JP6540803B2 - 発電装置およびそれを備えた電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、発電装置およびそれを備えた電気機器に関し、より特定的には、圧電素子を含む発電装置およびそれを備えた電気機器に関する。
従来、圧電素子を含む発電装置に関する種々の技術が提案されている。たとえば特開2011−103729号公報(特許文献1)は手動操作機器を開示する。この手動操作機器は、タッチセンサ式の入力部と、入力部に入力された指示に応じた制御動作を実行する制御部と、圧電材料によって構成された発電部と、発電部からの電力を充電する充電部と、充電部からの電力を制御部に供給する電源供給部とを備える。タッチセンサを用いると、ユーザが指の力を緩めてからでも入力指示を検出できるので、発電部の復元による発電を待ってから回路動作を開始することができる。回路動作の開始タイミングを発電部の復元後とすることにより、充電部が十分に蓄電されてから制御部の動作を開始することができるようになり、制御部の動作が安定する。
また、たとえば国際公開第2003/25969号(特許文献2)は電源装置を開示する。この電源装置は、充電部に充電された電力が所定レベルの充電量に達したと判定されるまで放電を開始しないスイッチ手段を備える。つまり、この電源装置によれば、充電部に必要量まで充電された電力が一気に供給される。これにより、一般的には発電電力が小さい圧電素子であっても、比較的大きな電力を必要とする外部機器に電源装置として適用することが可能になる。
特開2011−103729号公報 国際公開第2003/25969号
特許文献1に開示された手動操作装置は動作開始制御部をさらに備える。動作開始制御部は、コンパレータ、分圧抵抗、および基準電圧生成回路等を含む。動作開始制御部は、検出された電圧が基準電位を超えたか否かを示す信号(イネーブル信号)を動作開始指令として電源供給部に出力する。電源供給部は、イネーブル信号がH(ハイ)レベルになると、充電部に蓄えられた電力を所定電圧に変換して電力供給を開始する。
特許文献2に開示された電源装置は、スイッチ手段を制御するための判定手段をさらに備える。判定手段は、抵抗およびコンデンサを含み、充電部の電圧が所定レベルに達したか否かを圧電素子の発電タイミングに応じて判定する。
このように、特許文献1,2に開示された各装置においては、圧電素子により生じた電圧(より具体的には整流後の電圧)が検出される。そして、その検出電圧と予め定められたしきい値電圧との大小関係の判定結果に応じて、後段の負荷への電力供給が制御される。
圧電素子により生じた電圧を検出するための電気回路(動作開始制御部または判定手段)を構成する各素子は、製造ばらつきを含み得る。さらに、圧電素子も製造ばらつきを含み得る。そのため、各素子の製造ばらつきに起因して上記判定結果にばらつきが生じ、装置によっては電力供給の制御動作が適切に実行されない可能性がある。したがって、装置の信頼性を確保するために、上記しきい値電圧の設定に際しては素子の製造ばらつきを考慮してマージンを設定することが望ましい。
一般にマージンは、各素子の特性値が製造ばらつきの許容範囲の限界値である場合を想定して設定される。その一方で、多くの素子は、全素子の特性値の平均値に近い特性値を有する。そのため、上述のようにマージンを設定すると、圧電素子により生じた電力を有効に利用できず、電力の利用効率が相対的に低くなる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、圧電素子を含む発電装置において、圧電素子により生じた電力の利用効率を向上させることである。
本発明の他の目的は、発電装置と、発電装置から供給された電力を消費する電気負荷とを備えた電気機器において、圧電素子により生じた電力の利用効率を向上させることである。
本発明のある局面に従う発電装置は、外力を受けて発電した電力を出力ノードに供給する。発電装置は、外力に応じて変位する可動部と、可動部の変位に応じて変形することにより発電する圧電素子と、可動部の変位を制限するように構成された制限部と、スイッチとを備える。スイッチは、圧電素子と出力ノードとを結ぶ電力線に直列に接続され、可動部の変位量が、制限部により制限される変位量に達したときに導通するように構成される。
本発明の他の局面に従う電気機器は、上記発電装置と、外部負荷とを備える。外部負荷は、発電装置から出力ノードを介して供給された電力を受ける。
好ましくは、外部負荷は、スイッチが導通状態の場合に発電装置から供給された電力を消費する。
好ましくは、制限部は、圧電素子の変形量が所定値以上に達したときに、可動部の変位量が、制限部により制限される変位量に達するように構成される。
好ましくは、上記所定値は、圧電素子の許容変形量の最大値である。
好ましくは、圧電素子は、第1および第2の出力端子を含む。発電装置は、全波整流回路と、コンデンサと、他のスイッチとをさらに備える。全波整流回路は、第1および第2の出力端子と出力ノードとの間に接続され、圧電素子の出力電圧を全波整流する。コンデンサは、全波整流回路に並列に接続され、全波整流回路により整流された電圧を平滑化する。制限部は、圧電素子の変形量を増大させる方向への可動部の変位を制限するように構成された第1の制限部と、圧電素子の変形量を減少させる方向への可動部の変位を制限するように構成された第2の制限部とを含む。上記他のスイッチは、上記スイッチに並列に接続される。上記スイッチは、可動部の変位量が、第1の制限部により制限される変位量に達したときに導通するように構成される。上記他のスイッチは、可動部の変位量が、第2の制限部により制限される変位量に達したときに導通するように構成される。
好ましくは、圧電素子は、第1および第2の出力端子を含む。発電装置は、第1および第2の出力端子に接続された放電スイッチをさらに備える。放電スイッチは、上記スイッチが導通状態となった後に導通状態となるように構成される。
好ましくは、圧電素子は、第1および第2の出力端子を含む。発電装置は、アノードおよびカソードを有するダイオードをさらに備える。第1の出力端子は、カソードおよびスイッチに電気的に接続される。第2の出力端子は、アノードに電気的に接続される。
好ましくは、上記スイッチは、可動部の変位に応じて導通する機械的スイッチを含む。
好ましくは、可動部は、磁性体を含む。上記スイッチは、可動部の変位に応じた磁場の変化により導通するリードスイッチを含む。
好ましくは、発電装置は、可動部の変位に応じて変形して制御信号を出力する圧電部をさらに備える。上記スイッチは、圧電部からの制御信号に応答して導通する電気的スイッチを含む。
本発明によれば、圧電素子を含む発電装置において、圧電素子により生じた電力の利用効率を向上させることができる。
また、本発明によれば、発電装置と負荷とを備えた電気機器において、圧電素子により生じた電力の利用効率を向上させることができる。
実施の形態1に係る発電装置を搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。 圧電素子の構成例を示す図である。 圧電素子の他の構成例を示す図である。 比較例に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。 実施の形態1における圧電素子およびロードスイッチの構成および動作を説明するための図である。 実施の形態1に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの動作を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態1に係る発電モジュールと比較例に係る発電モジュールとの間で電力の利用効率を比較するための図である。 実施の形態1の変形例1に係る発電モジュールに採用されるロードスイッチの構成を示す図である。 実施の形態1の変形例2に係る発電モジュールに採用されるロードスイッチの構成を示す図である。 実施の形態2に係る発電装置を搭載したリモートコントローラの構成を示す概略的に回路ブロック図である。 実施の形態2における圧電素子およびロードスイッチの構成を示す図である。 実施の形態2に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの動作を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態3に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。 実施の形態3に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの動作を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態4に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。 実施の形態4に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの動作を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下においては、本発明の一実施形態として、発電モジュールを用いてリモートコントローラ(あるいはワイヤレススイッチ)が実現される構成について説明する。しかし、本発明に係る発電装置を備える電気機器の用途はこれに限定されるものでない。本発明に係る発電装置は、発電装置により生じた電力を消費する電気負荷を備える任意の電気機器に適用することができる。そのような電気機器の例としては、振動センサ、マイク、点火装置等が挙げられる。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。図1を参照して、リモートコントローラ100は、発電モジュール10と、通信部50とを備える。
発電モジュール(発電装置)10は、出力ノードOUT1,OUT2を介して通信部50に電力を供給する。通信部50は、RF(Radio Frequency)回路52と、RFアンテナ54とを含む。通信部50は、発電モジュール10の外部に設けられ、発電モジュール10から供給された電力を受ける。そして、通信部50は、リモートコントローラ100から離れた位置に設けられた受信器(図示せず)にRF信号を制御信号として出力する。なお、通信部50は、RF回路52およびRFアンテナ54に代えてLED(Light Emitting Diode)等の発光素子を含んでもよい。なお、通信部50は、本発明に係る「外部負荷」に相当する。ただし、外部負荷の構成はこれに限定されず、電気エネルギーを他のエネルギー形態(たとえば光、電波等)へと変換可能な機構であればよい。
発電モジュール10は、圧電素子1と、半波整流回路21と、コンデンサCと、ロードスイッチ31とを備える。なお、ロードスイッチ31は、本発明に係る「スイッチ」に相当する。
圧電素子1は、可動部60(図5参照)の変位に応じて変形することにより発電する。圧電素子1には出力端子T1(第1の出力端子)および出力端子T2(第2の出力端子)が設けられている。以下、出力端子T2の電位を基準とした出力端子T1の電位を出力電圧V1と記載する。圧電素子1の構成については図2および図3にて詳細に説明する。
半波整流回路21は、出力端子T1,T2と出力ノードOUT1,OUT2との間に接続されている。半波整流回路21と出力ノードOUT1とは、電力線PLによってロードスイッチ31を介して電気的に接続されている。半波整流回路21と出力ノードOUT2とは電力線GLにより電気的に接続されている。電力線GLは、基準電位GNDに接続された接地配線である。半波整流回路21は、たとえばダイオード(図示せず)を含む一般的な単相半波整流回路であり、圧電素子1の出力電圧V1を半波整流する。
コンデンサCは、電力線PLと電力線GLとの間に接続されている。コンデンサCは、半波整流回路21により半波整流された電圧を平滑化する。以下、出力電圧V1がコンデンサCにより平滑化された電圧を整流電圧Vcと記載する。
ロードスイッチ31は、通信部50への電力の供給状態と遮断状態とを切り替えるスイッチである。ロードスイッチ31は、発電モジュール10と出力ノードOUT1とを結ぶ電力線PLに直列に接続される。言い換えれば、圧電素子1からの電力の供給方向に関し、ロードスイッチ31は出力ノードOUT1よりも前段に設けられており、通信部50は出力ノードOUT1よりも後段に設けられている。なお、ロードスイッチ31は、電力線PLに代えて電力線GLに設けられてもよい。電力線PLまたは電力線GLが本発明に係る「電力線」に相当し、電力線PLと電力線GLとの間を(並列に)接続する配線(たとえばコンデンサCが接続された配線)は、本発明に係る「電力線」に相当するものではない。ロードスイッチ31の構成については図5において詳細に説明する。
図2は、圧電素子1の構成例を示す図である。図2(A)は、たとえばユーザ操作による力である外力Fが印加されていない状態(初期状態)の圧電素子1を模式的に示す。
図2(A)を参照して、圧電素子1は、たとえばユニモルフ型の圧電素子である。圧電素子1は両持ち梁構造を有する。すなわち、圧電素子1の両端部が支持部16によって支持されている。なお、圧電素子1は片持ち梁構造を有してもよい。
圧電素子1は、圧電体12と、金属板14とを含む。圧電体12の材料としては、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスが採用される。しかし、圧電体12の材料は特に限定されるものではなく、非鉛系圧電体セラミックス(たとえばニオブ酸カリウムナトリウム系セラミックス、アルカリニオブ酸系セラミックス等)を採用してもよい。
圧電素子1は、外力Fが印加されていない状態では平板状である。圧電体12の一方の主面には電極12Aが設けられている。電極12Aには出力端子T1が接続されている。圧電体12の他方の主面には電極12Bが設けられている。電極12Bは、圧電体12と金属板14とを電気的に接続する。電極12Bには出力端子T2が接続されている。
図2(B)に示すように、圧電素子1の中央部に外力Fが印加されると、圧電体12が変形する。その結果、圧電体12に分極が生じる。図2(B)および図2(C)では正電荷を「+」で示し、負電荷を「−」で示す。分極により、電極12Aが正に帯電する一方で、電極12Bは負に帯電する。そのため、出力端子T1の電位は、出力端子T2の電位よりも高くなる。すなわち、圧電素子1の出力電圧V1は正電圧になる。
これに対し、図2(C)に示すように、圧電素子1への外力Fの印加が停止されると、圧電体12は、圧電素子1およびバネ80(図5参照)の復元力により初期状態へと復帰する。このとき、圧電素子1に生じる電荷の極性が反転する。すなわち、電極12Aが負に帯電する一方で、電極12Bは正に帯電する。そのため、圧電素子1の出力電圧V1は負電圧になる。このように、圧電素子1への外力Fの印加および印加停止に応じて、圧電素子1の出力電圧V1の符号が逆転する。
図3は、圧電素子1の他の構成例を示す図である。図3に示すように、圧電素子1Aとして複数の圧電体12が積層された積層型素子を採用してもよい。これにより、単層型(図2参照)の構成と比べて圧電体12により生じる電荷量が大きくなるので、通信部50(図1参照)により大きな電力を供給することが可能になる。図示しないが、バイモルフ型の圧電素子1Aを採用してもよい。
ここで、実施の形態1に係る発電モジュール10の特徴の理解を容易にするために比較例に係る発電モジュールの構成を説明する。
図4は、比較例に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。図4を参照して、リモートコントローラ900において、発電モジュール90は、ロードスイッチ31に代えてロードスイッチ39を備える点、およびロードスイッチ39を制御する制御回路9をさらに備える点において、実施の形態1に係る発電モジュール10(図1参照)と異なる。
制御回路9は、電力線PLと電力線GLとの間に接続されている。制御回路9は、いずれも図示しないが、たとえばコンパレータ回路および基準電圧生成回路を含んで構成される。出力電圧V1をコンデンサCにより平滑化した後の整流電圧Vcが制御回路9の最低動作電圧よりも高くなると、制御回路9は、整流電圧Vcを電源電圧として動作を開始する。制御回路9は、整流電圧Vcを検出し、検出された整流電圧Vcと、予め定められたしきい値電圧Vthとの大小関係を判定する。そして、制御回路9は、その判定結果に応じた制御信号CTRをロードスイッチ39に出力する。制御信号CTRにより、ロードスイッチ39の導通状態と非導通状態とが切り替えられる。
コンパレータ回路および基準電圧生成回路等の回路は半導体素子を含んで形成されるので、製造ばらつきを含み得る。さらに、圧電素子1も製造ばらつきを含み得る。そのため、各素子の製造ばらつきに起因して上記判定結果にばらつきが生じ、発電モジュール90によっては電力供給の制御動作が適切に実行されない可能性がある。したがって、発電モジュール90の信頼性を確保するために、しきい値電圧Vthの設定に際しては素子の製造ばらつきを考慮してマージンを設定することが望ましい。
一般に、マージンは、各素子の特性値が製造ばらつきの許容範囲の限界値(上限値または下限値)である場合を想定して設定される。その一方で、多くの素子は、全素子の特性値の平均値に近い特性値を有する。そのため、上述のようにマージンを設定すると、圧電素子1により生じた電力を有効に利用できず、電力の利用効率が相対的に低くなる可能性がある。
そこで、本実施の形態によれば、整流電圧Vcとしきい値電圧Vthとの大小関係の判定に代えて、外力Fが印加される際の機械的作用によりロードスイッチ31が導通する構成が採用される。以下、本実施の形態におけるロードスイッチ31の構造および動作について詳細に説明する。
図5は、実施の形態1における圧電素子1およびロードスイッチ31の構成および動作を説明するための図である。
図5(A)を参照して、発電モジュール10は、圧電素子1と、ロードスイッチ31と、可動部60と、基部70と、バネ80とを備える。可動部60は、ヒンジ62と、突起64,66とを含む。基部70は制限部71を含む。可動部60および基部70の材料としては樹脂等の絶縁体を用いることができる。
以下では説明の簡略化のため、図中正のz方向を「上方」と呼び、負のz方向を「下方」と呼ぶ。ただし、負のz方向は鉛直方向を意味するものではなく、任意の方向とすることができる。
可動部60は、たとえば平板状に形成される。可動部60の一方端はヒンジ62により基部70に結合される。可動部60の他方端の近傍にはバネ80の一方端が接続されている。バネ80の他方端は基部70に固定されている。これにより、可動部60は、可動域Rの最上点と最下点との間を変位する。
基部70は、発電モジュール10のハウジングに相当する部分であり、基部70の底面に圧電素子1が設けられている。さらに、制限部71の上面にロードスイッチ31が設けられている。
図5(B)に示すように、外力Fの印加により可動部60が下方に変位すると、突起64が圧電素子1に押し当てられる。これにより、圧電素子1が変形し、圧電素子1から出力電圧V1が出力される。
図5(C)に示すように、可動部60がさらに下方に押し込まれると、可動部60が可動域Rの最下点に達する。すなわち、可動部60の下方への変位が制限部71により制限される。このとき、突起66がロードスイッチ31に機械的に接触することにより、ロードスイッチ31が導通する。言い換えると、ロードスイッチ31は、可動部60の変位量が、制限部71により制限される変位量に達したときに導通する。
図6は、実施の形態1に係る発電モジュール10を搭載したリモートコントローラ100の動作を説明するためのタイムチャートである。図6ならびに後述する図12、図14および図16において、横軸は経過時間を表す。縦軸は、上から順に、圧電素子1の出力電圧V1および整流電圧Vc、ロードスイッチ31の導通状態/非導通状態、ならびに通信部50の動作状態/停止状態を示す。
図1、図5および図6を参照して、時刻t11までは外力Fの印加による圧電素子1の変形は生じていない(図5(A)参照)。そのため、出力電圧V1および整流電圧Vcは、いずれも略ゼロV(ボルト)である。また、ロードスイッチ31は初期状態であり、非導通状態である。したがって、通信部50には電力が供給されておらず、通信部50は停止している。
時刻t11において、ユーザによる外力Fの印加により圧電素子1の変形が始まる(図5(B)参照)。これに伴い、圧電素子1の出力電圧V1が増加する。また、出力電圧V1の増加に伴い、整流電圧Vcも増加する。一方、ロードスイッチ31は非導通状態に維持されるので、通信部50への電力供給は遮断されている。
時刻t12において、可動部60が可動域Rの最下点に達する(図5(C)参照)。そうすると、突起66がロードスイッチ31に機械的に接触することにより、ロードスイッチ31が非導通状態から導通状態へと切り替わる。その結果、通信部50に電力が供給され、通信部50が動作して発電モジュール10から出力ノードOUT1を介して供給された電力を消費する。
時刻t12から時刻t13までの期間、可動部60への外力Fの印加が継続され、ロードスイッチ31は導通状態に維持される。そのため、通信部50がその動作を継続することにより、圧電素子1の出力電圧V1および整流電圧Vcは、通信部50により消費された電力に相当する分だけ低くなる。
時刻t13において、整流電圧Vcが通信部50の最低動作電圧Vminを下回ると、通信部50は停止する。ただし、時刻t13から時刻t14までの期間、コンデンサCからの漏れ電流により整流電圧Vcはわずかに低下する。
時刻t14においてユーザが可動部60に印加する力(外力F)を緩めると、外力Fの減少が始まる。これに伴い、圧電素子1がその復元力により初期状態(図5(A)参照)へと復帰する過程において、圧電素子1から負電圧が出力電圧V1として出力される(時刻t15)。この負電圧が半波整流回路21により半波整流されることにより、時刻t15以降の整流電圧Vcは略ゼロVになる。
図7は、実施の形態1に係る発電モジュール10(図1参照)と比較例に係る発電モジュール90(図4参照)との間で電力の利用効率を比較するための図である。電力の利用効率とは、圧電素子1により生じた電力(発電電力)のうち通信部50に供給可能な電力の割合を意味する。図7において、横軸は、圧電素子1に印加される外力Fを示す。左側の縦軸は圧電素子1(1A)の変形量を表し、右側の縦軸は整流電圧Vcを示す。
図7を参照して、1点鎖線で示す曲線DISは、圧電素子1の変形量を表す。圧電素子1の製造ばらつきにより、圧電素子1の変形量が等しくても整流電圧Vcは圧電素子1毎に異なり得る。実線で示す曲線LLは、製造ばらつきの許容範囲の下限における整流電圧Vcを表す。
比較例では、整流電圧Vcの比較対象となるしきい値電圧Vthもばらつき得る。ロードスイッチ39は、遅くとも曲線LLに示す整流電圧Vcがしきい値電圧Vthの最大値(許容範囲の上限値)を上回った時点で導通される。このときの外力Fは、可動部60の可動域Rの最下点に対応する外力であるf1よりも小さいf9である。
これに対し、実施の形態1によれば、可動部60に設けられた突起66がロードスイッチ31に機械的に接触することにより、ロードスイッチ31が導通する。そのため、比較例のように整流電圧Vcおよびしきい値電圧Vthのばらつきを考慮しなくてよいので、外力Fがf1に達するまで圧電素子1の変形を許容してからロードスイッチ31を導通することが可能になる。よって、斜線で示す領域Sに相当する電力を有効に利用することができる。したがって、圧電素子1により生じた電力の利用効率を向上させることができる。
[実施の形態1の変形例1]
実施の形態1ではロードスイッチ31として機械的スイッチが採用される構成を例に説明したが、ロードスイッチ31の種類はこれに限定されるものではない。実施の形態1の変形例1,2では、機械的スイッチとは異なる種類のスイッチが採用される構成について説明する。
図8は、実施の形態1の変形例1に係る発電モジュールに採用されるロードスイッチの構成を説明するための図である。図8を参照して、変形例1におけるロードスイッチ33は、不活性ガスが封入されたガラス管内部に設けられたリードスイッチである。可動部60にはロードスイッチ33の接点を切り替えるための磁石68が埋設されている。
[実施の形態1の変形例2]
図9は、実施の形態1の変形例2に係る発電モジュールに採用されるロードスイッチの構成を説明するための図である。図9(A)を参照して、変形例2においては、圧電素子1の下方に別の圧電部1Bが設けられている。そのため、外力Fの印加により可動部60が変位すると、圧電素子1が変形して発電するとともに圧電部1Bも変形して発電する。圧電部1Bにより生じた電圧を用いて導通信号CONが出力される。ロードスイッチ34は、圧電部1Bからの導通信号CONに応答して導通する。
図9(B)は、圧電部1Bの周辺回路の回路構成例を示す図である。圧電部1Bの周辺回路は、スイッチング素子(トランジスタ)Q1,Q2と、ダイオードD1〜D3と、抵抗R1とを備える。圧電部1Bからの出力電圧に応答してスイッチング素子Q1,Q2がオンすることにより、導通信号CONが出力される。なお、実施の形態1の変形例1,2に係る発電モジュールのロードスイッチ33,34以外の構成は、実施の形態1に係る発電モジュール10の対応する構成と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態2]
実施の形態1では、1つのロードスイッチが設けられる構成について説明したが、複数のロードスイッチを設けることも可能である。実施の形態2においては、2つのロードスイッチが設けられる構成について説明する。
図10は、実施の形態2に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。図10を参照して、リモートコントローラ100Aにおいて、発電モジュール10Aは、半波整流回路21に代えて全波整流回路22を備える点、およびロードスイッチ31に並列に接続されたロードスイッチ32をさらに備える点において、実施の形態1に係る発電モジュール10(図1参照)と異なる。全波整流回路22は、たとえば一般的なダイオードブリッジ回路であり、圧電素子1の出力電圧V1を全波整流する。
図11は、実施の形態2における圧電素子1およびロードスイッチ31,32の構成を示す図である。図11を参照して、基部70Aは、制限部71(第1の制限部)に加えて制限部72(第2の制限部)を含む。制限部72は、可動部60よりも上方に設けられている。制限部72の下面にはロードスイッチ32が設けられている。図11には圧電素子1の復元時に可動部60が可動域Rの最上点に達した状態が示されている。
圧電素子1の変形時にはロードスイッチ31が導通し、圧電素子1の復元時にはロードスイッチ32が導通する。そのため、実施の形態2によれば以下に説明するように、圧電素子1により生じた電力を圧電素子1の変形時および復元時の両方で通信部50に供給することが可能になる。なお、ロードスイッチ31,32は、本発明に係る「スイッチ」および「他のスイッチ」にそれぞれ相当する。
図12は、実施の形態2に係る発電モジュール10Aを搭載したリモートコントローラ100Aの動作を説明するためのタイムチャートである。図12に示すタイムチャートは、実施の形態1のタイムチャート(図6参照)と対比される。図12に示すタイムチャートにおいては、縦軸にロードスイッチ31に加えてロードスイッチ32の導通状態/非導通状態がさらに示されている。
図10〜図12を参照して、時刻t21までの期間、可動部60がロードスイッチ32に機械的に接触しているので、ロードスイッチ32は導通状態である。ただし、圧電素子1からの出力電圧V1が略ゼロVであるため、通信部50は停止している。時刻t21から時刻t24までの動作は、図6に示すタイムチャートにおける時刻t11から時刻t14までの動作と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
時刻t24においてユーザが外力Fを緩めると、外力Fの減少が始まる。これに伴い、圧電素子1が復元力により初期状態(時刻t21までの期間の状態)へと復帰する過程において、圧電素子1から負電圧が出力電圧V1として出力される。実施の形態2では全波整流回路22が設けられているので、圧電素子1からの負電圧が全波整流されることにより、整流電圧Vcは時間の経過とともに増加する。
時刻t25において、可動部60が可動域Rの最上点に達する。言い換えると、圧電素子1の変形量が、制限部72により制限される変形量に達する。そうすると、可動部60がロードスイッチ32に機械的に接触することにより、ロードスイッチ32が非導通状態から導通状態へと切り替わる。その結果、通信部50に電力が供給され、通信部50が動作する。
時刻t25以降、ロードスイッチ32は導通状態に維持される。時刻t25から時刻t26までの期間、通信部50が動作することにより、圧電素子1の出力電圧V1および整流電圧Vcは、通信部50により消費された電力に相当する分だけ低くなる。時刻t26において、整流電圧Vcが通信部50の最低駆動電圧Vminを下回ると、通信部50は停止する。
以上のように、実施の形態2によれば、2つのロードスイッチ31,32と全波整流回路22とを設けることにより、1回の外力Fの印加によって通信部50に2回電力を供給することが可能になる。その結果、通信部50を2回動作させることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3においては、圧電素子1に生じた電荷を放電するための放電スイッチがさらに設けられる構成について説明する。
図13は、実施の形態3に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。図13を参照して、リモートコントローラ100Bにおいて、発電モジュール10Bは、放電スイッチ4と、入力ノードINとをさらに備える点において、実施の形態2に係る発電モジュール10A(図10参照)と異なる。放電スイッチ4は、圧電素子1の出力端子T1,T2に接続されている。
通信部50Bは、出力回路56をさらに含む点において、実施の形態2における通信部50と異なる。出力回路56は、ロードスイッチ31,32が導通状態となり通信部50が電力供給を受けて動作した後(すなわちRFアンテナ54からRF信号が出力された後)に放電信号DCHを出力する。放電信号DCHは、入力ノードINを介して放電スイッチ4に伝送される。放電スイッチ4は、放電信号DCHに応答して、非導通状態から導通状態へと切り替わる。このように、放電スイッチ4は、ロードスイッチ31,32が導通状態となった後に導通状態となるように構成される。放電スイッチ4が導通状態となることにより、圧電素子1に蓄積された電荷を放電することができる。
図14は、実施の形態3に係るリモートコントローラ100Bの動作を説明するためのタイムチャートである。図14に示すタイムチャートは、実施の形態2のタイムチャート(図12参照)と対比される。図14に示すタイムチャートおいては、縦軸に放電スイッチ4の導通状態/非導通状態がさらに示されている。
図13および図14を参照して、時刻t32までの動作は、図12に示すタイムチャートにおける時刻t22までの動作と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
時刻t32以降、通信部50は、圧電素子1から供給される電力を消費してRF信号の出力制御を実行する。通信部50は、この制御が完了すると放電信号DCHを出力する(時刻t33)。放電スイッチ4は、放電信号DCHに応答して非導通状態から導通状態へと切り替わる。これにより、圧電素子1の出力端子T1と出力端子T2との間が短絡するので、圧電素子1に蓄積されていた電荷が放電され、圧電素子1の出力電圧V1は速やかに略ゼロVに達する。
一方、整流電圧Vcは、通信部50への電力供給により徐々に低下する。時刻t34において整流電圧Vcが通信部50の最低駆動電圧Vminを下回ると、通信部50は停止する。これにより、放電信号DCHの出力が停止され、放電スイッチ4は導通状態から非導通状態へと切り替わる。
時刻t35においてユーザが外力Fを緩めると、外力Fの減少が始まる。これに伴い、圧電素子1が復元力により初期状態へと復帰する過程において、圧電素子1から負電圧が出力電圧V1として出力される。
その後、通信部50は、時刻t36におけるRF信号の出力制御と、時刻t37における放電信号DCHの出力制御とを実行する。時刻t37以降の動作は、時刻t33から時刻t34までの動作と同等であるため、説明は繰り返さない。
実施の形態2では放電スイッチが設けられていないので、圧電素子1に蓄積された電荷が放電されることはない。そのため、圧電素子1が初期状態へと復帰する過程において、圧電素子1の出力電圧V1は、正値を開始点として負方向に増加することになる(図12の時刻t24参照)。そうすると、可動部60が最上点に達したときの整流電圧Vcが、可動部60が最下点に達したときの整流電圧Vcよりも必然的に低くなる(時刻t22および時刻t25参照)。圧電素子1の蓄積電荷が大きいほど、上記正値は大きい。よって、圧電素子1の蓄積電荷が比較的大きい場合には、可動部60が最上点に達したときの整流電圧Vcが通信部50の最低動作電圧Vminよりも低くなり、通信部50が正常に動作しない可能性がある。
これに対し、実施の形態3においては、放電スイッチ4により圧電素子1の蓄積電荷が放電される。そのため、圧電素子1が初期状態へと復帰する過程において、圧電素子1の出力電圧V1は、略ゼロVを開始点として負方向に増加することになる(図14の時刻t35参照)。そうすると、可動部60が最上点に達したときの整流電圧Vcが、可動部60が最下点に達したときの整流電圧Vcとほぼ等しくなる(時刻t32および時刻t36参照)。その結果、可動部60が最上点に達したときの整流電圧Vcが通信部50の最低動作電圧Vminよりも高くなる。したがって、1回の外力Fの印加により、通信部50をより確実に2回動作させることができる。
[実施の形態4]
実施の形態4においては、整流回路および平滑コンデンサに代えてダイオードが設けられる構成について説明する。
図15は、実施の形態4に係る発電モジュールを搭載したリモートコントローラの構成を概略的に示す回路ブロック図である。図15を参照して、リモートコントローラ100Cにおいて、発電モジュール10Cは、半波整流回路21およびコンデンサCに代えてダイオードDを備える点において、実施の形態1に係る発電モジュール10(図1参照)と異なる。
圧電素子1の出力端子T1は、ダイオードDのカソードおよびロードスイッチ31に電気的に接続されている。つまり、ダイオードDのカソードとロードスイッチ31とは直接的に接続されている。圧電素子1の出力端子T2は、ダイオードDのアノードに電気的に接続されている。
図16は、実施の形態4に係る発電モジュール10Cを搭載したリモートコントローラ100Cの動作を説明するためのタイムチャートである。図16に示すタイムチャートは、実施の形態1のタイムチャート(図6参照)と対比される。実施の形態4における圧電素子1の出力電圧V1を実線で示し、実施の形態1における圧電素子1の出力電圧V1を破線で示す。
図15および図16を参照して、時刻t44までの動作は、図6に示すタイムチャートにおける時刻t24までの動作と同等であるため、詳細な説明は繰り返さない。
時刻t44においてユーザが外力Fを緩めると、外力Fの減少が始まる。これに伴い、圧電素子1が復元力により初期状態(図5(A)参照)へと復帰する過程において、圧電素子1から負電圧が出力電圧V1として出力される。そうすると、圧電素子1の出力端子T2からダイオードDのアノードおよびカソードを介して出力端子T1に電流が流れることにより、圧電素子1に蓄積された電荷が放電される。その結果、圧電素子1の出力電圧V1は速やかに略ゼロVに達する。
実施の形態1では、圧電素子1に蓄積された電荷が放電されないので、圧電素子1が初期状態へと復帰する過程において、出力電圧V1は負値になる(時刻t45以降参照)。そのため、図示しないが、外力Fがもう一度(2回目)印加された場合には出力電圧V1が負値を開始点として正方向に増加することになる。よって、整流電圧Vcが通信部50の最低動作電圧Vminよりも低くなり、通信部50が正常に動作しない可能性がある。
これに対し、実施の形態4においては、ダイオードDを介して圧電素子1の蓄積電荷が放電される。そのため、圧電素子1が初期状態へと復帰する過程において、出力電圧V1は略ゼロVになる。したがって、外力Fがもう一度印加された場合には、出力電圧V1が略ゼロVを開始点として増加することになる。言い換えると、2回目の動作開始時における発電モジュール10Cは、1回目の動作開始時の状態(時刻t41の状態)に復帰している。よって、2回目以降の動作においても1回目の動作と同様に通信部50を確実に動作させることができる。
さらに、実施の形態4によれば、発電モジュール10Cには整流回路およびコンデンサが設けられていない。そのため、整流回路(整流回路を構成するダイオード)およびコンデンサにおけるエネルギー損失の発生が抑制される。したがって、そのエネルギー損失に相当する分だけ、圧電素子1により生じた電力の利用効率を一層向上させることができる。
なお、図7では、圧電素子1の変形量が最大値に達したときに、可動部60の変位量が制限部71により制限される変位量に達すると説明したが、最大値であることは必須ではない。圧電素子1の変形量が実験またはシミュレーションにより定められた設計値(所定値)に達したときに、可動部60の変位量が制限部71により制限される変位量に達すればよい。
また、実施の形態1の変形例1に示したロードスイッチ33(リードスイッチ:図8参照)、および変形例2に示したロードスイッチ34(電気的スイッチ:図9参照)は、実施の形態2〜4に係る発電モジュール10A〜10Cにも適宜適用することが可能である。
さらに、実施の形態1〜4ではリモートコントローラを例としたため、ユーザ操作による力を外力Fとして説明した。しかし、外力Fは、発電モジュールの外部から発電モジュールに印加される力であれば特に限定されるものではない。外力Fは、たとえば発電モジュール外部のアクチュエータにより印加される力であってもよいし、発電モジュールの搬送時の衝撃または振動により生じる力であってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 圧電素子、1B 圧電部、12 圧電体、12A,12B 電極、14 金属板、16 支持部、21 半波整流回路、22 全波整流回路、31〜34,39 ロードスイッチ、4 放電スイッチ、9 制御回路、10,10A〜10C 発電モジュール、50,50B 通信部、52 RF回路、54 RFアンテナ、56 出力回路、60 可動部、62 ヒンジ、64,66 突起、68 磁石、70 基部、71,72 制限部、80 バネ、100,100A〜100C,900 リモートコントローラ、C コンデンサ、D,D1,D3 ダイオード、Q1,Q2 スイッチング素子、R1 抵抗、IN 入力ノード、OUT1,OUT2 出力ノード、T1,T2 出力端子。

Claims (10)

  1. 外力を受けて発電した電力を出力ノードに供給する発電装置であって、
    基部と、
    前記基部に結合されたヒンジを含み、前記外力に応じて変位する可動部と、
    前記基部に配置され、前記可動部の変位に応じて変形することにより発電する圧電素子と、
    前記圧電素子と前記出力ノードとを結ぶ電力線に直列に接続されたスイッチとを備え、
    前記基部は、前記可動部の変位を制限するように構成された制限部を含み、
    前記スイッチは、前記制限部に配置された機械的スイッチであり、
    前記可動部は、
    前記可動部の変位に伴い前記圧電素子に接触する第1の突起と、
    前記圧電素子と前記第1の突起とが接触した状態からの前記可動部のさらなる変位に伴い、前記スイッチに接触して前記スイッチを導通させるように構成された第2の突起とを含む、発電装置。
  2. 外力を受けて発電した電力を出力ノードに供給する発電装置であって、
    基部と、
    前記基部に結合されたヒンジを含み、前記外力に応じて変位する可動部と、
    前記基部に配置され、前記可動部の変位に応じて変形することにより発電する圧電素子と、
    前記圧電素子と前記出力ノードとを結ぶ電力線に直列に接続されたスイッチとを備え、
    前記基部は、前記可動部の変位を制限するように構成された制限部を含み、
    前記スイッチは、前記制限部に配置されたリードスイッチであり、
    前記可動部は、
    前記可動部の変位に伴い前記圧電素子に接触する突起と、
    前記圧電素子と前記突起とが接触した状態からの前記可動部のさらなる変位に伴い、前記スイッチに近付いて前記スイッチを導通させるように構成された磁性体とを含む、発電装置。
  3. 請求項1または2に記載の発電装置と、
    前記発電装置から前記出力ノードを介して供給された電力を受ける外部負荷とを備える、電気機器。
  4. 前記外部負荷は、前記スイッチが導通状態の場合に前記発電装置から供給された電力を消費する、請求項に記載の電気機器。
  5. 前記制限部は、前記圧電素子の変形量が所定値以上に達したときに、前記可動部の変位に伴い前記スイッチが導通するように構成される、請求項3または4に記載の電気機器。
  6. 前記所定値は、前記圧電素子の許容変形量の最大値である、請求項に記載の電気機器。
  7. 前記圧電素子は、第1および第2の出力端子を含み、
    前記発電装置は、
    前記第1および第2の出力端子と前記出力ノードとの間に接続され、前記圧電素子の出力電圧を全波整流する全波整流回路と、
    前記全波整流回路に並列に接続され、前記全波整流回路により整流された電圧を平滑化するコンデンサと、
    前記スイッチに並列に接続された他のスイッチとをさらに備え、
    前記制限部は、
    前記圧電素子の変形量を増大させる方向への前記可動部の変位を制限するように構成された第1の制限部と、
    前記圧電素子の変形量を減少させる方向への前記可動部の変位を制限するように構成された第2の制限部とを含み、
    前記スイッチは、前記可動部の変位量が、前記第1の制限部により制限される変位量に達したときに導通するように構成され、
    前記他のスイッチは、前記可動部の変位量が、前記第2の制限部により制限される変位量に達したときに導通するように構成される、請求項3〜6のいずれか1項に記載の電気機器。
  8. 前記圧電素子は、第1および第2の出力端子を含み、
    前記発電装置は、前記第1および第2の出力端子に接続された放電スイッチをさらに備え、
    前記放電スイッチは、前記スイッチが導通状態となった後に導通状態となるように構成される、請求項3〜6のいずれか1項に記載の電気機器。
  9. 前記圧電素子は、第1および第2の出力端子を含み、
    前記発電装置は、アノードおよびカソードを有するダイオードをさらに備え、
    前記第1の出力端子は、前記カソードおよび前記スイッチに電気的に接続され、
    前記第2の出力端子は、前記アノードに電気的に接続される、請求項3〜6のいずれか1項に記載の電気機器。
  10. 前記可動部の変位に応じて変形して信号を出力する圧電部をさらに備え、
    前記スイッチは、前記圧電部からの信号に応答して導通する電気的スイッチを含む、請求項3〜9のいずれか1項に記載の電気機器。
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