以下で、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に記載する。当然ながら、記載される実施形態は、本発明の実施形態のうちのいくつかにすぎず、すべてではない。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて、当業者によって取得されるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入るべきである。
本発明の実施形態では、「第1の」および「第2の」という用語は、同じタイプの技術的特徴において異なる段階にある異なる技術的特徴の間を区別するために使用されるにすぎず、大量の示された技術的特徴の相対的な重要度の指示もしくは暗示または暗黙の指示として理解することはできない。したがって、「第1の」または「第2の」によって限定される技術的特徴は、明示的または暗示的に、1つまたは複数の技術的特徴を含む場合がある。本発明の実施形態の説明では、「複数の」は、特に明記されない限り、概して2つ以上を意味する。
本明細書内の文字「/」は、概して、関連するオブジェクト間の「または」関係を示す。たとえば、A/Bは、概して、AまたはBを示す。
本発明の実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光アクセスシステムに適用される場合があり、光アクセスシステムは、通信に光ファイバが使用される光ネットワークに適用される場合がある。たとえば、光ファイバ通信の実際の適用シナリオでは、ユーザ端末は光ネットワークにアップストリームデータを送信する。ユーザ端末の片側の光ネットワークデバイスは、光ネットワークデバイスによって受信され、ユーザ端末によって送信された電気信号を光信号に変換し、ユーザ端末の片側の光アクセスデバイスに光信号を送信する。光信号を単にスケジューリング、カプセル化解除、およびカプセル化した後、光アクセスデバイスは切替ユニットに光信号を伝送する。切替ユニットは、ネットワーク統合プロセッサおよびコントローラに光信号を処理用に送信する。光信号を処理した後、ネットワーク統合プロセッサおよびコントローラは、イーサネットに光信号を伝送する。このようにして、ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送が光ネットワーク内で実施される。光信号の伝送媒体は光ファイバであり得るし、光信号はそのキャリアが光波であるデータフレームであり得るし、電気信号はそのキャリアが電磁波であるデータフレームであり得る。
前述では、ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送は、光ネットワーク内のデータ伝送を記載する一例として使用されたにすぎないことに留意されたい。ユーザ端末によるダウンストリームデータ伝送のプロセスは、ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送のプロセスと基本的に対称である。詳細については、以下の実施形態における関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では記載されない。
本発明の実施形態において提供される光アクセスシステムでは、光アクセスシステム内の光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスによって受信された(以下の実施形態において言及されるアップストリームデータフレームおよび第1のダウンストリームイーサネットフレームを含む)フレームを単にカプセル化解除およびカプセル化するだけであり、フレームに対する複雑な処理(たとえば、フレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施する必要がないので、切替および制御ユニットは、従来技術のように光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としない。加えて、光アクセスシステム内の光アクセスデバイスのすべての外部インターフェースは標準プロトコルを使用し、光アクセスデバイスは標準化された外部インターフェースを提供することができる。さらに、光アクセスシステム内の切替、処理、および制御などの機能は標準化されたデバイスによって実装されるので、これらの標準化されたデバイスの各々は、標準化された外部インターフェースを提供することができ、これらの標準化されたデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格を使用せずに互いに対話する。したがって、本発明の実施形態では、光アクセスデバイスの標準化を実施することにより、光アクセスシステムの機能の独立および標準化を実施することができ、光アクセスシステムの使用柔軟性がさらに改善される。
本発明の実施形態において提供される光アクセスシステムでは、ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送のプロセスは、ユーザ端末によるダウンストリームデータ伝送のプロセスと基本的に対称である。したがって、ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送のプロセスは、実施形態1(光アクセスシステム)および実施形態3(光アクセスデバイス)において詳細に別個に記載され、ユーザ端末によるダウンストリームデータ伝送のプロセスは、実施形態2(光アクセスシステム)および実施形態4(光アクセスデバイス)において詳細に別個に記載される。
ユーザ端末によって光ネットワークに送信されるデータは、アップストリームデータと定義され、ユーザ端末によって受信され、光ネットワークによって送信されるデータは、ダウンストリームデータと定義される。特に、以下の実施形態における「アップストリーム」および「ダウンストリーム」は、この定義に従って理解される場合がある。
実施形態1
図2に示されたように、本発明のこの実施形態は光アクセスシステムを提供する。光アクセスシステムは、少なくとも2つの光アクセスデバイス1、少なくとも2つの光アクセスデバイス1に接続された切替ユニット2、ならびに、切替ユニット2に接続されたネットワーク統合プロセッサ3およびコントローラ4を含む。
少なくとも2つの光アクセスデバイス1の各々は、アップストリームデータフレームを受信し、第1のプロトコルに従ってアップストリームデータフレームをカプセル化解除してアップストリームデータフレームのペイロードを取得し、イーサネットプロトコルに従ってペイロードを第1のアップストリームイーサネットフレームにカプセル化し、第1のアップストリームイーサネットフレームを切替ユニット2に送信するように構成される。
切替ユニット2は、少なくとも2つの光アクセスデバイス1のうちの少なくとも1つによって送信された第1のアップストリームイーサネットフレームを受信し、第1のアップストリームイーサネットフレームがユーザデータである場合、第1のアップストリームイーサネットフレームをネットワーク統合プロセッサ3に送信し、または第1のアップストリームイーサネットフレームが管理データである場合、第1のアップストリームイーサネットフレームをコントローラ4に送信し、ネットワーク統合プロセッサ3によって送信された第2のアップストリームイーサネットフレームを受信し、第2のアップストリームイーサネットフレームを送信するように構成され、第2のアップストリームイーサネットフレームは、ネットワーク統合プロセッサ3により第1のアップストリームイーサネットフレームを処理することによって取得されたイーサネットフレームである。
ネットワーク統合プロセッサ3は、切替ユニット2によって送信された第1のアップストリームイーサネットフレームを受信し、コントローラ4によって送信されたプロトコル構文解析命令を受信し、プロトコル構文解析命令に従って第1のアップストリームイーサネットフレームを処理して第2のアップストリームイーサネットフレームを取得し、第2のアップストリームイーサネットフレームを切替ユニット2に送信するように構成される。
コントローラ4は、切替ユニット2によって送信された第1のアップストリームイーサネットフレームを受信し、第1のアップストリームイーサネットフレームに従ってプロトコル構文解析命令を決定し、プロトコル構文解析命令をネットワーク統合プロセッサ3に送信するように構成される。
本発明のこの実施形態では、光アクセスシステム内の光アクセスデバイスを標準化し、光アクセスデバイスがイーサネットプロトコルを使用することによってイーサネットと対話することを可能にするために、標準化されたイーサネットインターフェースを提供することができるモジュールが光アクセスデバイス内に配置される場合がある。
本発明のこの実施形態では、第1のプロトコルに従って光アクセスシステム内の光アクセスデバイスによりアップストリームデータフレームをカプセル化解除してアップストリームデータフレームのペイロードを取得する実装形態は、従来技術の光アクセスデバイス内の光アクセスユニットによりデータフレームをカプセル化解除する実装形態と同じである。詳細については、従来技術の光アクセスデバイス内の光アクセスユニットによりデータフレームをカプセル化解除する実装形態を参照されたい。詳細は本発明のこの実施形態では記載されない。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルは、光アクセスデバイスが適用される様々な光ネットワークによって異なる。具体的には、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルは、光アクセスデバイスが実際に適用される必要がある光ネットワークに応じて設定される場合がある。
たとえば、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスが様々な光ネットワークに適用される場合、様々な光ネットワークは様々な通信プロトコルを使用するので、光アクセスデバイスは様々な第1のプロトコルをサポートする。たとえば、光アクセスデバイスがパッシブ光ネットワーク(英語:passive optical network、略してPON)に適用される場合、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルはPONプロトコルである。具体的には、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルは、光アクセスデバイスが実際に適用される光ネットワークに応じて設定される場合がある。すなわち、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルは、光アクセスデバイスが実際に適用される様々な光ネットワークに応じて適応的に変化する場合がある。このことは本発明では限定されない。
ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送のプロセスでは、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステム内の光アクセスデバイスは、アップストリームデータフレームを単にカプセル化解除およびカプセル化するだけなので、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイスは、アップストリームデータフレームに対して物理(英語:physical、略してPHY)レイヤおよび媒体アクセス制御(英語:media access control、略してMAC)レイヤの処理のみを実施することに留意されたい。具体的には、PHYレイヤにおいて、光アクセスデバイスに接続された光ネットワークデバイス(光ネットワークデバイスは複数のユーザ端末に接続される場合がある)によって送信されたアップストリームデータフレームを受信した後、光アクセスデバイスは、最初に、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルに従って、MACレイヤにおいて、受信されたアップストリームデータフレームをカプセル化解除し、すなわち、アップストリームデータフレームのフレームヘッダが取り除かれ、アップストリームデータフレームのペイロードが確保され、イーサネットプロトコルに従って、MACレイヤにおいて、ペイロードをカプセル化し、すなわち、イーサネットプロトコルのフレームヘッダがペイロードに追加されて第1のアップストリームイーサネットフレームを取得し、次いで、PHYレイヤにおいて、光アクセスデバイスに接続された切替ユニットに第1のアップストリームイーサネットフレームを処理用に送信する。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、第1のアップストリームイーサネットフレームは、レイヤ2のイーサネットフレームまたはレイヤ3のイーサネットフレームであってよい。このことは本発明では具体的に限定されない。
場合によっては、光アクセスデバイスは様々な第1のプロトコルをサポートし、それに対応して、アップストリームデータフレームは様々なフレームヘッダを有する。たとえば、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルがPONプロトコルである場合、アップストリームデータフレームのフレームヘッダはPONプロトコルのフレームヘッダである。具体的には、実際の使用要件に応じて、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスが様々な第1のプロトコルをサポートすることが規定される場合がある。このことは本発明では限定されない。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、光アクセスデバイスは標準化されたインターフェースを提供することができ、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としないので、各事業者の要件をより良く満たすことができ、事業者のデバイス投資コストおよびデバイス維持管理コストがさらに削減される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルに従ってアップストリームデータフレームをカプセル化解除してアップストリームデータフレームのペイロードを取得した後、光アクセスデバイスは、標準化されたイーサネットプロトコルに従ってペイロードをカプセル化して第1のアップストリームイーサネットフレームを取得する。本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスは、従来技術のようにアップストリームデータフレームのペイロードに対する複雑な処理(たとえば、フレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施しないが、アップストリームデータフレームを単にカプセル化解除およびカプセル化するだけであり、すなわち、アップストリームデータフレームはプロトコルフォーマットに関してのみ変化することを知ることができる。したがって、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイスの場合、切替および制御ユニットは光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要とせず、それにより、光アクセスデバイスの標準化が実施され、光アクセスデバイスの使用柔軟性が改善される。さらに、光アクセスデバイスの標準化を実施することにより、光アクセスシステムの機能の独立および標準化を実施することができ、光アクセスシステムの使用柔軟性がさらに改善される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光回線端末(英語:optical line terminal、略してOLT)であってよい。
本発明のこの実施形態において提供される光ネットワークデバイスは、光ネットワーク端末(英語:optical network terminal、略してONT)、集合住宅用設備(英語:multi-dwelling unit、略してMDU)、または、光ネットワークユニット(英語:optical network unit、略してONU)などの別の光ネットワークデバイスであってよい。このことは本発明では具体的に限定されない。
ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送のプロセスでは、別のユーザ端末の片側の光アクセスデバイスにより、切替ユニットによって送信された第2のアップストリームイーサネットフレームが送信される場合がある。別のユーザ端末は、ユーザ端末とのデータ伝送を実施するユーザ端末である。
本発明のこの実施形態では、ネットワーク統合プロセッサがコントローラによって送信されたプロトコル構文解析命令に従って、第1のアップストリームイーサネットフレーム(第1のアップストリームイーサネットフレームはユーザデータである)を処理して第2のアップストリームイーサネットフレームを取得することは、具体的に、コントローラによって送信されたプロトコル構文解析命令に従って第1のアップストリームイーサネットフレームに対してフレームヘッダ解釈、フレームヘッダ変更、フレームコンテンツ挿入、およびフレームコンテンツ抽出などの処理を完了した後、ネットワーク統合プロセッサが第1のアップストリームイーサネットフレームを第2のアップストリームイーサネットフレームに変更することであり得る。
切替ユニットによって送信された第1のアップストリームイーサネットフレーム(第1のアップストリームイーサネットフレームは管理データである)を受信した後、コントローラは、第1のアップストリームイーサネットフレームに従って、第1のアップストリームイーサネットフレームに関するプロトコルの識別および構文解析を完了してプロトコル構文解析命令を決定し、プロトコル構文解析命令をネットワーク統合プロセッサに送信する場合がある。
場合によっては、コントローラ4は、少なくとも2つの光アクセスデバイス1、ネットワーク統合プロセッサ3、および切替ユニット2を制御するようにさらに構成される。
コントローラが少なくとも2つの光アクセスデバイスを制御することは、具体的に、コントローラが少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々の状態(たとえば、各光アクセスデバイスが正常に動作しているかどうか、および各光アクセスデバイスが全負荷で動作しているかどうか)を監視し、各光アクセスデバイスを管理および制御することであり得る。具体的には、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、(光アクセスデバイスの電源の状態、光アクセスデバイスのクロックインターフェースの状態、および光アクセスデバイスの全体的なデバイス状態を含む)各光アクセスデバイスの状態をコントローラに報告する場合があり、その結果、コントローラは、各光アクセスデバイスの状態に応じて、光アクセスデバイスの電源およびクロックインターフェースなどの光アクセスデバイスを管理および制御することができる。
さらに、前述のデータ伝送プロセスでは、コントローラはさらに、ネットワーク統合プロセッサおよび切替ユニットを制御する場合がある。たとえば、コントローラは、ネットワーク統合プロセッサにプロトコル構文解析命令を送信することによってネットワーク統合プロセッサを管理する場合があり、コントローラは、切替ユニットに対応するデータ切替ポリシーを送信する場合があり、その結果、切替ユニットはデータに対して切替処理を実施する。コントローラはさらに、ネットワーク統合プロセッサおよび切替ユニットの状態を監視する場合がある。コントローラによりネットワーク統合プロセッサおよび切替ユニットの状態を監視する実装形態は、コントローラにより光アクセスデバイスの状態を監視する実装形態と同様である。詳細については、コントローラにより光アクセスデバイスの状態を監視する実装形態を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、図2に示された切替ユニット2は少なくとも1つのスイッチを含む。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、切替ユニットは1つのスイッチまたは2つ以上のスイッチであってよい。これは、具体的には、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
場合によっては、図2を参照して、図3に示されたように、切替ユニット2は、少なくとも2つの光アクセスデバイス1に接続された第1のスイッチ20と、ネットワーク統合プロセッサ3に接続された第2のスイッチ21と、コントローラ4に接続された第3のスイッチ22と、第1のスイッチ20、第2のスイッチ21、および第3のスイッチ22に接続された第4のスイッチ23とを含む。
図3では、1つの第1のスイッチは説明用の例として使用されるにすぎず、複数の第1のスイッチがあり得ることを、当業者なら理解されよう。これは、具体的には、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
たとえば、実際の用途を通じて、スイッチは、概して複数のポートを有し、各ポートは1つの光アクセスデバイスに接続される場合がある。したがって、図3に示された第1のスイッチは、概して複数の光アクセスデバイスに接続される場合がある。それに対応して、第4のスイッチはさらに、別の第1のスイッチに接続される場合があり、各第1のスイッチは複数の光アクセスデバイスに接続される場合がある。
場合によっては、少なくとも2つの光アクセスデバイスは、同じ第1のスイッチに接続される場合があるか、または異なる第1のスイッチに接続される場合がある。これは、具体的には、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
ネットワーク統合プロセッサとコントローラの両方はサーバであってよい。たとえば、光アクセスシステムを使用する事業者は、光アクセスシステム内のデータに対して対応する処理を実施し、光アクセスシステムおよび光アクセスシステム内の各デバイスをそれに対応して制御するように、それぞれの実際の使用要件に応じて対応するコードをコンパイルし、コンピュータ上でコードを実行する場合がある(すなわち、ネットワーク統合プロセッサおよびコントローラとして働くサーバの機能はコンピュータを使用することによって実装される)。
本発明のこの実施形態では、従来技術の光アクセスシステム内の切替および制御ユニットは、光アクセスデバイスから分離され、標準化されたスイッチ、標準化されたネットワーク統合プロセッサ、および標準化されたコントローラなどを使用することによって実装され、その結果、光アクセスデバイスおよび光アクセスシステム全体を標準化することができる。したがって、様々な事業者は、前述の独立し標準化されたデバイスを使用することにより、それぞれの要件に応じて光アクセスシステムを配置することができ、光アクセスシステムの使用柔軟性をさらに改善することができる。
本発明のこの実施形態では、切替ユニット内のスイッチの数は、光ネットワークの実際の配置要件に応じて選択されてよく、本発明では具体的に限定されない。すなわち、図3に示された切替ユニット内のスイッチの数は、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムを記載する例として使用されるにすぎず、その数は、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムに対するいかなる制限も構成しない。
場合によっては、図3に示されたように、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、各光アクセスデバイス1は、高速データケーブルまたは光ファイバを使用することによって第1のスイッチ20に接続される。
本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスと第1のスイッチとの間のデータ伝送の速度を改善するために、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、高速データケーブルまたは光ファイバを使用することによって第1のスイッチに接続される。
場合によっては、高速データケーブルは金属製であってよい。好ましくは、高速データケーブルは銅製であってよく、すなわち、高速データケーブルは高速銅ケーブルであってよい。
本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、高速銅ケーブルを使用することによって第1のスイッチに接続され、その結果、データ伝送レートを改善しながら、異なるラインケーブル間のインターフェースを削減することができる。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの光アクセスデバイスが1つの第1のスイッチに接続されたとき、少なくとも2つの光アクセスデバイスの帯域幅の合計は、第1のスイッチの帯域幅に等しい。
たとえば、光アクセスシステムが3つの光アクセスデバイスと1つの第1のスイッチとを含むと仮定する。3つの光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスA、光アクセスデバイスB、および光アクセスデバイスCであり、第1のスイッチは第1のスイッチDであり、すべての3つの光アクセスデバイスは第1のスイッチDに接続される。この場合、光アクセスデバイスAの帯域幅、光アクセスデバイスBの帯域幅、および光アクセスデバイスCの帯域幅の合計は、第1のスイッチDの帯域幅に等しい。
本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの光アクセスデバイスが1つの第1のスイッチに接続されたとき、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々と第1のスイッチとの間で伝送されるデータが輻輳しないことを保証するために、かつ少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々および第1のスイッチが比較的高い作業効率を有することをさらに保証するために、少なくとも2つの光アクセスデバイスの帯域幅の合計は、第1のスイッチの帯域幅に等しいように設定される。
場合によっては、図3を参照して、図4に示されたように、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、各光アクセスデバイス1は光アクセスデバイスラインカードであり、第1のスイッチ20はスイッチラインカードであり、光アクセスデバイスラインカードはバックプレーンを使用することによってスイッチラインカードに接続される。
場合によっては、各光アクセスデバイスラインカード、スイッチラインカード、および、各光アクセスデバイスラインカードをスイッチラインカードに接続するためのバックプレーンは、1つの棚に配置される場合がある。
本発明のこの実施形態では、コントローラはさらに、切替ラインカード、バックプレーン、棚などを監視および管理する場合がある。具体的には、切替ラインカードは、切替ラインカード、バックプレーン、および棚などの構成要素の(構成要素の電源の状態、構成要素の全体的な状態などを含む)状態をコントローラに報告する場合があり、その結果、コントローラは、監視された構成要素の状態に応じて構成要素を管理することができる。
本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は光アクセスデバイスラインカードに設定される場合があり、これらの光アクセスデバイスに接続される第1のスイッチはスイッチラインカードに設定される場合があり、これらの光アクセスデバイスラインカードはバックプレーンを使用することによってスイッチラインカードに接続される。前述では、各光アクセスデバイスは、高速データケーブルまたは光ファイバを使用することによって第1のスイッチに接続される。それに反して、この設定方式では、各光アクセスデバイスは、バックプレーン、高速データケーブル、または光ファイバを使用することによって第1のスイッチに直接接続される場合があり、光ネットワークの配置コストがさらに削減される。
場合によっては、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、各光アクセスデバイスは光モジュールであり、光モジュールは、光モジュールのインターフェースを使用することによって第1のスイッチのポートに接続される。
光アクセスデバイスとして働く光モジュールの構造およびサイズは、従来技術の標準化された光モジュールの構造およびサイズと同じであるように定義される。詳細については、従来技術の標準化された光モジュールの構造およびサイズを参照されたい。詳細は本明細書では記載されない。加えて、本発明のこの実施形態において光アクセスデバイスとして働く光モジュールの特有の実装形態は、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスの機能(スケジューリング、カプセル化、およびカプセル化解除)を、従来技術の標準化された光モジュールに統合することによって実装される場合がある。
図5に示されたように、図5は、光アクセスデバイスとして働く光モジュールの可能な形態の概略図である。本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスの標準化を容易にするために、標準化された光モジュールの形態であるように設計される場合がある。
本発明のこの実施形態において提供される光モジュールは、SFP+(英語:10 gigabit small form factor pluggable)、CFP4(英語:centum form−factor pluggable transceiver four)、またはQSFP+(英語:quad small form factor pluggable plus)などの標準化された形態であってよい。SFP+は通信プロトコルとは無関係のホットプラグ可能光トランシーバであり、CFP4は高速ホットプラグ可能光トランシーバであり、QSFP+は4チャネルホットプラグ可能光トランシーバである。
本発明のこの実施形態において提供される少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、光モジュールであるように設定され、その結果、これらの光アクセスデバイスは、高速データケーブルまたは光ファイバを使用せずに第1のスイッチのポートに直接挿入することができる。したがって、高速データケーブルまたは光ファイバを節約することができ、光ネットワークの配置コストがさらに削減される。
実際の用途を通じて、少なくとも2つの光アクセスデバイスは、同じ形態(たとえば、光アクセスデバイス、光アクセスデバイスラインカード、もしくは光モジュール)であるように設定される場合があり、または、少なくとも2つの光アクセスデバイスは、異なる形態であるように設定される場合があり、たとえば、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちのいくつかはある形態であるように設定され、他の光アクセスデバイスは別の形態であるように設定されることを当業者なら理解されよう。これは、具体的には、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
少なくとも2つの光アクセスデバイスを同じ形態であるように設定することは、少なくとも2つの光アクセスデバイスを異なる形態であるように設定することと比較して、光アクセスシステムの実装プロセスを簡略化することができる。このようにして、光アクセスシステムの安定性が高められ、光アクセスシステムの全体的な性能が改善される。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、ネットワーク統合プロセッサは1つのサーバの場合があるか、または2つ以上のサーバを含むサーバアレイであってよい。コントローラは1つのサーバの場合があるか、または2つ以上のサーバを含むサーバアレイであってよい。
具体的には、1つのサーバを使用することにより光ネットワーク内のデータ処理要件および制御要件を満たすことができるとき、ネットワーク統合プロセッサおよびコントローラを実装するために1つのサーバが使用される場合がある。1つのサーバを使用することにより光ネットワーク内のデータ処理要件および制御要件を満たすことができないとき、ネットワーク統合プロセッサおよびコントローラを実装するために2つ以上のサーバが使用される場合がある。
さらに、ネットワーク統合プロセッサがサーバアレイであるとき、サーバアレイに含まれる2つ以上のサーバは、1つの第2のスイッチに接続される場合がある。もちろん、第2のスイッチのポートを使用することによりサーバアレイの要件を満たすことができないとき、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステム内に2つ以上の第2のスイッチが配置される場合がある。
それに対応して、コントローラがサーバアレイであるとき、サーバアレイに含まれる2つ以上のサーバは、1つの第3のスイッチに接続される場合がある。もちろん、第3のスイッチのポートを使用することによりサーバアレイの要件を満たすことができないとき、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステム内に2つ以上の第3のスイッチが配置される場合がある。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、切替、処理、および制御などの機能は独立し標準化されたデバイスによって実装される場合があるので、これらの標準化されたデバイスは、標準化された外部インターフェースを提供することができ、これらの標準化されたデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格を使用せずに互いに対話し、その結果、各事業者は、事業者によって使用される必要があるデバイスを自由に選択することができる。したがって、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、既存の光アクセスデバイスの機能の独立および対応する機能を実装するためのデバイスの標準化を実施することにより、光アクセスシステムの使用柔軟性を改善することができる。
本発明のこの実施形態は光アクセスシステムを提供する。光アクセスシステムは、少なくとも2つの光アクセスデバイス、少なくとも2つの光アクセスデバイスに接続された切替ユニット、ならびに、切替ユニットに接続されたネットワーク統合プロセッサおよびコントローラを含む。少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、アップストリームデータフレームを受信し、第1のプロトコルに従ってアップストリームデータフレームをカプセル化解除してアップストリームデータフレームのペイロードを取得し、イーサネットプロトコルに従ってペイロードを第1のアップストリームイーサネットフレームにカプセル化し、第1のアップストリームイーサネットフレームを切替ユニットに送信するように構成される。切替ユニットは、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つによって送信された第1のアップストリームイーサネットフレームを受信し、第1のアップストリームイーサネットフレームがユーザデータである場合、第1のアップストリームイーサネットフレームをネットワーク統合プロセッサに送信し、または第1のアップストリームイーサネットフレームが管理データである場合、第1のアップストリームイーサネットフレームをコントローラに送信し、ネットワーク統合プロセッサによって送信された第2のアップストリームイーサネットフレームを受信し、第2のアップストリームイーサネットフレームを送信するように構成され、第2のアップストリームイーサネットフレームは、ネットワーク統合プロセッサにより第1のアップストリームイーサネットフレームを処理することによって取得されたイーサネットフレームである。ネットワーク統合プロセッサは、切替ユニットによって送信された第1のアップストリームイーサネットフレームを受信し、コントローラによって送信されたプロトコル構文解析命令を受信し、プロトコル構文解析命令に従って第1のアップストリームイーサネットフレームを処理して第2のアップストリームイーサネットフレームを取得し、第2のアップストリームイーサネットフレームを切替ユニットに送信するように構成される。コントローラは、切替ユニットによって送信された第1のアップストリームイーサネットフレームを受信し、第1のアップストリームイーサネットフレームに従ってプロトコル構文解析命令を決定し、プロトコル構文解析命令をネットワーク統合プロセッサに送信するように構成される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムによれば、光アクセスシステム内の光アクセスデバイスはアップストリームデータフレームを単にカプセル化解除およびカプセル化するだけであり、アップストリームデータフレームに対する複雑な処理(たとえば、アップストリームデータフレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施する必要がないので、切替および制御ユニットは、従来技術のように光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としない。加えて、光アクセスシステム内の光アクセスデバイスのすべての外部インターフェースは標準プロトコルを使用し、光アクセスデバイスは標準化された外部インターフェースを提供することができる。さらに、光アクセスシステム内の切替、処理、および制御などの機能は標準化されたデバイスによって実装されるので、これらの標準化されたデバイスの各々は、標準化された外部インターフェースを提供することができ、これらの標準化されたデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格を使用せずに互いに対話する。したがって、本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスの標準化を実施することにより、光アクセスシステムの機能の独立および標準化を実施することができ、光アクセスシステムの使用柔軟性がさらに改善される。
実施形態2
図2に示されたように、本発明のこの実施形態は光アクセスシステムを提供する。光アクセスシステムは、少なくとも2つの光アクセスデバイス1、少なくとも2つの光アクセスデバイス1に接続された切替ユニット2、ならびに、切替ユニット2に接続されたネットワーク統合プロセッサ3およびコントローラ4を含む。
少なくとも2つの光アクセスデバイス1の各々は、切替ユニット2によって送信された第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、イーサネットプロトコルに従って第1のダウンストリームイーサネットフレームをカプセル化解除して第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードを取得し、第1のプロトコルに従ってペイロードをダウンストリームデータフレームにカプセル化し、ダウンストリームデータフレームを送信するように構成される。
切替ユニット2は、第2のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、第2のダウンストリームイーサネットフレームがユーザデータである場合、第2のダウンストリームイーサネットフレームをネットワーク統合プロセッサ3に送信し、または第2のダウンストリームイーサネットフレームが管理データである場合、第2のダウンストリームイーサネットフレームをコントローラ4に送信し、ネットワーク統合プロセッサ3によって送信された第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、送信ポリシーに従って少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信するように構成され、第1のダウンストリームイーサネットフレームは、ネットワーク統合プロセッサ3により第2のダウンストリームイーサネットフレームを処理することによって取得されたイーサネットフレームである。
ネットワーク統合プロセッサ3は、切替ユニット2によって送信された第2のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、コントローラ4によって送信されたプロトコル構文解析命令を受信し、プロトコル構文解析命令に従って第2のダウンストリームイーサネットフレームを処理して第1のダウンストリームイーサネットフレームを取得し、第1のダウンストリームイーサネットフレームを切替ユニット2に送信するように構成される。
コントローラ4は、切替ユニット2によって送信された第2のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、第2のダウンストリームイーサネットフレームに従ってプロトコル構文解析命令を決定し、プロトコル構文解析命令をネットワーク統合プロセッサ3に送信するように構成される。
本発明のこの実施形態では、光アクセスシステム内の光アクセスデバイスを標準化し、光アクセスデバイスがイーサネットプロトコルを使用することによってイーサネットと対話することを可能にするために、標準化されたイーサネットインターフェースを提供することができるモジュールが光アクセスデバイス内に配置される場合がある。
本発明のこの実施形態では、第1のプロトコルに従って光アクセスシステム内の光アクセスデバイスにより第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードをダウンストリームデータフレームにカプセル化する実装形態は、従来技術の光アクセスデバイス内の光アクセスユニットによってデータをカプセル化する実装形態と同じである。詳細については、従来技術の光アクセスデバイス内の光アクセスユニットによってデータをカプセル化する実装形態を参照されたい。詳細は本発明のこの実施形態では記載されない。
光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルの具体的な説明については、実施形態1の中の光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルの関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
ユーザ端末によるダウンストリームデータ伝送のプロセスでは、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステム内の光アクセスデバイスは、ダウンストリームイーサネットフレームを単にカプセル化解除およびカプセル化するだけなので、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイスは、ダウンストリームイーサネットフレームに対してPHYレイヤおよびMACレイヤの処理のみを実施することに留意されたい。具体的には、PHYレイヤにおいて、光アクセスデバイスに接続された切替ユニットによって送信された第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信した後、光アクセスデバイスは、最初に、イーサネットプロトコルに従って、MACレイヤにおいて、第1のダウンストリームイーサネットフレームをカプセル化解除し、すなわち、第1のダウンストリームイーサネットフレームのフレームヘッダが取り除かれ、第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードが確保され、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルに従って、MACレイヤにおいて、ペイロードをカプセル化し、すなわち、対応する通信プロトコル(すなわち、光アクセスデバイスが具体的に適用される光ネットワーク内で使用され、光アクセスデバイスが光ネットワークに適用されたときに光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルに対応する通信プロトコル)のフレームヘッダがペイロードに追加されてダウンストリームデータフレームを取得し、次いで、PHYレイヤにおいて、光アクセスデバイスに接続された光ネットワークデバイスにダウンストリームデータフレームを処理用に送信する。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、第1のダウンストリームイーサネットフレームは、レイヤ2のイーサネットフレームまたはレイヤ3のイーサネットフレームであってよい。このことは本発明では具体的に限定されない。
場合によっては、光アクセスデバイスは様々な第1のプロトコルをサポートし、それに対応して、ダウンストリームデータフレームは様々なフレームヘッダを有する。たとえば、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルがPONプロトコルである場合、ダウンストリームデータフレームのフレームヘッダはPONプロトコルのフレームヘッダである。具体的には、実際の使用要件に応じて、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスが様々な第1のプロトコルをサポートすることが規定される場合がある。このことは本発明では限定されない。
場合によっては、切替ユニットは、以下の方式のうちの1つにおいて、送信ポリシーに従って、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信する場合がある。
(1)切替ユニットが、第1のダウンストリームイーサネットフレームの受信側アドレスに従って、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信する。第1のダウンストリームイーサネットフレームは、第1のダウンストリームイーサネットフレームの受信側アドレスを含む。
第1のダウンストリームイーサネットフレームの受信側アドレスは、ブロードキャストアドレス、マルチキャストアドレス、またはユニキャストアドレスであってよい。第1のダウンストリームイーサネットフレームの受信側アドレスがユニキャストアドレスであるとき、第1のダウンストリームイーサネットフレームの受信側アドレスは、第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信する光アクセスデバイスのMACアドレスと同じである(この場合、切替ユニットはただ1つの光アクセスデバイスに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信する)。
(2)切替ユニットが、第1のダウンストリームイーサネットフレームの伝送経路であり、コントローラによって送信された伝送経路に従って、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信する。第1のダウンストリームイーサネットフレームの伝送経路は、切替ユニットにより第1のダウンストリームイーサネットフレームが送信される必要がある光アクセスデバイス/光アクセスシステムを示すために使用される。
(3)切替ユニットが、少なくとも2つの光アクセスデバイスのデータ処理速度に従って、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信する。たとえば、少なくとも1つの光アクセスデバイスは、そのデータ処理速度が第1のしきい値以上である光アクセスシステムである。
(4)切替ユニットが、少なくとも2つの光アクセスデバイスと切替ユニットとの間の距離に従って、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信する。たとえば、少なくとも1つの光アクセスデバイスは、切替ユニットからのその距離が第2のしきい値以下である光アクセスシステムである。
第1のしきい値および第2のしきい値は、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
方式(1)、(2)、(3)、および(4)は、切替ユニットが、本発明のこの実施形態における送信ポリシーに従って、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信する例示的な説明にすぎず、本発明に対するいかなる制限も構成しない。実際の用途を通じて、方式(1)、(2)、(3)、および(4)以外の、実際の使用要件を満たすことができる実装形態が存在する場合がある。詳細は本発明のこの実施形態では記載されない。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、光アクセスデバイスは標準化されたインターフェースを提供することができ、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としないので、各事業者の要件をより良く満たすことができ、事業者のデバイス投資コストおよびデバイス維持管理コストがさらに削減される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、標準化されたイーサネットプロトコルに従って第1のダウンストリームイーサネットフレームをカプセル化解除して第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードを取得した後、光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルに従ってペイロードをカプセル化してダウンストリームデータフレームを取得する。本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスは、従来技術のように第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードに対する複雑な処理(たとえば、第1のダウンストリームイーサネットフレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施しないが、第1のダウンストリームイーサネットフレームを単にカプセル化解除およびカプセル化するだけであり、すなわち、第1のダウンストリームイーサネットフレームはプロトコルフォーマットに関してのみ変化することを知ることができる。したがって、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイスの場合、切替および制御ユニットは光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要とせず、それにより、光アクセスデバイスの標準化が実施され、光アクセスデバイスの使用柔軟性が改善される。さらに、光アクセスデバイスの標準化を実施することにより、光アクセスシステムの機能の独立および標準化を実施することができ、光アクセスシステムの使用柔軟性がさらに改善される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスはOLTであってよい。
本発明のこの実施形態において提供される光ネットワークデバイスは、ONT、MDU、または、ONUなどの別の光ネットワークデバイスであってよい。このことは本発明では具体的に限定されない。
ユーザ端末によるダウンストリームデータ伝送のプロセスでは、別のユーザ端末の片側の光アクセスデバイスにより、切替ユニットによって受信された第2のダウンストリームイーサネットフレームが送信される場合がある。別のユーザ端末は、ユーザ端末とのデータ伝送を実施する光アクセスデバイスである。
本発明のこの実施形態では、ネットワーク統合プロセッサがコントローラによって送信されたプロトコル構文解析命令に従って第2のダウンストリームイーサネットフレーム(第2のダウンストリームイーサネットフレームはユーザデータである)を処理して、第1のダウンストリームイーサネットフレームを取得することは、具体的に、コントローラによって送信されたプロトコル構文解析命令に従って第2のダウンストリームイーサネットフレームに対してフレームヘッダ解釈、フレームヘッダ変更、フレームコンテンツ挿入、およびフレームコンテンツ抽出などの処理を完了した後、ネットワーク統合プロセッサが第2のダウンストリームイーサネットフレームを第1のダウンストリームイーサネットフレームに変更することであり得る。
切替ユニットによって送信された第2のダウンストリームイーサネットフレーム(第2のダウンストリームイーサネットフレームは管理データである)を受信した後、コントローラは、第2のダウンストリームイーサネットフレームに従って、第2のダウンストリームイーサネットフレームに関するプロトコルの識別および構文解析を完了してプロトコル構文解析命令を決定し、プロトコル構文解析命令をネットワーク統合プロセッサに送信する場合がある。
場合によっては、コントローラ4は、少なくとも2つの光アクセスデバイス1、ネットワーク統合プロセッサ3、および切替ユニット2を制御するようにさらに構成される。
具体的には、コントローラにより少なくとも2つの光アクセスデバイス、ネットワーク統合プロセッサ、および切替ユニットを制御する説明については、実施形態1の中のコントローラにより少なくとも2つの光アクセスデバイス、ネットワーク統合プロセッサ、および切替ユニットを制御する関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
従来技術と比較して、本発明のこの実施形態において提供されるコントローラは、少なくとも2つの光アクセスデバイスを同時に制御する場合がある。したがって、少なくとも2つの光アクセスデバイスを均一に制御することができ、少なくとも2つの光アクセスデバイス間の負荷分散を保証することができる。たとえば、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの1つが障害に遭遇した場合、コントローラは、第1のダウンストリームイーサネットフレームを伝送する信頼性を保証するために、その光アクセスデバイスによって処理される必要がある第1のダウンストリームイーサネットフレームが別の光アクセスデバイスによって処理されるように制御する場合がある。
場合によっては、図2に示された切替ユニット2は少なくとも1つのスイッチを含む。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、切替ユニットは1つのスイッチまたは2つ以上のスイッチであってよい。これは、具体的には、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
場合によっては、図2を参照して、図3に示されたように、切替ユニット2は、少なくとも2つの光アクセスデバイス1に接続された第1のスイッチ20と、ネットワーク統合プロセッサ3に接続された第2のスイッチ21と、コントローラ4に接続された第3のスイッチ22と、第1のスイッチ20、第2のスイッチ21、および第3のスイッチ22に接続された第4のスイッチ23とを含む。
図3では、1つの第1のスイッチは説明用の例として使用されるにすぎず、2つ以上の第1のスイッチがあり得ることを、当業者なら理解されよう。これは、具体的には、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
たとえば、実際の用途を通じて、スイッチは、概して複数のポートを有し、各ポートは1つの光アクセスデバイスに接続される場合がある。したがって、図3に示された第1のスイッチは、概して複数の光アクセスデバイスに接続される場合がある。それに対応して、第4のスイッチはさらに、別の第1のスイッチに接続される場合があり、各第1のスイッチは複数の光アクセスデバイスに接続される場合がある。
場合によっては、少なくとも2つの光アクセスデバイスは、同じ第1のスイッチに接続される場合があるか、または異なる第1のスイッチに接続される場合がある。これは、具体的には、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
ネットワーク統合プロセッサとコントローラの両方はサーバであってよい。具体的には、ネットワーク統合プロセッサおよびコントローラの他の説明および例については、実施形態1の中のネットワーク統合プロセッサおよびコントローラの関連説明および例を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本発明のこの実施形態では、従来技術の光アクセスシステム内の切替および制御ユニットは、光アクセスデバイスから分離され、標準化されたスイッチ、標準化されたネットワーク統合プロセッサ、および標準化されたコントローラなどを使用することによって実装され、その結果、光アクセスデバイスおよび光アクセスシステム全体を標準化することができる。したがって、様々な事業者は、前述の独立し標準化されたデバイスを使用することにより、それぞれの要件に応じて光アクセスシステムを配置することができ、光アクセスシステムの使用柔軟性をさらに改善することができる。
本発明のこの実施形態では、切替ユニット内のスイッチの数は、光ネットワークの実際の配置要件に応じて選択されてよく、本発明では具体的に限定されない。すなわち、図3に示された切替ユニット内のスイッチの数は、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムを記載する例として使用されるにすぎず、その数は、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムに対するいかなる制限も構成しない。
場合によっては、図3に示されたように、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、各光アクセスデバイス1は、高速データケーブルまたは光ファイバを使用することによって第1のスイッチ20に接続される。
本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスと第1のスイッチとの間のデータ伝送の速度を改善するために、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、高速データケーブルまたは光ファイバを使用することによって第1のスイッチに接続される。
場合によっては、高速データケーブルは金属製であってよい。好ましくは、高速データケーブルは銅製であってよく、すなわち、高速データケーブルは高速銅ケーブルであってよい。
本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、高速銅ケーブルを使用することによって第1のスイッチに接続され、その結果、データ伝送レートを改善しながら、異なるラインケーブル間のインターフェースを削減することができる。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの光アクセスデバイスが1つの第1のスイッチに接続されたとき、少なくとも2つの光アクセスデバイスの帯域幅の合計は、第1のスイッチの帯域幅に等しい。
たとえば、光アクセスシステムが3つの光アクセスデバイスと1つの第1のスイッチとを含むと仮定する。3つの光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスA、光アクセスデバイスB、および光アクセスデバイスCであり、第1のスイッチは第1のスイッチDであり、すべての3つの光アクセスデバイスは第1のスイッチDに接続される。この場合、光アクセスデバイスAの帯域幅、光アクセスデバイスBの帯域幅、および光アクセスデバイスCの帯域幅の合計は、第1のスイッチDの帯域幅に等しい。
本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの光アクセスデバイスが1つの第1のスイッチに接続されたとき、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々と第1のスイッチとの間で伝送されるデータが輻輳しないことを保証するために、かつ少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々および第1のスイッチが比較的高い作業効率を有することをさらに保証するために、少なくとも2つの光アクセスデバイスの帯域幅の合計は、第1のスイッチの帯域幅に等しいように設定される。
場合によっては、図3を参照して、図4に示されたように、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、各光アクセスデバイス1は光アクセスデバイスラインカードであり、第1のスイッチ20はスイッチラインカードであり、光アクセスデバイスラインカードはバックプレーンを使用することによってスイッチラインカードに接続される。
場合によっては、各光アクセスデバイスラインカード、スイッチラインカード、および、各光アクセスデバイスラインカードをスイッチラインカードに接続するためのバックプレーンは、1つの棚に配置される場合がある。
本発明のこの実施形態では、コントローラはさらに、切替ラインカード、バックプレーン、棚などを監視および管理する場合がある。具体的には、切替ラインカードは、切替ラインカード、バックプレーン、および棚などの構成要素の(構成要素の電源の状態、構成要素の全体的な状態などを含む)状態をコントローラに報告する場合があり、その結果、コントローラは、監視された構成要素の状態に応じて構成要素を管理することができる。
本発明のこの実施形態では、少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は光アクセスデバイスラインカードに設定される場合があり、これらの光アクセスデバイスに接続される第1のスイッチはスイッチラインカードに設定される場合があり、これらの光アクセスデバイスラインカードはバックプレーンを使用することによってスイッチラインカードに接続される。前述では、各光アクセスデバイスは、高速データケーブルまたは光ファイバを使用することによって第1のスイッチに接続される。それに反して、この設定方式では、各光アクセスデバイスは、バックプレーン、高速データケーブル、または光ファイバを使用することによって第1のスイッチに直接接続される場合があり、光ネットワークの配置コストがさらに削減される。
場合によっては、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、各光アクセスデバイスは光モジュールであり、光モジュールは、光モジュールのインターフェースを使用することによって第1のスイッチのポートに接続される。
光アクセスデバイスとして働く光モジュールの特有の実装形態の説明については、実施形態1の中の光アクセスデバイスとして働く光モジュールの特有の実装形態の関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本発明のこの実施形態において提供される少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、光モジュールであるように設定され、その結果、これらの光アクセスデバイスは、高速データケーブルまたは光ファイバを使用せずに第1のスイッチのポートに直接挿入することができる。したがって、高速データケーブルまたは光ファイバを節約することができ、光ネットワークの配置コストがさらに削減される。
実際の用途を通じて、少なくとも2つの光アクセスデバイスは、同じ形態(たとえば、光アクセスデバイス、光アクセスデバイスラインカード、もしくは光モジュール)であるように設定される場合があり、または、少なくとも2つの光アクセスデバイスは、異なる形態であるように設定される場合があり、たとえば、少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちのいくつかはある形態であるように設定され、他の光アクセスデバイスは別の形態であるように設定されることを当業者なら理解されよう。これは、具体的には、実際の使用要件に応じて設定されてよく、本発明では限定されない。
少なくとも2つの光アクセスデバイスを同じ形態であるように設定することは、少なくとも2つの光アクセスデバイスを異なる形態であるように設定することと比較して、光アクセスシステムの実装プロセスを簡略化することができる。このようにして、光アクセスシステムの安定性が高められ、光アクセスシステムの全体的な性能が改善される。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、ネットワーク統合プロセッサは1つのサーバの場合があるか、または2つ以上のサーバを含むサーバアレイであってよい。コントローラは1つのサーバの場合があるか、または2つ以上のサーバを含むサーバアレイであってよい。
具体的には、1つのサーバを使用することにより光ネットワーク内のデータ処理要件および制御要件を満たすことができるとき、ネットワーク統合プロセッサおよびコントローラを実装するために1つのサーバが使用される場合がある。1つのサーバを使用することにより光ネットワーク内のデータ処理要件および制御要件を満たすことができないとき、ネットワーク統合プロセッサおよびコントローラを実装するために2つ以上のサーバが使用される場合がある。
さらに、ネットワーク統合プロセッサがサーバアレイであるとき、サーバアレイに含まれる2つ以上のサーバは、1つの第2のスイッチに接続される場合がある。もちろん、第2のスイッチのポートを使用することによりサーバアレイの要件を満たすことができないとき、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステム内に2つ以上の第2のスイッチが配置される場合がある。
それに対応して、コントローラがサーバアレイであるとき、サーバアレイに含まれる2つ以上のサーバは、1つの第3のスイッチに接続される場合がある。もちろん、第3のスイッチのポートを使用することによりサーバアレイの要件を満たすことができないとき、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステム内に2つ以上の第3のスイッチが配置される場合がある。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、切替、処理、および制御などの機能は独立し標準化されたデバイスによって実装される場合があるので、これらの標準化されたデバイスは、標準化された外部インターフェースを提供することができ、これらの標準化されたデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格を使用せずに互いに対話し、その結果、各事業者は、事業者によって使用される必要があるデバイスを自由に選択することができる。したがって、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムでは、既存の光アクセスデバイスの機能の独立および対応する機能を実装するためのデバイスの標準化を実施することにより、光アクセスシステムの使用柔軟性を改善することができる。
本発明のこの実施形態は光アクセスシステムを提供する。光アクセスシステムは、少なくとも2つの光アクセスデバイス、少なくとも2つの光アクセスデバイスに接続された切替ユニット、ならびに、切替ユニットに接続されたネットワーク統合プロセッサおよびコントローラを含む。少なくとも2つの光アクセスデバイスの各々は、切替ユニットによって送信された第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、イーサネットプロトコルに従って第1のダウンストリームイーサネットフレームをカプセル化解除して第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードを取得し、第1のプロトコルに従ってペイロードをダウンストリームデータフレームにカプセル化し、ダウンストリームデータフレームを送信するように構成される。切替ユニットは、第2のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、第2のダウンストリームイーサネットフレームがユーザデータである場合、第2のダウンストリームイーサネットフレームをネットワーク統合プロセッサに送信し、または第2のダウンストリームイーサネットフレームが管理データである場合、第2のダウンストリームイーサネットフレームをコントローラに送信し、ネットワーク統合プロセッサによって送信された第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、送信ポリシーに従って少なくとも2つの光アクセスデバイスのうちの少なくとも1つに第1のダウンストリームイーサネットフレームを送信するように構成され、第1のダウンストリームイーサネットフレームは、ネットワーク統合プロセッサにより第2のダウンストリームイーサネットフレームを処理することによって取得されたイーサネットフレームである。ネットワーク統合プロセッサは、切替ユニットによって送信された第2のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、コントローラによって送信されたプロトコル構文解析命令を受信し、プロトコル構文解析命令に従って第2のダウンストリームイーサネットフレームを処理して第1のダウンストリームイーサネットフレームを取得し、第1のダウンストリームイーサネットフレームを切替ユニットに送信するように構成される。コントローラは、切替ユニットによって送信された第2のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、第2のダウンストリームイーサネットフレームに従ってプロトコル構文解析命令を決定し、プロトコル構文解析命令をネットワーク統合プロセッサに送信するように構成される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスシステムによれば、光アクセスシステム内の光アクセスデバイスは第1のダウンストリームイーサネットフレームを単にカプセル化解除およびカプセル化するだけであり、第1のダウンストリームイーサネットフレームに対する複雑な処理(たとえば、第1のダウンストリームイーサネットフレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施する必要がないので、切替および制御ユニットは、従来技術のように光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としない。加えて、光アクセスシステム内の光アクセスデバイスのすべての外部インターフェースは標準プロトコルを使用し、光アクセスデバイスは標準化された外部インターフェースを提供することができる。さらに、光アクセスシステム内の切替、処理、および制御などの機能は標準化されたデバイスによって実装されるので、これらの標準化されたデバイスの各々は、標準化された外部インターフェースを提供することができ、これらの標準化されたデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格を使用せずに互いに対話する。したがって、本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスの標準化を実施することにより、光アクセスシステムの機能の独立および標準化を実施することができ、光アクセスシステムの使用柔軟性がさらに改善される。
実施形態3
図6に示されたように、本発明のこの実施形態は光アクセスデバイス1を提供する。光アクセスデバイス1は、第1のデータカプセル化モジュール10と、第1のデータカプセル化モジュール10に接続されたデータスケジューリングモジュール11と、データスケジューリングモジュール11に接続された第2のデータカプセル化モジュール12とを含む。
第1のデータカプセル化モジュール10は、アップストリームデータフレームを受信し、第1のプロトコルに従ってアップストリームデータフレームをカプセル化解除してアップストリームデータフレームのペイロードを取得し、データスケジューリングモジュール11にペイロードを送信するように構成される。
データスケジューリングモジュール11は、第1のデータカプセル化モジュール10によって送信されたペイロードを受信し、第1のデータカプセル化モジュール10の帯域幅および第2のデータカプセル化モジュール12の帯域幅に従って、第2のデータカプセル化モジュール12にペイロードを送信するように構成される。
第2のデータカプセル化モジュール12は、データスケジューリングモジュール11によって送信されたペイロードを受信し、イーサネットプロトコルに従ってペイロードを第1のアップストリームイーサネットフレームにカプセル化し、第1のアップストリームイーサネットフレームを送信するように構成される。
本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスを標準化し、光アクセスデバイスがイーサネットプロトコルを使用することによってイーサネットと対話することを可能にするために、標準化されたイーサネットインターフェースを提供することができる第2のデータカプセル化モジュールが光アクセスデバイス内に配置される場合がある。
本発明のこの実施形態では、第1のプロトコルに従って光アクセスデバイスによりアップストリームデータフレームをカプセル化解除してアップストリームデータフレームのペイロードを取得する実装形態は、従来技術の光アクセスデバイス内の光アクセスユニットによりデータフレームをカプセル化解除する実装形態と同じである。詳細については、従来技術の光アクセスデバイス内の光アクセスユニットによりデータフレームをカプセル化解除する実装形態を参照されたい。詳細は本発明のこの実施形態では記載されない。
場合によっては、本発明のこの実施形態における第1のデータカプセル化モジュールの実装形態は、光アクセスデバイスが適用される様々な光ネットワークによって異なる。具体的には、第1のデータカプセル化モジュールは、光アクセスデバイスが実際に適用される必要がある光ネットワークに応じて設定される場合がある。たとえば、光アクセスデバイスが実際に適用される必要がある光ネットワーク内で使用される通信プロトコルに従って、そのプロトコルをサポートすることができる第1のデータカプセル化モジュールが設定される。プロトコルは第1のプロトコルである。
場合によっては、光アクセスデバイス内の第1のデータカプセル化モジュールは、光アクセスデバイスが実際に適用された光ネットワーク内で使用される通信プロトコルに従って、それに対応して設計される場合がある。すなわち、第1のデータカプセル化モジュールは、光アクセスデバイスが実際に適用された光ネットワーク内で使用される様々な通信プロトコルに従って、適応的に変化する場合があり、その結果、第1のデータカプセル化モジュールは、対応する光ネットワーク内で使用される通信プロトコルをサポートすることができる。このことは本発明では限定されない。
第1のデータカプセル化モジュールによってサポートされる第1のプロトコルの具体的な説明については、実施形態1の中の光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルの関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送のプロセスでは、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、アップストリームデータフレームを単にグルーミング、カプセル化解除、およびカプセル化するだけなので、第1のデータカプセル化モジュールおよび第2のデータカプセル化モジュールは、アップストリームデータフレームに対してPHYレイヤおよびMACレイヤの処理のみを実施することに留意されたい。具体的には、PHYレイヤにおいて、光アクセスデバイスに接続された光ネットワークデバイス(光ネットワークデバイスは複数のユーザ端末に接続される場合がある)によって送信されたアップストリームデータフレームを受信した後、第1のデータカプセル化モジュールは、最初に、第1のデータカプセル化モジュールによってサポートされる第1のプロトコルに従って、MACレイヤにおいて、受信されたアップストリームデータフレームをカプセル化解除し、すなわち、アップストリームデータフレームのフレームヘッダが取り除かれ、アップストリームデータフレームのペイロードが確保され、次いで、データスケジューリングモジュールにペイロードを送信する。データスケジューリングモジュールは、第1のデータカプセル化モジュールの帯域幅および第2のデータカプセル化モジュールの帯域幅に従って、第2のデータカプセル化モジュールにペイロードを送信する。それに対応して、データスケジューリングモジュールによって送信されたペイロードを受信した後、第2のデータカプセル化モジュールは、最初に、イーサネットプロトコルに従って、MACレイヤにおいて、ペイロードをカプセル化し、すなわち、イーサネットプロトコルのフレームヘッダがペイロードに追加されて第1のアップストリームイーサネットフレームを取得し、次いで、PHYレイヤにおいて、光アクセスデバイスに接続された切替ユニットに第1のアップストリームイーサネットフレームを処理用に送信する。
場合によっては、第1のデータカプセル化モジュールは、概して、複数のポート、たとえば、複数の第1のポートを提供する場合がある。第2のデータカプセル化モジュールも、複数のポート、たとえば、複数の第2のポートを提供する場合がある。ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送のプロセスでは、データスケジューリングモジュールは、複数の第1のポートの帯域幅および複数の第2のポートの帯域幅に従って第2のデータカプセル化モジュールに、第1のデータカプセル化モジュールによって送信されたペイロードをグルーミングする。第2のデータカプセル化モジュールは、ペイロードを第1のアップストリームイーサネットフレームにカプセル化し、次いで、複数の第2のポートを使用することにより第1のアップストリームイーサネットフレームを送信する。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、第1のアップストリームイーサネットフレームは、レイヤ2のイーサネットフレームまたはレイヤ3のイーサネットフレームであってよい。このことは本発明では具体的に限定されない。
場合によっては、第1のデータカプセル化モジュールは様々な第1のプロトコルをサポートし、それに対応して、アップストリームデータフレームは様々なフレームヘッダを有する。具体的には、実際の使用要件に応じて、本発明のこの実施形態において提供される第1のデータカプセル化モジュールが様々な第1のプロトコルをサポートすることが規定される場合がある。このことは本発明では限定されない。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、標準化されたインターフェースを提供することができ、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としないので、各事業者の要件をより良く満たすことができ、事業者のデバイス投資コストおよびデバイス維持管理コストがさらに削減される。
光アクセスデバイスの他の説明については、実施形態1の中の光アクセスデバイスの関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスによれば、光アクセスデバイスは、アップストリームデータフレームを単にグルーミング、カプセル化解除、およびカプセル化するだけであり、アップストリームデータフレームに対する複雑な処理(たとえば、アップストリームデータフレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施する必要がない。したがって、従来技術と比較して、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイスの場合、切替および制御ユニットは光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としない。加えて、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイス内の第1のデータカプセル化モジュールおよび第2のデータカプセル化モジュールの各々は標準プロトコルを使用するモジュールなので、光アクセスデバイスは標準化された外部インターフェースを提供することができる。したがって、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスの標準化を実施することができ、光アクセスデバイスの使用柔軟性がさらに改善される。
アップストリームデータフレームのフレーム構造が、前述の例において光アクセスデバイスが特に適用される光ネットワーク内で使用される通信プロトコルに対応していることを、当業者なら理解されよう。たとえば、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスが光ネットワークに適用されると、アップストリームデータフレームは、光ネットワーク内で使用される通信プロトコルに対応するフレーム構造を使用する。
場合によっては、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスラインカードであってよい。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは光アクセスデバイスラインカードに設定され、その結果、光アクセスデバイスは、高速データケーブルまたは光ファイバを使用せずに切替ユニットに直接接続することができる。したがって、高速データケーブルまたは光ファイバを節約することができ、光ネットワークの配置コストがさらに削減される。
場合によっては、図6を参照して、図7に示されたように、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイス1は、第1のデータカプセル化モジュール10に接続された光トランシーバモジュール13をさらに含む場合がある。アップストリームデータフレームは光信号である。
光トランシーバモジュール13は、光アクセスデバイスに接続された光ネットワークデバイスによって送信された電気信号を受信し、電気信号を光信号に変換し、第1のデータカプセル化モジュール10に光信号を送信するように構成される。
ユーザ端末によるアップストリームデータ伝送の場合、光アクセスデバイスに接続された光ネットワークデバイスから光トランシーバモジュールによって受信された信号は電気信号であり、光トランシーバモジュールは電気信号に対して光電気変換を実施して光信号を取得し、第1のデータカプセル化モジュールに光信号を処理用に送信することに留意されたい。
図7に示されたこの実施形態では、光トランシーバモジュールは光アクセスデバイスに統合されているので、光アクセスデバイスは光モジュールであってよい。
光アクセスデバイスとして働く光モジュールの特有の実装形態の説明については、実施形態1の中の光アクセスデバイスとして働く光モジュールの特有の実装形態の関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは光モジュールに設定され、その結果、光アクセスデバイスは、高速データケーブルまたは光ファイバを使用せずに切替ユニット(たとえば、従来技術の標準化されたスイッチ)に直接挿入することができる。したがって、高速データケーブルまたは光ファイバを節約することができ、光ネットワークの配置コストがさらに削減される。
場合によっては、第1のデータカプセル化モジュール10の帯域幅は、第2のデータカプセル化モジュール12の帯域幅に等しい。
本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイス内のデータスケジューリングモジュールによって転送されるデータが輻輳しないことを保証するために、かつ光アクセスデバイスが比較的高い作業効率を有することをさらに保証するために、光アクセスデバイス内の第1のデータカプセル化モジュールの帯域幅は、第2のデータカプセル化モジュールの帯域幅に等しいように設定される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスはOLTであってよい。
本発明のこの実施形態において提供される光ネットワークデバイスは、ONT、MDU、または、ONUなどの別の光ネットワークデバイスであってよい。このことは本発明では具体的に限定されない。
本発明のこの実施形態は光アクセスデバイスを提供する。光アクセスデバイスは、第1のデータカプセル化モジュールと、第1のデータカプセル化モジュールに接続されたデータスケジューリングモジュールと、データスケジューリングモジュールに接続された第2のデータカプセル化モジュールとを含む。第1のデータカプセル化モジュールは、アップストリームデータフレームを受信し、第1のプロトコルに従ってアップストリームデータフレームをカプセル化解除してアップストリームデータフレームのペイロードを取得し、データスケジューリングモジュールにペイロードを送信するように構成される。データスケジューリングモジュールは、第1のデータカプセル化モジュールによって送信されたペイロードを受信し、第1のデータカプセル化モジュールの帯域幅および第2のデータカプセル化モジュールの帯域幅に従って、第2のデータカプセル化モジュールにペイロードを送信するように構成される。第2のデータカプセル化モジュールは、データスケジューリングモジュールによって送信されたペイロードを受信し、イーサネットプロトコルに従ってペイロードを第1のアップストリームイーサネットフレームにカプセル化し、第1のアップストリームイーサネットフレームを送信するように構成される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスによれば、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、アップストリームデータフレームを単にグルーミング、カプセル化解除、およびカプセル化するだけであり、アップストリームデータフレームに対する複雑な処理(たとえば、アップストリームデータフレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施する必要がないので、切替および制御ユニットは、従来技術のように光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としない。加えて、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイス内の第1のデータカプセル化モジュールおよび第2のデータカプセル化モジュールの各々は標準プロトコルを使用するモジュールなので、光アクセスデバイスは標準化された外部インターフェースを提供することができる。したがって、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスの標準化を実施することができ、光アクセスデバイスの使用柔軟性がさらに改善される。
実施形態4
図6に示されたように、本発明のこの実施形態は光アクセスデバイス1を提供する。光アクセスデバイス1は、第1のデータカプセル化モジュール10と、第1のデータカプセル化モジュール10に接続されたデータスケジューリングモジュール11と、データスケジューリングモジュール11に接続された第2のデータカプセル化モジュール12とを含む。
第2のデータカプセル化モジュール12は、第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、イーサネットプロトコルに従って第1のダウンストリームイーサネットフレームをカプセル化解除して第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードを取得し、データスケジューリングモジュール11にペイロードを送信するように構成される。
データスケジューリングモジュール11は、第2のデータカプセル化モジュール12によって送信されたペイロードを受信し、第2のデータカプセル化モジュール12の帯域幅および第1のデータカプセル化モジュール10の帯域幅に従って、第1のデータカプセル化モジュール10にペイロードを送信するように構成される。
第1のデータカプセル化モジュール10は、データスケジューリングモジュール11によって送信されたペイロードを受信し、第1のプロトコルに従ってペイロードをダウンストリームデータフレームにカプセル化し、ダウンストリームデータフレームを送信するように構成される。
本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイスを標準化し、光アクセスデバイスがイーサネットプロトコルを使用することによってイーサネットと対話することを可能にするために、標準化されたイーサネットインターフェースを提供することができる第2のデータカプセル化モジュールが光アクセスデバイス内に配置される場合がある。
本発明のこの実施形態では、第1のプロトコルに従って光アクセスデバイスにより第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードをダウンストリームデータフレームにカプセル化する実装形態は、従来技術の光アクセスデバイス内の光アクセスユニットによりデータをカプセル化する実装形態と同じである。詳細については、従来技術の光アクセスデバイス内の光アクセスユニットによってデータをカプセル化する実装形態を参照されたい。詳細は本発明のこの実施形態では記載されない。
場合によっては、本発明のこの実施形態における第1のデータカプセル化モジュールの実装形態は、光アクセスデバイスが適用される様々な光ネットワークによって異なる。具体的には、第1のデータカプセル化モジュールは、光アクセスデバイスが実際に適用される必要がある光ネットワークに応じて設定される場合がある。たとえば、光アクセスデバイスが実際に適用される必要がある光ネットワーク内で使用される通信プロトコルに従って、そのプロトコルをサポートすることができる第1のデータカプセル化モジュールが設定される。プロトコルは第1のプロトコルである。
場合によっては、光アクセスデバイス内の第1のデータカプセル化モジュールは、光アクセスデバイスが実際に適用された光ネットワーク内で使用される通信プロトコルに従って、それに対応して設計される場合がある。すなわち、第1のデータカプセル化モジュールは、光アクセスデバイスが実際に適用された光ネットワーク内で使用される様々な通信プロトコルに従って、適応的に変化する場合があり、その結果、第1のデータカプセル化モジュールは、対応する光ネットワーク内で使用される通信プロトコルをサポートすることができる。このことは本発明では限定されない。
第1のデータカプセル化モジュールによってサポートされる第1のプロトコルの具体的な説明については、実施形態1の中の光アクセスデバイスによってサポートされる第1のプロトコルの関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
ユーザ端末によるダウンストリームデータ伝送のプロセスでは、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、第1のダウンストリームイーサネットフレームを単にグルーミング、カプセル化解除、およびカプセル化するだけなので、第1のデータカプセル化モジュールと第2のデータカプセル化モジュールの両方は、第1のダウンストリームイーサネットフレームに対してPHYレイヤおよびMACレイヤの処理のみを実施することに留意されたい。具体的には、PHYレイヤにおいて、光アクセスデバイスに接続された切替ユニットによって送信された第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信した後、第2のデータカプセル化モジュールは、最初に、イーサネットプロトコルに従って、MACレイヤにおいて、第1のダウンストリームイーサネットフレームをカプセル化解除し、すなわち、第1のダウンストリームイーサネットフレームのフレームヘッダが取り除かれ、第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードが確保され、次いで、データスケジューリングモジュールにペイロードを送信する。データスケジューリングモジュールは、第2のデータカプセル化モジュールの帯域幅および第1のデータカプセル化モジュールの帯域幅に従って、第1のデータカプセル化モジュールにペイロードを送信する。それに対応して、データスケジューリングモジュールによって送信されたペイロードを受信した後、第1のデータカプセル化モジュールは、最初に、第1のデータカプセル化モジュールによってサポートされる第1のプロトコルに従って、MACレイヤにおいて、ペイロードをカプセル化し、すなわち、対応する通信プロトコル(すなわち、光アクセスデバイスが特に適用される光ネットワーク内で使用され、光アクセスデバイスが光ネットワークに適用されたときに第1のデータカプセル化モジュールによってサポートされる第1のプロトコルに対応する通信プロトコル)のフレームヘッダがペイロードに追加されてダウンストリームデータフレームを取得し、次いで、PHYレイヤにおいて、光アクセスデバイスに接続された光ネットワークデバイスにダウンストリームデータフレームを処理用に送信する。
場合によっては、第1のデータカプセル化モジュールは、概して、複数のポート、たとえば、複数の第1のポートを提供する場合がある。第2のデータカプセル化モジュールも、複数のポート、たとえば、複数の第2のポートを提供する場合がある。ダウンストリームデータ伝送のプロセスでは、データスケジューリングモジュールは、複数の第2のポートの帯域幅および複数の第1のポートの帯域幅に従って第1のデータカプセル化モジュールに、第2のデータカプセル化モジュールによって送信されたペイロードをグルーミングする。第1のデータカプセル化モジュールは、ペイロードをダウンストリームデータフレームにカプセル化し、次いで、複数の第1のポートを使用することによりダウンストリームデータフレームを送信する。
場合によっては、本発明のこの実施形態では、第1のダウンストリームイーサネットフレームは、レイヤ2のイーサネットフレームまたはレイヤ3のイーサネットフレームであってよい。このことは本発明では具体的に限定されない。
場合によっては、光アクセスデバイスは様々な第1のプロトコルをサポートし、それに対応して、ダウンストリームデータフレームは様々なフレームヘッダを有する。具体的には、実際の使用要件に応じて、本発明のこの実施形態において提供される第1のデータカプセル化モジュールが様々な第1のプロトコルをサポートすることが規定される場合がある。このことは本発明では限定されない。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、標準化されたインターフェースを提供することができ、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としないので、各事業者の要件をより良く満たすことができ、事業者のデバイス投資コストおよびデバイス維持管理コストがさらに削減される。
光アクセスデバイスの他の説明については、実施形態1の中の光アクセスデバイスの関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスによれば、光アクセスデバイスは、第1のダウンストリームイーサネットフレームを単にグルーミング、カプセル化解除、およびカプセル化するだけであり、第1のダウンストリームイーサネットフレームに対する複雑な処理(たとえば、第1のダウンストリームイーサネットフレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施する必要がない。したがって、従来技術と比較して、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイスの場合、切替および制御ユニットは光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としない。加えて、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイス内の第1のデータカプセル化モジュールおよび第2のデータカプセル化モジュールの各々は標準プロトコルを使用するモジュールなので、光アクセスデバイスは標準化された外部インターフェースを提供することができる。したがって、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスの標準化を実施することができ、光アクセスデバイスの使用柔軟性がさらに改善される。
ダウンストリームデータフレームのフレーム構造が、前述の例において光アクセスデバイスが特に適用される光ネットワーク内で使用される通信プロトコルに対応していることを、当業者なら理解されよう。たとえば、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスが光ネットワークに適用されると、ダウンストリームデータフレームは、光ネットワーク内で使用される通信プロトコルに対応するフレーム構造を使用する。
場合によっては、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスラインカードであってよい。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは光アクセスデバイスラインカードに設定され、その結果、光アクセスデバイスは、高速データケーブルまたは光ファイバを使用せずに切替ユニットに直接接続することができる。したがって、高速データケーブルまたは光ファイバを節約することができ、光ネットワークの配置コストがさらに削減される。
場合によっては、図6を参照して、図7に示されたように、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイス1は、第1のデータカプセル化モジュール10に接続された光トランシーバモジュール13をさらに含む場合がある。ダウンストリームデータフレームは光信号である。
光トランシーバモジュール13は、第1のデータカプセル化モジュール10によって送信された光信号を受信し、光信号を電気信号に変換し、電気信号を送信するように構成される。
ユーザ端末によるダウンストリームデータ伝送の場合、第1のデータカプセル化モジュールから光トランシーバモジュールによって受信された信号は光信号であり、光トランシーバモジュールは光信号に対して光電気変換を実施して電気信号を取得し、光アクセスデバイスに接続された光ネットワークデバイスに電気信号を処理用に送信することに留意されたい。
図7に示されたこの実施形態では、光トランシーバモジュールは光アクセスデバイスに統合されているので、光アクセスデバイスは光モジュールであってよい。
光アクセスデバイスとして働く光モジュールの特有の実装形態の説明については、実施形態1の中の光アクセスデバイスとして働く光モジュールの特有の実装形態の関連説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは光モジュールに設定され、その結果、光アクセスデバイスは、高速データケーブルまたは光ファイバを使用せずに切替ユニット(たとえば、従来技術の標準化されたスイッチ)に直接挿入することができる。したがって、高速データケーブルまたは光ファイバを節約することができ、光ネットワークの配置コストがさらに削減される。
場合によっては、第1のデータカプセル化モジュール10の帯域幅は、第2のデータカプセル化モジュール12の帯域幅に等しい。
本発明のこの実施形態では、光アクセスデバイス内のデータスケジューリングモジュールによって転送されるデータが輻輳しないことを保証するために、かつ光アクセスデバイスが比較的高い作業効率を有することをさらに保証するために、光アクセスデバイス内の第1のデータカプセル化モジュールの帯域幅は、第2のデータカプセル化モジュールの帯域幅に等しいように設定される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスはOLTであってよい。
本発明のこの実施形態において提供される光ネットワークデバイスは、ONT、MDU、または、ONUなどの別の光ネットワークデバイスであってよい。このことは本発明では具体的に限定されない。
本発明のこの実施形態は光アクセスデバイスを提供する。光アクセスデバイスは、第1のデータカプセル化モジュールと、第1のデータカプセル化モジュールに接続されたデータスケジューリングモジュールと、データスケジューリングモジュールに接続された第2のデータカプセル化モジュールとを含む。第2のデータカプセル化モジュールは、第1のダウンストリームイーサネットフレームを受信し、イーサネットプロトコルに従って第1のダウンストリームイーサネットフレームをカプセル化解除して第1のダウンストリームイーサネットフレームのペイロードを取得し、データスケジューリングモジュールにペイロードを送信するように構成される。データスケジューリングモジュールは、第2のデータカプセル化モジュールによって送信されたペイロードを受信し、第2のデータカプセル化モジュールの帯域幅および第1のデータカプセル化モジュールの帯域幅に従って、第1のデータカプセル化モジュールにペイロードを送信するように構成される。第1のデータカプセル化モジュールは、データスケジューリングモジュールによって送信されたペイロードを受信し、第1のプロトコルに従ってペイロードをダウンストリームデータフレームにカプセル化し、ダウンストリームデータフレームを送信するように構成される。
本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスによれば、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、第1のダウンストリームイーサネットフレームを単にグルーミング、カプセル化解除、およびカプセル化するだけであり、第1のダウンストリームイーサネットフレームに対する複雑な処理(たとえば、第1のダウンストリームイーサネットフレームの構文解析、変更、転送、および切替)を実施する必要がないので、切替および制御ユニットは、従来技術のように光アクセスデバイス内にもはや配置される必要がなく、光アクセスデバイスは、専用プロトコルおよび専用インターフェース規格をもはや必要としない。加えて、本発明のこの実施形態における光アクセスデバイス内の第1のデータカプセル化モジュールおよび第2のデータカプセル化モジュールの各々は標準プロトコルを使用するモジュールなので、光アクセスデバイスは標準化された外部インターフェースを提供することができる。したがって、本発明のこの実施形態において提供される光アクセスデバイスは、光アクセスデバイスの標準化を実施することができ、光アクセスデバイスの使用柔軟性がさらに改善される。
実装形態についての前述の説明により、当業者が、便利で簡潔な説明のために、前述の機能モジュールの分割が説明用の例として見なされることを理解することが可能になる。実際の用途では、前述の機能は、様々なモジュールに割り振られ、要件に応じて実装することができ、すなわち、装置の内部構造は、上述された機能のすべてまたは一部を実装するために、様々な機能モジュールに分割される。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについて、前述の方法実施形態において対応するプロセスを参照されたい詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願において提供されたいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は他の方式で実装される場合があることを理解されたい。たとえば、記載された装置実施形態は一例にすぎない。たとえば、モジュール分割またはユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割の場合がある。たとえば、複数のユニットまたは構成要素は組み合わされるか、もしくは別のシステムに統合される場合があり、または、いくつかの特徴は無視されるか、もしくは実施されない場合がある加えて、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装される場合がある。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気、機械、または他の形態で実装される場合がある。
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分かれている場合も、分かれていない場合もあり、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットである場合も、そうでない場合もあり、1つの場所に位置する場合があるか、または複数のネットワークユニット上に分散される場合がある。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に応じて選択される場合がある。
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合される場合があり、またはユニットの各々は物理的に単独で存在する場合があり、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される場合がある。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装される場合があるか、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装される場合がある。
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、統合ユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶される場合がある。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分は、または技術的解決策のうちのすべてもしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装される場合がある。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態に記載された方法のステップのすべてまたは一部を実施するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであり得る)コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体が含まれる。
前述の説明は、本発明の特有の実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明で開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え付くいかなる変形または置換も、本発明の保護範囲内に入るべきである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。