JP6580220B1 - 彩色プログラム及び彩色方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色の塗りつぶしを簡単に行うこと。【解決手段】コンピュータに、色の塗分けを指定する色トレス線6、7で彩色予定領域D0が第1の領域D1と第2の領域D2とに分けられている場合であって、第1の領域D1が第1の色で塗りつぶされたときには、第1の色とは異なる第2の色で第2の領域D2を塗りつぶす処理を実行させるための彩色プログラムによる。【選択図】図3

Description

本発明は、彩色プログラム及び彩色方法に関する。
マンガやアニメ等の製作において描かれるキャラクタには、複数の部位が含まれている。例えば、人のキャラクタには、髪の毛、瞳、唇、上着、靴など、複数の部位が含まれている。部位を描く際には、部位の輪郭を示す輪郭線の他に、色の塗分けを指定する色トレス線が描かれ領域を形成することがある。
以下の説明では、以下の定義に従う。人間などのキャラクタは、輪郭線で囲まれた部位の集合で表現されるとする。部位は、色トレス線または輪郭線で囲まれた領域の集合で表現されるとする。
この色トレス線によって部位が二つの領域に分けられた場合には、その部位うちの一方の領域を、その部位の地の色で塗りつぶし、他方の領域をハイライト色や影色で塗りつぶす作業が行われる。
なお、地の色は基本色とも呼ばれる。そして、ある地の色を持つ部位において、照明や環境光が普通に照らされている領域は、地の色(基本色)で塗られる。照明等の光線の反射によってより明るくなっている領域の色は、例えば地の色よりも明るいハイライト色で塗分けられ、逆にその光線の影になる領域の色は、地の色よりも暗い影色で塗分けられる。
彩色プログラムでこれらの色の塗りつぶしを行う場合には、マウス等のポインティングデバイスでオペレータが塗りつぶしを行う領域を指定し、複数の領域の一つ一つに対して塗りつぶし作業を行うことになる。
しかしながら、このようにオペレータが、塗りつぶす色及び塗りつぶす領域を個々に指定する方法は、煩わしいものであり、オペレータの負担が増大する。
特許第6180583号公報 特許第6180587号公報 特許第6283083号公報
本発明は、係る問題点に鑑みて創作されたものであり、色の塗りつぶしを簡単に行うことができる彩色プログラム及び彩色方法を提供することを目的とする。
一側面によれば、コンピュータに、色の塗分けを指定する色トレス線で彩色予定領域が第1の領域と第2の領域とに分けられている場合であって、前記第1の領域が第1の色で塗りつぶされたときには、前記第1の色とは異なる第2の色で前記第2の領域を塗りつぶす処理を実行させるための彩色プログラムが提供される。
一側面によれば、第1の領域が第1の色で塗りつぶされたときに第2の領域を第2の色で塗りつぶすため、第1の領域と第2の領域をオペレータが手作業で塗りつぶす場合と比較してオペレータの作業量が減り、色の塗りつぶしを簡単に行うことができる。
本実施形態に係る彩色方法について説明するための図(その1)である。 本実施形態に係る彩色方法について説明するための図(その2)である。 本実施形態に係る彩色方法について説明するための図(その3)である。 本実施形態の第1例に係る基本色領域の自動選択方法について説明するための図である。 本実施形態の第2例に係る基本色領域の自動選択方法について説明するための図である。 本実施形態の第3例に係る基本色領域の自動選択方法について説明するための図である。 本実施形態の第4例に係る基本色領域の自動選択方法について説明するための図である。 本実施形態の第1例において、4段階以上の彩色について説明するための図である。 本実施形態の第2例において、4段階以上の彩色について説明するための図である。 本実施形態において、彩色予定領域を塗りつぶす方法について説明するための原画の拡大図(その1)である。 本実施形態において、彩色予定領域を塗りつぶす方法について説明するための原画の拡大図(その2)である。 本実施形態において、第1の色トレス線が引かれた彩色予定領域を塗りつぶす方法について説明するための原画の拡大図(その1)である。 本実施形態において、第1の色トレス線が引かれた彩色予定領域を塗りつぶす方法について説明するための原画の拡大図(その2)である。 本実施形態において、第2の色トレス線が引かれた彩色予定領域を塗りつぶす方法について説明するための原画の拡大図(その1)である。 本実施形態において、第2の色トレス線が引かれた彩色予定領域を塗りつぶす方法について説明するための原画の拡大図(その2)である。 本実施形態において、彩色予定領域の内部に孤立した第2の色トレス線が描かれた場合の図である。 本実施形態において、彩色予定領域の内部に孤立した第2の色トレス線が描かれた場合の彩色方法について説明するための図である。 本実施形態に係る彩色方法について説明するための彩色予定領域とその内部の拡大平面図である。 本実施形態に係る彩色方法のフローチャートである。 本実施形態に係る彩色方法において、領域を起点とするある色での塗りつぶし処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 本実施形態に係る彩色方法において、色トレス線を起点とするある色での塗りつぶし処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 本実施形態に係る彩色方法で3段階の彩色を行う場合において、色トレス線を塗りつぶす色と、その色トレス線を境界線に含む領域を塗りつぶす色とを設定する処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図8の第1例に従って4段階の彩色を行う場合において、色トレス線を塗りつぶす色と、その色トレス線を境界線に含む領域を塗りつぶす色とを設定する処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図9の第2例に従って4段階の彩色を行う場合において、色トレス線を塗りつぶす色と、その色トレス線を境界線に含む領域を塗りつぶす色とを設定する処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 本実施形態に係る情報処理装置のハードウエア構成図である。
以下に、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。
<彩色方法>
図1〜図3は、本実施形態に係る彩色方法について説明するための図である。
まず、図1に示すように、デザイナーが原画1を作成する。
原画1は、本実施形態に係る彩色プログラムで彩色が予定されているキャラクタ等の画像であり、液晶ディスプレイ等の表示装置に表示される。その表示装置には、彩色プログラムによってカラーチャート3も表示される。カラーチャート3は、原画1に塗られる色の一覧であって、基本色Cb、基本色Cbに対応するハイライト色Ch、及び基本色Cbに対応する影色Csを含む。
また、原画1にはキャラクタの輪郭を構成する輪郭線5の他に、オペレータによって描かれた第1の色トレス線6と第2の色トレス線7とが含まれる。このうち、第1の色トレス線6は、基本色Cbと影色Csとの塗分けを指定する線である。また、第2の色トレス線7は、基本色Cbとハイライト色Chとの塗分けを指定する線である。
この例では、輪郭線5の内側の全領域が彩色予定領域D0となる。その彩色予定領域D0は、前述の色トレス線6、7によって更に小さな領域D1、D2、D3、…に分けられる。
次に、図2に示すように、オペレータからの指示に基づいて、彩色プログラムが領域D1を基本色Cbで塗りつぶす。一例として、オペレータがマウス等のポインティングデバイスで領域D1を選択し、引き続いてポインティングデバイスでカラーチャート3内の基本色Cbを選択することにより、当該領域D1が基本色Cbで塗りつぶされる。
なお、この例ではオペレータが領域D1を選択したが、後述のように複数の領域D1、D2、D3、…のうちで基本色Cbで塗りつぶされる領域を彩色プログラムが自動的に選択してもよい。
また、第1の色トレス線6や第2の色トレス線7に予め向きP1、P2を定めておき、向きP1、P2を含む属性情報を各色トレス線6、7に持たせてもよい。その属性情報により、向きP1を進行方向にして第1の色トレス線6の左側にある領域と右側にある領域とを彩色プログラムが区別することができる。これにより、例えば左側の領域が直前に塗りつぶされている場合には、右側の領域が次に塗りつぶす領域の候補となる。第2の色トレス線7についても同様である。
なお、第1の色トレス線6や第2の色トレス線7が閉領域を形成しておらず、これらの色トレス線6、7が線分等のように孤立している場合には、このように向きP1、P2を定めなくてもよい。
次に、図3に示すように、領域D1に隣接する領域のうち、塗りつぶしが行われていない領域D2、D3を特定する。
その特定は以下のようにして行われる。
(a)塗りつぶした領域を記憶する方法
この方法では、D0内のすべての領域について既に塗りつぶされたかどうかを記憶しておく。
本例では、以下の手順で判定する。
(1)領域D1が塗りつぶされたため、領域D1が塗りつぶしされたと記憶する。
(2)領域D1に隣接する領域D2、D3を、それぞれ以下の(3−)、(4−)で順に処理する。
(3−1)領域D2は塗りつぶされたと記憶していないため領域D2を塗りつぶし、塗りつぶされたと記憶する。
(3−2)領域D2に隣接する領域D1、D4を、それぞれ以下の(3−3−)、(3−4−)で順に処理する。
(3−3−1)領域D1は塗りつぶされたと記憶しているため、処理をスキップする。
(3−4−1)領域D4は塗りつぶされたと記憶していないため領域D4を塗りつぶし、塗りつぶされたと記憶する。
(3−4−2)領域D4に隣接する領域D2を次の(3−4−3−)で処理する。
(3−4−3−1)領域D2は塗りつぶされたと記憶しているため、処理をスキップする。
(4−1)領域D3に(3−1)以降と同様の処理をする。
なお、塗りつぶされたかどうかを記憶する方法は、チェックテーブルを用意してもよいし、領域ごとではなくそれらの内部の画素を記憶してもよい。
(b)塗りつぶす前の色を決めておく方法
この方法では、原画の全ての領域を透明色にしておき、領域の色が透明色かどうかにより、当該領域が塗りつぶされているかどうかを判定する。
本例では、以下の手順で判定する。
(1)領域D1を塗りつぶす。
(2)領域D1に隣接する領域D2、D3を、それぞれ以下の(3−)、(4−)で順に処理する。
(3−1)領域D2の色は透明のため、影色Csで塗りつぶす。
(3―2)領域D2に隣接する領域D1、D4を、それぞれ以下の(3−3−)、(3−4−)で順に処理する。
(3−3−1)領域D1の色は基本色Cbのため処理をスキップする。
(3−4−1)領域D4の色は透明のため基本色Cbで塗りつぶす。
(3−4−2)領域D4に隣接する領域D2を以下の(3−4−3−)で処理する。
(3−4−3−1)領域D2の色は影色Csのため処理をスキップする。
(4−1)領域D3に(3−1)以降と同様の処理をする。
なお、領域の色は、領域に属性情報として持たせてもよいし、領域の内部の画素の色で判定してもよい。
また、透明色以外の色であって、カラーチャートに含まれないような色を塗りつぶす前の色としてもよい。
なお、各領域を基本色Cb、影色Cs、及びハイライト色Chのうちのどの色で塗りつぶすかは、色トレス線6、7の種類に応じて彩色プログラムが判断する。
例えば、領域D2は、基本色Cbと影色Csとの塗分けを指定する第1の色トレス線6を介して領域D1から分けられているため、この例のように領域D1が基本色Cbで塗られた場合には影色Csで塗りつぶせばよいことになる。
また、領域D3は、基本色Cbとハイライト色Chとの塗分けを指定する第2の色トレス線7を介して領域D1から分けられているため、領域D1が基本色Cbで塗られた場合にはハイライト色Chで塗りつぶせばよいことになる。
なお、第1のトレス線6自体は、影色Csで塗られるようにすることが望ましい。また、第2のトレス線7自体は、ハイライト色Chで塗られるようにすることが望ましい。なぜなら、例えば、第1のトレス線6よって囲われた領域が形成されずに、直線または、1ピクセルとなっている場合がある。このような場合には、直線または、1ピクセルが基本色で塗られてしまうと、影色Csで塗られる領域が消失してしまうからである。第2のトレス線7についても同様である。
次に、彩色プログラムが、領域D2に隣接する領域D4の塗りつぶしを行う。領域D4は、基本色Cbと影色Csとの塗分けを指定する第1の色トレス線6を介して領域D2から分けられている。そのため、この例のように領域D2が影色Csで塗りつぶされた場合には、彩色プログラムは基本色Cbで領域D4を塗りつぶす。
以上により、キャラクタの髪の毛の塗りつぶしを終了する。この後は、上記と同じ手順でキャラクタの顔や胴体の部位の塗りつぶしを行う。
以上説明した彩色方法によれば、第1の色トレス線6や第2の色トレス線7で分けられた領域のうちの一方の色が決まれば他方の領域の色も自動的に定まるという性質を利用することにより、複数の領域D1、D2、D3、…を自動的に簡単に塗りつぶすことができる。
よって、全ての領域D1、D2、D3、…をオペレータが手作業で塗りつぶす場合と比較してオペレータの作業量が減り、塗りつぶしに要する手間を簡略化することが可能となる。
なお、この例では最初に図2のステップで基本色Cbの領域D1を指定したが、これに代えて最初にハイライト色Chの領域D3や影色Csの領域D2を指定してもよい。
また、最初に基本色Cbだけ指定すれば、その基本色Cbと色相及び彩度が同一で明度が所定値Δ1だけ明るい色をハイライト色Chとして設定し、かつ基本色Cbと色相及び彩度が同一で明度が所定値Δ2だけ暗い色を影色Csと設定してもよい。
なお、髪の毛や胴体等のように異なる部位を彩色するために、部位ごとにカラーチャート3を用意してもよい。その場合、例えば髪の毛用のカラーチャート3においては、髪の毛用の基本色と色相及び彩度が同一で明度がそれぞれ所定値Δ1、Δ2だけ異なる色を髪の毛用のハイライト色や影色と設定する。そして、胴体用のカラーチャート3においてもこれらの所定値Δ1、Δ2をそのまま利用し、胴体用の基本色と色相及び彩度が同一で明度がそれぞれ所定値Δ1、Δ2だけ異なる色を胴体用のハイライト色や影色と設定するようにしてもよい。
更に、光源に色が付いており、環境色が白色光でない場合等においては、基本色Cbから色相、明度、及び彩度の各々を変化させた色をハイライト色Chや影色Csとしてもよい。
また、各領域D1、D2、D3、…を塗りつぶした後に、カラーチャート3における基本色Cb、ハイライト色Ch、及び影色Csのいずれかの色彩を変更した場合には、これに連動して対応する領域D1、D2、D3、…のそれぞれの色も自動的に変更するようにしてもよい。
<基本色領域の自動選択方法>
図2の例では、複数の領域D1、D2、D3、…の中から基本色Cbで塗りつぶす領域D1をオペレータが選択した。この選択を彩色プログラムが以下のように自動的に行ってもよい。
その選択方法には以下の第1〜第3例がある。
・第1例
図4は、第1例に係る自動選択方法について説明するための図である。
この例では、各領域D1、D2、D3、…の境界線を構成する色トレス線6、7の種類に着目する。
前述のように、第1の色トレス線6は基本色Cbと影色Csとの塗分けを指定する線であり、第2の色トレス線7は基本色Cbとハイライト色Chとの塗分けを指定する線である。したがって、領域D1のように第1の色トレス線6と第2の色トレス線7の両方を境界線に含む領域は、基本色Cbで塗りつぶすべき領域と判断できる。
そこで、この例では、第1の色トレス線6と第2の色トレス線7の両方を境界線に含む領域D1を彩色プログラムが選択し、その領域D1をオペレータにより指定された基本色Cbで塗りつぶす。これにより、オペレータが領域D1をポインティングデバイスで指定する必要がなくなり、オペレータの負担を更に軽減できる。
・第2例
図5は、第2例に係る自動選択方法について説明するための図である。
図5の例では、各領域D1、D2、D3、…の各々について、これらの領域の境界線に含まれる第1の色トレス線6と第2の色トレス線7との合計本数Nを併記してある。例えば、領域D1においては、第1の色トレス線6が10本あり、第2の色トレス線7が7本あるため、合計本数Nは17本となる。これに対して、領域D2における各色トレス線6、7の合計本数Nは2本となっている。また、領域D3における各色トレス線6、7の合計本数Nは1本となっている。
経験的には、オペレータが基本色Cbによる塗りつぶしを意図した領域は合計本数Nが多い傾向にある。そこで、この例では、複数の領域D1、D2、D3、…のうちで合計本数Nが最も多い領域D1を彩色プログラムが選択し、その領域D1をオペレータにより指定された基本色Cbで塗りつぶす。なお、合計本数Nが最も多い領域が複数存在する場合には、そのうちで面積が最も大きい領域を彩色プログラムが選択してもよい。これにより、図4の例と同様にオペレータが領域D1をポインティングデバイスで指定する必要がなくなり、オペレータの負担を軽減することができる。
・第3例
第1例と第2例では、彩色予定領域D0に第1の色トレス線6や第2の色トレス線7が複数存在することを前提としている。これに対し、本例では、彩色予定領域D00に存在する第1の色トレス線6や第2の色トレス線7が一本のみの場合であっても、基本色Cb0で塗りつぶす領域を選択できるようにする。
図6は、第3例に係る自動選択方法について説明するための図である。
図6の例では、輪郭線5で囲まれた彩色予定領域D00の中に第2の色トレス線7が一本のみ存在しており、第2の色トレス線7によって彩色予定領域D00が二つの領域D10、D20に分けられた場合を想定している。
経験的には、オペレータが基本色Cb0による塗りつぶしを意図した領域は、二つの領域D10、D20のうちで面積が大きい方であることが多い。そこで、この例では、領域D10、D20のうちで面積が大きい領域D10を彩色プログラムが選択し、その領域D10を基本色Cb0で塗りつぶす。これにより、第1例や第2例と同様にオペレータが領域D10をポインティングデバイスで指定する必要がなくなり、オペレータの負担を軽減することができる。
・第4例
本例においても、第3例と同様に、彩色予定領域D00に第1の色トレス線6や第2の色トレス線7が一本のみ存在する場合について説明する。
図7(a)、(b)は、第4例に係る自動選択方法について説明するための図である。
このうち、図7(a)の例では、輪郭線5で囲まれた彩色予定領域D01の中に第1の色トレス線6が一本のみ存在しており、これにより彩色予定領域D01が上側の領域D11と下側の領域D21とに分けられている。照明はキャラクタの上方に位置することが多いため、領域D21は領域D11の影になると共に、領域D11は領域D21よりも明るくなる。
そこで、この例では、領域D11、D21のうちで上側に位置する領域D11を彩色プログラムが選択し、その領域D11を基本色Cb1で塗りつぶすと共に、下側の領域D21を影色Cs1で塗りつぶす。これにより、第1〜第3例と同様にオペレータが領域D11を指定する必要がなくなり、オペレータの負担を軽減することができる。
なお、領域D11、D21のどちらが上側に位置するのかを判定するための基準は特に限定されない。例えば、各領域D11、D21の重心のどちらが上側にあるのかを判定することにより、領域D11、D21のうちで上側にある領域を特定してもよい。これについては後述の図7(b)の例でも同様である。
また、光源の方向が予め判明している場合には、その方向を基準にして光源に近い領域と光源から遠い領域とを彩色プログラムが特定してもよい。その場合には、彩色プログラムが、光源に近い領域を基本色Cb1で塗りつぶし、かつ光源から遠い領域を影色Cs1で塗りつぶしてもよい。
一方、図7(b)の例では、輪郭線5で囲まれた彩色予定領域D02の中に第2の色トレス線7が一本のみ存在しており、これにより彩色予定領域D02が、彩色予定領域D02の天地の方向において上側の領域D22と下側の領域D12とに分けられた場合を想定している。
この場合は領域D12が領域D22の影になるため、彩色プログラムが上側の領域D22をハイライト色Ch1で塗りつぶすと共に、下側の領域D12を基本色Cb1で塗りつぶす。
これにより、図7(a)の例と同様にオペレータの負担を軽減することが可能となる。
<4段階以上の彩色>
図1〜図7の例では、基本色Cb、ハイライト色Ch、及び影色Cs等の3段階で彩色を行ったが、以下のように4段階以上の色で彩色を行ってもよい。その彩色方法には、以下の第1例と第2例とがある。
・第1例
図8は、第1例において、4段階以上の彩色について説明するための図である。
この例では、影色Csよりも暗い第2の影色Cs2がカラーチャート3に表示されており、全部で4段階の色がカラーチャート3に表示される。
また、彩色予定領域D0は輪郭線5によって囲まれた領域であり、各色トレス線6、7によって領域D1〜D4に分けられる。このうち、領域D1、D3は、基本色Cbと影色Csとの塗分けを指定する第1の色トレス線6で分けられており、領域D3が基本色Cbで塗りつぶされ、かつ領域D1が影色Csで塗りつぶされている。
一方、領域D1、D2は、基本色Cbとハイライト色Chとの塗分けを指定する第2の色トレス線7で分けられる。
この場合には、領域D1が基本色Cbとは異なる影色Csで塗りつぶされているため、片側に基本色Cbが存在することを前提とする第2の色トレス線7で基本色Cbとハイライト色Chとの塗分けを行うことができない。
そこで、この場合には、影色Csと第2の影色Cs2の塗分けに第2の色トレス線7を使用することとし、領域D2を第2の影色Cs2で塗りつぶす。これにより、基本色Cb、ハイライト色Ch、影色Cs、及び第2の影色Cs2の4段階で塗り分けを行うことができ、3段階の場合よりも階調が豊かな彩色をキャラクタに施すことができる。
なお、領域D4は、第1の色トレス線6を介して領域D1に隣接しており、かつ領域D1が影色Csで塗りつぶされているため、影色Csと基本色Cbとの塗分けという第1の色トレス線6の機能によって基本色Cbに塗りつぶされる。
・第2例
第1例では、二本の色トレス線6、7を使用した。これに対し、本例では三本の色トレス線を使用する。
図9は、第2例において、4段階以上の彩色について説明するための図である。
この例では、第1の色トレス線6と第2の色トレス線7の他に第3の色トレス線8を用意する。この第3の色トレス線8は、影色Csと第2の影色Cs2とを塗り分けるための色トレス線である。
図9の例では、領域D1と領域D2とが第3の色トレス線8で分けられているため、領域D1が影色Csで塗りつぶされたことにより、領域D2が第2の影色Cs2で塗りつぶされる。
一方、領域D1と領域D4とは第2の色トレス線7で分けられており、領域D1は影色Csで塗りつぶされている。よって、第2の色トレス線7は、塗分けの対象ではない影色Csの領域D1に接していることになる。この場合には、第2の色トレス線7で塗り分けられる基本色Cbとハイライト色Chのうち、明るい方のハイライト色Chで領域D4を塗りつぶす。これにより、領域D1と領域D4が、基本色Cbを飛ばして影色Csとハイライト色Chとで塗り分けられる。このように隣接する領域の各々をカラーチャート3において二段階だけ異なる色で塗りつぶすことで、色が一段階ずつ変化する第1例と比較して色の変化のバリエーションを増やすことが可能となる。
なお、色トレス線の描き方のルールがあらかじめ定められている場合、それをプログラムに記憶させておき、ルールに沿わないパターンが指定された場合は、処理を中断してエラーを知らせるようにしてもよい。また、「自動判定で基本色領域とされる領域」とは異なる領域を基本色Cbで塗るように手動で選択された場合に、「自動判定で基本色領域とされる領域」を自動で選択し直して、処理を続行してもよい。
<塗りつぶし方法>
次に、図1〜図8のように輪郭線5で囲まれた彩色予定領域D0を塗りつぶす方法について説明する。
まず、彩色予定領域D0内に色トレス線6、7がない場合について説明する。
図10〜図11は、彩色予定領域D0を塗りつぶす方法について説明するための原画1の拡大図である。
図10(a)に示すように、原画1は、正方形状の複数の画素20を行列状に配列してなり、これらの画素20のうちの一部が輪郭線5となる。
以下では、この輪郭線5で囲まれた彩色予定領域D0を基本色Cbで塗りつぶす場合について説明する。
塗りつぶしを行うには、彩色予定領域D0内の任意の一つの画素20を彩色プログラムが選択する。選択した画素20を以下では画素20aと書き、この画素20aに隣接する四つの画素を画素20b〜20eと書く。
次に、図10(b)に示すように、彩色プログラムが画素20aに基本色Cbを塗る。
そして、このように色を塗る前の画素20aの色とその上側の画素20bとの色が同じかどうかを判定し、同じ場合には図11(a)のように画素20bに基本色Cbを塗り、更に画素20bに隣接する4つの画素20で同様の判定と色塗りとを行う。なお、画素20aと画素20bの各々の色が同じでない場合には、画素20bに基本色Cbを塗らずに画素20c〜20eに対して同様の判定を行う。
このような処理の結果、図11(b)に示すように、彩色予定領域D0内の全ての画素20の色が変更され、彩色予定領域D0が塗りつぶされることになる。
次に、彩色予定領域D0内に第1の色トレス線6が引かれた場合について説明する。
図12〜図13は、第1の色トレス線6が引かれた彩色予定領域D0を塗りつぶす方法について説明するための原画1の拡大図である。
図12(a)に示すように、この例では、複数の画素20のうちの一部の画素によって第1の色トレス線6が形成されており、その第1の色トレス線6によって彩色予定領域D0が領域D1、D2に分けられている場合を想定する。
この場合は、これらの領域D1、D2のうちで基本色Cbで塗りつぶす領域の画素20の一つをオペレータがポインティングデバイスで選択する。ここでは領域D1の内部の一つの画素20を選択するものとする。なお、オペレータが選択せずに、図4〜図7のように彩色プログラムが自動で領域D1を選択してもよい。
次に、図12(b)に示すように、図10〜図11で説明した方法に従って彩色プログラムが領域D1を基本色Cbで塗りつぶす。
次いで、図13(a)に示すように、彩色プログラムが、第1の色トレス線6を影色Csで塗りつぶす。
その後に、図13(b)に示すように、図10〜図11で説明した方法に従うことにより、第1の色トレス線6と隣接していた未処理の画素20のうちの一つを始点とし、彩色プログラムが領域D2を影色Csで塗りつぶす。
以上により、彩色予定領域D0を基本色Cbと影色Csとに塗り分けることが可能となる。
特に、この例では図13(a)のように第1の色トレス線6を影色Csで塗りつぶすため、各領域D1、D2を塗り分けした後に第1の色トレス線6が残らず、彩色予定領域D0を自然な色調で仕上げることができる。なお、色トレス線6が孤立しておりかつ色トレス線6が領域を形成していない場合には、後述のように色トレス線6を影色Csで塗りつぶすだけでよい。
なお、第1の色トレス線6に代えて第2の色トレス線7によって彩色予定領域D0が領域D1、D2によって分けられている場合でも以下のように塗り分けをすることができる。
図14〜図15は、第2の色トレス線7が引かれた彩色予定領域D0を塗りつぶす方法について説明するための原画1の拡大図である。
図14(a)に示すように、この例では、第2の色トレス線7によって彩色予定領域D0が領域D1、D2に分けられている場合を想定する。
この場合は、これらの領域D1、D2のうちで基本色Cbで塗りつぶす領域の画素20の一つをオペレータがポインティングデバイスで選択する。ここでは領域D1の内部の一つの画素20を選択するものとする。なお、図4〜図7のように彩色プログラムが自動で領域D1を選択してもよい。
次に、図14(b)に示すように、図10〜図11で説明した方法に従って彩色プログラムが領域D1を基本色Cbで塗りつぶす。
次いで、図15(a)に示すように、彩色プログラムが、第2の色トレス線7をハイライト色Chで塗りつぶす。
その後に、図15(b)に示すように、図10〜図11で説明した方法と同様の方法に従うことにより、第2の色トレス線7と隣接していた未処理の画素20のうちの一つを始点とし、彩色プログラムが領域D2をハイライト色Chで塗りつぶす。
以上により、彩色予定領域D0が基本色Cbとハイライト色Chとに塗り分けられたことになる。
<色トレス線が孤立しており、かつ色トレス線が領域を形成していない場合>
色トレス線6、7は、彩色予定領域D0を塗り分けするのに使用されるため、彩色予定領域D0を横断するように描かれることが多い。但し、既に述べたように、デザイナーによっては彩色予定領域D0の内部に色トレス線6、7が孤立し、かつ色トレス線が領域を形成しないように描かれる場合がある。
図16は、このように彩色予定領域D0の内部に孤立した第2の色トレス線7が描かれた場合の図である。
この例では、キャラクタの毛髪の質感を出すために、キャラクタの頭部に第2の色トレス線7が孤立して描かれている。
図17は、この場合の彩色方法について説明する図である。
図17に示すように、この場合は領域D1を基本色Cbで塗りつぶすと共に、第2の色トレス線7をハイライト色Chで塗りつぶす。これにより、領域D1と第2の色トレス線とが同色にならず、領域D1において第2の色トレス線7が消失せず引き立つようになるため、デザイナーが意図した質感やイメージを反映した仕上がり画像を得ることが可能となる。
<フローチャート>
次に、上記した彩色方法について、フローチャートを参照しながら更に詳細に説明する。
図18(a)〜(c)は、その彩色方法について説明するための彩色予定領域D0の内部の拡大平面図である。前述のように彩色予定領域D0は各色トレス線6、7によって複数の領域D1、D2、D3、…に分割されるが、どのように分割されるかはデザイナーの描画によって様々なパターンがある。図18(a)〜(c)は、このうちの代表的なパターンを示しており、それぞれパターン1〜3を示す。
例えば、図18(a)のパターン1は、領域D1の境界線に第1の色トレス線6と第2の色トレス線7の両方が含まれるパターンであり、図18(b)のパターン2は、領域D1の境界線に第2の色トレス線7のみが含まれるパターンである。そして、図18(c)のパターン3は、領域D1の境界線に第1の色トレス線6のみが含まれるパターンである。
なお、以下では、パターン1〜3のいずれにおいても、各領域D1、D2、D3、…に色がまだ塗られていないものとして説明をする。
図19は、本実施形態に係る彩色方法のフローチャートである。なお、特に断らない限り、このフローチャートの各ステップは、本実施形態に係る彩色プログラムをコンピュータが読み取ることにより、そのコンピュータによって実行される。
まず、複数の領域D1、D2、D3、…のうちの一つを塗りつぶしを行う領域Dとして選択する(ステップS101)。以下では、図18(a)〜(c)の各パターンにおける領域D1を選択したものとして説明をする。これと共に、その領域Dを塗りつぶすための色Cを選択する。
次に、領域Dを起点とする色Cでの塗りつぶし処理を行う(ステップS102)。例えば、図18(a)の例では、領域D1自身を色Cで塗りつぶすと共に、領域D1の境界線に含まれる各色トレス線6、7も塗りつぶす。また、図18(b)や図18(c)の例では、各色トレス線6、7の一方のみが領域D1の境界線に含まれるため、これらの色トレス線6、7の一方を塗りつぶすと共に、色Cで領域D1を塗りつぶす。
このステップS102の処理のサブルーチンについて図20を参照して説明する。
図20は、領域Dを起点とする色Cでの塗りつぶし処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、領域Dを色Cで塗りつぶす(ステップS201)。
次に、領域Dに接触する色トレス線6、7、8のうち、まだ塗りつぶされていないものがあるか否かを判断する(ステップS202)。
ここで、塗りつぶされていない色トレス線6、7、8はない(NO)と判断された場合にはこのサブルーチンの処理を終え、呼び出し元のステップに戻る。
一方、塗りつぶされていない色トレス線6、7、8がある(YES)と判断された場合にはステップS203に移る。ステップS203では、まだ塗りつぶされていないトレス線T1〜Tmを列挙する。なお、mは1以上の整数である。
例えば、図18(a)のパターン1の例では領域D1の境界線に二つの色トレス線6、7が含まれているが、これらの色トレス線6、7のいずれも塗りつぶされていない場合には、本ステップで各色トレス線6、7が選択される。また、第1の色トレス線6が既に塗りつぶされており、第2の色トレス線7が塗りつぶされていない場合には、第2の色トレス線7のみが選択される。
そして、図18(b)のパターン2では、第2の色トレス線7がまだ塗りつぶされていない場合には第2の色トレス線7を選択し、第2の色トレス線7が塗りつぶされている場合にはトレス線は選択されない。これについては図18(c)のパターン3でも同様である。
次いで、色トレス線Tiを起点とする色Cでの塗りつぶし処理を行う(S204)。この例では、整数iを1から順に一つずつインクリメントしてステップS204と後述のサブルーチンとを実行し、iがmに等しくなったところで処理を終了する。
次に、このステップS204の処理のサブルーチンについて図21を参照して説明する。
図21は、色トレス線Tを起点とする色Cでの塗りつぶし処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、色トレス線Tを塗りつぶす色CTと、色トレス線Tに接触している領域を塗りつぶす色CDを、色Cを基準にして設定する(S301)。
例えば、図18(a)のパターン1において、色トレス線Tとして第1の色トレス線6が選択されている場合には、第1の色トレス線6を塗りつぶす色CTと、領域D5を塗りつぶす色CDとを設定する。また、色トレス線Tとして第2の色トレス線7が選択されている場合には、第2の色トレス線7を塗りつぶす色CTと、領域D3を塗りつぶす色CDとを設定する。
一方、図18(b)のパターン2において、色トレス線Tとして第2の色トレス線7が選択されている場合には、第2の色トレス線7を塗りつぶす色CTと、領域D2を塗りつぶす色CDとを設定する。
同様に、図18(c)のパターン3において、色トレス線Tとして第1の色トレス線6が選択されている場合には、第1の色トレス線6を塗りつぶす色CTと、領域D4を塗りつぶす色CDとを設定する。
次に、色トレス線Tを色CTで塗りつぶす(ステップS302)。
例えば、図18(a)のパターン1において、色トレス線Tとして第1の色トレス線6が選択されている場合には、第1の色トレス線6を色CTで塗りつぶす。
次に、色トレス線Tに接触している領域のうち、塗りつぶされていないものがあるかどうかを判断する(ステップS303)。
ここで、塗りつぶされていない領域はない(NO)と判断された場合にはこのサブルーチンの処理を終え、呼び出し元のステップに戻る。
一方、塗りつぶされていない領域がある(YES)と判断された場合には、その色トレス線Tに接触している領域のうち、塗りつぶしが行われていない領域D`1〜D`nを列挙する(ステップS304)。
例えば、図18(a)のパターン1においては、塗りつぶしが行われていない領域D5が列挙される。
続いて、領域D`j(jは1〜nまでの整数)を起点とする色CDでの塗りつぶし処理を行う(ステップS305)。このステップは前述の図20の処理と同じである。これにより、図20のフローチャートで図21のフローチャートが呼び出され、逆に図21のフローチャートで図20のフローチャートが呼び出されるため、処理が再帰的に繰り返される。
また、この例では、整数jを1から順に一つずつインクリメントしてステップS305を行い、jがnに等しくなったところで処理を終了する。
次に、上記のステップS301の処理のサブルーチンについて説明する。
このサブルーチンは、3段階の彩色を行う場合と、図8や図9のように4段階の彩色を行う場合の二通りがある。
まず、3段階の彩色を行う場合について図22を参照して説明する。
図22は、3段階の彩色を行う場合における図21のステップS301の処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
色Cが、基本色Cbであるか否かを判定する(ステップS401)。
ここで、色Cが影色Csやハイライト色Chであって、基本色Cbではない(NO)と判定された場合には、カラーチャート3から基本色Cbを読み込む(ステップS402)。
そして、色CTに色Cを設定し(ステップS403)、次いで色CDに基本色Cbを設定する(ステップS404)。
一方、ステップS401において基本色Cbである(YES)と判定された場合には、色トレス線Tが第1の色トレス線6であるか否かを判定する(ステップS405)。
ここで、色トレス線Tが、影色Csと基本色Cbとの塗分けを指定する第1の色トレス線6であると判定された場合には、カラーチャート3から影色Csを読み込む(ステップS406)。
そして、色CTに影色Csを設定し(ステップS407)、次いで色CDに影色Csを設定する(ステップS408)。
一方、ステップS405において、色トレス線Tが、第1の色トレス線6ではない(NO)と判定された場合には、カラーチャート3からハイライト色Chを読み込む(ステップS409)。
そして、色CTにハイライトChを設定し(ステップS410)、次いで色CDにハイライト色Chを設定する(ステップS411)。
以上により、このフローチャートの基本ステップを終了する。
次に、4段階の彩色を行う場合について図23を参照して説明する。
4段階の彩色を行う方法には、図8で説明した第1例と、図9で説明した第2例とがある。
図23は、図8の第1例に従って4段階の彩色を行う場合における図21のステップS301の処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、色Cが基本色Cbであるか否かを判定する(ステップS501)。
ここで、色Cが影色Cs、第2の影色Cs2、及びハイライト色Chのいずれかであって、基本色Cbではない(NO)と判定された場合にはステップS502に移る。
そのステップS502では、色Cと色トレス線Tとが同種であるかどうかが判定される。ここで、色Cが色トレス線Tと同種であるとは、色トレス線Tが塗り分ける2色のうち、基本色Cbからより離れている色が色Cと同一であることをいう。
例えば、第1の色トレス線6は基本色Cbと影色Csとの塗分けに使用されるため、色Cが影色Csであり、かつ色トレス線Tが第1の色トレス線6の場合には、色Cと色トレス線Tとは同種である。
また、色トレス線Tが基本色Cbとハイライト色Chとの塗分けに使用する第2の色トレス線7であり、かつ色Cが影色Csの場合には、色Cと色トレス線Tとは同種ではない。
そして、ステップS502において同種である(YES)と判定された場合にはステップS503に移る。
そのステップS503では、色トレス線Tで色Cと塗分けられる色Cpをカラーチャート3から読み込む。例えば、色トレス線Tが基本色Cbと影色Csとの塗分けに使用する第1の色トレス線6であり、色Cが影色Csの場合には、色Cpとして基本色Cbを読み込む。
また、色トレス線Tが基本色Cbとハイライト色Chとの塗分けに使用する第2の色トレス線7であり、色Cがハイライト色Chの場合には、色Cpとして基本色Cbを読み込む。
その後に、色CTに色Cを設定し(ステップS504)、次いで色CDに色Cpを設定する(ステップS505)。
一方、ステップS502において同種ではない(NO)と判定された場合にはステップS506に移る。
そのステップS506では、色Cと比べて基本色Cbとの明度の差がより大きい色Cnをカラーチャート3から読み込む。例えば、色Cが影色Csの場合には、色Cnとして第2の影色Cs2を読み込む。また、色Cがハイライト色Chの場合には、色Cnとしてハイライト色Chよりも更に明るい第2のハイライト色Ch2を読み込む。
その後に、色CTに色Cnを設定し(ステップS507)、次いで色CDに色Cnを設定する(ステップS508)。
一方、ステップS501において色Cが基本色Cbである(YES)と判定された場合にはステップS509に移る。
そのステップS509では、色トレス線Tが、影色Csと基本色Cbとの塗分けを指定する第1の色トレス線6であるか否かを判定する。
ここで、色トレス線Tが第1の色トレス線6である(YES)と判定された場合には、カラーチャート3から影色Csを読み込む(ステップS510)。
そして、色CTに影色Csを設定し(ステップS511)、次いで色CDに影色Csを設定する(ステップS512)。
一方、ステップS509において、色トレス線Tが第1の色トレス線6ではない(NO)と判定された場合には、カラーチャート3からハイライト色Chを読み込む(ステップS513)。
そして、色CTにハイライト色Chを設定し(ステップS514)、次いで色CDにハイライト色Chを設定する(ステップS515)。
以上により、このフローチャートの基本ステップを終了する。
次に、図9の第2例に従って4段階の彩色を行う場合について説明する。
図24は、図9の第2例に従って4段階の彩色を行う場合における図21のステップS301の処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、色Cと色トレス線Tとが同種であるかどうかが判定される(ステップS601)。図23を参照して説明したように、色Cが色トレス線Tと同種であるとは、色トレス線Tが塗り分ける2色のうち、基本色Cbからより離れている色が色Cと同一であることをいう。
そして、ステップS601において同種である(YES)と判定された場合にはステップS602に移る。
そのステップS602では、色トレス線Tで色Cと塗分けられる色Cpをカラーチャート3から読み込む。例えば、色トレス線Tが基本色Cbと影色Csとの塗り分けに使用する第1のトレス線6であり、色Cが影色Csの場合には、色Cpとして基本色Cbを読み込む。
その後に、色CTに色Cを設定し(ステップS603)、次いで色CDに色Cpを設定する(ステップS604)。
一方、ステップS601において同種ではない(NO)と判定された場合にはステップS605に移る。
そのステップS605では、色トレス線Tで塗分けられる二つの色のうち、色Cよりも明度がより離れた色をカラーチャート3から読み込む。
例えば、図9の例において領域D1の塗りつぶし色である影色Csを色Cとし、領域D1を領域D4から分ける第2の色トレス線7を色トレス線Tとする場合を考える。この場合は、第2の色トレス線7で塗り分けられるハイライト色Chと基本色Cbのうち、影色Csよりも明度がより離れたハイライト色Chをカラーチャート3から読み込む。
その後に、色CTに色Cpを設定し(ステップS606)、次いで色CDに色Cpを設定する(ステップS607)。
以上により、このフローチャートの基本ステップを終了する。
<ハードウエア構成>
次に、本実施形態に係る情報処理装置のハードウエア構成について説明する。
図25は、情報処理装置100のハードウエア構成図である。
情報処理装置100は、例えば汎用のコンピュータであって、プロセッサ101、メモリ102、通信制御部103、入出力インターフェース104、表示制御部105、ドライブ制御部106、及び印刷制御部107を有する。
そして、通信制御部103には、インターネット等のネットワークが接続される。入出力インターフェース104には入出力装置108が接続される。表示制御部105には表示装置109が接続される。ドライブ制御部106は、記憶媒体110を読み書きすることができる。印刷制御部107にはプリンタ111が接続される。
記憶媒体110には本実施形態に係る彩色プログラムが格納される。記憶媒体110は特に限定されず、RAM(Random AccessMemory)、ROM(Read Only Memory)、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(DigitalVersatile Disc)-ROM、ハードディスク、及びメモリカードのいずれかを記憶媒体110にとして使用し得る。
そして、メモリ102とプロセッサ101とが協働して彩色プログラムを実行することにより、本実施形態に係る彩色方法が実現される。
1…原画、3…カラーチャート、5…輪郭線、6…第1の色トレス線、7…第2の色トレス線、8…第3の色トレス線、20、20a〜20d…画素、100…情報処理装置、101…プロセッサ、102…メモリ、103…通信制御部、104…入出力インターフェース、105…表示制御部、106…ドライブ制御部、107…印刷制御部、108…入出力装置、109…表示装置、110…記憶媒体、111…プリンタ。



Claims (10)

  1. コンピュータに、
    色の塗分けを指定する色トレス線で彩色予定領域が第1の領域と第2の領域とに分けられている場合であって、前記第1の領域が第1の色で塗りつぶされたときには、前記第1の色とは異なる第2の色で前記第2の領域を塗りつぶす処理を実行させるための彩色プログラムであって、
    前記第1の色は基本色であり、
    前記第2の色は影色又はハイライト色であり、
    前記色トレス線は、前記基本色と前記影色との塗分けを指定する第1の色トレス線と、前記基本色と前記ハイライト色との塗分けを指定する第2の色トレス線との二種類が存在する彩色プログラム。
  2. 前記第1の色トレス線と前記第2の色トレス線の両方を境界線に含む領域を前記基本色で塗りつぶす前記第1の領域とする請求項1に記載の彩色プログラム。
  3. 前記第1の色トレス線又は前記第2の色トレス線を境界線に含む複数の領域のうち、前記境界線に含まれる前記第1の色トレス線と前記第2の色トレス線を合わせた本数が最も多い領域を前記基本色で塗りつぶす前記第1の領域とする請求項1に記載の彩色プログラム。
  4. 前記第1の色トレス線と前記第2の色トレス線のいずれか一方のみで前記彩色予定領域が前記第1の領域と前記第2の領域とに分けられている場合に、前記第1の領域と前記第2の領域のうちで面積が大きい方を前記基本色で塗りつぶす第1の領域とする請求項1に記載の彩色プログラム。
  5. 一つの前記第1の色トレス線のみで前記彩色予定領域が前記第1の領域と前記第2の領域とに分けられている場合に、前記第1の領域と前記第2の領域のうちで前記彩色予定領域の天地の方向において上側に位置する方を前記基本色で塗りつぶす第1の領域とする請求項1に記載の彩色プログラム。
  6. 一つの前記第2の色トレス線のみで前記彩色予定領域が前記第1の領域と前記第2の領域とに分けられている場合に、前記第1の領域と前記第2の領域のうちで前記彩色予定領域の天地の方向において下側に位置する方を前記基本色で塗りつぶす第1の領域とする請求項1に記載の彩色プログラム。
  7. コンピュータに、
    色の塗分けを指定する色トレス線で彩色予定領域が第1の領域と第2の領域とに分けられている場合であって、前記第1の領域が第1の色で塗りつぶされたときには、前記第1の色とは異なる第2の色で前記第2の領域を塗りつぶす処理を実行させるための彩色プログラムであって、
    前記色トレス線は基本色とハイライト色との塗分けを指定する線であり、かつ、前記第1の領域が影色で塗りつぶされたときには、前記影色よりも暗い色で前記第2の領域を塗りつぶす彩色プログラム。
  8. 前記第1の領域の内側に別の色トレス線が孤立している場合には、当該別の色トレス線を前記第2の色で塗る請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の彩色プログラム。
  9. コンピュータに、
    色の塗分けを指定する複数の色トレス線の各々で彩色予定領域が複数の領域に分けられており、かつ、前記複数の領域と前記複数の色トレス線の各々を塗りつぶす複数の色が用意されている場合に、
    前記複数の領域のうちの一つが前記複数の色のいずれかで塗りつぶされたときに、当該領域に接触する複数の前記色トレス線のうち、彩色が施されていない前記色トレス線に色を塗る第1の処理と、
    前記複数の色トレス線のうちの一つが前記複数の色のいずれかで塗りつぶされたときに、当該色トレス線に接触する前記複数の領域のうち、彩色が施されていない前記領域に色を塗る第2の処理と、
    を実行させるための彩色プログラム。
  10. コンピュータが、
    色の塗分けを指定する色トレス線で彩色予定領域が第1の領域と第2の領域とに分けられている場合であって、前記第1の領域が第1の色で塗りつぶされたときには、前記第1の色とは異なる第2の色で前記第2の領域を塗りつぶす彩色方法であって、
    前記第1の色は基本色であり、
    前記第2の色は影色又はハイライト色であり、
    前記色トレス線は、前記基本色と前記影色との塗分けを指定する第1の色トレス線と、前記基本色と前記ハイライト色との塗分けを指定する第2の色トレス線との二種類が存在する彩色方法。
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