JP6557570B2 - 流体フィルター - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池用エアフィルター等として用いるのに好適な流体フィルターに関するものである。
従来、内側筐体(カートリッジ)内にフィルター材(フィルター基材及び流体浄化用吸着剤)を収容し、その内側筐体を外側筐体(フィルターハウジング)内に収容してなる、流体フィルターが知られている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2007/060923号
しかしながら、特許文献1のような流体フィルターでは、外側筐体内を通る流体の一部が、内側筐体内を通らずに、内側筐体の外周面と外側筐体の内周面との間隙を通って、十分にフィルタリングされないまま外部へリークしてしまうおそれがあった。このことは、特に、内側筐体内に収容されたフィルター材の流通抵抗が高い場合に、顕著になるおそれがあった。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、内側筐体の外周面と外側筐体の内周面との間隙を通って外部へリークするのを防止して、フィルタリング効果を向上できる、流体フィルターを提供することを目的とするものである。
本発明の流体フィルターは、流体の入口から出口までの流路を内周側に有する内周面に、内周側へ延在するとともに前記流路の軸線方向の一方側を向く環状の段差面が形成された、管状の外側筐体と、前記外側筐体の内周面の内周側で、前記段差面よりも前記軸線方向の一方側に配置され、前記軸線方向の他方側を向くとともに前記段差面に対向する環状の対向面を有する、管状の内側筐体と、前記外側筐体の内周面と前記内側筐体の外周面との間に設けられた間隙と、前記内側筐体内に収容された第1フィルター材と、前記段差面と前記対向面とによって流体密に挟まれた、環状の弾性シール部材と、を備え、前記入口から流入し前記間隙に流入した流体は、前記弾性シール部材によって、該間隙に溜まるように構成したことを特徴とする。
本発明の流体フィルターによれば、内側筐体の外周面と外側筐体の内周面との間隙を通って外部へリークするのを防止して、フィルタリング効果を向上できる。
本発明の流体フィルターにおいて、前記外側筐体の前記内周面には、係合部が設けられ、前記内側筐体の外周面には、前記係合部と係合する被係合部が設けられ、前記弾性シール部材は、前記段差面と前記対向面との間で圧縮されていると、好適である。
これにより、上記リークをより確実に防止して、フィルタリング効果をさらに向上できる。
本発明の流体フィルターにおいて、前記流路内で、前記内側筐体よりも上流側に配置された、第2フィルター材をさらに備え、前記流路の流路軸線に直交する断面における、前記外側筐体の内周面のうち、少なくとも、前記弾性シール部材、前記内側筐体、及び前記第2フィルター材のそれぞれと対向する部分の断面形状と、前記流路の流路軸線に直交する断面における、前記弾性シール部材、前記内側筐体、及び前記第2フィルター材のそれぞれの外形とが、それぞれ略四角形状であると、好適である。
これにより、流体フィルターの低コスト化や長寿命化が可能となる。
この発明によれば、内側筐体の外周面と外側筐体の内周面との間隙を通って外部へリークするのを防止して、フィルタリング効果を向上できる、流体フィルターを提供できる。
本発明の一実施形態に係る流体フィルターの分解斜視図である。 図1の流体フィルターを組み立て後の状態で示す、図1のA−A線に沿う断面図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係る流体フィルターの実施形態を例示説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る流体フィルター1の分解斜視図である。図2は、図1の流体フィルター1を組み立て後の状態で示す、図1のA−A線に沿う断面図である。図1、図2で示される流体フィルター1の向きは、流体フィルター1の設置状態での向きの一例であり、これとは異なる任意の向きで流体フィルター1を設置してもよい。
本実施形態の流体フィルター1は、任意の流体をフィルタリング(浄化)するために用いることができる。本例の流体フィルター1は、特に、燃料電池に供給される気体をフィルタリングするために好適に用いることができる。
本実施形態の流体フィルター1は、外側筐体10と、内側筐体20と、第1フィルター材30と、弾性シール部材40と、第2フィルター材50と、蓋60とを、備えている。第1フィルター材30は、内側筐体20内に収容されている。
ただし、第2フィルター材50及び蓋60は、省略してもよい。
外側筐体10は、変形しない材料から形成されており、例えば樹脂又は金属等からなる。外側筐体10は、管状に構成され、その内周面が、その内周側で、流体のための入口10aから出口10bまでの流路を有している。
本明細書では、流路の中心軸線を「流路軸線O」とする。また、流路軸線Oに沿う方向を「軸線方向」といい、流路軸線Oに対して直交する方向を「軸直方向」という。また、流路軸線Oに対して直交する仮想平面内で、流路軸線Oに近い側を「内周側」といい、流路軸線Oから遠い側を「外周側」という。また、軸線方向において、入口10a側を「上流側」(本例における軸線方向の一方側)といい、出口10b側を「下流側」(本例における軸線方向の他方側)という。
図1のA−A線は、流路軸線Oの一部分に沿っている。
図の例では、流路が、途中で略直角に折れ曲がったL字形をなしているが、流路は、一直線状のI字形や、途中で滑らかに湾曲したJ字形など、任意の形状をなしてよい。
本例では、図示しない吸引ポンプが出口10bに接続されており、動作時には、その吸引ポンプの作用によって、流体(本例では気体)が入口10aから出口10bに向かって流れるようになる。出口10bから出た流体は、図示しない燃料電池に供給される。
本例では、外側筐体10の流路軸線Oに対して直交する仮想平面内における断面形状が、流路における入口10aから略直角の折れ曲がり箇所までに対応する部分で、略四角環状に形成されており、より具体的には、外周面及び内周面の4隅がアール付けされた四角環状に形成されており、流路における折れ曲がり箇所よりも下流側の、出口10b近傍部分で、略円管状に形成されている。
ただし、外側筐体10の流路軸線Oに対して直交する仮想平面内における断面形状は、本例に限らず、任意の環形状が可能であり、例えば、流路における入口10aから略直角の折れ曲がり箇所までに対応する部分で、外周面及び内周面の4隅がアールの無い、角張った四角環状でもよいし、あるいは、円環状や三角環状などとしてもよい。
図2に示すように、外側筐体10の内周面には、流路の折れ曲がり箇所よりも上流側において、内周側へ延在するとともに上流側を向く、環状(本例では略四角環状)の段差面11が形成されている。本例では、段差面11は、流路軸線Oに対して直交する仮想平面に沿って延在しているが、流路軸線Oに対して直交する仮想平面に対して2°以下の角度で傾斜していてもよい。
本例では、外側筐体10内に、段差面11よりも上流側において、下流側から順番に、弾性シール部材40、内側筐体20、及び第2フィルター材50が収容され、外側筐体10の上流側端部に、蓋60が取り付けられている。
内側筐体20は、変形しない材料から形成されており、例えば樹脂又は金属等からなる。内側筐体20は、外側筐体10と略同軸状の管状に構成され、外側筐体10の内周面の内周側で、段差面11よりも上流側に配置されている。本例では、内側筐体20の流路軸線Oに対して直交する仮想平面内における断面形状は、外側筐体10と同様の略四角環状(外周面及び内周面の4隅がアール付けされた四角環状)に形成されている。流路軸線Oに対して直交する断面において、内側筐体20の外周面の形状は、外側筐体10の内周面の形状にほぼ一致するようにされている。
内側筐体20内には、第1フィルター材30が収容されている。第1フィルター材30の材料については、後述する。
なお、後述するように、本例では、第1フィルター材30が、流通抵抗の高い材料からなるが、その場合、流体は、第1フィルター材30内を流れにくくなる分、第1フィルター材30の外周側へと流れようとする。そこで、本例では、内側筐体20内に第1フィルター材30を収容することによって、仮に第1フィルター材30を直接外側筐体10内に収容した場合に比べて、より確実に、第1フィルター材30の形状や位置を維持するとともに、第1フィルター材30よりも外周側へと流体がリークしないよう、流体密性を担保できる。
内側筐体20の下流側端部近傍には、第1フィルター材30よりも下流側において、内周側へ僅かに突出する環状壁23が設けられている。環状壁23における下流側を向く面は、外側筐体10の段差面11と対向する、対向面21をなしている。本例では、対向面21が、軸直方向に沿って延在している。本例のように、対向面21は、段差面11と平行であることが好ましい。
本例では、内側筐体20の周壁が、環状壁23よりもさらに下流側へ軸線方向に沿って僅かに突出しており、その突出した部分でガイド周壁24を構成している。ガイド周壁24は、その内周面によって、後述する弾性シール部材40の外周面を囲み、これにより、弾性シール部材40の位置を案内及び維持する。ただし、ガイド周壁24は省略してもよい。
弾性シール部材40は、環状(本例では、略四角環状)に構成されており、外側筐体10の段差面11と内側筐体20の対向面21とによって流体密に挟まれている。弾性シール部材40は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)フォームからなると好適であるが、その他の弾性材料からなるものでもよい。
本実施形態では、弾性シール部材40によって、外側筐体10の段差面11と内側筐体20の対向面21との間隙が流体密に維持される。これにより、入口10aから流入した流体は、内側筐体20の外周面と外側筐体10の内周面との間隙に流入した分についてはその間隙から外部へリークすることなくそこで留まるので、入口10aから流入した流体のほぼ全部が、内側筐体20内を通って第1フィルター材30によってフィルタリングされてから出口10aから外部へ出るので、フィルタリング効果を向上できる。
本例では、外側筐体10の内周面に、複数の貫通しない凹状の係合部12が設けられ、一方、内側筐体20の外周面には、これら複数の係合部12と係合する複数の凸状の被係合部22が設けられている。そして、内側筐体20は、その被係合部22が外側筐体10の係合部12に係合することにより、取り外し可能に固定されている。また、この状態で、弾性シール部材40は、段差面11と対向面21との間で軸線方向に圧縮されている。これによれば、弾性シール部材40の圧縮状態を確実に維持できるので、ひいては、上述したリークをより確実に防止して、フィルタリング効果をさらに向上できる。
なお、外側筐体10の係合部12を凸状に構成し、内側筐体20の被係合部22を凹状に構成してもよい。
図の例では、板状の蓋60が、外側筐体10における流路の入口10a側の開放端部を覆う。蓋60には、流路の入口10aをなす複数の貫通穴が形成されている。このような蓋60により、流体の流入を許容するとともに、外側筐体10の収容物を内部に保持する。蓋60は、蓋60の外周面に形成された複数の係合凸部63が、外側筐体10の周壁における入口10a側の端部に形成された複数の係合穴13に係合することにより、外側筐体10に対して取り外し可能に装着される。
ただし、蓋60は、外側筐体10に対して一体形成又は固定されてもよい。
第2フィルター材50は、流路内で、内側筐体20よりも上流側に配置されている。第2フィルター材50の材料については、後述する。
上述したように、本例では、流路軸線Oに直交する断面における、外側筐体10の内周面のうち、弾性シール部材40、内側筐体20、及び第2フィルター材50のそれぞれと径方向に対向する部分の断面形状と、流路軸線Oに直交する断面における、弾性シール部材40、内側筐体20、及び第2フィルター材50のそれぞれの外形とが、略四角形状である。この場合、仮にこれらの形状を略四角形状以外の形状(例えば円形状)に形成する場合と比べて、第2フィルター材50を打ち抜き加工等により成形する際に生じる破棄材料の量を低減できるので、流体フィルターの低コスト化が可能となるとともに、流路軸線Oに対して直交する断面における第1フィルター材30や第2フィルター材50の面積を増大できる分、流体フィルターの長寿命化も可能となる。
なお、上述した弾性シール部材40の代わりに、Oリングを内側筐体20の外周面と外側筐体10の内周面との間に設けることによって、内側筐体20の外周面と外側筐体10の内周面との間隙を通って外部へのリークを防止することも考えられる。しかし、本例のように、低コスト化や長寿命化の観点から、流路断面形状と、流路軸線Oに対して直交する断面における、弾性シール部材40、内側筐体20、及び第2フィルター材50のそれぞれの外形とを、略四角形状とした場合、もともと円環状のOリングは、内側筐体20の外周面と外側筐体10の内周面との間の略四角環状の間隙の4隅の形状に沿って十分に折れ曲がることができず、そこで隙間が残ってしまい、上記リークを防止できない。
この点、本例による弾性シール部材40によれば、内側筐体20の外周面と外側筐体10の内周面との間隙の形状に依らず、上記リークを確実に防止できるので、低コスト化及び長寿命化とリークの防止とを良好に両立できる。
なお、第1フィルター材30の長寿命化の観点から、なるべく、第1フィルター材30の流路軸線Oに対して直交する断面における全体に均一な量の流体が通ることが望ましい。このため、内側筐体20の対向面21、弾性シール部材40、及び外側筐体10の段差面11が、第1フィルター材30と、軸線方向への投影面内において、なるべく重複しないのが望ましい。この観点から、内側筐体20の対向面21の内径D2と、弾性シール部材40の内径D3と、外側筐体10の段差面11の内径D4とが、それぞれ、内側筐体20の内周面のうち、第1フィルター材30の外周側に位置する部分の径D1の0.9〜1倍であると、好適である。ここで、内側筐体20の対向面21の内径D2と、弾性シール部材40の内径D3と、外側筐体10の段差面11の内径D4とが、それぞれ、内側筐体20の内面のうち、第1フィルター材30の外周側に位置する部分の径D1の1倍である場合(すなわちD2=D3=D4=D1の場合)、内側筐体20の環状壁23及びガイド周壁24は設けられず、対向面21が、内側筐体20の周壁における下流側を向く端面からなることとなる。
ここで、内側筐体20の対向面21の内径D2と、弾性シール部材40の内径D3と、外側筐体10の段差面11の内径D4とは、図の例では互いに同一であるが、互いに異なっていてもよい。
図の例では、流路軸線Oに対して直交する断面での外側筐体10の内周面及び外周面の寸法が、流路における入口10aから段差面11までの範囲に対応する部分で、軸線方向に沿って同一である。ただし、外側筐体10の流路軸線Oに対して直交する断面において、少なくとも外側筐体10の内周面の寸法を、流路における入口10aから段差面11までの範囲に対応する部分で、段差面11側に向かうにつれて徐々に縮小させると、より好適である。これにより、外側筐体10から蓋60を外した状態で入口10a側から行われる、外側筐体20内の各収容物の出し入れ作業が容易となる。この場合、外側筐体10の外周面の寸法も、内周面と同様に変化させてもよい。
なお、図の例では、外側筐体10の内周面は、出口10b近傍部分を除いて観たときに、段差面11より下流側での径が、段差面11の径方向距離分だけ、段差面11より上流側での径よりも小さくされている。ただし、この構成は必須ではない。例えば、外側筐体10の内周面は、出口10近傍部分を除いて観たときに、段差面11より下流側での径が、段差面11より上流側での径とほぼ同じでもよい。その場合、段差面11は、外側筐体10の内周面から内周側へ延在する板状の環状壁の、上流側を向く面からなる。
本例では、第1フィルター材30及び第2フィルター材50が、燃料電池(図示せず)に供給される気体のフィルタリングに適したものである。燃料電池は、水素と酸素の電気化学反応により発電を行なうものであり、その際に酸素は大気中から供給されるのが一般的であるが、供給される大気中にSOXやNOX等の不純物や塵埃が含まれていると電極触媒を劣化させて起電力を低下させる不都合が生じる。このため、第1フィルター材30及び第2フィルター材50は、除塵性能や化学吸着性能等を有するものにされている。化学吸着性能とは、SOX、NOX、トルエン、H2S等の有害物質を吸着する性能を意味する。
本例では、第2フィルター材50が、入口10aに隣接して配置された複数層からなる活性炭フィルター層51と、活性炭フィルター層51より下流側に配置された複数層からなるウレタンフォーム層52とを、有している。ただし、ウレタンフォーム層52は省略してもよい。また、本例において、第2フィルター材50よりも下流側に配置された第1フィルター材30は、プリーツ形状に形成された帯電フィルター材からなる。
活性炭フィルター層51は、大気中に含まれるSOX,NOXなどの不純物を吸着除去するものであり、例えば三次元網状構造やハニカム構造のフィルター基材に活性炭が担持されたものや、破砕状又は粒状の活性炭を通気性容器に収容したものなどで形成することができる。フィルター基材の三次元網状構造体としては、特に制限されるものではないが、ポリウレタンフォームが特に爆破処理等によりセル膜を除去した三次元網状骨格構造を有するポリウレタンフォームが好ましく用いられ、このポリウレタンフォームは低圧力損失で、空気との接触効率が良い。更に、除膜処理を施したポリウレタンフォームとしては、ポリエーテル系素材の方がポリエステル系素材に比べて耐加水分解性に優れ、アルカリ添着処理等によるフィルター基材の加水分解劣化を抑制することができることから、より好適である。
このフィルター基材に担持される活性炭としては、例えば椰子殻活性炭、木質活性炭、石油ピッチ系活性炭、石炭系造粒炭、その他の成型活性炭などが例示され、中でも石炭系造粒炭が好ましく用いられる。
ウレタンフォーム層52は、活性炭フィルター層51を通過した気体から、塵や硫酸アンモニウムなどの目詰まり原因物質を除去し、ウレタンフォーム層52の下流側にある帯電フィルター層からなる第1フィルター材30の目詰まりを防止するものである。ウレタンフォーム層52を形成するウレタンフォームとしては、セル膜のない三次元網状骨格を有するポリウレタンフォームが好適に用いられ、特にポリエーテル系のポリウレタンフォームが、湿度の高い環境で使用しても加水分解が生じることなく良好な耐久性を維持し得ることから好ましく用いられる。
本例において、第1フィルター材30としての帯電フィルター材は、大気中に含まれる0.3〜2μm程度の塵埃を吸着除去するものである。図の例では、この帯電フィルター材は、内側筐体20の上流側端部より手前の位置と下流側端部より手前の位置とで交互に折り返されてなる、ジグザグ状の不織布31と、不織布31の折り曲げ形状を保持するために不織布31の表面及び裏面にそれぞれ2本ずつ配された糸状のホットメルト樹脂32と、不織布31の上流側かつ外周側の端部を内側筐体20の内周面に流体密に固定するホットメルト樹脂33とを、有している。
不織布31は、帯電処理された繊維からなり、例えば、帯電処理された繊維からなる、スパンポンド不織布、メルトブロー不織布、ニードルパンチ加工された不織布、エンボス加工された不織布などが好ましく用いられる。不織布31の形状は、本例のプリーツ形状以外に、ハニカム形状、フラット形状等、種々の形状のものを用いることができる。また、帯電処理された繊維の種類としては、特に制限されるものではないが、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の有機繊維が好ましく用いられ、中でもポリプロピレンが補修効率の点で特に好ましく用いられる。また、不織布や織布の目付としては、特に制限はないが、除塵性能及び流通抵抗の面から15〜500g/m2、特に50〜200g/m2であることが好ましい。
ただし、第1フィルター材30及び第2フィルター材50は、本例に限られず、それぞれ任意の1種類又は複数種類のフィルター材からなるものでもよい。
なお、上述した例に限られず、外側筐体10の段差面11が下流側(この変形例における軸線方向の一方側)を向くようにし、内側筐体20の対向面21が上流側(この変形例における軸線方向の他方側)を向くように、構成してもよい。
本発明による流体フィルターは、例えば燃料電池用エアフィルター等として好適に使用できる。
1:流体フィルター、 10:外側筐体、 10a:入口、 10b:出口、 11:段差面、 12:係合部、 13:係合穴、 20:内側筐体、 21:対向面、 22:被係合部、 23:環状壁、 24:ガイド周壁、 30:第1フィルター材(帯電フィルター材)、 31:不織布、 32、33:ホットメルト樹脂、 40:弾性シール部材、 50:第2フィルター材、 51:活性炭フィルター層、 52:ウレタンフォーム層、 60:蓋、 63:係合凸部、 O:流路軸線

Claims (3)

  1. 流体の入口から出口までの流路を内周側に有する内周面に、内周側へ延在するとともに前記流路の軸線方向の一方側を向く環状の段差面が形成された、管状の外側筐体と、
    前記外側筐体の内周面の内周側で、前記段差面よりも前記軸線方向の一方側に配置され、前記軸線方向の他方側を向くとともに前記段差面に対向する環状の対向面を有する、管状の内側筐体と、
    前記外側筐体の内周面と前記内側筐体の外周面との間に設けられた間隙と、
    前記内側筐体内に収容された第1フィルター材と、
    前記段差面と前記対向面とによって流体密に挟まれた、環状の弾性シール部材と、
    を備え
    前記入口から流入し前記間隙に流入した流体は、前記弾性シール部材によって、該間隙に溜まるように構成したことを特徴とする、流体フィルター。
  2. 前記外側筐体の前記内周面には、係合部が設けられ、
    前記内側筐体の外周面には、前記係合部と係合する被係合部が設けられ、
    前記弾性シール部材は、前記段差面と前記対向面との間で圧縮されている、請求項1に記載の流体フィルター。
  3. 前記流路内で、前記内側筐体よりも上流側に配置された、第2フィルター材をさらに備え、
    前記流路の流路軸線に直交する断面における、前記外側筐体の内周面のうち、少なくとも、前記弾性シール部材、前記内側筐体、及び前記第2フィルター材のそれぞれと対向する部分の断面形状と、前記流路の流路軸線に直交する断面における、前記弾性シール部材、前記内側筐体、及び前記第2フィルター材のそれぞれの外形とが、それぞれ略四角形状である、請求項1又は2に記載の流体フィルター。
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