JP6539262B2 - 標的物質を収集するための装置、システム、及び方法 - Google Patents
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Description
本出願は、2012年11月30日に出願された仮出願第61/732,029号、2012年12月21日に出願された仮出願第61/745,094号、2013年3月15日に出願された仮出願第61/791,883号、2013年5月1日に出願された仮出願第61/818,301号、及び2013年8月26日に出願された仮出願第61/869,866号の利益を主張する出願第14/090,337号の一部継続出願である。
技術分野
本開示は、一般的に、密度に基づく流体分離、特に懸濁液から標的物質を回収することに関する。
懸濁液は、分析のために検出、抽出及び単離するのが困難な興味深い物質を含むことが多い。例えば、全血は、流体中の物質の懸濁液である。物質としては、血漿と呼ばれるタンパク質性流体中の数十億の赤血球、白血球及び血小板がある。全血は、ルーチン的に卵子、胎児細胞、内皮細胞、寄生虫、細菌、及び炎症性細胞、並びにHIV、サイトメガロウイルス、C型肝炎ウイルス、及びエプスタイン・バーウイルスを含めたウイルス等の異常な生物又は細胞の存在について検査される。現在、開業医、研究者、及び血液サンプルを扱う仕事をする人は、末梢血サンプルの特定成分を検査のために分離、単離、及び抽出しようと試みる。血液サンプルを分析するために用いられる典型的技術は、血液の膜をスライドガラスの上になすりつけて、明視野又は蛍光顕微鏡で特定成分を検査できるように膜を染色する工程を含む。
本開示は、懸濁液から標的物質を回収するための装置、システム及び方法に関する。システムは、エッペンドルフ管、シリンジ、又は試験管等の処理容器と、収集器とを含む。収集器は、試験管等の主容器に適合する大きさと形をしている。収集器は、標的物質を懸濁液からカニューレを通して処理容器の中に注ぎ込む。カニューレは、処理容器を保持する収集器の第1端部の空洞内に及ぶ。収集器は、第2端部にカニューレと流体連絡する漏斗を含む。一実施では、処理容器は、排出すべき少なくとも1種の置換流体を含み、この少なくとも1種の置換流体が標的物質を収集器の中に押し込む。
図1Aは、収集器100の等角図を示す。図1Bは、図1Aに示す線I-Iに沿った収集器100の断面図を示す。鎖線102は、収集器100の中心又は最高対称軸を表す。収集器100は、標的物質を含むと思われる懸濁液を収容するか又は保持できる主容器内に収まる大きさと形をしていてよい。収集器100は、懸濁液から標的物質をカニューレ106を通して、空洞108内に位置すべき処理容器(図示せず)中に注ぎ込む。収集器100は、第1端部110及び第2端部112を含む本体104を含む。第2端部112と、主容器の内壁との間にシールを形成して、遠心分離の前、間、及び後に流体密封シーリング係合(fluid-tight sealing engagement)を維持し、懸濁液のどの部分も主容器の内壁と収集器100の本体104との間に位置しないか又は流れないようにすることができる。シールは、第2端部112と主容器の内壁との間に適合する締まりばめ、グリース(例えば真空グリース)、接着剤、エポキシ、結合(例えば熱結合)、溶接(例えば超音波溶接)、締め付け(例えばリング又はクランプを用いて)、インサート(例えばOリング又カラー)等によって形成可能である。本体104は、いずれの適切な形状であってもよく、限定するものではないが、円筒形、三角形、正方形、長方形等が挙げられる。収集器100は、凹開口部である内部漏斗114をも含む。漏斗114は、第2端部112からカニューレ106に向かって次第に細くなっていてよい。漏斗114は、第2端部112の下方から、漏斗114の頂端に結合して流体連絡しているカニューレ106の中に標的物質を導く。漏斗114の頂端は、漏斗114の口より小さい直径を有する。漏斗114は、直線、曲線、弓状等であり得るテーパー壁によって形成されている。漏斗114は、いずれの適切な形状であってもよく、限定するものではないが、管状、球状、ドーム型、円錐状、矩形、ピラミッド形等が挙げられる。さらに、漏斗114の最外径側又は縁は、収集器100の第2端部112と主容器の内壁との間にデッドスペースが存在しないように、主容器の内壁と連続的な連絡をとるか又は持続的に接触し(すなわち同一平面に位置し)得る。
収集器100は、収集器100が主容器に対して滑らないようにし、それによって収集器100を主容器内の所定の高さに維持するための固定器具(図示せず)を含むこともできる。固定器具(図示せず)は、第1端部110から放射状に伸長する肩部、クリップ、円筒形本体104の周縁を越えて伸長する円形突起、戻り止め等であってよい。
第1端部206は、処理容器(図示せず)の少なくとも一部を受け入れて保持する大きさの空洞212を含む。空洞212は、テーパー又は階段状下端部220を有してよく、その上に処理容器(図示せず)を置くことができる。第1端部206は、処理容器(図示せず)の挿入及び除去に適したグリップを可能にするための少なくとも1つのカットアウト(cut-out)210を含んでもよい。収集器200は、標的物質を懸濁液からカニューレ214を通して第2端部208の内部漏斗222の中に、及び空洞212内にある処理容器(図示せず)の中に注ぎ込む。図2Bに示すように、カニューレ214の内径が漏斗222の内壁と同一平面に位置するように棚224の上にカニューレ214を置くことができる。
図2Aに示すように、収集器200は、本体204の内壁を通って空洞212にアクセスするための少なくとも1つの窓218を含み得る。少なくとも1つの窓218は、空洞212内における処理容器(図示せず)の適切な配置を操作者が確認できるようにする。少なくとも1つの窓218は、カニューレ214から排出される流体が収集器200から、収集器200と主容器(図示せず)との間に形成される空間の中及び第2端部208と主容器の内壁との間のシールの上方に流れられるようにもする。
本体は、種々の異なる材料で構成可能であり、限定するものではないが、セラミック;金属;有機又は無機材料;及びプラスチック材料、例えばポリオキシメチレン("Delrin(登録商標)")、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン("ABS")コポリマー、芳香族ポリカルボナート、芳香族ポリエステル、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、エチレンビニルアセタートコポリマー、ナイロン、ポリアセタール、ポリアセタート、ポリアクリロニトリルその他のニトリル樹脂、ポリアクリロニトリル-塩化ビニルコポリマー、ポリアミド、芳香族ポリアミド("アラミド")、ポリアミド-イミド、ポリアリーラート、ポリアリーレンオキシド、ポリアリーレンスルフィド、ポリアリールスルホン、ポリベンゾイミダゾール、ポリブチレンテレフタラート、ポリカルボナート、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタラート、ポリイミド、ポリメタクリラート、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ポリアロマー、ポリオキサジアゾール、ポリパラキシレン、ポリフェニレンオキシド(PPO)、変性PPO、ポリスチレン、ポリスルホン、フッ素含有ポリマー、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリビニルアセタート、ポリビニルアルコール、ポリハロゲン化ビニル、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル-酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリ塩化ビニリデン、特殊ポリマー、ポリスチレン、ポリカルボナート、ポリプロピレン、アクリロニトライト(acrylonitrite)ブタジエン-スチレンコポリマー、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンモノマー;及びその組み合わせが挙げられる。
カニューレは、種々の異なる材料で構成可能であり、限定するものではないが、セラミック;金属;有機又は無機材料;及びプラスチック材料、例えばポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリカルボナート等;及びその組み合わせが挙げられる。カニューレは、カニューレの縦軸に沿った先端を有し得る。
図3Aは、収集器200及び処理容器302の例の分解組立図を示す。図3Bは、図3Aに示す線IV-IVに沿った収集器200の第1端部206の空洞212に挿入された処理容器302の断面図を示す。収集器200と処理容器302が収集器-処理容器システム300を形成する。処理容器302は、エッペンドルフ管、シリンジ、又は試験管であってよく、閉端部304及び開口端部306を有する。開口端部306は、キャップ308を受ける大きさである。キャップ308は、針又は他の鋭い道具で繰り返し穴を開けて、処理容器302内部に貯蔵された内容物にアクセスし、針又は道具を除去すると再封止できる再シール可能なゴム又は他の適切な再シール可能材料で構成可能である。或いは、処理容器302は、キャップを受ける大きさの2つの開口端部を有してもよい。処理容器302は、開口端部306に向かって広がるか又は狭くなるテーパー形状を有してよく;処理容器302は、一般に円筒形状を有してよく;或いは、処理容器302は、一般に第1区分に円筒形状及び第2区分に円錐型形状を有してよく、この場合、第1及び第2区分は結合し、互いに連続している。処理容器302の少なくとも1つの区分は円形断面を有するが、他の実施形態では、少なくとも1つの区分が楕円形、正方形、三角形、長方形、八角形、又は他のいずれの適切な断面形状を有し得る。処理容器302は、透明、半透明、不透明又は透光性材料、例えばプラスチック又は他の適切な材料で構成可能である。処理容器は、空洞212に挿入されると、収集器200の中心軸202と同軸である中心軸314を含む。処理容器302は、標的物質の導入を可能にするか又は標的物質を置換流体312と交換するため閉端部304に栓310を含んでもよい。閉端部304にネジ山をつけて、収集器200のネジ付き空洞212とネジ接続を形成することができる。処理容器302は、ガラス、プラスチック、又は他の適切な材料で構成可能である。
図3A〜3Bに示すように、収集器200への挿入前に処理容器302に置換流体312を詰めることができる。置換流体312は、標的物質を含む主容器(図示せず)に収集器200及び処理容器302が挿入され、収集器、処理容器、及び主容器が遠心分離を受けると、置換流体312が処理容器302から主容器の中に流れ、置換、例えば浮遊置換(すなわち物質を上方に持ち上げる)によって、カニューレ214を介して標的物質を処理容器302の中に押し込むように、標的物質を移動させる。
置換流体312は、懸濁液の標的物質の密度より大きい密度を有し(密度はサブセットの懸濁液フラクション又は全ての懸濁液フラクションの密度より大きくてよい)、懸濁液物質に対して不活性である。置換流体312は、懸濁流体に混和又は非混和性であってよい。適切な置換流体の例としては、限定するものではないが、ポリビニルピロリドンでコートされたコロイドシリカ粒子の溶液(例えばパーコール)、多糖溶液(例えばフィコール)、イオジキサノール(例えばオプティプレップ(OptiPrep))、有機溶媒、液体ワックス、油、ガス、及びその組み合わせ;オリーブ油、鉱物油、シリコーン油、液浸油、鉱物油、パラフィン油、シリコン油、フルオロシリコーン、ペルフルオロデカリン、ペルフルオロペルヒドロフェナントレン、ペルフルオロオクチルブロミド、及びその組み合わせ;有機溶媒、例えば1,4-ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル、tert-ブタノール、シクロヘキサノン、塩化メチレン、tert-アミルアルコール、tert-ブチルメチルエーテル、酢酸ブチル、ヘキサノール、ニトロベンゼン、トルエン、オクタノール、オクタン、プロピレンカルボナート、テトラメチレンスルホン、及びイオン性液体;ポリマーベース溶液;界面活性剤;ペルフルオロケトン、例えばペルフルオロシクロペンタノン及びペルフルオロシクロヘキサノン、フッ素化ケトン、ヒドロフルオロエーテル、ヒドロフルオロカーボン、ペルフルオロカーボン、ペルフルオロエーテル、シリコン及びシリコンベース液体、例えばフェニルメチルシロキサン;及びその混合物が挙げられる。
処理容器302は、押して所定量をそこからスライドガラス又はウェルプレート等の基板上に分注できる可撓性キャップを含んでよい。キャップ308は可撓性であってよく、又はキャップ308は除去可能であり、可撓性キャップを開口端部306に挿入することができる。或いは、所定量の標的物質を処理容器302から顕微鏡スライドガラス等の別の基板上に分注できるディスペンサーに処理容器302を取り付けるか(すなわち標的物質の蓄積後)又は処理容器302が該ディスペンサーを含むことができる。ディスペンサーは、繰り返し再シール可能キャップ308に穴を開けるか又は処理容器302内の物質を圧縮して、所定量の標的物質を取り除いて基板上に分注することができる。或いは、キャップ308を除去し、ディスペンサー(図示せず)を処理容器302の中に直接挿入して、バフィーコート-処理溶液混合物を分注することができる。
図4Aは、収集器200とキャノピー402の例の分解組立図を示す。図4Bは、図4Aに示す線V-Vに沿った収集器200の空洞212に挿入された処理容器402の断面図を示す。収集器200とキャノピー402が収集器-キャノピーシステム400を形成する。キャノピー402は、キャノピーが第2開口端部404を含むことを除き、処理容器302と同様である。収集器-キャノピーシステム400が主容器に挿入されると、主容器内の一部の流体、例えば懸濁液の一部、懸濁液フラクションの一部、除去流体(clearing fluid)の一部等がカニューレ214を通って排出され得る。キャノピー402は、カニューレ214を通って排出され得る主容器内の流体の一部が、収集器200の第1端部206の開口部から漏れないようにする。キャノピー402によって遮断された排出流体は、第2開口端部404から、及び窓218から流れ出る。破線406は、流体がカニューレ214を通って排出され、キャノピー402によって保持されるときの流体の流れを示す。
或いは、収集器230を使用するとき、収集器230の蓋236は、キャノピー402の様式と同様に、カニューレ214を通って排出され得る主容器内の流体の一部が収集器200の第1端部206の開口部から漏れないようにする。
図5Aは、シーリングリング500の等角図を示す。図5Bは、シーリングリング500の上面図を示す。鎖線502は、シーリングリング500の中心又は最高対称軸を表す。シーリングリング500は、内壁504、外壁506、及び空洞508を含む。図5B中、RIWは、シーリングリング500の中心から内壁504までの半径方向距離を表し、ROWは、シーリングリング500の中心から外壁506までの半径方向距離を表す。シーリングリング500は、管等の主容器の周りに適合するように形成されている。空洞508は、主容器を受ける大きさと形をしている。外壁506の周囲にシーリングリング500の中心軸502に向けたクランプによって作り出される半径方向力のようなほぼ均一の半径方向力を周方向に加えることによって空洞508の大きさ及び内壁504と外壁506の半径が減少するように、シーリングリング500を締め付けることができる。主容器の周りにシーリングリング500を締め付けると、シーリングリング500に加えられた均一力が主容器に加えられ、それによって主容器を収縮させる。半径方向力がシーリングリング500から除去されると、シーリングリング500は締め付けられたままであり、主容器の周りに張力を保つ。
シーリングリングは、いずれの形状であってもよく、限定するものではないが、円形、三角形、又は多面形が挙げられる。図5Cはシーリングリング510の等角図を示す。図5Dはシーリングリング510の上面図を示す。シーリングリング510は、シーリングリング510が多面形であることを除き、シーリングリング500と同様である。鎖線512は、シーリングリング510の中心又は最高対称軸を表す。シーリングリング510は、内壁514、外壁516、及び空洞518を含む。シーリングリングは、黄銅等の金属、ポリマー、又はその組み合わせで構成可能である。
図5Gは、シーリングリング540の等角図を示す。シーリングリングは、内径RIDを調整するための調整機構548を含む。折り畳み式リングは、第1端部542及び第2端部546を含み、第1端部542と第2端部546は、バンド部544によって連結されている。第1端部542及び第2端部546は、調整機構548の相補部を含む。調整機構548としては、限定するものではないが ラチェット、さねはぎ継ぎ、戻り止め等が挙げられる。
シーリングリングは、加熱ワイヤー等の熱要素を含んでもよい。熱要素は、収縮のため主容器を軟化させ得る。或いは、熱要素が主容器を融解させて、高い接着性のシールを与えることができる。或いは、熱要素は、シーリングリングを圧縮させ、それによって主容器とフロートとの間にシールを形成することができる。
便宜のため、抗凝固処理全血の懸濁液例を参照して本方法について述べる。しかし、後述する方法をそれらの適用範囲でそのように限定する意図ではない。本方法は、実際にはいずれの種類の懸濁液でも使用可能である。例えば、サンプル懸濁液は尿、血液、骨髄、嚢胞液、腹水、便、精液、脳脊髄液、乳頭吸引液、唾液、羊水、腟分泌物、粘膜分泌物、眼房水、硝子体液、嘔吐物、及び他のいずれの生理的流体又は半固体でもあり得る。標的物質は、サンプル懸濁液のフラクション、例えばバフィーコート、細胞、例えば卵子、胎児細胞、胎児有核赤血球等、又は循環性腫瘍細胞(“CTC”)、循環性内皮細胞、胎児細胞、ベシクル、リポソーム、タンパク質、核酸、生体分子;包囲膜、寄生虫、微生物、ウイルス、又は炎症性細胞を有する天然に存在するか又は人工的に調製した微視単位であり得ることをも理解すべきである。
図6は、標的物質を回収するための方法例の流れ図を示す。ブロック602において、抗凝固処理全血等の懸濁液を得る。ブロック604において、全血を試験管等の主容器に添加する。フロートを主容器に加えてもよい。便宜のため、フロートを参照して方法を述べるが、以下に述べる方法をそれらの適用でそのように限定する意図ではなく、フロートなしで行なってよい。
セプタム714は、再シール可能ゴム或いは針又は他の鋭い道具で繰り返し穴を開けて主容器702内部の内容物にアクセスし、針又は道具を除去すると再シールできる他の適切な再シール可能材料で構成可能である。セプタム714と主容器702との間にシールが例えば締まりばめによって維持されるように、セプタム714を主容器702に挿入してよい。或いは、温かいか又は熱い間は成形でき、ゴムが冷めるにつれて硬化する加熱液状ゴムを用いて開口部及び/又は管底内部にセプタム714を形成することができる。接着剤を用いてセプタム714を開口部及び管内部の壁に取り付けてよく、接着剤はポリマーベース接着剤、エポキシ、コンタクト接着剤或いはゴムをプラスチックに結合するか又は熱結合を作り出すのに適した他のいずれの材料であってもよい。或いは、セプタム714を主容器702に熱的に結合してよい。
フロート704は、本体と、2つの涙滴型端部キャップと、本体上に半径方向に間隔を空けて軸方向に配向された支持部材とを含む。或いは、フロート704は、いずれの支持部材をも含まなくてよい。或いは、フロート704は、主容器702の内壁と係合しない支持部材を含んでよい。
実施形態は、フロート端キャップについて他のタイプの幾何形状を含む。上端キャップは、涙滴型、ドーム型、円錐型、又は他のいずれの適切な形状であってもよい。下端キャップは、涙滴型、ドーム型、円錐型、又は他のいずれの適切な形状であってもよい。他の実施形態では、フロート704の本体は、遠心分離中にサンプルを分離し、管壁を支持し、又はフロート周囲の懸濁流体を方向づけるための種々の異なる支持構造を含むことができる。実施形態は、これらの例に限定することを意図していない。本体は、管を支持するいくつかの突起を含んでよい。代替実施形態では、突起の数とパターンを変えることができる。本体は、本体の周りにらせん状に進行してらせんチャネルを作り出す単一の連続らせん構造又は肩部を含んでよい。他の実施形態では、らせん肩部を丸くするか或いは中断又は分割して、らせん肩部の隣接ターン間を流体が流れられるようにすることができる。種々の実施形態では、らせん肩部間隔及びリブ厚を独立に変えることができる。別の実施形態では、本体は、本体から半径方向に、かつ本体を囲んで周方向に伸長する支持部材を含んでよい。別の実施形態では、支持部材は先細になっていてよい。
キャップ712は、種々の異なる材料で構成可能であり、限定するものではないが、有機又は無機材料;プラスチック材料;及びその組み合わせが挙げられる。
或いは、クランプは、限定するものではないが、コレットクランプ、Oリング、パイプクランプ、ホースクランプ、バネクランプ、ストラップクランプ、又はタイ、例えばジップタイであってよい。シーリングリングなしでクランプを用いて、フロートと管の間にシールを形成することができる。
図6に戻って、ブロック612では、次にシステムが再び遠心分離される。図10Fは、遠心分離を受ける収集器-処理容器システム300及び主容器702を示す。線VIII-VIIIに沿った断面図である拡大図1012は、主容器702と処理容器302との間の流体交換のスナップショットを示す。バフィーコート802より大きい密度を有する除去流体1002が主容器702内を下方に移動するにつれて、バフィーコート802はフロート704から除去される。バフィーコート802より大きいが、除去流体1002より小さい密度を有する置換流体312は、処理容器302から主容器702の中に流れ、バフィーコート802は、主容器702内を上方に移動して漏斗222及びカニューレ214を通って処理容器302に入る。図10Gに示すように、バフィーコート802は処理容器302内にあるが、置換流体312と除去流体1002は主容器702内にある。
バフィーコート802を含む処理容器302が次に収集器200から除去されて、さらなる処理、分析、貯蔵等を受ける。処理容器302の除去後、処理容器内に既にあったかもしれないが、標的物質の回収前に処理溶液を添加することができる。例えばボルテックスミキサーによって処理容器を振盪させることができる。液体形態、可溶性ケーシング、又は破壊可能ケーシングのどれかで振盪前に添加した処理溶液(図示せず)を次にバフィーコートと混合して変換させてバフィーコート-処理溶液混合物を形成し得る。次にバフィーコート-処理溶液混合物を顕微鏡用スライドガラス等の基板上に分注することができる。
或いは、複数の置換流体を使用してよい。或いは、各処理容器が異なる置換流体を含んで、懸濁液の異なるフラクション又は物質をそれぞれの処理容器の中に移動させるように、複数の処理容器を使用することができる。それぞれのフラクションをそれぞれの置換流体と置き換えることによって、主容器から連続的フラクションを除去することができる。例えば、第1処理容器は第1置換流体を含んで、血漿を第1処理容器の中に移動させ得る。第2処理容器は第2置換流体を含んで、バフィーコートを第2処理容器の中に移動させ;第2処理容器は処理溶液をも含んで、バフィーコートを変化させることもできる。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕懸濁液から標的物質を回収するためのシステムであって:
前記懸濁液を受けるための開口端部を有する主容器;
前記主容器の開口端部に挿入される収集器であって、
前記主容器の開口端部内に収まる第1端部及び反対の第2端部であって、前記第2端部は、前記収集器内に頂端に向かって狭くなる凹開口部を有し、前記第1端部は空洞を有する、該第1端部及び該第2端部と、
前記頂端から前記空洞の中に伸長するカニューレであって、前記凹開口部と前記空洞との間に開口部を提供するための該カニューレ
とを含む収集器;及び
前記収集器の第2端部と前記主容器の内壁との間のシールであって、前記収集器及び主容器が遠心分離を受けるときに前記収集器と前記主容器の内壁との間に流体密封シーリング係合を維持するためのシール
を含むシステム。
〔2〕さらに
前記空洞に挿入される処理容器;及び
前記処理容器内に配置される置換流体
を含み、
前記収集器が前記主容器の開口部に挿入され、かつ前記カニューレが処理容器内に及ぶように前記処理容器が前記空洞に挿入される場合、前記主容器、収集器、及び処理容器の遠心分離が、前記置換流体に、前記カニューレを介して前記懸濁液の少なくとも一部と場所を交換させる、
前記〔1〕に記載のシステム。
〔3〕少なくとも1種の置換流体が、前記標的物質の少なくとも一部より大きい密度を有し、前記標的物質の少なくとも一部を、前記収集器を通して前記処理容器の中に移動させるためのものである、前記〔2〕に記載のシステム。
〔4〕少なくとも部分的に前記主容器内の前記標的物質を移動させるための、少なくとも前記標的物質より大きい密度を有する除去流体をさらに含む、前記〔1〕に記載のシステム。
〔5〕前記収集器が、本体の内壁内に前記空洞の少なくとも一部にアクセスするための窓をさらに含む、前記〔1〕に記載のシステム。
〔6〕さらに
前記主容器に挿入されるフロート;及び
前記主容器と前記フロートとの間にシールが形成されるまで、前記主容器の周りを締め付けて前記主容器を内向きにへこますためのシーリングリングであって、前記主容器の中心軸に向かう力を生じさせて主容器を内向きにへこませるシーリングリング
を含む、前記〔1〕に記載のシステム。
〔7〕前記収集器が、該収集器の前記主容器中へのさらなる並進を阻止するための、本体を囲んで周方向に伸長する肩部をさらに含む、前記〔1〕に記載のシステム。
〔8〕前記肩部の位置で前記主容器の外側に適用して、前記収集器が前記主容器に挿入されるときに前記主容器に相対的な前記収集器の移動を阻止するためのロックリングをさらに含む、前記〔7〕に記載のシステム。
〔9〕前記収集器が、前記第1端部から伸長する拡張部と、前記拡張部内の開口部を少なくとも一時的にシールするための蓋とをさらに含み、前記開口部は前記第1端部で前記空洞と流体連絡しており、かつ前記拡張部は、前記蓋に穴を開けるときに前記蓋の一部が前記第1端部で前記空洞内に及ばないように前記蓋を受け入れる大きさである、前記〔1〕に記載のシステム。
〔10〕前記収集器が、前記カニューレを通って排出される流体が前記収集器の第1端部内の開口部から漏れることを阻止するために前記空洞に挿入されたキャノピーをさらに含む、前記〔1〕に記載のシステム。
〔11〕懸濁液から標的物質を回収するための方法であって:
前記懸濁液を含有する主容器の開口端部に収集器を挿入する工程であって、前記収集器は、
前記主容器の開口端部内に収まる第1端部及び反対の第2端部であって、前記第2端部は、前記収集器内に頂端に向かって狭くなる凹開口部を有し、前記第1端部は空洞を有する、該第1端部及び該第2端部と、
前記凹開口部と前記空洞との間に開口部を提供するための、前記頂端から前記空洞の中に伸長するカニューレとを含む、
該工程;
前記収集器の第2端部と前記主容器の内壁との間にシールを形成する工程;
前記標的物質の少なくとも一部より大きい密度を有する置換流体を含有する処理容器を前記空洞に挿入する工程;及び
前記主容器及び前記処理容器を一緒に遠心分離する工程であって、前記置換流体は、前記収集器経由で前記主容器の中に流れて、前記標的物質の少なくとも一部を、前記カニューレを介して前記主容器から前記収集器を通して前記処理容器の中に移動させるためのものである、該工程を含み、
前記シールは遠心分離中に流体密封シーリング係合を維持する、前記方法。
〔12〕さらに
サンプルを遠心分離によってサンプルフラクションに分離する工程;
前記分離工程前に前記主容器にフロートを添加する工程;及び
前記分離工程後に締め付けによって前記フロートと前記主容器との間にシールを形成する工程
を含む、前記〔11〕に記載の方法。
〔13〕さらに
前記シール形成後に前記主容器から非標的物質の少なくとも一部を除去する工程;及び
少なくとも前記標的物質より大きい密度を有する除去流体を、遠心分離前に前記主容器に添加する工程
を含む、前記〔12〕に記載の方法。
〔14〕前記収集器が、導入工程中に前記空洞内にキャノピーを含み、前記キャノピーは、前記カニューレを通して排出される流体が前記収集器の第1端部内の前記開口部から漏れることを阻止するためのものであり;かつ前記処理容器を前記収集器に導入する前に前記キャノピーを取り除く、前記〔11〕に記載の方法。
〔15〕前記収集器が、本体の内壁内に前記空洞の少なくとも一部にアクセスするための窓をさらに含む、前記〔14〕に記載の方法。
〔16〕排出流体が、前記収集器の窓を通って前記主容器の中に流出し、前記第2端部と前記主容器の内壁との間のシールの上方に残留する、前記〔15〕に記載の方法。
〔17〕前記収集器が、前記第1端部から伸長する拡張部と、前記拡張部内の開口部を少なくとも一時的にシールするための蓋とをさらに含み、前記開口部は前記第1端部で前記空洞と流体連絡しており、かつ前記拡張部は、前記蓋に穴を開けるときに前記蓋の一部が前記第1端部で前記空洞内に及ばないように前記蓋を受け入れる大きさである、前記〔11〕に記載の方法。
〔18〕前記収集器が、本体の内壁内に前記空洞の少なくとも一部にアクセスするための窓をさらに含む、前記〔17〕に記載の方法。
〔19〕排出流体が、前記収集器の窓を通って前記主容器の中に流出し、前記第2端部と前記主容器の内壁との間のシールの上方に残留する、前記〔18〕に記載の方法。
〔20〕前記収集器が、該収集器の前記主容器中へのさらなる並進を阻止するために本体を囲んで周方向に伸長する肩部と、前記肩部の位置で前記主容器の外側に適用して、前記収集器が前記主容器に挿入されるときに前記主容器に相対的な前記収集器の移動を阻止するためのロックリングとをさらに含む、前記〔11〕に記載の方法。
Claims (15)
- 懸濁液から標的物質を回収するための方法であって:
前記懸濁液を含有する主容器の開口端部に収集器を挿入する工程であって、前記収集器は、第1端部における空洞、第2端部における開口、及び前記開口と前記空洞の間を伸長するカニューレを含む、該工程;
処理容器を前記空洞に挿入する工程であって、前記カニューレは前記処理容器内に及ぶものである、該工程;
前記処理容器に置換流体を添加する工程であって、前記置換流体は、前記標的物質の密度より大きい密度を有する、該工程;
前記主容器、前記収集器、前記置換流体及び前記処理容器を遠心分離する工程であって、遠心分離の間、前記置換流体は、前記収集器経由で前記主容器の中に流れて、前記標的物質を、前記カニューレを介して前記主容器から前記収集器を通して前記処理容器の中に移動させるためのものである、該工程を含む、
前記方法。 - 前記収集器を前記主容器に挿入する前に、前記懸濁液を懸濁液フラクションに分離する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記収集器を挿入する前に少なくとも1種の描写流体を前記主容器に添加し、前記標的物質と非標的物質との間のさらなる分離を提供する工程をさらに含む、請求項2に記載の方法。
- 前記少なくとも1種の描写流体が、前記非標的物質よりも小さい密度を有し、かつ前記標的物質よりも大きい密度を有するか、又は、前記非標的物質よりも大きい密度を有し、かつ前記標的物質よりも小さい密度を有する、請求項3に記載の方法。
- 前記分離工程後、前記収集器を前記主容器に挿入する前に、前記主容器から非標的物質の少なくとも一部を取り除く工程をさらに含む、請求項2に記載の方法。
- 少なくとも前記標的物質より大きい密度を有する除去流体を、前記取り除く工程後に前記主容器に添加する工程をさらに含む、請求項5に記載の方法。
- 前記分離工程前に前記主容器にフロートを添加する工程をさらに含む、請求項6に記載の方法。
- 前記分離工程、前記取り除く工程、又は前記除去流体を添加する工程後に締め付けによって前記フロートと前記主容器との間にシールを形成する工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。
- 前記カニューレが、管、ニードル、又はノンコアリングニードルである、請求項1に記載の方法。
- 前記収集器が、該収集器の前記主容器中へのさらなる並進を阻止するために本体を囲んで周方向に伸長する肩部をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記収集器が、前記主容器に対する前記収集器の並進を阻止するために該収集器の前記肩部及び前記主容器の前記開口端部の上に配置されるロックリングをさらに含む、請求項10に記載の方法。
- 前記収集器と前記主容器の内壁との間の流体密封シーリング係合を維持するための、前記収集器の第2端部と前記主容器の内壁との間にシールを形成する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記置換流体が、ポリビニルピロリドンでコートしたコロイドシリカ粒子の溶液、多糖溶液、イオジキサノール、有機溶媒、液体ワックス、油、ガス、オリーブ油、鉱物油、シリコーン油、液浸油、鉱物油、パラフィン油、シリコン油、フルオロシリコーン、ペルフルオロデカリン、ペルフルオロペルヒドロフェナントレン、ペルフルオロオクチルブロミド、有機溶媒、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル、tert-ブタノール、シクロヘキサノン、塩化メチレン、tert-アミルアルコール、tert-ブチルメチルエーテル、酢酸ブチル、ヘキサノール、ニトロベンゼン、トルエン、オクタノール、オクタン、プロピレンカルボナート、テトラメチレンスルホン、イオン性液体、ポリマーベース溶液、界面活性剤、ペルフルオロケトン、ペルフルオロシクロペンタノン、ペルフルオロシクロヘキサノン、フッ素化ケトン、ヒドロフルオロエーテル、ヒドロフルオロカーボン、ペルフルオロカーボン、ペルフルオロポリエーテル、シリコン、シリコンベース液体、フェニルメチルシロキサン、及びこれらの組合せから選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記処理容器が閉端部において栓を含み、前記カニューレは前記栓を通して伸長するものである、請求項1に記載の方法。
- 前記栓が、再シール可能材料で構成されている、請求項14に記載の方法。
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