JP6566575B2 - Lteアドバンスト向け拡張カバレッジ送信のための方法及び装置 - Google Patents

Lteアドバンスト向け拡張カバレッジ送信のための方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、無線通信システムに関し、より詳しくは、MTC(Machine Type Communication)をサポートするLTE−A(Long Term Evolution Advanced)通信システム向け拡張されたカバレッジ送信のためのシステム及び方法に関する。
特定の無線通信システムは、送信ポイント、例えば、基地局(BS)又はNodeBから、ユーザ端末(UE)にシグナルを伝送するダウンリンク(DL)と、UEから受信ポイント、例えば、NodeBにシグナルを伝送するアップリンク(UL)とを含む。UEは、通常、端末又は移動局とも言われており、固定型であってもよく、移動型であってもよい。NodeBは通常、固定局であって、アクセスポイント又は他の等しい用語で呼ばれることもある。
DLシグナルは、情報コンテンツを伝送するデータシグナル、DL制御情報(DL Control Information;DCI)を伝送する制御シグナル、及びパイロットシグナルとも知られている基準シグナル(Reference Signals;RS)を含む。DLシグナルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いて送信される。NodeBは、各々の物理的DL共有チャンネル(Physical DL Shared CHannels;PDSCH)又は物理的DL制御チャンネル(Physical DL Control CHannel;PDCCH)を通じて、データ情報又はDCIを送信する。NodeBは、UE−共通RS(UE-Common RS;CRS)、チャンネル状態情報RS(Channel State Information RS;CSI−RS)、及び復調RS(DeModulation RS;DMRS)を含むRSタイプのうちの一つ以上を送信する。CRSは、DLシステム帯域幅(BW)を通じて送信され、データを復調するか、情報を制御するか、又は測定を行うために、UEにより使用できる。CRSオーバヘッドを低減するために、NodeBは、CRSより少ない時間及び/又は周波数ドメイン密度を有するCSI−RSを送信できる。DMRSは、各々のPDSCH又はPDCCHのBWでのみ送信でき、UEは、DMRSを用いてPDSCH又はPDCCHで情報を復調できる。
第1の態様では、カバレッジ拡張されたユーザ端末(UE)と通信するための方法が提供される。前記方法は、MTCフレームワークにおいて、前記UEにシステム情報(SI)を送信するステップを含む。前記MTCフレームワークは、多数のMTC SI送信ブロックの間欠的送信周期を含んでいる。前記MTC SI送信ブロックは、MTCマスター情報ブロック(MIB)及び多数のMTCシステム情報ブロック(SIB)を含む。前記MTC SIの二つの連続した送信は、N個のフレームで分離されており、Nは整数である。
第2の態様では、カバレッジ拡張されたユーザ端末(UE)と通信するように構成された基地局(BS)が提供される。前記BSは、MTCフレームワークにおいて、SIを前記UEに送信するように構成された送信(TX)プロセッシング回路を含む。前記MTCフレームワークは、多数のMTC SI送信ブロックの間欠的送信周期を含んでいる。前記MTC SI送信ブロックは、MTCマスター情報ブロック(MIB)及び多数のMTCシステム情報ブロック(SIB)を含む。前記MTC SIの二つの連続した送信は、N個のフレームで分離されており、Nは定数である。
第3の態様では、カバレッジ拡張されたユーザ端末(UE)によりMTC(Machine Type Communication)システム情報(SI)を獲得するための方法が提供される。前記方法は、MTCフレームワークにおいて、SIを受信するステップを含む。前記MTCフレームワークは、多数のMTC SI送信ブロックの間欠的送信周期を含んでいる。前記MTC SI送信ブロックは、MTCマスター情報ブロック(MIB)及び多数のMTCシステム情報ブロック(SIB)を含む。前記MTC SIの二つの連続した送信は、N個のフレームで分離されており、Nは整数である。
その他の技術的特徴は、以下の図面、説明及び請求項から当業者に容易に理解できる。
以下の詳細な説明を記載する前に、本明細書を通じて用いられる特定の単語及び語句を定義することが、本発明の理解を助けることができる。用語「連結する(couple)」及びその派生語は、二つ以上の構成要素が、互いに物理的に接触しているか否かを問わず、これらの構成要素の間のいずれの直接的又は間接的な通信のことを言う。用語「送信する(transmit)」、「受信する(receive)」、及び「通信する(communicate)」のみならず、それらの派生語は、直接的及び間接的な通信の両方を含む。用語「含む(include)」及び「含む(comprise)」と、これらの派生語は、限定されずに包含を意味する。用語「又は」とは、包括的な意味として「及び/又は」を意味する。語句「〜と関連する(associated with)」及びその派生語は、〜を含む(include)、〜に含まれる(be included within)、〜と互いに接続する(interconnect with)、〜を含む(contain)、〜内に含まれる(be contained within)、〜に/と接続する(connect to or with)、〜に/と連結する(couple to or with)、〜と通信可能である(be communicable with)、〜と協力する(cooperate with)、〜インタリーブする(interleave)、並置する(juxtapose)、〜に近似する(be proximate to)、〜に/と束縛される(be bound to or with)、有する(have)、の特性を有する( have a property of)、〜と関係を有する(have a relationship to or with)などを意味する。用語「コントローラ(controller)」は、少なくとも一つの動作を制御する任意のデバイス、システム、又はこれらの一部を意味する。このようなコントローラは、ハードウェア又はハードウェアとソフトウェア及び/又はファームウェアとの組み合わせで実現できる。特定のコントローラと関連した機能は、ローカル又は遠隔に集中されても、分散されてもよい。語句「少なくとも一つ」が、挙げられたアイテムと使われるとき、挙げられたアイテムのうちの一つ以上の異なる組み合わせが使用
できることを意味する。例えば、「A、B、Cのうちの少なくとも一つ」は、A、B、C、AとB、AとC、BとC、及びAとBとCの組み合わせのうちのいずれかを含む。
他の特定の単語及び語句についての定義は、本明細書の全般に渡って提供される。当業者は、多くの場合ではなくても大部分の場合、このような定義が、上述のように定義された単語及び語句の従前だけでなく向後の使用に適用されることを理解すべきである。
本発明及びその利点のより完全な理解のために、以下、添付の図面を参照して詳細に説明し、添付の図面において、類似の参照符号は、類似の構成要素を示す。
本発明による例示的無線ネットワークを示す図である。 本発明による例示的無線送信及び受信経路を示す図である。 本発明による例示的無線送信及び受信経路を示す図である。 本発明による例示的ユーザ端末を示す図である。 本発明による例示的eNBを示す図である。 本発明によるシステム情報の変更を示す図である。 本発明による間欠的MTC PBCH送信を示す図である。 本発明による、時間経過に従うMTC MIB、MTC SIB1及びMTC SIB2の送信を示す図である。 本発明によるMTCシステム情報修正周期内のMTC MIB及びMTC SIBを示す図である。 本発明によるMTC PBCH間欠的送信パターンを決定するためのUEの手順800を示す図である。 本発明によるMTC SI修正周期内の複数のMTC SI送信を示す図である。 本発明によるMTC SIウィンドウの長さを示す図である。 本発明によるMTC UEについての別個のSIウィンドウ長さ及びSI周期性を示す図である。 本発明によるMTC UEについての別個のSIウィンドウ長さ及びレガシーSI周期性と同一のSI周期性を示す図である。 本発明による専用RRCシグナリングを通じたMTC非必須のSIB伝送の例示的手順を示す図である。 本発明によるブロードキャストチャンネルを介したアップデートを用いる専用RRCシグナリングを通じたMTC非必須のSIB伝送の例示的手順を示す図である。 本発明による第1のSIB1送信を示す図である。 本発明による第2のSIB1送信を示す図である。 本発明による第3のSIB1送信を示す図である。 本発明により受信するようにTBのセットを選択するプロセスを示す図である。
本明細書において本発明の原理を記述するに当って用いられる後述の図1から図18、及び様々な実施形態は、単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を制限すると解釈してはいけない。当業者であれば、本発明の原理が、適切に配列された無線通信システムで実現できることを理解すべきである。
以下の文献と標準の説明は、本明細書において完全に説明されたように本発明に取り込まれる;3GPP TS 36.211 v11.2.0,“E-UTRA, Physical channels and modulation"(REF1); 3GPP TS 36.212 v11.2.0, "E-UTRA, Multiplexing and Channel coding"(REF2); 3GPP TS 36.213 v11.2.0 ,"E-UTRA, Physical Layer Procedures"(REF3); 3GPP TS 36.214 v11.1.0,"E-UTRA, Physical Layer Measurement"(REF4); 3GPP TS 36.300 V11.5.0, "E-UTRA and E-UTRAN, Overall description. Stage 2"(REF5); 3GPP TS 36.321 V11.2.0,"E-UTRA, MAC protocol specification"(REF6); 3GPP TS 36.331 V11.3.0,"E-UTRA, RRC Protocol specification."(REF7); 3GPP TS 36.133 V11.4.0,"E-UTRA, Requirements for support of radio resource management”(REF8); 3GPP TR 36.814 V9.0.0, “E-UTRA, Further advancements for E-UTRA physical layer aspects”(REF9); and WD-201111-007-1-US0,”Design of Time-Tracking Reference signal”(REF10)。これらの内容は、その全てが参照としてここに取り込まれる。
本発明は、一般に、無線通信システムに関し、より詳しくは、MTC(Machine Type Communication)をサポートする無線通信システムに関する。通信システムは、送信ポイント、例えば、基地局(BS)又は NodeBからシグナルを、ユーザ端末(UE)に伝送するダウンリンク(DL)と、UEからシグナルを、受信ポイント、例えば、NodeBに伝送するアップリンク(UL)とを含む。MTC向けのUEは、MTC UEと呼ばれる。NodeBは、一般に、固定局であって、アクセスポイント又は他の等しい用語でも呼ばれ得る。
DLシグナルは、情報コンテンツを伝送するデータシグナル、DL制御情報(DL Control Information;DCI)を伝送する制御シグナル、及びパイロットシグナルとも知られている基準シグナル(Reference Signals;RS)を含む。DLシグナルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いて送信される。NodeBは、各々の物理的DL共有チャンネル(Physical DL Shared Channels;PDSCH)又は物理的DL制御 チャンネル(Physical DL Control Channels;PDCCH)を通じて、データ情報又はDCIを送信する。NodeBは、UE−共通RS(UE-Common RS;CRS)、チャンネル状態情報RS(Channel State Information RS;CSI-RS)、及び復調RS(DeModulation RS;DMRS)を含むRSタイプのうちの一つ以上のRSを送信する。CRSは、DLシステム帯域幅(BW)を通じて送信され、データを復調するか、情報を制御するか、又は測定を行うために、UEにより使用できる。CRSオーバヘッドを減らすために、NodeBは、CRSより少ない時間及び/又は周波数ドメイン密度を有するCSI−RSを送信できる。DMRSは、各々のPDSCH又はPDCCHのBWでのみ送信でき、UEは、DMRSを用いてPDSCH又はPDCCHで情報を復調できる。
セルの検索と同期化を支援するために、セルは、PSS及びSSSのような同期化シグナルを送信する。同じ構造を有しているものの、10個のサブフレームを含むフレーム内の同期化シグナルの時間−ドメイン位置は、セルがFDD(Frequency Division Duplex)又はTDD(Time Division Duplex)で動作しているかどうかによって異なり得る。したがって、同期化シグナルを獲得した後、UEは、セルがFDDで動作しているか、又はTDDで動作しているかの可否及びフレーム内のサブフレームインデックスを決定できる。PSS及びSSSは、DL動作BWの中央の72サブキャリア(リソースエレメント(RE)とも言う)を占める。その上、PSS及びSSSは、セルのPCID(Physical Cell Identifier)を通知でき、従って、PSS及びSSSを獲得した後、UEは送信セルのPCIDを知るようになる。
図1は、本発明による例示的無線ネットワーク100を示す。図1に示された無線ネットワーク100の実施形態は、単なる例示に過ぎない。無線ネットワーク100の他の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
図1に示されたように、無線ネットワーク100は、eNodeB(eNB)101、eNB102、及びeNB103を含む。eNB101は、eNB102及びeNB103と通信する。また、eNB101は、少なくとも一つのインターネットプロトコル(IP)ネットワーク130、例えば、インターネット、独自のIPネットワーク、又は他のデータネットワークとも通信する。
ネットワークタイプに応じて、他のよく知られている用語が、「基地局」又は「アクセスポイント」のような「eNodeB」又は「eNB」の代わりに使われてもよい。本明細書においては、便宜上、用語「eNodeB」及び「eNB」が、遠隔端末に無線アクセスを提供するネットワークインフラコンポーネントのことを指すために使われる。また、ネットワークタイプに応じて、「移動局」、「加入者局」、「遠隔端末」、「無線端末」、又は「ユーザデバイス」のように、他のよく知られている用語が、「ユーザ端末」又は「UE」の代わりに使われてもよい。本明細書においては、便宜上、用語「ユーザ端末」及び「UE」は、UEが移動型デバイス(例えば、携帯電話又はスマートフォン)であるか、通常、固定型デバイス(例えば、デスクトップコンピュータ又は自動販売機)とみなされるかにかかわらず、eNBに無線でアクセスする遠隔無線機器を指すために使われる。
eNB102は、eNB102のカバレッジエリア120内で、複数の第1ユーザ端末(UE)のためのネットワーク130に無線広帯域アクセスを提供する。複数の第1UEは、スモールビジネス(small business:SB)に位置付けられるUE111と、エンタープライズ(enterprise:E)に位置付けられるUE112と、WiFiホットスポット(HS)内に位置付けられるUE113と、第1レジデンス(residence:R)に位置付けられるUE114と、第2レジデンス(residence:R)に位置付けられるUE115と、MTC UE116とを含む。UE115は、携帯電話、無線ラップトップ、無線PDAなどのようなモバイル機器(M)であり得る。MTC UE116は、携帯電話、無線ラップトップ、無線PDAなどのようなモバイル機器(M)であり得る。eNB103は、eNB103のカバレッジエリア125内で、複数の第2UEのためのネットワーク130に無線広帯域アクセスを提供する。複数の第2UEは、UE115及びMTC UE116を含む。いくつかの実施形態において、eNB101〜103のうちの一つ以上のeNBは、5G、LTE、LTE−A、WiMAX、又は他のアドバンスト無線通信技術を用いて、互いに、及びUE111〜116と通信できる。
点線は、単なる例示及び説明のためにほぼ円形として示されたカバレッジエリア120及び125のおおよその範囲を表示する。eNBと関連したカバレッジエリア、例えば、カバレッジエリア120及び125は、eNBの構成、及び自然の及び人為的な障害物と関連した無線環境における変化に応じて、不規則な形状を含めて、他の形状を取ってもよいことを明確に理解すべきである。
以下でさらに詳細に述べられるように、eNB101、eNB102及びeNB103のうちの一つ以上は、LTE−A(Long Term Evolution Advanced)通信システムのための拡張されたカバレッジ送信を提供するように構成される。より具体的には、eNB101、eNB102及びeNB103のうちの一つ以上は、MTCをサポートするように構成される。
図1は、無線通信100の一例を示しているものの、図1に様々な変更を加えてもよい。例えば、無線ネットワーク100は、多くのeNB及び多くのUEをいずれの適切な配列でも含める。また、eNB101は、直接多くのUEと通信でき、このUEにネットワーク130への無線広帯域アクセスを提供できる。同様に、各々のeNB102〜103は、直接ネットワーク130と通信でき、UEにネットワーク130への直接無線広帯域アクセスを提供できる。さらに、eNB101、102、及び/又は103は、外部電話ネットワーク又は別のタイプのデータネットワークのような、他の又は追加の外部ネットワークへのアクセスを提供できる。
図2A及び図2Bは、本発明による無線送信及び受信経路を示す。以下の説明において、送信経路200は、eNB(例えば、eNB102)で実現されると記述できる。一方では、受信経路250は、UE(例えば、MTC UE116)で実現されると記述できる。しかしながら、受信経路250がeNBで実現でき、送信経路200がUEで実現できると理解される。いくつかの実施形態において、送信経路200及び受信経路250は、LTE−A通信システムのための拡張されたカバレッジ送信を提供するように構成される。より具体的に、送信経路200及び受信経路250は、MTCをサポートするように構成される。
送信経路200は、チャンネルコーディング及び変調ブロック205、直列−並列(S-to-P)ブロック210、サイズN逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform;IFFT)ブロック215、並列−直列(P-to-S)ブロック220、加算サイクリックプレフィックスブロック225、及びアップコンバータ(UC)230を含む。受信経路250は、ダウンコンバータ(DC)255、除去サイクリックプレフィックスブロック260、直列−並列(S-to-P)ブロック265、サイズN高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform;FFT)ブロック270、並列−直列(P-to-S)ブロック275、及びチャンネルデコーディング及び復調ブロック280を含む。
送信経路200において、チャンネルコーディング及び変調ブロック205は、情報ビットのセットを受信し、コーディング(例えば、LDPC(low-density parity check)コーディング)を適用し、その入力ビットを変調(例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)又はQAM(Quadrature Amplitude Modulation))することによって、周波数−ドメイン変調シンボルのシーケンスを生成する。直列−並列ブロック210は、N並列シンボルストリームを生成するために、直列変調されたシンボルを、並列データに変換(例えば、逆多重化)する。ここで、Nは、eNB102及びMTC UE116に用いられたIFFT/FFTサイズである。サイズN IFFTブロック215は、N並列シンボルストリーム上でIFFT動作を行い、時間−ドメイン出力シグナルを生成する。並列−直列ブロック220は、直列時間−ドメインシグナルを生成するために、サイズN IFFTブロック215から並列時間−ドメイン出力シンボルを変換(例えば、多重化)する。加算サイクリックプレフィックスブロック225は、時間−ドメインシグナルにサイクリックプレフィックスを挿入する。アップコンバータ230は、無線チャンネルを通じた送信のために、加算サイクリックプレフィックスブロック225の出力をRF周波数に変調(例えば、アップコンバート)する。このシグナルは、RF周波数に変換する前に、ベースバンドでフィルタされることもできる。
eNB102から送信されたRFシグナルは、無線チャンネルを通した後にMTC UE116に到達し、eNB102での動作についての逆動作が、MTC UE116で行われる。ダウンコンバータ255は、受信されたシグナルを、ベースバンド周波数にダウンコンバートし、除去サイクリックプレフィックスブロック260は、そのサイクリックプレフィックスを除去して、直列時間−ドメインベースバンドシグナルを生成する。直列−並列ブロック265は、時間−ドメインベースバンドシグナルを、並列時間ドメインシグナルに変換する。サイズN FFTブロック270は、FFTアルゴリズムを行い、N並列周波数−ドメインシグナルを生成する。並列−直列ブロック275は、並列周波数−ドメインシグナルを、変調されたデータシンボルのシーケンスに変換する。チャンネルデコーディング及び復調ブロック280は、元の入力データストリームを回復させるために、その変調されたシンボルを復調して、デコードする。
eNB101〜103の各々は、UE111〜116へのダウンリンク送信と類似した送信経路200を実現でき、UE111〜116からのアップリンク受信と類似した受信経路250を実現できる。同様に、UE111〜116の各々は、eNB101〜103へのアップリンク送信のための送信経路200を実現でき、eNB101〜103からのダウンリンク受信のための受信経路250を実現できる。
図2A及び 図2Bにおけるコンポーネントの各々は、ハードウェアだけを用いるか、又はハードウェアとソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせを用いて実現できる。特定の例として、図2A及び図2Bにおけるコンポーネントのうちの少なくとも幾つかは、ソフトウェアで実現できる一方、他のコンポーネントは、設定可能なハードウェアにより、又はソフトウェアと設定可能なハードウェアとの混じり合いにより実現できる。例えば、FFTブロック270及びIFFTブロック215は、設定可能なソフトウェアアルゴリズムとして実現されてもよく、ここで、サイズNの値は、その実現によって変更されてもよい。
さらに、FFT及びIFFTを用いると説明したが、これは、単なる例示の目的であって、本発明の範囲を限定しない。他のタイプの変換、例えば、DFT(Discrete Fourier Transform)関数及びIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)関数を使ってもよい。DFT及びIDFT関数の場合、変数Nの値は、任意の整数(例えば、1、2、3、4など)であっても良く、一方では、FFT及びIFFT関数の場合、変数Nの値は、2のべき乗(即ち、1、2、4、8、16など)である任意の整数であってもよいと理解される。
図2A及び図2Bは、無線送信及び受信経路の例を示しているが、図2A及び図2Bについて様々な変更を加えてもよい。例えば、図2A及び図2Bにおける各種のコンポーネントは、組み合わされてもよく、さらに細分化されてもよく、又は省略されてもよく、特定のニーズに応じて、追加のコンポーネントを加えてもよい。また、図2A及び図2Bは、無線ネットワークにおいて使用可能な送信及び受信経路のタイプの例を説明するためのものである。いずれの適切なアーキテクチャが、無線ネットワークにおいて無線通信をサポートするために使用できる。
図3Aは、本発明による例示的MTC UE116を示す。図3Aに示されたUE116の実施形態は、単なる例示のためのものであり、図1のUE111〜115は、同一又は類似の構成を有することができる。しかしながら、UEは、多種多様な構成があり、図3Aは、本開示の範囲を、UEのいずれの特定の実現に限定しない。特定の実施形態において、UE116は、MTC UEとして構成される。
図3Aに示されたように、MTC UE116は、アンテナ305、無線周波数(RF)送受信機310、送信(TX)プロセッシング回路315、マイクロホン320、及び受信(RX)プロセッシング回路325を含む。MTC UE116はまた、スピーカー330、メインプロセッサ340、入/出力(I/O)インターフェース(IF)345、キーパッド350、ディスプレイ355、及びメモリ360を含む。メモリ360は、基本オペレーティングシステム(OS)プログラム361及び一つ以上のアプリケーション362を含む。
RF送受信機310は、ネットワーク100のeNBにより送信される入力(incoming)RFシグナルを、アンテナ305から受信する。RF送受信機310は、入力RFシグナルをダウンコンバートして、中間周波数(IF)又はベースバンドシグナルを生成する。IF又はベースバンドシグナルは、そのベースバンド又はIFシグナルをフィルタし、デコードし、及び/又はデジタル化することにより、処理されたベースバンドシグナルを生成するRXプロセッシング回路325へ送信される。RXプロセッシング回路325は、その処理されたベースバンドシグナルを、スピーカー330へ送信するか(例えば、音声データの場合)、又は追加処理のために、メインプロセッサ340へ送信する(例えば、ウェブブラウジングデータの場合)。
TXプロセッシング回路315は、マイクロホン320からアナログ又はデジタル音声データを受信するか、又はメインプロセッサ340から他の出力(outgoing)ベースバンドデータ(例えば、ウェブデータ、イーメール、又は双方向型のビデオゲームデータ)を受信する。TXプロセッシング回路315は、その出力ベースバンドデータを、エンコーディング、多重化、及び/又はデジタル化して、処理されたベースバンド又はIFシグナルを生成する。RF送受信機310は、TXプロセッシング回路315から出力処理されたベースバンド又はIFシグナルを受信し、そのベースバンド又はIFシグナルを、アンテナ305を介して送信されるRFシグナルにアップコンバートする。
メインプロセッサ340は、一つ以上のプロセッサ又は他のプロセッシングデバイスを含むことができ、MTC UE116の全般的な動作を制御するために、メモリ360に格納された基本OSプログラム361を実行できる。例えば、メインプロセッサ340は、よく知られている原理に従い、RF送受信機310、RXプロセッシング回路325、及びTXプロセッシング回路315により、順方向チャンネルシグナルの受信及び逆方向チャンネルシグナルの送信を制御できる。いくつかの実施形態において、メインプロセッサ340は、少なくとも一つのマイクロプロセッサ又は マイクロコントローラを含む。
また、メインプロセッサ340は、またメモリ360に常住する他のプロセス及びプログラム、例えば、MTCをサポートするためのLTE−A通信システム向けの拡張されたカバレッジ送信の動作を実行可能である。メインプロセッサ340は、実行プロセスによる要求に応じて、データをメモリ360内外へ移動できる。いくつかの実施形態において、メインプロセッサ340は、OSプログラム361に基づき、又はeNB又はオペレーターから受信したシグナルに応じて、アプリケーション362を実行するように構成される。メインプロセッサ340は、またMTC UE116に、ラップトップコンピュータ及び携帯用コンピュータのような他のデバイスに接続させる能力を提供するI/Oインターフェース345に連結されている。I/Oインターフェース345は、これらの周辺機器とメインプロセッサ340との間の通信経路である。
メインプロセッサ340はまた、キーパッド350及びディスプレイユニット355に連結される。MTC UE116のオペレーターは、キーパッド350を用いて、MTC UE116にデータを入力できる。ディスプレイ355は、例えば、ウェブサイトからのテキスト及び/又は少なくとも制限されたグラフィックをレンダリング可能な液晶表示装置又は他のディスプレイであってもよい。
メモリ360は、メインプロセッサ340に連結される。メモリ360の一部は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、メモリ360の他の一部は、フラッシュメモリ又は他の読み取り専用のメモリ(ROM)を含むことができる。
図3Aは、MTC UE116の一例を示しているものの、図3Aに様々な変更を加えてもよい。例えば、図3Aにおける各種のコンポーネントは、組み合わされてもよく、さらに細分化されてもよく、省略されても良く、特定のニーズに応じて、追加コンポーネントを加えてもよい。一具体例として、メインプロセッサ340は、複数のプロセッサ、例えば、一つ以上の中央処理ユニット(CPU)及び一つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)に分けられ得る。また、図3Aが、携帯電話やスマートフォンとして構成されたMTC UE116を示しているが、UEは、他のタイプの移動型又は固定型デバイスとして動作するように構成できる。
図3Bは、本発明による例示的eNB103を示す。図3Bに示されたeNB103の実施形態は、単なる例示のためのものであり、図1の他のeNBは、同一又は類似の構成を有することができる。しかしながら、eNBは、多種多様な構成があり、図3Bは、本開示の範囲を、eNBのいずれの特定の具体例に限定しない。
図3Bに示されたように、eNB103は、複数のアンテナ370a〜370n、複数のRF送受信機372a〜372n、送信(TX)プロセッシング回路374、及び受信(RX)プロセッシング回路376を含む。eNB103はまた、コントローラ/プロセッサ378、メモリ380、及びバックホール又はネットワークインターフェース382を含む。
RF送受信機372a〜372nは、アンテナ370a〜370nから、 UE又は他のeNBにより送信されるシグナルのような、入力RFシグナルを受信する。RF送受信機372a〜372nは、入力RFシグナルをダウンコンバートして、IF又はベースバンドシグナルを生成する。IF又はベースバンドシグナルは、そのベースバンド又はIFシグナルをフィルタし、デコードし、及び/又はデジタル化することで、処理されたベースバンドシグナルを生成するRXプロセッシング回路376に送信される。RXプロセッシング回路376は、この処理されたベースバンドシグナルを、追加処理のために、コントローラ/プロセッサ378へ送信する。
TXプロセッシング回路374は、コントローラ/プロセッサ378からアナログ又はデジタルデータ(例えば、音声データ、ウェブデータ、イーメール、又は双方向型のビデオゲームデータ)を受信する。TXプロセッシング回路374は、出力ベースバンドデータをエンコーディング、多重化、及び/又はデジタル化して、処理されたベースバンド又はIFシグナルを生成する。RF送受信機372a〜372nは、TXプロセッシング回路374から、出力処理されたベースバンド又はIFシグナルを受信し、そのベースバンド又はIFシグナルを、アンテナ370a〜370nを介して送信されるRFシグナルにアップコンバートする。
コントローラ/プロセッサ378は、eNB103の全般的な動作を制御する一つ以上のプロセッサ又は他のプロセッシングデバイスを含むことができる。例えば、コントローラ/プロセッサ378は、よく知られている原理に従い、RF送受信機372a〜372n、RXプロセッシング回路376、及びTXプロセッシング回路374により、順方向チャンネルシグナルの受信及び逆方向チャンネルシグナルの送信を制御できる。コントローラ/プロセッサ378は、より向上された無線通信機能のような追加の機能もサポートできる。例えば、コントローラ/プロセッサ378は、ビームフォーミング(beam forming)又は方向ルーティング(directional routing)動作をサポートでき、ここでは、複数のアンテナ370a〜370nからの出力シグナルが、別々に加重処理されて、出力シグナルを所望の方向に効率よく誘導する。いずれの各種の他の機能が、コントローラ/プロセッサ378によりeNB103でサポートできる。いくつかの実施形態において、コントローラ/プロセッサ378は、少なくとも一つのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む。
コントローラ/プロセッサ378は、またメモリ380に常住するプログラム及び他のプロセス、例えば、基本OS、及びMTCをサポートするためのLTE−A通信システム向けの拡張されたカバレッジ送信の動作を実行可能である。コントローラ/プロセッサ378は、実行プロセスによる要求に応じて、メモリ380内外に移動できる。
コントローラ/プロセッサ378は、またバックホール又はネットワークインターフェース380に連結される。バックホール又はネットワークインターフェース382は、eNB103が、バックホール接続を通じて又はネットワークを通じて、他のデバイス又はシステムと通信することを可能にする。インターフェース382は、いずれの適切な有線又は無線接続を通じて通信をサポートできる。例えば、eNB103が、セル方式の通信システム(例えば、5G、LTE、又はLTE−Aをサポートするもの)の一部として実現される場合、インターフェース382は、eNB103が有線又は無線バックホール接続を通じて他のeNBと通信することを可能にする。eNB103がアクセスポイントとして実現される場合、インターフェース382は、eNB103が、有線又は無線ローカル領域ネットワークを通じて、又は無線又は有線接続を通じて、より大きなネットワーク(例えば、インターネット)に伝送することを可能にする。インターフェース382は、無線又は有線接続、例えば、イーサネット(登録商標)又はRF送受信機を通じて通信をサポートするいずれの適切な構造を含む。
メモリ380は、コントローラ/プロセッサ378に連結される。メモリ380の一部は、RAMを含むことができ、メモリ380の他の一部は、フラッシュメモリ又は他のROMを含むことができる。
以下でより詳細に説明されるように、eNB103(RF送受信機372a〜372n、TXプロセッシング回路374、及び/又はRXプロセッシング回路376を用いて実現される)の送信及び受信経路は、適応的に構成されたTDDシステムにおけるアップリンク及びダウンリンク適応のためのダウンリンクシグナリングをサポートする。
図3Bは、eNB103の一例を示しているが、図3Bに様々な変更を加えてもよい。例えば、eNB103は、図3Bに示された各コンポーネントをいくらでも含んでもよい。一具体例として、アクセスポイントは、多数のインターフェース382を含んでもよく、コントローラ/プロセッサ378は、異なるネットワークアドレスの間で、データをルーティングするルーティング機能をサポートしてもよい。別の具体例として、単一インスタンスのTXプロセッシング回路374及び単一インスタンスのRXプロセッシング回路376を含むと示されているが、eNB103は、各々の複数のインスタンスを含んでもよい(例えば、RF送受信機につき一つ)。
システム情報は、マスター情報ブロック(MIB)及び多数のシステム情報ブロック(SIB)に分けられる。MIBは、セルから他の情報を獲得するために必要とされる、最も必須的で、かつ最も頻繁に送信された限定数のパラメータを含み、BCHで送信される。
システム情報を運搬する論理チャンネルは、ブロードキャスト制御チャンネル(Broadcast Control CHannel;BCCH)と言われる。BCCHは、ブロードキャストチャンネル(BCH)と言われる伝送チャンネル又はDL共有チャンネル(DL−SCH)にマップされる。BCHは、物理的BCH(PBCH)と言われる物理的チャンネルにマップされる。DL−SCHは、PDSCHにマップされる。マスター情報ブロック(MIB)は、BCHを用いて送信されるが、他のシステム情報ブロック(SIB)は、DL−SCHを用いて提供される。UE(例えば、UE115)が、セルのPCIDを獲得した後に、UE115は、DLチャンネル測定を行い、CRSを用いてPBCH及びPDSCHをデコーディングできる。
MIBは、40ミリ秒(ms)の周期性を有する固定スケジュール及び40ms内で行われる繰り返しを用いる。MIBの第1送信は、SFNmod4=0の場合の無線フレームのサブフレーム#0にスケジュールされ、全ての他の無線フレームのサブフレーム#0に、繰り返しがスケジュールされる。MIBは、UE115がDL−SCHにより提供される残りのシステム情報を受信可能にするために必要とされる最小量のシステム情報を含む。より具体的には、MIBは、予め定義されたフォーマットを有し、DL動作帯域幅(3ビット)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel、3ビット)、SFN(System Frame Number)(MSB(most significant bits)8ビット)及びUE115が、予め決められた値(例えば、「0」)を有すると仮定できる10スペアビットを含む。UE115は、PDCCHを受信可能にするために、PHICH設定を要求し、PDCCHは、次に、DL−SCHを受信するために必要とされる。PHICH設定は、PHICHを送信するために用いられる多数のグループ及びPHICH送信のための多数のOFDMシンボルを含む(REF3を参照)。SFNは、10ビットを含み、UE115は、PBCHをデコードすることにより、二つの最下位のSFNビットを黙示的に獲得できる。PBCHは、DL動作BWの中間にある6リソースブロック(RB)を通じて、及び連続した各々の4個のフレームにある4個のサブフレームを通じて送信され、ここで、各サブフレームは、各々のフレームの一番目のサブフレームであり、各RBは、12サブキャリア、又はリソースエレメント(RE)を含み、180KHzのBWを有する。40msタイミングが、明示的シグナリングを要求することなく、ブラインドに検出される。また、各サブフレームでは、PBCH送信が、自体デコーディング可能であり、良好なチャンネルの状態を有するUEは、4個未満のサブフレームでPBCHを検出可能である。また、4個のフレームの周期から、フレーム内の各個々のPBCH送信は、PBCHセグメントと称される(REF1及びREF2を参照)。
大部分のシステム情報は、DL−SCHを用いて送信される異なるSIBに含まれる。サブフレームにおけるDL−SCH上のシステム情報の存在は、システム情報RNTI(SI−RNTI)を用いてスクランブルされたCRCでコードワードを運搬している対応PDCCHの送信により表示される。SIB1は、主に、UE115が、各々のセルの上でキャンプすることを許容するか否かに関連した情報を含む。TDDの場合において、SIB1は、またUL/DLサブフレームの割り当て及び特殊サブフレームの設定に関する情報を含む(REF1を参照)。SIB1は、80msの周期性及び80ms内で行われる繰り返しを有する固定スケジュールを用いる。SIB1の第1送信は、SFNmod8=0の場合の無線フレームのサブフレーム#5にスケジュールされ、SFNmod2=0の場合の全ての他の無線フレームのサブフレーム#5に、繰り返しがスケジュールされる。ブロードキャスティングに加えて、E−UTRANは、専用のシグナリングを介して、即ち、RRC ConnectionReconfigurationメッセージ内に同一のパラメータ値を含んでいるSIB1を提供できる。SIB1についての送信パラメータは、変わることができ、関連PDCCHにより運搬されるDCIフォーマットによりシグナルされる。
SIB1以外のSIBは、SystemInformation(SI)メッセージに運搬され、SIメッセージへのSIBのマッピングは、SIB1に含まれたschedulingInfoListにより柔軟に設定でき、次のような制限事項を有する。各SIBは、単一のSIメッセージにのみ含まれ、同一のスケジューリング要求事項(周期性)を有するSIBのみが、同一のSIメッセージにマッピングでき、かつSIB2は、常に、schedulingInfoListにおけるSIメッセージのリスト内の第1エントリに対応するSIメッセージにマップされる。同一の周期性で送信される複数のSIメッセージが存在できる。SIメッセージは、動的スケジューリングを用いて周期的に発生する時間ドメインウィンドウ(SI−ウィンドウと言う)内で送信される。各SIメッセージは、SI−ウィンドウと関連付けられ、異なるSIメッセージのSI−ウィンドウは重複されない。即ち、一つのSI−ウィンドウ内では、対応するSIのみが送信される。SI−ウィンドウの長さは、全てのSIメッセージにとって共通であり、設定可能である。SI−ウィンドウ内において、対応するSIメッセージは、MBSFN(Multi-Broadcast single Frequency Network)サブフレーム、TDDにおけるアップリンクサブフレーム、及びSFNmod2=0の場合の無線フレームのサブフレーム#5以外のいずれのサブフレームで何度も送信できる。UE115は、PDCCH上のデコーディングSI−RNTIから詳細な時間−ドメインスケジューリング(及び周波数−ドメインスケジューリング、用いられた伝送フォーマットのような他の情報)を獲得する(REF6を参照)。
SIB2は、UEがセルにアクセスする情報、例えば、UL動作BW、ランダム−アクセスパラメータ、及びUL電力制御と関連したパラメータを含む。SIB3〜SIB13は、主に、セル再選択と関連した情報、隣のセル関連の情報、公共警報メッセージなどを含む。
図4は、本発明によるシステム情報の変更を示す。システム情報変更の実施形態は、単なる例示のためのものである。別の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
(ETWS、CMAS及びEABパラメータの場合以外の)システム情報400の変更は、特定の無線フレームでのみ発生し、即ち、修正周期の概念が使われる。システム情報は、そのスケジューリングにより定義されたように、修正周期405内で同一のコンテンツで何度も送信できる。修正周期境界410は、SFNmod m=0の場合のSFN値により定義され、ここで、mは、修正周期を構成している無線フレームの数である。修正周期405は、システム情報により設定される。
ネットワークが、システム情報(の一部)を変更する場合、ネットワークは、まず、その変更に関してUEに通知し、これは、修正周期405aの全般に渡って行われ得る。次の修正周期405bにおいて、ネットワークは、アップデートされたシステム情報415を送信する。図4に示された例において、第1のエレメント420は、第2のエレメント425及び第3のエレメント430と異なるシステム情報を含み、第2のエレメント425は、第3のエレメント430と異なるシステム情報を含む。変更通知400の受信の際に、UE115は、次の修正周期405bの開始から直ぐ、新たなシステム情報、例えば、第3のエレメント430を獲得する。UE115は、新たなシステム情報を獲得する時まで、前に獲得したシステム情報を適用する。
ページング(paging)メッセージは、システム情報変更に関してRRC_IDLEにあるUE及びRRC_CONNECTEDにあるUEに通知するために用いられる。UE115が、systemInfoModificationを含んでいるページングメッセージを受信する場合、UE115は,次の修正周期境界435でシステム情報が変更されるということを知っている。UE115が、システム情報の変更に関して通報され得るが、例えば、どのシステム情報が変更されるかに関する追加の詳細は、提供されない。
SystemInformationBlockType1は、SIメッセージで変更が生じたか否かを示すタグ値、systemInfoValueTagを含む。UE、例えば、UE115は、systemInfoValueTagを用いて、前に格納されたSIメッセージが、まだ有効であるか否かを検証する。例えば、カバレッジの外から復帰の際に、UE115は、systemInfoValueTagを用いて、前に格納されたSIメッセージが、まだ有効であるか否かを検証する。その上、UE115は、特に指定のなければ、SIメッセージが有効であると成功的に確認された時点から3時間後に、格納されたシステム情報が有効でないとみなす。
特定の実施形態において、E−UTRANは、いくつかのシステム情報の変更の際に、例えば、ETWS情報、CMAS情報、時間情報のような定期的に変更されるパラメータ(SystemInformationBlockType8, SystemInformationBlockType16)、EABパラメータの変更の際には、systemInfoValueTagをアップデートしない。同様に、E−UTRANは、いくつかのシステム情報の変更の際には、ページングメッセージ内にsystemInfoModificationを含まない。
UE115は、修正周期境界410の後に、SystemInformationBlockType1におけるsystemInfoValueTagを確認するか、又は全ての修正周期405において、いかなるページングも受信されない場合に、修正周期405の間、少なくともmodificationPeriodCoeffの回数でsystemInfoModification表示を探そうと試みることによって、格納されたシステム情報が、有効なままであることを検証する。修正周期405の間、UE115がいかなるページングメッセージも受信しない場合、UE115は,次の修正周期境界410でシステム情報の変更が生じないと決定する。RRC_CONNECTEDにあるUE115が、修正周期の間、一つのページングメッセージを受信する場合、UE115は、systemInfoModificationの存在/不在から、ETWS情報、CMAS情報及びEABパラメータ以外のシステム情報の変更が、次の修正周期境界410で生じるか否かを決定する。
RRC_CONNECTEDにあるETWS可能なUEは、defaultPagingCycleごとに少なくとも一度ページングを読み取ろうと試みて、ETWS通知が存在するか否かをチェックする。RRC_CONNECTEDにあるCMAS可能なUEは、defaultPagingCycleごとに少なくとも一度ページングを読み取ろうと試みて、CMASが存在するか否かをチェックする。
MTC UE、例えば、MTC UE116の場合、特にMTC UEについての新しい無線アクセス技術を創り出すことよりは、費用を調節する規模の経済を活用するために、既に構築された無線アクセス技術を使用できる。MTC UE116は、FDD及びTDDシステムの両方でサポートされる。MTC UE116は、一般に、低い動作電力消耗を要求し、低頻度の小型バスト送信と通信すると予想される。その上、MTC UE116は、従来のセルカバレッジに比べ、相当のカバレッジ拡張を必要とすることができる、建物の奥深い所に配置されるように構成される。MTC UE116のために必要なカバレッジ拡張に応じて、MTC UE116は、カバレッジ拡張モードで設定されても、設定されなくてもよい。
MTC UE116は、住居建物の地下室又は、一般に、従来のUE(例えば、UE115)よりも相当に大きな伝搬損失をエクスペリエンスする位置に設置できるので、MTC UE116は、非常に低いデータレート、より大きな遅延トレランス、及び非移動性のような特性を有することができ、これにより、潜在的に一部のメッセージ/チャンネルを用いることなく作動可能である。拡張されたカバレッジ動作モードにおいて、MTC UE116のために要求されるシステム機能は、少なくとも同期化、セル検索、ランダムアクセスプロセス、チャンネル推定、測定報告、及びDL/ULデータ送信を含むと仮定される。物理的チャンネルのカバレッジ拡張は、追加リソースを消耗させ、その結果、より低いスペクトラム効率となるため、そのようなカバレッジ拡張を必要とするMTC UEについてのみ、関連技術を可能にすることができる。
図5は、本発明による間欠的MTC PBCH送信500を示す。図5に示されたMTC PBCH送信500の実施形態は、単なる例示のためのものである。他の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
カバレッジ拡張は、一般に各々のチャンネルの送信のための広範囲の繰り返しに依存せずには達成できない。このような繰り返しは、カバレッジ拡張が必要とされない動作に比べて、同一の情報がより大きな周波数又は時間リソースで送信されるため、相当な追加のオーバヘッドを引き起こせる。MTC-MIBと言われる各々のMIBとして、MTC UEのためのPBCH(MTC−PBCH)が、頻繁に変更されると予想されない場合は、MTC−PBCH繰り返しを間欠的に送信することにより、カバレッジ拡張のためのMTC-PBCH繰り返しと関連したオーバヘッドを緩和できる。例えば、MTC-PBCHは、4フレームの周期の間、フレームの全てのDLサブフレームで繰り返すことができ(次の従来のPBCHと同一の4フレームに渡る送信特性)、その後に、eNB103は,次の996フレームの間、送信を一時停止でき、結果的に1000フレーム、又は10秒の周期となる。しかしながら、MTC UEは、MTC-PBCHを検出する前には、SFNを知っていないため、 MTC-PBCHが送信されるフレームを予め知ることはできない。そうすると、平均的に、MTC UEは、MTC−PBCHを検出できるようになる前に、少なくとも5秒の間、MTC−PBCHの検出を試みることになり、これに従い、MTC−PBCHを検出しようとする各試みの際に相当の電力消耗を招くようになる。
使用可能なリソースのセットにマップされる必要があるMTC−PBCH送信の繰り返しは、予め決められることができるか、又は予め決められた仮定のセットについてのデコーディング結果に基づいて、MTC UEによりブラインドに決定できる。いずれの場合でも、従来のPBCHと同様に、MTC UEが、MTC−PBCHを検出可能にするためには、リソースマッピングが、MTC−PBCH繰り返しの送信のために定義される必要がある。PBCH送信は、MIB及びMTC−MIBが、同一の情報を運搬する場合、MTC−PBCH繰り返しのうちの一つである。MTC−PBCH繰り返のリソースマッピングが、簡単な送信機及び受信機の実装を可能にし、MTC UEが一定時間に渡って、MTC−PBCH繰り返しの送信が存在するか否かを決定でき、またMTC−PBCHのカバレッジを改善する効率的なメカニズムを可能にすることは有益である。
無線送信システム(例えば、LTE)、又はMTC UEが、カバレッジ拡張モードで動作している場合、システム情報を運搬する物理的チャンネルの変調されたシンボルは、特に低いシグナル対干渉雑音比(signal-to-noise-and-interference-ratio;SINR)状態をエクスペリエンスしているUE115についての受信信頼度を向上するために、所定の時間周期内に何度も送信される。カバレッジ拡張モードで動作しているUE115は、変調されたシンボルの複数のコピーを受信し、例えば、異なる時間に受信される変調されたシンボルをコヒーレントに組み合わせることで、情報をデコードしようと試みる。例えば、カバレッジ拡張モードでMIBコンテンツをPBCHに伝送するために、ネットワークは、システムフレームのサブフレーム#0に位置されたPBCHの送信を、同一のシステムフレームで何度も反復できる。
ここで、MTC PBCHは、eNB103が送信し、かつカバレッジ拡張モードで動作しているUE115が受信するレガシーPBCHの繰り返しである。しかしながら、特定の実施形態において、MTC PBCHは、運搬された情報が同一でない場合のような、レガシーPBCHを繰り返さない。逆互換性(backward compatibility)を保証するために、レガシーPBCHは、eNB103により、全てのシステムフレームのサブフレーム#0で、送信が続いている。
同様に、カバレッジ拡張モードで動作しているUE115のために送信されるSIメッセージの運搬に用いられるそれらの繰り返しを含むPDCCH/PDSCHは、MTC PDCCH/MTC PDSCH又はMTC PDCCH/MTC PDSCH送信ブロックである。MTC PDSCHに割り当てられた周波数リソースが、予め定義されているか、又は、例えば、SIB1のような前のSIBで準静的に(semi-statically)設定されている場合は、サブフレームにおいて、SIメッセージを運搬するMTC PDSCHの周波数位置をスケジュールするためのMTC PDCCHが必要でないこともある。特に定めのなければ、SIメッセージを伝送するのに用いられるMTC PDCCH及びMTC PDSCHは、それぞれMTC PDCCH及びMTC PDSCHとして参照される。
MTC PBCHの送信オーバヘッドを減少するために、MTC PBCHの間欠的送信が、ネットワーにより行われることができる。例えば、MTC PBCHは、Mシステムフレームごとに連続的な4システムフレームの間に送信されてもよく、例えば、M=200msであり、結果的に、MTC PBCHを含むシステムフレームの4/20=20%となる。同様に、MTC PDCCH/PDSCHの間欠的送信が導入されることにより、MTC SIの送信オーバヘッドを減少できる。
図5に示された例において、間欠的MTC PBCH送信700は、レガシーPBCH505及びMTC PBCH510を含む。MTC PBCH510は、40ms周期515で送信されるが、周期520及び525では送信されない。
各々のSIB及び拡張されたカバレッジノードで動作しているUEについてのそれらの適用目的は、以下の通りである:
SIB2:SIB2は、必須のシステム情報を含んでいるため、SIB2が必要とされる。
SIB3/4/5:SIB3/4/5は、セルの再選択のために必要とされる。カバレッジ拡張モードを用いるUEの場合、RAN1が停止したUEの近くにあると仮定する。しかしながら、チャンネル状態は、MTC UEが再位置することにより変更してもよく、又はMTC UEがキャンプされているセルは、一日中の異なる時間でターンオンされても、ターンオフされてもよい(例えば、スモールセル)。SIB3/4/5なしに、MTC UEは、潜在的に長時間のスキャニングによりUE電力消耗を増加させるセルの選択の手続きによるしかない。従って、セルの再選択をサポートすることが好ましい。
SIB6/7/8:SIB6/7/8は、RATセル間の再選択のために必要とされる。LTEのためのMTCを導入する主な目的中の一つは、ネットワークオペレーターが、ネットワーク費用の低減を達成するために、維持管理する必要のあったRATの数を減少することである。したがって、SIB6/7/8は、カバレッジ拡張モードを用いるUEには必要とされない。
SIB9:SIB9は、ホームeNB(HeNB)名を含む。MTCデバイスがホームに設置でき、SIB9は、例えば、MTCデバイスを設置するユーザに、HeNB名を示すために用いられる。SIB9が厳密に必須ではないため、SIB9は、カバレッジ拡張される必要がないこともある。しかしながら、これは、拡張されたカバレッジモードを用いているUEが、レガシーSIB9をデコードしようと試みることができないことを意味しない。
SIB10/11/12:SIB10及びSIB11/12は、遅延許容のMTCデバイスの使用ケースのうちの一部ではないこともある、ETWS及びCMAS通知のために各々必要とされる。
SIB13/15: SIB13は、MCHサポートのために必要であり、SIB15は、MBMSサービスの連続性のために必要である。カバレッジ拡張を必要とするUEは、信頼性よくレガシーPMCHを受信できない。したがって、SIB13及びSIB15は、拡張されたカバレッジモードを用いるUEに必要とされないこともあり得る。
SIB14:SIB14は、EABパラメータを含む。MTCは、主に遅延許容のアプリケーションのためのものであるため、SIB14は、拡張されたカバレッジモードを用いるUEにより受信できる。
SIB16:SIB16は、GPS及び国際標準時(Coordinated Universal Time)と関連したタイミング情報を含む。これは、正確なタイミング情報を必要とするアプリケーションに有用である。しかしながら、SIB16が厳密に必須的ではなく、したがって、SIB16は、拡張されたカバレッジモードを用いるUEに必要でないこともあり得る。
一般に、カバレッジ拡張モードを用いるUEに必須であると識別されるSIBの場合、SIBは、関連UEが、SIBを信頼性よく受信できるように、カバレッジ拡張されなければならない。しかしながら、UEが、他のSIBを受信しようと試みることは禁止されない。
本発明の実施形態は、カバレッジ拡張モードで動作しているUEに、システム情報を伝送できるネットワークについて記述する。カバレッジ拡張モードで動作しているUEは、MTC UEであるか、又は従来のUEであり得る。ここで、そのようなUEは、MTC UE116として参照される。
図6は、本発明による時間の経過に従うMTC MIB、MTC SIB1及びMTC SIB2の送信600を示す。図6に示された送信600の実施形態は、単なる例示のためのものである。別の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
実施形態1−MTCシステム情報送信フレームワーク:
MTCシステム情報送信フレームワークの一方法では、MTC PBCH、MTC PDCCH、及びMTC PDSCHの間欠的送信周期が、時間的には重ならない。特に、MTC SIの二つの連続的な送信(MIB、及びMTCの全てのSIBを含む)は、少なくともN個のシステムフレームで分離される(ここで、Nは、0、10、20などであり得る)。N>0の場合は、N分離システムフレームの物理的リソースが、他の目的(例えば、他のUEのサービング)のために使用できる。2個のMTC SI送信の間のノン−ゼロ時間ギャップは、またUEが次のSIを受信する前に、第1のSIをデコードするために十分な時間を提供する。さらに、MTC PDCCHが定義されている場合は、この時間ギャップは、またMTC PDCCHが、ネットワークにより送信されることも可能にする。最も大きなNは、より多くのリソースが、他の用途として使用可能にするものの、同時にシステム情報の獲得の際に、MTC UEにより多くの遅延を招くようになる。ここで、MTC PBCHで送信されるMIBは、MTC MIBとして参照され、MTC PDSCHで送信されるSIBは、 MTC SIBとして参照される。
MTCシステム情報送信フレームワークの前記方法の一オプションにおいて、MTC PBCH、MTC PDCCH、及びMTC PDSCHの間欠的送信周期が、時間的に重ならない場合は、MTC PBCH615の最後のフレームから、固定及び予め定義された数(N)610のシステムフレームの以後に、MTC SIB1 605が送信される。他のオプションにおいては、ネットワーク柔軟性を許容するために、例えば、MTC MIB620を用いて、ネットワークによりN610が設定できる。特定の実施形態においては、他の同等のパラメータ、例えば、MTC PBCHの第1のフレームからN‘サブフレームが用いられる(即ち、N+40ms)。MTC SIB1 605送信の周期は、レガシーSIB1の同じ周期性をマッチするように予め定義できる(例えば、80ms)。 同様に、MTC SIB1 605送信の次のSIメッセージは、MTC SIB1 605を含む最後のフレームから、N625フレームの以後に送信される。N625の値は、N610と同一であっても、同一でなくてもよい。特定の実施形態においては、N625の値が固定及び予め定義されている。特定の実施形態において、N625の値は、例えば、MTC SIB1 605を用いて設定できる。
図6に示された例において、MTC SIB1 605送信後の第1のMTC SIメッセージは、MTC SIB2 630をのみ運搬すると仮定する。特定の実施形態においては、複数のMTC SIBが、同一のMTC SIメッセージにマップされる。しかしながら、MTC SIB2 610は、初期アクセスのための必須の情報を含んでおり、そして、この必須の情報は、頻繁に変更されないと予想されるため、MTC SIB1 605の以後の第1のMTC SIメッセージが、MTC SIB2 610をのみ運搬するように制限するのが有利である。その代わりに、MTC SIB1 605の以後の第1のMTC SIメッセージが、MTC SIB2 630及びMTC SIB14の両方を運搬するように設定され、この理由は、この両方が初期アクセスの目的のための重要な情報と看做され得るからである。しかしながら、同一のSIメッセージにおいてMTC SIB2 630及びMTC SIB14の組み合わせは、MTC SIB14の頻繁な変更を抑制できる。
図6に示された例において、各MTC SI送信に表示された領域は、MTC SI送信が行われる場所の開始と終了を定義するが、必ずその領域内の全てのサブフレームが、MTC SI送信のために使用されることを示すことではない。例えば、図6に示したMTC MIB1 620の領域は、図5の周期515に対応する。他のMTC SIメッセージが示されていないが、第1のMTC SIメッセージの最後のフレームから多数のフレームの以後に送信され、MTC SIB1送信の以後に、MTC SIB2(+MTC SIB14)を運搬する類似の原理が、他のMTC SIに拡張できる。他のSIメッセージ(SIB)の送信の順序は、MTC SIB1 605におけるスケジューリング情報から決定できる。
図7は、本発明によるMTCシステム情報修正周期内のMTC MIB及びMTC SIBを示す。図7に示された送信700の実施形態は、単なる例示のためのものである。別の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。図7に示された例において、送信700は、MTCシステム情報(SI)修正周期705を含む。
MTC SI送信フレームワークの方法の他の設計コンポーネントにおいて、MTC PBCH、MTC PDCCH、及びMTC PDSCHの間欠的送信周期が、時間的に重ならない場合は、MTCについての全体のシステム情報707が、MTC SI修正周期705内で送信される。MTC UE116は、例えば、初期アクセスを行う場合に、MTC SI修正周期705内でMTC SIを全て受信しようと試みる。レガシーSI修正周期と同様に、MTCシステム情報の変更(可能であれば、EAB(Extended Access Barring)パラメータは除き)は、MTCシステム情報修正周期の境界710でのみ発生する。MTC SI修正周期境界710は、SFN mod m=0の場合のSFN値により定義され、ここで、mは、MTC SI修正周期705を構成している無線フレームの数である。MTCシステム情報修正周期705は、システム情報により設定される。
一つのアプローチにおいて、MTC SI修正周期705は、以下の数式1により修正周期係数(modificationPeriodCoeff)及びデフォルトページングサイクル(defaultPagingCycle)により決まれるレガシーSI修正周期と同様に設定される。
<数式1>
SI修正周期 = modificationPeriodCoeff*defaultPagingCycle (1)
数式1において、modificationPeriodCoeff及びdefaultPagingCycleは、レガシーSIB2でネットワークにより表示される( MTC SI修正周期705の可能な範囲は、640ms〜10.24sである)。同一のパラメータが、またMTC SIB2 630で送信される。
別のアプローチにおいて、MTC SI修正周期705の長さを増加することによって、時間の経過に従うMTC SI送信オーバヘッドを分配する必要がある場合には、UEがカバレッジ拡張モードで動作されているか否かに基づいて、二つの別個のSI修正周期が用いられ得る。第1のSI修正周期705は、カバレッジ拡張モードで動作していないUEのために設定され、第2のSI修正周期705は、カバレッジ拡張モードで動作しているUEのために設定される。
第2のアプローチの一オプションでは、MTC SIB2 630で設定できる別個のmodificationPeriodCoeff又はdefaultPagingCycleパラメータが存在する。通常に、modificationPeriodCoeff及びdefaultPagingCycleパラメータは、MTC SI修正周期705が、レガシーSI修正周期より大きくなるように設定される。
第2のアプローチの他のオプションでは、MTC SIB2 630において乗数、αが含まれる。このオプションにおいて、MTCについてのSI修正周期は、数式2に表される。
<数式2>
modificationPeriodCoeff*defaultPagingCycle*α
ここで、α={2、4、6…}である。
第2のアプローチの他のオプションでは、MTC SIB2 630におけるmodificationPeriodCoeff及びdefaultPagingCycle値の範囲がより大きな値をカバーするようにさらに定義できる。
図8は、本発明によるMTC PBCH間欠的送信パターンを決めるUEの手続き800を示す。このフローチャートには、一連の順次的ステップが示されているが、特に定められない限り、このシーケンスから、特定の実行状態、ステップ及びシグナル又はその一部が同時又は時間的に重複するのではなく、シリアルに実行されること、割り込み又は中間ステップを排除して実行されることに関して、如何なる堆論もなされてはいけない。示された例におけるプロセスは、例えば、UE又はMTC UE内の送信機チェーンによって実装される。
一つの例示的設計において、MTC MIB(PBCH)は、MTC SI修正周期内で先に送信される。特に、予め定義されたサブフレーム又はフレームオフセットをプラスした、MTC SI修正周期の第1のフレーム又は第1のフレームが、MTC PBCHの第1のフレームとなる。これにより、MTC UE116は、MTC SI修正周期設定から時間の経過につれて、MTC PBCH間欠的送信パターンを決定できるようになる。ステップ805においては、MTC UE116が、MTC MIBを受信する。その後に、ステップ810において、MTC UE116は、またMTC SIB1を受信する。ステップ815においては、MTC UE116が、修正周期係数及びデフォルトページングサイクルを含んでいるMTC SIB2を受信する。それから、ステップ820において、MTC UE116は、MTC SI修正周期を、modificationPeriodCoeff*defaultPagingCycleとして決める。ステップ825において、MTC UE116は、MTC MIBが送信されるシステムフレームの開始を、SFNmod(MTC SI修正周期)=0として決定する。特に、MTC PBCH送信の開始フレームは、SFNmod(MTC SI修正周期)=0として決定される。その代わりに、MTC PBCH送信の開始フレームは、SFNmod(MTC SI修正周期)=オフセットとして決定される。
UEに対するハンドオーバの遅延を減少するために、ハンドオーバのためのターゲットセルのMTC modificationPeriodCoeff及びMTC defaultPagingCycleが、ハンドオーバコマンドに含まれることができ、これに従い、MTC UE116は、MTC MIB送信の開始時間を決定できる。これにより、ターゲットセルのMTC PBCHに対して頻繁にスキャンすることを回避することにより、UEの省電力を可能にする。
図9は、本発明によるMTC SI修正周期内のMTC SIの複数の送信を示す。図9に示された送信900の実施形態は、単なる例示のためのものである。別の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。図9に示された例において、送信900は、単一の又は周期的なMTC SI送信ブロックを含む。
このようなMTC SI送信フレームワークの方法のまた他の設計コンポーネントにおいて、MTC PBCH、MTC PDCCH、及びMTC PDSCHの間欠的送信周期が、時間的に重ならない場合は、SIBごとにMTC PBCH、MTC PDSCHの一つの送信ブロックのみが、MTC SI修正周期905内に含まれる。与えられたMTC SI修正周期905の場合、このオプションにより最も低いMTC SI送信オーバヘッドが可能になる。その代わりに、同一のMTC SIの複数の送信ブロックが、例えば、周期的方式で、MTC SI修正周期905内で送信できる。図9に示された例において、送信900は、同一のMTC SIの複数の送信ブロックを含み、ここでは、単純化のために、MTC MIB910及びMTC SIB1 915が示されるだけである。例えば、MTC PBCHの開始フレームは、SFNmod(MTC SI修正周期)=0として決定され、かつMTC PBCHの繰り返されたブロックは、SFNmod(4Y )=0として決定される。ここで、Yは、予め定義されても、固定されてもよい正の整数(例えば、Y=8、10、100、1000など)である。MTC SIB1 915送信周期は、SFNmod8*P=Nとして決定でき、ここで、P>0(例えば、P=2、3、4、10、100、1000など)であり、N>0(例えば、N=4、8など)である(他のオプションが、図15についての実施形態6−MTC SIB1送信に与えられる)。
また他の代案においては,一セットのMTC SIが、MTC SI修正周期905内で一度だけ送信され、一方で、他のセットのMTC SIが、MTC SI修正周期905内で何度も送信される。このような代案の一例においては、SIB1及びSIB2を運搬するMTC PBCH、MTC PDSCH送信ブロックが、周期的方式でMTC SI修正周期905内で何度も送信され、一方で、残りのSIが同一の周期内で一度送信される。同一のMTC SI修正周期905内で、SIB1及びSIB2を運搬する第1セットのMTC SIを何度も送信し、また残りのSIをもう一度送信することは、必修のSIにより良好な信頼度を提供するために有利である。この代案の他の例においては、SIB1及びSIB2を運搬するMTC PBCH、MTC PDSCH送信ブロックが、MTC SI修正周期905内で一度送信され、一方で、残りのSIが、周期的方式で同一の周期内で何度も送信される。同一のMTC SI修正周期905内において、SIB1及びSIB2を運搬する第1セットのMTC SIを一度送信し、また残りのSIを何度も送信することは、所定のSIメッセージ(MIB、SIB1、及びSIB2以外の)が、大型ペイロードサイズを有する場合に有利である。したがって、これらのSIBの複数の送信は、それらのカバレッジを拡張できる。
MTC SIコンテンツの変更
レガシーネットワークにおいて、UEは、一つのSIウィンドウ内で、この繰り返しは変更しないコンテンツに関するものであると仮定できる。しかしながら、一般に、UEは、SIコンテンツが、SIウィンドウの全域で変更されないと仮定できない。
MTC UE(例えば、MTC UE116)が、SIウィンドウの全域で、MTC SI送信をソフト組み合わせるために、一つのアプローチにおいて、MTC UE116は、MTC PBCHの検出の際に、MTC SIコンテンツは、同一のMTC SI修正周期内では、SIウィンドウの全域で変更されないと仮定するように設定される。同一のMTC SI修正周期内では、MTC SIコンテンツが、SIウィンドウの全域で変更されないと仮定することは、また、同一の修正周期内で送信されるSIBが、MTC UE116によって、同一であると仮定されることで、ソフト組み合わせを容易にすることを除いては、SI送信がRel−11LTE仕様に従うSI又はBCCH修正周期内で、MTC UE116がSIメッセージを組み合わせるスキームに有用である。一つのオプションにおいて、変更していないSIコンテンツの前記仮定は、MTC SIメッセージが送信される修正周期でのみ有効できることに留意すべきであり、即ち、MTC SIメッセージが送信されない他の修正周期では、所定のSIB(例えば、SIB1、SIB14)が、Rel−11に従って、SIウィンドウの全域で変更できる。他のアプローチにおいては、一つのビット表示が、例えば、MTC SIB1に含まれることにより、MTC SIコンテンツが、同一のMTC SI修正周期内において、SIウィンドウの全域で変更されないことを示すことができる。
MTC SIリソース割当
SIBの情報ビットの総数は、実際のネットワーク設定によって変わる。表1は、MIB及びSIBのサイズの一例を示す。通常のSIBのサイズ及び同一のSIBの最大サイズは、相当異なり得る。MTC SIBについて同様に適用できる。これは、異なるサイズのSIBに対する類似の受信信頼度を保証するために、MTC SIBに用いられるリソースの総量の設定の際に、ネットワークに一部の柔軟性を許容する必要性及び利点が存在することを意味する。
Figure 0006566575
図10は、本発明によるMTC SIウィンドウ1000の長さを示す。図10に示されたMTC SIウィンドウ1000の実施形態は、単なる例示のためのものである。他の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
一つのアプローチにおいて、MTC SIウィンドウ1000は、MTC SIメッセージのために定義される(ここで、レガシーSIウィンドウのようなものが排除されない)。MTC SIウィンドウ1000は、(複数の)MTC SIBを運搬するMTC PDSCHが、繰り返される時間ウィンドウを定義する。例えば、MTC SIB1 1015送信の終了後のNサブフレーム1010において、第1のMTC SIメッセージが送信される場合、MTC SIウィンドウ1000は、MTC SIB1 1015送信の終わりからNサブフレーム1010の以後に始まる。MTC SIウィンドウ1000の長さは、予め定義及び固定されるか、又はネットワークにより設定できる。また、MTC SIウィンドウ長さが、固定されるか、設定されるかの可否は、SIメッセージにより運搬されるSIBタイプによって異なり得る。例えば、MTC SIB1 1015についてのMTC PDSCHは、固定されたSIウィンドウ長さを有すると仮定できる。一方では、他のMTC SIメッセージについてのウィンドウ長さは、例えば、MTC SIB1を用いて、ネットワークにより設定できる。MTC SIウィンドウ長さのいくつかの例は、{5ms、10ms、15ms、20ms、40ms、80ms、120msなど}である。かかるアプローチの一つの代案においては、MTC SIウィンドウ長さが、全てのMTC SIメッセージに対して共通である。かかるアプローチの他の代案において、異なるMTC SIBは、異なるMTC SIウィンドウ1000の長さで設定できる。異なるMTC SIのサイズが異なっても良く、大きな伝送ブロックサイズを有するMTC SIは、より長いウィンドウ長さを必要とするため、これは有利である。
また、MTC SIメッセージ送信ブロックが、MTC SI修正周期内で 2以上の回数で反復できる場合、MTC SI周期性を定義することにより、MTC SI修正周期内の送信ブロックの周期性を指定できる。
図11は、本発明によるMTC UEのための別個のSIウィンドウ長さ及びSI周期性を示す。図12は、本発明によるMTC UEのためのレガシーSI周期性と別個のSIウィンドウ長さ及び同一のSI周期性を示す。図11及び図12に示された送信1100、1200の実施形態は、単なる例示のためのものである。他の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
本実施形態において説明される方法の特別な場合として、MTC SIウィンドウの開始を決定する手続きは、レガシーSI周期性が、MTC SI周期性に代替され、またレガシーSIウィンドウが、MTC UEについてのMTC SIウィンドウに代替されることを除いては(REF7を参照)、レガシーSIウィンドウのものと同一であり得る。SIメッセージの追加の繰り返しが、eNB103により送信されることによって、MTC UEのカバレッジ拡張の要求事項を満たすようにする。追加の制限事項が導入されることにより、ネットワーク及びUE115又はMTC UE116は、MTC PBCH又はMTC SIB1が予想されるサブフレーム又はSIウィンドウ周期では、MTC SIメッセージが送信されると仮定しないようにする。MTC SIウィンドウ長さ及びMTC SI周期性は、レガシーSIウィンドウ長さ(si-WindowLength)及びSI周期性(si-Periodicity)(REF7を参照)と同一であることができ、即ち、MTC及びレガシーUEについてのSIウィンドウは、完全に重なり、またレガシーSIメッセージは、MTC PBCHと類似の方式で、MTC SIメッセージの一部を形成できる。これと違って、別個のMTC SIウィンドウ長さ及び別個のMTC SI周期性が、MTC SIメッセージについて設定され(例えば、MTC SIB1で)、その場合には、レガシーSIメッセージが、必ずMTC SIメッセージの一部となることではない。このようなオプションは、レガシーSIウィンドウ長さにより受容できるより多くの繰り返しを許容する反面、MTC UEについての別個のSI周期性を用いて柔軟なSIオーバヘッド制御を可能にする。かかるオプションでは、所定のレガシーSI-ウィンドウが、MTC SI−ウィンドウ内(例えば、MTC SI−ウィンドウの第1部分)に位置でき、また所定のレガシーSIメッセージが、MTC SIメッセージの一部を形成できることも可能である。
このようなオプションの一例が図11に示されている。レガシーSIウィンドウは20msであり、MTC SIウィンドウは40msである。この例において、SIB2 1105は、第1のSIメッセージ1110にマップされる一方、 SIB3及びSIB4 1115は、第2のSIメッセージ1130にマップされる。第1のレガシーSIメッセージのSI周期性1120は、160msであり、第2のSIメッセージ1130のレガシーSI周期性1132は、320msである。第1のMTC SIメッセージ1110及び第2のMTC SIメッセージ1130のSI周期性1140は、320msである。
MTC SIウィンドウ長さは、レガシーSIウィンドウ長さと異なってもよく(例えば、MTC SIウィンドウ長さがより長い)、MTC SI周期性が、レガシーSI周期性とまだ同一になることもまた可能である。これにより、レガシーSIウィンドウ長さにより受容できるより多くの繰り返しが可能になる。所定のレガシーSI−ウィンドウが、MTC SI−ウィンドウ内(例えば、MTC SI−ウィンドウの第1部分)に位置でき、所定のレガシーSIメッセージが、MTC SIメッセージの一部を形成できることもまた可能である。
図12に一例が示されている。レガシーSIウィンドウは20msであり、MTC SIウィンドウは40msである。この例においては、SIB2 1205が、第1のSIメッセージ1210にマップされる一方、SIB3及びSIB4 1212が、第2のSIメッセージ1215にマップされる。第1のSIメッセージ1210のSI周期性1220は、160msであり、第2のSIメッセージ1215のSI周期性1225は320msである。
図11を参照すると、SIB2 1105における情報コンテンツは、レガシーSIB2及びMTC SIB2の両方において同一である。レガシーSIB2及びMTC SIB2に関する情報コンテンツが、異なることも可能である。規定のUEの場合は、第1のSIメッセージ1110が、レガシーSIウィンドウ1150(SFN=n & SFN=n+1)で繰り返され、MTC UEの場合は、第1のSIメッセージ1110が、MTC SIウィンドウ1155(SFN=nからn+3)で繰り返され、MTC UE116がこれらの繰り返されたメッセージを組み合わせることができ、このメッセージは、規定のUE115に送信される第1のSIメッセージ1110を含むことができる。第1のSIメッセージ1110に対するレガシーSIウィンドウ1150及びMTC SIウィンドウ1155が重なる領域を有しているため、規定のUE115及びMTC UE116の両方に対する第1のSIメッセージ1110が、同一であれば、これが可能になる。レガシーSIメッセージを、MTC SIメッセージの一部として再使用するためには、ネットワークがまた、同一の時間及び周波数リソースにおいて、それらをスケジュールすべきである。MTC UE116は、レガシーSIメッセージが、またMTC SIメッセージの一部であるか否かを知る必要がないことに留意すべきである。したがって、ネットワークは、またサブフレームにおいてレガシーSIメッセージと、MTC SIメッセージとを、別にスケジュールする自由も有する。第2のSIメッセージ1135の場合、レガシーSIウィンドウ1160は、SFN=n+2及びSFN=n+3であり、その反面、MTC SIウィンドウ1165は、SFN=n+4からn+7であり、即ち、レガシーSIウィンドウ1160と、MTC SIウィンドウ1165とは、重ならず、その場合、レガシーSIメッセージは、MTC SIメッセージの一部として再使用されない。レガシーSIメッセージをSIB2 1105についての(しかしながら、SIB3、4、5などについてのものではない)MTC SIメッセージとして再使用する利点がある。規定のUE115及びMTC UE116に関するSIB2 1105における情報は、通常同一であるが、全てのセル又は周波数が、カバレッジ拡張特性をサポートできないため、MTC UE116に関するSIB3、4、5などにおける情報が、相異であってもよく、又は規定のUE115のそれに比べて減少されてもよい。その上、一般に、第1のSIについてのMTC SIウィンドウ1155と、第2のSIについてのMTC SIウィンドウ1135との間には、例えば、オフセットの導入によって、ギャップが存在してもよい。最終的に、MTC SIメッセージコンテンツが、MTC SIウィンドウの全域で変更されなければ、MTC SIウィンドウの全域で(MTC SI修正周期内で)組み合わせも可能であることに留意する。しかしながら、MTC SIメッセージコンテンツが、MTC SIウィンドウの全域で変更できれば、MTC SIウィンドウの全域で組み合わせが許容されない。前述のように、例えば、MTC SIB1に一ビット表示を含ませるか、又はMTC PBCHの検出を用いることにより、同一のMTC SI修正周期内では、MTC SIコンテンツが、SIウィンドウの全域で変更されないことを示すことができる。
図12を参照すると、SIB2 1205における情報コンテンツは、レガシーSIB2及びMTC SIB2の両方とも同一である。レガシーSIB2及びMTC SIB2に関する情報コンテンツが、相異であることもまた可能である。規定のUE115の場合は、第1のSIメッセージ1210が、レガシーSIウィンドウ1250(SFN=n & SFN=n+1)で繰り返され、MTC UEの場合は、第1のSIメッセージ1210が、MTC SIウィンドウ1255(SFN=nからn+3)で繰り返され、MTC UE116が、これらの繰り返されたメッセージを組み合わせることができ、このメッセージは、規定のUE115に送信される第1のSIメッセージ1210を含むことができる。第1のSIメッセージ1210についてのレガシーSIウィンドウ1250及びMTC SIウィンドウ1255が、重なる領域を有しているため、規定のUE115及びMTC UE116の両方についての第1のSIメッセージ1210が同一であれば、これが可能である。レガシーSIメッセージをMTC SIメッセージの一部として再使用するためには、ネットワークがまた、同一の時間及び周波数リソースで、それをスケジュールしなければならない。MTC UE116は、レガシーSIメッセージが、またMTC SIメッセージの一部であるか否かを知る必要がないことに留意すべてきである。したがって、ネットワークは、またサブフレームにおいて、レガシーSIメッセージと、MTC SIメッセージとを、別にスケジュールする自由を有する。第2のSIメッセージ1215の場合、レガシーSIウィンドウ1260は、SFN=n+2及びSFN=n+3であり、反面、MTC SIウィンドウ1265は、SFN=n+4〜n+7であり、即ち、レガシーSIウィンドウ1260と、MTC SIウィンドウ1265とは重ならず、その場合、レガシーSIメッセージは、MTC SIメッセージの一部として再使用されない。レガシーSIメッセージをSIB2 1205についての(しかしながら、SIB3、4、5などについてのものではない)MTC SIメッセージとして再使用するという利点がある。規定のUE115及びMTC UE116に関するSIB2 1205における情報は、通常同一であるが、全てのセル又は周波数が、カバレッジ拡張特性をサポートできることではないため、MTC UE116に関するSIB3、4、5などにおける情報が異なっても良く、又は規定のUE115のそれに比べて減少されてもよい。図12に示された例においては、単純化のために、MTC MIB及びMTC SIB1は、示されていない。最終的に、MTC SIメッセージコンテンツが、MTC SIウィンドウの全域で変更されなければ、MTC SIウィンドウの全域で(MTC SI修正周期内で)組み合わせも可能であることに留意する。しかしながら、MTC SIメッセージコンテンツが、MTC SIウィンドウの全域で変更できれば、MTC SIウィンドウの全域で組み合わせが許容されない。前述のように、例えば、MTC SIB1に一ビット表示を含ませるか、又はMTC PBCHの検出を用いることにより、同一のMTC SI修正周期内では、MTC SIコンテンツが、SI ウィンドウの全域で変更されないことを示すことができる。
特定の実施形態において、MTC SIB1は、固定されたSIウィンドウ長さ(例えば、80ms)を含む。固定されたSIウィンドウの長さ内で、MTC SIB1に用いられるサブフレームのセットは、予め定義されると仮定する。周波数リソースは、MTC PDCCHにより予め定義できるか又はスケジューリングできる。その代わりに、MTC SIB1についてのリソース(SIウィンドウ長さ及び/又はPRB)が、MTC MIBに表示できる。MTC SIB1リソースの全体の量が固定された場合、その結果値は、MTC MIB及びMTC SIB1についてのリソースの固定された全体の量となってもよく、残りのMTC SIBに割り当てられるリソースは、MTC SIウィンドウの(複数の)長さ及び/又は(複数の)MTC PDCCH、及び/又は(複数の)MTC SI周期性を通じてネットワークにより設定できる。MTC SIB1についての追加の細部事項は、実施形態6(図15を参照して以下で説明する)で確認できる。
MTCシステム情報を獲得するためのUE手続き
MTCシステム情報1300を獲得するためのUE手続きの一例は、以下の通りである。
ステップ1:MTC UE116が、eNB103から送信されたMTC PBCHを検出する。
ステップ2:MTC UE116が、SIB1を運搬するMTC PDSCHについての開始時間(例えば、MTC PBCH送信周期の終わりからNシステムフレーム以後の第1サブフレーム)を決定し、またMTC SIB1送信ウィンドウを、80msとして決定する。MTC PDCCHが定義されている場合は、MTC UE116が、MTC PDCCHからMTC PDSCHの周波数位置を決定し、そうでない場合、MTC PDSCHの周波数位置が、予め定義され、事前にMTC UE116に知られる。
ステップ3:MTC UE116が、MTC SIB1を受信し、これは、MTC SIB2及び他のMTC SIBを受信する開始時間に関する情報を含む。MTC UE116は、各MTC SIメッセージごとに、MTC SIウィンドウの(複数の)長さ(及びMTC SI周期性)を受信し、またMTC SIBが、各MTC SIメッセージにマップされる方式に関する情報を受信する。特に、MTC SIメッセージへのMTC SIBのマッピングを考慮すると、各MTC SIメッセージについてのMTC SI−ウィンドウの開始は、以下のように決定できる。
1>関連のMTC SIメッセージについてのMTC SI−ウィンドウの開始を以下のように決定する。
2>関連のSIメッセージにつき、MTC SystemInformationBlockType1において、schedulingInfoListにより設定されるSIメッセージのリスト内にあるエントリのオーダーに対応する番号nを決定する:
Alt1の例(修正周期内で各SIメッセージについての一つの送信ブロック):
2>整数値x=(n−1)*w決定、ここで、wは、MTC SI-WindowLengthである;
2>SI−ウィンドウは、SFN mod MTC modificationPeriod = rfOffset1 +rfOffset2*n(rfOffset1は、第1のSI無線フレームオフセット(例えば、N1 + 40ms)であり、rfOffset2は、第2のSI無線フレームオフセット(N)である[ここで、rfOffset1及びrfOffset2の両方は、SIメッセージの全てに対して共通であると仮定する。rfOffset2のゼロ値は、バック−ツ−バックSI送信を引き起こす])である無線フレーム内のサブフレーム#a(ここで、a=x mod10)で開始する;
Alt2の例(mod周期内で各SIメッセージについての複数の送信ブロック):
2>整数値x=(n−1)*w決定、ここで、wは、MTC SI-WindowLengthである;
2>SI-ウィンドウは、SFN mod MTC modificationPeriod=rfOffset1+rfOffset2*n+t*rfOffset2*N(t=0…(floor(MTC modificationPeriod-rfOffset1 )/T)-1であり、Tは、関連のSIメッセージのMTC SI-Periodicityであり、Nは、SIメッセージの総数(nの最大値)である)である無線フレーム内のサブフレーム#a(ここで、a = x mod10)で開始する;
Alt3の例(mod周期内で各SIメッセージについての複数の送信ブロック):
2>整数値 x=(n−1)*w決定、ここで、wは、MTC SI-WindowLengthであり;及び
2>SI−ウィンドウは、SFN mod T=FLOOR(x/10)(ここで、Tは、関連のSIメッセージのMTC SI-Periodicityである)である無線フレーム内のサブフレーム#a(ここで、 a=x mod10)で開始する。
MTC SIB1は、またMTC PDCCHが定義されていなければ、後続のSIBを受信するようにPRBペアを表示する。
ステップ4:MTC UE116は、ステップ3から決定された時間に、SIB2(及びSIB14)を運搬するMTC PDSCHを受信する。MTC PDCCHが定義されていれば、MTC UE116は、MTC PDCCHからMTC PDSCHの周波数位置を決定し、そうでない場合は、MTC PDSCHの周波数位置が、予め定義され、事前にMTC UE116に知られる。
ステップ5:MTC UE116は、MTC SIB2におけるMTCデフォルトページングサイクルの設定及びMTC修正係数から、MTC MIB送信の次の開始時間及びMTC SI修正周期を決定する。
ステップ6:MTC UE116は、ステップ3を繰り返して、残りのMTC SIBを受信する。
実施形態 2:MTC SIB
MTC SIBのコンテンツは、MTC SIB5を除き、拡張されたカバレッジモードで設定されていないUEのために送信されたSIBのコンテンツと同一である。これは、レガシーSIB5のサイズが、特定のMTC UEカテゴリの最大シグナリング処理能力を超過できるからであり、例えば、MTC UEカテゴリ(例えば、カテゴリ0)の最大伝送ブロックビットは、1000ビットと定義でき、SIB5の最大サイズは、表1に示されているように、2216であり得る。
したがって、特定の実施形態において、SIB17として参照されている、MTCについての新たなSIB5は、拡張されたカバレッジモード又はカテゴリ0UEにおいて、動作しているか、設定されているUEについて定義される。SIB17は、減少されたサイズのレガシーSIB5であり、かかるサイズ減少は、拡張されたカバレッジモードで設定/動作しているUEについてのインター周波数セル間(inter-frequency cell)の再選択のために適用できる周波数及びセルの数を減少することにより達成できる。拡張されたカバレッジモード又はカテゴリ0UEで設定されたMTC UE116は、SIB5受信をスキップし、その代わりに新たなSIB17を獲得する。新たなSIB17で表示されるセル又は周波数は、カバレッジ拡張動作及び/又はカテゴリ0UE動作をサポートするセル又は周波数を表示するだけである。
一例において、カバレッジ拡張動作及びカテゴリ0UE動作をサポートするセル又は周波数は、同一であり、即ち、カバレッジ拡張動作をサポートするセル又は周波数は、カテゴリ0UE動作もサポートし、その逆の場合も可能である。他の例において、カバレッジ拡張動作及びカテゴリ0UE動作をサポートするセル又は周波数は、異なってもよく、個別的にシグナルされる。
実施形態 3:タイミング
拡張されたカバレッジモードのためにPDSCH送信を繰り返す必要性のため、HARQ手続き、ランダムアクセスの手続き、タイミング前進手続きについてのタイミングを定義する必要性が存在する。MTC UE116は、MTC PDSCH送信ブロックの最後のMTC PDSCHサブフレーム以後のサブフレームn+4において、HARQ−ACKを送信し始める。MTC UE116は、ランダムアクセス応答(RAR)を運搬する最後のサブフレーム以後の第1のサブフレームn+k(k>=6)においてMsg3を送信し始める。MTC UE116は、PDCCHオーダー(order)の最後のサブフレーム以後の第1のサブフレームn+k(k>=6)において、PRACHを送信し始める。RARウィンドウの開始は、3サブフレームをプラスした、送信された最後のPRACHの終わりであると定義される(36.321のセッション5.1.4を参照)。より長いRARウィンドウが、拡張されたカバレッジモードで動作しているUEに設定できる。MTC UE116は、TA命令の最後のサブフレーム以後の第1のサブフレームn+k(k>=6)において、タイミング前進を調整する。MTC UE116は、MTC PDSCH及びMTC PDCCHオーダー送信ブロックの終わりの前にMTC PDSCH、MTC PDCCHオーダーを成功的に受信できる。UE送信タイミングについてのeNB103及びMTC UE116の共通の理解を確保するために、前述の最後のサブフレームは、eNB103によるMTC PDCCHの最後の送信サブフレーム及びMTC PDSCH送信ブロックの最後の送信サブフレームとなる。
最終的に、拡張されたカバレッジモードで動作しているUEについてのHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)RTT(Round Trip Tim)タイマーは、HARQ−ACK(HARQ‐Acknowledgement)のための繰り返し設定の機能となるように修正される。HARQ RTTタイマーは、受信された最後のPDSCHの終わりから再送信のためのPDSCHの開始までの時間をカバーする。例えば、FDDの場合、HARQ RTTタイマーは、Z+8−1であり、ここで、Zは、HARQ−ACK送信が繰り返される回数である。
実施形態 4:DRX
特定の実施形態においては、省電力の目的のために、拡張されたカバレッジモードで動作しているUEについて、DRX(Discontinuous Reception)が設定される。繰り返されたPDCCHを受信するためのUE動作を指定する必要がある。
一オプションにおいて、ネットワークは、MTC UE116がMTC PDCCHを受信できるように、十分に長いオンデュレーション(OnDuration)を設定する。他のオプションでは、MTC PDCCHが、複数のオンデュレーション周期にわたって連続的に送信される。
実施形態 5:非必須の MTC SIB伝送
特定の実施形態においては、ネットワーク接続のために、非必須的であると 考慮されるシステム情報、例えば、セル再選択(周波数内(intra-frequency)及び周波数間(inter-frequency))又はRAT間の再選択(SIB3/4/5/6/7/8に含まれた)と関連したシステム情報が、専用の(UE−固有の)RRCシグナリングを用いてRRC接続モードで拡張されたカバレッジモードで動作しているUEに伝送される。このような方式で非必須のシステム情報を伝送することは、eNB103が、SIB3〜8送信を繰り返す必要性を回避(又は最小化)することにより、ブロードキャストシグナリングオーバヘッドを低減する。初期アクセスのために必須であると考慮されないSIB、例えば、SIB1、SIB2、SIB14以外の全てのSIBは、非必須のSIBである。拡張されたカバレッジモードで動作しているUE(例えば、UE115又はMTC UE116)は、非必須のSIBのサブセットのみを受信する必要があってもよく、例えば、SIB3、4及び5のみ、又はこれらのSIBのコンテンツのサブセットのみを受信する必要があってもよい。
一つのアプローチにおいて、拡張されたカバレッジモードで動作しているUE(例えば、UE115又はMTC UE116)は、初期アクセスの際に、共通制御チャンネル(SI−RNTIでスクランブルされたPDSCH、ブロードキャストチャンネル)を介して、非必須のSIBの受信をスッキプすることができる。その代わりに、関連のUEは、RRC接続モードへの進入の際に、専用のRRCシグナリングを通じて、eNB103から非必須のSIB(又は非必須のSIBのコンテンツのサブセット)を受信でき、又はそのようなことが予想される。UEは、その設定に応じて、RRCアイドルモードに進入し、セルの再選択又は周波数の再選択の手続きを行う場合に、得られた設定が、有効なままであると仮定できる。
他のアプローチにおいては、拡張されたカバレッジモードで動作しているUE(例えば、UE115又はMTC UE116)は、例えば、初期アクセスの後に(拡張されたカバレッジ向けに設計されていないと仮定)、まだ非必須のSIBをデコードしようと試みることができる。関連のUEは、非必須のSIBを成功的にデコードしてもよく、デコードしなくてもよい。UEは、これが成功的に獲得したSIB又は獲得できないSIBを、ネットワークに表示するように設定される。ネットワークは、次に、UEが成功的に獲得できなかったSIBコンテンツを、専用のRRCシグナリングを通じて送信する。しかしながら、拡張されたカバレッジモードで動作しているUE(例えば、UE115又はMTC UE116)が、非必須のSIBにおける変更に関する通知を受信する方式を指定する必要性がさらに存在する。
図13は、本発明による専用のRRCシグナリング1300を通じたMTC非必須のSIB伝送の例示的手続きを示す。このフローチャートには、一連の順次的ステップ及びシグナルが示されているが、明示的に述べない限り、このシーケンスから、特定の実行状態、ステップ及びシグナル又はその一部が同時又は時間的に重複するのではなく、シリアルに実行されること、割り込み又は中間ステップを排除して実行されることに関して、如何なる堆論もなされてはいけない。示された例におけるプロセスは、例えば、UE又はMTC UE及びeNB内の送信機チェーンによって実装される。
非必須のSIBの通知の一代案において、eNB103は、専用の無線リソース制御(RRC)シグナリングを通じて、新たな非必須のSIB情報を用いて、拡張されたカバレッジモードで動作しているUEをアップデートする。この代案においては、カバレッジ拡張された非必須のSIBを送信する必要性が、共に回避できる。例えば、ステップ1305において、MTC UE116は、ブロードキャストチャンネルを通じて、eNB103からMTC MIB、SIB1、SIB2及びSIB14、即ち、必須のSIB情報を受信する。RRC接続1310が、MTC UE116とeNB103との間で確立される。その後に、ステップ1315において、eNB103は、専用のRRCメッセージを通じて、MTC UE116に、非必須のSIB情報、例えば、MTC SIB3、4及び5を送信する。MTC SIB3、4及び5の受信に対する応答として、MTC UE116は、eNB103に確認応答(ACK)1320を送信する。ACK1320の受信の際に、ステップ1325において、eNB103は、専用のRRCメッセージを通じてMTC SIB3、4及び5のアップデートを送信する。アップデートの受信に対する応答として、ステップ1330において、MTC UE116は、eNB103にACKを送信する。その後に、ステップ1335において、RRC接続がリリースされ、ブロック1340において、MTC UE116は、MTC SIB3、4及び5から得た設定によるRRCアイドルモードの手続きを行う。
図14は、本発明によるブロードキャストチャンネルを介したアップデートを用いる専用のRRCシグナリングを通じたMTC非必須のSIB伝送の例示的手続きを示す。このフローチャートには、一連の順次的ステップやシグナルが示されているが、明示的に述べない限り、このシーケンスから、特定の実行状態、ステップ及びシグナル又はその一部が同時又は時間的に重複するのではなく、シリアルに実行されること、割り込み又は中間ステップを排除して実行されることに関して、如何なる堆論もなされてはいけない。示された例におけるプロセスは、例えば、UE又はMTC UE及びeNB内の送信機チェーンによって実装される。
非必須のSIB通知の他の代案において、eNB103は、非必須のSIBのうちの一つへの変更が存在する場合、一時期(例えば、MTC SI修正周期で)の非必須のSIBをブロードキャストする。例えば、ステップ1405において、MTC UE116は、ブロードキャストチャンネルを通じて、eNB103からMTC MIB、SIB1、SIB2及びSIB14、即ち、必須のSIB情報を受信する。RRC接続1410が、MTC UE116とeNB103との間で確立される。その後に、ステップ1415において、eNB103は、専用のRRCメッセージを通じて、MTC UE116にMTC SIB3、4、及び5を送信する。MTC SIB3、4、及び5の受信に対する応答として、MTC UE116は、eNB103にACK1420を送信する。eNB103は、ステップ1425におけるページングを通じて、拡張されたカバレッジモードで動作しているMTC UE116に、非必須のSIBにおける変更が存在することを通知する。ステップ1430において、ページングを受信する際に、MTC UE116は,次のMTC SI修正周期から、共通制御チャンネル(SI−RNTIでスクランブルされたPDSCH、ブロードキャストチャンネル)から非必須のSIBを獲得し始める。非必須のSIBのスケジューリングが、MTC SIB1から得られる。MTC UE116は、また非必須のSIBのアップデートされたスケジューリング情報を得るために、MTC SIB1を獲得する。その代わりに、MTC UE116は、MTC SIB1における非必須のSIBに関するスケジューリング情報が、変更されていないままであると仮定でき、MTC UE116が、MTC SIB1を獲得することをスキップすることができる。その後に、RRC接続がリリースされ(1435)、またブロック1440において、MTC UE116は、MTC SIB3、4、及び5から得た設定によるRRCアイドルモードの手続きを行う。
図15は、本発明による第1のSIB1送信を示す。図15に示されたSIB1送信1500の実施形態は、単なる例示のためのものである。他の実施形態が本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
実施形態6:MTC SIB1送信
本実施形態においては、説明の便宜上、追加的に繰り返されたSIB1が、MTC SIB1として参照される。MTC SIB1についてのリソースエレメントマッピングは、レガシーSIB1と同一であり得る(開始PDSCHシンボルの決定についての可能性を除いて)。
MTC SIB1送信1500及び受信の第1代案において、MTC UE116は、例えば、異なるSIB1送信から、LLR(Log Likelihood Ratio)ソフトビットを組み合わせることにより、80ms周期1515内でレガシーSIB1 1505と、追加的に繰り返されたSIB1 1510とを組み合わせる。MTC SIB1の第1の送信は、SFNが、所定の条件を満たす無線フレームのサブフレーム#0 1520にスケジュールされ、また繰り返しは、80ms周期1515内における全ての他の無線フレームのサブフレーム#0 1525に、及び80ms周期1515内におけるSFNmod2=1の場合のサブフレーム#5 1530に、スケジュールされる。特定の実施形態においては、サブフレーム#0 1520及びサブフレーム#5 1530でのみMTC SIB1 1505を送信することが有利で、その理由は、これらが、TDD設定に関係なく、ダウンリンクサブフレームであることが保証されるからである。しかしながら、MTC SIB1 1505に用いられる追加のダウンリンクサブフレームが排除されない。図15に示された例においては、説明の便宜上、サブフレーム#0 1520及びサブフレーム#5 1530のみが、MTC SIB1 1505送信のために用いられている。その上、MTC UE116が、例えば、システム帯域幅中の中間のM PRBで組み合わせ可能である(例えば、ここで、M=6、又は8、又は10...)SIB1 1505についての固定されたリソースの割り当てを仮定する場合、SIB1を運搬するPDSCHの開始シンボルが、固定されると仮定する(例えば、サブフレームの第4のOFDMシンボル)。MTC SIB1 1505が送信されるサブフレーム#0 1520の場合、eNB103は、PBCH1535について割り当てられたOFDMシンボルを除いて、PDSCH領域内の全てのシンボルでMTC SIB1 1505を送信する。
図16は、本発明による第2のSIB1送信を示す。図16に示されたSIB1送信1600の実施形態は、単なる例示のためのものである。他の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
MTC SIB1送信1600及び受信の第2の代案は、システム帯域幅が、1.4MHzより大きな場合(例えば、5MHz)、中間の6PRBに隣接したM PRB、例えば、中間の6PRBより小さく、又は大きい周波数に位置した6個の隣接したPRB(即ち、M=6)においては、少なくともサブフレーム#0 1610のMTC SIB1 1605が、eNB103により送信でき、またMTC UE116により受信できることを除いて、MTC SIB1送信1500の第1代案(代案1)と類似である。サブフレーム#5 1620で送信されたSIB1 1615(レガシー又はMTC SIB1)は、継続して中間のM PRBに位置でき、又はSIB1 1615は、サブフレーム#0 1610におけるMTC SIB1 1605と同一の周波数位置に位置できる。図16に示された例において、 MTC SIB1 1605の周波数位置は、単純化のために示されない。
図17は、本発明による第3のSIB1送信を示す。図17に示されたSIB1送信1700の実施形態は、単なる例示のためのものである。他の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよい。
MTC SIB1送信1700及び受信の第3代案は、システム帯域幅が、1.4MHzより大きな場合(例えば、3MHz又は5MHz)、MTC SIB1 1705が、eNB103により送信でき、またMTC UE116により受信できることを除いて、MTC SIB1送信1500の第1代案(代案1)と類似である。MTC SIB1送信1700の第3代案において、サブフレーム#0 1710のMTC SIB1 1705は、システム帯域幅の中間のM PRBに位置される(例えば、 M=8又は10など)。サブフレーム#0 1710の場合、eNB103は、PBCH1715について割り当てられたOFDMシンボルを除いたPDSCH領域の全てのシンボルにおいて、MTC SIB1 1705を送信する。サブフレーム#5 1720の場合、レガシーSIB1又はMTC SIB1 1705は、続いて中間のM PRB(例えば、M=6、8、10...)で送信できる。
MTC SIB1送信及び受信の第4代案において、eNB103及びMTC UE116は、システム帯域幅に応じて、SIB1送信及び受信をそれぞれ変更し、例えば、以下の通りである。
例1:
(a)システム帯域幅が、 1.4MHzの場合、eNB及びUEは、第1代案を仮定し、
(b)そうでない場合、eNB及びUEは、第3代案を仮定する。
例2:
(a)システム帯域幅が1.4MHzの場合、eNB及びUEは、第1代案を仮定し、
(b)そうでない場合、eNB及びUEは、第2代案を仮定する。
例3:
(a)システム帯域幅が1.4MHz又は3MHzの場合、eNB及びUEは、第1代案を仮定し、
(b)そうでない場合、eNB及びUEは、第2代案を仮定する。
例4:
(a)システム帯域幅が1.4MHz又は3MHzの場合、eNB及びUEは、第1代案を仮定し、
(b)そうでない場合、eNB及びUEは、第3代案を仮定する。
全ての前記代案において、MTC SIB1送信のためのSFNの条件は,以下のうちのいずれかであり得る。
-SFNmod8=0の場合のSFN
-SFNmod8*P=0の場合のSFN、ここで、P>0、例えば、P=2、3、4、10、100、1000など。
-SFNmod8*P=Nの場合のSFN、ここで、P>0、例えば、P=2、3、4、10、100、1000など、及び、N>0、例えば、N=4、8など(Nは、MTC PBCHとの衝突を避けるように設定できる);及び
-実施形態1で説明した条件を満たすその他のSFN。
MTC SIB1送信及び受信の第4代案において、eNB103及びMTC UE116は、あらゆる送信インスタンスごとに(例えば、5ms周期ごとに)変更できるM個の隣接した物理的リソースブロック(例えば、M=6)の周波数位置に応じて、SIB1送信及び受信の動作を各々変更する。周波数ホッピングパターンは、システム帯域幅及びSFNの関数であることができ、このパターンは、R=floor(システム帯域幅/M)繰り返しが、非重畳帯域幅に存在するようになる。
前述の全ての代案において、MTC SIB1送信についてのサブフレームが、MTC PBCH送信と一致する場合、MTC UE116は、MTC SIB1は送信されず、MTC PBCHが送信されると仮定できる。
Rel−11UEにより同一のサブフレームにおけるダウンリンクに同時に受信できる物理的チャンネルの可能な組み合わせが、3GPP TS36.302のセッション8.2に記述されている(REF6を参照)。費用低減の目的のために、MTC UE116は、Rel−8〜11から規定された既存のカテゴリのUEと同一の階層1処理能力を備えなくてもよい。新たなUEカテゴリ、例えば、カテゴリ0(Cat0UE)(他のカテゴリ命名規則が排除されない)が、MTC UE116について定義される。一般に、Cat0UEは、他のカテゴリに比べて、制限されたDLデータ処理能力を有する。Cat0UEに対する能力制限事項の幾つかの可能な例は、以下のようである。
各TTIの場合:
例1: Cat0UEは、1TBのみを受信できる(例えば、DL−SCH(ユニキャスト)TB(RRC接続モード)、SIブロードキャストのためのDL−SCH TB、RARのためのDL−SCH TB、BCH TB、PCH TB)。
例2:全てのTBについてのビットの総数が、Cat0UEについてのTTI内で受信できる最大のTBビット数(例えば、1000ビット)を超過しない場合、Cat0UEは、ユニキャスト(RRC接続モード)のための1DL−SCH TB、SIブロードキャストのための1DL−SCH TB、RARのための1DL−SCH TB、及び1BCH TB及び1PCH TBを受信できる。
例3:Cat0UEは、ユニキャスト(RRC接続モード)のための1DL−SCH TB、RARのための1DL−SCH TB、及びSIブロードキャストのための1DL−SCH TBと、1BCH TBと、1PCH TBのうちの一つを受信できる(ここで、各々のTBサイズは、Cat0UEについてのTTI内で受信できる最大のTBビット数より少ない )。
例4:Cat0UEは、ユニキャスト(RRC接続モード)のための1DL−SCH TBと、SIブロードキャストのための1DL−SCH TBとRARのための1DL−SCH TBと、1BCH TBと、1PCH TBとを受信できる(ここで、各々のTBサイズは、Cat0UEについてのTTI内で受信できる最大TBビット数より少ない)。
例5:全てのTBについて割り当てられた全体のPRBが、Cat0UEについてのTTI内で受信できるPRBの最大数を超過しない場合、Cat0UEは、ユニキャスト(RRC接続モード)のための1DL−SCHと、SIブロードキャストのための1DL−SCH TBと、RARのための1DL−SCH TBと1BCH TBと1PCH TBとを受信できる。
例6:Cat0UEは、最大X数のビットの1DL−SCH TB及び最大Y数のビットの1DL−SCH TBを同一のサブフレームで同時に受信できるだけである(ここで、Xは、例えば、1000ビットであってもよく、Yは、例えば、2216ビットであってもよい)。
前記多数の例の組み合わせが可能である。前記多数の例の他の変形が可能である。
ネットワーク又はeNBは、UEからのシグナリングに基づいて、UEのカテゴリを認識できるが、UEが、サブフレームにおけるページングメッセージ又はブロードキャスト制御メッセージ(MIB又はSIB)のような共通メッセージを受信しているか否かを、ネットワークが分かることはできない。したがって、ネットワークは、サブフレームにおけるUEについてのユニキャストメッセージのスケジューリングが、UEによるブロードキャスト又はページングメッセージの受信と一致できるか否かを確信できない。したがって、ブロードキャストメッセージ及びユニキャストメッセージのDL受信の衝突が、Cat0UEについてどのように解決されるべきかについて指定する必要性が存在する。
一実施形態(実施形態7−ドロッピング規則):
前述のようなCat0UEのL1処理能力の制限事項のため、ブロードキャストメッセージ及びユニキャストメッセージのDL受信の衝突が、Cat0UEにおいてどのように解決すべきかについて指定する必要がある。
ブロードキャストメッセージ及びユニキャストメッセージのDL受信の衝突を避けるための一つのアプローチは、UEが、同一のTTI内で受信しても、受信しようと試みてもよいブロードキャスト又はページングメッセージのないTTIでのみネットワークが、Cat0UEをスケジュールすることである。即ち、衝突を回避するために、ネットワーク又はeNB103は、UEが、同一のTTI内で受信しても、受信しようと試みてもよいブロードキャスト又はページングメッセージのないTTIでのみCat0UEをスケジュールする。かかるアプローチにおいて、Cat0UEは、システム情報又はページングが送信されるTTIでは、ユニキャストメッセージを受信することを予想されないと決定又は仮定できる。Cat0UEは、またC−RNTI/SPS C−RNTIでスクランブルされたCRCを用いて、PDCCH/EPDDCHをモニターすることができ、またPDCCH/EPDCCHデコーディングの数が減少できる。しかしながら、このようなアプローチは、ネットワークに対する過度なスケジューリングの制限を引き起こすことができ、その理由は、システム情報又は、ページングについてのTTIは、ユニキャスト送信のために使用できなく、またUEが常にシステム情報又はページングを受信できないか、又は受信する必要がないからである。
前述のスケジューリング制限を緩和するために、他のアプローチは、ネットワークによるユニキャストメッセージを用いて、ブロードキャスト又はページングメッセージの同時送信を許容する。Cat0UEは、次に、Cat0UEの能力に基づいて、メッセージのフルセット又はメッセージのサブセットを受信する。このようなアプローチのために、Cat0UEについてのDLデータタイプの優先順位整列を指定する必要がある。
一つの方法(方法1)において、DLデータタイプ受信の優先順位は、RNTIによって決まれ、特定の優先順位整列は、以下のように与えられる。
BCH(PBCH)>SI−RNTI>P−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI
これは、UEが、SIブロードキャストのためのDL−SCH(SI−RNTIでスクランブルされたPDSCH)よりも、BCH(PBCH)受信を優先させ、SIブロードキャストのためのDL−SCH(SI−RNTIでスクランブルされたPDSCH)が、PCH(P−RNTIでスクランブルされたPDSCH、ページング)よりも優先され;PCH(P−RNTIでスクランブルされたPDSCH、ページング)が、RAR(RA−RNTIでスクランブルされたPDSCH)よりも優先され;RAR(RA−RNTIでスクランブルされたPDSCH)が、ユニキャストデータ(C−RNTI/SPS C−NTIでスクランブルされたPDSCH)よりも優先されることを意味する。
前記整列は、ユニキャストメッセージ(C−RNTI/SPS C−RNTI)に比べ、システム情報受信(MIB及びSIB)、共通メッセージ(ページング、RAR)に、より高い優先順位を与える。BCH(PBCH)は、MIBを含み、MIBが、セルアクセスのための最も必須な情報を含むため、BCH(PBCH)が、残りのデータタイプよりも優先される。特に、UEが、現在のセルに関する有効システム情報を有していない場合、PDSCHは、セルアクセスのための必須なシステム情報(例えば、SIB1及びSIB2)を含むこともできるため、SI−RNTIでスクランブルされたPDSCHは、P−RNT/RA−RNTI及びC−RNTI/SPS C−RNTIよりも、優先される。また、SIB2は、ページングをモニターする時点を、UEに知らせることもある。ページング(P−RNTIでスクランブルされたPDSCH)は、RAR(RA−RNTI)及びユニキャストデータ(C−RNTI/SPS C−RNTI)よりも、優先される。その理由は、ページングが、システム情報変更, 着信号、及び緊急メッセージ(例えば、ETWS)のような、重要なイベントについてUEに知らせるために用いられるからである。RARは、ユニキャストメッセージより優先順位付けられるが、その理由は、ランダムアクセス手続きの完了は、UL同期化及びスケジューリングリクエストのような時間臨界的な目的のために必要であり得るからであり、ひいては、これは、Rel−8UE動作に従うからである(REF3を参照)。
優先順位規則は、必ずUEが全ての送信インスタンス毎にMIB及びSIBをモニターするか、受信する必要があることを意味しない。UEが、MIB及びSIBをモニター及び受信すべき時点に関して、レガシーUE動作がまだ適用できる。同様に、UEは、必要に応じて、即ち、RARモニターリングウィンドウのサブフレームでRA−RNTIをモニターするだけである。
例1によるUE能力の場合、Cat0UEは、まず、TTIで送信されるTB及びCat0UEが受信する必要のあるTBを決定し、次に、UEは、関連のTBの中で最上位の優先順位を有するTBを受信すると選択する。より低い優先順位を有する他のTBは、受信されないか、廃棄される。ユニキャストデータが、UEについてスケジュールされ、PDCCH、EPDCCH又はネットワーク設定を通じて、UEにより知られているが、同一のTTI内の他のより高い優先順位を有するTBの存在の結果として後順位が付けられている場合には、UEが、eNB103に否定応答(NACK)を送信することで、ユニキャスト受信の失敗についてeNB103に知らせる。それから、eNB103は、ドロップされたユニキャストメッセージの再送信をスケジュールすることができる。
図18は、本発明により受信するTBのセットを選択するプロセス1800を示す。このフローチャートには、一連の順次的ステップが示されているが、明示的に述べない限り、このシーケンスから、特定の実行状態、ステップ及びシグナル又はその一部が同時又は時間的に重複するのではなく、シリアルに実行されること、割り込み又は中間ステップを排除して実行されることに関して、如何なる堆論もなされてはいけない。示された例におけるプロセスは、例えば、移動局内の送信機チェーンによって実装される。
例2によるUE能力の場合、Cat0UEは、まず、TTIで送信されるTB及びCat0UEを受信する必要のあるTBを決定する。UEは、次に、全てのTBが含まれるまで又はUE能力が超過されるまで、最上位の優先順位から、最下位の優先順位まで受信するTBを考慮し、この場合に、考慮される最後のTBは、UE処理能力内にとどまるように含まれない。受信するTBのセットを選択する細部手続きの一例が、以下に与えられる。
ブロック1805(ステップ1)において、UEは、最上位の優先順位から最下位の優先順位まで、一つずつ受信するTBを考慮する。UEは、まず、TBのうちで最上位の優先順位を有するTBを受信するように選択する。
ブロック1810(ステップ2)において、UEは、受信可能なTBの最大サイズから、選択されたTBのTBサイズを差し引くことにより、受信できる残りの(複数の)TBのサイズを算出する。
ブロック1815(ステップ3)において、UEは、次の最上位の優先順位を有するTBを考慮する。新たに考慮されたTBのサイズが、受信可能な残りの(複数の)TBのサイズより小さい場合は、ブロック1820においてTBを受信するように選択し、ブロック1810におけるステップ2に進む。新たに考慮されたTBのサイズが、UEが受信可能な残りの(複数の)TBのサイズ以上の場合は、ブロック1825においてステップ4に進む。ブロック1825(ステップ4)において、UEは、選択された(複数の)TBのセットを受信するように進む。
選択されたTBの処理(即ち、復調及びデコーディング)は、またそのTBが、処理のために選択された後に実行できることに留意する。即ち、UEは、全体の選択手続きの完了を待つ必要がないこともある。
別の方法(方法2)において、DLデータタイプ受信の優先順位は、以下の通りである。
BCH(PBCH)>P−RNTI>SI−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI
これは、UEが、PCH(P−RNTIでスクランブルされたPDSCH、ページング)よりもBCH(PBCH)受信を優先させ;PCH(P−RNTIでスクランブルされたPDSCH、ページング)が、SIブロードキャストのためのDL−SCH(SI−RNTIでスクランブルされたPDSCH)よりも優先され;SIブロードキャストのためのDL−SCH(SI−RNTIでスクランブルされたPDSCH)が、RAR(RA−RNTIでスクランブルされたPDSCH)よりも優先され;RAR(RA−RNTIでスクランブルされたPDSCH)が、ユニキャストデータ(C−RNTI/SPS C−RNTIでスクランブルされたPDSCH)よりも優先されることを意味する。
前記整列は、ユニキャストメッセージ(C−RNTI/SPS C−RNTI)よりもシステム情報受信(MIB及びSIB)、共通メッセージ(ページング、RAR)に、より高い優先順位を与える。方法1と比較して、差異点は、SI−RNTIよりもP−RNTIに優先順位を付けることである。これは、P−RNTIが、システム情報変更、着信号、及び緊急メッセージ(例えば、ETWS)のような重要イベントについてUEに知らせるために用いられるからである。システム情報は、一般に、ネットワークにより何度も送信され;したがって、UEは、まだ次の時間インスタンスでシステム情報を獲得できる。
優先順位規則は、必ずUEが全ての送信インスタンス毎にMIB及びSIBをモニター又は受信する必要があることを意味することではない。UEが、MIB及びSIBをモニター又は受信すべき時点に関して、レガシーUE動作がまだ適用できる。同様に、UEは、必要に応じて、即ち、RARモニターリングウィンドウのサブフレームにおいて、RA−RNTIをモニターするだけである。優先順位規則に従い、DLデータを受信するUE手続きは、方法1で説明した通りである。
別の方法(方法3)において、DLデータタイプ受信の優先順位は、UEの現在の状態又は設定によって異なる。一例において、SI−RNTI及びP−RNTIの優先順位は、有効システム情報が、現在のサービングセルについて、UEにより受信されたか又はUEに設定されたかによる。その代わりに、SI−RNTI及びP−RNTIの優先順位は、現在のシステム情報が、これ以上有効でないか又は無効になるかによって異なる。
UEが、現在のサービングセルからシステム情報をまだ受信していない場合は、現在のシステム情報が、これ以上有効でないときに、又は現在のシステム情報が、無効になるときに、例えば、ページングにより以下のように通報される。
BCH(PBCH)>SI−RNTI>P−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI、
そうでない場合:
BCH(PBCH)>P−RNTI>SI−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI、
オプション1:BCH(PBCH)>P−RNTI>SI−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI、又は
オプション2:P−RNTI>BCH(PBCH)>SI−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI、又は
オプション3:P−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI>BCH(PBCH)>SI−RNTI
エンド
他の例において、特定のシステム情報(例えば、SIB14)のみが、例えば、ページングを通じて知らされることにより、これ以上有効でないか、又は無効になる場合は、SIB14について以下で説明されるように、ページングよりもSI−RNTIに優先順位を付けることが、対応するSIBについて生じるだけである。
UEが、現在のサービングセルからシステム情報をまだ受信していないか、又は現在のシステム情報が、これ以上有効でない場合は、
BCH(PBCH)>SI−RNTI>P−RNTI>SI−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI
あるいは、UEが、EABパラメータ(SIB14)変更について(しかしながら、一般的なシステム情報変更ではない)ページングを通じて通知を受信した場合には、
BCH(PBCH)>SI−RNTI(SIB14)>P−RNTI>SI−RNTI(他の関連SIB )>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI
そうでない場合:
BCH(PBCH)>P−RNTI>SI−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI、
オプション1:BCH(PBCH)>P−RNTI>SI−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI、又は
オプション2: P−RNTI > BCH(PBCH)>SI−RNTI> RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI、又は
オプション3:P−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI>BCH(PBCH)>SI−RNTI
エンド
前記方法は、ページングよりも他のSIBタイプに優先順位を付けることに拡張できる。前記方法は、ページングよりも複数のSIBタイプに優先順位を付けることに拡張できる。
優先順位規則は、必ずUEが全ての送信インスタンス毎にMIB及びSIBをモニター又は受信する必要があることを意味することではない。UEが、MIB及びSIBをモニター又は受信すべき時点に関して、レガシーUE動作がまだ適用できる。同様に、UEは、必要に応じて、即ち、RARモニターリングウィンドウのサブフレームにおいて、RA−RNTIをモニターするだけである。優先順位規則に従い、DLデータを受信するUE手続きは、方法1で説明した通りである。
別の方法(方法4)において、SI−RNTI及びP−RNTIの優先順位は、SIBのタイプによって異なる。いくつかの例が、以下に与えられる。
例A:BCH(PBCH)>SI−RNTI(SIB1、2)>P−RNTI>SI−RNTI(他の関連SIB)>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI。
理由:SIB1及びSIB2は、セルアクセスのための必須のシステム情報を含み;したがって、ページングより重要であると看做される。SIB3〜16は、セルアクセスのために必須ではなく、したがって、これらは、ページングよりも後順位を付ける。
例B:BCH(PBCH)>SI−RNTI(SIB1、2、14)>P−RNTI>SI−RNTI(他の関連SIB)>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI。
理由:SIB14が、またページングよりも優先順位付けられることを除いて、例Aと類似である。これは、セルがCat0UEにアクセスすることを禁止すべきか否かを表すEABパラメータを、SIB14が含むからである。
例C:BCH(PBCH)>SI−RNTI(SIB1、2、3、4、5、14)>P−RNTI>SI−RNTI(他の関連SIB)>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI
理由:アイドルモード移動性情報受信も、またページングよりも優先順位付けられることを除いて、例Bと類似である。これは、より速いセル再選択の手続きを容易にするためである。
優先順位規則は、必ずUEが全ての送信インスタンス毎にMIB及びSIBをモニター又は受信する必要があることを意味することではない。UEが、MIB及びSIBをモニター又は受信すべき時点に関して、レガシーUE動作がまだ適用できる。同様に、UEは、必要に応じて、例えば、RARモニターリングウィンドウのサブフレームにおいて、RA−RNTIをモニターするだけである。
別の方法(方法5)において、DLデータタイプ受信の優先順位は、UEにおけるデータ受信の現在の状態によって異なる。カバレッジ拡張のために、物理的チャンネル送信が繰り返される場合、UEにより受信されるより短い残存のデュレーションを有する物理的チャンネルに優先順位を付けることができる。例えば、ユニキャストPDSCH(C−RNTI)が、10サブフレームのために繰り返され、UEが、9サブフレームを既に受信しており、サブフレームnで受信されるもう一つのサブフレームのみか存在すると仮定し、ページングPDSCH(P−RNTI)が、5サブフレームのために繰り返され、第1のサブフレームが、サブフレームnにおいて送信されるとさらに仮定すると、ユニキャストPDSCHのためのサブフレームの残りの個数は、ページングPDSCHのためのものに対して、1対5であるため、UEは、ページングPDSCHよりもユニキャストPDSCHの受信を優先させる。
一実施形態(実施形態8−MTC UEについてのRNTIモニターリング動作)において
先の実施形態において説明されたドロッピング規則は、潜在的に何回も繰り返されるDLシグナルが、優先順位規則の結果としてUEによりドロッピングできるため、ネットワークリソースロス及びUEスループットロスの点から、費用を発生し、これは、拡張されたカバレッジモードに設定されたCat0UEに対して深刻になり得る。ドロッピングによるロスを最小化するために、新たなRNTIモニターリング動作が、Cat0UEについて定義できる。
一つの方法において、Cat0UEは、RRC接続モードにあるとき、デフォールトによりPBCH及びSI−RNTIをモニターリング又は受信しない。Cat0UEは、ページングを通じて、UEに通知されたSI変更が存在する場合にのみ、PBCH及びSI−RNTIを受信及びモニターする。eNBは、Cat0UEが、MIB及びSIBを受信すると予想されるサブフレームにおいて、ユニキャストデータをスケジュールしない。
RRC接続モードにある場合、Cat0UEは、ページング(P−RNTI)、RA−RNTI(RACH手続きの間に、関連付けられる場合)及びC−RNTI/SPS C−RNTIをモニター又は受信する。P−RNTI、RA−RNTI及びC−RNTI/SPS C−RNTIについてのドロッピング規則は、例えば、次の規則に従い、まだ適用できる。
P−RNTI>RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI
ページングのために用いられるサブフレームは、またCat0UEへの他の 送信からフリになり得る。したがって、Cat0UEは、それらのサブフレームにおいてRA−RNTI又はC−RNTI/SPS−RNTIをモニターする必要がない。この場合、以下のドロッピング規則が適用できる。
RA−RNTI>C−RNTI/SPS C−RNTI
様々な特徴が、図面に示され、以上で説明されたが、各種の変更が、これらの図面に加えてもよい。例えば、図1から図3Bに示されたコンポーネントのサイズ、形状、配列及びレイアウトは、単なる例示のためのものである。各コンポーネントが、いずれの適切なサイズ、形状及び寸法を有することができ、複数のコンポーネントが、いずれの適切な配列及びレイアウトを有することができる。また、図1から図3Bの各種のコンポーネントが、組み合わされてもよく、さらに細分化されてもよく、又は省略されても良く、特定のニーズに応じて、追加のコンポーネントが加えてもよい。また、デバイス又はシステム内の各コンポーネントは、説明された機能を行うためのいずれの適切な構造を用いて実現できる。また、図8、13、14及び18が、様々な一連のステップを示しているものの、図8、13、14及び18の多様なステップは、重複されてもよく、同時に発生されてもよく、何度も発生されてもよく、相異な順序で生じてもよい。
本開示は、例示的な実施形態について説明したが、様々な変更及び修正は、当業者に示唆されてもよい。本開示は、添付の特許請求の範囲内で、上記のような変更及び修正を包含することが意図されている。
100 無線ネットワーク
101〜103 eNB
130 ネットワーク
200 送信経路
250 受信経路
305 アンテナ
310 RF送受信機
315 TXプロセッシング回路
320 マイクロホン
325 RXプロセッシング回路
330 スピーカー
340 メインプロセッサ
345 I/Oインターフェース
350 キーパッド
355 ディスプレイ
360 メモリ

Claims (30)

  1. カバレッジ拡張されたユーザ端末(UE)と通信するための方法であって、
    MTC(Machine Type Communication)フレームワークにおいて、システム情報(SI)を周波数リソースを通して前記UEに送信するステップを含み、
    前記MTCフレームワークは、前記システム情報の間欠的送信周期を含んでおり、前記システム情報は、MTCマスター情報ブロック(MIB)及び多数のMTCシステム情報ブロック(SIB)を含み、
    前記システム情報の連続した送信は、N個のフレームで分離されており、前記Nは、整数であり、
    前記周波数リソースは、システム帯域幅に基づいて決定されたホッピングパターンによって識別される方法。
  2. 前記送信するステップは、MTC物理的ブロードキャストチャンネル(MTC PBCH)を含む最後のフレームから、固定数のフレームの後に、第1のシステム情報を送信することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記送信するステップは、前記第1のシステム情報の送信から、第2の固定数のフレームの後に、第2のシステム情報を送信することを含む、請求項に記載の方法。
  4. 前記送信するステップは、MTC SI修正周期の間に、全体のシステム情報を送信することを含み、
    前記MTC SI修正周期は、以下のように定義され;
    SI修正周期=modificationPeriodCoeff*defaultPagingCycle
    ここで、前記modificationPeriodCoeffは、ネットワークにより示される修正周期係数であり、前記defaultPagingCycleは、前記ネットワークにより示されるデフォルトページングサイクルである、請求項1に記載の方法。
  5. 予め定義したサブフレーム又はフレームオフセットのうちの一つをプラスした前記MTC SI修正周期の第1フレームが、前記MTC PBCHの第1フレームである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記送信するステップは、前記MTC SI修正周期において、単一のシステム情報を送信することを含む、請求項4に記載の方法。
  7. 前記送信するステップは、前記MTC SI修正周期において、複数の周期的なシステム情報を送信することを含む、請求項4に記載の方法。
  8. 前記送信周期は、前記MTC MIBが繰り返される時間ウィンドウにより定義されるMTC SIウィンドウを含む、請求項4に記載の方法。
  9. 前記カバレッジ拡張されたUEについてのMTC SIウィンドウ長さは、レガシーSIウィンドウ長さと異なっている、請求項4に記載の方法。
  10. 前記MTC SIウィンドウの周期性は、前記レガシーSIウィンドウの周期性とマッチする、請求項9に記載の方法。
  11. カバレッジ拡張されたユーザ端末(UE)と通信するように構成された基地局(BS)であって、
    MTC(Machine Type Communication)フレームワークにおいて、システム情報(SI)を周波数リソースを通して前記UEに送信するように構成された送信(TX)プロセッシング回路を含み、前記MTCフレームワークは、システム情報の間欠的送信周期を含んでおり、前記システム情報は、MTCマスター情報ブロック(MIB)及び多数のMTCシステム情報ブロック(SIB)を含み、
    前記システム情報の連続した送信は、N個のフレームで分離されており、前記Nは、整数であり、
    前記周波数リソースは、システム帯域幅に基づいて決定されたホッピングパターンによって識別される基地局。
  12. 前記TXプロセッシング回路は、MTC物理的ブロードキャストチャンネル(MTC PBCH)を含む最後のフレームから、固定数のフレームの後に第1のシステム情報を送信するように構成されている、請求項11に記載の基地局。
  13. 前記TXプロセッシング回路は、前記第1のシステム情報の送信から、第2の固定数のフレームの後に、第2のシステム情報を送信するように構成されている、請求項12に記載の基地局。
  14. 前記TXプロセッシング回路は、MTC SI修正周期の間に、全体のシステム情報を送信するように構成されており、
    前記MTC SI修正周期は、以下のように定義され;
    SI修正周期=modificationPeriodCoeff*defaultPagingCycle
    ここで、前記modificationPeriodCoeffは、ネットワークにより示される修正周期係数であり、前記defaultPagingCycleは、前記ネットワークにより示されるデフォルトページングサイクルである、請求項11に記載の基地局。
  15. 予め定義したサブフレーム又はフレームオフセットのうちの一つをプラスした前記MTC SI修正周期の第1フレームが、前記MTC PBCHの第1フレームである、請求項14に記載の基地局。
  16. 前記TXプロセッシング回路は、前記MTC SI修正周期において、単一のシステム情報を送信するように構成されている、請求項14に記載の基地局。
  17. 前記TXプロセッシング回路は、前記MTC SI修正周期において、複数の周期的なシステム情報を送信するように構成されている、請求項14に記載の基地局。
  18. 前記送信周期は、前記MTC MIBが繰り返される時間ウィンドウにより定義されるMTC SIウィンドウを含む、請求項14に記載の基地局。
  19. 前記カバレッジ拡張されたUEについてのMTC SIウィンドウ長さは、レガシーSIウィンドウ長さと異なっている、請求項14に記載の基地局。
  20. 前記MTC SIウィンドウの周期性は、前記レガシーSIウィンドウの周期性とマッチする、請求項19に記載の基地局。
  21. カバレッジ拡張されたユーザ端末(UE)により、MTC(Machine Type Communication)システム情報(SI)を獲得するための方法であって、
    MTCフレームワークにおいて、周波数リソースを通して前記MTC SIを受信するステップを含み、
    前記MTCフレームワークは、前記MTC SIの間欠的送信周期を含んでおり、前記MTC SIは、MTCマスター情報ブロック(MIB)及び多数のMTCシステム情報ブロック(SIB)を含み、
    前記MTC Sの連続した送信は、N個のフレームで分離されており、前記Nは、整数であり、
    前記周波数リソースは、システム帯域幅に基づいて決定されたホッピングパターンによって識別される方法。
  22. 前記受信するステップは、MTC物理的ブロードキャストチャンネル(MTC PBCH)を含む最後のフレームから、固定数のフレームの後に、第1のMTC SIを受信することを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記受信するステップは、前記第1のMTC SIの送信から、第2の固定数のフレームの後に第2のMTC SIを受信することを含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記受信するステップは、MTC SI修正周期の間に、全体のMTC SIを受信することを含み、
    前記MTC SI修正周期は、以下のように定義され;
    SI修正周期=modificationPeriodCoeff*defaultPagingCycle
    ここで、前記modificationPeriodCoeffは、ネットワークにより示される修正周期係数であり、前記defaultPagingCycleは、前記ネットワークにより示されるデフォルトページングサイクルである、請求項21に記載の方法。
  25. 予め定義したサブフレーム又はフレームオフセットのうちの一つをプラスした前記MTC SI修正周期の第1のフレームが、前記MTC PBCHの第1のフレームである、請求項24に記載の方法。
  26. 前記受信するステップは、前記MTC SI修正周期において、単一のMTC SIを送信することを含む、請求項24に記載の方法。
  27. 前記受信するステップは、前記MTC SI修正周期において、複数の周期的なMTC SIを受信することを含む、請求項24に記載の方法。
  28. 前記送信周期は、前記MTC MIBが繰り返される時間ウィンドウにより定義されるMTC SIウィンドウを含む、請求項24に記載の方法。
  29. 前記カバレッジ拡張されたUEについてのMTC SIウィンドウ長さは、レガシーSIウィンドウ長さと異なっている、請求項24に記載の方法。
  30. 前記MTC SIウィンドウの周期性は、前記レガシーSIウィンドウの周期性とマッチする、請求項29に記載の方法。
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