JP6544061B2 - Fuel supply system - Google Patents
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Description
本発明は、燃料供給装置に関する。 The present invention relates to a fuel supply device.
従来、車両に組み込まれる燃料供給装置として、給油口に連通する燃料流路をフィラーネックにて形成し、このフィラーネックの下端に、燃料タンクに到るフィラーチューブを連結する構成が知られている(特許文献1)。 Conventionally, as a fuel supply device incorporated in a vehicle, a configuration is known in which a fuel flow path communicating with a filler opening is formed by a filler neck, and a filler tube reaching the fuel tank is connected to the lower end of the filler neck. (Patent Document 1).
上記特許文献に示された燃料供給装置は、給油ガンをガイドするガイド部材の組み付け性を高める点で優れている。他方、給油ガンは、ガイドされて支障なく燃料流路に差し込まれるものの、給油ガンの差し込み程度は、給油作業者の癖や習熟度等により給油の都度に変わり得るので、給油ガンがガン先端において燃料流路の内壁に接触することが危惧される。こうしたことから、給油ガンとの接触を回避もしくは抑制可能とすることが要請されるに到った。 The fuel supply device shown in the above-mentioned patent documents is excellent in the point of improving the assemblability of the guide member which guides a fueling gun. On the other hand, although the refueling gun is guided and inserted into the fuel flow path without any trouble, the insertion degree of the refueling gun can be changed each time for refueling depending on the refueling worker's habit and proficiency, etc. It is feared to contact the inner wall of the fuel flow path. For these reasons, it has been required to make it possible to prevent or suppress the contact with the fueling gun.
上記した課題の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。 In order to achieve at least a part of the above-mentioned problems, the present invention can be implemented as the following modes.
(1)本発明の一形態によれば、燃料供給装置が提供される。この燃料供給装置は、給油口に連通する燃料流路を形成する流路形成部と、前記流路形成部から連続して延びて前記燃料流路の下端側流路を形成し、燃料給油のためのフィラーチューブが連結される連結部とを備え、該連結部は、前記流路形成部より拡径して前記下端側流路を前記燃料流路より広い流路面積で形成する。 (1) According to one aspect of the present invention, a fuel supply device is provided. The fuel supply device includes a flow path forming portion forming a fuel flow path communicating with the fuel supply port, and extends continuously from the flow path forming portion to form a lower end side flow path of the fuel flow path. And a connecting portion to which the filler tube is connected, and the connecting portion is expanded in diameter than the flow path forming portion to form the lower end side flow path with a flow path area wider than the fuel flow path.
この形態の燃料供給装置によれば、燃料流路より広い流路面積の下端側流路の流路域を、燃料給油の際に給油口を経て燃料流路に差し込まれた給油ガンの先端位置に合致させることで、下端側流路の内壁への給油ガンの先端の接触を、接触回避用の部材を用いることなく回避可能となる。 According to the fuel supply device of this aspect, the tip end position of the fueling gun inserted in the fuel flow passage through the fuel supply port at the time of fuel supply, with the flow passage area of the lower end side flow passage wider than the fuel flow passage By conforming to the above, the contact of the tip of the fueling gun with the inner wall of the lower end side channel can be avoided without using a member for contact avoidance.
(2)上記形態の燃料供給装置において、前記連結部は、前記下端側流路の流路周壁回りの一部領域において、前記下端側流路の流路面積を前記燃料流路より広く形成するようにしてもよい。こうすれば、次の利点がある。給油ガンは、給油口に対して、給油口周壁回りの全方向から差し込まれることはなく、給油口周壁回りの規定の範囲において、給油口に給油の都度に差し込まれる。よって、差し込まれた給油ガンの先端は、下端側流路の流路周壁回りにおいて、規定の範囲に位置する。こうしたことから、この形態の燃料供給装置によれば、流路面積を燃料流路より広く形成した下端側流路の流路周壁回りの一部領域を燃料給油の都度の給油ガンの先端位置に合致させることで、給油ガンの接触を容易に回避できる。 (2) In the fuel supply device of the above aspect, the connection portion forms the flow passage area of the lower end flow passage wider than the fuel flow passage in a partial region around the flow passage peripheral wall of the lower end flow passage. You may do so. This has the following advantages: The fuel supply gun is not inserted into the fuel supply port in all directions around the fuel supply port peripheral wall, and is inserted into the fuel supply port each time the fuel supply port within a prescribed range around the fuel supply port peripheral wall. Therefore, the tip of the inserted fueling gun is positioned within a prescribed range around the flow path peripheral wall of the lower end flow path. From this, according to the fuel supply device of this aspect, a partial area around the flow path peripheral wall of the lower end side flow path having the flow path area formed wider than the fuel flow path at the tip end position of the fueling gun at each fueling. By matching, it is possible to easily avoid the contact of the fueling gun.
図1は自動車の燃料タンクFTに燃料を供給するための燃料供給装置FSの概要を示す説明図であり、図2は第1実施形態にかかるフィラーネック10の車両への装着の様子を概略的に示す説明図であり、図3は給油の際のフィラーネック10への給油ガンFGの差し込みの様子を概略的に示す説明図であり、図4は差し込み位置を変えて給油ガンFGをフィラーネック10に差し込んだ際のガン先端FGtの取り得る位置を図1における矢印X方向から見て概略的に示す説明図である。
FIG. 1 is an explanatory view showing an outline of a fuel supply device FS for supplying fuel to a fuel tank FT of a car, and FIG. 2 is a schematic view of how the
図示しない車両は、車体後部に給油室FRを備える。この給油室FRには、給油室基板FRbが組み込まれ、図2と図3に示すように、給油蓋FLが開閉可能に支持されている。給油蓋FLは、車体の外板に倣った蓋本体FLaがヒンジFLbを介して車体の外板に開閉可能に支持されている。給油室基板FRbは、後述のフィラーネック10を給油室FRに装着するためのプレートであり、フィラーネック10は、給油室FRに後述の挿入流路形成部材30の挿入側開閉機構50を露呈させている。挿入側開閉機構50は、燃料キャップを用いないで、燃料タンクFTに燃料を供給するための機構である。給油ガンFGは、図3に示すように、給油室FRの開口領域で規定される給油姿勢範囲FGrに含まれる給油ポジションを採って、挿入側開閉機構50を押し開くよう差し込まれる。給油ガンFGの差し込みにより、ガン先端FGtはフィラーネック10の後述の燃料流路11Pまで進入する。給油ガンFGの給油ポジションは給油姿勢範囲FGrにおいて異なることから、ガン先端FGtにあっても、図4に示すように、給油ガンFGの給油ポジションに応じて、燃料流路11Pの流路回りの位置が相違する。そして、ガン先端FGtは、給油蓋FLにより開閉される給油室FRの開放側において、給油ガンFGの給油姿勢範囲FGrに対応した範囲に位置する。
A vehicle not shown is provided with a fuel supply chamber FR at the rear of the vehicle body. In the fuel supply chamber FR, a fuel supply chamber substrate FRb is incorporated, and as shown in FIGS. 2 and 3, the fuel supply lid FL is supported so as to be openable and closable. The fuel supply lid FL is supported so as to be openable and closable by the outer plate of the vehicle body via a hinge FLb and the lid main body FLa following the outer plate of the vehicle body. The fueling chamber substrate FRb is a plate for mounting the
図1に示すように、燃料供給装置FSは、第1実施形態にかかるフィラーネック10と、ブリーザ管23と、フィラーチューブTBと、逆止弁TVと、ブリーザパイプBPと、ガス放出調整弁BVと、を備えている。フィラーネック10は、給油室FRの給油室基板FRb(図2,図3参照)により給油室FRに固定され、給油口FCへの給油ガンFGの挿入を受け付ける。このフィラーネック10は、燃料タンクFTと、フィラーチューブTBおよびブリーザパイプBPにより接続されている。フィラーチューブTBは、例えば、2箇所に蛇腹構造を有する樹脂製のチューブであり、一定の範囲において、伸縮し、湾曲可能である。このフィラーチューブTBは、逆止弁TVを介して、燃料タンクFTと接続されている。給油口FCに差し込まれた給油ガンFGから吐出された燃料は、フィラーネック10が形成する後述の燃料流路とフィラーチューブTBおよび逆止弁TVを経て、燃料タンクFTに供給される。なお、逆止弁TVは、燃料タンクFTからフィラーチューブTBへの燃料の逆流を防止する。
As shown in FIG. 1, the fuel supply device FS includes the
ブリーザパイプBPは、一端がガス放出調整弁BVを介して燃料タンクFTと接続され、他端がフィラーネック10から突出したブリーザ管23に接続されている。ガス放出調整弁BVは、燃料タンクFTの内圧によって開閉する逆止弁であり、燃料タンクFTの内圧が所定値以下の場合には、閉弁して、燃料タンクFTからフィラーネック10へのエアー環流を起こさない。そして、燃料タンクFTの内圧が所定値よりも高くなると、ガス放出調整弁BVは、開弁して、燃料タンクFTからフィラーネック10にエアーを環流させる。タンク内エアーには燃料蒸気が含まれており、この燃料蒸気は、給油ガンFGからの給油時に、供給された燃料と共にフィラーチューブTBを通って燃料タンクFTに導かれる。こうしたガス放出調整弁BVの動作によって、燃料タンクFT内の内圧は所定の圧力に維持される。以下、燃料供給装置FSの要部の構成について詳述する。
One end of the breather pipe BP is connected to the fuel tank FT via the gas release adjustment valve BV, and the other end is connected to a
図5はフィラーネック10を長手方向に断面視して示す説明図である。図示するように、フィラーネック10は、ネック本体20と、挿入流路形成部材30と、注入口形成部材40と、挿入側開閉機構50と、注入口開閉機構60とを備える。ネック本体20は、燃料流路11Pの上流側から、ネック上端部21と、ネック連結部22とを備え、ネック連結部22からブリーザ管23を突出させている。ネック上端部21は、給油ガンFGにて後述の挿入側開閉機構50が開けられた際に現れる給油口FCに連通する燃料流路11Pを形成する流路形成部材であり、上端側には後述の挿入流路形成部材30が組み付けられる。ネック連結部22は、ネック上端部21から連続して延びて燃料流路11Pの下端側流路11Pdを形成し、燃料給油のためのフィラーチューブTB(図1参照)が連結される。
FIG. 5 is an explanatory view showing the
ネック本体20は、ネック上端部21とネック連結部22およびブリーザ管23を含め、2種類の樹脂材料を積層することにより構成されており、図5に示すように、燃料流路11P側の樹脂内層27と、樹脂内層27の外面に積層された樹脂外層28とを備えている。樹脂内層27は、耐燃料透過性に優れた樹脂材料、例えば、ナイロンなどのポリアミド(PA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)などから形成されており、主に燃料の透過を抑えるバリア層として作用する。樹脂外層28は、機械的強度に優れた樹脂材料、例えば、ポリエチレン(PE)などから形成されており、主にネック本体20の機械的強度、耐衝撃性を確保する層として作用する。樹脂外層28として、ポリエチレンを用いた場合には、極性官能基としてマレイン酸変性した樹脂材料(変性ポリエチレン)を用いることができる。変性ポリエチレンは、PAと化学接着により接合することから、樹脂内層27と接着する。
The
図6はフィラーネック10を構成するネック本体20を長手方向断面視と2箇所の平面断面視とで示す説明図である。なお、図6における断面視では、ネック上端部21とネック連結部22について、A−A線とB−B線に沿って樹脂内層27のみを断面視して、その断面視を重ねて示している。
FIG. 6 is an explanatory view showing the neck
図5および図6に示すように、ネック上端部21とネック連結部22は、共に筒状体であり、ネック連結部22は、下端側流路11Pdをネック上端部21が形成する領域の燃料流路11Pより広い流路面積で形成するよう、ネック上端部21より拡径している。本実施形態では、ネック連結部22は、図6における紙面右方側、即ちブリーザ管23の突出部と逆側において、下端側流路11Pdの流路周壁回りの一部領域に亘って、ネック上端部21より拡径している。よって、このネック連結部22は、下端側流路11Pdの流路周壁回りの一部領域において、下端側流路11Pdの流路面積を燃料流路11Pより広く形成する。このような流路形態は、図6の断面視に示すように、ネック連結部22を、ネック上端部21に対して偏心して筒状に形成して得ることができる。
As shown in FIGS. 5 and 6, both the neck
ネック連結部22は、その下端側の外周部に複数筋の環状突部22aを備えた、いわゆるファーツリーとされている。ネック連結部22に、フィラーチューブTBを挿入することにより、フィラーチューブTBが環状突部22aで抜止された状態にて、ネック連結部22に接続される。ブリーザ管23は、ネック連結部22の側壁から分岐した管体であり、その内側がブリーザ流路23Pとなっている。ブリーザ流路23Pには、燃料タンクFTから延びるブリーザパイプBPが接続されており、給油時の燃料タンク内の燃料蒸気をネック連結部22へ戻して、給油をスムーズに行なわせる。
The
挿入流路形成部材30は、カバー部材32を備えている。カバー部材32は、ネック本体20の上部に装着され、円筒状の側壁部32aと、上壁32bとを備えている。側壁部32aは、その上部が傾斜し、その傾斜した上部に上壁32bが一体に形成されている。上壁32bは、給油ガンFG(図3参照)を挿入するための開口部32dを備えている。開口部32dは、給油口FCとなる挿入用開口32eと、軸支持部32fとを備えている。挿入用開口32eは、給油ガンFGを挿入するためのほぼ円形の開口であり、燃料流路11Pに連通する給油口FCとなる。軸支持部32fは、側壁部32aの内壁に形成され、挿入側開閉機構50の端部を装着支持する。
The insertion flow
挿入側開閉機構50は、挿入流路形成部材30に組み込まれ、開閉部材51と、軸受部52と、開閉部材51を閉じ方向に付勢するスプリング53とを備えている。開閉部材51は、給油ガンFGの先端で押されて軸受部52を中心に回動することで給油口FCたる挿入用開口32eを開く。
The insertion side opening /
注入口形成部材40は、ネック本体20における樹脂内層27と溶着される樹脂成型品であり、注入口41を給油ガンFGにより開閉する注入口開閉機構60を支持する。注入口開閉機構60は、開閉部材61と、軸受部62と、スプリング63と、ガスケット64と、調圧弁65とを備えている。開閉部材61は、押圧部材61aと、弁室形成部材61bとを備え、調圧弁65を収納する弁室を形成している。軸受部62は、開閉部材61と注入口形成部材40との間に介在して開閉部材61を注入口形成部材40に対して回動自在に支持する。スプリング63は、開閉部材61を閉じ方向に付勢する。ガスケット64は、ゴム材料から環状に形成され、開閉部材61の外周部に装着されており、注入口41の周縁部との間で挟持されることでシールした状態で注入口41を閉じている。調圧弁65は、弁室内に収納されており、スプリングにより付勢された正圧弁を備え、燃料タンクの圧力が所定圧を越えたときに開いて燃料タンク側の圧力を逃がす弁である。
The
燃料供給装置FSを製造するには、まず、ネック本体20と挿入流路形成部材30および注入口形成部材40を射出成形により製造する。この際、ネック本体20にあっては、樹脂内層27と樹脂外層28の積層形成のため、2種類の樹脂材料による2色射出成形で得られる。次に、レーザー溶着手法にて、注入口形成部材40をネック本体20に一体化する。次いで、挿入流路形成部材30のカバー部材32に挿入側開閉機構50を組み付け、注入口形成部材40に注入口開閉機構60を組み付ける。そして、挿入側開閉機構50を組み付けたカバー部材32を、ネック本体20に組み付け係合する。これにより、図5に示すフィラーネック10が得られる。
In order to manufacture the fuel supply device FS, first, the
こうして得られたフィラーネック10は、挿入流路形成部材30の挿入側開閉機構50が給油室FR(図2参照)に露呈するよう、給油室基板FRbを用いて組み付けられる。この際、フィラーネック10は、図6に示すネック連結部22の拡径領域が、給油蓋FLにより開閉される給油室FRの開放側(図4参照)に位置するようにして、固定される。
The
以上説明した構成を備える第1実施形態のフィラーネック10を用いた燃料供給装置FSは、以下の効果を奏する。図7は第1実施形態の燃料供給装置FSで得られる効果を説明するための説明図である。燃料給油の際に給油ガンFGが給油口FC(図5参照)を経て燃料流路11Pに差し込まれると、給油ガンFGのガン先端FGtは、図示するように、燃料流路11Pより広い流路面積の下端側流路11Pdの流路域に位置し、下端側流路11Pdより上流側の燃料流路11Pを形成するネック上端部21とは干渉しない。よって、第1実施形態の燃料供給装置FSによれば、ネック上端部21で形成される燃料流路11Pは元より、その下流の下端側流路11Pdの内壁へのガン先端FGtの接触を、接触回避用の部材を用いることなく回避できる。この結果、第1実施形態の燃料供給装置FSによれば、給油ガンFGの接触に伴う損傷を容易に回避できる。
The fuel supply device FS using the
第1実施形態の燃料供給装置FSは、ネック連結部22に下端側流路11Pdを形成するに当たり、下端側流路11Pdの流路周壁回りの一部領域において、下端側流路11Pdの流路面積を燃料流路11Pより広くした。その上で、下端側流路11Pdの流路面積を広くするネック連結部22の拡径領域を、給油蓋FLにより開閉される給油室FRの開放側(図4参照)に位置させた。よって、次の利点がある。
The fuel supply device FS according to the first embodiment forms the lower end side flow passage 11Pd in the
給油ガンFGは、給油室FRの給油口FCに対して、給油口周壁回りの全方向から差し込まれることはなく、給油口周壁回りの給油姿勢範囲FGrにおいて、給油口FCに給油の都度に差し込まれる。よって、差し込まれた給油ガンFGのガン先端FGtは、下端側流路11Pdの流路周壁回りにおいて、給油姿勢範囲FGrに対応した範囲に位置する(図4参照)。第1実施形態の燃料供給装置FSは、図4に示すように、ガン先端FGtの取り得る位置に、燃料流路11Pより流路面積を広くした下端側流路11Pdの流路周壁回りの一部領域を合致させることで、給油ガンFGの接触に伴う損傷を容易に回避できる。そして、流路面積を燃料流路11Pより広くしていない下端側流路11Pdの領域、具体的には、図6の断面視に示すようにネック上端部21と重なったネック連結部22の領域については、ネック連結部22をネック上端部21より拡径する必要がないので、この領域のネック連結部22から延びるブリーザ管23やブリーザ管23の側のネック連結部22の延在の様子については、既存構成と同様とできる。
The fueling gun FG is not inserted into the fueling port FC of the fueling chamber FR from all directions around the peripheral wall of the fueling port, and is inserted into the fueling port FC each time fueling in the fueling posture range FGr around the peripheral wall of the fueling port. Be Therefore, the gun tip FGt of the inserted fueling gun FG is located in the range corresponding to the refueling posture range FGr around the flow passage peripheral wall of the lower end flow passage 11Pd (see FIG. 4). As shown in FIG. 4, the fuel supply device FS according to the first embodiment has one of the flow passage peripheral walls around the lower end
ネック連結部22からのブリーザ管23の突出の状況やブリーザ管23の側のネック連結部22の延在の様子が既存構成通りであるので、図1に示す給油室FRより車室側において、ブリーザパイプBPやフィラーチューブTBの経路に変更を要しない。よって、経路変更に伴う車室空間の狭小化を招くことはなく、車室空間を広く確保する要請に応えることができる。また、本実施形態の燃料供給装置FSは、下端側流路11Pdの流路面積を広くするネック連結部22の拡径領域を、給油蓋FLにより開閉される給油室FRの開放側(図4参照)に位置させたが、図1に示すように、ネック上端部21の外郭およびネック連結部22の外郭を給油室FRにおける給油室基板FRbの外郭より車室側とすることで、ネック連結部22をネック上端部21より拡径しても、車室空間の狭小化や給油室FRの拡張化を招かない。よって、本実施形態の燃料供給装置FSによれば、車室空間を広く確保する要請に応えた上で、車両のサイズアップも招かない。
The situation of the protrusion of the
次に、変形例について説明する。図8は第1実施形態の変形例のフィラーネック10Aを構成するネック本体20Aを長手方向断面視とA−A線に沿った平面断面視とで示す説明図である。なお、図8にあっても、断面視では、ネック上端部21とネック連結部22の樹脂内層27のみを断面視して示している。
Next, a modification is described. FIG. 8 is an explanatory view showing a neck
図示するように、変形例のネック本体20Aは、ネック連結部22を、下端側流路11Pdの流路周壁回りに均等にネック上端部21より拡径し、下端側流路11Pdについても、燃料流路11Pの流路周壁回りに均等に燃料流路11Pより流路面積を広くした。このネック本体20Aを備えるフィラーネック10を有する燃料供給装置FSによっても、ネック連結部22をネック上端部21より拡径して、下端側流路11Pdを燃料流路11Pより広い流路面積としたので、既述した効果を奏することができる。
As illustrated, the neck
次に、他の実施形態について説明する。図9は第2実施形態のフィラーネック10Bを断面視して示す説明図である。このフィラーネック10Bは、図示しない燃料キャップを用いて燃料流路11Pの給油口FCを開閉して、給油を図る構成である。この点で相違するものの、フィラーネック10Bは、先に説明したフィラーネック10と同様、ネック上端部21とネック連結部22とを含み、樹脂内層27と樹脂外層28との積層を経て形成されるネック本体20Bを有し、ネック連結部22に接続されたフィラーチューブTBを介して、燃料を燃料タンクFT(図1参照)に供給する。なお、図に示す各部材は、その付された符号が同じであれば、第1実施例のフィラーネック10とその機能において同じであるので、詳細な説明は割愛する。
Next, another embodiment will be described. FIG. 9 is an explanatory view showing the
フィラーネック10Bは、既述したフィラーネック10における注入口形成部材40に代わる注入口形成部材43を備える。この注入口形成部材43は、ガイド壁44を備え、下端側流路11Pdに、ネック連結部22の下端側から挿入して、下端側流路11Pdに保持される。ガイド壁44は、燃料流路11Pより径の小さい開口44hを形成して傾斜して延び、給油口FCから燃料流路11Pに差し込まれた給油ガンFGを案内する。
The
フィラーネック10Bにおけるネック本体20Bは、樹脂内層27の開口側の内周壁にネジ部21nを備え、このネジ部21nに燃料キャップがネジ締め固定される。このネック本体20Bを構成する樹脂内層27と樹脂外層28は、両者の上端において、金属製のリテーナ130にて覆われ、リテーナ130にて、燃料キャップの図示しないガスケットとの間のシール性と、機械的強度が確保されている。
The
ネック本体20Bにおけるネック連結部22は、第1実施形態の変形例であるネック本体20A(図8参照)と同様、ネック連結部22を、下端側流路11Pdの流路周壁回りに均等にネック上端部21より拡径し、下端側流路11Pdについても、燃料流路11Pの流路周壁回りに均等に燃料流路11Pより流路面積を広くした。このネック本体20Bを備えるフィラーネック10Bを有する燃料供給装置FSによっても、ネック連結部22をネック上端部21より拡径して、下端側流路11Pdを燃料流路11Pより広い流路面積としたので、既述した効果を奏することができる。
The
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be realized in various configurations without departing from the scope of the invention. For example, the technical features of the embodiment corresponding to the technical features in the respective forms described in the section of the summary of the invention can be used to solve some or all of the problems described above, or a part of the effects described above It is possible to replace or combine as appropriate to achieve all or all. Also, if the technical features are not described as essential in the present specification, they can be deleted as appropriate.
上記の実施形態では、ネック連結部22をネック上端部21より拡径して下端側流路11Pdの流路面積を燃料流路11Pより広くするに当たり、筒状体のネック上端部21に倣ってネック連結部22を円形形状で拡径したが、これに限らない。例えば、ネック連結部22を矩形形状や多角形形状、楕円形状、扇型形状等でネック上端部21より拡径して、下端側流路11Pdの流路面積を燃料流路11Pより広くしてもよい。また、下端側流路11Pdは、燃料流路11Pとの連続部位から流路下流に向かう都度、徐々に拡径するようにしてもよい。
In the above embodiment, the diameter of the
上記の実施形態では、ネック連結部22の末端を環状突部22aを有するいわゆるファーツリーとしてフィラーチューブTBを連結したが、ネック連結部22の下端壁をコネクター外壁とするクイックコネクター形式で、ネック連結部22にフィラーチューブTBを連結してもよい。また、バンド等の緊縛固定具でネック連結部22にフィラーチューブTBを連結・固定するようにしてもよい。ネック連結部22に連結されるフィラーチューブTBにあっても、樹脂製のチューブの他、ゴム製のチューブや金属製のチューブとしてもよい。
In the above embodiment, the filler tube TB is connected as a so-called far tree having the
図9に示す第2実施形態のフィラーネック10Bにおいて、ネック連結部22を図6の断面視に示すように、ネック連結部22を、ネック上端部21に対して偏心して筒状に形成してもよい。
In the
上記の実施形態では、フィラーネック10の主たる部材であるネック本体20を樹脂内層27と樹脂外層28が積層して構成したが、単一の樹脂から形成した単層のネック本体20や3層等の多層のネック本体20としてもよい。また、ネック本体20を金属製としてもよい。
In the above embodiment, the
上記の実施形態では、燃料流路11Pに続く下端側流路11Pdをネック連結部22の下端まで延ばしたが、環状突部22aが形成されたファーツリーにおいては、例えば、ネック上端部21と同じ程度に縮径していてもよい。こうしても、給油口FCから差し込まれた給油ガンFGのガン先端FGtの到達箇所付近は、図7で明らかなように下端側流路11Pdに含まれることから、ガン接触を回避できる。そして、ファーツリーは、ガン先端FGtの到達箇所より流路方向に沿って下流であるため、ファーツリーにおける燃料流路周壁へのガン先端FGtの接触は起きない。
In the above embodiment, the lower end side flow passage 11Pd following the
10,10A,10B…フィラーネック
11P…燃料流路
11Pd…下端側流路
20,20A,20B…ネック本体
21…ネック上端部
21n…ネジ部
22…ネック連結部
22a…環状突部
23…ブリーザ管
23P…ブリーザ流路
27…樹脂内層
28…樹脂外層
30…挿入流路形成部材
32…カバー部材
32a…側壁部
32b…上壁
32d…開口部
32e…挿入用開口
32f…軸支持部
40…注入口形成部材
41…注入口
43…注入口形成部材
44…ガイド壁
44h…開口
50…挿入側開閉機構
51…開閉部材
52…軸受部
53…スプリング
60…注入口開閉機構
61…開閉部材
61a…押圧部材
61b…弁室形成部材
62…軸受部
63…スプリング
64…ガスケット
65…調圧弁
130…リテーナ
BP…ブリーザパイプ
BV…ガス放出調整弁
FC…給油口
FG…給油ガン
FGr…給油姿勢範囲
FGt…ガン先端
FL…給油蓋
FLa…蓋本体
FLb…ヒンジ
FR…給油室
FRb…給油室基板
FS…燃料供給装置
FT…燃料タンク
TB…フィラーチューブ
TV…逆止弁
DESCRIPTION OF
Claims (1)
給油口(FC)に連通する燃料流路(11P)を形成する流路形成部(21)と、
前記流路形成部(21)から連続して延びて前記燃料流路(11P)の下端側流路(11Pd)を形成し、燃料給油のためのフィラーチューブ(TB)が連結される連結部(22)とを備え、
該連結部(22)は、前記流路形成部(21)に対して偏心して、又は、同心で拡径された形状を有し、前記給油口(FC)に差し込まれた給油ガン(FG)のガン先端(FGt)が位置する領域において、前記下端側流路(11Pd)は前記燃料流路(11P)より広い流路面積となるように形成されている、燃料供給装置。 A fuel supply device,
A flow passage forming portion (21) forming a fuel flow passage (11P) communicating with the fuel filler (FC);
A connecting portion (not shown) continuously extending from the flow path forming portion (21) to form a lower end side flow path (11Pd) of the fuel flow path (11P) and connecting a filler tube (TB) for fuel refueling 22) and,
The connecting portion (22) has a shape which is eccentrically or concentrically enlarged with respect to the flow path forming portion (21), and the fueling gun (FG) is inserted into the fueling port (FC) in the region where the tip of the gun (FGT) is positioned, prior Symbol lower side channel (11Pd) is formed to be wider flow path volume from the previous SL fuel flow path (11P), the fuel supply device.
Priority Applications (1)
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JP2015118061A JP6544061B2 (en) | 2015-06-11 | 2015-06-11 | Fuel supply system |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015118061A JP6544061B2 (en) | 2015-06-11 | 2015-06-11 | Fuel supply system |
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Family
ID=57753700
Family Applications (1)
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JP2015118061A Active JP6544061B2 (en) | 2015-06-11 | 2015-06-11 | Fuel supply system |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6544061B2 (en) |
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JPS61163734U (en) * | 1985-03-30 | 1986-10-11 |
-
2015
- 2015-06-11 JP JP2015118061A patent/JP6544061B2/en active Active
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