JP6523771B2 - 蒸気タービンの部品の支持部の高さを調整する方法 - Google Patents

蒸気タービンの部品の支持部の高さを調整する方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、蒸気タービンの部品の支持部の高さを調整する方法に関する。
(蒸気タービンの構成について)
図15、図16、図17は、関連技術に係る蒸気タービンの要部を示す図である。図15は、代表的な蒸気タービンの分解斜視図である。図16は、組立てられた後の蒸気タービンの外観を示す斜視図である。また、図17は、蒸気タービンを構成するタービン段落の拡大図であって、水平面(xy面)に対して垂直な鉛直面(yz面)の断面を模式的に示している。
図15に示すように、蒸気タービン1は、車室10とノズル20とタービンロータ30とを有し、各部を組立てることによって構成される(図16参照)。蒸気タービン1は、車室10の内部に蒸気が作動流体として供給されることによって、タービンロータ30が回転する。ここでは、蒸気タービン1は、多段式であって、複数のタービン段落がタービンロータ30の回転軸AXに沿った方向に並ぶように複数配置されている。
蒸気タービン1において、車室10は、図15に示すように、二重構造であって、外部車室11と内部車室12とを有する。外部車室11は、下半外部車室111と、下半外部車室111の上方に位置する上半外部車室112とを含み、両者を組み合わせて構成される(図16参照)。内部車室12は、下半内部車室121と、下半内部車室121の上方に位置する上半内部車室122とを含み、両者を組み合わせて構成される。車室10において、外部車室11および内部車室12は、円錐台状の内部空間を含み、外部車室11が内部車室12を内部に収容する。
蒸気タービン1において、ノズル20は、ノズルダイアフラムであって、図15に示すように、下半ノズル21(下半内部部品)と、下半ノズル21の上方に位置する上半ノズル22(上半内部部品)とを含み、両者を組み合わせて構成される。ノズル20は、車室10の内部に収容される内部部品である。ノズル20は、複数であって、タービンロータ30の回転軸AXに沿った方向(y方向)に複数が並ぶように設置される。ここでは、複数のノズル20のうち一部は、外部車室11の内部において内部車室12で区画された内部空間に収容される。そして、複数のノズル20のうち、残りの一部は、内部車室12を介在せずに、外部車室11の内部空間に収容される。
図17に示すように、ノズル20は、ダイアフラム内輪201と静翼202とダイアフラム外輪203とを含み、車室10の内部に支持される。ノズル20においては、ダイアフラム内輪201とダイアフラム外輪203との間に複数の静翼202が設置されている。複数の静翼202は、タービンロータ30の回転方向において間を隔てて配置される。
蒸気タービン1において、タービンロータ30は、図15に示すように、回転軸AXに沿った方向(y方向)が水平になるように、軸受(図示省略)に回転可能に支持される。タービンロータ30は、車室10の内部空間において、ノズル20を貫通するように設置される。タービンロータ30は、一端が発電機(図示省略)に連結されており、タービンロータ30の回転によって発電機(図示省略)が駆動して発電が行われる。
図17に示すように、タービンロータ30の外周面には、ロータディスク301が設けられている。タービンロータ30において、ロータディスク301は、タービンロータ30の外周面を円形に囲っており、タービンロータ30の回転軸AXに沿って複数が間を隔てて並ぶように設けられている。そして、ロータディスク301の外周面には、動翼302が植え込まれている。ここでは、複数の動翼302がタービンロータ30の回転方向において間を隔てて配置されている。そして、複数の動翼302の先端には、シュラウドリング303が設置されている。
この他に、蒸気タービン1においては、図17に示すように、シール装置5が設置されている。シール装置5は、回転体と静止体でとの間を密封するために設置されている。ここでは、シール装置5は、たとえば、ダイアフラム内輪201の内周面に設置されており、ダイアフラム内輪201の内周面とタービンロータ30の外周面との間を密封する。また、シール装置5は、たとえば、ダイアフラム外輪203の内周面に設置されており、ダイアフラム外輪203の内周面とシュラウドリング303の外周面との間を密封する。
(蒸気タービンの組立てについて)
上記の蒸気タービン1を組立てるときには、まず、支持台(図示省略)に支持された下半外部車室111に、下半内部車室121および下半ノズル21を設置する。そして、タービンロータ30の設置を行う。
つぎに、下半ノズル21に上半ノズル22を組み合わせることによって、ノズル20を構成させる。そして、下半内部車室121に上半内部車室122を組み合わせることによって、内部車室12を構成させる。
その後、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせることによって、外部車室11を構成させる。これにより、車室10を完成させる(図15参照)。
以下より、上記の蒸気タービン1を組立てる組立方法について具体的に説明する。
図18、図19は、関連技術に係る蒸気タービンについて組立てるときの様子を示す図である。ここでは、図18は、下半外部車室111に下半内部車室121と下半ノズル21とタービンロータ30とを設置したときの様子を示している。これに対して、図19は、更に、上半ノズル22を下半ノズル21に取り付けたときの様子を示している。図18、図19は、タービンロータ30の回転軸AXに沿った方向(y方向)が直交する鉛直面(xz面)の断面について示している。図18、図19では、複数のノズル20が外部車室11の内部において内部車室12に支持される様子を示している(図15参照)。
図18に示すように、下半外部車室111が支持された状態で、下半内部車室121が下半外部車室111の内部に設置される。
ここでは、下半外部車室111は、外周面においてタービンロータ30の回転軸AXを挟んで左側に位置する部分および右側に位置する部分のそれぞれに、アーム部111Aが設けられている。
また、下半外部車室111は、内周面においてタービンロータ30の回転軸AXを挟んで左側に位置する部分および右側に位置する部分のそれぞれに、支持部111Sが設けられている。そして、下半内部車室121は、外周面においてタービンロータ30の回転軸AXを挟んで左側に位置する部分および右側に位置する部分のそれぞれに、アーム部121Aが設けられている。下半内部車室121は、下半外部車室111の支持部111Sにアーム部121Aが載せられることによって支持される。
図20は、関連技術に係る蒸気タービンにおいて、下半外部車室111が支持された状態と、下半内部車室121が下半外部車室111に支持された状態とを示す斜視図である。
下半外部車室111は、図20に示すように、水平継手面S111よりも下方に位置する四個の被支持点HP1において、支持台(図示省略)に設けられた四個の支持部(図示省略)に支持される。具体的には、下半外部車室111は、回転軸AXに沿った方向(y方向)に一対の被支持点HP1が間を隔てて設けられており、その一対の被支持点HP1の組が、回転軸AXを挟んで左側および右側に設けられている。下半外部車室111は、被支持点HP1を含む下面が支持部(図示省略)の上面に載せられることで支持される。
同様に、下半内部車室121は、図20に示すように、水平継手面S121よりも下方に位置する四個の被支持点HP2において、下半外部車室111の内部に設けられた四個の支持部111S(図19参照)に支持される。具体的には、下半内部車室121は、回転軸AXに沿った方向(y方向)に一対の被支持点HP2が間を隔てて設けられており、その一対の被支持点HP2の組が、回転軸AXを挟んで左側および右側に設けられている。下半内部車室121は、被支持点HP2を含む下面が、下半外部車室111に設けられた支持部111Sの上面に載せられることで支持される。
そして、図18に示すように、下半ノズル21が下半内部車室121に設置される。
ここでは、下半内部車室121の内周面において、タービンロータ30の回転軸AXを挟んで左側に位置する部分および右側に位置する部分のそれぞれには、支持部121Sが形成されている。そして、下半ノズル21は、外周面においてタービンロータ30の回転軸AXを挟んで左側に位置する部分および右側に位置する部分のそれぞれに、アーム部21Aが設けられている。下半ノズル21は、下半内部車室121の支持部121Sにアーム部21Aが載せられることによって支持される。
なお、図示を省略しているが、複数のノズル20が内部車室12を介在せずに外部車室11の内部空間に収容される部分(図15参照)に関しては、下半外部車室111の支持部111Sに下半ノズル21のアーム部21Aを載せることによって、下半外部車室111に下半ノズル21を支持させる。つまり、下半ノズル21は、アーム部21Aの下面に位置する被支持点において、下半外部車室111の内部に設けられた支持部111Sに支持される。
つぎに、図18に示すように、下半ノズル21が下半車室に設けられた後、タービンロータ30が支持台(図示省略)の軸受(図示省略)に支持される。
つぎに、図19に示すように、上半ノズル22が下半ノズル21に設置される。ここでは、下半ノズル21の水平継手面S21と上半ノズル22の水平継手面S22とが互いに接するように、下半ノズル21と上半ノズル22との間を接合する。たとえば、ボルトなどの締結部材(図示省略)を用いて接合が行われる。
その後、図15から判るように、下半内部車室121に上半内部車室122をかぶせてボルト締めする。また、下半外部車室111に上半外部車室112をかぶせてボルト締めする
具体的には、上記の場合と同様に、下半内部車室121の水平継手面S121と上半内部車室122の水平継手面(図示省略)とが互いに接するように、下半内部車室121と上半内部車室122との間を接合する。たとえば、ボルトなどの締結部材(図示省略)を用いて、下半内部車室121のアーム部121Aと上半内部車室122のアーム部(図示省略)との両者の間を締め付けることによって、接合が行われる。
また、下半外部車室111の水平継手面S111と上半外部車室112の水平継手面(図示省略)とが互いに接するように、下半外部車室111と上半外部車室112との間を接合する。たとえば、ボルトなどの締結部材(図示省略)を用いて、下半外部車室111のアーム部111Aと上半外部車室112のアーム部(図示省略)との両者の間を締め付けることによって、接合が行われる。
蒸気タービン1の組立てを行うときには、内部車室12およびノズル20等の静止体部品の芯が、回転部品であるタービンロータ30の回転軸AX(回転中心)に一致するように、各部の構成部品について位置が調整される。位置の調整は、たとえば、シール装置5のシール特性を確保して蒸気の漏れを抑制するため、および、静止部品と回転部品とが接触することによって振動が発生することを防止するために行われる。ここでは、静止部品と回転部品との間の間隙が、たとえば、1mm以下の狭い設計値になるように、間隙を計測して、位置の調整が行われる。
上記の間隙の計測、および、位置の調整は、車室10において上半側に位置する上半部品(上半外部車室112、上半内部車室122)が、下半側に位置する下半部品(下半外部車室111、下半内部車室121)に取付けられた状態では、行うことができない。このため、上半部品が下半部品から取り外された状態で、上記の間隙の計測、および、位置の調整が行われる。
しかし、上半部品が下半部品から取り外された状態での、タービンロータ30と、静止部品としての例えばノズル20との間の間隙の値は、上半部品が下半部品に取付けられたときに変化する。この間隙の変化は、上半側の部品の重量が作用して形状が変化すること、および、上半側の部品と下半側の部品との間を締結することによって剛性が変化することなどに起因して生ずる。その他、蒸気タービン1が経年機である場合には、蒸気タービン1の運用で車室10に生じた残留熱応力による歪みによって車室10が初期状態から変形しているために、上記の間隙の変化が生ずる。このため、ノズル20の芯の位置は、上半部品が下半部品から取り外された状態と取付けられた状態との間において異なる。
そこで、ノズル20の芯の位置が設計位置から変化する芯位置変化量について把握するために、従来においては、まず、蒸気タービン1の仮組立を行った状態でノズル20の位置を計測する。仮組立においては、下半外部車室111に下半内部車室121と下半ノズル21と上半ノズル22と上半内部車室122と上半外部車室112とを仮組立する。つまり、仮組立では、タービンロータ30以外の部品を組立てる。そして、たとえば、ワイヤリングまたはレーザーによって、ノズル20の芯の位置を計測する。つぎに、車室10のうち上半側に位置する上半部品を取り外した状態で、上記と同様に、ノズル20の芯の位置を計測する。その後、仮組立の状態で計測した位置情報と、上半部品を取り外した状態で計測した位置情報とを用いて、上記の芯位置変化量を求める。
そして、その求めた芯位置変化量を考慮して、蒸気タービン1の組立てを行う。具体的には、上半部品を取付ける前の状態では、ノズル20の位置を、設計位置に対して、その求めた芯位置変化量分、オフセットさせる。このようにして、上半部品を取付けた状態においてノズル20の芯が設計位置になるように、蒸気タービン1が組立てられる。
特開平6−55385号公報 特開平6−4207号公報 特表2004−516415号公報
しかしながら、上記においては、下半外部車室に下半内部車室と下半ノズルと上半ノズルと上半内部車室と上半外部車室とについて仮組立作業を行い、仮組立の状態で計測を行う。その後、上半部品、上半内部車室、外部車室を取り外す作業を行った後に計測を行う。このため、組立て作業の費用が増加すると共に、組立ての工期が長くなるので、タービンの稼動時期が遅れることになり、売電損失を招く。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、組立て作業の費用を低減可能であって、組立ての工期を短縮可能な、「蒸気タービンの部品の支持部の高さを調整する方法」提供することである。
実施形態に係る方法は、蒸気タービンの部品の支持部の高さを調整する方法である。蒸気タービンは、下半車室と上半車室とを備える。下半車室は、下半継手面を有する。上半車室は、上半継手面を備える。下半継手面と上半継手面とがつきあてて取り付けられ、下半車室に部品が支持される。下半継手面は、下半車室が部品を支持する支持部の近傍に下半車室所定箇所を有する。上半継手面は、下半車室所定箇所に対応する位置に上半車室所定箇所を有する。蒸気タービンの部品の支持部の高さを調整する方法では、まず、上半車室を取り外した状態において、下半車室の参照面に対する下半車室所定箇所の相対高さを求めるとともに、上半車室の参照面に対する上半車室所定箇所の相対高さを求める。つぎに、下半車室所定箇所の相対高さと、上半車室所定箇所の相対高さからオフセット値を求める。つぎに、そのオフセット値に基づいて、部品を支持する支持部の高さを調整する。
図1は、実施形態において、計測を行うときの蒸気タービンの様子を示す図である。 図2は、実施形態において、計測を行う計測点を示す図である。 図3は、実施形態において、計測を行う計測点を示す図である。 図4は、実施形態において、計測を行う計測点を示す図である。 図5は、実施形態において、参照面を模式的に示す図である。 図6は、実施形態において、参照面を模式的に示す図である。 図7は、実施形態において、相対高さを模式的に示す図である。 図8は、実施形態において、相対高さを模式的に示す図である。 図9は、実施形態において、下半外部車室111に上半外部車室112を組立てた後における、参照面、および、相対高さの様子を模式的に示す図である。 図10は、実施形態において、下半外部車室111に上半外部車室112を組立てた後における、参照面、および、相対高さの様子を模式的に示す図である。 図11は、実施形態において、下半ノズル21の芯C21が変化するノズル芯変化量E1を示す図である。 図12は、実施形態において、下半ノズル21の位置を設計位置からオフセットさせるときの様子を示す図である。 図13Aは、実施形態のフロー図である。 図13Bは、実施形態のフロー図である。 図14Aは、実施形態のフロー図である。 図14Bは、実施形態のフロー図である。 図15は、関連技術に係る蒸気タービンの要部を示す図である。 図16は、関連技術に係る蒸気タービンの要部を示す図である。 図17は、関連技術に係る蒸気タービンの要部を示す図である。 図18は、関連技術に係る蒸気タービンについて組立てるときの様子を示す図である。 図19は、関連技術に係る蒸気タービンについて組立てるときの様子を示す図である。 図20は、関連技術に係る蒸気タービンにおいて、下半外部車室111が支持された状態と、下半内部車室121が下半外部車室111に支持された状態とを示す斜視図である。
実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、上半外部車室112および上半内部車室122が取り外された分解状態で、ノズル20の芯位置調整を行う。下半内部車室121は、下半外部車室111に設置された状態である。上半外部車室112および上半内部車室122は、たとえば、床に置かれた枕木(図示省略)の上に仮置きされた状態であって、床と水平継手面との間には空間(図示省略)が介在している。
車室10の変形を計測する際は、レーザを用いて高さを計測する高さ計測装置(図示無し)を利用して、車室10の計測点の高さを計測することによって、計測データを得る。
図2、図3、図4は、実施形態において、計測点を示す図である。計測点が設定される車室10の継手面としては、図2では、下半外部車室111の水平継手面S111、および、下半内部車室121の水平継手面S121を示し、図3では、上半外部車室112の水平継手面S112を示し、図4では、上半内部車室122の水平継手面S122を示している。図2、図3、図4において、二重丸、黒色で内部が塗りつぶされた丸、内部が白色であって輪郭線が太い丸、丸の内部に×が記載された丸は、計測点を設定した位置を示している。なお、図2では、下半外部車室111と下半内部車室121とを区別するために、下半内部車室121については、下半外部車室111よりも太い線で示している。
図2に示すように、下半外部車室111の水平継手面S111は、基礎台(図示無し)により下半外部車室111が支持される箇所に対応する位置に、下半外部車室支持点KP1を有する。詳細については後述するが、4点の下半外部車室支持点KP1により参照面(図2では図示無し)が定義される。
また、下半外部車室111の水平継手面S111は、下半外部車室111によりノズル20が支持される箇所の近傍に、下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2が設定される。
上半外部車室112の水平継手面S112上において下半外部車室支持点KP1に対応する位置には、図3に示すように、上半外部車室支持点KP3が設定される。
また、上半外部車室112の水平継手面S112上において下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2に対応する位置には、上半外部車室ノズル支持部近傍点KP4が設定される。
また、ノズル20は、外部車室11に支持されるものの他、内部車室12に支持されるものもある。この内部車室12は、図2に示すように、下半外部車室111に支持される。下半外部車室111の水平継手面S111において、下半外部車室111が下半内部車室121を支持する箇所の近傍には、下半外部車室内部車室支持部近傍点KP2bが設定される。下半内部車室121の水平継手面S121において、下半外部車室内部車室支持部近傍点KP2bの近傍には、下半内部車室支持部近傍点KP5が設定される。下半内部車室121の水平継手面S121において、下半内部車室121がノズル20を支持する箇所の近傍には、下半内部車室ノズル支持部近傍点KP6が設定される。
下半内部車室支持部近傍点KP5は、下半内部車室121の水平継手面S121のうち、四個の被支持点HP2(図20参照)(第2被支持点)に対応する位置に設定される。
下半内部車室ノズル支持部近傍点KP6は、ノズル20毎に、ロータ軸(回転軸AX)を中心に一方側と他方側とに設けられる。下半内部車室ノズル支持部近傍点KP6は、下半内部車室121の内部に設けられた支持部121S(図18参照)(第2支持点)の近傍に設定される。
上半内部車室122の水平継手面S122において、下半内部車室支持部近傍点KP5、下半内部車室ノズル支持部近傍点KP6に対応する位置には、上半内部車室支持部近傍点KP7、上半内部車室ノズル支持部近傍点KP8が設定される。
図5から図8を使って、本実施形態にかかる方法を説明する。下半外部車室支持点KP1の高さについて計測することによって、参照面JH1を形成する(図5参照)。参照面JH1については、水平座標位置(X,Y)毎の高さBaseLWR(X,Y)が記憶される(図7参照)。
なお、参照面JH1において下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2に対応するxy座標位置の高さBaseLWR(x,y)は、四個の下半外部車室支持点KP1の高さLwr_TE(R),Lwr_TE(L),Lwr_GE(R),Lwr_GE(L)に基づいて容易に求めることができる。具体的には、発電機側の2つの高さLwr_GE(R),Lwr_GE(L)と、x方向における両者の距離とに基づいて、下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2および上半外部車室ノズル支持部近傍点KP4がx方向で位置する部分の発電機側の高さLwr_GE(x)を求めることができる。そして、タービン側の2つの高さLwr_TE(R),Lwr_TE(L)とx方向における両者の距離とに基づいて、下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2および上半外部車室ノズル支持部近傍点KP4がx方向で位置する部分のタービン側の高さLwr_TE(x)を求めることができる。そして、その求めた2つの高さLwr_GE(x),Lwr_TE(x)と、y方向における両者の距離とに基づいて、上記の高さBaseLWR(x,y)を求めることができる(図7参照)。上半外部車室112側の高さ測定も同様に行われる(図8参照)。
下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2の絶対高さDATALWR(X,Y)を計測する。そして、下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2の絶対高さDATALWR(X,Y)から参照面JH1の高さBaseLWR(X,Y)を差し引くことによって下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2について、参照面JH1に対する相対高さRELLWR(X,Y)を求める(図7参照)(RELLWR(X,Y)=DATALWR(X,Y)−BaseLWR(X,Y))。
下半外部車室111と同様に、上半外部車室112についても、上半外部車室支持点KP3の計測データから得られる参照面JH2により決まる高さBASEUPR(X,Y)と、上半外部車室ノズル支持部近傍点KP4の絶対高さDATAUPR(X,Y)とから、相対高さRELUPR(X,Y)を計算する(図6、図8参照)(RELUPR(X,Y)=DATAUPR(X,Y)−BASEUPR(X,Y))。
上記のように、下半外部車室111および上半外部車室112の所定箇所の相対高さRELLWR(X,Y),RELUPR(X,Y)がわかったら、上半部品(上半外部車室112、上半内部車室122)の取付け前から上半部品の取付け後に、ノズル20の芯が変化する芯変化量を計算する。
つぎに、ノズル支持部左側変化量LC1の算出と、ノズル支持部右側変化量RC1の算出とを行う。
図9、図10は、下半外部車室111に上半外部車室112を組立てる前の状態、すなわち、上下車室の締め付け前の、参照面JH1、参照面JH2、相対高さRELLWR(x,y)、および、相対高さRELUPR(x,y)が位置する様子を模式的に示す図である。図10は、図9を回転軸AXが伸びるy方向から見た場合の概念図であり、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせたときに、鉛直方向(z方向)において対向する下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2および上半外部車室ノズル支持部近傍点KP4が合わさった状態を示している。なお、図10において、縦軸に示す「0」は、下半外部車室111に上半外部車室112を組立てた後に、参照面JH1と参照面JH2とが仮想的に重なった状態の位置である。
図9に示すように、下半外部車室111に上半外部車室112をボルト締めすると、参照面JH1および参照面JH2は、互いに重なって、平面になると考えられる。
下半外部車室111の剛性と上半外部車室112の剛性とは、互いに同じである。このため、図10に示すように、下半外部車室111に上半外部車室112を組立てた後に、下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2および上半外部車室ノズル支持部近傍点KP4が移動する位置の予測高さYH1(x,y)は、上半外部車室112が下半外部車室111に合わさった面の位置を0とした場合、相対高さRELLWR(x,y)と相対高さRELUPR(x,y)との平均値になる(YH1(x,y)=(RELLWR(x,y)+RELUPR(x,y))/2)。
図10に示すように、ロータ軸(回転軸AX)からみて、一方側(ここでは左側)に位置する下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2についてノズル支持部左側変化量LC1(x,y)を求める場合を例にとって考える。ノズル支持部左側変化量LC1(x,y)は、先に求めた予測高さYH1(x,y)から相対高さRELLWR(x,y)を差分した差分値になる(LC1(x,y)=YH1(x,y)−RELLWR(x,y))。その結果、ノズル支持部左側変化量LC1(x,y)は、相対高さRELUPR(x,y)から相対高さRELLWR(x,y)を減算した減算値を2で割った値になる(LC1(x,y)=YH1(x,y)−RELLWR(x,y)=(RELLWR(x,y)+RELUPR(x,y))/2)−RELLWR(x,y)=(RELUPR(x,y)−RELLWR(x,y))/2)。
図示を省略しているが、他方側(ここでは右側)に位置する下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2が変化するノズル支持部右側変化量RC1(x,y)についても、一方側の下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2の場合と同様な計算で算出される(RC1(x,y)=(RELUPR(x,y)−RELLWR(x,y))/2)。
つぎに、ノズル芯変化量E1の算出を行う。
図11は、実施形態において、下半ノズル21の芯C21が変化するノズル芯変化量E1を示す図である。図11は、図18と同様に、蒸気タービン1において、タービンロータ30の回転軸AXに沿った方向(y方向)が直交する鉛直面(xz面)の断面について示している。図11において、下半ノズル21に関して破線で描いた部分は、下半外部車室111(図示省略)の内部に下半ノズル21を支持させた後であって、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせる前の状態(第1の状態)を示している。これに対して、下半ノズル21に関して実線で描いた部分は、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせた後の状態(第2の状態)を示している。
図11において破線で描いた部分と実線で描いた部分を比較して判るように、下半外部車室111と上半外部車室112とを組み合わせたときには、下半外部車室111および上半外部車室112の変形により、下半ノズル21において一方側(図では左側)に位置する部分は、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせる前後において、上記で算出したノズル支持部左側変化量LC1(x,y)に相当する距離が変化すると予測される。同様に、下半ノズル21において他方側(図では右側)に位置する部分は、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせる前後において、上記で算出したノズル支持部右側変化量RC1(x,y)に相当する距離が変化すると予測される。
このため、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせる前後において、下半ノズル21の芯C21が変化するノズル芯変化量E1は、ノズル支持部左側変化量LC1(x,y)とノズル支持部右側変化量RC1(x,y)との平均値に相当する(E1=(LC1(x,y)+RC1(x,y))/2)。
したがって、本実施形態では、ノズル支持部左側変化量LC1(x,y)とノズル支持部右側変化量RC1(x,y)との平均値を、ノズル芯変化量E1として求める。このノズル芯変化量E1を、上半組立前のノズルのオフセット量とする。
すなわち、図12に示すように、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせる前の状態(第1の状態)では、予測したノズル芯変化量E1だけ、下半ノズル21の位置を設計位置からオフセットさせる。これにより、下半外部車室111に上半外部車室112を組み合わせた後の状態(第2の状態)では、ノズル芯変化量E1分だけノズル20の芯が移動する。その結果、ノズル20とタービンロータ30との間において、適正な間隙を確保することができる。
上記の方法をフロー図に表したのが、図13Aと図13Bである。下半外部車室111の水平継手面S111において、下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2の相対高さRELLWR(X,Y)を求める(ステップST100)。そして、上半外部車室112の水平継手面S112上で対応する上半外部車室ノズル支持部近傍点KP4の相対高さRELUPR(X,Y)を求める(ステップST102)。これにより、ロータ中心軸方向から見て一方側(左側)、他方側(右側)の下半外部車室ノズル支持部近傍点KP2について、下半外部車室111と上半外部車室112の組立による変化量を、1/2・(RELUPR(X,Y)−RELLWR(X,Y)により求めて、ノズル支持部左側変化量LC1(X,Y)、ノズル支持部右側変化量RC1(X,Y)を得る(ステップST104)。その変化量(ノズル支持部左側変化量LC1(X,Y),ノズル支持部右側変化量RC1(X,Y))によりノズル芯変化量E1を求める(E1=1/2・(LC1(X,Y)+RC1(X,Y))(ステップST106)。そして、そのノズル芯変化量E1分だけ、ノズル支持部をオフセットさせる(ステップST108)。このように、上記の方法は、ステップST100とステップST102とステップST104とステップST106とステップST108とからなる。
つぎに、外部車室11に内部車室12が支持され、その内部車室12にノズル20が支持される「入れ子構造」において、ノズル20の芯が変わるノズル芯変化量E1を求める場合について、以下より説明する。ここでは、図14Aと図14Bとを用いて説明を行う。
考え方としては、内部車室12の変形のみを考慮した、ノズル支持部の相対高さは、上記の場合と同様に求める。これに外部車室11の変形による内部車室支持部の変化量分をかさあげして、ノズル芯変化量を求める。具体的には以下のとおりである。
・内部車室12の変形のみを考慮した、ノズル20の支持部の相対高さの求め方
下半外部車室111による下半内部車室支持部近傍点KP5により参照面(図示無し)を形成して、その参照面の高さBASELWRINN(X,Y)を得る。その後、内部車室12によるノズルサポート部の近傍に位置する下半内部車室ノズル支持部近傍点KP6の絶対高さDATALWRINN(X,Y)を得た後、下半外部車室111におけるノズルサポート部の近傍に位置する下半内部車室ノズル支持部近傍点KP6の相対高さRELLWRINN(X,Y)を求める(RELLWRINN(X,Y)=DATALWRINN(X,Y)−BASELWRINN(X,Y))(ステップST200)。
上半内部車室122についても、上半内部車室122の水平継手面S122において、下半内部車室支持部近傍点KP5に対応する上半内部車室支持部近傍点KP7により参照面(図示無し)を形成して、その参照面の高さBASEUPRINN(X,Y)を得る。その後、上半内部車室122の水平継手面S122において、下半内部車室121のノズルサポート部の近傍に位置する下半内部車室ノズル支持部近傍点KP6に対応する上半内部車室ノズル支持部近傍点KP8の絶対高さDATAUPRINN(X,Y)を計測する。そして、上半内部車室122においてノズルサポート部の近傍に位置する上半内部車室ノズル支持部近傍点KP8の相対高さRELUPRINN(X,Y)を求める(ステップST202)。
・外部車室11による内部車室支持部の相対高さの求め方
下半外部車室111に設定された4点からなる下半外部車室内部車室支持部近傍点KP2bの絶対高さDATALWROUT(x,y)を求める。また、下半外部車室支持点KP1により決まる参照面JH1の高さBASELWROUT(x,y)を求める。そして、その参照面JH1の高さBASELWROUT(x,y)と上記の絶対高さDATALWROUT(x,y)とにより、下半外部車室内部車室支持部近傍点KP2bの相対高さRELLWROUT(x,y)を求める(RELLWROUT(x,y)=DATALWROUT(x,y)−BASELWROUT(x,y))そして、4点の下半外部車室内部車室支持部近傍点KP2bの相対高さRELLWROUT(x,y)から参照面(図示無し)を求める(ステップST204)。
上半外部車室112についても、下半外部車室内部車室支持部近傍点KP2bに対応する上半外部車室内部車室支持点近傍点KP4bの相対高さRELUPROUT(x,y)を求める。これにより、相対高さRELUPROUT(x,y)から参照面(図示無し)を求める(ステップST206)。
その後、上記の相対高さRELLWRINN(X,Y)と、ステップST204で求めた参照面上において下半内部車室ノズル支持部近傍点KP6の水平座標位置(X,Y)に対応する位置の相対高さRELLWROUT(X,Y)との和を、下半側のノズル支持部相対高さRELLWR(X,Y)として求める(RELLWR(X,Y)=RELLWRINN(X,Y)+RELLWROUT(X,Y))(ステップST208)。
同様に、上記の相対高さRELUPRINN(X,Y)と、ステップST206で求めた参照面上において上半内部車室ノズル支持部近傍点KP8の水平座標位置(X,Y)に対応する位置の相対高さRELUPROUT(X,Y)との和を、上半側のノズル支持部相対高さRELUPR(X,Y)として求める(RELUPR(X,Y)=RELUPRINN(X,Y)+RELUPROUT(X,Y))(ステップST210)
そして、下半側と上半側とのそれぞれのノズルサポート部の相対高さRELLWR(X,Y),RELUPR(X,Y)の情報を用いて、ノズル20が外部車室11に直接支持される構造においてノズル芯変化量E1を求めた場合と同様に、ステップST104からステップST108を実行する(図13B参照)。これにより、内部車室12と外部車室11との両方の変形を考慮したノズル芯変化量E1を求める。
以上のように、本実施形態では、上半部品を下半部品に設置したときに内部部品(ノズル20)の芯の位置が変わる芯位置変化量の予測を、上半部品の仮組立および分解を行わずに、実施可能である。つまり、本実施形態では、内部部品であるノズル20の芯の位置が変化することによって、静止部品と回転部品との間の間隙の幅が変化することを、上半部品の継手面と下半部品の継手面との高さ情報を、車室の仮組立をせずに得ることで、予測可能である。このため、本実施形態では、蒸気タービンの仮組立て作業に関して費用を低減可能であって、その組立ての工期を短縮することができる。
なお、上記実施形態では、芯の調整が必要な部品として、ノズルを例にとって説明したが、下半車室に支持される他の部品の芯調整に本実施形態を使ってもよい。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…蒸気タービン、5…シール装置、10…車室、11…外部車室、12…内部車室、20…ノズル、21…下半ノズル、21A…アーム部、22…上半ノズル、30…タービンロータ、111…下半外部車室、111A…アーム部、111S…支持部、112…上半外部車室、121…下半内部車室、121A…アーム部、121S…支持部、122…上半内部車室、201…ダイアフラム内輪、202…静翼、203…ダイアフラム外輪、301…ロータディスク、302…動翼、303…シュラウドリング、AX…回転軸、C21…芯、HP1…被支持点、HP2…被支持点、JH1…参照面、JH2…参照面、KP1…下半外部車室支持点、KP2…下半外部車室ノズル支持部近傍点、KP2b…下半外部車室内部車室支持部近傍点、KP3…上半外部車室支持点、KP4…上半外部車室ノズル支持部近傍点、KP4b…上半外部車室内部車室支持点近傍点、KP5…下半内部車室支持部近傍点、KP6…下半内部車室ノズル支持部近傍点、KP7…上半内部車室支持部近傍点、KP8…上半内部車室ノズル支持部近傍点、S111…水平継手面、S112…水平継手面、S121…水平継手面、S122…水平継手面、S21…水平継手面、S22…水平継手面

Claims (5)

  1. 下半車室と上半車室とを備え、前記下半車室は下半継手面を有し、前記上半車室は上半継手面を備え、前記下半継手面と前記上半継手面とがつきあてて取り付けられ、前記下半車室に支持される蒸気タービンの部品の支持部の高さを調整する方法において、
    前記上半車室を取り外した状態において、前記下半車室の参照面に対して、前記下半車室の前記部品の支持部近傍であって前記下半継手面上の下半車室所定箇所の相対高さを求めるとともに、前記上半車室の参照面に対して、前記上半継手面上であって前記下半車室所定箇所に対応する上半車室所定箇所の相対高さを求め、
    前記下半車室所定箇所の相対高さと、前記上半車室所定箇所の相対高さとにより、オフセット値を求め、
    前記オフセット値にもとづいて、前記部品の支持部の高さを調整する、
    方法。
  2. 前記オフセット値は、前記下半車室所定箇所の相対高さと、前記上半車室所定箇所の相対高さとの差に1/2をかけた値とする、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記部品はノズルであり、前記蒸気タービンのロータ軸を中心からみて、前記支持傍の一方と他方のオフセット値の平均の値を、前記ノズルの支持部調整高さとする、
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記下半車室の参照面は、前記下半車室が支持される前記下半継手面上の下半車室支持点により定義され、
    前記上半車室の参照面は、前記上半継手面上であって前記下半車室支持点に対応する点により定義される、
    請求項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 下半外部車室に設けられる下半内部車室と上半外部車室に設けられる上半内部車室とを備え、前記下半外部車室は下半外部継手面を有し、前記上半外部車室は上半外部継手面を有し、前記下半内部車室は下半内部継手面を有し、前記上半内部車室は上半内部継手面を有し、前記下半内部継手面と前記上半内部継手面とがつきあてて取り付けられ、前記下半内部車室に支持される蒸気タービンの部品の支持部の高さを調整する方法において、
    前記上半内部車室と前記上半外部車室とを取り外した状態において、前記下半内部車室の参照面に対して、前記下半内部車室の前記部品の支持部近傍であって前記下半内部継手面上の下半内部車室所定箇所の相対高さを求めるとともに、前記上半内部車室の参照面に対して、前記上半内部継手面上であって前記下半内部車室所定箇所に対応する上半内部車室箇所の相対高さを求め、
    前記下半外部車室の参照面に対して、前記下半外部車室の前記下半内部車室の支持部近傍であって前記下半外部継手面上の下半外部車室所定箇所の相対高さを求めるとともに、上半外部車室の参照面に対して、前記上半外部継手面上であって前記下半外部車室所定箇所に対応する上半外部車室箇所の相対高さを求め、
    前記下半外部車室所定箇所の相対高さにより下半車室参照面を定義し、前記上半外部車室箇所の相対高さにより上半車室参照面を定義し、
    前記下半内部車室所定箇所の相対高さと前記下半車室参照面により決定される高さとの和により下半車室所定箇所の相対高さを求め、前記上半内部車室所定箇所の相対高さと前記上半車室参照面により決定される高さとの和により上半車室所定箇所の相対高さとを求め、
    前記下半車室所定箇所の相対高さと、前記上半車室所定箇所の相対高さとにより、オフセット値を求め、
    前記オフセット値にもとづいて、前記部品の支持部の高さを調整する、
    方法。
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