JP6533262B2 - 植物の栽培方法 - Google Patents
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Description
(1)栽培する植物に対して、750ppm〜2000ppm/hの二酸化炭素を供給する植物の栽培方法であって、
前記二酸化炭素の供給は1日おきに行い、かつ、二酸化炭素を供給する日における1日の二酸化炭素の供給時間が9.0h〜15.5hであることを特徴とする植物の栽培方法。
二酸化炭素を供給することで光合成が活発になるため、供給しない場合と比べて、植物の生育を促進させることができる。
例えば、植物工場が長野県松本市にある場合、松本市の夏至の日照時間は約14.5時間であり、冬至の日照時間は約9.4時間である。そのため、夏至の日には発光体の点灯時間と二酸化炭素の供給時間を14.5時間とし、冬至の日には発光体の点灯時間と二酸化炭素の供給時間を9.4時間とするなど、屋外の環境の移り変わりに合わせて、屋外と同様の環境を植物工場内で作り出す。それによって屋外で育てた場合と同様の品質の作物を育てることができる。
前記植物栽培台の上方に設けられた天井板と、
前記植物栽培台の周囲を取り囲むように設けられた仕切り壁によって区切られた閉鎖空間に対して、二酸化炭素を供給する前記(1)記載の植物の栽培方法。
本発明に係る植物の栽培方法では、様々な植物27を栽培することができるが、採算性の観点から葉菜類が好ましい。特に、需要や採算性の観点から、レタス(フリルレタス、グリーンリーフ、ロメインレタス、サニーレタス)、ミニ青梗菜、小松菜、ほうれん草、ベビーリーフなどの栽培に適している。特に、キク科やアブラナ科の葉菜類に適している。
本発明にかかる植物の栽培方法の実験では、図1、2に示すような植物栽培ユニット1を用いた。この植物栽培ユニット1は、植物工場などの植物栽培室21に設置される。
植物の葉裏の気孔に供給される二酸化炭素量によって光合成の速度が変化する。無風状態の場合、二酸化炭素分子は、空気中を拡散して広がるだけであるため、葉の近傍で二酸化炭素が消費されると、葉の近傍に新たに二酸化炭素が供給されづらく、光合成の速度が遅くなる。その結果、生育が遅くなり、葉菜類の葉が広がってしまうこともある。他方、風がある場合は、二酸化炭素が葉の近傍まで運ばれ、二酸化炭素の供給量が増加する。このような観点から、前記の気流の発生は特に有用である。栽培に好適な気流速度は、約0.5m・s-1以下である。
次に、二酸化炭素の施肥について述べる。
発明が解決しようとする課題の欄で述べたように、二酸化炭素の施肥を1日中継続して行うことは、植物の生長促進にとって好ましいものではない。そこで、下記の実験を行ったところ、1日における二酸化炭素の施肥時間は12時間が最適であることが分かった。この二酸化炭素の施肥は、発光体17が点灯している間に行い、発光体17が消灯している間は行わないようにすることが好ましい。
<実施例1〜3>
二酸化炭素の施肥がレタスの生育に与える影響を確認する実験を行った。
実施例1〜3における栽培管理室7内の温度、湿度、二酸化炭素濃度のグラフを図5〜図7に示す。図5〜7は、生育期の第1日目〜第3日目の約80時間について示したものであるが、他の日時も同様の内容である。また図5〜7の上段のグラフでは、湿度を実線で、温度を破線で示した。
温度は約20℃〜30℃の範囲内で変動している。通常は20℃前後で推移しているが、二酸化炭素の供給期間と供給終了後の数時間は温度が上昇し、約25℃〜30℃の間で推移するようになる。
湿度は約20%〜80%の範囲内で大幅な変動がある。二酸化炭素の供給期間と供給終了後の数時間は、約40%〜60%の間で推移し、それ以外の期間は湿度が上昇して約60%〜75%の間で推移するようになる。なお、湿度が20%程度まで下がった理由は、計測や水遣りのために、仕切り壁6の扉を開放したためである。
温度は約20℃〜30℃の範囲内で変動している。二酸化炭素の供給期間と供給終了後の数時間は温度が高く、約25℃〜30℃の間で推移している。その後、温度が低下して20℃前後で推移するようになるが、しばらくすると二酸化炭素を供給しないにもかかわらず再び25℃前後に上昇する。
湿度は約60%〜90%の範囲内で変動している。二酸化炭素の供給期間と供給終了後の数時間は、65%前後で推移している。その後、湿度が上昇して約80%〜90%の間で推移するようになるが、しばらくすると二酸化炭素を供給しないにもかかわらず再び65%前後に低下する。
なお、二酸化炭素を供給していないにもかかわらず、温度や湿度が変化する理由は、植物が定期的に光合成を行っている影響と思われる。
育成期間(1日目〜24日目)のレタスの生育状況を随時確認した。その結果を図8〜図10に示す。
図8では、定植したときに同程度の大きさだった3株の苗について、草高の平均値を算出した。具体的には、計測する時にレタスを手で立たせ(レタスを直立させ)、レタスの最も高い位置から地表までの高さを草高とした。24日目の時点(実施例2と3の収穫時点)において、実施例1と実施例3の草高が高く、実施例2の草高はそれに及ばなかった。実施例1と実施例3の成長過程(第1日目〜第23日目)に着目すると、実施例3のほうが、草高が高くなる傾向があった。
育成期間のレタスの生体重についても計測した。
図11は、定植時および収穫時の重さ(ともに実測値)並びに栽培日数(実測値)を基に、本実験の生長を推定して、指数関数で表したものである。縦軸は生体重、横軸は定植後の栽培日数、プロットは収穫時の実測値を表した。
(2)推定葉面積は、文献(白井英清・牛田均・松崎朝浩.1995.2 〜 3 月どりレタスの時期別生育と全重,球重の関係.香川県農試研報.46:39-43)に従って、以下の式1によって求めた。
Y=0.755X−1.87・・・式1
前記式1において、Xは葉長と葉幅の積であり、Yは葉面積である。
(3)推定細胞数は、前述の平均細胞数と推定葉面積の積とした。
また、推定葉面積は、実施例3で最も大きくなり、実施例2、実施例1の順でそれに続いた。したがって、葉面積を大きくするためには、実施例3の隔日施肥が最も優れていることが分かる。
次に二酸化炭素の施肥条件を変えて、さらに実験を行った。
二酸化炭素の施肥スケジュールを図12に示す。実施例4〜6のいずれにおいても、育苗期間(発芽後14日間)は二酸化炭素を施肥しなかった。
この表2から分かるように、実施例3は、草高が最も高く、葉の枚数も最も多かった。葉幅は実施例5のものが最も広かったものの、実施例3はそれに続いて広かった。したがって、最も生育状況が良かったのは実施例3の隔日施肥を行った場合ということができる。
また、実施例3の隔日施肥は、実施例2や4の毎日施肥などと比べて、二酸化炭素の施肥量を少なくすることができるため、ランニングコストを削減することもできる。
レタス以外の植物に関しても、二酸化炭素の施肥条件が生育に及ぼす影響を調査した。
二酸化炭素のスケジュールを図13と下記表3に示す。
植物の生育期に高濃度の二酸化炭素(レタスの場合は1000ppm〜1500ppm)を施肥することで、植物の生長を促進させることができる。そして、二酸化炭素の毎日施肥よりも隔日施肥を選択することで、成長促進効果を低下させることなく、二酸化炭素の施肥量を減らすことができるため、ランニングコストの低下を図ることができる。
Claims (3)
- 植物の栽培空間に対して二酸化炭素を供給する植物の栽培方法であって、
前記二酸化炭素の供給は1日おきに行い、かつ、二酸化炭素を供給する日における1日の二酸化炭素の供給時間が9.4h〜14.5hであり、
二酸化炭素の供給時における前記植物の栽培空間の二酸化炭素濃度が800ppm〜2000ppmであることを特徴とする植物の栽培方法。 - 前記植物はキク科またはアブラナ科の葉菜類である請求項1記載の植物の栽培方法。
- 栽培する植物が載置された植物栽培台と、
前記植物栽培台の上方に設けられた天井板と、
前記植物栽培台の周囲を取り囲むように設けられた仕切り壁によって区切られた前記植物の栽培空間に対して、二酸化炭素を供給する請求項1記載の植物の栽培方法。
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JP2017189139A JP6533262B2 (ja) | 2017-09-28 | 2017-09-28 | 植物の栽培方法 |
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