JP6531713B2 - 送風装置及び車両用空調装置 - Google Patents

送風装置及び車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6531713B2
JP6531713B2 JP2016093314A JP2016093314A JP6531713B2 JP 6531713 B2 JP6531713 B2 JP 6531713B2 JP 2016093314 A JP2016093314 A JP 2016093314A JP 2016093314 A JP2016093314 A JP 2016093314A JP 6531713 B2 JP6531713 B2 JP 6531713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
air
wall
casing
cooling air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016093314A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017200806A (ja
Inventor
祐一 上野
祐一 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016093314A priority Critical patent/JP6531713B2/ja
Publication of JP2017200806A publication Critical patent/JP2017200806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6531713B2 publication Critical patent/JP6531713B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

この明細書における開示は、モータを有する送風装置及び車両用空調装置に関する。
特許文献1の送風装置は、ベルマウスプレートの下面からスクロール流路内に向けて突出し、その外側面の一部がスクロール流路のノーズとして機能する突設部を備えている。ベルマウスプレートと突設部と上部スクロールケースとは射出成形によって一体的に形成されている。このため、ベルマウスプレートの上面には、突設部の形成される領域に応じた陥没領域が形成されている。つまり、陥没領域は突設部の内部空間に相当する。突設部の内部空間には、ベルマウスプレートの上面で受けた流入水が流れ込むようになっている。
突設部の隣には、開口部を介してスクロール流路と連通して併設された併設空間が形成されている。併設空間には、ブロワモータに空気を導入する導入口が設けられている。突設部の内部空間と併設空間との間には、突設部の内部空間から併設空間への排水を行うための排水隙間が形成されている。排水隙間は、突設部と下部スクロールケースとの間に形成されている。突設部の内部空間に溜まった水は、排水隙間を介して併設空間に流出し、開口部を通過してスクロール流路に流れ出る。
特許第5462599号公報
しかしながら、特許文献1の場合、開口部が併設空間を介して導入口に連通するため、突設部の内部空間から併設空間へ流出した水は導入口からモータに向けて流下するという懸念がある。
このような課題に鑑み、この明細書における開示の目的は、ファンケーシングの吸込口の外側に落下した水がモータ冷却用の冷却風取込通路を通じてモータへ流れることを抑制できる送風装置及び車両用空調装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された送風装置のひとつは、少なくとも上部に吸込口(520a)を有し、吸込口から吸い込まれた空気が流れる通風路(523)を内部に形成するケーシング(52)と、
ケーシングの内部に設けられるファン(51)と、
ファンを回転させる駆動力を与えるモータ(50)と、
ケーシングを貫通して設けられまたはケーシングよりも空気流れの下流側で空気通路を形成するダクト部(23)を貫通して設けられて、モータに通じる通路(71a,72a,73a)と通風路とを連通する冷却風取込通路(70)と、
ケーシングを貫通して設けられまたはダクト部を貫通して設けられて、ケーシングの外側に設けられた底部(60)と通風路とを連通する連絡通路(61)と、
を備え、
ケーシングの外側に設けられた底部と連絡通路とにわたる排水経路(6)と、冷却風取込通路とモータに通じる通路とにわたる冷却風経路(7)とは、互いに隔てられた経路であり、
連絡通路は、冷却風取込通路よりも空気流れの下流に位置する。
この送風装置によれば、通風路への排水経路とモータへの冷却風経路とは互いに隔てられた経路であり、連絡通路は冷却風取込通路よりも空気流れの下流に位置する。これにより、ケーシングの上部からこぼれてケーシング外側の底部に落下した水は連絡通路を通じて通風路に流出し、通風路を流れる空気の一部は連絡通路よりも上流に位置する冷却風取込通路を通じてモータ側へ流れる。このため、通風路に流出した水が、冷却風取込通路から流出する空気流れとともに、冷却風取込通路からモータ側へ流出してしまうことを抑えることができる。したがって、この送風装置によれば、ケーシングの吸込口の外側に落下した水がモータ冷却用の冷却風取込通路を通じてモータへ流れることを抑制できる。
開示された車両用空調装置のひとつは、送風装置(5)を含む送風ユニット(3)と、送風ユニットから車室内に向けて送風される空気を空調する空調機能部品(20,21)を含む空調ユニット(2)と、を備える。
この車両用空調装置によれば、通風路に流出した水が、冷却風取込通路から流出する空気流れとともに、冷却風取込通路からモータ側へ流出してしまうことを抑えることができる。したがって、この車両用空調装置によれば、雨、雪や洗車時の散水によって車外から侵入してケーシングの吸込口の外側に落下した水がモータ冷却用の冷却風取込通路を通じてモータへ流れることを抑制できる。
送風装置を備える車両用空調装置の一例を示す概要図である。 第1実施形態の送風装置におけるスクロール通路を示す部分破断斜視図である。 第1実施形態の送風装置における排水経路を示す部分破断図である。 第1実施形態の送風装置における冷却風経路を示す部分破断斜視図である。 第1実施形態の送風装置における排水経路と冷却風経路とを示す部分破断図である。 第2実施形態の送風装置が備える逆流抑制機構を示す部分破断図である。 第3実施形態の送風装置が備える逆流抑制機構を示す部分破断図である。 第4実施形態の送風装置が備える逆流抑制機構を示す部分破断図である。 第5実施形態の送風装置が備える逆流抑制機構を示す部分破断図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る送風ユニット3及び車両用空調装置1について図1〜図5を参照して説明する。図2〜図4には、理解を容易にするためにファン51を記載していない。図1に示すように、送風ユニット3は、この明細書における課題を解決できる送風装置5を備えた一形態である。車両用空調装置1は、図1に示すように、送風ユニット3を備えた装置の一例である。送風ユニット3は、この装置だけでひとつの製品として使用することもできるし、他の装置と組み合わせることで一つの製品の部品として用いることもできる。第1実施形態では、送風ユニット3を車両用空調装置1の一部品として用いた例を説明する。
図1に示すように、車両用空調装置1は、例えば、送風ユニット3と、送風ユニット3によって送風された送風空気の温度調節を行う空調ユニット2と、送風ユニット3と空調ユニット2を接続する空気通路を構成するダクト部23と、を備えている。空調ユニット2、送風ユニット3、ダクト部23は、それぞれ、例えばポリプロピレン(PP樹脂)の成形品によって形成されている。さらにこれら各部の強度を向上する場合には、所定量のタルクやガラス繊維を含有したPP樹脂を用いてもよい。
送風ユニット3は、車室内のインストルメントパネル裏の空間のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されている。これに対し、空調ユニット2は、インストルメントパネル裏の空間のうち、車両幅の略中央部に配置されている。この空間は、車室内とエンジンルームとの間に形成された空間である。
空調ユニット2は、共通のケースに、蒸発器20、ヒータコア21、エアミックスドア等を、車室内に送風する空気を空調するための空調機能部品として内蔵する。蒸発器20は、車両前後方向には薄型の形態でケース内の通路を横断するように配置されている。したがって、蒸発器20の上下及び車両左右に延びる前面に送風ユニット3からの送風空気が流入する。蒸発器20は、冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を冷却する。
蒸発器20の空気流れ下流側である車両後方には、所定の間隔を隔ててヒータコア21が配置されている。ヒータコア21は、蒸発器20を通過した冷風を加熱し、その内部に高温の温水、例えばエンジン冷却水が流れ、この温水を熱源として空気を加熱する。
ケース内においてヒータコア21よりも上方部位には、ヒータコア21をバイパスして冷風空気が流れる冷風バイパス通路が形成されている。また、ケース内におけるヒータコア21と蒸発器20との間の部位には、ヒータコア21で加熱される温風と、冷風バイパス通路を通ってヒータコア21をバイパスする冷風との風量割合を調整するエアミックスドアが設けられている。
エアミックスドアは、その位置により、ヒータコア21を通る温風の風量とヒータコア21を通過しない冷風の風量との比率を調節する。エアミックスドアは、その開度に応じて冷風と温風の風量割合を調節し、空調風の温度調節を行う。ケース内には、蒸発器20から流れてきた冷風空気とヒータコア21で加熱された温風空気とが混ざり合う空間であるエアミックスチャンバが形成されている。エアミックスチャンバで温度調節された空調風は、車室内につながる各吹出口を開閉する各ドアを制御することによって、適正な風量割合で車室内へ供給することができる。
送風ユニット3は、内部に空気が流れる通風路を形成するファンケーシング52と、ファンケーシング52の内部に設けられるファン51と、ファン51に対して回転駆動力を与えるモータ50と、を備える。送風ユニット3は、車室内空気である内気及び車室外空気である外気の少なくとも一方を取り入れる空気取入装置4に一体に結合されている。空気取入装置4は、内気の取り入れ口である内気取入口と、外気の取り入れ口である外気取入口と、外気及び内気の少なくとも一方が通過する際に埃等を捕捉するフィルタと、を備える。ファン51は、内気取入口、外気取入口を通して内気や外気を吸入する。これらの空気取入口は、一つまたは複数の空気取入ドアによって、空気取入モードに応じて開閉される。例えば、外気取入口は、ダクトを介して車両カウル下に連通しすることにより、車外と通じている。内気取入口は、インストルメントパネルの下の空間にダクトを介して連通しており、車室内に通じている。
ファン51は、例えば、外周に環状に並ぶ複数のブレードを有する遠心多翼ファンからなる。ファン51は、渦巻き状のファンケーシング52の内部に、空気を下部および上部の少なくとも一方に設けられた吸込み部から吸入し、遠心方向に吹き出す。ファンケーシング52は、上面や下面にファン51の吸込口が形成されている。ファンケーシング52の内部に形成される渦巻状の通路は、ファン51の周囲の所定の部位からダクト部23に接続されている。ファンケーシング52に設けられる吸込口は、通常の車両搭載状態において、地面と平行またはほぼ平行となっている。
モータ50は、モータ支持部の外壁面から下方に露出するように設けられる。モータ50は、駆動軸が上方を向く姿勢でモータ支持部に支持されている。モータ50の駆動軸には、ファン51の回転軸をなすボス部が固定されている。モータ支持部は、ファンケーシング52の下面に固定される部材であり、その中央にモータ50が固定されている。モータ支持部は、その外周部にファンケーシング52と接触する外周壁部を有する。モータ支持部は、ファンケーシング52内の通風路に通じる内壁面を上方に向け、外部に露出する外壁面を下方に向けた姿勢でファンケーシング52に固定されている。
例えば、インストルメントパネル裏の空間に露出するモータ50の下部の下方には、インストルメントパネル下のアンダーカバーが位置する。アンダーカバーは、露出するモータ50の一部と乗員の足元との間を遮るように配置されている。
図2及び図4に図示するように、ファンケーシング52は上面を構成する上側ベルマウス部520と、上側ベルマウス部520と一体に設けられてファンケーシング52の外周面を構成する側壁521と、を備えている。上側ベルマウス部520には、ファン51の吸込み部に対応する位置に開口する吸込口520aが設けられている。したがって、上側ベルマウス部520は、ファンケーシング52における上部吸込み部を構成する環状のリング板である。
側壁521は、ファン51の周囲を取り囲む通風路523を内部に形成する。通風路523は、ファン51の周囲に、スクロール状のファンケーシング52の内壁に設けられたノーズ部522を巻き始めとして一定の拡がり角で構成されたスクロール曲線を描く通路である。通風路523は、ノーズ部522を起点としてファン51の周囲に渦巻き状に延びる通路である。通風路523は、ノーズ部522をゼロ度としファン51の回転軸を中心とする周方向の回転角である巻き角度が増加するにつれて、すなわち、空気流れの下流に進むにつれて、その通路断面積が拡大するようになっている。
ファンケーシング52は、モータ50の回転軸に対して直交する円環板状部分を有する上部ケーシングと、回転軸に対して直交する円環板状部分を有する下部ケーシングと、を備える。上部ケーシングは、ファン51の上方に位置し上側ベルマウス部520を含む。下部ケーシングは、ファン51の下方に位置し吸込口が形成された下側ベルマウス部を含む。上部ケーシングと下部ケーシングは、一体になってファンケーシング52を構成してもよいし、側壁521によって連結されて上部ケーシング、下部ケーシング及び側壁521が一体となってファンケーシング52を構成してもよい。下部ケーシングの一部は、前述のモータ支持部を構成する。
送風装置5は外気とともに雨、雪等を取り込み、または洗車時等の散水にさらされることがある。空気取入口から送風ユニット3の内部に侵入した水は、上側ベルマウス部520の上面から周囲に落下しうる。そこで、送風装置5は、上側ベルマウス部520の外側に落下した水を通風路523に導く排水経路6と、モータ50を冷却する空気が流れる冷却風経路7と、を備える。
図3及び図5に図示するように、排水経路6は、側壁521の外側において上側ベルマウス部520よりも低い位置で側壁521に沿うように延びる周囲通路60と、周囲通路60と通風路523とを連絡する連絡通路61と、を含んで構成されている。周囲通路60は、側壁521の外側においてノーズ部522の外側に向かって側壁521に沿うように延び、さらにノーズ部522を形成する壁の外側でダクト部23に沿うように送風方向に向きを変えて連絡通路61までつながる通路である。周囲通路60は、上側ベルマウス部520の上面から周囲に落下した水を一時的に溜めることが可能な水溜め部でもある。
連絡通路61は、ファンケーシング52の外側と通風路523とを連通させるように、ファンケーシング52またはダクト部23を貫通する貫通穴によって形成されている通路である。連絡通路61は、ファンケーシング52またはダクト部23においてノーズ部522が設けられている側の壁部、換言すればノーズ部522から吹き出し空気の流下方向に沿って延びる壁部を貫通する通路である。
周囲通路60を形成する底面の高さは、ノーズ部522の外側に近づくほど低くなり、さらに連絡通路61に向けて低くなるように形成されている。したがって、空気取入口から送風ユニット3の内部に侵入した水は、上側ベルマウス部520の上面から周囲に落下した後、高低差によって周囲通路60を連絡通路61に向けて流下する。そして、連絡通路61の近傍にまで到達した水は、ファン51によって空気が吹き出されて内圧が高くなっているため、通風路523に引き込まれるようになる。通風路523に流入した水は、空気とともに通風路523を流下するが、車両用空調装置1の所定箇所に設けられたドレン排出用通路を介して外部に排出される。
図4及び図5に図示するように、冷却風経路7は、通風路523から空気を取り入れる冷却風取込通路70と、トンネル通路71aと、空気が上向きに流れる上昇通路72aと、空気が下向きに流れる下降通路73aと、を含んで構成されている。冷却風取込通路70は、通風路523と通風路523の外部とを連通させるように、ファンケーシング52またはダクト部23を貫通する貫通穴によって形成されている通路である。冷却風取込通路70は、ファンケーシング52またはダクト部23においてノーズ部522が設けられている側の壁部、換言すればノーズ部522から、吹き出し空気の流下方向に沿って延びる壁部を貫通し、連絡通路61よりも空気流れの上流に位置する通路である。したがって、ファン51から吹き出された空気は、通風路523を流下するときに冷却風取込通路70の前を通過した後、連絡通路61の前を通過することになる。
冷却風取込通路70と連絡通路61との距離は、実験や数値解析の結果により、当該通路の前を通過する空気の流速に応じて、連絡通路61から通風路523に流出した水が逆流しない距離に設定するものとする。
トンネル通路71aは冷却風取込通路70と上昇通路72aと連通させる通路である。トンネル通路71aは冷却風取込通路70と上昇通路72aとの間を外部から遮断するように、例えば第1筒体部71の内部通路によって構成されている。第1筒体部71の上流端は冷却風取込通路70に接続され、下流端は上昇通路72aに臨む位置にある。第1筒体部71は、その中心軸線が横方向に延びる形状である。
上昇通路72aは、下端が開口し上端に天井壁を有する第2筒体部72の内表面と第2筒体部72の天井壁に対向する上端が開口しモータ50に向かって内部の通路が延びる第3筒体部73の外表面との間に形成された通路である。第2筒体部72は、天井壁と天井壁の各辺から下方に延びる側壁とによって囲まれた内部空間を形成し、この内部空間に第3筒体部73の上部を収容している。第1筒体部71の下流端は、第2筒体部72において冷却風取込通路70に対する位置にある側壁の下部に結合されている。第3筒体部73の内部通路である下降通路73aは、その下流端がモータ50の内部に接続されまたはモータ50の外表面に対向するように、設けられている。
この構成により、冷却風取込通路70、トンネル通路71aを順に流れてきた冷却風は、上昇通路72aに流出すると、第2筒体部72の内表面と第3筒体部73の外表面とに沿って上昇し、第2筒体部72の天井壁に沿うようにして向きを変える。そして冷却風は、第3筒体部73の上端開口から下降通路73aに流入してモータ50に向けて下降する。下降通路73aを下降する冷却風はモータ50の内部またはモータ50の外表面に吹きつけられることで、モータ50を冷却することができる。
周囲通路60は、図5に図示するように、ノーズ部522の外側から連絡通路61に至る部位において、ファンケーシング52またはダクト部23の側壁と第2筒体部72の側壁との間に区画されている。さらに周囲通路60を流れる水は、この部位において第1筒体部71の上面を流れるので、冷却風取込通路70を通過した冷却風と排水とはそれぞれ独立した通路を通るため両者は混合しないようになっている。したがって、排水経路6を流れる水と冷却風経路7を流れる空気とは、図5に図示する平面視で交差するものの、互いに共通の通路を流下しない構成となっている。また、排水は、冷却風が通風路523から流出する部位よりも下流において通風路523に流入する。これにより、通風路523に流入した排水が上流の冷却風取込通路70に逆流してモータ50側へ流出することを抑制できる。
次に、送風装置5がもたらす作用効果について述べる。送風装置5は、上部に吸込口520aを有し、吸込口520aから吸い込まれた空気が流れる通風路523を内部に形成するファンケーシング52と、ファンケーシング52の内部に設けられるファン51と、ファン51を回転させる駆動力を与えるモータ50と、を備える。送風装置5は、モータ50に通じる通路と通風路523とを連通する冷却風取込通路70と、ファンケーシング52の外側の底部と通風路523とを連通する連絡通路61と、を備える。冷却風取込通路70はファンケーシング52を貫通して設けられまたはファンケーシング52よりも空気流れの下流側で空気通路を形成するダクト部23を貫通して設けられる通路である。連絡通路61はファンケーシング52を貫通して設けられまたはダクト部23を貫通して設けられる通路である。ファンケーシング52の外側に設けられた底部と連絡通路61とにわたる排水経路6と、冷却風取込通路70とモータ50に通じる通路とにわたる冷却風経路7とは、互いに隔てられた経路である。連絡通路61は、冷却風取込通路70よりも空気流れの下流に位置している。
この送風装置5によれば、通風路523への排水経路6とモータ50への冷却風経路7とは互いに隔てられた経路であり、連絡通路61は冷却風取込通路70よりも空気流れの下流に位置する。これにより、ファンケーシング52の上部からファンケーシング52の外側の周囲通路60へ落下した水は連絡通路61を通じて通風路523に流出し、通風路523の空気の一部は連絡通路61よりも上流に位置する冷却風取込通路70を通じてモータ50側へ流れる。このため、通風路523に流出した水が、冷却風取込通路70から流出する空気流れとともに、冷却風取込通路70からモータ50へ向けて流出してしまうことを抑えることができる。このように送風装置5によれば、ファンケーシング52の吸込口の外側に落下した水がモータ冷却用の冷却風取込通路70を通じてモータ50へ流れることを抑制できる。したがって、モータ50の内外に水がかかることを抑制する送風装置5を提供できる。
車両用空調装置1は、送風装置5を含む送風ユニット3と、送風ユニット3から車室内に向けて送風される空気を空調する蒸発器20等の空調機能部品を含む空調ユニット2と、を備える。
この車両用空調装置1によれば、通風路523に流出した水が、冷却風取込通路70から流出する空気流れとともに、冷却風取込通路70からモータ50側へ流出してしまうことを抑えることができる。したがって、この車両用空調装置1によれば、雨、雪や洗車時の散水によって車外から侵入してファンケーシング52の吸込口520aの外側に落下した水がモータ冷却用の冷却風取込通路70を通じてモータ50へ流れることを抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態の逆流抑制機構について図6を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態の冷却風取込通路70と連絡通路61との位置関係に加えて逆流抑制機構8を備える点が第1実施形態と相違する。特に説明しない形態は、第1実施形態と同様とし、以下、第1実施形態と異なる点について説明する。
図6に図示するように、逆流抑制機構8は、冷却風取込通路70よりも下流側で連絡通路61よりも上流側において、ファンケーシング52またはダクト部23の内壁面から所定寸法突出する遮蔽壁によって構成されている。この遮蔽壁は、連絡通路61と冷却風取込通路70とを最短距離で結ぶ経路上に存在している。
遮蔽壁は、空気流れ方向に直交する方向について、連絡通路61の長さ寸法以上の大きさを有することが好ましい。この遮蔽壁によれば、連絡通路61を通して通風路523に流入した水が逆流して上流側に移動したとしても、遮蔽壁によって上流への移動を効果的に阻止することができる。
遮蔽壁は、内壁面側の根元部分よりも先端が空気流れの下流に位置するように延びる形状であることが好ましい。さらに遮蔽壁は、内壁面側の根元部分から先端にかけて湾曲面を形成していることが好ましい。この遮蔽壁によれば、通風路523を流下する空気の流通抵抗を抑制することに貢献できる。
(第3実施形態)
第3実施形態の逆流抑制機構について図7を参照して説明する。第3実施形態では、第2実施形態と相違する逆流抑制機構108を開示する。特に説明しない形態は、前述の各実施形態と同様とし、以下、異なる点について説明する。
図7に図示するように、逆流抑制機構108は、冷却風取込通路70が設けられている壁部分と連絡通路61が設けられている壁部分とが段差を形成するように、両方の壁部分を連結する連結壁によって構成されている。この連結壁は、両方の壁部分や空気流れ方向に対して直交するように延びて、ファンケーシング52またはダクト部23の壁の一部をなしている。逆流抑制機構108によって、冷却風取込通路70が存在する壁部分は連絡通路61が存在する壁部分よりも通風路523において内側に位置している。
このように冷却風取込通路70が存在する壁部分と逆流抑制機構108と連絡通路61が存在する壁部分とは、その表面が階段状に形成されている。この構成により、連絡通路61を通して通風路523に流入した水が逆流して上流側に移動したとしても、逆流抑制機構108によってせき止めることが可能であり、排水の上流への移動を阻止することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態の逆流抑制機構について図8を参照して説明する。第4実施形態では、第3実施形態と相違する逆流抑制機構208を開示する。特に説明しない形態は、第1実施形態及び第2実施形態と同様とし、以下、異なる点について説明する。
図8に図示するように、逆流抑制機構208は、冷却風取込通路70が設けられている壁部分と連絡通路61が設けられている壁部分とが段差を形成するように、両方の壁部分を連結する連結壁によって構成されている。この連結壁は、両方の壁部分や空気流れ方向に対して傾斜するように延びて、ファンケーシング52またはダクト部23の壁の一部をなしている。逆流抑制機構208によって、冷却風取込通路70が存在する壁部分は連絡通路61が存在する壁部分よりも通風路523において内側に位置している。
冷却風取込通路70が存在する壁部分と逆流抑制機構208と連絡通路61が存在する壁部分とにより、連絡通路61を通して通風路523に流入した水が逆流して上流側に移動したとしても、逆流抑制機構208によって上流への移動を妨げることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態の逆流抑制機構について図9を参照して説明する。第5実施形態では、第2実施形態と相違する逆流抑制機構308を開示する。特に説明しない形態は、第2実施形態と同様とし、以下、異なる点について説明する。
図9に図示するように、逆流抑制機構308は、冷却風取込通路70よりも下流側で連絡通路61よりも上流側において、ファンケーシング52またはダクト部23の内壁が所定寸法突出する突出部によって構成されている。この突出部は、連絡通路61と冷却風取込通路70とを最短距離で結ぶ経路上に存在している。
突出部は、空気流れ方向に直交する方向について、連絡通路61の長さ寸法以上の大きさを有することが好ましい。この突出部によれば、連絡通路61を通して通風路523に流入した水が逆流して上流側に移動したとしても、突出部によって上流への移動を阻止することができる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
排水経路6と冷却風経路7とを隔てた経路にする構成は、前述の実施形態において掲載した形態に限定されない。
第2実施形態の逆流抑制機構8は、ダクト部23等の内壁面から突出する遮蔽壁によって構成されているが、この形態に限定されない。第2実施形態の逆流抑制機構8は、連絡通路61から上流に向かう空気流れを阻害できる所定の表面積を有する部材であれば、内壁面から突出しない構成でもよい。
前述の実施形態では、送風装置5が搭載するファン51は遠心ファンであるが、送風装置5はこのようなファンの形態に限定するものではない。
前述の実施形態において、ファン51、ファンケーシング52、モータ支持部等の樹脂製部品は、各部の強度を向上すために、所定量のタルクやガラス繊維を含有した樹脂成形品とすることができる。
23…ダクト部、 50…モータ
51…ファン、 52…ファンケーシング(ケーシング)
60…周囲通路(底部)、 61…連絡通路
70…冷却風取込通路、 71a…トンネル通路(通路)
72a…上昇通路(通路)、 73a…下降通路(通路)
520a…吸込口、 523…通風路

Claims (5)

  1. 少なくとも上部に吸込口(520a)を有し、前記吸込口から吸い込まれた空気が流れる通風路(523)を内部に形成するケーシング(52)と、
    前記ケーシングの内部に設けられるファン(51)と、
    前記ファンを回転させる駆動力を与えるモータ(50)と、
    前記ケーシングを貫通して設けられまたは前記ケーシングよりも空気流れの下流側で空気通路を形成するダクト部(23)を貫通して設けられて、前記モータに通じる通路(71a,72a,73a)と前記通風路とを連通する冷却風取込通路(70)と、
    前記ケーシングを貫通して設けられまたは前記ダクト部を貫通して設けられて、前記ケーシングの外側に設けられた底部(60)と前記通風路とを連通する連絡通路(61)と、
    を備え、
    前記ケーシングの外側に設けられた前記底部と前記連絡通路とにわたる排水経路(6)と、前記冷却風取込通路と前記モータに通じる前記通路とにわたる冷却風経路(7)とは、互いに隔てられた経路であり、
    前記連絡通路は、前記冷却風取込通路よりも空気流れの下流に位置する送風装置。
  2. 前記冷却風取込通路よりも下流側で前記連絡通路よりも上流側において、前記ケーシングまたは前記ダクト部の内壁面から突出する遮蔽壁によって構成される逆流抑制機構(8)をさらに備える請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記冷却風取込通路よりも下流側で前記連絡通路よりも上流側において、前記ケーシングまたは前記ダクト部の内壁が突出する突出部によって構成される逆流抑制機構(308)をさらに備える請求項1に記載の送風装置。
  4. 前記冷却風取込通路が設けられている壁部分と前記連絡通路が設けられている壁部分とが段差を形成するように、両方の壁部分を連結する連結壁によって構成される逆流抑制機構(108,208)をさらに備え、
    前記連結壁は、前記冷却風取込通路の存在する壁部分が前記連絡通路の存在する壁部分よりも前記通風路において内側に位置するように前記両方の壁部分を連結する請求項1に記載の送風装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の送風装置(5)を含む送風ユニット(3)と、
    前記送風ユニットから車室内に向けて送風される空気を空調する空調機能部品(20,21)を含む空調ユニット(2)と、
    を備える車両用空調装置。
JP2016093314A 2016-05-06 2016-05-06 送風装置及び車両用空調装置 Active JP6531713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016093314A JP6531713B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 送風装置及び車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016093314A JP6531713B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 送風装置及び車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017200806A JP2017200806A (ja) 2017-11-09
JP6531713B2 true JP6531713B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=60264816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016093314A Active JP6531713B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 送風装置及び車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6531713B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61133412U (ja) * 1985-02-12 1986-08-20
JPS61187719U (ja) * 1985-05-16 1986-11-22
JP5157762B2 (ja) * 2008-09-02 2013-03-06 株式会社デンソー 送風装置
JP5462599B2 (ja) * 2009-11-18 2014-04-02 株式会社ケーヒン ブロワユニット
KR101723088B1 (ko) * 2013-03-28 2017-04-04 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
WO2018042789A1 (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 株式会社デンソー 送風ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017200806A (ja) 2017-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012114573A1 (ja) 車両用空調装置
JP5772709B2 (ja) 車両用空調装置
US11041499B2 (en) Air conditioner
US20120273160A1 (en) Hvac system
JP6531713B2 (ja) 送風装置及び車両用空調装置
CN110770055B (zh) 车辆用送风装置
US20190152299A1 (en) Vehicular air conditioning unit
JP6979911B2 (ja) 車両空調用送風装置
JP7061842B2 (ja) 車両空調用送風装置
JP5924230B2 (ja) 空調装置
EP3718799B1 (en) Blower device for air-conditioning of vehicle
CN111867861B (zh) 车辆空调用空气吹送装置
KR102001998B1 (ko) 차량용 공조장치
JP5527302B2 (ja) 送風装置
JP2000094946A (ja) 車両用空調装置
JP3324406B2 (ja) 送風ユニット
KR102293608B1 (ko) 차량용 공조장치
US20220097481A1 (en) Air-conditioning unit
JP7029307B2 (ja) 車両空調用送風装置
WO2020110581A1 (ja) 車両空調用送風装置
WO2019208251A1 (ja) 車両用空調装置
JP2000313221A (ja) 送風機ユニット
KR101748211B1 (ko) 차량용 공조장치
KR20210113958A (ko) 차량용 공조장치의 송풍유닛
KR101544869B1 (ko) 차량 공조장치용 어스피레이터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190506

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6531713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250