JP6529989B2 - 聴覚保護器具など個人用保護器具のためのテザー - Google Patents

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Description

本開示は、個人用保護器具に関する。より具体的には、2つの耳栓に接続され、かつそれを維持しているテザーなど個人用保護器具のためのテザーに関する。
種々の個人用保護器具は、テザー若しくは可撓性コードを使用する又は含む。例えば保護めがね、安全帽、呼吸用マスク、通信器具などはほとんど多くの場合、ユーザによる器具の着用及び/又は保管を促進するテザーを含む。聴覚保護器具及び騒音減衰器具も、テザーを一般に含むことができる。聴覚保護及び騒音減衰具の使用は周知であり、並びにイヤーマフ、準聴覚デバイス及び耳栓を含む様々な種類の器具が利用可能であるが、これらに限定されない。耳栓は、音響減衰の効果のために、及びそれにより提供される快適さ特性のために特に好ましい。
耳栓は一般的に、所望の音響減衰を実現するため着用者の外耳道に配置される音響減衰要素を含む。音響減衰要素は、弾性発泡体材料又は可撓性ゴム様材料から一般的に作製されている。
いくつかの種類の耳栓は公知である。丸め込み(roll-down)タイプの耳栓は通常、ユーザによって丸められてその直径を小さくする弾性発泡体本体を有している。次いで小さくなった直径の耳栓本体の一部は外耳道に差し込まれて、外耳道を充填して所望の減衰を実現するためにその内部で膨張される。耳栓本体の残りの部分は外耳道から延在する又は突き出ており、耳栓を取りはずすためのつまみを提供する。あるいは押し込み軸タイプ耳栓は、その内部に埋め込まれ、かつ最も一般的にはそこから延在する剛性又は半剛性の軸を有する弾性本体を備える。前記軸は、耳栓本体の外耳道への挿入を容易にする、ある程度の剛性を耳栓に提供する。使用中、押し込み軸耳栓の露出した軸部分は外耳道から延在して又は突き出て、したがって耳栓を取りはずすためのつまみを提供する。
耳栓は多くの場合、一対の耳栓を取り付けかつその間に延在するテザー又はコードを含む。テザーは、耳栓が使用されないとき、ユーザに耳栓をその首の回りに又は他の場所に吊持させることができる。更にテザーは、一対の耳栓を永続的に結びつけて、その紛失を防止する。他のテザーでつながれた個人用保護器具との関係において、提供されるテザーは多くの場合これと同じ機能を果たす。
従来のテザーはテザーが耳栓に永続的に取り付けられ得るように一般的に設計されており、更に具体的にはテザーの各端は耳栓の端に永続的に取り付けられることができる。丸め込みタイプの耳栓の場合、テザーは弾性本体の1つの端に取り付けられる。押し込み軸タイプの耳栓は一般に、軸の露出部分に取り付けられたテザーを有している。テザーは、例えば超音波溶接によって又は接着剤結合によって様々な種類の耳栓に取り付けられることができる。
テザーがどのように耳栓に取り付けられるかを問わず、テザーでつながれた耳栓の対(又は他のテザーでつながれた個人用保護器具)は多くの場合、個々のパッケージで販売される。例えばテザーによって取り付けられた耳栓の1人用一対は、小さなプラスチック密封パッケージに入れられる。ユーザはパッケージを得て、それを開いてテザーでつながれた耳栓一対を利用できる。このように個々の一対の耳栓は、密封パッケージの耳栓の衛生状態を維持しつつ、ユーザに都合よく提供される。
大量生産の見地から、テザーでつながれた耳栓(又は他のテザーでつながれた個人用保護器具)の製造業者は、大部分のユーザの予想される必要性を最も満たすテザーのための標準サイズ又は長さを選択しようと努める。テザーでつながれた耳栓装置のテザーの一般的な長さは24インチ(61cm)であり、大部分のユーザのために十分な長さを超える(例えば、頭のサイズ、ヘアスタイル、ヘッドギアの着用などに起因する耳の間の「広さ」に適合する)ことが見込まれる。必要とされるよりも長いテザーを備えるテザーでつながれた耳栓を包装することは、追加の包装空間を必要とし実行可能であるが、より複雑な工程を伴う。更に、製造業者により選択される標準長さは、一部のユーザにとって短すぎる可能性がある。
延伸可能な又は伸縮可能なテザーを備えるテザーでつながれた耳栓製品を提供するために、努力が払われてきた。例えばFalcoへの米国特許第5,668,354号は、2つの耳栓を接続する1回伸縮可能なリボンを開示する。Wooへの米国特許出願公開第2005/0230181号は、約15ポンド(66N)のユーザの印加する力によって延びることができる2つの耳栓を接続するコードが開示されている。
上述を考慮して、テザー耳栓など長さを調節可能なテザーでつながれた個人用保護器具に対するどんな改良も、歓迎されるであろう。
本開示の原理によるいくつかの態様は、個人用保護器具のためのテザーに関する。テザーには、ポリマー(任意選択でポリマーブレンド)を含む細長いテザーが含まれる。テザーは、対向する第1端及び第2端、並びに対向する両端を分離する長さを規定する。テザーは、長さが初期長さ(L1)である初期状態を実現するように構成されている。テザーは更に、第1の温度(T1)で初期状態から延伸されるとき、延伸状態を自己保持するように構成されている。延伸状態の長さは、初期長さ(L1)を超える延伸長さ(L2)である。テザーは更に、第2の温度(T2)まで加熱されるとき、延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されている。第2の温度(T2)は第1の温度(T1)より高い。回復状態の長さは、延伸長さ(L2)未満の回復長さ(L3)である。前記構造により、テザーは、延伸長さ(L2)がユーザの所望する長さに近い延伸状態まで、ユーザによって延伸されることができ、使用後、テザーは、保管のため回復長さ(L3)に縮ませることができる。又は延伸長さ(L2)がユーザの所望より長い場合、テザーは回復状態の所望の長さ(すなわち回復長さ(L3))に縮ませて、着用されることができる。いくつかの実施形態で、テザーは、ユーザの印加する5lbs(22N)以下の引張力で、少なくとも5×初期長さ程度の延伸長さまで延伸可能である。他の実施態様において、テザーは、室温から60℃〜70℃(例えば、熱水流下に配置)程度の第2の温度(T2)まで加熱されるとき、回復状態に移行することが可能である。他の実施態様において、ポリマーブレンドは、少なくとも2つの熱可塑性エラストマーポリマー、例えばエチレン酢酸ビニル(EVA)及び熱可塑性ポリウレタン(TPU)を含む。
本開示の他の態様は、テザー及び個人用保護アセンブリを含む、テザーでつながれた個人用保護器具に関する。テザーは、ポリマー、任意選択でポリマーブレンドを含み、かつ上述のように長さによって分離された対向する第1端及び第2端を規定する。個人保護アセンブリは、テザーの第1端及び第2端に取り付けられる。いくつかの実施形態では、個人用保護アセンブリは第1及び第2の耳栓を備えており、第1の耳栓はテザーの第1端に取り付けられ及び第2の耳栓はテザーの第2端に取り付けられた状態である。
本開示の更に他の態様は、個人用保護器具の使用方法に関する。前記方法は、細長いテザーを含む個人用保護器具を受け取ることを含む。テザーは、ポリマー(任意選択でにポリマーブレンド)を含んでおり、かつ対向する第1端及び第2端と、第1端及び第2端を分離する長さと、を規定する。個人用保護器具は、長さが初期長さ(L1)である初期状態であるテザーで受け取られる。延伸力は、テザーを延伸状態まで移行するために、テザーに第1の温度(T1)で加えられる。延伸状態のテザーの長さは、初期長さ(L1)を超える延伸長さ(L2)である。テザーは延伸状態を自己保持する。個人用保護器具は任意選択的に、延伸状態のテザーでユーザに着用される。テザーは第1の温度(T1)より高い第2の温度(T2)まで加熱されて、そこで延伸状態から回復状態に自己移行する。回復状態のテザーの長さは、延伸長さ(L2)未満の回復長さ(L3)である。個人用保護器具は任意選択的に、回復状態のテザーでユーザによって保管される又は着用される。いくつかの実施形態でテザーは、異なる延伸状態(したがって延伸長さ)まで繰り返し延伸されることができ、異なる回復状態(したがって回復長さ)へ繰り返し自己移行させることができる。
本開示の更に他の態様は、包装された個人用聴覚保護物品の使用方法に関する。包装された物品は、個人用聴覚保護器具及び密封パッケージを含む。個人用聴覚保護器具は、細長いテザー、第1の耳栓及び第2の耳栓を含む。テザーは、ポリマー(任意選択でポリマーブレンド)を含んでおり、かつ対向する第1端及び第2端と、第1端及び第2端を分離する長さと、を規定する。テザーは、長さが初期長さ(L1)である初期状態を実現するように構成されている。テザーは更に、第1の温度(T1)で初期状態から延伸されたとき、延伸状態を自己保持するように構成されている。延伸状態の長さは、初期長さ(L1)を超える延伸長さ(L2)である。テザーは更に、第2の温度(T2)まで加熱されたとき、延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されている。第2の温度(T2)は第1の温度(T1)より高い。回復状態の長さは、延伸長さ(L2)未満の回復長さ(L3)である。第1の耳栓はテザーの第1端に取り付けられており、第2の耳栓はテザーの第2端に取り付けられている。個人用聴覚保護器具は、密封パッケージ内に収容される。
本開示の原理によるテザーを含む、テザーでつながれた個人用保護器具の斜視図である。 初期状態の図1のテザーの拡大した側面図である。 延伸状態の図1のテザーの拡大した側面図である。 回復状態の図1のテザーの拡大した側面図である。 本開示の原理による、包装されてテザーでつながれた個人用保護器具物品の分解斜視図である。
本開示は、個人用保護器具、例えば一対の耳栓など個人用聴覚保護器具のためのテザーを提供する。テザーは、対向する端及び両端を分離する長さを規定する本体である。テザーは、いくつかの実施形態ではポリマーブレンドを含む。例示のテザーは、初期長さから延伸長さまで延伸されることができ、延伸長さを自己保持する。更に加熱されるとき、例示のテザーは延伸長さから回復長さへ自己移行する又は自己収縮する。本開示による例示のテザーは、対応する個人用保護器具の着用、保管などのため種々の延伸及び/又は回復動作によってテザーの所望の長さをユーザが選択できるようにする。
本開示の原理による例示のテザーでつながれた個人用保護器具10の一実施形態を図1に示す。個人用保護器具10は、テザー12及び個人用保護アセンブリ14(一般的に参照して)を備える。様々な構成要素の詳細が以下に提供される。しかし一般に個人用保護アセンブリ14は多種多様な形状を前提としており、いくつかの実施形態では、第1及び第2の聴覚保護部材16a、16bを含む聴覚保護器具であり得る。聴覚保護部材16a、16bは耳栓であり得る。2つの別々の構成要素を含むことができる又は含むことができない他の形態も、同様に許容され得る(例えば、他の聴覚保護器具、保護めがね、安全帽、呼吸用マスク、通信器具など)。とにかくテザー12は個人用保護アセンブリに取り付けられて、初期状態からテザー12の長さが増加した延伸状態までユーザによって延伸されることができて、延伸状態からテザー12の長さが減少した(延伸状態の長さと比較すると)回復状態まで短縮できる。
上述の説明に包含されるように、テザー12は長さを有する又は規定することができ、種々の状態を示す又は維持するように構成される。図1は初期状態のテザー12を示しており、ここで「初期状態」とはユーザに最初に提供された際のテザー12(又は個人用保護器具10全体として)に関する。テザー12は可撓体であり、対向する第1端及び第2端20a、20bを規定する。第1端及び第2端20a、20bは、テザー12の長さによって分離される。テザー12の「長さ」は、テザー12が巻きつけられる又は曲げられる形状に関係なく、第1端20aから第2端20bまでのテザー12の直線長さに関する。別の言い方をすれば、図の簡略化のために、図1はそれ自体にらせん状に部分的に巻きつけられたテザー12を示す。テザー12の「長さ」は、テザー12の連続する物理的な長さであり、必ずしも対向する端20a、20bの間の直線距離であるというわけではない(例えば、図1の部分的に巻かれた構成で、対向する端20a、20bの間の直線距離はテザー12の長さより短い)。一般に図2に示されるように、テザー12をまっすぐにすること(例えば、テザー12をぴんと張る)及び対向する端20a、20bの間の距離を測定することにより、テザー12の「長さ」を決定できる。図2は、初期長さL1を有する初期状態のテザー12を示す。初期長さL1は、特定の個人用保護アセンブリ14の機能として(図1)、及び予想されるエンドユーザによって望ましいとされる長さに従って変化できる。例えば、個人用保護アセンブリ14が一対の耳栓16a、16bである非限定的な実施形態において、テザーの初期長さL1は任意選択で、12〜36インチ(30〜91cm)の範囲、あるいは18〜30インチ(46〜99cm)の範囲、あるいは24インチ(61cm)程度であり得る。テザー12が一対の耳栓16a、16bを備えて使用されるとき、他の初期長さL1も許容可能である。更に、テザー12が他の個人用保護アセンブリ形態を備えて使用される実施形態において、初期長さL1は、上述の範囲内であり得る、又はそれより長くてもよい、又はそれより短くてもよい。
一般に図3に示されるように、テザー12はユーザによって初期状態から延伸状態まで延伸される(及び繰り返し再延伸される)ことができる。言及しておきたいのは、テザー12は複数の異なる延伸状態を実現するように構成されており、特定の延伸状態は後述するようにユーザにより選択されており、破損なく延伸状態を自己維持するテザー12によって特徴づけられる(すなわちテザー12は連続したままであり、かつ切断されない)。とにかく延伸状態では、テザー12は初期長さL1(図2)より長い延伸長さL2を有する。例えば延伸長さL2は、少なくとも1.5×初期長さL1、あるいは少なくとも2×初期長さL1、あるいは少なくとも4×初期長さL1、あるいは少なくとも5×初期長さL1、あるいは少なくとも8×初期長さL1であり得る。例えば初期長さL1が24インチ(61cm)の場合、テザー12は破損なく少なくとも96インチ(244cm)以上まで延伸されるように構成されることができる。
テザー12は、対向する端20a、20bに又はその付近にユーザの印加する引張力によって(図3の矢「F」により示される)、初期状態から延伸状態まで延伸されるように構成される。いくつかの実施形態では、上述の延伸状態(例えば延伸長さL2は、少なくとも1.5×初期長さL1、あるいは少なくとも2×初期長さL1、あるいは少なくとも4×初期長さL1、あるいは少なくとも5×初期長さL1、あるいは少なく8×初期長さL1である)は、50℃以下あるいは40℃以下の温度条件下で、5lbs(22N)以下あるいは4lbs(18N)以下のユーザの印加する引張力Fによって得られる。例えばいくつかの実施形態では、例示のテザー12は、室温で、テザー12に印加する5lbs(22N)程度のユーザの印加する引張力によって、少なくとも5×初期長さである延伸長さL2に移行するように、構成される。
以下に更に詳細に記載するように、いくつかの実施形態ではテザー12は、いくつかの構造で、固有の軽微な回復、又は延伸力若しくは引張力Fを除去した際の縮みを示すことができる、熱可塑性エラストマーポリマーのポリマーブレンドからなる。本開示で用いられる場合「延伸状態」という語句は、印加された延伸力又は引張力の除去を含む、ユーザの促進した延伸操作の完了時のテザー12の状態に関する(例えば、ユーザは対向する端20a、20bを又はその付近を彼又は彼女の手でテザー12を握り、端20a、20bを手動で引いてもう1つから離し、テザー12を延伸させて、次いでテザー12を放す)。本開示の例示のテザー12は延伸状態を自己維持し、及び、ユーザの印加した延伸力又は引張力Fの除去の際、たとえあるとしても制限された収縮又は回復を示す。したがって、テザー12により自己維持される延伸長さL2(すなわち、延伸力又は引張力F除去後のテザー12の長さ)は、ユーザの印加した力により付与される長さ(すなわち、延伸力又は引張力F除去の直前)に近接する。付与された長さと比較的同じである延伸長さL2を自己保持するテザー12の能力は、「固定率」(R)と呼ばれており、延伸力若しくは引張力除去の直前にテザー12の長さを測定することにより、又は延伸若しくは引張力除去後の短い休止時間(例えば3分)後テザー12の長さを測定することにより決定される。固定率Rは固定歪みと最大歪みとの比較を表して、以下のようにパーセンテージで表すことができる。
(式1) R=(Ε/Ε)×100、式中、
Ε=固定歪み=(L2−L1)/L1、
Ε=最大歪み=(延伸力を印加した長さ−L1)/L1、
L1=初期長さ、
L2=延伸長さ(延伸力の除去後)。
いくつかの実施形態では、テザー12は、破損なしに著しく延伸するように、及び、通常温度(例えば室温)で制限された自己収縮又は自己回復を備える延伸長さを自己維持するように構成される。例えばいくつかの実施形態では、4×初期長さL1以上の延伸長さL2で50%以上、あるいは60%以上、あるいは70%以上及びあるいは80%以上の固定率Rを示すようにテザー12は構成される。
テザー12は更に、加熱時に延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されている。一般に図4に示されるようにテザー12は回復状態の回復長さL3を有しており、回復長さL3は延伸長さL2未満である。テザー12は、出発の昇温延伸長さL2、昇温及び昇温への露出時間の長さに応じて、複数の異なる回復状態(したがって回復長さL3)を任意選択で得ることができる。いくつかの実施形態では、少なくとも40℃、あるいは少なくとも50℃、あるいは少なくとも60℃、あるいは少なくとも70℃、及びあるいは50℃〜70℃の範囲の昇温に露出される又はそれを受けるとき、テザー12は回復状態に自己移行するように構成される。例えばいくつかの実施形態では、テザー12は室温(例えば19℃〜26℃)で又はおよそその温度で延伸状態(したがって延伸長さL2)を自己維持するように、及び少なくとも40℃程度の温度の温水又は他の環境に置かれたときに回復状態へ自己移行するように構成される。
以下に更に詳細に記載するようにいくつかの実施形態でテザー12は、いくつかの構造で加熱時に延伸状態から収縮する若しくは縮む能力を示すことができる、又は熱源を取りはずしたとき短縮した配置に自己保持する形状記憶属性を示すことができる、熱可塑性エラストマーポリマー又はポリマーブレンドからなる。本開示で用いられる場合「回復状態」という語句は、昇温状態からのテザー12の除去を含む、加熱操作若しくはそのサイクル完了の際のテザー12の状態に関する(例えばユーザは、テザー12を比較的短時間の間昇温に暴露し、次いで通常の使用の温度環境(例えば室温)にテザー12を戻す)。本開示の例示のテザー12は、回復状態に自己移行し、かつ自己維持する。加熱時に回復長さL3に自己移行し、かつ熱源を除去した際の回復長さL3を保持するテザー12の能力を「回復率」(R)と称することができ、テザー12を昇温に暴露する直前のテザー12の長さを測定することにより、及び昇温環境からテザー12を取り出した後、室温(例えば22℃)で短い休止時間(例えば5分)後テザー12を測定することにより決定される。回復率Rは、初期長さL1の方に向かって回復する又は縮む際のテザー12の受ける歪みを表し、以下のように加熱後の歪みに関するパーセンテージとして表されることができる。
(式2) R=[(L2−L3)/L2]×100、式中、
L2=延伸長さ(延伸力の除去後)、
L3=回復長さ(加熱し、滞留後)。
いくつかの実施形態ではテザー12は、加熱時に著しい回復又は収縮を受けるように構成される。テザー12の計算された回復率Rは、テザー12が破損なしに著しく延伸されるように構成されている実施形態では、少なくともある程度出発長さ又は延伸長さL2に依存していることを理解すべきである。例えば例示のテザー12は24インチ(61cm)の初期長さL1を実現することができて、50〜100インチ(127〜254cm)の範囲のどこかの延伸長さL2までうまく延伸されることができる。100インチ(254cm)の出発の延伸長さと比較して50インチ(127cm)の出発の延伸長さから測定されるとき、異なる回復率Rがこの同じテザー12で測定され得る(例えば、50インチ(127cm)まで延伸されたテザー12は、30インチ(76cm)の回復長さ及びしたがって40%の回復率Rを有することができ、100インチ(254cm)まで延伸されかつ同じ回復条件に従う同じテザー12は、31インチ(79cm)の回復長さ及びしたがって69%の回復率Rを有することができる)。いくつかの実施形態でテザー12の回復属性をより良好に特徴づけるために、次いで回復率Rは、少なくとも4×初期長さL1である延伸長さL2まで最初に延伸されたテザー12によって決定される。このような状況下でのいくつかの実施形態では、テザー12は、1分間以下50℃以上の温度への露出後、少なくとも50%、あるいは少なくとも60%、あるいは少なくとも70%、あるいは少なくとも80%の回復率Rを示すように構成される。あるいは、多くともである。
加熱時に自己収縮又は回復するテザー12の能力を示す別の要素は、形状記憶率Rであり、測定された回復長さL3を初期長さL1と関連づける。より具体的には、形状記憶率Rは回復歪みと固定歪みとの比較を表して、以下のようにパーセンテージで表すことができる。
(式3) R=[(Ε−Ε)/Ε]×100、式中、
Ε=固定歪み(式1)、
Ε=回復歪み=[(L1−L3)]/L1、
L1=初期長さ(延伸前)、
L3=加熱し、滞留後の回復長さ。
いくつかの実施形態で例示のテザー12は、少なくとも60%、あるいは少なくとも65%、あるいは少なくとも70%の形状記憶率Rを示す。
図1に戻り、いくつかの実施形態で本開示の例示のテザー12は、テザー12をポリマーブレンド又はポリマーアロイから形成することによって上述の性能基準(例えば延伸及び回復)を満たすように構成される。いくつかの実施形態では、ポリマーブレンド又はポリマーアロイには、エチレン酢酸ビニル(EVA)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性オレフィン(TPO)及びスチレン−ブタジエンコポリマーなど少なくとも2つの異なる熱可塑性エラストマーが挙げられ、かつ、それは結合するとき室温で著しい延伸を可能にし、かつ昇温で著しい自己回復又は収縮を可能にする物理的架橋を示す。驚くべきことに、テザー12をEVA及びTPUのポリマーブレンドから形成することによって、最小引張力を使用しかつ最少収縮を経て初期状態から延伸状態へ著しく延伸でき(例えば24インチ(61cm)の初期長さL1から、4〜5lbs(18〜22N)の延伸力又は引張力に応じて100インチ(254cm)の延伸長さL2まで延伸されることができる)、及び、約60℃〜70℃の昇温に1分間未満置かれたとき延伸状態から回復状体に著しく自己回復することができる(例えば1分間未満、任意選択で30秒以下昇温への露出後100インチ(254cm)の延伸長さL2から30インチ(76cm)の回復長さL3に回復できる)テザー12を結果としてもたらすことが見いだされた。関連実施形態では、例示のポリマーブレンドは更に、テザー12に特定の個人用保護アセンブリ14の取り付けを促進する能力を両立させる。
任意のポリマーブレンド系テザー12の熱可塑性エラストマー成分の比率は、延伸及び/又は回復属性を改善するように選択されることができる。例えばいくつかの実施形態では、驚くべきことに、本開示の原理による例示のテザー12を形成するのに有用なポリマーブレンド又はポリマーアロイは、50重量%〜95重量%のEVA及び5重量%〜50重量%のTPUを含む、あるいは前記ポリマーブレンドは60重量%〜80重量%のEVA及び10重量%〜30重量%のTPUを含むことが見いだされた。更に他の実施形態では例示のテザーを形成するのに有用なポリマーブレンドは、66重量%〜72重量%のEVA及び18重量%〜22重量%のTPUを含む。驚くべきことに、68重量%のEVA及び20重量%のTPUを含むポリマーブレンドが本開示の原理による良好な性能を有するテザー12を作成できることが見いだされた。一つの非限定的例では、個人用保護アセンブリ14には発泡材料により形成された一対の耳栓16a、16bが含まれるが、驚くべきことに、EVA及びTPUの上述の例示のポリマーブレンドがテザー12を発泡材料の耳栓16a、16bに接着剤で結合することを促進する(発泡材料の耳栓では従来使用される接着剤と容易結合しないEVA単独から形成されるテザーとは異なる)ことが見いだされた。この点においてEVAの特定の配合又は種類は、本開示の有益な性能特性を達成するために重要であり得る。いくつかの実施形態で本開示の例示のテザー12を形成するのに有用なポリマー及びポリマーブレンドは、10〜50%の範囲の酢酸ビニルを含むEVA成分を組み入れる。他の量及び/又は他の熱可塑性エラストマーポリマー構成成分も想定される。更に他の実施形態では本開示の例示のテザーは、単一のポリマーから任意選択で形成される(それは他の非ポリマー材料と組み合わせることができる)。
上に示すように、本開示のテザーを形成するのに有用な任意のポリマーブレンドは、前記2つ(又はそれ以上)の熱可塑性エラストマー以外の材料又は成分を含むことができる。例えば潤滑油、充填材、色素など従来型添加剤は、いくつかの実施形態で15重量%未満の組み合わせ重量パーセントで含まれることができる。
本開示の例示のテザー12は多種多様な形状及び形態をとることができるが、そのうえで上述の性能基準(例えば延伸及び回復)を満たすことができる。例えばテザー12は中実な本体でもよく、任意選択的に管状である。テザー12は種々の断面形状を有することができ、いくつかの実施形態で横断面は円形である(少なくとも初期状態で)。他の実施態様においてテザー12は、楕円形、三角形、矩形(正方形を含む)、複雑形状など他の断面形状(少なくとも初期状態で)を有することができる。テザー12の横断面サイズ又は面積は本開示の原理により多種多様な寸法をとることもでき、特定の個人用保護アセンブリ14に応じて任意選択的に選択される。例えば個人用保護アセンブリ14が一対の耳栓16a、16bを含む場合、テザー12は耳栓16a、16bの寸法未満、例えば0.01〜1インチ(0.25〜25mm)程度の断面直径(又は他の長寸法)を有することができる。他の寸法が本開示によって考えられ、かつ許容可能でもある。
いくつかの実施形態においてテザー12は、従来のポリマー押出加工により形成されることができる。例えば単軸押出、二軸押出、バッチ混合などである。より一般的な言い方をすると、テザー12がポリマーブレンドから形成される実施形態において、熱可塑性エラストマーポリマー成分はペレット形態で提供されることができ、いかなる他の任意粉末成分とも乾式混合され得る。混合物は溶融ミキサーに供給されて(連続又はバッチ)、必要な動作温度で操作される。所望の程度の混合が得られるまで、前記成分は混合されて、必要な温度でブレンドされる。得られた混合物はペレット形態にサイズを縮小される。ペレットを従来の乾燥装置で乾燥する。次いで乾燥ペレット化形態のポリマーブレンドは、例えばひも成形型を備える単軸押出機を用いてテザー12に押出加工される。当業者に既知の他の製造法(例えば型成形)も同様に許容され得る。
いくつかの実施形態では、テザー12は個人用保護アセンブリ14とは別々に形成されて、個人用保護アセンブリ14への組み立てを促進する又は取り付けるように構成されている、対向する端20a、20bの一方又はその両方で任意選択で1つ以上の機能(例えばループ)を組み込むことができる。他の実施態様において対向する端20a、20bは、テザー12の残りと異なる任意の形状又は構成を示さない。テザーでつながれた個人用保護器具10を、最終的に組み立てられた形状でエンドユーザに提供できる(例えば、テザー端20a、20bは個人用保護アセンブリ14に先に取り付けられている)。あるいはテザー12及び個人用保護アセンブリ14は、エンドユーザによって互いに取り付けられるように構成されることができる(例えばテザー12は個人用保護アセンブリ14とは別としてエンドユーザに提供される)。更に他の実施形態でテザー12は、個人用保護アセンブリ14と一体形成されることができる(例えば個人用保護アセンブリ14が耳栓16a、16bを含む任意の実施形態において、テザー12は、単一の均一体として耳栓16a、16bと一体形成されることができる)。
前述したとおり本開示は、個人用保護アセンブリ14の特定の種類又は形式に限定されない。個人用保護アセンブリ14が第1及び第2の耳栓16a、16bである又はそれらを含む任意の実施形態において、耳栓16a、16bは同一であってもよく、及び種々の形態をとることができる。例えば図1の例示的実施形態において、耳栓16a、16bはそれぞれ丸め込みタイプの弾性発泡体耳栓である。押し込み軸タイプ耳栓、予め成形されたポリマーフランジ型耳栓、又は任意の他の所望のタイプの耳栓など、他の形態も同様に許容され得る。第1端及び第2端20a、20bは、例えば超音波溶接、接着剤結合、機械的結合、機械的接続などによってそれぞれ第1及び第2の耳栓16a、16bに取り付けられる。耳栓16a、16bが押し込み軸タイプ耳栓である実施形態において、第1端及び第2端20a、20bは対応する耳栓16a、16bへの取り付けのためのループを形成できる、又はそれを作り出すように形成され得る。類似の取り付け技術を、他の種類の個人用保護アセンブリ14を備えるテザー12のために利用できる(例えば第1端及び第2端20a、20bはそれぞれ対向するこめかみ部分に取り付けられることが可能であり、安全帽などを備える種々の構造に取り付けられることが可能である)。
個人用保護アセンブリ14の正確な形態又はテザー12がそれに取り付けられる方法に関わらず、本開示のテザーでつながれた個人用保護器具10を使用する任意の方法は、初期状態(したがって初期長さL1)のテザー12を備えるテザーでつながれた個人用保護器具10をユーザが受け取ることを含む。場合によっては、初期長さL1はエンドユーザにとって適切である、又はエンドユーザにより所望されており、そうしてエンドユーザは単に意図したとおりテザーでつながれた個人用保護器具10を着用する(例えば、耳栓16a、16bをそれぞれユーザの外耳道に押し込み、ユーザの首の後にテザー12を配置する)。他の例でユーザは、初期長さL1を短すぎると見る可能性がある。このような状況下でユーザは、ユーザの通常の作業環境(例えば室温で又はおよそ室温で)において、第1端20aを又はその付近を一方の手で、又は第2端20bを又はその付近を他の手でテザー12を握る。それからユーザはテザー12に引張力又は延伸力を加えて、端20a、20bをもう一方から引き離して、例えば4〜5lbs(18〜22N)程度の力を加えることによりテザー12を延伸状態に延伸させる。テザー12がユーザにより要求される又は選択される長さまで延伸されるまで、延伸操作は続く。場合によっては、ユーザはそのように得られた延伸長さL2に満足して、次いでテザーでつながれた個人用保護器具10を着用する(テザー12は延伸長さL2を自己保持した状態)。他の例でユーザは、そのように得られた延伸長さL2を長すぎると考える可能性がある。このような状況下でユーザは、テザー12を昇温、例えば少なくとも50℃の影響下に置く又は暴露する(例えばユーザはテザー12を温水の容器に又は温水の流れに置く)。テザー12は長さを縮めて、延伸状態から回復状態へ自己移行する。ユーザは、長さの収縮のレベルを制御する又は少なくするために、比較的短い期間(例えば30秒)テザー12を任意選択的に昇温の影響下に置くことができる。場合によっては、ユーザはそのように得られた回復長さL3に満足して、次いで意図したとおりに個人用保護器具を着用する(テザー12は回復長さL3を自己保持した状態)。他の例でユーザは異なるテザー長さを所望して、得られた長さにユーザが最終的に満足するまで、テザー12を上述のように1つ以上の延伸及び/又は回復動作の影響下に置くことができる。個人用保護器具の使用に続いて、ユーザはテザー12を上述のように昇温の影響下に置く又は暴露して、初期長さL1に近づく、任意選択でそれと同一である又はそれ未満である回復長さL3へテザー12を自己移行させることができる。それからテザーでつながれた個人用保護器具10は、その後の再利用のために都合よく保存されることができる(テザー12が最小限のスペースを占める状態)。この点においてテザー12は、次の使用に備えて上述の延伸及び/又は回復動作をその後繰り返し実施されることができる。
いくつかの実施形態で本開示のテザーでつながれた個人用保護器具10は、包装された形態でユーザに提供されることができる。例えば図5は、本開示の原理による包装された個人用保護器具物品100の一実施形態を示しており、密封パッケージ102と共に上述のようにテザーでつながれた個人用保護器具10を含む。説明を容易にするために、エンドユーザに受け取られたとして理解される図5の視点において、テザーでつながれた個人用保護器具10は包装102の外側に示されているが、テザーでつながれた個人用保護器具10は包装102内に密封される。テザー個人用保護器具10がテザーでつながれた耳栓製品である実施形態において、パッケージ102の大きさは任意選択的に、従来のテザーでつながれた耳栓包装に関連する大きさ未満であり得る。例えばいくつかの従来の包装されたテザーでつながれた耳栓物品は24インチ(61cm)の長さを有するテザーを含み、対応するパッケージはこの長さに適合するために十分に大きくなければならない。本開示の例示のテザー12を含むテザーでつながれた耳栓器具は、初期長さL1、例えば12インチ(30cm)を有しており、24インチ(61cm)の延伸長さL2まで延伸できる。したがって本開示の例示のテザー12を組み込むテザーでつながれた耳栓器具は、従来のテザーでつながれた耳栓器具と同じユーザに「適合する」ことができるが、初期状態で著しくより少ない空間を占有する。したがって包装102はかなり小さくなることができ、テザーでつながれた耳栓器具を包装に入れるのに必要な製造工程は、従来のテザーでつながれた耳栓器具に関連するそれと比較して、あまり複雑ではない。
実施例及び比較例
本開示の特徴、動作及び利益が、以下の詳細な非限定的実施例及び比較例に関して更に記載される。これらの実施例及び比較例は、本開示の種々の具体的かつ例示的実施形態及び技術を更に示すために提供するものである。しかしながら、本開示の範囲内に留まりながら多くの変更及び改変がなされ得ることが理解されるべきである。
試験法
延伸性のパラメータ(又は延伸の容易さ)、固定性及び回復率は、Instron 5967 Universal試験器具を用いて以下に記載する連続試験工程を実行することで測定される。
テザー試料は最初に後述するように調製されて、初期長さに切られた。テザー試料の初期長さ及び直径は測定されて、記録された。テザー試料を、2つの器具クランプをテザー試料に取り付けることによってInstron試験器具に配置した。器具クランプは50.8mmの締め付け距離で離間配置され、クランプの位置をテザー試料に記録した。初期締め付け距離50.8mmを、試験されるすべての試料に関して初期長さLとして指定した。すべての長さの測定は、その後テザー試料上の2つのクランプマーキングの間の距離に対して行われた。
試験器具を作動して、室温で(22.7℃、50%RH)一定の速度で(例えば300%/分)でテザー試料に延伸力又は引張力をかけた。テザー試料は、一定の速度で予め定めた長さまで延伸された。各テザー試料について選択された予め定めた長さは、特定のテザー試料材料の予想される破断点伸びを参照して決定された。テザー試料は3分間予め定めた長さで試験器具により保持されて、予め定めた長さ(LMAX)を記録した。3分の保持期間後、試験器具を作動して、その最初の位置にクランプを戻した。最大荷重(「最大荷重」)が延伸中テザー試料に印加されて、Instron試験器具により報告されるように保持動作が記録され、それは試験器具により測定される100%引っ張り応力であった。
3分休止/回復時間(室温で)に続いて、2つのクランプマーキング間の延伸されたテザー試料の長さを測定し、Lとして記録した。
延伸されたテザー試料を次に、70℃(50%RH)に加熱したオーブンに1分間入れた。テザー試料をオーブンから取り出して、5分間室温(22.7℃、50%RH)で休止/回復させた。5分の回復期間に続いて、熱サイクル(LHC)後のテザー試料上のクランプマーキング間の距離を測定して記録した。
(実施例1)
本開示の原理による例示のテザーは、EVA及びTPUのポリマーブレンドから形成された。下の表1に記載される重量%で、実施例1のポリマーブレンドは、AT Plastics製商品名Ateva 2810A(28% VA)のエチレン酢酸ビニル(EVA)、及びBASF製商品名Elastollan 1180Aの熱可塑性ポリウレタン(TPU)、並びに加工添加剤としてOmya製商品名Omyacarb 3のCaCO、Spectrum Chemical製ステアリン酸Ca及びEMCプラスチック製EVA着色剤を含んだ。混合物は乾燥ペレット形態に加工され、次いでひも成形型を備える単軸押出機を使用してテザーに押出加工された。
Figure 0006529989
比較例C1〜C3
第1の比較例のテザー試料(C1)は、ポリ(塩化ビニル)の押し出された長さとして調製された。第2の比較例のテザー試料(C2)は、BASF製商品名Elastollan 1180Aの熱可塑性ポリウレタン(TPU)の押し出された長さとして調製された。第3の比較例のテザー試料(C3)は、AT Plastics製商品名Ateva 2810A(28%VA)のエチレン酢酸ビニル(EVA)の押し出された長さとして調製された。
結果
各実施例1及び比較例C1〜C3は上記のテストプロトコルに従い、結果を表2に報告されるように記録した。
Figure 0006529989
種々の歪み値である固定率R、回復率R及び形状記憶率Rを、上記の式1〜3に従って計算した。計算された数値を以下の表3に報告する。
Figure 0006529989
実施例1の例示のテザーが本開示の原理により作動したことを、試験結果は示す。実施例1の例示のテザーは容易に延伸して、延伸力の除去後、延伸長さを直ちに自己維持して、短い期間の熱への露出後の収縮した長さを有する回復状態に自己移行した。100%引っ張り応力(又は降伏強度)値は、テザー試料が延伸され得る容易さを表しており、報告された100%モジュラス値は試料テザーがユーザにより容易に延伸され得ることを示す。更に実施例1のテザーが、接着剤で発泡材耳栓に直ちに接合可能であるとわかった。比較例C3(EVA単独)は、テザーでつながれた発泡材耳栓で従来使用される接着剤を使用して、接着性があったとしても、発泡材耳栓に容易に接着することはできないと考えられる。
テザー、テザーでつながれた個人用保護器具、パッケージ化されたテザーでつながれた個人用保護器具物品、及び本開示の方法は、先行の設計を上回る著しい改善を実現する。ユーザは、テザーを延伸及び/又は収縮することにより、実質的に任意の所望の長さに手動でテザーを操作する能力を与えられる。使用後テザーは、保管及び再使用の容易性を高める、小さいサイズに収縮されることができる。本開示の例示のテザーは、従来の包装された個人用保護器具を備えるテザーより短くなることができ、したがって包装空間及び加工工程を節約する。
上術の詳細な説明及び実施例はあくまで理解を助けるために示したものに過ぎない。詳細な説明及び実施形態から無用の限定はないと理解すべきである。本開示の範囲から逸脱することなく、記載された実施形態において多くの変更を行うことができることが、当業者には明白であろう。上記の実施形態のいずれかに関して記載されたいずれかの特徴又は特性は、個々に、又は他のいずれかの特徴又は特性と組み合わせて組み込むことができ、単に明確性のために上記の順番及び組み合わせで提示される。したがって本発明の範囲は、本明細書に記載された正確な詳細及び構造に限定されるべきではなく、特許請求の範囲の文言による記載、及びそれらの構造と等価物によって限定される。
以下、本発明の態様について説明する。
〔態様1〕
個人用保護器具のテザーであって、
ポリマーブレンドを含む細長いテザーを備え、前記テザーは対向する第1端及び第2端と、前記第1端及び前記第2端を分離する長さとを規定しており、
前記テザーは前記長さが初期長さ(L1)である初期状態を実現するように構成されており、
更に、前記テザーは第1の温度(T1)において、前記初期状態から延伸されたときに、延伸状態を自己保持するように構成されており、前記延伸状態の長さは前記L1を超える延伸長さ(L2)であり、
その上さらに、前記テザーは、T1より高い第2の温度(T2)まで加熱されたときに、前記延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されており、前記回復状態の長さが、L2未満の回復長さ(L3)である、テザー。
〔態様2〕
T1が50℃以下であり、更にT2が60℃以上である、態様1に記載のテザー。
〔態様3〕
T1が30℃以下である、態様2に記載のテザー。
〔態様4〕
L2が2×L1以上であり、更にL3が1.5×L2以下である、態様1に記載のテザー。
〔態様5〕
L2が3×L1以上である、態様1に記載のテザー。
〔態様6〕
L2が5×L1以上であり、更にL3が4×L2以下である、態様1に記載のテザー。
〔態様7〕
前記テザーが、1分間以下のある期間T2まで加熱されたときに、前記延伸状態から前記回復状態へ自己移行するように構成されている、態様6に記載のテザー。
〔態様8〕
T2が60℃〜80℃の範囲である、態様7に記載のテザー。
〔態様9〕
前記テザーが少なくとも60%の形状記憶率RSを示す、態様1に記載のテザー。
〔態様10〕
前記テザーが、5ポンド(22N)以下の引張力を受けたときに、5×L1以上のL2で前記延伸状態へ移行するように構成されている、態様1に記載のテザー。
〔態様11〕
前記テザーが50%以上の固定率Rfを示す、態様1に記載のテザー。
〔態様12〕
前記ポリマーブレンドが少なくとも2つの熱可塑性エラストマーポリマーを含む、態様1に記載のテザー。
〔態様13〕
前記ポリマーブレンドが、エチレン酢酸ビニル(EVA)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性オレフィン(TPO)、及びスチレン−ブタジエンコポリマーからなる群から選択される少なくとも2つの材料を含む、態様1に記載のテザー。
〔態様14〕
前記ポリマーブレンドがエチレン酢酸ビニル(EVA)及び熱可塑性ポリウレタン(TPU)を含む、態様1に記載のテザー。
〔態様15〕
前記ポリマーブレンドが50重量%〜95重量%のEVAを含む、態様14に記載のテザー。
〔態様16〕
前記ポリマーブレンドが5重量%〜50重量%のTPUを含む、態様15に記載のテザー。
〔態様17〕
前記ポリマーブレンドが60重量%〜80重量%のEVA及び10重量%〜30重量%のTPUを含む、態様16に記載のテザー。
〔態様18〕
前記第1端に取り付けられた第1の聴覚保護部材を更に含む、態様1に記載のテザー。
〔態様19〕
前記第2端に取り付けられた第2の聴覚保護部材を更に含む、態様18に記載のテザー。
〔態様20〕
前記第1の聴覚保護部材及び前記第2の聴覚保護部材が耳栓である、態様19に記載のテザー。
〔態様21〕
前記第1端が、耳栓、保護めがね、安全帽、呼吸用マスク、通信器具及び聴覚保護器具からなる群から選択される個人用保護器具に取り付けられた、態様1に記載のテザー。
〔態様22〕
ポリマーブレンドを含む細長いテザーであり、前記テザーは、対向する第1端及び第2端と、前記第1端及び前記第2端を分離する長さと、を規定しており、
前記テザーは前記長さが初期長さ(L1)である初期状態を実現するように構成されており、
更に、前記テザーは、第1の温度(T1)で前記初期状態から延伸されたときに、延伸状態を自己保持するように構成されており、前記延伸状態の長さは前記L1を超える長さ(L2)であり、
その上さらに、前記テザーは、T1より高い第2の温度(T2)まで加熱されたときに延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されており、前記回復状態の長さは、L2未満の回復長さ(L3)である、テザーと、
前記第1端及び前記第2端に取り付けられた個人用保護アセンブリと、
を備える、個人用保護器具。
〔態様23〕
前記個人用保護アセンブリが、前記第1端に取り付けられた第1の聴覚保護部材と、前記第2端に取り付けられた第2の聴覚保護部材とを備える、態様22に記載の個人用保護器具。
〔態様24〕
前記第1の聴覚保護部材及び前記第2の聴覚保護部材がそれぞれ耳栓である、態様23に記載の個人用保護器具。
〔態様25〕
個人用保護器具の使用方法であって、
個人用保護器具を受け取る工程であって、
前記器具が、ポリマーブレンドを含む細長いテザーであって、前記テザーが対向する第1端及び第2端と、前記第1端及び前記第2端を分離する長さと、を規定する、テザーを備えており、
前記受け取る工程では、前記長さが初期長さ(L1)である初期状態にある前記テザーが含まれている、工程と、
前記テザーを延伸状態まで移行させるために、前記テザーに第1の温度(T1)で延伸力を加える工程であって、
前記延伸状態の長さがL1を超える長さ(L2)であり、かつ前記テザーが前記延伸状態を自己保持する、工程と、
前記テザーをT1より高い第2の温度(T2)まで加熱する工程であって、
前記加熱する工程では、前記延伸状態から回復状態まで自己移行するテザーが含まれており、更に前記回復状態の長さがL2未満である回復長さ(L3)である、工程と、
前記延伸状態の前記テザーを備える前記個人用保護器具を着用する工程と、
を含む、方法。
〔態様26〕
T1が50℃未満であり、更にT2が60℃〜80℃である、態様25に記載の方法。
〔態様27〕
前記テザーを加熱する工程が前記テザーを温水に入れることを含む、態様25に記載の方法。
〔態様28〕
前記テザーを加熱する工程の後に、
前記テザーを第2の延伸状態に移行させるために、前記テザーにT2未満の温度で第2の延伸力を加える工程であって、
前記第2の延伸状態の長さが少なくとも2×L3である第2の延伸長さ(L4)である、工程と、
前記第2の延伸力を加えた工程の後、前記テザーをT1より高い温度まで加熱する工程であって、
前記第2の延伸力を加える工程の後の前記加熱する工程には、前記第2の延伸状態から第2の回復状態まで自己移行するテザーが含まれ、更に前記第2の回復状態の長さがL4未満である第2の回復長さ(L5)である、工程と、
を更に含む、態様25に記載の方法。
〔態様29〕
包装された個人用聴覚保護物品であって、前記物品は、
個人用聴覚保護器具であって、
ポリマーブレンドを含む細長いテザーであって、前記テザーは対向する第1端及び第2端と、前記第1端及び前記第2端を分離する長さと、を規定しており、
前記テザーは前記長さが初期長さ(L1)である初期状態を実現するように構成されており、
更に前記テザーは、第1の温度(T1)で前記初期状態から延伸されたときに延伸状態を自己保持するように構成されており、前記延伸状態の長さはL1を超える長さ(L2)であり、
その上さらに前記テザーは、T1より高い第2の温度(T2)まで加熱されたときに前記延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されており、前記回復状態の長さはL2未満である回復長さ(L3)である、テザーと、
前記第1端に取り付けられた第1の耳栓と、
前記第2端に取り付けられた第2の耳栓と、を備える、個人用聴覚保護器具と、
前記個人用聴覚保護器具を収容する密封パッケージと、
を含む、物品。

Claims (4)

  1. 個人用保護器具のテザーであって、
    ポリマーブレンドを含む細長いテザーを備え、前記テザーは対向する第1端及び第2端と、前記第1端及び前記第2端を分離する長さとを規定しており、
    前記テザーは前記長さが初期長さ(L1)である初期状態を実現するように構成されており、
    更に、前記テザーは第1の温度(T1)において、前記初期状態から延伸されたときに、延伸状態を自己保持するように構成されており、前記延伸状態の長さは前記L1を超える延伸長さ(L2)であり、
    その上さらに、前記テザーは、T1より高い第2の温度(T2)まで加熱されたときに、前記延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されており、前記回復状態の長さが、L2未満の回復長さ(L3)である、テザー。
  2. ポリマーブレンドを含む細長いテザーであり、前記テザーは、対向する第1端及び第2端と、前記第1端及び前記第2端を分離する長さと、を規定しており、
    前記テザーは前記長さが初期長さ(L1)である初期状態を実現するように構成されており、
    更に、前記テザーは、第1の温度(T1)で前記初期状態から延伸されたときに、延伸状態を自己保持するように構成されており、前記延伸状態の長さは前記L1を超える長さ(L2)であり、
    その上さらに、前記テザーは、T1より高い第2の温度(T2)まで加熱されたときに延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されており、前記回復状態の長さは、L2未満の回復長さ(L3)である、テザーと、
    前記第1端及び前記第2端に取り付けられた個人用保護アセンブリと、
    を備える、個人用保護器具。
  3. 個人用保護器具の使用方法であって、
    個人用保護器具を受け取る工程であって、
    前記器具が、ポリマーブレンドを含む細長いテザーであって、前記テザーが対向する第1端及び第2端と、前記第1端及び前記第2端を分離する長さと、を規定する、テザーを備えており、
    前記受け取る工程では、前記長さが初期長さ(L1)である初期状態にある前記テザーが含まれている、工程と、
    前記テザーを延伸状態まで移行させるために、前記テザーに第1の温度(T1)で延伸力を加える工程であって、
    前記延伸状態の長さがL1を超える長さ(L2)であり、かつ前記テザーが前記延伸状態を自己保持する、工程と、
    前記テザーをT1より高い第2の温度(T2)まで加熱する工程であって、
    前記加熱する工程では、前記延伸状態から回復状態まで自己移行するテザーが含まれており、更に前記回復状態の長さがL2未満である回復長さ(L3)である、工程と、
    前記延伸状態の前記テザーを備える前記個人用保護器具を着用する工程と、
    を含む、方法。
  4. 包装された個人用聴覚保護物品であって、前記物品は、
    個人用聴覚保護器具であって、
    ポリマーブレンドを含む細長いテザーであって、前記テザーは対向する第1端及び第2端と、前記第1端及び前記第2端を分離する長さと、を規定しており、
    前記テザーは前記長さが初期長さ(L1)である初期状態を実現するように構成されており、
    更に前記テザーは、第1の温度(T1)で前記初期状態から延伸されたときに延伸状態を自己保持するように構成されており、前記延伸状態の長さはL1を超える長さ(L2)であり、
    その上さらに前記テザーは、T1より高い第2の温度(T2)まで加熱されたときに前記延伸状態から回復状態へ自己移行するように構成されており、前記回復状態の長さはL2未満である回復長さ(L3)である、テザーと、
    前記第1端に取り付けられた第1の耳栓と、
    前記第2端に取り付けられた第2の耳栓と、を備える、個人用聴覚保護器具と、
    前記個人用聴覚保護器具を収容する密封パッケージと、
    を含む、物品。
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