JP6543128B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6543128B2
JP6543128B2 JP2015149531A JP2015149531A JP6543128B2 JP 6543128 B2 JP6543128 B2 JP 6543128B2 JP 2015149531 A JP2015149531 A JP 2015149531A JP 2015149531 A JP2015149531 A JP 2015149531A JP 6543128 B2 JP6543128 B2 JP 6543128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
instruction
unit
amount
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015149531A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017029225A (ja
Inventor
理行 重久
理行 重久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2015149531A priority Critical patent/JP6543128B2/ja
Publication of JP2017029225A publication Critical patent/JP2017029225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6543128B2 publication Critical patent/JP6543128B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、被検体内に挿入される挿入部を具備する内視鏡装置に関する。
挿入部の先端に湾曲機構を有し、視野方向が可変な内視鏡装置が広く知られている。湾曲機構を有することにより、魚眼レンズなどの特殊な光学系を用いなくても、汎用の光学系、例えば、狭視野角のレンズを用いても被検体内部の空間を広く観察することが可能となる。また、このような湾曲機構により、特に注視すべき観察エリアでの撮像解像度を高く維持することも可能である。
通常、内視鏡装置の挿入部の挿入方向の先端側(以下、単に先端側と呼ぶ)には、挿入方向に沿って複数の湾曲駒が回動自在に連結されることにより、上下左右方向及び該上下左右の4方向を複合した方向に360°湾曲自在な湾曲部が設けられている。具体的には、挿入方向において隣り合う湾曲駒間が該湾曲駒の円周方向に90°ずつ異なって位置する複数の回動軸を構成するリベットにより回動自在に湾曲駒が連結される。なお、当該リベットにより上下左右方向又はこれらの方向に交差する任意の交差方向に回動自在に連結された構成による湾曲を、2軸湾曲と呼ぶ。
例えば、特許文献1には、このような機構を備える内視鏡装置が開示されている。湾曲部は、ユーザーの操作に応じて、挿入部内に挿通された4本のワイヤーのうち、いずれか1本または複数本が牽引されることにより、上述した方向に湾曲自在となっている。
特開2006−218231号公報
しかしながら、2軸湾曲では、操作により指示される湾曲角度が共通であるにも関わらず、上下方向及び左右方向に交差する方向である交差方向への湾曲角度が上下方向又は左右方向よりも大きくなることがある。とりわけ、交差方向のうちツイスト方向への湾曲角度が最も大きくなる。ツイスト方向とは、上下方向と左右方向の中間の方向である。
このように、従来の内視鏡装置では、操作によって指示される湾曲方向によっては、湾曲部が実際に湾曲する湾曲角度が、指示される湾曲角度よりも大きくなるという課題を生じる。実際の湾曲角度が、湾曲により生じるストレス(応力)が許容される最大湾曲角度よりも大きくなるために、湾曲部に与えられる負荷が特定の部位に偏り、湾曲部自体、湾曲部の内部に挿通されるライトガイド、信号ケーブルなどの部材にストレスを与える。このストレスは、これらの部材への劣化や故障の原因となりうる。また、指示される湾曲角度が共通であるにも関わらず実際の湾曲角度が湾曲方向によって異なることは、ユーザーにとり良好な操作感が得られない原因となりうる。
本発明は、上記の課題に基づいてなされたものであり、操作によって指示される湾曲方向により湾曲角度が過大になることを制限することができる内視鏡装置を提供することを目的としている。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、挿入部と、ユーザーによる操作が可能であって、その操作を検出し、操作検知信号を出力する操作部と、前記操作検知信号に基づいて、湾曲指示信号を生成する湾曲指示部と、前記湾曲指示信号に基づいて、前記挿入部の先端を第1方向に湾曲させる第1湾曲駆動部、及び前記挿入部の先端を前記第1方向に直交する第2方向に湾曲させる第2湾曲駆動部と、を有する内視鏡装置において、前記湾曲指示部は、前記操作検知信号に基づいて生成される湾曲指示信号が、前記第1方向と前記第2方向の両方に交差する交差方向への湾曲指示を示す場合、当該交差方向の湾曲指示における前記第1方向の湾曲指示量が、前記第1方向への湾曲指示における前記第1方向の湾曲指示量よりも小さく、且つ、当該交差方向の湾曲指示における前記第2方向の湾曲指示量が、前記第2方向への湾曲指示における前記第2方向の湾曲指示量よりも小さくなるように、前記湾曲指示量を調整する、ことを特徴とする内視鏡装置である。
また、本発明の他の態様は、上述の内視鏡装置であって、前記湾曲指示部は、前記交差方向への前記第1方向あるいは前記第2方向に対する角度に応じて、前記第1湾曲駆動部及び前記第2湾曲駆動部への湾曲指示量を調整する調整量を異ならせることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、上述の内視鏡装置であって、前記湾曲指示部は、前記交差方向が前記第1方向と第2方向の中間の方向である場合、前記調整量を最大とすることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、上述の内視鏡装置であって、前記湾曲指示部は、前記湾曲指示に基づく湾曲方向指示値φ及び湾曲角度指示値θから(式1)を満たす湾曲角度指示値θ’を算出し、当該湾曲角度指示値θ’に基づき、前記湾曲指示信号を生成することを特徴とする。
θ’=θ・(1−(−K・cos (4・φ) +K)) …(式1)
ただし、Kは調整量を規定する係数。
また、本発明の他の態様は、上述の内視鏡装置であって、前記係数Kは可変であることを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、上述の内視鏡装置であって、少なくとも前記操作部と前記挿入部のいずれかと、予め前記係数Kが記憶された記憶部と、を備えた分離可能なユニットを含んで構成されることを特徴とする。
本発明によれば、操作により指示される湾曲方向によって湾曲角度が過大になることを制限することができる。
本実施形態に係る内視鏡装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る湾曲指示部及び湾曲駆動部の構成を示す概略ブロック図である。 操作量に基づく湾曲指示量の例を示す図である。 本実施形態に係る挿入部の先端部の湾曲の例を示す図である。 ワイヤーの遊びによる影響の例を示す図である。 ローテーション操作の例を示す図である。 本実施形態に係る挿入部の先端部のツイスト方向への湾曲の例を示す図である。 本実施形態に係る挿入部の湾曲特性に対する遊びによる影響の例を示す図である。 本実施形態に係る湾曲量調整部が調整した湾曲指示量に基づく湾曲量特性の例を示す図である。 操作部の入出力特性の例を示す図である。 本実施形態に係る挿入部の湾曲特性に対する操作量の入出力特性の影響の例を示す図である。 本実施形態に係る湾曲量調整部が調整した湾曲指示量の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る内視鏡装置1の構成を示す概略ブロック図である。内視鏡装置1は、操作部11からの操作検知信号に基づいて上下(UD:Up Down)方向と、左右(RL:Right Left)方向とに独立に挿入部41の先端を湾曲させることができる2軸湾曲機構を備える。
内視鏡装置1は、操作部11と、湾曲指示部12と、湾曲駆動部14Aと、4本のワイヤー15と、湾曲部16と、照明部21と、ライトガイド22と、撮像部24と、信号ケーブル25と、CCD(Charge Coupled Device)信号処理部26と、画像信号処理部27と、LCD(Liquid Crystal Display)28と、画像記録部29と、CPU(Central Processing Unit)31と、メモリ32と、バス33と、電源部34と、挿入部41と、を含んで構成される。
内視鏡装置1において、湾曲指示部12と、湾曲駆動部14A、照明部21、CCD信号処理部26、画像信号処理部27、LCD28、画像記録部29、CPU31、メモリ32、バス33、及び電源部34は、本体部42の筐体に収容される。なお、操作部11は、筺体から着脱可能なリモートコントローラ51として構成されてもよい。また、湾曲指示部12と、湾曲駆動部14A、照明部21、CCD信号処理部26、及び挿入部41は、これらが一体化したスコープユニット52として構成されてもよい。
挿入部41は、一辺の長さが他の辺の長さよりも十分に長い、細長の管材で構成される。挿入部41の長手方向の両端のうち基端が本体部42に接続され、先端が開放されている。以下の説明では、挿入部41の先端を、先端部と呼ぶ。先端部には、撮像部24が設置され、光学アダプタ23が着脱可能な構造を有する。挿入部41の基端よりも先端に十分に近接した位置には、湾曲部16が設置されている。なお、先端部は、挿入部41の長手方向に平行にワイヤー15と、ライトガイド22と、信号ケーブル25とが挿通されている。
バス33は、湾曲指示部12と、湾曲駆動部14Aの湾曲サーボ処理部13−1、13−2と、照明部21と、CCD信号処理部26と、画像信号処理部27との間を接続する。これらの構成要素間において、各種の信号やデータがバス33を介して送受信可能である。
操作部11は、ユーザーによる操作が可能であって、その操作を検出する。操作部11は、検出した操作に基づく操作検知信号を生成する。操作部11は、UD方向の操作量(以下、UD方向操作量と呼ぶ)と、RL方向の操作量(以下、RL方向操作量と呼ぶ)とを独立に検出可能である。即ち、操作検知信号は、UD方向操作量と、RL方向操作量を示す。操作部11は、生成した操作検知信号を湾曲指示部12に出力する。操作部11は、例えば、ジョイスティック(JS:Joy−stick)である。
湾曲指示部12は、操作部11から入力された操作検知信号に基づいて湾曲指示信号を生成する。湾曲指示信号は、UD方向への湾曲指示量を示すUD湾曲指示信号と、RL方向への湾曲指示量を示すRL湾曲指示信号を含む。湾曲指示部12は、生成した湾曲指示信号を湾曲駆動部14Aに出力する。
湾曲駆動部14Aは、湾曲指示部12から入力された湾曲指示信号に基づいて、先端部を湾曲させる。より具体的には、湾曲駆動部14Aは、RL湾曲指示信号に基づいて先端部をRL方向に湾曲させ、UD方向湾曲指示信号に基づいて先端部をUD方向に湾曲させる。RL方向に湾曲させる際、湾曲駆動部14Aは4本のワイヤー15のうち、R方向ワイヤー15R又はL方向ワイヤー15Lを牽引する。UD方向に湾曲させる際、湾曲駆動部14Aは、4本のワイヤー15のうち、U方向ワイヤー15U又はD方向ワイヤー15Dを牽引する。湾曲駆動部14Aの構成については、後述する。
4本のワイヤー15は、挿入部41に挿通され、それぞれの一端は湾曲駆動部14の駆動機構に固定され、それぞれの他端が湾曲部16に固定されている。4本のワイヤー15のうち、観察視野に対して上、下、右、左の各方向に対応する位置に固定されているワイヤーが、それぞれU方向ワイヤー15U、D方向ワイヤー15D、R方向ワイヤー15R、L方向ワイヤー15Lである。
湾曲部16は、先端部の基端側に連設され、湾曲駒を含んで構成される。この構成により、ワイヤー15が牽引されることによって先端部を所望の向きに向けることができる。湾曲駆動部14Aが1つの方向のワイヤーを牽引すると、その方向に先端部が湾曲する。例えば、湾曲駆動部14AがU方向ワイヤー15Uを牽引すると、U方向に先端部を湾曲させることができる。
4方向のうち、互いに隣接する方向(例えば、L方向とU方向)の2本のワイヤー15が同時に牽引されることにより、その両方向のいずれにも交差する交差方向に先端部が湾曲する。但し、4方向のうち、互いに対向する方向(例えば、L方向とR方向)同士では、それぞれの方向のワイヤー15(例えば、L方向ワイヤー15L、R方向ワイヤー15R)は同時に牽引されず、いずれか一方向のワイヤー15(例えば、L方向ワイヤー15L)が牽引される。
照明部21は、電力が供給されると発光する発光素子を含んで構成される。発光素子は、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)である。照明部21が発光した光は、ライトガイド22の一端に入射される。
ライトガイド22は、可視光線を透過する細長の部材を含んで構成される。ライトガイド22は、例えば、光ファイバーを含んで構成される。ライトガイド22の一端に入射された光は、先端部に所在するライトガイド22の他端から放射される。放射される光は、光学アダプタ23の孔部231に入射する。
光学アダプタ23は、その主面に孔部231と対物レンズ232を有する。孔部231は、ライトガイド22から入射された光を透過させる。透過した光は被検体(図示せず)の表面において反射する。対物レンズ232には、被検体からの反射光が入射光として入射する。入射光は、対物レンズ232を透過する。光学アダプタ23は、主に観察深度や視野角の範囲を変更することを目的として用いられる。
撮像部24は、入射レンズ241とCCDイメージセンサ242とを含んで構成される。
入射レンズ241には、光学アダプタ23の対物レンズ232を透過した光が入射光として入射する。入射レンズ241は、入射光を収束しCCDイメージセンサ242の撮像面に被検体の像を結像させる。
CCDイメージセンサ242は、撮像面に結像した被検体の像を画像として撮像し、撮像した画像を示すCCD信号を生成する。CCD信号は、撮像面上に配置された画素毎に、入射光を光電変換して得られた電気信号であり、画素毎に照射された入射光の強度に応じた信号値を有する。CCDイメージセンサ242は、生成したCCD信号を、信号ケーブル25を介してCCD信号処理部26に出力する。
CCD信号処理部26は、CCDイメージセンサ242から信号ケーブル25を介して入力されたCCD信号の信号値をフレーム毎に所定のサンプリング周期で画素の配列順(例えば、ラスタースキャン順)にサンプリングして各フレームの画像を示す画像信号を生成する。CCD信号処理部26は、生成した画像信号を画像信号処理部27に出力する。
画像信号処理部27は、CCD信号処理部26から入力された画像信号について所定の画像信号処理を行う。所定の画像信号処理には、例えば、γ補正、YC変換、歪補正、ノイズ除去などの処理が含まれる。γ補正は、画素毎の信号値の変化に対する輝度の変化が一定となるように画素毎の信号値を補正する処理である。YC変換は、γ補正により補正された画像信号について輝度画像信号と色差画像信号を生成する処理である。歪補正は、YC変換によって生成された画像信号について、光学系等によって生じた歪による画素毎の座標のずれを補正する処理である。ノイズ除去は、歪補正を行った画像信号について信号値に重畳された各種のノイズ成分を除去又は抑圧する処理である。
画像信号処理部27は、画像信号処理によって得られた画像信号をLCD28に出力する。また、画像信号処理部27は、得られた画像信号について圧縮符号化して圧縮画像データを生成し、生成した圧縮画像データを画像記録部29に記憶する。圧縮符号化方式は、例えば、ISO/IEC 23008−2 HEVC(High Efficiency Video Coding)で規定された動画圧縮方式である。
LCD28は、画像信号処理部27から入力された画像信号が示す画像を表示する表示デバイスである。
画像記録部29は、画像信号処理部27が生成した圧縮画像データを記録する記録媒体を含んで構成される。
CPU31は、湾曲指示部12、湾曲サーボ処理部13−1、13−2、照明部21、CCD信号処理部26、及び画像信号処理部27の動作の開始、態様、タイミング、終了、等を制御する。CPU31は、予めメモリ32に記憶された制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムが示す命令に従って各構成要素の動作を制御してもよい。
メモリ32は、CPU31その他の構成要素が生成した各種のデータ、各構成要素による処理において用いられる各種のデータ、各種のプログラムを記憶する。メモリ32は、例えば、RAM(Random Access Memory)などの記憶媒体を含んで構成される。
バス33は、湾曲指示部12、湾曲駆動部14A、照明部21、CCD信号処理部26、画像信号処理部27及びCPU31の相互間において各種のデータを送受信可能に接続する伝送媒体である。
電源部34は、内視鏡装置1の各構成要素が動作するための電力を当該各構成要素に供給する。電源部34は、例えば、外部から提供されるAC(Alternating Current、交流)電源からの交流電力を所定の電圧の直流電力に変換するACアダプタなどの電源装置を含んで構成されてもよい。
(湾曲指示部の構成)
次に、内視鏡装置1が備える湾曲指示部12の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る湾曲指示部12及び湾曲駆動部14Aの構成を示す概略ブロック図である。湾曲指示部12は、指示値調整部121と、湾曲量調整部122を備える。
指示値調整部121は、湾曲角度調整部(RL方向)121−1と、湾曲角度調整部(UD方向)121−2とを備える。湾曲角度調整部121−1、121−2は、それぞれ信号レベルでの補正処理及び変換処理を行って湾曲指示信号を生成する。湾曲指示信号には、UD方向湾曲指示信号とRL方向湾曲指示信号が含まれる。補正処理として、例えば、オフセット値、操作量に含まれる傾き誤差、等の除去が含まれる。変換処理として、例えば、補正後のRL方向操作量、UD方向操作量にそれぞれ比例するRL方向湾曲指示量x、UD方向湾曲指示量yをそれぞれ示すRL方向湾曲指示信号、UD方向湾曲指示信号に変換する処理が含まれる。湾曲駆動部14Aが、後述するようにサーボ機構とモーターを備える場合には、RL方向湾曲指示量x、UD方向湾曲指示量yは、それぞれの方向に挿入部41を湾曲させるモーターの回転角指示量である。湾曲角度調整部121−1、121−2は、生成したRL方向湾曲指示信号、UD方向湾曲指示信号をそれぞれ湾曲量調整部122に出力する。
湾曲量調整部122は、湾曲角度調整部121−1からのRL方向湾曲指示信号が示すRL方向湾曲指示量xをRL方向湾曲指示量x’に調整し、湾曲角度調整部121−2からのUD方向湾曲指示信号が示すUD方向湾曲指示量yをUD方向湾曲指示量y’に調整する。この調整において、湾曲量調整部122は、湾曲指示信号が交差方向への湾曲指示を示すとき、次の(i)、(ii)の関係をいずれも満たすRL方向湾曲指示量x’とUD方向湾曲指示量y’を定める。(i)RL方向湾曲指示量x’が、湾曲指示信号がRL方向への湾曲指示を示すときのRL方向湾曲指示量x’よりも小さくする。(ii)UD方向湾曲指示量y’が、湾曲指示信号がUD方向への湾曲指示を示すときのUD方向湾曲指示量y’よりも小さくする。交差方向とは、UD方向とRL方向の両方に交差する方向である。湾曲量調整部122は、湾曲指示信号が交差方向への湾曲指示を示すことを、RL湾曲指示量x、UD湾曲指示量yがともに有意に0ではない値をとることをもって検出することができる。
ここで、湾曲量調整部122は、湾曲指示により指示される湾曲方向に応じてRL方向湾曲指示量x’及びUD方向湾曲指示量y’の調整量を変化させる。湾曲量調整部122は、RL方向又はUD方向と、指示される方向とのなす角度が大きいほど調整量を大きくする。湾曲量調整部122は、湾曲指示で指示される方向がツイスト方向を示す場合において調整量を最大とする。ツイスト方向は、RL方向とUD方向との中間の角度である。
具体的には、湾曲量調整部122は、RL方向湾曲指示量x、UD方向湾曲指示量yから式(1)、(2)の関係を満たす湾曲方向指示値φと湾曲角度指示値θを算出する。
φ=tan−1(y/x) … (1)
θ=(x+y1/2 … (2)
例えば、操作部11がジョイスティックである場合には、湾曲方向指示値φは、操作桿111(後述)を傾倒する方向である傾倒方向に基づいて与えられる。また、湾曲角度指示値θは、操作桿111の傾倒方向への傾倒角の大きさに比例する角度をもって与えられる。
そして、湾曲量調整部122は、算出した湾曲方向指示値φと湾曲角度指示値θから式(3)の関係を満たすように調整した湾曲角度指示値θ’を算出する。
θ’=θ・(1−(−K・cos(4・φ)+K)) …(3)
式(3)において、Kは、調整量の大きさを規定する予め定めた係数を示す。Kは、0よりも大きく、かつ、0.5よりも小さい実数である。式(3)の第2項は、湾曲角度指示値θの調整量を示す。この調整量は、湾曲方向指示値φの4倍周期の周期関数である。湾曲方向指示値φがRL方向、UD方向を示す場合、調整量が最も小さく、湾曲角度指示値θ’が最も大きい。この場合、調整量は0である。湾曲方向指示値φがツイスト方向を示す場合、調整量が最も大きく、湾曲角度指示値θ’が最も小さい。この場合、最大調整量は2・Kとなる。
なお、係数Kは、可変であってもよい。例えば、挿入部41の剛性が低いほど係数Kが大きくてもよい。これは、挿入部41の剛性が低いほど、ツイスト方向への湾曲時において湾曲角度が大きくなる傾向があるためである。なお、挿入部41の剛性は、材質が同じ場合には径が小さいほど剛性が低い。そのため、個々の挿入部41の寸法や材質などに応じて係数Kが異なっていてもよい。なお、湾曲量調整部122は、ユーザーによる操作入力に応じて係数Kが設定可能であってもよい。
湾曲量調整部122は、湾曲方向指示値φ’と算出した湾曲角度指示値θ’から式(4)、(5)をいずれも満たすRL方向湾曲指示量x’とUD方向湾曲指示量y’を算出する。
x’=θ’cosφ … (4)
y’=θ’sinφ … (5)
そして、湾曲量調整部122は、算出したRL方向湾曲指示量x’を示すRL方向湾曲指示信号と、UD方向湾曲指示量y’を示すUD方向湾曲指示信号を、それぞれ湾曲駆動部14Aの湾曲サーボ処理部13−1、13−2に出力する。湾曲量調整部122により調整された湾曲量特性の例については後述する。
(湾曲駆動部の構成)
次に、湾曲駆動部14Aの構成について説明する。湾曲駆動部14Aは、湾曲サーボ処理部(RL方向)13−1と、湾曲サーボ処理部(UD方向)13−2と、湾曲駆動部(RL方向)14−1と、湾曲駆動部(UD方向)14−2と、を備える。
湾曲サーボ処理部13−1は、湾曲量調整部122から入力されるRL方向湾曲指示信号と、湾曲駆動部14から入力されるRL方向検知信号に基づいて、湾曲駆動部14−1の動作についてサーボ制御を行う。RL方向検知信号は、湾曲駆動部14−1において検知されたRL方向への湾曲量(以下、RL方向湾曲検知量と呼ぶ)を示す信号である。湾曲サーボ処理部13−1は、目標値であるRL方向湾曲指示量x’から参照値であるRL方向湾曲検知量の差分値をRL方向駆動量として演算し、RL方向駆動量を示すRL方向駆動信号を湾曲駆動部14−1に出力する。
湾曲サーボ処理部13−2は、湾曲量調整部122から入力されるUD方向湾曲指示信号と、湾曲駆動部14から入力されるUD方向検知信号に基づいて、湾曲駆動部14−2の動作についてサーボ制御を行う。UD方向検知信号は、湾曲駆動部14−2において検知されたUD方向湾曲検知量を示す信号である。湾曲サーボ処理部13−2は、目標値であるUD方向湾曲指示量y’から参照値であるUD方向湾曲検知量の差分値をUD方向駆動量として演算し、UD方向駆動量を示すUD方向駆動信号を湾曲駆動部14−2に出力する。
湾曲駆動部14−1は、湾曲サーボ処理部13−1から入力されたRL方向駆動信号に基づいて先端部をRL方向に湾曲させる。湾曲駆動部14−1は、例えば、モーター141(図5)とポテンショメーター(図示せず)を備える。湾曲駆動部14−1は、RL方向駆動信号が示すRL方向駆動量が0よりも大きい場合、そのRL方向駆動量で変位するようにモーター141を回転させてR方向ワイヤー15Rを牽引する。湾曲駆動部14−1は、RL方向駆動量が0よりも小さい場合、そのRL方向駆動量の絶対値で変位するようにL方向ワイヤー15Lを牽引する。ポテンショメーターは、RL方向湾曲検知量として、例えば、モーター141の回転角度を検知する。モーター141の回転角度は、先端部の湾曲角度に対応する。湾曲駆動部14−1は、検知したRL方向湾曲検知量を示すRL方向検知信号を湾曲サーボ処理部13−1に出力する。
湾曲駆動部14−2は、湾曲サーボ処理部13−2から入力されたUD方向駆動信号に基づいて先端部をUD方向に湾曲させる。湾曲駆動部14−2は、湾曲駆動部14−1と同様の構成を有する。但し、湾曲駆動部14−2は、UD方向駆動信号が示すUD方向駆動量で変位するようにU方向ワイヤー15U又はD方向ワイヤー15Dを牽引する。湾曲駆動部14−2は、検知したUD方向湾曲検知量を示すUD方向検知信号を生成する。湾曲駆動部14−2は、生成したUD方向検知信号を湾曲サーボ処理部13−2に出力する。
内視鏡装置1は、その構成により、ユーザーによる操作部11の操作によって指示された湾曲指示値に応じて、先端部をUD方向、RD方向、又は、それらの中間のツイスト方向を含んだ任意の交差方向に湾曲させることができる。また、内視鏡装置1は、湾曲方向の回転を指示するローテーション操作に応じて、先端部の湾曲方向を所定の回転軸の周りで回転させることができる。
(操作検知信号)
次に、操作検知信号が示す操作量について説明する。次の説明では、操作部11が2軸JSである場合を例にする。図3(a)に示すように操作部11は、台座113にその一端が支持された操作桿111を備える。台座113の主面の中央部には、操作桿111を挿通する孔部を有する規制部材112が設けられている。孔部の形状は、台座113の主面視方向に対して円形であり、その直径は操作桿111の直径よりも大きい。操作がなされていない状態では、操作桿111は、孔部の中心を通り、台座113の主面に垂直な中心軸z上に配置される。
操作桿111は、ユーザーの操作により傾倒可能とされている。操作量を大きくすることにより、中心軸zからの傾倒角度(湾曲角度指示値θに対応)が大きくなると傾倒した操作桿111の一部が規制部材112の孔部に接する。操作桿111の一部が孔部に接することで規制された傾倒角を最大傾倒角度と呼ぶ。孔部の形状が円形であるため、図3(b)に示すように傾倒方向(湾曲方向指示値φに対応)に関わらず最大傾倒角度が共通となる。ここで、傾倒角度とは、傾倒した操作桿111の長手方向と中心軸zとのなす角度である。傾倒方向とは、傾倒した操作桿111の長手方向をxy平面に射影した方向である。xy平面は、中心軸zに直交する平面である。
操作において、xy平面に平行な一つの方向がR方向又はL方向であり、xy平面においてR方向又はL方向に垂直な他の方向がU方向又はD方向である。RL方向は、R方向とその逆方向であるL方向の総称である。UD方向は、U方向とその逆方向であるD方向の総称である。図3(a)に示す例では、R方向は、図面に対して右方向であるが、必ずしもユーザーに対して右方向でなくてもよい。他方、U方向は、図面に対して上方向であるが、必ずしも鉛直方向の逆方向でなくても、ユーザーの正面から遠ざかる方向でなくてもよい。操作によってRL方向操作量とUD方向操作量とが並列に指示することができれば、操作方向としてRL方向とUD方向が直交していてもよいし、直交していなくてもよい。
操作部11は、例えば、UD方向操作量、RL方向操作量として、それぞれ操作桿111のUD方向への傾倒角度(以下、UD方向傾倒角度と呼ぶ)とRL方向への傾倒角度(以下、RL方向傾倒角度と呼ぶ)に応じて接点が移動することにより、電気抵抗値が変化する可変抵抗を含んで構成されてもよい。この構成により、指示値調整部121では、UD方向傾倒角度、RL方向傾倒角度にそれぞれ比例するUD方向湾曲指示量x、RL方向湾曲指示量yが定められる。以下の説明では、簡単のために湾曲指示量が操作量に等しいと仮定する。その場合には、RL方向傾倒角度、UD方向傾倒角度が、それぞれUD方向湾曲指示量x、RL方向湾曲指示量yとして与えられ、傾倒角度、傾倒方向が、それぞれ湾曲角度指示値θ、湾曲方向指示値φとして与えられる。
湾曲操作量として最大傾倒角度が与えられるとき、先端部の湾曲角度θが最大となる。図4(a)に示すように、湾曲角度θは、湾曲していない状態における挿入部41の長手方向zと湾曲した先端部の方向とのなす角度である。理想的には、図4(b)に示すように先端部の湾曲角度θは、湾曲角度指示値θと等しく、湾曲方向φに関わらず最大の湾曲角度θが一定に制御されることが望ましい。
湾曲方向とは、湾曲した先端部の長手方向を、方向zに垂直なx平面に射影した方向である。先端部の湾曲において、x平面に平行な一つの方向がR方向又はL方向であり、x平面においてR方向又はL方向に垂直な他の方向がU方向又はD方向である。図4(a)に示す例では、R方向は、図面に対して右方向であるが、操作におけるR方向と同一の方向でなくてもよい。他方、U方向は、図面に対して上方向であるが、操作におけるR方向と同一の方向でなくてもよい。先端部の湾曲におけるRL方向、UD方向は、操作におけるRL方向、UD方向が対応付けられていればよい。例えば、先端部の湾曲におけるRL方向、UD方向は、撮像部24を基準とする撮像座標系の水平方向、垂直方向であってもよい。
(ワイヤーの遊びの影響)
従来の内視鏡装置では、上述したワイヤー15を用いた湾曲動作には、次に説明する課題がある。図5(b)に示すように、ワイヤー15と湾曲駆動部14のモーター141とを連接するワイヤー巻きつけ部142との間には、ワイヤー15を保護することを目的としてワイヤー15に、ある程度の遊び部分が設けられていることが一般的である。仮に、遊び部分が設けられていないと、挿入部41に設けられた湾曲部16に外部からのストレスなどが与えられることがある。その場合には、ワイヤー15に高い負荷が生じうる。
他方、ワイヤー15に設けられた遊びと、ワイヤー15ならびにワイヤー巻きつけ部142との摩擦により、湾曲指示に対して実際に得られる先端部の湾曲角度との関係においてヒステリシス特性が生じることがある。図5(a)は、湾曲指示信号が示すUD方向湾曲指示量とUD方向変位、つまりUD方向への湾曲角度との関係の一例を示す。図5(a)に示すように、UD方向湾曲指示量が増加する場合(操作桿111をD方向からU方向に傾ける操作に対応)の方が、UD方向湾曲指示量が減少する場合(操作桿111をU方向からD方向に傾ける操作に対応)よりも、同一のUD方向湾曲指示量であってもUD方向変位が小さくなる。このUD方向変位の差異は、遊びに相当する変位について湾曲駆動部14のモーター141が空転するためである。
ここで、一定の回転速度で操作桿111を一定の傾倒角度(例えば、最大傾倒角度)を保ちながら中心軸zの周りを回転する操作(以下、ローテーション操作と呼ぶ)が行われる場合を仮定する(図6(a))。図6(b)に示されるように湾曲角度指示値θが一定に保たれ、湾曲方向指示値φが一定速度で変化する。この操作は、操作桿111をRL方向に往復する操作とUD方向に往復する操作とが共通の振幅で90度の位相差をもって並行することに相当する。その場合、ワイヤー15に設けられた遊びにより、操作により指示される湾曲指示量により期待される湾曲角度(変位)よりも、実際の湾曲角度の方が大きくなる期間が生じることがある。言い換えれば、本実施形態に係る湾曲量調整部122を備えないと、図7に示すように先端部の湾曲方向がツイスト方向であるとき、湾曲角度は他の湾曲方向への湾曲角度よりも大きくなる。
図8(a)に示すように、遊びが設けられた場合のRL方向の変位RL21とUD方向の変位UD21は、それぞれ遊びが設けられていない場合のRL方向の変位RL11とUD方向の変位UD11よりも遅れる。また、変位RL21、変位UD21は、最大値又は最小値に達した後、モーターの空転により所定時間その値が維持された後で、減少又は増加に転じる。そのため、湾曲方向φが交差方向である場合の湾曲角度θ21は、湾曲方向φがRL方向又はUD方向である場合の湾曲角度θ21よりも大きくなる(図8(b))。
特に、湾曲方向φがツイスト方向である場合、湾曲角度θ21が最大になる。遊びが設けられている場合の湾曲角度θ21は、遊びが設けられていない場合の湾曲角度θ11や、1軸方向のみ湾曲指示がなされる場合の湾曲角度よりも大きくなる。傾倒角度(操作角度)が一定であるにも関わらず傾倒方向(操作方向)に応じて湾曲角度が異なることは、ユーザーによる操作感を損ねる原因となりうる。また、湾曲方向によって生じる過度な湾曲角度は、挿入部41の内部を通るライトガイド22や信号ケーブル25にストレスを与え、機器の劣化、故障などの原因となりうる。
(湾曲量特性の例)
次に、本実施形態に係る湾曲量調整部122により調整された湾曲量特性の例について説明する。図9は、本実施形態に係る湾曲量調整部122が調整した湾曲指示量に基づく湾曲量特性の例を示す図である。図9に示す例では、Kは、0.05である。
図9(a)、(b)において、曲線LF31は、調整特性αの湾曲方向依存性を示す。調整特性αは、式(3)の右辺の(1−(−K・cos(4・φ)+K))で与えられる。湾曲方向指示値φが0°、90°、180°、270°であるとき、調整特性αは1(無調整)である。従って、湾曲方向指示値φがRL方向又はUD方向を示す場合には、湾曲角度指示値θは調整されない。湾曲方向指示値φがRL方向とUD方向に交差する交差方向を示す場合には、湾曲角度指示値θがより小さくなるように調整される。湾曲方向指示値θが45°、135°、205°、315°であるとき、調整特性αは0.9(最小値)になる。つまり、湾曲方向指示値φがツイスト方向を示す場合には、湾曲角度指示値θの調整量が最も大きくなる。
図9(c)は、遊びが設けられている場合において、湾曲量調整部122により湾曲方向指示値φと湾曲角度指示値θを調整して得られた湾曲角度θ31の例を示す。湾曲角度θ31は、調整前の湾曲角度θ21よりも、湾曲方向指示値φによらず一定である湾曲角度θ11に近似する。このことは、遊びの影響を受けた湾曲角度の湾曲角度指示値からの誤差が低減することを示す。遊びによる影響をほとんど受けないRL方向やUD方向への湾曲角度θ31は調整されず、遊びによる影響を最も受けるツイスト方向への湾曲角度θ31を与える調整量が最も大きくなるように調整される。
(出力特性による影響)
また、従来の内視鏡装置において、操作方向に応じて湾曲角度が異なる他の原因として、操作部11から出力される湾曲操作量が操作部11への湾曲操作量に完全に比例しないことが挙げられる。このことにより、ローテーション操作が行われても湾曲サーボ処理部13−1、13−2には、湾曲方向に関わらず一定の湾曲角度指示値θを与える湾曲指示信号が入力されないことがある。
例えば、操作部11は、上述したように操作桿111のUD方向傾倒角度又はRL方向傾倒角度に比例するUD方向操作量(又はRL方向操作量)示す操作検知信号を出力する。操作桿111の操作範囲、例えば、U方向の最大傾倒角度からD方向の最大傾倒角度までの範囲において、出力されるUD方向操作量が変化しない範囲が含まれることがある。この範囲では、UD方向傾倒角度の変化に比例して抵抗値が変化しない。図10に示す例では、UD方向傾倒角度が0よりも最大傾倒角度に近似する領域(不感帯)においてUD方向操作量がほぼ一定となる。不感帯は、操作部11の仕様として意図的に設けられていることもある。
そのため、図11(a)に示すようにUD方向湾曲指示量UD41、RL方向指示量RL41は、操作桿111の傾倒方向の余弦関数、正弦関数とはならない。UD方向湾曲指示量UD41、RL方向湾曲指示量RL41が操作桿111の傾倒方向の変化に関わらずほぼ一定となる傾倒方向の領域が存在する。この領域は、傾倒方向がRL方向傾倒角度又はUD方向傾倒角度が不感帯の範囲内にある領域である。図11(b)において、UD方向湾曲指示量UD41とRL方向湾曲指示量RL41から与えられる湾曲方向指示値φと湾曲角度指示値θ41の関係が、ほぼ四角形で表される。湾曲角度指示値θ41は、湾曲方向指示値φに応じて異なる。湾曲角度指示値θ41は、湾曲方向指示値φがRL方向又はUD方向を示す場合において最も小さく、湾曲方向指示値φがツイスト方向を示す場合において最も大きい。
このような湾曲角度指示値θ41の特性は、先端部の湾曲角度θが湾曲方向φに応じて異なる原因になる。この場合においても、傾倒角度が一定であるにも関わらず傾倒方向に応じて湾曲角度が異なるので、ユーザーによる操作感が損われる。また、湾曲方向によって生じる過度な湾曲角度は、機器の劣化、故障などの原因となりうる。
(湾曲指示値の例)
次に、本実施形態に係る湾曲量調整部122により調整された湾曲指示量の例について説明する。図12は、本実施形態に係る湾曲量調整部122が調整した湾曲指示量の例を示す図である。図12に示す例では、Kは、0.145である。
調整前の湾曲角度指示値θ41とは異なり、調整された湾曲角度指示値θ51は、湾曲方向指示値φによらずほぼ一定となる。交差方向、とりわけツイスト方向に過大になっていた湾曲角度指示値θ41が小さくなるとともに、RL方向又はUD方向への湾曲角度指示値θ41が維持される。従って、先端部の湾曲角度が湾曲方向によらずほぼ一定となる。このことは、操作部11の出力特性による影響が低減又は排除されることを示す。
なお、上述では、ワイヤー15の遊びによる影響と、操作部11の出力特性による影響とを個々に考察したが、実環境ではこれら両方の影響が現れることがある。その場合においても、湾曲量調整部122は、式(3)に基づいて湾曲方向指示値φと湾曲角度指示値θを調整することによって、先端部の湾曲角度を湾曲方向によらずほぼ一定にすることができる。また、係数Kを変更することで湾曲角度ならびに湾曲方向の調整量を簡便に変更することができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る内視鏡装置1は、挿入部41と、ユーザーによる操作が可能であって、その操作を検出し、操作検知信号を出力する操作部11と、操作検知信号に基づいて、湾曲指示信号を生成する湾曲指示部12と、を備える。また、内視鏡装置1は、湾曲指示信号に基づいて挿入部41の先端をRL方向に湾曲させる湾曲駆動部14−1と、湾曲指示信号に基づいて挿入部41の先端をUD方向に湾曲させる湾曲駆動部14−2と、を有する。また、湾曲指示部12は、操作検知信号に基づいて生成される湾曲指示信号が、RL方向とUD方向の両方に交差する交差方向への湾曲指示を示す場合、交差方向の湾曲指示におけるRL方向湾曲指示量が、RL方向への湾曲指示におけるRL方向湾曲指示量よりも小さく、且つ、交差方向の湾曲指示におけるUD方向湾曲指示量が、UD方向への湾曲指示におけるUD方向湾曲指示量よりも小さくなるように、RL方向湾曲指示量とUD方向湾曲指示量とを調整することを特徴とする。
この構成により、挿入部41の先端の交差方向への湾曲角度が、RL方向又はUD方向への湾曲角度が大きくなる現象が緩和されるので、操作により指示される湾曲方向によって湾曲角度が過大になることを制限することができる。そのため、ユーザーによる操作感を向上させることができる。また、湾曲方向による過度な湾曲角度を制限することで、挿入部41への負荷が軽減されるので、機器の劣化、故障などを防止することができる。
湾曲指示部12は、湾曲指示により指示される方向が交差方向であるとき、その方向へのRL方向あるいはUD方向に対する角度に応じて、湾曲駆動部14−1及び湾曲駆動部14−2への湾曲指示量を調整する調整量を異ならせることを特徴とする。
この構成により、挿入部41の先端の交差方向への湾曲角度を湾曲方向に応じて異ならせることができるので、湾曲角度の湾曲方向依存性を緩和することができる。
また、駆動制御部12Aは、湾曲指示により指示される方向が、RL方向とUD方向の中間のツイスト方向である場合、調整量を最大とすることを特徴とする。
この構成により、挿入部41の先端の湾曲方向がツイスト方向である場合に、湾曲角度が最も過大になる湾曲方向依存性を緩和することができる。
また、駆動制御部12Aは、湾曲指示に基づく湾曲方向指示値φ及び湾曲角度指示値θから式(3)を満たす湾曲角度指示値θ’を算出し、算出した湾曲角度指示値θ’に基づいて湾曲指示信号を生成することを特徴とする。
この構成により、簡素な演算により湾曲指示により指示される湾曲角度指示値θが調整されることで、複雑な演算や主な構成の変更を伴わずに湾曲角度の湾曲方向依存性を緩和することができる。また、式(3)は、湾曲方向指示値φに対する連続関数であるため、湾曲方向指示値φの順次変化(例えば、ローテーション操作)に応じて算出される湾曲角度指示値θ’は急激に変化しない。挿入部41の先端の方向の急激な変化が回避されるので、安全性が確保され、挿入部41への負荷を軽減することができる。
また、式(3)において係数Kは可変であることを特徴とする。
この構成により、挿入部41の先端の湾曲角度の湾曲方向に応じた調整量が簡便に変更可能となる。そのため、調整量の設定にかかる作業負担が軽減される。
また、内視鏡装置1は、操作部11と、予め係数Kが記憶された記憶部を備えた分離可能なユニットとして、リモートコントローラ51、スコープユニット52のいずれか又は両方を含んで構成されてもよい。
この構成により、操作部11又はスコープユニット52が交換されたとき、それらの特性に応じた係数Kを、ユーザーの操作なしに湾曲指示部12に設定することができる。このとき、内視鏡装置1の構成のうち、操作部11又はスコープユニット52を交換するか否かに関わらず、本体部42に残される共通部分を一定の特性で動作することができる。
なお、上述した実施形態では、操作部11が主に2軸JSである場合を例にしたが、これには限られない。操作部11は、ユーザーの操作によりRL方向への操作量と、UD方向への操作量を検出することができる機器を含んで構成されればよい。操作部11は、例えば、トラックボール、マウス等のポインティングデバイスであってもよい。
また、上述した実施形態では、主に湾曲駆動部14Aが湾曲サーボ処理部13−1、13−2と湾曲駆動部14−1、14−2とからなるサーボモーターを有する場合を例にしたが、これには限られない。湾曲駆動部14Aは、サーボモーターに代えてステッピングモーターを含んで構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、湾曲角度調整部121−1が操作部11から入力される操作検知信号が示すRL方向操作量に比例する(又は等しい)RL方向湾曲指示量xを取得することを例にしたが、これには限られない。湾曲角度調整部121−1は、RL方向操作量に基づいてRL方向湾曲指示量xを定めることができればよい。例えば、所定の動作モードが指示されたとき、湾曲角度調整部121−1は、RL方向操作量が所定のR方向の閾値以上である間、所定の増加率でRL方向湾曲指示量xを増加させ、RL方向操作値が所定のL方向の閾値以下である間、所定の減少率でRL方向湾曲指示量xを減少させてもよい。湾曲角度調整部121−2も、湾曲角度調整部121−1と同様な手法を用いて、UD方向操作量に基づいてUD方向湾曲指示量yを定めてもよい。
また、上述した実施形態では、湾曲量調整部122は、湾曲方向指示値φと湾曲角度指示値θについて式(3)の関係を満たすように調整することを例にしたが、これには限られない。湾曲量調整部122は、RL方向及びUD方向への湾曲角度の調整量が0となり、ツイスト方向への湾曲角度の調整量が最大となるように調整できればよい。例えば、湾曲量調整部122は、調整量として湾曲方向指示値φの周期が90°であって、ツイスト方向に最小値を与える三角形関数(三角波)を用いてもよい。この場合においても、湾曲量調整部122は、簡素な演算により湾曲角度指示値θが調整され、調整量が簡便に変更可能となる。また、湾曲量調整部122は、式(3)に示すように4倍周期の余弦関数の他、周期が4の整数倍である余弦関数を、所定の重み係数で重み付け加算して得られる関数(フーリエ展開)を調整量として定めてもよい。これにより、先端部の湾曲角度の湾曲方向依存性をより高い精度で表すことができる。
なお、上述した実施形態に係る内視鏡装置1の一部、例えば、湾曲指示部12及び画像信号処理部27をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、内視鏡装置1に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態に係る内視鏡装置1の一部、または全部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。内視鏡装置1の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
また、上述した実施形態において、操作部11の一部は、内視鏡装置1の本体部42に格納されてもよい。内視鏡装置1がユーザーの操作に応じて生成された操作指示信号を受信することができれば、操作部11が省略されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態及びその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
1…内視鏡装置、11…操作部、111…操作桿、112…規制部材、113…台座、12…湾曲指示部、121…指示値調整部、121−1、121−2…湾曲角度調整部、122…湾曲量調整部、13−1、13−2…湾曲サーボ処理部、14A、14−1、14−2…湾曲駆動部、141…モーター、142…ワイヤー巻きつけ部、15…ワイヤー、15R…R方向ワイヤー、15L…L方向ワイヤー、15U…U方向ワイヤー、15D…D方向ワイヤー、16…湾曲部、21…照明部、22…ライトガイド、23…光学アダプタ、231…孔部、232…対物レンズ、24…撮像部、241…入射レンズ、242…CCDイメージセンサ、25…信号ケーブル、26…CCD信号処理部、27…画像信号処理部、28…LCD、29…画像記録部、31…CPU、32…メモリ、33…バス、34…電源部、41…挿入部、42…本体部

Claims (6)

  1. 挿入部と、
    ユーザーによる操作が可能であって、その操作を検出し、操作検知信号を出力する操作部と、
    前記操作検知信号に基づいて、湾曲指示信号を生成する湾曲指示部と、
    前記湾曲指示信号に基づいて、前記挿入部の先端を第1方向に湾曲させる第1湾曲駆動部、及び前記挿入部の先端を前記第1方向に直交する第2方向に湾曲させる第2湾曲駆動部と、
    を有する内視鏡装置において、
    前記湾曲指示部は、
    前記操作検知信号に基づいて生成される湾曲指示信号が、前記第1方向と前記第2方向の両方に交差する交差方向への湾曲指示を示す場合、
    当該交差方向の湾曲指示における前記第1方向の湾曲指示量が、前記第1方向への湾曲指示における前記第1方向の湾曲指示量よりも小さく、且つ、
    当該交差方向の湾曲指示における前記第2方向の湾曲指示量が、前記第2方向への湾曲指示における前記第2方向の湾曲指示量よりも小さくなるように、
    前記湾曲指示量を調整する、
    ことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記湾曲指示部は、前記交差方向への前記第1方向あるいは前記第2方向に対する角度に応じて、前記第1湾曲駆動部及び前記第2湾曲駆動部への湾曲指示量を調整する調整量を異ならせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
  3. 前記湾曲指示部は、前記交差方向が前記第1方向と第2方向の中間の方向である場合、前記調整量を最大とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記湾曲指示部は、
    前記湾曲指示に基づく湾曲方向指示値φ及び湾曲角度指示値θから(式1)を満たす湾曲角度指示値θ’を算出し、当該湾曲角度指示値θ’に基づき、前記湾曲指示信号を生成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の内視鏡装置
    θ’=θ・(1−(−K・cos (4・φ) +K)) …(式1)
    ただし、Kは調整量を規定する係数。
  5. 前記係数Kは可変であることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
  6. 前記内視鏡装置は、少なくとも前記操作部と前記挿入部のいずれかと、予め前記係数Kが記憶された記憶部と、を備えた分離可能なユニットを含んで構成されることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡装置。
JP2015149531A 2015-07-29 2015-07-29 内視鏡装置 Active JP6543128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015149531A JP6543128B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 内視鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015149531A JP6543128B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 内視鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017029225A JP2017029225A (ja) 2017-02-09
JP6543128B2 true JP6543128B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57985354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015149531A Active JP6543128B2 (ja) 2015-07-29 2015-07-29 内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6543128B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6928370B2 (ja) * 2017-07-18 2021-09-01 マロール株式会社 船体用制御装置、船体、船体の操作方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4941454A (en) * 1989-10-05 1990-07-17 Welch Allyn, Inc. Servo actuated steering mechanism for borescope or endoscope
JP4598679B2 (ja) * 2006-01-13 2010-12-15 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 電動湾曲内視鏡装置
JP5295555B2 (ja) * 2007-12-10 2013-09-18 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡システム
CN102858227B (zh) * 2010-04-26 2013-12-18 奥林巴斯医疗株式会社 内窥镜

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017029225A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5871217B2 (ja) 内視鏡
US9161682B2 (en) Medical system and control method
CN106061427B (zh) 机器人臂设备、机器人臂控制方法和程序
US10701339B2 (en) Image processing device and image processing method
US11000180B2 (en) Flexible tube insertion apparatus
JP5559996B2 (ja) 内視鏡装置及び内視鏡システム並びに内視鏡装置の作動方法
WO2013054907A1 (ja) 湾曲動作システム
US11513332B2 (en) Microscope apparatus and control method
US11832788B2 (en) Surgical instruments with rotation stop devices and related methods
JP2010099335A (ja) 立体視機能検査方法
WO2017214947A1 (zh) 多用户交互方法、装置及陪护机器人
JP2006218027A (ja) 内視鏡装置
EP3263296A1 (en) Manipulator and manipulator system
JP6543128B2 (ja) 内視鏡装置
US9459613B2 (en) Electric endoscope
CN105372808A (zh) 360°弯角的便携式内窥镜
JPWO2017122287A1 (ja) 内視鏡装置及び内視鏡装置の作動方法
JP6530067B2 (ja) 内視鏡装置及び内視鏡装置の作動方法
JP5174842B2 (ja) 内視鏡装置
US8368797B2 (en) View finder
US20100128115A1 (en) Endoscope apparatus and method
US20240022812A1 (en) Image capturing system, control apparatus, image capturing apparatus, and display apparatus constituting the system, control method, and display method
US20240007766A1 (en) Imaging system, control unit, camera unit, endoscopic scope, and endoscopic system
US20230118055A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP2014023818A (ja) 撮像システムおよび撮像システムに適用される機能制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190614

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6543128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250