JP6569775B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機としては、例えば、遊技球が打ち込まれる遊技領域を前面側に有する遊技盤と遊技盤の裏面所には、球排出部品が取り付けられている。この球排出部品は、その球通路部に、遊技球の入賞を検出する入賞検出センサを備えている。パチンコ機では、入賞検出センサで入賞が検出されると、遊技者に対して所定数の賞球払出がなされる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−181070号公報(第4−5頁,第3−6図)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のパチンコ機では、例えば正具の先端を球排出部品の排出口に進入させていき、球排出部品内で遊技球を意図的に詰まらせて不正に入賞カウント(入賞検出)を上げる不正行為がなされるという問題がある。
本発明は、このような事情等に鑑みてなされたものであって、球排出部品の排出口への不正具の進入を低減できる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、
遊技球が打ち込まれる遊技領域が前面側に形成された遊技部品と、
前記遊技部品の裏面に配設されて前記遊技部品の裏面側に案内された遊技球を排出する球排出部品と
を備えた遊技機において、
前記遊技部品は、
前記遊技領域の所定箇所に前後方向に貫通形成された貫通孔と、
前記遊技領域の前記貫通孔箇所に設けられた、遊技球が入球可能な入賞部品とを備え、
前記球排出部品は、
前記入賞部品に入賞した遊技球を案内する通路部と、
当該通路部の下流側に形成された、前記通路部で案内された遊技球を排出する排出口とを備え、
前記排出口は、前記遊技部品の裏面に対して間隔を空けて位置しており、
前記球排出部品は、その下部側で且つ前記排出口と前記遊技部品との間に、下側が開放された空間部を備え、
前記通路部は、その通路途中箇所に、前記入賞部品に入賞した遊技球を検出する入賞検出手段を備え、
さらに、前記通路部は、前記入賞検出手段よりも下流側の所定範囲箇所が、当該通路部での前記入賞検出手段が存する箇所の第1通路幅よりも大きい第2通路幅である下流側拡大通路部と、前記入賞検出手段よりも上流側の所定範囲箇所が、前記第1通路幅よりも大きい第3通路幅である上流側拡大通路部とを有し、
前記入賞検出手段は、左右方向の位置が、前記第2通路幅が規定する範囲および前記第3通路幅が規定する範囲に収まる位置にあり、
前記排出口は、前記下流側拡大通路部の下流側に形成されており、少なくとも前記第1通路幅よりも大きい開口幅であり、
前記通路部での前記入賞検出手段が存する箇所の前記遊技機の幅方向外側にも前記下流側拡大通路部が延出する
ことを特徴とするものである。
この発明に係る遊技機によれば、球排出部品排出口への不正具の進入を低減できる遊技機を提供することができる。
本発明の実施例1のパチンコ機の概略正面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ機の裏面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第3図柄表示装置の表示内容を示す説明図である。 実施例1の遊技盤の背面図である。 実施例1の遊技盤を後方右上から見た後方斜視図である。 実施例1の遊技盤の背後側の主制御装置を左開き状態にした斜視図である。 実施例1の遊技盤の背後側の取付台を右開き状態にした斜視図である。 遊技盤を前方右上から見た分解斜視図である。 遊技盤を後方右上から見た分解斜視図である。 遊技盤を後方左下から見た分解斜視図である。 遊技盤を後方右下から見た分解斜視図である。 主制御装置及び取付台を取り外した状態の遊技盤の背面図である。 図14の遊技盤を後方右下から見た斜視図である。 図14の遊技盤を後方左下から見た斜視図である。 集合通路盤を前方右上から見た分解斜視図である。 (a)〜(c)は集合通路盤の本体部品の正面図、背面図及び底面図である。 (a)〜(c)は集合通路盤の下方向通路形成部品の正面図、背面図及び底面図である。 集合通路を破線で示す集合通路盤の背面図である。 図14に示した遊技盤のA−A線断面斜視図である。 図14に示した遊技盤のA−A線断面図である。 図14に示した遊技盤のB−B線断面斜視図である。 (a)は遊技盤の裏面左下角部を示す図であり、(b)は遊技盤のC−C線断面図である。 図6に示した遊技盤のD−D線断面図である。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の各種の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
実施例1のパチンコ機を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1はパチンコ機10の正面図であり、図2は、パチンコ機10の遊技盤30の正面図であり、図3は、パチンコ機10の裏面図である。
図4は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。図5は、第3図柄表示装置42の表示内容を示す説明図である。
図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成し遊技場(ホール)の遊技島に固定される外枠11と、この外枠11の一側部(例えば正面視での左側部)を開閉軸として外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12と、この内枠12の一側部(例えば正面視での左側部)を開閉軸として内枠12に対して開閉自在に取り付けられる前面枠セット14とを備えている。
外枠11は、木製の板材により全体として正面視で矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。本実施の形態では、例えば、外枠11の上下方向の外寸は809mm(内寸771mm)、左右方向の外寸は518mm(内寸480mm)となっている。なお、外枠11は樹脂やアルミニウム等の軽金属などにより構成されていてもよい。
内枠12は、大別すると、その外形を形成する主要部材としての樹脂ベース(図示省略)と、この樹脂ベース(図示省略)に取り付けられる遊技盤30(図2参照)とを備えている。また、内枠12は、図1に示すように、樹脂ベース(図示省略)の前面側で片開き自在な前面枠セット14を備えている。
具体的には、樹脂ベース(図示省略)は、正面視で、その外形が略矩形状で、かつ、その略中央箇所を開口中心とする開口部(後述する遊技領域30a(図2参照)と同等の大きさの開口)が形成された板状部材としている。
前面枠セット14は、正面視左側で上下方向の開閉軸J1を軸心にして当該内枠12に対して開閉自在に取り付けられている。言い換えれば、前面枠セット14は、樹脂ベース(図示省略)に対して開閉自在となっている。
遊技盤30(図2参照)は、その遊技領域30aを樹脂ベース(図示省略)の開口部に位置させるようにして当該樹脂ベースの裏面側に着脱自在に取り付けられる。
ここで、もう少し詳細に前面枠セット14について説明する。
前面枠セット14は、図1に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸を軸心にして前方側に開放できるようになっている。
前面枠セット14は、図1に示すように、その前面視すると、最下部に位置する下皿ユニット13と、この下皿ユニット13の上側に位置する上皿ユニット21と、この上皿ユニット21の上側に位置するガラス枠部23と、に大別される。これらの下皿ユニット13と上皿ユニット21とガラス枠部23とは、図示省略のベース板体の前面側各箇所にそれぞれ取り付けられて前面枠セット14が構成されている。
下皿ユニット13は、図1に示すように、前面枠セット14の最下部箇所に位置するように、ネジ等の締結具によりベース板体(図示省略)の正面視で最下部箇所に固定されている。この下皿ユニット13は、その前面側に、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18とを備えている。
球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能である。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜く(排出する)ためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に貯留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して下方向外部に抜くことができる。
遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出して配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38によって遊技球が遊技盤30(図2参照)の方へ打ち込まれる。遊技球発射装置38は、例えば、遊技球発射ハンドル18と発射装置229(図4参照)などで構成されている。音出力部24は、前面枠セット14の正面視で上部の左右2箇所で、その前面枠セット14の内部あるいは背面箇所に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。
上皿ユニット21は、図1に示すように、前面枠セット14の下部箇所(前述の下皿15の上方位置)に位置するように、ネジ等の締結具によりベース板体(図示省略)の正面視で下部箇所に固定されており、遊技球の受皿としての上皿19を備えている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。
ガラス枠部23は、図1に示すように、上皿ユニット21の上側に形成された窓部101と、この窓部101の周囲に設けられた各種の電飾部とを備えている。
つまり、前面枠セット14には、図1に示すように、上皿ユニット21の上側に位置するガラス枠部23の中央箇所に、遊技盤30の遊技領域30a(図2参照)のほとんどを外部から視認することができるよう略縦長楕円形状の窓部101が形成されている。詳しくは、窓部101は、略縦長楕円形状で中央が空洞となっており、その空洞部分を略縦長楕円形状等のガラス板137で覆うように、図示省略のガラスユニットが前面枠セット14の裏面側に取り付けられたものである。図示省略のガラスユニットは、二枚のガラス板137を前後方向に近設させて並べた二重ガラス構造としている。なお、窓部101の前記略中央部が直線状になるようにし、ガラス板137もその形状に合わせるようにしてもよい。また、ガラス板137は、ガラスに限定されず、所定の強度がある透明板であればその材質などは問わない。
さらに、ガラス枠部23は、図1に示すように、窓部101の周囲に各種の電飾部(第1電飾部300、第2電飾部302及び第3電飾部304)を備えている。つまり、前面枠セット14は、図1に示すように、その前面視した状態で窓部101の周囲で左箇所に、LED等を内蔵した第1電飾部300(左側電飾部)を、窓部101の周囲で右箇所に、LED等を内蔵した第2電飾部302(右側電飾部)を、窓部101の周囲で上箇所に、LED等を内蔵した第3電飾部304(上側電飾部)を備えている。これらの電飾部は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。
本パチンコ機10では、第1電飾部300、第2電飾部302及び第3電飾部304は、大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。その他、本パチンコ機10の第1電飾部300及び第2電飾部302には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが備えられている。また、窓部101の周縁で右斜め下箇所には、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓107が設けられている。この小窓107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と返却ボタン122とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード(例えばプリペイドカード)等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、貸球操作部120にさらに度数表示部(図示省略)を設けるようにしてもよい。この度数表示部(図示省略)は、カード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
遊技盤30は、図2に示すように、正面視で四角形状の木製(例えば、合板)でその左側の両角部が取れたような形状の遊技板30bを備えており、その周縁部(後述するレール51,52の外側部分)が内枠12の樹脂ベース(図示省略)の裏側に当接した状態で取着されており、この遊技盤30の前面側の略中央部分たる遊技領域30aが樹脂ベースの略楕円形状の図1に示した窓部101(ガラス板137)を通じて前面枠セット14の前方外側から視認可能な状態である。
次に、図2を用いて遊技盤30の構成を説明する。遊技盤30は、一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33(例えば作動チャッカ)、第3の始動口34(例えばスルーゲート)及び可変表示装置ユニット35を備えている。これらの一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33、第3の始動口34及び可変表示装置ユニット35は、遊技盤30における、ルータ加工によって形成された各貫通穴にそれぞれに配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取り付けられている。一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33に遊技球が入球し、当該入球が後述する検出スイッチ(後述の図9に示す入賞口スイッチ221、後述の図9に示すホルダーに装着される破線で示すカウントスイッチ223、後述の図9に示す作動口スイッチ224)で検出され、この検出スイッチの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。
また、始動入賞装置33は、図2に示すように、上から順に、第1の始動口33a(例えば作動チャッカ)と第2の始動口33b(例えば作動チャッカ)とが上下に配設された単一の入賞装置で構成されている。そして、上部側の第1の始動口33aには第1の始動口33a用の後述の図11に示す作動口スイッチ224(通過検出スイッチ)が設けられ、この第1の始動口33aへの入球をその第1の始動口33a用の図示省略の作動口スイッチにより検出される。また、下部側の第2の始動口33bには第2の始動口33b用の図示省略の作動口スイッチ224(通過検出スイッチ)が設けられ、この第2の始動口33bへの入球をその第2の始動口33b用の作動口スイッチ224(図示省略)により検出される。すなわち、上部側の第1の始動口33aへの遊技球の入球または下部側の第2の始動口33bへの遊技球の入球のどちらの場合にも、それが始動入賞であることに変わりは無く、それらの入球を個別に検出できる。
その他に、図2に示すように、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内される。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車37等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示装置ユニット35は、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞をトリガとして、識別情報としての第1図柄(例えば特別図柄)を変動表示する第1図柄表示装置40と、第3の始動口34の通過をトリガとして、第2図柄(例えば普通図柄)を変動表示する第2図柄表示装置41と、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの入賞をトリガとして、第3図柄(例えば装飾図柄)を変動表示する第3図柄表示装置42とを備えている。
第1図柄表示装置40は、例えば、第1の始動口33aへの入球に基づいて変動発光等する複数個(本実施例では2個)の2色発光タイプのLED(発光ダイオード)40a,40bと、このLED40a,40bでの変動表示の保留数を示す保留ランプ40cと、第2の始動口33bへの入球に基づいて変動発光等する複数個(本実施例では2個)の2色発光タイプのLED(発光ダイオード)40d,40eと、このLED40d,40eでの変動表示の保留数を示す保留ランプ40fとを備えている。
第1の始動口33aへの入球に基づいて変動発光等するLED40a,40bは、例えば、赤色と青色に発光可能なものである。第1図柄表示装置40は、各LED40a,40bの発光色を交互に変更させることで、第1図柄(本実施例では各LED40a,40bの発光色態様)の変動表示状態を発生させ、例えば、両方のLED40a,40bが赤色発光状態で停止すると確変大当り(特定当り)を示し、両方のLED40a,40bが青色発光状態で停止すると通常大当り(非特定当り)を示し、両方のLED40a,40bが互いに異なる色の発光状態で停止すると外れを示す。
上記と同様に、第2の始動口33bへの入球に基づいて変動発光等するLED40d,40eは、例えば、赤色と青色に発光可能なものである。第1図柄表示装置40は、各LED40d,40eの発光色を交互に変更させることで、第1図柄(本実施例では各LED40d,40eの発光色態様)の変動表示状態を発生させ、例えば、両方のLED40d,40eが赤色発光状態で停止すると確変大当り(特定当り)を示し、両方のLED40d,40eが青色発光状態で停止すると通常大当り(非特定当り)を示し、両方のLED40d,40eが互いに異なる色の発光状態で停止すると外れを示す。
なお、この第1図柄表示装置40として、少なくとも3色以上の発光が可能なタイプの単一のLEDを採用してもよく、各色の発光を交互などに行うようにすることで、第1図柄の変動表示状態を発生させ、LEDが第1の色の発光状態で停止すると確変大当り(特定当り)を示し、LEDが第2の色の発光状態で停止すると通常大当り(非特定当り)を示し、LEDが第3の色の発光状態で停止すると外れを示すようにしてもよい。なお、上述した第1図柄表示装置40が識別情報変動表示手段に相当する。
第2図柄表示装置41は、第2図柄用としての例えば「○」が描かれた表示部41aと、第2図柄用としての例えば「×」が描かれた表示部41bと、保留ランプ41cとを有し、遊技球が第2の始動口34を通過する毎に例えば表示部41a,41bによる表示図柄(普通図柄)が変動し、その変動表示が所定図柄で停止した場合に下部側の第2の始動口33bが所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球が第2の始動口34を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ41cにて点灯表示される。なお、表示部41a,41bは、その内部にLED(発光ダイオード)を有しており、このLEDの発光(あるいはランプの点灯)を切り換えることにより変動表示される構成としている。なお、上述した第2図柄表示装置41が普通識別情報変動表示手段に相当する。
第3図柄表示装置42は、例えば液晶表示装置で構成されており、後述する表示制御装置45により表示内容が制御される。第3図柄表示装置42には、例えば後述する図5に示すように、左、中及び右の3つの装飾図柄列L,M,Rが表示される。各装飾図柄列L,M,Rは複数の装飾図柄によって構成されており、これら装飾図柄が装飾図柄列L,M,R毎にスクロールされるようにして第3図柄表示装置42に可変表示される。なお本実施の形態では、第3図柄表示装置42(液晶表示装置)は、例えば、11インチサイズの大型の液晶ディスプレイを備える。可変表示装置ユニット35には、正面視した状態で第3図柄表示装置42の表示画面をほぼ囲むようにしてこの第3図柄表示装置42の前方側にセンターフレーム47が配設されている。本実施形態では第3図柄表示装置42としてLCDを採用するが他の種類の画像表示装置(例えば、PDP:プラズマ・ディスプレイ・パネルや、EL:エレクトロ・ルミネッセンス・ディスプレイや、有機ELなど)でもよい。なお、上述した第3図柄表示装置42が装飾識別情報(図柄)変動表示手段に相当し、上述した表示制御装置45が表示制御手段に相当する。
図2に示すように、可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当りの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動されるものである。このように、大当りの際に可変入賞装置32が開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動される状態は、特定遊技状態(例えば、大当り状態)と呼ばれ、可変入賞装置32に多数の遊技球が入球(入賞)し、その入賞に対して大量の遊技球が賞球払い出しされることから、遊技者にとって有利な遊技状態となっている。つまり、本実施例のパチンコ機10は、遊技球の投入数(遊技球発射装置38による遊技球の遊技領域30aへの発射数)の方が、遊技球の賞球払出数(一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33、第3の始動口34などへの遊技球の入球に基づく賞球払出数)よりも多い通常遊技状態(遊技球消費状態)と、遊技球の賞球払出数の方が遊技球の投入数よりも多い特定遊技状態(例えば、大当り状態)とに状態変移可能なものである。
より詳しくは、第1の始動口33aに対し遊技球が入賞すると第1図柄表示装置40の2個のLED40a,40bが変動表示され、その変動停止後のLED40a,40bの表示が予め設定した発光態様の組合せとなった場合に特定遊技状態が発生する。例えば、両方のLED40a,40bが赤色発光状態で停止するという発光態様の場合には、確変大当り(特定当り)の特定遊技状態に当選したことを示し、両方のLED40a,40bが青色発光状態で停止するという発光態様の場合には、通常大当り(非特定当り)の特定遊技状態に当選したことを示し、両方のLED40a,40bが互いに異なる色の発光状態で停止するという発光態様の場合には外れ(特定遊技状態に落選したこと)を示す。
上記と同様に、第2の始動口33bに対し遊技球が入賞すると第1図柄表示装置40の2個のLED40d,40eが変動表示され、その変動停止後のLED40d,40eの表示が予め設定した発光態様の組合せとなった場合に特定遊技状態が発生する。例えば、両方のLED40d,40eが赤色発光状態で停止するという発光態様の場合には、確変大当り(特定当り)の特定遊技状態に当選したことを示し、両方のLED40d,40eが青色発光状態で停止するという発光態様の場合には、通常大当り(非特定当り)の特定遊技状態に当選したことを示し、両方のLED40d,40eが互いに異なる色の発光状態で停止するという発光態様の場合には外れ(特定遊技状態に落選したこと)を示す。
そして、可変入賞装置32は、その大入賞口32aが所定の開放状態となり、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。具体的には、当該開放状態についての所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口32aが所定回数(ラウンド数)繰り返し開放される。また、遊技球が第1の始動口33aを通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ40cにて表示される。また、遊技球が第2の始動口33bを通過した回数も最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ40fにて表示される。なお、保留ランプ40c,40fは、第3図柄表示装置42の表示画面の一部で保留表示等される構成等であっても良い。
また、遊技盤30には、図2に示すように、遊技球発射装置38(図3参照)から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するための複数本のレール51,52が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は複数本のレール51,52の後述する球案内通路49を通じて所定の遊技領域30aに案内されるようになっている。複数本のレール51,52は長尺状をなすステンレス製の金属帯状部材であり、内外二重に遊技盤30に取り付けられている。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略縦楕円環状に形成されている。外レール52は、一部(主に左側部)が内レール51に向かい合うようにして形成されている。かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51,52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路49が形成されている。なお、球案内通路49は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図2の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51及び外レール52間の球案内通路49から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路49内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、遊技盤30が内枠12に取り付けられた状態において、外レール52における、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図2の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)には、内枠12に設けられた返しゴム54(図2に二点鎖線で示す部材)が位置している。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52は、長尺状をなすステンレス製の金属帯としているので、遊技球の飛翔をより滑らかなものとする、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくすることができる。なお、図2に破線で示すように、外レール52の先端部から内レール51の右側先端部までは、内枠12に形成された壁部55(図2に破線で示す)が位置することにより、遊技領域30aが仕切られている。
なお、遊技盤30の右下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図2のS1)やプレートを貼着するためのスペースとなっている。遊技盤30の右下隅部に、証紙等のシール(図2のS1)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技盤30の遊技領域30aについて説明する。遊技領域30aは、図2に示すように、内レール51と外レール52との内周部(内外レール)により略縦長円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される当該遊技領域30aが大きく構成されている。
本実施の形態では、遊技領域30aを、パチンコ機10の正面から見て、内レール51及び外レール52によって囲まれる領域のうち、内外レール51,52の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、遊技領域30aと言った場合には誘導レール部分は含まないため、遊技領域30aの向かって左側限界位置は外レール52によってではなく内レール51によって特定される。同様に、遊技領域30aの向かって右側限界位置は内レール51によって特定される。また、遊技領域30aの下側限界位置は遊技盤30の下端位置によって特定される。また、遊技領域30aの上側限界位置は外レール52によって特定される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠セット14の図示省略の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。
次に、パチンコ機10の背面の構成について説明する。図3に示すように、パチンコ機10は、その背面(実際には内枠12及び遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにして又は前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構部352)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本実施の形態では、各種制御基板を2つの取付台(主制御装置261の取付台230のみ図示し、それ以外の取付台は図示を省略する)に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12又は遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合、後述する図4に示した主制御装置261とサブ制御装置262とを、遊技盤30に取り付けられる別々の取付台(主制御装置261の取付台230のみ図示し、それ以外の取付台は図示を省略する)に搭載してそれぞれユニット化すると共に、後述する図4に示した払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313を別の取付台(図示省略)に搭載してユニット化している。ここでは便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称することとする。
また、払出機構部352及び保護カバーも1ユニットとして一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。各ユニット201〜203の詳細な構成については後述する。
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されており、さらにこれに加え、一部に支軸部を設けて内枠12又は遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成としている。これは、各ユニット201〜203やその他構成が前後に重ねて配置されても、隠れた構成等を容易に確認することを可能とするための工夫でもある。
また、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出するための入賞感知機構などが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32には図9に破線で示すカウントスイッチ223が設けられている。カウントスイッチ223は入賞球をカウントするスイッチである。また、第1の始動口33a,第2の始動口33bに対応する位置には第1の始動口33a用の作動口スイッチ224と第2の始動口33b用の作動口スイッチ224(図示省略)とがそれぞれ設けられ、第1の始動口33a,第2の始動口33bへの遊技球の入球を当該作動口スイッチ224で検出される。第3の始動口34に対応する位置にはゲートスイッチが設けられ、第3の始動口34への遊技球の通過を当該ゲートスイッチで検出される。
一般入賞口31の入賞口スイッチ221及び第3の始動口34のゲートスイッチは、図示しない電気配線を通じて盤面接続基板(図示省略)に接続され、さらにこの盤面接続基板が後述する主制御装置261内の主制御基板261a(図4参照)に接続されている。また、可変入賞装置32のカウントスイッチ223は後述する大入賞口中継端子基板91に接続され、さらにこの大入賞口中継端子基板91がやはり主制御基板261aに接続されている。これに対し、第1の始動口33a及び第2の始動口33bの各作動口スイッチ224は中継基板を介さずに直接に主制御基板261aに接続されている。
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口32aを開放するための大入賞口ソレノイドが設けられ、下部側の第2の始動口33bには、電動役物を開放するための作動口ソレノイドが設けられている。
上記入賞感知機構にて各々検出された検出結果は、後述する主制御装置261内の主制御基板261aに取り込まれ、該主制御基板261aよりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板311aに送信される。そして、該払出制御基板311aの出力により所定数の遊技球の払出が実施される。
第1制御基板ユニット201は、例えば略矩形状の取付台(主制御装置261の取付台230のみ図示し、それ以外の取付台は図示を省略する)を上下2つ有し、遊技盤30の裏面側から見た状態での下側の取付台230(図8参照)に主制御装置261が搭載され、上側の取付台(図示省略)にサブ制御装置262が搭載されている。ここで、主制御装置261は、図4に示すように、主たる制御を司るCPU501と、遊技プログラムを記憶したROM502と、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM503と、各種機器との連絡をとる入出力ポート505と、各種抽選の際に用いられる乱数発生器(図示省略)と、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路(図示省略)などを含む主制御基板261aを具備しており、この主制御基板261aが透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263(被包手段)に収容されて構成されている。なお、基板ボックス263は、略直方体形状のボックスベース(図示省略)と該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(図示省略)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは、封印ユニット(図示省略)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス(図示省略)が封印されている。
また、サブ制御装置262は、例えば主制御装置261内の主制御基板261aからの指示に従い音声やランプ表示の制御や表示制御装置45の制御を司るCPU551や、その他ROM552、RAM553、バスライン554及び入出力ポート555等を含むサブ制御基板262aを具備しており、このサブ制御基板262aが透明樹脂材料等よりなる基板ボックス(図示省略)に収容されて構成されている。サブ制御装置262上には電源中継基板(図示省略)が搭載されており、後述する電源基板より供給される電源がこの電源中継基板(図示省略)を介してサブ制御装置262及び表示制御装置45に出力されるようになっている。
第2制御基板ユニット202は横長形状をなす取付台(図示省略)を有し、この取付台に払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314が搭載されている。払出制御装置311は制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、発射制御装置312は発射制御基板を具備しており、電源装置313は電源制御基板を具備している。払出制御装置311の払出制御基板311aは、賞品球や貸出球の払出を制御する。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射装置229(図4参照)の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。本実施例の発射装置229は、発射ソレノイド(図示省略)への通電/非通電に従って進退自在な発射槌部(図示省略)で遊技球を打ちつけて発射させるソレノイド式発射部品を採用しているが、それ以外の発射装置229としては、発射モータの駆動に従って動作する発射杵で遊技球を打ちつけて発射させる機械式発射部品や、電磁場を発生させることで遊技球を発射させる電磁式発射部品など種々のタイプのものが採用できる。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120(図1参照)及び図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314は不要である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックスにそれぞれ収容されて構成されている。特に、払出制御装置311では、前述した主制御装置261と同様、基板ボックス(被包手段)を構成するボックスベース(図示省略)とボックスカバー(図示省略)とが封印ユニット(封印手段)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス263が封印されている。
払出制御装置311には状態復帰スイッチ(図示省略)が設けられている。例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ(図示省略)が押下されると、払出モータ358a(図4参照)がゆっくり正回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。
また、電源監視基板261bにはRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できる。従って、通常手順で(例えばホールの営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入することとしている。
次に、裏パックユニット203の構成を説明する。裏パックユニット203は、図3に示すように、樹脂成形された裏パック351と遊技球の払出機構部352とを一体化したものである。
裏パックユニット203は、その最上部に上方に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技ホールの島設備(遊技島設備)から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列の球通路を有し下流側に向けて緩やかに下り傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。ケースレール357の最下流部には、払出装置358が設けられ、払出モータ358a等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は払出通路(図示省略)等を通じて上皿19に供給される。
また、タンクレール356には、当該タンクレール356に振動を付加するためのバイブレータ360が設けられている。例えば、バイブレータ360が例えば2本のネジでタンクレール356に締結されて取り付けられる。さらに、バイブレータ360は、タンクレール356に面接触するのではなく、当該2本のネジの部分で接触しており、バイブレータ360による振動がより効果的にタンクレール356に伝わる。従って、仮にタンクレール356付近で球詰まりが生じた際、バイブレータ360が駆動されることで球詰まりが解消される。
払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板(図示省略)が設置されると共に、外部より主電源を取り込むための電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFとされる。
タンク355から払出通路(図示省略)に至るまでの払出機構部352は何れも導電性を有する樹脂材料(例えば導電性ポリカーボネート樹脂)にて成形され、その一部にてアースされている。これにより、遊技球の帯電によるノイズの発生が抑制される。
なお、図3に示すように、内枠12の右上側には、内枠12が外枠11に対して開かれたことを検出する内枠開検出スイッチ388が設けられている。内枠12が開かれると、内枠開検出スイッチ388からホール内(パチンコ店内)用コンピュータへ出力される。
次に、本パチンコ機10の電気的構成について、図4を用いて説明する。本パチンコ機10は、主制御装置261と、払出制御装置311と、発射制御装置312と、サブ制御装置262と、表示制御装置45と、電源装置313などを備えている。以下に、これらの装置を個別に詳細に説明する。
パチンコ機10の主制御装置261には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成としており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアを備えている。
つまり、停電などの発生により電源が切断された場合において、主制御装置261のCPU501は、通常処理を最後までを実行するので、RAM503は、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のカウンタ用バッファや保留球格納エリアの内容を記憶保持するだけでよく、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させることができる。具体的には、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)における通常処理の途中の遊技情報についての各レジスタやI/O等の値を記憶しておくための専用のバックアップエリアをRAM503に設ける必要がない。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号S1が入力されるように構成されており、停電の発生により、停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、発射制御装置312、サブ制御装置262、第1図柄表示装置40、第2図柄表示装置41や、その他図示しないスイッチ群などが接続されている。また、主制御装置261は、第1図柄表示装置40における第1図柄の変動表示と、第2図柄表示装置41における第2図柄の変動表示とを制御する機能を備えている。
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成としており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアを備えている。
RAM513は、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時の状態に関する情報を記憶保持する。つまり、このRAM513の記憶保持は、NMI割込み処理と払出制御処理の後半部分のステップとによって電源切断時に実行され、逆にRAM513の記憶情報の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
RAM513は、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時の状態に関する情報を記憶保持する。つまり、このRAM513の記憶保持は、NMI割込み処理と払出制御処理の後半部分のステップとによって電源切断時に実行され、逆にRAM513の記憶情報の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
図4に示すように、発射制御装置312は、発射装置229による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射装置229は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、発射制御装置312は、払出制御装置311からのカードユニット接続信号S4(前述したカードユニットがパチンコ機10に接続されている場合に出力される信号である)と、遊技者が遊技球発射ハンドル18をタッチしている場合に出力されるタッチ検出信号S5と、遊技球発射ハンドル18に設けられている、発射を停止させるための発射停止スイッチ18aが操作されていない場合に出力される発射維持信号S6との全てが入力されていることを条件に、発射許可信号S7を主制御装置261に出力する。
すなわち、発射許可信号S7がON(ハイレベル)である期間は発射許可状態であり、発射許可信号S7がOFF(ローレベル)である期間は発射不許可状態である。つまり、主制御装置261は、入力される発射許可信号S7がON(ハイレベル)である期間において、遊技球を発射する発射ソレノイド(図示省略)の制御を行う発射制御信号S8(パルス信号)と、発射レール401に遊技球を送る球送りソレノイドの制御を行う球送り制御信号S9(パルス信号)とを、発射制御装置312に所定の繰り返し周期で繰り返し出力する。発射制御装置312は、発射制御信号S8及び球送り制御信号S9に基づいて発射装置229を駆動制御し、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。逆に、主制御装置261は、入力される発射許可信号S7がOFF(ローレベル)である期間においては、発射制御信号S8及び球送り制御信号S9を発射制御装置312に出力せず、発射装置229によって遊技球が発射されることはない。
表示制御装置45は、第3図柄表示装置42における第3図柄(装飾図柄)の変動表示を制御するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、出力ポート529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527の入力にはサブ制御装置262の出力が接続され、入力ポート527には、CPU521、ROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529の出力には液晶表示装置である第3図柄表示装置42が接続されている。
表示制御装置45のCPU521は、主制御装置261からの各種コマンドがサブ制御装置262で編集等されて送信される各種コマンドに基づいて、第3図柄表示装置42での装飾図柄表示を制御する。ROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
ビデオRAM524は、第3図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、第3図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、第3図柄表示装置42に表示される装飾図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ526は、CPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出して第3図柄表示装置42に表示させるものである。
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給するための電源部541とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動するための+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
図4に示すように、主制御装置261は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263内に、主制御基板261aと、この主制御基板261aとは別体の電源監視基板261bとを備えている。電源監視基板261bは、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号S1を出力するための回路である。停電監視回路542は、電源部541で交流24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった時間が例えば20ミリ秒を超えた場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号S1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号S1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(NMI割込み処理)を実行する。
なお、電源部541は、電源部541で監視している交流24ボルトが22ボルト未満となった時間が20ミリ秒を越えた後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアするための回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号S2を主制御基板261aに出力する。RAM消去スイッチ323が押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261においてRAM503のデータがクリアされ、払出制御装置311は主制御装置261からの初期化コマンドを受けるとRAM513のデータがクリアされる。
ところで、第3図柄表示装置42(液晶表示装置)には、図5に示すように、左・中・右の3つの装飾図柄列L,M,Rが設定されており、装飾図柄列L,M,R毎に上装飾図柄、中装飾図柄、下装飾図柄の3個ずつの装飾図柄が変動表示される。本実施の形態では、一連の図柄は、「0」〜「9」の数字を各々付した主装飾図柄SZと、菱形状の絵図柄からなる副装飾図柄FZとにより構成されており、数字の昇順又は降順に主装飾図柄SZが表示されると共に各主装飾図柄SZの間に副装飾図柄FZが配されて一連の装飾図柄列L,M,Rが構成されている。そして、周期性を持って主装飾図柄SZと副装飾図柄FZが上から下へと変動表示されるようになっている。
かかる場合、左装飾図柄列Lにおいては、上記一連の装飾図柄が降順(すなわち、主装飾図柄SZの番号が減る順)に表示され、中装飾図柄列M及び右装飾図柄列Rにおいては、同じく上記一連の装飾図柄が昇順(すなわち、主装飾図柄SZの番号が増える順)に表示される。そして、左装飾図柄列L→右装飾図柄列R→中装飾図柄列Mの順に変動表示が停止し、その停止時に第3図柄表示装置42上の5つの有効ライン、すなわち上ラインL1、中ラインL2、下ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5の何れかで主装飾図柄SZが大当たり図柄の組合せ(本実施の形態では、同一の主装飾図柄SZの組合せ)で揃えば大当たりとして特別遊技動画が表示される。
続いて、本実施例のパチンコ機10のさらなる特徴部分について図6〜図16を用いて説明する。
図6は、実施例1の遊技盤30の背面図である。図7は、実施例1の遊技盤30を後方右上から見た後方斜視図である。図8は、実施例1の遊技盤30の背後側の主制御装置261を左開き状態にした斜視図である。図9は、実施例1の遊技盤30の背後側の取付台230を右開き状態にした斜視図である。図10は、遊技盤30を前方右上から見た分解斜視図である。図11は、遊技盤30を後方右上から見た分解斜視図である。図12は、遊技盤30を後方左下から見た分解斜視図である。図13は、遊技盤30を後方右下から見た分解斜視図である。図14は、主制御装置261及び取付台230を取り外した状態の遊技盤30の背面図である。図15は、図14の遊技盤30を後方右下から見た斜視図である。図16は、図14の遊技盤30を後方左下から見た斜視図である。
なお、図6〜図16では、遊技盤30の遊技領域30aの下部領域に、一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33のみを配置した状態を図示し、その他の構成品(センターフレーム47やレール51,52や釘など)の図示を省略している。
本実施例のパチンコ機10は、図2を用いて前述したように、遊技球が打ち込まれる遊技領域30aが前面側に形成された遊技盤30を備えている。この遊技盤30は、図2に示すように、遊技領域30aに複数本の釘が立設されたものである。
この遊技領域30aの下部側箇所には、図2,図10に示すように、始動入賞装置33と、この始動入賞装置33の直下に設けられた可変入賞装置32と、始動入賞装置33の略両側で離間した各箇所に配設された4個の一般入賞口31と、が設けられている。
また、遊技盤30の裏面には、図6,図7に示すように、遊技盤30を裏面視した状態で手前側から奥側の順に、遊技を統括的に制御する主制御装置261と、この主制御装置261が取り付けられる取付台230と、図6,図7では取付台230の奥側に隠れて大部分が見えない集合通路盤60(図9参照)とが、配設されている。
具体的には、遊技盤30の裏面下部箇所には、図7〜図9に示すように、この遊技盤30の裏面側に案内された遊技球を集めて排出する集合通路盤60(集合板)が取り付けられている。
この集合通路盤60の裏面側には、図8,図9に示すように、取付台230が回動可能に配設されている。具体的には、取付台230は、図9に示すように、遊技盤30の裏面視で右端側を軸心として片開き可能に遊技盤30に軸支されている。図9に示す片開き状態の取付台230を、図8に示すように閉状態とすると、集合通路盤60の背面の大部分が取付台230で覆われて隠れた状態となる。また、取付台230は、図10に示すように、その前面側の所定領域(図10では前面側の左箇所および右箇所)に第1平坦部232を備えている。
また、集合通路盤60は、図9,図11に示すように、その裏面側に、取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が当接する第2平坦部77を備えている。つまり、取付部230は、図8,図9に示すように、遊技盤30の一端側(本実施例では右端側)を回動軸心として、第1平坦部232が集合通路盤60の第2平坦部77に当接した閉状態と、第1平坦部232が第2平坦部77から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持されている。
さらに、図9に示すように、遊技盤30の裏面視で左端側を軸心として片開き可能に主制御装置261が遊技盤30に軸支されている。つまり、主制御装置261は、図7,図8に示すように、遊技盤30の左端側を軸心として、その裏面側が、閉状態の取付台230の裏面側に当接した閉状態と、この閉状態の取付台230の裏面側から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持されている。
図8に示すように取付台230を閉状態にした上で、図8に示す片開き状態の主制御装置261を、図7に示すように閉状態とすると、この主制御装置261が取付台230の係止爪231により係止された状態となる。つまり、図7に示すように、閉状態の取付台230の係止爪231が、閉状態の主制御装置261に係止している。
図7に示すように、閉状態の取付台230と閉状態の主制御装置261とを係止爪231によって係止した状態では、取付台230の第1平坦部232が集合通路盤60の第2平坦部77に当接している。
ここで、集合通路盤60について説明する。集合通路盤60は、図9〜図13に示すように、遊技盤30の裏面下部箇所に取り付けられており、遊技盤30の裏面側に案内された遊技球を集めて排出するものである。具体的には、集合通路盤60は、図10に示すように、一般入賞口31、可変入賞装置32、始動入賞装置33に入賞した遊技球を集めて当該パチンコ機10の下部の島設備に設けられた遊技球回収装置(図示省略)に向けて排出する通路を形成するものである。
遊技盤30は、図10に示した一般入賞口31、可変入賞装置32及び始動入賞装置33の各配設箇所に、貫通孔(図13に示す一般入賞口用貫通孔56、始動入賞装置用貫通孔57及び可変入賞装置用貫通孔58)がそれぞれ当該遊技盤30の前後方向に貫通して形成されている。
具体的には、図10に示す遊技盤30の一般入賞口31の配置箇所には、図13に示すように、一般入賞口用貫通孔56が形成されている。また、図10に示す遊技盤30の始動入賞装置33の配置箇所には、図13に示すように、始動入賞装置用貫通孔57が形成されている。また、図10に示す遊技盤30の可変入賞装置32の配置箇所には、図13に示すように、可変入賞装置用貫通孔58が形成されている。
これらの一般入賞口31、可変入賞装置32及び始動入賞装置33に入賞した遊技球は、対応する貫通孔(図13に示す一般入賞口用貫通孔56、始動入賞装置用貫通孔57及び可変入賞装置用貫通孔58)を通過して当該遊技盤30の背後に案内される。
ここで、集合通路盤60の構造等について、図17〜図25の図面も用いてもう少し詳細に説明する。
図17は、集合通路盤60を前方右上から見た分解斜視図である。図18(a)〜(c)は、集合通路盤60の本体部品60Aの正面図、背面図及び底面図である。図19(a)〜(c)は集合通路盤60の下方向通路形成部品70の正面図、背面図及び底面図である。図20は、集合通路71を破線で示す集合通路盤60の背面図である。図21は、図14に示した遊技盤30のA−A線断面斜視図である。図22は、図14に示した遊技盤30のA−A線断面図である。図23は、図14に示した遊技盤30のB−B線断面斜視図である。図24(a)は遊技盤30の裏面左下角部を示す図であり、図24(b)は遊技盤30のC−C線断面図である。図25は、図6に示した遊技盤30のD−D線断面図である。
集合通路盤60は、図17に示すように、遊技盤30の裏面に取付可能な本体部品60Aと、この本体部品60Aの裏面側に取り付けられて、遊技盤30の一般入賞口31に入賞した遊技球を下方向に案内する通路を形成するための下方向通路形成部品70と、を備えている。本体部品60A及び下方向通路形成部品70は、例えば樹脂成型部品としている。
集合通路盤60は、本体部品60Aの裏面側に下方向通路形成部品70を取り付けることで、一般入賞口31に入賞した遊技球を集めるように案内する集合通路71(図17及び図20参照)が形成される。この集合通路71は、図21,図22に示すように、遊技球を奥方向に案内する奥方向案内通路部72と、この奥方向案内通路部72からの遊技球を下方向に案内する下方向案内通路部73とを備えている。この集合通路71の下流側、つまり、下方向案内通路部73の下流側には、当該集合通路71で案内された遊技球を外部に排出する排出口61(図15及び図16参照)が形成されている。
具体的には、奥方向案内通路部72は、図21,図22に示すように、本体部品60Aでの一般入賞口31が位置する箇所に、集合通路盤60の遊技盤30側(つまり、前面側)を正面視した状態で奥方向へ下り傾斜に形成されたものであり、一般入賞口31からの遊技球を下方向案内通路部73へ案内するものである。
また、下方向案内通路部73は、図21,図22に示すように、本体部品60Aでの裏面と、下方向通路形成部品70での正面側窪み通路部分とで形成される遊技球通路空間であり、奥方向案内通路部72からの遊技球を下方向に案内するものである。
また、集合通路盤60の排出口61は、図15,図16及び図22に示すように、下向きに開口している。
具体的には、遊技盤30の裏面視で左側の排出口61は、図15,図16及び図20に示すように、遊技盤30の裏面下部左側の2個の一般入賞口31に入賞した入賞球を下方に排出するためのものである。また、遊技盤30の裏面視で中央の排出口61は、図15,図16及び図20に示すように、遊技盤30の始動入賞装置33の第2の始動口33bに入賞した入賞球と、可変入賞装置32に入賞した入賞球とを下方に排出するためのものである。また、遊技盤30の裏面視で右側の排出口61は、図15,図16及び図20に示すように、遊技盤30の裏面下部右側の2個の一般入賞口31に入賞した入賞球を下方に排出するためのものである。また、始動入賞装置33の第1の始動口33aに入賞した入賞球は、図20に一点鎖線で示す経路で案内されて、図23に示すように、左側の排出口61と中央の排出口61との間の排出口61から下方に排出される。
この排出口61は、図21,図22に示すように、さらに遊技盤30の裏面に対して間隔を空けて位置している。本実施例では、排出口61は、図22に示すように、遊技盤30の裏面から遊技球1個分(例えば11ミリ)の間隔を空けた、集合通路盤60での箇所に形成されている。この排出口61の遊技盤30の裏面からの間隔は11ミリよりも大きくしてもよい。
さらに、集合通路盤60は、図21,図22に示すように、その下部側で且つ排出口61と遊技盤30との間に、下向きに開口した下向き開口穴部62を備えている。本実施例では、下向き開口穴部62の窪み深さは、図22に示すように、例えば8ミリ程度としているが、8ミリ以外の窪み深さとしてもよい。
ここで、下方向案内通路部73の構造についてもう少し詳細に説明する。下方向案内通路部73は、図20,図21に示すように、その通路途中箇所に、一般入賞口31に入賞した遊技球の入賞検出する入賞口スイッチ221(通過検出センサ:近接センサ)を備えている。
さらに、下方向案内通路部73は、図20に示すように、入賞口スイッチ221よりも下流側の全範囲箇所が、当該下方向案内通路部73での入賞口スイッチ221が存する箇所の第1通路径W1よりも大きい第2通路径W2である幅広通路部74としている。
遊技盤30の裏面視で左側の排出口61は、図20に示すように、幅広通路部74の下流側に形成されており、少なくとも第1通路径W1よりも大きい開口径であり、第2通路径W2の開口径としている。遊技盤30の裏面視で右側の排出口61についても、図20に示すように、幅広通路部74の下流側に形成されており、少なくとも第1通路径W1よりも大きい開口径であり、第2通路径W2の開口径としている。
なお、下方向案内通路部73での入賞口スイッチ221よりも下流側の全範囲箇所のうちの少なくとも一部(例えば、排出口61側の箇所)が、当該下方向案内通路部73での入賞口スイッチ221が存する箇所の第1通路径W1よりも大きい第2通路径W2である幅広通路部74としてもよい。つまり、図20に示すように下方向案内通路部73での入賞口スイッチ221よりも下流側の全範囲を幅広通路部74とするのではなく、排出口61に近い箇所のみを幅広通路部74としてもよい。
また、下方向案内通路部73での入賞口スイッチ221の存する通路部分は、図20に示すように、集合通路盤60の裏面視において幅広通路部74の上側箇所でその幅方向両端部以外の箇所に連通している。つまり、下方向案内通路部73での入賞口スイッチ221の存する通路部分は、図20に示すように、幅広通路部74の幅方向両端部から離れた箇所(間隔を空けた箇所)に形成されている。
さらに、図20に示すように、幅広通路部74の上側箇所で且つ幅方向両端部には、上方向に延出した上部延出窪み部75を備えている。具体的には、図20に示すように、集合通路盤60の裏面視において左側の幅広通路部74は、その上側箇所で左端部及び右端部に、上方向に延出した上部延出窪み部75をそれぞれ備えている。
排出口61は、図15,図22に示すように下向き開口としている。集合通路盤60は、図15,図16すように排出口61の各辺のうちで遊技盤30から遠い方の辺部分を上方向に切り欠いた切り欠き面部76を備えている。この切り欠き面部76は、図21,図22に示すように、下方向通路形成部品70の本体部品60Aの裏面への取付状態において、下方向通路形成部品70の下端部が本体部品60Aの下端部よりも15ミリ程度短くすることで構成されている。
ここで、集合通路盤60の前面側の構成について説明する。
集合通路盤60は、図10,図17に示すように、光を照射するLED(発光ダイオード)が前面側に複数個実装されたLED基板80と、本体部品60Aの前面側(遊技盤30の対向面側)に形成された、遊技盤30の裏面側に向けて光を照射するようにLED基板80を収容する収容空間部63とを備えている。
なお、このLED基板80の図示省略のLEDは複数種類の有色光が発光可能なものとしてもよいし、単色光発光タイプのものを採用してもよい。
LED基板80は、図17に示すように、その裏面の所定箇所(本実施例では例えば外縁の一部)が本体部品60Aの収容空間部63の当接部(図示省略)に当接するようにして当該収容空間部63に収容されるとともに、その前面の所定端部箇所である被係止箇所に、収容空間部63に設けられた係止爪64が係止することで、収容空間部63に収容支持されている。下方向案内通路部73は、図21,図22に示すように、収容空間部63よりも奥側(つまり、本体部品60Aの裏面側)に設けられており、奥方向案内通路部72からの遊技球を下方向に案内する。
また、LED基板80は、図17,図18(a)に示すように、集合通路盤60の収容空間部63に形成された奥方向案内通路部72を避けるように矩形状に切り欠かれた逃がし部81を備えている。LED基板80の逃がし部81に奥方向案内通路部72が位置するようにして当該LED基板80が収容空間部63に収容支持される。
なお、LED基板80は、その前面側に導光部材(図示省略)を備えるものとし、LEDからの光が導光部材(図示省略)に入射されて当該導光部材内部で例えば拡散されて出射面から遊技盤30の裏面側に出射されるようにしてもよい。
さらに、この本体部品60Aは、図17に示すように、遊技盤30に磁石を近づけたことを検出する磁気検出センサ67と、この磁気検出センサ67を支持する磁気検出センサホルダー68とを備えている。
この磁気検出センサ67は、例えば、不正行為者が遊技盤30のガラス板137(図1参照)面に磁石を近づけることで、遊技盤30を流下する遊技球を、不正に第1の始動口33a等に入賞させようとする不正行為を検出するためのものである。この磁気検出センサで磁気検出(不正に磁石を近づけたことを検出)は、主制御基板261aあるいはホール側のホストコンピュータ等に出力され、エラー報知(パチンコ機での報知やホール側での報知)や遊技の停止(一部遊技停止)などが行われる。
この磁気検出センサホルダー68は、図17に示すように、本体部品60Aの遊技盤30と対向する側を見た状態で、本体部品60Aの周縁箇所のうちの一部箇所(本実施例では、上部中央から左側にずれた左側箇所と、上部中央から右側にずれた右側箇所)に、遊技盤30の裏面に当接するようにして設けられている。なお、磁気検出センサホルダー68を遊技盤30の裏面に近接するようにしてもよい。
さらに、集合通路盤60は、図17,図23に示すように、その前面側の中央上部側箇所に、第1の始動口用通路部86を備えている。この第1の始動口用通路部86は、遊技盤30の第1の始動口33aに入賞した遊技球を案内するものである。さらに、この第1の始動口用通路部86は、図23に示すように、作動口スイッチ224を備えており、第1の始動口用通路部86を流下する遊技球が作動口スイッチ224で通過検出される。
具体的には、第1の始動口用通路部86は、図20,図23に示すように、奥方向に向かう奥向き通路86aと、この奥向き通路86aから下方向に案内する下向き通路86bとを備えている。奥向き通路86bは、本体部品60Aに形成されている。下向き通路86bの上流側部分は、本体部品60Aで構成され、下向き通路86bの上流側部分以外の部分は、本体部品60Aの裏面と下方向通路形成部品70での正面側窪み通路部分とで形成された遊技球通路空間である。
また、第1の始動口用通路部86は、図17に示すように、その入口部86cが、本体部品60Aの正面側(遊技盤30と対向する側)を見た状態でその周縁箇所のうちの一部箇所である中央上部に、遊技盤30の裏面に当接するようにして設けられている。なお、第1の始動口用通路部86の入口部86cを遊技盤30の裏面に近接するようにしてもよい。
なお、第2の始動口33bに入賞した遊技球は、図17に示すように、第1の始動口用通路部86の下部の平面視でコノ字状通路部86dを通って可変入賞装置32の上部に案内され、可変入賞装置32の図示省略の通路を通って、中央の排出口61から下方に排出される。また、第2の始動口33bに入賞した遊技球は、可変入賞装置32の図示省略の通路に設けられた作動口スイッチ224で通過検出される。
また、集合通路盤60は、図9,図10に示すように、その裏面側中央箇所に、中継基板部品90を備えている。この中継基板部品90は、図9,図10に示すように、主制御装置261の主制御基板261a(図4参照)と可変入賞装置32のカウントスイッチ223との電気的接続を中継する大入賞口中継端子基板91と、この大入賞口中継端子基板91が入れられる中継基板ベース93と、大入賞口中継端子基板91が中継基板ベース93に入れられた状態でこの中継基板ベース93の開口右辺側を覆うように中継基板ベース93の右端に挿入される中継基板カバー95と、を備えている。
つまり、中継基板カバー95は、図10に示すように、その大入賞口中継端子基板91が入れられる側からネジが挿入された状態で集合通路盤60の本体部品60Aにネジ止めされる。そして、大入賞口中継端子基板91が中継基板ベース93に入れられて、中継基板ベース93の右辺側に中継基板カバー95が挿入されて、この中継基板カバー95が抜けないように係止爪95aで係止される。
したがって、大入賞口中継端子基板91が中継基板ベース93に入れられた状態では、大入賞口中継端子基板91の左辺箇所が中継基板ベース93の左端前板部によって外れ出ないように規制され、大入賞口中継端子基板91の右辺箇所が中継基板カバー95によって外れ出ないように規制されている。
なお、中継基板カバー95は、図10に示すように、その大入賞口中継端子基板91が入れられる側からネジが挿入された状態で集合通路盤60の本体部品60Aにネジ止めされており、中継基板カバー95が抜けないように係止爪95aで中継基板ベース93に係止されているため、中継基板カバー95のかしめ解除用被破壊部95bを切断しなければ、大入賞口中継端子基板91を取り出すことができない構造となっている。つまり、中継基板カバー95のかしめ解除用被破壊部95bを切断し、大入賞口中継端子基板91を取り出すことで、中継基板ベース93のネジにアクセスできる。
続いて、取付台230について説明する。取付台230は、図10〜図13に示すように、その前面側に、集合通路盤60の裏面側との隙間を埋めるためのスペーサ部230Aを有するとともに、その裏面側に主制御装置261が装着されるベース部品である。
具体的には、取付台230は、図10〜図13に示すように、開口部を有する箱状のスペーサ部230Aと、このスペーサ部230Aの開口部を閉じるように取り付けられる蓋部230Bとを備えている。スペーサ部230Aの開口部に形成された係止爪233が、蓋部230Bの係止孔234に係止するようにして、スペーサ部230Aと蓋部230Bとが組み合わされる。
主制御装置261は、図6,図7に示すように、その裏面側の所定箇所(本実施例では、上部左箇所)に、図示省略のケーブルが接続されるコネクタ部CONを備えている。
取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77に当接するように当該取付台230が集合通路盤60の裏面側に配設された状態において、主制御装置261の裏面視でコネクタ部CONの存する箇所に第2平坦部77及び第1平坦部232が位置している。
集合通路盤60は、図14〜図16に示すように、その裏面側で第2平坦部77以外の所定領域(本実施例では第2平坦部77よりも下部領域)に、当該第2平坦部77よりも一段低くなった下段平坦部78が形成されている。この下段平坦部78は、図14〜図16に示すように、一般入賞口31への遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ221が取り付けられる取付窪み部78aと、入賞口スイッチ221の破線で示す配線222を止める止め部78bとを備えるとともに、第2平坦部77との段差は、破線で示す配線222の直径よりも大きくしている。
さらに、図11に示すように、遊技盤30の裏面側で下部右端箇所及び下部左端箇所には、固定部品110がネジ109によってそれぞれ締結固定されている。この左右の固定部品110は、図14に示すように、遊技盤30の裏面側で本体部品60Aを着脱可能にスライド支持するスライド支持部115をそれぞれ備えている。
具体的には、本体部品60Aは、図17及び図18(a),(b)に示すように、その左側面箇所及び右側面箇所に、その側面から突出して同一縦線上で上方向及び下方向にそれぞれ折れ曲がった形状のレール部65を備えている。そして、固定部品110のスライド支持部115は、図14及び図15に示すように、本体部品60Aに近い方の側辺箇所に、本体部品60Aのレール部65がスライド挿入されるスライド受け部116を備えている。
このスライド受け部116は、固定部品110での本体部品60Aに近い方の側面箇所から突出して同一縦線上で上部が下方向に折れ曲るとともに下部が上方向に折れ曲った略コの字形状としたものであり、挿入方向視で略コの字状のスライド空間(スライド案内穴部)に本体部品60Aのレール部65がスライド挿入されるものである。
さらに、遊技盤30の裏面視で左側の固定部品110のスライド支持部115は、図24に示すように、本体部品60Aの支持状態において、本体部品60Aの取り外し方向への移動を規制するように当該本体部品60Aと係止する縦長の規制爪117を備えている。
具体的には、遊技盤30の裏面視で左側の固定部品110のスライド支持部115のスライド受け部116は、図24に示すように、その挿入奥側位置に、規制爪117を備えている。また、本体部品60Aの裏面視で左側面箇所でレール部65の箇所には、被係止部66が形成されている。本体部品60Aを固定部品110のスライド支持部115にスライド挿入する際には、図24に示す規制爪117は本体部品60Aの被係止部66が当接することで固定部品110の方に撓み、本体部品60Aをその取付位置までスライド挿入することができる。そして、図24に示すように、本体部品60Aが取付位置までスライド挿入されると規制爪117の撓みが解除されて、本体部品60Aの被係止部66の手前側に規制爪117が位置する状態となり、本体部品60Aのスライド取り外しが規制爪117に被係止部66が当ることで規制された状態となる。
また、遊技盤30の裏面視で右側の固定部品110のスライド支持部115も、前述した左側の固定部品110のスライド支持部115と同様に、図25に示すように、本体部品60Aの支持状態において、本体部品60Aの取り外し方向への移動を規制するように当該本体部品60Aと係止する規制爪117を備えている。
具体的には、遊技盤30の裏面視で右側の固定部品110のスライド支持部115のスライド受け部116は、図25に示すように、その挿入奥側位置に、規制爪117を備えている。また、本体部品60Aの裏面視で右側面箇所でレール部65の箇所には、被係止部66が形成されている。本体部品60Aを固定部品110のスライド支持部115にスライド挿入する際には、図25に示す規制爪117は本体部品60Aの被係止部66が当接することで固定部品110の方に撓み、本体部品60Aをその取付位置までスライド挿入することができる。そして、図25に示すように、本体部品60Aが取付位置までスライド挿入されると規制爪117の撓みが解除されて、本体部品60Aの被係止部66の手前側に規制爪117が位置する状態となり、本体部品60Aのスライド取り外しが規制爪117に被係止部66が当ることで規制された状態となる。
また、遊技盤30の裏面視で右側の固定部品110は、図9〜図11に示すように、取付台230を集合通路盤60の裏面側に位置させた状態に支持する、スライド支持部115とは別の取付台用支持部130を備えている。
つまり、取付台230は、図9に示すように、遊技盤30の裏面視で一端側(本実施例では右端側)の固定部品110の取付台用支持部130の支持軸J2を回動軸心として、第1平坦部232が集合通路盤60の第2平坦部77に当接した閉状態(図8参照)と、第1平坦部232が第2平坦部77から離れた開状態(図9参照)とに回動変位可能に片開き支持されている。
具体的には、遊技盤30の裏面視で右側の固定部品110は、例えば樹脂成形品である。取付台用支持部130は、図11,図15に示すように、取付台230の裏面視左端箇所に形成された略円柱状の軸部235が位置する軸受部131を備えている。この軸受部131は、図11に示すように、上部と下部とが半円筒状に窪んだ形状であり、その上部と下部との間に前後方向に貫通した正面視で矩形状の開口部132を備えている。この開口部132の左右の内側面には、縦方向に間隔を空けて並んだ3個の係止突起部133が形成されている。また、図11に示すように、取付台230の略円柱状の軸部235は、その上部及び下部箇所が当該取付台230の腕部230Cに連結されている。
取付台230の軸部235を固定部品110の軸受部131に位置させた状態で、平面視Uの字状でその両先端の外側箇所に係止爪241が形成された係止部品240を、軸受部131の係止突起部133に係止されるように装着することで、係止部品240は取り外せなくなるのみならず、図9に示すように、取付台230の軸部235がこの固定部品110の軸受部131で支持軸J2を回動軸心として取付台230が回動可能に軸支される。図10に示すように、係止部品240の一端の係止爪241が取付台230の軸部235の横側の開口236に挿入された状態で、係止部品240の係止爪241が軸受部131の係止突起部133に係止されている。
また、遊技盤30の裏面視で左側の固定部品110は、図9〜図11に示すように、主制御装置261を集合通路盤60の裏面側に位置させた状態に支持する、スライド支持部115とは別の主制御装置用支持部140を備えている。
つまり、主制御装置261は、図9に示すように、遊技盤30の裏面視で他端側(本実施例では左端側)の固定部品110の主制御装置用支持部140の支持軸J3を回動軸心として、その裏面側が、閉状態の取付台230の裏面側に当接した閉状態(図7参照)と、閉状態の取付台230の裏面側から離れた開状態(図8参照)とに回動変位可能に片開き支持されている。
図15,図24に示すように、遊技盤30の裏面視で左端側の固定部品110は、例えば樹脂成形品である固定部品本体111に、先端に貫通軸孔112がそれぞれ形成されたコの字状の金属部品113を取り付けたものであり、図10に示すように、主制御装置261の正面視右側の軸部がこの固定部品110の貫通軸孔112に圧入されて回動可能に軸支されている。
なお、上述した遊技盤30を構成する遊技板30bが後述する遊技部品に相当し、上述した集合通路盤60が球排出部品に相当し、上述した取付台230が配設部品に相当し、上述した一般入賞口31が入賞部品に相当し、上述した一般入賞口用貫通孔56が貫通孔に相当し、上述した集合通路71が通路部に相当し、上述した下向き開口穴部62が空間部に相当し、上述した入賞口スイッチ221が入賞検出手段に相当し、上述した幅広通路部74が拡大通路部に相当し、上述した上部延出窪み部75が上部延出空間部に相当し、上述したLED基板80が照明手段、照明部品、部品に相当し、上述した収容空間部63が収容部、部品収容部に相当し、上述した奥方向案内通路部72が奥方向通路部に相当し、上述した下方向案内通路部73が下方向通路部に相当し、上述した主制御装置261が制御手段に相当し、上述したスライド支持部115が支持部に相当し、上述したネジ109が締結部品に相当し、上述した固定部品110が固定部に相当し、上述した規制爪117が係止部に相当し、上述した取付台用支持部130、主制御装置用支持部140が配設部品用支持部に相当する。
上述したように、本実施例1のパチンコ機10によれば、遊技球が打ち込まれる遊技領域30aが前面側に形成された遊技盤30と、この遊技盤30の裏面に配設されて遊技盤30の裏面側に案内された遊技球を集めて排出する集合通路盤60とを備え、遊技盤30は、遊技領域30aの所定箇所(例えば、下部側の4箇所)に前後方向に貫通形成された一般入賞口用貫通孔56と、遊技領域30aの一般入賞口用貫通孔56箇所に設けられた、遊技球が入球可能な一般入賞口31とを備え、集合通路盤60は、一般入賞口31に入賞した遊技球を集めるように案内する集合通路71と、当該集合通路71の下流側に形成された、集合通路71で案内された遊技球を排出する排出口61とを備え、排出口61は、遊技盤30の裏面に対して間隔を空けて位置しており、集合通路盤60は、その下部側で且つ排出口61と遊技盤30との間に、下向きに開口した下向き開口穴部62を備えている。
したがって、例えば不正行為者が薄板状の不正具をパチンコ機10の前面側から不正に進入させ、その不正具を手探りで遊技盤30に沿わせるように当該遊技盤30の裏面側まで進ませたとしても、排出口61は、遊技盤30の裏面に対して間隔を空けて位置しているので、遊技盤30裏面の集合通路盤60の排出口61への進入し難くできる。さらに、集合通路盤60は、その下部側で且つ排出口61と遊技盤30との間に、下向きに開口した下向き開口穴部62を備えているので、不正行為者によって手探りで不正進入させてきた不正具の先端が下向き開口穴部62に捕らえられ、排出口61への進入を低減させることができる。よって、集合通路盤60の集合通路71内で遊技球を意図的に詰まらせることが低減でき、不正に入賞カウント(入賞検出)を上げる不正行為も低減できる。その結果、集合通路盤60(入賞球集合通路品)の排出口61への不正具の進入を低減できるパチンコ機10を提供することができる。
また、集合通路71は、その通路途中箇所に、一般入賞口31に入賞した遊技球の入賞検出する入賞口スイッチ221を備え、さらに、集合通路71は、入賞口スイッチ221よりも下流側の所定範囲箇所が、当該集合通路71での入賞口スイッチ221が存する箇所の第1通路径W1よりも大きい第2通路径W2である幅広通路部74であり、排出口61は、幅広通路部74の下流側に形成されており、少なくとも第1通路径W1よりも大きい開口径である。したがって、集合通路71での入賞口スイッチ221よりも下流側の所定範囲箇所が幅広通路部74となっているので、仮に不正具を排出口61から進入させることができたとしても、幅広通路部74が大きくなっており、集合通路71での入賞口スイッチ221の存する通路部分を見つけることを困難とすることができる。また、排出口61が大きくなっているので、集合通路71の経路変更や入賞口スイッチ221の位置変更などがあっても、その排出口61位置を変更することなく対応することができ、集合通路盤60の通路に関する設計変更負担を低減できる。
また、集合通路71での入賞口スイッチ221の存する通路部分は、幅広通路部74の上側箇所でその幅方向両端部以外の箇所に連通しているので、仮に不正具を排出口61から進入させて幅広通路部74の幅方向両端の内側壁に沿わせて進ませたとしても、幅広通路部74の上側箇所でその幅方向両端部には、入賞口スイッチ221の存する通路部分が存在せず行き止まりであるので、集合通路71での入賞口スイッチ221の存する通路部分を見つけることをさらに困難とすることができ、当該通路部分に不正具を進めることが困難である。
また、幅広通路部74の上側箇所でその幅方向両端部には、上方向に延出した上部延出窪み部75を備えているので、仮に不正具を排出口61から進入させて幅広通路部74の幅方向両端の内側壁に沿わせて進ませたとしても、幅広通路部74の上側箇所でその幅方向両端部の上部延出窪み部75に入り込んで行き詰ってしまい、集合通路71での入賞口スイッチ221の存する通路部分を見つけることをさらに困難とすることができ、当該通路部分に不正具を進めることが困難である。
また、排出口61は、下向き開口としている。集合通路盤60は、排出口61の各辺のうちで遊技盤30から遠い方の辺部分を上方向に切り欠いた切り欠き面部76を備えている。したがって、仮に薄板状の不正具を遊技盤30に沿わせるように手探りで当該遊技盤30の裏面側まで進ませ、排出口61と遊技盤30裏面との間の下向き開口穴部62を越えた位置にまで不正具が到達したとしても、排出口61の各辺のうちで遊技盤30から遠い方の辺部分が切り欠かれているため、不正具の先端が排出口61を越えた位置に素通りして排出口61の手応えが得られず、排出口61の存在を不正行為者に気付かせ難くでき、排出口61への進入を低減させることができる。よって、集合通路盤60の集合通路71内で遊技球を意図的に詰まらせることが低減でき、不正に入賞カウント(入賞検出)を上げる不正行為も低減できる。
また、集合通路盤60での遊技盤30の対向面側に形成された収容空間部63には、遊技盤30の裏面側に向けて光を照射するようにLED基板80が収容されており、この収容空間部63の奥側に下方向案内通路部73が位置しているので、LED基板80と遊技盤30との間に集合通路盤60の下方向案内通路部73が存在しないので、LED基板80からの光が下方向案内通路部73で減衰することによる輝度不足や、LED基板80からの光が下方向案内通路部73で意図しない光り方となる問題を解消できる。
また、遊技球が打ち込まれる遊技領域30aが前面側に形成された遊技盤30と、この遊技盤30の裏面に配設されて遊技盤30の裏面側に案内された遊技球を集めて排出する集合通路盤60と、この集合通路盤60の裏面側に配設される取付台230と、を備え、この取付台230は、その前面側の所定領域(図10では前面側の左箇所および右箇所)に形成された第1平坦部232を備え、集合通路盤60は、その前面側に形成された、遊技盤30を裏面側から照らすLED基板80を収容する収容空間部63と、その裏面側に形成された、取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が当接する第2平坦部77とを備えている。
したがって、取付台230は、集合通路盤60の裏面側に配設され、その前面側の所定領域(図10では前面側の左箇所および右箇所)に第1平坦部232が形成されており、集合通路盤60の前面側の収容空間部63は、遊技盤30を裏面側から照らすLED基板80を収容するので、LED基板80が集合通路盤60の裏面側にむき出しになることを解消できる。また、集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77には取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が当接するので、集合通路盤60の裏面側と取付台230との隙間を小さくすることができ、かかる隙間への不正基板の不正装着を低減できる。また、取付台230(例えばスペーサ)の前面側の所定領域(図10では前面側の左箇所および右箇所)である第1平坦部232は、集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77と同様に平坦形状となっているので、LED基板80の配線222を引っ掛けてしまわないための形状及びクリアランスを考慮する必要がなく、取付台230(例えばスペーサ)の設計負担を低減することができる。
また、遊技盤30は、遊技領域30aの所定箇所に前後方向に貫通形成された一般入賞口用貫通孔56と、遊技領域30aの一般入賞口用貫通孔56箇所に設けられた、遊技球が入球可能な一般入賞口31とを備え、集合通路盤60は、その裏面側で第2平坦部77以外の所定領域(本実施例では第2平坦部77よりも下部領域)に、当該第2平坦部77よりも一段低くなった下段平坦部78が形成されており、この下段平坦部78は、一般入賞口31への遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ221が取り付けられる取付窪み部78aと、入賞口スイッチ221の配線222を止める止め部78bとを備えるとともに、第2平坦部77との段差は配線222の直径よりも大きいので、集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77に取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が当接した状態において、入賞口スイッチ221の配線222が取付台230によって集合通路盤60に抑圧されることを防止でき、かかる抑圧に起因する配線222の切断や損傷を防止できる。
また、取付台230は、その前面側に、集合通路盤60の裏面側との隙間を埋めるためのスペーサ部230Aを有するとともに、その裏面側に主制御装置261が装着されるベース部品であり、主制御装置261は、その裏面側の所定箇所(本実施例では、上部左箇所)に、図示省略のケーブルが接続されるコネクタ部CONを備え、取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77に当接するように当該取付台230が集合通路盤60の裏面側に配設された状態において、主制御装置261の裏面視でコネクタ部CONの存する箇所に第2平坦部77及び第1平坦部232が位置しているので、主制御装置261のコネクタ部CONに図示省略のケーブルを接続する場合に、このコネクタ部CONが押されたとしても、取付台230の第1平坦部232の集合通路盤60の第2平坦部77への当接により、取付台230の撓みを低減することができる。
また、取付台230は、遊技盤30の右端側を回動軸心として、第1平坦部232が集合通路盤60の第2平坦部77に当接した閉状態と、第1平坦部232が第2平坦部77から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持され、主制御装置261は、遊技盤30の左端側を軸心として、その裏面側が、閉状態の取付台230の裏面側に当接した閉状態と、閉状態の取付台230の裏面側から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持され、閉状態の取付台230と、閉状態の主制御装置261とを係止する係止爪231を備えている。したがって、係止爪231は、閉状態の取付台230と、閉状態の主制御装置261とを係止するので、取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77に当接する状態を維持でき、集合通路盤60と取付台230との間への不正基板の介装を低減できる。
また、閉状態の取付台230と閉状態の主制御装置261とを係止爪231によって係止した状態では、取付台230の第1平坦部232が集合通路盤60の第2平坦部77に当接しているので、集合通路盤60と取付台230との間の隙間を無くすことができ、集合通路盤60と取付台230との間への不正基板の介装を防止できる。
また、本実施例1のパチンコ機10によれば、遊技球が打ち込まれる遊技領域30aが前面側に形成された遊技盤30と、この遊技盤30の裏面に配設されて遊技盤30の裏面側に案内された遊技球を集めて排出する集合通路盤60とを備え、集合通路盤60は、遊技盤30の裏面側と対向する側に開口した収容空間部63を有するとともに収容空間部63にLED基板80が収容される本体部品60Aと、遊技盤30の裏面側で本体部品60Aを着脱可能に支持するスライド支持部115を有するとともに、遊技盤30の裏面側にスライド支持部115とは別部位においてネジ109によって締結固定された固定部品110と、を備えている。したがって、集合通路盤60の前面側に開口した収容空間部63にLED基板80を収納している構成下において、かかるLED基板80の故障が発生した場合には、ネジ109を取り外すことなく集合通路盤60の本体部品60Aを固定部品110のスライド支持部115から取り外すことができ、本体部品60AのLED基板80を交換し、本体部品60Aを遊技盤30のスライド支持部115に取り付けることができ、部品交換の作業性に優れる。その結果、遊技盤30と集合通路盤60(入賞球集合通路部品)との間に配設された部品(LED基板80)を迅速に交換することができるパチンコ機10を提供することができる。また、集合通路盤60の本体部品60Aを遊技板30bの裏面に止めるための締結部品(ビスやネジなど)を削減できる。
また、固定部品110は、遊技板30bの裏面側での本体部品60Aの両側近傍箇所にそれぞれ固定される。固定部品110のスライド支持部115に備えられた縦長の規制爪117は、本体部品60Aの両側境界部分に設けられ、本体部品60Aの支持状態において、本体部品60Aの取り外し方向への移動を規制するように当該本体部品60Aと係止するので、集合通路盤60の本体部品60Aを、集合通路盤60の固定部品110のスライド支持部115による支持状態において、外れないように保持することができる。また、集合通路盤60の収容空間部63の部品交換の際には、規制爪117による係止を解除して本体部品60Aを固定部品110から取り外し、本体部品60Aの収容空間部63のLED基板80を交換し、この本体部品60Aを固定部品110のスライド支持部115で支持されるように取り付けると規制爪117で係止されるので、本体部品60Aの着脱に際してネジ109の取り付けや取り外しが不要であり、本体部品60Aを迅速に交換できる。また、縦長の規制爪117を本体部品60Aの両側境界部分に設けているので、横長の係止爪を採用する場合に比べて、集合通路盤60を横幅方向に大きいものを採用することができる。
また、取付台230及び主制御装置261は、集合通路盤60の裏面側に配設される。取付台用支持部130及び主制御装置用支持部140は、取付台230,主制御装置261を集合通路盤60の裏面側に位置させた状態にそれぞれ支持する。したがって、固定部品110の取付台用支持部130や固定部品110の主制御装置用支持部140が破損等した場合には、固定部品110を交換するだけでよく、集合通路盤60の本体部品60Aはそのまま使用することができる。また、固定部品110は他機種の遊技機にも流用することができ、集合通路盤60の本体部品60Aの設計変更で他機種用の集合通路盤(入賞球集合通路部品)を構築できる。また、取付台230,主制御装置261を集合通路盤60の裏面側に支持できるので、集合通路盤60の上側のスペースを大きくとることができる。
また、取付台230は、その前面側の所定領域に形成された第1平坦部232を備え、集合通路盤60は、その裏面側に形成された、取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が当接する第2平坦部77を備え、取付台用支持部130は、取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が集合通路盤60の第2平坦部77に当接した状態で支持している。したがって、集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77には取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が当接するので、集合通路盤60の裏面側と取付台230との隙間を小さくすることができ、かかる隙間への不正基板の不正装着を低減できる。また、取付台230(例えばスペーサ)の前面側の所定領域である第1平坦部232は、集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77と同様に平坦形状となっているので、収容空間部63のLED基板80の配線を引っ掛けてしまわないための形状及びクリアランスを考慮する必要がなく、取付台230(例えばスペーサ)の設計負担を低減することができる。
また、固定部品110は、遊技盤30の一端側(本実施例では右端側)と、その一端側とは反対側の他端側(本実施例では左端側)とにそれぞれ締結固定されている。取付台230は、その前面側に、集合通路盤60の裏面側との隙間を埋めるためのスペーサ部を有するとともに、その裏面側に所定の制御を行う主制御装置261が装着されるベース部品である。さらに、この取付台230は、遊技盤30の右端側の固定部品110の取付台用支持部130の支持軸J2を回動軸心として、第1平坦部232が集合通路盤60の第2平坦部77に当接した閉状態と、第1平坦部232が第2平坦部77から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持されている。主制御装置261は、遊技盤30の左端側の固定部品110の主制御装置用支持部140の支持軸J3を回動軸心として、その裏面側が、閉状態の取付台230の裏面側に当接した閉状態と、閉状態の取付台230の裏面側から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持されている。係止爪231は、閉状態の取付台230と、閉状態の主制御装置261とを係止する。したがって、取付台230の第1平坦部232の所定領域部分(上半分を上回る領域部分)が集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77に当接する状態を維持でき、集合通路盤60と取付台230との間への不正基板の介装を低減できる。また、集合通路盤60の収容空間部63に収容されたLED基板80の交換を行う場合には、係止爪231による閉状態の取付台230と閉状態の主制御装置261との係止を解除し、取付台230と主制御装置261とを開状態とした観音開き状態とすることで、集合通路盤60の本体部品60Aにアクセス可能となり、集合通路盤60の固定部品110のスライド支持部115による本体部品60Aの支持を解除することで、かかる本体部品60Aを取り外すことができるので、集合通路盤60の収容空間部63に収容されたLED基板80の交換に際してネジ109の取り付けや取り外しが不要であり、部品交換の作業性に優れる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、同様の効果を奏する別の構成としてもよく、例えば下記のように変形実施することができる。
<1>上述した実施例では、取付台230の前面側の第1平坦部232が集合通路盤60の裏面側の第2平坦部77に当接するようにしているが、近接するようにしてもよい。ここで言う「近接」とは、第1平坦部232と第2平坦部77との間に不正基板が介装不可な程度の間隔とすることを意味する。
<2>上述した実施例では、集合通路盤60の第2平坦部77の下側に下段平坦部78を設けているが、取付窪み部78aと配線222の引き回し箇所のみ、第2平坦部77よりも低くなった形状(例えば溝形状)とし、下段平坦部78も第2平坦部77としてもよい。
<3>上述した実施例では、支持部としてのスライド支持部115によって、遊技盤30の裏面側で本体部品60Aを着脱可能に支持しているが、係止支持やピン支持など各種の支持機構を採用してもよい。
<4>上述した実施例では、締結部品としてネジ109で固定部品110が遊技盤30の裏面に固定された例を挙げて説明しているが、ネジ以外のビス、リベットなど各種の締結部品で固定部品110を遊技盤30の裏面に固定するようにしてもよい。
<5>上述した実施例では、配設部品として取付台230や主制御装置261を例に挙げて説明しているが、サブ制御装置262などの他の制御装置やその取付台などを採用してもよい。
<6>上述した実施例では、下向き開口穴部62は図15に示すように下向きに開口した形状としているが、例えばその側面箇所が開かれた形状としてもよく、下側が開放された種々の形状を含む。
<7>上述した実施例では、照明手段としてLED基板80を例に挙げて説明しているが、ランプや面状発光部品など各種照明部品や照明装置を採用してもよい。
<8>上述した実施例では、木製(例えば、合板)の不透明な遊技盤30を採用しているが、透明樹脂製の透明遊技盤を採用してもよい。また、一部が少なくとも透明な遊技盤を採用し、その遊技盤の裏面側で透明部分を含む箇所に集合通路盤60の本体部品60Aを取り付けるようにしてもよい。てもよい。例えば、透明遊技盤の下側領域部分には、集合通路盤60が設けられ、遊技領域30aのうちでセンターフレーム47の周囲箇所には透明遊技盤の背後にセルシート(装飾シート)が設けられているため、透明遊技盤の背後の上述の第1制御基板ユニット201や第2制御基板ユニット202などが透明遊技盤30の正面視で透けて見えるようなことがない。また、第3図柄表示装置42として、遊技領域30aのうちで図2で破線で示す集合通路盤60以外の領域をカバーする、より大型な液晶表示装置を採用するようにしてもよい。
また、このような透明遊技盤の場合において、集合通路盤60の収容空間部63の奥側に照明手段(例えばLED基板80)に備えることに加えて、この照明手段の前方箇所で収容空間部63内に装飾部品を配設するようにしてもよい。この装飾部品としては、例えば、裏面からの入射光を拡散して前面から出射する図示省略の導光部材(例えば前後方向に可動する可動式のものや、非可動なものとしてもよい)や、キャラクタを象った図示省略の立体的役物(例えば前後方向に可動する可動式のものや、非可動なものであって導光性の有無は問わない)などが挙げられる。
<9>上述した実施例では、一般入賞口31に入賞した遊技球を集めるように案内する集合通路71を例に挙げて説明しているが、第1の始動口33aや第2の始動口33bに入賞した遊技球を集めるように案内する集合通路を採用してもよい。
<10>上述した実施例では、中継基板部品90は、主制御装置261の主制御基板261a(図4参照)と可変入賞装置32のカウントスイッチ223との電気的接続を中継する大入賞口中継端子基板91を有するものとしているが、主制御基板261aと始動入賞装置33の作動口スイッチ224との電気的接続を中継する盤面接続基板を有する中継基板部品としてもよいし、主制御基板261aと一般入賞口31の入賞口スイッチ221との電気的接続を中継する中継基板部品としてもよい。
また、中継基板部品としては、入賞口スイッチ221とカウントスイッチ223と作動口スイッチ224との少なくとも一つと、払出制御基板311aなどの制御基板との電気的接続を中継する中継基板部品としてもよい。さらに、中継基板部品としては、主制御基板261aと払出制御基板311aとサブ制御基板262aなどの制御基板同士の電気的接続を中継する中継基板部品としてもよい。
<11>本発明を各種(例えば第一種、第三種など)の遊技機に実施してもよいし、上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特定遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、球が所定の入賞口に入ることで特定遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、パチンコ機以外にも、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしてもよい。
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の遊技球の投入後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機としては、例えば、遊技球が打ち込まれる遊技領域を前面側に有する遊技盤と、この遊技盤の略中央箇所に形成された開口部に表示画面が位置するように当該遊技盤の背後に設けられた、識別情報を変動表示する液晶表示装置とを備え、遊技盤の開口部を通じて液晶表示装置の変動表示が視認可能なものがある。遊技盤の遊技領域の前面下部側の所定箇所には、一般入賞口、始動入賞口及び大入賞口がそれぞれ配設されている。また、遊技盤の裏面下部箇所には、前記の一般入賞口、始動入賞口及び大入賞口に入球した遊技球を複数個の球通路部を経由して収集し外部へ導出する入賞球集合通路部品が取り付けられている。この入賞球集合通路部品は、その球通路部に、遊技球の入賞を検出する入賞検出センサを備えている。パチンコ機では、入賞検出センサで入賞が検出されると、遊技者に対して所定数の賞球払出がなされる(例えば、特開2003−181070号公報(第4−5頁,第3−6図)参照)。
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のパチンコ機では、例えばその前面側の隙間等から薄板状の不正具を不正に差し入れ、その不正具の先端を遊技盤に沿わせるように手探りで当該遊技盤の裏面側まで進ませて、遊技盤裏面下部の入賞球集合通路部品の排出口に進入させていき、入賞球集合通路部品内で遊技球を意図的に詰まらせて不正に入賞カウント(入賞検出)を上げる不正行為がなされるという問題がある。
下記(1)の発明は、このような事情等に鑑みてなされたものであって、入賞球集合通路部品の排出口への不正具の進入を低減できる遊技機を提供することを目的とする。
(1) 遊技球が打ち込まれる遊技領域が前面側に形成された遊技部品と、
前記遊技部品の裏面に配設されて前記遊技部品の裏面側に案内された遊技球を排出する球排出部品と
を備えた遊技機において、
前記遊技部品は、
前記遊技領域の所定箇所に前後方向に貫通形成された貫通孔と、
前記遊技領域の前記貫通孔箇所に設けられた、遊技球が入球可能な入賞部品とを備え、
前記球排出部品は、
前記入賞部品に入賞した遊技球を案内する通路部と、
当該通路部の下流側に形成された、前記通路部で案内された遊技球を排出する排出口とを備え、
前記排出口は、前記遊技部品の裏面に対して間隔を空けて位置しており、
前記球排出部品は、その下部側で且つ前記排出口と前記遊技部品との間に、下側が開放された空間部を備えている
ことを特徴とするものである。
前記(1)に記載の発明によれば、遊技部品の前面側の遊技領域に打ち込まれた遊技球は、当該遊技領域の入賞部品に入賞することがある。その入賞球は、遊技部品の裏面に案内され、遊技部品の裏面に配設された球排出部品の通路部により、当該通路部の下流側の排出口から排出される。排出口は、遊技部品の裏面に対して間隔を空けて位置している。また、球排出部品は、その下部側で且つ排出口と遊技部品との間に、下側が開放された空間部を備えている。
したがって、例えば不正行為者が薄板状の不正具を遊技機の前面側から不正に進入させ、その不正具を手探りで遊技部品に沿わせるように当該遊技部品の裏面側まで進ませたとしても、排出口は、遊技部品の裏面に対して間隔を空けて位置しているので、遊技部品裏面の球排出部品の排出口への進入し難くできる。さらに、球排出部品は、その下部側で且つ排出口と遊技部品との間に、下側が開放された空間部を備えているので、不正行為者によって手探りで不正進入させてきた不正具の先端が空間部に捕らえられ、排出口への進入を低減させることができる。よって、球排出部品の通路部内で遊技球を意図的に詰まらせることが低減でき、不正に入賞カウント(入賞検出)を上げる不正行為も低減できる。その結果、球排出部品(入賞球集合通路部品)の排出口への不正具の進入を低減できる遊技機を提供することができる。
(2) 前記(1)に記載の遊技機において、
前記通路部は、その通路途中箇所に、前記入賞部品に入賞した遊技球の入賞検出する入賞検出手段を備え、
さらに、前記通路部は、前記入賞検出手段よりも下流側の所定範囲箇所が、当該通路部での前記入賞検出手段が存する箇所の第1通路径よりも大きい第2通路径である拡大通路部であり、
前記排出口は、前記拡大通路部の下流側に形成されており、少なくとも前記第1通路径よりも大きい開口径である
ことを特徴とする遊技機。
前記(2)に記載の発明によれば、通路部の通路途中箇所に備えられた入賞検出手段は、入賞部品に入賞した遊技球の入賞検出する。通路部での入賞検出手段よりも下流側の所定範囲箇所である拡大通路部は、当該通路部での入賞検出手段が存する箇所の第1通路径よりも大きい第2通路径である。そして、排出口は、拡大通路部の下流側に形成されたものであり、少なくとも第1通路径よりも大きい開口径である。したがって、通路部での入賞検出手段よりも下流側の所定範囲箇所が拡大通路部となっているので、仮に不正具を排出口から進入させることができたとしても、拡大通路部が大きくなっており、通路部での入賞検出手段の存する通路部分を見つけることを困難とすることができる。また、排出口が大きくなっているので、通路部の経路変更や入賞検出手段の位置変更などがあっても、その排出口位置を変更することなく対応することができ、球排出部品の通路に関する設計変更負担を低減できる。
(3) 前記(2)に記載の遊技機において、
前記通路部での前記入賞検出手段の存する通路部分は、前記拡大通路部の上側箇所でその幅方向両端部以外の箇所に連通している
ことを特徴とする遊技機。
前記(3)に記載の発明によれば、通路部での入賞検出手段の存する通路部分は、拡大通路部の上側箇所でその幅方向両端部以外の箇所に連通しているので、仮に不正具を排出口から進入させて拡大通路部の幅方向両端の内側壁に沿わせて進ませたとしても、拡大通路部の上側箇所でその幅方向両端部には、入賞検出手段の存する通路部分が存在せず行き止まりであるので、通路部での入賞検出手段の存する通路部分を見つけることをさらに困難とすることができ、当該通路部分に不正具を進めることが困難である。
(4) 前記(3)に記載の遊技機において、
前記拡大通路部の上側箇所で且つ前記両端部には、上方向に延出した上部延出空間部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(4)に記載の発明によれば、拡大通路部の上側箇所でその幅方向両端部には、上方向に延出した上部延出空間部を備えているので、仮に不正具を排出口から進入させて拡大通路部の幅方向両端の内側壁に沿わせて進ませたとしても、拡大通路部の上側箇所でその幅方向両端部の上部延出空間部に入り込んで行き詰ってしまい、通路部での入賞検出手段の存する通路部分を見つけることをさらに困難とすることができ、当該通路部分に不正具を進めることが困難である。
(5) 前記(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記排出口は、下向き開口であり、
前記球排出部品は、前記排出口の各辺のうちで前記遊技部品から遠い方の辺部分を上方向に切り欠いた切り欠き部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(5)に記載の発明によれば、排出口は、下向き開口としている。球排出部品は、排出口の各辺のうちで遊技部品から遠い方の辺部分を上方向に切り欠いた切り欠き部を備えている。したがって、仮に薄板状の不正具を遊技部品に沿わせるように手探りで当該遊技部品の裏面側まで進ませ、排出口と遊技部品裏面との間の空間部を越えた位置にまで不正具が到達したとしても、排出口の各辺のうちで遊技部品から遠い方の辺部分が切り欠かれているため、不正具の先端が排出口を越えた位置に素通りして排出口の手応えが得られず、排出口の存在を不正行為者に気付かせ難くでき、排出口への進入を低減させることができる。よって、球排出部品の通路部内で遊技球を意図的に詰まらせることが低減でき、不正に入賞カウント(入賞検出)を上げる不正行為も低減できる。
なお、本明細書中で言う「切り欠き部」とは、実際に球排出部品の排出口の遊技部品から遠い方の辺部分を上方向に切り取って形成したものであってもよいが、球排出部品の形成とともに当該球排出部品の該当箇所に上方向にへこみ部ができるという意味である。例えば、球排出部品を製造するための金型は予め切り欠き部を形成するための形状を有しており、この金型に樹脂を充填して、金型を取り外すと球排出部品の完成とともに切り欠き部(へこみ部)も形成されていることを意味する。
(6) 前記(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記球排出部品は、
光を照射する照明手段と、
前記遊技部品の対向面側に形成された、前記遊技部品の裏面側に向けて光を照射するように前記照明手段を収容する収容部と
を備え、
前記球排出部品の前記通路部は、
前記球排出部品の前記遊技部品側を正面視した状態で奥方向に、前記入賞部品からの遊技球を案内する奥方向通路部と、
前記奥方向通路部からの遊技球を下方向に案内する、前記収容部よりも奥側に設けられた下方向通路部と
を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(6)に記載の発明によれば、球排出部品での遊技部品の対向面側に形成された収容部には、遊技部品の裏面側に向けて光を照射するように照明手段が収容されており、この収容部の奥側に下方向通路部が位置しているので、照明手段と遊技部品との間に球排出部品の下方向通路部が存在しないので、照明手段からの光が下方向通路部で減衰することによる輝度不足や、照明手段からの光が下方向通路部で意図しない光り方となる問題を解消できる。
また、本明細書は、次のような第1課題を解決できる、遊技機に係る発明も開示している。
<第1課題>
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機としては、例えば、遊技球が打ち込まれる遊技領域を前面側に有する遊技盤と、この遊技盤の略中央箇所に形成された開口部に表示画面が位置するように当該遊技盤の背後に設けられた、識別情報を変動表示する液晶表示装置とを備え、遊技盤の開口部を通じて液晶表示装置の変動表示が視認可能なものがある。遊技盤の遊技領域の前面下部側の所定箇所には、一般入賞口、始動入賞口および大入賞口がそれぞれ配設されている。また、遊技盤の裏面下部箇所には、前記の一般入賞口、始動入賞口および大入賞口に入球した遊技球を複数個の球通路部を経由して収集し外部へ導出する入賞球集合通路部品が取り付けられている。この入賞球集合通路部品は、その球通路部に、遊技球の入賞を検出する入賞検出センサを備えている。パチンコ機では、入賞検出センサで入賞が検出されると、遊技者に対して所定数の賞球払出がなされる。また、この入賞検出センサの配線は、入賞球集合通路部品の裏面側に配設された中継基板を介して制御基板に接続されている(例えば、特許文献:特開平11−290526号公報(第4−5頁,第3−6図))。
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のパチンコ機では、例えば、入賞球集合通路部品の裏面側に制御基板ベースが配設されており、入賞球集合通路部品の裏面側と制御基板ベースとの隙間に不正基板等が不正に装着されることを防止するために当該隙間にスペーサを設けることでかかる隙間を小さくしている。しかし、入賞球集合通路部品の球通路部は曲折した複雑な通路形状であり、当該入賞球集合通路部品の裏面側はその球通路部によって凹凸形状となっているし、入賞球集合通路部品の裏面側において入賞検出センサや照明部品やそれらの配線などがむき出しとなっているため、かかるスペーサは、入賞球集合通路部品の裏面側の照明部品に当てることがなく且つ前記配線を引っ掛けてしまわないような形状やクリアランスに設定する必要がある。よって、スペーサの設計に多大な時間がかかり、負担となっているという問題がある。
以下の発明は、このような事情等に鑑みてなされたものであって、入賞球集合通路部品の裏面側のスペーサの設計負担を低減できる遊技機を提供することを目的とする。
(7) 遊技球が打ち込まれる遊技領域が前面側に形成された遊技部品と、
前記遊技部品の裏面に配設されて前記遊技部品の裏面側に案内された遊技球を排出する球排出部品と、
前記球排出部品の裏面側(遊技機における背面側または遊技部品から遠い方の側)に配設される配設部品と、
を備えた遊技機において、
前記配設部品は、その前面側(遊技機における背面を向く側または遊技部品に近い方の側)の所定領域に略平面状に形成された第1平坦部を備え、
前記球排出部品は、
その前面側に形成された、前記遊技部品を裏面側から照らす照明部品を収容する部品収容部と、
その裏面側に形成された、前記配設部品の前記第1平坦部の所定領域部分が当接または近接する第2平坦部と
を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(7)に記載の発明によれば、遊技部品の前面側の遊技領域に打ち込まれた遊技球は、当該遊技領域の入賞部品に入賞することがある。その入賞球は、遊技部品の裏面に案内され、遊技部品の裏面に配設された球排出部品により外部に排出される。配設部品は、球排出部品の裏面側(遊技機における背面側または遊技部品から遠い方の側)に配設され、その前面側(遊技機における背面を向く側または遊技部品に近い方の側)の所定領域に略平面状の第1平坦部が形成されている。球排出部品の前面側の部品収容部は、遊技部品を裏面側から照らす照明部品を収容するので、照明部品が球排出部品の裏面側にむき出しになることを解消できる。また、球排出部品の裏面側の第2平坦部には配設部品の第1平坦部の所定領域部分が当接または近接するので、球排出部品の裏面側と配設部品との隙間を小さくすることができ、かかる隙間への不正基板の不正装着を低減できる。また、配設部品(例えばスペーサ)の前面側の所定領域である第1平坦部は、球排出部品の裏面側の第2平坦部と同様に平坦形状となっているので、照明部品の配線を引っ掛けてしまわないための形状及びクリアランスを考慮する必要がなく、配設部品(例えばスペーサ)の設計負担を低減することができる。
なお、本明細書中で言う「部品収容部」は、照明部品を収容するとともに球通路を収容する部品としてもよい。また、本明細書中で言う「第1平坦部」及び「第2平坦部」は、平面形状であってもよいし、緩やかなスロープ形状、小さな凹凸面形状、平面部分に深さの異なる溝が複数個形成された形状などとしてもよい。「第1平坦部」は、球排出部品の前側に部品収容部をその後側に球通路を備えた当該球排出部品の背面箇所に設けられているが、その前後関係を逆にした当該球排出部品の背面箇所に設けられるようにしてもよい。
(8) 前記(7)に記載の遊技機において、
前記遊技部品は、
前記遊技領域の所定箇所に前後方向に貫通形成された貫通孔と、
前記遊技領域の前記貫通孔箇所に設けられた、遊技球が入球可能な入賞部品とを備え、
前記球排出部品は、その裏面側で前記第2平坦部以外の所定領域に、当該第2平坦部よりも一段低くなった下段平坦部が形成されており、
前記下段平坦部は、前記入賞部品への遊技球の入賞を検出する入賞検出手段が取り付けられる取付窪み部と、前記入賞検出手段の配線を止める止め部とを備えるとともに、前記第2平坦部との段差は前記配線の直径よりも大きい
ことを特徴とする遊技機。
前記(8)に記載の発明によれば、遊技部品の遊技領域の貫通孔箇所に設けられた入賞部品に遊技球が入賞することがある。球排出部品は、その裏面側で第2平坦部以外の所定領域に、当該第2平坦部よりも一段低くなった下段平坦部が形成されている。入賞部品への遊技球の入賞を検出する入賞検出手段は、下段平坦部の取付窪み部に取り付けられ、その入賞検出手段の配線は、下段平坦部の止め部で止められるので、配線の敷設ルートを固定化できる。また、下段平坦部の段差は、配線の直径よりも大きいので、球排出部品の裏面側の第2平坦部に配設部品の第1平坦部の所定領域部分が当接または近接した状態において、入賞検出手段の配線が配設部品によって球排出部品に抑圧されることを防止でき、かかる抑圧に起因する配線の切断や損傷を防止できる。
なお、「第2平坦部との段差」は、配線の直径よりも大きく配線の直径の2倍以下の範囲の段差とすることが好ましい。
(9) 前記(7)または(8)に記載の遊技機において、
前記配設部品は、その前面側に、前記球排出部品の裏面側との隙間を埋めるためのスペーサ部を有するとともに、その裏面側に所定の制御を行う制御手段が装着されるベース部品であり、
前記制御手段は、その裏面側の所定箇所に、ケーブルが接続されるコネクタ部を備え、
前記配設部品の前記第1平坦部の所定領域部分が前記球排出部品の裏面側の前記第2平坦部に当接または近接するように当該配設部品が前記球排出部品の裏面側に配設された状態において、前記制御手段の裏面視で前記コネクタ部の存する箇所に前記第2平坦部及び前記第1平坦部が位置している
ことを特徴とする遊技機。
前記(9)に記載の発明によれば、配設部品は、その前面側に、球排出部品の裏面側との隙間を埋めるためのスペーサ部を有するとともに、その裏面側に所定の制御を行う制御手段が装着されるベース部品である。制御手段は、その裏面側の所定箇所に、ケーブルが接続されるコネクタ部を備えている。配設部品の第1平坦部の所定領域部分が球排出部品の裏面側の第2平坦部に当接または近接するように当該配設部品が球排出部品の裏面側に配設された状態において、制御手段の裏面視でコネクタ部の存する箇所に第2平坦部及び第1平坦部が位置しているので、制御手段のコネクタ部にケーブルを接続する場合に、このコネクタ部が押されたとしても、配設部品の第1平坦部の球排出部品の第2平坦部への当接により、配設部品の撓みを低減することができる。
(10) 前記(9)に記載の遊技機において、
前記配設部品は、前記遊技部品の一端側を回動軸心として、前記第1平坦部が前記球排出部品の前記第2平坦部に当接または近接した閉状態と、前記第1平坦部が前記第2平坦部から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持され、
前記制御手段は、前記遊技部品の前記一端側とは反対の他端側を軸心として、その裏面側が、前記閉状態の前記配設部品の裏面側に当接または近接した閉状態と、前記閉状態の前記配設部品の裏面側から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持され、
前記閉状態の前記配設部品と、前記閉状態の前記制御手段とを係止する係止手段を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(10)に記載の発明によれば、配設部品は、遊技部品の一端側を回動軸心として、第1平坦部が球排出部品の第2平坦部に当接または近接した閉状態と、第1平坦部が第2平坦部から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持されている。また、制御手段は、遊技部品の一端側とは反対の他端側を軸心として、その裏面側が、閉状態の配設部品の裏面側に当接または近接した閉状態と、閉状態の配設部品の裏面側から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持されている。係止手段は、閉状態の配設部品と、閉状態の制御手段とを係止するので、配設部品の第1平坦部の所定領域部分が球排出部品の裏面側の第2平坦部に当接または近接する状態を維持でき、球排出部品と配設部品との間への不正基板の介装を低減できる。
なお、「係止手段」としては、制御手段の軸心から遠い方の端部箇所で係止することが好ましい。テコの原理で小さな係止力で制御手段を強力に閉じることができる。
(11) 前記(10)に記載の遊技機において、
前記閉状態の前記配設部品と前記閉状態の前記制御手段とを前記係止手段によって係止した状態では、前記配設部品の前記第1平坦部が前記球排出部品の前記第2平坦部に当接している
ことを特徴とする遊技機。
前記(11)に記載の発明によれば、閉状態の配設部品と閉状態の制御手段とを係止手段によって係止した状態では、配設部品の第1平坦部が球排出部品の第2平坦部に当接しているので、球排出部品と配設部品との間の隙間を無くすことができ、球排出部品と配設部品との間への不正基板の介装を防止できる。
また、本明細書は、次のような第2課題を解決できる、遊技機に係る発明も開示している。
<第2課題>
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機としては、例えば、遊技球が打ち込まれる遊技領域を前面側に有する遊技盤と、この遊技盤の略中央箇所に形成された開口部に表示画面が位置するように当該遊技盤の背後に設けられた、識別情報を変動表示する液晶表示装置とを備え、遊技盤の開口部を通じて液晶表示装置の変動表示が視認可能なものがある。遊技盤の遊技領域の前面下部側の所定箇所には、一般入賞口、始動入賞口および大入賞口がそれぞれ配設されている。また、遊技盤の裏面下部箇所には、前記の一般入賞口、始動入賞口および大入賞口に入球した遊技球を複数個の球通路部を経由して収集し外部へ導出する入賞球集合通路部品が取り付けられている。この入賞球集合通路部品は、その球通路部に、遊技球の入賞を検出する入賞検出センサを備えている。パチンコ機では、入賞検出センサで入賞が検出されると、遊技者に対して所定数の賞球払出がなされる(例えば、特許文献:特開平11−290526号公報(第3−4頁,第3−4図))。
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のパチンコ機では、例えば入賞球集合通路部品の前面側に開口した収納部にLED基板やスイッチなどの配設部品を収納している構成下で、かかるLED基板の故障が発生した場合には、入賞球集合通路部品を遊技盤に固定しているビス(ネジ)を全て取り外し、入賞球集合通路部品のLED基板を交換し、入賞球集合通路部品を遊技盤にビス(ネジ)で固定する必要があり、交換を容易に行うことができないという問題がある。
以下の発明は、このような事情等に鑑みてなされたものであって、遊技盤と入賞球集合通路部品との間に配設された部品を迅速に交換することができる遊技機を提供することを目的とする。
(12) 遊技球が打ち込まれる遊技領域が前面側に形成された遊技部品と、
前記遊技部品の裏面に配設されて前記遊技部品の裏面側に案内された遊技球を排出する球排出部品と
を備えた遊技機において、
前記球排出部品は、
前記遊技部品の裏面側と対向する側に開口した部品収容部を有するとともに前記部品収容部に部品が収容される本体部と、
前記遊技部品の裏面側で前記本体部を着脱可能に支持する支持部を有するとともに、前記遊技部品の裏面側に前記支持部とは別部位において固定された固定部と、
を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(12)に記載の発明によれば、遊技部品の前面側に形成された遊技領域には、遊技球が打ち込まれる。球排出部品は、遊技部品の裏面に配設されており、遊技部品の裏面側に案内された遊技球を排出する。球排出部品は、本体部と固定部とを備えている。本体部は、遊技部品の裏面側と対向する側に開口した部品収容部を備えている。この部品収容部には、部品が収容される。固定部は、遊技部品の裏面側に締結部品に前記支持部とは別部位において固定されている。固定部の支持部は、遊技部品の裏面側で本体部を着脱可能に支持する。したがって、球排出部品の前面側に開口した部品収容部に部品(例えばLED基板やスイッチなどの部品)を収納している構成下において、かかる部品(例えばLED基板)の故障が発生した場合には、締結部品(ビスやネジなど)を取り外すことなく球排出部品の本体部を固定部の支持部から取り外すことができ、本体部の部品(LED基板)を交換し、本体部を遊技部品の支持部に取り付けることができ、部品交換の作業性に優れる。また、球排出部品の本体部を遊技部品の裏面に止めるための締結部品(ビスやネジなど)を削減できる。その結果、遊技盤と球排出部品(入賞球集合通路部品)との間に配設された部品を迅速に交換することができる遊技機を提供することができる。
(13) 前記(12)に記載の遊技機において、
前記固定部は、前記遊技部品の裏面側での前記本体部の両側近傍箇所にそれぞれ固定され、
前記固定部の前記支持部は、前記本体部の支持状態において、前記本体部の取り外し方向への移動を規制するように当該本体部と係止する、前記本体部の両側境界部分に設けられた縦長の係止部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(13)に記載の発明によれば、固定部は、遊技部品の裏面側での本体部の両側近傍箇所にそれぞれ固定される。固定部の支持部に備えられた縦長の係止部は、本体部の両側境界部分に設けられ、本体部の支持状態において、本体部の取り外し方向への移動を規制するように当該本体部と係止するので、球排出部品の本体部を、球排出部品の固定部の支持部による支持状態において、外れないように保持することができる。また、球排出部品の部品収容部の部品交換の際には、係止部による係止を解除して本体部を固定部から取り外し、本体部の部品収容部の部品を交換し、この本体部を固定部の支持部で支持されるように取り付けると係止部で係止されるので、本体部の着脱に際して締結部品(ビスやネジなど)の取り付けや取り外しが不要であり、本体部を迅速に交換できる。また、縦長の係止部を本体部の両側境界部分に設けているので、横長の係止爪を採用する場合に比べて、球排出部品を横幅方向に大きいものを採用することができる。
(14) 前記(12)または(13)に記載の遊技機において、
さらに、前記球排出部品の裏面側に配設される配設部品を備え、
前記固定部は、前記配設部品を前記球排出部品の裏面側に位置させた状態に支持する、前記支持部とは別の配設部品用支持部を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(14)に記載の発明によれば、配設部品は、球排出部品の裏面側に配設される。配設部品用支持部は、配設部品を球排出部品の裏面側に位置させた状態に支持する。したがって、固定部の配設部品用支持部が破損等した場合には、固定部を交換するだけでよく、球排出部品の本体部はそのまま使用することができる。また、固定部は他機種の遊技機にも流用することができ、球排出部品の本体部の設計変更で他機種用の球排出部品を構築できる。また、配設部品を球排出部品の裏面側に支持できるので、球排出部品の上側のスペースを大きくとることができる。
(15) 前記(14)に記載の遊技機において、
前記配設部品は、その前面側の所定領域に形成された第1平坦部を備え、
前記球排出部品は、その裏面側に形成された、前記配設部品の前記第1平坦部の所定領域部分が当接または近接する第2平坦部を備え、
前記配設部品用支持部は、前記配設部品の前記第1平坦部の所定領域部分が前記球排出部品の第2平坦部に当接または近接した状態で支持している
ことを特徴とする遊技機。
前記(15)に記載の発明によれば、球排出部品の裏面側の第2平坦部には配設部品の第1平坦部の所定領域部分が当接または近接するので、球排出部品の裏面側と配設部品との隙間を小さくすることができ、かかる隙間への不正基板の不正装着を低減できる。また、配設部品(例えばスペーサ)の前面側の所定領域である第1平坦部は、球排出部品の裏面側の第2平坦部と同様に平坦形状となっているので、部品収容部の部品の配線を引っ掛けてしまわないための形状及びクリアランスを考慮する必要がなく、配設部品(例えばスペーサ)の設計負担を低減することができる。
(16) 前記(15)に記載の遊技機において、
前記固定部は、前記遊技部品の一端側と、その一端側とは反対側の他端側とにそれぞれ締結固定され、
前記配設部品は、その前面側に、前記球排出部品の裏面側との隙間を埋めるためのスペーサ部を有するとともに、その裏面側に所定の制御を行う制御手段が装着されるベース部品であり、
さらに、前記配設部品は、前記遊技部品の一端側の前記固定部の前記配設部品用支持部の支持軸を回動軸心として、前記第1平坦部が前記球排出部品の前記第2平坦部に当接または近接した閉状態と、前記第1平坦部が前記第2平坦部から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持され、
前記制御手段は、前記遊技部品の前記他端側の前記固定部の前記配設部品用支持部の支持軸を回動軸心として、その裏面側が、前記閉状態の前記配設部品の裏面側に当接または近接した閉状態と、前記閉状態の前記配設部品の裏面側から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持され、
前記閉状態の前記配設部品と、前記閉状態の前記制御手段とを係止する係止手段を備えている
ことを特徴とする遊技機。
前記(16)に記載の発明によれば、固定部は、遊技部品の一端側と、その一端側とは反対側の他端側とにそれぞれ締結固定されている。配設部品は、その前面側に、球排出部品の裏面側との隙間を埋めるためのスペーサ部を有するとともに、その裏面側に所定の制御を行う制御手段が装着されるベース部品である。さらに、この配設部品は、遊技部品の一端側の固定部の配設部品用支持部の支持軸を回動軸心として、第1平坦部が球排出部品の第2平坦部に当接または近接した閉状態と、第1平坦部が第2平坦部から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持されている。制御手段は、遊技部品の他端側の固定部の配設部品用支持部の支持軸を回動軸心として、その裏面側が、閉状態の配設部品の裏面側に当接または近接した閉状態と、閉状態の配設部品の裏面側から離れた開状態とに回動変位可能に片開き支持されている。係止手段は、閉状態の配設部品と、閉状態の制御手段とを係止する。したがって、配設部品の第1平坦部の所定領域部分が球排出部品の裏面側の第2平坦部に当接または近接する状態を維持でき、球排出部品と配設部品との間への不正基板の介装を低減できる。また、球排出部品の部品収容部に収容された部品の交換を行う場合には、係止手段による閉状態の配設部品と閉状態の制御手段との係止を解除し、配設部品と制御手段とを開状態とした観音開き状態とすることで、球排出部品の本体部にアクセス可能となり、球排出部品の固定部の支持部による本体部の支持を解除することで、かかる本体部を取り外すことができるので、球排出部品の部品収容部に収容された部品交換に際して締結部品の取り付けや取り外しが不要であり、部品交換の作業性に優れる。
(17) 前記(1)から(16)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(17)に記載の遊技機によれば、球排出部品(入賞球集合通路部品)の排出口への不正具の進入を低減できるパチンコ機を提供でき(前記(1)から(6)に従属する場合)、球排出部品(入賞球集合通路部品)の裏面側の配設部品(例えばスペーサ)の設計負担を低減できるパチンコ機を提供でき(前記(7)から(11)に従属する場合)、遊技盤と球排出部品(入賞球集合通路部品)との間に配設された部品を迅速に交換することができるパチンコ機を提供でき(前記(12)から(16)に従属する場合)。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特定遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
なお、本明細書に開示する種々の発明に関して、全ての構成要素について種々の組み合わせが可能であり、他の構成要件がなくても単独で発明として成立する点に留意されたい。
以上のように、この発明は、パチンコ機等の遊技機に適している。
30 …遊技盤(遊技部品)
30a…遊技領域
31 …一般入賞口(入賞部品)
56 …一般入賞口用貫通孔(貫通孔)
60 …集合通路盤(球排出部品)
60A…本体部品(本体部材)
61 …排出口
62 …下向き開口穴部(空間部)
63 …収容空間部(収容部、部品収容部)
71 …集合通路(通路部)
72 …奥方向案内通路部(奥方向通路部)
73 …下方向案内通路部(下方向通路部)
74 …幅広通路部(拡大通路部)
75 …上部延出窪み部(上部延出空間部)
76 …切り欠き面部(切り欠き部)
77 …第2平坦部
78 …下段平坦部
78a…取付窪み部
78b…止め部
80 …LED基板(照明手段、照明部品、部品)
109 …ネジ(締結部品)
110 …固定部品(固定部)
115 …スライド支持部(支持部)
117 …規制爪(係止部)
130 …取付台用支持部(配設部品用支持部)
140 …主制御装置用支持部(配設部品用支持部)
221 …入賞口スイッチ(入賞検出手段)
222 …配線
230 …取付台(配設部品)
231 …係止爪(係止手段)
232 …第1平坦部
233 …スペーサ部
261 …主制御装置(制御手段)
CON …コネクタ部

Claims (1)

  1. 遊技球が打ち込まれる遊技領域が前面側に形成された遊技部品と、
    前記遊技部品の裏面に配設されて前記遊技部品の裏面側に案内された遊技球を排出する球排出部品と
    を備えた遊技機において、
    前記遊技部品は、
    前記遊技領域の所定箇所に前後方向に貫通形成された貫通孔と、
    前記遊技領域の前記貫通孔箇所に設けられた、遊技球が入球可能な入賞部品とを備え、
    前記球排出部品は、
    前記入賞部品に入賞した遊技球を案内する通路部と、
    当該通路部の下流側に形成された、前記通路部で案内された遊技球を排出する排出口とを備え、
    前記排出口は、前記遊技部品の裏面に対して間隔を空けて位置しており、
    前記球排出部品は、その下部側で且つ前記排出口と前記遊技部品との間に、下側が開放された空間部を備え、
    前記通路部は、その通路途中箇所に、前記入賞部品に入賞した遊技球を検出する入賞検出手段を備え、
    さらに、前記通路部は、前記入賞検出手段よりも下流側の所定範囲箇所が、当該通路部での前記入賞検出手段が存する箇所の第1通路幅よりも大きい第2通路幅である下流側拡大通路部と、前記入賞検出手段よりも上流側の所定範囲箇所が、前記第1通路幅よりも大きい第3通路幅である上流側拡大通路部とを有し、
    前記入賞検出手段は、左右方向の位置が、前記第2通路幅が規定する範囲および前記第3通路幅が規定する範囲に収まる位置にあり、
    前記排出口は、前記下流側拡大通路部の下流側に形成されており、少なくとも前記第1通路幅よりも大きい開口幅であり、
    前記通路部での前記入賞検出手段が存する箇所の前記遊技機の幅方向外側にも前記下流側拡大通路部が延出する
    ことを特徴とする遊技機。
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