JP6527195B2 - 細胞および/または組織を可溶化するための組成物 - Google Patents

細胞および/または組織を可溶化するための組成物 Download PDF

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Description

連邦政府による資金提供を受けた研究開発に関する記載
本発明は、アメリカ合衆国陸軍が認めた連邦認可番号W81XWH−06−01−00400に基づき政府支援を受けて成された。米国政府は本発明に一定の権利を有する。
背景
皮膚は、身体に通じる「窓」である。皮膚は、いくつかの理由によって、身体器官のうちでも独特のものである。すなわち(1)皮膚はヒト身体のうちで最大の器官であり;(2)皮膚は環境に直接曝露されており;(3)皮膚は優れた排出器官であり;(4)皮膚は身体のうちで最も視認可能かつアクセス可能な器官であり;かつ(5)皮膚は身体の高度に活性な免疫器官である。
皮膚には別の重要な性質がある:皮膚の分子プロファイルは、数あるなかでも小さな有機分子、タンパク質、DNA、RNA、および脂質を生理学的にモニタリングするために貴重な情報を有する。皮膚の分子プロファイリングから多くのことを学ぶことができる。例えば、皮膚上で成長する病原体(例えば、細菌)によって、法医学的特性決定が可能となり得る。皮膚の分子プロファイルによって、身体が受動的に曝露されてきた環境因子が明らかとなり得る。これらの環境因子は、日常的な因子、例えば、アレルゲン、毒素、および化粧品から、工業的および/または農業的因子、例えば、工業用溶剤、肥料、および殺虫剤、さらには、危険因子、例えば、火薬および他の兵器剤までの範囲にわたり得る。
皮膚の分子プロファイルによって他にも、身体が能動的に曝露されてきた因子が明らかとなり得る。より詳細には、皮膚の分子プロファイルによって、身体が消費してきたものが明らかとなり得る。例えば、乱用物質(例えば、違法薬物または麻薬)および治療用薬物(例えば、トラマドール、フルコナゾール、バルビタール、および蛋白同化ステロイド)は、消費後数週間は皮膚上で見出され得る。
皮膚の分子プロファイルは他にも、状態および疾患の診断に役立ち得る。例えば、皮膚コレステロールは、動脈閉塞程度の代理値(proxy)である。皮膚コラーゲンの糖化は糖尿病歴の指標である。β−アミロイドの皮膚沈着によって、アルツハイマー病の存在および程度が示され得る。加えて、皮膚球状タンパク質(例えば、IgE)によって、特異的アレルゲンに対するアレルギーが示され得る。
皮膚から生体分子を試料採取するための方法はいくつか存在する。例えば、現行の方法の一つは皮膚生検である。しかしながら、皮膚生検は侵襲性であり、分析が困難である。実際問題として述べると、皮膚生検は十分に装備した熟練者のために設計されており、したがって、看護拠点セッティングにおけるこの方法の使用には限界がある。皮膚から生体分子を試料採取するための別の現行の方法であるテープ剥離には、これらの同じ限界があり、結果のばらつきによって、一般的に許容されない。皮膚から生体分子を試料採取するためのさらに別の現行の方法は、皮膚用綿棒の採用である。その簡単さによって、望ましい方法ではあるが、皮膚用綿棒は、その検査深度においては浅薄であり、その結果においては定性的である。最終的には、組織は、ソルビタン(「SPAN」)、脂肪酸と組み合わせたポリオキシエテレン(polyoxyethelene)ソルビタン(「tween」)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(「CTAB」)、およびそれらの混合物などの界面活性剤が存在する状態で、超音波に掛けられている。Mitragotriらに付与された米国特許第6,589,173号を参照されたい。しかしながら、SPAN、tween、およびCTABは個別的に、かつ総合的に、皮膚成分を回収するためには不適切であることが見出されている。非イオン性界面活性剤であるソルビタンおよびtweenは、特性において穏やかで非変性であるが、皮膚組織を可溶化する効果がない。陽イオン性界面活性剤であるCTABは、皮膚組織を可溶化するために有効であるが、タンパク質を不適切に変性して、溶液中の生体分子の特性を著しく変化させ、それらを、機能的な目的について使用できなくしてしまう。
豊富な情報を提供すると共に、皮膚は他にも、無数の望ましくない美容上の状態、例えば、加齢性のしみ、皮膚線維腫、脂漏性角化症、瘢痕組織、黄色腫、非癌性過剰増殖性状態、表面隆起、および鱗状斑;ならびに治療上の状態、例えば、皮膚腫瘍、紫外線角化症、白板症、およびバレット食道および右結腸の前癌斑に関連する表面癌に対する宿主でもあり得る。これらの状態について、可溶化およびリモデリングまたは除去は、後続の診断処理を伴うか、または伴わないかに関わらず、主な関心事であり得る。
適用されるエネルギーと一緒に使用すると、皮膚、粘膜、および他の組織を少なくとも部分的に可溶化する、皮膚の試料採取、さらには粘膜および他の組織の試料採取のための組成物が必要とされている。さらに、可溶化された皮膚、粘膜、および他の組織から得られた生体分子を包含する分析物の機能的および構造的完全性を保存することが必要とされている。
概要
一実施形態では、
下式:
Figure 0006527195
[式中、n=10、12、14、16、または18]
を含む双性イオン性界面活性剤と;
下式:
H(CHO(CHCHO)
[式中、a=12または16、かつb=2、4、10、20、または23]
を含む非イオン性界面活性剤とを含む組成物を提供する。
一実施形態では、n=12(N−ドデシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホナートまたは「DDPS」に対応)、a=16、およびb=10(ポリオキシエチレン(10)セチルエーテルまたは「Brij C10」に対応)である。
一実施形態では、n=14(N−テトラデシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホナートまたは「TPS」に対応)、a=12、およびb=4(ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテルまたは「Brij 30」に対応)である。別の実施形態では、n=14(TPS)、a=16、およびb=2(ポリオキシエチレン(2)セチルエーテルまたは「Brij 52」に対応)である。別の実施形態では、n=14(TPS)、a=16、およびb=10(Brij C10)である。
一実施形態では、n=16(N−ヘキサデシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホナートまたは「HPS」に対応)、a=12、およびb=4(Brij 30)である。別の実施形態では、n=16(HPS)、a=16、およびb=2(Brij 52)である。別の実施形態では、n=16(HPS)、a=16、およびb=10(Brij C10)である。
一実施形態では、n=18(N−オクタデシル−N,N−ジメチル−3−アンモニオ−1−プロパンスルホナートまたは「OPS」に対応)、a=12、およびb=4(Brij 30)である。別の実施形態では、n=18(OPS)、a=16、およびb=2(Brij 52)である。別の実施形態では、n=18(OPS)、a=16、およびb=10(Brij C10)である。別の実施形態では、n=18(OPS)、a=16、およびb=20(ポリオキシエチレン(20)セチルエーテルまたは「Brij 58」に対応)である。
一実施形態では、患者の皮膚上または皮膚下の組織を可溶化ならびにリモデリングおよび/または除去するための方法を提供し、この方法は、任意選択により、皮膚上の対象領域にエネルギーを適用するステップと;その領域を組織可溶化組成物と接触させるステップとを含む。
別の実施形態では、粘膜、皮膚、または他の組織から分析物を回収するための方法を提供し、この方法は、任意選択により、少なくとも1種の分析物を含有する粘膜、皮膚、または他の組織上の対象領域にエネルギーを適用するステップと;その領域を組織可溶化組成物と接触させて、それによって、少なくとも1種の分析物を含有する粘膜、皮膚、または他の組織の少なくとも一部を可溶化するステップと;可溶化された粘膜、皮膚、および他の組織から、少なくとも1種の分析物を収集するステップとを含む。
添付の図面に、下記に提示する詳細な説明と一緒に、特許請求の範囲において請求する本発明の例示的実施形態を説明する実験データを示す。
超音波が存在する状態で、ブタ皮膚を双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の様々な組合せと接触させた場合にブタ皮膚から回収された全タンパク質(mg/ml)を示すグラフである。 超音波が存在する状態で、ブタ皮膚を双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の様々な組合せと接触させた場合にブタ皮膚から回収された可溶性タンパク質(mg/ml)を示すグラフである。 TPS:Brij C10の、ブタ皮膚からのタンパク質抽出有効性の濃度依存性を示すグラフである。 双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の様々な組合せ中での、細胞内酵素グリセルアルデヒド3−ホスファートデヒドロゲナーゼ(GAPDH)の保存活性を示すグラフである。 双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の様々な組合せ中での、可溶性タンパク質抽出有効性およびGAPDH安定性の組合せ依存性を示すグラフである。 様々な試薬を使用した場合のt=0時間目(中黒の棒)、4℃にてt=4時間目(斜線模様の棒)、および室温にてt=4時間目(直交線模様の棒)のヒト表皮角化細胞(HEK)からの全タンパク質回収量を示すグラフである。 様々な試薬中で可溶化されたHEK細胞において、t=0時間目(中黒の棒)、4℃にてt=4時間目(斜線模様の棒)、および室温にてt=4時間目(直交線模様の棒)に測定されたGAPDH活性を示すグラフである。 様々な試薬中で可溶化されたHEK細胞において、室温にてt=4時間目(中黒の棒)、t=24時間目(斜線模様の棒)、72時間目(直交線模様の棒)、および7日目(横縞模様の棒)に測定されたGAPDH活性を示すグラフである。 様々な試薬を使用して均質化されたマウス皮膚から回収された全タンパク質を示すグラフである。 様々な試薬を使用して均質化されたマウス皮膚において測定された特異的なGAPDH活性を示すグラフである。
詳細な説明
一実施形態では、下式:
Figure 0006527195
[式中、n=10、12、14、16、または18]
を含む双性イオン性界面活性剤と;
下式:
H(CHO(CHCHO)
[式中、a=12または16、かつb=2、4、10、20、または23]
を含む非イオン性界面活性剤とを含む組成物を提供する。
一実施形態では、双性イオン性界面活性剤はDPSを含み、かつ非イオン性界面活性剤は、Brij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、および Brij 58のうちの少なくとも1種を含む。一実施形態では、DPS:Brij 30の組合せを除外する。
別の実施形態では、双性イオン性界面活性剤はDDPSを含み、かつ非イオン性界面活性剤は、Brij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む。
別の実施形態では、双性イオン性界面活性剤はTPSを含み、かつ非イオン性界面活性剤は、Brij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、および Brij 58のうちの少なくとも1種を含む。
別の実施形態では、双性イオン性界面活性剤はHPSを含み、かつ非イオン性界面活性剤は、Brij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、および Brij 58のうちの少なくとも1種を含む。一実施形態では、HPS:Brij 35の組合せを除外する。
別の実施形態では、双性イオン性界面活性剤はOPSを含み、かつ非イオン性界面活性剤は、Brij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む。
双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤は、緩衝液に溶かされていてよい。緩衝液は、例えば、リン酸緩衝食塩水(PBS)(pH=7.2〜7.6)、トリス−緩衝食塩水(pH=7.4〜8.0)、トリス−塩酸塩(7.0〜9.0)、およびエチレンジアミン四酢酸(EDTA)(pH=7.4〜9.0)のうちの1種または複数を含んでよい。したがって、界面活性剤の組合せは、緩衝液中で約7.0超、緩衝液中で約7.0〜9.0、緩衝液中で約7.4〜9.0、緩衝液中で約7.4〜8.0、および緩衝液中で約7.2〜7.6のpHを有してよい。
双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤は、緩衝液中に約0.01%〜約10%(w/v)の全濃度で存在してよい。例えば、双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤は、緩衝液中に約0.1%(w/v)〜約2%(w/v)、緩衝液中に約1%(w/v)、および緩衝液中に約0.1%(w/v)〜約0.5%(w/v)の全濃度を含めて、緩衝液中に約0.01%〜約5%(w/v)の全濃度で存在してよい。一実施形態では、双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤は、緩衝液中に約0.5%(w/v)の全濃度で存在する。別の実施形態では、双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤は、約3:1〜約1:3または約3:2〜約2:3の比で存在してよい。一実施形態では、双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤は約1:1の比で存在してよい。
双性イオン性界面活性剤:非イオン性界面活性剤組成物は、複数の用途を有し得る。
例えば、一実施形態では、患者の皮膚上または皮膚下の組織を可溶化ならびにリモデリングおよび/または除去するための方法を提供し、この方法は、皮膚上の対象領域にエネルギーを適用するステップと;その領域を、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組織可溶化組成物と接触させるステップとを含む。
別の実施形態では、粘膜、皮膚、または他の組織から分析物を回収するための方法を提供し、この方法は、少なくとも1種の分析物を含有する粘膜、皮膚、または他の組織上の対象領域にエネルギーを適用するステップと;その領域を、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組織可溶化組成物と接触させて、それによって、少なくとも1種の分析物を含有する粘膜、皮膚、または他の組織の少なくとも一部を可溶化するステップと;可溶化された粘膜、皮膚、および他の組織から、少なくとも1種の分析物を収集するステップとを含む。
一部の実施形態では、「他の組織」には、乳房、前立腺、眼、膣、膀胱、爪、毛髪、結腸、精巣、小腸、肺、脳、膵臓、肝臓、心臓、骨、または大動脈壁が包含され得る。
一部の実施形態では、「分析物」には、組織中または組織上に存在し、対象組織から抽出され得る任意の生体分子、薬物、小分子、兵器剤、環境汚染物質、微生物などが包含され得る。
一部の実施形態では、「生体分子」には、タンパク質(例えば、癌バイオマーカーなどの疾患バイオマーカー、抗体:IgE、IgG、IgA、IgD、またはIgMなど)、ペプチド、脂質(例えば、コレステロール、セラミド、および脂肪酸)、核酸(例えば、RNAおよびDNA)、小分子(例えば、グルコース、尿素、およびクレアチン)、小分子薬物または小分子薬物の代謝産物、微生物、無機分子、元素、およびイオン(例えば、鉄、Ca2+、K、Naなど)が包含され得る。一部の実施形態では、生体分子から、グルコースおよび癌マーカーは除外される。
一部の実施形態では、「薬物」には、例えば、コカイン、ヘロイン、メチルアンフェタミン、および過剰投薬量で服用される処方薬または処方箋なしに服用される処方薬(例えば、オピオイドなどの鎮痛薬)などの乱用薬物;ならびに例えば、トラマドール、フルコナゾール、バルビタール、および蛋白同化ステロイドなどの治療用薬物が包含され得る。
一部の実施形態では、「兵器剤」には、兵器として利用され得る生物由来または化学由来のいずれかの任意の分子、化合物、または組成物が包含される。兵器剤の非限定的例には、火薬、神経ガス(例えば、VXおよびサリン)、ホスゲン、毒素、胞子(例えば、炭疽)などが包含される。
一部の実施形態では、「環境汚染物質」には、例えばリスク閾値を上回る高濃度の場合に、個体に有害となり得る任意の分子、化合物、または組成物が包含され得る。例には、水質汚染物質(例えば、肥料、殺虫剤、殺真菌薬、殺虫薬、除草剤、重金属、およびハロゲン化物)、土壌汚染物質(例えば、肥料、殺虫剤、殺真菌薬、殺虫薬、除草剤、重金属、およびハロゲン化物)、および大気汚染物質(例えば、NO、SO、温室効果ガス、残留性有機汚染物質、微粒子状物質、およびスモッグ)が包含される。
一部の実施形態では、標的細胞および組織の可溶化は、エネルギーの適用を包含する。一部の実施形態では、エネルギーを、機械的エネルギー(例えば、摩擦、剪断、真空、圧力、吸引、超音波)、光学的エネルギー(例えば、レーザー)、熱的エネルギー、および電気的エネルギーを包含する任意の数の適切な方法によって適用することができる。しかしながら、一実施形態では、エネルギーに、外部供給される熱的エネルギー(すなわち、加熱)は包含されない。適切なエネルギーアプリケーターは、それぞれその全体が参照によって本明細書に組み込まれている米国特許出願第12/664,994号、同第13/126,105号、および同第13/095,771号に開示されている。
当該組成物を、細胞を可溶化して、インビトロでタンパク質を回収するために使用することができる。細胞を有効に溶解する他にも、当該組成物は、生体活性の保存の利点も提供し得る。当該組成物はまた、皮膚などの耐久性のある機械的特性を有する組織を包含する様々な組織を迅速に可溶化する能力を持ち得る。生体活性を保存する助けとなるように、プロテアーゼ阻害薬が当該組成物中に包含されていてよい。しかしながら、プロテアーゼ阻害薬を加えても加えなくても、当該組成物は、タンパク質の生物学的活性を保存し得る。当該組成物はまた、インビボで適用可能である。特に、当該組成物は、RPPAを用いて不安定なホスホタンパク質を回収することができるので、多数のシグナル伝達経路を迅速かつ非侵襲性に探索する可能性を開く。
一実施形態では、当該組成物は、抗菌組成物として有用であり得る。したがって、細菌の成長および増殖を阻害するための方法ならびに/または細菌感染を処置するための方法を提供し、この方法は、細菌による攻撃を受けている範囲に、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む抗菌組成物を適用するステップを含む。この方法は、エネルギーの適用をさらに包含してよい。
別の実施形態では、細胞および/または組織を可溶化するための方法を提供し、この方法は、細胞および/または組織を、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物と接触させるステップを含む。一実施形態では、可溶化された細胞および/または組織から、サイトゾルタンパク質、核タンパク質、および表面タンパク質を包含するタンパク質を回収することができる。例えば、タンパク質の生物学的活性を保存することが望ましい実施形態などの一部の実施形態では、当該組成物は、任意選択により、プロテアーゼ阻害薬をさらに含んでよい。
一実施形態では、当該組成物を使用して、タンパク質の機能状態および関連する皮膚細胞シグナル伝達経路を探索することができる。皮膚細胞シグナル伝達経路はストレス誘発性であり得、数分から数時間にわたって変化し得る。リン酸化は、タンパク質機能の多くの態様を調節する高度に不安定な翻訳後修飾である。表皮におけるこれらの機能状態を探索することができるようにするためには、ホスホタンパク質を可溶化および単離するための迅速かつ効率的な方法が必要である。したがって、別の実施形態では、皮膚細胞からシグナル伝達タンパク質を回収するための方法を提供し、この方法は、皮膚細胞を、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物と接触させて、可溶化されたシグナル伝達タンパク質を得るステップと;その可溶化されたシグナル伝達タンパク質を逆相タンパク質アレイに掛けるステップとを含む。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、数ある中でも、疾患バイオマーカー、法医学的バイオマーカー、またはそれら両方として使用される細胞成分を離解、可溶化、および安定化させるために有用であり得る。一実施形態では、当該組成物は、生体組織からその場で、切除されたばかりの組織、凍結切除組織、保存されたパラフィン包埋組織、組織および細胞抽出物、ならびに細胞系または切除組織に由来する培養細胞から、ならびにウイルス、細菌、およびプリオンなどの外因性作用物質から、成分を離解、可溶化、および安定化させるために有用である。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、皮膚の表面上もしくは表面下、または身体の他の場所の罹患組織を可溶化、リモデリング、および除去するために有用であり得る。例えば、当該組成物は、紫外線角化症、白板症、バレット食道、および右結腸前癌斑などの前癌性状態、ならびにこれらの前癌性状態のいずれかから生じる表面癌の宿主となっている組織を可溶化、リモデリング、および除去するために有用であり得る。他の治療用途には、様々な表面もしくは深部部位から腫瘍を可溶化および除去すること、または腫瘍の外科的縁を処置して、これらの部位に残留しているあらゆる腫瘍細胞を除去することが包含され得る。一部の場合には、腫瘍を当該組成物で処置し、かつ成分である腫瘍マーカーを可溶化した後に、免疫系が、溶解した腫瘍マーカーを検出し、これらのマーカーに対する強力な抗腫瘍免疫応答を開始して、局所腫瘍の退縮、さらには、検出された腫瘍マーカーを持つあらゆる全身腫瘍細胞の破壊につながることがある。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、皮膚病変および損傷皮膚を、無傷の外皮バリアには浸透し得ない治療用分子および薬物で処置するために有用であり得る。より詳細には、本明細書に記載の組成物は、そうしなければ有効な局所療法へのアクセスを遮断し得る罹患組織、炎症性細胞、および肥厚した角質増殖皮膚を除去することによって、局所治療薬の吸収を増強するために有用であり得る。そのような使用の例は、乾癬局所療法のための前処置としての使用である。それというのも、乾癬病変は典型的に、吸収を阻害する硬化した最上層または角質増殖を有するためである。一実施形態では、そのような処置は、当該組成物および一部の状況では、適用エネルギーを使用して外皮バリアを動揺させて、バリア細胞および組織を離解および可溶化することによってバリアを破壊するステップと、続いて、治療用分子および薬物を直接、バリアを動揺させた皮膚に適用するステップとを包含し得る。治療用分子および薬物の例には、例えば、DNAをベースとする薬物、RNAをベースとする薬物、タンパク質をベースとする薬物、ペプチドをベースとする薬物、脂質をベースとする薬物、炭水化物をベースとする薬物、小分子薬物、ナノ粒子をベースとする薬物、リポソーム封入薬物、およびそのような群の薬物の組合せが包含され得る。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、外皮層を破壊することによって治療用または診断用分子および薬物を身体および血流に導入するために有用であり得る。一実施形態では、この導入は、当該組成物および一部の状況では、適用エネルギーを使用して外皮バリアを動揺させて、バリア細胞および組織を離解および可溶化することによってバリアを破壊するステップと、続いて、治療用または診断用分子を直接、バリアを動揺させた皮膚に適用するステップとを包含し得る。
別の実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、眼、中耳、脳、脊髄、神経根、および神経節を包含する身体の他の器官または中枢および末梢神経系内の悪性および良性増殖および閉塞を除去するために有用であり得る。当該組成物は、細い針またはカテーテルを介して注射した直後に、罹患組織を解離および溶解させ得るので、当該組成物は、開放外科手術か、または軽微な侵襲性手術器具さえアクセス不可能な領域(動脈および冠状動脈を包含する血管系など)における剥離手術を可能にし得る。
別の実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、腹腔内組織と臓器との間の癒着組織の特異的な結合を溶解することによって、腹腔内および腹膜癒着を減退または低減するために有用であり得る。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、創傷壊死組織切除のために有用であり得る。一実施形態では、処置は、当該組成物および一部の状況では、適用エネルギーを、創傷の周囲組織に接触させて、例えば、壊死痂皮および線維素性壊死組織を包含する病的組織を除去するステップを包含し得る。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、手術後治癒を増強するためのバイオグルーとして有用であり得る。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、口腔および歯の衛生を促進するために有用であり得る。例えば、一実施形態では、当該組成物は、歯および義歯の上の硬質および軟質沈着物を軟化および/または溶解するために有用であり得る。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、皮膚の表面上もしくは表面下の美容に関連する構造を可溶化、リモデリング、および除去するために有用であり得る。例えば、一実施形態では、当該組成物は、加齢性、瘢痕性、およびUV損傷皮膚を処置するために、ならびに加齢性のしみ、皮膚線維腫、脂漏性角化症、瘢痕組織、黄色腫、非癌性過剰増殖性状態、表面隆起、および鱗状斑を除去および/またはリモデリングするために有用であり得る。一実施形態では、当該使用は、当該組成物および一部の状況では、適用エネルギーを使用して外皮バリアを動揺させて、バリア細胞および組織を離解および可溶化することによってバリアを破壊するステップを包含し得る。一実施形態では、当該組成物を皮膚のより深い層に導入して、皮膚表面のシワ、瘢痕化、またはそれら両方に関連している構造の離解、可溶化、および除去を容易にすることができる。他の美容上の使用には、真皮ピーリングまたは皮膚漂白が包含される。当該組成物を使用して、従前の損傷、UV損傷、または加齢に関連した皮膚の変色を除去することができる。一部の実施形態では、動揺の後に、皮膚の滑らかさ、弾性、および反発性を増大させると考えられているか、または分かっている治療用薬物または天然生成物および他の美容用組成物の適用を続けることができる。そのような美容用組成物には、例えば、エラスチンまたはそのペプチド(例えば、V−V−P−Q)、コラーゲンまたはそのペプチド、レスベラトロール、イデベノン、コエンザイムQ10、アセチルヘキサペプチド−3、グリコサミノグリカン、パルミトイルペンタペプチド−4、ヒアルロン酸ナトリウムなど、およびそれらの組合せが包含され得る。
一実施形態では、当該組成物を使用して回収した細胞成分を生化学アッセイに導入して、特定の疾患に関連した特定のバイオマーカーを検出、定量化、および同定することができる。生化学アッセイには、DNA、RNA、タンパク質、ペプチド、脂質、炭水化物、および小分子(内因性および外因性の両方)を検出するためのすべての分子診断アッセイが包含され得る。使用される生化学アッセイには、PCR、ELISA、クロマトグラフィー、ゲル分析、電気泳動、ウェスタンブロット、サザンブロット、ノーザンブロット、および疾患の分子バイオマーカーを特性決定するために臨床検査室で使用される他の方法が包含される。
一実施形態では、下記(1)から(5)のうちの少なくとも1つ:(1)DPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(2)DDPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(3)TPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;(4)HPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種;ならびに(5)OPSならびにBrij 30、Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58のうちの少なくとも1種を含む組成物は、粘膜および皮膚の病変を処置する際に有用であり得る。そのような使用は、剥離および吸収用綿棒(日用の顔表皮剥脱用スポンジと同様)に1種または複数の当該組成物を含浸させるステップと、その綿棒を対象領域に、中程度の圧力で標的組織上で回したり、または前後させる運動と共に所定の時間にわたって適用するステップとを伴い得る。圧力量、さらには適用時間によって、深度を制御することができる。病変を溶解させ、放出されたバイオマーカーがパッドに吸収された後に、綿棒および溶解組織を収集して、バイオマーカーおよび他の分析物を分析するための、例えば、病理検査室に送付することができる。
実施例
いくつかの実施形態を、実施例の形態で以下に説明する。本発明のあらゆる可能な用途を述べるのは不可能である。したがって、実施形態をかなり詳細に説明するが、これは、添付の特許請求の範囲を、そのような詳細に、または任意の特定の実施形態に制限したり、または多少なりとも限定することを意図したものではない。
(実施例1)
物質
DPS、DDPS、TPS、HPS、およびOPSをSigma−Aldrichから、双性イオン性界面活性剤として入手した。Brij 35、Brij 52、Brij C10、およびBrij 58をSigma−Aldrichから、非イオン性界面活性剤として入手した。Brij 30はTCI Americaから入手した。すべての溶液は、0.25%w/v双性イオン性界面活性剤および0.25%w/v非イオン性界面活性剤(0.25%v/v B30)を0.5%w/vの全濃度でPBS(pH=7.4)に加えることによって調製した。陽性対照は、1%v/v Triton X−100(TX−1)をPBSに入れることによって調製した。
(実施例2)
ブタ皮膚からのタンパク質回収
モデル組織としてのブタ皮膚から、タンパク質を回収した。皮膚は、Lampire Biological Laboratories Inc.から凍結形態で入手し、−70℃で貯蔵した。使用する2時間前に、皮膚を室温(RT)にて解凍し、小片(2.5cm×2.5cm)に切断した。皮膚片を皮下脂質から剥がし、目に見える引っ掻き傷または擦傷を伴うことなく使用した。皮膚片をフランツ型拡散セル(FDC)アセンブリ(1.77cmの組織曝露面積;Permegear)に載せることによって、タンパク質回収を実施した。FDCのレシーバーチャンバーにはPBSを装入し、ドナーチャンバーには試料採取緩衝液としての界面活性剤組合せ1mLを装入した。この緩衝液は他にも、超音波振動子と組織との間のカップリング流体として作用した。タンパク質回収を、20kHzの周波数で作動する600Wプローブ音波発生装置(Sonics & Materials)を用いて室温にて行った。超音波振動子を組織表面から5mmの距離に置き、50%デューティサイクルにて2.4W/cmの超音波強度を3分間適用した。こうして可溶化された組織成分を含有することとなった試料採取緩衝液を吸引し、分析するまで-70℃にて維持した。
本明細書において開示する各界面活性剤処方物についての可溶化能力を、全タンパク質および可溶化タンパク質(mg/ml)の濃度によって定量化した。遠心分離器を使用し、それを10,000×gおよび4℃にて15分間作動させて、上清を試料から単離した。比色検出キット(Micro BCA Protein Assay Kit;Pierce)を使用することによって、可溶化されたタンパク質量を試料上清において測定した。
表1は、超音波が存在する状態で、ブタ皮膚を双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の様々な組合せと接触させた場合に、ブタ皮膚から回収される全タンパク質(mg/ml)を示している。図1は、同じ結果をグラフの形態で示している。
Figure 0006527195
表2は、超音波が存在する状態で、ブタ皮膚を双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の同じ組合せと接触させた場合に、ブタ皮膚から回収される可溶性タンパク質(mg/ml)を示している。図2は、結果をグラフの形態で示している。
Figure 0006527195
(実施例3)
濃度依存性
TPS:Brij C10を濃度の作用について調査した。界面活性剤の濃度を1:1の比のTPS:Brij C10の0.5%、1%、および2%の全濃度で試験した。図3は、ブタ皮膚からの可溶性タンパク質および全タンパク質抽出有効性に対するTPS:Brij C10の濃度依存性を示している。
(実施例4)
酵素保護
ウサギ由来のGAPDHをSigma−Aldrichから、モデル酵素として入手した。GAPDH粉末をddHO(Milipore)に90U/mlまで溶かし、E管に分配し、次いで、-80℃にて貯蔵した。酵素保護を、本明細書において開示する各組合せ中でGAPDHをインキュベートすることによって実施し、陽性対照としてのPBS中での場合と比較した。GAPDHの濃度は0.5U/mlに固定した。GAPDHを37℃で10分間インキュベートした。GAPDH酵素の活性を(U/ml)、KDalert(商標)GAPDH Assay Kit(Ambion,Inc、TX、USA)によって評価した。図4は、双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の様々な組合せそれぞれにおいて保存されたGAPDHの活性をグラフの形態で示している。
GAPDH活性は、可溶性タンパク質の回収によって上昇した。図5は、双性イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の様々な組合せそれぞれにおける可溶性タンパク質抽出有効性およびGAPDH安定性の組合せ依存性をグラフの形態で示している。
(実施例5)
細胞可溶化
HEK細胞(HEKa−APF、Invitrogen、CA、USA)を、Vent Cap(75cm Rectangular Canted Neck、Corning)を備えたCorning(登録商標)細胞培養処理フラスコ中で培養した。ヒト角質細胞成長サプリメントによって添加された60μMカルシウムを含むEpiLife(登録商標)Medium中で、HEK細胞を3〜8継代増殖させた。図6は、DPS:Brij 30、TPS:Brij C10、HPS:Brij 52、OPS:Brij 52、OPS:Brij C10、およびOPS:Brij 58を使用した場合の、t=0時間目(中黒の棒)、4℃にてt=4時間目(斜線模様の棒)、および室温にてt=4時間目(直交線模様の棒)のHEK細胞からの全タンパク質回収量を、TX-1と比較して示している。
(実施例6)
インビトロアッセイ
可溶化された細胞中の全タンパク質を、Micro BCA Protein Assay Kit(Fisher Scientific、PA、USA)を使用して分析した。トリプシン処理した細胞を血球計算板(Fisher Scientific、PA、USA)でカウントし、96ウェルプレートに加えた。一晩成長させた後に、培地を除去し、溶解剤(TX−1、DPS:Brij 30、TPS:Brij C10、HPS:Brij 52、OPS:Brij 52、OPS:Brij C10、およびOPS:Brij 58)100μlに交換した。図7は、それら同じ試薬中で可溶化されたHEK細胞において、t=0目(中黒の棒)、4℃にてt=4時間目(斜線模様の棒)、および室温にてt=4時間目(直交線模様の棒)に測定されたGAPDH活性を示している。
安定性をさらに研究するために、酵素を室温にて1日間、室温にて3日間、および室温にて7日間インキュベートした。図8は、室温にてt=4時間目(中黒の棒)、t=24時間目(斜線模様の棒)、72時間(直交線模様の棒)目、および7日目(横縞模様の棒)に測定されたGAPDH活性を示している。
(実施例7)
組織可溶化
安楽死させたマウスから皮膚組織を収集し、使用するまで−80℃で貯蔵した。各組織約10mgを2ml管に入れた。冷却した溶解緩衝液(TX−1、TPS:Brij C10、HPS:Brij 52、およびOPS:Brij C10)400μlおよびプロテアーゼ阻害薬カクテル錠剤(Roche Applied Science、IN、USA)を管に加えた(50mlあたり錠剤1個;錠剤1個はアンチパイン塩酸塩3mg、アプロチニン0.5mg、ベスタチン0.5mg、キモスタチン1mg、E−64 3mg、EDTA−Na10mg、ロイペプチン0.5mg、Pefabloc SC20mg、ペプスタチン0.5mg、およびホスホラミドン3mgを含有する)。ホモジナイザー(IKA、NC、USA)を13,000rpmで1分間使用して、組織を均質化した。図9は、TPS:Brij C10、HPS:Brij 52、およびOPS:Brij C10を使用した場合に、均質化したマウス皮膚から回収された全タンパク質をTX−1の場合と比較して示している。図10は、均質化したマウス皮膚において測定された特異的GAPDH活性を示している。
用語「包含する」または「包含すること」が本明細書または特許請求の範囲において使用されている限り、これは、特許請求の範囲において使用される場合に過渡的用語として解釈される用語「含むこと」と同様に包括的であることが意図されている。本明細書および特許請求の範囲において使用する場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、複数形を包含する。さらに、用語「または」を使用する限り(例えば、AまたはB)、これは、「AもしくはBまたはそれら両方」を意味することが意図されている。最後に、用語「約」を、数値に関連して使用する場合、これは、その数値の±10%を包含することが意図されている。言い換えると、「約10」は、9〜11を意味し得る。
上記で述べたとおり、本出願を、その実施形態を説明することによって示し、かつその実施形態をかなり詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲をそのような詳細に制限したり、または多少なりとも限定することは、本出願人の意図するところではない。本出願において提示されている開示の恩恵を受けることで、追加の利点および改変は、当業者には容易に分かるであろう。したがって、本出願は、そのより広い態様において、具体的な詳細、示した例示、または言及した何らかの装置に限定されるものではない。全般的な本発明の概念の意図および範囲から逸脱することなく、そのような詳細、例、および装置から離脱することができる。

Claims (18)

  1. 皮膚上または皮膚下の組織を可溶化および/または除去するために使用する医薬組成物であり、
    下式:
    Figure 0006527195
    よって表される双性イオン性界面活性剤と、
    下式:
    H(CHO(CHCHO)
    よって表される非イオン性界面活性剤と、
    を含む医薬組成物であって、
    [式中、
    nが14、16若しくは18であり、aが12、bが4;
    nが12、14若しくは16であり、aが12、bが23;
    nが14若しくは16であり、aが16、bが2;
    nが12、14、16若しくは18であり、aが16、bが10;又は、
    nが12であり、aが16、bが20である]
    前記使用は、
    皮膚上の対象領域にエネルギーを適用することと、
    前記対象領域を前記医薬組成物と接触させることと
    を含む、医薬組成物。
  2. 前記使用が、対象の可溶化された領域の少なくとも一部を除去して、前記皮膚上に曝露面を残すことと、
    前記曝露面に、治療用組成物および化粧用組成物の少なくとも1種を適用することと
    をさらに含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 治療用組成物および化粧用組成物の少なくとも1種をさらに含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 前記治療用組成物が、DNAをベースとする薬物、RNAをベースとする薬物、タンパク質をベースとする薬物、ペプチドをベースとする薬物、脂質をベースとする薬物、炭水化物をベースとする薬物、小分子薬物、ナノ粒子をベースとする薬物、およびリポソーム封入薬物のうちの少なくとも1種を含み、又は
    前記化粧用組成物が、エラスチン、エラスチンをベースとするペプチド、コラーゲン、コラーゲンをベースとするペプチド、レスベラトロール、イデベノン、コエンザイムQ10、アセチルヘキサペプチド−3、グリコサミノグリカン、パルミトイルペンタペプチド−4、ヒアルロン酸ナトリウム、およびそれらの組合せのうちの少なくとも1種を含む、請求項2または3に記載の医薬組成物。
  5. nが14、16若しくは18であり、aが12若しくは16、bが2、4若しくは10である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  6. nが14、16若しくは18であり、aが16、bが2若しくは10である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  7. nが14若しくは16であり、aが16、bが2若しくは10である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  8. 緩衝液中での前記双性イオン性界面活性剤および前記非イオン性界面活性剤をさらに含み、
    ここで前記緩衝液が、リン酸緩衝食塩水、トリス−緩衝食塩水、トリス−塩酸塩、およびエチレンジアミン四酢酸のうちの1種または複数を含み、前記医薬組成物は、7.0よりも塩基性のpH、7.0〜9.0、7.4〜9.0、7.4〜8.0、および7.2〜7.6のうちのいずれか1種のpHを有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  9. 緩衝液中での前記双性イオン性界面活性剤および前記非イオン性界面活性剤の全濃度が、0.01%〜10%(w/v)、0.01%〜5%(w/v)、0.1%(w/v)〜2%(w/v)、0.1%(w/v)〜0.5%(w/v)、0.5%(w/v)、1%(w/v)、および2%(w/v)のうちのいずれか1種であり、
    前記双性イオン性界面活性剤および前記非イオン性界面活性剤の比が、3:1〜1:3、3:2〜2:3、および1:1のうちのいずれか1種である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  10. 粘膜、皮膚、または他の組織から分析物を回収するために使用する医薬組成物であり、
    下式:
    Figure 0006527195
    含む双性イオン性界面活性剤と、
    下式:
    H(CHO(CHCHO)
    含む非イオン性界面活性剤と
    を含む医薬組成物であって、
    [式中、
    nが14、16若しくは18であり、aが12、bが4;
    nが12、14若しくは16であり、aが12、bが23;
    nが14若しくは16であり、aが16、bが2;
    nが12、14、16若しくは18であり、aが16、bが10;又は、
    nが12であり、aが16、bが20である]
    前記使用は、
    少なくとも1種の分析物を含有する前記粘膜、皮膚、または他の組織上の対象領域に、エネルギーを適用することと、
    前記対象領域に前記医薬組成物を接触させて、それによって、少なくとも1種の分析物を含有する粘膜、皮膚、または他の組織の少なくとも一部を可溶化することと、
    前記可溶化された粘膜、皮膚、および他の組織から、前記少なくとも1種の分析物を収集することとを含む、医薬組成物。
  11. 前記分析物がタンパク質、癌バイオマーカー、抗体、ペプチド、脂質、核酸、小分子、微生物、兵器剤、環境汚染物質、薬物のうちの1種または複数を含む、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. nが14、16若しくは18であり、aが12若しくは16、bが2、4若しくは10である、請求項10又は11に記載の医薬組成物。
  13. nが14、16若しくは18であり、aが16、bが2若しくは10である、請求項10又は11に記載の医薬組成物。
  14. nが14若しくは16であり、aが16、bが2若しくは10である、請求項10又は11に記載の医薬組成物。
  15. 緩衝液中での前記双性イオン性界面活性剤および前記非イオン性界面活性剤をさらに含み、
    ここで前記緩衝液が、リン酸緩衝食塩水、トリス−緩衝食塩水、トリス−塩酸塩、およびエチレンジアミン四酢酸のうちの1種または複数を含み、前記医薬組成物は、7.0よりも塩基性のpH、7.0〜9.0、7.4〜9.0、7.4〜8.0、および7.2〜7.6のうちのいずれか1種のpHを有する、請求項10又は11に記載の医薬組成物。
  16. 緩衝液中での前記双性イオン性界面活性剤および前記非イオン性界面活性剤の全濃度が、0.01%〜10%(w/v)、0.01%〜5%(w/v)、0.1%(w/v)〜2%(w/v)、0.1%(w/v)〜0.5%(w/v)、0.5%(w/v)、1%(w/v)、および2%(w/v)のうちのいずれか1種であり、
    前記双性イオン性界面活性剤および前記非イオン性界面活性剤の比が、3:1〜1:3、3:2〜2:3、および1:1のうちのいずれか1種である、請求項10又は11に記載の医薬組成物。
  17. nが14であり、aが16、bが2若しくは10である、請求項7に記載の医薬組成物。
  18. nが14であり、aが16、bが2若しくは10である、請求項14に記載の医薬組成物。
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