JP6530695B2 - 医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム Download PDF

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Description

本開示は、医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラムに関する。
従来の医用画像処理装置は、医用画像に係るボリュームデータに含まれる各種組織の中心線としてパスを生成可能である。各種組織は、血管や気管支などを含む。従来の医用画像処理装置として、各種組織のパスの走行状態を表示する画像表示装置が知られている(特許文献1参照)。
この画像表示装置は、複数のCT断層画像が積み上げられたボリュームデータに含まれる組織の中心線としてのパスをユーザの操作により作成する簡易な方法が開示されている。さらに、この画像表示装置は、パス上を注目点が進むに従って、注目点を含み、注目点におけるパスの接線方向を法線とする断面の画像を、MPR(Multi Planer Reconstruction)法、又はMPRを改良した方法によって逐次表示する。
米国特許出願公開第2008/0008368号明細書
特許文献1に記載された画像表示装置は、パス上において注目点を進ませつつ順送りに断面画像を表示するときに、血管のパスの向きが変化すると、断面画像において180度回転や左右反転が発生することがある。従って、ユーザが画像の表示を確認した際に、反転前後の画像の対応関係を認識することが困難であり、ユーザによる誤診や誤処置が発生する可能性がある。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、組織のパスの各点での断面画像の対応関係を視認し易くできる医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラムを提供する。
本開示の医用画像処理装置は、ポートとプロセッサとを備える。ポートは、生体のボリュームデータを取得する。プロセッサは、ボリュームデータに含まれる組織のパスを抽出し、パスにおける主要部分及び非主要部分を決定する。プロセッサは、ボリュームデータに基づいて、パスの走行方向を法線方向とし、パスの主要部分に含まれる第1の点を含む第1の面を断面とする第1の断面画像を生成する。プロセッサは、ボリュームデータに基づいて、パスの走行方向を法線方向とし、パスの非主要部分に含まれる第2の点を含む第2の面を断面とする第2の断面画像を生成する。第1の断面画像のロールは、所定断面のロールに基づいて一意に定められる。第1の断面画像の奥行き向きは、所定断面の奥行き向きに基づいて一意に定められる。
本開示の医用画像処理方法は、医用画像処理装置における医用画像処理方法であって、生体のボリュームデータを取得し、ボリュームデータに含まれる組織のパスを抽出し、パスにおける主要部分及び非主要部分を決定し、ボリュームデータに基づいて、パスの走行方向を法線方向とし、パスの主要部分に含まれる第1の点を含む第1の面を断面とする第1の断面画像を生成し、ボリュームデータに基づいて、パスの走行方向を法線方向とし、パスの非主要部分に含まれる第2の点を含む第2の面を断面とする第2の断面画像を生成する。第1の断面画像のロールは、所定断面のロールに基づいて一意に定められ、第1の断面画像の奥行き向きは、所定断面の奥行き向きに基づいて一意に定められる。
本開示の医用画像処理プログラムは、上記医用画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、組織のパスの各点での断面画像の対応関係を視認し易くできる。
第1の実施形態における医用画像処理装置の構成例を示すブロック図 パスの主要部分を決定する際の医用画像処理装置による動作例を示すフローチャート パス上の各点と各点における角度の和との一例を示す模式図 パス上の各点と、各点を含む隣り合う2点での角度の和の差分と、の一例を示す模式図 パス上の各点と各点が属するセグメントとの一例を示す模式図 閾値が2倍に設定された場合における、パスの各点と、各点が属するセグメント、との一例を示す模式図 主要部分のロール基準方向とフリップ基準向きを決定する際の医用画像処理装置による動作例を示すフローチャート 主要部分においてロール基準方向とフリップ基準向きを決定するための説明図 非主要部分のロール基準方向とフリップ基準向きを決定する際の医用画像処理装置による動作例を示すフローチャート 非主要部分においてロール基準方向とフリップ基準向きを決定するための説明図 管状組織のパスを示す画像と、パスにおけるSA断面で切断されたSA画像と、を示す模式図 ロール(Roll)、ピッチ(Pitch)、及びヨー(Yaw)の回転方向を示す概念図 ロール基準方向して、SA断面における下方向を常に鉛直方向下向きに近い方向とした場合の説明図 フリップ基準向きを常に生体の足部から頭部を見た向きとした場合の説明図 (A)〜(D)ロールの説明図 (A),(B)フリップの説明図
以下、本開示の実施形態について、図面を用いて説明する。
(本開示の一形態を得るに至った経緯)
ボリュームデータに含まれる各種組織の中心線としてのパスにおける任意の位置での垂直断面の画像を、SA(Short Axis:短軸)画像とも称する。SA画像は、CT(Computed Tomography)装置により生成されたボリュームデータから生成される。SA画像は、MPR(Multi Planar Reconstruction)法により生成されてもよい。MPRにより生成される画像は、ボリュームデータを任意の断面で切り出して再構成された画像である。
図11は、管状組織t1の走行を表すパスPa1を示す画像GZ11と、パスPa1におけるSA断面cs1におけるSA画像GZ12と、を示す模式図である。つまり、SA画像は、SA断面の画像である。管状組織は、血管や気管支、消化器内腔を含んでもよい。
SA断面は、パス上の注目点における接線を法線として定義することが出来る。これに対して、SA画像における法線を軸とした回転角度(ロール角度)を決定するための基準方向(以下、ロール基準方向ともいう)は、従来の医用画像処理装置では粗略に定められている(例えば、鉛直方向)。また、画像の奥行き向きを決定するための法線方向の基準向き(以下フリップ基準向きともいう)も、従来の医用画像処理装置では粗略に定められている(例えば、頭部方向)。尚、画像の奥行き向きが反転すると、画像の左右が反転する。
そのため、パスの屈曲に応じて、ロール基準方向やフリップ基準向きを安易に固定すると、パスに沿うSA画像を順送りに表示したときに、SA画像が不連続に回転したり左右反転したりすることがある。この場合、ユーザは、観察対象の組織の追跡が困難となる。
図12は、ロール、ピッチ、及びヨーの回転方向を示す概念図である。図12では、航空機体を例に、各回転方向を示している。ロールは、航空機体の体軸を中心に時計回り又は反時計周りに航空機体が回転することを指す。ピッチは、航空機体の体軸を法線とする断面に沿う上下方向に回転することを指す。ヨーは、航空機体の体軸を法線とする断面に沿う左右方向に回転することを指す。
ロール、ピッチ、及びヨーの表現は、三次元画像における視点(カメラ)の設定にもよく用いられる。断面画像では、視点を直接に観念できないものの、断面の法線、及び断面画像の法線を軸とした回転として、ロール、ピッチ、及びヨーを観念できる。よって、カメラが組織のパスを進むとすると、パスを軸に時計回り又は反時計回りにカメラを回転させる(ねじる)ことが、ロールに相当する。
医療用三次元画像においては、ロールは、ピッチ及びヨーに対して軽視されてきた。これは、ロールによって断面画像の断面は変化しないために、ロールが変化しても画像に含まれる情報量が本質的には変化しないためである。ロール角度は、例えば、パスを法線とする断面画像(SA画像)の基準方向(つまりロール基準方向)に対するロールの角度と定義すると、利便である。
ロール基準方向が常に鉛直方向下向きに近い方向(SA画像における下方向)である場合、パスの方向(SA断面に対する法線方向)が鉛直方向になると、SA画像における下方向を定義できなくなる。また、パスが鉛直方向に平行な状態を介して折り返す場合、SA画像における下方向を維持した結果、順送りに表示されるSA画像の内容がSA画像の中心点を中心に、略180度回転することがある。これは、航空機体で言えば、宙返りしたときに機体は上下逆さまになるが、これをインメルマンターンさせることによって、機体の上下を正すことに相当する。しかし、SA画像を順送りに表示するときは、このような180度回転は好ましくない。尚、鉛直方向下向きに近い方向と記載しているのは、鉛直方向下向きと平行でない場合も考慮するためである。
図13は、SA断面cs2のSA画像における下方向(ロール基準方向)を常に鉛直方向下向きd1に近い方向とした場合の説明図である。図13では、SA断面cs2のSA画像の下方向を鉛直方向下向きd1に近い方向としても支障のないパスPa2の範囲D1と、SA断面cs2のSA画像の下方向を鉛直方向下向きd1に近い方向とすると支障のあるパスPa2の範囲D2と、がある。図13では、パスPa2が鉛直方向(上下方向)に沿って延びる区間では、SA断面cs2のSA画像の下方向が定義できず、SA画像のロールが不安定となり、さらには、パスPa2が転回したところでSA画像が180度回転する。
また、フリップ基準向きが常に生体の足部から頭部を見た向きに近い向きである場合、パスを法線とするSA断面がフリップ基準向きと平行になると、足部から頭部を見た向きを定義できなくなる。例えば、パスの方向が足部から頭部への向きから頭部から足部への向きへ折り返す場合、SA画像を見るパス上の注目点の位置が変化するので、SA画像が左右反転(フリップ)する。尚、生体の足部から頭部を見た向きに近い向きと記載しているのは、生体の足部から頭部を見た向きと平行でない場合も考慮するためである。
図14は、フリップ基準向き(SA断面cs3のSA画像の奥行き向き)を常に生体の足部から頭部を見た向きd2に近い向きとした場合の説明図である。図14では、フリップ基準向きを生体の足部から頭部を見た向きd2に近い向きとしても支障のない範囲D3と、フリップ基準向きを生体の足部から頭部を見た向きd2に近い向きとすると支障のある範囲D4と、がある。図14では、パスPa3が体軸方向(上下方向)から折り返して体軸方向と垂直方向(左右方向)となったときに、SA画像が左右反転する。よって、支障のない範囲D3でのSA画像G13と支障のある範囲D4でのSA画像G14とは、左右対称の画像となっている。尚、生体の足部から頭部を見た向きd2は、体軸方向に沿う。
図15(A)〜(D)は、ロールの説明図である。図16(A),(B)は、フリップの説明図である。つまり、パスがロールすると、SA画像では、SA画像の中心点O1を回転中心として回転する。フリップすると、SA画像では、SA画像の基準線L1に対して左右反転する。
従って、パスに沿って、SA画像を順に送って観察すると、SA画像の下方向が変化することでSA画像が180度回転したり、SA画像の奥行き向きが変化してSA画像が左右反転したりすることがある。従って、これらの画像回転や画像反転が発生する前後の断面画像の対応関係を認識することが困難となり、ユーザによる誤診や誤処置が発生する可能性がある。
以下、ボリュームデータにおける組織のパスの各点での断面画像の対応関係を視認し易くできる医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラムについて説明する。
(第1の実施形態)
[構成等]
図1は、第1の実施形態における医用画像処理装置100の構成例を示すブロック図である。医用画像処理装置100は、ポート110、UI(User Interface)120、ディスプレイ130、プロセッサ140、及びメモリ150を備える。医用画像処理装置100には、CT装置200が接続される。医用画像処理装置100は、CT装置200からボリュームデータを取得し、取得されたボリュームデータに対して処理を行う。
CT装置200は、生体へX線を照射し、体内の組織によるX線の吸収の違いを利用して、画像(CT画像)を撮像する。CT画像は、時系列に複数撮像されてもよい。CT画像は、生体内部の任意の箇所の情報を含むボリュームデータを形成する。CT画像が撮像されることにより、CT画像における各画素(ボクセル)の画素値(CT値)が得られる。CT装置200は、CT画像としてのボリュームデータを医用画像処理装置100へ、有線回線又は無線回線を介して送信する。
ポート110は、CT画像としてのボリュームデータを取得する。取得されたボリュームデータは、直ぐにプロセッサ140へ送られて各種処理されてもよいし、メモリ150において保管された後、必要時にプロセッサ140へ送られて各種処理されてもよい。
UI120は、タッチパネル、ポインティングデバイス、キーボード、音声入力を含んでもよい。UI120は、医用画像処理装置100のユーザから、任意の入力操作を受け付ける。UI120は、領域指定の操作を受け付けてもよい。ユーザは、例えば、医師、放射線技師、読影医を含んでもよい。
ディスプレイ130は、LCD(Liquid Crystal Display)を含んでもよい。ディスプレイ130は、各種情報を表示する。各種情報は、3次元画像や2次元画像を含んでもよく、ボリュームレンダリング画像、サーフェスレンダリング画像、MPR画像、SA画像を含んでもよい。
メモリ150は、各種ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を含む。メモリ150、各種情報やプログラムを記憶する。各種情報は、ポート110により取得されたボリュームデータ、プロセッサ140により生成された画像、プロセッサ140により設定された設定情報、を含んでもよい。
プロセッサ140は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はGPU(Graphics Processing Unit)を含む。プロセッサ140は、メモリ150に記憶された医用画像処理プログラムを実行することにより、各種処理や制御を行う。また、プロセッサ140は、医用画像処理装置100の各部を統括する。
プロセッサ140は、ポート110により取得されたボリュームデータから、また、プロセッサ140は、公知の方法により、体内の組織のパスを抽出する。これにより、ユーザは、各種組織(血管、胃、腸など)の走行状態を把握できる。公知の方法は、各種組織の領域を抽出して、抽出された領域に対して細線化処理することで、組織の中心線を取得することを含んでもよい。
プロセッサ140は、抽出されたパスにおける後述する主要部分及び非主要部分(主要部分以外の部分)を決定し、主要部分及におけるSA画像及び非主要部分における各点においてSA画像を生成する。パスの主要部分は非主要部分よりもパスの走行方向の変化が少ない、つまりパスの屈曲が少ない。主要部分と非主要部分とでは、SA画像のロール基準方向及びフリップ基準向きの決定方法が異なる。SA画像は、ボリュームデータから得られるMPR画像(断面画像)でもよい。SA画像は、骨、血管、臓器を含んでもよく、管状組織の断面画像を含んでもよい。
また、プロセッサ140は、SA画像のロールを、後述する所定断面(例えばアキシアル断面、サジタル断面、又はコロナル断面)のロールに基づいて決定する。SA画像のロールは、SA画像の法線を軸としてSA画像を回転することを指す。また、所定断面には、その所定断面の法線に対しての断面画像のロールが定められており、通常は、この断面画像のロールに従って所定断面の断面画像が表示される。これを所定断面のロールと呼ぶ。SA画像において、SA画像の法線を軸とした画像の回転の度合いを所定断面のロールから比較したものを、SA画像のロール角度ともいう。所定断面のロールを用いて基準方向(例えばロール基準方向)を求めると、SA画像のロール角度は、基準方向を用いて表現できる。従って、ロール基準方向が変化すると、ロールの度合いが異なることになる。尚、ロールはパスにねじれを与えることによっても定義できる。
また、プロセッサ140は、SA画像の奥行き向き(フリップ基準向き)を、所定断面の奥行き向きに基づいて決定する。プロセッサ140は、後述するベクトルと所定断面との内積の正負に基づいて、SA画像の奥行き向きを決定してもよい。
[動作等]
次に、医用画像処理装置100の動作例について説明する。
まず、医用画像処理装置100の動作の概要の一例を説明する。
医用画像処理装置100では、プロセッサ140は、パスの主要部分を導出する。プロセッサ140は、パスの少なくとも主要部分では、アキシアル(axial)画像、サジタル(Sagittal)画像、及びコロナル(coronal)画像のいずれか1つを基準としてロール基準方向及びフリップ基準向きを決定し、パス上の任意の点を含むSA断面のSA画像を生成する。パス上の任意の点は、パスに沿って順次移動され、複数のSA画像が生成される。
アキシアル画像やサジタル画像やコロナル画像が診断によく用いられている。アキシアル画像は、アキシアル断面の画像である。サジタル画像は、サジタル断面の画像である。コロナル画像は、コロナル断面の画像である。
プロセッサ140は、パスにおける非主要部分(主要部分以外の部分)では、パスに沿って前後に並ぶ点を含むSA画像に対して、主要部分と同様のフリップ基準向きを設定する。また、プロセッサ140は、パス上で隣り合う点でのSA画像の下方向の差異(例えば両SA断面の成す角度)が所定値以下(例えば最小)となるロール基準方向を設定する。プロセッサ140は、決定されたロール基準方向及びフリップ基準向きに従って、パス上の任意の点を含むSA断面のSA画像を生成する。非主要部分においても、パス上の任意の点は、パスに沿って順次移動され、複数のSA画像が生成される。
これにより、医用画像処理装置100は、SA画像をパスに沿って順に作成して表示することで、SA画像の急激な変化(180度回転などの不連続なロール)を抑制でき、かつ左右等のフリップ(反転)を抑制できる。また、医用画像処理装置100は、パスの主要部分において、ユーザに馴染みのある画像に近似するSA画像を生成できる。
また、形状が近似する又は走行方向が近似するパスが複数存在する場合、いずれもアキシアル画像、サジタル画像、及びコロナル画像の中の特定の一つを基準とする。そのため、各々のパスでのSA画像において、SA画像のロール角、SA画像の奥行き向き(フリップ基準向き)が概ね一致する。従って、これらの複数のSA画像の比較観察が容易になる。複数の形状が近似する又は走行方向が近似するパスとは、左右の大腿動脈や両足の血管を含んでもよい。
また、異なるボリュームデータから抽出される異なるパスにおいて形状が近似する又は走行方向が近似する場合も、形状が近似する又は走行方向が近似するパスが複数存在する場合、いずれもアキシアル画像、サジタル画像、及びコロナル画像の中の特定の一つを基準とする。そのため、各々のパスでのSA画像において、SA画像のロール角、SA画像の奥行き向き(フリップ基準向き)が概ね一致する。従って、これらの複数のSA画像の比較観察が容易になる。さらに、ユーザが順次、患者を診断するルーチンの把握が容易になる。異なるボリュームデータから抽出される異なるパスとは、異なる患者の同じ組織のパスや、同じ患者の異なる時期に撮像されたパス、を含んでもよい。
次に、パスの主要部分を決定する際の医用画像処理装置100の動作例について説明する。図2は、パスの主要部分を決定する際の医用画像処理装置100による動作例を示すフローチャートである。図2の開始時には、ボリュームデータから観察対象のパス(単にパスともいう)が既に得られている。
まず、プロセッサ140は、パス上の各点について、パスの接線方向(パスの方向)と3つの単位元(1,0,0)、(0,1,0)、(0,0,1)とが成す角度を算出し、その角度の和(スカラー和)を算出する(S11)。
図3は、パス上の各点と各点における角度の和との一例を示す模式図である。図3では、横軸はパスの各点の基準位置(例えばパスの端点)からの距離(単位:mm)を示し、縦軸はパス上の各点における角度の和(単位:ラジアン(rad))である。
プロセッサ140は、パス上で隣り合う2点を選択し、選択された2点におけるS11で算出された角度の和の差分を算出する(S12)。角度の和の差分は、法線の走行方向の変化率を示す。
図4は、パス上の各点と、各点を含む隣り合う2点での角度の和の差分と、の一例を示す模式図である。図4では、横軸はパスの各点の基準位置からの距離(単位:mm)を示し、縦軸は2点における角度の和の差分(単位:ラジアン)を示す。
プロセッサ140は、パス上の各点を、角度の和の差分が閾値th1以下となる単位で、セグメント分けする(S13)。つまり、プロセッサ140は、角度の和の差分が閾値th1より大きい場合、その2点においてセグメントを分ける。閾値th1は、値0.001でもよい。よって、パスの走行方向の変化の少ない範囲毎に、セグメント分けされる。パスの走行方向が所定基準以上屈曲した場合に、セグメント分けされ、以降の点から新たなセグメントとされる。
図5は、パス上の各点と各点が属するセグメントとの一例を示す模式図である。図5では、セグメントが更新されると、セグメントID(例えばセグメントの識別番号=セグメント番号)が1つずつ更新される。図5では、横軸はパスの各点の基準位置に対する位置(単位:mm)を示し、縦軸は各点が属するセグメントIDを示す。
プロセッサ140は、分離されたセグメントのうち、最長のセグメントを取得する(S14)。尚、最長でなくても、所定以上の長さを有するセグメントのうちのいずれか1つでもよい。
プロセッサ140は、最長のセグメントの長さが閾値th2より長いか否かを判定する(S15)。つまり、閾値th2は、最長のセグメントと比較される閾値である。最長のセグメントの長さが閾値th2より長い場合、プロセッサ140は、このセグメントをパスの主要部分に設定し、その他のセグメントをパスの非主要部分に設定する(S16)。
一方、最長のセグメントの長さが閾値th2以下である場合、プロセッサ140は、閾値th2を2倍に設定する(S17)。尚、2倍は一例であり、他の倍数でもよい。閾値th2が大きい程、セグメント分けされ難くなるので、セグメントの長さがより長くなり、パスにおける総セグメント数が少なくなる。一方、閾値th2が小さい程、セグメント分けされ易くなるので、セグメントの長さがより短くなり、パスにおける総セグメント数が多くなる。
図6は、閾値th2が2倍に設定された場合における、パスの各点と、各点が属するセグメント、との一例を示す模式図である。最大のセグメントが長くなったことがわかる。図6では、セグメントが更新されると、セグメントIDが1つずつ更新される。図6の横軸と縦軸は、図5と同様である。
図2の処理によれば、医用画像処理装置100は、パスの方向と単位元との角度を導出し、隣り合う点で導出された角度との差異を判別することで、パスの走行方向の変化を判定し、パスの走行方向の変化に基づきパスをセグメント分けする。さらに、十分に長い距離について走行の方向の変化が所定基準よりも小さいセグメントを主要部分、その他のセグメントを非主要部分とする。そのため、同一のロール基準方向及びフリップ基準向きが適用可能と予想される主要部分を決定できる。
また、医用画像処理装置100は、パスの主要部分とされるセグメントの長さを所定以上とすることで、パスに沿ってSA画像が順に表示された場合でも、パスの連続性を視認することが容易な範囲を長くでき、ユーザにとってパスの走行状態や同一のパスか否かを視認し易くできる。
次に、主要部分のロール基準方向とフリップ基準向きを決定する際の医用画像処理装置100の動作例について説明する。図7は、主要部分のロール基準方向とフリップ基準向きを決定する際の医用画像処理装置100による動作例を示すフローチャートである。図8は、主要部分においてロール基準方向とフリップ基準向きを決定するための説明図である。
本実施形態では、SA断面がどの所定断面(ここでは、アキシアル断面、コロナル断面、又はサジタル断面)に近いかに応じて、ロール基準方向とフリップ基準向きを決定する。どの所定断面に近いかは、後述する内積の大きさに依存し、SA断面と所定断面との成す角度に依存する。この角度が小さい程、SA断面が所定断面に近いと言える。ロール基準方向とフリップ基準向きの情報とは、メモリ150に保持されている。尚、所定断面は、所定断面が含む座標は定義されず、所定断面はなんらかの具体的な断面の平行移動した断面を含む。これは、アキシアル断面、コロナル断面、又はサジタル断面はいずれも、それを平行移動した断面を含むからである。
SA断面がアキシアル断面に近い場合、SA画像の下方向は鉛直方向下向きに近い方向とされる。ロール基準方向として鉛直方向下向きに近い方向が設定できる。SA断面がアキシアル断面に近い場合、SA画像の奥行き向き(フリップ基準向き)は、パスの走行方向のいずれかの向きであり、パスの主要部分ではおよそ足部から頭部に向かう向きとされる。これが標準的なアキシアル画像の表示であるからである。SA断面がアキシアル断面に近い場合には、SA断面とアキシアル断面が平行な場合も含む。
SA断面がコロナル断面に近い場合、SA画像の下方向は体軸方向に沿う足部の向きに近い方向とされる。ロール基準方向として体軸方向に沿う足部の向きに近い方向が設定できる。SA断面がコロナル断面に近い場合、SA画像に対する奥行き向き(フリップ基準向き)は、パスの走行方向のいずれかの向きであり、パスの主要部分ではおよそ体軸方向に直交する生体左側から生体右側に向かう向きとされる。これが標準的なコロナル画像の表示であるからである。尚、SA断面がコロナル断面に近い場合には、SA断面とコロナル断面が平行な場合も含む。
SA断面がサジタル断面に近い場合、SA画像の下方向は体軸方向に沿う足部の向きに近い向きとされる。ロール基準方向として体軸方向に沿う足部の向きに近い方向が設定できる。SA断面がサジタル断面に近い場合、SA画像に対する奥行き向き(フリップ基準向き)は、パスの走行方向のいずれかの向きであり、パスの主要部分ではおよそ体軸方向に直交する生体正面から生体背面に向かう向きとされる。これが標準的なサジタル画像の表示であるからである。尚、SA断面がサジタル断面に近い場合には、SA断面とサジタル断面が平行な場合も含む。
まず、プロセッサ140は、主要部分のセグメントの両端(Ps,Pe)間を結ぶベクトルPs_Peを算出する(S21)。ベクトルPs_Peは、始端Psから終端Peへ向かうベクトルである。尚、パス上での端点Psから端点Peへの向きは、任意にパスに与えられた向きである。パスに与えられる向きとは、例えば、任意にユーザがクリックした順番であったり、データのメモリ上の位置の順番であったり、トラッキングアルゴリズムが進行した順番であったりする。しかし、この順番は、病変の観察においては本質的では無いことが多い。
プロセッサ140は、ベクトルPs_Peと、アキシアル断面、コロナル断面、サジタル断面に対する法線の奥行き向きと、の内積の絶対値を算出する(S22)。よって、3つの算出結果が得られる。
プロセッサ140は、3つの算出結果のうち、内積の絶対値が最大となる断面を選択する(S23)。つまり、プロセッサ140は、アキシアル断面、コロナル断面、又はサジタル断面を選択する。図8では、アキシアル断面が選択されている。内積の絶対値が最大となる断面は、SA断面とのなす角が最小となる断面とも言える。
プロセッサ140は、算出された内積が負の値であるか否かを判定する(S24)。内積が負である場合、プロセッサ140は、フリップ基準向きをパス上での端点Psから端点Peへの向きと逆向き、つまりパス上での端点Peから端点Psへの向きに設定する(S25)。
よって、内積が正の値である場合、図8では、フリップ基準向きは、パスに与えられた向きと一致し、主要部分においておよそ足部から頭部に向かう向き(PsからPeの向き)となる。内積が負の値である場合、プロセッサ140は、フリップ基準向きは、パスに与えられた向きと逆向きとなり、やはり主要部分においておよそ足部から頭部を見た方向に近い向き(PeからPsの向き)となる。そこで、フリップ基準向きに従ってSA画像の奥行きの向きを与えることによって、パスに対して任意に付与されるパスの向きにかかわらず、およそ足部から頭部を見た方向のSA画像が得られる。これは、標準的なアキシアル断面と同一の奥行き向きである。
プロセッサ140は、選択されたアキシアル断面、コロナル断面、又はサジタル断面の下方向(下方向のベクトル)を、ベクトルPs_Peで定義される面に射影し、射影されたベクトルをロール基準方向とし、SA画像の下方向に設定する(S26)。尚、ベクトルPs_Peで定義される面は、ベクトルPs_Peの方向が法線方向となる面であり、SA断面となる。設定情報は、メモリ150に保持される。
図8では、パスPa11を法線とするSA断面cs11がアキシアル断面に近い方向に沿うので、SA断面cs11のSA画像の下方向dr11が、鉛直方向下向きdr12から射影される。従って、このSA画像のロール基準方向は、鉛直方向下向きdr12に近い向きとなる。
図7の処理によれば、プロセッサ140は、主要部分における各点の走行方向の平均に相当するベクトルPs_Peに基づいて、ロール基準方向及びフリップ基準向きを決定する。このロール基準方向及びフリップ基準向きは、主要部分における各点で共通に用いられる。主要部分におけるパスの走行方向は変化が少ないので、パスの走行方向の平均に基づいて導出されたロール基準方向及びフリップ基準向きを用いることで、パスに沿う各SA画像の180度回転や左右反転を抑制できる。
次に、非主要部分のロール基準方向とフリップ基準向きを決定する際の医用画像処理装置100の動作例について説明する。図9は、非主要部分のロール基準方向とフリップ基準向きを決定する際の医用画像処理装置100による動作例を示すフローチャートである。図10は、非主要部分においてロール基準方向とフリップ基準向きを決定するための説明図である。
まず、プロセッサ140は、パスにおいて、非主要部分に含まれる点を選択する(S31)。初回のS31では、既にロール基準方向及びフリップ方向が決定された主要部分と隣り合う点を選択する。2回目以降は、前回選択された点に隣り合い、ロール基準方向及びフリップ基準向きが未定の点を選択する。従って、2回目以降では、主要部分から遠ざかる方向に移動して点が選択される。
プロセッサ140は、変数nを値1に設定する(S32)。
プロセッサ140は、既にロール基準方向及びフリップ方向が決定されたパス上の点Pnにおいて、SA画像の下方向ベクトルv_downn及びパスの方向pvnを取得する(S33)。
図10では、パスPa21上の点P1において、SA断面cs21のSA画像の下方向dr21を示すベクトル(下方向ベクトルv_down1)及びパスPa21の方向pv21を取得する。SA断面cs21のSA画像の下方向ベクトルv_down1は、図7のS26で設定された値である。
パスの方向pvnは、点PnでのパスPa21の走行方向であり、点Pnでの接線方向に相当する。尚、パスの方向pvnの取得は、公知の方法により行われる。
プロセッサ140は、S31で選択された点P(n+1)でのパスの方向pv(n+1)を取得する(S34)。点P(n+1)は、点Pnの隣の点である。図10では、S31で選択された点P2でのパスの方向pv2を取得する。
プロセッサ140は、フリップ基準向きを、図7で導出されたフリップ基準向きと同じ向きに設定する(S35)。つまり、プロセッサ140は、非主要部分における任意の点でのパスの方向(パスの走行方向)に依存せずに、フリップ基準向きとして、主要部分と同様にパス上の注目点位置の進む向き又はパス上の注目点位置の進む向きとは逆向きに設定する。
これにより、医用画像処理装置100は、パスの非主要部分において、パスの走行方向に依存してフリップ基準向きが変化し、SA画像をパスに沿って確認した際に不連続に表示されることを抑制できる。
尚、フリップ基準向きは、非主要部分は主要部分と同じ向き、つまりパス上の注目点位置の進む向きに一致するが、主要部分とは異なり、およそ足部から頭部に向かう向きとならないこともある。
プロセッサ140は、点P(n+1)におけるSA画像の下方向ベクトルv_down(n+1)を算出する(S36)。この場合、以下の(式1)を満たす。
v_Down(n+1)×pv(n+1)=v_Downn×pvn ・・・(式1)
よって、点P(n+1)におけるパスの方向pv(n+1)及びSA画像の下方向ベクトルv_down(n+1)が定まる。プロセッサ140は、SA画像の下方向ベクトルv_down(n+1)をロール基準方向として設定する。
図10では、SA断面cs22のSA画像の下方向ベクトルv_Down2とすると、v_Down2×pv2=v_Down1×pv1を満たす。
プロセッサ140は、パスの非主要部分において、ロール基準方向及びフリップ基準向きが未定の点が残存するか否かを判定する(S37)。非主要部分においてロール基準方向及びフリップ基準向きが全て設定された場合、図9の処理を終了する。
非主要部分においてロール基準方向及びフリップ基準向きが設定されていない点が残存する場合、変数nに値1を加算し(変数nをインクリメントし)(S38)、S33に進む。つまり、パスにおいて隣の点に移動し、プロセッサ140は、同様にロール基準方向及びフリップ基準向きを設定する。
図9の処理によれば、プロセッサ140は、パスの非主要部分における隣り合う点でのSA画像の下方向とパスの方向のベクトル積が一定になるように、ロール基準方向を設定する。これにより、医用画像処理装置100は、隣り合うSA画像のロール基準方向の変化を小さくして順次設定でき、組織のロール変化を滑らかに再現でき、SA画像を180度回転することを抑制できる。また、プロセッサ140は、パスにおける主要部分と非主要部分とのフリップ基準向きを合わせることで、パスの向きとフリップ基準向きとを首尾一貫させる。これによって、SA画像の左右反転を抑制できる。
プロセッサ140は、図2、図7、図9の処理によりパスの各セグメントにおける各点で決定されたSA画像のロール基準方向及びフリップ基準向きを基に、SA画像を生成する。ディスプレイ130は、プロセッサ140の制御により、生成されたSA画像を表示する。
尚、プロセッサ140は、主要部分及び非主要部分を含むパスの各点が決定された後に、各点でのSA画像を生成してもよい。プロセッサ140は、主要部分の各点におけるロール基準方向及びフリップ基準向きが決定された際に、主要部分の各点でのSA画像を生成し、非主要部分の各点におけるロール基準方向及びフリップ基準向きが決定された際に、主要部分の各点でのSA画像を生成してもよい。また、プロセッサ140は、パスの1点毎又は複数点毎に、ロール基準方向及びフリップ基準向きを決定し、その都度SA画像を生成してもよい。
[効果等]
このように、医用画像処理装置100は、ポート110とプロセッサ140とを備える。ポート110は、生体のボリュームデータを取得する。プロセッサ140は、ボリュームデータに含まれる組織のパスを抽出し、パスにおける主要部分及び非主要部分を決定する。プロセッサ140は、ボリュームデータに基づいて、パスの走行方向を法線方向とし、パスの主要部分に含まれる第1の点を含む第1の面を断面とする第1の断面画像を生成する。プロセッサ140は、ボリュームデータに基づいて、パスの走行方向を法線方向とし、パスの非主要部分に含まれる第2の点を含む第2の面を断面とする第2の断面画像を生成する。第1の断面画像のロールは、所定断面のロールに基づいて一意に定められ、第1の断面画像の奥行き向きは、所定断面の奥行き向きに基づいて一意に定められる。
第1の面は、SA断面でもよい。第1の断面画像は、SA画像でもよい。第2の面は、SA断面でもよい。第2の断面画像は、SA画像でもよい。所定断面は、アキシアル断面、コロナル断面、サジタル断面を含んでもよい。
これにより、医用画像処理装置100は、パスの主要部分における走行方向は変化が少ないので、主要部分でのロールが一意に定められることで、主要部分の各点でのSA画像が180度回転することを抑制できる。また、パスの主要部分における走行方向は変化が少ないので、医用画像処理装置100は、主要部分での断面画像の奥行き方向が一意に定められることで、主要部分の各点でのSA画像が左右反転(フリップ)することを抑制できる。主要部分は、パス全体に占める割合が大きいので、医用画像処理装置100は、SA画像が不連続となり、ユーザが各SA画像での体内組織の位置関係性を誤認するなどの視認性の低下を抑制できる。また、所定断面との関係でSA画像のロールや奥行向きが決定されることで、ユーザにとってSA画像を認識し易くなる。
このように、医用画像処理装置100は、SA画像の表示に際して、180度回転や左右反転を抑制して、組織のパスの各点での断面画像の対応関係を視認し易くできる。従って、ユーザによる誤診や誤処置が発生する可能性を低減できる。
また、医用画像処理装置100は、第2の断面画像のロールが、第2の点の近傍にある既に決定された断面画像のロール及びパスの走行に基づいて一意に定められてもよい。第2の断面画像の奥行き向きは、第2の点の近傍にある既に決定された断面画像の奥行き向きに基づいて一意に定められてもよい。
これにより、パスの非主要部分では、医用画像処理装置100は、近傍のSA画像のロールに対するSA画像のロールの変化を小さくでき、組織のロールを滑らかに再現でき、SA画像を180度回転することを抑制できる。また、プロセッサ140は、パスにおける主要部分と非主要部分とのSA画像の奥行き向きをパスの走行方向のいずれかに合わせることで、パスの向きとフリップ基準向きとを首尾一貫させるので、SA画像の左右反転を抑制できる。つまり、非主要部分のSA画像の左右方向は、主要部分のSA画像の左右方向に依存するので、ユーザがパスの走行方向(足部から頭部へ向かっている、頭部から足部へ向かっているなど)を認識し易くなる。
また、医用画像処理装置100は、所定断面が、複数の所定断面のうちの第1の面に近い断面であってもよい。
これにより、ユーザは、パスの走行方向に応じて、見慣れた方向や向きを基準としたSA画像を確認できる。
また、第1の断面画像及び第2の断面画像における下向き又は上向きは、鉛直方向下向き又は鉛直方向上向きに近い向きでもよい。
SA断面に近い所定断面としてアキシアル断面が選択された場合には、医用画像処理装置100は、鉛直方向下向きや鉛直方向上向きに基づいてSA断面のロール基準方向に設定できる。これにより、ユーザは、見慣れている方向から組織を観察できる。
また、所定断面の奥行き向きは、生体の足部から頭部を見た向き、又は生体の頭部から足部を見た向きでもよい。
SA断面に近い所定断面としてアキシアル断面が選択された場合には、医用画像処理装置100は、生体の足部から頭部を見た向き、又は前記生体の頭部から足部を見た向きに基づいてSA断面の奥行き向きを設定できる。これにより、ユーザは、見慣れている方向から組織を観察できる。
(他の実施形態)
なお、本開示は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
上記実施形態は、医用画像処理装置100の他に、医用画像処理方法や医用画像処理プログラムとしても表現可能である。
上記実施形態では、医用画像処理装置100の動作例において、隣り合う2点が各種処理のために選択されることを例示したが、厳密に隣り合っていなくても、パス上で近傍の2点であればよい。
上記実施形態では、ロール基準方向及びフリップ基準向きの決定方法を、パスにおける主要部分か非主要部分かによって分けたが、他の方法で分けてもよい。プロセッサ140は、パスにおける主要部分内の任意の点について、上記の主要部分におけるロール基準方向及びフリップ基準向きの決定方法により決定し、パスにおける主要部分内の任意の点以外の点及び非主要部分について、上記の非主要部分におけるロール基準方向及びフリップ基準向きの決定方法により決定してもよい。尚、主要部分内の任意の点は、2点でもよい。
この場合でも、主要部分における任意の点でのロール基準方向及びフリップ基準向きを決定すれば、主要部分の他の点においても、この任意の点でのロール基準方向及びフリップ基準向きと同様になることが予想される。従って、医用画像処理装置は、180度回転や左右反転が発生し難くできる。
このように、パスの主要部分は、パスにおける任意の範囲でもよい。
また、パスの主要部分は、パスにおける少なくとも任意の1点でもよい。
これにより、複雑に曲がりくねったパスにおけるまとまった主要部分の範囲が観念しにくい場合であっても、少なくともパスの一部については、ユーザは、見慣れている方向から組織を観察できる。また、医用画像処理装置100は、180度回転や左右反転を抑制できる。例えば、大腸の観察をするときに、大腸鏡を挿入する肛門に主要部を設け、アキシアル画像に近いSA画像から出発して、大腸の観察ができる。
上記実施形態では、パスが分岐することを想定しなかったが、パスが分岐することで、パスの共通部分(幹部分)と分岐部分(枝部分)とを有してもよい。この場合、プロセッサ140は、パスの共通部分にパスの主要部分が含まれるようにする。つまり、プロセッサ140は、分岐を有するパスから共通部分を抽出し、共通部分における最長のセグメントを、パスの主要部分に設定してもよい。
このように、パスは、当該パスが複数に分岐された枝部分と、当該パスが分岐されていない幹部分と、を有してもよい。パスの幹部分は、パスの主要部分に含まれてもよい。
これにより、ユーザは、分岐するパスのSA画像を交互に見比べる際に、分岐するパスのそれぞれについて似通った角度のSA画像が得られるので、比較が容易になる。
上記実施形態では、主要部分と非主要部分の2つにパスを分けることを記載したが、主要部分及び非主要部分以外の第3のパスの部分が存在してもよい。例えば、プロセッサ140は、セグメントの長さが所定値以下の場合に、第3のパスの部分に設定してもよい。第3のパスの部分は、例えばパスの屈曲が大きい箇所となる。
上記実施形態では、アキシアル画像、サジタル画像、及びコロナル画像の中から適切な画像を基準として選択する事例を示したが、特定の画像をあらかじめ基準として定めても良い。例えば、大動脈を観察するプロトコルであるときは、アキシアル画像で観察することが最も適切であるので、あらかじめアキシアル画像を基準とすることが考えられる。また、経カテーテル大動脈弁治療(TAVI:Transcatheter Aortic Valve Implantation)においては、経大腿アプローチと経心尖アプローチが選択されたところで、基準とする画像を決定することが考えられる。
上記実施形態では、医用画像処理装置100は、生体の全体のボリュームデータを取得し、生体の全体のパスの抽出やSA画像の生成を行ってもよい。また、医用画像処理装置100は、生体の全体のボリュームデータを取得し、生体の一部のパスの抽出やSA画像の生成を行ってもよい。また、医用画像処理装置100は生体の一部のボリュームデータを取得し、生体の一部のパスの抽出やSA画像の生成を行ってもよい。生体の一部とは、観察対象の特定の組織や臓器(例えば血管)としてもよい。観察対象は、ユーザにより注目される関心領域(ROI:Region of Interest)としてもよい。生体の一部の指定は、UI120によって行われても良い。
上記実施形態では、SA画像の下方向がいずれかのロール基準方向に近い方向とされることを例示したが、SA画像の他の方向(例えば上方向)がいずれかのロール基準方向とされてもよい。
上記実施形態では、SA断面がアキシアル断面に近い場合、ロール基準方向が鉛直方向下向きに近い方向とされることを例示したが、ロール基準向きが鉛直方向上向きに近い方向とされてもよい。
上記実施形態では、SA断面がアキシアル断面に近い場合、フリップ基準向きが足部から頭部を見た方向に近い向きとされることを例示したが、フリップ基準向きが頭部から足部を見た方向に近い向きとされてもよい。
上記実施形態では、SA断面がコロナル断面に近い場合、ロール基準方向が体軸方向に沿う足部の向きに近い方向とされることを例示したが、ロール基準向きが体軸方向に沿う頭部の向きに近い方向とされてもよい。
上記実施形態では、SA断面がコロナル断面に近い場合、フリップ基準向きが体軸方向に直交する生体左側から生体右側を見た方向に近い向きとされることを例示したが、フリップ基準向きが体軸方向に直交する生体右側から生体左側を見た方向に近い向きとされてもよい。
上記実施形態では、SA断面がサジタル断面に近い場合、ロール基準方向が体軸方向に沿う足部の向きに近い方向とされることを例示したが、ロール基準向きが体軸方向に沿う頭部の向きに近い方向とされてもよい。
上記実施形態では、SA断面がコロナル断面に近い場合、フリップ基準向きが体軸方向に直交する生体正面から生体背面を見た方向に近い向きとされることを例示したが、フリップ基準向きが体軸方向に直交する生体背面から生体正面を見た方向に近い方向とされてもよい。
上記実施形態では、所定断面は、アキシアル断面、コロナル断面、サジタル断面としたが、他の断面でもよい、例えば、RAO(Right Anterior Oblique)30゜、LAO(Left Anterior Oblique)60゜などが考えられる。また、任意の断面でも良い。また、所定断面は、断面のロール基準方向と、断面の奥行き向きが導出できていれば十分で、面を含む座標は必要としない。また、所定断面を定義するために十分な何らかのパラメータでもよい。例えば、ロール基準方向と、断面の奥行き向きの組み合わせそのもので所定断面を定義してもよい。
上記実施形態では、SA画像としてMPR画像を示したが、平面を基準とする画像であれば何でもよい。例えば、厚み付きMPR画像が考えられ、厚みのある中で、平均値法、最大値投影法、レイキャスト法による可視化が考えられる。また、米国特許出願公開第2006/0214930号明細書で開示されているような可視化を行っても良い。
上記実施形態では、撮像されたCT画像としてのボリュームデータは、CT装置200から医用画像処理装置100へ送信されることを例示した。この代わりに、ボリュームデータが一旦蓄積されるため、ネットワーク上のサーバ等へ送信され、保管されてもよい。この場合、必要時に医用画像処理装置100のポート110が、ボリュームデータを、有線回線又は無線回線を介して取得してもよいし、任意の記憶媒体(不図示)を介して取得してもよい。
上記実施形態では、撮像されたCT画像としてのボリュームデータは、CT装置200から医用画像処理装置100へポート110を経由して送信されることを例示した。これには、実質的にCT装置200と医用画像処理装置100とを併せて一製品として成立している場合も含まれるものとする。医用画像処理装置100がCT装置200のコンソールとして扱われている場合も含む。
上記実施形態では、CT装置200により画像を撮像し、生体内部の情報を含むボリュームデータを生成することを例示したが、他の装置により画像を撮像し、ボリュームデータを生成してもよい。他の装置は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、血管造影装置(Angiography装置)、又はその他のモダリティ装置を含む。また、PET装置は、他のモダリティ装置と組み合わせて用いられてもよい。
本開示は、組織のパスの各点での断面画像の対応関係を視認し易くできる医用画像処理装置、医用画像処理方法、及び医用画像処理プログラム等に有用である。
100 医用画像処理装置
110 ポート
120 UI
130 ディスプレイ
140 プロセッサ
150 メモリ
200 CT装置

Claims (10)

  1. ポートとプロセッサとを備える医用画像処理装置であって、
    前記ポートは、生体のボリュームデータを取得し、
    前記プロセッサは、
    前記ボリュームデータに含まれる組織のパスを抽出し、
    前記パスにおける主要部分及び非主要部分を決定し、
    前記ボリュームデータに基づいて、前記パスの走行方向を法線方向とし、前記パスの前記主要部分に含まれる第1の点を含む第1の面を断面とする第1の断面画像を生成し、
    前記ボリュームデータに基づいて、前記パスの走行方向を法線方向とし、前記パスの非主要部分に含まれる第2の点を含む第2の面を断面とする第2の断面画像を生成し、
    前記第1の断面画像のロールは、所定断面のロールに基づいて一意に定められ、
    前記第1の断面画像の奥行き向きは、前記所定断面の奥行き向きに基づいて一意に定められる、医用画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の医用画像処理装置であって、
    前記第2の断面画像のロールは、前記第2の点の近傍にある既に決定された断面画像のロール及び前記パスの走行に基づいて一意に定められ、
    前記第2の断面画像の奥行き向きは、前記第2の点の近傍にある既に決定された断面画像の奥行き向きに基づいて一意に定められる、医用画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の医用画像処理装置であって、
    前記所定断面は、複数の所定断面のうちの前記第1の面に近い断面である、医用画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の医用画像処理装置であって、
    前記パスは、当該パスが幹部分から複数の枝部分に分岐し、
    前記幹部分に前記主要部分が含まれる、医用画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の医用画像処理装置であって、
    前記第1の断面画像及び前記第2の断面画像における下向き又は上向きは、鉛直方向下向き又は鉛直方向上向きに近い向きである、医用画像処理装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の医用画像処理装置であって、
    前記所定断面の奥行き向きは、前記生体の足部から頭部を見た向き、又は前記生体の頭部から足部を見た向きである、医用画像処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の医用画像処理装置であって、
    前記パスの前記主要部分は、前記パスにおける任意の範囲である、医用画像処理装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の医用画像処理装置であって、
    前記パスの前記主要部分は、前記パスにおける少なくとも任意の1点である、医用画像処理装置。
  9. 医用画像処理装置における医用画像処理方法であって、
    生体のボリュームデータを取得し、
    前記ボリュームデータに含まれる組織のパスを抽出し、
    前記パスにおける主要部分及び非主要部分を決定し、
    前記ボリュームデータに基づいて、前記パスの走行方向を法線方向とし、前記パスの前記主要部分に含まれる第1の点を含む第1の面を断面とする第1の断面画像を生成し、
    前記ボリュームデータに基づいて、前記パスの走行方向を法線方向とし、前記パスの非主要部分に含まれる第2の点を含む第2の面を断面とする第2の断面画像を生成し、
    前記第1の断面画像のロールは、所定断面のロールに基づいて一意に定められ、
    前記第1の断面画像の奥行き向きは、前記所定断面の奥行き向きに基づいて一意に定められる、医用画像処理方法。
  10. 請求項9に記載の医用画像処理方法をコンピュータに実行させるための医用画像処理プログラム。
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