図1は、無線信号測定の結果を報告するための1つ以上の実施形態によるシステム100を示している。システムは、報告ノード110(例えば基地局又はUE)を含む。報告ノード110は、無線信号測定(例えば測位測定)の結果140を取得するように構成される。報告ノード110は、例えば無線信号測定を実際に実行することにより又は他のノードから結果140を受信することにより、それを行いうる。報告ノード110がどのように測定結果140を取得するかによらず、報告ノード110は、例えば受信者ノード120への1つ以上のメッセージ130の無線又は有線での送信により、受信者ノード120へその結果140を報告する。報告ノード110は、例えば、受信者ノード120がその報告に基づいて1つ以上の動作又は運用タスクを実行することができるように、それを行いうる。
ここでの1つ以上の実施形態によれば、報告ノード110は、受信者ノード120へ測定結果140を報告するために、単一マッピングではなく、いわゆる合同マッピング150を有利に用いる。図2は、この関連で報告ノード110によって実行される処理を示している。
図2に示すように、報告ノード110における処理は、例えば無線信号測定を実行することによって又は他のノードから結果を受信することによって、無線信号測定の結果140を取得すること(ブロック202)を含む。処理は、さらに、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値と、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値とが、無線信号測定の結果140に対する相異なる使用可能な値に、合同的にマッピングされる合同マッピングを取得すること(ブロック204)を含む。合同マッピングは、報告ノード110において事前設定されうる。異なる報告変量は、例えば異なる種類の変量でありえ、例えば、第1の変量に対する使用可能な値が第2の変量に対する使用可能な値と異なり、逆の場合も同様である。いずれにしても、処理は、その後に、取得した合同マッピング150を用いて、無線信号測定の結果140を1つ以上の報告値160にマッピングすること(ブロック206)を含む。これらの1つ以上の報告値160は、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つ、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つ、又はその両方を含む。図1に示すように、例えば、報告値160は、単一の報告値160A(すなわち、第1又は第2の報告変量のいずれかに対する1つの値)を含んでもよいし、複数の報告値160A、160Bなど(すなわち第1及び第2の報告変量のそれぞれに対する1つの値)を含んでもよい。いずれにしても、報告ノード110における処理は、報告ノード110から受信者ノード120へ1つ以上の報告値160を送信することによって、無線信号測定の結果140を受信者ノード120へ報告することを含む。
図3Aは、1つ以上の実施形態による報告ノード110における合同マッピング150を概略的に描画している。図のように、無線信号測定の結果140は、m個の相異なる使用可能な値M1、M2、...、Mmを有する変量Mとして表される。同様に、第1の報告変量は、x個の相異なる使用可能な値R11、R12、...、R1xを有する変量R1として表される。そして、第2の報告変量は、y個の相異なる使用可能な値R21、R22、...、R2yを有する変量R2として表される。合同マッピング150によれば、R1に対する相異なる使用可能な値R11、R12、...、R1x及びR2に対する相異なる使用可能な値R21、R22、...、R2yが、Mに対する異なる使用可能な値M1、M2、...、Mmに合同的にマッピングされる。
この効果的なマッピングは、直接的、又は間接的、すなわち、1つ以上の中間変量へのマッピングの関数として又はそれを介しうる。1つ以上の実施形態において、例えば、測定結果Mが、まず、実施の測定結果Mと同一であってもなくてもよい、報告される結果Rへ、マッピングされ又は別の方法で変形される。報告される結果Rは、例えば、Mの量子化された又は概数で表されたバージョンでありうる。この報告される結果Rは、その後、第1の報告変量R1及び第2の報告変量R2に合同的にマッピングされる。代わりに、測定結果Mを報告される結果Rへ最初に変形せずに、合同マッピング150は、測定結果Mを、第1の報告変量R1及び第2の報告変量R2へ直接マッピングしてもよい。
1つ以上の実施形態において、合同マッピングは、測定結果Mに対するm個の使用可能な値の全集合(又は、報告される結果Rに対する使用可能な値の全集合)が、第1の報告変量R1及び第2の報告変量R2の両方の合同的な使用を通じてのみ表されることを意味する。いくつかの実施形態において、例えば、(例えば、第1の範囲内又は精度内の)第1の部分集合における測定結果Mに対するm1個の使用可能な値のいずれかの報告が、(第2の報告変量R2に対する相異なる使用可能な値のうちの1つを報告することなく)第1の報告変量R1に対する相異なる使用可能な値のうちの1つを報告することを要求する。いくつかの実施形態において、例えば、(例えば、第2の範囲内又は精度内の)第2の部分集合における測定結果Mに対するm2個の使用可能な値のいずれかの報告が、(第1の報告変量R1に対する相異なる使用可能な値のうちの1つを報告することなく)第2の報告変量R2に対する相異なる使用可能な値のうちの1つを報告することを要求する。しかしながら、別の実施形態では、測定結果Mに対するm個の使用可能な値のうちのいずれか又はいくつかを報告することは、第1の報告変量R1に対する相異なる使用可能な値のうちの1つと第2の報告変量R2に対する相異なる使用可能な値のうちの1つとの両方を合同的に報告することを必要とする。
したがって、概して、いくつかの実施形態における報告ノード110は、無線信号測定の結果140を、その結果140を合同的に表す複数の報告値160へマッピングしうる。複数の報告値は、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つと、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つを含む。報告ノード110は、1つ以上の条件に基づいて選択的にこれを行ってもよいし、いくつかの測定結果値を報告するためのみであって他のためではなく、これを行ってもよい。1つ以上の実施形態において、例えば、報告ノード110は、サブセットの相異なる取りうる測定結果値のうちの1つを報告するために、測定結果140を単一の報告値160にマッピングするが、異なるサブセットの相異なる取りうる測定結果のうちの1つを報告するために、測定結果140を複数の報告値160へ合同的にマッピングする。
例えば、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、第1の精度(又は分解能)で、無線信号測定の結果140に対する相異なる使用可能な値にマッピングされ、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、第2の精度(又は分解能)で、無線信号測定の結果140に対する相異なる使用可能な値にマッピングされる実施形態について検討する。いくつかの実施形態において、第2の精度は、第1の精度より細かい、すなわち、第2の精度において、報告される結果に対する隣接する値間のステップが、第1の精度において、報告される結果に対する隣接する値間のステップより小さい。第2の精度が第1の精度より細かい場合、報告ノード110は、測定結果値の1つを、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つ又は第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つの形式で単一の報告される値160へマッピングすることのみによって、第1の精度でその結果値を選択的に報告しうる。一方で、報告ノード110は、測定結果値の1つを、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つ及び第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つの形式で複数の報告される値160へ合同的にマッピングすることによって、第2の精度でその結果値を選択的に報告しうる。
これらの又は他の実施形態において、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、無線信号測定の相異なる中間結果に対応してもよく、また、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、それによって第2の報告変量を用いて報告される中間結果を増加または低減する、相異なるデルタ値に対応しうる。例えば、中間結果は、測定結果に対する相異なる使用可能な整数値に対応してもよく、相異なるデルタ値は、第1の報告変量を用いて報告される整数値に適用されるべき相異なる端数の増分値又は減少値に対応してもよい。
また別の実施形態では、報告ノード110は、無線信号測定の結果を、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つ又は第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つを含んだ単一の報告値160にマッピングする。1つのこのような実施形態において、例えば、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、第1の範囲内の無線信号測定の結果に対する相異なる使用可能な値にマッピングされ、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、第1の範囲を(第1の範囲の上に又は下に)拡張するために、第2の範囲内の無線信号測定の結果140に対する相異なる使用可能な値にマッピングされる。
図4A〜図4Eは、1つ以上の実施形態による、より詳細な合同マッピングを図解している。
図4Aの合同マッピングに示すように、第1の報告変量R1に対する相異なる使用可能な値が、値の集合401(R11、R12、...)として示されている。この集合401における値は、集合403A(例えばM1、M2)として示される測定結果に対する相異なる使用可能な値Mにマッピングされる。さらに、第2の報告変量R2に対する相異なる使用可能な値が、値の集合402(例えばR21、R22、...)として示されている。この集合402における値は、集合403B(例えばM3、M4)として示される測定結果に対する他の相異なる使用可能な値Mにマッピングされる。
図4Bは、このようなR1、R2とMとの間の直接マッピングではなく、R1、R2とMを、R1、R2と(Mの関数として導出され又は決定される)報告される結果Rとの間のマッピングとして間接的にマッピングする間接マッピングを図解している。具体的には、図のように、第1の報告変量R1に対する相異なる使用可能な値(R11、R12)の集合401は、それぞれ、報告される結果Rに対する相異なる使用可能な値(R1、R2)の集合404Aにマッピングされる。さらに、第2の報告変量R2に対する相異なる使用可能な値(R21、R22)の集合402は、それぞれ、報告される結果Rに対する相異なる使用可能な値(R3、R4)の集合404Bにマッピングされる。
いくつかの実施形態において、集合403B及び404Bは、それぞれ、集合403A又は404A内の値の範囲外の測定結果又は報告される結果値を含む。この場合、集合403B及び404Bは、集合403A及び404Aの範囲を拡張する。別の例では、集合403B及び404Bは、より高い分解能を有する使用可能な値を定義するために、それぞれ、集合403A及び404Aにおける値の範囲内に点在する。
1つ以上の実施形態において、例えば、第1の報告変量(例えば、図4Aの集合401)に対する相異なる使用可能な値は、第1の範囲(例えば図4Aの403A)内の無線信号測定の結果に対する相異なる使用可能な値にマッピングされ、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値(例えば、図4Aの402)が、第1の範囲を拡張するために、第2の範囲(例えば図4Aの403B)内の無線信号測定の結果に対する相異なる使用可能な値にマッピングされる。
図4Cの合同マッピングにおいて示される他の実施形態では、異なる報告変量が、それぞれ取りうる測定結果値406の範囲をマッピングする。このように、測定結果値(M)は、取りうる測定値のスペクトル内にあり、(例えば集合401の)報告変量はこのスペクトルを表す。スペクトルは、1つ以上の集合406における他のスペクトルの1つに関して、連続的(例えば、M2=M5又はM3)でありうる。これは、例えば、取りうる測定結果の連続スペクトルを提供しうる。
図4Dの合同マッピングに示すように、第1の報告変量が取りうる複数の測定結果値(又はこれに代えて1つの取りうる測定結果値)の範囲を表し、第2の報告変量は、(例えば、第1の報告変量の1つと第2の報告変量の1つを合成することを通じて測定結果を導出することによって)測定結果値を決定するように、第1の報告変量に関して実行されるべき関数または操作に対応する。
例えば、図4Dの合同マッピングに関して、集合402内の1つの報告変量が、集合407(又は測定結果の範囲の要素)における測定結果を増加させ又は低減させるために、集合408におけるデルタ値として表される。実際、1つの実施形態において、集合408のデルタ値は、401における報告変量によって報告される測定結果の範囲の下限要素又は上限要素を増やし又は減らし、例えば、それにより、そのデルタ値の適用の結果の範囲が、測定結果Mが存在する、報告される範囲を構成する。集合401からのR11が測定結果Mが範囲M1≦M≦M2の範囲内にあることを報告する場合、例えば、集合402からのR21の報告は、範囲M1≦M≦M2の下限要素がR21によって報告されるデルタ値Δ1だけ増加されるべきことを意味し、この結果、測定結果MがM1+Δ1≦M≦M2の範囲内にあることが報告される。この方法では、増加又は低減が、報告される測定結果の精度を調整する。
当業者は、様々な実施形態における合同マッピングが、2つより多くの種類の報告変量を含みうることを理解するだろう。さらに、当業者は、様々な実施形態において、報告変量が、例えば複数のテーブル(例えば図4Eのテーブル410及び図4Eのテーブル411)として、組み合わせでそれらが合同マッピング(例えば合同マッピング412)を表し又は対応するように、分離して記憶され又は表現されることを理解するだろう。したがって、1つ以上の実施形態において、合同マッピングは、第1の報告変量に対する第1のマッピングテーブル(例えば図4Eのテーブル410)及び第2の報告変量に対する第2のマッピングテーブル(例えば図4Eのテーブル411)に跨って具現化される。
この点、図5A〜図5Cは、図4Dに示される合同マッピング手順の文脈での2つの例示のテーブルを示している。この例では、報告されるべき無線信号測定は、参照信号時間差(RSTD)測定である。RSTD測定結果を報告するために使用される合同マッピングは、図5Aに示す第1のテーブルと図5Bに示す第2のテーブルとの範囲内で具現化される。図5Aは、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、値{RSTD_0000、RSTD_0001、...、RSTD_12710、及びRSTD_12711}を含むことを示している。第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、RSTD測定結果の(Tsの単位で表される)相異なる使用可能な範囲を報告する。具体的には、第1の報告変量に対する値RSTD_0001は、範囲−15391≦RSTD<−15386内の(図5Aにおいて単純に「RSTD」と表される)RSTD測定結果を報告し、一方で、値RSTD_12710は、範囲15386≦RSTD<15391内のRSTD測定結果を報告する。図5Aは、いくつかの実施形態において、3GPP TS36.133 V13.1.0(2015年10月2日)におけるテーブル9.1.10.3−1として示されるRel−9のRSTD報告マッピングに対応しうる。この場合、図5Aのテーブルからの値は、図5Cに示される情報要素を用いたロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)を介して報告されうる(3GPP TS36.355 V12.4.0(2015年3月)参照)。具体的には、図5Cの情報要素におけるフィールドrstdが、特定の隣接セルとRSTD参照セルとの間の相対的なタイミング差を特定する。
図5Bは、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、値{RSTDdelta_0、RSTDdelta_1、...、RSTDdelta_4、及びRSTDdelta_5}を含むことを示している。第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、(Tsの単位で表される)相異なる使用可能なデルタ数量を報告する。具体的には、第2の報告変量に対する値RSTDdelta_0は、+1のデルタ数量を報告し、一方で、値RSTDdelta_5は、+0.5のデルタ数量を報告する。
この例によれば、図5Bのテーブルに従って報告されるデルタ数量は、図5Aのテーブルに従って報告されるRSTD測定結果の範囲の下限要素を増加させるものである。デルタ数量の適用の結果としての範囲は、RSTD測定結果が存在する、報告される範囲を構成する。例えば、図5AのテーブルからのRSTD_6354は−2≦RSTD<−1のRSTD測定結果を報告する。RSTDdelta_5がRSTD_6354と共に報告される場合、報告される範囲の下限要素、すなわち、−2が、RSTDdelta_5によって報告されるデルタ数量、すなわち+0.5だけ増加されるものである。この+0.5デルタ数量の適用は、報告された量(RSTD_6354、RSTDdelta_5)が、範囲−1.5≦RSTD<−1内のRSTD測定結果を報告することを意味する。報告ノード110は、それにより、RSTD測定結果=−1.5Tsを受信者ノード120へ報告するために、量(RSTD_6354、RSTDdelta_5)を報告しうる。この例に基づいて、図5Aのテーブルから報告される値(すなわち、RSTD_6354)が基準値として参照されうると共に、図5Bのテーブルから報告される値(すなわち、RSTDdelta_5)が相対値として参照されうる。
図6A〜図6Bは、UE Rx−Tx時間差測定の文脈で同様の例を図解している。UE Rx−Tx時間差測定結果を報告するために使用される合同マッピングは、図6Aに示す第1のテーブル及び図6Bに示す第2のテーブルの範囲内で具現化される。図6Aは、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、値{RX−TX_TIME_DIFFERENCE_0000、RX−TX_TIME_DIFFERENCE_0001、...、RX−TX_TIME_DIFFERENCE_4094、及びRX−TX_TIME_DIFFERENCE_4095}を含むことを示している。第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、Rx−Tx時間差測定結果の(Tsの単位で表される)相異なる使用可能な範囲を報告する。具体的には、第1の報告変量に対する値RX−TX_TIME_DIFFERENCE_0001は、範囲2≦TUE Rx-Tx<4内の(図6Aにおいて、単純に「TUE Rx-Txと表される)Rx−Tx時間差測定結果を報告し、一方で、値RX−TX_TIME_DIFFERENCE_4094は、範囲20464≦TUE Rx-Tx<20472内のRx−Tx時間差測定結果を報告する。図6Aは、いくつかの実施形態において、3GPP TS36.133 V13.1.0(2015年10月2日)におけるテーブル9.1.9.21として示されるRel−9のRx−Tx報告マッピングに対応しうる。
図6Bは、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、値{Rx−Tx_delta_0及びRx−Tx_delta_1}を含むことを示している。第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、(Tsの単位で表される)相異なる使用可能なデルタ数量を報告する。具体的には、第2の報告変量に対する値Rx−Tx_delta_0は、+0.5のデルタ数量を報告し、一方で、値Rx−Tx_delta_1は、+1のデルタ数量を報告する。
この例によれば、図6Bのテーブルに従って報告されるデルタ数量は、図6Aのテーブルに従って報告されるRx−Tx時間差測定結果の下限要素を増加させるものである。このデルタ数量の適用の結果としての範囲は、Rx−Tx時間差測定結果が存在する、報告される範囲を構成する。例えば、図6AのテーブルからのRX−TX_TIME_DIFFERENCE_0001は、2≦TUE Rx-Tx<4のRx−Tx時間差測定結果を報告する。Rx−Tx_delta_1がRX−TX_TIME_DIFFERENCE_0001と共に報告される場合、報告される範囲の下限要素、すなわち、2が、Rx−Tx_delta_1によって報告されるデルタ数量、すなわち+1だけ増加されるものである。この+1デルタ数量の適用は、報告された量(RX−TX_TIME_DIFFERENCE_0001、Rx−Tx_delta_1)が、範囲3≦RSTD<4内のRx−Tx時間差測定結果を報告することを意味する。報告ノード110は、それにより、Rx−Tx時間差測定結果=3Tsを受信者ノード120へ報告するために、量(RX−TX_TIME_DIFFERENCE_0001、Rx−Tx_delta_1)を報告しうる。この例に基づいて、図6Aのテーブルから報告される値(すなわち、RX−TX_TIME_DIFFERENCE_0001)が基準値として参照されうると共に、図6Bのテーブルから報告される値(すなわち、Rx−Tx_delta_1)が相対値として参照されうる。
いくつかの実施形態では合同マッピングが常に使用され、その一方で、別の実施形態では、それは(例えば所定の環境において単一マッピングアプローチに戻るように)選択的に用いられる。
したがって、1つ以上の実施形態において、報告ノード110の方法は、報告ノード110が、無線信号測定の結果を、合同マッピングを用いて1つ以上の報告値にマッピングすべきか、単一マッピングを用いて単一の報告値にマッピングすべきかを、動的に判定することをさらに含む。この点で、単一マッピングは、単一の報告変量に対する相異なる使用可能な値を、無線信号測定の結果に対する相異なる使用可能な値へマッピングする。第1の例として、動的な判定が、無線信号測定の種類又は目的、例えば、測定がRSTDであるか、測定が即位のための測定であるか、測定が屋内測位のためであるか、又は、測定が緊急呼のためであるか、に基づいて実行される。
第2の例として、動的な判定が、無線信号測定の精度又は品質に基づいて実行されうる。第3の例として、動的な判定が、無線信号測定が実行される、無線条件、無線環境の種類、又は無線配置シナリオに基づいて実行される。第4の例として、動的な判定が、受信者ノードの種類(例えば、受信者ノードがUEであるかネットワークノードであるか)に基づいて実行される。第5の例として、動的な判定が、無線信号測定の結果を報告するのに利用可能な送信リソースの量、無線信号測定の結果を報告するのに必要なオーバーヘッドの量、又はその両方に基づいて実行される。さらに、上述の例の1つ以上が、動的な判定が要素の組み合わせに基づいて実行されるように組み合わされてもよい。
いくつかの実施形態は、受信者ノード120によって実行される、報告ノード110によって報告されるような無線信号測定の結果を判定するための対応する方法を含む。図7に示すように、本方法は、受信者ノード120において、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つ、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つ、又はその両方を含んだ、1つ以上の報告値160を受信すること(ブロック704)を含む。第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値と、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、無線信号測定の報告される結果(例えばR)に対する相異なる使用可能な値に、合同的にマッピングされる。本方法は、1つ以上の報告値160に基づいて、1つ以上の動作を実行すること(ブロック706)を含む。
また、受信者ノード120は、いくつかの実施形態において、報告ノード110における合同マッピング150に対応する合同マッピング170を取得する(ブロック702)。いくつかの実施形態では、合同マッピング150及び合同マッピング170は同一であり、他の場合にはそれらは異なる。いくつかの実施形態において、例えば、受信者ノード110における合同マッピング170は、図3Bに示される。図のように、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値R1と、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値R2は、無線信号測定の報告される結果に対する相異なる使用可能な値Rに、合同的にマッピングされる。しかしながら、合同マッピング170の特定の形式によらず、受信者ノード120は、合同マッピング170を用いて、1つ以上の報告値160を、報告結果に対する相異なる使用可能な値のうちの1つにマッピングしうる。そして、受信者ノード120は、報告値160と(例えば合同マッピングアプローチから導出されるような)報告結果との少なくともいずれかに基づいて1つ以上の動作を実行しうる。
例えば、1つ以上の上述の実施形態において、1つ以上の報告値160は、無線信号測定の報告される結果を共に表す複数の報告値160を含む。複数の報告値160は、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つと、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つを含む。
1つ以上の実施形態において、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、第1の精度で無線信号測定の報告結果に対する相異なる使用可能な値にマッピングされる。第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、第2の精度で無線信号測定の報告結果に対する相異なる使用可能な値にマッピングされる。例えば、第2の精度は、第1の精度より細かい。
1つ以上の実施形態において、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、無線信号測定の相異なる中間結果を報告し又はこれに対応し、また、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値は、それによって受信者ノードが第1の報告変量を用いて報告される中間結果を増加または低減するべき、相異なるデルタ値を報告し又は対応する。
1つ以上の実施形態では、1つ以上の報告値は、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つ又は第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値のうちの1つである単一の報告値を含む。マッピングは、単一の報告値を無線信号測定の報告される結果にマッピングすることを含む。
1つ以上の実施形態において、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、第1の範囲内の無線信号測定の報告される結果に対する相異なる使用可能な値にマッピングされ、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値が、第1の範囲を拡張するために、第2の範囲内の無線信号測定の報告される結果に対する相異なる使用可能な値にマッピングされる。
1つ以上の実施形態において、受信者ノード120において実行される方法は、合同マッピングを用いて、1つ以上の報告値を無線信号測定の報告される結果へマッピングするか、単一マッピングを用いて、単一の報告値を無線信号測定の報告される結果へマッピングするかを動的に判定することをさらに含む。単一マッピングは、単一の報告変量に対する相異なる使用可能な値を、無線信号測定の結果に対する相異なる使用可能な値へマッピングする。動的な判定は、上述のように、1つ以上の要素又は要素の組み合わせに基づく。例えば、動的な判定が、無線信号測定の種類又は目的に基づいて実行される。
1つ以上の実施形態において、無線信号測定は測位測定であり、ここで、1つ以上の動作を実行することは、測位測定が実行されるノードの位置を判定することを含む。
1つ以上の実施形態において、受信者ノード120は、合同マッピングに基づいて、受信した報告変量を解釈する。
いくつかの実施形態は、無線信号測定の結果を受信者ノード120に報告するための報告ノード110を設定するための設定ノードを含む。図8は、この点において、設定ノード860を含んだ例示のシステムを示している。設定ノード860は、(例えば、設定情報880を報告ノード110へシグナリングすることにより)報告ノード110を設定するように構成される。
図9は、この点での例示の方法を示す。本方法は、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値と、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値とが、無線信号測定の報告される結果に対する相異なる使用可能な値に合同的にマッピングされる合同マッピングを用いて、無線信号測定の結果を報告するように報告ノード110を設定するための設定情報を生成すること(ブロック902)を含む。また、本方法は、報告ノードへ生成した設定情報を送信すること(ブロック904)を含む。
当業者は、設定ノード860が、又は設定ノード860によって実行される方法が、報告ノード(例えば報告ノード810)と受信者ノード(例えば受信者ノード810)との少なくともいずれか又はここで説明される他の報告ノード若しくは受信者の0度によって実装可能であることを理解するだろう。
1つ以上の実施形態において、設定情報は、第1の報告変量に対する相異なる使用可能な値と、第2の報告変量に対する相異なる使用可能な値との少なくともいずれかを含む。
1つ以上の実施形態において、設定情報は、報告ノードが合同マッピングを用いて無線信号測定の結果を報告すべきかと、報告ノードが、代わりに単一マッピングを用いて無線信号測定の結果を報告すべきかと、の少なくともいずれかを示す。例えば、単一マッピングは、単一の報告変量に対する相異なる使用可能な値を、無線信号測定の報告される結果に対する相異なる使用可能な値へマッピングする。
1つ以上の実施形態では、設定情報は、報告ノードが合同マッピングを用いて無線信号測定の結果を報告すべき1つ以上の条件を指示する。例えば、条件は、合同マッピングを送信することを動的に決定することに関する条件を含む。例えば、設定情報は、報告ノードが合同マッピングを用いて無線信号測定の結果を報告すべき、無線信号測定の種類又は目的を含む。
1つ以上の実施形態において、例えば説明した報告ノード110又は受信者ノード120において実行される方法として、無線信号測定はロングタームエボリューション(LTE)システム又はLTEから進化したシステムにおける測位測定である。
ここで説明した1つ以上の実施形態は、標準化される環境(例えば3GPP標準化)において技術を進化させることを伴うシステムにおいて利点を提供する。新たな配置の種類、新たな特徴及び無線技術の利点を用いて、ここで教示される実施形態は、測定報告の分解能を増やし又は範囲をより小さく若しくはより広い値又はその両方に拡張するための、測定報告の更新を可能とする。例えば、屋内測位は、現在、報告される測定において、現在の3GPPで標準化された測位報告マッピングが提供するよりも、良好な精度を要求する。ここでの実施形態は、機能強化された精度をサポートするための最新の測位報告を可能とする。当業者は、それらが単なる例であり、ここでの教示を限定しないことを理解するだろう。
図10は、第1のノード(例えば報告ノード110)における第2のノード(例えば受信者ノード120)へ測定結果を送信するための方法の観点で、ここでの1つ以上の更なる実施形態を図解している。図のように、本方法は、測定結果を取得すること(ブロック1002)(例えば、無線測定を実行すること又は他のノードから測定結果を受信すること)を含む。本測定は、任意の測定でありうる。また、方法は、合成測定報告マッピングを用いて、合成測定結果を生成すること(ブロック1004)を含む。合成測定報告マッピングは、単一の測定結果を合同で表す少なくとも2つの報告されるレベルを含む。方法は、合成される測定報告を用いて、少なくとも1つの測定結果を第2のノードへ送信すること(ブロック1006)をさらに含む。他の実施形態では、ステップの順序が異なるか、追加のステップを含むか、又はその両方である。
これらの実施形態に対してより具体的には、合成測定結果マッピングは、単一の測定結果(例えばM)を合同で表す少なくとも2つの報告されるレベル(例えばR1及びR2)を含む。いくつかの実施形態において、報告される測定結果(例えばR)は、R1及びR2の関数:R=f(R1、R2)として一意に導出される。しかしながら、単一の値Rにマッピングすることができる(R1、R2)の1つ以上の組み合わせが存在しうる。また、MとRとの間の関係が存在する。例えば、Rは、最も近い整数、R<Mとなるような最も近い整数、R>Mとなるような最も近い整数、所定のテーブルからの最も近い値等に丸めることによって、Mから導出されてもよい。したがって、本関係は、以下のように、より一般的に説明されうる:
M→R→(R1、R2、...、Rn)、
R=f(R1、R2、...、Rn)
合成される測定報告は、合成測定報告マッピングに基づく。用語「合成測定報告マッピング」又は「合成測定報告範囲」は、複数レベル(又はMレベル)報告マッピング又は合成報告マッピングと、相互交換可能に呼ばれうる。
1つの実施形態において、R1は参照レベルであり、R2はその参照レベルに対する相対レベルである。例えば、Rは、数学的に、R=R1+R2又はR=R1−R2のように表されうる。
別の実施形態では、R1は第1の所定のテーブルに基づき、R1は、(第1のテーブルから)Mに最も近いレベルであり、R2はR=R1+R2となるように第2の所定のテーブルに基づき、ここでRは組合せ(R1、R2)の間でMに最も近いレベルである。
このように、(R1、R2)の選択は、例えばMとRとの間の絶対差を最小化するように説明されうる:
abs(M−R)=abs(M−(R1、R2))→min
また別の実施形態では、(R=f(R1、R2)である場合の)R2は、Rが第1のテーブルのみに基づく(例えばR=f(R1))である場合と比して、測定値Mを表すための報告可能な値の分解能を増やすのに使用される。すなわち、第1のテーブルは、R1'<R1<R1''かつR1'<R1<f(R1、R2)<R1''となるような、少なくとも1つのR1'及び1つのR1''を含む。
また別の例では、R2は、測定値Mを表すために報告可能な値の上側の範囲を拡張するのに用いられる。すなわち、f(R1、R2)>R1=max{R1'}であり、ここで、max{R1'}は第1のテーブルからの最大値である。また別の例では、R2は、測定値Mを表すために報告可能な値の下側の範囲を拡張するのに用いられる。すなわち、f(R1、R2)<R1=min{R1'}であり、ここで、min{R1'}は第1のテーブルからの最少値である。
上で説明したように、図5A〜図5C及び図6A〜図6Bは、合成測定報告マッピングの例をも表す。
いくつかの実施形態では、第1のノードは、測定値を報告するために、常に、合成測定報告を送信する。別の実施形態では、第1のノードは、それを行うことを選択的に決定する。図10に示すように、例えば、いくつかの実施形態の第1のノードにおける方法は、さらに、測定結果を、合成測定報告マッピングを用いて送信するか単一測定報告マッピングを用いて送信するかを判定することを含む。本判定は、1つ以上の基準に基づきうる。例えば、判定基準は、測定タイプ、例えば、OTDOA RSTDのための合成報告を用いること、任意の測定測定のための合成報告を用いること、を含みうる。判定基準は、代わりに又は追加的に、他のノードからの受信測定要求又は他のシグナリングを含みうる。判定基準は、代わりに又は追加的に、測定品質又は測定精度と、測位品質又は測位精度との少なくともいずれかを含みうる。判定基準は、代わりに又は追加的に、測定に対する要求、例えば、測定精度が閾値より悪い場合と信号品質が閾値を下回った場合との少なくともいずれかの場合に合成報告を使用すること、を含んでもよい。これは、より小さい量子化誤差に起因する全体の誤差を小さくすることを確実にするためである。例えば、RSRPがSINR≦<−3dBで測定された場合、第1のノードは、常に、合成測定報告マッピングを用いて報告を送信する。判定基準は、代わりに又は追加的に、測定の目的を含みうる(例えば測定が目的Aを対象とする場合により高い精度の一方でより悪い精度が目的Bに対して受付可能でありうる)。例えば、基準は、特定の目的のために測定が用いられるかを含みうる。このような目的の例は、測位又は屋内測位や緊急呼のための測位、より高い信頼性を要求する重大なMTCなどの特定の種類の測位等である。判定基準は、代わりに又は追加的に、環境タイプ又は配置シナリオ、例えば屋内、屋外、小セル、ダイセル、郊外又は地方、都会を含みうる(例えば、屋内環境においてより高い精度及び合成測定報告が用いられうる)。
判定基準は、代わりに又は追加的に、無線条件または無線環境、例えば、マルチパスのより大きい遅延スプレッドを伴う無線チャネル、より高いドップラーを伴う無線チャネル、を含みうる。例えば、第1のノードは、無線条件がより困難又は厳しい、例えば遅延スプレッドが閾値を超えるかドップラースプレッドがより高いかの少なくともいずれかである場合に、より良好な分解能を可能とするために合成報告測定報告マッピングを用いうる。これは、より厳しい条件の下では測定精度が悪くなるからである。
判定基準は、代わりに又は追加的に、第1のノードのリリースを含みうる(例えばリリースNのみから合成測定報告マッピングが使用され、一方で単一測定報告マッピングはリリースNより前に用いられる)。判定基準は、受信ノードの種類、例えば、報告を受信するターゲットノードがUEであるかネットワークノードであるか、を含みうる。
判定基準は、代わりに又は追加的に、レベル(R1、R2、...、Rn)のうちの少なくとも1つが1つ以上の条件を満たす又は測定が実行された無線条件の少なくとも1つの特性が1つ以上の基準を満たすかを含みうる(例えば、RSRP>−70dBmに対して又はRSRQ>−6dBに対して又はRx−Tx<1000Tsに対してより良好な精度など、より良好な無線条件において実行される測定に対しては良好な制度が必要とされうるし、より悪い無線条件に対して典型的な測定に対してはより悪い精度が容認されうる)。
判定基準は、代わりに又は追加的に、測定結果をシグナリングするための利用可能なリソース又はオーバーヘッドを含みうる。例えば、測定結果を報告するために十分なリソースがある場合に、合成報告を使用する。そうでない場合、限られたリソース歯科ない場合には、第1のノードは、単一測定報告マッピングを使用しうる。
また、ここでの実施形態は、第2のノード(例えば受信者ノード120)における対応する方法を含む。この点において、図11は、このような方法を示している。本方法は、例えばRRC、LPP、LPPa、X2に独自のプロトコルなどの上位レイヤを介して、第1のノードから合成測定報告を受信すること(ブロック1102)を含む。合成測定報告は、単一の測定結果を合同で表す少なくとも2つの報告されるレベルを含んだ合成測定報告マッピングに基づきうる。また、本方法は、1つ以上の動作タスクのために受信した報告を使用すること(ブロック1104)を含む。
1つの実施形態において、例えば、第2の(受信)ノードは、受信した合成測定報告(例えば、R1及びR2を含む)から、報告測定値(例えばR)を導出し又は組み立て、導出または組み立ての結果を1つ以上の動作タスクのために使用しうる。
別の実施形態において、第2の(受信)ノードは、1つ以上の動作タスクのために、受信した合成測定報告からの値を直接使用し(例えばR1及びR2を用いると共にRを導出しなく)てもよい。
この点において、動作タスクのいくつかの例は、第1のノードの位置を判定すること、抽出された値(例えばR1とR2)及び受信した測定報告から導出された値(例えばR)のうちの少なくとも1つを内部又は外部のデータベースに格納すること、また別のノードへシグナリングすること、モビリティ、例えばセル変更、ハンドオーバ等を実行するために結果を使用すること、RRM動作(例えばスケジューリング、電力制御、アドミッション制御に関する1つ以上のパラメータを調整すること)、SON(例えば、送信電力レベルなどのネットワークノードで使用されるパラメータのチューニング)、および/または、(例えば新しいノードのネットワーク計画及び配置、既存ノードのアップグレードなどのための)MDT、を含みうる。これらの動作については後に詳述する。
図11に示すように、いくつかの実施形態において、第2のノードにおける方法は、さらに、第1のノードへ測定要求を、又は測定報告設定を送信すること(ブロック1106)を含みうる。それに対応して、図10は、第1のノードにおける方法が、さらに、測定要求又は測定報告設定を受信すること(ブロック1010)を含みうることを示している。
1つ以上の実施形態において、測定要求は、測定設定、測定を実行するための補助データ、所望の又は要求される測定精度、又は測位精度、測位方法などの1つ以上を含む。
1つ以上の実施形態において、測定要求は、測定報告に関する少なくとも1つのパラメータを含む。1つの例において、要求は、どのように測定が報告されるべきか、例えば合成マッピングを用いるか否か、を示す。すなわち、パラメータは、測定報告が単一測定報告マッピングと合成測定報告マッピングとのいずれに基づくべきかを示しうる。さらなる例において、パラメータは、2進数のインジケータである。
ここでの実施形態は、さらに、第2のノード又は異なるノードでありうる設定ノードによって実行される方法を含む。図12に示すように、本方法は、第2のノードへ、少なくとも1つの測定結果を、合成測定報告マッピングを用いて送信するべきか単一測定報告マッピングを用いて送信するべきかを判定すること(ブロック1202)を含む。ブロック1202における第3のノードの判定は、ブロック1008における第1のノードの判定について上述したように、実行されうる。いずれにしても、方法は、その判定に基づいて、第1のノードが合成又は単一測定報告マッピングを用いて測定結果を送信することを可能とするための情報を用いて、第1のノードを設定することをも含む(ブロック1204)。
第1のノード、第2のノード、及び第3のノードのいくつかの例は、無線機器又は無線ネットワークノード若しくは概して無線ノード;ネットワークノード;測定ノード(すなわち、無線測定を自装置で実行することができるノード);他のノードから無線測定結果を受信する(しかしながら自装置で無線測定を実行することができる必要はない)ノードを含む。なお、第2のノードと第3のノードは、同じであってもよいし同じでなくてもよい。
上に基づいて、(第1のノード;第2のノード;第3のノード)の任意の組み合わせ、例えば:(UE;eNodeB;eNodeB)、(UE;測位ノード;測位ノード)、(UE;測位ノード;eNodeB)、(eNodeB;eNodeB;O&M又は調整ノード)、などが利用可能であるとみなすことができる。いくつかの実施形態では、組み合わせ(第1のノード;第2のノード)のみを適用する。
1つ以上の実施形態は、(i)UE及びネットワークノードが合成測定報告を使用すること;(ii)平均してシグナリングオーバーヘッドを低減すること;(iii)進化した測定報告マッピングの標準化を単純化すること、例えば、既存の範囲を越えてマッピングを拡張すること又はより細かい精度の測定報告を可能とすること;(iv)報告される測定結果の適応的分解能、すなわち、合成報告マッピングの効果により、結果が、より高精度を要求するタスク、例えば緊急サービス等のための測位などに要求される場合に、同一の測定結果がより良好な精度又は分解能で報告可能であること、を含んだ利点を提供する。他方、結果は、シグナリングオーバーヘッドの小さい単一報告マッピングを用いて報告可能である。
なお、下記の任意の2つ以上の実施形態が、各々、任意の方法で組み合わせられうる。
後述のように、1つ以上の実施形態が、特定の文脈で適用可能である。例えば、1つ以上の実施形態に関して説明される方法で報告されうる特定の測定種類が説明される。
例えば、LTEの文脈において実施形態が説明されるが、実施形態はLTEに限定されず、任意の無線アクセスネットワーク(RAN)、単一RAT又はマルチRATを用いて適用しうる。いくつかの他のRAT例は、LTE−Advanced、UMTS、HSPA、GSM(登録商標)、cdma2000、WiMAX、及びWiFiである。
無線測定は、無線ノード(例えばUE、eNodeB、又はLMU)によって、受信無線信号上で行われる。LTEにおいて、測定は、様々な目的、例えば、RRM、モビリティ、測位、SON、MDTなどのために行われる。同一の測定が、1つ以上の目的で実行されうる。さらに、測定は、例えば所定時間および/または周波数パターン(例えば測定ギャップパターン、DLおよび/またはUL測定に対する時間領域測定リソース制限パターン、CAを伴うSCell上での測定に対する測定サイクルパターン等)に従って実行される、パターンに基づく測定であってもよい。また、測定は、所定の帯域幅にわたって(例えば、ワイドバンドRSRQ測定又はシステム帯域幅より小さくてもよい設定された測定帯域幅にわたって実行される測定)実行されてもよい。測定は、CAを伴っても伴わなくてもよい(CAの詳細に対するマルチキャリアネットワークの節を参照)。
LTEに対しては、ほとんどの物理レイヤ測定が、3GPP TS36.214において仕様化されている。また、3GPP TS36.314において仕様化されているレイヤ2の測定が存在しうる。
UE測定は、周波数内/周波数間、RAT内/RAT間、帯域内/帯域間として分類される。全てのUEがRAT内測定をサポートし、関連する要求を満たすことが一般的である。しかしながら、帯域間及びRAT関測定は、呼設定の間にネットワークに報告されるUE能力である。
eNodeBに対しては、eNodeBが、全ての宣言された周波数、RAT、及び周波数帯域にわたって、複数のUEに対する測定を実行することができることが通常想定される。しかしながら、これは、(そのときeNodeBの実装が広範囲のシナリオをカバーする必要があるため)eNodeBにとってコストが高く、宣言された設定にわたって全ての測定の組み合わせを実行するために高い複雑性を要求する。
1つ以上の実施形態は、LTE内のモビリティ測定(周波数内、周波数間、CA)の結果:(i)RSRP、(ii)RSRQ、(iii)RS−SINRを含む。
1つ以上の実施形態は、RAT間モビリティ測定の結果:(i)UTRAN CPICH RSCP;(ii)UTRAN CPICH Ec/No;(iii)GSM(登録商標)キャリアRSSI;(iv)CDMA2000パイロット強度;(v)HRPDパイロット強度を含む。
タイミング測定のいくつかの例は、RTT、TOA、UL RTOA、TDOA、RSTD、UE Rx−Tx、eNodeB Rx−Tx、SFN−SFNタイミング、片側伝搬遅延、タイミングアドバンス測定である。
リリース9からの拡張されたセルID及びOTDOA測位方法を伴って、以下の測位測定:OTDOA、RSRP、及びRSRQに対する、UE Rx−Tx時間差測定、eNodeB時間差測定、タイミングアドバンス(TA)測定、到来角(AoA)、参照信号時間差(RSTD)、が使用可能である。
LTEにおける屋内測位に関連して、いくつかの新しい測定、例えばWiFi及びBluetooth(登録商標)のRSSI測定、大気圧測定、ビーコンによって送信され(例えば地上波ビーコンシステム送信機)エミュレートされた信号に基づく測定も、現在議論されている。
駆動テストの最小化(MDT)の特徴は、LTE及びHSPAのリリース10において導入されている。MDTの特徴は、ネットワーク計画及び最適化のための情報を集める際のオペレータの尽力を減らすための手段を提供する。MDTの特徴は、UEが様々な種類の測定、イベント、及びカバレッジに関する情報の記録を取り、取得することを要求する。記録が取られ又は収集された測定値又は関連する情報は、その後、ネットワークに送信される。これは、オペレータが同様の情報を所謂駆動テスト及び手動ロギングを用いて収集する必要がある従来のアプローチと対照的である。MDTは、TS37.320に説明されている。
UEは、接続されている間に、そしてアクティビティの低い状態、例えばUTRA/E−UTRAにおけるアイドル状態、UTRAにおけるcell PCH状態などにおいて、測定値を収集することができる。
測定報告は、サービングセル及び隣接セルに対する測定結果、周波数内/周波数間/RAT間、タイムスタンプ及び位置情報または無線フィンガープリント測位で構成される。測定値は、アイドル状態(ログドMDT)又は接続状態(即時MDT)において収集されうる。即時MDTに対して、eNodeB測定値も、MDT報告に含められうる。
MDTに対する測定報告の種類は、(i)モビリティ測定、例えば、E−UTRAに対するRSRP及びRSRQ、UTRAに対するRSCP及びEc/No、CDMA2000に対するパイロットPn位相及びパイロット強度など;(ii)無線リンク障害報告;(iii)送信されたランダムアクセスプリアンブルの数、最大送信電力が使用されたかのインジケーション、Msg3の送信された回数、検出されたコンテンションの回数;(iv)UEによる電力ヘッドルーム測定[TS36.214];(v)eNodeBによる受信干渉電力測定[TS36.214];(vi)eNodeBによる、DL及びULに対して別個の、データ量測定;(vii)eNodeBによる、DL及びULに対して別個の、スケジューリングされたIPスループット[TS36.314]、を含む。
E−UTRANは、自己組織化ネットワーク(SON)の概念を採用する。SONエンティティの目的は、オペレータがネットワークパラメータを自動で計画及びチューニングしてネットワークノードを構成することを可能とすることである。
従来の方法は、大量の時間、リソースを消費するとともに大量の労働者を巻き込むことを必要とする手動チューニングに基づく。特に、ネットワークの複雑性、多数のシステムパラメータ、IRAT技術などに起因して、必要な場合にいつでもネットワークを自動的に設定することができる信頼性を有する手法及び機構を有することは非常に魅力的である。これは、自動ネットワークチューニング、設定、パラメータ設定等のタスクを実行するアルゴリズム及びプロトコルのセットとして可視化されうるSONによって、実現可能である。これを完遂するために、SONノードは、他のノード、例えばUE、基地局などからの測定報告及び結果を要求する。
実施形態は、機器によって、他の機器によって送信された無線信号に基づいて実行される無線測定を含む。このような測定は、ピアツーピア/D2D/ProSe測定とも呼ばれる。
いくつかの測位方法は、無線機器又はUE、モバイルリレー、PDA、マシンタイプ通信(別名マシンツーマシン通信)のための無線機器、ラップトップマウンティング無線機器若しくは装置などのいずれかでありうる、ターゲット機器の位置を判定することのために存在する。ターゲット機器の位置は、適切な測定ノード又はターゲット機器によって実行可能な1つ以上の測位測定を用いることによって判定される。使用される測位方法に応じて、測定ノードは、ターゲット機器自身、別個の無線ノード(すなわちスタンドアロンノード)、ターゲット機器のサービングノードおよび/または隣接ノードなどのいずれかでありうる。また、測位方法に応じて、測定は、1つ以上の種類の測定ノードによって実行されうる。
LTEアーキテクチャは、コアネットワーク(すなわち、モビリティ管理エンティティ(MME))に所謂LCS−APインタフェースを介して接続されるエボルブド・サービング・モバイル・ロケーション・センタ(E−SMLC)と、標準化されたLgインタフェースを介してMMEに接続されるゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センタ(GMLC)を定義することにより、明示的に位置サービスをサポートしている。LTEシステムは、RANのカバレッジエリア内のターゲット機器(例えばUE)の位置を探すための一連の方法をサポートする。これらの方法は、精度及び利用可能性が異なる。典型的には、衛星に基づく方法(アシステッドGNSS)は(数)メートルの分解能を有し正確であるが、屋内環境では利用可能でない可能性がある。一方、セルIDに基づく方法は、大幅に正確ではないが、利用可能性は高い。したがって、LTEは、測位のための主たる方法としてA−GPSを用いて、一方で、セルID及びOTDOAに基づく手法が、フォールバック方法の役割をする。
LTEでは、測位ノード(別名E−SMLC又は位置サーバ)が、測位方法に応じて1つ以上の測位測定を実行するために測位測定(例えばLMU)に対して専用のターゲット機器(例えばUE)、eNodeB、又は無線ノードを設定する。測位測定は、ターゲット機器によって又は測定ノードによって又は測位ノードによって、ターゲット機器の位置を判定するために使用される。LTEでは、測位ノードは、LTE測位プロトコル(LPP)を用いてUEと、LTE測位プロトコルアネックス(LPPa)を用いてeNodeBと、通信する。
LTE測位アーキテクチャにおける3つの主要なネットワーク要素は、LCSクライアント、LCSターゲット、及びLCSサーバである。LCSサーバは、測定値及び他の位置情報を収集して、必要に応じて端末における測定を補助し、LCSターゲット位置を推定することによって、LCSターゲット機器に対する測位を管理する物理又は論理エンティティLCSクライアントは、1つ以上のLCSターゲット、すなわち即位されるエンティティのための位置情報を取得するためにLCSサーバと相互作用する、ソフトウェアおよび/またはハードウェアエンティティである。LCSクライアントは、LCSターゲットそのものの中に存在してもよい。LCSクライアントは、位置情報を取得するための要求をLCSサーバへ送信し、LCSサーバは、受信した要求を処理して取り扱い、測位結果及びオプションとして速度推定値をLCSクライアントへ送信する。測位要求は、端末又はネットワークノード若しくは外部クライアントから開始される。
1つ以上の実施形態が適用する例示のLTE測位アーキテクチャを図13に示す。図13において、システム10は、UE12、無線アクセスネットワーク(RAN)14、及びコアネットワーク16を含む。UE12は、LCSターゲットを有する。コアネットワーク16は、いずれもがLCSサーバを有しうる、E−SMLC18および/またはSLP20を含む。E−SMLC14を端点として用いる制御プレーンの測位プロトコルは、LPP、LPPa、及びLCS−APを含む。SLP16を端点として用いるユーザプレーンの測位プロトコルは、SUPL/LPP、及びSUPLを含む。図解されていないが、SLP20は、2つの要素、相異なるノードに存在しうるSUPL測位センタ(SPC)及びSUPL位置センタ(SLC)を含みうる。例示の実装において、SPCは、E−SMLCとの独自のインタフェースと、SLCとのLlpインタフェースを有する。SLPのSLC部分は、P−GW(PDNゲートウェイ)22及び外部のLCSクライアント24と通信する。
別の例を図14に描画する。図14は、UL測位(例えばUTDOA)のためのアーキテクチャを図解している。UL測定は、原理的に、無線ネットワークノード(例えばeNodeB)によって実行されうるが、UL測位アーキテクチャは、例えば論理および/または物理ノードでありうる、無線基地局と一体化し又はソフトウェアまたはハードウェア設備を無線基地局と共有していてもよく、又は、(アンテナを含む)独自の設備を伴って完全にスタンドアロンであってもよい、特定のUL測定ユニット(例えばLMU)を含みうる。E−SMLC及びLMUの間にインタフェースSLmが存在する。インタフェースは、測位サーバ(E−SMLC)及びLMUとの間で終端される。これは、E−SMLC−to−LMUインタフェースを介して、SLmAPプロトコル(UL測位のために特定されている新しいプロトコル)メッセージを運ぶのに用いられる。いくつかのLMU配置オプションを利用可能である。例えば、LMUは、スタンドアロン物理ノードであってもよく、eNodeBの中に統合されてもよいし、アンテナなどの少なくとも一部の設備をeNodeBと共有していてもよく、これらの3つのオプションが、図8に図解されている。
測位測定は、DL無線信号(例えばCRS又はPRS)又は無線ネットワークノードによって送信される信号、UL無線信号(例えばサウンディング参照信号、SRS)又は無線機器によってネットワークへ送信された信号、又は衛星無線信号において行われうる。測定は、周波数内、周波数間、又はRAT間でありうる。測位測定は、無線機器、無線基地局、又は他の無線ノード(例えばLMU)でありうる測定ノードによって実行される。
位置計算は、例えば、測位サーバ(例えばLTEにおけるESMLC又はSLP)又はUEによって実行可能である。前者のアプローチは、UE測定に基づく場合にUEアシストの測位モードに対応し、後者はUEベースの測位モードに対応する。
なお、無線機器とUEは、説明において交換可能に用いられる。UEは、無線インタフェースを備えると共に少なくとも無線信号を生成して無線ネットワークへ送信することができる機器を含む。なお、いくつかの無線ネットワークノード、例えば、リレー、LMU、又はフェムトBS(別名ホームBS)であっても、UE同様のインタフェースを備えうる。一般的な意味で理解されるべき「UE」のいくつかの例は、PDA、ラップトップ、モバイル、センサ、固定リレー、モバイルリレー、タブレット、MTC、又はM2Mの各機器、UE同様のインタフェースを備えた無線ネットワークノード(例えば、小RBS、eNodeB、フェムトBS)である。
無線ノードは、無線信号を送信および/または受信するその能力によって特徴付けられ、少なくとも送信または受信アンテナを有する。無線ノードは、UE又は無線ネットワークノードを含む。無線ノードの一部の例は、無線基地局(例えばLTEにおけるeNodeB又はUTRANにおけるNodeB)、リレー、モバイルリレー、リモート無線ユニット(RRU)、リモートラジオヘッド(RRH)、タブレット、MTC又はM2Mデバイス、センサ、ビーコン機器、測定ユニット(例えばLMU)、ユーザ端末、PDA、モバイル、iPhone(登録商標)、ラップトップなどである。
測定ノードは、無線信号において測定を実行する無線ノードである。実施形態に応じて、測定ノードは、DL信号(例えば、UE同様のインタフェースを備えた無線機器又はネットワークノード、リレーなど)又はUL信号(例えば一般的に無線ネットワークノード、eNodeB、WLANアクセスポイント、LMUなど)において測定を実行しうる。
無線ネットワークノードは、無線通信ネットワークに含まれる無線ノードであり、それ自身の又は関連付けられたネットワークアドレスによって一般的に特徴づけられる。例えば、セルラネットワークのモバイル設備は、ネットワークアドレスを有しないが、アドホックネットワークに含まれる無線機器はネットワークアドレスを有する可能性が高い。無線ノードは、1つ以上の周波数において動作し又は無線信号を受信し又は無線信号を送信することができてもよく、単一RAT、マルチRAT、又はマルチスタンダードモードで動作してもよい(例えば例示のデュアルモードユーザ端末は、WiFi及びLTE又はHSPA及びLTE/LTE−Aの任意の1つまたは組み合わせを用いて動作しうる)。eNodeB、RRH、RRU又は送信のみ/受信のみノードを含んだ無線ネットワークノードは、自身のセルを生成してもよいし生成しなくてもよく、いくつかの例において、送信機および/または受信機および/または1つ以上の送信アンテナ又は1つ以上の受信アンテナを含んでもよく、アンテナは、必ずしも同一場所に配置されない。また、無線ネットワークノードは、独自のセルを生成している他の無線ノードとセルを共有してもよい。1つより多くのセルが、1つの無線ノードに関連付けられてもよい。さらに、(DLおよび/またはULにおける)1つ以上のサービングセルが、例えば、UEが1つのプライマリセル(PCell)と1つ以上のセカンダリセル(SCell)を有しうるキャリアアグリゲーションシステムにおいて、UEのために構成されてもよい。さらに、(DLおよび/またはULにおける)1つ以上のサービングセルが、マルチコネクティビティシステムにおいて、例えば、UEが第1のネットワークノードからの少なくとも1つのプライマリセル(PCell)と第2のネットワークノードからの少なくとも1つのプライマリセカンダリセル(PSCell)及びオプションとして第1のネットワークノードおよび/または第2のネットワークノードからの1つ以上のセカンダリセル(SCell)を有しうるデュアルコネクティビティ(DC)システムにおいて、UEに対して設定されうる。
ネットワークノードは、任意の無線ネットワークノード又はコアネットワークノードを含む。ネットワークノードのいくつかの非制限的な例は、eNodeB、RNC、測位ノード、MME、PSAP、SONノード、MDTノード、(通常、しかしながら必須ではなく)調整ノード、及びO&Mノードである。
様々な実施形態において説明される測位ノードは、測位機能を伴うノードである。例えば、LTEに対して、それは、ユーザプレーンにおける測位プラットフォーム(例えばLTEにおけるSLP)として又は制御プレーンにおける測位ノード(例えばLTEにおけるE−SMLC)として、理解されてもよい。また、SLPは、SLC及びSPCからなってもよく、SPCはE−SMLCとの独自のインタフェースを有しうる。また、測位機能は、2つ以上のノード間に分離されてもよく、例えば、LMUとE−SMLCとの間のゲートウェイノードが存在してもよく、ここで、ゲートウェイノードは無線基地局又は他のネットワークノードであってもよく、この場合、擁護測位ノードは、E−SMLC及びゲートウェイに関連しうる。テスト環境では、測位ノードは、テスト設備によってシミュレート又はエミュレートされうる。
様々な実施形態において説明される調整ノードは、無線リソースを1つ以上の無線ノードと調整する、ネットワークおよび/またはノードである。調整ノードのいくつかの例は、ネットワーク監視及び設定ノード、OSSノード、O&M、MDTノード、SONノード、測位ノード、MME、パケットデータネットワークゲートウェイ(P−GW)又はサービングゲートウェイ(S−GW)ネットワークノード又はフェムトゲートウェイノードなどのゲートウェイノード、それと関連付けられたより小さい無線ノードを調整するマクロノード、他のeNodeBとリソースを調整するeNodeBなどである。
ここで説明されるシグナリングは、直接リンク又は論理リンクを介した(例えば上位レイヤプロトコルを介したおよび/または1つ以上のネットワークと無線ノードとの少なくともいずれかを介した)シグナリングを含む。例えば、調整ノードからのシグナリングは、他のネットワークノード、例えば無線ネットワークノードを通過しうる。
測定値は、DL測定値、UL測定値、双方向測定値(例えばRx−Tx又はRTT)、ピアツーピア又はD2D又はProSe測定値などでありうる、例えば以下の2.1.1節で説明されるような、無線信号測定値を含む。
上述の変更及びバリエーションの観点で、ここでの実施形態は、報告ノード、受信者ノード及び設定ノードをも含むことが理解されるだろう。報告ノードは、例えば任意の機能的手段又はユニットを介して、上述の処理を実行するように構成される。報告ノードは、例えば、報告値を送信するための送信手段又はユニットと、報告設定を受信するためのオプションの受信手段又はユニットを含む。
また、実施形態は、受信者ノードを含む。受信者ノードは、例えば任意の機能的手段又はユニットを介して、上述の処理を実行するように構成される。報告ノードは、例えば、報告値を送信するための送信手段又はユニットと、報告要求又は設定を送信するためのオプションの送信手段又はユニットを含む。
また、実施形態は、設定ノードを含む。設定ノードは、例えば任意の機能的手段又はユニットを介して、上述の処理を実行するように構成される。設定ノードは、例えば、報告設定を送信するための送信手段又はユニットと、報告設定を送信することの判定を行うための情報を受信するためのオプションの受信手段又はユニットを含む。
少なくとも一部の実施形態において、上述のノードは、対応する機能的な手段又はユニットを実行することなどによって、上述の処理を実行するように構成された1つ以上の処理回路を有する。1つの実施形態において、例えば、ノードの処理回路が、個別の回路として機能手段又はユニットを実装する。この点で、回路は、所定の機能的処理を実行するのに専用の回路および/またはメモリと併せて1つ以上のマイクロプロセッサを含みうる。読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶装置、などの1つまたはいくつかのタイプのメモリを含んメモリを有する実施形態において、メモリは、実行するための1つ以上のマイクロプロセッサによって実行されるときに、ここで説明される技術を実行するプログラムコードを記憶する。
図15は、いくつかの実施形態による報告ノード1510をより具体的に図解している。図のように、報告ノード1510は、1つ以上の処理回路1520、メモリ1540、及び送信器回路1560を含む。また、報告ノード1510は、受信器回路1580を含んでもよい。1つ以上の処理回路1520は、図2におけるものなどの上述の機能を実行するように、例えば送信器回路1560及び受信器回路1580を介して、報告ノード1510の動作を制御する。
図16は、いくつかの実施形態による受信者ノード1610をより具体的に図解している。図のように、受信者ノード1610は、1つ以上の処理回路1620、メモリ1640、及び受信器回路1680を含む。また、受信者ノード1610は、送信器回路1660を含んでもよい。1つ以上の処理回路1620は、図7におけるものなどの上述の機能を実行するように、例えば送信器回路1660及び受信器回路1680を介して、受信者ノード1610の動作を制御する。
図17は、いくつかの実施形態による設定ノード1710をより具体的に図解している。図のように、設定ノード1710は、1つ以上の処理回路1720、メモリ1740、及び送信器回路1760を含む。また、設定ノード1710は、受信器回路1780を含んでもよい。1つ以上の処理回路1720は、図9におけるものなどの上述の機能を実行するように、例えば送信器回路1760及び受信器回路1780を介して、設定ノード1710の動作を制御する。
上述の回路は、1つ以上のプロセッサ、ハードウェア回路、ファームフェア又はその組み合わせを含みうる。この点において機器は、1つ以上の揮発性および/または不揮発性のメモリ機器を含んだメモリを有しうる。機器の動作を制御するためのプログラムコードは、読み出し専用メモリ又はフラッシュメモリなどの、不揮発性メモリに記憶されうる。動作の間に生成された一時的データは、ランダムアクセスメモリに記憶されうる。メモリに記憶されたプログラムは、処理回路によって実行されるときに、処理回路に、上で示した方法を実行させる。
それにより、ここでの実施形態は、ノードの少なくとも1つのプロセッサにおいて実行されるときに、ノードに上の方法を実行させる命令を有したコンピュータプログラムをさらに含む。実施形態は、さらに、このようなコンピュータプログラムを含んだキャリアを含み、キャリアは、電気信号、光学信号、無線信号、又はコンピュータ可読記憶媒体のうちのいずれかである。
また、実施形態は、当然に、ここで説明されるノードを含んだシステムを含む。