JP6544182B2 - 音声処理装置、プログラム及び方法 - Google Patents

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Description

この発明は、音声処理装置、プログラム及び方法に関し、例えば、電話やテレビ会議などにおける音声処理や、音声認識処理に際して、目的音以外の非目的音(例えば、妨害音声)の抑圧処理(抑圧処理)に適用し得る。
近年、スマートフォンやカーナビゲーションなどの音声通話機能や音声認識機能などの様々な音声処理機能に対応する装置(以下、これらの装置を総称して「音声処理装置」と呼ぶものとする)が普及している。しかし、これらの音声処理装置が普及したことで、混雑した街中や走行中の車内など、以前よりも過酷な雑音環境下で音声処理装置が用いられるようになってきている。そのため、雑音環境下でも通話音質や音声認識性能を維持できるような、音声処理装置の需要が高まっている。
従来の音声処理装置において、目的音を抽出して取得する際には、目的音以外の非目的音を抑圧する処理が行われる。従来の非目的音を抑圧する音声処理装置としては、例えば、特許文献1に記載された技術がある。
特許文献1に記載された装置では、入力音声信号に遅延減算処理を施して、第1、第2の所定方位に死角を有する第1、第2の指向性信号を形成し、これら2つの指向性信号のコヒーレンスを取得する。そして、特許文献1に記載された装置ではでは、取得したコヒーレンスと判定閾値とを比較して、入力音声信号が、目的方位から到来している目的音声の区間か、それ以外の非目的音声区間かを判定し、この判定結果に応じてゲインを設定し、ゲインを入力音声信号に乗算して非目的音声を減衰する。
特開2013−182044号公報
ところで、通常非目的音に含まれる成分としては、例えば、背景雑音(例えば、街中での雑踏や、自動車の走行雑音など)と、妨害音声(例えば、当該音声処理装置の使用者以外の人の話し声)に大別できる。従来、背景雑音は周波数特性やパワーが定常であることを前提に、様々な有効な抑圧方法が提案されている。一方で、妨害音声は信号パワーや周波数特性が非定常であるうえに、目的音声(音声処理機能使用者の声)と同様に人間の声である。したがって、従来の音声処理装置において、妨害音声を検出しようとする場合、背景雑音のように目的音声との挙動の差異に基づいて存在の有無を判定することが困難である。このため、従来の音声処理装置で、妨害音を抑圧しようとすると、妨害音の有無によらず、過度に抑圧処理を施して音質の歪が顕著になったり、抑圧不足で妨害音の残留成分によって通話音質や音声認識性能が所定の水準に達しない、といった問題が生じる。
以上のような問題に鑑みて、過不足なく妨害音声を抑圧する音声処理装置、プログラム及び方法が望まれている。
第1の本発明の音声処理装置は、(1)複数のマイクから得られた入力信号を時間領域から周波数領域に変換された周波数領域入力信号を取得し、取得した前記マイクごとの周波数領域入力信号の差に基づいて、正面に死角を有する正面抑圧信号を生成する正面抑圧信号生成部と、(2)前記複数のマイクから得られた入力信号からコヒーレンスを計算するコヒーレンス計算部と、(3)前記正面抑圧信号と、前記コヒーレンスとの関係性を表す特徴量を算出し、前記特徴量に基づいて、前記入力信号の妨害音声を抑圧して、抑圧後信号を取得する妨害音声抑圧処理部とを有することを特徴とする。
第2の本発明の音声処理プログラムは、コンピュータを、(1)複数のマイクから得られた入力信号を時間領域から周波数領域に変換された周波数領域入力信号を取得し、取得した前記マイクごとの周波数領域入力信号の差に基づいて、正面に死角を有する正面抑圧信号を生成する正面抑圧信号生成部と、(2)前記複数のマイクから得られた入力信号からコヒーレンスを計算するコヒーレンス計算部と、(3)前記正面抑圧信号と、前記コヒーレンスとの関係性を表す特徴量を算出し、前記特徴量に基づいて、前記入力信号の妨害音声を抑圧して、抑圧後信号を取得する妨害音声抑圧処理部として機能させることを特徴とする。
第3の本発明は、複数のマイクから得られた入力信号から妨害音声を抑圧する音声処理方法において、(1)正面抑圧信号生成部、コヒーレンス計算部、及び妨害音声抑圧処理部を備え、(2)前記正面抑圧信号生成部は、前記複数のマイクから得られた前記入力信号を時間領域から周波数領域に変換された周波数領域入力信号を取得し、取得した前記マイクごとの周波数領域入力信号の差に基づいて、正面に死角を有する正面抑圧信号を生成し、(3)前記コヒーレンス計算部は、前記複数のマイクから得られた入力信号からコヒーレンスを計算し、(4)前記妨害音声抑圧処理部は、前記正面抑圧信号と、前記コヒーレンスとの関係性を表す特徴量を算出し、前記特徴量に基づいて、前記入力信号の妨害音声を抑圧して、抑圧後信号を取得することを特徴とする。
本発明によれば、過不足なく妨害音声を抑圧する音声処理装置を提供することができる。
実施形態に係る音声処理装置の機能的構成について示したブロック図である。 実施形態に係るマイクの配置例について示した説明図である。 実施形態に係る音声処理装置で適用される指向性信号の特性について示した図(その1)である。 実施形態に係る音声処理装置で適用される指向性信号の特性について示した図(その2)である。 実施形態に係る音声処理装置の動作の例について示したフローチャートである。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による音声処理装置、プログラム及び方法の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態の音声処理装置1の全体構成を示すブロック図である。
音声処理装置1は、一対のマイクm_1、m_2のそれぞれから、図示しないAD変換器を介して入力信号s1(n)、s2(n)を取得する。なお、nはサンプルの入力順を表すインデックスであり、正の整数で表現される。本文中では、nが小さいほど古い入力サンプルであり、大きいほど新しい入力サンプルであるものとする。
音声処理装置1は、マイクm_1、m_2で補足される入力信号に含まれる非目的音(例えば、妨害音声)を抑圧する処理を行うものである。音声処理装置1が出力する音声信号の出力形式については限定されないものであり、任意の形式のディジタル音声データとして出力するようにしてもよいし、アナログ音声信号として出力するようにしてもよい。この実施形態では、音声処理装置1は、例えば、PCM(Pulse−code modulation)形式等のディジタル音声データをフレーム単位で出力するものとして説明する。音声処理装置1は、例えば、テレビ会議システムや携帯電話端末などの通信装置や音声認識機能で用いられる音声信号の前処理(例えば、妨害音声の抑圧処理等)に利用される。
図2は、マイクm_1、m_2の配置の例について示した説明図である。
図2に示すように、この実施形態では、マイクm_1、m_2は、2つのマイクm_1、m_2を含む面が目的音の到来する方向(目的音の音源の方向)に対して垂直となるように配置されているものとする。また、以下では、図2に示すように、2つのマイクm_1、m_2の間の位置から見て、目的音の到来方向を前方向又は正面方向と呼ぶものとする。また、以下では、図2に示すように、右方向、左方向、後方向と呼ぶ場合は、2つのマイクm_1、m_2の間の位置から目的音の到来方向を見た場合の各方向を示すものとして説明する。なお、この実施形態では、目的音がマイクm_1、m_2の正面方向から到来し、妨害音声を含む非目的音が左右方向(横方向)から到来するものとして説明する。
音声処理装置1は、FFT部10、正面抑圧信号生成部20、コヒーレンス計算部30、妨害音声抑圧処理部40、及びIFFT部50を有している。
音声処理装置1は、プロセッサやメモリ等を有するコンピュータにプログラム(実施形態に係る音声判定プログラムを含むプログラム)をインストールして実現するようにしてもよいが、この場合でも、音声処理装置1は機能的には図1を用いて示すことができる。なお、音声処理装置1については一部又は全部をハードウェア的に実現するようにしてもよい。
FFT部10は、マイクm1及びマイクm2から入力信号系列s1及びs2を受け取り、その入力信号s1及びs2に高速フーリエ変換(あるいは離散フーリエ変換)を行うものである。これにより、入力信号s1及びs2が周波数領域で表現されることになる。なお、FFT部10は、高速フーリエ変換を実施するにあたり、入力信号s1(n)及びs2(n)から所定のN個(Nは任意の整数)のサンプルから成る、分析フレームFRAME1(K)及びFRAME2(K)を構成するものとする。入力信号s1からFRAME1を構成する例を以下の(1)式に示す。なお、以下の(1)式において、Kはフレームの順番を表すインデックスであり、正の整数で表現される。以下では、Kの値が小さいほど古い分析フレームであり、Kの値が大きいほど新しい分析フレームであるものとする。また、以降の動作説明において、特に但し書きが無い限りは、分析対象となる最新の分析フレームを表すインデックスはKであるとする。
FRAME1(1)={s1(1)、s1(2)・・、s1(i)、・・s1(n)}
FRAME1(K)={s1(N×K+1)、s1(N×K+2)・・、s1(N×K+i)、・・s1(N×K+N)} …(1)
FFT部10は、分析フレームごとに高速フーリエ変換処理を施すことで、入力信号s1から構成した分析フレームFRAME1(K)にフーリエ変換して得た周波数領域信号X1(f,K)と、入力信号s2から構成した分析フレームFRAME2(K)をフーリエ変換して得た周波数領域信号X2(f,K)とを取得する。なおfは周波数を表すインデックスである。またX1(f,K)、X2(f,K)は単一の値ではなく、以下の(2)式のように、複数の周波数f1〜fmのm個(mは任意の整数)の成分(スペクトル成分)から構成されるものであるものとする。
FFT部10は、周波数領域信号X1(f,K)、X2(f,K)を、正面抑圧信号生成部20及びコヒーレンス計算部30に供給する。
なお、X1(f,K)は複素数であり、実部と虚部で構成される。これは、X2(f,K)及び、後述する正面抑圧信号生成部20で説明するN(f,K)等についても同様である。
X1(f,K)={X1(f1,K)、X1(f2,K)、・・X1(fi,K)・・、X1(fm,K)} …(2)
次に、正面抑圧信号生成部20について説明する。
正面抑圧信号生成部20は、FFT部10から供給された信号について、周波数成分ごとに正面方向の信号成分を抑圧する処理を行う。言い換えると、正面抑圧信号生成部20は、正面方向の成分を抑圧する指向性フィルタとして機能する。
例えば、正面抑圧信号生成部20は、図3に示すように、正面方向に死角を有する8の字型の双指向性のフィルタを用いて、FFT部10から供給された信号から正面方向の成分を抑圧する指向性フィルタを形成する。
具体的には、正面抑圧信号生成部20は、FFT部10から供給された信号「X1(f,K)」、「X2(f,K)」に基づいて以下の(3)式のような計算を行って、周波数成分ごとの正面抑圧信号N(f,K)を生成する。以下の(3)式の計算は、上述の図3のような、正面方向に死角を有する8の字型の双指向性のフィルタを形成する処理に相当する。
N(f,K)=X1(f,K)−X2(f,K) …(3)
以上のように、正面抑圧信号生成部20は、周波数f1〜fmの各周波数成分(各周波数帯の1フレーム分のパワーの変化を表した信号)を取得する。
次に、コヒーレンス計算部30の処理について説明する。
コヒーレンス計算部30は、周波数領域信号X1(f,K)、X2(f,K)について、左方向(第1の方向)に強い指向性(例えば、図4(a)に示すような単一指向性)のフィルタで処理された信号(以下、「指向性信号B1(f)」と呼ぶ)と、右方向(第2の方向)に強い指向性(例えば、図4(b)に示すような単一指向性)のフィルタで処理された信号(以下、「指向性信号B2(f)」と呼ぶ)とに基づくコヒーレンス(コヒーレンス係数)coef(f,K)を取得するものとする。
coef(f,K)は、インデックスが任意のインデックス値Kのフレーム(分析フレームFRAME1(K)及びFRAME2(K))を構成する任意の周波数f(周波数f1〜fmのいずれかの周波数)の成分におけるコヒーレンス(すなわち、指向性信号B1(f)と、指向性信号B2(f)とのコヒーレンス)を表しているものとする。
なお、coef(f,K)を求める際に指向性信号B1(f)及び指向性信号B2(f)に係る指向性の方向は正面方向以外の任意の方向(ただし、B1(f)とB2(f)とで異なる方向とする必要がある)とするようにしてもよい。
コヒーレンスcoef(f,K)を算出する具体的な算出処理(例えば、計算式)については限定されないものであるが、例えば、特許文献1と同様の処理(例えば、特許文献1に記載された(3)式〜(6)式の計算処理)を適用することができるため、詳細については省略する。
以上のように、コヒーレンス計算部30は、各フレームの各周波数成分(周波数f1〜fmの成分)について、コヒーレンスcoef(f,K)を求めて、妨害音声抑圧処理部40に供給する。
次に、妨害音声抑圧処理部40の処理について説明する。
妨害音声抑圧処理部40は、正面以外に指向性を有する正面抑圧信号N(f,K)と、コヒーレンスcoef(f,K)を用いて、非目的音としての妨害音声(例えば、妨害音声の有無や妨害音声の大きさ)を判定し、その判定結果を利用して、入力された音声信号(例えば、X1(f,K)及び又はX2(f,K))に対して妨害音声の成分を抑圧した妨害音声抑圧信号O(f,K)を生成して出力する。
図1に示すように、この実施形態の妨害音声抑圧処理部40は、X1(f,K)に対して妨害音声の成分を抑圧した音声信号を生成するものとして説明する。したがって、この実施形態では、妨害音声抑圧信号O(f,K)は、X1(f,K)に対して、妨害音声抑圧処理を行った信号となる。
なお、妨害音声抑圧処理部40は、X1(f,K)及びX2(f,K)の両方について妨害音声の成分を抑圧する処理を行うようにしてもよい。また、妨害音声抑圧処理部40は、X1(f,K)とX2(f,K)とを合成した信号(例えば、複数の信号の平均値)を取得して、取得した信号について妨害音声の成分を抑圧する処理を行うようにしてもよい。妨害音声抑圧処理部40が雑音抑圧する具体的処理内容については後述する。
以上のように、妨害音声抑圧処理部40は、各フレームの各周波数成分(周波数f1〜fmの成分)について、妨害音声抑圧信号O(f,K)を求めて、IFFT部50に供給する。
次に、IFFT部50の処理について説明する。
IFFT部50は、供給されたO(f,K)を周波数領域から時間領域の信号に変換して、妨害音声抑圧信号o(n)を生成する処理を行う。IFFT部50は、FFT部10で行った変換処理に対する逆変換処理を行う。この実施形態では、FFT部10はFFT(高速フーリエ変換)を行っているため、IFFT部50は、IFFT(逆フーリエ変換)を行う。
次に、妨害音声抑圧処理部40が行う妨害音声抑圧処理の詳細について説明する。
ここでは、目的音がマイクm_1、m_2の正面方向から到来し、妨害音声を含む非目的音が左右方向(横方向)から到来するものとして説明する。例えば、マイクm_1、m_2を電話端末(例えば、携帯電話端末等)の受話器のマイク部分に適用した場合には、目的音としての話者(ユーザ)の音声はマイクm_1、m_2の正面方向から到来し、当該電話端末の話者以外の音声は、左右方向(横方向)から到来することになる。
したがって、例えば、「妨害音声が存在せず」かつ「目的音が存在する」場合は、正面抑圧信号N(f,K)は、目的音成分の大きさに比例した値となる。図2に示すように、正面抑圧信号N(f,K)生成時の指向性特性には、「妨害音声が存在せず」かつ「目的音が存在する」場合でも、正面方向から到来する信号成分も含まれることになるためである。ただし、図2に示すように、正面抑圧信号N(f,K)生成時の指向性特性には、正面方向から到来する信号成分も含まれるが、横方向のゲインと比較すると非常に小さい。また、「妨害音声が存在せず」かつ「目的音が存在する」場合の正面抑圧信号N(f,K)のゲインは、妨害音声が存在する場合よりも小さくなる。
また、コヒーレンスcoef(f,K)は、簡単に述べれば、第1の方向(右方向)から到来する信号と第2の方向(左方向)から到来する信号の相関(特徴量)と言える。従って、コヒーレンスcoef(f,K)が小さい場合とは、2つの指向性信号B1(f)、B2(f)の相関が小さい場合であり、反対にコヒーレンスcoef(f,K)が大きい場合とは相関が大きい場合と言い換えることができる。そして、相関が小さい場合は、目的音の到来方向が右又は左のどちらかに大きく偏った場合か、偏りがなくても雑音のような明確な規則性の少ない信号の場合である。また、例えば、マイクm_1、m_2を電話端末(例えば、携帯電話端末等)の受話器のマイク部分に適用した場合には、話者の音声(目的音声)は正面から到来し、妨害音声は正面以外から到来する傾向が強い。以上のようにコヒーレンスcoef(f,K)は、入力信号の到来方向と深い関係を持つ特徴量となる。したがって、「妨害音声が存在せず」かつ「目的音が存在する」場合には、コヒーレンスcoef(f,K)の値は大きくなる傾向となり、「妨害音声が存在する」場合には、コヒーレンスcoef(f,K)の値は小さくなる傾向となる。
以上の各値の挙動を妨害音声の有無に着目して整理すると以下のような条件で、妨害音声の有無を判断することができる。以下では、「妨害音声が存在せず」かつ「目的音が存在する」という条件(以下、「第1の条件」と呼ぶ)と、「妨害音声が存在する」という条件(以下、「第2の条件」と呼ぶ)に場合分けして、妨害音声の有無の判定方法について説明する。
第1の条件の場合(「妨害音声が存在せず」かつ「目的音が存在する」場合)には、コヒーレンスcoef(f,K)が比較的大きな値となり、正面抑圧信号N(f,K)は、目的音成分の大きさに比例した値となる。
一方、第2の条件の場合(「妨害音声が存在する」場合)には、コヒーレンスcoef(f,K)の値は小さい値となり、正面抑圧信号N(f,K)は大きな値となる傾向にある。
そこで、妨害音声抑圧処理部40では、非目的音としての妨害音を抑圧する処理に、正面抑圧信号N(f,K)とコヒーレンスcoef(f,K)の相関係数cor(f,K)を導入するものとする。なお、相関係数cor(f,K)は、任意のインデックス値Kの任意の周波数f(周波数f1〜fmのいずれかの周波数)の成分における、正面抑圧信号N(f,K)とコヒーレンスcoef(f,K)との相関係数を示している。すなわち、妨害音声抑圧処理部40は、周波数f1〜fmの周波数成分ごとに、相関係数cor(f,K)を求めるものとする。
そして、相関係数cor(f,K)と妨害音声の有無との関係は以下のような関係となる。妨害音声が存在しない場合は、相関係数cor(f,K)は正の値(相関性が高いことを示す所定値以上の値)となる傾向となる。一方、妨害音声が存在する場合には、相関係数cor(f,K)は負の値(相関性が低いことを示す所定値未満の値)となる傾向となる。
すなわち、正面抑圧信号N(f,K)とコヒーレンスcoef(f,K)との相関係数cor(f,K)を導入することにより、例えば、相関係数cor(f,K)の正負判断というシンプルな処理で、周波数成分ごとの妨害音声(妨害音声の度合や大きさ)を判定することができる。
そこで、この実施形態の妨害音声抑圧処理部40は、まず、周波数成分ごとに相関係数cor(f,K)を求め、周波数成分ごとに相関係数cor(f,K)に基づいて妨害音声を抑圧する処理を行うものとする。すなわち、妨害音声抑圧処理部40は、周波数成分ごとに求めた相関係数cor(f,K)を、妨害音声を抑圧するための抑圧係数(フィルタ係数)として用いるものとする。これにより、この実施形態の妨害音声抑圧処理部40では、妨害音が存在しない周波数では抑圧係数が大きい値となるので、過度な抑圧はされない。また、この実施形態の妨害音声抑圧処理部40では、妨害音が存在する周波数では抑圧係数が小さい値となるので妨害音成分が抑圧されることになる。
妨害音声抑圧処理部40が、周波数成分ごとに相関係数cor(f,K)を求める際の算出方法については限定されないものであるが、例えば、参考文献1(平岡 和幸、堀 玄著、「プログラミングのための確率統計」、オーム社、2009/10/20発行)に記載された計算方法を適用することができる。具体的には、妨害音声抑圧処理部40は、例えば、以下の(5)式を用いて、周波数成分ごとに相関係数cor(f,K)を求めるようにしてもよい。なお、以下の(5)式において、Cov[N(f,K),coef(f,K)]は、正面抑圧信号N(f,K)とコヒーレンスcoef(f,K)の共分散を示している。また、以下の(5)式において、σN(f,K)は、正面抑圧信号N(f,K)の標準偏差を示している。さらに、以下の(5)式において、σcoef(f,K)は、コヒーレンスcoef(f,K)の標準偏差を示している。
Figure 0006544182
ところで、相関係数cor(f,K)は−1.0〜1.0の値をとるが、音声信号の周波数主成分は正の値しかとらないので、負の値の係数を乗算することはできない。そこで、妨害音声抑圧処理部40は、相関係数cor(f,K)を求める際に、なんらかの関数演算を施すといった手段で正の値に変換するようにしてもよい。具体的には、この実施形態の妨害音声抑圧処理部40は、相関係数cor(f,K)を求める際に、定数を加算する処理(いわゆるフロアリング処理)を施すものとする。
以下では、相関係数cor(f,K)に基づいてフロアリング処理等を施して生成したものを抑圧係数r(f,K)と表すものとする。なお、抑圧係数r(f,K)は、任意のインデックス値に係る任意の周波数成分(周波数f1〜fmのいずれかの周波数の成分)の妨害音声抑圧処理を行うための抑圧係数を示している。
妨害音声抑圧処理部40が行うフロアリング処理の具体的方法については限定されないものであるが、例えば、参考文献2(特開2015−26956号公報)に記載された方式等を適用することができる。具体的には、妨害音声抑圧処理部40は、例えば、以下の(6)式のように、相関係数cor(f,K)として負の値が算出された場合に、当該値に0以上の任意の正の定数α(α>0)を加算する処理を適用するようにしてもよい。
r(f,K)=cor(f,K)+α …(6)
以下では、相関係数cor(f,K)に基づいてフロアリング処理等を施して生成したものを抑圧係数r(f,K)と表すものとする。なお、抑圧係数r(f,K)は、任意のインデックス値に係る任意の周波数成分(周波数f1〜fmのいずれかの周波数の成分)の妨害音声抑圧処理を行うための抑圧係数を示している。
以上のように、この実施形態の妨害音声抑圧処理部40は、周波数成分ごとに、相関係数cor(f,K)を算出し、算出した相関係数cor(f,K)について必要に応じてフロアリング処理を施して抑圧係数r(f,K)を取得するものとする。
そして、妨害音声抑圧処理部40は、周波数成分ごとに、抑圧係数r(f,K)を用いて、入力信号(この実施形態ではX1(f,K))に含まれる妨害音(妨害音成分)を抑圧して、妨害音声抑圧信号O(f,K)を生成する。この実施形態の例では、妨害音声抑圧処理部40は、は、以下の(7)式のように、周波数成分ごとに、入力信号X1(f,K)に抑圧係数r(f,K)を乗じることで、妨害音声抑圧信号O(f,K)を求めるものとする。
妨害音声抑圧信号O(f,K)
= 入力信号X1(f,K) × 抑圧係数r(f,K) …(7)
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の音声処理装置1の動作(実施形態の判定方法)を説明する。
まず、音声処理装置1の全体の動作について図1を用いて説明する。
マイクm_1、m_2のそれぞれから図示しないAD変換器を介して、1フレーム分(1つの処理単位分)の入力信号s1(n)及びs2(n)がFFT部10に供給されたものとする。そして、FFT部10は、1フレーム分の入力信号s1(n)及びs2(n)に基づく分析フレームFRAME1(K)、FRAME2(K)についてフーリエ変換し、周波数領域で示される信号X1(f,K)、X2(f,K)を取得する。そして、FFT部10で生成された信号X1(f,K)、X2(f,K)が、正面抑圧信号生成部20及びコヒーレンス計算部30に供給される。また、FFT部10で生成された信号X1(f,K)が妨害音声抑圧処理部40に供給される。
正面抑圧信号生成部20は、供給されたX1(f,K)、X2(f,K)に基づいて、正面抑圧信号N(f,K)を算出する。そして、正面抑圧信号生成部20は、正面抑圧信号N(f,K)に基づいて正面抑圧信号N(f,K)を算出し、妨害音声抑圧処理部40に供給する。
一方、コヒーレンス計算部30は、供給されたX1(f,K)、X2(f,K)に基づいて、コヒーレンスcoef(f,K)を生成し、妨害音声抑圧処理部40に供給する。
妨害音声抑圧処理部40は、周波数成分ごとに、相関係数cor(f,K)を算出し、算出した相関係数cor(f,K)について必要に応じてフロアリング処理を施して抑圧係数r(f,K)を取得する。そして、妨害音声抑圧処理部40は、周波数成分ごとに、抑圧係数r(f,K)を用いて、入力信号X1(f,K)の妨害音声(妨害音声成分)を抑圧して、妨害音声抑圧信号O(f,K)を生成しIFFT部50に供給する。
IFFT部50は、供給された妨害音声抑圧信号O(f,K)に逆フーリエ変換(IFFT)の処理を行って時間領域の妨害音声抑圧信号o(n)に変換して出力する。
次に、妨害音声抑圧処理部40の動作詳細について図5のフローチャートを用いて説明する。
図5は、妨害音声抑圧処理部40の処理について示したフローチャートである。妨害音声抑圧処理部40は、正面抑圧信号N(f,K)、コヒーレンスcoef(f,K)、及び入力信号X1(f,K)が供給されるごとに、図5のフローチャートの処理を行い、妨害音声抑圧信号O(f,K)を出力するものとする。
まず、妨害音声抑圧処理部40に、正面抑圧信号N(f,K)、コヒーレンスcoef(f,K)、及び入力信号X1(f,K)が供給されたものとする(S101)。
次に、妨害音声抑圧処理部40は、N(f,K)とcoef(f,K)とに基づいて相関係数cor(f,K)を算出する(S102)。具体的には、妨害音声抑圧処理部40は、上記の(5)式を用いて相関係数cor(f,K)を求めることができる。
次に、妨害音声抑圧処理部40は、算出した相関係数cor(f,K)に対して必要に応じてフロアリング処理を行い、抑圧係数r(f,K)を取得する(S103)。この実施形態の例では、妨害音声抑圧処理部40は、上記の(6)式のように、相関係数cor(f,K)として負の値が算出された場合に、当該値に定数α(α>0)を加算するフロアリング処理を行うものとする。なお、妨害音声抑圧処理部40は、フロアリング処理に替えて、相関係数cor(f,K)として負の値が算出された場合に、各相関係数cor(f,K)の大小関係を維持した状態で正の値に変換する種々の処理を行うようにしてもよい。
次に、妨害音声抑圧処理部40は、抑圧係数r(f,K)を用いて、入力信号X1(f,K)の妨害音成分を抑圧する処理を行って、妨害音声抑圧信号o(n)を生成する(S104)。具体的には、妨害音声抑圧処理部40は、は、上記の(7)式のように、周波数成分ごとに、入力信号X1(f,K)に抑圧係数r(f,K)を乗じる(乗算する)ことで、妨害音声抑圧信号O(f,K)を求める。
次に、妨害音声抑圧処理部40は、求めた妨害音声抑圧信号O(f,K)を出力(IFFT部50に送信)する(S105)。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態の音声処理装置1では、妨害音声が存在する場合は小さい値で、妨害音声が存在しない場合には大きい値をとるという相関係数cor(f,K)のの特徴的な挙動を利用して、入力信号の妨害音声(非目的音)を抑圧している。これにより、この実施形態の音声処理装置1では、入力信号に対して過不足なく妨害音成分を抑圧することができる。すなわち、音声処理装置1の音声処理(例えば、テレビ会議システムや携帯電話などの通信装置や音声認識機能の前処理)では、性能向上(例えば、妨害音声等の非目的音の抑圧性能の向上)が期待できる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態の音声処理装置1は、2つのマイクから供給される入力信号に基づいた処理を行う例について説明したが、音声処理装置1では3つ以上のマイクから供給される入力信号に基づいて判定処理を行うようにしてもよい。例えば、音声処理装置1において、3つ以上のマイクから供給される入力信号に基づき、正面方向に死角を有する正面抑圧信号N(f,K)や、正面以外の所定の方向に指向性を有する指向性信号B1(f)、B2(f)を取得して上記の実施形態と同様の処理を行うようにしてもよい。すなわち、音声処理装置1において、正面抑圧信号N(f,K)や、指向性信号B1(f)、B2(f)を取得するためのマイクの構成等は限定されないものである。
(B−2)上記の実施形態の妨害音声抑圧処理部40では、正面抑圧信号N(f,K)とコヒーレンスcoef(f,K)との関係性を表す特徴量として、正面抑圧信号N(f,K)とコヒーレンスcoef(f,K)との相関係数cor(f,K)を適用しているが、他の種類の値を特徴量として適用するようにしてもよい。例えば、妨害音声抑圧処理部40では、正面抑圧信号N(f,K)とコヒーレンスcoef(f,K)との関係性を表す特徴量として、正面抑圧信号N(f,K)とコヒーレンスcoef(f,K)との共分散を適用するようにしてもよい。
1…音声処理装置、10…FFT部、20…正面抑圧信号生成部、30…コヒーレンス計算部、40…妨害音声抑圧処理部、50…IFFT部、m_1、m_2…マイク。

Claims (6)

  1. 複数のマイクから得られた入力信号を時間領域から周波数領域に変換された周波数領域入力信号を取得し、取得した前記マイクごとの周波数領域入力信号の差に基づいて、正面に死角を有する正面抑圧信号を生成する正面抑圧信号生成部と、
    前記複数のマイクから得られた入力信号からコヒーレンスを計算するコヒーレンス計算部と、
    前記正面抑圧信号と、前記コヒーレンスとの関係性を表す特徴量を算出し、前記特徴量に基づいて、前記入力信号の妨害音声を抑圧して、抑圧後信号を取得する妨害音声抑圧処理部と
    を有することを特徴とする音声処理装置。
  2. 前記妨害音声抑圧処理部は、前記特徴量に基づいて前記入力信号の妨害音声を抑圧するための妨害音声抑圧係数を算出し、算出した妨害音声抑圧係数に基づいて、前記入力信号の妨害音声を抑圧して前記抑圧後信号を取得する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の音声処理装置。
  3. 前記妨害音声抑圧係数は正面抑圧信号とコヒーレンスとの相関に基づいて算出されること、を特徴とする請求項2に記載の音声処理装置。
  4. 前記妨害音声抑圧係数は正面抑圧信号とコヒーレンスとの相関値について大小関係を維持したまま正の値に変換する処理を施して正の値に変換して算出されること、を特徴とする請求項3に記載の音声処理装置。
  5. コンピュータを、
    複数のマイクから得られた入力信号を時間領域から周波数領域に変換された周波数領域入力信号を取得し、取得した前記マイクごとの周波数領域入力信号の差に基づいて、正面に死角を有する正面抑圧信号を生成する正面抑圧信号生成部と、
    前記複数のマイクから得られた入力信号からコヒーレンスを計算するコヒーレンス計算部と、
    前記正面抑圧信号と、前記コヒーレンスとの関係性を表す特徴量を算出し、前記特徴量に基づいて、前記入力信号の妨害音声を抑圧して、抑圧後信号を取得する妨害音声抑圧処理部と
    して機能させることを特徴とする音声処理プログラム。
  6. 複数のマイクから得られた入力信号から妨害音声を抑圧する音声処理方法において、
    正面抑圧信号生成部、コヒーレンス計算部、及び妨害音声抑圧処理部を備え、
    前記正面抑圧信号生成部は、前記複数のマイクから得られた前記入力信号を時間領域から周波数領域に変換された周波数領域入力信号を取得し、取得した前記マイクごとの周波数領域入力信号の差に基づいて、正面に死角を有する正面抑圧信号を生成し、
    前記コヒーレンス計算部は、前記複数のマイクから得られた入力信号からコヒーレンスを計算し、
    前記妨害音声抑圧処理部は、前記正面抑圧信号と、前記コヒーレンスとの関係性を表す特徴量を算出し、前記特徴量に基づいて、前記入力信号の妨害音声を抑圧して、抑圧後信号を取得する
    ことを特徴とする音声処理方法。
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