JP6563221B2 - 人物認証装置及び人物認証方法 - Google Patents

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Description

この発明は、あらかじめ登録された認証対象者に係る複数の登録画像データを所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと照合処理して、該人物が前記認証対象者と同一人であるか否かを認証する人物認証装置及び人物認証方法に関する。
従来、人物を撮像した画像データを用いて人物の認証処理を行う画像認証装置が知られている。例えば、特許文献1には、顔など本人の身体の所定の部位を取り込んだ入力画像データのサンプル点における局所的な特徴量と該部位に関する本人及び他人の複数の登録画像データの特徴量とを比較して本人確認を行う画像認識装置が開示されている。
ところが、この特許文献1に代表される従来技術では、人物の顔をある一定以上の解像度(目の間に45画素以上)で撮像できることが条件となるため、人物の良好な顔画像データを取得できない状況では適用することができない。
このため、人物の良好な顔画像データを取得できない状況であっても、人物の全身像を用いて人物の認証を行う人物同定装置が知られている。例えば、特許文献2には、人の歩幅、歩調、歩速、身長、体の傾き、脚長、肥満度及び性別を特徴量として、時系列に得られる画像データ群に含まれる人物が同一人物であるか他人であるかを判定する人物同定装置が開示されている。この特許文献2によれば、人の行動を用いて人物を同定するため、良好な顔画像データを取得できない状況であっても、人の歩幅等を算定することができれば人物を特定することができる。
特許第4187494号公報 特開2010−239992号公報
しかしながら、上記特許文献2のものは、画像データを用いて人物の歩幅等を算定できることが条件となるため、該画像データから人物の歩幅等を算定できない場合には適用することができないという問題がある。
加えて、この特許文献2のものは、上記特許文献1と同様に、監視カメラ等の撮像装置が固定的に設置される場合を前提としているため、認証対象者自身が撮像装置の配設されていない領域や該撮像装置の死角に所在する場合には、該認証対象者の認証を行うことができないという問題がある。
このように、上記特許文献2のものは、固定的に設置された監視カメラ等の撮像装置によって撮像された画像データから人物の歩幅等を算定できない場合には、適用することができないという大きな制約がある。
このため、遊園地やデパート等の施設内で迷子を探すような状況において、迷子が撮像装置の配設されていない領域や該撮像装置の死角に所在する場合には、迷子を見つけることができない結果となる。また、仮に、撮像装置で撮像した画像データ内に迷子が映り込んでいたとしても、この画像データを用いて迷子の歩幅等を算定できないと、やはり迷子を見つけることができない結果となる。
これらのことから、ある領域内に所在する人物が認証対象者であるか否かを迅速かつ効率的に認証することができる人物認証装置及び人物認証方法いかにして実現するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記従来技術の課題を解消するためになされたものであって、ある領域内に所在する人物が認証対象者であるか否かを迅速かつ効率的に認証することができる人物認証装置及び人物認証方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、あらかじめ登録された認証対象者に係る複数の登録画像データを所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと照合処理して、該人物が前記認証対象者と同一人であるか否かを認証する人物認証装置であって、前記認証対象者に係る複数の登録画像データを記憶する登録画像データ記憶部と、前記登録画像データ記憶部に記憶された前記認証対象者に係る複数の登録画像データ間の類似度に基づいて、各登録画像データの重みデータを算定する重みデータ算定部と、前記重みデータ算定部により算出された重みデータを登録画像データに関連付けて記憶する重みデータ記憶部と、前記所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと前記登録画像データ記憶部に記憶された複数の登録画像データとの間の複数の画像データを用いた照合値を、前記重みデータ記憶部に記憶された重みデータを利用しつつ算定する照合値算定部と、前記照合値算定部により算定された照合値に基づいて、前記所定の撮像装置により撮像された人物が前記認証対象者であるか否かを判定する判定部とを備え、前記照合値算定部は、一又は複数の入力画像データと前記複数の登録画像データとを用いて前記複数の登録画像データにそれぞれ対応する評価値を算定し、各評価値に対応する重みデータを乗算して合算した値を前記照合値として算定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記所定の撮像装置は、前記認証対象者を探索する探索エリア内を移動する移動体に付設された撮像装置であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記重みデータ算定部は、前記認証対象者に係る一の登録画像データと該認証対象者に関する他の登録画像データとの類似度が高いほど、前記一の登録画像データに対応する重みデータを小さくすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記重みデータ算定部は、前記認証対象者に係る一の登録画像データと該認証対象者に関する他の登録画像データとの類似度を合計し、合計した類似度の逆数を前記一の登録画像データに対応する重みデータとして算定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記照合値算定部は、一の入力画像データに最も類似する登録画像データを特定し、該特定した登録画像データとの類似度が所定値以上となる登録画像データを更新対象登録画像データとして選択し、前記一の入力画像データとの類似度が既存の評価値を越える更新対象登録画像データが存在するならば、当該更新対象登録画像データの評価値を前記一の入力画像データとの類似度により更新する処理を前記一又は複数の入力画像データの各々について実行することで、前記複数の登録画像データにそれぞれ対応する評価値を算定することを特徴とする。
また、本発明は、あらかじめ登録された認証対象者に係る複数の登録画像データを所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと照合処理して、該人物が前記認証対象者と同一人であるか否かを認証する人物認証方法であって、前記認証対象者に係る複数の登録画像データを取得する登録画像データ取得ステップと、前記登録画像データ取得ステップにより取得された前記認証対象者に係る複数の登録画像データ間の類似度に基づいて、各登録画像データの重みデータを算定する重みデータ算定ステップと、前記所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと前記登録画像データ取得ステップにより取得された複数の登録画像データとの間の複数の画像データを用いた照合値を、前記重みデータ算定ステップにより算定された重みデータを利用しつつ算定する照合値算定ステップと、前記照合値算定ステップにより算定された照合値に基づいて、前記所定の撮像装置により撮像された人物が前記認証対象者であるか否かを判定する判定ステップとを含み、前記照合値算定ステップは、一又は複数の入力画像データと前記複数の登録画像データとを用いて前記複数の登録画像データにそれぞれ対応する評価値を算定し、各評価値に対応する重みデータを乗算して合算した値を前記照合値として算定することを特徴とする。
本発明によれば、ある領域内に所在する人物が認証対象者であるか否かを迅速かつ効率的に認証することができる。
図1は、実施例に係る人物認証システムのシステム構成図である。 図2は、図1に示した人物認証装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 図3は、登録画像データ及び入力画像データに応じた理想的な照合結果についての説明図である。 図4は、理想的な照合結果を得るための重みについての説明図である。 図5は、図1に示した人物認証装置による登録処理手順を示すフローチャートである。 図6は、図1に示した人物認証装置による人物探索の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、図6に示した照合値V算定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、本実施例にかかる照合の精度についての説明図である。 図9は、各種の入力画像データに対する照合値の変化についての説明図である。(その1) 図10は、各種の入力画像データに対する照合値の変化についての説明図である。(その2) 図11は、各種の入力画像データに対する照合値の変化についての説明図である。(その3) 図12は、各種の入力画像データに対する照合値の変化についての説明図である。(その4) 図13は、各種の入力画像データに対する照合値の変化についての説明図である。(その5)
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る人物認証装置及び人物認証方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る人物認証システムのシステム構成について説明する。図1は、実施例に係る人物認証システムのシステム構成図である。ここでは、遊園地の入口であるゲート11にゲートカメラ12が設置されるとともに、ゲートカメラ12が遊園地内の迷子センタ等に設置された人物認証装置20と接続された状況を示している。また、遊園地内には、俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32が用意されている。
俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32は、小型の無人飛行体であり、カメラが搭載されている。俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32は、人物認証装置20と無線通信可能であり、人物認証装置20からの制御を受けて飛行し、撮像した映像データを人物認証装置20に送信する。
人物認証装置20は、ゲート11を通過した人物を認証対象者として登録し、照合用飛行体32を用いて認証対象者を探索することができる。具体的には、まず、ゲート11を通過する認証対象者Hを所定時間継続してゲートカメラ12が撮像し、撮像により得られた映像データを人物認証装置20に送信する(S1)。
人物認証装置20は、ゲートカメラ12が撮像した映像データから認証対象者Hの像を検知する。そして、認証対象者Hの像を複数のフレームから切り出して、複数の登録画像データT(1≦i≦N)を生成する(S2)。このとき、各登録画像データTには認証対象者Hの上半身を含むことが望ましい。なお、Nは登録画像データの数である。
人物認証装置20は、複数の登録画像データTにそれぞれ対応する重みデータαを算定し、登録画像データTと重みデータαとを対応付ける(S3)。詳細については後述するが、重みデータ算定部41bは、同一の人物の登録画像データTを用い、登録画像データ間の類似度に基づいて重みデータを算定する。
認証対象者の探索を行う場合には、まず、人物認証装置20は、俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32を探索対象のエリアの上空に飛行させる。このとき、俯瞰用飛行体31は、人物の位置等を撮像できるよう比較的高い高度で飛行させる。
人物認証装置20は、俯瞰用飛行体31から映像データを取得し(S4)、近傍に所在する人物H’の位置、移動方向及び移動速度を検知する。そして、検知した人物H’の位置、移動方向及び移動速度に基づいて、照合用飛行体32が入力画像データとして好適な画像データを撮像できるよう、照合用飛行体32の飛行経路を指示する(S5)。
照合用飛行体32は、人物認証装置20からの飛行経路指示に基づいて飛行し、撮像した映像データを人物認証装置20に送信する(S6)。
人物認証装置20は、照合用飛行体32が撮像した映像データから人物H’の像を検知する。そして、人物H’の像を複数のフレームから切り出して、複数の入力画像データI(1≦k≦M)を生成する(S7)。このとき、各入力画像データIには人物H’の上半身を含むことが望ましい。なお、Mは入力画像データの数である。
人物認証装置20は、複数の登録画像データT(1≦i≦N)と複数の入力画像データI(1≦k≦M)とを用い、評価値P(1≦i≦N)を算定する(S8)。この評価値Pは、登録画像データTにそれぞれ対応して算定され、該登録画像データと入力画像データIとの間の類似の度合を示す。評価値Pの具体的な算定方法については後述する。
人物認証装置20は、評価値Pに対応すると重みデータαを乗算して合算し、照合値Vを算定する(S9)。照合値Vが閾値以上であるならば、人物認証装置20は、照合用飛行体32のカメラにより撮像された人物H’が認証対象者Hと同一人であると認証し、認証の結果を出力する。なお、ここでは照合値Vが閾値以上であるか否かにより認証を行う場合を示したが、照合値が閾値よりも大きいか否かにより認証を行うようにしてもよい。
このように、本実施例に係る人物認証システムでは、ゲートカメラ12で撮像した映像データから認証対象者Hに係る複数の登録画像データTを生成するとともに、複数の登録画像データ間の類似度に基づいて各登録画像データの重みデータαを算定する。そして、照合用飛行体32のカメラにより撮像された人物H’に係る一又は複数の入力画像データIと複数の登録画像データTとの間の照合値Vを、重みデータαを利用しつつ算定し、この照合値Vに基づいて照合用飛行体32のカメラにより撮像された人物H’と認証対象者Hとが同一人であるか否かを認証するので、ある領域内に所在する人物が認証対象者であるか否かを迅速かつ効率的に認証することができる。
次に、図1に示した人物認証装置20の構成について説明する。図2は、図1に示した人物認証装置20の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この人物認証装置20は、入出力部21、通信部22、無線通信部23、記憶部24及び制御部40を有する。
入出力部21は、キーボードやマウスからなる入力デバイスと、液晶パネルやディスプレイ装置からなる表示デバイスとを含む。通信部22は、ゲートカメラ12と通信を行うためのインタフェース部であり、無線通信部23は俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32と無線通信を行うためのインタフェース部である。
記憶部24は、フラッシュメモリやハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、登録画像データと重みデータとを記憶する。なお、ここでは登録画像データと重みデータとを同一の記憶部24に格納する構成を示したが、登録画像データと重みデータとをそれぞれ異なる記憶部に格納する構成であってもよい。
制御部40は、人物認証装置20を全体制御する制御部であり、登録処理部41、人物検知部42、飛行制御部43、照合部44及び判定部45を有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、登録処理部41、人物検知部42、飛行制御部43、照合部44及び判定部45にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
登録画像データ生成部41aは、ゲートカメラ12が撮像した映像データを取得し、映像データから人物の像を検知する。そして、同一の人物について複数の登録画像データを生成する。例えば、ゲートカメラ12が撮影した映像データの複数のフレームから同一人物の像をそれぞれ切り出して登録画像データとする。このとき、登録画像データとしては人物の上半身を含むことが望ましい。
重みデータ算定部41bは、同一の人物について生成された複数の登録画像データにそれぞれ対応する重みデータを算定し、登録画像データと重みデータとを対応付けて記憶部24に格納する。
人物検知部42は、俯瞰用飛行体31から取得した映像データを用い、近傍に所在する人物の位置、移動方向及び移動速度を検知する処理部である。飛行制御部43は、人物検知部42により検知された人物の位置、移動方向及び移動速度に基づいて、照合用飛行体32が入力画像データとして好適な画像データを撮像できるよう、照合用飛行体32の飛行経路を設定し、照合用飛行体32の飛行を制御する。
照合部44は、照合用飛行体32により撮像された映像データを用いて照合を行う処理部であり、入力画像データ生成部44a及び照合値算定部44bを有する。入力画像データ生成部44aは、照合用飛行体32から映像データを取得し、映像データから人物の像を検知する。そして、同一の人物について一又は複数の入力画像データを生成する。例えば、映像データの複数のフレームから同一人物の像をそれぞれ切り出して入力画像データとする。このとき、入力画像データとしては、人物の上半身を含むことが望ましい。
照合値算定部44bは、入力画像データ生成部44aにより生成された一又は複数の入力画像データと認証対象者について生成された複数の登録画像データとの間の照合値を、記憶部24に記憶された重みデータを利用しつつ算定する処理部である。
判定部45は、照合用飛行体32のカメラにより撮像された人物が認証対象者であるか否かを認証する処理部である。具体的には、判定部45は、照合部44により算出された照合値と閾値とを比較し、照合値が閾値以上であれば、照合用飛行体32のカメラにより撮像された人物と認証対象者とが同一人であると認証し、認証の結果を出力する。
俯瞰用飛行体31、もしくは照合用飛行体32に人物認証装置20を搭載して、ゲートカメラ12と俯瞰用飛行体31と照合用飛行体32との間で通信することにしても良い。
登録画像データは、入口ゲートに設置されたゲートカメラ12によって撮像した画像に限定されるものではなく、場内に設置された防犯カメラ等の画像を登録画像データとして用いることもできる。
また、決まった場所の俯瞰画像を撮像する場合、俯瞰画像は飛行体でなく俯瞰画像を撮像できる位置に設置された撮像装置で撮像しても良い。例えば、ポールの天辺、ビルの側壁などに設置した撮像装置により俯瞰画像を撮像可能である。
次に、重みデータの算定について説明する。図3は、登録画像データ及び入力画像データに応じた理想的な照合結果についての説明図であり、図4は、理想的な照合結果を得るための重みについての説明図である。
照合結果は正規化相関の相関値の合算であり、個別画像での相関値は「−1」〜「1」の値を取り、無相関は「0」となる。
図3(a)では、登録画像データとして、人物を正面から撮像した正面像を1つ有している。同様に、入力画像データとして、同一の人物を正面から撮像した正面像を1つ得ている。この2つの正面像の特徴が完全に一致すれば、理想的な照合結果として「1」が得られるものとする。
図3(b)では、登録画像データとして、正面像を2つ有している。また、入力画像データとして、同一の人物の正面像を1つ得ている。この場合にも、理想的には入力画像データが登録画像データのいずれかと特徴が完全に一致し、照合結果として「1」が得られる。
図3(c)では、登録画像データとして、正面像を2つ有している。一方、入力画像データとして、同一の人物を正面から撮像した正面像と背後から撮像した背面像とを1つずつ得ている。この場合には、入力画像データの正面像が登録画像データと一致し、入力画像データの背面像は登録画像データと一致しないため、理想的な照合結果は「1」である。
図3(d)では、登録画像データとして正面像を2つ有し、入力画像データとして正面像を2つ得ている。この場合には、2つの入力画像データが2つの登録画像データと一致するが、これらの画像データは全て正面像の特徴を示すものであるため、理想的な照合結果は「1」である。
図3(e)では、登録画像データとして正面像と背面像を1つずつ有し、入力画像データとして正面像を1つ得ている。この場合には、入力画像データの正面像が登録画像データの正面像と一致するため、理想的な照合結果は「1」である。
図3(f)では、登録画像データとして正面像と背面像を1つずつ有し、入力画像データとして正面像と背面像を1つずつ得ている。この場合には、入力画像データの正面像と背面像がそれぞれ登録画像データの正面像と背面像と一致する。すなわち、人物の正面像の特徴と、背面像の特徴がともに一致することが示されているため理想的な照合結果は「2」である。
図3(g)では、登録画像データとして正面像と背面像を1つずつ有している。そして、入力画像データとして正面像、背面像、人物を側面から撮像した側面像を1つずつ得ている。この場合には、入力画像データの正面像と背面像がそれぞれ登録画像データの正面像と背面像と一致し、入力画像データの側面像は登録画像データと一致しない。このため、理想的な照合結果は「2」である。
このように、登録画像データや入力画像データの数が増えたとしても、同一方向の画像データばかりであればそれらの画像データが示す情報量は増えず、照合精度の向上に寄与しないため、照合結果の値は増大すべきではない。一方、異なる方向から撮像した複数の画像データが登録画像データと入力画像データの双方に含まれていれば、それらの画像データが示す情報が増え、照合精度の向上に寄与するので、照合結果の値を大きくすることが望ましい。
そこで、本実施例にかかる人物認証システムでは、図4に示すように登録画像データの類似度に基づいて重み付けを行うことで、登録画像データ及び入力画像データの情報量を評価し、理想的な照合を行うようにしている。
図4は、登録画像データとして正面像TP01、正面像TP02及び背面像TP03を有する状態を示している。正面像TP01と正面像TP02とは互いに類似度が高く、背面像TP03は、正面像TP01及び正面像TP02とは類似度が低い。この場合には、正面像TP01及び正面像TP02にそれぞれ重みデータとして「1/2」を与え、背面像TP03に重みデータ「1」を与える。この様に、認証対象者に係る一つの登録画像データと認証対象者に関する他の登録画像データとの類似度が高いほど、該当する類似度の高い登録画像データに対する重みデータを小さくしている。
正面像TP01と正面像TP02の重みデータが「1/2」、背面像TP03の重みデータが「1」であれば、1つの正面像が入力画像データとして得られた場合に、正面像TP01との照合結果が「1/2」、正面像TP02との照合結果が「1/2」、背面像TP03との照合結果が「0」となり、合計値が「1」となる。
また、1つの背面像が入力画像データとして得られた場合に、正面像TP01との照合結果が「0」、正面像TP02との照合結果が「0」、背面像TP03との照合結果が「1」となり、合計値が「1」となる。
そして、正面像と背面像の双方が入力画像データとして得られた場合に、正面像TP01との照合結果が「1/2」、正面像TP02との照合結果が「1/2」、背面像TP03との照合結果が「1」となり、合計値が「2」となる。
このように、登録画像データの類似度に基づいて重み付けを行うことで、登録画像データ及び入力画像データの情報量を評価し、理想的な照合を行うことができる。具体的には、u番目の登録画像データTuと、v番目の登録画像データTとの類似度Ru,v
Figure 0006563221
によって算定し、i番目の登録画像データTに対応する重みデータα
Figure 0006563221
によって算定する。なお、fverifyは、2つの画像データの特徴量を比較し、一致度合いを求める関数である。この重みデータαiは,各登録画像データと、その他の登録画像データとの類似度の合計の逆数である。
登録画像データに対する評価値Piを
Figure 0006563221
によって算出し、照合値Vを
Figure 0006563221
によって算定する。
次に、人物認証装置20による登録処理手順について説明する。図5は、図1に示した人物認証装置20による登録処理手順を示すフローチャートである。人物認証装置20の登録画像データ生成部41aは、まず、ゲートカメラ12が撮像した映像データを取得する(ステップS101)。
登録画像データ生成部41aは、ゲートカメラ12により撮像された映像データから人物の像を検知し、同一の人物について複数の登録画像データを生成する(ステップS102)。例えば、ゲートカメラ12が撮影した映像データの複数のフレームから同一人物の像をそれぞれ切り出して登録画像データとする。
重みデータ算定部41bは、各登録画像データについて、特徴量を算出する(ステップS103)。特徴量としては、カラーの画像データをモノクロ濃淡画像に変換した濃淡画像データ、色相ヒストグラム、Gaborフィルタを適用した振幅成分及びGaborフィルタを適用した方向成分などを用いることができる。
重みデータ算定部41bは、算出した特徴量を用い、同一の人物について生成された複数の登録画像データについて類似度Rを算定する(ステップS104)。重みデータ算定部41bは、算出した類似度Rを用い、複数の登録画像データにそれぞれ対応する重みデータαを算定する(ステップS105)。重みデータ算定部41bは、登録画像データと重みデータαとを対応付けて記憶部24に格納し(ステップS106)、登録処理を終了する。
次に、人物認証装置20による人物探索の処理手順について説明する。図6は、図1に示した人物認証装置20による人物探索の処理手順を示すフローチャートである。認証対象者が指定され、探索の開始が指示されたならば、人物認証装置20の飛行制御部43は、まず、俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32を最初の探索エリアに移動させる(ステップS201)。探索エリアは、探索の対象となる領域を俯瞰用飛行体31のカメラにより撮像可能な範囲に応じて区分した小領域であり、俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32は、探索エリアを予め指定された順序で移動しながら探索エリアごとに探索を行う。
俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32が探索エリアに到達したならば、俯瞰用飛行体31は、探索エリアを撮像する。人物認証装置20の人物検知部42は、俯瞰用飛行体31により撮像された画像データを取得し(ステップS202)、取得した画像データに対する画像処理によって探索エリア内に所在する人物の位置、移動方向及び移動速度を検知する(ステップS203)。
飛行制御部43は、人物検知部42により検知された人物の位置、移動方向及び移動速度に基づいて、照合用飛行体32が入力画像データとして好適な画像データを撮像できるよう、照合用飛行体32の飛行経路を設定する(ステップS204)。この飛行経路は照合用飛行体32に送信され、照合用飛行体32は設定された飛行経路に従って飛行しつつ対象の人物を撮像する。
入力画像データ生成部44aは、照合用飛行体32により撮像された映像データを取得する(ステップS205)。そして、取得した画像データを用い、同一の人物について一又は複数の入力画像データを生成する(ステップS206)。例えば、映像データの複数のフレームから同一人物の像をそれぞれ切り出して入力画像データとする。
照合値算定部44bは、入力画像データ生成部44aにより生成された一又は複数の入力画像データと認証対象者について生成された複数の登録画像データとの間の照合値Vを算定する照合値V算定処理を行う(ステップS207)。照合値V算定処理の詳細については後述する。
判定部45は、算定された照合値Vと閾値とを比較する(ステップS208)。照合値Vが閾値未満であれば(ステップS208;No)、判定部45は、入力画像データの数が十分であったか否かを判定する(ステップS209)。入力画像データの不足のために認証が失敗した可能性があるためである。入力画像データの数が十分でなければ(ステップS209;No)、ステップS202に移行し、同一探索エリアで照合用飛行体32による撮像を行う。一方、入力画像データの数が十分であれば(ステップS209;Yes)、飛行制御部43は、俯瞰用飛行体31及び照合用飛行体32を次の探索エリアに移動させ(ステップS210)、ステップS202に移行する。
照合値Vが閾値以上となれば(ステップS208;Yes)、判定部45は、照合用飛行体32のカメラにより撮像された人物と認証対象者とが同一人であると認証し、撮像された人物を探索結果として表示デバイスなどに出力して(ステップS211)、処理を終了する。
次に、図6に示した照合値V算定処理について詳細に説明する。図7は、図6に示した照合値V算定処理の処理手順を示すフローチャートである。ここで、Tをi番目の登録画像データ、Iをk番目の入力画像データとし、Nを登録画像データ数、Mを入力画像データ数とする。
照合値算定部44bは、まず、全登録画像データと全入力画像データとを照合し、個別照合値Si,kを算定する(ステップS301)。個別照合値Si,kは、登録画像データTと入力画像データIとの特徴量を比較して一致度合いを求め、登録画像データTの他人分布で正規化した値である。
登録画像データT及び入力画像データIの特徴量は、それぞれ上半身を含む像に対し、カラーの画像データをモノクロ濃淡画像に変換した濃淡画像データ、色相ヒストグラム、Gaborフィルタを適用した振幅成分及びGaborフィルタを適用した方向成分などを用いる。このため、人物の顔のみならず、服装や体型も人物の特徴として照合に用いることができる。
登録画像データTの他人分布は、登録画像データTと他の登録画像データとの間で照合を行うことで求めることができ、σは他人分布の分散、aveは他人分布の平均である。登録画像データTの他人分布は、登録画像データTがどれだけ認証対象者の特徴を含むかを示している。
ステップS301の後、照合値算定部44bは、登録画像データにそれぞれ対応する評価値Pを「0」に初期化する(ステップS302)。その後、照合値算定部44bは、入力画像データIに対し、個別照合値Si,kの最大値を得るindex_iを特定する(ステップS303)。また、照合値算定部44bは、登録画像データ番号iを「1」に設定する(ステップS304)。
照合値算定部44bは、Rindex_iとth_selfとを比較する(ステップS305)。th_selfは、登録画像データ間の類似度Rによる更新閾値である。Rindex_i>th_selfであるならば(ステップS305;Yes)、照合値算定部44bは、Si,kとth_voteとを比較する(ステップS306)。th_voteは、個別照合値での閾値である。
i,k>th_voteであるならば(ステップS306;Yes)、照合値算定部44bは、評価値PとSi,kとを比較する(ステップS307)。P<Si,kであれば(ステップS307;Yes)、評価値PをSi,kの値で更新する(ステップS308)。
ステップS308の後、もしくはP<Si,kでない場合(ステップS307;No)、照合値算定部44bは、登録画像データ番号iが最大値Nであるか否かを判定する(ステップS309)。
iが最大値Nでない場合(ステップS309;No)、Rindex_i>th_selfでない場合(ステップS305;No)、もしくはSi,k>th_voteでない場合(ステップS306;No)、照合値算定部44bは、登録画像データ番号iをインクリメントして(ステップS312)、ステップS305に移行する。
iが最大値Nであるならば(ステップS309;Yes)、照合値算定部44bは、入力画像データ番号kが最大値Mであるか否かを判定する(ステップS310)。kが最大値Mでないならば(ステップS310;No)、照合値算定部44bは、入力画像データ番号kをインクリメントして(ステップS311)、ステップS303に移行する。
kが最大値Mであるならば(ステップS310;Yes)、照合値算定部44bは、評価値Pに対応する重みデータαを乗算した上で合算することで照合値Vを算定して(ステップS311)、照合値V算定処理を終了する。
このように、照合値算定部44bは、入力画像データIに最も類似する登録画像データTindex_iを特定し、登録画像データTindex_iとの類似度が閾値th_self以上となる登録画像データを更新対象登録画像データとして選択し、入力画像データIと更新対象登録画像データとの個別照合値Si,kが更新対象登録画像データの既存の評価値Pを越えるならば評価値Pを個別照合値Si、kにより更新する。かかる処理を入力画像データの各々について実行することで複数の登録画像データにそれぞれ対応する評価値Pを算定し、評価値Pに重みデータαを乗算した上で合算することで照合値Vを算定している。
次に、本実施例にかかる照合の精度について説明する。図8は、本実施例にかかる照合の精度についての説明図である。図8は、46画素×46画素の画像データの解像度を100%とし、入力画像データの解像度が100%、75%、50%、33%、25%である場合のROC(Receiver Operating Characteristic)曲線を示している。また、本実施例にかかる照合値を用いた認証の結果を累積照合として示すとともに、比較のため、個別照合値による認証の結果を個別照合として示している。
図8に示すように、解像度100%と解像度75%では、累積照合及び個別照合はともに良好な特性が得られている。解像度50%では、累積照合の特性が個別照合の特性よりも良好であることが明らかとなっており、解像度33%においてはその特性の差が特に顕著となる。解像度25%となると、累積照合と個別照合の双方の特性は大きく劣化するが、累積照合の特性が個別照合よりも依然優れている。
このように、本実施例にかかる照合値を用いた累積照合では、解像度が不十分である場合にも有効に照合を行うことができる。このため、照合用飛行体32により比較的遠方から撮像した映像データを用いる場合にも照合精度の向上が期待できる。
次に、各種の入力画像データに対する照合値の変化について説明する。図9〜図13は、各種の入力画像データに対する照合値の変化についての説明図である。図9に示すように、登録画像データとしては、認証対象者の正面像、背面像、側面増を含む28の画像データを用いた。この登録画像データと各種の入力画像データとで算定した照合値を示すとともに、重み付け評価値(α*P)のヒストグラムを示す。
図9(a)は、入力画像データが正面像1枚の場合であり、照合値Vは「0.46」である。図9(b)は、入力画像データが正面像と略正面からの像の2枚であり、照合値Vは「0.63」である。
図10(c)は、正面像2枚と略正面像1枚を入力画像データとしており、照合値Vは「0.71」である。図10(d)は、入力画像データが正面像と背面像の2枚であり、照合値Vは「0.79」である。
図11(e)は、正面像、背面像、略正面像の3枚を入力画像データとしており、照合値Vは「1.08」である。図11(f)は、正面像、背面像、側面像などを含む28の画像データを入力画像データとしており、照合値Vは「2.18」である。
図12(g)は、正面像、背面像、側面像などを含む28の画像データを入力画像データとしているが、それぞれの画像データは認証対象者とは別人の像であり、照合値Vは「0.37」である。図12(h)は、登録画像データをそのまま入力画像データとして用いた場合であり、照合値Vは「21.71」である。また、図13(i)は、図10(c)と同じ入力画像データに人物の切り出しに失敗した後検出画像を2枚加えているが、照合値は「0.71」である。
図9〜図13から明らかなように、変化の小さい画像データを複数枚入力するよりも、変化の大きい画像データを入力するほうが照合値を大きくすることができる。変化の小さい画像データを入力しても、ヒストグラムへの更新結果に対して影響が少ないが、変化の大きい画像データを入力すれば、異なる登録画像データ番号に分散して更新が行なわれるからである。これは、様々な角度での個別照合値が累積して照合値Vとなることを示している。また、誤検出画像が含まれたとしても、照合値が低下しないことが示されている。
上述してきたように、本実施例に係る人物認証装置及び人物認証方法は、認証対象者に係る複数の登録画像データを生成するとともに、複数の登録画像データ間の類似度に基づいて各登録画像データの重みデータを算定して登録画像データに関連付ける。そして、探索エリア内を移動する照合用飛行体のカメラにより撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと複数の登録画像データとの間の照合値を、重みデータを利用しつつ算定し、この照合値に基づいて、照合用飛行体のカメラにより撮像された人物が認証対象者であるか否かを判定する。このため、ある領域内に所在する人物が認証対象者であるか否かを迅速かつ効率的に認証することができる。
なお、本実施例に図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、本実施例では、ゲートカメラ12の出力から直接登録画像データを生成する構成を例に説明を行なったが、ゲートカメラ12の出力を所定の記憶部に蓄積しておき、蓄積した映像データから登録画像データを生成するように構成してもよい。かかる構成によれば、迷子の問い合わせがあった場合に蓄積した画像データを再生し、認証対象者とする人物の指定を受けて登録画像データを生成することができる。
また、登録画像データ間の類似度の算定や、入力画像データの個別照合値の算定に用いる特徴量及び算定アルゴリズムは、任意のものを用いることができる。また、類似度や個別照合値の算定に先だって、画像データに対する画像処理を施すように構成してもよい。例えば、飛行体から入力画像データを撮像する場合のように、登録画像データと入力画像データとの間で撮像時の俯角に違いが生じることが想定される場合には、俯角の差異を補正する幾何学補正を行なったうえで個別照合値を算定すればよい。
以上のように、本発明に係る人物認証装置及び人物認証方法は、ある領域内に所在する人物が認証対象者であるか否かを迅速かつ効率的に認証することに適している。
11 ゲート
12 ゲートカメラ
20 人物認証装置
21 入出力部
22 通信部
23 無線通信部
24 記憶部
31 俯瞰用飛行体
32 照合用飛行体
40 制御部
41 登録処理部
41a 登録画像データ生成部
41b 重みデータ算定部
42 人物検知部
43 飛行制御部
44 照合部
44a 入力画像データ生成部
44b 照合値算定部
45 判定部
H 認証対象者
H’ 人物
登録画像データ
i 登録画像データ番号
N 登録画像データ数
R 登録画像データの類似度
α 重みデータ
登録画像データに対応する評価値
σ 他人分布の分散
ave 他人分布の平均
入力画像データ
k 入力画像データ番号
M 入力画像データ数
i,k 個別照合値
th_self 登録画像データ間の類似度Rによる更新閾値
th_vote 個別照合値での閾値
V 照合値

Claims (6)

  1. あらかじめ登録された認証対象者に係る複数の登録画像データを所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと照合処理して、該人物が前記認証対象者と同一人であるか否かを認証する人物認証装置であって、
    前記認証対象者に係る複数の登録画像データを記憶する登録画像データ記憶部と、
    前記登録画像データ記憶部に記憶された前記認証対象者に係る複数の登録画像データ間の類似度に基づいて、各登録画像データの重みデータを算定する重みデータ算定部と、
    前記重みデータ算定部により算出された重みデータを登録画像データに関連付けて記憶する重みデータ記憶部と、
    前記所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと前記登録画像データ記憶部に記憶された複数の登録画像データとの間の複数の画像データを用いた照合値を、前記重みデータ記憶部に記憶された重みデータを利用しつつ算定する照合値算定部と、
    前記照合値算定部により算定された照合値に基づいて、前記所定の撮像装置により撮像された人物が前記認証対象者であるか否かを判定する判定部と
    を備え
    前記照合値算定部は、一又は複数の入力画像データと前記複数の登録画像データとを用いて前記複数の登録画像データにそれぞれ対応する評価値を算定し、各評価値に対応する重みデータを乗算して合算した値を前記照合値として算定する
    とを特徴とする人物認証装置。
  2. 前記所定の撮像装置は、前記認証対象者を探索する探索エリア内を移動する移動体に付設された撮像装置であることを特徴とする請求項1に記載の人物認証装置。
  3. 前記重みデータ算定部は、前記認証対象者に係る一の登録画像データと該認証対象者に関する他の登録画像データとの類似度が高いほど、前記一の登録画像データに対応する重みデータを小さくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の人物認証装置。
  4. 前記重みデータ算定部は、前記認証対象者に係る一の登録画像データと該認証対象者に関する他の登録画像データとの類似度を合計し、合計した類似度の逆数を前記一の登録画像データに対応する重みデータとして算定することを特徴とする請求項3に記載の人物認証装置。
  5. 前記照合値算定部は、一の入力画像データに最も類似する登録画像データを特定し、該特定した登録画像データとの類似度が所定値以上となる登録画像データを更新対象登録画像データとして選択し、前記一の入力画像データとの類似度が既存の評価値を越える更新対象登録画像データが存在するならば、当該更新対象登録画像データの評価値を前記一の入力画像データとの類似度により更新する処理を前記一又は複数の入力画像データの各々について実行することで、前記複数の登録画像データにそれぞれ対応する評価値を算定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の人物認証装置。
  6. あらかじめ登録された認証対象者に係る複数の登録画像データを所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと照合処理して、該人物が前記認証対象者と同一人であるか否かを認証する人物認証方法であって、
    前記認証対象者に係る複数の登録画像データを取得する登録画像データ取得ステップと、
    前記登録画像データ取得ステップにより取得された前記認証対象者に係る複数の登録画像データ間の類似度に基づいて、各登録画像データの重みデータを算定する重みデータ算定ステップと、
    前記所定の撮像装置により撮像された人物に係る一又は複数の入力画像データと前記登録画像データ取得ステップにより取得された複数の登録画像データとの間の複数の画像データを用いた照合値を、前記重みデータ算定ステップにより算定された重みデータを利用しつつ算定する照合値算定ステップと、
    前記照合値算定ステップにより算定された照合値に基づいて、前記所定の撮像装置により撮像された人物が前記認証対象者であるか否かを判定する判定ステップと
    を含み、
    前記照合値算定ステップは、一又は複数の入力画像データと前記複数の登録画像データとを用いて前記複数の登録画像データにそれぞれ対応する評価値を算定し、各評価値に対応する重みデータを乗算して合算した値を前記照合値として算定する
    とを特徴とする人物認証方法。
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