JP6582658B2 - 地熱採取方法および地熱採取システム - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気タービン式発電装置に備えたタービンを回転させて発電する際に用いる作動媒体に、地熱資源から熱量を伝導するための地熱採取方法および地熱採取システムに関する。
従来より、地熱流体そのものを取出すことなく、熱交換装置を用いて水等の液体と地熱資源との間で熱交換を行い、発電に適した温度となった液体を利用してタービンを回転させて発電する、地熱発電装置が知られている。
例えば、引用文献1には、底部を閉塞した外管と、底部を開口した内管とよりなる二重管よりなり、該二重管の底部が地熱資源の高温度帯域中に達するよう地中に設置された熱交換装置が開示されている。そして、この熱交換装置の外管内に液体を供給すると、地熱資源との間で熱交換が行われて液体が熱水・蒸気となり、内管を上昇して地熱発電装置に供給され、タービンを回転して発電する。
特開2014−227962号公報
しかし、引用文献1のような熱交換装置より得られる熱水・蒸気は、その温度が、取出し作業開始直後は高温であるものの、数か月にわたって徐々に低下する、非定常状態の期間を経て、取り出し作業を連続しても大きな温度低下を生じることのない、定常状態となる。そして、このような温度が非定常状態の期間に取出された熱水・蒸気は、タービンにて安定した発電を行うには適さないことが知られている。このため、非定常状態の期間に取出された熱水・蒸気は、定常状態より温度が高温であるにも関わらず、地熱発電に有効に利用されていない。
また、地熱発電装置を建設する際には、事前に調査井や観測井とともに熱交換装置を建設し、熱水・蒸気の取出しを行って定常状態を推定できるまでモニタリングする。そして、このモニタリング結果と調査井や観測井の調査結果と
を併せて、熱交換装置より得られる熱水・蒸気の定常状態を推定し、これに基づいて地熱発電装置の定格出力を決定する。このため、地熱発電装置の定格出力は、地熱資源の能力に依存して決定せざるを得ない。
さらに、定常状態にあっても熱交換装置を長期間にわたって使用すると、熱交換装置に接触する地熱資源の温度が徐々に低下するのに伴って、液体に伝導される熱量も低下する。このため、熱交換後に得られる熱水・蒸気の温度が低下するだけでなく、これら熱水・蒸気を利用した地熱発電装置の出力も低下し、定格出力の見直しが必要となる。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、地熱資源との熱交換により熱量を伝導された作動媒体のうち、温度が定常状態となるまでの非定常状態の期間に取出された作動媒体を、蒸気タービン式発電装置に備えたタービンにて発電可能な温度であって、かつ一定の温度域に保持できるよう調整し、地熱資源を無駄なく発電に利用することの可能な、地熱採取方法および地熱採取システムを提供することである。
かかる目的を達成するため、本発明の地熱採取方法は、蒸気タービン式発電装置に備えたタービンへ作動媒体を供給する作動媒体混合槽に、前記作動媒体と地熱資源との間で熱交換を行う複数の熱交換装置のうち、少なくとも2基の熱交換装置各々から、前記作動媒体の取出し作業の開始直後から温度が定常状態となるまでの過渡期である非定常状態の期間に取出した、温度が異なる前記作動媒体を供給しつつ混合して該作動媒体の温度を発電に適した温度に調整し、前記作動媒体混合槽内の作動媒体の温度が、あらかじめ設定した下限温度まで低下した場合、最も温度の低い作動媒体が取出された熱交換装置を休止させ、前記複数の熱交換装置のうち、休止中の熱交換装置のいずれか1つから、作動媒体の取出しを開始する工程を繰り返すことを特徴とする。
上記の地熱採取方法によれば、温度が異なる前記作動媒体を複数混合することで、混合した作動媒体を発電に適した温度に調整でき、また、温度が低下した場合には、最も温度の低い作動媒体の取出しを休止し、他の休止中の熱交換装置から新たに作動媒体の取出しを開始することで、混合した作動媒体を一定の温度域に調整できる。これにより、定常状態より高い温度を有する非定常状態の期間に取出した作動媒体を、地熱発電に有効利用することが可能となる。
また、少なくとも2基の熱交換装置各々から取出された作動媒体は、一旦作動媒体混合槽に供給され、作動媒体混合槽にて発電に適した温度であって、かつ一定の温度域に保持できるよう調整されるから、作動媒体混合槽を介して一定流量かつ一定の温度域の作動媒体をタービンに供給でき、長期にわたって安定した発電を行うことが可能となる。
さらに、作動媒体混合槽内の作動媒体の下限温度を適宜変更することで、タービンに供給する作動媒体の温度を自在に変更できるため、地熱資源の能力に依存することなく、地熱発電装置の定格出力を決定することが可能となる。
上記の地熱採取方法は、前記温度が異なる作動媒体は、前記熱交換装置ごとに時間差を設けて取出しを開始することにより前記作動媒体混合槽に供給され、前記休止中の熱交換装置のいずれか1つには、休止期間が最も長い熱交換装置が選択されることを特徴とする。
上記の地熱採取方法によれば、熱交換装置ごとで作動媒体の取出し開始時刻に時間差を設けることにより、休止期間の開始時刻も熱交換装置ごとで時間差を生じる。これにより、作動媒体の取出しを開始する際には、複数の熱交換装置のうち最も休止期間が長い熱交換装置を常に選択することで、熱交換装置各々から作動媒体を取出す工程を、半永久的に繰り返すことが可能となる。
したがって、一定流量かつ一定の温度域の作動媒体を、永続的にタービンに供給することができ、従来技術のような、経年使用により作動媒体の温度や流量に起因して、地熱発電装置の定格出力を下降修正する事態が生じることなく、長期にわたって安定した電力を供給することが可能となる。
本発明の地熱採取システムは、蒸気タービン式発電装置に備えたタービンに供給する作動媒体と地熱資源との間で熱交換を行う熱交換部を備える複数の熱交換装置と、該熱交換装置各々から取出した作動媒体を混合するとともに、該混合した作動媒体を前記タービンに供給するための作動媒体混合槽と、該作動媒体混合槽と前記熱交換装置各々とを連通する供給配管に備えられる複数の取出バルブと、前記タービンを回転させた後の作動媒体を、前記複数の熱交換装置に分配するための作動媒体分配槽と、前記複数の熱交換装置各々における前記作動媒体の取出口および前記作動媒体混合槽に設置される温度センサと、前記作動媒体混合槽内に設置した前記温度センサを常時モニタリングし、前記作動媒体混合槽内の作動媒体の温度が、あらかじめ設定した下限温度まで低下したことを検知すると、最も温度の低い作動媒体が取出された熱交換装置と連通する、前記供給配管に備えられる前記取出バルブを閉状態とするとともに、休止中の前記熱交換装置のいずれか1つと連通する、前記供給配管に備えられる前記取出バルブを開状態とする、作動媒体制御設備と、を備えることを特徴とする
上記の地熱採取システムによれば、簡略な装置にて、これまで利用できなかった、熱交換装置から温度が定常状態となるまでの非定常状態の期間に取出された作動媒体を、タービンに供給することの可能な作動媒体とすることが可能となる。
本発明によれば、温度が異なる前記作動媒体を複数混合することで、タービンによる発電に適した温度であって、かつ一定の温度域に保持できるよう調整できるため、熱交換装置から温度が定常状態となるまでの非定常状態の期間に取出された作動媒体を、無駄なく発電に有効利用することが可能となる。
地熱採取システムの概略を示す図である。 熱交換装置内を移動する作動媒体の温度変化を示す図である。 熱交換装置から連続して作動媒体を取出した場合の、作動媒体取出口における作動媒体の温度推移を示す図である。 地熱採取方法を実施した場合の、熱交換装置から取出される作動媒体の温度と作動媒体混合槽内の作動媒体の温度の推移を示す図である。 地熱資源の温度分布を示す図である。 熱交換装置から連続して作動媒体を取出した場合の、地熱資源の温度境界線の変化を示す図である。
以下に、本発明の地熱採取方法、およびこれに用いる地熱採取システムを、図1〜図6を用いて説明する。
地熱採取方法に用いる地熱採取システム1は、図1で示すように、蒸気タービン式発電装置2とともに地熱発電設備100を構成するもので、地熱資源4との間で熱交換を行った作動媒体3を、蒸気タービン式地熱発電装置2に供給する。
なお、蒸気タービン式発電装置2は、少なくとも気水分離器21、タービン22、発電機23、復水器24、循環水タンク25及びポンプを備えており、地熱流体にて発電する際に広く採用されているフラッシュ式の発電装置と同様の設備である。また、地熱発電設備100に用いる作動媒体3は、蒸気となってタービン22を回転することができる流体であれば、水、アンモニア水、ペンタン等いずれを採用してもよい。
地熱採取システム1は、複数の熱交換装置5、作動媒体混合槽6、および作動媒体分配槽7を備えており、熱交換装置5は、外周面が地山と接するように鉛直状で地中に埋設される外管51と、外管51の内方で同心に配置される内管52と、を備え、両者ともに耐高温腐食性の鋼管よりなる。
外管51は、下端近傍が地熱資源4の高温度帯域に達するまで挿入され、底部が閉塞されるとともに、外周面には地表部から深度100m程度まで断熱部材511が設置される。また、外管51の上端部には、作動媒体3を作動媒体分配槽7から流入させるための作動媒体入口8が設けられ、外管51と内管52との間には、作動媒体流入路81が形成される。
一方、内管52は、下端が外管51の底部近傍まで達する長さを有し、底部521が開口され、その内周面には図示しない断熱構造を有する。また、内管52の上端部には、作動媒体3を作動媒体混合槽6に供給するための作動媒体取出口9が設けられ、内管52内には作動媒体供給路91が形成される。
そして、外管51と内管52との間に位置する作動媒体流入路81と、内管52内に位置する作動媒体供給路91は、内管52における底部521の開口を介して連通される。
また、熱交換装置5各々の作動媒体入口8と作動媒体分配槽7とは、流入配管10にて連通されており、流入配管10には熱交換装置5各々と作動媒体分配槽7との間に、それぞれ流入バルブ101が設置されている。したがって、流入バルブ101の開閉を制御することにより、作動媒体分配槽7に貯留されている作動媒体3を、複数の熱交換装置5のうち1つもしくは複数に、適宜選択して流入させることが可能な構成となっている。なお、本実施の形態では、流入バルブ101に電磁バルブを採用しているが、いずれのバルブを用いてもよい。
同様に、熱交換装置5各々の作動媒体取出口9と作動媒体混合槽6とは、供給配管11にて連通されており、供給配管11には熱交換装置5各々と作動媒体混合槽6との間に、それぞれ取出バルブ111が設置されている。したがって、取出バルブ111の開閉を制御することにより、作動媒体混合槽6に対して作動媒体3を、複数の熱交換装置5のうち1つもしくは複数から適宜選択して取出し、供給することが可能な構成となっている。なお、本実施の形態では、取出バルブ111に電磁バルブを採用しているが、いずれのバルブを用いてもよい。
したがって、作動媒体分配槽7から熱交換装置5へ作動媒体入口8を介して作動媒体3が流入すると、作動媒体3は、外管51を挟んで地熱資源4との間で熱交換を行いながら作動媒体流入路81を流下し、外管51の底部に到達する。この熱交換により、地熱資源4から熱量が伝導され、蒸気と熱水が混合した状態となった作動媒体3は、内管52の底部521から作動媒体供給路91を上昇し、作動媒体取出口9を介して作動媒体混合槽6に供給される。
以下に、地熱採取システム1にて地熱資源との間で熱交換された作動媒体3における温度変化の一例を、図2に示す。
なお、地熱採取システム1には、熱交換装置5における作動媒体取出口9の近傍と作動媒体混合槽6の内方に、図示しない温度センサが設置されており、各々の位置にて作動媒体3の温度を確認できる構成となっている。
また、熱交換装置5における外管51の下端部は、図1で示すように、地熱資源4の高温度帯域の中でも250℃を超える深部に挿入されている。さらに、作動媒体分配槽7から作動媒体入口8を介して作動媒体流入路81に流入する作動媒体3の温度は、約100℃に設定されている。
作動媒体分配槽7から作動媒体入口8より流入した作動媒体3は、図2で示すように、外管51に設置された断熱部材511によりその温度が保持されたまま、深度約100mまで作動媒体流入路81を流下する。そして、断熱部材511がなくなった以降から地熱資源4との熱交換を行い、外管51の下端部近傍で約200℃に達する。内管52の内周面に図示しない断熱部材が設置されることから、作動媒体3は約200℃を保持しつつ、作動媒体供給路91を上昇して作動媒体取出口9に達する。
しかし、図3で示すように、取出し作業の開始直後に作動媒体取出口9の温度センサで検出される作動媒体3の温度は、約200℃と高温であるものの、取出し作業を連続して行うにつれて徐々に低下する。そして、数か月後に温度低下が停滞し、作動媒体取出口9より取出される作動媒体3の温度は、約150℃で定常状態となる。地熱採取方法は、このような温度が定常状態となるまでの過渡期である非定常状態の期間中に取出された作動媒体3を、発電に適した温度であって、かつ一定の温度域に保持できるよう調整し、蒸気タービン式発電装置2に備えたタービン22に供給可能な状態とする方法である。
以降、熱交換装置5より取出される作動媒体3はいずれも、温度が定常状態となるまでの過渡期である非定常状態の期間中に取出されたものである。
以下に、熱交換装置5から取出される作動媒体3の温度、および作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度、両者の推移を示した図4のグラフを参照しながら、地熱発電システム1を用いた地熱採取方法を、説明する。
<地熱採取方法:準備段階>
蒸気タービン式発電装置2の出力規模を計画し、定格出力を設定する。次に、定格出力に対応した発電量を得るべく蒸気タービン式発電装置2に備えたタービン22を回転させるために必要な作動媒体3の目標温度Tを算定するとともに、目標温度を含む許容可能な温度域を算定し、作動媒体3の上限温度T1および下限温度T2を決定する。そして、作動媒体3の目標温度T、地熱資源4の温度、蒸気タービン式発電装置2に供給する作動媒体3の流量、熱交換装置5一基あたりにおける作動媒体3の取出し可能量等を考慮し、地熱採取システム1に備える熱交換装置5の数量を決定する。
本実施の形態では、一事例として、地熱採取システム1に備える熱交換装置5の数量を6基とし、作動媒体3の目標温度Tを170℃、許容可能な温度域として上限温度T1を175℃、下限温度T2を165℃に設定した。また、6基の熱交換装置は、いずれも熱交換による作動媒体3の温度変化が同様となるものを採用することとした。なお、地熱資源4は、作動媒体3との熱交換により放熱して熱交換装置5の周囲で温度が徐々に低下することから、この影響を隣接する熱交換装置5から受けない程度に間隔を設けて6基の熱交換装置5各々を配置している。
<地熱採取方法:前処理段階>
図1および図4で示すように、6基の熱交換装置5のうち、任意に選択した第1の熱交換装置5aの取出バルブ111を開状態にして作動媒体3を取出し、作動媒体取出口9に設置した温度センサをモニタリングしつつ、作動媒体混合槽6に供給する。
作動媒体3が上限温度T1まで低下した時点P1で、残り5基の熱交換装置5のうち、任意に選択した第2の熱交換装置5bの取出バルブ111を開状態にして作動媒体3を取出し、作動媒体混合槽6に供給する。このとき、図4で示すように、第1の熱交換装置5aと第2の熱交換装置5bの間で作動媒体3の取出し開始時刻に時間差が生じているため、同時刻において、第1の熱交換装置5aと比較して第2の熱交換装置5bより取出す作動媒体3は、その温度が高い状態となっている。
そして、作動媒体取出口9に設置した温度センサおよび作動媒体混合槽6内の温度センサをモニタリングしつつ、第1の熱交換装置5aおよび第2の熱交換装置5b各々の作動媒体3を、作動媒体混合槽6内へ適宜流量調整を行いながら連続して供給し、両者を混合する。こうすると、作動媒体混合槽6内で作動媒体3の温度が調整され、図4で示すように、徐々に安定して第1の熱交換装置5aと第2の熱交換装置5b各々の作動媒体3の温度を平均した温度となり、その温度は徐々に低下する。
作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度が上限温度T1まで低下した時点P2で、作動媒体混合槽6内の作動媒体3は、蒸気タービン式発電装置2に備えたタービン22に供給可能な温度域に入る。そこで、作動媒体混合槽6内の作動媒体3を、蒸気タービン式発電装置2へ供給する動作を開始する。このまま、熱交換装置5より取出した作動媒体3を作動媒体混合槽6に供給する工程と、作動媒体混合槽6内の作動媒体3を蒸気タービン式発電装置2への供給する動作を継続する。
作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度が下限温度T2まで低下した時点P3で、残り4基の熱交換装置5のうち、任意に選択した第3の熱交換装置5cの取出バルブ111を開状態にして作動媒体3を取出し、作動媒体混合槽6に供給する。このとき、第3の熱交換装置5cの作動媒体3は、約200℃と高温なため、流量を急激に増やすと、作動媒体混合槽6内の温度が上限温度T1を超える恐れが生じる。したがって、作動媒体混合槽6内の温度をモニタリングし、上限温度T1を超えることがないよう第3の熱交換装置5cの作動媒体3の流量を調整しつつ、第1の熱交換装置5a、第2の熱交換装置5b、第3の熱交換装置5c各々の作動媒体3を作動媒体混合槽6内へ供給する。
<地熱採取方法:繰り返し段階>
作動媒体混合槽6内の作動媒体3は、温度が徐々に安定して第1の熱交換装置5a、第2の熱交換装置5b、第3の熱交換装置5cの作動媒体3を平均した温度となる。その後、徐々に温度が低下し、下限温度T2まで低下した時点P4で、最も温度が低い作動媒体4が取出された第1の熱交換装置5aの取出バルブ111を閉状態にして作動媒体4の取出しを停止し、第1の熱交換装置5aを休止させる。なお、下限温度T2に達しない場合であっても、最も温度が低い作動媒体4の温度が定常状態の温度まで低下している際には、第1の熱交換装置5aを休止させる。
すると、作動媒体混合槽6内への作動媒体3の供給は、第2の熱交換装置5bおよび第3の熱交換装置5cの2基によるものとなるが、共に休止直前の第1の熱交換装置5aから取出した作動媒体4より温度が高いため、作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度が一時的に上昇し、その後徐々に下降を始める。温度が下限温度T2まで低下した時点P5で、残り3基の熱交換装置5のうち、任意に選択した第4の熱交換装置5dの取出バルブ111を開状態にして作動媒体3を取出し、作動媒体混合槽6に供給する。これにより、作動媒体混合槽6への作動媒体3の供給は、再び3基によるものとなる。
以降、作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度が下限温度T2まで低下した時点で、最も温度が低い作動媒体3の取出しを停止し、作動媒体3の取出しを停止した熱交換装置5を休止させる。そして、作動媒体3の取出しを行っていない熱交換装置5から、新たな作動媒体3の取出しを行う。このとき、作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度が上限温度T1を上回ることがないよう、作動媒体混合槽6内の温度センサをモニタリングしつつ新たな作動媒体3の流量を調整する。
以上の工程を繰り返すことで、少なくとも2基の熱交換装置5各々から取出された温度が異なる作動媒体3を、作動媒体混合槽6へ継続的に供給し、発電に適した温度であって、かつ一定の温度域内に常時収まるよう調整保持することが可能となる。
また、本実施の形態では、複数の熱交換装置5各々から時間差を設けて作動媒体3を取出すことで、温度の異なる作業媒体3を得ているため、熱交換装置5各々における休止期間の開始時刻も、同様の時間差を有している。
そして、地熱資源4は常時、図5で示すような同一の深度でほぼ均一の温度を示すが、外管51の近傍では、連続的に作動媒体3への放熱を続けていることから次第に温度が低下して、温度境界線が図6で示すような外管51に向かって徐々に下降する曲線を描くようになる。しかし、地熱資源4の温度境界線は、作動媒体3との熱交換が終了し地熱資源4の放熱が停止すると、放熱を行っていた時間とほぼ同じ時間の休止期間を経て、放熱前の図5の状態に回復することが知られている。
よって、作動媒体4の取出しを停止した熱交換装置5の休止期間に、少なくとも作動媒体3の取出しを開始してから停止に至るまでの時間と同じ期間を確保する。例えば、図4で示すように、作動媒体混合槽6内の作動媒体3が下限温度T2まで低下した時点P4のとき、第1の熱交換装置5aは休止を開始しており、約1700時間にわたり放熱していた。したがって、第1の熱交換装置5aを、少なくとも約1700時間程度休止させて、放熱前の状態に回復させる。
これにより、作動媒体3の取出しを開始する際には、複数の熱交換装置5のうち、少なくとも作動媒体3の取出しを開始してから停止に至るまでの時間と同じ期間の休止期間を経ているものであって、最も休止期間が長い熱交換装置5を選択することで、作動媒体3を取出す工程を、6基の熱交換装置5から順番にかつ半永久的に実施することができる。
地熱採取方法によれば、一定流量かつ一定の温度域が保持された作動媒体3が、作動媒体混合槽6から蒸気タービン式発電装置2へ連続的に供給されるため、長期にわたって安定した発電を行うことが可能となる。
また、温度が異なる作動媒体3を適宜組み合わせ、蒸気タービン式発電装置2に備えたタービン22に供給する作動媒体3の温度を、所望の目標温度および温度域に自在に変更することができる。これにより、地熱資源の能力に依存することなく、蒸気タービン式地熱発電装置2の定格出力を決定することが可能となる。
さらに、組み合わせた温度が異なる作動媒体3のうち、最も作動媒体3の温度が低下している熱交換装置5を休止させ、他の熱交換装置5から高温の非定常上状態の作動媒体3を取出すことにより、混合した作動媒体3を所望の一定の温度域に調整保持することが可能となる。
また、一定流量かつ一定の温度域を保持した作動媒体3を、永続的に蒸気タービン式発電装置2に供給することができ、従来技術のような、経年使用により、作動媒体3の温度や流量に起因して、蒸気タービン式地熱発電装置2の定格出力を下降修正する事態が生じることなく、長期にわたって安定した電力を供給することが可能となる。
上述する地熱採取方法にて、作動媒体混合槽6に供給された作動媒体3は、図1で示すように蒸気タービン式発電装置2に供給されるが、蒸気タービン式発電装置2では、作動媒体3が気水分離器21を通過することにより蒸気と熱水に分離された後、蒸気のみがタービン22に送られて発電機23を回して発電する。なお、熱水は、復水器24に供給される。一方、タービン22を回した作動媒体3は復水器24に供給され、気水分離器21にて分離された作動媒体3の熱水とともに、冷却水により凝縮されて液体となり、循環水タンク25に送られた後、ポンプ圧送により作動媒体分配槽7に供給される。
そして、流入配管10における取出バルブ111が開状態となっている熱交換装置5との間に位置する流入バルブ101を開状態とし、作動媒体分配槽7に供給された作動媒体3を、作動媒体3の取出しが行われている熱交換装置5の外管51に、作動媒体入口8を介して流入させる。こうして地熱発電設備100は、熱交換装置1と蒸気タービン式地熱発電設備2との間で作動媒体3を循環させながら、発電する。
ところで、本実施の形態では、地熱発電設備100に作動媒体制御設備12を搭載し、上記の地熱交換方法を自動制御している。
作動媒体制御設備12は、図1で示すように、情報処理装置121、入力装置122および出力装置123を少なくとも備えるいわゆるコンピュータであり、情報処理装置121は演算処理装置及び記憶装置等のハードウェアと、該ハードウェア上で動作するソフトウェアとで構成されている。そして、熱交換装置5、作動媒体混合槽6、作動媒体分配槽7、流入配管10に備えた流入バルブ101、および供給配管11に備えた取出バルブ111と通信接続されている。
また、作業媒体制御設備12の情報処理装置121は、液温検知手段1211、液温監視手段1212、バルブ制御手段1213、休止時間計測手段1214および自動制御手段1215を備えている。
液温検知手段1211は、熱交換装置5各々の作動媒体取出口9に設置された温度センサにて検出される作動媒体3の実測温度を常にモニタリングし、リアルタイムで出力装置123に出力する。また、液温監視手段1212は、作動媒体混合槽6内に設置された温度センサにて、作動媒体混合槽6内における作動媒体3の温度を常にモニタリングし、リアルタイムで出力装置123に出力する。
バルブ制御手段1213は、後述する自動制御手段1215より出力される信号に基づいて、作動媒体分配槽7と熱交換装置5各々との間に設置された流入バルブ101、および熱交換装置5各々と作動媒体混合槽6との間に設置された取出バルブ111の開閉動作及び開度調整を行う。また、流入バルブ101および取出バルブ111の開閉状態および開度状態を、リアルタイムで出力装置123に出力する。
なお、流入バルブ101と取出バルブ111は、取出バルブ111が開状態の熱交換装置5と作動媒体分配槽7との間に位置する流入バルブ101が、この取出バルブ111と同じ開度を持って開状態となるよう、連動されている。これにより、作動媒体3の取出しが行われている熱交換装置5に、取出された量と同量の作動媒体3が流入される。
休止期間計測手段1214は、熱交換装置5各々に対応する取出バルブ111が、開状態となってから閉状態となるまでの作動媒体3の取出し時間と、閉状態となってからの経過時間を計測し、これらを出力装置123に出力する。
自動制御手段1215は、上述した地熱採取方法における流入バルブ101および取出バルブ111の動作を自動制御するべく、流入バルブ101および取出バルブ111の開閉動作および開度量に係る信号を出力装置123に出力する。また、自動制御手段1215には、定格出力に対応した、タービン22に供給する作動媒体3の目標温度T、上限温度T1および下限温度T2に関するデータが格納されている。
なお、作動媒体制御設備12は、地熱発電システム10に設けてもよいし、蒸気タービン式地熱発電設備2の運転設備に併設してもよい。
したがって、地熱発電設備100の管理者が、入力装置122にて作動媒体制御設備12に所望の定格出力を入力すると、自動制御手段1215は、入力された定格出力に基づいて、蒸気タービン式地熱発電設備2に供給する作動媒体3の目標温度T、上限温度T1および下限温度T2を選択し、出力装置3に出力するとともに、供給配管11に設置された取出バルブ111のうち、任意に選択した1つの取出バルブ111を開状態とし、運転を開始する。
そして、自動制御手段1215は、液温検知手段1211にて出力された熱交換装置5各々から取出された作動媒体3の温度、および液温監視手段1212にて出力された作動媒体混合槽6内における作動媒体3の温度に基づいて、作動媒体3を取出す熱交換装置5の選択、流入バルブ101及び取出バルブ111の開閉動作及び開度量を決定し、作動媒体混合槽6内における作動媒体3の温度が、上限温度T1および下限温度T2の間に収まるよう、自動制御する。
つまり、自動制御手段1215は、液温監視手段1212より出力装置123に出力された作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度が、下限温度T2まで低下したことを検知すると、液温検知手段1211より出力装置123に出力されている複数の熱交換装置5各々から取出されている作動媒体3の温度を比較する。そして、最も温度が低い作動媒体3が取出された熱交換装置5と連通する、供給配管11および流入配管10各々に備えた取出バルブ111および流入バルブ101を閉状態とする信号を、出力装置123に出力する。また、作動媒体3の取出しを行っていない熱交換装置5のうち、いずれか1つを選択し、これと連通する、供給配管11および流入配管10各々に備えた取出バルブ111および流入バルブ101を開状態とする信号を、出力装置123に出力する。
すると、バルブ制御手段1213がこの信号を検知して、最も温度が低い作動媒体3が取出された熱交換装置5と連通する、供給配管11および流入配管10各々に備えた取出バルブ111および流入バルブ101を閉状態にして、作動媒体3の取出しを停止した熱交換装置5を休止させる。また、作動媒体3の取出しを行っていないもののうち、選択された熱交換装置5と連通する、供給配管11および流入配管10各々に備えた取出バルブ111および流入バルブ101を開状態にして、作動媒体3の取出しを開始する。
このとき、自動制御手段1215は、液温監視手段1212より出力装置123に出力された作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度を常時モニタリングしている。そして、上限温度T1を上回ることがないよう、新たに作動媒体3の取出しを開始した熱交換装置5と連通する、供給配管11および流入配管10各々に備えた取出バルブ111および流入バルブ101の開度を調整する信号を、出力装置123に出力する。
すると、バルブ制御手段1213がこの信号を検知して、これら取出バルブ111および流入バルブ101の開度を制御するため、作動媒体混合槽6内の作動媒体3の温度は常に、上限温度T1と下限温度T2との間に維持される。
また、自動制御手段1215は、温度が低下した作動媒体3の取出しを停止して熱交換装置5を休止させた後、複数存在する休止中の熱交換装置5のうち、いずれか1つを選択する際には、休止期間計測手段1214より出力装置123に出力される熱交換装置5各々における作動媒体3の取出し時間と閉状態となってからの経過時間を比較する。そして、最低限必要な休止期間を超えているものであって、最も長い休止状態にある熱交換装置5を選択し、これと連通する、供給配管11および流入配管10各々に備えた取出バルブ111および流入バルブ101を開状態とするよう信号を出力装置123に出力する。
なお、流入バルブ101と取出バルブ111の開閉操作は、必ずしもバルブ制御手段1212にて行う必要はなく、例えば、地熱発電設備100の管理者が作動媒体制御設備12の入力装置122を介して、流入バルブ101と取出バルブ111を操作することも可能である。
上述する地熱採取システム1を用いた熱採取方法によれば、簡略な装置にて、これまで利用できなかった、熱交換装置5から温度が定常状態となるまでの非定常状態の期間に取出された作動媒体3を、蒸気タービン式地熱発電設備2に供給することの可能な作動媒体3とすることが可能となる。
本発明の地熱採取方法および地熱採取システム1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
本実施の形態では、蒸気タービン式発電装置2に供給する作動媒体3の上限温度T1および下限温度T2の差を10℃としたが、上下限温度の温度差はこれに限定されるものではなく、蒸気タービン式発電装置2の性状等に応じて、適宜設定すればよい。また、作動媒体3を熱交換装置1と蒸気タービン式発電装置2との間で循環させたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、循環水タンク25において、使用後の作動媒体3と新たな作動媒体3の入れ替えを行ってもよい。さらに、蒸気タービン式発電装置2にフラッシュ式の発電装置を採用したが、バイナリー式の発電装置を採用してもよい。
本実施の形態では、地熱採取システム1の作動媒体混合槽6に対して作動媒体3を並行して供給する熱交換装置5の数量を3基までとしたが、これに限定するものではなく、その数量はいずれに設定してもよい。また、作動媒体3の取出し開始時刻について、熱交換装置5各々で時間差を設けたが、例えば、6基の熱交換装置5について、2基を1グループとする3つのグループに分け、3つのグループごとで作動媒体3の取出し時刻に時間差を設けて、作動媒体混合槽6に供給する作動媒体3の供給量を調整してもよい。
本実施の形態では、地熱採取システム1に二重管式の熱交換装置5を採用したが、熱交換装置5は、これに限定されるものではなく、地熱資源との間で熱交換を行うことの可能な装置であれば、いずれの熱交換器を採用してもよい。
1 地熱採取システム
2 蒸気タービン式発電装置
21 気水分離機
22 タービン
23 発電機
24 復水器
25 循環水タンク
3 作動媒体
4 地熱資源
5 熱交換装置
51 外管
511 断熱部材
52 内管
521 底部
6 作動媒体混合槽
7 作動媒体分配槽
8 作動媒体入口
81 作動媒体流入路
9 作動媒体取出口
91 作動媒体供給路
10 流入配管
101 流入バルブ
11 供給配管
111 取出バルブ
12 作動媒体制御設備
121 情報処理装置
1211 液温検知手段
1212 液温監視手段
1213 バルブ制御手段
1214 休止期間計測装置
1215 自動制御手段
122 入力装置
123 出力装置
100 地熱発電設備

Claims (3)

  1. 蒸気タービン式発電装置に備えたタービンへ作動媒体を供給する作動媒体混合槽に、前記作動媒体と地熱資源との間で熱交換を行う複数の熱交換装置のうち、少なくとも2基の熱交換装置各々から、前記作動媒体の取出し作業の開始直後から温度が定常状態となるまでの過渡期である非定常状態の期間に取出した、温度が異なる前記作動媒体を供給しつつ混合して該作動媒体の温度を発電に適した温度に調整し
    前記作動媒体混合槽内の作動媒体の温度が、あらかじめ設定した下限温度まで低下した場合、最も温度の低い作動媒体が取出された熱交換装置を休止させ、前記複数の熱交換装置のうち、休止中の熱交換装置のいずれか1つから、作動媒体の取出しを開始する工程を繰り返すことを特徴とする地熱採取方法。
  2. 請求項1に記載の地中熱採取方法において、
    前記温度が異なる作動媒体は、前記熱交換装置ごとに時間差を設けて取出しを開始することにより前記作動媒体混合槽に供給され、
    前記休止中の熱交換装置のいずれか1つには、休止期間が最も長い熱交換装置が選択されることを特徴とする地熱採取方法。
  3. 蒸気タービン式発電装置に備えたタービンに供給する作動媒体と地熱資源との間で熱交換を行う熱交換部を備える複数の熱交換装置と、
    該熱交換装置各々から取出した作動媒体を混合するとともに、該混合した作動媒体を前記タービンに供給するための作動媒体混合槽と、
    該作動媒体混合槽と前記熱交換装置各々とを連通する供給配管に備えられる複数の取出バルブと、
    前記タービンを回転させた後の作動媒体を、前記複数の熱交換装置に分配するための作動媒体分配槽と、
    前記複数の熱交換装置各々における前記作動媒体の取出口および前記作動媒体混合槽に設置される温度センサと、
    前記作動媒体混合槽内に設置した前記温度センサを常時モニタリングし、前記作動媒体混合槽内の作動媒体の温度が、あらかじめ設定した下限温度まで低下したことを検知すると、
    最も温度の低い作動媒体が取出された熱交換装置と連通する、前記供給配管に備えられる前記取出バルブを閉状態とするとともに、
    休止中の前記熱交換装置のいずれか1つと連通する、前記供給配管に備えられる前記取出バルブを開状態とする、作動媒体制御設備と、
    を備えることを特徴とする地熱採取システム。
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