JP6523635B2 - 貯留室バルブ - Google Patents

貯留室バルブ Download PDF

Info

Publication number
JP6523635B2
JP6523635B2 JP2014169002A JP2014169002A JP6523635B2 JP 6523635 B2 JP6523635 B2 JP 6523635B2 JP 2014169002 A JP2014169002 A JP 2014169002A JP 2014169002 A JP2014169002 A JP 2014169002A JP 6523635 B2 JP6523635 B2 JP 6523635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
seat
reservoir
closing element
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014169002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015040630A (ja
Inventor
ベルトホールド・ケフェルシュタイン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2015040630A publication Critical patent/JP2015040630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6523635B2 publication Critical patent/JP6523635B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/341Systems characterised by their valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/48Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition connecting the brake actuator to an alternative or additional source of fluid pressure, e.g. traction control systems
    • B60T8/4809Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems
    • B60T8/4827Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems in hydraulic brake systems
    • B60T8/4863Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems in hydraulic brake systems closed systems
    • B60T8/4872Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems in hydraulic brake systems closed systems pump-back systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K15/00Check valves
    • F16K15/18Check valves with actuating mechanism; Combined check valves and actuated valves
    • F16K15/182Check valves with actuating mechanism; Combined check valves and actuated valves with actuating mechanism
    • F16K15/1823Check valves with actuating mechanism; Combined check valves and actuated valves with actuating mechanism for ball check valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、独立請求項1の前文に記載の貯留室バルブに関する。
二連ピストンポンプを備えたESP装置(ESP:横滑り防止プログラム)は、不安定な吸入挙動が原因で、メインブレーキシリンダ管に脈動を生成させる傾向にある。かかる傾向は、特に、一部アクティブな増圧、たとえば、ESP(横滑り防止プログラム)、HBB(液圧ブレーキ倍力)、HBA(液圧ブレーキ支援)又はHBx操作においては妨げとなる。というのは、かかる操作時には、運転者はその足をブレーキペダルに置いているからである。ここで、HBxは、一部アクティブな圧力がESP装置によって増圧され、運転者がブレーキペダルにとどまり、「プライマリ圧」を設定する全ての機能の総称として機能する。対策としては、たとえば、吸入側にガイドピストンを使用することを可能とすることで、この吸入側で体積流れが均一に形成される。ガイドピストンを備えるポンプを使用した場合には、ポンプは、送出行程でも吸入を行い、送出行程中の正味180°分の吸入段階と180°分の休止段階との区分は存在しない。低温では、一層大きな送出出力を得ることが可能である。しかし、かかるコンセプトは、メインブレーキシリンダの移動においては効果がないことが明らかである。2つのガイドピストンポンプを2つの円の180°位置に配置した場合には、吸入のみを行う第1のガイドピストンポンプの第1の吸入体積の最大値は、送出行程中であり同じく吸入を行う第2のガイドピストンポンプの第2の吸入最大値と、それぞれ時間的に重なり合う。液圧の重なり合いは、2つのガイドピストンポンプは異なる円上に設置されているものの、メインブレーキシリンダ内の可動式の浮動ピストン及びロッドピストンによって発生する。それゆえ、ガイドピストンポンプの幾何学的に180°位置への配置は、メインブレーキシリンダ内の総体積との関連で個々の円を見た場合には、ガイドピストンポンプの原理の利点を無にする可能性がある。結果として、2つの単段吸入ポンプを使用した場合と同様に、メインブレーキシリンダ内に体積流れの変動が生じる。特に、一部アクティブな増圧を伴う上記の操作時には、運転者がペダルに体重をかけると、運転者は強度のペダル脈動を感じ、このペダル脈動は、ポンプモータ回転数を2倍にすると励起され、極めて著しく快適さを損なう要因となる。この理由から、六ピストン式ESP装置が開発され、この装置においては、個々のポンプの吸入行程を重なり合わせることで、何倍も抑えた不均衡の度合いを達成することが可能になる。
更に、先行技術から、貯留室バルブが公知であり、貯留室バルブは、電気機械式の制御弁の代わりとなり、加えて、たとえば歯車ポンプとして形成されたポンプの吸入側の圧力制限機能を実現する。この機能は、貯留室バルブの貯留室体積から常時吸入を行い、貯留室が、メインブレーキシリンダに対して、機械作動式バルブを介して隔離されるという点に存する。バルブの機械的開弁は、メインブレーキシリンダの圧力に抗して、バネ負荷を受けた貯留室ピストンに結合されたピンによって行われる。貯留室バルブの閉弁要素又はシール体は、貯留室ピストンがゼロ位置の方向に移動する場合には、ピンによって弁座又はシール座から開位置に移動することで、メインブレーキシリンダから貯留室まで体積が流れ、ポンプから吸入を行うことが可能になる。
完全にアクティブな増圧の場合には、貯留室バルブは、略完全に開弁され、ポンプはほとんど絞りなしで吸入経路において吸入を行う。しかし、運転者がブレーキペダルに体重をかけ、1barを上回るメインブレーキシリンダ圧が加圧される場合には、閉弁要素又はシール体は、ポンプがちょうど搬出したのと同量の体積が貯留室内に流入するまでの間しか開弁されない。それゆえ、貯留室バルブは、貯留室ピストンと共に動作し、バルブのバネは、従来の圧力制御弁と同様に、別の静圧レベルで動作する。このような貯留室バルブの実施は、極めて高い動特性を示し、言い換えると、貯留室バルブは、体積流れが貯留室から吸入される間はほぼ開弁される。メインブレーキシリンダから貯留室まで流入する体積流れは、ポンプから取り出される体積流れに略等しい。
特許文献1から、たとえば液圧制御型の貯留室バルブが公知であり、ここで、貯留室ピストンのプランジャを介して、バネの予圧が加えられたボールシート弁が開弁される。この開弁は、バネの予圧による力と液圧で効果を有する力との間で、装置に特有の力関係のもとで行われる。ボールシート弁の操作は、貯留室ピストン内に押し込まれた円筒状の金属製のプランジャを介して行われる。貯留室ピストンは、シールリング及びガイドリングも収容する。貯留室ピストンと、保持カシメを介してポンプハウジングに結合された閉塞カバーとの間には、相応の予圧が加えられた加圧バネが配置される。バネ力は、貯留室ピストンにおいて液圧で効果を有する力に抗して作用し、バネ力が過剰となると、貯留室バルブの開弁方向への貯留室ピストン・プランジャの組み合わせのスライドを引き起こす。ここで、ボールはプランジャにより座部から離れる方向に移動し、貯留室バルブが開弁される。プランジャ先端の傾斜をつけた形状によって、ボールは座部から側面方向に、フィルタの円筒形の壁面に押しつけられる。
特許文献2では、たとえば自動車用の液圧ブレーキ装置が記載される。記載されたブレーキ装置は、第1の加圧バネを介して予圧が加えられ、バルブボティ内で弁座をシールする閉弁要素と、第2の加圧バネによって加圧された蓄圧ピストンに結合されるプランジャとを備える液圧制御型の貯留室バルブを含み、バネの予圧による力と液圧で効果を有する力との間に、特有の力関係が存在する場合に、閉弁要素を弁座から押し上げる。かかる貯留室バルブの構成においては、バネに支持されて閉弁されるバルブのシール体が、貯留室体積が閾値を上回る、すなわち蓄圧ピストンがストッパに近づくと即座に、蓄圧ピストンに結合されるピンによって開位置に移動する。
米国特許7543896号 独国特許出願公開4202388号
上記と比較すると、独立請求項1の技術的特徴を有する本発明の貯留室バルブは、ESP、HBB、HBA又はHBx操作のような一部アクティブなブレーキ操作においても、吸入による脈動が低減されるという利点を有する。本発明の貯留室バルブの各実施形態は、六ピストン式装置又は歯車ポンプより多くの吸入による脈動が生成されないように、有利な形で、特に一部アクティブなブレーキ操作用の二ピストン式装置に変更を加えることが可能である。
更に、本発明の貯留室バルブの各実施形態は、ポンプ吸入側での圧力低減又は圧力制御を可能にすることで、これに対応するポンプのシールが有利な方法で損なわれないことが可能になる。
加えて、本発明の貯留室バルブの各実施形態は、ポンプの吸入行程中に、必要な体積が主として貯留室から取り出され、即座にメインブレーキシリンダから流入しないようにする。ポンプが吸入を行っていない間は、対応した絞りが行われる状況で、ブレーキ液がメインブレーキシリンダから貯留室に均等に流入することで、メインブレーキシリンダ側において、有利に、連続して体積流れが発生する一方で、貯留室ピストンは、先行技術から公知の解決法に比較して、明らかにより長距離を移動する必要がある。
先行技術から公知の貯留室バルブにおいて、貯留室バルブの閉弁要素又はシール体によって、高い予備増圧が示される。すなわち、貯留室バルブの行程の変動又は行程がわずかである場合には、貯留室バルブの比較的大きな断面が開弁される。結果として、貯留室からそれぞれわずかな体積を取り出した場合には、ブレーキ液のメインブレーキシリンダからの流入によって、即座に補償される。従来の装置は動特性が高く、あらゆる一回のポンプ工程も、即座に補正することが可能であった。
本発明の貯留室バルブの各実施形態は、絞り装置によって、制御動特性を低減することで、貯留室から体積を取り出した場合に、貯留室バルブのシール断面全体を即座に開弁せず、流入する体積流れが可能な限り一定に維持される。メインブレーキシリンダから貯留室内に流れ込む体積は、ポンプの吸入体積とは無関係である。これによって、貯留室が、むしろポンプ吸入体積の中間貯留装置として作用し、貯留室バルブの制御ピストンとしては作用しなくなる。これによって、絞り装置が貯留室バルブの予備増圧を設定し、この予備増圧は、従来の貯留室バルブの予備増圧より大幅に小さく、絞り装置の設計によって調節することが可能となる。
本発明の各実施形態は、貯留室と、貯留室内を移動可能にガイドされる蓄圧ピストンと、バルブモジュールとを備える貯留室バルブを提供し、バルブモジュールは少なくとも1つのシート弁を備え、シート弁は、ダクトの縁部に設けられた弁座と、閉位置において弁座をシールする閉弁要素を含む。貯留室は、ダクトを介して第1の液体ポートに結合される。開弁装置はダクトを貫通し、蓄圧ピストンによって移動可能となり、蓄圧ピストンの行程は、開弁装置を介して、閉弁要素の開弁行程をもたらす。本発明によれば、バルブモジュールは絞り装置を含み、この絞り装置は、流体的に第1のシート弁と直列に配置され、第1のシート弁の予備増圧を設定する。
従属請求項に記載された措置及び変形例によって、独立請求項1に記載された貯留室バルブの有利な改良が可能になる。
絞り装置が少なくとも1本の移送流路を含み、この移送流路が第1のシート弁の第1の開弁装置の開弁要素内に設置されると特に有利である。第1のシート弁の予備増圧は、たとえば、移送流路の数及び/又は形状及び/又は寸法によって設定することが可能である。これによって、所定の流量特性曲線を有利に実施又は設定することが可能となる。
本発明の貯留室バルブの有利な実施形態において、少なくとも1本の移送流路の横断面積は、移送流路の長さ全体を通じて一定であるか又は変動するとすることが可能である。これによって、たとえば移送流路の長さ全体を通じて一定の横断面積を用いて、蓄圧ピストンの行程とは無関係であり、均一に維持される流れ抵抗を設定することが可能である。移送流路の長さ全体を通じて異なる横断面積によって、ブレーキ装置内で、さまざまな増圧状況を有利に調節するか、又は設定することが可能である。
本発明の貯留室バルブの別の有利な実施形態において、少なくとも1本の移送流路は、異なる横断面積を有する少なくとも2つの部分を備えることが可能である。少なくとも2つの部分は、たとえば様々の、この部分の長さ全体を通じて一定の横断面積を有することを可能とすることで、少なくとも1本の移送流路の段差状の形状が得られる。移送流路の隣接する部分の横断面積は、第1の閉弁要素から出発して、好ましくは漸増するよう形成されることで、第1の閉弁要素から離れた位置に設けられた移送流路の別の部分が、第1の閉弁要素に一層近接した位置に設けられた部分より大きな横断面積を有する。上記に代えて、少なくとも1本の移送流路が、この部分の長さ全体を通じて変化する横断面積を有する少なくとも2つの部分を備えるとすることも可能である。ここで、少なくとも2つの部分の横断面積の変化率は、均一又は異なる値に設定することが可能である。
本発明の貯留室バルブの別の有利な実施形態において、第1のシート弁の第1の閉弁要素及び第1の閉弁要素の第1の開弁装置の開弁要素は、一体に形成することが可能である。このような開弁要素と閉弁要素との一体形成は、蓄圧ピストンに設置される開弁要素よりも、容易且つ安価に構成され得る。これによって、公差の問題、破断及び曲げの危険を有利に低減することが可能である。
本発明の貯留室バルブの別の有利な実施形態において、バルブモジュールは、第2のシート弁を含み、この第2のシート弁は、流体的に第1のシート弁と平行に配置され、蓄圧ピストンは、第2の開弁装置を介した第2のシート弁の操作に先立って、第1の開弁装置を介して第1のシート弁を操作する。第2のシート弁は、好ましくは、従来の貯留室バルブとして形成され、この貯留室バルブは、特定の状況で、貯留室内の十分な体積を提供する。第2のシート弁は、絞り装置によって絞りがなされた第1のシート弁より大きい断面を有する。最初により小さい、強力に絞りがなされた第1のシート弁が開弁されることから、絞り装置を介した一部アクティブな増圧の場合には、液体は、メインブレーキシリンダから貯留室内に連続的に流入することが可能になる。極めて高いポンプ回転数の場合又は危険を伴う運転操作の場合、或いは、メインブレーキシリンダ内の圧力が不足していることが原因で、蓄圧ピストンが一層大きな行程を実行し、完全にアクティブなブレーキ操作が発生する場合にはじめて、より大きな断面を有する第2のシート弁は更に押し付けられ、明らかにより多くの体積が、メインブレーキシリンダから貯留室内に流入することが可能になる。
第1のシート弁と第2のシート弁は、たとえば互いに並列に配置することが可能である。ここで、第1のシート弁の第1の閉弁要素は、閉位置において、バルブボディ内の第1のダクトの縁部に設けられた弁座をシールし、第2のシート弁の第2の閉弁要素は、閉位置において、バルブボディ内に設けられた第2のダクト内の第2の弁座をシールする。上記に代えて、第1のシート弁と第2のシート弁が入れ子状に配置されるとすることも可能であり、第1のシート弁の第1の閉弁要素は、閉位置において、第2の閉弁要素内で第1のダクトの縁部に設けられた弁座をシールし、第2のシート弁の第2の閉弁要素は、閉位置において、バルブボディ内に設けられた第2のダクト内の第2の弁座をシールする。絞り装置を備える第1のシート弁と第2のシート弁との入れ子状の配置では、有利には、バルブ構成により小さな設置スペースが必要となる。更に、有利には、より容易な取り付けが実現する。一種の二段式貯留室バルブとして装置を捉えると、単段式貯留室バルブと比較して、装置組み立てにおいて、決定的な利点が得られる。より小さいシール径を有する第1のシート弁は、メインブレーキシリンダ圧が加圧された場合には常に最初に開弁されることから、体積の流入が、ポンプの吸入側に、貯留室ピストンの応答圧が一定程度までしか加圧されず、ポンプを保護する範囲で制御される。従来の貯留室バルブでは、一部アクティブな増圧の場合には、高いメインブレーキシリンダ圧において、閉弁要素は、その大きなシール面で、貯留室バネ及びポンプ負圧によって押し付けられることになるが、この貯留室バルブとは反対に、本発明の貯留室バルブの各実施形態においては、常に、第1のシート弁のみがアクティブとなる。すなわち、完全にアクティブな増圧の場合に、より大量の体積を貫流させることを可能にするために、第2のシート弁を、その断面を明らかにより大きくして構成することが可能である。
以下、本発明の好適な実施形態が、図面に図示され、以下の説明において詳細に説明される。図面において、同一の符号は、同一又は類似の機能を発揮する構成部品又は要素を示す。
従来の貯留室バルブの模式的な等価回路図である。 従来の貯留室バルブの模式的な断面図である。 図1又は2の従来の貯留室バルブの流量・ピストン行程特性図の模式図である。 単一のシート弁を備える本発明の貯留室バルブの各実施形態の模式的な等価回路図である。 本発明の貯留室バルブの第1の実施形態の模式的な断面図である。 図5の本発明の貯留室バルブの第1の実施形態の下からの模式的な断面図である。 図5及び6の本発明の貯留室バルブの第1の実施形態の流量・ピストン行程特性図の模式図である。 本発明の貯留室バルブの第2の実施形態の模式的な断面図である。 図8の本発明の貯留室バルブの第2の実施形態の下からの模式的な断面図である。 図8及び9の本発明の貯留室バルブの第2の実施形態の流量・ピストン行程特性図の模式図である。 本発明の貯留室バルブの第3の実施形態の模式的な断面図である。 図11の本発明の貯留室バルブの第3の実施形態の流量・ピストン行程特性図の模式図である。 2つのシート弁を備える本発明の貯留室バルブの各実施形態の模式的な等価回路図である。 本発明の貯留室バルブの第4の実施形態の模式的な断面図である。 本発明の貯留室バルブの第5の実施形態の模式的な断面図である。
図1及び図2から明らかなように、液体ブロック2内に設けられた従来の貯留室バルブ1は、貯留室5と、貯留室5内を移動可能にガイドされる蓄圧ピストン10と、バルブモジュール40とを含み、バルブモジュールはシート弁41を備える。シート弁41は、ダクト46の縁部に設けられた弁座44と、対応するシール輪郭22を有し、弁座44に対してリターンスプリング48により移動させられる、閉位置において弁座44をシールする閉弁要素20とを含む。貯留室5は、ダクト46を介して第1の液体ポート6.1に結合され、この液体ポートには、たとえば図示していないメインブレーキシリンダが接続される。更に、貯留室5は、第2の液体ポート6.2を介して液体ポンプ3の吸入側に結合される。開弁装置50は、ピンとして形成される開弁要素52を含み、この開弁要素はダクト46を貫通し、蓄圧ピストン10に結合される。蓄圧ピストン10の行程xは、開弁装置50を介して、球として形成される閉弁要素20の開弁行程l1をもたらす。
図3の特性曲線K1から明らかなように、閉弁要素20は、閉状態Zにおいて、シート弁41の弁座44をシールする。ピンとして形成される開弁要素52が、第1の長さl1への到達時に、閉弁要素20を弁座44から押し出すとすぐに(x<l1)、シール領域において比較的大きい断面Qが開放され、シート弁42が開状態Z1に移行する。それゆえ、即座に十分な量の液体が流入し、シート弁42が再度閉弁する。開弁断面が大きいことから、シート弁42の絞り挙動は非常に小さい。それゆえ、蓄圧ピストン10の行程xと弁開口との間の動特性、すなわち予備増圧Vは大きくなる。シート弁42は、暫定的に、x=l1の時の一定の貯留室位置に合わせて調節される。結果として、ポンプから吸入される体積流れは、直接メインブレーキシリンダから取り出される。
図4乃至15から明らかなように、本発明の貯留室バルブ1A,1B,1C,1D,1Eの各実施形態は、従来の貯留室バルブ1と同様に、貯留室5と、貯留室5内を移動可能にガイドされる蓄圧ピストン10A,10B,10C,10D,10Eと、バルブモジュール40A,40B,40C,40D,40Eとを含み、バルブモジュールは少なくとも1つのシート弁41A,41B,41C,41D,41E,43D,43Eを備え、このシート弁は、ダクト46A,46B,46C,46D,46E,47D,47Eの縁部に設けられた弁座44A,44B,44C,44D,44E,45D,45Eと、閉位置において弁座44A,44B,44C,44D,44E,45D,45Eをシールする閉弁要素20A,20B,20C,20D,20E,21D,21Eとを含む。貯留室5は、ダクト46A,46B,46C,46D,46E,47D,47Eを介して第1の液体ポート6.1に結合され、この液体ポートには、たとえば図示していないメインブレーキシリンダが接続される。更に、貯留室5は、第2の液体ポート6.2を介して液体ポンプ3の吸入側に結合される。開弁装置50A,50B,50C,50D,50E,51D,51Eは、ダクト46A,46B,46C,46D,46E,47D,47Eを貫通し、蓄圧ピストン10A,10B,10C,10D,10Eによって移動可能であり、蓄圧ピストン10A,10B,10C,10D,10Eの行程xは、開弁装置50A,50B,50C,50D,50E,51D,51Eを介して、閉弁要素20A,20B,20C,20D,20E,21D,21Eの開弁行程l1,l2,l3をもたらす。本発明によれば、バルブモジュール40A,40B,40C,40D,40Eは、絞り装置60A,60B,60C,60D,60Fを含み、この絞り装置は、流体的に第1のシート弁41A,41B,41C,41D,41Eと直列に配置され、第1のシート弁41A,41B,41C,41D,41Eの予備増圧Vを設定する。
更に図4乃至15から明らかなように、絞り装置60A,60B,60C,60D,60Fは、少なくとも1本の移送流路54A,54B,54C,54D,54Eを含み、この移送流路が、第1のシート弁41A,41B,41C,41D,41Eの第1の開弁装置50A,50B,50C,50D,50Eの開弁要素52A,52B,52C,52D,52E内に設置される。第1のシート弁41A,41B,41C,41D,41Eの予備増圧Vは、移送流路54A,54B,54C,54D,54Eの数及び/又は形状及び/又は寸法によって設定可能である。ここで、少なくとも1本の移送流路54A,54B,54C,54D,54Eの横断面積は、移送流路の長さ全体を通じて一定であるか又は変動するとすることが可能である。図示した各実施形態において、第1のシート弁41A,41B,41C,41D,41Eの第1の閉弁要素20A,20B,20C,20D,20E及び第1の閉弁要素20A,20B,20C,20D,20Eの第1の開弁装置50A,50B,50C,50D,50Eの開弁要素52A,52B,52C,52D,52Eは、一体に形成することが可能である。ここで、開弁要素52A,52B,52C,52D,52Eの本体は、好ましくは円筒として形成され、この円筒は、第1の閉弁要素20A,20B,20C,20D,20Eのレンズ状の本体に合わせて成形され、好ましくは円筒状に形成されるダクト46A,46B,46C,46D,46Eにおいてシール機能を発揮する。更に、円筒形の開弁要素52A,52B,52C,52D,52Eは、ガイドをなすことで、閉弁要素20A,20B,20C,20D,20Eは、常に自らのダクト46A,46B,46C,46D,46Eを何度でも見出す。これによって、ハウジングを施した圧縮バネに代えて、単純な板状渦巻きバネを、第1のシート弁41A,41B,41C,41D,41Eの閉弁要素20A,20B,20C,20D,20Eのリターンスプリング48A,48B,48C,48D,48Eとして使用することが可能になる。第1の閉弁要素20A,20B,20C,20D,20Eの本体の丸みを持たせた側面は、第1のシール輪郭22A,22B,22C,22D,22Eとして形成され、この第1のシール輪郭が、第1のシート弁41A,41B,41C,41D,41Eの弁座44A,44B,44C,44D,44Eに対応することで、第1のシート弁41A,41B,41C,41D,41Eの閉状態Zにおいて、液密を確保する。
更に、図5乃至7から明らかなように、本発明の貯留室バルブ1Aの第1の実施形態の絞り装置60Aは、溝として形成される移送流路54Aを含み、その横断面積は、移送流路54Aの長さ全体を通じて一定である。
第1のシート弁41Aが開放されるとすぐに、すなわち、蓄圧ピストン10Aの行程xが、第1の長さl1より短い場合には、移送流路54Aの横断面積が一定に保たれている状況では、流れ抵抗はほとんど変化しない。すなわち、蓄圧ピストン10Aが、端止めにおける蓄圧ピストン10Aのストッパに対応するx=0となる行程xまで大きく移動しているにもかかわらず、絞り装置60Aの絞り値は、略一定を保つ。この効果は、好ましくは円筒として形成される開弁要素52Aを支援し、この開弁要素は、円筒形のダクト46A内に突出し、ここでシール機能を発揮する。移送流路54A及び留め輪のすき間のみを介して、液体が流入することが可能である。
更に、図7から明らかなように、予備増圧Vは小さいが、これは、第1のシート弁41Aに対して、絞り装置60Aが、円筒形のダクト46A内で、流体的に直列に接続されているためである。結果として、蓄圧ピストン10Aと第1のシート弁41Aとの間には、フィードバックは存在しないことから、予備増圧Vは約ゼロとなる。メインブレーキシリンダから貯留室5内に流れ込む体積は、ここでは、ポンプ3の吸入体積とは無関係である。しかし、予備増圧Vは、移送流路54Aの形状によって調節することが可能である。それゆえ、移送流路54Aの断面が拡張される場合には、流量Qは、開状態Z1においては、図7で特性曲線K2によって示される第1の値から、たとえば、図7で、点線で示した特性曲線K2’によって示されるより大きい第2の値まで変化することが可能である。反対に、移送流路54Aの断面が縮小される場合には、流量Qは、開状態Z1においては、図7で、点線で示した特性曲線K2’によって示される第2の値から、たとえば、図7で特性曲線K2によって示されるより小さい第1の値まで変化することが可能である。
移送流路54A,54B,54Cの数、形状及び寸法によって、予備増圧Vは、変動することが可能である。
図8乃至10から明らかなように、本発明の貯留室バルブ1Bの図示した第2の実施形態における移送流路54Bは、第1の実施形態とは反対に、異なる横断面積を有する2つの部分54.1B,54.2Bを備える。本発明の貯留室バルブ1Bの図示した第2の実施形態において、2つの部分54.1B,54.2Bは、それぞれ異なるが、部分54.1B,54.2Bの長さ全体を通じて一定である横断面積を有することで、図10に示した特性曲線K3から明らかなように、流量Qの実質的に段差状の変化が得られる。それゆえ、閉弁要素20Bに直接隣接する移送流路54Bの第1の部分54.1Bは、第1の断面において、第2の長さl2を有する。移送流路54Bの第1の部分54.1Bに隣接する第2の部分54.2Bは、移送流路54Bの残りの長さを含み、第1の部分54.1Bの第1の断面より大きい第2の断面を有する。これによって、第1のシート弁41Bの開放後、すなわち、蓄圧ピストン10Bの行程xが第1の長さl1より短いと、第1の部分54.1Bの第2の長さl2全体を通じて、移送流路54Bの第1の部分54.1Bの第1の横断面積が一定に維持される場合には、特定の第1の流れ抵抗が得られる。貯留室ピストン10Aの行程xが、移送流路54Bの第1の部分54.1Bの第2の長さl2を上回ると、第2の部分54.2Bの第2の横断面積が一定に維持される場合には、蓄圧ピストン10Bの行程xが、端止めにおける蓄圧ピストン10Bのストッパに対応するx=0という値に到達するまで、より大きい第2の流れ抵抗が発生する。
図11及び12から明らかなように、本発明の貯留室バルブ1Cの図示した第3の実施形態は、第1の実施形態及び第2の実施形態とは反対に、2本の移送流路54Cを含み、これらの移送流路がそれぞれ、異なる横断面積を有する2つの部分54.1C,54.2Cを備える。本発明の貯留室バルブ1Cの図示した第3の実施形態において、移送流路54Cの2つの部分54.1C,54.2Cは、2つの部分54.1C,54.2Cの長さ全体を通じて変化する、ここでは漸増する横断面積を有することで、実質的に、流量Qの2つの常時増加する変化が得られ、この変化は、図12に示した特性曲線K4から明らかなように、それぞれ異なる勾配を有する。それゆえ、閉弁要素20Cに直接隣接する移送流路54Cの第1の部分54.1Cは、第2の長さl2を有し、この長さ全体を通じて、流量Qは第1の勾配で増大する。移送流路54Cの第1の部分54.1Cに隣接する第2の部分54.2Cは、移送流路54Cの残りの長さを含み、この長さ全体を通じて、流量Qは第2の勾配で増大する。これによって、第1のシート弁41Cの開放後、すなわち、蓄圧ピストン10Cの行程xが第1の長さl1より短いと、第1の部分54.1Cの第2の長さl2全体にわたって、移送流路54Cの第1の部分54.1Cの横断面積が所定の第1の変化率で変化する場合には、変化する流れ抵抗が得られる。貯留室ピストン10Cの行程xが、移送流路54Cの第1の部分54.1Cの第2の長さl2を上回ると、移送流路54Cの第2の部分54.2Cの横断面積が所定の第2の変化率で変化する場合には、蓄圧ピストン10Cの行程xが、端止めにおける蓄圧ピストン10Cのストッパに対応するx=0という値に到達するまで、変化する流れ抵抗が発生する。
図13乃至15から明らかなように、本発明の貯留室バルブ1D,1Eの図示した各実施形態は、第1のシート弁41D,41E及び絞り装置60D,60Eに加えて、第2のシート弁43D,43Eを含み、第2のシート弁は、第1のシート弁41D,41E及び絞り装置60D,60Eと流体的に平行に配置され、第1のシート弁41D,41Eより大きい開放断面を有する。ここで、蓄圧ピストン10D,10Eは、第2の開弁装置51D,51Eを介した第2のシート弁43D,43Eの操作に先立って、第1の開弁装置50D,50Eを介して第1のシート弁41D,41Eを操作する。
更に、図14から明らかなように、第1のシート弁41D及び第2のシート弁43Dは、本発明の貯留室バルブ1Dの図示した第4の実施形態において、互いに並列に配置されている。ここで、第1のシート弁41Dの第1の閉弁要素20Dは、閉位置において、バルブボティ42D内で第1のダクト46Dの縁部に設けられた弁座44Dをシールし、第2のシート弁43Dの第2の閉弁要素21Dは、閉位置において、バルブボティ42D内に設けられた第2のダクト47D内で第2の弁座45Dをシールする。第1の実施形態と同様に、絞り装置60Dは、移送流路54Dを含み、この移送流路は、一定の横断面積で、第1のシート弁41Dの第1の開弁装置50Dの第1の開弁要素52D内に設置される。第2のシート弁43Dは、球として形成された第2の閉弁要素21Dを含み、この第2の閉弁要素が、閉位置において、第2のリターンスプリング49Dから第2の弁座45Dに向かって移動することで、第2の閉弁要素21Dのシール輪郭23Dは、弁座45Dにおいてシールし、更に、蓄圧ピストン10Dに配置され、ピンとして形成される開弁要素53Dを備える開弁装置51Dをシールする。
蓄圧ピストン10Dの行程xが、第1の長さl1より短い場合には、最初に、絞り装置60Dによって強力に絞りが加えられた第1のシート弁41Dが開放され、一部アクティブな増圧が問題になっている場合には、移送流路54Dを介して、液体がメインブレーキシリンダから貯留室5内に連続的に流れ込む。極めて高いポンプ回転数の場合又は危険を伴う運転操作の場合、或いは、完全にアクティブなブレーキ操作において、蓄圧ピストン10Dが、圧力が不足していることが原因で更に移動して、蓄圧ピストン10Dの行程xが、第3の長さl3を下回る場合にはじめて、第2のシート弁43Dの第2の閉弁要素21Dは、第2の開弁要素53Dによって第2の弁座45Dから押し出され、より大きい断面を有する第2のシート弁43Dが追加で開放されることで、明らかにより大量の液体体積が、メインブレーキシリンダから貯留室5内に流入することが可能になる。
更に、図15から明らかなように、第1のシート弁41E及び第2のシート弁43Eは、本発明の貯留室バルブ1Eの図示した第5の実施形態において、入れ子状に配置され、第1のシート弁41Eの第1の閉弁要素20Eは、閉位置において、第2の閉弁要素21E内で第1のダクト46Eの縁部に設けられた弁座44Eをシールし、第2のシート弁43Eの第2の閉弁要素21Eは、閉位置において、バルブボティ42E内に設けられた第2のダクト47E内において、第2の弁座45Eをシールする。
2つのシート弁41E,43Eの入れ子状の配置は、有利には、設置スペースの小型化を実現する。この配置は、流体的には、2つのシート弁41E,43Eの並列配置にも相当する。ここで、更なる利点として、カシメスリーブとして形成されるバルブボティ42Eによる下からの容易な取付と、好ましくは板状渦巻きバネとして形成されるリターンスプリング48E,49Eの、ケージなしのハウジングへの直接の収容が可能になる。異なる勾配によって、リターンスプリング48E,49Eは剛性を調節することが可能になり、こうして、2つのシート弁41E,43Eの開弁圧を調節することが可能になる。第4の実施形態と同様に、蓄圧ピストン10Eの行程xが、第1の長さl1より短い場合には、最初に、絞り装置60Eによって強力に絞りが加えられた第1のシート弁41Eが開放され、一部アクティブな増圧が問題になっている場合には、移送流路54Eを介して、液体がメインブレーキシリンダから貯留室5内に連続的に流れ込む。極めて高いポンプ回転数の場合又は危険を伴う運転操作の場合、或いは、完全にアクティブなブレーキ操作において、蓄圧ピストン10Eが、圧力が不足していることが原因で更に移動して、蓄圧ピストン10Eの行程xが、第3の長さl3を下回る場合にはじめて、第2のシート弁43Eの第2の閉弁要素21Eは、第2の開弁要素53Eによって第2の弁座45Eから押し出され、より大きい断面を有する第2のシート弁43Eが追加で開放されることで、明らかにより大量の液体体積が、メインブレーキシリンダから貯留室5内に流入することが可能になる。図示した第5の実施形態において、第2の閉弁要素21E及び第2のシート弁43Eの第2の開弁要素53Eは、第1のシート弁41Eと同様、これも一体として形成される。
一種の二段式貯留室バルブ1Eとして第4及び第5の実施形態の装置を捉えると、単段式貯留室バルブと比較して、装置組み立てにおいて、決定的な利点が得られる。より小さいシール径を有する第1のシート弁41Eは、メインブレーキシリンダ圧が加圧された場合には常に最初に開弁されることから、体積の流入が、ポンプ3の吸入側に、貯留室ピストン10Eの開弁圧がある程度までしか加圧されず、ポンプ3を保護する範囲で制御される。従来の貯留室バルブ1では、一部アクティブな増圧の場合には、高いメインブレーキシリンダ圧では、閉弁要素20は、その大きなシール輪郭22において、貯留室バネ16及びポンプ負圧によって押し付けられることになるが、この貯留室バルブとは反対に、図示した第4及び第5の実施形態においては、常に、第1のシート弁41D,41Eのみがアクティブとなる。すなわち、完全にアクティブな増圧の場合に、より多くの体積を貫流させるために、メイン段又は第2のシート弁43D,43Eを、その断面を明らかにより大きくして構成することが可能である。
本発明の貯留室バルブの各実施形態は、たとえば液圧制御式の貯留室バルブとして、自動車の液圧ブレーキ装置に使用することが可能である。ここで、本発明の貯留室バルブの各実施形態は、ポンプ設計(ピストン、歯車ポンプ)とは無関係に使用することが可能であるが、歯車ポンプにおいては、低圧シャフトシールの損傷(約10bar以上)を防止するために、吸入側の高圧からの保護用とすることが推奨される。ここで、単段式貯留室バルブとの比較でより大きな吸入断面の利点を活用することが可能である。円1つ当たり一以上のピストンポンプを備える装置においては、低圧シャフトシールの保護に加えて、ペダルの脈動の低減が決定的となる。推奨されるのは、第1のシート弁の開弁要素をプラスチックから製造し、第2のシート弁の開弁要素を鉄から製造することである。
1 従来の貯留室バルブ
1A,1B,1C,1D,1E 貯留室バルブ
2 液体ブロック
3 液体ポンプ
5 貯留室
6.1 第1の液体ポート
6.2 第2の液体ポート
10 従来の蓄圧ピストン
10A,10B,10C,10D,10E 蓄圧ピストン
20A,20B,20C,20D,20E,21D,21E 閉弁要素
40 従来のバルブモジュール
40A,40B,40C,40D,40E バルブモジュール
41 従来のシート弁
41A,41B,41C,41D,41E,43D,43E シート弁
44 従来の弁座
44A,44B,44C,44D,44E,45D,45E 弁座
46 従来のダクト
46A,46B,46C,46D,46E,47D,47E ダクト
50 従来の開弁装置
50A,50B,50C,50D,50E,51D,51E 開弁装置
52 従来の開弁要素
52A,52B,52C,52D,52E 開弁要素
54A,54B,54C,54D,54E 移送流路
60A,60B,60C,60D,60F 絞り装置
x 行程
l1,l2,l3 開弁行程
予備増圧

Claims (9)

  1. 貯留室(5)と、該貯留室(5)内を移動可能にガイドされる蓄圧ピストン(10A,10B,10C,10D,10E)と、バルブモジュール(40A,40B,40C,40D,40E)とを備える貯留室バルブであって、前記バルブモジュールは、少なくとも1つのシート弁(41A,41B,41C,41D,41E,43D,43E)を備え、該シート弁は、ダクト(46A,46B,46C,46D,46E,47D,47E)の縁部に設けられた弁座(44A,44B,44C,44D,44E,45D,45E)と、閉位置において前記弁座(44A,44B,44C,44D,44E,45D,45E)をシールする閉弁要素(20A,20B,20C,20D,20E,21D,21E)とを含み、前記貯留室(5)は、前記ダクト(46A,46B,46C,46D,46E,47D,47E)を介して第1の液体ポート(6.1)に結合され、開弁装置(50A,50B,50C,50D,50E,51D,51E)は、前記ダクト(46A,46B,46C,46D,46E,47D,47E)を貫通し、前記蓄圧ピストン(10A,10B,10C,10D,10E)によって移動可能であり、前記蓄圧ピストン(10A,10B,10C,10D,10E)の行程(x)は、前記開弁装置(50A,50B,50C,50D,50E,51D,51E)を介して、前記閉弁要素(20A,20B,20C,20D,20E,21D,21E)の開弁行程(l1,l2,l3)をもたらし、前記バルブモジュール(40A,40B,40C,40D,40E)は、絞り装置(60A,60B,60C,60D,60F)を含み、該絞り装置は、流体的に第1のシート弁(41A,41B,41C,41D,41E)と直列に配置され、前記第1のシート弁(41A,41B,41C,41D,41E)の予備増圧(Vv)を設定し、
    前記絞り装置(60A,60B,60C,60D,60F)は、少なくとも1本の移送流路(54A,54B,54C,54D,54E)を含み、該移送流路が、前記第1のシート弁(41A,41B,41C,41D,41E)の第1の開弁装置(50A,50B,50C,50D,50E)の開弁要素(52A,52B,52C,52D,52E)内に設置される、
    ことを特徴とする貯留室バルブ。
  2. 前記第1のシート弁(41A,41B,41C,41D,41E)の前記予備増圧(Vv)が、前記移送流路(54A,54B,54C,54D,54E)の数及び/又は形状及び/又は寸法によって設定可能であることを特徴とする請求項1記載の貯留室バルブ。
  3. 前記少なくとも1本の移送流路(54A,54B,54C,54D,54E)の横断面積は、その長さ全体を通じて一定であるか又は変動することを特徴とする請求項2記載の貯留室バルブ。
  4. 少なくとも1本の移送流路(54B,54C)は、異なる横断面積を有する少なくとも2つの部分(54.1B,54.1C,54.2B,54.2C)を備えることを特徴とする請求項2又は3記載の貯留室バルブ。
  5. 少なくとも2つの部分(54.1B,54.2B)は、該少なくとも2つの部分(54.1B,54.2B)の長さ全体を通じて一定である横断面積を有するか、又は少なくとも2つの部分(54.1C,54.2C)の長さ全体を通じて変化する横断面積を有し、前記少なくとも2つの部分(54.1C,54.2C)の前記横断面積の変化率は、同じ値又は異なる値に設定されることを特徴とする請求項4記載の貯留室バルブ。
  6. 前記第1のシート弁(41A,41B,41C,41D,41E)の前記第1の閉弁要素(20A,20B,20C,20D,20E)及び前記第1の閉弁要素(20A,20B,20C,20D,20E)の前記第1の開弁装置(50A,50B,50C,50D,50E)の前記開弁要素(52A,52B,52C,52D,52E)は、一体に形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の貯留室バルブ。
  7. バルブモジュール(40D,40E)は、第2のシート弁(43D,43E)を含み、該第2のシート弁は、前記第1のシート弁(41D,41E)と流体的に平行に配置され、蓄圧ピストン(10D,10E)は、第2の開弁装置(51D,51E)を介した第2のシート弁(43D,43E)の操作に先立って、第1の開弁装置(50D,50E)を介して第1のシート弁(41D,41E)を操作することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の貯留室バルブ。
  8. 第1のシート弁(41D)及び第2のシート弁(43D)は、互いに並列に配置され、前記第1のシート弁(41D)の第1の閉弁要素(20D)は、閉位置において、バルブボティ(42D)内で第1のダクト(46D)の縁部に設けられた弁座(44D)をシールし、前記第2のシート弁(43D)の第2の閉弁要素(21D)は、閉位置において、前記バルブボティ(42D)内に設けられた第2のダクト(47D)内において、第2の弁座(45D)をシールすることを特徴とする請求項7記載の貯留室バルブ。
  9. 第1のシート弁(41E)及び第2のシート弁(43E)は、入れ子状に配置され、前記第1のシート弁(41E)の第1の閉弁要素(20E)は、閉位置において、第2の閉弁要素(21E)内で第1のダクト(46E)の縁部に設けられた弁座(44E)をシールし、前記第2のシート弁(43E)の前記第2の閉弁要素(21E)は、閉位置において、バルブボティ(42E)内に設けられた第2のダクト(47E)内において、第2の弁座(45E)をシールすることを特徴とする請求項7記載の貯留室バルブ。
JP2014169002A 2013-08-22 2014-08-22 貯留室バルブ Active JP6523635B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102013216673.7A DE102013216673A1 (de) 2013-08-22 2013-08-22 Speicherkammerventil
DE102013216673.7 2013-08-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015040630A JP2015040630A (ja) 2015-03-02
JP6523635B2 true JP6523635B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=52446757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014169002A Active JP6523635B2 (ja) 2013-08-22 2014-08-22 貯留室バルブ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6523635B2 (ja)
DE (1) DE102013216673A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020107027A1 (de) 2020-03-13 2021-09-16 Pittway Sarl Druckminderer

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4202388A1 (de) 1992-01-29 1993-08-05 Bosch Gmbh Robert Hydraulische bremsanlage mit blockierschutz- und antriebsschlupf-regeleinrichtung, insbesondere fuer kraftfahrzeuge
JPH08104217A (ja) * 1994-10-03 1996-04-23 Toyota Motor Corp ブレーキシステム
US6022085A (en) * 1996-09-09 2000-02-08 Kelsey-Hayes Co. Supply valve for vehicular braking system
JP2000199573A (ja) * 1999-01-08 2000-07-18 Toyota Motor Corp 逆止弁
JP2006151362A (ja) 2004-11-04 2006-06-15 Advics:Kk 調圧リザーバおよびそれを用いた車両用ブレーキ装置
JP5304446B2 (ja) * 2008-08-28 2013-10-02 株式会社アドヴィックス 調圧リザーバ
JP2010102534A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Nok Corp 調圧弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015040630A (ja) 2015-03-02
DE102013216673A1 (de) 2015-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5238027B2 (ja) 車両のためのブレーキシステム
US7654801B2 (en) Hydraulically-actuated diaphragm pump with a leak compensation device
CN107021084B (zh) 制动系统
US20090246051A1 (en) Pump of electronically controlled brake system
KR101702840B1 (ko) 유압 브레이크 시스템의 맥동 저감 장치
JP5805780B2 (ja) 保持部を備えるピストンポンプ
KR101556091B1 (ko) 유압 브레이크 시스템
CN108137030B (zh) 用于节流压力介质流的阀装置以及用于抑制压力脉动的减震装置
CN107054329B (zh) 液压制动系统
JP2017171015A (ja) 液圧ブレーキシステムおよびブレーキ操作装置
KR102619005B1 (ko) 유압 브레이크 시스템의 맥동 저감 장치
KR102366884B1 (ko) 피스톤 펌프
JP4682666B2 (ja) マスタシリンダ
JP2001502266A (ja) ハイドロリック式の車両用ブレーキ装置
JP6523635B2 (ja) 貯留室バルブ
EP1790543B1 (en) Pump for brake system
KR102380430B1 (ko) 밸브 어셈블리, 브레이크 시스템 및 밸브 어셈블리 작동 방법
US10710563B2 (en) Pump attenuator bypass valve
US20190360583A1 (en) Hydraulic Flushing Valve Arrangement
DE112015003248T5 (de) Hydraulische Bremsvorrichtung
CN112455225B (zh) 液控气阀门和汽车制动操控系统
US20190048862A1 (en) Piston pump for brake system
KR101447463B1 (ko) 유압 브레이크 시스템
KR102372400B1 (ko) 브레이크용 피스톤 펌프
KR101937465B1 (ko) 브레이크 시스템용 펌프 유닛

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180918

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6523635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250