JP6540155B2 - 画像処理装置、方法及びプログラム、並びに画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、方法及びプログラム、並びに画像処理システム Download PDF

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この発明は、画像処理装置、方法及びプログラム、並びに画像処理システムに関し、例えば、複数のカメラから構成されるカメラアレイから取得される画像を処理する画像処理システムに適用し得る。
従来、立体表示デバイスへの入力画像の撮影や、3次元形状復元などの用途に、複数のカメラを並べたカメラアレイが利用されている。カメラを横一直線上に配置するようなカメラアレイの場合、撮影対象のオブジェクトの高さ方向の位置は、各カメラから得られたそれぞれの画像で同一であることが求められる。しかし、実際には、各カメラの個体差や設置精度により、得られた画像間には差が生じてしまう。
例えば、図10に示すように、2つのカメラC1、C2を用いて撮影対象オブジェクトOBJを撮影した際の理想的な配置の場合に得られる映像と、実際の配置で撮影した場合に得られる映像を想定する。
図10(a−1)は、2つのカメラC1、C2を理想的な位置に配置(横一直線上に配置)した状態について示した図である。また図10(b−1)は、2つのカメラC1、C2の実際の配置状態(理想的な位置を意図して実際に配置した状態)について示した図である。図10のカメラC1、C2に付された矢印は、当該カメラの撮像する方向(光軸方向)について示している。図10(a−2)、図10(a−3)は、それぞれ、図10(a−1)に示す位置に配置(理想的なカメラ配置)されたカメラC1、C2で撮像された画像について示した図である。図10(b−2)、図10(b−3)は、それぞれ、図10(b−1)に示す位置に配置(実際のカメラ配置)されたカメラC1、C2で撮像された画像について示した図である。この場合、図10(a−2)、(a−3)に示すように、撮影対象オブジェクトOBJの対応する位置の上下方向の位置は揃う状態が理想的なカメラC1、C2の配置となるが、図10(b−2)、(b−3)に示すように、実際のカメラC1、C2の配置で得られる映像では異なる。
例えば、直線配置のカメラアレイから得られる映像を、理想のカメラ配置で得られたように補正する従来技術として、平行化(rectification)とよばれる手法(非特許文献1参照)がある。
図11は、平行化の手法の手法を適用したカメラモデルについて示した説明図である。
まず、従来の平行化の手法の手法を適用したカメラモデルについて説明する。例えば、世界座標での三次元空間の点M=(X,Y,Z,1)をカメラで得られる画像平面上の点m=(x,y,z,1)へ射影する投影変換Pは以下の(1)式のように表される。
m=PM …(1)
また、この投影変換Pは、以下の(2)式のようにも表現できる。(2)式において、Kは内部パラメータと呼ばれる以下の(3)式の行列式で表されるものである。以下の(3)式において、fはカメラの焦点距離、(u,v)は画像中心を表す主点座標を表している。また、以下の(2)式において、T、Rは外部パラメータと呼ばれるものである。以下の(2)式において、Tはカメラ中心の位置を示すベクトルであり、Rはカメラの姿勢を表す回転行列である。図11に、平行化の手法を適用したカメラモデルにおける世界座標系とカメラ座標系の対応関係を示す。図11(a)は、世界座標系に係る各パラメータを示している。図11(b)は、図11(a)の世界座標系に対応するカメラ座標系の各パラメータを示している。
P=K[R|T] …(2)
Figure 0006540155
次に、非特許文献1に記載された平行化の手法について説明する。以下では、あるカメラから実際に得られた画像をmrealと表し、このカメラが理想的な位置、方向に設置されている場合に得られる理想的な画像をmidealと表す。そうすると、以下の(4)式で表されるmrealからmidealへの変換式が、平行化のための補正に相当する。
ideal=Hmreal…(4)
上記の(4)式におけるHは、ホモグラフィ行列である。ホモグラフィ行列Hは、mrealとmidealで対応する4点に基づいて、計算により求めることができる。非特許文献1では実際にカメラで得られた画像mreal上の点に対応する理想カメラ画像midealの対応点を求めるために、大小2種類の平面パターンを用いている。平面パターンとは、大きさが既知の格子模様の二次元パターンを指す。
図12は、平行化の処理に用いられる平面パターンPTの例(格子模様の二次元パターンの例)について示した説明図である。
非特許文献1の手法では、図12に示すような大きな平面パターンPT上の格子点を対応点として用い、ホモグラフィ行列Hを求める。
次に、非特許文献1の手法におけるホモグラフィ行列Hの求め方の例について説明する。
まず、非特許文献1の手法では、実カメラの内部パラメータKrealは、カメラ固有のパラメータのため、各カメラ個別に計算される。実カメラの内部パラメータKrealは、Zhangの手法(非特許文献2参照)に従い、複数回平面パターンを撮影することにより計算できる。次に、非特許文献1の手法では、外部パラメータTreal,Rrealの推定が行われる。外部パラメータは、カメラの位置関係を表すため、同一の座標系で表す必要がある。そのため、非特許文献1の手法では、すべてのカメラに共通する画角内に大きなパターンを設置し、これを用いている。この際、大きな平面パターンの左下の座標を世界座標の原点とすると、得られた各カメラの外部パラメータ(位置、姿勢)はこの座標系で表すことができる。また、実カメラで撮影した画像mreal内での平面パターンの格子点の座標も得られる。
次に、非特許文献1の手法では、推定した内部、外部パラメータから、理想カメラの内部パラメータKideal、外部パラメータTidealが求められる。理想のカメラパラメータとは、カメラアレイを構成するすべての内部パラメータが同じで、各カメラは一直線に等間隔に並び、かつ全て同じ姿勢(光軸方向が平行)であるものを指す。非特許文献1の手法では、理想的な内部パラメータとして、実カメラの内部パラメータの平均を用い、位置・方向については実カメラの位置を主成分分析することにより、理想カメラの並ぶ直線方向及び姿勢を決定する。これにより、非特許文献1の手法では、理想カメラ投射のパラメータが得られるため、理想カメラ画像mideal上に現れる平面パターンの格子点の座標が得られる。以上により、非特許文献1の手法では、大きな平面パターン上の格子点を対応する点とすることで、ホモグラフィ行列Hを算出することができる。なお、以下では、ホモグラフィ行列を「補正パラメータ」とも呼ぶものとする。

ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 M15379"Adjusting method for multi view image;color and geometry correction for MPEG−FTV test sequences,"Apr.2008 Z.Zhang,"A Flexible New Technique for Camera Calibration", IEEE Trans. PAMI, Vol.22,No.11, PP.1330−1334, 2000
しかしながら、従来の平行化手法では、対応点の取得と、カメラの位置・姿勢を得るために、すべてのカメラから映る位置に、大きさが既知の平面パターンを設置する必要があった。そのため、大きなカメラアレイを構築する場合には、すべてのカメラに映る位置に平面パターンを設置する必要があった。この場合、平面パターンを配置するのに十分なスペースが必要となるため、十分に平面パターンの設置スペースが確保できない場所では、構成するカメラアレイの規模に制限があった。
また、従来の平行化手法では、平面パターンの設置スペースが確保されていた場合でも、距離が離れた位置に平面パターンを配置して撮影を行う場合、巨大な平面パターンを用意する必要がある。このような巨大なパターンの場合、平面パターンの平面性(例えば平面パターンが印刷された板の平面性)を維持するように作成するには、コストがかかるという問題もある。さらに、従来の平行化手法では、カメラアレイに使用するカメラの数を増やした場合には、大きな平面パターンと撮影に必要な空間が必要になるため、拡張性にも劣る。大きなカメラアレイを構築した際には、カメラアレイ自体のサイズも大きなものとなってしまうため、カメラアレイを移動することが困難であり、移動を行うためにカメラアレイを分解することになってしまう。この場合、カメラアレイ再構成後には、カメラの位置関係が変わっているため、全てのカメラについて外部パラメータの推定と補正パラメータの推定を行う必要がある。このように、従来の平行化手法では、カメラアレイの移動によるパラメータ推定のための手間がかかるという問題があった。
以上のような問題に鑑みて、少ない作業量、かつ低コストで複数のカメラにより構成されるカメラアレイで撮像された画像を補正する画像処理装置、方法及びプログラム、並びに画像処理システムが望まれている。
第1の本発明は、複数のカメラで構成されたカメラアレイで撮像された画像を処理する画像処理装置において、(1)上記カメラアレイを構成する各カメラの相対的な位置関係を示す相対位置情報を含む情報を保持するカメラアレイ情報保持手段と、(2)上記カメラアレイ情報保持手段が保持している各カメラの情報を利用して、各カメラで撮像された画像の補正に必要な補正パラメータを算出する補正パラメータ算出手段と、(3)上記補正パラメータ算出手段が算出した補正パラメータを用いて、上記カメラアレイを構成する各カメラが撮像した画像を補正する画像補正手段とを有し、(4)上記カメラアレイは、複数のカメラで構成された単位カメラアレイを複数備えており、(5)上記補正パラメータ算出手段は、(5−1)各単位カメラアレイ内の補正パラメータを計算する第1の補正パラメータ計算部と、(5−2)上記第1の補正パラメータ計算部が計算した補正パラメータ、及び上記第1の補正パラメータ計算部が補正パラメータを計算する過程で算出した各カメラに係るカメラパラメータ利用して、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算する第2の補正パラメータ計算部とを有し、(6)上記第1の補正パラメータ計算部は、補正パラメータの計算を行う際に必要となる平面パターンを撮像すべき単位カメラアレイを特定し、特定した単位カメラアレイのカメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、単位カメラアレイの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて単位カメラアレイ内の平行化のための補正パラメータを計算し、(7)上記第2の補正パラメータ計算部は、単位カメラアレイ間で組となるカメラペアを選択し、選択したカメラペアの各カメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、選択したカメラペアの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算することを特徴とする。
第2の本発明の画像処理プログラムは、複数のカメラで構成されたカメラアレイで撮像された画像を処理する画像処理装置に搭載されたコンピュータを、(1)上記カメラアレイを構成する各カメラの相対的な位置関係を示す相対位置情報を含む情報を保持するカメラアレイ情報保持手段と、(2)上記カメラアレイ情報保持手段が保持している各カメラの情報を利用して、各カメラで撮像された画像の補正に必要な補正パラメータを算出する補正パラメータ算出手段と、(3)上記補正パラメータ算出手段が算出した補正パラメータを用いて、上記カメラアレイを構成する各カメラが撮像した画像を補正する画像補正手段として機能させ、(4)上記カメラアレイは、複数のカメラで構成された単位カメラアレイを複数備えており、(5)上記補正パラメータ算出手段は、(5−1)各単位カメラアレイ内の補正パラメータを計算する第1の補正パラメータ計算部と、(5−2)上記第1の補正パラメータ計算部が計算した補正パラメータ、及び上記第1の補正パラメータ計算部が補正パラメータを計算する過程で算出した各カメラに係るカメラパラメータ利用して、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算する第2の補正パラメータ計算部とを有し、(6)上記第1の補正パラメータ計算部は、補正パラメータの計算を行う際に必要となる平面パターンを撮像すべき単位カメラアレイを特定し、特定した単位カメラアレイのカメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、単位カメラアレイの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて単位カメラアレイ内の平行化のための補正パラメータを計算し、(7)上記第2の補正パラメータ計算部は、単位カメラアレイ間で組となるカメラペアを選択し、選択したカメラペアの各カメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、選択したカメラペアの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算する
ることを特徴とする。
第3の本発明は、複数のカメラで構成されたカメラアレイで撮像された画像を処理する画像処理装置が行う画像処理方法において、(1)カメラアレイ情報保持手段、補正パラメータ算出手段、及び画像補正手段を有し、上記補正パラメータ算出手段は、第1の補正パラメータ計算部及び第2の補正パラメータ計算部を有し、(2)上記カメラアレイ情報保持手段は、上記カメラアレイを構成する各カメラの相対的な位置関係を示す相対位置情報を含む情報を保持し、(3)上記補正パラメータ算出手段は、上記カメラアレイ情報保持手段が保持している各カメラの情報を利用して、各カメラで撮像された画像の補正に必要な補正パラメータを算出し、(4)上記画像補正手段は、上記補正パラメータ算出手段が算出した補正パラメータを用いて、上記カメラアレイを構成する各カメラが撮像した画像を補正し、上記カメラアレイは、複数のカメラで構成された単位カメラアレイを複数備えており、(5)上記第1の補正パラメータ計算部は、各単位カメラアレイ内の補正パラメータを計算し、(6)上記第2の補正パラメータ計算部は、上記第1の補正パラメータ計算部が計算した補正パラメータ、及び上記第1の補正パラメータ計算部が補正パラメータを計算する過程で算出した各カメラに係るカメラパラメータ利用して、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算し、(7)上記第1の補正パラメータ計算部は、補正パラメータの計算を行う際に必要となる平面パターンを撮像すべき単位カメラアレイを特定し、特定した単位カメラアレイのカメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、単位カメラアレイの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて単位カメラアレイ内の平行化のための補正パラメータを計算し、(8)上記第2の補正パラメータ計算部は、単位カメラアレイ間で組となるカメラペアを選択し、選択したカメラペアの各カメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、選択したカメラペアの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算することを特徴とする。
第4の本発明は、複数のカメラで構成されたカメラアレイと、上記カメラアレイで撮像された画像を処理する画像処理装置とを備える画像処理システムにおいて、上記画像処理装置として第1の本発明の画像処理装置を適用したことを特徴とする。
本発明によれば、少ない作業量、かつ低コストで複数のカメラにより構成されるカメラアレイで撮像された画像を補正することができる。
実施形態に係る画像処理システムの全体構成について示した説明図である。 実施形態に係る画像処理装置が、単位カメラアレイ内の補正パラメータを算出する際の動作について示したフローチャート(その1)である。 実施形態に係る画像処理装置が、単位カメラアレイ内の補正パラメータを算出する際の動作について示したフローチャート(その2)である。 実施形態に係る画像処理装置が、単位カメラアレイ内の補正パラメータを算出する際の動作について示したフローチャート(その3)である。 実施形態に係る画像処理装置で入力を受付ける情報の構成例について示した説明図である。 実施形態に係る画像処理装置が、結合カメラアレイの補正パラメータを算出し、画像処理を行う際の動作について示したフローチャート(その1)である。 実施形態に係る画像処理装置が、結合カメラアレイの補正パラメータを算出し、画像処理を行う際の動作について示したフローチャート(その2)である。 実施形態に係る画像処理装置が、結合カメラアレイの補正パラメータを算出し、画像処理を行う際の動作について示したフローチャート(その3)である。 実施形態に係る結合カメラアレイの構成例について示したブロック図である。 従来のカメラアレイにおけるカメラの配置と撮像される画像の例について示した説明図である。 従来の平行化の手法における座標系について示した説明図である。 従来の平行化の手法で用いられる平行パターンの例について示した説明図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による画像処理装置、方法及びプログラム、並びに画像処理システムの一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態の画像処理システム1の全体構成を示すブロック図である。
画像処理システム1は、撮影対象オブジェクトOBJを撮像するカメラ400を複数備える結合カメラアレイ200と、結合カメラアレイ200で撮像された画像を処理する画像処理装置100を有している。
結合カメラアレイ200は、1又は複数の単位カメラアレイ300を有している。そして、この実施形態の各単位カメラアレイ300は、3つ以上のカメラ400を有している。結合カメラアレイ200において配置される単位カメラアレイ300の数、及び各単位カメラアレイ300を構成するカメラ400の数は限定されないものである。また、各単位カメラアレイ300を構成するカメラ400の数は、比較的少数(例えば、3〜6台程度)であることが望ましい。各単位カメラアレイ300では、可能な限り各カメラ400の中心が一直線に並び、各カメラ400の光軸方向が平行となるように配置されているものとする。
そして、実施形態の例では、画像処理システム1には、3つの単位カメラアレイ300(300−1〜300−3)が配置されているものとする。また、この実施形態の例では、各単位カメラアレイ300には、それぞれ3つのカメラ400(400−1〜400−3)が配置されているものとする。
各カメラ400にはそれぞれ、各単位カメラアレイ300内で識別するID(以下、「カメラID」と呼ぶ)が付与されているものとする。また、各単位カメラアレイ300にもそれぞれを識別するID(以下、「カメラアレイID」と呼ぶ)が付与されているものとする。以下では、単位カメラアレイ300−1〜300−3に対して1〜3のカメラアレイIDが付与されているものとする。また、以下では、各単位カメラアレイ300において、各カメラ400−1〜400−3に対してそれぞれカメラIDとして1〜3のカメラIDが付与されているものとする。
なお、各単位カメラアレイ300内の各カメラ400は、単位カメラアレイ300を移動させた場合(例えば、ユーザが持ち運んだ場合)でも、単位カメラアレイ300内のカメラ間の相対的な位置関係は変化しないように固定されているものとする。また、結合カメラアレイ200が複数の単位カメラアレイ300を有する場合、各結合カメラアレイ200間の位置関係を保った状態で固定可能な構成となっているものとする。なお、結合カメラアレイ200において、各単位カメラアレイ300内での各カメラ400間の位置関係を保つ固定方式(固定する構成)や、各単位カメラアレイ300間の位置関係を保つ固定方式(固定する構成)については限定されないものであり、種々の構成を適用することができる。
次に、画像処理装置100の内部構成について説明する。
画像処理装置100は、制御部101、補正パラメータ計算部102、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104、カメラパラメータ記憶部105、単位カメラアレイ補正パラメータ記憶部106、画像補正部107、画像出力部108、及び入出力部109を有している。
画像処理装置100は、例えば、プロセッサやメモリを有するプログラムの実施構成(コンピュータ)にプログラム(実施形態に係る画像処理プログラム)をインストールすることにより構成するようにしてもよい。なお、画像処理装置100では、一部又は全部の処理(構成要素)について専用のハードウェア(例えば、専用のチップ等)を用いて実現するようにしてもよい。
制御部101は、画像処理装置100内の各装置を制御するものである。
入出力部109は、ユーザインタフェースの機能を担っており、ユーザへの情報出力やユーザからの情報入力を行う。入出力部109としては、例えば、ディスプレイ、マウス、キーボードや、種々のデータ記録媒体(例えば、USBメモリ等)を収容してデータの読み書きが可能なインタフェース等を用いて構成することができる。
制御部101は、結合カメラアレイ200の構成情報を保持し、補正パラメータ計算部102へ入力することで、結合カメラアレイ200を構成する各カメラ400の補正の指示を行う。制御部101が、結合カメラアレイ200の構成情報を保持する方式については限定されないものであり、例えば、入出力部109を用いた操作入力(ユーザからの操作入力)や、外部の装置から通信(例えば、図示しないシリアルインタフェースやネットワーク等を用いた通信)により保持するようにしてもよい。また、制御部101は、補正パラメータ計算部102から、補正パラメータの計算に必要となる平面パターンを設置すべきカメラ400の情報(カメラアレイID及びカメラID)等を受け、これをユーザへ通知(入出力部109を用いて通知)する。
補正パラメータ計算部102は、制御部101から入力される結合カメラアレイ200の構成情報に応じて、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103または結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104で、補正パラメータ計算を行う。また、補正パラメータ計算部102は、計算後の補正パラメータと、各カメラ400から取得したカメラ画像を画像補正部107へ供給する。
補正パラメータ計算部102は、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103と結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104を有している。
単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、単位カメラアレイ101内の平行化のための補正パラメータを計算し、得られた補正パラメータを単位カメラアレイ補正パラメータ記憶部106へ記録する。また、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、補正パラメータ計算時に得られた、各カメラ400のカメラパラメータ(内部パラメータ、及び外部パラメータ)をカメラパラメータ記憶部105へ記録する。
結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、複数の単位カメラアレイ300を結合して構成された結合カメラアレイ200の平行化のための補正パラメータを計算する。
カメラパラメータ記憶部105は、単位カメラアレイ300内の各カメラ400のカメラパラメータ(内部パラメータ、外部パラメータ)を記憶する。カメラパラメータ記憶部105で記憶される外部パラメータは、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103で補正パラメータを計算する過程で取得(推定)される。カメラパラメータ記憶部105で記憶される外部パラメータは、基準となるカメラ400に対する相対位置、及び相対姿勢に関する情報を含む。
カメラパラメータ記憶部105において、カメラパラメータは、カメラアレイID、カメラID、基準となるカメラ400のカメラIDとともに記録される。
なお、画像処理システム1では、各単位カメラアレイ300内での各カメラ400の位置は、基準となるカメラ400(以下、「基準カメラ」と呼ぶ)との相対的な位置関係に基づいて管理されるものとする。以下では、各単位カメラアレイ300内の基準カメラは、カメラ400−1であるものとして説明する。すなわち、各単位カメラアレイ300で基準カメラIDは「1」となるものとする。
画像補正部107は、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104から供給される補正パラメータとカメラ画像とを用いて、カメラ画像を補正処理する。
画像出力部108は画像補正部107で補正された画像を出力する。画像出力部108による出力形式は限定されないものであり、例えば、ディスプレイを用いて表示出力するようにしてもよいし、データ記録媒体にデータ記録(画像データを記録)するようにしてもよいし、通信により外部装置に送信(画像データを送信)するようにしてもよい。また、画像出力部108が、画像データを出力する場合には、所定の符号化方式により符号化した画像データを出力するようにしてもよい。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する画像処理システム1の動作を説明する。
上述のように、画像処理システム1では、比較的小規模なカメラアレイ(3台程度のカメラ400)である単位カメラアレイ300を組み合わせ、大規模なカメラアレイとなる結合カメラアレイ200を構成している。画像処理装置100では、結合カメラアレイ200内の各カメラ400から取得される画像が平行化されるような補正パラメータを算出し、その結果を用いて補正を行う。
以下では、まず、画像処理装置100において、各単位カメラアレイ300内の補正パラメータを計算する際の動作について説明する。その後、画像処理装置100において各単位カメラアレイ300を組み合わせて結合カメラアレイ200を構成した際の補正パラメータの計算および、補正の動作について説明する。
画像処理装置100は、単位カメラアレイ300内の補正パラメータを算出する際に、まず、各カメラ400の内部パラメータ、及び外部パラメータを推定する。この実施形態の画像処理装置100(補正パラメータ計算部102)は、Zhangの手法(非特許文献2参照)に従い、各カメラ400の内部パラメータ、及び外部パラメータを推定するものとする。具体的には、画像処理装置100は、平面パターンを異なる角度から複数回(少なくとも2回)撮影することによって、実際に配置されたカメラ400のカメラパラメータを推定する。また、画像処理装置100は、その後、得られたカメラパラメータを用いて、理想的なカメラパラメータを算出し、実際にカメラ400で取得された映像を理想の配置で取得した画像に補正するホモグラフィ行列(補正パラメータ)を計算する。
図2〜図4は、画像処理装置100が、各単位カメラアレイ300内の各カメラの補正パラメータを算出する動作の例について示したフローチャートである。
まず、制御部101が、ユーザから入出力部109を介して、結合カメラアレイ200の構成情報の入力を受付ける(S501)。制御部101は、各単位カメラアレイ300の構成情報(各カメラ400の位置関係の情報を含む情報)を結合カメラアレイ200の構成情報として入力受付する。
例えば、制御部101は、ユーザから、図5に示すような内容の入力情報を受付ける。図5に示す入力情報には、単位カメラアレイ300−1を構成する各カメラ400に係る、カメラアレイID、カメラID、基準カメラID、基準カメラアレイID、基準カメラからの相対位置の情報(以下、「相対位置情報」とも呼ぶ)の項目の情報が含まれている。相対位置情報とは、当該カメラ400と、基準カメラ(基準カメラアレイID及び基準カメラIDに対応するカメラ400)との理想的な位置関係を示す情報である。図5に示すように、この実施形態では、相対位置情報は、基準カメラの位置を、X方向の相対位置と、Y方向の相対位置とで示している。
次に、制御部101は、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103に、取得した結合カメラアレイ200の構成情報を供給する(S502)。
次に、制御部101は、平面パターンを映すべき単位カメラアレイ300のIDをユーザへ通知する(S503)。制御部101は、例えば、入出力部109を用いて、ユーザに対して、平面パターンの設置が必要となる単位カメラアレイ300のカメラアレイIDを通知するようにしてもよい。
次に、制御部101は、ユーザから、平面パターンの設置が完了した旨(通知したカメラアレイIDのすべてのカメラ400に共通する画角内に、平面パターンを設置した旨)を受付ける(S504)。制御部101は、例えば、入出力部109を用いて、ユーザから平面パターンの設置が完了した旨を受付けるようにしてもよい。このとき用いられる平面パターンは、単位カメラアレイ300内の各カメラ400の共通する画角内に収まる大きさのもので良い。なお、ここで用いられる平面パターンは、従来技術と同様の平面パターン(例えば、図12に示す平面パターン)を用いることができる。
次に、制御部101は単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103に対して、平面パターンの設置が完了したことを通知する(S505)。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、対象の単位カメラアレイ300を構成するカメラ400から平面パターンが撮影された画像を取得し、一時的に保持しておく(S506)。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、1枚の画像取得(各カメラ400について1枚の画像取得)が完了したことを制御部101へ通知する(S507)。
次に、制御部101は、ユーザへ1枚の画像取得が完了したことを通知する(S508)。
次に、画像処理装置100(制御部101)は、上述のステップS504〜S508の処理(平面パターン画像の撮影処理の)を、少なくとも2回以上繰り返したか否かを確認する(S509)。画像処理装置100(制御部101)は、平面パターン画像の撮影処理について所定回数以上完了した場合、後述するステップS510から動作し、所定回数より少ない回数しか完了していない場合には上述のステップS504の処理から動作する。なお、上述のステップS504〜S508の処理については、カメラパラメータの推定精度を向上させるために、2回より多い回数実行するようにしてもよい。以上の処理により、画像処理装置100(制御部101)は、異なる角度から撮影した複数枚の平面パターン画像を得ることができる。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、取得した画像(上述のステップS504〜S508の処理で取得した画像)を用いて、単位カメラアレイ300内の各カメラの内部パラメータ、及び外部パラメータを推定する(S510)。
以下では、単位カメラアレイ300−i(カメラアレイID=i)内のカメラ400−j(カメラID=j)の内部パラメータKを以下の(5)式のように表記し、外部パラメータT、Rをそれぞれ以下の(6−1)式、(6−2)式のように表す。
Figure 0006540155
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、推定した外部パラメータの値を単位カメラアレイ内の基準カメラからの相対位置、相対姿勢へ変換する(S511)。
この実施形態の例では、単位カメラアレイ300−1内の基準カメラのカメラIDは1である。したがって、カメラ400−2(カメラID=2)の相対位置ベクトル(以下の(7−1)参照)は、以下の(7−2)式のように計算でき、相対姿勢は以下の(7−3)式のように計算できる。以下では、カメラアレイID=i,カメラID=jの基準カメラからの「相対位置、相対姿勢」を以下の(7−4)式のように表記するものとする。
Figure 0006540155
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は全てのカメラ400に対応する、内部パラメータ及び外部パラメータ(基準カメラからの相対位置及び相対姿勢)をカメラパラメータ記憶部105へ記録する。このとき、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、内部パラメータ及び外部パラメータについて、カメラ400に係る情報(カメラアレイID、カメラID、及び単位カメラアレイ300内の基準カメラID)とともに記録する(S512)。
ここまでの処理で、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103では、単位カメラアレイ300内のすべてのカメラ400のカメラパラメータが推定されたことになる。
画像処理装置100では、以後の処理(S513〜S524)で、平行化のための補正パラメータを計算する。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は理想的なカメラ配置(各単位カメラアレイ300におけるカメラ400の配置)におけるカメラ中心を通る軸を推定する(S513)。
単位カメラアレイ300内のカメラ400の数が3以上の場合、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、各カメラ400の中心位置の設置誤差などから、推定されたカメラ位置の誤差が最少になるような直線を選ぶ。単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、例えば、各カメラ400の中心位置の共分散行列を固有値分解して得られる固有ベクトルに基づいて、推定されたカメラ位置の誤差が最少になるような直線(ベクトル)を求めることができる。単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、任意の単位カメラアレイ300について求めた直線のベクトルを、当該単位カメラアレイ300における理想カメラ配置のX軸として取り扱うものとする。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は理想カメラ配置の光軸方向を推定する(S514)。
各カメラの回転行列の各カメラ400の行列(上記の(6−2)に示す外部パラメータRに係る行列)の第3行ベクトル(第3行に係る平均ベクトル)が光軸ベクトルとなる。そこで、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、上述の光軸ベクトルを算出することで、光軸方向を推定することができる。以下では、光軸ベクトル(平均ベクトル)をpと表すものとする。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、理想カメラ配置における、Y軸を計算する(S515)。理想カメラ配置におけるY軸は、X軸方向の長さ1のベクトルeとステップS514で得られた光軸ベクトルpの外積によって得られる。以下では、Y軸方向の単位ベクトルをeと表す。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、理想カメラ配置における、Z軸を計算する(S516)。理想カメラ配置におけるZ軸は、X軸方向の単位ベクトルeとY軸方向の単位ベクトルeの外積によって得ることができる。以下では、Z軸方向の単位ベクトルをeと表す。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、理想カメラ配置の単位ベクトルEを算出する(S517)。理想カメラ配置の単位ベクトルEは、各軸(X軸、Y軸、及びZ軸)の単位ベクトルe、e、eによってE=[e|e|e]と表現できる。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、単位カメラアレイ300内のすべてのカメラ400について、実際の位置(上述の(6−1)で示される外部パラメータ)、及び実際の姿勢(上述の(6−2)で示される外部パラメータ)を理想カメラ配置での座標系に変換する(S518)。
各単位カメラアレイ300において、理想カメラ配置の座標系の原点は基準カメラの位置となり、各軸の方向は上述のステップS513〜S517で求められている。したがって、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、実カメラ位置(上述の(6−1)で示される外部パラメータ)及び姿勢(上述の(6−2)で示される外部パラメータ)のそれぞれにEをかけることで、理想カメラ配置での座標系に変換された各カメラ400の位置(以下の(8)式に示す座標)を取得できる。
Figure 0006540155
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、理想カメラの内部パラメータKidealを計算する(S519)。Kidealとしては、各単位カメラアレイ300内のすべての内部パラメータの平均をとったものを適用することができる。理想的にカメラ400が配置された単位カメラアレイ300では、内部パラメータが全て同じであるため、補正パラメータの推定にはどのカメラ400に対してもKidealを用いることができる。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、単位カメラアレイ300の各カメラ400について理想的なカメラ配置の座標系における位置及び姿勢を計算する(S520)。以下では、カメラアレイID=i、カメラID=jのカメラ400に係る理想的なカメラ配置の座標系で表した場合の位置、姿勢を以下の(9−1)、(9−2)式のように表すものとする。各カメラ400の姿勢に関しては、すべてのカメラ400が同じ方向を向くため、単位行列(以下、「I」と呼ぶ)とすることができる。また、各カメラ400の位置は、ユーザから入力された構成情報(基準カメラからの相対位置情報)を適用することができる。
Figure 0006540155
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、単位カメラアレイ300から任意のカメラ400(カメラアレイID=i、カメラID=jのカメラ400)を選択して、理想カメラの内部パラメータ、外部パラメータ、実測した内部パラメータ及び外部パラメータに基づいて、ホモグラフィ行列Hijを計算する(S521)。単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、例えば、理想カメラの投射行列Pidealと、実カメラの投射行列Prealに基づいて、以下の(10)式及び(11)式を用いて各パラメータを求める。なお、以下の(11)式において、P−1は疑似逆行列を示す。
ideal=HPreal …(10)
H=Pideal(Preal−1 …(11)
そして、射影行列Pと、内部パラメータ・外部パラメータの関係は、上記の(2)式の関係となる。つまり、理想カメラの射影行列Pidealは、既に求めたパラメータ(以下の(12)式に示すパラメータ)から求められる。また、実カメラの射影行列も、実カメラのパラメータ(以下の(13)式に示すパラメータ)から求めることができる。したがって、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、上記の(11)式のような疑似逆列を計算することでホモグラフィ行列Hijを計算することができる。
Figure 0006540155
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、得られたホモグラフィ行列Hijを、単位カメラアレイ補正パラメータ記憶部106へ記録(カメラアレイID、カメラIDとともに記録)する(S522)。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、全てのカメラ400についてホモグラフィ行列Hを推定(取得)したか否かを確認する(S523)。単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、ホモグラフィ行列Hを推定(取得)していないカメラ400があった場合には、当該カメラ400を選択して上述のステップS521の処理から動作し、全てのカメラ400についてホモグラフィ行列Hを推定(取得)した場合には後述するステップS524から動作する。
次に、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103は、パラメータの推定が終了したことを制御部101へ通知する(S524)。
次に、制御部101は、入出力部109を用いてユーザへ補正パラメータの計算が終了したことを通知する(S525)。
画像処理装置100では、以上のように単位カメラアレイ300内の補正パラメータが計算される。
次に、画像処理装置100が、1または複数の単位カメラアレイ300を用いて、結合カメラアレイ200を構成する際の補正パラメータの算出、及び補正画像の取得の動作について図6〜図8を用いて説明する。
まず、制御部101が、ユーザから結合カメラアレイ200の構成情報の入力を受付けたものとする(S701)。制御部101は、例えば、単位カメラアレイ300ごとに、図5に示すような構成情報の入力を受付ける。なお、画像処理装置100において、既に、全ての単位カメラアレイ300について構成情報の入力が行われている場合には、ステップS701の処理は省略することができる。
次に、制御部101は、結合カメラアレイ200を構成する任意の単位カメラアレイ300を選択し、当該単位カメラアレイ300の構成を結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104へ通知する(S702)。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、当該単位カメラアレイ300の補正パラメータが計算済みかを、単位カメラアレイ補正パラメータ記憶部106を参照することで確認し、制御部101に結果を報告する(S703)。なお、結合カメラアレイ200を構成する単位カメラアレイ300の補正パラメータが計算済みでない場合、制御部101の制御により、単位カメラアレイ補正パラメータ計算部103が、当該単位カメラアレイ300に係る補正パラメータを算出する処理(上述の図2〜図4のフローチャートの処理)を行うことになる。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、結合カメラアレイ200を構成する単位カメラアレイ300の数を確認する(S704)。結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、結合カメラアレイ200を構成する単位カメラアレイ300の数が1つの場合にのみ、結合カメラアレイ200(1つの単位カメラアレイ300)の補正パラメータとして、単位カメラアレイ補正パラメータ記憶部106の補正パラメータを取得する(S705)。なお、結合カメラアレイ200を構成する単位カメラアレイ300の数が複数の場合、画像処理装置100は後述するステップS705の処理は行わずに後述するステップS706の処理に移行する。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、結合カメラアレイ200内のすべてのカメラ400の補正パラメータ(結合カメラアレイ200における補正パラメータ)が計算済みかを確認する(S706)。画像処理装置100は、結合カメラアレイ200内のすべてのカメラ400の補正パラメータが計算済みの場合後述するステップS719から動作し、そうでない場合には後述するステップS707から動作する。なお、結合カメラアレイ200を構成する単位カメラアレイ300の数が1つの場合、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、ステップS705の処理により、結合カメラアレイ200内のすべてのカメラ400の補正パラメータが計算済みとなったものとして取り扱う。
一方、補正パラメータ(結合カメラアレイ200における補正パラメータ)が未計算のカメラ400があった場合、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、以後の処理により、結合カメラアレイ200を構成するすべてのカメラ400に対応する補正パラメータを計算する。このとき、結合カメラアレイの中で基準とするカメラ400をカメラアレイID=1,カメラID=1のカメラ400とする。このときの結合カメラアレイ200の構成を図9に示す。図9に示すように、結合カメラアレイ200では、左から順に、単位カメラアレイ300−2、300−1、300−3の順(カメラアレイIDが2、1、3の順)に並んでいる。また、図9に示すように、各単位カメラアレイ300内では、左から順にカメラ400−1、400−2、400−3の順(カメラIDが、1,2,3の順)で並んでいるものとする。以降では、カメラアレイID=i,カメラID=jのカメラをCijとも表記することとする。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、カメラパラメータ記憶部105から、結合カメラアレイ200に含まれるすべてのカメラ400のカメラパラメータを取得する(S707)。この際、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、単位カメラアレイ300内の基準カメラの情報も取得する。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、単位カメラアレイ300の間で、相対的な位置(以下、「相対位置」と呼ぶ)及び、相対的な姿勢(以下「相対姿勢」と呼ぶ)のパラメータを計測するための組となるカメラ400(以下、「カメラペア」と呼ぶ)を選び出す(S708)。結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、単位カメラアレイ300をまたいでカメラペアを選択する。すなわち、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、単位カメラアレイ300−1と単位カメラアレイ300−2との間のカメラペア、及び単位カメラアレイ300−1と単位カメラアレイ300−3との間のカメラペアを選択する。なお、結合カメラアレイ200を構成する複数の単位カメラアレイ300は、カメラペアにより全てが直列的に連結されていれば良い。この実施形態の例では、結合カメラアレイ200は、単位カメラアレイ300−1〜300−3で構成されている。したがって、単位カメラアレイ300−1と単位カメラアレイ300−2との間のカメラペア、及び単位カメラアレイ300−1と単位カメラアレイ300−3との間のカメラペアが選択されていれば、単位カメラアレイ300−2と単位カメラアレイ300−3との間のカメラペアの選択は省略するようにしてもよい。これは、単位カメラアレイ300−1と単位カメラアレイ300−2との間のカメラペア、及び単位カメラアレイ300−1と単位カメラアレイ300−3との間のカメラペアに基づいて相対的な関係が定まれば、単位カメラアレイ300−2と単位カメラアレイ300−3との間の相対的な関係も定まるためである。なお、カメラペアは配置位置が隣接する単位カメラアレイ300同士で選択することが望ましい。また、2つの単位カメラアレイ300間で、カメラペアを選択する際には、可能な限り距離が近いカメラ400同士を選択することが望ましい。
上述の通り、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、計測すべきカメラペアとして、単位カメラアレイ30をまたがるカメラペアを選択する。この実施形態の例では、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、計測すべきカメラペアとして(C11,C23)と(C12,C31)の2組のカメラペアを選択したものとする。以下では、選択したカメラペアのうち、基準となる側のカメラ400を「ペア基準カメラ」と呼び、もう一方を「ペア対象カメラ」と呼ぶものとする。また、以下では、ペア対象カメラを含む単位カメラアレイ300を「対象カメラアレイ」と呼ぶものとする。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、制御部101に対して、カメラペアのうち1組を選択して当該カメラペアの情報(カメラペアに係るカメラ400のカメラアレイID及びカメラIDを含む情報を通知)する(S709)
次に、制御部101は、入出力部109を用いて、ユーザに対し、平面パターンを設置すべきカメラペア(結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104から通知されたカメラペア)を通知(カメラペアの情報を通知)する(S710)。
次に、制御部101は、ユーザから、指定したカメラペアの両方のカメラ400に共通する画角の位置に平面パターンを設置したことの通知を受付ける(S711)。
このとき用いられる平面パターンは、単位カメラアレイ300の結合ペアの相対位置を計算するのに必要な平面パターンでよいため、単位カメラアレイ300内の補正パラメータを算出する際に用いた小さな平面パターンを利用することできる。
次に、制御部101は、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104に対して、平面パターンが設置されたことを通知する(S712)。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、選択したカメラペアの画像をそれぞれ取得する(S713)。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、取得したカメラペアの画像を用いて、当該カメラペアの相対位置、相対姿勢を計算する(S714)。
結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、カメラペアを構成するカメラ400間のホモグラフィ行列を求め、求めたホモグラフィ行列と各カメラ400の内部パラメータとを用いて、カメラペアの相対位置、相対姿勢を計算することができる。
カメラペアを構成する各カメラ400間のホモグラフィ行列は、取得した平面パターンの格子点を対応点とすることで求められる。(C11,C23)のカメラペアの例では、C11をペア基準カメラとした場合、C11からC23のホモグラフィ行列は、内部パラメータと相対位置、相対姿勢で表すことができる。また、各カメラ400の内部パラメータは既知であるため、計算により相対位置と相対姿勢が求まる。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、全てのカメラペアについて、相対位置及び相対姿勢を計算したか否かを確認する(S715)。結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、全てのカメラペアについて相対位置及び相対姿勢を計算した場合には、後述するステップS716から動作し、そうでない場合には未計算のカメラペアを選択して、上述のステップS708の処理から動作する。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、得られたカメラペアの相対位置、相対姿勢の情報と、カメラパラメータ記憶部105から得た外部パラメータを用いて、すべてのカメラ400の位置・姿勢の情報を、基準カメラに対する相対姿勢に変換する(S716)。結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、ステップS716の処理を、結合カメラアレイ200の基準となるカメラ400からの距離が近いものから順に行う。
なお、単位カメラアレイ300−1(カメラアレイID=1)内の外部パラメータは、基準カメラに対する相対位置、相対姿勢で表されているため、変換の必要はない。ここでは、基準カメラに最も近いカメラである「C23」の補正パラメータの計算の例を示す。単位カメラアレイ300−2(カメラアレイID=2)内のカメラ400に関しては、位置パラメータT2jに対して、ペア対象カメラであるカメラC23の位置T23を引くことで、C23を基準とした相対位置を得ることができる。さらに、ステップS707で得られたカメラペアの相対位置T11→23を引くことでT11に対する相対位置が得られる。相対姿勢についても、姿勢パラメータR2jに対して、以下の(14−1)式に示すパラメータと、以下の(14−2)式に示すパラメータとをかけることで得られる。
Figure 0006540155
以上の動作により、画像処理装置100では、結合カメラアレイ200に含まれるすべてのカメラ400の位置及び姿勢が、基準カメラを原点とした相対位置、相対姿勢として表現できたこととなる。
次に、画像処理装置100は、単位カメラアレイ300内の補正パラメータ計算における処理(上述のステップS513〜S521)に相当する動作を行い、結合カメラアレイ200構成時の補正パラメータをすべてのカメラ400について計算する(S717)。この動作については、適用するパラメータが基準カメラを原点とした相対位置、相対姿勢となるだけで、上述のステップS513〜S521と同様の処理で実現できるため、詳しい説明については省略する。
以上の動作により、画像処理装置100では、すべてのカメラ400に対応する補正パラメータが計算されていることとなる。
以後、画像処理装置100は、補正パラメータを用いて、各カメラ400から取得した画像を補正する動作に移行することになる。
まず、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、各カメラ400から画像を取得し、画像に対応する補正パラメータとともに、画像補正部107へ供給する(S718)。
次に、画像補正部107は、得られた画像に対し、ホモグラフィ変換を行うことで、補正後の画像を得る(S719)。
次に、画像補正部107は、変換後の画像を画像出力部108に供給して出力させる(S720)。
次に、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、制御部101からの終了の指示(例えば、ユーザ操作に伴う終了指示)を確認する(S721)。画像処理装置100は、上述の終了指示が発生するまで、上述のステップS718〜S721の処理を繰り返し行うことになる。
以上の動作により、画像処理装置100では、1または複数の単位カメラアレイ300から構成される結合カメラアレイ200の補正パラメータの計算および、補正後の映像出力の動作が可能となる。
以上のように、画像処理システム1では、比較的少数の(3〜5程度)複数のカメラ400から構成される単位カメラアレイ300を複数用いて、大規模なカメラアレイ(結合カメラアレイ200)を構成している。画像処理装置100は、各単位カメラアレイ300について、それ単体でカメラアレイとして使用できるよう、補正パラメータを計算する。画像処理装置100は、補正パラメータの計算時に求められる各カメラ400のカメラパラメータをカメラパラメータ記憶部105に記憶している。また、画像処理装置100の結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、結合カメラアレイ200を構成する際の平行化のための補正パラメータを算出する。具体的には、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、単位カメラアレイ300間の相対位置と相対姿勢を平面パターンに基づいて算出する。また、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、単位カメラアレイ300間の相対位置・相対姿勢と、記憶しておいたカメラパラメータと併せることで、すべてのカメラ400の位置・姿勢を同座標系で認識する。さらに、結合カメラアレイ補正パラメータ計算部104は、同座標系で認識されたすべてのカメラ400の位置・姿勢に基づいて、各カメラ400の補正パラメータを算出する。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
単位カメラアレイ300の補正パラメータの計算を行う際に、各カメラ400の位置・姿勢を得るために用いる平面パターンは、単位カメラアレイ300内のカメラの共通する画角内に収まるようなものを用意すればよい。また、単位カメラアレイ300を組み合わせて大規模なカメラアレイである結合カメラアレイ200を構成する際には、単位カメラアレイ300のカメラペアの相対位置を計算するのに必要な平面パターンでよいため、単位カメラアレイ300の補正パラメータを算出する際に用いた小さな平面パターンを利用することできる。そのため、画像処理システム1では、巨大なカメラアレイを構成する際にも、大きな平面パターンや、パラメータ計算のための巨大な空間が不要となる。
また、画像処理システム1では、単位カメラアレイ300を追加することで容易にカメラアレイの構成の拡張(視点の追加)を行うことができる。また、画像処理装置100では、単位カメラアレイ300単体での平行化のための補正パラメータを記憶しているため、単位カメラアレイ300自体も可搬型の小規模なカメラアレイとして使用できる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態の画像処理装置100では、内部パラメータとして焦点距離、主点の位置のみを用いたが、レンズの歪みを推定し、その歪み係数をカメラパラメータ記憶部105に記録し、補正する構成としてもよい。
(B−2)上記の実施形態では、単位カメラアレイ300を横(X方向)につなげることにより、直線状に配置したカメラアレイとすることとしているが、縦(Y方向)につなげることで格子状の結合カメラアレイとするようにしてもよい。
1…画像処理システム、200…結合カメラアレイ、300、300−1〜300−3…単位カメラアレイ、400、400−1〜400−3…カメラ、100…画像処理装置、101…制御部、102…補正パラメータ計算部、103…単位カメラアレイ補正パラメータ計算部、104…結合カメラアレイ補正パラメータ計算部、105…カメラパラメータ記憶部、106…単位カメラアレイ補正パラメータ記憶部、107…画像補正部、108…画像出力部、109…入出力部。

Claims (7)

  1. 複数のカメラで構成されたカメラアレイで撮像された画像を処理する画像処理装置において、
    上記カメラアレイを構成する各カメラの相対的な位置関係を示す相対位置情報を含む情報を保持するカメラアレイ情報保持手段と、
    上記カメラアレイ情報保持手段が保持している各カメラの情報を利用して、各カメラで撮像された画像の補正に必要な補正パラメータを算出する補正パラメータ算出手段と、
    上記補正パラメータ算出手段が算出した補正パラメータを用いて、上記カメラアレイを構成する各カメラが撮像した画像を補正する画像補正手段とを有し、
    上記カメラアレイは、複数のカメラで構成された単位カメラアレイを複数備えており、
    上記補正パラメータ算出手段は、
    各単位カメラアレイ内の補正パラメータを計算する第1の補正パラメータ計算部と、
    上記第1の補正パラメータ計算部が計算した補正パラメータ、及び上記第1の補正パラメータ計算部が補正パラメータを計算する過程で算出した各カメラに係るカメラパラメータ利用して、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算する第2の補正パラメータ計算部とを有し、
    上記第1の補正パラメータ計算部は、補正パラメータの計算を行う際に必要となる平面パターンを撮像すべき単位カメラアレイを特定し、特定した単位カメラアレイのカメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、単位カメラアレイの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて単位カメラアレイ内の平行化のための補正パラメータを計算し、
    上記第2の補正パラメータ計算部は、単位カメラアレイ間で組となるカメラペアを選択し、選択したカメラペアの各カメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、選択したカメラペアの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記単位カメラアレイは、それぞれ3つ以上のカメラを備えていることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 上記第2の補正パラメータ計算部は、選択したカメラペアの各カメラから、平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像に基づいて、単位カメラアレイ間の相対位置及び相対姿勢を計算し、単位カメラアレイ間の相対位置及び相対姿勢を用いて、上記カメラアレイを構成する全てのカメラの位置及び姿勢を共通の座標系に変換し、上記共通の座標系を用いて、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 上記第2の補正パラメータ計算部は、上記第1の補正パラメータ計算部が補正パラメータを計算する過程で算出した各カメラに係る内部パラメータ及び外部パラメータを用いて、上記共通の座標系で、上記カメラアレイを構成する各カメラを理想的な状態に配置した場合のカメラパラメータを計算し、計算したカメラパラメータについて疑似逆行列を計算することにより、上記カメラアレイを構成する各カメラで撮像される画像を、上記カメラアレイを構成する各カメラを理想的な状態に配置して撮像した画像へ補正するためのホモグラフィ行列を計算し、計算したホモグラフィティ行列を補正パラメータとして出力することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 複数のカメラで構成されたカメラアレイで撮像された画像を処理する画像処理装置に搭載されたコンピュータを、
    上記カメラアレイを構成する各カメラの相対的な位置関係を示す相対位置情報を含む情報を保持するカメラアレイ情報保持手段と、
    上記カメラアレイ情報保持手段が保持している各カメラの情報を利用して、各カメラで撮像された画像の補正に必要な補正パラメータを算出する補正パラメータ算出手段と、
    上記補正パラメータ算出手段が算出した補正パラメータを用いて、上記カメラアレイを構成する各カメラが撮像した画像を補正する画像補正手段として機能させ、
    上記カメラアレイは、複数のカメラで構成された単位カメラアレイを複数備えており、
    上記補正パラメータ算出手段は、
    各単位カメラアレイ内の補正パラメータを計算する第1の補正パラメータ計算部と、
    上記第1の補正パラメータ計算部が計算した補正パラメータ、及び上記第1の補正パラメータ計算部が補正パラメータを計算する過程で算出した各カメラに係るカメラパラメータ利用して、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算する第2の補正パラメータ計算部とを有し、
    上記第1の補正パラメータ計算部は、補正パラメータの計算を行う際に必要となる平面パターンを撮像すべき単位カメラアレイを特定し、特定した単位カメラアレイのカメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、単位カメラアレイの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて単位カメラアレイ内の平行化のための補正パラメータを計算し、
    上記第2の補正パラメータ計算部は、単位カメラアレイ間で組となるカメラペアを選択し、選択したカメラペアの各カメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、選択したカメラペアの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算する
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  6. 複数のカメラで構成されたカメラアレイで撮像された画像を処理する画像処理装置が行う画像処理方法において、
    カメラアレイ情報保持手段、補正パラメータ算出手段、及び画像補正手段を有し、上記補正パラメータ算出手段は、第1の補正パラメータ計算部及び第2の補正パラメータ計算部を有し、
    上記カメラアレイ情報保持手段は、上記カメラアレイを構成する各カメラの相対的な位置関係を示す相対位置情報を含む情報を保持し、
    上記補正パラメータ算出手段は、上記カメラアレイ情報保持手段が保持している各カメラの情報を利用して、各カメラで撮像された画像の補正に必要な補正パラメータを算出し、
    上記画像補正手段は、上記補正パラメータ算出手段が算出した補正パラメータを用いて、上記カメラアレイを構成する各カメラが撮像した画像を補正し、
    上記カメラアレイは、複数のカメラで構成された単位カメラアレイを複数備えており、
    上記第1の補正パラメータ計算部は、各単位カメラアレイ内の補正パラメータを計算し、
    上記第2の補正パラメータ計算部は、上記第1の補正パラメータ計算部が計算した補正パラメータ、及び上記第1の補正パラメータ計算部が補正パラメータを計算する過程で算出した各カメラに係るカメラパラメータ利用して、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算し、
    上記第1の補正パラメータ計算部は、補正パラメータの計算を行う際に必要となる平面パターンを撮像すべき単位カメラアレイを特定し、特定した単位カメラアレイのカメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、単位カメラアレイの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて単位カメラアレイ内の平行化のための補正パラメータを計算し、
    上記第2の補正パラメータ計算部は、単位カメラアレイ間で組となるカメラペアを選択し、選択したカメラペアの各カメラに対して平面パターンの設置が必要である旨を出力し、選択したカメラペアの各カメラから平面パターンを撮像した画像を取得し、取得した画像を用いて、複数の単位カメラアレイを結合した際の補正パラメータを計算する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 複数のカメラで構成されたカメラアレイと、上記カメラアレイで撮像された画像を処理する画像処理装置とを備える画像処理システムにおいて、上記画像処理装置として請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置を適用したことを特徴とする画像処理システム。
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