JP6559635B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
演出に用いられる役物の構成として、従来から種々のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、遊技者の操作により遊技媒体が打ち込まれる遊技領域を有する遊技盤と、遊技領域に備えられ遊技者から視認可能に配置される第一装飾可動体と、第一装飾可動体を片持支持して上下方向に移動させる第一装飾可動体駆動ユニットと、第一装飾可動体の前側に配置され略長尺状の本体部が略水平な第一配置状態に配置されると第一装飾可動体を遮蔽可能であると共に本体部が略垂直な第二配置状態に配置されると第一装飾可動体と第一装飾可動体駆動ユニットとの間を遮蔽可能である右可動装飾体及び左可動装飾体とを具備する遊技機を開示する。
本発明は、遊技の興趣性を更に高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
演出を行う遊技機(例えばパチンコ遊技機100)であって、
所定領域(例えば所定領域114b,114c)にて画像表示の演出を行う画像表示部(例えば画像表示部114)と、
前記所定領域(例えば所定領域114b,114c)に配置される複数の可動部材(例えば上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6、頬演出体7)を有し、当該複数の可動部材(例えば上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6、頬演出体7)のうちの一つが他とは独立した動きの演出を行うことが可能な可動物(例えば可動役物115)と、
を備え、
前記複数の可動部材(例えば上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6、頬演出体7)による演出のうち第1可動物(例えば上アゴ演出体4)が第2可動物(例えば目玉演出体5)と共に行う演出は、第3可動物(例えば下アゴ演出体6)とは独立して行うものであり、
前記第1可動物(例えば上アゴ演出体4)と前記第2可動物(例えば目玉演出体5)とが分離する態様(例えば図36(b))になることが可能であり、
前記第1可動物(例えば上アゴ演出体4)は、第1態様から第2態様に変更可能であり、
前記第2可動物(例えば目玉演出体5)は、第3態様から第4態様に変更可能であり、
前記第1可動物(例えば上アゴ演出体4)および前記第2可動物(例えば目玉演出体5)が協働して所定方向に移動する場合に前記第1態様から前記第2態様への変更および前記第3態様から前記第4態様への変更を行う第1の動き演出と、互いに離間する当該第1態様の当該第1可動物(例えば上アゴ演出体4)および当該第3態様の当該第2可動物(例えば目玉演出体5)のいずれか一方または両方が当該所定方向とは異なる方向に移動する第2の動き演出と、を実行可能な遊技機である。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、特別図柄抽選の判定結果を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像や後述の保留表示を用いた演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
また、パチンコ遊技機100は、第2始動口122への入賞機会が少ない時短無状態と、時短無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い時短状態とを有している。そして、所定の条件に基づいて時短無状態と時短状態とのいずれかの状態に制御される。時短状態とは、例えば、電動チューリップ123が開閉作動する際の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、あるいは普通図柄変動時間を短縮すること、のいずれか1つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。なお、時短状態では、特別図柄の特別図柄変動時間が短縮されていても良い。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させたり、振動させたりする構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音により、告知や各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150には、開閉自在の前面枠(不図示)が設けられており、この前面枠は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部330と、を備えている。
遊技制御部200は、特別図柄抽選の抽選結果の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を演出制御部300に送る。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の1つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。
ROM312には、さらに、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図4に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
また、「小当たり」は、「はずれ」の一種であり、遊技者に有利となる上記の遊技状態のいずれも設定されない。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330への制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
そして、特別入賞口に遊技球が入球した場合、大当たり遊技の終了後に、パチンコ遊技機100の状態が所定の遊技状態に移行する。本実施の形態では、特別入賞口に遊技球が入球した場合に、高確率状態に移行するように設定している。ここで、特別入賞口に入賞した場合に、大当たり遊技の終了後に移行させる所定の遊技状態としては、高確率状態に限らず、例えば時短状態や中確率状態などに移行するように設定しても良い。
なお、大入賞口125と特別入賞口とは一体に構成されることに限定されない。例えば、大入賞口125とは別に第2大入賞口を設け、この第2大入賞口が上述した特別入賞口として機能するように構成しても構わない。
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図3参照)へのアクセスを許可する(ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)101)。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する(S102)。
RAMクリアスイッチがOFFである場合(S102でNo)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する(S103)。
バックアップフラグがONである場合(S103でYes)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する(S104)。
チェックサムが正常である場合(S104でYes)、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する(S105)。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復旧に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の内部状態(大当たり遊技中か否か、高確率状態と低確率状態のいずれか、時短状態と時短無状態のいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
ここで、割り込み許可(S110)および割り込み禁止(S111)は、このループ処理(S110〜S114)の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理(S112)において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。
初期値乱数更新処理(S113)において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合(S114でNo)、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理(S110〜S114)と共に割り込みによる主制御処理が繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合(S114でYes)、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
電源遮断時処理において、遊技制御部200は、まず、各種の出力を行うための出力ポートの設定をクリアする(S115)。次に、遊技制御部200は、チェックサムを作成し、RAM203に格納する(S116)。次に、遊技制御部200は、バックアップフラグをONにし(S117)、RAM203へのアクセスを禁止して(S118)、無限ループに移行する。
次に、パチンコ遊技機100の主制御処理を説明する。
遊技制御部200は、主制御処理において、パチンコ遊技機100における遊技を制御すると共に、サブ制御手段である演出制御部300に対して演出の制御を指示し、払出制御部330に対して賞球の払い出しの制御を指示する。
主制御処理は、遊技制御における一連の処理からなり、予め設定された一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。本実施の形態において、遊技制御部200は、予め設定された一定時間ごとに割り込みを発生させ、図5−1に示すループ処理の中で割り込みが許可(S110参照)されると、割り込み処理として主制御処理を実行する。図5−3に示すように、主制御処理では、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(S501〜S506)。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理では、遊技制御部200は、特別図柄変動制御部233、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
普通図柄処理では、遊技制御部200は、普通図柄変動制御部236および普通図柄判定部232の機能(サブルーチン)を呼び出し、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200は、電動チューリップ動作制御部238の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて普通電動役物である電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
特に図示しないが、RAM203には、上記の主制御処理で生成されたコマンドを、コマンドの種類ごとに格納するコマンド格納領域が設けられる。
また、詳しくは後述するが、遊技制御部200から演出制御部300へ送られるコマンドは、例えば、コマンドの種類を示すコードと、コマンドの内容を示すデータとを含む2バイトの情報であり、主に1バイトでコードを記述し、他の1バイトでデータを記述している。コードは、例えば、特別図柄抽選や普通図柄抽選に関する停止図柄、変動パターン、保留、事前判定、大入賞口125や電動チューリップ123の作動指示、パチンコ遊技機100の動作に関わるエラーの報知等の情報の種類を特定する。データは、コードにより特定された情報の具体的な内容を特定する。例えば、特別図柄抽選における停止図柄の種類、選択された変動パターン、保留数等の情報や、大入賞口125の作動の具体的内容(開放または閉鎖)、エラー報知の開始または終了の指示等が記述される。
ここで、主制御処理では、1サイクルの処理が実行される度に、必ずしも全てのコマンドが生成される訳ではない。例えば、第1始動口121や第2始動口122への入賞がないときは、特別図柄抽選の停止図柄や変動パターンに関するコマンドは生成されない。また、大入賞口125や電動チューリップ123の作動指示のコマンドは、これらの電動役物を作動させるべきタイミングでなければ生成されない。また、エラーを報知するコマンドは、そもそもエラーが発生していなければ生成されない。
したがって、主制御処理の出力処理(図5−3のS506参照)が行われる際には、通常、RAM203に設けられたコマンド格納領域のうち、いくつかのコマンド格納領域にはコマンドが格納されており、他のコマンド格納領域にはコマンドが格納されていない状態となる。
次に、出力制御部240による出力処理(図5−3のS506)について説明する。
遊技制御部200の出力制御部240は、まず、RAM203に設けられたコマンド格納領域の1つに着目し、着目したコマンド格納領域にコマンドが格納されているか否かを調べる。そして、コマンドが格納されているならば、出力制御部240は、格納されているコマンドを読み出して演出制御部300へ出力する。
そして、全てのコマンド格納領域に対して処理を行ったならば、出力処理を終了する。
なお、図5−1乃至図5−3を参照して説明した動作例では、基本処理におけるループ処理の部分で割り込みを許可し、割り込み処理として一連の処理からなる主制御処理を実行した。しかしながら、主制御処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されるように構成されていれば良く、具体的な実現手段(実行手順)は、図5−1乃至図5−3に示した例には限定されない。例えば、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れておき、所定のタイミングで経過時間を計測し、一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに主制御処理へ戻る構成としても良い。また、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れる一方で、図5−1乃至図5−3を参照して説明した動作と同様に、一定時間ごとに割り込みを発生させ、割り込みが発生したならば基本処理中に組み入れられた主制御処理へ戻る構成としても良い。
特別図柄抽選等の遊技制御における各種の抽選に用いられる判定情報としての乱数値は、カウンタによって計数され、所定の初期値から始まって、図5−3に示す主制御処理の乱数更新処理(S501)が行われるたびに1ずつ加算される。そして、各抽選が行われた時点の値が始動口スイッチ処理(図6)およびゲートスイッチ処理(図7)で取得され、特別図柄処理(図8)や普通図柄処理(図13)で使用される。この乱数値のカウンタは無限ループカウンタであり、計数された乱数値が、設定されている乱数の最大値(例えば、後述する図17(a)に示した大当たり乱数では299)に達した後は、再び初期値に戻る。また、乱数更新処理は一定時間ごとに行われるため、各乱数の初期値が特定されてしまうと、更新間隔や初期値の情報に基づいて当選値が推定される恐れがある。そこで、主制御処理から図5−1に示す基本処理に戻った後、S113の初期値乱数更新処理において、各乱数の初期値をランダムに変更する。
図6は、図5−3のS502に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図6を参照すると、遊技制御部200は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(S601)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に遊技制御部200は、第1始動口121の入賞における未変動分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(S602)。図6に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(S602でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
この後、遊技制御部200は、S603による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203に設定された制御コマンド用の所定の格納領域にセットし(S606)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。S605の事前判定処理が行われた場合は、保留数増加コマンドには、S605で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
この後、遊技制御部200は、S609による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203に設定された制御コマンド用の所定の格納領域にセットし(S612)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。S611の事前判定処理が行われた場合は、保留数増加コマンドには、S611で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
図7は、ゲート124を遊技球が通過した場合のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(S701)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に遊技制御部200は、未変動分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(S702)。図7に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(S702でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
図8は、図5−3のS503に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S801)。ここで、当たり遊技フラグは、パチンコ遊技機100が大当たり遊技中であることを識別するためにセットされるフラグである。実行中の大当たり遊技の種類に応じて、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグのいずれかがセットされる。本実施の形態では、これらを総称して当たり遊技フラグと呼ぶ。
なお、本実施の形態では、第2始動口122の入賞に係る保留数U2に関する処理を優先させて行った。すなわち、保留数U2が1以上である場合は保留数U2に関する処理を行い、保留数U2=0である場合に保留数U1に関する処理を行っている(S803〜S806参照)。これに対し、第1始動口121と第2始動口122のどちらの入賞かに関わらず、例えば入賞した順に保留数U1、U2を減算していくような制御とすることも可能である。
図9は、大当たり判定処理(図8のS808)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数値の判定を行い(S901)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(S902、S905)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図6のS604またはS610で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図17(a)参照)。
図10は、変動パターン選択処理(図8のS809)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、大当たり判定処理(図9)のS902の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1001)。そして、大当たりだった場合(S1001でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203に設定された所定の格納領域にセットする(S1002)。
乱数値を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(S1004でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203に設定された所定の格納領域にセットする(S1005)。また、リーチ演出を行わない場合(S1004でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203に設定された所定の格納領域にセットする(S1006)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間10秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである(図18参照)。
図11は、停止中処理(図8のS815)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において時短状態であることを示すフラグ(以下、時短フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1101)。時短フラグがONである場合(S1101でYes)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(S1102)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(S1103)。そして、抽選回数J=0であれば(S1103でYes)、時短フラグをOFFにする(S1104)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図14)における遊技状態設定処理(図15)で行われる。
この後、遊技制御部200は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203に設定された制御コマンド用の所定の格納領域にセットして(S1118)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図5−3のS506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
一方、小当たりであった場合(S1115でYes)、遊技制御部200は、小当たり遊技を開始して、停止中処理を終了する(S1116)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が小当たり遊技状態となる。なお、小当たり遊技では、前述したように、大入賞口125を所定回数開閉し、所定時間経過後に終了する。
図12は、客待ち設定処理(図8のS816)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(S1201)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
図13は、図5−3のS503に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄変動制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1301)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合にセットされるフラグである。補助遊技フラグが設定されている状態は、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図16)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易くなっている状態である(補助遊技状態)。
図14は、図5−3のS504に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1401)。当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(S1401でNo)。一方、当たり遊技フラグがONである場合(S1401でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図11)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S1402)。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203に設定された制御コマンド用の所定の格納領域にセットする(S1413)。このエンディングコマンドは、図5−3のS506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
なお、前述した小当たり遊技で行われる演出は、短当たり遊技で行われる演出と同様であり、演出から短当たりと小当たりとを区別することはできない。
エンディング時間が経過した場合(S1417でYes)に実行される、遊技制御部200による遊技状態設定処理(S1418)の内容を図15に示す。
遊技状態設定処理が行われる場合、前提として、図14のS1401で当たり遊技フラグがONとなっている。そこで、図15に示すように、遊技制御部200は、まず、その当たりの種類を判断する(S1501、S1502、S1503、S1506)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図9)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図9)のS902、S903、S905と概ね同様であるので、S902、S903、S905の判断結果を用いても良い。
当たりの種類が低確率時短遊技状態の大当たりである場合(S1501でNo、S1502、S1503でYes)、遊技制御部200は、時短フラグをONにする(S1504)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が低確率時短遊技状態となる。また、遊技制御部200は、抽選回数Jの初期値を設定し(S1505)、遊技状態設定処理を終了する。抽選回数Jの初期値は、図示の例では100回である。したがって、低確率時短遊技状態における抽選が100回行われたならば、低確率時短遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
図16は、図5−3のS504に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1601)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(S1601でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(S1601でYes)、次に電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(S1602)。
ここで、大当たり判定処理(図9)、変動パターン選択処理(図10)、普通図柄処理(図13)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図17は、本実施の形態において特別図柄抽選および普通図柄抽選で用いられる乱数(判定テーブル)の構成例を示す図である。
図17(a)には特別図柄抽選で用いられる大当たり乱数の構成例、図17(b)には特別図柄抽選で用いられる大当たり図柄乱数の構成例、図17(c)には特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数の構成例、図17(d)には普通図柄抽選で用いられる当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
低確率図柄Bでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として15個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に低確率図柄Bでの当選となる確率は、15/250(=3/50)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として175個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Aでの当選となる確率は、175/250(=7/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122には潜確図柄での当選値が割り当てられておらず、第2始動口122に入賞した場合に潜確図柄での当選となることはない。
図17(c)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜249の250個であり、リーチ演出を行う抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を行わない抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、特別図柄抽選で大当たりしなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。ここで、リーチ演出は、特別図柄変動時に画像表示部114において行われる演出である。以下、リーチ演出を行わない特別図柄変動時の演出をリーチ無し演出と呼び、これに対応してリーチ演出をリーチ有り演出とも呼ぶ。
一方、リーチ無し演出においては、リーチ有り演出のような遊技者に期待感を与える演出がなされることなく、横または斜めにわたる一直線上に同一の数字が揃わない状態で図柄が停止表示する。
付言すると、大当たりに当選した場合には、リーチ有り演出が必ず行われ、最終的に横または斜めにわたる一直線上に、同一の数字が揃った状態で装飾図柄が停止表示する。これに対して、小当たりに当選した場合やはずれの場合のリーチ有り演出は、上記一直線上に、同一の数字が揃わない状態で装飾図柄が停止表示する。
図17(d)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜9の10個であり、時短フラグOFFのときの当選値として1個の値が割り当てられ、時短フラグONのときの当選値として9個の値が割り当てられている。したがって、時短無状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、1/10の確率で当選する。これに対し、時短状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、9/10の確率で当選する。
また、特に図示していないが、普通図柄抽選で当たりと判定された場合に行われる補助遊技の内容(電動チューリップ123の開放パターン)が異なる複数の当たりを設定することができる。この場合、例えば、特別図柄抽選における大当たりの種類を特定する大当たり図柄乱数(図17(b)参照)と同様に、普通図柄抽選における当たりの種類を特定するための当たり図柄乱数が設定される。そして、遊技制御部200は、乱数取得部231により、ゲートスイッチ処理(図7参照)で当たり乱数の乱数値と共に、当たり図柄乱数の乱数値を取得し、普通図柄判定部234により、取得された乱数値に基づいて当たりの種類を特定する。
なお、図17の各乱数の構成例に示した乱数の範囲、当選値の割合、当選値の各値は例示に過ぎず、図示の値に限定されるものではない。
次に、図10に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンの設定例について説明する。
図18は、図10に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンの設定例を示す図である。
図18に示す例では、特別図柄抽選の判定結果が大当たりであった場合(図10のS1001でYesの場合)の変動パターンとして、3種類の変動パターンA〜Cが設定されている。また、特別図柄抽選の判定結果がはずれ(図10のS1001でNoの場合)であった場合の変動パターンとして、6種類の変動パターンD〜Iが設定されている。変動時間は、変動パターンAが90秒、変動パターンBが60秒、変動パターンCが30秒、変動パターンDが60秒、変動パターンEが30秒、変動パターンFが15秒、変動パターンGが13秒、変動パターンHが7秒、変動パターンIが3秒にそれぞれ設定されている。すなわち、特別図柄の変動パターンは、特別図柄抽選における判定結果および特別図柄の変動時間を定める。
また、図18に示した例では、遊技球が第1始動口121に入賞した場合と第2始動口122に入賞した場合とを区別していないが、第1始動口121と第2始動口122のいずれに入賞したかに応じて変動パターンの設定を異ならせることもできる。
ここで、遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンド(演出制御用コマンドおよび設定用コマンド)の構成および伝送方式について説明する。
図19−1は、コマンドの構成を示す図である。図19−1(a)はコマンドのデータ構造を示し、図19−1(b)はコマンドのビット列としての構造を示す。
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図19−2は、演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図19−2(a)に示すメイン処理と、図19−2(b)に示す割り込み処理とからなる。図19−2(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(S1901)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S1902)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる各種の乱数値を更新しながら(S1903)、割り込み処理を受け付ける。
図20は、コマンド受信処理(図19−2(b)のS1911)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、受信したコマンドが保留数を増加するためのコマンド(保留数増加コマンド)か否かを判断する(S2001)。この保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図6に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(S606、S612)、図5−3に示した出力処理(S506)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが保留数増加コマンドであった場合(S2001でYes)、演出制御部300は、RAM303に保持されている保留数の値を1加算し(S2002)、加算後の保留数の値を示す保留数コマンドをRAM303にセットする(S2003)。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(S2004でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(S2005)。また、変動開始コマンドを受信した際は、演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得される。この乱数値は、図19−2(a)に示すメイン処理のS1903で定期的に更新される乱数値である。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(S2006でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(S2007)。変動演出終了中処理の詳細については後述する。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(S2008でYes)、演出制御部300は、当たり演出選択処理を実行する(S2009)。また、オープニングコマンドを受信した際は、当たり演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得されるようにしても良い。この乱数値は、図19−2(a)に示すメイン処理のS1903で定期的に更新される乱数値である。当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(S2010でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(S2011)。また、エンディングコマンドを受信した際は、エンディング演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得されるようにしても良い。この乱数値は、図19−2(a)に示すメイン処理のS1903で定期的に更新される乱数値である。エンディング演出選択処理の詳細については後述する。
演出制御部300により演出が行われる場合、設定される演出モードに基づき、種々の演出パターンが選択されて実行される。この演出モードは、RAM303にセットされるモードフラグによって決定される。ここで、モードフラグは、0〜4の値のいずれかが設定されており、それぞれAモードからEモードまでの5種類の演出モードが割り当てられている。なお、モードフラグは、特別図柄抽選の抽選結果または特別図柄抽選の抽選回数に応じて設定される。
さらに、図21に示す例では、変動演出終了中処理で用いられるパラメータM(M値)が、Aモードを除く各モードに対して個別に設定されている。後述するように、パラメータMの値は、特別図柄変動が行われ、停止する度に1ずつ減算される。
この演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信した変動開始コマンドを解析する(S2201)。また、演出制御部300は、RAM303の設定からパチンコ遊技機100の現在のモードフラグを参照し(S2202)、RAM303に保持されている保留数の値を1減算する(S2203)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる各種の設定情報(大当たりの種類、大当たり遊技後の遊技状態、変動パターン等の情報)およびモードフラグにより決定される演出モードに基づき、その演出モードで画像表示部114に表示する画像による図柄変動の演出パターン(変動演出パターン)を選択する(S2204)。最後に、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出の実行開始を指示する変動演出開始コマンドをRAM303にセットして、演出選択処理を終了する(S2205)。
この変動演出終了中処理において、演出制御部300は、まず受信した変動停止コマンドを解析する(S2301)。また、演出制御部300は、RAM303の設定からパチンコ遊技機100の現在のモードフラグを参照する(S2302)。そして、演出制御部300は、変動停止コマンドの解析の結果から得られる特別図柄変動が停止した際の図柄の種類を示す情報に基づいて特別図柄抽選の抽選結果が当たり(大当たりまたは小当たり)か否かを判断する(S2303)。何らかの当たりである場合は(S2303でYes)、その当たりの種類に応じて、図21に示した設定例に基づきRAM303にセットされているモードフラグを変更する(S2304)。
この当たり演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンドを解析し(S2401)、モードフラグに基づく演出モードの内容に応じて演出のパターン(当たり演出パターン)を選択する(S2402)。そして、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する当たり演出開始コマンドをRAM303にセットして、当たり演出選択処理を終了する(S2403)。これにより、大当たり中の演出が決定される。なお、当たり演出パターンの選択(S2402)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
このエンディング演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したエンディングコマンドを解析し(S2501)、モードフラグに基づく演出モードの内容に応じて演出のパターン(エンディング演出パターン)を選択する(S2502)。そして、演出制御部300は、選択した演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示するエンディング演出開始コマンドをRAM303にセットして、エンディング演出選択処理を終了する(S2503)。なお、エンディング演出パターンの選択(S2502)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
演出制御部300は、客待ち状態に移行するための客待ちコマンドを受信したか否かを判断する(S2601)。客待ちコマンドを受信した場合(S2601でYes)、演出制御部300は、経過時間の計測を開始し(S2602)、RAM303に保持されている計測フラグをONにする(S2603)。一方、受信したコマンドが客待ちコマンドでなかった場合(S2601でNo)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグがONになっているか否かを判断する(S2604)。計測フラグがOFFであれば(S2604でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
この演出ボタン処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン161等の操作手段が操作されたか否かを判断する(S2701)。ここで、操作手段の操作とは、演出ボタン161が押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161および演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
次に、本実施の形態による事前判定に基づく予告演出について説明する。
本実施の形態では、図6を参照して説明したように、第1始動口121(図1参照)に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211(図3参照)がONとなった場合、および第2始動口122(図1参照)に遊技球が入賞して第2始動口スイッチ212(図3参照)がONとなった場合に、図柄変動時の特別図柄判定部234および変動パターン選択部235による判定(図8のS808、S809参照)に先立って、特別図柄抽選の抽選結果の事前判定(先読み)を行う(図6のS605、S611参照)。
次に、上述した可動役物115(図1参照)について説明する。
この可動役物115は、パチンコ遊技機100(図1参照)が行う演出のうち、動きの演出(動き演出)を担い、かつ必要に応じて光による演出(光演出)を担うように構成されている。
図28は、可動役物115の構成を説明する図である。同図の(a)は概略平面図、(b)は概略正面図であり、これらは、正確性よりも理解し易いように図示されたものである。
図28の(a)に示すように、可動役物115は、パチンコ遊技機100の平面視で画像表示部114の表示面114aよりも前側に位置する。また、可動役物115は、遊技盤110の一部を構成する遊技盤本体110Aの盤面Baよりも後ろ側に位置する。このように、可動役物115は、画像表示部114の表示面114aと遊技盤本体110Aの盤面Baとの間に位置する。
なお、ここにいう遊技盤本体110Aの盤面Baには、遊技くぎや風車等が配設される遊技領域111(図1参照)が形成される。また、ここにいう画像表示部114の表示面114aは、画像の表示が可能な例えば液晶の画面であり、正面視で矩形形状であり、より具体的には、横長の四角形状である。
本実施の形態では、可動役物115が盤面Baよりも後方に位置する構成を採用するが、可動役物115の一部が盤面Baよりも前方に位置するように構成する例も考えられる。
付言すると、遊技盤本体110Aは、凹凸形状や切欠き形状を成形により一体形成されるポリカーボネート(PC)製である。また、遊技盤本体110Aを、素材としてのアクリル製の板材を切削加工により凹凸形状や切欠き形状を形成する場合に適用することも考えられる。
なお、遊技盤本体110Aの表面ないし裏面にシール等を貼り付けることで、遊技盤本体110Aの後ろ側を隠すことが考えられる。かかる場合には、遊技盤本体110Aの後ろで待機する可動役物115が遊技者により視認困難になり、可動役物115が登場する動き演出に対する強い印象を遊技者に与えることが可能になる。
図28の(b)に示すように、可動役物115は、左右方向(横方向)に延びる長手形状の上アゴ演出体4と、上アゴ演出体4よりも横方向の長さが短い目玉演出体5と、横方向に延びる下アゴ演出体6と、上下方向(縦方向)に延びる長尺状の頬演出体7と、を含んで構成されている。
なお、本実施の形態では、可動役物115を複数の可動物(各種演出体4〜7)で構成しているが、他の構成すなわち一つの可動物で構成することも考えられる。
より具体的には、上アゴ演出体4は顔の上アゴを表すものであり、目玉演出体5は顔の両目を表すものであり、下アゴ演出体6は顔の下アゴを表すものであり、頬演出体7は顔の頬を表すものである。これらは、顔の表情を変えるように動くことが可能である。このため、可動役物115の演出体4〜7を、顔の表情を表すための可動物ということができる。
このように、顔の表情を持つ可動役物115の場合、無意識に認識作用が働く顔を遊技盤110に配置することになり、遊技を開始する前の段階で他の機種との差別化を図ることが可能になる。
また、可動役物115を動物の顔ないし姿をモチーフにする例や、所定のキャラクタをモチーフにする例が考えられる。また、乗り物ないし建築物等の人工的なものをモチーフにする例や、風景ないし植物等の自然的なもの(天然物)をモチーフにする例のほか、これらを模式的に示す記号ないし公知周知な図形をモチーフにする例が考えられる。また、画面を持つテレビ等の家電や携帯電話等の携帯情報端末等をモチーフにする例も考えられる。
付言すると、ここにいう動き演出は、遊技中における所定条件を満たすことで実行する演出制御例が考えられる。変動演出におけるリーチ演出後の発展演出への移行の際または発展演出の際に、各種演出体4〜7の一部が動いたりその全部が動いたりするものである。
また、大当たり遊技中の場合とそれ以外の場合とで動きの態様を異ならしめたり、時短中の場合とそれ以外の場合とで動きの態様を異ならしめたりすることが考えられる。
また、高確率状態であることを遊技者に明確に報知しない潜伏演出において、演出抽選の結果に応じて可動役物115の動き態様が異なる場合や、事前判定の結果に応じて可動役物115の動き態様が異なる場合も考えられる。
また、大当たり終了後の図柄変動の回数が所定数に達すると高確率状態から低確率状態に移行する所謂ST機において、高確率状態の残り変動回数に応じて可動役物115の動き態様が異なる場合が考えられる。例えば、大当たり終了直後と所定数に近くなったときとで可動役物115の動き態様が異なる場合等である。
また、払い出し球の数に応じて可動役物115の動き態様が異なる場合が考えられる。
図28の(b)に示す可動役物115は、待機状態の場合を示す。すなわち、図28の(b)は、可動役物115の各種演出体4〜7が待機状態にある場合の相対的な位置関係を示している。
待機状態の上アゴ演出体4を基準に他の演出体5〜7の位置関係を説明すると、上アゴ演出体4の上側に目玉演出体5が位置し、上アゴ演出体4に対して目玉演出体5とは反対の側に下アゴ演出体6が位置する。そして、縦方向に延びる頬演出体7は、上アゴ演出体4と下アゴ演出体6との間に位置する。
より詳細には、待機状態の場合には、上アゴ演出体4および目玉演出体5は、遊技盤本体110Aの開口部上側に位置する。そして、開口部の上縁部に沿うように上アゴ演出体4が配設され、開口部の下縁部に沿うように下アゴ演出体6が配設され、開口部の左縁部および右縁部に沿うように頬演出体7が配設されている。
なお、上述したように、可動役物115は、遊技盤本体110Aと離間して後方に位置し、かつ、可動役物115の外形寸法が遊技盤本体110Aの開口部よりも大きい場合には、各種演出体4〜7は正面視で部分的に遊技盤本体110Aに隠されることになる。したがって、上述した各種演出体4〜7と開口部との位置関係は厳密なものでなくてもよいといえる。
待機状態の各種演出体4〜7が正面視で画像表示部114との関係においていかなる位置にあるのかを図28の(b)により説明する。なお、可動役物115の各種演出体4〜7は、上述したように可動物であり、待機状態以外の状態の一つである演出状態では様々な動き演出を行う。
遊技盤本体110Aの開口部を通じて視認可能な画像表示部114が遊技盤110の正面視略中央に位置し、待機状態では、かかる画像表示部114との相対的な関係において各種演出体4〜7が位置しているということができる。
すなわち、画像表示部114の表示面114a(図28の(a)参照)における正面視略中央に対する上寄りの位置に上アゴ演出体4が待機し、下寄りには下アゴ演出体6が位置する。なお、目玉演出体5は、上アゴ演出体4の画像表示部114とは反対の側(上側)に位置する。
また、画像表示部114の中央に対する右寄りの位置および左寄りには、それぞれ頬演出体7が位置する。
言い換えると、所定領域114bのほぼ全周にわたり、動作することで顔の表情変化を表すための上アゴ演出体4等が配置されている。これにより、無意識に認識作用が働く顔の表情を変化させる演出が可能になる。
このようなインパクトを高める作用は、遊技中はもちろん、遊技を開始する前にパチンコ遊技機100を見たときにも奏するものである。
次に、画像表示部114の表示面114aに設定される所定領域114bについて種々の変形例も含めて説明する。
図28の(b)に示すように、所定領域114bは、表示面114aの一部の領域に設定されるものである(表示面114aの一部領域の設定)。すなわち、各種演出体4〜7の全部または一部が正面視で画像表示部114の表示面114aと重なるように配設されており、各種演出体4〜7により囲まれる表示面114aの領域が所定領域114bとして設定される。
このように、本実施の形態では、各種演出体4〜7の全部または一部は、表示面114aを部分的に隠すように表示面114aの前に位置する。
また、可動物の動きの種類によっては、逆に、待機状態と演出状態とで所定領域114bの面積、大きさおよび位置が変わらない例も考えられる。例えば、可動役物115としての可動物が円環状ないしリング状のものであり、かつ、可動物の動きが遊技盤本体110Aの盤面Baと略平行な面内で回転中心の位置をほぼ変えずに回転する場合には、所定領域114の変化が実質的にない(所定領域114bが変化しない場合)。
かかる例では、枠部材が画像表示部114の表示面114aに沿って上方向や下方向、左方向、右方向に移動することが考えられる(平行移動)。枠部材が平行移動する場合には、移動する枠部材の貫通穴に対応する表示面114aの領域が所定領域114bとなり、所定領域114bには、枠部材の貫通穴を介して遊技者に見せるための画像が表示される。
このように、平行移動の場合には、枠部材の動きと所定領域114bの位置とが連動して演出が実行される演出制御例が考えられる。
また、環状部材の動きとして、上述した回転運動のほかに、円形から他の形状例えば星形に変形する動きが考えられる(環状部材の変形)。
なお、所定領域114bについて説明したが、後述する所定領域114c(図29の(c)参照)についても略同じであることから、説明を省略することがある。
ここで、従来から提案されている遊技機での可動体配置では、遊技中のみならず遊技開始前の段階で遊技に対する集中力を十分に高めることが困難であった。
そこで、遊技の興趣性を更に高めることが可能にするために、以下の構成を採用する。◆すなわち、本実施の形態に係る遊技機は、演出を行う遊技機(例えばパチンコ遊技機100)であって、所定領域(例えば所定領域114b,114c)にて画像表示の演出を行う画像表示部(例えば画像表示部114)と、前記画像表示部(例えば画像表示部114)の前記所定領域(例えば所定領域114b,114c)を取り囲むように位置し、動きの演出を行う可動物(例えば可動役物115の上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6、頬演出体7)と、を備えることを特徴とするものである。
可動役物115を構成する上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6および頬演出体7の各々は、種々の動きを行うように構成されている。人の顔をモチーフとする本実施の形態においては、顔の表情が変化するように行われる動きがある。すなわち、顔の表情が変わるように、各種演出体4〜7が動く。なお、各種演出体4〜7は、顔の表情変化とは関係のない動きを行う場合がある。
上アゴ演出体4および目玉演出体5が昇降する動きについて説明する。
図29は、可動役物115の上アゴ演出体4および目玉演出体5の昇降動作を説明する正面図である。同図の(a)は、上アゴ演出体4が目玉演出体5と共に待機している場合、(b)は上アゴ演出体4が目玉演出体5と共に上下方向に移動している場合、(c)は上アゴ演出体4が目玉演出体5と離れて単独で上下方向に移動している場合を示す。なお、同図の(a)〜(c)はいずれも、下アゴ演出体6および頬演出体7を破線で図示する。
上アゴ演出体4が下降する場合は、図29の(a)、(b)および(c)の順に下方向に移動し、また、上アゴ演出体4が上昇する場合は、同図の(c)、(b)および(a)の順に上方向に移動する。
上アゴ演出体4は、上述したように、横方向(正面視左右方向)に延びる長手形状である。そして、横方向に延びる状態のまま、上下方向に移動する。さらに説明すると、上下移動の際に、上アゴ演出体4の姿勢が維持される場合のほか、上アゴ演出体4の姿勢が変わる場合も考えられる。
また、上アゴ演出体4は、同図の(b)に示す位置から同図の(c)に示す位置に移動可能である。その一方で、目玉演出体5は、同図の(b)に示す位置までは下降するものの、上アゴ演出体4が同図の(c)に示す位置までは下降しない。すなわち、上アゴ演出体4と目玉演出体5とは、上下方向の移動可能距離が互いに異なる。
このため、目玉演出体5は下降動作の途中までは、上アゴ演出体4に随伴するが、下降端に達すると、上アゴ演出体4と分離する。
そして、上アゴ演出体4が単独で下降し始めると、上アゴ演出体4と目玉演出体5と頬演出体7とで囲まれる所定領域114cが新たに画定される。かかる所定領域114cは、上アゴ演出体4により所定領域114bと区分けされている。このように区分けされた所定領域114bと所定領域114cとで、互いに異なる内容の画像演出を行うことが考えられる。例えば、所定領域114bに演出ボタン161(図2の(b)参照)を押し下げる操作を指示する画像(操作指示画像)を表示し、かつ、所定領域114cには、特別図柄判定の結果を報知するための装飾図柄が変動する画像(図柄変動画像)を表示する画像演出例が考えられる。
なお、上アゴ演出体4により区分けされている所定領域114bおよび所定領域114cに、区分けとは関係なく一つの画像演出を行うことが考えられる。所定領域114bおよび所定領域114cを用いて例えば、所定キャラクタが動き回る画像(キャラクタの動き画像)を表示する画像演出例が考えられる。
上アゴ演出体4は、不図示の昇降機構に接続されており、かかる昇降機構の作用により昇降する。ここにいう昇降機構は、周知慣用の技術を用いて構成することが可能である。昇降機構の構成として、例えば上下に設けられた一対のプーリーに巻き掛けられるベルトに上アゴ演出体4を取り付け、プーリーを駆動回転させることにより上アゴ演出体4を昇降させる例が考えられる。また、昇降機構の他の構成として、例えば上アゴ演出体4が駆動源を備え、駆動源の駆動力で上下方向に延びるシャフトに沿って上アゴ演出体4が昇降する例が考えられる。
また、上アゴ演出体4の左端部と右端部のいずれか一方に昇降機構を配設する構成を採用することも考えられる(片持ち構造)。
ここで、目玉演出体5は、不図示の昇降機構に接続されており、かかる昇降機構の作用により昇降する。ここにいう昇降機構は、周知慣用の技術を用いて構成することが可能である。
なお、駆動源の駆動力が目玉演出体5の昇降機構に伝達されることで目玉演出体5が昇降する例が考えられる。また、目玉演出体5の昇降機構には駆動力が伝達されず、上アゴ演出体4の昇降動作に伴い目玉演出体5が昇降する例が考えられる。前者の場合には、目玉演出体5を上アゴ演出体4の昇降とは独立して昇降させることが可能である一方で、昇降機構が複雑化するおそれがある。また、後者の場合には、昇降機構を簡略化することが可能である一方で、目玉演出体5を単独で昇降させることができず、動きの演出が制約されるおそれがある。
次に、上アゴ演出体4および目玉演出体5が変形する動きについて説明する。上アゴ演出体4の変形動作を図30で説明し、目玉演出体5の変形動作を図31で説明した後に、上アゴ演出体4および目玉演出体5が協働して行う変形動作を図33で説明する。また、目玉演出体5単体で行う他の動作について図32を用いて説明する。
図30は、可動役物115の上アゴ演出体4の変形動作を説明する正面図であり、(a)は変形していない状態(変形前)を示し、(b)は変形している状態(変形後)を示す。なお、同図の(b)では、変形前後の比較のために変形前の上アゴ演出体4を破線で部分的に図示している。
図30の(a)および(b)に示すように、上アゴ演出体4は、上アゴ演出体4の横方向略中央に位置する中央位置部41aと、中央位置部41aの左側に位置する左位置部41bと、中央位置部41aの右側に位置する右位置部41cと、を含んで構成されている。
そして、中央位置部41aは、連結部41dにより左位置部41bと回転自在に連結されている。また、中央位置部41aは、連結部41eにより右位置部41cと回転自在に連結されている。
このような前歯41a1、左奥歯41b1および右奥歯41c1は、透光部材で構成され、後方に位置する発光源が発光することで発光演出が実行されるように構成されている。
なお、左受け部41b2および右受け部41c2の上面に、目玉演出体5の受け入れに伴う衝撃を緩和するためのゴム等の緩衝部材を貼り付ける例が考えられる。
左位置部41bの透過部41b3は、左受け部41b2の位置から下方に稲妻状に延び、また、右位置部41cの透過部41c3は、右受け部41c2の位置から下方に稲妻状に延びている。左位置部41bの透過部41b4は右端に位置し、また、右位置部41cの透過部41c4は左端に位置する。
そして、左位置部41bにおいて透過部41b3,41b4以外の部分は、光を透過しないように形成され、また、右位置部41cにおいて透過部41c3,41c4以外の部分は、光を透過しないように形成されている。これにより、透過部41b3,41b4,41c3,41c4は、後方に位置する発光源が発光することで、その光で光演出を行う。
上述した連結部41d,41eは透光部材で構成され、透過部41b3,41b4,41c3,41c4と同じく、発光演出が可能である。
このように構成される上アゴ演出体4は、図30の(a)に示すように、変形前は、左位置部41bの透過部41b4が中央位置部41aの左端と接するようであり、右位置部41cの透過部41c4が中央位置部41aの右端と接するようである。すなわち、中央位置部41aと左位置部41bとが連続するように見えると共に、中央位置部41aと右位置部41cとが連続するように見える。
言い換えると、変形前は中央位置部41aの下面と左位置部41bの下面とが互いに連続し、また、中央位置部41aの下面と右位置部41cの下面とが互いに連続している。すなわち、正面視で左位置部41bの下面、中央位置部41aの下面および右位置部41cの下面がなだらかな曲線状になっている。
このため、変形前は、一見すると、上アゴ演出体4は一体的な構造物であると認識し得るものであり、中央位置部41a、左位置部41bおよび右位置部41cの3つに分割されるとは認識し難い。
また、右位置部41cが連結部41e周りを回転して中央位置部41aに対し変位することで、中央位置部41aと右位置部41cとが分割される。すなわち、右位置部41cの透過部41c4が中央位置部41aの右端と離れ、連結部41eの下側に比較的大きくて目立つ空間41gが形成されている。
言い換えると、変形後は、正面視で中央位置部41aの下面と左位置部41bの下面とが互いに分断され、また、中央位置部41aの下面と右位置部41cの下面とが互いに分断されている。
上アゴ演出体4において行われる上述の変形は、任意のタイミングで行われるように構成することが考えられる。任意のタイミングとしては、上アゴ演出体4の一連の動きの中で予め定められたものであるとすることが考えられ、また、上アゴ演出体4の演出中において演出ボタン161が遊技者により操作されたときにすることも考えられる。
また、上アゴ演出体4が昇降する際、上アゴ演出体4が上下方向における所定の位置にあると変形する例も考えられる。かかる例での変形する所定の位置は、1箇所であっても複数箇所であってもよい。例えば、上アゴ演出体4が目玉演出体5と共に待機している位置(図29の(a)参照)で行う場合や、上アゴ演出体4が目玉演出体5と共に上下方向に移動する区間K1(同図の(b)参照)内で行う場合、上アゴ演出体4が目玉演出体5と離れて単独で上下方向に移動する区間K2(同図の(c)参照)内で行う場合等が考えられる。また、これら複数の場合のうち任意の組み合わせで行う場合も考えられる。
しかしながら、これに限られず、左位置部41bの連結部41d周りの回転と右位置部41cの連結部41e周りの回転とが、別個独立にも行われるように構成することも考えられる。すなわち、中央位置部41aと左位置部41bとの分割が行われる一方で中央位置部41aと右位置部41cとの分割が行われない例や、逆に、中央位置部41aと右位置部41cとの分割が行われる一方で中央位置部41aと左位置部41bとの分割が行われない例である(左右別々の変形)。
このような上アゴ演出体4を変形させるための機構としては、周知慣用の技術を用いて構成することが考えられる。
例えば、左位置部41bおよび/または右位置部41cの中央位置部41aに対する回転を、モータの駆動力が所定機構に伝達されることで実現する構成例が考えられる(モータによる変形動作)。
当然ながら、ここにいう別部材は、上アゴ演出体4の昇降の移動端(上端ないし下端)に位置するときには、出没可能なものである必要はなく、固定物で構成することが可能である。
後者の例では、例えば左位置部41bと係合する1つの別部材のみを用いることになる。より詳細には、1つの別部材が左位置部41bと係合することで左位置部41bが連結部41d周りを回転する場合、かかる左位置部41bの回転に連動して右位置部41cが連結部41e周りを回転するように構成する。かかる構成は、左位置部41bが中央位置部41aに対して回転すると右位置部41cも中央位置部41aに対して回転する機構(連動機構)を上アゴ演出体4が備えることになる。
かかる連動機構は、左位置部41bと別部材との係合が解除され、変形時に回転する方向とは逆の方向に左位置部41bが回転することで変形前の状態に戻ると、右位置部41cも変形前の状態に戻るように構成される。言い換えると、連動機構は、別部材と係合しない右位置部41cの回転が、左位置部41bの回転に追従するように構成される。
図31は、可動役物115の目玉演出体5の変形動作を説明する正面図であり、(a)は変形していない状態(変形前)を示し、(b)は変形している状態(変形後)を示す。なお、同図の(b)では、変形前後の比較のために変形前の目玉演出体5を破線で部分的に図示している。
図31の(a)および(b)に示すように、目玉演出体5は、目玉演出体5の横方向略中央に位置する中央位置部51aと、中央位置部51aの左側に位置する左位置部51bと、中央位置部51aの右側に位置する右位置部51cと、を含んで構成されている。
そして、中央位置部51aは、連結部51dにより左位置部51bと回転自在に連結されている。また、中央位置部51aは、連結部51eにより右位置部51cと回転自在に連結されている。
また、目玉演出体5の中央位置部51aは、回転軸51fを有する。この回転軸51fは、目玉演出体5が遊技盤本体110Aないし画像表示部114(図28参照)に対して回転する際の回転中心となるものである。
逆に、本実施の形態では、可動の上まぶた部51b2,51c2および下まぶた部51b3,51c3を、いずれか一方または両方を左位置部51b、右位置部51cの本体に固定する例も考えられる。
このように構成される目玉演出体5は、図31の(a)に示すように、変形前は、左位置部51bの眼球部51b1および右位置部51cの眼球部51c1は、その中心部が回転軸51fの上下方向位置と略同じである。
言い換えると、左位置部51bの上まぶた部51b2では、上まぶた部51b2の左側が上がって右側が下がっている。右位置部51cの上まぶた部51c2では、上まぶた部51c2の右側が上がって左側が下がっている。
なお、別の言い方をすると、変形により、左位置部51bの眼球部51b1と右位置部51cの眼球部51c1とが互いに近接する方向に移動する。
さらに説明すると、目玉演出体5は、変形前には目頭と目尻が同じ高さであるものの、変形後には目尻が目頭よりも高くなっている。すなわち、上まぶた部51b2,51c2の横方向に延びる下端の線は、変形前には略水平であったものの、変形後には傾いて目尻側が上がっている。このような上まぶた部51b2,51c2の姿勢の変化は、上まぶた部51b2,51c2が上に上がっている状態(目を見開いた状態)に比べ、上述した吊り目をより強く認識させることが可能になる。
また、本実施の形態では、目玉演出体5の変形によって吊り目を認識するような変形を採用するが、目の他の表情、例えば垂れ目を認識させるような変形も考えられる。
また、本実施の形態では、目玉演出体5の右目および左目を同じように変形動作させる例を説明するが、いずれか一方の目のみを変形動作させ他方は変形動作させないという変形も考えられる。
本実施の形態では、目玉演出体5の左位置部51bにおいて、上まぶた部51b2および下まぶた部51b3は、人がまばたきをするように、眼球部51b1に対して動くことが可能である。同じく、右位置部51cにおいて、上まぶた部51c2および下まぶた部51c3は、人がまばたきをするように、眼球部51c1に対して動くことが可能である。
上まぶた部51b2,51c2および下まぶた部51b3,51c3が眼球部51b1,51c1に対して動くことにより、目の開き度合いを大きく変えることが可能になり、眼球部51b1,51c1の露出面積をより大きく変化させることが可能である。
図32は、目玉演出体5の他の動作を説明する正面図である。同図の(a)は、眼球部51b1,51c1が上まぶた部51b2,51c2および下まぶた部51b3,51c3により隠されずに露出している状態を示す。また、同図の(b)は、上まぶた部51b2,51c2および下まぶた部51b3,51c3により眼球部51b1,51c1が隠されている状態を示す。
目玉演出体5の左位置部51bにおいて、上まぶた部51b2および下まぶた部51b3が後方に退避することで眼球部51b1の露出量が増えると、図32の(a)に示すように、左目が大きく見開いた状態になる。同じく、右位置部51cにおいて、上まぶた部51c2および下まぶた部51c3が後方に退避することで眼球部51c1の露出量が増えると、右目が大きく見開いた状態になる。
このような半目の状態(図31の(a)参照)、吊り目の状態(同図の(b)参照)のほか、図32の(a)に図示の目を見開いた状態および同図の(b)に図示の目を閉じた状態の中のいずれかから他の状態に移行させることで、様々な目の表情変化を実現することが可能になる。
このような目の明るさが異なる演出について付言すると、眼球部51b1,51c1の後方に位置する光源の発光量が変化するように制御する例が考えられる。また、光源の発光量を変化させずに一定であるものの、上まぶた部51b2,51c2および下まぶた部51b3,51c3の開度を変えることにより、目の明るさが変わるようにする例も考えられる。
また、図32では、両目が互いに同じ開き具合である場合を示しているが、左目と右目で開き具合を互いに異ならしめる例も考えられる。例えば、片目だけをまばたきさせるウィンク動作を行う場合である。
ここで、目玉演出体5の左位置部51bが連結部51dを中心として回転をし、右位置部51cが連結部51eを中心として回転をするための機構としては、種々のものが考えられる。例えば、左位置部51bおよび/または右位置部51cの中央位置部51aに対する回転を、モータ駆動力が所定機構に伝達されることで実現する構成例である。
図33の(a)に示すように、目玉演出体5の左位置部51bが上アゴ演出体4における左位置部41bの左受け部41b2に受け入れられ、かつ、右位置部51cが右位置部41cの左受け部41c2に受け入れられている。
そして、上アゴ演出体4の左位置部41bが連結部41d周りに回転すると、図33の(b)に示すように、左受け部41b2に受け入れられている目玉演出体5の左位置部51bは、連結部51d(図31参照)周りに回転する。同じく、上アゴ演出体4の右位置部41cが連結部41e周りに回転すると、右受け部41c2に受け入れられている目玉演出体5の右位置部51cは、連結部51e(図31参照)周りに回転する。
これにより、目玉演出体5の両目が吊り目になり、顔の表情が変わる。
なお、上アゴ演出体4および目玉演出体5は、後述するように、互いに離間した状態でいずれか一方または両方が単独で動きの演出を行う。
次に、可動役物115により行われる動き演出について説明する。かかる動き演出は、可動物である上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6および頬演出体7の動きにより実現される。なお、上アゴ演出体4および目玉演出体5については上述しているが、下アゴ演出体6および頬演出体7はまだ説明していない。これら下アゴ演出体6および頬演出体7の各々は長尺形状であり、曲線状に変形可能である。下アゴ演出体6および頬演出体7についての詳細な構成や動きについては後述する。
以下説明する可動役物115の一連の動き演出は、その一例を示すものであり、その一部のみを実行する演出例も考えられ、また、途中の動き演出を部分的に省略する演出例も考えられる。
なお、図34〜図36において待機状態を示すもの(図28の(b)および図29の(a)参照)は、開始時を示す図34の(a)と終了時を示す図36の(d)である。また、図34〜図36において可動役物115の位置が待機状態と同じものとしては、図34の(c)および図35の(c)である。すなわち、図34の(a)、同図の(c)、図35の(c)および図36の(d)における上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6および頬演出体7の相対的な位置関係は、互いに同じものである。
その後、目玉演出体5は、図34の(c)に示すように元に戻る。
なお、同図の(d)に示す場合は、上アゴ演出体4および目玉演出体5が動作して動き演出を行っており、下アゴ演出体6および頬演出体7は未動作である。
下アゴ演出体6の姿勢は、横方向に延びる状態と画像表示部114の表示面114a略中央に向かって凸状の状態とのいずれかが選択される。下アゴ演出体6の姿勢が凸状の状態では、口角が下がるように見え、顔の表情が怒っているような印象を与える。
下アゴ演出体6が凸状の状態になると、所定領域114bの面積が減り、下アゴ演出体6により画定される領域114dが形成される。
なお、領域114dが形成された場合、所定領域114bに表示される画像(例えば図柄変動画像)とは別の内容の画像(操作指示画像)を領域114dに表示する演出制御例や、領域114dおよび所定領域114bで同じ内容の画像(キャラクタの動き画像)を表示する演出制御例が考えられる。付言すると、領域114dが形成される際に所定領域114cもまた形成される場合には、上述した区分けされた領域(所定領域114b,114c、領域114dのうちの任意の組み合わせ)がある場合、領域ごとに異なる内容の画像を表示したり区分けされた領域をまたがって同じ内容の画像を表示したりする演出制御例も考えられる。
頬演出体7の姿勢は、縦方向に延びる状態と画像表示部114の表示面114a略中央に向かって移動した状態とのいずれかが選択される。
頬演出体7が移動した状態になると、所定領域114bの面積が減る。そして、左側の頬演出体7により画定される領域114eが形成され、また、右側の頬演出体7により画定される領域114fが形成される。
なお、領域114eおよび/または領域114fが形成された場合、所定領域114bに表示される画像(例えば図柄変動画像)とは別の内容の画像(操作指示画像)を表示する演出制御例や、同じ内容の画像(キャラクタの動き画像)を表示する演出制御例が考えられる。付言すると、領域114e,114fが形成される際に所定領域114cもまた形成される場合には、上述した区分けされた領域(所定領域114b,114c、領域114e,114fのうちの任意の組み合わせ)がある場合、領域ごとに異なる内容の画像を表示したり区分けされた領域をまたがって同じ内容の画像を表示したりする演出制御例も考えられる。このような演出制御例は、領域114dを含む任意の組み合わせに対して行う例も考えられる。
なお、本実施の形態では、下アゴ演出体6の動作に続いて頬演出体7が動作する場合について説明するが、下アゴ演出体6および頬演出体7が同時に作動する例や、頬演出体7の動作に続いて下アゴ演出体6が動作する例が考えられる。
その後、上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6および頬演出体7のいずれも、図35の(c)に示すように元に戻る。
上アゴ演出体4は、下端移動端にて空間41f,41gが形成されるように変形する。すなわち、上アゴ演出体4において、左位置部41bおよび右位置部41cが中央位置部41aに対して上方に移動し、下に凸状となるように変形する。言い換えると、上アゴ演出体4は、中央位置部41aが下アゴ演出体6に近接するように変形している。
別の表現をすると、所定領域114bとは別の所定領域114cがより広い面積となるように、上アゴ演出体4が変形する。所定領域114bは、より狭い面積となるように上アゴ演出体4が変形する。
かかる目玉演出体5の回転時には、上述したように、上アゴ演出体4の中央位置部41aが下方に移動しており、下アゴ演出体6に近接して位置する。すなわち、上アゴ演出体4は、中央位置部41aが目玉演出体5の回転領域から遠ざかるように変形する。このため、目玉演出体5が上アゴ演出体4と干渉することがより確実に回避される。
なお、目玉演出体5が一方向に回転する場合と双方向に回転する場合とが考えられる。
なお、図35の(d)に示すように、上アゴ演出体4と目玉演出体5とが離間した後に、上アゴ演出体4が単独で動き演出を行う一方で、目玉演出体5が単独での動き演出を行わないという制御例もある。また、当然ながら、目玉演出体5が単独で動き演出を行う一方で、上アゴ演出体4が単独での動き演出を行わないという制御例もある。
これにより、可動役物115の一連の動き演出は終了する。
可動役物115の上アゴ演出体4(移動体の一例)は、目玉演出体5に近い位置にある例えば図34の(b)に示す状態(第1の状態の一例)と、下アゴ演出体6に近い位置にある図35の(d)または図36の(a)に示す状態(第2の状態の一例)という2つの状態を持つ。すなわち、例えば図34の(b)に示す状態は、上アゴ演出体4が目玉演出体5に近く下アゴ演出体6から遠い位置にあり、図35の(d)または図36の(a)に示す状態は、上アゴ演出体4が下アゴ演出体6に近く目玉演出体5から遠い位置にある。
このような2つの状態の切り替えは、演出制御部300のCPU301(制御手段の一例)により実行される。
次に、可動役物115についての変形例を説明する。
図37は、可動役物の変形例を説明する図であり、同図の(a)は待機状態を示し、(b)は演出状態を示す。
変形例に係る可動役物115は、図37の(a)、(b)に示すように、可動物として上アゴ演出体4、目玉演出体5、下アゴ演出体6および頬演出体7を備えるほか、可動物である回転演出体6Aを備えている。この回転演出体6Aは長尺形状であり、その一端部6A1が回転可能に保持されている。
そして、回転演出体6Aは、動き演出を行うタイミングで、一端部6A1を中心に回転し、図37の(b)に示すように出現する。
このように、回転演出体6A(移動体の一例)は、同図の(a)に示す待機状態(第1の状態の一例)と同図の(b)に示す演出状態(第2の状態の一例)という2つの状態を持ち、待機状態では、正面視右側の頬演出体7に近い位置にあり、演出状態では、正面視左側の頬演出体7に近い位置にある。そして、2つの状態の切り替えは、演出制御部300のCPU301(制御手段の一例)により実行される。
ここで、従来から提案されている遊技機での可動体演出では、遊技者の集中力等の維持を十分に図ることが困難であった。
そこで、遊技者が遊技する際に遊技の興趣性を更に高めることを可能にするために、以下の構成を採用する。
◆すなわち、本実施の形態に係る遊技機は、動き演出を行う遊技機(例えばパチンコ遊技機100)であって、第1の可動物(例えば可動役物115の上アゴ演出体4)および第2の可動物(例えば可動役物115の目玉演出体5)と、隣接する前記第1の可動物(例えば可動役物115の上アゴ演出体4)および前記第2の可動物(例えば可動役物115の目玉演出体5)が協働して行う第1の動き演出と、互いに離間する当該第1の可動物(例えば可動役物115の上アゴ演出体4)および当該第2の可動物(例えば可動役物115の目玉演出体5)のいずれか一方または両方が単独で行う第2の動き演出と、を制御する制御手段(例えば演出制御部300のCPU301)と、を備えることを特徴とするものである。
<下アゴ演出体6>
図38は、下アゴ演出体6の斜視図である。
図38に示すように、下アゴ演出体6は、所定の演出を実行する下アゴ可動体61と、下アゴ可動体61を駆動する下アゴ駆動部63とを備える。
下アゴ可動体61は、複数の関節を有する長尺状の役物である。言い替えると、下アゴ可動体61は、多関節体である。そして、下アゴ可動体61は、自身の長手方向と交差する方向において湾曲(屈曲)可能である。
下アゴ駆動部63は、下アゴ可動体61を支持するとともに、下アゴ可動体61の姿勢を切り替える駆動力を下アゴ可動体61に供給する。
図39は、下アゴ可動体61を説明するための図である。
図39に示すように、下アゴ可動体61は、第1装飾体611A〜第6装飾体611Fおよび第1連結体613A〜第5連結体613Eを備える。この下アゴ可動体61は、第1装飾体611A〜第6装飾体611Fと、第1連結体613A〜第5連結体613Eとを交互に並べて連結させることにより、長尺状に構成される。
なお、以下の説明においては、第1装飾体611A〜第6装飾体611Fのいずれかを区別しない場合には、第1装飾体611A〜第6装飾体611Fの各々を、単に装飾体611ということがある。
なお、以下の説明においては、第1連結体613A〜第5連結体613Eのいずれかを区別しない場合には、第1連結体613A〜第5連結体613Eの各々を、単に連結体613ということがある。
また、第1装飾体611A〜第6装飾体611Fは、LED(Light Emitting Diode)などにより構成される発光体619A〜619Fを各々備える。この発光体619A〜619Fは、それぞれ王冠部617A〜617Fの後側に設けられ、王冠部617A〜617Fを光らせる。
図40は、下アゴ可動体61の姿勢を説明するための図である。具体的には、図40(a)は第1状態の下アゴ可動体61を示し、図40(b)は第2状態の下アゴ可動体61を示す。
そして、この下アゴ可動体61は、上述のように、下アゴ駆動部63からの駆動を受けて姿勢を切り替える。具体的には、下アゴ可動体61は、図40(a)に示すような第1状態と、図40(b)に示すような第2状態とで切り替わる。
以下、第1状態および第2状態について各々説明をする。
また、第1状態においては、下アゴ可動体61が、下アゴ駆動部63の覆い部材638から遊技者が視認可能な位置まで突出する。言い替えると、第1状態においては、下アゴ可動体61が、画像表示部114中央に向けて突出する。さらに言い替えると、下アゴ可動体61が、遊技盤110(図1参照)の中央側に進出している状態である。なお、第1状態においては、下アゴ可動体61の両端(第1装飾体611Aおよび第6装飾体611Fの一部)は、覆い部材638に隠れた(覆われた)状態である。
また、第2状態においては、下アゴ可動体61が、下アゴ駆動部63の覆い部材638に覆われている。言い替えると、第2状態においては、下アゴ可動体61が、画像表示部114中央から離間する向きに突出する。さらに言い替えると、下アゴ可動体61が、遊技盤110(図1参照)の外周側に退避している状態である。
また、下アゴ可動体61が第1状態と第2状態とを切り替えることにより、下アゴ可動体61が構成する顔の表情の変化を表す演出を実行する。例えば、下アゴ可動体61が上側に突出する第1状態により、例えば怒りの表情を表すことができる。また、下アゴ可動体61が下側に突出する第2状態により、例えば通常の表情を表すことができる。
<下アゴ可動体61の長さ>
図41は、下アゴ可動体61の長さの変化を説明するための図である。
さて、下アゴ可動体61は、装飾体611同士の間隔が変化し得る(詳細は後述)。このことにより、下アゴ可動体61は、長手方向において伸縮可能である。
そして、下アゴ可動体61は、第1状態と第2状態とを切り替える際に、全体の長さを変化させる。
ここで、下アゴ駆動部63の支持軸639間の距離は、長さL3である。また、長さL3は、長さL1あるいは長さL2よりも短い。さらに説明をすると、図示の例においては、長さL1>長さL2>長さL3の関係である。
付言すると、下アゴ可動体61は、下アゴ駆動部63によって両端側が保持(固定)された状態で、湾曲の向きを変化させるものである。
図42は、装飾体611の軌跡を説明するための図である。
さて、上述のように下アゴ可動体61が第1状態と第2状態とで切り替わることにともない、互いに連結されている装飾体611は、一斉に移動する。そして、図42に示すように、第1装飾体611A〜第6装飾体611F各々が描く軌跡DA〜DFは、互いに異なる。
さらに説明をすると、図示の例の下アゴ可動体61は、装飾体611同士が離間しようとする力(詳細は後述)により、下アゴ駆動部63の支持軸639よりも上側の領域EAにおいては、上側に突出しようとし、下アゴ駆動部63の支持軸639よりも下側の領域EBにおいては、下側に突出しようとする。
図43は、下アゴ可動体61の伸縮機構を説明するための図である。具体的には、図43(a)は後側からみた下アゴ可動体61の一部分解斜視図を示し、図43(b)は後側からみた下アゴ可動体61の背面図を示す。
以下の説明においては、第4装飾体611Dおよび第3連結体613Cを例に説明する。なお、詳細な説明は省略するが、下アゴ可動体61における第1装飾体611A〜第6装飾体611Fは互いに同様の構造を有しており、第1連結体613A〜第5連結体613Eは、互いに同様の構造を有している。
また、第3連結体613Cは、連結本体6131と、連結本体6131を跨いで第3装飾体611Cおよび第4装飾体611Dの間に収縮して設けられるスプリング6133と、連結本体6131との間でスプリング6133を抑える抑え部6135とを備える。また、連結本体6131は、内部にピン6117が移動可能に配置されるスリット6137を備える。
ここで、スプリング6133による付勢力を受けながら、スリット6137内でのピン6117の位置が変化する。このことにより、第3装飾体611Cと第4装飾体611Dとの距離が変化する。
このように構成される下アゴ可動体61は、連結体613を介して装飾体611同士の間隔を変えながら(矢印FA,FB参照)、第1状態あるいは第2状態を切り替える。
図44は、下アゴ駆動部63の駆動機構を説明するための図である。
次に、図44を参照しながら、下アゴ駆動部63における下アゴ可動体61を駆動させる機構を具体的に説明する。
第1ギア633〜第3ギア637は、例えば平歯車により構成される。また、第3ギア637は、側面に駆動ピン641を備える。
また、駆動プレート643は、左右両側からそれぞれ上側に向けて延びる第1アーム646Aおよび第2アーム646Bを備える。そして、この第1アーム646Aおよび第2アーム646Bの各々の先端には、第2スリット645Aおよび第3スリット645Bが形成されている。そして、これらの第2スリット645Aおよび第3スリット645Bの内部には、下アゴ可動体61の第1ピン616Aおよび第2ピン616Bが、それぞれ移動可能に配置される。
また、下アゴ可動体61が受ける駆動力は、両端よりも長手方向中央側で、下アゴ可動体61の長手方向と交差する方向(図示の例では上下方向)に加えられる。したがって、例えば下アゴ可動体61の両端そのものを回転させる駆動力を加えるよりも、駆動力を小さくすることが可能となる。
この構成により、下アゴ可動体61の長手方向中央部周辺の設計が自由になる。また、画像表示部114における視認可能な領域も拡がる。さらに説明をすると、上側に突出する第1状態における下アゴ可動体61と、下アゴ駆動部63とにより挟まれる領域を通して、画像表示部114が視認可能となる(図40参照)。
図45は、下アゴ可動体61の変形例を説明するための図である。具体的には、図45(a)は第1の変形例である下アゴ可動体610Aを示し、図45(b)は第2の変形例である下アゴ可動体610Bを示し、図45(c)は第3の変形例である下アゴ可動体610Cを示す。
図45(a)に示すように、弾性変形可能な部材により形成された棒状の部材により下アゴ可動体610Aを構成してもよい。この下アゴ可動体610Aは、自身の弾性により長さ方向において伸縮しながら、湾曲の向きを変化させる。
また、図45(b)に示すように、蛇腹状に形成された部材により下アゴ可動体610Bを構成してもよい。この下アゴ可動体610Bは、蛇腹部分を変形させて長さ方向において伸縮しながら、湾曲の向きを変化させる。
例えば、図45(c)に示す下アゴ可動体610Cのように、折れ曲がる姿勢となる構成であってもよい。さらに説明をすると、下アゴ可動体610Cのように、長手方向に沿ういずれかの位置で屈曲するように、下アゴ可動体610Cを構成してもよい。
付言すると、上記では下アゴ可動体61を多関節の役物として説明をしたが、下アゴ可動体61は、少なくとも1つの関節を備えればよい。したがって、例えば図45(c)に示す下アゴ可動体610Cのように、1つの関節を備える構成であってもよい。
例えば、下アゴ駆動部63が、下アゴ可動体61の一端に下アゴ可動体61の長手方向と交差する方向に力を加える構成であってもよい。あるいは、下アゴ可動体61にギアなどの回転体を設け、下アゴ駆動部63がこの回転体を回転駆動させる構成でもよい。
<頬演出体7>
図46は、頬演出体7の斜視図である。
図46に示すように、頬演出体7は、右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bを有する。この右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bは、遊技者からみて画像表示部114を挟んで対向して設けられる。さらに説明をすると、右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bは、画像表示部114の外周、より具体的には画像表示部114の左側の側面および右側の側面に各々沿うように設けられる。
以下の説明においては、右側頬演出体7Aについて説明をする。
図47は、右側頬演出体7Aを説明するための図である。
図47に示すように、右側頬演出体7Aは、所定の演出を実行する頬可動体71と、頬可動体71を駆動する頬駆動部73とを備える。
頬可動体71は、複数の関節を有する長尺状の役物である。言い替えると、頬可動体71は、多関節体である。そして、頬可動体71は、自身の長手方向と交差する方向において湾曲(屈曲)可能である。
頬駆動部73は、頬可動体71を支持するとともに、頬可動体71の姿勢を切り替える駆動力を頬可動体71に供給する。
次に、図47を参照しながら、頬可動体71の具体的な構成を説明する。
図47に示すように、頬可動体71は、第1装飾体711A〜第7装飾体711Gと、上側支持体713と、下側支持体715とを備える。この頬可動体71は、上側支持体713、第1装飾体711A〜第7装飾体711G、および下側支持体715をこの順で連結させることにより、長尺状に構成される。
なお、以下の説明においては、第1装飾体711A〜第7装飾体711Gのいずれかを区別しない場合には、第1装飾体711A〜第7装飾体711Gの各々を、単に装飾体711ということがある。
この下側支持体715は、第1装飾体711A〜第7装飾体711Gが連結された部材の下側の端部を、頬駆動部73に対して回転可能に接続する。
図48は、頬可動体71の姿勢を説明するための図である。具体的には、図48は第2状態の頬可動体71を示す。なお、上記の図47は第1状態の頬可動体71を示す。
以下、第1状態および第2状態について各々説明をする。
また、第1状態においては、頬可動体71は、画像表示部114中央に向けて突出する。言い替えると、第1状態の頬可動体71は、遊技盤110(図1参照)の中央側に進出している状態である。
また、第2状態においては、頬可動体71は、画像表示部114中央から離間する向きに突出する。言い替えると、第2状態の頬可動体71は、遊技盤110(図1参照)の外周側に退避している状態である。
図49は、頬可動体71が第2状態から第1状態へ切り替わる動作を説明する図である。
次に、図49を参照しながら、頬可動体71が、第2状態から第1状態へと切り替わる動作について説明をする。
次に、図49(b)に示すように、頬駆動部73の駆動ピン753が右側移動する。この駆動ピン753の移動にともない、下側支持体715は、支持軸739Bを中心に回転する。その結果、支持軸739Bを挟んで駆動ピン753とは反対側に配置された第7装飾体711Gは、左側へと移動する。
そして、図49(e)に示すように、頬可動体71が第1状態、すなわち左に凸の姿勢となる。
一方、図49(d)の状態においては、頬可動体71は、左側に突出しようとする。言い替えると、図49(e)の状態になろうとする。
図50は、頬可動体71の長さの変化を説明するための図である。
さて、頬可動体71は、長手方向において伸縮可能に構成されている(詳細は後述)。そして、第1状態と第2状態とを切り替える際に、頬可動体71は、その全体の長さを変化させる。
ここで、頬駆動部73の支持軸739Aおよび支持軸739B間の上下方向における距離は、長さL6である。また、長さL6は、長さL4あるいは長さL5よりも短い。さらに説明をすると、長さL5>長さL4>長さL6の関係である。
付言すると、頬可動体71は、頬駆動部73によって両端側が保持(固定)された状態で、湾曲の向きを変化させるものである。
図51は、右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bの動作を説明するための図である。具体的には、図51(a)乃至(c)は、それぞれ右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bの各々の頬可動体71が湾曲している状態を示す。
右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bの各々が備える頬可動体71は、各頬可動体71の切り替え動作を同期させて演出を実行する。さらに説明をすると、右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bの動作により、頬可動体71が構成する顔の表情の変化を表す演出を実行する。
なお、右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bを動作させた状態になると、左側頬演出体7Bにより画定される領域114eが形成され、また、右側頬演出体7Aにより画定される領域114fが形成される。
そして、これらの表情を切り替えることで、例えばキャラクタの感情の変化を表すことが可能となる。
付言すると、右側頬演出体7Aおよび左側頬演出体7Bは、各々頬駆動部73(図50参照)を別で備えることから、各頬可動体71を独立して動作させてももちろんよい。
図52は、上側支持体713の伸縮機構を説明するための図である。具体的には、図52は、後側からみた上側支持体713を示す。
図示の例においては、頬可動体71の上側支持体713が、頬可動体71の長手方向において伸縮可能に設けられている。
まず、第1部材713Bは、略直方体状の部材であり、長手方向の一端側に、支持孔713Eを備える。この支持孔713Eの内部には、頬駆動部73の支持軸739Aが挿入される。また、第1部材713Bは、支持孔713Eとは反対側の端部から長手方向に延び、内部に第2部材713Cの一部をスライド可能に収容する開口713Gを備える。
なお、上側支持体713が伸縮することにより、例えば図示の例とは異なり装飾体711の各々の間が伸縮する構成と比較して、組み付け作業が簡便となる。
図53は、頬駆動部73の駆動機構を説明するための図である。
次に、図53を参照しながら、頬駆動部73における頬可動体71を駆動させる機構を具体的に説明する。
第1ギア743〜第4ギア749は、例えば平歯車により構成される。
ラックギア751は、駆動ピン753を備えるとともに、左右方向に移動するよう構成されている。
この構成により、頬可動体71の長手方向中央部周辺の設計が自由になる。また、画像表示部114における視認可能な領域も拡がる。さらに説明をすると、左側に突出する第1状態における頬可動体71と、頬駆動部73とにより挟まれる領域を通して、画像表示部114が視認可能となる(図46参照)。
図54は、頬可動体71の変形例を説明するための図である。具体的には、図54(a)は第1の変形例である刀演出体710Aを示し、図54(b)は第2の変形例である蛇演出体710Bを示し、図54(c)は第3の変形例である長尺演出体710C〜710Fを示し、図54(d)は第4の変形例である屈曲演出体710Gを示す。
例えば、図54(a)に示すように、頬可動体71は、刀の形状を模した刀演出体710Aにより構成してもよい。さらに説明をすると、図54(a―1)に示す通常時の刀演出体710Aは直線に近い形状である。一方、図54(a―2)に示す演出動作時は、刀演出体710Aの曲率が変化し、湾曲する。すなわち、刀がしなる。このことにより、刀が勢いよく振り下ろされる動作を表現してもよい。
また、頬可動体71は、頬可動体71の一端側に伸縮する機構(上側支持体713)を備える構成を説明したが、全体としての長さが伸縮すればよく、例えば頬可動体71の中央側に伸縮する機構を備える構成であってもよい。あるいは、頬可動体71の各々の関節に伸縮する機構を有する構成であってもよい。
例えば、図54(d)に示す屈曲演出体710Gのように、折れ曲がる姿勢となる構成であってもよい。さらに説明をすると、屈曲演出体710Gのように、長手方向に沿ういずれかの位置で、屈曲するように構成してもよい。
付言すると、上記では頬可動体71を多関節の役物として説明をしたが、頬可動体71は、少なくとも1つの関節を備えればよい。したがって、例えば図54(d)に示す屈曲演出体710Gのように、1つの関節を備える構成であってもよい。
例えば頬駆動部73が、頬可動体71の両端に、頬可動体71の長手方向と交差する方向に力を加える構成であってもよい。あるいは、頬可動体71にギアなどの回転体を設け、頬駆動部73がこの回転体を回転駆動させる構成でもよい。
さて、上記下アゴ演出体6および頬演出体7の演出は、例えばパチンコ遊技機100の遊技状態を報知するために実行される。このことにより、遊技者は、下アゴ演出体6および頬演出体7の演出を見ることにより、パチンコ遊技機100の遊技状態を把握あるいは推測することができる。
さらに説明をすると、例えば、画像表示部114において遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄が表示された後に、下アゴ演出体6の下アゴ可動体61および頬演出体7の頬可動体71それぞれの湾曲の向きが切り替わることにより、ユーザは高確率状態となったことを推測することができる。
図55は、下アゴ演出体6および頬演出体7の変形例を説明するための図である。さらに説明をすると、図55は、下アゴ演出体6および頬演出体7が設けられたスロットマシン900の概略側面図である。
さて、上記の説明においては、下アゴ演出体6および頬演出体7がパチンコ遊技機100に設けられることを詳細に説明したが、パチンコ遊技機100以外の遊技機に設けられてもよい。
さらに説明をすると、図55に示すスロットマシン900は、回転しながら複数種類の図柄を例えば上から下へと循環させるように表示するリール901と、メダルが投入されるメダル投入口903と、リール901の回転を開始させるために操作される操作レバー905と、リール901の回転を停止させるために操作されるストップボタン907と、メダルが払い出されるメダル払出口909と、遊技に応じて表示による演出や情報表示を行う液晶ディスプレイ911と、液晶ディスプレイ911の前面を覆う透明板913とを備える。
すなわち、所定の演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、長尺状に形成されるとともに、長手方向と交差する方向に湾曲可能である装飾部(例えば、下アゴ可動体61)と、前記装飾部(例えば、下アゴ可動体61)が一方向に湾曲する第1状態と、当該一方向以外の他方向に湾曲する第2状態とを切り替える切替手段(例えば、下アゴ駆動部63)とを備えることを特徴とすることができる。
また、所定の演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、長尺状に形成されるとともに、長手方向と交差する方向に屈曲可能である装飾部(例えば、下アゴ可動体61)と、前記装飾部(例えば、下アゴ可動体61)が一方向に屈曲する第1状態と、当該一方向以外の他方向に屈曲する第2状態とを切り替える切替手段(例えば、下アゴ駆動部63)とを備えることを特徴とすることができる。
すなわち、所定の演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、長尺状に形成されるとともに、自身の長手方向と交差する方向に湾曲可能である第1装飾部(例えば、右側頬演出体7A)と、前記第1装飾部(例えば、右側頬演出体7A)から離れて設けられ、長尺状に形成されるとともに、自身の長手方向と交差する方向に湾曲可能である第2装飾部(例えば、左側頬演出体7B)と、前記第1装飾部(例えば、右側頬演出体7A)および前記第2装飾部(例えば、左側頬演出体7B)が互いに接近する向きに湾曲する第1状態と、当該第1装飾部(例えば、右側頬演出体7A)および当該第2装飾部(例えば、左側頬演出体7B)が互いに離間する向きに湾曲する第2状態とを切り替える切替手段(演出制御部300)とを備えることを特徴とすることができる。
また、所定の演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、長尺状に形成されるとともに、自身の長手方向と交差する方向に屈曲可能である第1装飾部(例えば、右側頬演出体7A)と、前記第1装飾部(例えば、右側頬演出体7A)から離れて設けられ、長尺状に形成されるとともに、自身の長手方向と交差する方向に屈曲可能である第2装飾部(例えば、左側頬演出体7B)と、前記第1装飾部(例えば、右側頬演出体7A)および前記第2装飾部(例えば、左側頬演出体7B)が互いに接近する向きに屈曲する第1状態と、当該第1装飾部(例えば、右側頬演出体7A)および当該第2装飾部(例えば、左側頬演出体7B)が互いに離間する向きに屈曲する第2状態とを切り替える切替手段(演出制御部300)とを備えることを特徴とすることができる。
また、本実施の形態では、電源復帰時に、遊技制御部200により初期的に実行される基本処理において、設定の初期化を指示するコマンド等を演出制御部300へ出力するために、主制御処理で用いられる出力制御部240の機能(サブルーチン)を呼び出して実行することについて説明した(図5−1参照)。
また、本実施の形態では、遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンドを「コード部」と「データ部」とで構成し、各々の先頭ビットに識別用のフラグを設けることについて説明した(図19−1参照)。
また、本実施の形態では、遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンドの「コード部」の一部を、データ値を記述するために用いる構成について説明した。
◆上記のように、本実施の形態では、遊技制御手段の動作を制御する制御命令の増加を削減するため、遊技制御部200により所定の時間間隔で繰り返し実行される主制御処理において、1サイクルの主制御処理の最後に、その1サイクルの実行で生成されたコマンドをまとめて、演出制御部300へ出力することとした。すなわち、上記の目的を達成する遊技機は、
遊技の進行に応じて演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、
遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を所定の条件にしたがって繰り返し実行し、当該主制御処理を実行して得られた遊技に関する情報を含むデータを生成する遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)と、
一連の前記主制御処理を1サイクル実行する度に、当該1サイクルの実行により生成された前記データを、当該1サイクルの実行における最後のデータの生成が行われた後に出力する出力手段(例えば、出力制御部240)と、
前記出力手段(例えば、出力制御部240)から出力されたデータを受け付け、受け付けたデータに基づき演出を行う演出制御手段(例えば、演出制御部300)と、
を備える。
このようにすれば、生成されたデータごとに出力処理を行う必要がないため、出力処理を行うための制御命令を削減し、プログラムサイズの増大を抑制することができる。また、データが生成される度に出力処理を行う必要がないため、出力処理全体に要する時間を短縮することができる。
また、より詳細には、上記の遊技機において、
前記主制御処理で生成されたデータを、データごとに設定された記憶領域(例えば、コマンド格納領域)に記憶する記憶手段(例えば、RAM203)をさらに備え、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)は、前記主制御処理において生成した前記データを、生成したデータに対応付けられた前記記憶領域(例えば、コマンド格納領域)に記憶させ、
前記出力手段(例えば、出力制御部240)は、前記記憶手段(例えば、RAM203)の各記憶領域に対してデータが記憶されているか否かを調べ、データが記憶されている記憶領域からデータを読み出して出力する。
このようにすれば、出力処理を行う度に、各記憶領域を確認して、記憶されているデータを出力するので、データ出力の漏れを防止することができる。
遊技の進行に応じて演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、
遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を所定の条件にしたがって繰り返し実行し、当該主制御処理とは異なる条件にしたがって当該主制御処理とは異なる特別処理を実行する遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)と、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)から出力されたデータを受け付け、前記データに基づき演出に関わる処理を行う演出制御手段(例えば、演出制御部300)と、を備え、
前記主制御処理において前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)による処理は、
遊技の進行に基づく処理を行うと共に、当該処理を実行して得られた情報を含むデータを生成する1または複数の第1の処理手段(例えば、遊技制御部200)を呼び出して実行する部分と、
前記第1の処理手段(例えば、遊技制御部200)の実行により生成されたデータを前記演出制御手段(例えば、演出制御部300)へ出力する第2の処理手段(例えば、出力制御部240)を呼び出して実行する部分と、を含み、
前記特別処理において前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)による処理は、
遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)の設定を行う設定処理を実行する部分と、
前記設定処理において生成されたデータを、前記主制御処理における前記第2の処理手段(例えば、出力制御部240)を呼び出して、前記演出制御手段(例えば、演出制御部300)へ出力する部分と、を含む、構成とすることができる。
このようにすれば、特別処理で生成されたデータの出力処理を行うために個別の制御命令を用意する必要がないため、出力処理を行うための制御命令を削減し、プログラムサイズの増大を抑制することができる。
また、より詳細には、上記の遊技機において、
前記主制御処理で生成されたデータを、データごとに設定された記憶領域に記憶する記憶手段(例えば、RAM203)をさらに備え、
前記主制御処理における前記第1の処理手段(例えば、遊技制御部200)は、処理の実行により生成した前記データを、生成したデータに対応付けられた前記記憶領域(例えば、コマンド格納領域)に順次記憶させ、
前記主制御処理における前記第2の処理手段(例えば、出力制御部240)は、前記記憶手段(例えば、RAM203)の各記憶領域に対してデータが記憶されているか否かを調べ、データが記憶されている記憶領域からデータを読み出して出力し、
前記特別処理における前記設定処理では、前記設定処理において生成されたデータを、前記記憶手段(例えば、RAM203)における所定の前記記憶領域に記憶させる。
このようにすれば、出力処理を行う度に、各記憶領域を確認して、記憶されているデータを出力するので、データ出力の漏れを防止することができる。
遊技の進行に応じて演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、
遊技の進行に関する主制御処理を実行し、当該主制御処理を実行して得られた遊技に関する情報を含むデータを生成して出力する遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)と、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)から出力されたデータを受け付け、受け付けたデータに基づき演出に関わる処理を行う演出制御手段(例えば、演出制御部300)と、を備え、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)により生成される前記データは、
aビット(aは2以上の整数)のサイズで、先頭の1ビットの値が1または0の何れか一方に特定されている第1データ部(例えば、「コード」)と、
n×aビット(nは1以上の整数)のサイズで、先頭の1ビットの値が前記第1データ部(例えば、「コード」)の先頭の1ビットの値とは異なる値に特定されている第2データ部(例えば、「データ」)と、を含む、構成とすることができる。
このようにすれば、先頭の1ビットの値を認識することにより、第1データ部と第2データ部とを明確に区別することができるため、遊技制御手段から演出制御手段へのデータ伝送の精度を向上させることができることができる。
また、より好ましくは、上記の遊技機において、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)により生成される前記データの前記第2データ部(例えば、「データ」)は、先頭からaビットごとに、先頭の1ビットの値と同じ値が設定される。
このようにすれば、第2データ部のサイズが大きい場合でも、特定のサイズごとに切り分けて、各々が第2データ部であることを識別することが容易となる。
遊技の進行に応じて演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、
遊技の進行に関する主制御処理を実行し、当該主制御処理を実行して得られた遊技に関する情報を含むデータを生成して出力する遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)と、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)から出力されたデータを受け付け、当該データに基づき演出に関わる処理を行う演出制御手段(例えば、演出制御部300)と、を備え、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)により生成される前記データは、
aビット(aは3以上の整数)のサイズで、先頭の1ビットの値が1または0の何れか一方に特定されている第1データ部(例えば、「コード」)と、
n×aビット(nは1以上の整数)のサイズで、先頭の1ビットの値が前記第1データ部(例えば、「コード」)の先頭の1ビットの値とは異なる値に特定されている第2データ部(例えば、「データ」)と、を含み、
前記第1データ部(例えば、「コード」)を構成する所定のビットと、前記第2データ部(例えば、「データ」)を構成するビットとを用いて、所定の種類のデータが記録され、当該第1データ部(例えば、「コード」)における当該所定のビットを除く残りのビットを用いて、当該所定の種類のデータとは異なる他の種類のデータが記録される構成とすることができる。
また、上記の目的を達成する他の本発明による遊技機は、
遊技の進行に応じて演出を行う遊技機(例えば、パチンコ遊技機100)であって、
遊技の進行に関する主制御処理を実行し、当該主制御処理を実行して得られた遊技に関する情報を含むデータを生成して出力する遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)と、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)から出力されたデータを受け付け、当該データに基づき演出に関わる処理を行う演出制御手段(例えば、演出制御部300)と、を備え、
前記遊技制御手段(例えば、遊技制御部200)により生成される前記データは、
aビット(aは3以上の整数)のサイズで、先頭の1ビットの値が1または0の何れか一方に特定されている第1データ部(例えば、「コード」)と、
aビットのサイズで、先頭の1ビットの値が前記第1データ部(例えば、「コード」)の先頭の1ビットの値とは異なる値に特定されている第2データ部(例えば、「データ」)と、を含み、
前記第1データ部(例えば、「コード」)を構成するbビット(bはa−1よりも小さく、1以上の整数)と、前記第2データ部(例えば、「データ」)を構成するaビットとを用いて、(a+b)ビットのサイズのデータが記録される構成とすることができる。
上記のような構成とすれば、第1データ部および第2データ部の合計サイズを変えることなく、第2データ部に記録されるべきデータのサイズを、より大きくすることが可能となるため、遊技制御手段から演出制御手段へ大きなサイズのデータを送る場合に、伝送されるデータ全体のサイズの増大を抑制することができる。
5…目玉演出体(可動物の一例)
6…下アゴ演出体(可動物の一例)
7…頬演出体(可動物の一例)
100…パチンコ遊技機(遊技機の一例)
114…画像表示部(画像表示部の一例)
114b,114c…所定領域(所定領域の一例)
Claims (1)
- 演出を行う遊技機であって、
所定領域にて画像表示の演出を行う画像表示部と、
前記所定領域に配置される複数の可動部材を有し、当該複数の可動部材のうちの一つが他とは独立した動きの演出を行うことが可能な可動物と、
を備え、
前記複数の可動部材による演出のうち第1可動物が第2可動物と共に行う演出は、第3可動物とは独立して行うものであり、
前記第1可動物と前記第2可動物とが分離する態様になることが可能であり、
前記第1可動物は、第1態様から第2態様に変更可能であり、
前記第2可動物は、第3態様から第4態様に変更可能であり、
前記第1可動物および前記第2可動物が協働して所定方向に移動する場合に前記第1態様から前記第2態様への変更および前記第3態様から前記第4態様への変更を行う第1の動き演出と、互いに離間する当該第1態様の当該第1可動物および当該第3態様の当該第2可動物のいずれか一方または両方が当該所定方向とは異なる方向に移動する第2の動き演出と、を実行可能な遊技機。
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