JP6543653B2 - レシート発行システム、レシート発行方法、および非一時的コンピューター可読媒体 - Google Patents

レシート発行システム、レシート発行方法、および非一時的コンピューター可読媒体 Download PDF

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Description

本発明は、レシート発行システム、レシート発行方法、および非一時的コンピューター可読媒体に関し、特に、換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行するためのレシート発行システム、レシート発行方法、および非一時的コンピューター可読媒体に関する。
近年、マネーロンダリング犯罪の防止、マイナス金利の効果押し上げ、フィンテック(FinTech:情報技術を駆使した金融サービス)の普及等の様々な要因により、紙幣や硬貨の流通数が減少する一方、電子マネーや電子決済の利用は増加している。このような電子マネーや電子決済の利用は大人の間だけでなく、子供の間にまで普及してきている。
電子マネーや電子決済の利用は、支払いに要する手間が少なく、非常に便利なため、気軽に買い物(オンラインショッピングやゲームに対する課金)を楽しむことができる。しかしながら、電子マネーや電子決済を利用する場合、紙幣や硬貨を介せず買い物を実行できるため、実際にお金を支払って、買い物をしているという実感が乏しくなる。そのため、電子マネーや電子決済の利用による買い物を繰り返すと、金銭感覚が麻痺していき、浪費癖に繋がる懸念がある。
一方、電子マネーや電子決済の利用の際に、電子レシートや電子利用明細書等を発行することが広く行われている(例えば、特許文献1参照)。ユーザーは、発行される電子レシートや電子利用明細書等を確認することにより、実際に買い物を実行したのだという実感を得ることができる。そのため、電子レシートの発行は、金銭感覚の麻痺や浪費癖の防止に有効である。
このような電子レシートや電子利用明細書等に表示される情報は、購入した品の名前や数量、支払金額である。金銭感覚を十分に身に着けた大人であれば、電子レシートや電子利用明細書等に表示された支払金額を確認することにより、今回の支払いは、毎月の収入の何%、ランチ何回分、コンビニバイトの時給何時間分に相当するといったことをイメージすることは容易である。したがって、金銭感覚を十分に身に着けた大人は、電子レシートに表示される支払金額を確認することにより、自身のお金の消費スピードをコントロールすることができる。
しかしながら、実際の紙幣や硬貨を使う機会が減少した大人や金銭感覚が未熟な子供にとって、このような電子レシートや電子利用明細書等に表示された支払金額を確認したとしても、その額が一体どの程度の価値に相当するのかをイメージすることは困難である。そのため、実際の紙幣や硬貨を使う機会が減少した大人や金銭感覚が未熟な子供が電子レシートや電子利用明細書等に表示された支払った支払金額を確認したとしても、自身のお金の消費スピードをコントロールすることは困難である。結果として、電子レシートや電子利用明細書等を発行したとしても、電子マネーや電子決済の利用が、金銭感覚の麻痺や浪費癖に繋がってしまう懸念がある。
特開2016−224652
上述のような従来技術における問題を鑑み、本発明者は、実際の紙幣や硬貨を使う機会が減少した大人や金銭感覚の未熟な子供であっても、電子マネーまたは電子決済を利用することによって支払った金額がどの程度の価値に相当するのかを容易に理解することができるレシートを発行することができる本発明に想到するに至った。
本発明の目的は、換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行するためのレシート発行システム、レシート発行方法、および非一時的コンピューター可読媒体を提供することにある。
このような目的は、下記の(1)〜()の本発明により達成される。
(1)プロセッサーと、
前記プロセッサーに通信可能に接続され、前記プロセッサーにより実行可能な複数のモジュールを保存しているメモリーと、
ユーザーによって指定された支払情報提供者に関する支払情報提供者情報と、前記ユーザーによって指定された換算対象に関する換算対象情報とが保存されているデータベースと、を含み
前記複数のモジュールは、
前記ユーザーによって指定された前記支払情報提供者から、前記ユーザーの支払金額を含む支払情報を取得するための支払情報取得モジュールと、
前記支払情報および前記換算対象情報に基づいて、前記ユーザーの前記支払金額を前記換算対象に換算するための換算モジュールと、
前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額と、前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額を表す画像とを含むレシートを発行するためのレシート発行モジュールと、を含むことを特徴とするレシート発行システム。
(2)前記レシート発行システムは、所定の時間間隔で、前記ユーザーの前記支払金額を含む前記レシートを発行する上記(1)に記載のレシート発行システム。
)換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行するためのレシート発行方法であって、
プロセッサーを用いて、前記ユーザーによって指定された支払情報提供者から、前記ユーザーの前記支払金額を含む支払情報を取得する工程と、
前記プロセッサーを用いて、前記支払情報およびデータベース内に保存されている換算対象情報に基づいて、前記ユーザーの前記支払金額を前記換算対象に換算する工程と、
前記プロセッサーを用いて、前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額と、前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額を表す画像とを含むレシートを発行する工程と、を含むことを特徴とするレシート発行方法。
)換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行するためにコンピューターにより実行されるコンピューター可読命令を保存している非一時的コンピューター可読媒体であって、前記コンピューター可読命令は、
前記ユーザーによって指定された支払情報提供者から、前記ユーザーの前記支払金額を含む支払情報を取得するための命令と、
前記支払情報およびデータベース内に保存されている換算対象情報に基づいて、前記ユーザーの前記支払金額を前記換算対象に換算するための命令と、
前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額と、前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額を表す画像とを含むレシートを発行するための命令と、を含むことを特徴とする非一時的コンピューター可読媒体。
本発明によれば、ユーザーによって指定された換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行することができる。そのため、実際の紙幣や硬貨を使う機会が減少した大人や金銭感覚の未熟な子供であっても、発行されたレシートを確認することによって、ユーザーの支払金額がどの程度の価値に相当するのかを容易に理解することができる。これにより、電子マネーまたは電子決済の利用による金銭感覚の麻痺や浪費癖を防止することができる。
本発明のレシート発行システムのネットワーク実施を示す図である。 図1に示すレシート発行システムのブロック図である。 図1に示すレシート発行システムにおいて実行されるユーザーの登録処理を示すフローチャートである。 図3に示すユーザーの登録処理においてユーザーデバイスに表示される画面の例を示す図である。 図1に示すレシート発行システムによって発行されるレシートの例を示す図である。 本発明のレシート発行方法を示すフローチャートである。
以下、本発明のレシート発行システム、レシート発行方法、および非一時的コンピューター可読媒体を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のレシート発行システムのネットワーク実施を示す図である。図2は、図1に示すレシート発行システムのブロック図である。図3は、図1に示すレシート発行システムにおいて実行されるユーザーの登録処理を示すフローチャートである。図4は、図3に示すユーザーの登録処理においてユーザーデバイスに表示される画面の例を示す図である。図5は、図1に示すレシート発行システムによって発行されるレシートの例を示す図である。
本発明のレシート発行システム100は、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、ノートパソコン、ワークステーション、メインフレームコンピューター、サーバー、タブレット型コンピューター、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末等の様々な演算デバイス内において実施可能である。以下の説明において、レシート発行システム100は、図1に示すようなネットワーク102に接続されたサーバー内において実施されているものとして説明される。
レシート発行システム100は、ネットワーク102を介して、レシート発行システム100を利用する任意の数のユーザーのユーザーデバイス104_1、104_2、・・・、104_N(以下、集合的にユーザーデバイス104という)、および任意の数のユーザーによって指定された支払情報提供者のデバイス106_1、106_2、・・・、106_M(以下、集合的に支払情報提供者デバイス106という)に通信可能に接続されている。
ネットワーク102は、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、これらの組み合わせ等の広範なネットワークである。また、ネットワーク102は、専用ネットワークであってもよいし、共有ネットワークであってもよい。共有ネットワークは、様々な種類のネットワーク同士の接続であり、各種プロトコル(例えば、HTTP、TCP/IP、WAP)を用いて、互いに通信を行う。さらに、ネットワーク102は、ルーター、ブリッジ、サーバー、演算デバイス、ストレージデバイス等を含む様々なネットワークデバイスを含んでいてもよい。
ユーザーデバイス104は、例えば、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、ノートパソコン、ワークステーション、タブレット型コンピューター、携帯電話、スマートフォン、PDA、店舗において支払処理に用いられる精算機(CAT端末やレジ端末)等の任意の情報端末であり、ネットワーク102を介してレシート発行システム100に通信可能に接続されている。
レシート発行システム100を利用するユーザーは、ユーザーデバイス104を用いてレシート発行システム100にアクセスし、自身のユーザー情報161、ユーザーによって指定された支払情報提供者に関する支払情報提供者情報162、およびユーザーによって指定された換算対象に関する換算対象情報163の登録、閲覧、更新、追加等の様々な処理を行うことができる。また、ユーザー情報161、支払情報提供者情報162および換算対象情報163の登録、閲覧、更新、追加等の処理は、ユーザーだけでなく、各処理を実行する権限を有するレシート発行システム100の管理者または操作者によって実行することもできる。この場合、例えば、複数のユーザーを管理するレシート発行システム100の管理者(例えば、レシート発行システム100を導入した店舗や会社の管理者)は、登録されている各ユーザーのユーザー情報161、支払情報提供者情報162および換算対象情報163の登録、閲覧、更新、追加等の処理を実行可能となっている。
支払情報提供者デバイス106は、レシート発行システム100にユーザーの支払情報を提供する支払情報提供者が有するサーバー、コンピューター等の任意の情報処理システムであり、ネットワーク102を介してレシート発行システム100に通信可能に接続されている。なお、ここでいう「支払情報提供者」は、クレジットカード会社、オンラインショッピング会社、オンラインゲーム提供者等の電子マネーまたは電子決済(例えば、クレジットカードを用いた決済)を介してユーザーからの料金の支払いを受ける任意の商品および/またはサービスの提供者である。
ユーザーは、ユーザーデバイス104を用いて支払情報提供者デバイス106にアクセスし、クレジットカードの利用、オンラインショッピングの実行、オンラインゲームに対する課金等を、電子マネーまたは電子決済を利用することにより実行する。電子マネーまたは電子決済を利用したユーザーによる支払情報提供者への料金の支払いが終了すると、支払情報提供者デバイス106は、所定の時間間隔(支払い毎、毎日、毎週、毎月、毎年、カスタマイズされた期間等)で、レシート発行システム100に対してユーザーの支払情報を提供する。
ユーザーの支払情報には、ユーザー名やユーザーID等のユーザーを特定するための情報、ユーザーが商品および/またはサービスを購入した日時、購入された商品および/またはサービスの名前および料金、およびレシート発行システム100がユーザーに対してレシートを発行するために必要なその他任意の情報が含まれている。レシート発行システム100は、支払情報提供者デバイス106から受信したユーザーの支払情報に基づいて、ユーザーに対してレシートを発行する。
なお、後述するように、支払情報提供者は、ユーザーのレシート発行システム100に対する登録時に、ユーザーによって指定される。レシート発行システム100は、ユーザーのレシート発行システム100に対する登録時に、ユーザーによって支払情報提供者が指定されると、指令された支払情報提供者に対し、ユーザーによって指定されたことを、ユーザーのユーザー情報およびユーザーによって指定されたレシートの発行間隔(支払い毎、毎日、毎週、毎月、毎年等)と共に通知する。通知を受けた支払情報提供者は、該ユーザーの支払情報提供者に対する料金の支払いについての支払情報を、ユーザーによって指定されたレシートの発行間隔で、支払情報提供者デバイス106からレシート発行システム100に送信する。
また、ユーザーによって指定される支払情報提供者は、1つであってもよく、複数であってもよい。ユーザーによって指定される支払情報提供者が複数である場合、レシート発行システム100は、該ユーザー用に、指定された複数の支払情報提供者から支払情報を取得し、レシートを発行する。なお、レシート発行システム100からユーザーに発行されるレシートは、支払情報提供者毎のレシートであってもよいし、所定の期間(支払い毎、毎日、毎週、毎月、毎年等)における複数の支払情報提供者からの支払情報に基づいて作成された1種類のレシートであってもよい。
図2に示すように、レシート発行システム100は、少なくとも1つのプロセッサー110と、I/O(入出力)インターフェース120と、プロセッサー110に通信可能に接続された少なくとも1つのメモリー130と、プロセッサー110に通信可能に接続されたデータベース160とを含む。レシート発行システム100の各コンポーネントは、システムバス等の種々のバスを介して相互通信可能に接続されている。
プロセッサー110は、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサー、マイクロコンピューター、マイクロコントローラー、デジタル信号プロセッサー、CPU、状態機械、論理回路、ASIC、またはこれらの組み合わせ等のコンピューター可読命令に基づいて信号操作等の演算処理を実行する演算ユニットである。特に、プロセッサー110は、メモリー130内に保存されているコンピューター可読命令をフェッチし、信号を操作するよう構成されている。
I/Oインターフェース120は、ウェブインターフェース、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)等の様々なソフトウェアインターフェース、またはハードウェアインターフェースである。I/Oインターフェース120は、レシート発行システム100が、ユーザーデバイス104および支払情報提供者デバイス106と相互通信することを可能とする。また、I/Oインターフェース120は、レシート発行システム100が、外部に設けられたウェブサーバーやデータサーバーのような外部デバイスと通信を行うことを可能とする。
メモリー130は、揮発性記憶媒体(例えば、RAM、SRAM、DRAM)、不揮発性記憶媒体(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリー、ハードディスク、光ディスク、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク)、またはこれらの組み合わせ等の着脱式または非着脱式のコンピューター可読媒体である。
メモリー130は、プロセッサー110により実行可能な複数のモジュール140を保存しており、さらに、モジュール140によって受信、処理、生成されたデータを保存するためのデータレポジトリ150を含んでいる。
モジュール140は、ルーティーン、アプリケーション、プログラム、アルゴリズム、ライブラリー、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、またはこれらの組み合わせ等のプロセッサー110により実行可能なコンピューター可読命令である。
モジュール140は、ユーザー登録モジュール141と、支払情報取得モジュール142と、換算モジュール143と、レシート発行モジュール144と、レシート発行システム100が提供するコンテンツまたは機能を補うための任意の数のその他モジュール145とを含む。
データベース160は、レシート発行システム100がユーザーのレシートを発行するために必要とされるデータを保存している任意の不揮発性記憶媒体(例えば、ハードディスク、サーバー、フラッシュメモリー)である。データベース160は、レシート発行システム100を利用するユーザーのユーザー情報161と、各ユーザーによって指定された支払情報提供者に関する支払情報提供者情報162と、各ユーザーによって指定された換算対象に関する換算対象情報163とを保存している。
<ユーザー登録モジュール141>
ユーザー登録モジュール141は、レシート発行システム100に対するユーザーの登録処理S100を実行する。ユーザーは、ユーザーデバイス104を用いてレシート発行システム100にアクセスし、レシート発行システム100に対する自身の登録処理S100を実行する。図3は、ユーザー登録モジュール141によって実行されるユーザーの登録処理S100を示すフローチャートである。また、図4は、ユーザー登録モジュール141によって実行されるユーザーの登録処理S100において、ユーザーデバイス104に表示される画面の例を示す図である。
ユーザーの登録処理S100が開始されると、工程S102において、ユーザーは、ユーザーデバイス104を用いて、レシート発行システム100に対して自身のユーザー情報161を入力する。図4に示すように、ユーザー情報161は、ユーザーの名前、性別、年齢、住所、電子レシートの発行先のメールアドレス、紙媒体のレシートの発行を希望するか否か、レシートの発行頻度(発行間隔)、および、レシート発行システム100の処理に必要または有用なユーザーに関するその他任意の情報を含んでいる。
次に、工程S104において、ユーザーは、ユーザーデバイス104を用いて、支払情報提供者に関する支払情報提供者情報162を入力し、支払情報提供者を指定する。図4に示すように、支払情報提供者情報162は、支払情報提供者の名前等の支払情報提供者を特定するための情報を含む。なお、工程S104において、ユーザーは、支払情報提供者情報162は、支払情報提供者の名前だけでなく、支払情報提供者のホームページアドレスや所在地等の支払情報提供者を特定するための追加的な情報をさらに入力してもよく、また、支払情報提供者がユーザーを特定するための情報(例えば、支払情報提供者が提供するサービスを利用するためにユーザーに割り振られたID番号、パスワード等)を入力してもよい。
次に、工程S106において、ユーザーは、ユーザーデバイス104を用いて、換算対象に関する換算対象情報163を入力し、換算対象を指定する。図4に示すように、換算対象情報163は、換算対象の名前等の換算対象を特定するための情報と、換算対象1つ当りの値段とを含む。換算対象は、りんご、オレンジ、おもちゃ、車、家、土地のような具体的な物品であってもよいし、コンビニのバイトの時給、1ヶ月の公共料金(電気、ガス、水道料金)、1ヶ月の携帯電話利用料金、電車で1駅移動するために必要な料金、タクシーで1km移動するための料金のような具体的なサービスであってもよいし、毎月のお小遣い、毎月の給料のような、物品やサービスではなく、ユーザーが自身で設定する任意の対象であってもよい。
なお、換算対象1つ当りの値段は、固定値であってもよいし、変動値であってもよい。この場合、レシート発行システム100は、I/Oインターフェース120を用いて、ネットワーク102を介して変動する換算対象1つ当りの値段を随時取得して、後述するユーザーの支払い金額の換算に利用する。例えば、換算対象として「1ドル」が指定された場合、レシート発行システム100は、I/Oインターフェース120を用いて、ネットワーク102を介して1ドル当たりの日本円の値段を随時取得し、取得した1ドル当たりの日本円の値段を用いてユーザーの支払い金額の換算を実行する。
また、図示の例では、ユーザーは、換算対象を1つ指定するが、本発明はこれに限られない。例えば、ユーザーは、複数の換算対象を指定し、さらに、指定した複数の換算対象のどれを用いるかについての条件を設定してもよい。例えば、支払情報提供者Aへの支払いについては、換算対象aを用いて支払金額の換算を行い、支払情報提供者Bへの支払いについては、換算対象bを用いて支払金額の換算を行うような条件を設定してもよい。
工程S106がユーザーによって実行されると、ユーザー登録モジュール141は、ユーザーによって入力されたユーザー情報161と、支払情報提供者情報162と、換算対象情報163とを関連付けてデータベース160内に保存し、ユーザーの登録処理を実行する。その後、ユーザー登録モジュール141は、工程S108において、ユーザーによって指令された支払情報提供者に対し、ユーザーによって指定されたことを、ユーザーによって指定されたレシートの発行間隔(支払い毎、毎日、毎週、毎月、毎年等)を含むユーザー情報161と共に通知する。通知を受けた支払情報提供者は、該ユーザーの支払情報提供者に対する料金の支払いについての支払情報を、ユーザーによって指定されたレシートの発行間隔で、支払情報提供者デバイス106からレシート発行システム100に送信する。
このようにして支払情報提供者デバイス106から送信されたユーザーの支払情報に基づいて、レシート発行システム100は、所定の間隔でユーザーに対してレシートを発行することができる。
<支払情報取得モジュール142>
図2に戻り、支払情報取得モジュール142は、ユーザーによって指定された支払情報提供者の支払情報提供者デバイス106から、ユーザーによって指定された所定の間隔で、該ユーザーの支払情報提供者に対する料金の支払いについての支払情報を、ネットワーク102を介して受信する。
<換算モジュール143>
換算モジュール143は、支払情報取得モジュール142が取得したユーザーの支払情報およびデータベース160内に保存されているユーザーの換算対象情報163に基づいて、ユーザーの支払金額を、ユーザーによって指定された換算対象に換算する。
具体的には、換算モジュール143は、支払情報取得モジュール142が取得したユーザーの支払情報に含まれる支払金額を、データベース160内に保存されている換算対象情報163に含まれる換算対象1つ当りの値段で除算することにより、ユーザーの支払金額を、換算対象に換算する。
例えば、支払情報に含まれるユーザーの支払金額が1500円であり、ユーザーによって指定された換算対象が「りんご」であり、かつ、換算対象1つ当りの値段が200円である場合、換算モジュール143は、支払金額である1500円を換算対象1つ当りの値段である200円で除算することにより、支払金額を、りんご7.5個と換算する。
<レシート発行モジュール144>
レシート発行モジュール144は、換算モジュール143によって換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを生成および発行する。具体的には、レシート発行モジュール144は、換算モジュール143によって換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを生成し、データベース160内に保存されているユーザー情報161に含まれるユーザーのメールアドレスに対して電子レシート(PDFファイル等の電子データの形式で発行されるレシート)を発行する。また、ユーザー情報161内にユーザーが紙媒体のレシートの発行を希望していることを示す情報が含まれている場合には、レシート発行モジュール144は、ユーザーのメールアドレスに対して電子レシートを発行するとともに、紙媒体のレシートをユーザー情報161内に含まれるユーザーの住所に郵送するための処理を実行する。
また、ユーザーデバイス104やレシート発行システム100と通信可能に接続された任意のデバイスがプリンター等の印刷手段を有している場合、レシート発行モジュール144は、該印刷手段に信号を送り、紙媒体のレシートを印刷することにより、ユーザーにレシートを発行してもよい。
図5には、レシート発行モジュール144によって発行されるレシートの例が示されている。図5(a)に示す例では、レシートの発行間隔は支払毎であり、換算対象はりんごとなっている。図5(b)に示す例では、レシートの発行間隔は所定の間隔(例えば、毎月)であり、換算対象は毎月のお小遣いとなっている。図5(a)および図5(b)に示すようなレシート(電子レシート)が、ユーザーのメールアドレスに対して発行され、任意選択的に、紙媒体に印刷された図5(a)および図5(b)に示すようなレシートがユーザーの住所に送付、または、ユーザーデバイス104等が有する印刷手段により印刷される。
図5(a)および図5(b)に示すように、レシート発行モジュール144によって発行されるレシートは、ユーザーの名前、支払日時または支払期間、支払金額、換算対象の名称、換算対象1つ当りの値段、換算後の支払金額等の情報を含んでいる。なお、図5(a)および図5(b)に示すレシートは、例示にすぎず、本発明のレシート発行モジュール144によって生成および発行されるレシートは、ユーザーが支払った金額がどの程度の価値に相当するのかを容易に理解するために有用な任意のその他情報を含んでいてもよい。
また、レシートは、「りんご7.5個」のような換算後の支払金額を表す文字、図5(a)および図5(b)に示すような換算後の支払金額を表す画像、または換算後の支払金額を表す文字と画像の組み合わせを含んでいる。レシートが換算後の支払金額を示す画像を含んでいる場合、ユーザー(特に、実際の紙幣や硬貨を使う機会が減少した大人や金銭感覚の未熟な子供)は、レシート上に表示または印刷された画像を確認することにより、支払った金額がどの程度の価値に相当するのかを容易に理解することができる。
このような構成を有することにより、本発明のレシート発行システム100は、所定の時間間隔でユーザーに対して、換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行することができる。
レシート発行システム100(レシート発行モジュール144)によって発行されるレシートを確認することにより、レシート発行システム100のユーザーは、支払った金額がどの程度の価値に相当するのかを容易に理解することができる。そのため、本発明のレシート発行システム100を利用することにより、電子マネーまたは電子決済の利用によるユーザー(特に、実際の紙幣や硬貨を使う機会が減少した大人や金銭感覚の未熟な子供)の金銭感覚の麻痺や浪費癖を防止することができる。
以上の説明は、レシート発行システム100が、図1に示すようなネットワーク102に接続されたサーバー内において実施されているものとして提供されたが、本発明はこれに限られない。例えば、実施形態の1つにおいて、レシート発行システム100は、スーパーやデパート等の小売店舗内に設置された精算機(CAT端末やレジ端末)内において実施されていてもよいし、各ユーザーのユーザーデバイス104内において実施されていてもよい。
レシート発行システム100が小売店舗内に設置された精算機内において実施される場合、支払情報提供者はレシート発行システム100が実施されている精算機自身となる。この場合、ユーザーが小売店において買い物を行う際、ユーザーは自身の会員カードを小売店の店員に提供、または、自身の氏名・住所等のユーザーを特定するための情報を小売店の店員に提示する。小売店の店員は、ユーザーの会員カードを精算機に読み込ませ、または、ユーザーを特定するための情報を精算機に入力する。その後、ユーザーは、買い物の支払いを現金、電子マネーまたは電子決済を利用して実行する。この際、精算機内において実施されているレシート発行システム100は、精算機からユーザーの支払情報を取得し、ユーザーの支払金額を換算対象に換算して、レシートを発行する。このレシートは、精算機によって紙媒体に印刷され、小売店の店員からユーザーに手渡される。このような様態もまた、本発明の範囲内である。
また、本実施形態において、メモリー130およびデータベース160は、プロセッサー110が搭載されている演算デバイス内に設けられているが、本発明はこれに限られない。例えば、メモリー130およびデータベース160のそれぞれは、該演算デバイスの外部に、プロセッサー110と通信可能に設けられた遠隔デバイスであってもよい。
さらに、異なる実施形態の1つにおいて、本発明は、コンピューター実行可能命令(すなわち、モジュール140)を保存しているコンピューター可読媒体(すなわち、メモリー130)である。該コンピューター実行可能命令は、特定のタスクまたは機能を実現するためのコンピューター実行可能命令(すなわち、ユーザー登録モジュール141、支払情報取得モジュール142、換算モジュール143、レシート発行モジュール144、およびその他モジュール145)を含んでいる。
次に、図6を参照して、本発明のレシート発行方法S200について説明する。図6は、本発明のレシート発行方法を示すフローチャートである。
本発明のレシート発行方法S200は、ユーザーに対して、換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行するためにコンピューター実施される方法である。レシート発行方法S200は、任意の適切なハードウェア、ソフトウェア、ファームフェア、およびこれらの組み合わせにおいて実施することができるが、説明の簡略化のため、以下に説明される実施形態では、レシート発行方法S200は、上述のレシート発行システム100によって実施されているものとして説明する。
レシート発行方法S200は、ユーザーによって指定された支払情報提供者の支払情報提供者デバイス106から、ユーザーによって指定された所定の間隔(例えば、毎日、毎週、毎月、毎年等)で、該支払情報提供者に対するユーザーの電子マネーまたは電子決済を利用した支払いに関する支払情報がレシート発行システム100に送信されると開始される。
工程S202において、支払情報取得モジュール142を用いたプロセッサー110によって、ユーザーによって指定された支払情報提供者の支払情報提供者デバイス106から、該支払情報提供者に対するユーザーの電子マネーまたは電子決済を利用した支払いに関する支払情報が取得される。
工程S204において、換算モジュール143を用いたプロセッサー110によって、支払情報取得モジュール142が取得したユーザーの支払情報およびデータベース160内に保存されているユーザーの換算対象情報163に基づいて、ユーザーの支払金額が、ユーザーによって指定された換算対象に換算される。
工程S206において、レシート発行モジュール144を用いたプロセッサー110によって、換算モジュール143によって換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートが生成される。
工程S208において、レシート発行モジュール144を用いたプロセッサー110によって、工程S206において生成されたレシートが、データベース160内に保存されているユーザー情報161に含まれるユーザーのメールアドレスに対して電子的に発行される。また、ユーザー情報161内にユーザーが紙媒体のレシートの発行を希望していることを示す情報が含まれている場合には、レシート発行モジュール144を用いたプロセッサー110によって、ユーザーのメールアドレスに対して電子レシートを発行するとともに、紙媒体のレシートをユーザー情報161内に含まれるユーザーの住所に郵送するための処理が実行される。また、ユーザーデバイス104やレシート発行システム100と通信可能に接続された任意のデバイスがプリンター等の印刷手段を有している場合、レシート発行モジュール144を用いたプロセッサー110によって、該印刷手段に信号が送られ、紙媒体のレシートを印刷され、ユーザーにレシートが発行される。工程S208においてユーザーに対してレシートが発行されると、レシート発行方法S200が終了する。
以上、本発明のレシート発行システム、レシート発行方法、および非一時的コンピューター可読媒体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明の各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、本発明の各構成に任意の構成のものを付加することができる。
例えば、図2に示されたレシート発行システム100のモジュールの数や種類は、説明のための例示にすぎず、本発明は必ずしもこれに限られない。本発明の原理および意図から逸脱しない範囲において、任意のモジュールが追加若しくは組み合わされ、または任意のモジュールが削除される様態も、本発明の範囲内である。
また、図3に示された登録処理S100や図6に示されたレシート発行方法S200の工程の数や種類は、説明のための例示にすぎず、本発明は必ずしもこれに限られない。本発明の原理および意図から逸脱しない範囲において、任意の工程が、任意の目的で追加若しくは組み合され、または、任意の工程が削除される様態も、本発明の範囲内である。
100…レシート発行システム
102…ネットワーク
104…ユーザーデバイス
106…支払情報提供者デバイス
110…プロセッサー
120…I/Oインターフェース
130…メモリー
140…モジュール
141…ユーザー登録モジュール
142…支払情報取得モジュール
143…換算モジュール
144…レシート発行モジュール
145…その他モジュール
150…データレポジトリ
160…データベース
161…ユーザー情報
162…支払情報提供者情報
163…換算対象情報
S100…登録処理
S102、S104、S106、S108…工程
S200…レシート発行方法
S202、S204、S206、S208…工程

Claims (4)

  1. プロセッサーと、
    前記プロセッサーに通信可能に接続され、前記プロセッサーにより実行可能な複数のモジュールを保存しているメモリーと、
    ユーザーによって指定された支払情報提供者に関する支払情報提供者情報と、前記ユーザーによって指定された換算対象に関する換算対象情報とが保存されているデータベースと、を含み
    前記複数のモジュールは、
    前記ユーザーによって指定された前記支払情報提供者から、前記ユーザーの支払金額を含む支払情報を取得するための支払情報取得モジュールと、
    前記支払情報および前記換算対象情報に基づいて、前記ユーザーの前記支払金額を前記換算対象に換算するための換算モジュールと、
    前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額と、前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額を表す画像とを含むレシートを発行するためのレシート発行モジュールと、を含むことを特徴とするレシート発行システム。
  2. 前記レシート発行システムは、所定の時間間隔で、前記ユーザーの前記支払金額を含む前記レシートを発行する請求項1に記載のレシート発行システム。
  3. 換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行するためのレシート発行方法であって、
    プロセッサーを用いて、前記ユーザーによって指定された支払情報提供者から、前記ユーザーの前記支払金額を含む支払情報を取得する工程と、
    前記プロセッサーを用いて、前記支払情報およびデータベース内に保存されている換算対象情報に基づいて、前記ユーザーの前記支払金額を前記換算対象に換算する工程と、
    前記プロセッサーを用いて、前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額と、前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額を表す画像とを含むレシートを発行する工程と、を含むことを特徴とするレシート発行方法。
  4. 換算対象に換算されたユーザーの支払金額を含むレシートを発行するためにコンピューターにより実行されるコンピューター可読命令を保存している非一時的コンピューター可読媒体であって、前記コンピューター可読命令は、
    前記ユーザーによって指定された支払情報提供者から、前記ユーザーの前記支払金額を含む支払情報を取得するための命令と、
    前記支払情報およびデータベース内に保存されている換算対象情報に基づいて、前記ユーザーの前記支払金額を前記換算対象に換算するための命令と、
    前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額と、前記換算対象に換算された前記ユーザーの前記支払金額を表す画像とを含むレシートを発行するための命令と、を含むことを特徴とする非一時的コンピューター可読媒体。
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