JP6584430B2 - 認知パフォーマンス、注意パフォーマンス、及び運動機能を改善するためのシチコリン投与 - Google Patents

認知パフォーマンス、注意パフォーマンス、及び運動機能を改善するためのシチコリン投与 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国仮特許出願第61/986,502号の優先権を主張し、その内容を本明細書において参考として援用する。
シチジン5’−ジホスホコリンは、シチコリンとしても知られ、コリンとシチジンとから構成されるコリン含有化合物であり、かつ細胞代謝に不可欠なヌクレオチドである。アセチルコリンの広く認められている前駆体であるシチコリンは、記憶及び注意に重要な、神経伝達物質の合成及び伝達を促進する。シチコリンはサプリメントとして、日本、欧州、及び合衆国において、高齢者、アルツハイマー病患者、脳卒中犠牲者、及び外傷性脳損傷の犠牲者などの、一般に良好な健康状態ではないとみなされる集団において、認知障害及び記憶機能障害を改善するべく使用されてきた。健康な成人において認知機能及び運動機能の低下を防止するサプリメントの必要性は依然として存在する。
本発明は、前述の必要性に対処する。本発明は、薬剤、シチコリンと、並びに、細胞エネルギー貯蔵物の利用を増大すること及び細胞修復に必要なリン脂質膜の産生を増大することを必要とする被験者にシチコリンを投与することにより、認知低下を軽減するか又は認知機能を改善する、及び運動機能低下を軽減するか又は運動機能を改善する方法とを提供する。
本発明の1つの実施形態においては、健康なヒト被験者の運動機能を改善するための方法であって、有効量のシチジン−5’−ジホスホコリン(以降シチコリンと称される)又はその塩を、健康なヒト被験者に投与する工程を含む方法が提供される。
本発明の別の実施形態では、有効量のシチコリン又はその塩は、1日当たり5mg以上及び4.0g以下の量で投与される。
本発明の別の実施形態では、有効量のシチコリン又はその塩は、1日当たり100mg以上及び1.0g以下の量で投与される。
本発明の別の実施形態では、有効量のシチコリン又はその塩は、1日当たり250mg以上及び500mg以下の量で投与される。
本発明の別の実施形態では、有効量のシチコリン又はその塩は、1日当たり500mg未満の量で投与される。
本発明のなお別の実施形態では、シチコリン又はその塩は、経口投与される。
本発明の別の実施形態では、シチコリン又はその塩は、1日当たり5mg以上及び4.0g以下の量で、単独投与される。
本発明の別の実施形態では、シチコリン又はその塩は、少なくとも1日、及び最大1年間にわたり投与される。
別の実施形態では、シチコリン又はその塩は、少なくとも1日、及び最大4週間にわたり投与される。
運動速度及び制御に対するシチコリン投与の効果を、プラセボを受けた群と比較して示す図である。シチコリン投与群(N=51)は、250mg/日(N=24)又は500mg/日(N=27)を投与された。運動速度及び制御を測定するため、3フィンガータップテストが28日間の期間で行われた。結果は、平均±SDで表される。統計解析は、スチューデントのt検定を用いて実施された。p<0.05が、統計的に有意とみなされた。 注意能力に対するシチコリン投与の効果を、プラセボを受けた対照群と比較して示す図である。
実施された種々の検査及び試験、並びにこれらの試験のそれぞれの結果についての詳細な記載が列挙される。実施された試験は、高用量(500mg/日)又は低用量(250mg/日)のいずれかのシチコリンを投与された、健康な被験者群を含む。
材料及び方法
試験参加者は、試験登録に先立ち、電話によりスクリーンされた。重大な医学的症状がなく、かつ併発性精神障害の病歴、現在の第I若しくはII軸の診断、または以前の薬物治療試験への参加がない、13〜18歳の健康な被験者が選ばれた。何らかの向精神薬の使用、又は5分間以上の意識喪失を生じる結果となる既往の頭部損傷は、除外基準として使用された。登録時には神経精神障害の基準に合致する参加者はいなかったが、気分状態における変化を評価するため、臨床評価はさらに試験を通して完遂された。加えて、試験参加中の健康習慣における変化を評価するべく、睡眠習慣、ライフスタイル、及び定期的な運動に関する自己報告もまた、ベースラインにおいて、並びに各試験来院時に行われた。
参加者はまた、薬物スクリーニングのための尿試料、及び包括的な化学パネル(ナトリウム、カリウム、塩化物、BUN、クレアチニン、グルコース、カルシウム、マグネシウム、リン)、肝機能試験(SGOT、SGPT、GGT、総ビリルビン、アルブミン)、全血球計算値(WBC、RBC、血小板数)のための血液試料を提供した。
体重及び身長測定に加えて、視力検査が実施された。参加者は次に、診断面接、ライフスタイル質問表、及び神経心理学試験を完了した。
来院1評価に続き、参加者は、無作為に割付けられた28日分のシチコリン(250mg又は500mg)又はプラセボの提供を受けた。彼らは、1日当たり1カプセルを、次の28日間にわたり毎日飲むよう指示された。
来院2は、来院1の14日後に行われた。来院2では、残っている試験ピルが計数され、参加者の投薬カレンダーがチェックされ、プロトコールの遵守が確認された。この来院中に、さらなる神経心理学的測定及び臨床評価が行われた。
参加者は、14日後、彼らの試験参加の28日目に、来院3のために再来した。薬瓶及び投薬カレンダーが、各参加者から収集された。尿及び血液が再度得られた。参加者はまた、来院1中に行われたのと同様の臨床及び神経心理学試験、並びに臨床測定に参加した。
臨床評点及び評価
学童の感情障害及び統合失調症のための計画書/現在及び生涯版(KSADS−PL)
KSADS−PLは、初回来院中に各参加者に対して行われた。KSADS−PLは、現在の機能を評価するため、及び参加者が、生涯の第I軸又は現在及び生涯双方の第II軸の精神障害がないことを含む、組入れ基準に合致するかどうかを決定するために用いられる構造化診断面接である。試験を完了した75名の参加者は誰も、いかなる過去又は現在の第I又はII軸の障害の基準にも合致しなかった。
コロンビア自殺重症度評価尺度(C−SSRS)
C−SSRSは、自殺念慮を評価し、かつ自殺する意図を示し得る行動を同定する、他計式尺度である。C−SSRSは、自殺の念慮の有無を評価するべく、3回の来院のそれぞれにおいて行われた。
小児のポジティブ及びネガティブ感情尺度(PANAS−C)
PANAS−Cは、参加者がそれに基づき、彼らが現在どの程度「興奮した」及び「気が狂った」などの多様なポジティブ及びネガティブ感情を経験しているかを評価する自己報告質問表である。PANASは、試験薬の摂取前及び28日間にわたる試験薬の摂取後に参加者の衝動を評価するべく、3回の各来院中において行われた。
小児のうつ病評価尺度(CDRS)
CDRSは、小児における抑うつ症状の観測尺度として広く用いられる他計式尺度である。この尺度は、抑うつ症状の有無を評価するべく、3回の来院のそれぞれにおいて行われた。
バラット衝動性尺度(BIS)
BISは、衝動性を測定するために用いられる質問表/尺度である。この尺度は3つの下位尺度:注意、運動、及び非計画衝動性、を含む。全スコア、又は3因子の合計もまた計算された。この尺度は、衝動性の症状の有無を評価するべく、第1及び第3の来院時に行われた。
ADHD評価尺度(ARS)
ARSは、小児における不注意、衝動性、及び多動性を含む、ADHDのDSM−IV−TR症状の頻度を評価する質問表である。この尺度は、ADHDの有無を評価するべく、3回の来院のそれぞれにおいて行われた。
コナー(Conner)−ウェルズ自己評価尺度(L)(コナーズ)
コナーズは、小児において、家族問題、情緒的問題、行動問題、認知問題/不注意、アンガーコントロール問題、多動性問題、ADHD指数、及びDSM−IV症状下位尺度を含む、(範囲又は)問題行動を評価する自己報告質問表である。この尺度は、問題行動の範囲の有無を評価するべく、第1及び第3の来院時に行われた。
ピッツバーグ睡眠の質指数(PSQI)
PSQIは、前月の通常の睡眠習慣を評価するべくデザインされた自己報告睡眠質問表である。PSQIは、28日間の試験参加中の睡眠の質の変化を評価するべく、3回の試験来院の各々において行われた。
一般質問表、運動及びライフスタイル質問表
一般質問表、並びに運動及びライフスタイル質問表は、各参加者の気分、顔色、運動、食物、及びアルコール習慣を含む、多様な症状、行動、及び自己認識を評価するべくデザインされた自己報告質問表である。一般質問表は、3回の各試験来院中に行われ、ライフスタイル質問表は、3回の各試験来院中に行われた。
神経心理学的測定
ウェクスラー成人知能検査−改訂(WASI−R)
WASI−Rテストから、言語理解及び知覚推理の推定値を生み出すため、2つの下位検査が包含された。語彙下位検査は、言語能力を推定するため完了され、これはまた一般的知能の強力な予測因子として支持されてきた。行列推理下位検査もまた、知覚推理の推定値として行われた。2つのWASI−R下位検査は、第1回の来院中に行われた。
WAIS−IV語彙下位検査:
この下位検査は、参加者の言語能力を測定し、かつ一般的知能の測定値と相関することが示されてきた。
WAIS−IV行列推理下位検査:
行列推理下位検査は、主として非言語抽象問題解決を測定する。それはまた、帰納的及び空間的推理力も評価する。
運動機能
フィンガータップテスト
フィンガータップテストを用いて、運動速度及び制御が測定される。それは、認知障害を検出するために神経心理学者によって行われる一般評価測定である。フィンガータップテストの間、参加者は彼/彼女の示指を用いて、機械的計数器の付いたレバーを指定された時間内に彼(女)ができる限り多く押すように指示される。参加者は、手全体ではなく、彼等の示指のみを動かすよう指示される。同じプロセスが、利き手及び非利き手の示指を用いて完了される。フィンガータップテストは、3回の各来院時に行われた。
認知領域の評価
記憶
カリフォルニア言語学習検査I(CVLT−I)及びカリフォルニア言語学習検査II(CVLT−II)
これらの言語学習検査は、被験者の即時及び遅延想起を評価するとともに、新たに学んだ情報の想起に利用される方略を示唆する。被験者は、16項目の単語リストを覚えるよう求められ、これは5回の検査で提示される。各検査後、被験者は彼らが思い出せる単語を全て想起するよう求められる。次いで第2のリストが提示されて、干渉条件が提供される。被験者は次に、第1の単語リストを想起するよう求められる。時間遅延後、被験者は再び第1の単語リストを想起するよう求められる。検査結果は、言語学習、干渉作業後の記憶の強さ、順向干渉、認識記憶の正確度、及び新たな学習情報の貯蔵対想起を評価するためのスコアを提供する。CVLTは、3回の来院の全てにおいて行われた。
レイ−オステライト複雑図形検査(ROCFT)及び修正テイラー複雑図形(MTCF)
ROCFTは、視覚構成能力、視覚的注意、及び視覚記憶の評価である。参加者は、刺激的又は複雑な図形の描かれた複雑な2次元の図形を、眼前にして(模写検査)、刺激が除去された直後(短期遅延検査)、及び刺激の存在のない30分間の後(長期遅延検査)に模写するよう求められる。各検査において作成された図形は、次に図形の再生において用いられた方略、構成の正確さ、及び図形内の要素の配置について評価される。模写、短期遅延、及び長期遅延検査は、正しく想起された要素の数、並びに各要素の正確さ及び配置についてそれぞれスコアされる。直後及び遅延のパフォーマンススコア間の差異スコアが、視空間記憶の短期減衰の尺度である。この検査は、第1及び第3回の来院の双方で行われた。修正テイラー複雑図形(MTCF)は、視覚構成能力、視覚的注意、及び視覚記憶を評価するための、ROCFTの別の形態である。同じ手順が、MTCFを行うために用いられた。MTCFは、来院全体にわたり図形の模写及び保持について反復して検査することの影響を最小化するべく、第2回の来院時にROCFTの代わりに行われた。
注意
ストループカラーワードテスト
ストループは、不正な反応を阻害し、かつ干渉に抵抗する能力を測定する。3つの条件、カラーネーミング、単語の読み、及び干渉が、競合反応傾向を確立するべくデザインされる。アウトカム変数は、各条件を完了するための時間、並びに条件当たりの総エラーを含む。ストループテストは、3回の各来院時に行われた。
持続パフォーマンステスト(持続処理課題)(CPT)
CPTは、コンピュータ化された管理に適応された、持続注意のテストである。テストは、参加者に、一連の標的及び妨害刺激に対し、14分間にわたり油断なく注意を払うよう要求する。注意スコアは、反応時間、参加者がその間に反応すべきであったのに反応しなかった見逃しエラー、及び参加者がその間に反応の阻止に失敗したお手付きエラーを含む。CPTは、3回の全ての来院時に行われた。
Ruff 2&7
Ruff 2&7は、視覚的注意の2つの観点:持続的注意及び選択的注意、を測定する。視覚探索を含む一連の20のトライアルがあり、これにおいて回答者は、与えられた全ての刺激を通して数字「2」及び「7」を検出しかつマークする。10回の自動検出トライアルにおいては、標的数字は、不正解の選択肢としての役割を果たすアルファベット文字中にはめ込まれる。10回の対照探索トライアルでは、標的数字は、不正解の選択肢としての役割を果たす他の数字の中にはめ込まれる。正しいヒット及びエラーを各トライアルについて計数し、テストを記録するためのベースとして役立てる。正確さのスコアは、可能性のある標的数に対して同定された標的数を評価する。Ruff 2&7は、3回の全ての来院時に行われた。
精神的柔軟性
ウィスコンシンカード分類課題(WCST)
WCSTは、抽象概念を形成し、フィードバックを利用し、かつセットをシフトして維持するためのヒトの能力を評価する。このテストは、前頭葉機能障害に対し感受性であることが示されてきた。WCSTは、色、幾何学的形状、及び数が異なる4枚の刺激カードを含む。参加者は、基準を知らされることなく、一組からのカードを刺激カードにマッチングさせるよう求められる。参加者が各カードを置いた後、彼女は正しかったか間違いだったかを告げられ、このフィードバックを基に彼女がマッチングしている要素を変えねばならない。従属変数は、使用したカードの総数、達成されたカテゴリー(色、形、又は数)、及び、その間に個人がフィードバックに基づきマッチング方略を調整しなかった保存性のエラーを含む。WCSTは、試験の3回目の来院時に行われた。
トレイルメイキングテスト
トレイルメイキングテストは、視覚概念及び視覚運動トラッキング、並びに認知セットの維持を測定するべくデザインされる。トライアルAでは、参加者は1枚のワークシート上の番号付けされた円を、線を引いて連続的につながねばならない(1−2−3−4など)。パートBでは、彼女は、数字の付された円と文字の付された円を、2つの順序の間で交互にしてつながねばならない(即ち、1−A−2−Bなど)。パートBは、このセクションでのスコアが、セットをシフトし(数からアルファベット順へ)かつ平行する刺激を処理する、参加者の能力の指標であることから、――特に前頭葉機能障害に対し――2つのテストのうちではより感度が高い。このテストは3回の全ての来院時に行われた。
有害事象の測定
副作用尺度のモニタリング(MOSES)
MOSESは、精神薬理学的投薬に関連する一般的な症状又は有害事象を評価するべくデザインされた尺度である。この尺度は、典型的な身体検査を表す9つの身体領域に分けられる。面接員は被験者に、彼等に各症状があるかどうかを測定時に尋ね、もしそうであれば、症状の重症度のレベルを0(存在しない)から4(重篤)までの尺度で報告するよう求められる。この尺度は、有害事象の有無を評価するべく、第2及び第3の来院時に行われた。
結果及び議論
ポジティブ及びネガティブ感情尺度(PANAS−C)
差異スコアについての群内の比較
PANAS−Cでは、250mg/日群は、来院1と来院3との間で、ポジティブ感情を感じることに有意な低下を示し(p<0.01)、かつよりネガティブではない感情を感じることに改善を示した(p<.01)(表3)。
プラセボ群は、来院1と来院3との間で、ポジティブ感情において低下に向かう傾向を示し(p=0.09)、よりネガティブではない感情を感じることに改善を示した(p=.03)(表4)。
PANAS−Cでは、500mg/日群は、来院1と来院3との間で、ポジティブ感情を感じることに有意な低下を示し(p=.04)、よりネガティブではない感情を感じることに改善を示した(p<.01)(表5)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3においては、ポジティブ感情の計数値(p=0.95)又はネガティブ感情の計数値(p=0.18)の双方について、250mg/日群と500mg/日群との間で、有意差は明らかではなかった(表5)。
来院3中、ポジティブ感情の計数値については、プラセボ群と500mg/日群との間に何ら有意差は見られなかった(p=0.39)。500mg/日群は、500mg/日群に比較して、よりネガティブではない感情の計数値を示した(p=0.03)(表6)。
来院3においては、250mg/日群とプラセボ群との間で、ポジティブ感情の計数値(p=0.44)及びネガティブ感情の計数値(p=.45)に何ら有意差は見られなかった(表6a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、群間で、ネガティブ感情の計数値について有意差に向かう傾向があった(p=0.06)。事後解析は、来院3において500mg/日群の個体が、プラセボ群の個体に比較して、よりネガティブではない感情を感じることに向かう傾向を示した(p=0.05)(表7)。
差異スコアについての群間の比較
PANAS−Cでは、来院1から来院3までの、250mg/日群と500mg/日群との間で、ポジティブ感情の計数値(p=0.18)又はネガティブ感情の計数値(p=.89)について何ら有意差はなかった(表5)。
来院1から来院3までの、プラセボ群と500mg/日群との間で、ポジティブ感情の計数値(p=0.97)又はネガティブ感情の計数値(p=.41)について何ら有意差はなかった(表6)。
来院1から来院3までの、250mg/日群とプラセボ群との間で、ポジティブ感情の計数値(p=0.23)又はネガティブ感情の計数値(p=.43)について何ら有意差はなかった(表6a)。
来院1と来院3との間で、ポジティブ感情の計数値の差異(p=0.15)又はネガティブ感情の計数値の差異(p=.32)について、何ら全体的な群間差異は検出されなかった(表8)。
小児のうつ病評価尺度(CDRS)
差異スコアについての群内の比較
CDRSでは、250mg/日群は、来院1と来院3との間で、抑うつ症状に有意な低下を示した(p=0.02)(表9)。
CDRSでは、プラセボ群については、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(p=0.42)(表10)。
CDRSでは、500mg/日群は、来院1と来院3との間で、抑うつ症状に有意な低下を示した(p=0.03)(表11)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、CDRSについて有意差は明白ではなかった(p=0.29)(表12)。CDRSについては、来院3中のプラセボ群と500mg/日群との間で、何ら有意差は検出されなかった(p=0.30)(表13)。
来院3においては、250mg/日群とプラセボ群との間で、CDRSについて何ら有意差は明白ではなかった(p=0.93)(表13a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、CDRSついて、群間で何ら有意差は検出されなかった(p=0.27)(表14)。
差異スコアについての群間の比較
CDRSでは、来院1から来院3までの、250mg/日群と500mg/日群との間で、抑うつ症状について何ら有意差はなかった(p=0.22)(表12)。来院1から来院3までの、プラセボ群と500mg/日群との間で、抑うつ症状について何ら有意差はなかった(p=0.40)(表13)。
CDRSでは、来院1から来院3までの、250mg/日群とプラセボ群との間で、抑うつ症状について何ら有意差はなかった(p=0.10)(表13a)。
群間の差異スコアには、有意差に向かう傾向があった(p=0.07)。事後解析は、250mg/日群の個体が、プラセボ群の個体に比較して、抑うつ症状においてより大きい低下に向かう傾向を示した(p=0.07)(表15)。
バラット衝動性尺度(BIS)
BISは、注意、運動、及び非計画衝動性という3つの概要カテゴリーを含んでおり、その各々には多数の個別項目があった。群内及び群間の解析は、3つの概要カテゴリーについて、並びに全スコアについて、以下に報告される。
差異スコアについての群内の比較
250mg/日群は、来院1と来院3との間で、注意(p=0.44)、運動(p=0.36)、非計画(p=0.30)、又は全スコア(p=0.35)に何ら改善を示さなかった(表16)。
プラセボ群は、来院1と来院3との間で、注意(p=0.45)、運動(p=0.40)、又は全スコア(p=0.33)に何ら改善を示さなかった。非計画については、来院1から来院3までに、スコアの改善に向かう傾向があった(p=.09)(表17)。
プラセボ群は、来院1と来院3との間で、注意(p=0.47)、運動(p=0.40)、又は全スコア(p=0.17)に何ら改善を示さなかった。非計画については、来院1から来院3までに、スコアの改善に向かう傾向があった(p=.09)(表18)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3においては、500mg/日群は、250mg/日群よりも有意に低い全スコアを示した(p=0.03)。250mg/日群及び500mg/日群においては、注意(P=0.07)及び運動(p=0.05)について、有意差に向かう傾向があり、500mg/日群は、双方のスコアについて、250mg/日群に比較してより低いスコアを示す。非計画スコアにおいては、250mg/日群と500mg/日群との間で何ら有意差はなかった(p=0.12)(表19)。
来院3においては、プラセボ群と500mg/日群との間で、注意(p=0.82)、運動(p=0.47)、非計画(p=0.56)、又は全スコア(p=0.91)に何ら有意差は検出されなかった(p=0.91)(表20)。
来院3においては、プラセボ群は、250mg/日群よりも有意に低い全スコア(p=0.02)、及び非計画スコア(p=0.04)を示した。250mg/日群及びプラセボ群においては、注意(P=0.08)について、有意差に向かう傾向があり、プラセボ群は、250mg/日群に比較してより低いスコアを示す。運動スコアにおいては、250mg/日群とプラセボ群との間で何ら有意差はなかった(p=0.13)(表20a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、群間で、注意(p=0.05)、運動(p=0.04)、非計画(p=0.04)、及び全スコア(p=0.01)について有意差があった。事後解析は、来院3において500mg/日群の個体が、250mg/日群の個体に比較して、注意についてより低いスコアに向かう傾向を示した(p=0.06)。500mg/日群は、来院3において、250mg/日群に比較して、有意に低い運動スコア(p=0.04)及び全スコア(0.02)を示した。プラセボ群は、来院3において、250mg/日群に比較して、有意に低い非計画スコア(p=0.04)及び全スコア(0.03)を示した(表21)。
差異スコアについての群間の比較
250mg/日群と500mg/日群との間で、注意(p=0.88)、運動(p=0.44)、非計画(p=0.98)、又は全スコア(p=0.67)について、来院1から来院3までのスコアの差異に、何ら有意差は検出されなかった(表19)。
プラセボ群と500mg/日群との間で、注意(p=0.89)、運動(p=0.42)、非計画(p=0.58)、又は全スコア(p=0.85)について、来院1から来院3までのスコアの差異に、何ら有意差は検出されなかった(表20)。
250mg/日群とプラセボ群との間で、注意(p=0.99)、運動(p=0.95)、非計画(p=0.60)、又は全スコア(p=0.81)について、来院1から来院3までのスコアの差異に、何ら有意差は検出されなかった(表20a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、注意(p=0.49)、運動(p=0.32)、非計画(p=0.42)、及び全スコア(p=0.45)ついて、群間で何ら有意差は検出されなかった(表22)。
ADHD評価尺度(ARS)
ARSは、不注意及び衝動性という2つの概要カテゴリーを含み、その各々には多数の個別項目があった。群内及び群間の解析は、2つの概要カテゴリーについて以下に報告される。
差異スコアについての群内の比較
250mg/日群は、来院1と来院3との間で、不注意に何ら改善を示さなかった(p=0.17)。250mg/日群については、来院1と来院3との間で、衝動性に有意な低下があった(p<0.01)(表23)。
プラセボ群は、来院1と来院3との間で、不注意に有意な低下を示した(p=0.03)。プラセボ群について、来院1と来院3との間で、衝動性に何ら改善はなかった(p=0.10)(表24)。
500mg/日群は、来院1と来院3との間で、不注意に何ら改善を示さなかった(p=0.28)。250mg/日群については、来院1と来院3との間で、衝動性に有意な低下があった(p=0.02)(表25)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3においては、500mg/日群は、250mg/日群に比較して、不注意について有意に低いスコアを示した(p=0.01)。250mg/日群と500mg/日群との間で、衝動性ついて何ら有意差は検出されなかった(p=0.13)(表26)。
来院3において、プラセボ群と500mg/日群との間で、不注意(p=0.46)又は衝動性(p=0.48)について、何ら有意差は検出されなかった(表27)。
来院3において、プラセボ群は、250mg/日群に比較して、不注意について有意に低いスコアを示した(p<0.01)。250mg/日群とプラセボ群との間で、衝動性について、何ら有意差は検出されなかった(p=0.56)(表27a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、来院3においては、不注意について有意差があった(p<0.01)。事後解析は、500mg/日群(p<0.01)及びプラセボ群(p<0.01)が、250mg/日群よりも、不注意について有意に低いスコアを示したことを示した。来院3においては、衝動性について、群間で何ら有意差は検出されなかった(p=0.20)(表28)。
差異スコアについての群間の比較
250mg/日群と500mg/日群との間で、不注意(p=0.27)又は衝動性(p=0.77)について、来院1から来院3までのスコアの差異に、何ら有意差は検出されなかった(表26)。
プラセボ群と500mg/日群との間で、不注意(p=0.61)又は衝動性(p=0.39)について、来院1から来院3までのスコアの差異に、何ら有意差は検出されなかった(表27)。
250mg/日群とプラセボ群との間で、不注意(p=0.10)又は衝動性(p=0.26)について、来院1から来院3までのスコアの差異に、何ら有意差は検出されなかった(表27a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、不注意(p=0.11)又は衝動性(p=0.25)について、群間で何ら有意差は検出されなかった(表29)。
コナー(Conner)−ウェルズ自己評価尺度(L)(コナーズ)
差異スコアについての群内の比較
コナーズでは、250mg/日群が、来院1と来院3との間で、問題行動において、有意な上昇を示し、来院3は、来院1よりも高いスコアを有していた(p=0.02)(表30)。
プラセボ群は、来院1と来院3との間で、問題行動において、有意な低下に向かう傾向を示した(p=0.07)(表31)。
500mg/日群は、来院1と来院3との間で、問題行動において、有意な低下を示した(p<0.01)(表32)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3においては、500mg/日群は、250mg/日群に比較して、問題行動において、有意に低いスコアを示した(p=0.01)(表33)
コナーズでは、来院3中のプラセボ群と500mg/日群との間で、問題行動において、何ら有意差は検出されなかった(p=0.28)(表34)。
来院3においては、コナーズで、250mg/日群とプラセボ群との間で、問題行動において、何ら有意差は検出されなかった(p=0.10)(表34a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、コナーズでは、問題行動について、群間に有意差があった(p=0.01)。事後解析は、500mg/日群が、250mg/日群よりも、問題行動ついて有意に低いスコアを有したことを示した(p=0.01)。来院3ではまた、プラセボ群が、250mg/日群に比較して、問題行動について、より低いスコアを持つ傾向もあった(p=0.09)(表35)。
差異スコアについての群間の比較
250mg/日群と500mg/日群が比較された場合、問題行動において、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(p=0.36)(表33)。
プラセボ群と500mg/日群が比較された場合、問題行動において、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(p=0.17)(表34)。
250mg/日群とプラセボ群が比較された場合、問題行動において、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(p=0.66)(表34a)。
コナーズでは、250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群について、来院1対来院3の差異スコアが比較された場合、群間では、問題行動において何ら有意差は検出されなかった(p=0.20)(表36)。
ピッツバーグ睡眠の質指数(PSQI)
差異スコアについての群間の比較
PSQIでは、250mg/日群が、来院1と来院3との間で、睡眠の質において、有意差を示した(p<0.01)(表37)。
プラセボ群は、来院1と来院3との間で、睡眠の質において、有意差を示した(p<0.01)(表38)。
PSQIでは、500mg/日群は、来院1と来院3との間で、睡眠の質において、有意差を示した(p<0.01)(表39)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3において、PSQIでは、睡眠の質において、250mg/日群と500mg/日群との間で、何ら有意差は明らかではなかった(p=0.77)(表40)
PSQIでは、睡眠の質において、来院3中のプラセボ群と500mg/日群との間で、何ら有意差は検出されなかった(p=0.83)(表40)。
PSQIでは、睡眠の質において、来院3中の250mg/日群とプラセボ群との間で、何ら有意差は検出されなかった(p=0.60)(表41a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、PSQIでは、睡眠の質において、群間に何ら有意差は検出されなかった(p=0.44)(表42)。
差異スコアについての群間の比較
250mg/日群は、PSQIでは、睡眠の質において、来院1と来院3との間で、500mg/日群よりも有意差を示すことはなかった(p=0.82)(表40)。
PSQIでは、睡眠の質において、来院1から来院3までの、プラセボ群と500mg/日群との間に、何ら有意差はなかった(p=0.92)(表41)。
250mg/日群は、PSQIでは、睡眠の質において、来院1と来院3との間で、プラセボ群よりも有意差を示すことはなかった(p=0.72)(表41a)。
PSQIでは、250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群について、来院1対来院3の差異スコアが比較された場合、睡眠の質において、群間で何ら有意差は検出されなかった(p=0.47)(表43)。
一般質問表
一般質問表は、5つの概要カテゴリー(視覚、抑うつ、注意、睡眠、及び顔色)を含み、その各々には、多数の個別項目があった。群内及び群間の解析は、概要カテゴリーの各々について、以下に報告されている。
差異スコアについての群内の比較
250mg/日群は、全視覚(p<0.01)、抑うつ(p<0.01)、注意(p=0.04)、及び睡眠(p<0.01)について、来院1と来院3との間で改善を示した。250mg/日群はまた、顔色の改善に向かう傾向も示した(p=0.09)(表44)。
プラセボ群は、全視覚(p<0.01)、抑うつ(p<0.01)、注意(p<0.01)、睡眠(p<0.01)、及び顔色(p<0.01)について、来院1と来院3との間で改善を示した(表45)。
500mg/日群は、全視覚(p<0.01)、抑うつ(p<0.01)、注意(p=0.01)、睡眠(p<0.01)、及び顔色(p<0.01)について、来院1と来院3との間で改善を示した(表46)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3においては、500mg/日群は、250mg/日群に比較して、抑うつ(p=0.03)及び注意(p=0.04)について、より低いスコアを示した。250mg/日群と500mg/日群との間で、視覚(p=0.24)、睡眠(p=0.05)、及び顔色(p=0.12)について、何ら有意差は明らかではなかった(表47)。
来院3中のプラセボ群と500mg/日群との間で、視覚(p=0.60)、抑うつ(p=0.28)、注意(p=0.58)、睡眠(p=0.57)、及び顔色(p=0.31)について、何ら有意差は検出されなかった(表48)。
来院3においては、250mg/日群とプラセボ群との間で、視覚(p=0.13)、抑うつ(p=0.15)、注意(p=0.11)、睡眠(p=0.24)、及び顔色(p=0.49)のスコアについて、何ら有意差は検出されなかった(表48a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、抑うつ(p=0.02)及び注意(p=0.03)において、群間で有意差があった。事後解析は、来院3において、500mg/日群が、250mg/日群に比較して、抑うつ(p=0.02)及び注意(p=0.04)について、より低いスコアを示したことを示した。また、プラセボ群では、250mg/日群に比較して、注意について、より低いスコアに向かう傾向もあった(p=0.09)(表48a)。
差異スコアについての群間の比較
差異スコアは、来院3における個別スコアから来院1における個別スコアを引算することにより作成した。250mg/日群と500mg/日群との間で、視覚(p=0.38)、抑うつ(p=0.40)、注意(p=0.91)、睡眠(p=0.17)、及び顔色(p=0.23)について、来院1から来院3までの改善に、何ら有意差はなかった(表47)。
プラセボ群と500mg/日群との間では、視覚(p=0.51)、抑うつ(p=0.91)、注意(p=0.94)、睡眠(p=0.79)、及び顔色(p=0.80)について、来院1から来院3までの改善に、何ら有意差はなかった(表48)。
250mg/日群とプラセボ群との間では、視覚(p=0.84)、抑うつ(p=0.48)、注意(p=0.95)、睡眠(p=0.24)、及び顔色(p=0.21)について、来院1から来院3までの改善に、何ら有意差はなかった(表48a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群について、来院1対来院3の差異スコアを全体的に比較した場合、視覚(p=0.33)、抑うつ(p=0.32)、注意(p=0.50)、睡眠(p=0.14)、及び顔色(p=0.16)について、群間で何ら有意差はなかった(表50)。
運動/ライフスタイル質問表
運動/ライフスタイル質問表は、4つの概要カテゴリー(運動、食欲、喫煙、及びアルコール)を含み、その各々は多数の個別項目からなる。概要カテゴリーの各々に関する群内及び群間の解析について以下に報告する。
差異スコアについての群内の比較
250mg/日群は、食欲について、来院1と来院3との間で、差異に向かう傾向を示した(p=0.08)。運動(p=0.29)又は喫煙(p=0.16)においては、来院1から来院3までで、何ら有意な変化はなかった。アルコール使用については、来院1から来院3まで平均スコアが変わらないため、比較は計算できなかった(表51)。
プラセボ群は、食欲について、来院1と来院3との間で、有意差を示した(p<0.01)。運動(p=0.20)又はアルコール使用(p=0.16)においては、来院1から来院3までで、何ら有意な変化はなかった。喫煙については、来院1から来院3まで平均スコアが変わらないため、比較は計算できなかった(表52)。
500mg/日群は、運動について、来院1と来院3との間で、有意差を示した(p<0.01)。また、食欲においては、来院1から来院3までで、変化に向かう傾向もあった(p=0.09)。喫煙とアルコール使用については、来院1から来院3まで平均スコアが変わらないため、比較は計算できなかった(表53)。
来院3における群間の比較
来院3におけるスコアについての群間の比較は、250mg/日群と500mg/日群との間で、食欲について有意差を示した(p=0.04)。250mg/日群と500mg/日群との間で、運動(p=0.83)、喫煙(p=0.35)、又はアルコール消費(p=0.35)について何ら有意差はなかった(表54)。
来院3において、プラセボと500mg/日群との間で、運動(p=0.47)又は食欲(p=0.53)において何ら有意差は見られなかった。来院3においては、喫煙及びアルコール使用については、平均スコアが群全体にわたり同じであることから、比較は計算できなかった(表55)。
来院3においては、250mg/日群とプラセボ群との間で、食欲について有意差を示した(p<0.01)。来院3において、250mg/日群とプラセボ群との間で、運動(p=0.39)及び、喫煙(p=0.35)、及びアルコール使用(p=0.35)について、何ら有意差は見られなかった(表55a)。
3つの群全てが分散分析に含まれる場合、250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群の間で、食欲について有意差があった(p=.01)。事後解析は、250mg/日群が、500mg/日群(p=0.04)及びプラセボ群(p=0.01)に比較して、食欲について有意に高いスコアを有したことを示した。来院3においては、運動(p=0.41)、喫煙(p=0.21)、又はアルコール(p=0.21)について、何ら有意差は検出されなかった(表56)。
差異スコアについての群間の比較
来院1から来院3までのスコアにおいて、250mg/日群と500mg/日群との間で、運動(p=0.27)、食欲(p=0.74)、又は喫煙(p=0.35)について、何ら有意差はなかった。アルコール使用については、来院1から来院3まで差異スコアが変わらないため、比較は計算できなかった(表54)。
来院1から来院3までのスコアにおいて、プラセボ群と500mg/日群との間で、運動(p=0.44)、食欲(p=0.34)、又はアルコール使用(p=0.32)について、何ら有意差はなかった。喫煙については、来院1から来院3まで差異スコアが変わらないため、比較は計算できなかった(表55)。
来院1から来院3までのスコアにおいて、250mg/日群とプラセボ群との間で、運動(p=0.79)、食欲(p=0.11)、喫煙(p=0.35)、又はアルコール使用(p=0.29)について、何ら有意差はなかった(表55a)。
3つの群全てが分散分析に含まれる場合、来院1と来院3との間で、運動(p=0.28)、食欲(p=0.17)、喫煙(p=0.21)、又はアルコール(p=0.18)について、変化に対して何ら有意差は検出されなかった(表57)。
神経心理学的測定
フィンガータップテスト
差異スコアについての群内の比較
250mg/日群は、平均利き手(p<0.01)、及び平均非利き手(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、スコアに有意な上昇を示した(表58)。
プラセボ群については、平均非利き手(p=0.04)について、来院1と来院3との間で、スコアに有意な上昇があった。平均利き手については、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(p=0.19)(表59)。
500mg/日群は、平均利き手(p<0.01)、及び平均非利き手(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、スコアに有意な上昇を示した(表60)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、平均利き手(p=0.75)、又は平均非利き手(p=0.96)について、何ら有意差は見られなかった(表61)。
来院3においては、プラセボと500mg/日群との間で、平均利き手(p=0.68)、又は平均非利き手(p=0.88)について、何ら有意差は見られなかった(表62)。
来院3においては、250mg/日群とプラセボ群との間で、平均利き手(p=0.88)、又は平均非利き手(p=0.85)について、何ら有意差は見られなかった(表62a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、群間で、平均利き手(p=0.45)、又は平均非利き手(p=0.49)について、何ら有意差は検出されなかった(表63)。
差異スコアについての群間の比較
250mg/日群は、500mg/日群に比較して、利き手について、来院1から来院3まで、より大きい上昇に向かう傾向を示した(p=0.08)。250mg/日群と500mg/日群との間で、非利き手について来院1から来院3までのスコアに、何ら有意差はなかった(p=0.78)(表61)。
プラセボと500mg/日群との間で、平均利き手(p=0.16)又は平均非利き手(p=0.64)についての来院1から来院3までのスコアに、何ら有意差はなかった(表62)。
250mg/日群は、プラセボ群に比較して、平均利き手スコアについて、来院1から来院3まで、有意に大きい上昇を示した(p<0.01)。250mg/日群とプラセボ群との間で、非利き手についての来院1から来院3までのスコアに、何ら有意差はなかった(p=0.47)(表62a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群について、来院1対来院3の差異スコアが比較された場合、平均利き手については、群間で有意差が検出された(p<0.01)。事後解析は、250mg/日群が、プラセボ群に比較して、利き手について、来院1から来院3までのスコアにおいて、より大きい差異を示したことを示した。平均非利き手については、来院1から来院3までのスコアにおいて、何ら有意差はなかった(p=0.37)(表64)。
カリフォルニア言語学習検査I及びII(CVLTI&II)
差異スコアについての群内の比較
250mg/日群は、来院1と来院3との間で、CVLTリストAトライアル1(p<0.01)、リストA短期遅延(p=0.01)、及びリストA長期遅延(p=0.04)について、有意な改善を示した。リストAトライアル1−5のスコアにおいて、来院1と来院3との間で上昇に向かう傾向があった(p=0.06)。リストAトライアル5(p=0.10)及びリストB(p=0.12)については、何ら有意な改善は検出されなかった(表65)。
プラセボ群は、リストAトライアル1(p<0.01)、リストAトライアル1−5(p=0.01)、及びリストA長期遅延(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、CVLTで有意な改善を示した。プラセボ群については、リストAトライアル5(p=0.20)、リストB(p=0.46)、又はリストA短期遅延(p=0.12)について、来院1と来院3との間でCVLTに何ら有意な改善がなかった(表66)。
500mg/日群は、リストAトライアル1(p=0.02)、リストAトライアル5(p=0.04)、リストAトライアル1−5(p=0.02)、リストA短期遅延(p=0.03)、及びリストA長期遅延(p=0.01)について、来院1と来院3との間で、CVLTにおいて有意な改善を示した。プラセボ群については、リストBについて、来院1と来院3との間で、CVLTにおいて何ら有意な改善はなかった(p=0.25)(表67)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3(Time 3)においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、リストAトライアル1(p=0.81)、リストAトライアル5(p=0.85)、リストAトライアル1−5(p=0.80)、リストB(p=0.90)、リストA短期遅延(p=0.67)、及びリストA長期遅延(p=0.87)において、CVLTパフォーマンスについて何ら有意差は見られなかった(表68)。
来院3(Time 3)においては、プラセボ群において、500mg/日群に比較して、リストA長期遅延について、より大きい改善に向かう傾向があった(p=0.07)。プラセボ群と500mg/日群との間で、リストAトライアル1(p=0.60)、リストAトライアル5(p=0.41)、リストAトライアル1−5(p=0.21)、リストB(p=0.80)、又はリストA短期遅延(p=0.25)において、CVLTパフォーマンスについて何ら有意差は見られなかった(表69)。
来院3(Time 3)においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、リストAトライアル1(p=0.82)、リストAトライアル5(p=0.60)、リストAトライアル1−5(p=0.35)、リストB(p=0.68)、リストA短期遅延(p=0.51)、及びリストA長期遅延(p=0.15)において、CVLTパフォーマンスについて何ら有意差は見られなかった(表69a)。
プラセボ群、250mg/日群、及び500mg/日群の3つの群全てを含む解析は、リストAトライアル1(p=0.45)、リストAトライアル5(p=0.37)、リストAトライアル1−5(p=0.24)、リストB(p=0.46)、リストA短期遅延(p=0.28)、又はリストA長期遅延(p=0.10)について、何ら有意差を示さなかった(表70)。
差異スコアについての群間の比較
250mg/日と500mg/日との群間では、リストAトライアル1(p=0.33)、リストAトライアル5(p=0.56)、リストAトライアル1−5(p=0.81)、リストB(p=0.20)、リストA短期遅延(p=0.90)、及びリストA長期遅延(p=0.63)について、来院1と来院3との間で、パフォーマンスに何ら有意差はなかった(表68)。
プラセボと500mg/日との群間では、リストAトライアル1(p=0.79)、リストAトライアル5(p=0.50)、リストAトライアル1−5(p=0.91)、リストB(p=0.65)、リストA短期遅延(p=0.69)、及びリストA長期遅延(p=0.71)について、来院1と来院3との間で、パフォーマンスに何ら有意差はなかった(表69)。
250mg/日とプラセボとの群間では、リストAトライアル1(p=0.43)、リストAトライアル5(p=0.87)、リストAトライアル1−5(p=0.72)、リストB(p=0.37)、リストA短期遅延(p=0.59)、及びリストA長期遅延(p=0.40)について、来院1と来院3との間で、パフォーマンスに何ら有意差はなかった(表69a)。
プラセボ群、250mg/日群、及び500mg/日群の3つの群全てを含む解析は、リストAトライアル1(p=0.28)、リストAトライアル5(p=0.38)、リストAトライアル1−5(p=0.47)、リストB(p=0.20)、リストA短期遅延(p=0.42)、又はリストA長期遅延(p=0.35)について、何ら有意差を示さなかった(表71)。
レイ−オステライト複雑図形検査(ROCFT)
差異スコアについての群内比較
250mg/日群は、直後の粗点(p<0.01)、遅延粗点(p<0.01)、及び差異粗点(p=0.03)について、来院1と来院3との間で、有意な改善を示した。模写粗点については、何ら有意な改善は検出されなかった(p=0.38)(表72)。
プラセボ群は、直後粗点(p<0.01)、遅延粗点(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、有意な改善を示した。模写粗点(p=0.35)、又は差異粗点(p=0.27)については、何ら有意な改善は検出されなかった(表73)。
500mg/日群は、直後粗点(p<0.01)、遅延粗点(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、有意な改善を示した。模写粗点(p=0.38)、又は差異粗点(p=0.44)については、何ら有意な改善は検出されなかった(表74)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3(Time 3)においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、模写粗点(p=0.68)、直後粗点(p=0.26)、遅延粗点(p=0.14)、又は差異粗点(p=0.31)についてのROCFTパフォーマンスでは、何ら有意差は見られなかった(表75)。
来院3(Time 3)において、プラセボ群と500mg/日群との間で、模写粗点(p=0.43)、直後粗点(p=0.25)、遅延粗点(p=0.24)、又は差異粗点(p=0.96)についてのROCFTパフォーマンスでは、何ら有意差は見られなかった(表76)。
来院3(Time 3)において、250mg/日群と500mg/日群との間で、模写粗点(p=0.69)、直後粗点(p=0.99)、遅延粗点(p=0.60)、又は差異粗点(p=0.30)についてのROCFTパフォーマンスでは、何ら有意差は見られなかった(表76a)。
プラセボ群、250mg/日群、及び500mg/日群の3つの群全てを含む解析は、模写粗点(p=0.36)、直後粗点(p=0.19)、遅延粗点(p=0.11)、又は差異粗点(p=0.25)についてのROCFTパフォーマンスでは、何ら有意差を示さなかった(表77)。
差異スコアについての群間の比較
250mg/日群と500mg/日群との間で、模写粗点(p=1.00)、直後粗点(p=0.86)、遅延粗点(p=0.26)、又は差異粗点(p=0.26)についてのROCFTパフォーマンスでは、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(表75)。
プラセボ群と500mg/日群との間で、模写粗点(p=0.64)、直後粗点(p=0.92)、遅延粗点(p=0.88)、又は差異粗点(p=0.78)についてのROCFTパフォーマンスでは、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(表76)。
250mg/日群とプラセボ群との間では、模写粗点(p=0.65)、直後粗点(p=0.79)、遅延粗点(p=0.34)、又は差異粗点(p=0.35)についてのROCFTパフォーマンスについて、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(表76a)。
プラセボ群、250mg/日群、及び500mg/日群の3つの群全てを含む解析は、来院1と来院3との間で、模写粗点(p=0.44)、直後粗点(p=0.48)、遅延粗点(p=0.23)、又は差異粗点(p=0.23)についてのROCFTパフォーマンスでは、何ら有意差を示さなかった(表78)。
ストループカラーワードテスト
差異スコアについての群内の比較
ストループでは、250mg/日群は、ワードトライアル(p=0.04)、カラートライアル(p<0.01)、干渉トライアル(p<0.01)、及び干渉トライアルとワードトライアルとの差異(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、有意な改善を示した(表79)。
プラセボ群は、カラートライアル(p<0.01)、干渉トライアル(p<0.01)、及び干渉トライアルとワードトライアルとの差異(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、有意な改善を示した。ワードトライアルについては、改善に向かう傾向があった(p=0.06)(表80)。
プラセボ群は、カラートライアル(p<0.01)、干渉トライアル(p<0.01)、及び干渉トライアルとワードトライアルとの差異(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、有意な改善を示した。ワードトライアルについては、改善に向かう傾向があった(p=0.07)(表81)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、ワードトライアル(p=0.65)、カラートライアル(p=0.69)、干渉トライアル(p=0.68)、及び干渉トライアルとカラートライアルとの差異(p=0.28)についてのストループパフォーマンスにおいて、何ら有意差はなかった(表82)。
来院3において、プラセボ群と500mg/日群との間で、ワードトライアル(p=0.98)、カラートライアル(p=0.46)、干渉トライアル(p=0.56)、及び干渉トライアルとカラートライアルとの差異(p=0.46)についてのストループパフォーマンスにおいて、何ら有意差はなかった(表83)。
来院3において、250mg/日群とプラセボ群との間で、ワードトライアル(p=0.62)、カラートライアル(p=0.72)、干渉トライアル(p=0.84)、及び干渉トライアルとカラートライアルとの差異(p=0.81)についてのストループパフォーマンスにおいて、何ら有意差はなかった(表83a)。
3つの群全てを含む解析は、ワードトライアル(p=0.43)、カラートライアル(p=0.38)、干渉トライアル(p=0.41)、及び干渉トライアルとカラートライアルとの差異(p=0.27)について、来院3の間で、何ら有意差を示さなかった(表84)。
差異スコアについての群間の比較
来院1と来院3との間のストループパフォーマンスにおいて、250mg/日群と500mg/日群との間で、ワードトライアル(p=0.68)、カラートライアル(p=0.25)、干渉トライアル(p=0.53)、及び干渉トライアルとカラートライアルとの差異(p=0.61)について、何ら有意差はなかった(表82)。
来院1と来院3との間のストループパフォーマンスにおいて、プラセボ群と500mg/日群との間で、ワードトライアル(p=0.96)、カラートライアル(p=0.91)、干渉トライアル(p=0.38)、及び干渉トライアルとカラートライアルとの差異(p=0.45)について、何ら有意差はなかった(表83)。
来院1と来院3との間のストループパフォーマンスにおいて、250mg/日群とプラセボ群との間で、ワードトライアル(p=0.63)、カラートライアル(p=0.17)、干渉トライアル(p=0.12)、及び干渉トライアルとカラートライアルとの差異(p=0.21)について、何ら有意差はなかった(表83a)。
3つの群全てを含む解析は、ワードトライアル(p=0.43)、カラートライアル(p=0.17)、干渉トライアル(p=0.16)、及び干渉トライアルとカラートライアルとの差異(p=0.23)について、来院1と来院3との間で、何ら有意差を示さなかった(表85)。
持続パフォーマンステスト(CPT)
差異スコアについての群内の比較
250mg/日群は、反応時間(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、有意差を示した。見逃しエラー数については、差異に向かう傾向が検出された(p=0.08)。お手付きエラーについては、来院1と来院3との間で、何ら変化はなかった(p=0.15)(表86)。
プラセボ群は、お手付きエラー数について、来院1と来院3との間で、有意な改善を示した(p=0.03)。見逃しエラー数(p=0.13)、又は反応時間(p=0.18)については、何ら変化は検出されなかった(表87)。
500mg/日群は、お手付きエラー(p<0.01)、及び反応時間(p<0.01)について、来院1と来院3との間で、有意差を示した。見逃しエラー数については、差異に向かう傾向が検出された(p=0.06)(表88)。
来院3(Time 3)スコアについての群間の比較
来院3においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、見逃しエラー(p=0.89)、お手付きエラー(p=0.45)、又は反応時間(p=0.78)について、何ら有意差はなかった(表89)。
プラセボと500mg/日群との間では、来院3中、見逃しエラー(p=0.55)、お手付きエラー(p=0.87)、又は反応時間(p=0.98)について、何ら有意差はなかった(表90)。
来院3において、250mg/日群とプラセボ群との間で、見逃しエラー(p=0.39)、お手付きエラー(p=0.36)、又は反応時間(p=0.79)について、何ら有意差はなかった(表90a)。
3つの群全てを含む解析は、来院3において、見逃しエラー(p=0.35)、お手付きエラー(p=0.31)、又は反応時間(p=0.48)について、何ら有意な群間の差異を示さなかった(表91)。
差異スコアについての群間の比較
来院1と来院3との間で、見逃しエラー(p=0.93)、お手付きエラー(p=0.10)、又は反応時間(p=0.68)について、250mg/日群と500mg/日群との間で、何ら有意差はなかった(表89)。
プラセボ群と500mg/日群との間で、見逃しエラー(p=0.67)、お手付きエラー(p=0.35)、又は反応時間(p=0.18)について、来院1と来院3との間で、何ら有意差はなかった(表90)。
来院1と来院3との間で、見逃しエラー(p=0.75)、お手付きエラー(p=0.49)、又は反応時間(p=0.12)について、250mg/日群とプラセボ群との間で、何ら有意差はなかった(表90a)。
解析が3つの群全てを含んで行われた場合、見逃しエラー(p=0.46)、お手付きエラー(p=0.13)、又は反応時間(p=0.12)について、来院1と来院3との間で、差異スコアにおいて何ら有意差は検出されなかった(表92)。
Ruff 2&7テスト
差異スコアについての群内の比較
250mg/日群は、来院1と来院3との間で、全速度スコア(p<0.01)及び全正確さスコア(p<0.01)について有意差を示した。速度差異スコア(p=0.43)、正確さ差異スコア(p=0.26)、又は全差異スコア(p=0.40)については、何ら有意差は検出されなかった(表93)。
プラセボ群は、来院1と来院3との間で、全速度スコア(p<0.01)、全正確さスコア(p<0.01)、及び全差異スコア(p<0.01)について有意差を示した。速度差異スコア(p=0.26)又は正確さ差異スコア(p=0.30)については、何ら有意差は検出されなかった(表94)。
500mg/日群は、来院1と来院3との間で、全速度スコア(p<0.01)、全正確さスコア(p<0.01)、速度差異スコア(p=0.05)、及び正確さ差異スコア(p=0.01)について有意差を示した。全差異スコア(p=0.22)については、何ら有意差は検出されなかった(表95)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3(Time 3)においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、全速度スコア(p=0.72)、全正確さスコア(p=0.10)、速度差異スコア(p=0.38)、正確さ差異スコア(p=0.14)、又は全差異スコア(p=0.37)について、何ら有意差はなかった(表96)。
来院3(Time 3)においては、プラセボ群と500mg/日群との間で、全差異スコア(p=0.04)について有意差があり、かつ正確さ差異スコア(p=0.09)においては、差異に向かう傾向があった。プラセボと500mg/日群との間で、全速度スコア(p=0.23)、全正確さスコア(p=0.60)、又は速度差異スコア(p=0.32)について、何ら有意差はなかった(表97)。
来院3(Time 3)においては、250mg/日群とプラセボ群との間で、全速度スコア(p=0.13)、全正確さスコア(p=0.30)、速度差異スコア(p=0.87)、正確さ差異スコア(p=0.81)、又は全差異スコア(p=0.15)について、何ら有意差はなかった(表97a)。
3つの群全てを含む解析は、250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群の間で、全差異スコアについて、有意な差異に向かう傾向を示した(p=0.06)。事後解析は、プラセボと500mg/日群との間で、差異に向かう傾向を示した(p=0.05)。全速度スコア(p=0.14)、全正確さスコア(p=0.14)、速度差異スコア(p=0.26)、又は正確さ差異スコア(p=0.12)について、群間で何ら有意差は見られなかった(表98)。
差異スコアについての群間の比較
250mg/日群と500mg/日群との間で、全速度スコア(p=0.84)、全正確さスコア(p=0.51)、速度差異スコア(p=0.26)、又は正確さ差異スコア(p=0.19)、又は全差異スコア(p=0.61)について、来院1と来院3との間で、スコアに何ら有意差はなかった(表96)。
来院1と来院3との間で、プラセボ群と500mg/日群との間に、全差異スコア(p=0.02)について有意差があり、かつ全速度スコアにおいて、差異に向かう傾向があった(p=0.05)。プラセボと500mg/日群との間で、全正確さスコア(p=0.89)、速度差異スコア(p=0.13)、又は正確さ差異スコア(p=0.19)について、何ら有意差はなかった(表97)。
250mg/日群とプラセボ群との間では、来院1と来院3との間で、全差異スコア(p=0.02)について有意差があり、かつ全速度スコアにおいて、差異に向かう傾向があった(p=0.05)。250mg/日群とプラセボとの間では、全正確さスコア(p=0.42)、速度差異スコア(p=0.52)、又は正確さ差異スコア(p=0.96)について、何ら有意差はなかった(表97a)。
来院1から来院3までのスコアにおける差異についての、3つの群間の差異の比較は、全差異スコアについて群間で有意差を示し(p=0.01)、かつ全速度スコアにおいて、差異に向かう傾向があった(p=0.05)。事後解析は、プラセボと500mg/日群との間で、全差異スコアにおける有意差(p=0.01)と、並びにプラセボと500mg/日群との間(p=0.06)、及び250mg/日群とプラセボとの間(p=0.08)で、全速度スコアにおける差異に向かう傾向とを示した。全正確さスコア(p=0.36)、速度差異スコア(p=0.31)、又は正確さ差異スコア(p=0.16)については、3つの群間で何ら差異はなかった(表99)。
ウィスコンシンカード分類課題(WCST)
来院3(Time 3)における群間の比較
250mg/日群と500mg/日群との間で、来院3中のWCSTパフォーマンスにおいて、全使用カード(p=0.81)、達成カテゴリー数(p=0.39)、全エラー数(p=0.87)、全保続エラー数(p=0.68)、カテゴリーに入るトライアル数(p=0.68)、又はカテゴリーを完了するためのトライアル数(p=0.84)について、何ら有意差はなかった(表100)。
来院時に、500mg/日群においては、プラセボ群に比較して、全エラーに増加に向かう傾向があった(p=0.08)。プラセボ群と500mg/日群との間で、来院3中の全使用カード(p=0.42)、達成カテゴリー数(p=0.39)、全保続エラー数(p=0.25)、カテゴリーに入るトライアル数(p=0.18)、及びカテゴリーを完了するためのトライアル数(p=0.72)について、何ら有意差はなかった(表101)。
250mg/日群とプラセボ群との間で、来院3中のWCSTパフォーマンスにおいて、全使用カード(p=0.30)、達成カテゴリー数(p=0.16)、全エラー数(p=0.14)、全保続エラー数(p=0.44)、カテゴリーに入るトライアル数(p=0.25)、又はカテゴリーを完了するためのトライアル数(p=0.88)について、何ら有意差はなかった(表101a)。
プラセボ群、250mg/日群、及び500mg/日群の間で、来院3中のWCSTにおいて、全使用カード数(p=0.28)、達成カテゴリー数(p=0.14)、全エラー数(p=0.13)、全保続エラー数(p=0.26)、カテゴリーに入るトライアル数(p=0.22)、又はカテゴリーを完了するためのトライアル数(p=0.47)について、何ら有意差は検出されなかった(表102)。
トレイルメイキングテスト
差異スコアについての群内の比較
トレイルメイキングテストでは、250mg/日群は、テストA(p=0.03)及びテストB(p<0.01)のパフォーマンス時間、並びにB−Aテスト差異(p<0.01)において、来院1と来院3との間で、スコアに有意な改善を示した(表104)。
プラセボ群は、テストA(p<0.01)及びテストB(p<0.01)のパフォーマンス時間、並びにB−Aテスト差異(p=0.03)において、来院1と来院3との間で、スコアに有意な改善を示した(表105)。
来院1と来院3との間で、500mg/日群は、テストA(p<0.01)及びテストB(p=0.03)のパフォーマンス時間において、スコアに有意な改善を示した。B−Aテスト差異においては、500mg/日群について、来院1と来院3との間で有意な改善はなかった(p=0.25)(表106)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3中、250mg/日群と500mg/日群との間で、テストA(p=0.93)及びテストB(p=0.15)のトレイルメイキングパフォーマンス時間、並びにB−Aテスト差異(p=0.14)において、何ら有意差はなかった(表107)。
プラセボ群と500mg/日群との間では、来院3中のテストA(p=0.48)及びテストB(p=0.20)のパフォーマンス時間、並びにB−Aテスト差異(p=0.26)について、何ら有意差はなかった(表108)。
来院3中、250mg/日群とプラセボ群との間で、テストA(p=0.48)及びテストB(p=0.98)のトレイルメイキングパフォーマンス時間、並びにB−Aテスト差異(p=0.69)において、何ら有意差はなかった(表108a)。
来院3における3つの群全てを含む解析は、テストA(p=0.37)及びテストB(p=0.10)のパフォーマンス時間、並びにB−Aテスト差異(p=0.11)において、群間で有意差を示した(表109)。
差異スコアについての群間の比較
来院1と来院3との間のパフォーマンス時間の差異においては、250mg/日群と500mg/日群との間で、B−Aテスト差異スコアにおいて、差異に向かう傾向があった(p=0.08)。250mg/日群と500mg/日群との間で、テストA(p=0.16)又はテストB(p=0.17)のパフォーマンス時間差異に、何ら有意差はなかった(表107)。
来院1と来院3との間のパフォーマンス時間の差異において、プラセボ群と500mg/日群との間で、テストA(p=0.90)、テストB(p=0.51)のパフォーマンス時間差異、又はB−Aテスト差異スコア(p=0.57)において、何ら有意差はなかった(表108)。
来院1と来院3との間のパフォーマンス時間の差異においては、250mg/日群とプラセボ群との間で、テストA(p=0.16)、テストB(p=0.35)のパフォーマンス時間差異、又はB−Aテスト差異スコア(p=0.14)において、何ら有意差はなかった(表108a)。
プラセボ群、250mg/日群、及び500mg/日群の間で、B−Aテスト差異スコア(p=0.06)について、来院1と来院3との間で、改善に向かうポジティブな傾向があった。事後解析は、250mg/日群と500mg/日群との間で、差異に向かう傾向を示した(p=0.06)。プラセボ群、250mg/日群、及び500mg/日群の間で、テストA(p=0.12)又はテストB(p=0.15)差異スコアについて、来院1と来院3との間で、何ら有意差は検出されなかった(表110)。
有害事象
副作用尺度のモニタリング(MOSES)
差異スコアについての群内の比較
MOSESでは、250mg/日群について、来院2と来院3との間で、何ら有意差はなかった(p=0.34)(表111)。
MOSESでは、プラセボ群について、来院2と来院3との間で、何ら有意差はなかった(p=0.42)(表112)。
MOSESでは、500mg/日群について、来院2と来院3との間で、有意差に向かう傾向を示した(p=0.07)(表113)。
来院3(Time 3)における群間の比較
来院3において、250mg/日群と500mg/日群との間で、MOSESについて何ら有意差は明らかではなかった(p=0.11)(表114)。
プラセボ群と500mg/日群との間では、来院3中のMOSESについて、何ら有意差は検出されなかった(p=0.85)(表115)。
来院3において、250mg/日群とプラセボ群との間で、MOSESについて、何ら有意差は明らかではなかった(p=0.21)(表115a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日群が全体解析に含まれる場合、群間で、MOSESについて、何ら有意差は検出されなかった(p=0.23)(表116)。
差異スコアについての群間の比較
MOSESでは、来院1から来院3まで、250mg/日群と500mg/日群との間で、何ら有意差はなかった(p=0.64)(表114)。
プラセボ群と500mg/日群との間では、来院1から来院3まで、何ら有意差はなかった(p=0.30)(表115)。
MOSESでは、250mg/日群とプラセボ群との間で、来院1から来院3まで、何ら有意差はなかった(p=0.70)(表115a)。
250mg/日、プラセボ、及び500mg/日の群について、MOSESでは、群差異スコア間に、何ら有意差はなかった(p=0.66)(表117)。

Claims (10)

  1. 有効量のシチジン−5’−ジホスホコリン(以降シチコリンと称される)又はその塩を含有する、健康なヒト被験者の運動機能改善剤であって、
    前記運動機能が、複雑かつ正確な運動を実行すること、又は被験者の手若しくは指を使うことにより精密作業を実行すること、を含む、運動機能改善剤
  2. シチコリンの有効量が、1日当たり5mg以上及び4.0g以下である、請求項1に記載の運動機能改善剤。
  3. シチコリンの有効量が、1日当たり100mg以上及び1.0g以下である、請求項1に記載の運動機能改善剤。
  4. シチコリンの有効量が、1日当たり250mg以上及び500mg以下である、請求項1に記載の運動機能改善剤。
  5. シチコリンの有効量が、1日当たり250mgである、請求項1に記載の運動機能改善剤。
  6. シチコリンの有効量が、1日当たり500mg以下である、請求項1に記載の運動機能改善剤。
  7. 少なくとも1日、及び最大1年間にわたり投与される、請求項1に記載の運動機能改善剤。
  8. 少なくとも1日、及び最大4週間にわたり投与される、請求項1に記載の運動機能改善剤。
  9. 前記シチコリン又はその塩が、1日当たり5mg以上及び4.0g以下の量で、単独投与される、請求項1に記載の運動機能改善剤。
  10. 健康なヒト被験者への投与が経口投与によって行われる、請求項1に記載の運動機能改善剤。
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