JP6558853B2 - 風向調整装置 - Google Patents

風向調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6558853B2
JP6558853B2 JP2015228862A JP2015228862A JP6558853B2 JP 6558853 B2 JP6558853 B2 JP 6558853B2 JP 2015228862 A JP2015228862 A JP 2015228862A JP 2015228862 A JP2015228862 A JP 2015228862A JP 6558853 B2 JP6558853 B2 JP 6558853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case body
air
slider
air outlet
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015228862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017094909A (ja
Inventor
山本 修平
修平 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP2015228862A priority Critical patent/JP6558853B2/ja
Publication of JP2017094909A publication Critical patent/JP2017094909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6558853B2 publication Critical patent/JP6558853B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Duct Arrangements (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、直接風モードと間接風モードとを切り換え可能な風向調整装置に関する。
従来、自動車などの車両に用いられる空調装置において、風を吹き出す吹出口に備えられる風向調整装置は、空調風吹出装置、エアアウトレット、ベンチレータ、レジスタなどとも呼ばれ、例えばインストルメントパネルやセンターコンソール部などの車両の各部に設置され、冷暖房による快適性能の向上に寄与している。
このような風向調整装置として、乗員に向かって直接吹き出す直接風と、乗員に対して直接当たらないように風を吹き出す間接風とを切り換える構成が知られている。具体的に、このような風向調整装置は、第1開口部と、この第1開口部の周囲に位置する第2開口部とを備え、第1開口部に、複数のフィンにより開閉可能な吹出開口部を備えるバレルが設けられ、かつ、第2開口部に連通する風路に、フィンの操作に連動して風路を開閉する弁が設けられた構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−102113号公報 (第8−12頁、図1−図9)
しかしながら、上述の風向調整装置では、フィンの操作と弁の操作とをリンクによって連動しているため、構成を簡略化することが容易でなく、部品点数が増加するので、重量や組み付け工数の増加を招かないようにすることが必要となる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、簡単な構成で直接風と間接風とを容易に切り換えできる風向調整装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の風向調整装置は、筒状のケース体と、このケース体に対して軸方向に沿って摺動可能に支持された制御体とを具備し、前記ケース体は、一端側に位置し空気を受け入れる受入口を少なくとも有する第1ケース体と、他端側に位置する第1吹出口を少なくとも有し、前記第1ケース体の他端側に固着される第2ケース体と、前記第1ケース体と前記第2ケース体との間に区画されて前記受入口と前記第1吹出口との間に分岐され、前記第1吹出口の外方に位置する第2吹出口とを備え、前記制御体は、前記ケース体に対して一端側に摺動することで前記受入口と前記第1吹出口とを連通してこの第1吹出口から空気を吹き出させるとともに前記受入口と前記第2吹出口との連通を遮断し、前記ケース体に対して他端側に摺動することで前記受入口と前記第2吹出口とを連通してこの第2吹出口から空気を吹き出させるとともに前記受入口と前記第1吹出口との連通を遮断するものである。
請求項2記載の風向調整装置は、請求項1記載の風向調整装置において、ケース体は、内部に設けられたケース体閉塞部と、側部に開口され受入口と第2吹出口とを連通する連通口とを備え、制御体は、一端側に開口され前記受入口と連通する導入口と、一端側を除く位置に開口され前記導入口と第1吹出口とを連通する通気口とを有し、前記ケース体の内部に配置された筒状の制御体風路部と、この制御体風路部の外方に設けられ、前記ケース体の内側に対して摺動する制御体閉塞部とを備え、前記連通口は、前記制御体が前記ケース体に対して一端側へ摺動した位置で前記制御体閉塞部により閉塞されるとともに前記制御体が前記ケース体に対して他端側へ摺動した位置で開口され、前記通気口は、前記制御体が前記ケース体に対して一端側へ摺動した位置で開口されるとともに前記制御体が前記ケース体に対して他端側へ摺動した位置で前記ケース体閉塞部により閉塞されるものである
請求項1記載の風向調整装置によれば、ケース体を、少なくとも受入口を有する第1ケース体と、少なくとも第1吹出口を有する第2ケース体とに分割し、これら第1ケース体と第2ケース体との間に第2吹出口を区画するので、第1ケース体と第2ケース体とを互いに固着するだけで第2吹出口を容易に形成できるとともに、制御体を摺動可能に支持するケース体を容易に構成できるとともに、ケース体に対して摺動可能とした制御体が、ケース体に対して一端側に摺動することで受入口と第1吹出口とを連通して第1吹出口から空気を吹き出させるとともに受入口と第1吹出口の外方に位置する第2吹出口との連通を遮断し、ケース体に対して他端側に摺動することで受入口と第2吹出口とを連通して第2吹出口から空気を吹き出させるとともに受入口と第1吹出口との連通を遮断するので、制御体をケース体に対して摺動させる簡単な構成で、直接風と間接風とを容易に切り換えできる。
請求項2記載の風向調整装置によれば、請求項1記載の風向調整装置の効果に加えて、ケース体の側部に設けた連通口が、制御体がケース体に対して一端側へ摺動した位置で制御体閉塞部により閉塞されるとともに制御体がケース体に対して他端側へ摺動した位置で開口され、制御体の制御体風路部に設けた通気口が、制御体がケース体に対して一端側へ摺動した位置で開口されるとともに制御体がケース体に対して他端側へ摺動した位置でケース体閉塞部により閉塞されるように構成したので、制御体をケース体に対して一端側あるいは他端側に摺動させるだけで、直接風と間接風とを容易かつ確実に切り換えできる
(a)は本発明の一実施の形態の風向調整装置の直接風モードを示す断面図、(b)は風向調整装置の全閉モードを示す断面図、(c)は風向調整装置の間接風モードを示す断面図である。 同上風向調整装置の分解斜視図である。 同上風向調整装置の斜視図である。 (a)は同上風向調整装置の直接風モードの配風性能を模式的に解析した説明図、(b)は同上風向調整装置の間接風モードの配風性能を模式的に解析した説明図である。
以下、本発明の一実施の形態の構成を、図面を参照して説明する。
図3において、10は風向調整装置で、この風向調整装置10は、ルーバ装置あるいはベンチレータなどとも呼ばれ、例えば自動車の被取付部材であるインストルメントパネルなどに取り付けられ、空調装置に接続されて、車室内に風を吹き出し、空調を行う車両用空調装置を構成している。なお、以下、風が吹き出す下流側(風下側)すなわち乗員側を前側、風の上流側(風上側)を後側とし、左右方向及び上下方向については、上記の自動車に取り付けた状態を例として説明する。
そして、この風向調整装置10は、図1(a)ないし図1(c)に示すように、筒状のケース体15と、このケース体15に対して軸方向である前後方向に摺動可能に支持された制御体としてのスライダ16とを備え、全体として略円筒状に形成された丸型ベンチレータである。
ケース体15は、例えば合成樹脂により略円筒状に形成されている。このケース体15は、ケース体本体21と、このケース体本体21から側方に分岐する風路部22と、ケース体本体21の内部に位置するケース体閉塞部としてのケース体ガイド部であるスライダガイド部23と、ケース体本体21の内部に位置するストッパ部24とを備えている。そして、このケース体15は、本実施の形態では、図2に示すように、第1ケース体であるケース本体部27と、第2ケース体であるパネル28とに分割されている。
図1(a)ないし図1(c)に示すケース体本体21は、略円筒状に形成されており、一端側である後側に、空気を受け入れる例えば円形状の受入口31が開口され、他端側である前側に、空気を吹き出す例えば円形状の第1吹出口32が開口されている。したがって、このケース体本体21の内部は、受入口31から第1吹出口32へと空気が流れる流通路33となっている。また、このケース体本体21の側部には、受入口31と第1吹出口32との間であるストッパ部24とスライダガイド部23との間、すなわち前後両端間の中間部に、このケース体本体21の側部を貫通する、換言すれば流通路33と連通する連通口としてのスリット34が開口されている。このスリット34は、流通路33(受入口31)と風路部22(後述する第2吹出口36)とを連通するもので、例えばケース体本体21の周方向に複数設けられている。また、このスリット34は、ケース体本体21の中心軸側から径方向に向かって後側から前側へと傾斜して開口されている。
風路部22は、ケース体本体21の外周全周から径方向に沿って延出している。この風路部22は、後側に突出する半円弧状に湾曲された断面形状がケース体本体21の周方向に連続している。換言すれば、この風路部22は、基端側すなわちケース体本体21側がスリット34の開口方向に対して交差する方向である後側に延び、先端側がその反対方向である前側に延びている。そして、この風路部22の先端部である前端部には、前側に向けて開口する第2吹出口36が区画されている。したがって、この第2吹出口36は、図3に示すように、円環スリット状に形成されており、前側から見て、第1吹出口32に対して同心状に配置されている。すなわち、第2吹出口36は、第1吹出口32の外方に位置している。また、この第2吹出口36は、第1吹出口32に対し後方に位置している。
図1(a)ないし図1(c)に示すスライダガイド部23は、円筒状に形成され、ケース体本体21の中心軸に沿って、このケース体本体21と同軸状に配置されている。このスライダガイド部23は、ケース体本体21の前側寄り、すなわち第1吹出口32の近傍に配置されている。したがって、このスライダガイド部23は、第1吹出口32に対向して位置している。また、このスライダガイド部23は、例えば放射リブ状に設けられた連結部38によってケース体本体21と連結されている。この連結部38は、周方向に複数設けられており、例えばケース体本体21に対して、第1吹出口32の内縁部に連結されている。
ストッパ部24は、ケース体15に対するスライダ16の後側への摺動を規制するものである。すなわち、このストッパ部24は、ケース体15に対するスライダ16の後側への摺動端位置を規定するものである。このストッパ部24は、例えば円環状に形成され、ケース体本体21の中心軸に沿って、このケース体本体21と同軸状に配置されている。このストッパ部24は、ケース体本体21の後側寄り、すなわち受入口31の近傍で、かつ、スリット34(風路部22)よりも後側に距離を置いて配置されている。したがって、このストッパ部24は、受入口31に対向して位置している。また、このストッパ部24は、図2に示すように、例えば放射リブ状に設けられたストッパ連結部39によってケース体本体21と連結されている。このストッパ連結部39は、周方向に複数設けられている。
ケース本体部27は、ケース体15の後側を構成する部分である。このケース本体部27は、本実施の形態では、図1(a)ないし図1(c)に示すように、ケース体本体21の後側(受入口31)から前側(風路部22の前方部分)の内周部に亘る部分を構成する第1ケース本体としての円筒部41と、風路部22の後側を構成する第1風路部としての第1湾曲部42と、ストッパ部24及びストッパ連結部39(図2)とを構成している。
円筒部41は、直線円筒状に形成されている。この円筒部41には、外周部にスリット34が開口されているとともに、内周にストッパ部24がストッパ連結部39(図2)によって連結されている。
第1湾曲部42は、円筒部41の外周全周にてスリット34の後縁部から径方向に延出している。この第1湾曲部42は、後側に凸となるように湾曲した傘状部である。
パネル28は、ケース体15の前側を構成する部分であり、インストルメントパネルなどに取り付けられた風向調整装置10の外観(フィニッシャ)となる部分である。このパネル28は、本実施の形態では、ケース体本体21の前側(風路部22の前方部分)の外周部を構成する第2ケース本体としての筒状部44と、風路部22の前側を構成する第2風路部としての第2湾曲部45と、スライダガイド部23及び連結部38とを構成している。
筒状部44は、円筒部41よりも短い直線円筒状に形成されている。この筒状部44は、後側の内周に円筒部41の前側が挿入されて固定されているとともに、前側の内周に、スライダガイド部23が連結部38によって連結されている。また、この筒状部44は、前側に向かって徐々に縮径されている。
第2湾曲部45は、筒状部44の後端部全周から径方向に延出している。この第2湾曲部45は、後側に凸となるように湾曲した傘状部である。また、この第2湾曲部45は、円筒部41のスリット34の前側の位置から第1湾曲部42に対して前側に離間された位置に配置されている。すなわち、この第2湾曲部45の後側は、第1湾曲部42の前側に距離を開けて対向し、この第1湾曲部42と略同心状に湾曲している。このため、これら第1湾曲部42と第2湾曲部45との間に、スリット34と連通する風路部22(第2吹出口36を含む)が区画されている。換言すれば、ケース本体部27(第1湾曲部42)とパネル28(第2湾曲部45)とにより、風路部22が前後に分割されて、これらケース本体部27(第1湾曲部42)とパネル28(第2湾曲部45)との間に第2吹出口36が区画されている。
一方、スライダ16は、例えば合成樹脂により略円筒状に形成されている。このスライダ16は、円筒状の制御体風路部としてのスライダ風路部51と、ケース体本体21の内周面に対して摺動する略円筒状の制御体閉塞部(摺動部)としてのスライダシール部52と、スライダガイド部23によってガイドされる被ガイド部53とを同軸状に一体に備えている。そして、このスライダ16は、ケース体15内のストッパ部24よりも前側に挿入されており、ケース本体部27とパネル28との間にスライダ風路部51及びスライダシール部52が介在され、被ガイド部53がパネル28(スライダガイド部23)に挿通されてその前端側がパネル28の前側に露出している。
スライダ風路部51は、ケース体15に対して同軸状に配置される。このスライダ風路部51は、一端側である後側に受入口31と連通する導入口55を備えるとともに、一端側である後側を除く位置、本実施の形態では他端側である前側に導入口55と第1吹出口32とを連通する通気口56を備える円筒状となっている。すなわち、導入口55は、ストッパ部24及び受入口31に対向して開口され、通気口56は、スライダガイド部23及び第1吹出口32に対向して開口されている。また、このスライダ風路部51の前後方向(軸方向)の長さは、ストッパ部24とスライダガイド部23との間の前後方向の距離よりも短く設定されている。さらに、このスライダ風路部51は、スライダガイド部23の外径よりも僅かに大きい内径を有しており、スライダガイド部23の外周部がこのスライダ風路部51の内周部に対して摺動可能に構成されている。したがって、このスライダ風路部51は、スライダ16がケース体15に対して後側に摺動した位置でスライダガイド部23に対して後側に距離を置いて位置することで通気口56が開口して第1吹出口32と連通する状態となり、スライダ16がケース体15に対して前側へと摺動するにしたがって通気口56にスライダガイド部23が挿入されて通気口56が閉塞されるように構成されている。さらに、このスライダ風路部51には、導入口55の内縁部に、制御体ストッパ部としてのスライダストッパ部57が突設されている。このスライダストッパ部57は、ケース体15に対するスライダ16の前側への摺動を規制するものである。すなわち、このスライダストッパ部57は、ケース体15に対するスライダ16の前側への摺動端位置を規定するものである。
スライダシール部52は、ケース体本体21の内周面に対して摺動する略円筒状の閉塞部本体としての側部シール部61と、この側部シール部61の後端部全周から中心軸(スライダ風路部51の外周面)に向かって径方向に延出するガイド部としての後部シール部62とを一体に備えている。また、このスライダシール部52は、スライダ風路部51よりも前後方向(軸方向)の長さが長く設定されており、前端部がスライダ風路部51の前端部よりも前側に延びている。
側部シール部61は、ケース体15に対するスライダ16の摺動に伴いケース体本体21(ケース本体部27の円筒部41)の内周面を前後に摺動することにより、スリット34を開閉する部分である。すなわち、この側部シール部61は、スライダ16のケース体15に対する摺動により風路部22を直接開閉する開閉弁となっている。
後部シール部62は、側部シール部61に対して後側へと、中心軸側(スライダ風路部51)に向かって傾斜して形成されている。この後部シール部62の傾斜角度は、スリット34の開口方向と略平行となっている。また、この後部シール部62は、スライダ風路部51の後端部の外周部と連続している。
被ガイド部53は、プロジェクションピンとも呼ばれる部分であり、直線円筒状に形成されている。この被ガイド部53は、ケース体15のスライダガイド部23に挿入され、このスライダガイド部23の内周面に沿って軸方向に前後に摺動するように構成されている。また、この被ガイド部53は、図2に示すように、スライダシール部52に対して、ガイド連結部65によりスライダ風路部51に連結されている。また、この被ガイド部53には、スライダ16をケース体15に対して摺動させる際に乗員などの使用者が操作する摘み部66が設けられている。この摘み部66は、パネル28(スライダガイド部23)の前側に全ストロークに亘って常時突出し、操作できるようになっている。
そして、上記の風向調整装置10を組み立てる際には、スライダ16と、ケース本体部27及びパネル28とをそれぞれ別個に成形し、スライダ16をケース本体部27に前側から挿入した後、スライダ16の被ガイド部53をスライダガイド部23に挿入しつつケース本体部27の円筒部41の前端部が筒状部44の内部に挿入されるようにパネル28をケース本体部27と嵌合させて固着する。
このように組み立てた風向調整装置10は、第1吹出口32から露出するスライダ16の摘み部66を摘んでスライダ16をケース体15に対して前後に摺動させることで、図1(a)に示すように風を集中させて直接乗員に向かって吹き出す直接風モード(集中モード、直進モード)と、図1(b)に示すように風を遮断する全閉(遮断)モードと、図1(c)に示すように風を拡散させて乗員に直接当たらないように風を吹き出す間接風モード(拡散モード、ワイドモード)とに切り換える。
直接風モード時には、図1(a)に示すように、スライダ16をケース体15に対して後側に摺動させる。すなわち、乗員は、摘み部66を摘んでスライダ16を押し込む。例えば、図1(a)では、スライダ16の後端部がストッパ部24に接触する最大後側位置となっている。このとき、スライダ16の通気口56がスライダガイド部23に対して後側に距離を置いて位置することで開口するとともに、ケース体15のスリット34がスライダ16のスライダシール部52(側部シール部61)によって閉塞される。このため、受入口31と第2吹出口36との連通が遮断され、スライダ風路部51の導入口55及び通気口56によって、受入口31と第1吹出口32とが連通される。この結果、受入口31からケース体15の内部(流通路33)に受け入れた空気が、導入口55及び通気口56を通過した後、第1吹出口32から速い流速で、風流範囲が狭い風として吹き出される。
全閉モード時には、図1(b)に示すように、直接風モードと間接風モードとの中間となるようにスライダ16をケース体15に対して前後方向の中程どの位置とする。例えば、図1(b)では、スライダ16の摺動ストロークの略中央位置となっている。このとき、スライダ16の通気口56にスライダガイド部23が挿入されてこの通気口56が閉塞されるとともに、ケース体15のスリット34がスライダ16のスライダシール部52(側部シール部61)によって閉塞される。このため、受入口31と第1吹出口32及び第2吹出口36との連通がそれぞれ遮断され、受入口31からケース体15の内部(流通路33)に受け入れた空気は第1吹出口32及び第2吹出口36のそれぞれから吹き出されることがない。
間接風モード時には、図1(c)に示すように、スライダ16をケース体15に対して前側に摺動させる。すなわち、乗員は、摘み部66を摘んでスライダ16を引き出す。例えば、図1(c)では、スライダ16のスライダストッパ部57がスライダガイド部23の後端部に接触する最大前側位置となっている。このとき、スライダ16の通気口56は、この通気口56に挿入されたスライダガイド部23により閉塞されるとともに、ケース体15のスライダシール部52の側部シール部61がスリット34に対して前側に移動することでスリット34が開口される。このため、受入口31と第1吹出口32との連通が遮断されるとともに、受入口31と第2吹出口36とが連通される。この結果、受入口31からケース体15の内部(流通路33)に受け入れた空気がスライダシール部52の後部シール部62に沿ってガイドされつつスリット34へと導かれ、このスリット34から風路部22内を経由して第2吹出口36から遅い流速で、風流範囲が広い風として吹き出される。
なお、直接風モードから全閉モードへの中間位置(図1(a)に示す状態から図1(b)に示す状態に切り換わっていく間の位置)、あるいは、全閉モードから直接風モードへの中間位置(図1(b)に示す状態から図1(a)に示す状態に切り換わっていく間の位置)では、スライダ16がケース体15に対して一端側あるいは他端側に摺動することで通気口56とスライダガイド部23との隙間が連続的に変化することにより連続的に風量が増加または減少する。同様に、間接風モードから全閉モードへの中間位置(図1(c)に示す状態から図1(b)に示す状態に切り換わっていく間の位置)、あるいは全閉モードから間接風モードへの中間位置(図1(b)に示す状態から図1(c)に示す状態に切り換わっていく間の位置)では、スライダ16がケース体15に対して一端側あるいは他端側に摺動することでスリット34の開口量が連続的に変化することにより連続的に風量が増加または減少する。
具体的に、図4(a)に第1吹出口32から空気を吹き出す直接風モードでの風向及び風速の解析結果を模式的に示し、図4(b)に第2吹出口36から空気を吹き出す間接風モードでの風向及び風速の解析結果を模式的に示す。このように、本実施の形態の風向調整装置10によって、直接風及び間接風を選択的かつ確実に吹き出すことができるのが分かる。
上述したように、ケース体15に対して摺動可能としたスライダ16が、ケース体15に対して一端側(後側)に摺動することで受入口31と第1吹出口32とを連通して受入口31で受け入れた空気を第1吹出口32から吹き出させるとともに受入口31と第1吹出口32の外方に位置する第2吹出口36との連通を遮断し、ケース体15に対して他端側(前側)に摺動することで受入口31と第2吹出口36とを連通して受入口31で受け入れた空気を第2吹出口36から吹き出させるとともに受入口31と第1吹出口32との連通を遮断するので、スライダ16をケース体15に対して摺動させる簡単な構成で、直接風と間接風とを容易に切り換えできる。
具体的に、ケース体15の外周部に設けたスリット34が、スライダ16がケース体15に対して一端側(後側)へ摺動した位置でスライダシール部52(側部シール部61)により閉塞されるとともにスライダ16がケース体15に対して他端側(前側)へ摺動した位置で開口され、スライダ16のスライダ風路部51に設けた通気口56が、スライダ16がケース体15に対して一端側へ摺動した位置で開口されるとともにスライダ16がケース体15に対して他端側へ摺動した位置でスライダガイド部23により閉塞されるように構成したので、スライダ16をケース体15に対して一端側あるいは他端側に摺動させるだけで、直接風と間接風とを容易かつ確実に切り換えできる。
また、ケース体15を、少なくとも受入口31を有するケース本体部27と、少なくとも第1吹出口32を有するパネル28とに分割し、これらケース本体部27とパネル28との間に第2吹出口36を区画するので、ケース本体部27とパネル28とを互いに固着するだけで第2吹出口36を容易に形成できるとともに、スライダ16を摺動可能に支持するケース体15を容易に構成できる。
さらに、スライダシール部52は、間接風モード時に後部シール部62によって空気をスリット34へとガイドするので、少ない風路損失でより円滑に空気を第2吹出口36へと導くことができる。しかも、スライダシール部52は、スライダ16をケース体15に対して前側に最大に摺動させた状態でスリット34の内面と略面一となるので、風路損失をより低減できる。
そして、ケース体15に対するスライダ16の摺動をガイドするスライダガイド部23を、通気口56を開閉するケース体閉塞部として作用させるので、別途ケース体閉塞部を設ける構成と比較して構成をより簡略化できる。
なお、上記の一実施の形態において、ケース体15を構成するケース本体部27とパネル28との位置でケース体本体21も前後に分割してもよい。すなわち、ケース体本体21のスリット34の後側と前側との位置でケース体本体21をケース本体部27とパネル28とで分割することもできる。この場合には、ケース本体部27の円筒部41をパネル28の筒状部44に挿入せずに、円筒部41と筒状部44とを前後に突き当てて固定することで、上記の一実施の形態と同様に構成できる。
また、第2吹出口36は、全周に連続する円環状でなくてもよく、複数箇所に設定することもできる。
さらに、通気口56は、スライダ風路部51の他端側に開口する他に、スライダ風路部51の外周部に開口することもできる。
また、スライダガイド部23とスライダ風路部51との内外の関係、及び、スライダガイド部23と被ガイド部53との内外の関係は、それぞれ逆転させてもよい。
そして、風向調整装置10は、丸型に構成したが、例えばケース体15(ケース本体部27及びパネル28)とスライダ16とを角筒状などに形成した、角型などでも対応できる。
本発明は、例えば、自動車インストルメントパネルなどに備えられる空調装置の吹出口装置に適用できる。
10 風向調整装置
15 ケース体
16 制御体としてのスライダ
23 ケース体閉塞部としてのスライダガイド部
27 第1ケース体であるケース本体部
28 第2ケース体であるパネル
31 受入口
32 第1吹出口
34 連通口としてのスリット
36 第2吹出口
51 制御体風路部としてのスライダ風路部
52 制御体閉塞部としてのスライダシール部
55 導入口
56 通気口

Claims (2)

  1. 筒状のケース体と、
    このケース体に対して軸方向に沿って摺動可能に支持された制御体とを具備し、
    前記ケース体は、
    一端側に位置し空気を受け入れる受入口を少なくとも有する第1ケース体と、
    他端側に位置する第1吹出口を少なくとも有し、前記第1ケース体の他端側に固着される第2ケース体と、
    前記第1ケース体と前記第2ケース体との間に区画されて前記受入口と前記第1吹出口との間に分岐され、前記第1吹出口の外方に位置する第2吹出口とを備え、
    前記制御体は、前記ケース体に対して一端側に摺動することで前記受入口と前記第1吹出口とを連通してこの第1吹出口から空気を吹き出させるとともに前記受入口と前記第2吹出口との連通を遮断し、前記ケース体に対して他端側に摺動することで前記受入口と前記第2吹出口とを連通してこの第2吹出口から空気を吹き出させるとともに前記受入口と前記第1吹出口との連通を遮断する
    ことを特徴とする風向調整装置。
  2. ケース体は、
    内部に設けられたケース体閉塞部と、
    側部に開口され受入口と第2吹出口とを連通する連通口とを備え、
    制御体は、
    一端側に開口され前記受入口と連通する導入口と、一端側を除く位置に開口され前記導入口と第1吹出口とを連通する通気口とを有し、前記ケース体の内部に配置された筒状の制御体風路部と、
    この制御体風路部の外方に設けられ、前記ケース体の内側に対して摺動する制御体閉塞部とを備え、
    前記連通口は、前記制御体が前記ケース体に対して一端側へ摺動した位置で前記制御体閉塞部により閉塞されるとともに前記制御体が前記ケース体に対して他端側へ摺動した位置で開口され、
    前記通気口は、前記制御体が前記ケース体に対して一端側へ摺動した位置で開口されるとともに前記制御体が前記ケース体に対して他端側へ摺動した位置で前記ケース体閉塞部により閉塞される
    ことを特徴とする請求項1記載の風向調整装置
JP2015228862A 2015-11-24 2015-11-24 風向調整装置 Active JP6558853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228862A JP6558853B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 風向調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015228862A JP6558853B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 風向調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017094909A JP2017094909A (ja) 2017-06-01
JP6558853B2 true JP6558853B2 (ja) 2019-08-14

Family

ID=58803478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015228862A Active JP6558853B2 (ja) 2015-11-24 2015-11-24 風向調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6558853B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4217424Y1 (ja) * 1964-12-14 1967-10-06
JPH0122724Y2 (ja) * 1981-02-18 1989-07-10
JP3307008B2 (ja) * 1992-07-20 2002-07-24 株式会社デンソー 流体流吹出制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017094909A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107009850B (zh) 出口设备
US10427501B2 (en) Outlet device
JP6361221B2 (ja) 空気吹出装置
US10131210B2 (en) Air nozzle device for a vehicle
US11214127B2 (en) Air vent with an aerodynamic element for regulating airflow
CN104220282B (zh) 车辆用空调装置
US9802464B2 (en) Air outlet with vortex flow and directed flow
US11351844B2 (en) Register
US11285786B2 (en) Outlet device
JP6491874B2 (ja) 風向調整装置
WO2016009592A1 (ja) 空気吹出装置
US20190315200A1 (en) Air vent for a vehicle
JP2015016843A (ja) 車両用空調装置
EP3225441B1 (en) Vehicular register apparatus
US20170326941A1 (en) Air vent for arrangement in the interior of a motor vehicle
JP6434394B2 (ja) 車両用レジスタ装置
JP5614878B2 (ja) 風向調整装置
US11034209B2 (en) Apparatus allowing wider range of distribution of air from a heating, ventilating and air conditioning system in a motor vehicle
JP6558853B2 (ja) 風向調整装置
US20220260275A1 (en) Air vent assembly
US11364774B2 (en) Wind direction adjustment device
US11660936B2 (en) Wind direction adjustment device
US20220396124A1 (en) Air vent for a passenger compartment of a motor vehicle
US11135901B2 (en) Air vent structure
US10987999B2 (en) Controllable air outlet nozzle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6558853

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250