JP6524566B2 - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、フレームと保持シートとを備える搬送キャリアに保持された基板のプラズマ処理を行うための装置および方法に関する。
環状のフレームと保持シートとを具備する搬送キャリアに保持された基板を処理対象とするプラズマ処理装置では、プラズマによるフレームおよび保持シートへの熱ダメージを抑制する必要がある。その理由は、樹脂材料を含む保持シートが加熱されると、保持シートの伸び(変形)などの不具合が発生するためである。そこで、特許文献1は、中央部に窓部を有するドーナツ形のカバーでフレームおよび保持シートを覆うことを提案している。これにより、フレームおよび保持シートはプラズマから遮蔽される。一方、窓部に露出させた基板はプラズマで処理される。
特開2009−94436号公報
基板を保持した搬送キャリアは、プラズマ処理装置が具備するチャンバ内に搬入され、チャンバ内に設けられたステージに載置される。通常、ステージには冷却機構が設けられており、プラズマによる搬送キャリアへの熱ダメージが抑制されるようになっている。
フレームは、一般に金属および/または樹脂から形成されており、剛性を有している。そのため、フレームが僅かな歪を有すると、ステージに載置した場合に、フレームとステージとの間に微小な隙間が生じる。このような隙間がある状態でプラズマ処理を行うと、チャンバ内での異常放電や、搬送キャリア(特にフレーム)の冷却不足の原因となる。これにより、プラズマ処理による加工不良、保持シートの劣化による搬送トラブルなどを生じ、処理プロセスの安定性が低下する。
環状のフレームと保持シートとを具備する搬送キャリアは、プラズマ処理を行う場合だけでなく、ブレードやレーザを利用する従来のダイシング工法により基板を処理する場合にも用いられている。従来のダイシング工法は、プラズマによる加熱を考慮する必要がなく、かつフレームの歪が機械的に矯正される環境下で実行される。よって、フレームの歪は問題にならない。
本発明は、フレームと保持シートとを備える搬送キャリアに保持された基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、減圧可能な処理室を有するチャンバと、前記処理室にプラズマを発生させるプラズマ励起装置と、前記搬送キャリアが載置される前記チャンバ内のステージと、前記ステージを冷却するための冷却機構と、前記ステージに載置された前記搬送キャリアの前記保持シートの一部と前記フレームの少なくとも一部とを覆い、かつ前記基板をプラズマに露出させる窓部を備えるカバーと、前記フレームに対する前記カバーの相対的な位置を移動させる移動装置と、を備え、前記カバーは、前記ステージに載置された前記フレームと対向するルーフ部と、前記ルーフ部の前記ステージ側の表面の一部に設けられる接合面から前記ステージに載置された前記フレームに対して突出するとともに、前記フレームを前記ステージに対して押圧して前記フレームの歪を矯正する矯正部材と、を具備し、前記矯正部材と前記フレームとの接触面積は、前記矯正部材と前記ルーフ部との前記接合面の面積よりも小さ前記ルーフ部の前記ステージ側の前記表面の面積よりも前記接合面の面積が小さい、プラズマ処理装置に関する。
本発明の別の局面は、フレームと保持シートとを備える搬送キャリアに保持された基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、(i)前記基板を保持した前記搬送キャリアを、プラズマ処理装置が具備するチャンバ内に搬入して、前記チャンバ内に設けられた冷却機構を具備するステージに載置する工程と、(ii)前記基板をプラズマに露出させる窓部を備えるカバーにより、前記ステージに載置された前記搬送キャリアの前記保持シートの一部と前記フレームの少なくとも一部とを覆う工程と、(iv)前記チャンバ内にプラズマを発生させて、前記窓部を介して前記基板にプラズマ処理を施す工程と、を具備し、前記カバーは、前記ステージに載置された前記フレームと対向するルーフ部と、前記ルーフ部の前記ステージ側の表面の一部に設けられる接合面から前記ステージに載置された前記フレームに対して突出するとともに、前記フレームを前記ステージに対して押圧して前記フレームの撓みを矯正する矯正部材と、を具備し、前記矯正部材と前記フレームとの接触面積は、前記矯正部材と前記ルーフ部との前記接合面の面積よりも小さく、前記ルーフ部の前記ステージ側の前記表面の面積よりも前記接合面の面積が小さく、前記工程(ii)において、前記矯正部材により前記フレームの歪を矯正する、プラズマ処理方法に関する。
本発明によれば、フレームの歪に起因する異常放電や、搬送キャリアの冷却不足を抑制することができる。よって、プラズマ処理のプロセスの安定性が向上する。
本発明の第一実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態を概念的に示す断面図である。 搬送キャリアの上面図である。 基板を保持する搬送キャリアの上面図(a)およびそのIIIb−IIIb線断面図(b)である。 第一実施形態に係るプラズマ処理装置の第二状態を示す断面図である。 ステージに載置された搬送キャリアと矯正部材との位置関係を示す上面図である。 第二実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態の要部拡大断面図である。 第二実施形態に係るプラズマ処理装置の第二状態の要部拡大断面図である。 第二実施形態に係るカバーのルーフ部内面から突出する矯正部材である突起部の斜視図である。 第三実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態の要部拡大断面図である。 第三実施形態に係るプラズマ処理装置の第二状態の要部拡大断面図である。 第三実施形態に係るカバーの周側部内面から突出する矯正部材である枝部の斜視図である。 第四実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態の要部拡大断面図である。 第四実施形態に係るプラズマ処理装置の第二状態の要部拡大断面図である。 第四実施形態に係るカバーの周側部内面から突出する矯正部材である環状フランジ部の切り欠き斜視図である。 第五実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態の要部拡大断面図である。 第五実施形態に係るプラズマ処理装置の第二状態の要部拡大断面図である。 第五実施形態に係るカバーのルーフ部および周側部内面から突出する矯正部材である突起部の斜視図である。 第六実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態の要部拡大断面図である。 第六実施形態に係るプラズマ処理装置の第二状態の要部拡大断面図である。 第七実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態の要部拡大断面図である。 第七実施形態に係るプラズマ処理装置の第二状態の要部拡大断面図である。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、以下の説明は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係るプラズマ処理装置であるドライエッチング装置1の構造を概念的に示す断面図である。
ドライエッチング装置1は、環状のフレーム7と保持シート6とを備える搬送キャリア4に保持された基板2に、プラズマ処理として、プラズマダイシングを施す装置である。プラズマダイシングとは、例えば複数の集積回路(IC)が形成されたシリコンウエハなどの基板2を、ドライエッチングにより境界線(ストリート)で切断し、複数のICに個片化する工法である。
ドライエッチング装置1は、減圧可能な処理室5を有するチャンバ(真空容器)3 を備える。基板2を保持した搬送キャリア4は、チャンバ3が有する開閉可能な出入口(図示せず)から処理室5に搬入される。
プラズマ発生に必要なガスは、プロセスガス源12から配管を通ってチャンバ3が具備するガス導入口3aに供給される。すなわち、プロセスガス源12および配管は、プロセスガス供給部の少なくとも一部を構成している。一方、チャンバ3は、処理室5内を排気して減圧するための排気口3bを有する。排気口3bは、真空ポンプを含む減圧機構14と接続されている。
ドライエッチング装置1のチャンバ3の頂部を閉鎖する誘電体壁8の上方には、プラズマ励起装置を構成する上部電極(アンテナ)9が配置されている。上部電極9は第1高周波電源10Aと電気的に接続されている。一方、処理室5の底部側には、基板2を保持した搬送キャリア4が載置されるステージ11が配置されている。搬送キャリア4は、基板2を保持している面を上部電極9に向けた姿勢でステージ11に載置される。
ステージ11は、電極部15と、電極部15を保持する基台16とを具備する。電極部15の外周は、外装部17により取り囲まれている。電極部15は、搬送キャリア4の載置面18を有する薄い誘電体部15bと、冷媒流路15aを有する金属部15cとで構成される。冷媒流路15aは、温調された冷媒を冷媒流路15a内で循環させる冷媒循環装置21と連通している。冷媒流路15aと冷媒循環装置21は、ステージ11を冷却するための冷却機構を構成している。
図2は、搬送キャリアの一例の上面図である。搬送キャリア4は、弾性的に伸展可能な保持シート6と、剛性を有するフレーム7とを備えている。図3は、基板2を保持した搬送キャリア4の上面図(a)、およびそのIIIb−IIIb線断面図(b)である。保持シート6は、粘着剤を有する面(粘着面6a)と、粘着剤を有しない面(非粘着面6b)とを備えている。
フレーム7は、プラズマ処理の対象物である基板2と同じか、それ以上の面積の開口を有し、略一定の薄い厚みを有している。フレーム7の開口の形状は、特に限定されず、円形でもよく、矩形、六角形などの多角形でもよい。フレーム7には、位置決めのためのノッチやコーナーカットが設けられていてもよい。フレーム7の材質は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属、樹脂などである。フレーム7は、後述するカバー24の内径よりも大きな内径を有し、カバー24の外径よりも小さな最大外径を有していることが好ましい。
保持シート6は、フレーム7の外形輪郭内の面積より僅かに小さい面積を有する。保持シート6の一方の面の周縁部が、粘着剤により、フレーム7の一方の面に貼着されている。保持シートはフレーム7の幅全体にわたって貼着する必要はなく、例えばフレーム7の内側から10mm幅程度の領域に貼着すればよい。これにより、フレーム7の開口を覆うように、保持シート6がフレーム7に固定される。保持シート6は、例えば、UV硬化型アクリル粘着剤(粘着面6a)と、ポリオレフィン製の基材(非粘着面6b)とで構成することができる。粘着剤は、紫外線照射により、粘着力が減少する成分を含むことが好ましい。これにより、ダイシング後に紫外線照射を行うことで、個片化された基板(チップ)を粘着面6aから剥離しやすくなる。
基板2は、フレーム7の開口内に位置するように、保持シート6の粘着面6aに貼着されている。保持シート6は柔軟であるため、保持シート6に基板2を貼着しただけでは、ダイシングにより個片化された基板2(チップ)を安定に搬送することが困難である。基板2が貼着された保持シート6を、剛性を有するフレーム7に固定することにより、ダイシング後においても基板2を搬送することが容易となる。基板2の中心をフレーム7の開口の中心に配置することで、基板2とフレーム7との間には、一定幅で露出する粘着面6aの環状領域が形成される。環状領域は、プラズマ処理の際、後述するカバー24により覆われる領域に対応する。
プラズマ処理の対象物である基板2は、特に限定されない。基板2の材質としては、例えば、単結晶Si、SiO2、SiCなどが挙げられる。基板2の形状も、特に限定されず、例えば、円形、多角形である。基板2の大きさも、特に限定されず、例えば最大径は50mm〜300mm程度である。基板2には、オリエンテーションフラット(オリフラ)、ノッチなどの切欠きが設けられていてもよい。
基板2の保持シート6に貼着されていない面には、所望形状のレジストマスク(図示せず)が形成されている。レジストマスクが形成されている部分は、プラズマによるエッチングから保護される。レジストマスクが形成されていない部分は、その表面から裏面までをプラズマによりエッチング可能である。
処理室5内のステージ11の上方には、プラズマ処理を行う際に、ステージ11に載置された搬送キャリア4の保持シート6の一部(環状領域)とフレーム7とを覆うカバー24が設けられている。カバー24の外形輪郭は円形であり、搬送キャリア4の外形輪郭よりも十分に大きく形成されていることが好ましい。カバー24は、ドーナツ形のルーフ部24aと、ルーフ部24aの周縁から屈曲部を介してステージ11側に延在する筒状の周側部24bとを有し、ルーフ部24aの中央に円形の窓部25を有する。プラズマ処理の際、ルーフ部24aは保持シート6の一部とフレーム7の少なくとも一部とを覆い、窓部25は基板2の少なくとも一部をプラズマに露出させる。ルーフ部24aの窓部25の周囲には、中央部に向かって徐々に標高が低くなるテーパ状窪みが形成されている。カバー24の材質は、例えば石英やアルミナなどのセラミクスや、表面をアルマイト処理したアルミニウムなどである。なお、カバー24は、保持シート6の環状領域の全体とフレーム7の全体を覆うように設けられることが、これらをプラズマから遮蔽する観点からは望ましい。ただし、保持シート6の環状領域の一部やフレーム7の一部に、カバー24で覆われない領域があってもよい。その場合、保持シート6の環状領域の面積の例えば50%以上がカバー24で覆われることが好ましい。また、フレーム7の上面(カバー24と対向する側の面)の面積の例えば50%以上がカバー24で覆われることが好ましい。
カバー24は、更に、ルーフ部24a内面からステージ11に載置されたフレーム7に対して突出し、フレーム7をステージ11に対して押圧してフレーム7の歪を矯正する矯正部材24cを有する。カバー24が保持シート6の一部とフレーム7とを覆っているとき、周側部24bの下端部は、ステージ11と接触する。周側部24bの下端部は、ステージ11を貫通する1つ以上の昇降ロッド26の上端部に連結され、昇降可能である。昇降ロッド26を昇降させる駆動機構は、特に限定されない。昇降ロッド26は、図1に概念的に示す駆動機構27により昇降駆動され、昇降ロッド26と共にカバー24が昇降する。すなわち、昇降ロッド26および駆動機構27は、フレーム7に対する矯正部材24cの相対的な位置を移動させる移動装置として機能する。具体的には、カバー24は、搬送キャリア4の保持シート6の一部とフレーム7とを覆う降下位置と、搬送キャリア4の搬入および搬出を行う際の上昇位置とに移動可能である。図4は、カバー24が上昇位置にあるプラズマ処理装置の状態を示している。なお、降下位置において、カバー24のルーフ部24aの中心側の端部は、保持シート6および基板2のいずれとも直接接触しないことが望ましい。その理由は、プラズマにより加熱されたカバー24の熱が保持シート6および基板2に伝わることを避けるためである。
降下位置では、矯正部材24cがフレーム7をステージ11に対して押圧する。すなわち、カバー24に矯正部材24cを付加するだけで、フレーム7にステージ11に対する機械的な力を確実に加えることができる。これにより、フレーム7が歪を有する場合でも、その歪が矯正され、フレーム7とステージ11との間に歪みに起因する隙間が生じなくなる。すなわち、フレーム7の歪みを矯正することで、保持シート6を介してフレーム7を載置面18に確実に接触させることができる。また、フレーム7の歪みを矯正することで、フレーム7に貼り付けられている保持シート6の載置面18に対する浮きが抑制され、保持シート6を載置面18に確実に接触させることができる。よって、フレーム7の歪に起因する異常放電や、搬送キャリア4の冷却不足を抑制することができる。矯正部材24cの形状は特に限定されないが、ルーフ部24aがプラズマから受ける熱がフレーム7に伝導しにくい態様であることが望ましい。
矯正部材24cは、カバー24のルーフ部24aおよび/または周側部24bと同じ材質でカバー24と一体に設ければよい。あるいは、カバー24とは別に矯正部材24aを準備し、カバー24の所定箇所に接合により固定してカバー24と一体化してもよい。矯正部材24aは、カバー24のルーフ部24aおよび/または周側部24bと同じ材質でもよく、異なる材質でもよい。
矯正部材24cは、弾性体であることが好ましい。この場合、矯正部材24cがフレーム7を押圧して弾性変形する位置までカバー24を降下させることが可能である。よって、周側部24bを載置面18に確実に接触させて、カバー24の冷却を良くするとともに、矯正部材24cでフレーム7を確実に押圧してフレーム7の歪みを矯正することができる。例えば、矯正部材24cの少なくとも一部に弾性を有する材質を用いることで、矯正部材24cに弾性を持たせることができる。弾性を有する材質としては、例えば、耐プラズマ性のある樹脂材料などが好ましい。また、矯正部材24cに弾性を持たせるために、金属製のバネやコイルを組み込んでもよい。突起部24cが弾性体である場合、例えばルーフ部24aの内面に溝部を形成し、この溝部に弾性体を嵌め込むことで、カバー24と一体化してもよい。
以下、ドライエッチング装置1のカバー24が降下位置にある状態を第一状態、上昇位置にある状態を第二状態ともいう。
図5は、ステージ11に載置された搬送キャリア4と矯正部材24cとの位置関係を示す上面図である。図5は、図1に示される第一状態のドライエッチング装置1を、処理室5内の上方からカバー24を透かして見たときの状態を示している。ステージ11には、基板2を保持する搬送キャリア4が載置されており、破線でその設置個所を示す複数の矯正部材24cが降下位置でフレーム7をステージ11に対し押圧している。矯正部材24cの数は、特に限定されない。ただし、フレーム7の歪を矯正する十分な効果を得る観点から、複数の矯正部材24cが、フレーム7に沿うように一定間隔毎に設けられていることが好ましい。特に、フレーム7の開口の中心に対して対称な複数箇所(例えば4箇所以上)を、対応する数(例えば4つ以上)の矯正部材24cにより、ステージ11に対して押圧することが望ましい。また、フレーム7の開口に沿って均等な間隔で、フレーム7の複数個所(例えば3箇所以上)を、対応する数(例えば3つ以上)の矯正部材24cで押圧するようにしてもよい。
処理室5への搬送キャリア4の搬入および搬出は、ステージ11を貫通する複数のフレーム昇降ピン19と、図示しない搬送アームとの協働により行われる。具体的には、フレーム昇降ピン19は、ドライエッチング装置1が第一状態であるときの降下位置(格納位置)と、搬送キャリア4の授受を行う上昇位置とに移動可能である。フレーム昇降ピン19は、所定の駆動機構により昇降駆動される。搬送キャリア4は、フレーム昇降ピン19と共に昇降する。図4では、フレーム昇降ピン19は上昇位置にある。フレーム昇降ピン19が下降するときに、ステージ11に搬送キャリア4を載置する作業が行われる。
誘電体部15bの載置面18付近には、図1に示すように、静電吸着用電極22aが内蔵されていることが好ましい。静電吸着用電極22aは、直流電源23と電気的に接続されている。これにより、搬送キャリア4の載置面18は、静電チャックとして機能する。静電吸着用電極22aは双極型であっても単極型であってもよい。
静電吸着用電極22aの下方には、第2高周波電源10Bと電気的に接続された下部電極22bが配置されている。下部電極22bに第2高周波電源10Bからバイアス電圧を印加することにより、プラズマ中のイオンが基板2へ入射する際のエネルギーを制御することができる。
ドライエッチング装置1の各要素の動作は、図1に概念的に示す制御装置28により制御される。ここで、ドライエッチング装置1の要素には、第1および第2高周波電源10A、10B、プロセスガス源12、減圧機構14、冷媒循環装置21、直流電源23、駆動機構27などが含まれる。すなわち、駆動機構27は、制御装置28からの指令に応じて、昇降ロッド26の各動作を制御する。フレーム昇降ピン19の各動作は、制御装置28からの指令に応じて、所定の駆動機構により制御される。
次に、搬送キャリア4に保持された基板2にプラズマ処理を施すための各プロセスについて例示的に説明する。
まず、基板2を保持した搬送キャリア4を、図示しない搬送機構によって、第二状態のドライエッチング装置1の処理室5内に搬入する。その際、搬送キャリア4は、上昇位置にあるフレーム昇降ピン19に受け渡される(図4参照)。次に、フレーム昇降ピン19が降下してステージ11の載置面18に搬送キャリア4が載置される。このとき、カバー24は上昇位置にある。
次に、駆動機構27により、昇降ロッド26を上昇位置から降下位置に移動させ、カバー24が具備する矯正部材24cにより、ステージ11に載置された搬送キャリア4のフレーム7をステージ11に対して押圧する。これにより、フレーム7とステージ11の載置面18との間に歪みに起因する隙間が生じないように、フレーム7の歪が矯正される。フレーム7の歪みを矯正することで、保持シート6を介してフレーム7を載置面18に確実に接触させることができる。また、フレーム7の歪みを矯正することで、フレーム7に貼り付けられている保持シート6の載置面18に対する浮きを抑制し、保持シート6を載置面18に確実に接触させることができる。
このとき、カバー24により、搬送キャリア4の保持シート6の一部とフレーム7とが覆われる。一方、基板2は、カバー24の窓部25から露出する。これにより、ドライエッチング装置1の第一状態が達成される。
ステージ11の誘電体部15bの載置面18付近に静電吸着用電極22aが内蔵されている場合、直流電源23から静電吸着用電極22aに直流電圧が印加される。フレーム7は歪みが矯正された状態で保持シート6を介して載置面18に確実に接触しているため、電圧印加により、フレーム7と載置面18とを確実に静電吸着でき、フレーム7を冷却することができる。同様に、保持シート6は、載置面18に対する浮きが抑制された状態で載置面18に確実に接触しているため、電圧印加により、保持シート6およびこれに貼着された基板2と載置面18とを確実に静電吸着でき、保持シート6および基板2を冷却することができる。
次に、チャンバ3の処理室5内にプラズマを発生させ、カバー24の窓部25から露出する基板2にプラズマ処理を施す。具体的には、プロセスガス源12から処理室5内にプラズマダイシング用のプロセスガスを導入しつつ、減圧機構14により処理室5内を排気し、処理室5内を所定圧力に維持する。その後、上部電極(アンテナ)9に対して第1高周波電源10Aから高周波電力を供給して処理室5内にプラズマを発生させ、基板2にプラズマを照射する。このとき、ステージ11の電極部15には第2高周波電源10Bからバイアス電圧が印加される。
基板2のレジストマスクから露出している部分(ストリート)は、プラズマ中のラジカルとイオンの物理化学的作用よって表面から裏面まで除去され、基板2は複数のチップに個片化される。
プラズマダイシング完了後、アッシングが実行される。図示しないアッシングガス源から処理室5内にアッシング用のプロセスガス(例えば、酸素ガス)を導入しつつ、減圧機構14により処理室5内を排気し、処理室5内を所定圧力に維持する。その後、上部電極(アンテナ)9に対して第1高周波電源10Aから高周波電力を供給してチャンバ3内にプラズマを発生させ、基板2に照射する。酸素プラズマの照射により、基板2の表面からレジストマスクが除去される。アッシング処理終了後、搬送キャリア4は搬送機構により処理室5から搬出される。
ドライエッチング装置1で実行されるプラズマ処理は、プラズマダイシング、アッシングなどに限定されず、通常のドライエッチングであってもよい。また、ドライエッチング装置は、上記実施形態のようなICP型に限定されず、平行平板型であってもよい。さらに、本発明のプラズマ処理装置は、ドライエッチング装置に限定されず、CVD装置等の他のプラズマ処理装置にも適用できる。
なお、静電チャックとして機能する静電吸着用電極は、必ずしも必要ではない。ただし、フレームが半導体材料および/または導電材料を具備する場合には、誘電体部15bの載置面18付近に静電吸着用電極を設けることが望ましい。これにより、例えば矯正部材24aによる押圧が緩んだ場合でも、静電吸着用電極がフレームに静電引力を働かせ、フレームをステージに密着させやすくなる。一旦、矯正部材24cによりフレーム7がステージ11に押圧されると、その後、たとえ矯正部材24cによる押圧が解除されたとしても、静電チャックによりフレーム7とステージ11との間に隙間は生じにくくなる。
(第二実施形態)
図6Aおよび図6Bは、本発明の第二実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態および第二状態の要部の構造を、それぞれ概念的に示す断面図である。本実施形態が第一実施形態と異なる点は、ステージ内に設置された磁力発生源22cを具備する点である。磁力発生源22cとしては、例えば電磁石、永久磁石などを用いることができる。よって、フレーム7が磁性材料を具備する場合には、磁力発生源22cによりフレーム7に磁力を働かせ、磁力によりフレーム7をステージ11の電極部15に引き寄せ、密着させることができる。これにより、プロセスの更なる安定化を図ることができる。この効果を得る観点からは、ステージ11の誘電体部15bの載置面18付近において、フレーム7と対向するように磁力発生源22cを設置することが好ましい。磁性材料としては、例えば鉄、ニッケルなどが挙げられる。
図6Cは、本実施形態に係るカバー24のルーフ部24a内面から突出する矯正部材である突起部24cの斜視図である。図6A、図6Bでは、突起部24cは概念的に先端の尖った円錐として示されているが、突起部24cのフレーム7との接触面は、図6Cに示すような平面または球面であることが好ましい。突起部24cは、フレーム7に沿うように一定間隔毎に複数設けられている。
突起部24cは、ルーフ部24aとの接合面に比べ、フレーム7と接触する部分の面積が小さくなっている。このような突起部24cによれば、カバー24がプラズマから受ける熱がフレーム7に伝導しにくいため、フレーム7の冷却不足を抑制する効果が大きくなる。突起部24cの形状は、図示例のような円錐台に限られず、ルーフ部24aとの接合面が多角形である角錐台でもよい。
(第三実施形態)
図7Aおよび図7Bは、本発明の参考形態である第三実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態および第二状態の要部の構造を、それぞれ概念的に示す断面図である。図7Cは、本実施形態に係るカバー24の周側部24b内面から突出する矯正部材である枝部24dの斜視図である。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、カバー24の周側部24bから突出する枝部24dが矯正部材としてフレーム7を押圧する点である。枝部24dは、フレーム7に沿うように一定間隔毎に複数設けられている。
枝部24dは、プラズマの熱をダイレクトに受けるルーフ部24aではなく、周側部24bから突出しているため、カバー24がプラズマから受ける熱がフレーム7に伝導しにくい。よって、フレーム7の冷却不足を抑制する効果が大きくなる。枝部24dの形状は、図示例のような板状に限られず、例えば棒状でもよい。
(第四実施形態)
図8Aおよび図8Bは、本発明の参考形態である第四実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態および第二状態の要部の構造を、それぞれ概念的に示す断面図である。図8Cは、本実施形態に係るカバー24の周側部24b内面から突出する矯正部材である環状フランジ部24eの切り欠き斜視図である。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、カバー24の周側部24bから突出する環状フランジ部24eが矯正部材としてフレーム7を押圧する点である。環状フランジ部24eは、フレーム7に沿うように周側部24bの全周にわたって設けてもよく、環状フランジ部24eが部分的に切り欠かれていてもよい。
環状フランジ部24eは、プラズマの熱をダイレクトに受けるルーフ部24aではなく、周側部24bから突出しているため、カバー24がプラズマから受ける熱がフレーム7に伝導しにくい。よって、フレーム7の冷却不足を抑制する効果が大きくなる。また、フレーム7と接触する面積が比較的大きいため、フレーム7をステージ11の電極部15に対して押圧する力が大きくなる。よって、プロセスの安定性を向上させる効果が大きくなる。
(第五実施形態)
図9Aおよび図9Bは、本発明の第五実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態および第二状態の要部の構造を、それぞれ概念的に示す断面図である。図9Cは、本実施形態に係るカバー24のルーフ部24aおよび周側部24b内面から突出する矯正部材である突起部24fの斜視図である。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、第一状態のとき、すなわち矯正部材24fがフレーム7をステージ11の電極部15に対して押圧しているときに、矯正部材24fがフレーム7に当接する第一接触面24Saおよびステージ11に当接する第二接触面24Sbを有する点である。ステージ11は冷却機構により冷却されているため、ステージ11と接触する矯正部材24fも冷却される。これにより、矯正部材24fを介してフレーム7を更に冷却することが可能となる。よって、冷却の効果を高めることができる。また、矯正部材24fは、カバー24と一体であるため、カバー24も冷却される。これにより、カバー24から保持シート6およびフレーム7に放射される輻射熱を抑制することができる。よって、搬送キャリア4を冷却する効果が更に高められる。なお、図示例では、矯正部材24fは、カバー24のルーフ部24aおよび周側部24bの両方と接触または連続しているが、ルーフ部24aのみと接触または連続していてもよい。
ステージ11と矯正部材24fとの接触を許容する場合、矯正部材24fの体積を大きくすることができる。これにより、矯正部材24fの熱容量が大きくなり、ステージ11に当接する第二接触面24Sbの面積も大きくなる。よって、矯正部材24fとステージ11との熱交換は効率的に進行する。同様に、フレーム7に当接する第一接触面24Saの面積も大きくなり、矯正部材24fとフレーム7との熱交換も効率的に進行する。上記効果を得る観点からは、矯正部材24fの熱伝導率をカバー24のルーフ部24aの熱伝導率よりも大きくすることが有効である。矯正部材24fの材質は、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属、アルマイト処理をしたアルミニウムなどであることが好ましい。
(第六実施形態)
図10Aおよび図10Bは、本発明の第六実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態および第二状態の要部の構造を、それぞれ概念的に示す断面図である。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、ステージ11の搬送キャリア4と当接する表面が、搬送キャリア4に保持された基板2と対向する平坦な第1領域と、第1領域を囲むように設けられた第1領域より標高の低い第2領域と、を有する点である。矯正部材24cがフレーム7をステージ11の電極部15に対して押圧しているとき、フレーム7は第2領域と対向している。これにより、保持シート6に適度な張力が付与され、基板2と第1領域との密着性が高められる。よって、プロセスの安定性が更に向上する。第1領域と第2領域との標高差は、例えば0.5mm以上が好ましく、1m以上が更に好ましい。ただし、標高差が大きすぎると、保持シート6の負担が大きくなるため、標高差は5mm以下とすることが好ましい。
(第7実施形態)
図11Aおよび図11Bは、本発明の第七実施形態に係るプラズマ処理装置の第一状態および第二状態の要部の構造を、それぞれ概念的に示す断面図である。ただし、ドライエッチング装置1のカバー24がステージ11(電極部15)に対して相対的に降下位置にある状態が第一状態であり、相対的に上昇位置にある状態が第二状態である。
本実施形態が第一実施形態と異なる点は、カバー24がチャンバ3の側壁に固定され、ステージ11がカバー24に対して移動可能である点である。このとき、矯正部材24cも当然にチャンバ3に対して固定される。この場合、カバー24を昇降させる駆動機構は不要であり、ステージ11を昇降させる駆動機構が必要となる。ステージ11を昇降させる駆動機構は、フレーム7に対するカバー24の相対的な位置を移動させる移動装置として機能する。
本実施形態によれば、カバー24がチャンバ3に固定されているため、カバー24にカバー内冷媒流路30を内蔵させ、冷媒を循環させる機構を設けることが容易となる。よって、カバー24の温度上昇を抑制しやすくなる。これにより、カバー24から保持シート6およびフレーム7に放射される輻射熱を抑制することができ、搬送キャリア4を冷却する効果が更に高められる。
本発明のプラズマ処理装置および処理方法は、搬送キャリアに保持された基板をプラズマ処理するプロセスにおいて有用であり、搬送キャリアの状態に大きく影響されることなく、プラズマダイシングをはじめとする様々なエッチングを安定的に実施することができる。
1:ドライエッチング装置、2:基板、3:チャンバ、3a:ガス導入口、3b:排気口、4:搬送キャリア、5:処理室、6:保持シート、6a:粘着面、6b:非粘着面、7:フレーム、8:誘電体壁、9:上部電極(アンテナ)、10A:第1高周波電源、10B:第2高周波電源、11:ステージ、12:プロセスガス源、14:減圧機構、15:電極部、15a:冷媒流路、15b:誘電体部、15c:金属部、16:基台、17:外装部、18:載置面、19:フレーム昇降ピン、21:冷媒循環装置、22a:静電吸着用電極、22b:下部電極、22c:磁力発生源、23:直流電源、24:カバー、24a:ルーフ部、24b:周側部、24c,24d,24e,24f:矯正部材、25:窓部、26:昇降ロッド、27:駆動機構、28:制御装置、24Sa:第一当接面、24Sb:第二当接面、30:カバー内冷媒流路

Claims (9)

  1. フレームと保持シートとを備える搬送キャリアに保持された基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置であって、
    減圧可能な処理室を有するチャンバと、
    前記処理室にプラズマを発生させるプラズマ励起装置と、
    前記搬送キャリアが載置される前記チャンバ内のステージと、
    前記ステージを冷却するための冷却機構と、
    前記ステージに載置された前記搬送キャリアの前記保持シートの一部と前記フレームの少なくとも一部とを覆い、かつ前記基板をプラズマに露出させる窓部を備えるカバーと、
    前記フレームに対する前記カバーの相対的な位置を移動させる移動装置と、を備え、
    前記カバーは、
    前記ステージに載置された前記フレームと対向するルーフ部と、
    前記ルーフ部の前記ステージ側の表面の一部に設けられる接合面から前記ステージに載置された前記フレームに対して突出するとともに、前記フレームを前記ステージに対して押圧して前記フレームの歪を矯正する矯正部材と、
    を具備し、
    前記矯正部材と前記フレームとの接触面積は、前記矯正部材と前記ルーフ部との前記接合面の面積よりも小さ
    前記ルーフ部の前記ステージ側の前記表面の面積よりも前記接合面の面積が小さい、プラズマ処理装置。
  2. 前記矯正部材が、少なくとも前記ルーフ部から前記フレームに対して突出する突起部を含む、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記突起部は、前記フレームを前記ステージに対して押圧しているときに、前記フレームに当接する第一接触部および前記ステージに当接する第二接触部を有する、請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記矯正部材の熱伝導率が、前記ルーフ部よりも大きい、請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 複数の前記突起部が、前記フレームに沿うように一定間隔毎に設けられている、請求項2〜4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 更に、前記ステージ内に設置された静電チャックを具備し、
    前記静電チャックが、前記フレームに静電気力を働かせて前記フレームを前記ステージに密着させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 更に、前記ステージ内に設置された磁力発生源を具備し、
    前記フレームが、磁性材料を具備し、
    前記磁力発生源が前記フレームに磁力を働かせて前記フレームを前記ステージに密着させる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記ステージの前記搬送キャリアと当接する表面が、
    前記搬送キャリアに保持された前記基板と対向する平坦な第1領域と、前記第1領域を囲むように設けられた前記第1領域より標高の低い第2領域と、を有し、
    前記矯正部材が前記フレームを前記ステージに対して押圧しているときに、前記搬送キャリアの前記フレームが、前記第2領域と対向する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  9. フレームと保持シートとを備える搬送キャリアに保持された基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法であって、
    (i)前記基板を保持した前記搬送キャリアを、プラズマ処理装置が具備するチャンバ内に搬入して、前記チャンバ内に設けられた冷却機構を具備するステージに載置する工程と、
    (ii)前記基板をプラズマに露出させる窓部を備えるカバーにより、前記ステージに載置された前記搬送キャリアの前記保持シートの一部と前記フレームの少なくとも一部とを覆う工程と、
    (iv)前記チャンバ内にプラズマを発生させて、前記窓部を介して前記基板にプラズマ処理を施す工程と、を具備し、
    前記カバーは、
    前記ステージに載置された前記フレームと対向するルーフ部と、
    前記ルーフ部の前記ステージ側の表面の一部に設けられる接合面から前記ステージに載置された前記フレームに対して突出するとともに、前記フレームを前記ステージに対して押圧して前記フレームの撓みを矯正する矯正部材と、を具備し、
    前記矯正部材と前記フレームとの接触面積は、前記矯正部材と前記ルーフ部との前記接合面の面積よりも小さく、
    前記ルーフ部の前記ステージ側の前記表面の面積よりも前記接合面の面積が小さく、
    前記工程(ii)において、前記矯正部材により前記フレームの歪を矯正する、プラズマ処理方法。
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