JP6555290B2 - ストレージ装置、ストレージ管理方法及びストレージ管理プログラム - Google Patents

ストレージ装置、ストレージ管理方法及びストレージ管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ストレージ装置、ストレージ管理方法及びストレージ管理プログラムに関し、特に、データ最適配置を行うストレージ装置、ストレージ管理方法及びストレージ管理プログラムに関する。
特許文献1には、ストレージに保存したデータへのアクセス頻度を分析して、アクセス頻度が高ければより高速かつ高価なデバイス(例えばSSD(Solid State Drive))を利用したプール上にデータブロックを配置し、アクセス頻度が低ければ、高速ではないかつ安価なデバイス(例えばニアラインSAS(NL−SAS(NearLine Serial Attached SCSI)))を利用したプール上にデータブロックを配置することで、効果的にストレージを利用する技術(データ最適配置技術)が開示されている。
また、特許文献2には、性能の異なる複数の記憶装置を用いてプールを構成し、当該プールから複数の仮想論理ボリュームを提供するストレージサブシステムを管理するストレージ管理システムに関する技術が開示されている。特許文献2にかかるシステムは、複数の仮想論理ボリュームのそれぞれについての目標応答性能の情報に基づいて、複数の仮想論理ボリュームのそれぞれが目標応答性能を満足するように複数のグループに分類される。そして、当該仮想論理ボリュームの複数のグループのそれぞれに対して新たなプールが割り当てられる。さらに、当該プールと各グループに含まれる仮想論理ボリュームとの対応関係を示す情報が生成され、その情報が出力される。
特許文献3には、アクセス頻度に基づいて仮想ページの入れ替えを行う技術が開示されている。
国際公開第2011/117925号公報 国際公開第2012/164718号公報 特表2013−536478号公報
しかしながら、上述した技術における階層間のブロック再配置は、ボリューム単位のアクセス頻度の分析結果に応じて実施される。そのため、所望のボリュームのブロックを最上位階層に配置できるとは限らないという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、データ最適配置を行いつつ、所望のボリュームのブロックを最上位階層に配置するためのストレージ装置、ストレージ管理方法及びストレージ管理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるストレージ装置は、
複数のボリュームのそれぞれにおける性能要件の下限値の設定を管理する性能要件管理情報と、
前記複数のボリュームの各データブロックについて、階層プールにおける階層と、所属するボリュームとを関連付けて管理するブロック管理情報と、
を記憶する記憶部と、
前記性能要件管理情報及び前記ブロック管理情報を参照し、最上位階層及び前記性能要件の下限値が未設定のボリュームに関連付けられた第1のデータブロックと、下位階層及び前記性能要件の下限値が設定されたボリュームに関連付けられた第2のデータブロックとの入れ替えを行うブロック再配置部と、
を備える。
本発明の第2の態様にかかるストレージ管理方法は、
複数のボリュームのそれぞれにおける性能要件の下限値の設定を管理する性能要件管理情報、及び、前記複数のボリュームの各データブロックについて、階層プールにおける階層と、所属するボリュームとを関連付けて管理するブロック管理情報を参照し、
最上位階層及び前記性能要件の下限値が未設定のボリュームに関連付けられた第1のデータブロックと、下位階層及び前記性能要件の下限値が設定されたボリュームに関連付けられた第2のデータブロックとの入れ替えを行う。
本発明の第3の態様にかかるストレージ管理プログラムは、
複数のボリュームのそれぞれにおける性能要件の下限値の設定を管理する性能要件管理情報、及び、前記複数のボリュームの各データブロックについて、階層プールにおける階層と、所属するボリュームとを関連付けて管理するブロック管理情報を参照する処理と
最上位階層及び前記性能要件の下限値が未設定のボリュームに関連付けられた第1のデータブロックと、下位階層及び前記性能要件の下限値が設定されたボリュームに関連付けられた第2のデータブロックとの入れ替えを行う処理と、
をコンピュータに実行させる。
本発明により、データ最適配置を行いつつ、所望のボリュームのブロックを最上位階層に配置するためのストレージ装置、ストレージ管理方法及びストレージ管理プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかるストレージ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかるストレージ管理方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるストレージ管理システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかる階層プール管理テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるプール管理テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるボリューム管理テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるQoS管理テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるデータ最適配置管理テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるアクセス頻度管理テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるボリューム設定画面の例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるQoS設定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるブロック入替処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるブロック入替処理の実行結果の例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるアクセス頻度に基づくブロック入替処理の流れを示すフローチャートである。 関連技術にかかるIOPSの設定ポリシーの例を示す図である。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1にかかるストレージ装置1000の構成を示すブロック図である。ストレージ装置1000は、記憶部1100と、ブロック再配置部1200と、を備える。記憶部1100は、性能要件管理情報1110と、ブロック管理情報1120とを記憶する。性能要件管理情報1110は、複数のボリューム(論理ディスク)のそれぞれにおける性能要件の上限値や下限値などの設定を管理する情報である。性能要件とは例えば、ストレージ装置1000のIOPS(Input/Output Per Second)やレスポンスタイム等である。ブロック管理情報1120は、複数のボリュームの各データブロックについて、階層プールにおける階層と、所属するボリュームとを関連付けて管理する情報である。
ブロック再配置部1200は、性能要件管理情報1110及びブロック管理情報1120を参照し、最上位階層及び性能要件の下限値が未設定のボリュームに関連付けられた第1のデータブロックと、下位階層及び性能要件の下限値が設定されたボリュームに関連付けられた第2のデータブロックとの入れ替えを行う。
図2は、本発明の実施の形態1にかかるストレージ管理方法の流れを示すフローチャートである。まず、ストレージ装置1000のブロック再配置部1200は、性能要件管理情報1110及びブロック管理情報1120を参照する(S101)。次に、ブロック再配置部1200は、最上位階層及び性能要件の下限値が未設定のボリュームに関連付けられた第1のデータブロックと、下位階層及び性能要件の下限値が設定されたボリュームに関連付けられた第2のデータブロックとの入れ替えを行う(S102)。
このように、本実施の形態により、データ最適配置を行いつつ、所望のボリュームのブロックを最上位階層に配置することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態2は、上述した実施の形態1の一実施例である。
ここで、本実施の形態で解決しようとする課題について説明する。まず、上述したように、ストレージのデータ最適配置(ストレージ階層化、又は、筐体内ILM(Information Lifecycle Management)とも呼ぶ。)機能を利用したボリュームのブロック再配置をQoS(Quality of Service)(I/O流量制御とも呼ぶ。)機能と組み合わせて利用する場合、高性能が要求されるボリュームを、高性能なプールに配置して処理遅延を防ぐ技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、QoS機能をIOPSを元に利用する場合、例えば図15のような設定ポリシーの定義を与えることができる。図15は、関連技術にかかるIOPSの設定ポリシーの例を示す図である。つまり、IOPS上限値を設定する場合は、自業務が利用するボリュームが、突発的な高負荷などにより他業務(のボリューム)に影響を与えないようにするポリシーである。一方、IOPS下限値を設定する場合は、自業務(のボリューム)が他業務(のボリューム)の突発的な高負荷等の影響を受けることなく、安定的にIOPS下限値以上の性能を確保できるようにするポリシーである。IOPS上限値と下限値の両方を設定する場合は、その中間のポリシーである。
ここで、IOPS下限値を設定したボリュームの方が、IOPS上限値を設定したボリュームよりも業務の重要度が高い、と考えることが出来る。その理由は、まず、IOPS下限値が設定されている場合、下限値以上のIOPS性能を確保しなければならないため、ホスト計算機からのIOPS下限値以上のI/O要求に対してより高速なデバイスにデータを配置する必要があるためである。また、IOPS上限値が設定されている場合、上限値以下の性能に抑え込めばよいため、必ずしも高速なデバイスにデータを配置する必要はないためである。
つまり、業務が要求するサービスレベルは、最重要レベルの場合、IOPS下限値のみを設定し、重要レベルの場合、IOPS上限値と下限値を設定し、一般レベルの場合、IOPS上限値のみを設定する、と考えることが出来る。
したがって、QoS機能をデータ最適配置機能と組み合わせる場合、重要度が最も高い最重要の業務、すなわちIOPS下限値のみを設定したボリュームは、より高速なデバイスである最上位階層に配置させたい、という要望がある。
しかしながら、従来技術については、以下の(1)及び(2)の問題があった。
(1)データ最適配置機能の階層間のブロック再配置は、ボリューム単位のアクセス頻度の分析結果に応じて実施するため、高頻度にアクセスされるブロックが最上位階層の高速デバイスに配置されるまで、分析期間に依存して一定の期間を要する(例えば、数日〜1週間など)。これは、ボリュームの新規作成直後の場合、過去のアクセス頻度データが存在しないため特に顕著である。
(2)IOPS下限値を設定したボリュームの各ブロックの最上位階層への配置については、過去のI/O履歴に基づくアクセス頻度分析の結果、当該ボリューム以外のブロックの方がアクセス頻度が高ければ、当該ボリュームのブロックは最上位階層へ配置されない。
このように上記(1)及び(2)共に、結果として、設定したIOPS下限値のQoSを維持できなくなる場合がある、という課題があった。また、どうしても最上位階層の高速デバイスに即座にまたは継続的に配置させたい場合は、階層プールとは別のプールが必要となり、余分なコストがかかる、という課題もあった。
上記の課題を解決するための本発明の実施の形態について、以下に概要を説明する。
QoS機能によるボリュームのIOPS下限値の設定時、当該ボリュームのブロックを即座に最上位階層のブロックに割り当てる(または、割り当て済みの最上位階層のブロックとの再配置を行う)オプションを用意する。本オプション指定時は、アクセス頻度分析とは独立して以下を実施する。
・最上位階層に空きがあれば、当該ボリュームの下位階層のブロックから最上位階層のブロックへ再配置(移動)を行う。
・最上位階層に空きが無ければ、最上位階層の各ブロックが属するボリュームの内、IOPS下限値が設定されていないボリュームのブロックを対象に、下位階層の当該ボリュームのブロックと入れ替えて再配置を行う。
上記について図3及び図10を用いて説明する。
まず、管理コンソール500内のストレージ管理クライアントプログラム501は、データ最適配置機能を利用した階層プール上に構築されたボリュームに対して、QoS機能によるIOPS上限値及び下限値設定を行う。その際、利用者は、図10のストレージ管理クライアントプログラム GUIイメージのようなユーザインタフェースを介して、ストレージ装置10に対して、QoS設定要求を送信する。ここで、要求内容には、ボリューム名、IOPS上限値、IOPS下限値、「Tier0に即座にブロックを割り当てる」フラグ、「Tier0に固定的にブロックを割り当てる」フラグ、の各情報が含まれる。尚、「Tier0に即座にブロックを割り当てる」フラグがONの場合のQoS設定要求は、データブロックに対する再配置の即時要求の一例である。また、「Tier0に即座にブロックを割り当てる」フラグは、最上位階層に固定するか否かを示すフラグの一例である。
QoS管理手段110は、ストレージ管理クライアントプログラム501からのQoS設定要求を受け取ると、要求内容をQoS管理テーブル340に保存する。
次に、「Tier0に即座にブロックを割り当てる」フラグがON(=即座に割り当てる)の時、QoS管理手段110は、データ最適配置管理手段120を起動する。データ最適配置管理手段120は、データ最適配置管理テーブル350を参照し、Tier0(SSDプール)に空きブロックがあるか確認する。空きブロックがあれば、データ最適配置管理手段120は、要求されたボリュームのブロックをTier0のプールに割り当てるよう、ブロックの再配置を行う。データ最適配置管理手段120は、再配置を行う際、ブロック間のデータ移動用の作業領域として、ストレージ装置10のメモリ11の領域の一部である、データ最適配置work領域12を使用する。空きブロックが無ければ、データ最適配置管理手段120は、QoS管理テーブル340を参照し、IOPS下限値が設定されていないボリュームのブロックがTier0(SSDプール)に存在するか確認する。存在する場合、データ最適配置管理手段120は、IOPS下限値が設定されていないボリュームのブロックと、要求されたボリュームのブロックとを入れ替えるよう、ブロックの再配置を行う。
このようにして、次回のアクセス頻度分析まで待つことなく、また、実際のアクセス頻度が他のボリュームより高くない場合であっても、IOPS下限値を設定したボリュームのブロックを速やかに最上位階層の高速デバイスに配置することが出来る。
尚、「Tier0に固定的にブロックを割り当てる」フラグについては後述する。続いて、本発明の実施の形態の構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態2にかかるストレージ管理システム1の全体構成を示すブロック図である。ストレージ管理システム1は、ホスト計算機510、520、・・・と、ストレージ装置10と、管理コンソール500とを備える。ここで、ホスト計算機510等とストレージ装置10とは、ストレージエリアネットワーク(Storage Area Network(SAN))N1で接続されている。また、管理コンソール500とストレージ装置10とは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network(LAN))N2で接続されている。
ストレージ装置10は、ストレージ管理プログラム100と、メモリ11と、性能ログ21と、階層プール管理テーブル310と、プール管理テーブル320と、ボリューム管理テーブル330と、QoS管理テーブル340と、データ最適配置管理テーブル350と、アクセス頻度管理テーブル360と、複数のSSD(Solid State Drive)S1、S2、・・・Sm(mは2以上の整数。)と、複数のHDD(Hard Disk Drive)H1、H2、・・・Hn(nは2以上の整数。)と、複数の階層プールと、複数のボリュームLD1、LD2、LD3及びLD4と、を備える。
尚、ストレージ管理プログラム100と、性能ログ21と、階層プール管理テーブル310と、プール管理テーブル320と、ボリューム管理テーブル330と、QoS管理テーブル340と、データ最適配置管理テーブル350と、アクセス頻度管理テーブル360とは、ストレージ装置10内の管理用の記憶領域(不図示)に格納されている。ストレージ装置10の制御部(不図示)は、ストレージ管理プログラム100をメモリ(不図示。メモリ11とは別のもの。)に読み込み実行する。これにより、ストレージ装置10は、QoS管理手段110、データ最適配置管理手段120及び性能監視手段130として機能する。
メモリ11は、ストレージ装置10に用意されたキャッシュメモリである。メモリ11は、ホスト計算機510、520、・・・から受け付けたReadやWriteのI/O要求のデータを、一時的に格納する領域である。メモリ11は、その一部にデータ最適配置work領域12を含む。
データ最適配置work領域12は、データ最適配置管理手段120が階層間のデータブロックを再配置により入れ替える(移動する)際に、移動対象のデータを一時的に格納するためや、移動元や移動先のブロックに関する必要な情報を記憶するために使用する作業領域である。
性能ログ21は、性能監視手段130がストレージ装置10のIOPSやレスポンスタイムなどの各種性能情報を出力するログファイルである。性能ログ21は、性能監視手段130が定期的に実行するアクセス頻度分析時の入力となる情報である。
階層プールは、複数のプール(例えば、T0、T1、T2)を仮想的に1つのプールとして束ねたものである。図4では、階層プールの例として、Tier0(最上位階層)にSSDプール、Tier1にSASプール、Tier2にニアラインSAS(以下NL−SAS)プール、の3段構成の階層プールを示している。各階層には、ハードウェア的なデバイス特性やRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)タイプが異なるものを配置する。これにより、アクセス頻度分析に応じて、よくアクセスされるブロックはTier0などの高速かつ高価なデバイスに配置し、あまりアクセスされないブロックはTier2などの低速かつ安価なデバイスに配置することで、効率よくストレージを利用することができる。尚、図4の例では、階層プールは3階層であるが、2階層や4階層以上であっても良い。
ボリュームLD1〜LD4は、階層プールから切り出されて、ホスト計算機510、520、・・・に割り当てて利用される。
QoS管理手段110は、ストレージ管理クライアントプログラム501から発行されたQoS設定要求を受け付けて、ボリューム単位のIOPS上限値や下限値などの情報を設定する機能と、要求結果をストレージ管理クライアントプログラム501に返却する機能と、性能監視手段130と連携して、設定したIOPS上限値や下限値の情報に基づいて、ボリュームごとのIOPS値を制御する機能、とを有する。尚、QoS管理手段110は、受付部の一例である。
データ最適配置管理手段120は、管理コンソール500上のストレージ管理クライアントプログラム501からの要求に基づいて、「Tier0に即座にブロックを割り当てる」及び「Tier0に固定的にブロックを割り当てる」機能と、性能監視手段130のアクセス頻度分析の結果に基づいて、階層プールのブロックを再配置する機能、とを有する。尚、データ最適配置管理手段120は、ブロック再配置部1200の一例である。
性能監視手段130は、ストレージ装置10のIOPSなどの各種性能情報を性能ログ21に出力する機能と、性能ログ21を入力情報として、ストレージ装置10のアクセス頻度分析を定期的に実行する機能、とを有する。
図4は、本発明の実施の形態2にかかる階層プール管理テーブル310の例を示す図である。階層プール管理テーブル310は、ID、階層プール名、容量、階層数の各カラムを持つ。IDは主キーである。階層プール名は、階層プールを一意に特定する識別子である。容量は、階層プールの総容量を表す。階層数は、階層プールを構成する各プールのTier数を表す。
図4の、例えば先頭行から、階層プール1が、容量100GBで、3階層のTierから成ることが分かる。
図5は、本発明の実施の形態2にかかるプール管理テーブル320の例を示す図である。プール管理テーブル320は、ID、階層プール名、Tier番号、プール名、容量の各カラムを持つ。IDは主キーである。階層プール名は、階層プールを一意に特定する識別子である。Tier番号は、0から始まる自然数であり、階層プールの何番目の階層にプールが属しているかを表す。プール名は、プールを一意に特定する識別子である。容量は、プールの容量を表す。
図5の、例えば先頭行から、階層プール1のTier番号0はSSDプール1であり、その容量は20GBであることが分かる。
図6は、本発明の実施の形態2にかかるボリューム管理テーブル330の例を示す図である。ボリューム管理テーブル330は、ID、ボリューム名、容量、階層プール名、ブロック数、ボリュームブロック番号リストの各カラムを持つ。IDは主キーである。ボリューム名は、ボリュームを一意に特定する識別子である。容量は、ボリューム名の容量を表す。階層プール名は、ボリュームが属する階層プールを表す。ブロック数は、ボリュームを構成するブロックの総ブロック数を表す。ボリュームブロック番号リストは、ボリューム内の通番であり、ボリュームを構成する全てのブロックの情報をCSV形式でリスト化したものである。
図6の、例えば先頭行から、ボリューム1の容量は70GBで、階層プール1に属しており、総ブロック数は14で、LD1−1からLD1−14のブロックに分割して階層プール1上に配置されていることが分かる。
図7は、本発明の実施の形態2にかかるQoS管理テーブル340の例を示す図である。QoS管理テーブル340は、ID、ボリューム名、IOPS上限値、IOPS下限値、Tier0即時割り当てフラグ、Tier0固定割り当てフラグ、階層プール名の各カラムを持つ。IDは主キーである。ボリューム名は、ボリュームを一意に特定する識別子である。IOPS上限値は、ボリュームに設定されたIOPS上限値を表す。上限値が設定されていない場合の値は「−」である。IOPS下限値は、ボリュームに設定されたIOPS上限値を表す。下限値が設定されていない場合の値は「−」である。Tier0即時割り当てフラグは、アクセス頻度分析の結果によらず、当該ボリュームのブロックをTier0に即座に割り当てて再配置するかどうかを示すフラグである。即時割り当てを行う場合は「YES」、行わない場合は「NO」となる。Tier0固定割り当てフラグは、アクセス頻度分析の結果によらず、当該ボリュームのブロックをTier0に固定的に割り当てるかどうかを示すフラグである。固定割り当てを行う場合は「YES」、行わない場合は「NO」となる。階層プール名は、ボリュームが属する階層プールを表す。尚、QoS管理テーブル340は、性能要件管理情報1110の一例である。
図7の、例えば先頭行から、ボリューム1にはIOPS上限値として2000IOPSが設定されているが、IOPS下限値は未設定であること、Tier0即時割り当て、Tier0固定割り当てはどちらも行わない設定であること、ボリューム1が階層プール1に属していることが分かる。
図8は、本発明の実施の形態2にかかるデータ最適配置管理テーブル350の例を示す図である。データ最適配置管理テーブル350は、ID、プール名、プール内ブロック番号、ブロック開始アドレス、ブロック終了アドレス、階層プール名、ボリューム名、ボリュームブロック番号の各カラムを持つ。IDは主キーである。プール名は、プールを一意に特定する識別子である。プール内ブロック番号は、プール内の通番である。ブロック開始アドレス及びブロック終了アドレスはそれぞれ、当該プールの当該ブロック番号のデータが格納されている先頭及び末尾のアドレス情報を表す。階層プール名は、ボリュームが属する階層プールを表す。ボリューム名は、ボリュームを一意に特定する識別子である。ボリュームブロック番号は、ボリューム内で一意の通番であり、ボリュームを構成するブロック番号である。尚、プール管理テーブル320及びデータ最適配置管理テーブル350を組み合わせたものは、ブロック管理情報1120の一例である。
図8の、例えば先頭行から、SSDプール1のブロック番号1のデータは、0x00000000〜0x0FFFFFFFのアドレスに格納されていること、SSDプール1は階層プール1に属していること、また、現在ボリューム1のボリュームブロック番号LD1−1のデータを格納していることが分かる。データを未格納の場合、ボリューム名とボリュームブロック番号の値は、どちらも「−」となる。
図9は、本発明の実施の形態2にかかるアクセス頻度管理テーブル360の例を示す図である。アクセス頻度管理テーブル360は、ID、階層プール名、プール名、プール内ブロック番号、ボリューム名、ボリュームブロック番号、平均IOPS値、移動済みフラグの各カラムを持つ。IDは主キーである。階層プール名は、階層プールを一意に特定する識別子である。プール名は、プールを一意に特定する識別子である。プール内ブロック番号は、プール内の通番である。ボリューム名は、ボリューム名は、ボリュームを一意に特定する識別子である。ボリュームブロック番号は、ボリューム内で一意の通番であり、ボリュームを構成するブロック番号である。平均IOPS値は、アクセス頻度分析の結果、その分析期間における、当該ボリュームの当該ブロックに対する平均のIOPS値を表す。移動済みフラグは、ブロック移動が完了したら「YES」を設定する。初期値は「NO」である。尚、アクセス頻度管理テーブル360は、アクセス頻度管理情報の一例である。
図9の、例えば先頭行から、階層プール1を構成するSASプール1のプール内ブロック番号6のブロックには、ボリューム3のブロック番号LD3−2のデータが割り当てられており、平均IOPS値は500IOPSであること、また、ブロック移動は未完了であることが分かる。
ホスト計算機510、520、・・・は、ストレージエリアネットワークN1を介してストレージ装置10を利用する。具体的には、ストレージ装置10のボリュームに対してI/O要求を発行し、ストレージ装置10からI/O処理結果を受け取る。
管理コンソール500は、ストレージ管理クライアントプログラム501を含む。ストレージ管理クライアントプログラム501は、ストレージ装置10に対して、QoS機能の設定要求を発行し、要求結果を受信する機能を有する。ストレージ管理クライアントプログラム501は、具体的には、ストレージ装置10の各ボリュームに対してIOPS上限値やIOPS下限値を設定する、などの処理要求を発行する。
続いて、本実施の形態の動作について説明する。以下では、図3〜図10の構成例を元に、管理コンソールからのQoS設定要求に基づいて、階層プールの最上位階層へのブロック再配置を行う処理フローを説明する。
図11は、本発明の実施の形態2にかかるQoS設定処理の流れを示すフローチャートである。まず、管理コンソール500内のストレージ管理クライアントプログラム501は、ストレージ装置10に対して、QoS設定要求を送信する(ステップS11)。QoS設定要求は、利用者が図10のストレージ管理クライアントプログラム501のGUIインタフェースを介して指示された内容である。
図10は、本発明の実施の形態2にかかるボリューム設定画面の例を示す図である。図10のボリューム名は、リストボックスから作成済みボリュームを選択するものであり、ここでは「ボリューム4」を選択している。容量は、選択したボリューム名に応じて、ストレージ管理クライアントプログラム501がストレージ装置10から取得した情報を利用者に表示する。ここでは「10GB」が表示されている。IOPS上限値とIOPS下限値は、設定する場合に具体的なIOPS値を指定する。設定しない場合は、初期値として「設定しない」を表示する。ここでは、IOPS上限値は設定せず、IOPS下限値として「1000」が設定されたことを示す。また、「Tier0に「即座に」ブロックを割り当てる」はチェックボックスであり、指定したボリュームに対して、QoS設定を行うと同時にTier0へ即座にブロック割り当ての再配置処理を行う場合に指定する。図10では、「Tier0に「即座に」ブロックを割り当てる」を指定している。「Tier0に「固定的に」ブロックを割り当てる」はチェックボックスであり、指定したボリュームに対して、アクセス頻度分析の結果とは無関係に、Tier0へ固定的にブロック割り当てを行う場合に指定する(QoS設定後の最初のアクセス頻度分析で、指定したボリュームのブロックがTier0以外の階層にある場合は、Tier0への再配置処理を行うこととなる)。図10では、「Tier0に「固定的に」ブロックを割り当てる」を指定している。
そのため、図11のステップS11では、ストレージ管理クライアントプログラム501からストレージ装置10に対して、QoS設定要求として、ボリューム名として「ボリューム4」、IOPS上限値として「−」(設定しないことを意味する)、IOPS下限値として「1000」、Tier0即時割り当てフラグとして「YES」、Tier0固定割り当てフラグとして「YES」、をストレージ装置10に対して送信する。
ストレージ装置10は、QoS管理手段110がQoS設定要求を受信する(ステップS21)。その後、QoS管理手段110は、メモリ11上のReturnCodeを「OK」に設定する(ステップS22)。ReturnCodeは、ストレージ装置10上の複数の手段が共有して設定・参照を行えるメモリ領域である。
次に、QoS管理手段110は、QoS管理テーブル340に受信したQoS設定要求設定する(ステップS23)。図7は、QoS管理テーブル340の4行目(IDが1の行)に、IOPS上限値として「−」(上限値を設定しない)、IOPS下限値として「1000」、Tier0即時割り当てフラグとして「YES」、Tier0固定割り当てフラグとして「YES」、を登録した例である。この場合、QoS管理手段110は、ボリューム4のデータブロックに対する再配置の即時要求を受け付けたことになる。
QoS管理手段110は、Tier0即時割り当てフラグが「NO」であった場合(ステップS24がNO)、ステップS30へ進む。Tier0即時割り当てフラグが「YES」であった場合(ステップS24がYES)、QoS管理手段110は、データ最適配置管理手段120を起動して、以降の処理を引き継ぐ(ステップS25)。起動時には、引数としてボリューム名の情報(本例では「ボリューム4」)をデータ最適配置管理手段120に渡す。そして、データ最適配置管理手段120は、即時要求に応じて第1のデータブロックと第2のデータブロックとの入れ替えを以下のように行う。
データ最適配置管理手段120は、ボリューム管理テーブル330、QoS管理テーブル340、プール管理テーブル320及びデータ最適配置管理テーブル350を参照して、Tier0に空きブロックがないか確認する(ステップS26)。つまり、データ最適配置管理手段120は、ブロック管理情報を参照し、最上位階層に関連付けられ、かつ、データが格納されていないデータブロックである空きブロックが存在するか否かを判定する。
これは次のように行われる。まず、データ最適配置管理手段120は、図6のボリューム管理テーブル330を参照して、ボリューム4のブロック数として「2」を取得する。次に、データ最適配置管理手段120は、図7のQoS管理テーブル340を参照して、ボリューム4の階層プール名として「階層プール1」を取得する。次に、データ最適配置管理手段120は、図5のプール管理テーブル320を参照して、「階層プール1」のTier0すなわちTier番号が0のプールとして「SSDプール1」を取得する。次に、データ最適配置管理手段120は、図8のデータ最適配置管理テーブル350を参照して、プール名が「SSDプール1」のエントリの内、ボリューム名とボリュームブロック番号がどちらも「−」のエントリを検索する。ボリューム名とボリュームブロック番号がどちらも「−」の場合、プールの当該ブロックには、ボリュームのブロックが割り当てられていないことを意味する。
Tier0に空きブロックがあった場合(ステップS26がYES)、データ最適配置管理手段120は、Tier0の空きブロックにボリューム4のブロックを割り当てて再配置する(ステップS27)。具体的には、データ最適配置管理手段120は、データ最適配置管理テーブル350のボリューム名が「ボリューム4」のエントリを検索し、そのエントリのボリューム名とボリュームブロック番号を「SSDプール1」の空きエントリにコピーする。また、データ最適配置管理手段120は、元の「ボリューム4」のエントリのボリューム名とボリュームブロック番号のそれぞれに「−」を設定する。NL−SASディスクからSSDディスクへの物理的なデータ移動は、このデータ最適配置管理テーブル350のエントリ変更を契機として行われる。但し、当該データ移動は、既存技術のため説明を省略する。
続いて、Tier0に空きブロックが無かった場合(ステップS26がNO)の動作を説明する。図8のデータ最適配置管理テーブル350の例では、「SSDプール1」のエントリはIDが1から4まで4エントリ存在するが、いずれも、ボリューム名とボリュームブロック番号が「−」でなく、ボリュームブロックを割り当て済みのため、ステップS26がNOのフローとなる。
データ最適配置管理手段120は、Tier0にIOPS下限値が未設定のボリュームが存在するかを、QoS管理テーブル340とデータ最適配置管理テーブル350を参照して確認する(ステップS28)。これは次のように実施する。まず、QoS管理テーブル340から、IOPS下限値が設定されていないボリュームは、「ボリューム1」と「ボリューム2」の2つであることが分かる。次に、データ最適配置管理手段120は、データ最適配置管理テーブル350から、Tier0のプールである「SSDプール1」に対して、ボリューム名が「ボリューム1」または「ボリューム2」のエントリが無いか順に検索する。
Tier0にIOPS下限値が未設定のボリュームが存在しない場合(ステップS28がNO)、ReturnCodeに「Tier0即時割り当て不可」の値を設定する(ステップS29)。
Tier0にIOPS下限値が未設定のボリュームが存在する場合(ステップS28がYES)の動作(図11のAの部分)を、図12を用いて説明する。図12は、本発明の実施の形態2にかかるブロック入替処理の流れを示すフローチャートである。図8の例では、IDが1、2、3のエントリが該当するため、ステップS28がYESのフローとなる。
QoS設定を要求されたボリューム4の総ブロック数が2であることが分かっているため、この個数分、以下のループ処理を行う(ステップS40)。
まず、データ最適配置管理手段120は、データ最適配置管理テーブル350から、Tier0すなわちSSDプール1のエントリの中で、移動可能なエントリ、すなわちIOPS下限値が未設定のボリュームのエントリを検索する(ステップS41)。図8の例では、最初のエントリとして、IDが1のエントリが見つかる。
移動可能なエントリが見つからなかった場合(ステップS42がNO)、一部割り当て済みフラグの値が「ON」か確認する(ステップS48)。一部割り当て済みフラグは、メモリ上の領域であり、初期値は「OFF」である。一部割り当て済みフラグが「ON」の場合(ステップS48がYES)、ReturnCodeに「Tier0に一部割り当てOK」の値を設定する(ステップS49)。一部割り当て済みフラグが「OFF」の場合(ステップS48がNO)、ReturnCodeに「Tier0に即時割り当て不可」の値を設定する(ステップS50)。
移動可能なエントリが見つかった場合(ステップS42がYES)、データ最適配置管理手段120は、移動対象エントリの情報をデータ最適配置work領域12にコピーし、一時的に退避する(ステップS43)。これにより、ボリューム名の「ボリューム1」とボリュームブロック番号の「LD1−1」を含むエントリ情報が、データ最適配置work領域12に退避される。
次に、データ最適配置管理手段120は、要求されたボリュームのブロックを、ステップS43で退避したTier0のブロックに移動する(ステップS44)。図8の例では、「ボリューム4」の1つ目のブロック、すなわちボリュームブロック番号が「LD4−1」であるIDが19のエントリに対して、ボリューム名の「ボリューム4」と、ボリュームブロック番号の「LD4−1」の2つの情報を、IDが1のエントリに移動する。
次に、データ最適配置管理手段120は、データ最適配置work領域のデータを、要求されたボリュームの移動前のブロックに移動する(ステップS45)。図8の例では、データ最適配置work領域12に退避したエントリ情報を元に、ボリューム名の「ボリューム1」とボリュームブロック番号の「LD1−1」をIDが19のエントリに対してコピーし、ブロックの再配置(移動)を行う。
次に、データ最適配置管理手段120は、メモリ上の一部割り当て済みフラグの値を「ON」に設定する(ステップS46)。
上記の処理を、ボリューム4の総ブロック数分繰り返す(ステップS47)。これにより、要求されたボリュームのブロック数分、Tier0に移動可能なブロックがあれば入れ替えて再配置することができる。図13は、本発明の実施の形態2にかかるブロック入替処理の実行結果の例を示す図である。
以上の処理が終了後、データ最適配置管理手段120は、QoS処理要求結果を表すReturnCodeを、ストレージ管理クライアントプログラム501に返却する(ステップS30)。その後、ストレージ管理クライアントプログラム501は、QoS処理要求結果を受信する(ステップS12)。このようにして、IOPS下限値を設定したボリュームのデータブロックを、アクセス頻度分析の結果を待つことなく、階層プールの最上位階層(Tier0)に即座に割り当てることができる。
また、QoS設定要求における「Tier0に固定的にブロックを割り当てる」フラグがON(=固定で割り当てる)の場合に、性能監視手段130が定期的に実施するアクセス頻度分析に伴い、次のように動作する。
図14は、本発明の実施の形態2にかかるアクセス頻度に基づくブロック入替処理の流れを示すフローチャートである。
まず、性能監視手段130は、性能ログ21からアクセス頻度管理テーブル360を更新する(S61)。すなわち、性能監視手段130は、性能ログ21に蓄積したストレージ装置10の過去の一定期間(例:1週間)における性能情報から、分析対象の階層プールにおけるブロック単位のアクセス頻度を、平均IOPS値の高い順にアクセス頻度管理テーブル360に保存する。
次に、データ最適配置管理手段120は、QoS管理テーブル340を参照し、「Tier0に固定的にブロックを割り当てる」ボリュームが存在するか確認する(S62)。存在する場合、データ最適配置管理手段120は、当該ボリュームのブロックがTier0以外に存在するか否かを判定する(S63)。Tier0以外に存在するとは、ここでは、SASプール又はNL−SASプールに存在することとなる。
Tier0以外に存在する場合、データ最適配置管理手段120は、アクセス頻度管理テーブル360を参照し、「Tier0に固定的にブロックを割り当てる」ボリュームを除いて、Tier0に存在するブロックの内、アクセス頻度が最も低いブロックを特定する(S64)。そして、データ最適配置管理手段120は、特定したブロック(第3のデータブロック)と、Tier0以外に存在する「Tier0に固定的にブロックを割り当てる」ボリュームのブロック(第4のデータブロック)とを入れ替えるよう、ブロックの再配置を行う(S65)。再配置を行う際は、データ最適配置管理手段120は、ブロック間のデータ移動用の作業領域として、データ最適配置work領域12を使用する。
このようにして、アクセス頻度分析の結果、当該ボリュームのブロックへのアクセス頻度が他のボリュームのブロックへのアクセス頻度より低い場合であっても、当該ボリュームのブロックを最上位階層へ固定的に割り当て、下位階層へ再配置されてしまわないようにすることが出来る。
尚、上記を言い換えると次のようになる。すなわち、前記記憶部は、前記複数のボリュームのデータブロック単位のアクセス頻度を管理するアクセス頻度管理情報をさらに記憶し、前記性能要件管理情報は、各ボリュームのそれぞれについて最上位階層に固定するか否かを示すフラグをさらに対応付け、前記ブロック再配置部は、前記アクセス頻度管理情報に基づいて前記複数のボリュームの各データブロックの再配置を行う際に、前記アクセス頻度が低く、前記フラグが最上位階層に固定しないことを示すボリューム及び前記最上位階層に関連付けられた第3のデータブロックと、前記フラグが最上位階層に固定することを示すボリューム及び前記下位階層に関連付けられた第4のデータブロックとの入れ替えを行う。
以上により、データ最適配置機能とQoS機能を併用しつつ、設定したIOPS下限値のQoSを維持できなくなる場合がある課題と、最上位階層の高速デバイスに即座にまたは継続的に配置させたい場合は、階層プールとは別のプールが必要となり、余分なコストがかかる、という課題を解決できる。
すなわち、本発明の実施の形態により、データ最適配置機能とQoS機能を併用させつつ、アクセス頻度の分析結果に応じた階層間のブロック再配置の影響を受けることなく、IOPS下限値を指定したボリュームのデータブロックの高速デバイス(=最上位階層)への即時割り当てを行えることができる。その理由は、本発明の実施の形態では、階層プールの最上位階層に空き領域が無い場合であっても、下位階層に存在するIOPS下限値を設定したボリュームのデータブロックと、最上位階層に存在するIOPS下限値を設定していないボリュームのデータブロックを入れ替えることで、当該ボリュームのブロックを、階層プールの最上位階層(Tier0)に即座に再配置可能とできるためである。これにより、設定したIOPS下限値以上の性能を速やかに確保することができる。
また、IOPS下限値を設定したボリュームを、アクセス頻度の分析結果に基づくブロック再配置の対象から除外することで、アクセス頻度に関わらず、当該ボリュームのブロックを最上位階層の高速デバイスに固定配置させて、IOPS下限値性能を確保することができる。
<その他の実施の形態>
本発明によれば、ボリューム単位のIOPS上限値/下限値制御によるQoS機能と、ブロック単位のデータ最適配置機能の両方を有するストレージ装置やストレージ管理ソフトウェアの用途に適用できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
また、上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1000 ストレージ装置
1100 記憶部
1110 性能要件管理情報
1120 ブロック管理情報
1200 ブロック再配置部
1 ストレージ管理システム
10 ストレージ装置
11 メモリ
12 データ最適配置work領域
100 ストレージ管理プログラム
110 QoS管理手段
120 データ最適配置管理手段
130 性能監視手段
21 性能ログ
310 階層プール管理テーブル
320 プール管理テーブル
330 ボリューム管理テーブル
340 QoS管理テーブル
350 データ最適配置管理テーブル
360 アクセス頻度管理テーブル
LD1 ボリューム
LD2 ボリューム
LD3 ボリューム
LD4 ボリューム
T0 階層プール
T1 階層プール
T2 階層プール
S1 SSD
H1 HDD
N1 ストレージエリアネットワーク
N2 ローカルエリアネットワーク
500 管理コンソール
501 ストレージ管理クライアントプログラム
510 ホスト計算機
520 ホスト計算機

Claims (7)

  1. 複数のボリュームのそれぞれにおける性能要件の下限値の設定を管理する性能要件管理情報と、
    前記複数のボリュームの各データブロックについて、階層プールにおける階層と、所属するボリュームとを関連付けて管理するブロック管理情報と、
    を記憶する記憶部と、
    前記性能要件管理情報及び前記ブロック管理情報を参照し、最上位階層及び前記性能要件の下限値が未設定のボリュームに関連付けられた第1のデータブロックと、下位階層及び前記性能要件の下限値が設定されたボリュームに関連付けられた第2のデータブロックとの入れ替えを行うブロック再配置部と、
    を備えるストレージ装置。
  2. 前記第2のデータブロックに対する再配置の即時要求を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記ブロック再配置部は、前記即時要求に応じて、前記第1のデータブロックと前記第2のデータブロックとの入れ替えを行う
    請求項1に記載のストレージ装置。
  3. 前記ブロック管理情報は、データが格納されているアドレス情報と、当該データが格納されている前記データブロックとをさらに関連付けて管理しており、
    前記ブロック再配置部は、
    前記ブロック管理情報を参照し、前記最上位階層に関連付けられ、かつ、データが格納されていないデータブロックである空きブロックが存在するか否かを判定し、
    前記空きブロックが存在すると判定した場合、当該空きブロックに前記第2のデータブロックを割り当て、
    前記空きブロックが存在しないと判定した場合、前記第1のデータブロックと前記第2のデータブロックとの入れ替えを行う
    請求項1又は2に記載のストレージ装置。
  4. 前記記憶部は、前記複数のボリュームのデータブロック単位のアクセス頻度を管理するアクセス頻度管理情報をさらに記憶し、
    前記性能要件管理情報は、各ボリュームのそれぞれについて最上位階層に固定するか否かを示すフラグをさらに対応付け、
    前記ブロック再配置部は、
    前記アクセス頻度管理情報に基づいて前記複数のボリュームの各データブロックの再配置を行う際に、前記アクセス頻度が低く、前記フラグが最上位階層に固定しないことを示すボリューム及び前記最上位階層に関連付けられた第3のデータブロックと、前記フラグが最上位階層に固定することを示すボリューム及び前記下位階層に関連付けられた第4のデータブロックとの入れ替えを行う
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のストレージ装置。
  5. 前記性能要件は、IOPS(Input/Output Per Second)を含む
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のストレージ装置。
  6. ストレージ装置が、
    複数のボリュームのそれぞれにおける性能要件の下限値の設定を管理する性能要件管理情報、及び、前記複数のボリュームの各データブロックについて、階層プールにおける階層と、所属するボリュームとを関連付けて管理するブロック管理情報を参照し、
    前記参照した性能要件管理情報及びブロック管理情報に基づいて、最上位階層及び前記性能要件の下限値が未設定のボリュームに関連付けられた第1のデータブロックと、下位階層及び前記性能要件の下限値が設定されたボリュームに関連付けられた第2のデータブロックとの入れ替えを行う
    ストレージ管理方法。
  7. 複数のボリュームのそれぞれにおける性能要件の下限値の設定を管理する性能要件管理情報、及び、前記複数のボリュームの各データブロックについて、階層プールにおける階層と、所属するボリュームとを関連付けて管理するブロック管理情報を参照する処理と
    前記参照した性能要件管理情報及びブロック管理情報に基づいて、最上位階層及び前記性能要件の下限値が未設定のボリュームに関連付けられた第1のデータブロックと、下位階層及び前記性能要件の下限値が設定されたボリュームに関連付けられた第2のデータブロックとの入れ替えを行う処理と、
    をコンピュータに実行させるストレージ管理プログラム。
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