JP6547603B2 - 車両の制動力制御装置 - Google Patents

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本発明は、自動車などの車両の制動力制御装置に係る。
車両の制動力制御装置は、各車輪に制動力を付与する制動装置と、運転者の制動操作量を検出する検出装置と、各車輪に付与される制動力が運転者の制動操作量に応じた値になるように、運転者の制動操作量に基づいて制動装置を制御する制御装置と、を有している。特に、路面の摩擦係数が低い走行路にて車両が走行する場合には、車輪に付与される制動力が過剰になると、車輪の制動スリップが増大し、更には車輪がロック状態になる。
車両の制動力制御装置においては、車輪がロック状態になることを防止すべく、車輪の制動スリップが過大になると、車輪に付与される制動力を自動的に低減するアンチロックブレーキ制御(ABS制御とも呼ばれる)が行われるようになっている。例えば、下記の特許文献1には、油圧制御による摩擦ブレーキ式の制動装置を有し、車輪がロック傾向になると、制動圧を自動的に低減することによりABS制御を行う制動力制御装置が記載されている。
特開2010−36704号公報
〔発明が解決しようとする課題〕
ABS制御が普及していない頃には、路面の摩擦係数が低い走行路にて車両が走行する場合には、車輪がロック状態になることを防止すべく、運転者によって制動操作量を増減させるポンピング操作が行われることがあった。そのため、ABS制御が普及していない頃から車両を運転している人のなかには、ABS制御を行う制動力制御装置が搭載された車両を運転する際にもポンピング操作を行うことがある。
しかし、ABS制御は、路面の摩擦係数が低い走行路にて車両が走行する状況において、運転者の制動操作量が過剰であり、車輪に付与される制動力が過剰である場合に実行される制御である。そのため、ABS制御が行われる車両において、運転者によりポンピング操作が行われ制動操作量が増減されると、路面の摩擦係数が低い走行路にて車両が走行する場合にも、ABS制御が効果的に行われなくなることがある。
本発明の主要な課題は、ABS制御が行われる車両において、車両を減速させようとする運転者がポンピング操作を行い制動操作量が増減されても、従来に比して効果的に車両を減速させることができる制動力制御装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
本発明によれば、各車輪に制動力を付与する制動装置と、運転者の制動操作量を示す指標値を検出する検出装置と、各車輪に付与される制動力が運転者の制動操作量に応じた値になるように、検出装置により検出された指標値に基づいて制動装置を制御する制御装置と、を有する車両の制動力制御装置が提供される。
制御装置は、指標値に基づいて運転者に車両減速の要求があり且つ運転者の制動操作がポンピングであると判定したときには、運転者によって制動操作量が低減される際に運転者の制動操作量の減少に伴う各車輪の制動力の減少に比して実際の減少が制限されるように各車輪の制動力を減少させる。
上記の構成によれば、運転者の制動操作量を示す指標値に基づいて運転者に車両減速の要求があり且つ運転者の制動操作がポンピングであると判定されたときには、運転者によって制動操作量が低減される際に運転者の制動操作量の減少に伴う各車輪の制動力の減少に比して実際の減少が制限されるように各車輪の制動力少せしめられる。
よって、運転者に車両減速の要求があり、運転者がポンピング操作を行う際に制動操作量が低減されても、制動操作量の減少に伴う各車輪の制動力の減少に比して実際の減少が制限されるように各車輪の制動力少せしめられることにより、制動力の減少が制限されない場合に比して、各車輪の制動力は高い値になる。従って、従来に比して効果的に車両を減速させることができる。
なお、「各車輪の制動力の実際の減少制限される」ことは、車輪の制動力が制限値以下に低下することを抑制すること、車輪の制動力の減少率が制限低下率以下になることを防止すること、及びこれらの両者、の何れにより行われてもよい。
本発明の第一の実施形態にかかる車両の制動力制御装置を示す概略構成図である。 第一の実施形態における制動力制御ルーチンを示すフローチャートである。 第二の実施形態における制動力制御ルーチンを示すフローチャートである。 運転者に減速要求があり且つ運転者の制動操作がポンピング操作である状況において、第一の実施形態により制動圧Pbの低下が制限される例を示す図である。 運転者に減速要求があり且つ運転者の制動操作がポンピング操作である状況において、第二の実施形態により制動圧Pbの低下率が制限される例を示す図である。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる車両の制動力制御装置10を示す概略構成図である。制動力制御装置10は、左右の前輪12FL及び12FR及び左右の後輪12RL及び12RRに制動力を付与する制動装置14と、マスタシリンダ圧力Pmを検出する圧力センサ16と、制動装置14を制御する電子制御装置18を含んでいる。マスタシリンダ圧力Pmは運転者の制動操作量を示す指標値として検出される。なお、左右の前輪12FL及び12FRは、転舵輪であり、図1には示されていないが、運転者によるステアリングホイールの操舵に応答してステアリング装置により転舵される。
制動装置14は、油圧回路20と、車輪12FL〜12RLに設けられたホイールシリンダ24FL、24FR、24RL、24RRと、運転者によるブレーキペダル26の踏み込み操作に応答してブレーキオイルを圧送するマスタシリンダ28とを含んでいる。図1には詳細に示されていないが、油圧回路20は、リザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置などを含み、ブレーキアクチュエータとして機能する。油圧回路20は、オイルポンプや種々の弁装置が電子制御装置18によって制御されることにより、ホイールシリンダ24FL〜24RRの圧力、即ち制動圧を変化させ、これにより各車輪に付与する制動力を変化させる。
ホイールシリンダ24FL〜24RRの圧力は、通常時には運転者によるブレーキペダル26の踏み込みに応じて駆動されるマスタシリンダ28内の圧力、即ちマスタシリンダ圧力Pmに応じて制御される。更に、各ホイールシリンダ24FL〜24RRの圧力は、必要に応じてオイルポンプ及び種々の弁装置が電子制御装置18によって制御されることにより、運転者によるブレーキペダル26の踏み込み量に関係なく制御される。
電子制御装置18には、圧力センサ16からマスタシリンダ圧力Pmを示す信号が入力される。また、電子制御装置18には、それぞれ車速センサ30及び前後加速度センサ32から、車速V及び車両34の前後加速度Gxを示す信号が入力される。
なお、図1には詳細に示されていないが、電子制御装置18は、マイクロコンピュータと駆動回路とよりなっている。マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM及び入出力ポート装置を有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成を有している。
電子制御装置18は、図2に示されたフローチャートに従って、マスタシリンダ圧力Pmに基づいて運転者に車両減速の要求があり且つ運転者の制動操作がポンピングであるか否かを判定する。電子制御装置18は、運転者に車両減速の要求があり且つ運転者の制動操作がポンピングであると判定したときには、運転者の制動操作量の減少に伴う制動圧の低下を制限することにより、車輪12FL〜12RLの制動力の減少を制限する。
次に、図2に示されたフローチャートを参照して第一の実施形態における制動力の制御ルーチンについて説明する。図2に示されたフローチャートによる制御は、図1には示されていないイグニッションスイッチがオンであり、車速センサ30により検出される車速Vが基準値以上であるときに、所定の時間毎に繰返し電子制御装置18によって実行される。なお、下記の説明においては、図2に示されたフローチャートによる制動力の制御を単に「制御」と指称する。
まず、ステップ10においては、圧力センサ16により検出されたマスタシリンダ圧力Pmを示す信号などの読み込みが行われる。
ステップ20においては、車両34の減速度を前後加速度Gxに基づく車両34の現在の減速度Gb(=−Gx)にするに必要なマスタシリンダ圧力Pmを第一の基準値Pm1が演算される。
ステップ30においては、マスタシリンダ圧力Pm及び車両34の減速度Gbに基づいて、運転者に減速要求があり且つ運転者の制動操作がポンピング操作であるか否かの判別が行われる。否定判別が行われたときには制御は一旦終了し、肯定判別が行われたときには制御はステップ40へ進む。
なお、運転者に減速要求があるか否かの判別は、第一の基準値Pm1に基づいて行われ、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1よりも大きい場合に「運転者に減速要求がある」と判定されてよい。更に、予め設定された正の定数(例えば2MPa)を第二の基準値Pm2として、マスタシリンダ圧力Pmが第二の基準値Pm2よりも大きい値から第二の基準値Pm2以下の値になった場合に、「運転者に減速要求がある」との判定が解除されてよい。
また、運転者の制動操作がポンピング操作であるか否かの判別は、下記の(1)及び(2)の変化に基づいて行われてよい。
(1)マスタシリンダ圧力Pmが第二の基準値Pm2よりも大きい値から第二の基準値Pm2以下の値に変化した。
(2)マスタシリンダ圧力Pmが第二の基準値Pm2以下の値から第二の基準値Pm2よりも大きい値に変化した。
例えば、現在から第一の基準時間Δt1(正の定数)以内に、(1)から(2)への変化が3回あり、(1)から(2)への毎回の変化が1秒以内にあり、(2)から(1)への変化の間に毎回「運転者に減速要求がある」と判定された場合に、「運転者の制動操作がポンピング操作である」と判定されてよい。更に、運転者により制動操作が解除された(マスタシリンダ圧力Pmが第三の基準値Pm3(0に近い正の定数)以下である)状況が1秒以上経過したときに、「運転者の制動操作がポンピング操作である」との判定が解除されてよい。
ステップ40においては、運転者により制動操作量が低減されているか否かの判別が行われる。否定判別が行われたときには制御は一旦終了し、肯定判別が行われたときには制御はステップ50へ進む。なお、現在から第二の基準時間Δt2(Δt1よりも小さい正の定数)以内のマスタシリンダ圧力Pmの最大値をPmmaxとして、マスタシリンダ圧力Pmが0.9*Pmmaxよりも小さいときに、「運転者により制動操作量が低減されている」と判定されてよい。更に、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1になったときに、「運転者により制動操作量が低減されている」との判定が解除されてよい。なお、上記0.9は例示の値であり、1よりも小さく0.5よりも大きい任意の値であってよい。
ステップ50においては、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1以下であるか否かの判別が行われる。否定判別が行われたときには制御は一旦終了し、肯定判別が行われたときには制御はステップ60へ進む。
ステップ60においては、制動圧Pbが第一の基準値Pm1になるよう油圧回路20が制御されることにより、制動圧Pbが第一の基準値Pm1よりも小さい値にならないよう、制動圧Pbの低下が制限されて制動圧が低下される。
以上の説明より解るように、第一の実施形態によれば、運転者に減速要求があり且つ運転者の制動操作がポンピング操作であるときには、ステップ30において肯定判別が行われる。そして、運転者により制動操作量が低減され、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1以下になると、ステップ40及び50において肯定判別が行われることにより、ステップ60において制動圧Pbが第一の基準値Pm1よりも小さい値にならないよう、制動圧Pbの低下が制限されて制動圧が低下される。
よって、運転者に車両減速の要求があり、運転者がポンピング操作を行う際に制動操作量が低減されても、マスタシリンダ圧力Pmの減少に伴う制動圧Pbの減少に比して実際の減少が制限されるように制動圧が低下されるので、制動力の減少が制限されない場合に比して、各車輪の制動力は高い値になる。従って、従来に比して効果的に車両を減速させることができる。
特に、第一の実施形態によれば、制動圧Pbが第一の基準値Pm1よりも小さい値にならないよう、制動圧Pbの低下が制限され、第一の基準値Pm1は、ステップ20において、車両34の減速度を現在の減速度Gbにするに必要なマスタシリンダ圧力Pmとして演算される。よって、運転者により制動操作量が低減され、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1以下になっても、車両34の減速度が現在の減速度Gbよりも低下することを確実に防止することができる。
例えば、図4は、運転者に減速要求があり且つ運転者の制動操作がポンピング操作である状況において、制動圧Pbが第一の基準値Pm1よりも小さい値にならないよう、制動圧Pbの低下が制限される例を示す図である。図4において、上段は運転者の制動操作に対応するマスタシリンダ圧力Pmの変化を示し、下段は制動圧Pbの変化を第一の実施形態により制動圧Pbの低下が制限される場合(実線)及び制動圧Pbの低下が制限されない場合(破線)について示している。なお、説明の便宜上、車両34の減速度Gbは一定であり、よって第一の基準値Pm1も一定であると仮定する。これらのことは、後述の第二の実施形態について制動圧Pbの低下率が制限される例を示す図5においても同様である。
図4の上段に示されているように、現在から第一の基準時間Δt1以内に、(1)から(2)への変化が3回あり、(1)から(2)への毎回の変化が1秒以内にあり、(2)から(1)への変化の間に毎回「運転者に減速要求がある」と判定されると、「運転者の制動操作がポンピング操作である」と判定される。そして、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1よりも大きい場合に「運転者に減速要求がある」と判定される。
従って、「運転者の制動操作がポンピング操作である」と判定されている状況にて「運転者に減速要求がある」と判定されると、図4の下段に示されているように、制動圧Pbが第一の基準値Pm1よりも小さい値になることが防止される。よって、ポンピング操作によりマスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1よりも小さい値に低下されても、制動圧Pbは第一の基準値Pm1に維持されるので、車輪の制動力が不必要に低下することを防止し、車両を効果的に減速させることができる。
[第二の実施形態]
図3は、本発明による車両の制動力制御装置10の第二の実施形態における制動力制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、図3において、図2に示されたステップと同一のステップには、図2において付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている。また、この第二の実施形態の制動力制御装置10は、電子制御装置18による制御が異なる点を除き、制動装置14などの構成は第一の実施形態の構成と同一である。
図3と図2との比較から解るように、第二の実施形態においては、ステップ10〜40は第一の実施形態の場合と同様に実行され、ステップ40において肯定判別が行われたときには、制御はステップ70へ進む。
ステップ70においては、αを予め設定された正の定数として、マスタシリンダ圧力Pmが基準値Pm1+α以下であるか否かの判別が行われる。否定判別が行われたときには制御は一旦終了し、肯定判別が行われたときには制御はステップ80へ進む。
ステップ80においては、制動圧Pbの単位時間当たりの低下量ΔPbが制限値ΔPb0以下にならないよう油圧回路20が制御されることにより、制動圧Pbの低下率が制限されて制動圧が低下される。なお、制限値ΔPb0は、正の定数であってもよいが、ステップ70における連続した肯定判別の回数の増大につれて漸次小さくなるよう可変設定される。
以上の説明より解るように、第二の実施形態によれば、運転者に減速要求があり且つ運転者の制動操作がポンピング操作であるときには、第一の実施形態の場合と同様に、ステップ30において肯定判別が行われる。そして、運転者により制動操作量が低減され、マスタシリンダ圧力Pmが基準値Pm1+α以下になると、ステップ40及び70において肯定判別が行われることにより、ステップ80において制動圧Pbの単位時間当たりの低下量ΔPbが制限値ΔPb0以下にならないよう、制動圧Pbの低下率が制限されて制動圧が低下される。
よって、運転者に車両減速の要求があり、運転者がポンピング操作を行う際に制動操作量が低減されても、マスタシリンダ圧力Pmの減少に伴う制動圧Pbの減少率が制限されて制動圧が低下されるので、制動力の減少率が制限されない場合に比して、各車輪の制動力は高い値になる。従って、従来に比して効果的に車両を減速させることができる。
特に、第二の実施形態によれば、マスタシリンダ圧力Pmが基準値Pm1+α以下になると、制動圧Pbの低下率が制限される。よって、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1以下に低下する前に制動圧Pbの低下率の制限が開始される。第一の基準値Pm1は、ステップ20において、車両34の減速度を現在の減速度Gbにするに必要なマスタシリンダ圧力Pmとして演算される。よって、運転者により制動操作量が低減されても、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1よりも過剰に小さくなることが抑制されるので、車両34の減速度が現在の減速度Gbよりも大きく低下することを確実に防止することができる。
例えば、図5は、運転者に減速要求があり且つ運転者の制動操作がポンピング操作である状況において、制動圧Pbの低下率が制限される例を示す図である。なお、図5と図4との比較から解るように、図5に示された例におけるマスタシリンダ圧力Pmの変化は、図4に示された例における変化と同一である。
第一の実施形態の場合と同様に、マスタシリンダ圧力Pmが図5の上段に示されているように変化すると、「運転者の制動操作がポンピング操作である」と判定される。そして、マスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1よりも大きい場合に「運転者に減速要求がある」と判定される。
従って、「運転者の制動操作がポンピング操作である」と判定されている状況にて「運転者に減速要求がある」と判定されると、図5の下段に示されているように、マスタシリンダ圧力Pmが基準値Pm1+α以下になった段階で、制動圧Pbの低下率の制限が開始される。これにより、制動圧Pbが第一の基準値Pm1よりも過剰に小さい値になることが防止される。よって、ポンピング操作によりマスタシリンダ圧力Pmが第一の基準値Pm1よりも小さい値に低下されても、制動圧Pbは第一の基準値Pm1又はそれに近い値に維持されるので、車輪の制動力が不必要に低下することを防止し、車両を効果的に減速させることができる。
特に、第二の実施形態においては、制限値ΔPb0は、ステップ70における連続した肯定判別の回数の増大につれて漸次小さくなるよう可変設定される。よって、制限値ΔPb0が一定の値である場合に比して、制動圧Pbが第一の基準値Pm1よりも過剰に小さくなる虞を低減することができる。
以上においては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば、上述の第一及び第二の実施形態においては、制動操作量としてマスタシリンダ圧力Pmが検出されるようになっている。しかし、制動操作量は運転者によるブレーキペダル26に対する踏力又は踏み込みストロークであってもよく、更にはマスタシリンダ圧力Pm、踏力又は踏み込みストロークの任意の組合せであってもよい。
また、上述の第一及び第二の実施形態においては、制動装置14は各車輪のホイールシリンダ24FL〜24RRの圧力をマスタシリンダ圧力Pmに制御するようになっている。しかし、本発明の制動力制御装置は、ホイールシリンダ24FL〜24RRの圧力をマスタシリンダ圧力Pmに応じてマスタシリンダ圧力Pmよりも高い圧力に制御する制動装置14を有していてもよい。
また、上述の第一及び第二の実施形態においては、制動装置14は、油圧式の制動装置であるが、本発明の制動力制御装置における制動装置は、ホイールシリンダが電磁駆動装置に置き換えられた電磁式の制動装置であってもよい。
更に、上述の第二の実施形態においては、制限値ΔPb0は、ステップ70における連続した肯定判別の回数の増大につれて漸次小さくなるよう可変設定される。しかし、制限値ΔPb0は一定の値であってもよい。
10…制動力制御装置、12FL〜12RL…車輪、14…制動装置、16…圧力センサ、18…電子制御装置、24FR〜24RL…ホイールシリンダ、28…マスタシリンダ、30…車速センサ、32…前後加速度センサ、34…車両

Claims (1)

  1. 各車輪に制動力を付与する制動装置と、運転者の制動操作量を示す指標値を検出する検出装置と、各車輪に付与される制動力が運転者の制動操作量に応じた値になるように、前記検出装置により検出された指標値に基づいて前記制動装置を制御する制御装置と、を有する車両の制動力制御装置において、
    前記制御装置は、前記指標値に基づいて運転者に車両減速の要求があり且つ運転者の制動操作がポンピングであると判定したときには、運転者によって制動操作量が低減される際に運転者の制動操作量の減少に伴う各車輪の制動力の減少に比して実際の減少が制限されるように各車輪の制動力を減少させる、車両の制動力制御装置。
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