、ヘッダに続く最初のDOが、次のように新たに定義された拡張DOであることを示すものとする。
FIG. 13 is a diagram showing a configuration example of a PD packet used for KB data transmission.
拡張DOにおいては、第20ビットから第31ビットには「ベンダID」が設定される。第16ビットから第19ビットには「リクエストタイプ」が設定される。リクエストタイプは、メッセージの種別を示す。第8ビットから第15ビットはリザーブとされる。第0ビットから第7ビットには「コマンド」が設定される。 In the extended DO, “vendor ID” is set in the 20th to 31st bits. “Request type” is set in the 16th to 19th bits. The request type indicates the type of message. The 8th to 15th bits are reserved. A “command” is set in the 0th to 7th bits.
ベンダIDには、あらかじめ決められた特定の識別番号が設定される。リクエストタイプは、メッセージの種別を示す。コマンドは、データ領域を示す。リクエストタイプとコマンドの各内容の組み合わせによって所望のデータが伝送される。リクエストタイプには、例えば、“0100”、“1000”、“1001”の3種類の値が定義されているものとする。 A specific identification number determined in advance is set as the vendor ID. The request type indicates the type of message. The command indicates a data area. Desired data is transmitted according to the combination of the request type and the contents of the command. For example, three types of values “0100”, “1000”, and “1001” are defined in the request type.
“0100”は、「KB_Cont」を示す。KB_Contは、メッセージが、キーコードの出力を日本語と英語のどちらで行うかを指示するための制御情報であることを示す。リクエストタイプが“0100”の場合、コマンドには、日本語であることを示す“Set_KB_101”か、または英語であることを示す“Set_KB_106”が設定される。 “0100” indicates “KB_Cont”. KB_Cont indicates that the message is control information for instructing whether to output the key code in Japanese or English. When the request type is “0100”, “Set_KB — 101” indicating Japanese is set in the command, or “Set_KB — 106” indicating English is set in the command.
“1000”は、「Get_KD」を示す。Get_KDは、メッセージが、KBデータの送信要求であることを示す。
“1001”は、「KD」を示す。KDは、メッセージが、Get_KDに対する応答であることを示す。リクエストタイプが“1001”の場合、コマンドにはKBデータが設定される。
“1000” indicates “Get_KD”. Get_KD indicates that the message is a KB data transmission request.
“1001” indicates “KD”. KD indicates that the message is a response to Get_KD. When the request type is “1001”, KB data is set in the command.
図14は、KBデータ送信のための通信手順を示すシーケンス図である。
[ステップS31]タブレット端末100のPDコントローラ111は、キーボードコントローラ108からの指示に応じて、拡張DOが付加されたGet_Source_CapabilitiesメッセージをノートPC200へ送信する。このメッセージは、拡張DOのリクエストタイプに“0100”が設定された制御情報(KB_Cont)であり、コマンドにキーコードの出力についての言語が指定される。
FIG. 14 is a sequence diagram showing a communication procedure for KB data transmission.
[Step S31] In response to an instruction from the
[ステップS32]ノートPC200のPDコントローラ213は、Get_Source_Capabilitiesメッセージを受信すると、拡張DOの内容をキーボードコントローラ209に通知する。キーボードコントローラ209は、受信したメッセージが制御情報(KB_Cont)であることを認識し、コマンドに設定された情報に基づいてキーコードの出力についての言語を設定する。
[Step S32] Upon receiving the Get_Source_Capabilities message, the
キーボードコントローラ209は、メッセージを正常に受信したことをPDコントローラ213に通知する。PDコントローラ213は、Good_CRCメッセージをタブレット端末100に送信する。
The
タブレット端末100のキーボードコントローラ108は、Good_CRCメッセージを受信したことを認識すると、KBデータの送信要求(Get_KD)を示すGet_Source_Capabilitiesメッセージを、PDコントローラ213にポーリング、すなわち一定時間間隔で送信させる。図14の例では、キーボードコントローラ108は、ステップS33でGet_Source_Capabilitiesメッセージを送信させた後、所定のポーリング周期が経過したステップS36において、Get_Source_Capabilitiesメッセージを再度送信させる。
When the
[ステップS33]タブレット端末100のPDコントローラ111は、キーボードコントローラ108からの指示に応じて、拡張DOが付加されたGet_Source_CapabilitiesメッセージをノートPC200に送信する。このメッセージは、拡張DOのリクエストタイプに“1000”が設定されたKBデータの送信要求(Get_KD)である。
[Step S33] In response to an instruction from the
[ステップS34]ノートPC200のPDコントローラ213は、Get_Source_Capabilitiesメッセージを受信すると、拡張DOの内容をキーボードコントローラ209に通知する。キーボードコントローラ209は、受信したメッセージがKBデータの送信要求(Get_KD)であることを認識する。キーボードコントローラ209は、現在押下されているキーボード201のキーを示すKBデータをPDコントローラ213に通知し、KBデータの送信要求に対する応答(KD)の送信を指示する。
[Step S34] Upon receiving the Get_Source_Capabilities message, the
PDコントローラ213は、拡張DOが付加されたSource_Capabilitiesメッセージをタブレット端末100に送信する。このメッセージは、拡張DOのリクエストタイプに“1001”が設定された応答(KD)であり、コマンドにはキーボードコントローラ209から通知されたKBデータが設定される。なお、キーボード201のいずれのキーも現在押下されていない場合には、コマンドには例えば、その旨を示すあらかじめ決められた値が設定される。
The
[ステップS35]タブレット端末100のPDコントローラ111は、Source_Capabilitiesメッセージを受信すると、拡張DOに設定されている内容をキーボードコントローラ108に通知する。キーボードコントローラ108は、拡張DOのコマンドに設定されたKBデータを、入出力コントローラ205を介してCPU203に送信する。
[Step S35] Upon receiving the Source_Capabilities message, the
また、キーボードコントローラ108は、メッセージを正常に受信したことをPDコントローラ111に通知する。PDコントローラ111は、Good_CRCメッセージをノートPC200に送信する。ノートPC200のPDコントローラ111がGood_CRCメッセージを受信することで、KBデータについての1回の送信要求(Get_KD)に応じたシーケンスが終了する。
Further, the
[ステップS36〜S38]ステップS33〜S35と同様の手順で、タブレット端末100からKBデータの送信要求が送信され、ノートPC200からKBデータが返信される。
[Steps S36 to S38] In the same procedure as steps S33 to S35, a transmission request for KB data is transmitted from the
以上の図11〜図14で説明したように、タブレット端末100とノートPC200との間では、PDで規定されたメッセージ送受信シーケンスを利用して、新たに定義された拡張PDOおよび拡張DOが送受信される。これにより、接続された相手機器が外付けキーボードとして機能する機器またはその利用側機器であるかを判定し、該当機器と判定した場合にKBデータを送受信することが可能になる。
As described above with reference to FIGS. 11 to 14, newly defined extended PDO and extended DO are transmitted / received between the
また、ノートPC200では、キーボードコントローラ209とPDコントローラ213の動作により、接続された機器が外付けキーボードの利用側機器であるかの判定や、KBデータの送信要求に応じた応答が実行される。すなわち、ノートPC200では、これらの動作がCPU203によるソフトウェア制御とは切り離されて実行される。
Further, in the
このため、ノートPC200が電源オフ状態であっても、CPU203の動作を開始させずにKBデータをタブレット端末100に送信することができる。したがって、外付けキーボードとして機能する際のノートPC200の消費電力を抑制でき、タブレット端末100から電力の供給を受けて容易に動作できるようになる。さらに、電源オフ時にノートPC200が外付けキーボードとして機能できるようにするために、OSプログラムやアプリケーションプログラムを特に改変する必要がなく、開発コストを抑制できる。
For this reason, even if the
また、接続された機器との上記通信はVbusライン311を介して行われる。そのため、信号線(D+ライン312,D−ライン313)を介してデータを送信するためのCPU203によるプログラムの実行が必要とならない。その意味でも、ノートPC200が電源オフ状態であっても、CPU203の動作を開始させずにKBデータをタブレット端末100に送信することができる。
The communication with the connected device is performed via the
一方、タブレット端末100においても、キーボードコントローラ108とPDコントローラ111の動作により、接続された機器が外付けキーボードとして機能する機器かの判定や、KBデータの送信要求および受信が実行される。すなわち、タブレット端末100でも、これらの動作がCPU102aによるソフトウェア制御とは切り離されて実行される。
On the other hand, in the
このため、ノートPC200を外付けキーボードとして使用できるようにするために、OSプログラムやアプリケーションプログラムを特に改変する必要がなく、開発コストを抑制できる。また、ノートPC200が外付けキーボードとして使用される際のCPU102aの処理負荷に、特に影響を与えないようにすることもできる。
For this reason, in order to make it possible to use the
また、外付けキーボードとして機能するノートPC200にタブレット端末100から電力を供給できるようにしたことで、外付けキーボードとして機能する際のノートPC200での電力消費が抑制される。これにより、ノートPC200を本来のユーザが使用する際のバッテリ駆動時間に大きな影響を与えないようにすることができる。
In addition, since power can be supplied from the
次に、ノートPC200がデッドバッテリ状態のときにタブレット端末100が接続された場合の動作について説明する。この場合、ノートPC200のキーボードコントローラ209とPDコントローラ213のいずれも動作していない。そのため、PDで規定されたデッドバッテリ・シーケンスにより、タブレット端末100からの電力供給によってノートPC200のバッテリ211を充電し、キーボードコントローラ209とPDコントローラ213を復帰させる。
Next, an operation when the
図15は、デッドバッテリ・シーケンスについて説明するための図である。
タブレット端末100のPDコントローラ111は、ノートPC200が接続されたことを検知すると、Vbusライン311の電圧を監視し、電圧の検出値をキーボードコントローラ108に通知する。キーボードコントローラ108は、電圧の検出値を10秒間監視する。そして、キーボードコントローラ108は、10秒経過してもVbusライン311に所定電圧が印加されていることを検知できない場合、ノートPC200がデッドバッテリ状態であると判定する(タイミングT1)。
FIG. 15 is a diagram for explaining the dead battery sequence.
When the
すると、キーボードコントローラ108は、“vSafeDB”と呼ばれる電力の供給を電源回路110に指示する。電源回路110は、vSafeDBを短時間(0.1秒〜0.3秒程度)ずつ間欠的にVbusライン311に出力する。vSafeDBとは、通常時にVbusライン311に供給される“vSafe5V”と呼ばれる電力と電圧は同じであるが、電流が低く制限された電力である。
Then, the
ノートPC200の電源回路212は、Vbusライン311を介して間欠的に供給されるvSafeDBにより、バッテリ211を充電する。そして、バッテリ211からPDコントローラ111への供給電圧が一定以上になると、PDコントローラ213は動作を再開し、まず、Vbusライン311を介したビットストリームの送信を開始する。ビットストリームは、値“0”と値“1”とを300Kbpsで切り替えることで生成される信号である。
The
タブレット端末100のPDコントローラ111は、ビットストリームを受信すると、その旨をキーボードコントローラ108に通知する。キーボードコントローラ108は、vSafe5Vを間欠出力するように電源回路110に指示する。電源回路110は、vSafeDBの出力を停止し、vSafe5Vの出力を開始する(タイミングT2)。vSafe5Vも間欠的に出力されるが、出力される1回1回の時間はvSafeDBより長くされる。
When receiving the bit stream, the
ノートPC200においては、vSafe5Vの間欠的な供給によりバッテリ211の充電量がさらに上がっていく。やがて、バッテリ211からの供給電圧が一定値以上になると、キーボードコントローラ209およびPDコントローラ213が通常の動作状態に復帰する。すると、PDコントローラ213は、ビットストリームの出力を終了する。
In the
タブレット端末100のPDコントローラ111は、ビットストリームの出力が停止されたことをキーボードコントローラ108に通知する。キーボードコントローラ108は、ビットストリームの出力が停止されたことで、ノートPC200がデッドバッテリ状態から脱したと判断し、vSafe5Vを継続出力するように電源回路110に指示する。電源回路110は、vSafe5Vの出力方法を継続的に出力する方法に変更する(タイミングT3)。
The
以上の手順によりノートPC200がデッドバッテリ状態から脱し、キーボードコントローラ209およびPDコントローラ213が復旧すると、図12に示したようなPDネゴシエーションが開始される。ただし、Vbusライン311を介した電力の供給は、タブレット端末100からノートPC200に対して行われ続ける。
When the
以上の図15で説明したように、ノートPC200がデッドバッテリ状態のときにタブレット端末100が接続された場合でも、タブレット端末100からの電力供給によりノートPC200のキーボードコントローラ209およびPDコントローラ213を復旧させることができる。これにより、ノートPC200がデッドバッテリ状態であっても、ノートPC200を外付けキーボードとして使用することが可能になる。
As described above with reference to FIG. 15, the
次に、タブレット端末100およびノートPC200の処理について、フローチャートを用いて説明する。
図16は、タブレット端末の処理手順の例を示すフローチャートである。
Next, processing of the
FIG. 16 is a flowchart illustrating an example of a processing procedure of the tablet terminal.
[ステップS51]PDコントローラ111は、ノートPC200が接続されたことを検知する。
[ステップS52]PDコントローラ111は、Vbusライン311の電圧の検出値をキーボードコントローラ108に通知する。キーボードコントローラ108は、Vbusライン311に所定電圧が印加されているかを判定する。印加されていない場合、ステップS53の処理が実行され、印加されている場合、ステップS55の処理が実行される。
[Step S51] The
[Step S52] The
[ステップS53]キーボードコントローラ108は、ステップS52を最初に実行してから所定時間が経過したかを判定する。所定時間が経過していない場合、ステップS52の処理が再度実行される。所定時間が経過した場合、ステップS54の処理が実行される。
[Step S53] The
[ステップS54]タブレット端末100は、デッドバッテリ・シーケンスを実行する。この処理内容は、図15で説明したタブレット端末100の処理に対応する。この処理により、ノートPC200のキーボードコントローラ209とPDコントローラ213とが起動する。
[Step S54] The
[ステップS55]タブレット端末100は、PDネゴシエーションを実行する。この処理内容は、図12のステップS11〜S19におけるタブレット端末100の処理に対応する。
[Step S55] The
[ステップS56]キーボードコントローラ108は、接続された相手機器が外付けキーボードとして機能する機器であるかを判定する。図12において説明したように、キーボードコントローラ108は、受信した拡張PDOのファンクションに「PDキーボード」が設定され、ベンダIDに特定の識別情報が設定された拡張PDOを図12のステップS12で受信し、かつ、拡張PDOを選択したことの通知に応じたAcceptメッセージを図12のステップS15で受信した場合に、接続された相手機器が外付けキーボードとして機能する機器であると判定する。
[Step S56] The
相手機器が外付けキーボードとして機能する機器であると判定した場合、ステップS57の処理が実行される。一方、相手機器が外付けキーボードとして機能する機器でないと判定した場合、KBデータの送信要求に関する処理が終了する。 If it is determined that the counterpart device is a device that functions as an external keyboard, the process of step S57 is executed. On the other hand, when it is determined that the counterpart device is not a device that functions as an external keyboard, the processing related to the transmission request for KB data ends.
[ステップS57]キーボードコントローラ108は、ノートPC200からのロールスワップ要求をPDコントローラ111が受信したかを判定する。ロールスワップ要求を受信した場合、ステップS58の処理が実行される。ロールスワップ要求を受信しなかった場合、ステップS59の処理が実行される。
[Step S57] The
[ステップS58]キーボードコントローラ108は、Vbusライン311に対して電力を供給するように電源回路110に指示する。電源回路110は、Vbusライン311に対する電力の供給を開始する。
[Step S58] The
[ステップS59]タブレット端末100は、KBデータに関するリクエストメッセージの送信を開始する。この処理は、図14におけるタブレット端末100の処理に対応する。すなわち、ステップS59により、タブレット端末100は、ノートPC200のキーボード201に対する入力操作に応じたKBデータを受信できるようになる。
[Step S59] The
図17は、ノートPCの処理手順の例を示すフローチャートである。
[ステップS71]ノートPC200が電源オンまたは電源オフの場合、PDコントローラ213がタブレット端末100が接続したことを検知すると、ステップS72の処理が開始される。また、ノートPC200がデッドバッテリ状態のときにタブレット端末100が接続されると、図15で説明したデッドバッテリ・シーケンスが実行された後、ステップS72の処理が開始される。
FIG. 17 is a flowchart illustrating an example of a processing procedure of the notebook PC.
[Step S71] When the
[ステップS72]ノートPC200は、PDネゴシエーションを実行する。この処理内容は、図12のステップS11〜S19におけるノートPC200の処理に対応する。
[ステップS73]キーボードコントローラ209は、接続された相手機器が外付けキーボードの利用側機器であるかを判定する。図12において説明したように、キーボードコントローラ209は、拡張PDOが選択されたことを示すRDOを図12のステップS14で受信し、かつ、ファンクションに「PDホスト」が設定され、ベンダIDに特定の識別情報が設定された拡張PDOを図12ステップS18で受信した場合に、接続された相手機器が外付けキーボードの利用側機器であると判定する。
[Step S72] The
[Step S73] The
相手機器が外付けキーボードの利用側機器であると判定した場合、ステップS74の処理が実行される。一方、相手機器が外付けキーボードの利用側機器でないと判定した場合、KBデータの送信に関する処理が終了する。 If it is determined that the counterpart device is a device that uses the external keyboard, the process of step S74 is executed. On the other hand, if it is determined that the counterpart device is not a device that uses the external keyboard, the process related to the transmission of KB data ends.
[ステップS74]キーボードコントローラ209は、タブレット端末100が接続された時点でノートPC200が電源オン状態であったかを判定する。電源オン状態であった場合、ステップS75の処理が実行され、電源オン状態でなかった場合、ステップS77の処理が実行される。
[Step S74] The
[ステップS75]キーボードコントローラ209は、不揮発メモリ222に記録されたENフラグ222aを参照し、ENフラグ222aの値が“1”か“0”かを判定する。ENフラグ222aの値が“1”の場合、ステップS76の処理が実行される。一方、ENフラグ222aの値が“0”の場合、KBデータの送信に関する処理が終了する。この場合、キーボードコントローラ209は、キーボード201への操作に応じたKBデータを、CPU203に送信し続ける。すなわち、キーボード201は、電源オン状態のノートPC200の入力手段としてそのまま使用される。
[Step S75] The
[ステップS76]キーボードコントローラ209は、CPU203へのKBデータの送信を停止する。
[ステップS77]キーボードコントローラ209は、タブレット端末100が接続された時点でノートPC200がデッドバッテリ状態であったかを判定する。デッドバッテリ状態であった場合、ステップS80の処理が実行される。一方、デッドバッテリ状態でなかった場合、すなわち、ノートPC200が電源オフ状態であった場合には、ステップS78の処理が実行される。
[Step S76] The
[Step S77] The
[ステップS78]キーボードコントローラ209は、ロールスワップを要求するようにPDコントローラ213に指示する。PDコントローラ213は、ロールスワップを要求するメッセージをタブレット端末100に送信する。これにより、タブレット端末100によるVbusライン311への電力供給が開始される。
[Step S78] The
[ステップS79]キーボードコントローラ209は、Vbusライン311への電力供給を停止するよう電源回路212に指示する。電源回路212は、Vbusライン311への電力供給を停止し、Vbusライン311にタブレット端末100から供給されている電力によってバッテリ211の充電動作を行う。
[Step S79] The
[ステップS80]ノートPC200は、KBデータに関するリクエストメッセージの待ち状態となる。これは、図14の処理の開始時におけるノートPC200の状態に対応する。この後、図14で説明したように、ノートPC200は、タブレット端末100からのリクエストに応じて、キーボード201に対する操作に応じたKBデータをタブレット端末100に送信する。
[Step S80] The
以上説明した第2の実施の形態によれば、タブレット端末100のユーザは、ノートPC200のキーボード201を外付けキーボードとして使用可能になる。これにより、タブレット端末100のユーザは、タブレット端末100専用の外付けキーボードを持ち歩く必要がなくなり、タブレット端末100のユーザの利便性を向上させることができる。また、タブレット端末100のユーザは、ノートPC200の電源状態に関係なく、ノートPC200のキーボード201を外付けキーボードとして使用でき、ユーザの利便性がさらに向上する。
According to the second embodiment described above, the user of the
10 情報処理装置
11 プロセッサ
12 キーボード
13 接続端子
14 制御回路
20 他の情報処理装置
DESCRIPTION OF
Claims (7)
キーボードと、
他の情報処理装置と通信するための接続端子と、
前記接続端子に前記他の情報処理装置が接続されていない場合、前記キーボードに対する入力操作に応じたキー入力信号を前記プロセッサに送信し、前記接続端子に前記他の情報処理装置が接続されている場合、前記キー入力信号を前記他の情報処理装置に送信する制御回路と、
を有し、
前記制御回路は、自己の情報処理装置が電源オフ又はデッドバッテリの状態の場合、前記接続端子に接続された前記他の情報処理装置から供給される電力を用いて、前記キー入力信号を前記他の情報処理装置に送信する情報処理装置。 A processor;
Keyboard,
A connection terminal for communicating with another information processing apparatus;
When the other information processing apparatus is not connected to the connection terminal, a key input signal corresponding to an input operation on the keyboard is transmitted to the processor, and the other information processing apparatus is connected to the connection terminal. A control circuit for transmitting the key input signal to the other information processing apparatus;
Have
The control circuit uses the power supplied from the other information processing device connected to the connection terminal when the own information processing device is powered off or in a dead battery state, and sends the key input signal to the other Information processing apparatus that transmits to the information processing apparatus.
前記制御回路は、前記接続端子に前記他の情報処理装置が接続されると、前記電力線を介して前記他の情報処理装置から供給される電力によって駆動されて、前記キー入力信号を前記他の情報処理装置に送信する、
請求項1記載の情報処理装置。 The communication cable connected to the connection terminal includes a power line for transmitting power,
When the other information processing apparatus is connected to the connection terminal, the control circuit is driven by power supplied from the other information processing apparatus via the power line, and the key input signal is transmitted to the other terminal. Send to the information processing device,
The information processing apparatus according to claim 1.
前記バッテリの電圧低下によって前記プロセッサと前記制御回路の動作が停止している前記デッドバッテリ状態において、前記接続端子に前記他の情報処理装置が接続されると、前記制御回路は、前記電力線を介して前記他の情報処理装置から供給される電力によって起動して、前記キー入力信号を前記他の情報処理装置に送信する、
請求項2記載の情報処理装置。 A battery for supplying power to the processor and the control circuit;
When the other information processing apparatus is connected to the connection terminal in the dead battery state where the operation of the processor and the control circuit is stopped due to a voltage drop of the battery, the control circuit is connected via the power line. Activated by power supplied from the other information processing apparatus, and transmits the key input signal to the other information processing apparatus.
The information processing apparatus according to claim 2.
前記制御回路は、前記電源回路から前記プロセッサへの電力供給が停止し、前記電源回路から前記制御回路に電力が供給される前記電源オフ状態において、前記接続端子に前記他の情報処理装置が接続されると、前記電力線を介して前記他の情報処理装置から供給される電力によって前記制御回路が駆動されるように前記電源回路を制御する、
請求項2記載の情報処理装置。 A power circuit for supplying power to the information processing apparatus;
Wherein the control circuit, the power supply is stopped from the power supply circuit to the processor, in the power-off state in which power is supplied from the power supply circuit to the control circuit, the other information processing apparatus is connected to the connection terminal Then, the power supply circuit is controlled so that the control circuit is driven by power supplied from the other information processing apparatus via the power line.
The information processing apparatus according to claim 2.
前記電源オフ状態において前記接続端子に前記他の情報処理装置が接続されると、前記電力線に第1の信号を重畳して送信することで、前記電力線を介して電力を供給するよう前記他の情報処理装置に要求し、
前記電力線を介して前記他の情報処理装置から供給される電力によって駆動される状態において、前記電力線に第2の信号を重畳して送信することで、前記キー入力信号を前記他の情報処理装置に送信する、
請求項4記載の情報処理装置。 The control circuit includes:
When the other information processing apparatus is connected to the connection terminal in the power-off state, the first signal is superimposed on the power line and transmitted so that the other power is supplied via the power line. Request the information processing device,
In a state driven by the power supplied from the other information processing apparatus via the power line, the key input signal is transmitted to the other information processing apparatus by superimposing and transmitting a second signal to the power line. Send to
The information processing apparatus according to claim 4.
前記プロセッサは、ユーザの入力操作に応じて、前記キー入力信号を前記他の情報処理装置に送信するか否かを示す制御情報を前記不揮発性記憶装置に記録し、
前記制御回路は、前記電源回路から前記プロセッサおよび前記制御回路に電力が供給される電源オン状態において、前記接続端子に前記他の情報処理装置が接続されたとき、前記制御情報が前記キー入力信号を前記他の情報処理装置に送信することを示す場合に、前記キー入力信号の送信先を前記プロセッサから前記他の情報処理装置に切り替え、前記制御情報が前記キー入力信号を前記他の情報処理装置に送信しないことを示す場合に、前記キー入力信号の送信先を前記プロセッサのままにする、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 A power supply circuit for supplying power to the inside of the information processing apparatus, and a non-volatile storage device;
The processor records, in the nonvolatile storage device, control information indicating whether or not to transmit the key input signal to the other information processing device in response to a user input operation,
When the other information processing apparatus is connected to the connection terminal in a power-on state in which power is supplied from the power supply circuit to the processor and the control circuit, the control information is input to the key input signal. Is transmitted to the other information processing device, the transmission destination of the key input signal is switched from the processor to the other information processing device, and the control information transmits the key input signal to the other information processing device. Leaving the processor as the destination for the key input signal when indicating not to transmit to the device;
The information processing apparatus according to any one of claims 1 to 3.
請求項1記載の情報処理装置。 The control circuit superimposes the key input signal on a power line for transmitting power among transmission lines included in a communication cable connected to the connection terminal, and transmits the superimposed key input signal to the other information processing apparatus.
The information processing apparatus according to claim 1.
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