JP6536365B2 - Method for preventing fatigue cracking of steel floor slab and inner surface pressing device - Google Patents
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Description
本発明は、鋼床版の疲労亀裂発生防止方法および内面押圧装置に関する。 The present invention relates to a method for preventing fatigue cracking of a steel floor slab and an inner surface pressing device.
従来、橋梁等の土木構造物において、鋼床版が用いられている。図1は、鋼床版を備えた橋梁の一例を示す図である。なお、図1においては、互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示している。X方向は橋梁1の長さ方向を示し、Y方向は橋梁1の幅方向を示し、Z方向は鉛直方向を示す。以下の説明では、橋梁1の幅方向を、左右方向ともいう。
Conventionally, steel floor slabs are used in civil engineering structures such as bridges. FIG. 1 is a view showing an example of a bridge provided with a steel floor slab. In addition, in FIG. 1, the X direction, Y direction, and Z direction which mutually orthogonally cross are shown. The X direction indicates the length direction of the
図1に示す橋梁1は、鋼床版2を有している。鋼床版2は、デッキプレート3と、複数の主桁4と、複数の横リブ5と、複数の縦リブ6とを有している。デッキプレート3、主桁4、横リブ5および縦リブ6はそれぞれ、鋼材からなる。
The
デッキプレート3は、平板形状を有する。デッキプレート3の表面3aは、舗装材7によって舗装されている。舗装材7としては、例えば、アスファルトまたはコンクリート等の種々の材料を用いることができる。
The
主桁4は、Y−Z平面に平行な断面においてI字形状を有し、かつ橋梁1の長さ方向に延びるように設けられている。主桁4の上端部は、例えば、デッキプレート3の裏面3bに溶接されている。
The
横リブ5は、X−Z平面に平行な断面において逆T字形状を有し、かつ橋梁1の幅方向に延びるように設けられている。横リブ5の左右の端部は、例えば、主桁4に溶接されている。
The
縦リブ6は、上方に向かって開口するように開断面形状(図1の例では、略U字形状)を有している。縦リブ6は、いわゆるトラフリブ(Uリブ)である。以下、縦リブ6を、トラフリブ6という。具体的には、トラフリブ6は、左右方向に延びる底壁部6aと、底壁部6aの左右方向における両端部から上方に延びる一対の側壁部6b,6cとを有する。側壁部6b,6cは、先端側(図1においては上側)にいくほど互いの間隔が広がるように、底壁部6aに対して傾斜している。トラフリブ6は、橋梁1の長さ方向に延びるように、かつ横リブ5を貫通するように設けられている。側壁部6b,6cの上端部は、デッキプレート3の裏面3bに溶接されている。
The
上記のような構成を有する橋梁1では、例えば、橋梁1上を自動車8が通過することによって、鋼床版2において疲労亀裂が発生する場合がある。この疲労亀裂は、例えば、デッキプレート3とトラフリブ6との接合部9において発生する。以下、接合部9における疲労亀裂の発生態様について説明する。
In the
図2は、トラフリブ6と側壁部6bとの接合部9を示す拡大図である。図2に示すように、側壁部6bをデッキプレート3に溶接する際には、例えば、側壁部6bの先端部のうち外側の部分6dが溶接ビード10によってデッキプレート3に接合される。通常、溶接ビード10の溶け込み量は、トラフリブの厚みの75%が基準とされており、側壁部6bの先端部のうち内側の部分6eは接合されない。このため、デッキプレート3と溶接ビード10と部分6eとの間に、切欠き状の空間11(以下、不溶着部11という。)が形成されている。このような接合部9では、溶接ビード10の近傍において、溶接時の膨張および溶接後の収縮によって、引張りの残留応力が発生している。
FIG. 2 is an enlarged view showing a joint portion 9 between the
ここで、自動車8が橋梁1上を通過すると、デッキプレート3に荷重が加わり、デッキプレート3が撓む。これにより、デッキプレート3と溶接ビード10との境界部および側壁部6bと溶接ビード10との境界部に、曲げ応力や引張応力が発生する。これらの応力の内、鋼床版の幅方向に生じる引張応力が上述の残留応力に重畳されることにより、接合部9では大きな引張応力が発生しやすい。そして、複数の自動車8が通過することによって、上記荷重がデッキプレート3に繰り返し加わると、デッキプレート3と溶接ビード10との境界部近傍および側壁部6bと溶接ビード10との境界部近傍において疲労亀裂が発生する場合がある。例えば、溶接ビード10のデッキプレート3側の止端12または側壁部6b側の止端13に疲労亀裂が発生したり、デッキプレート3側のルート部14に疲労亀裂が発生したりする。これにより、鋼床版2の強度が低下するおそれがある。
Here, when the car 8 passes over the
ところで、鋼床版2では、止端12および止端13は、トラフリブ6の外側に位置する。このため、止端12および止端13において発生した疲労亀裂は、橋梁1の点検時等に、作業者によって発見されやすい。この場合、疲労亀裂が発生した部分を早期に補修することができるので、鋼床版2の強度低下を防止しやすい。
By the way, in the
一方、ルート部14は、トラフリブ6の外側からは見えない位置にあるので、ルート部14において発生した疲労亀裂を発見することは難しい。また、仮に、ルート部14に疲労亀裂が発生していることを発見できたとしても、ルート部14をトラフリブ6の外側から補修することは難しい。このため、ルート部14に疲労亀裂が発生した場合は、トラフリブ6の内側からルート部14を補修する必要があり、疲労亀裂の補修に時間および労力を要する。
On the other hand, since the
そこで、従来、ルート部14において疲労亀裂が発生することを防止するための技術が提案されている。
Then, the technique for preventing that a fatigue crack generate | occur | produces in the
例えば、特許文献1には、ピーニング施工方法が記載されている。特許文献1に記載された方法では、Uリブを用いた鋼床版において、ピーニング工具によってデッキプレートの表面に打撃を与える。特許文献1には、上記のように打撃を与えることによって、Uリブの内側の部分に圧縮残留ひずみを与えることができると記載されている。特許文献1に記載された方法では、上記のようにして圧縮残留応力を与えることによって、Uリブの内側の部分に発生した疲労亀裂の進展を抑制していると考えられる。
For example,
しかしながら、上記の方法では、デッキプレートの表面側をピーニング工具によって打撃するので、デッキプレートの裏面側に十分な大きさの圧縮残留応力を与えることは難しい。この場合、疲労亀裂の進展または疲労亀裂の発生を十分に抑制できない。また、デッキプレートの裏面側に十分な大きさの圧縮残留応力を発生させようとすると、大きな力でデッキプレートを打撃しなければならないので、デッキプレートが変形するおそれがある。 However, in the above method, since the surface side of the deck plate is hit by the peening tool, it is difficult to apply a sufficiently large compressive residual stress to the back side of the deck plate. In this case, the development of fatigue cracks or the occurrence of fatigue cracks can not be sufficiently suppressed. In addition, if an attempt is made to generate a compressive residual stress of a sufficient magnitude on the back surface side of the deck plate, the deck plate must be struck with a large force, so the deck plate may be deformed.
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、鋼床版において、デッキプレートの変形を防止しつつ、トラフリブとデッキプレートとを接合する溶接ビードのルート部における疲労亀裂発生および疲労亀裂進展を防止できる方法および装置を提供することを目的としている。 The present invention has been made to solve such a problem, and in a steel floor plate, fatigue cracking is caused at the root portion of a weld bead for joining a trough rib and a deck plate while preventing deformation of the deck plate. And providing a method and apparatus capable of preventing fatigue crack growth.
本発明は、下記の鋼床版の疲労亀裂発生防止方法および内面押圧装置を要旨とする。なお、本発明において疲労亀裂発生防止とは、疲労亀裂が新たに発生することを防止するだけではなく、すでに存在している疲労亀裂がさらに進展して拡大することを防止することも意味する。 The present invention is summarized as a method of preventing fatigue cracking of a steel floor slab described below and an inner surface pressing device. In the present invention, the prevention of the occurrence of fatigue cracks means not only the prevention of the generation of new fatigue cracks but also the prevention of the further development and expansion of the already existing fatigue cracks.
(1)トラフリブの一対の側壁部の先端部をデッキプレートの裏面に溶接した構成を有する鋼床版の疲労亀裂発生防止方法であって、
前記一対の側壁部が前記トラフリブの外側に向かって変形するように前記一対の側壁部に対して前記トラフリブの内側から圧力を加える負荷工程と、
前記負荷工程において前記一対の側壁部に加えられた圧力を除く除荷工程とを備える、鋼床版の疲労亀裂発生防止方法。
(1) A method of preventing fatigue cracking of a steel floor slab having a configuration in which the front ends of a pair of side walls of a trough rib are welded to the back surface of a deck plate
Applying a pressure from the inside of the trough rib to the pair of side walls so that the pair of side walls deform toward the outside of the trough rib;
And C. removing the pressure applied to the pair of side walls in the loading step.
(2)前記負荷工程では、曲面部をそれぞれ有する一対の押圧部材の前記曲面部によって前記一対の側壁部を前記外側に向かって押圧する、上記(1)の鋼床版の疲労亀裂発生防止方法。 (2) In the load step, the method for preventing fatigue cracking of a steel floor slab according to (1) above, wherein the pair of side wall portions are pressed outward by the curved surface portions of the pair of pressing members having curved surface portions respectively. .
(3)前記トラフリブの長さ方向に垂直な断面において、前記曲面部の曲率中心と前記裏面との前記デッキプレートの厚み方向における距離をd1とし、かつ前記負荷工程前の前記側壁部の位置と前記除荷工程後の前記側壁部の位置との前記裏面に平行な方向における距離を残留変位量とした場合において、
前記裏面から前記デッキプレートの厚み方向にd1離れた位置における前記残留変位量を、前記負荷工程および前記除荷工程を実行することによって0.01〜3mmの範囲の値にする、上記(1)または(2)の鋼床版の疲労亀裂発生防止方法。
(3) In a cross section perpendicular to the length direction of the trough rib, the distance between the center of curvature of the curved surface portion and the back surface in the thickness direction of the deck plate is d1, and the position of the side wall portion before the loading step In a case where a distance in a direction parallel to the back surface with the position of the side wall portion after the unloading step is a residual displacement amount,
The residual displacement at a position d1 away from the back surface in the thickness direction of the deck plate is made a value in the range of 0.01 to 3 mm by performing the loading step and the unloading step. Or (2) a method for preventing fatigue cracking of a steel floor slab.
(4)前記残留変位量が0.01〜3mmの範囲の値になるまで、前記負荷工程および前記除荷工程を繰り返す、上記(3)の鋼床版の疲労亀裂発生防止方法。 (4) The method for preventing fatigue cracking of a steel floor slab according to (3) above, wherein the loading step and the unloading step are repeated until the residual displacement amount reaches a value in the range of 0.01 to 3 mm.
(5)前記距離d1は、前記側壁部の厚みの1.5倍以上である、上記(3)または(4)の鋼床版の疲労亀裂発生防止方法。 (5) The method for preventing fatigue cracking of a steel floor slab according to the above (3) or (4), wherein the distance d1 is 1.5 times or more the thickness of the side wall portion.
(6)前記距離d1は、前記側壁部の厚みの7倍以下である、上記(3)または(4)の鋼床版の疲労亀裂発生防止方法。 (6) The method for preventing fatigue cracking of a steel floor slab according to (3) or (4) above, wherein the distance d1 is 7 times or less the thickness of the side wall portion.
(7)上記(1)から(6)のいずれかに記載の疲労亀裂発生防止方法を実施するために、前記トラフリブの内側に配置されて使用される内面押圧装置であって、
本体部と、
前記本体部が前記トラフリブの長さ方向に移動できるように前記本体部を支持する支持部と、
前記本体部に対して移動可能に該本体部に支持される一対の押圧部材と、
前記一対の押圧部材が前記トラフリブの一対の側壁部を該トラフリブの外側に向かって押圧するように、前記一対の押圧部材を移動させる駆動機構とを備える、内面押圧装置。
(7) An inner surface pressing device which is disposed and used inside the trough rib in order to carry out the method for preventing fatigue cracking according to any one of (1) to (6) above,
Body part,
A support portion for supporting the main body portion so that the main body portion can move in the longitudinal direction of the trough rib;
A pair of pressing members movably supported by the main body with respect to the main body;
And a drive mechanism for moving the pair of pressing members such that the pair of pressing members presses the pair of side wall portions of the trough rib toward the outside of the trough rib.
(8)前記押圧部材の移動量を検出する移動量検出部と、
前記押圧部材にかかる荷重を検出する荷重検出部と、
前記移動量検出部によって検出された移動量および前記荷重検出部によって検出された荷重に基づいて、前記負荷工程前の前記側壁部の位置と前記除荷工程後の前記側壁部の位置との距離を検出する距離検出部とをさらに備える、上記(7)の内面押圧装置。
(8) A movement amount detection unit that detects the movement amount of the pressing member;
A load detection unit that detects a load applied to the pressing member;
The distance between the position of the side wall before the loading step and the position of the side wall after the unloading step based on the moving amount detected by the moving amount detector and the load detected by the load detector The inner surface pressing device according to (7), further including: a distance detection unit that detects
本発明によれば、トラフリブを有する鋼床版において、デッキプレートの変形を防止しつつ、溶接ビードのルート部における疲労亀裂発生および疲労亀裂進展を抑制できる。 According to the present invention, in a steel floor slab having a trough rib, it is possible to suppress fatigue crack initiation and fatigue crack growth in the root portion of a weld bead while preventing deformation of the deck plate.
(疲労亀裂発生防止方法の説明)
以下、本発明について詳しく説明する。図3および図4は、本発明の一実施形態に係る疲労亀裂発生防止方法を説明するための図である。なお、以下においては、図1および図2に示した鋼床版2において、本発明に係る疲労亀裂発生防止方法(以下、単に防止方法ともいう。)を適用する場合について説明する。なお、本発明が適用される鋼床版2において、デッキプレート3の厚みは、例えば、6〜35mmであり、トラフリブ6の厚みは、例えば、3〜12mmである。
(Description of fatigue crack occurrence prevention method)
Hereinafter, the present invention will be described in detail. FIG. 3 and FIG. 4 are views for explaining a fatigue crack generation preventing method according to an embodiment of the present invention. In addition, in the following, the case where the fatigue crack generation prevention method (it is also only called the prevention method hereafter) which concerns on this invention in the
なお、本発明に係る防止方法は、橋梁1の構成要素として用いられる前の鋼床版2に対して実施してもよく、橋梁1の構成要素として用いられている状態の鋼床版2に対して実施してもよい。また、本発明に係る防止方法は、主桁4および横リブ5が設けられていない状態の鋼床版2に対して実施してもよく、主桁4および横リブ5が設けられた状態の鋼床版2に対して実施してもよい。以下においては、橋梁1の構成要素として用いられる前で、かつ主桁4および横リブ5が設けられていない状態の鋼床版2に対して本発明に係る防止方法を実施する場合について説明する。なお、以下の説明では、上下方向およびトラフリブ6の長さ方向に対して垂直な方向をトラフリブ6の幅方向とする。図3においては、左右方向がトラフリブ6の幅方向になる。
In addition, the prevention method according to the present invention may be performed on the
図3を参照して、本実施形態では、例えば、デッキプレート3が下になりかつトラフリブ6(より具体的には、底壁部6a)が上になるように、作業台15上に鋼床版2を置く。
Referring to FIG. 3, in the present embodiment, for example, a steel floor on
次に、トラフリブ6内に一対の押圧部材16を配置する。押圧部材16は、断面円弧状の曲面部16aを有する。トラフリブ6の長さ方向に垂直な断面において、曲面部16aの曲率半径は、例えば、5〜80mmに設定される。
Next, the pair of pressing
本実施形態では、押圧部材16は、トラフリブ6の長さ方向に延びるように設けられている。より具体的には、トラフリブ6の長さ方向における曲面部16aの長さは、例えば、側壁部6b,6cの厚みtの4〜50倍に設定される。一方の押圧部材16の曲面部16aは、側壁部6bの内面に対向するように設けられ、他方の押圧部材16の曲面部16aは、側壁部6cの内面に対向するように設けられている。押圧部材16は、左右方向に移動可能に設けられており、図示しない駆動機構によって駆動されることによって左右方向に移動する。
In the present embodiment, the pressing
本実施形態では、曲面部16aの曲率中心16bとデッキプレート3の裏面3bとの距離d1は、例えば、側壁部6b,6cの厚みtの1.5倍以上に設定され、好ましくは2倍以上に設定され、より好ましくは3倍以上に設定される。また、距離d1は、例えば、側壁部6b,6cの厚みtの7倍以下に設定され、好ましくは5倍以下に設定され、より好ましくは4倍以下に設定される。なお、距離d1は、デッキプレート3の厚み方向(図3では上下方向)における長さである。また、厚みtは、例えば、側壁部6b,6cの平均の厚みとして算出される。
In the present embodiment, the distance d1 between the
次に、図3および図4(a)を参照して、一対の押圧部材16をトラフリブ6の外側に向かって移動させて、側壁部6b,6cの内面に接触させる。なお、図3を参照して、本実施形態では、側壁部6b,6cは、デッキプレート3から離れるほど互いの間隔が狭くなるように、デッキプレート3に対して傾斜している。このため、図4(a)を参照して、一方の押圧部材16の曲面部16aと側壁部6bとの接触部17は、曲率中心16bよりも上方に位置する。説明は省略するが、他方の押圧部材16も同様に側壁部6cに接触する。なお、以下においては、側壁部6bと一方の押圧部材16との関係について説明するが、側壁部6cと他方の押圧部材16との関係も同様である。
Next, referring to FIGS. 3 and 4A, the pair of pressing
次に、図4(b)に示すように、押圧部材16をトラフリブ6の外側に向かって移動させる(負荷工程)。これにより、トラフリブ6の内側から側壁部6bに対して圧力が加えられる。その結果、側壁部6bは、トラフリブ6の外側に向かって膨らむように変形する。なお、負荷工程における押圧部材16の移動距離d2は、例えば、0.05〜10mmに設定される。本実施形態では、負荷工程において、例えば、ルート部14の近傍を塑性変形させるように、側壁部6bに圧力を加える。
Next, as shown in FIG. 4 (b), the pressing
次に、図4(c)を参照して、押圧部材16を側壁部6bから離れるように移動させる(除荷工程)。これにより、負荷工程で側壁部6bに加えられた圧力が除かれる。その結果、側壁部6bは、負荷工程前の側壁部6bの形状に戻るように変形する。なお、本実施形態では、上述のように、負荷工程においてルート部14の近傍を塑性変形させている。そのため、除荷工程後の側壁部6bは、負荷工程前の側壁部6bの形状に完全には戻らない。
Next, referring to FIG. 4 (c), the pressing
ここで、トラフリブ6の長さ方向に垂直な断面において、負荷工程前の側壁部6bの位置と除荷工程後の側壁部6bの位置との左右方向における距離を残留変位量とする。本実施形態では、トラフリブ6の長さ方向に垂直な断面において、負荷工程前の側壁部6bの外面(または内面)の任意の位置と除荷工程後の側壁部6bの外面(または内面)の任意の位置との左右方向における距離を残留変位量とする。図4(c)においては、裏面3bからデッキプレート3の厚み方向に距離d1離れた位置における残留変位量が、距離d3(以下、残留変位量d3という。)として示されている。本実施形態では、残留変位量d3が0.01〜3mmになるように、負荷工程および除荷工程が実行される。負荷工程および除荷工程の実行回数はそれぞれ、1回であってもよく、2回以上であってもよい。すなわち、残留変位量d3が0.01〜3mmの範囲の値になるまで、負荷工程および除荷工程を繰り返し実行してもよい。なお、トラフリブ6の形状および断面係数を保持する観点からは、残留変位量d3が1mm以下であることが好ましい。また、横リブ5の面外座屈を防止する観点からも、残留変位量d3が1mm以下であることが好ましい。また、残留変位量d3を精度よく測定するためには、残留変位量d3は0.1mm以上であることが好ましい。残留変位量d3は、例えば、マイクロメーターを用いて測定できる。
Here, in the cross section perpendicular to the length direction of the
以下、本実施形態に係る疲労亀裂発生防止方法の作用効果について説明する。図5は、本実施形態に係る疲労亀裂発生防止方法の作用効果を説明するための図である。 Hereinafter, the effect of the fatigue crack generation | occurrence | production prevention method which concerns on this embodiment is demonstrated. FIG. 5 is a figure for demonstrating the effect of the fatigue crack generation | occurrence | production prevention method which concerns on this embodiment.
図5を参照して、上述したように、溶接ビード10のルート部14近傍においては、溶接時の膨張および溶接後の収縮によって、引張の残留応力が発生している。この状態で、上述の負荷工程を実行することによって、側壁部6bは、トラフリブ6の外側に向かって移動しようとする。これにより、溶接ビード10がトラフリブ6の外側に向かって引っ張られ、ルート部14近傍の引張応力は一時的に大きくなる。
Referring to FIG. 5, as described above, in the vicinity of
その後、除荷工程を実行することによって、側壁部6bは、トラフリブ6の内側に向かって移動しようとする。これにより、溶接ビード10がトラフリブ6の内側に向かって押し付けられる。すなわち、ルート部14近傍に、圧縮方向の力が加えられる。これにより、ルート部14近傍の引張の残留応力部だったところに逆に圧縮の残留応力を発生させることができる。
Thereafter, the
以上のように、本実施形態では、負荷工程および除荷工程を実行することによって、溶接時に引張の残留応力が発生していたルート部14近傍に、逆に圧縮の残留応力を発生させることができる。これにより、例えば、鋼床版2に荷重が繰り返し加わった場合でも、ルート部14の近傍において大きな引張応力が発生することを防止することができる。その結果、ルート部14の近傍において疲労亀裂が発生することを防止することができる。また、ルート部14の近傍に疲労亀裂が既に発生している場合には、その亀裂先端に圧縮残留応力を発生させることになり疲労亀裂が進展することを防止することができる。
As described above, in the present embodiment, by performing the loading step and the unloading step, the compressive residual stress is generated in the vicinity of the
また、本実施形態の形態では、デッキプレート3に直接力を加える必要がない。これにより、デッキプレート3の変形および損傷を防止できる。
Moreover, in the form of this embodiment, it is not necessary to apply force to the
本実施形態では、曲面部16aを有する押圧部材16によって、側壁部6b,6cに圧力が加えられる。この場合、トラフリブ6の内面が損傷することを防止できる。
In the present embodiment, pressure is applied to the
本実施形態では、残留変位量d3が0.01〜3mmの範囲の値に設定される。この場合、トラフリブ6が変形し過ぎることを防止することができる。これにより、トラフリブ6自体の強度が低下することを防止することができる。
In the present embodiment, the residual displacement amount d3 is set to a value in the range of 0.01 to 3 mm. In this case, it is possible to prevent the
本実施形態では、曲面部16aの曲率中心16bとデッキプレート3の裏面3bとの距離d1は、例えば、側壁部6b,6cの厚みtの1.5倍以上に設定される。この場合、仮に溶接ビード10がトラフリブ6の内側まで入り込んでいたとしても、溶接ビード10自体を押圧部材16によって押してしまうことを防止できる。これにより、溶接ビード10の損傷を防止できる。
In the present embodiment, the distance d1 between the
本実施形態では、上記距離d1が、例えば、側壁部6b,6cの厚みtの7倍以下に設定される。この場合、負荷工程における押圧部材16の移動量を小さく抑えつつ、除荷工程において、ルート部14近傍に圧縮方向の力を十分に加えることができる。これにより、トラフリブ6が変形し過ぎることを防止しつつ、ルート部14近傍における疲労亀裂発生を十分に防止することができる。
In the present embodiment, the distance d1 is set to, for example, seven times or less the thickness t of the
上述の実施形態では、曲面部16aを有する押圧部材16を用いて本発明に係る疲労亀裂発生防止方法を実施する場合について説明したが、本発明で利用できる押圧部材は上述の例に限定されない。
Although the above-mentioned embodiment explained the case where the fatigue crack generating prevention method concerning the present invention was carried out using pressing
図6は、本発明を実施するに際して利用できる他の押圧部材の構成を説明するための図である。 FIG. 6 is a view for explaining the configuration of another pressing member that can be used when practicing the present invention.
図6に示す一対の押圧部材18はそれぞれ、側壁部6bの内面に対向する平面部18aと、平面部18aの上端からトラフリブ6の中心側に向かって延びる曲面部18bと、平面部18aの下端からトラフリブ6の中心側に向かって延びる曲面部18cとを有している。曲面部18b,18cは、例えば、面取り加工によって形成される。一対の押圧部材18は、押圧部材16と同様に、左右方向に移動可能に設けられている。
The pair of pressing
押圧部材18を用いて本発明を実施する場合には、例えば、平面部18aの上下方向における中心18dと裏面3bとの距離d4を、上述の距離d1と同様に考えて、負荷工程および除荷工程を実行する。これにより、上述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
When the present invention is carried out using the pressing
上述の実施形態では、断面U字形状のトラフリブ6を有する鋼床版2に本発明を適用する場合について説明したが、本発明は、断面V字形状のトラフリブを有する鋼床版にも適用できる。
Although the above-mentioned embodiment explained the case where the present invention was applied to the
図4に示した例では、トラフリブ6の長さ方向に垂直な断面において、側壁部6bの外面を基準として残留変位量d3を規定している。しかしながら、上述したように、側壁部6bの内面を基準として、残留変位量d3を規定してもよい。
In the example shown in FIG. 4, in the cross section perpendicular to the longitudinal direction of the
なお、上述の負荷工程および除荷工程の後に、ルート部14近傍の残留応力をさらに除去するために、ピーニング装置等を用いてデッキプレート3の表面3aに打撃を加えてもよい。この場合、上述の負荷工程および除荷工程によってルート部14の残留応力を除去した後に表面3aに打撃を加えるので、表面3aに大きな力を加えなくても、ルート部14の残留応力を十分に除去できる。これにより、デッキプレート3の変形および損傷を防止しつつ、ルート部14において疲労亀裂が発生することを十分に防止できる。
In addition, after the above-mentioned loading process and unloading process, in order to remove the residual stress near the
(シミュレーションに基づく検討)
以下、コンピュータを用いたFEM解析によるシミュレーション結果とともに、本発明の効果を説明する。図7は、シミュレーションで用いたトラフリブ6のFEM解析モデルを説明するための図である。具体的には、図7(a)は、トラフリブ6の解析モデルを示す図であり、図7(b)は、解析モデルにおいて接合部9に相当する部分の拡大図であり、図7(c)は、解析モデルにおいて不溶着部11周辺に相当する部分(図7(b)において点線の丸で示した部分)のメッシュおよび積分点を示した図である。
(Study based on simulation)
Hereinafter, the effects of the present invention will be described together with simulation results by FEM analysis using a computer. FIG. 7 is a diagram for explaining an FEM analysis model of the
図7(a)に示すように、4節点の2次元平面ひずみ要素を用いてFEM解析モデルとして、対称性を考慮してトラフリブ6の2次元の1/2モデルを作成した。図7(a)においては、解析モデルの拘束点を三角形の記号で示している。また、図7(b),(c)に示すように、解析モデルでは、不溶着部11を切欠き状に形成した。図7には示していないが、このシミュレーションでは、押圧部材16(図3参照)の曲面部16a(図3参照)の曲率半径rを35mmとして、負荷工程および除荷工程を実行した。図3に示した距離d1の値は、1.5t(tは側壁部6bの厚み:6mm)、2t、2.5t、3t、4t、5tおよび7tに設定した。
As shown in FIG. 7A, a two-dimensional 1⁄2 model of the
FEM解析では、鋼床版2の材料としてSMB490B(JIS G3106 2008)を用いたと仮定し、その応力−ひずみ線図を用いた。また、ヤング率は、206GPa、ポアソン比は0.3にそれぞれ設定し、等方硬化則に従ってFEM解析を行った。
In FEM analysis, assuming that SMB490B (JIS G3106 2008) was used as a material of the
図7(c)を参照して、上記のような条件で解析を行い、不溶着部11の先端部近傍のデッキプレート3側の積分点のデータを出力し、ルート部14(図5参照)の応力を求めた。なお、このシミュレーションでは、トラフリブ6の幅方向に平行な方向(図3において左右方向)の応力を求めた。後述する図8〜図10において、正の値の応力は引張応力を示し、負の値の応力は圧縮応力を示す。
Referring to FIG. 7C, analysis is performed under the conditions as described above, and data of integration points on the
図8および図9に、側壁部の変位量とルート部14に生じる応力との関係を示す。なお、側壁部の変位量とは、図4を参照して、デッキプレート3の裏面3bから距離d1離れた位置における側壁部6bの外面の変位量を意味する。
FIG. 8 and FIG. 9 show the relationship between the amount of displacement of the side wall portion and the stress generated in the
図8および図9から分かるように、負荷工程を実行することにより、側壁部6bの変位量が増加し、ルート部14に引張応力が生じる。そして、側壁部6bの変位量がさらに増加し、ルート部14近傍が塑性変形し始めると、引張応力は減少する。その後、除荷工程を実行することによって側壁部6bの変位量が減少し、該変位量の減少に従ってルート部14の引張応力も減少する。側壁部6bの変位量がさらに減少することによって、ルート部14には圧縮応力が生じる。
As can be seen from FIGS. 8 and 9, by performing the loading step, the amount of displacement of the
図8および図9に示した結果から、側壁部6bとデッキプレート3との溶接時にルート部14に引張の残留応力が発生していたとしても、本発明の実施の形態に係る防止方法の負荷工程および除荷工程を実行することにより、ルート部14に、圧縮方向の力を加えることができることが分かる。具体的には、負荷工程を実行することによって、溶接時に引張の残留応力が発生したルート部14に、さらに引張方向の力が加えられる。これにより、ルート部14が部分的に降伏する。その後、除荷工程を実行することによって、ルート部14の周りの弾性域からの変形拘束により、ルート部14に圧縮の残留応力を生じさせることができる。その結果、ルート部14に疲労亀裂が発生することを防止することができる。
From the results shown in FIG. 8 and FIG. 9, even if residual stress of tension is generated in the
図10は、除荷工程後の残留変位量d3とルート部14に生じている応力(残留圧縮応力)との関係を示す図である。図10から、距離d1が5t以下の場合には、残留変位量d3が1mm以下であっても、ルート部14に十分な圧縮応力が生じていることが分かる。具体的には、この解析では、800MPa以上の圧縮応力を発生させることができた。このことから、距離d1を5t以下にすることによって、トラフリブ6の変形を抑制しつつ、ルート部14に疲労亀裂が発生することを十分に防止できることが分かる。
FIG. 10 is a view showing the relationship between the residual displacement amount d3 after the unloading process and the stress (residual compressive stress) occurring in the
図10から、距離d1に応じて残留変位量d3を調整することによって、所望の圧縮応力を得ることができることが分かる。また、距離d1が2t〜5t(特に、3t以上)の場合には、広い範囲の残留変位量d3で十分な大きさの圧縮応力(例えば、800MPa以上の圧縮応力)を得ることができることが分かる。言い換えると、距離d1が2t〜5t(特に、3t以上)の場合には、残留変位量d3の管理が容易になることが分かる。 It can be understood from FIG. 10 that a desired compressive stress can be obtained by adjusting the residual displacement amount d3 in accordance with the distance d1. In addition, when the distance d1 is 2t to 5t (especially, 3t or more), it can be seen that a compressive stress (e.g., a compressive stress of 800MPa or more) of sufficient magnitude can be obtained with a wide range of residual displacement d3. . In other words, when the distance d1 is 2t to 5t (particularly, 3t or more), it can be understood that management of the residual displacement amount d3 is facilitated.
図11は、残留変位量d3と負荷工程における最大荷重との関係を示す図である。図11から、距離d1が大きいほど、小さい荷重で大きな残留変位量d3を確保できることが分かる。特に、距離d1が3t以上になると、小さな荷重で残留変位量d3を十分に大きくできることが分かる。 FIG. 11 is a diagram showing the relationship between the residual displacement amount d3 and the maximum load in the loading step. It can be seen from FIG. 11 that as the distance d1 is larger, a larger residual displacement amount d3 can be secured with a smaller load. In particular, when the distance d1 is 3 t or more, it is understood that the residual displacement amount d3 can be sufficiently increased with a small load.
図12は、除荷工程後における残留変位量d3とルート部14のひずみとの関係を示す図である。図12から、距離d1の値を大きくすることによって、ルート部14に生じるひずみを小さくできることが分かる。
FIG. 12 is a view showing the relationship between the residual displacement amount d3 and the strain of the
ここで、図10〜図12を参照して、距離d1が2tの場合と、距離d1が1.5tの場合とで、残留変位量d3を0.2mmにした際の、圧縮応力、最大荷重およびひずみの値を比較してみる。そうすると、距離d1が2tの場合の方が、最大荷重およびひずみは小さくなるが、圧縮応力は大きくなることが分かる。すなわち、残留変位量d3を0.2mmにする際には、距離d1を2tに設定する方が、距離d1を1.5tに設定するよりも、ルート部14のひずみを抑制しつつ、ルート部14に効率よく圧縮応力を発生させることができる。このことから、利用する装置の性能および縦リブ6の寸法等を考慮した適切な条件で本発明を実施することによって、ルート部14のひずみを抑制しつつルート部14に効率よく圧縮応力を発生させることができることが分かる。
Here, referring to FIGS. 10 to 12, the compressive stress and the maximum load when the residual displacement amount d3 is 0.2 mm when the distance d1 is 2 t and when the distance d1 is 1.5 t. Let's compare the value of and the strain. Then, it can be seen that the maximum load and strain become smaller as the distance d1 is 2t, but the compressive stress becomes larger. That is, when the residual displacement amount d3 is set to 0.2 mm, setting the distance d1 to 2 t suppresses distortion of the
なお、詳細な説明は省略するが、移動硬化則に従って解析を行った場合も、上述のシミュレーションと同様に、本発明の効果を確認できた。 In addition, although detailed description is abbreviate | omitted, also when it analyzed according to a movement hardening rule, the effect of this invention was able to be confirmed similarly to the above-mentioned simulation.
(内面押圧装置の説明)
以下、本発明の一実施形態に係る内面押圧装置について説明する。図13は、本発明の一実施形態に係る内面押圧装置(以下、押圧装置と略記する。)20の概略構成を示す平面図である。
(Description of inner surface pressing device)
Hereinafter, an inner surface pressing device according to an embodiment of the present invention will be described. FIG. 13 is a plan view showing a schematic configuration of an inner surface pressing device (hereinafter abbreviated as a pressing device) 20 according to an embodiment of the present invention.
図13を参照して、押圧装置20は、本体部22、車輪24a〜24d、車軸26a,26b、駆動機構28,30、移動量検出部32a,32b、荷重検出部34a,34b、距離検出部36、通信部38、および上述の一対の押圧部材16を備えている。
Referring to FIG. 13, the
本実施形態では、本体部22は、駆動機構28,30、移動量検出部32a,32b、荷重検出部34a,34b、距離検出部36および通信部38を収容している。車輪24a,24bは、車軸26aを介して、本体部22に回転可能に支持されている。車輪24c,24dは、車軸26bを介して、本体部22に回転可能に支持されている。本実施形態では、車輪24a〜24dは、磁石を含む。本実施形態では、車輪24a〜24dおよび車軸26a,26bが、本体部22を支持する支持部に相当する。
In the present embodiment, the
駆動機構28は、例えば電動モータを含み、車軸26aを介して車輪24a,24bを回転駆動する。これにより、押圧装置20が移動する。なお、図13に示すように、以下においては、押圧装置20が移動する方向を前後方向とする。また、該前後方向を基準として、左右方向を規定する。
The
一対の押圧部材16は、本体部22の前後方向における中央部において、左右方向に移動可能に本体部22に支持されている。駆動機構30は、例えば、油圧によって一対の押圧部材16を左右方向に移動させる。
The pair of pressing
移動量検出部32aは、一方の押圧部材16の移動量を検出し、移動量検出部32bは、他方の押圧部材16の移動量を検出する。移動量検出部32a,32bの検出結果は、距離検出部36へ出力される。なお、移動量検出部32a,32bとしては、例えば、公知の変位センサを用いることができる。したがって、移動量検出部32a,32bの詳細な説明は省略する。
The movement
荷重検出部34aは、一方の押圧部材16にかかる荷重を検出し、荷重検出部34bは、他方の押圧部材16にかかる荷重を検出する。荷重検出部34a,34bの検出結果は、距離検出部36へ出力される。なお、荷重検出部34a,34bとしては、例えば、公知の荷重センサを用いることができる。したがって、荷重検出部34a,34bの詳細な説明は省略する。
The
距離検出部36は、後述するように、移動量検出部32a,32bおよび荷重検出部34a,34bの検出結果に基づいて、トラフリブ6(図3参照)の側壁部6b,6c(図3参照)の残留変位量を検出する。距離検出部36の検出結果は、通信部38へ出力される。
As described later, the
通信部38は、図示しない遠隔操作装置との間でデータを送受信する。本実施形態では、例えば、押圧装置20の操縦者は、上記遠隔操作装置を介して押圧装置20を操縦することができる。本実施形態では、例えば、操縦者の操作に基づいて、駆動機構28,30を制御するための制御信号が上記遠隔操作装置から出力され、該制御信号が通信部38によって受信される。通信部38は受信した制御信号を、駆動機構28,30へ出力する。これにより、駆動機構28,30が制御される。また、距離検出部36の検出結果は、通信部38を介して遠隔操作装置に送信される。これにより、押圧装置20の操縦者は、遠隔操作装置に送信されてきた距離検出部36の検出結果を参照して、押圧装置20を操縦することができる。
The
図14は、押圧装置20の使用例を説明するための図である。図14を参照して、押圧装置20を使用する際には、押圧装置20をトラフリブ6の内側に配置する。上述したように、本実施形態では、車輪24a〜24dは磁石を含む。このため、デッキプレート3が上でかつ底壁部6aが下になった状態で、デッキプレート3の裏面3bに、磁力によって車輪24a〜24dをくっつけることができる。例えば、鋼床版2(図1参照)が橋梁1(図1参照)の構成部材として利用されている状態で、デッキプレート3の裏面3bに、車輪24a〜24dをくっつけることができる。また、上述したように、押圧装置20は、前後方向に移動できる。これにより、押圧装置20は、トラフリブ6の内側において、トラフリブ6の長さ方向に移動することができる。
FIG. 14 is a view for explaining an example of use of the
上記のように押圧装置20を配置した後、一対の押圧部材16を左右方向に移動させて、上述の負荷工程および除荷工程を実行する。その後、押圧装置20を前進させて、負荷工程および除荷工程を実行する。上記の動作を繰り返すことによって、トラフリブ6の長さ方向の全体に亘って、上述の負荷工程および除荷工程を実行することができる。
After the
押圧装置20においては、以下のようにして、側壁部の残留変位量を検出することができる。なお、以下においては、側壁部6bの残留変位量の検出方法について説明するが、側壁部6cの残留変位量の検出方法も同様である。
In the
図14を参照して、まず、負荷工程において、押圧部材16を基準位置(ゼロ点)から側壁部6b側に移動させることによって、曲面部16aが側壁部6bに接触する。曲面部16aが側壁部6bに接触することによって、押圧部材16にかかる荷重が大きく増加する。このため、距離検出部36は、荷重検出部34aの検出結果に基づいて、曲面部16aが側壁部6bに接触したことを検知できる。また、距離検出部36は、移動量検出部32aの検出結果に基づいて、曲面部16aが側壁部6bに接触したときの押圧部材16の移動量(基準位置からの移動量)を検出することができる。以下、曲面部16aが側壁部6bに接触したときの押圧部材16の移動量を第1移動量という。
Referring to FIG. 14, first, in the loading step, the
次に、除荷工程において、押圧部材16を本体部22側に移動させることによって、曲面部16aが側壁部6bから離れる。曲面部16aが側壁部6bから離れることによって、押圧部材16にかかる荷重が大きく減少する。このため、距離検出部36は、荷重検出部34aの検出結果に基づいて、曲面部16aが側壁部6bから離れたことを検知できる。また、距離検出部36は、移動量検出部32aの検出結果に基づいて、曲面部16aが側壁部6bから離れたときの押圧部材16の移動量を検出することができる。以下、曲面部16aが側壁部6bから離れたときの押圧部材16の移動量(基準位置からの移動量)を第2移動量という。
Next, in the unloading process, the
最後に、距離検出部36は、上記のようにして検出した第1移動量と第2移動量との差を求める。これにより、距離検出部36は、上記負荷工程前の側壁部6bの位置と上記除荷工程後の側壁部6bの位置との距離(本実施形態では、デッキプレート3の裏面3bに平行な方向における距離)を検出することができる。すなわち、本実施形態では、距離検出部36は、上記のようにして検出した第1移動量と第2移動量との差を算出することによって、側壁部6bの残留変位量を求めることができる。具体的には、距離検出部36は、第2移動量から第1移動量を減算することによって、側壁部6bの残留変位量を求めることができる。
Finally, the
なお、詳細な説明は省略するが、押圧装置20において、一対の押圧部材16の代わりに、上述の一対の押圧部材18を用いてもよい。
Although the detailed description is omitted, in the
また、例えば、一方の押圧部材と他方の押圧部材の形状が異なっていてもよい。具体的には、例えば、一方の押圧部材の前後方向(トラフリブ6の長さ方向)における長さと他方の押圧部材の前後方向における長さとが異なっていてもよい。このような構成の押圧装置は、例えば、溶接ビード10の溶け込み量が、側壁部6b側と側壁部6c側とで大きく異なる場合に利用される。また、詳細な説明は省略するが、一方の押圧部材による側壁部の押圧と、他方の押圧部材による側壁部の押圧とを同時に実施しなくてもよい。例えば、一方の押圧部材によって負荷工程および除荷工程を実行した後に、他方の押圧部材によって負荷工程および除荷工程を実行してもよい。このような処理方法は、例えば、側壁部6b,6cの左右方向(トラフリブ6の幅方向)における位置のブレ量を測定しつつ、負荷工程および除荷工程を実行する場合に利用される。
Also, for example, the shapes of one pressing member and the other pressing member may be different. Specifically, for example, the length in the front-rear direction (longitudinal direction of the trough rib 6) of one pressing member may be different from the length in the front-rear direction of the other pressing member. The pressing device having such a configuration is used, for example, when the amount of penetration of the
また、詳細な説明は省略するが、押圧装置20がサスペンションを備えていてもよい。例えば、車軸26aおよび車軸26bがそれぞれサスペンションを介して本体部22に支持されていてもよい。この場合、一対の押圧部材16が側壁部6b,6cを押す際に、本体部22が鉛直方向に移動することができる。具体的には、例えば、本体部22がデッキプレート3側に沈む。これにより、車輪24a,24bおよび車軸26a,26bにかかる力を低減することができ、車輪24a,24bおよび車軸26a,26bの経時劣化を抑制できる。
Moreover, although detailed description is abbreviate | omitted, the
また、詳細な説明は省略するが、本体部22が車軸26a,26bに対して左右方向に移動できるように、押圧装置20が構成されていてもよい。この構成により、一対の押圧部材16によって側壁部6b,6bを押す際に、本体部22を側壁部6bと側壁部6cとの中央に容易に移動させることができる。これにより、例えば、側壁部6bの変位量と側壁部6cの変位量とに差がある場合でも、一対の押圧部材16から側壁部6b,6cに適切な力を加えることができる。
Moreover, although detailed description is abbreviate | omitted, the
図15は、本発明の他の実施形態に係る押圧装置20aの概略構成を示す平面図である。図15に示す押圧装置20aが上述の押圧装置20と異なるのは以下の点である。本実施形態にかかる押圧装置20aは、一対の押圧部材16の代わりに、一対の押圧部材40を備えている。各押圧部材40は、駆動機構30によって移動される保持部40aと、保持40aの先端部に回転可能に保持される押圧部40bとを有する。押圧部40bは、平面視において円形状を有する。詳細な説明は省略するが、押圧部40bの外周面には、曲面部16aと同様の曲面部が形成されている。
FIG. 15 is a plan view showing a schematic configuration of a
押圧装置20aを使用する場合には、上述の押圧装置20と同様に、負荷工程を実行する。その後、一対の押圧部40bの外周面と側壁部6b,6cとが接触した状態で押圧装置20aを前進させる。これにより、一対の押圧部40bも移動し、上記負荷工程において側壁部6b,6cに加えられた圧力を除くことができる。一方、側壁部6b,6cのうち、一対の押圧部40bが新たに接触した部分には、圧力が加えられる。すなわち、押圧装置20aをトラフリブ6の長さ方向に移動させることによって、トラフリブ6の長さ方向の全体に亘って、上述の負荷工程および除荷工程を連続的に実行することができる。
When the
なお、上述の実施形態では、車輪24a〜24dおよび車軸26a,26bによって支持部を構成する場合について説明したが、支持部が、クローラを備えていてもよい。また、上述の実施形態では、油圧式の駆動機構30を用いる場合について説明したが、駆動機構30が、モータ等を用いて一対の押圧部材を移動させる構成を有していてもよく、空気圧を用いて一対の押圧部材を移動させる構成を有していてもよい。
In addition, although the above-mentioned embodiment demonstrated the case where a support part was comprised by
上述の実施形態では、車輪24a〜24dが磁石を含む場合について説明したが、車輪24a〜24dが磁石を含んでいなくてもよい。この場合、例えば、トラフリブ6の長さ方向に延びるガイドレールを、磁石によってデッキプレート3の裏面3bに固定する。さらに、ガイドレールに沿って本体部22がトラフリブ6の長さ方向に移動できるように、本体部22をガイドレールに連結する。これにより、車輪24a〜24dが磁石を含んでいなくても、デッキプレート3の裏面3b上で、押圧装置20,20aを移動させることができる。なお、例えば、ベルトコンベア等の運搬装置を磁石によって裏面3bの裏面に固定し、該運搬装置に押圧装置20,20aを吊り下げてもよい。そして、運搬装置によって押圧装置20,20aをトラフリブ6の長さ方向に移動させてもよい。
Although the above-mentioned embodiment explained the case where
本発明によれば、鋼床版において、デッキプレートの変形を防止しつつ、トラフリブとデッキプレートとを接合する溶接ビードのルート部における疲労亀裂発生および疲労亀裂進展を防止できる。したがって、本発明は、橋梁等を構成する鋼床版の疲労亀裂発生防止に好適に利用することができる。 According to the present invention, in a steel floor slab, it is possible to prevent fatigue crack initiation and fatigue crack growth at the root portion of a weld bead that joins a trough rib and a deck plate while preventing deformation of the deck plate. Therefore, the present invention can be suitably used to prevent fatigue cracking of steel floor slabs that constitute bridges and the like.
1 橋梁
2 鋼床版
3 デッキプレート
4 主桁
5 横リブ
6 トラフリブ(縦リブ)
7 舗装材
8 自動車
9 接合部
10 溶接ビード
11 不溶着部
12,13 止端
14 ルート部
15 作業台
16,18,40 押圧部材
20,20a 内面押圧装置
22 本体部
24a〜24d 車輪
26a,26b 車軸
28,30 駆動機構
32a,32b 移動量検出部
34a,34b 荷重検出部
36 距離検出部
38 通信部
40a 保持部
40b 押圧部
1
Reference Signs List 7 pavement material 8 automobile 9
Claims (8)
前記一対の側壁部が前記トラフリブの外側に向かって変形するように前記一対の側壁部に対して前記トラフリブの内側から圧力を加える負荷工程と、
前記負荷工程において前記一対の側壁部に加えられた圧力を除く除荷工程とを備える、鋼床版の疲労亀裂発生防止方法。 A method for preventing fatigue cracking of a steel floor slab having a configuration in which tips of side walls of a pair of trough ribs are welded to the back surface of a deck plate,
Applying a pressure from the inside of the trough rib to the pair of side walls so that the pair of side walls deform toward the outside of the trough rib;
And C. removing the pressure applied to the pair of side walls in the loading step.
前記裏面から前記デッキプレートの厚み方向にd1離れた位置における前記残留変位量を、前記負荷工程および前記除荷工程を実行することによって0.01〜3mmの範囲の値にする、請求項2に記載の鋼床版の疲労亀裂発生防止方法。 In the cross section perpendicular to the length direction of the trough rib, the distance between the center of curvature of the curved surface portion and the back surface in the thickness direction of the deck plate is d1, and the position of the side wall portion before the loading step and the unloading In a case where a distance in a direction parallel to the back surface with the position of the side wall portion after the process is a residual displacement amount,
The residual displacement amount at a position separated by d1 in the thickness direction of the deck plate from the back surface is made a value in the range of 0.01 to 3 mm by performing the loading step and the unloading step. The fatigue crack generation | occurrence | production prevention method of the steel floor slab of description.
本体部と、
前記本体部が前記トラフリブの長さ方向に移動できるように前記本体部を支持する支持部と、
前記本体部に対して移動可能に該本体部に支持される一対の押圧部材と、
前記一対の押圧部材が前記トラフリブの一対の側壁部を該トラフリブの外側に向かって押圧するように、前記一対の押圧部材を移動させる駆動機構とを備える、内面押圧装置。 An inner surface pressing device disposed and used inside the trough rib to carry out the method for preventing fatigue cracking according to any one of claims 1 to 6,
Body part,
A support portion for supporting the main body portion so that the main body portion can move in the longitudinal direction of the trough rib;
A pair of pressing members movably supported by the main body with respect to the main body;
And a drive mechanism for moving the pair of pressing members such that the pair of pressing members presses the pair of side wall portions of the trough rib toward the outside of the trough rib.
前記押圧部材にかかる荷重を検出する荷重検出部と、
前記移動量検出部によって検出された移動量および前記荷重検出部によって検出された荷重に基づいて、前記負荷工程前の前記側壁部の位置と前記除荷工程後の前記側壁部の位置との距離を検出する距離検出部とをさらに備える、請求項7に記載の内面押圧装置。 A movement amount detection unit that detects the movement amount of the pressing member;
A load detection unit that detects a load applied to the pressing member;
The distance between the position of the side wall before the loading step and the position of the side wall after the unloading step based on the moving amount detected by the moving amount detector and the load detected by the load detector The inner surface pressing device according to claim 7, further comprising: a distance detection unit that detects
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