JP6522025B2 - 基地局及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信の基地局、無線通信システム及び端末装置に関するものである。
従来、移動通信システムにおける基地局と移動局などのユーザ側の端末装置(UE:ユーザ装置)との間の無線アクセス技術として、複数アンテナブランチを持つ基地局が同一周波数・同一時刻で複数の端末装置との間で無線伝送を行うMU(Multi User)−MIMO技術が知られている(非特許文献1参照)。また、空間多元接続数の拡大を図った大規模のMU−MIMO技術を適用可能とするためのMassive−MIMO技術が知られている(非特許文献2参照)。
また、各ユーザに異なる周波数、異なる時間あるいはタイムスロット、異なる拡散符号、異なるアンテナ指向性といった互いに直交または準直交した無線リソース、即ち直交チャネルを割り当てる直交多元接続(OMA:Orthogonal Multiple Access)技術に対し、第5世代移動通信では、複数端末装置間に対する送受信信号について、各端末装置に割り当てられた無線リソースの一部または全体での相互干渉を許容した非直交多元接続を行うことで高密度な伝送を行う非直交多元接続(NoMA:Non−orthogonal Multiple Access)技術が検討されている。前者の各端末装置に割り当てられた無線リソースの一部の相互干渉を許容するNoMA技術(Partial Collision型 NoMA技術)の例として、拡散用リソースを部分的に用いた符号分割多重を用いて拡散率(直交チャネル数)を超える数の端末装置の多重化が可能な、LDS(Low Density Signature)やSCMA(Sparse Code Multiple Access)等様々な提案がなされている(非特許文献3〜6参照)。後者の各端末装置に割り当てられた無線リソースの全体で相互干渉を許容するNoMA技術(Full Collision型 NoMA技術)の例として、IDMA(Interleave Division Multiple Access)やSIC(Successive Interference Canceller)の適用を前提としたNoMA技術であるNOMA−SIC(Non−Orthogonal Multiple Access with Successive Interference Cancellation)等、様々な提案がなされている(非特許文献6〜9参照)。
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近年の移動通信システムにおいては基地局に接続する端末装置の数が増加する傾向がある。例えば、ITU−R(国際電気通信連合の無線通信部門)、3GPP(3rd Generation Partnership Project)等で検討されている第5世代の移動通信システムでは、大量の低コストIoT(Internet of Things)デバイスの通信などを想定したmMTC(Massive Machine−Type Communications)が提案されている。このような大量の端末装置が基地局に接続する移動通信システムに、上記従来の無線アクセス技術の適用しようとすると、次のような課題がある。例えば、上記MU−MIMO技術では、一般的な線形処理を用いた場合、基地局と端末装置との間に形成される複数の伝搬路間で高い相互相関を有する組合せが存在する環境での性能劣化が著しい。また、上記非直交多元接続技術では、基地局と端末装置との間の直交伝搬路(直交チャネル)の数より極端に多い大量の端末装置が同時に基地局に接続して多重化することは困難である。
本発明の一態様に係る移動通信の基地局は、指向性が互いに異なる複数のビームを形成するアンテナを介して複数の端末装置それぞれと無線通信を行う無線送受信部と、自局と前記複数の端末装置との間の無線通信の環境情報を取得する環境情報取得部と、前記無線送受信部で送受信される前記端末装置からの受信信号及び前記端末装置への送信信号の少なくとも一方の信号について、前記環境情報取得部で取得された前記無線通信の環境情報に基づき、MU−MIMO(マルチユーザMIMO)方式の無線アクセスの信号処理とNoMA(非直交多元接続)方式の無線アクセスの信号処理とを結合して行う信号処理部と、を備える。
また、本発明の他の態様に係る移動通信の基地局は、指向性が互いに異なる複数のビームを形成するアンテナを介して複数の端末装置それぞれと無線通信を行う無線送受信部と、自局と前記複数の端末装置との間の無線通信の環境情報を取得する環境情報取得部と、MU−MIMO(マルチユーザMIMO)方式の無線アクセスの信号処理を単独で行う第1信号処理部と、NoMA(非直交多元接続)方式の無線アクセスの信号処理を単独で行う第2信号処理部と、前記MU−MIMO方式の無線アクセスの信号処理と前記NoMA方式の無線アクセスの信号処理とを結合して行う第3信号処理部と、前記無線通信の環境情報に基づいて、前記第1信号処理部と前記第2信号処理部と前記第3信号処理部とを切り替えて前記無線送受信部に接続するように制御する切替制御部と、を備える。
前記各態様の基地局において、前記無線通信の環境情報は、自局に接続している複数の接続端末装置の数及び識別情報と、該複数の接続端末装置それぞれとの間に形成される複数の伝搬路間の相互相関係数と、を含んでもよい。
ここで、前記環境情報取得部は、前記無線送受信部で受信した受信信号に基づいて、自局に接続している複数の端末装置の数及び識別情報を取得する端末情報取得部と、前記受信信号と、自局に接続している複数の端末装置の数及び識別情報とに基づいて該複数の端末装置との間の複数の伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、前記複数の伝搬路推定値に基づいて、該複数の伝搬路間の相互相関係数の値を算出する相関係数計算部と、を備えてもよい。
また、前記信号処理部又は前記第3信号処理部は、前記複数の伝搬路間の相互相関係数の値に基づいて前記複数の端末装置を複数のグループに分ける端末グループ化処理を行い、前記複数の伝搬路推定値に基づいて前記複数のグループそれぞれのアンテナウェイトを制御して前記複数のグループそれぞれに対応する互いに異なる複数のビームを形成してグループ間の干渉を抑制するように前記MU−MIMO方式の信号処理を行い、前記複数のグループそれぞれについて、該グループ内の複数の端末装置それぞれに対応する複数の伝搬路推定値に基づいて該グループ内の複数の端末装置間の干渉を抑制するように前記NoMA方式の信号処理を行ってもよい。
また、前記端末グループ化処理では、前記複数の伝搬路間の相互相関係数の絶対値が事前に設定した閾値と同じまたはその閾値を超える端末装置同士を同一グループに分類してもよい。
また、前記無線送受信部は、前記複数の端末装置それぞれから前記NoMA方式の信号処理により生成された送信信号を受信し、前記信号処理部又は前記第3信号処理部は、前記複数の端末装置それぞれから受信した受信信号に基づいて、前記グループ間の干渉と前記グループ内の複数の端末装置間の干渉とを抑制した後の受信信号に対し、前記NoMA方式の復調処理を行ってもよい。
また、前記各態様の基地局において、前記端末装置からの上りリンクの伝送に先立って前記NoMA方式の信号処理に適した符号化処理が施された信号を生成して前記端末装置に送信し、又は、前記端末装置への下りリンクの伝送に先立って前記NoMA方式の信号処理に適した符号化処理が施された信号を前記端末装置から受信してもよい。
また、前記各態様の基地局において、前記端末装置からの上りリンクの伝送における前記NoMA方式として、Low Density Signature (LDS)、Sparse Code Multiple Access(SCMA)、Multi−User Shared Access(MUSA)、Pattern Division Multiple Access(PDMA)、Interleave Grid Multiple Access(IGMA)、Resource Spread Multiple Access(RSMA)、IDMA(Interleave Division Multiple Access)、SIC−NOMA(Non−Orthogonal Multiple Access with Successive InterferenceCancellation)のいずれかに基づく方式を適用し、前記NoMA方式の復調処理に適用してもよい。
前記各態様の基地局において、前記アンテナは、アレイアンテナ、又は、複数本のオムニアンテナであってよい。
また、本発明の更に他の態様に係る通信システムは、前記基地局のいずれかと、前記基地局と無線通信を行う端末装置とを含む。
また、本発明の更に他の態様に係る端末装置は、移動通信の基地局と無線通信を行う端末装置であって、一又は複数のアンテナを介して前記基地局と無線通信を行う無線送受信部と、送信データに対してNoMA方式の無線アクセスの信号処理を行って送信信号を生成する送信信号処理部と、前記基地局での端末グループ化処理によって分けられた複数のグループのうち自端末装置が属する同グループ内の端末装置の情報を取得し、その同グループ内の端末装置の情報に基づいて、前記無線送受信部で受信した受信信号から自端末装置に対する信号を分離し、NoMA方式の復調処理により受信データを復元する受信信号処理部と、を備える。ここで、前記端末装置において、前記基地局からの下り伝搬路を推定する下り伝搬路推定部を更に備え、前記受信信号処理部は、前記下り伝搬路の推定結果に基づいて、前記同グループ内の端末装置の情報を取得してもよい。また、前記端末装置において、前記受信信号処理部は、前記基地局から受信した制御情報又は報知情報に基づいて、前記同グループ内の端末装置の情報を取得してもよい。
また、本発明の更に他の態様に係る端末装置は、移動通信の基地局と無線通信を行う端末装置であって、一又は複数のアンテナを介して前記基地局と無線通信を行う無線送受信部と、送信データに対してNoMA方式の無線アクセスの信号処理を行って送信信号を生成する第1送信信号処理部と、送信データに対してOMA方式の無線アクセスの信号処理を行って送信信号を生成する第2送信信号処理部と、前記基地局での端末グループ化処理によって分けられた複数のグループのうち自端末装置が属する同グループ内の端末装置の情報を取得し、その同グループ内の端末装置の情報に基づいて、前記無線送受信部で受信した受信信号から自端末装置に対する信号を分離し、NoMA方式の復調処理により受信データを復元する第1受信信号処理部と、前記無線送受信部で受信した受信信号から、OMA方式の復調処理により受信データを復元する第2受信信号処理部と、前記基地局での信号処理の種別情報に基づいて、前記第1送信信号処理部と前記第2送信信号処理部との切替と、前記第1受信信号処理部と前記第2受信信号処理部との切替とを行うように制御する切替制御部と、を備える。ここで、前記端末装置において、前記基地局からの下り伝搬路を推定する下り伝搬路推定部と、前記下り伝搬路の推定結果に基づいて、前記基地局での信号処理の種別情報を検出する情報検出部と、を更に備え、前記切替制御部は、前記情報検出部で検出した前記基地局での信号処理の種別情報に基づいて、前記第1送信信号処理部と前記第2送信信号処理部との切替と、前記第1受信信号処理部と前記第2受信信号処理部との切替とを行ってよい。また、前記端末装置において、前記切替制御部は、前記基地局から受信した制御情報又は報知情報に含まれる前記基地局での信号処理の種別情報に基づいて、前記第1送信信号処理部と前記第2送信信号処理部との切替と、前記第1受信信号処理部と前記第2受信信号処理部との切替とを行ってもよい。
また、前記各態様の端末装置において、前記端末装置からの上りリンクの伝送に先立って前記NoMA方式の信号処理に適した符号処理化が施された信号を生成して前記基地局に送信し、又は、前記基地局からの下りリンクの伝送に先立って前記NoMA方式の信号処理に適した符号化処理が施された信号を前記基地局に送信してもよい。また、前記各態様の端末装置において、前記端末装置からの上りリンクの伝送における前記NoMA方式として、Low Density Signature (LDS)、Sparse Code Multiple Access(SCMA)、Multi−User Shared Access(MUSA)、Pattern Division Multiple Access(PDMA)、Interleave Grid Multiple Access(IGMA)、Resource Spread Multiple Access(RSMA)、IDMA(Interleave Division Multiple Access)、SIC−NOMA(Non−Orthogonal Multiple Access with Successive InterferenceCancellation)のいずれかに基づく方式を適用し、前記NoMA方式の復調処理に適用してもよい。
本発明によれば、基地局とその基地局に接続する複数の端末装置との間に形成される複数の無線伝搬路において、無線伝搬路間の相互相関が高い複数の端末装置がそれぞれ属するように分類された複数のグループについて、グループ間の端末装置にMU−MIMO方式の信号処理を適用することによりグループ間の干渉を回避するとともに、グループ内の端末装置にNoMA方式の無線アクセスの信号処理を適用することによりグループ内の端末装置間の干渉を回避することができる。このように複数のグループ間の干渉を回避するとともに各グループ内の端末装置間の干渉を回避することができるので、基地局と端末装置との間に形成される複数の無線伝搬路が互いに高い相互相関を有する組合せを有する場合でも、基地局に接続可能な端末装置の数を拡大することができる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す概念図。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムに用いる基地局の主要部の一構成例を示すブロック図。 本実施形態の基地局のMU−MIMO・NoMA結合信号処理部の構成例を示すブロック図。 本実施形態の基地局のMU−MIMO・NoMA結合信号処理部を構成する端末グループ化処理部における端末グルーピング処理の基本アルゴリズムの一例を示すフローチャート。 本実施形態の基地局と複数のグループそれぞれに属する端末装置との間の通信の一例を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る無線通信システムに用いる基地局の主要部の構成例を示すブロック図。 条件Aを満たす場合の基地局と端末装置との通信の様子を示す説明図。 条件Bを満たす場合の基地局と端末装置との通信の様子を示す説明図。 条件Cを満たす場合の基地局と端末装置との通信の様子を示す説明図。 本実施形態の基地局でNoMA単独信号処理又はMU−MIMO・NoMA結合信号処理を行う場合の端末装置の構成例を示すブロック図。 本実施形態の基地局側でMU−MIMO単独信号処理とNoMA単独信号処理とMU−MIMO・NoMA結合信号処理とを切り替えて行う場合の端末装置の構成例を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す概念図である。通信システム1は、基地局10と、基地局10と通信可能な複数の端末装置20(1)〜20(10)とを備える。基地局10は、複数のアンテナ、複数素子のアンテナ、又はそれらの任意の組み合わせを有し、多重化された複数の端末装置20(1)〜20(10)に対してそれぞれ異なる信号を同一周波数で同一時刻に送受信することができる。例えば基地局10側にMassive−MIMO技術を用いる場合、多数の(例えば100個以上の)アンテナ素子からなるアンテナを用いたビームフォーミングにより複数の端末装置20(1)〜20(10)それぞれとの間で複数の送受信ビームを形成して多重化することができる。ここで、ビームフォーミングとは、複数のアンテナ素子それぞれにおける送受信号に対して振幅及び位相を制御することにより、送受信ビームの指向性及び形状を変更できる技術である。
基地局10の無線通信エリアは、マクロセル、マイクロセル、フェムトセル、ピコセル等の各種セルのいずれであってもよい。基地局10は、マクロセル基地局であってもよいし、スモールセル基地局(「極小セル基地局」、「ピコセル基地局」又は「フェムトセル基地局」とも呼ばれる。)であってもよい。マクロセル基地局は、移動体通信網において屋外に設置されている通常の半径数百m乃至数km程度の広域エリアであるマクロセルをカバーする広域の基地局であり、「Macro e−Node B」、「MeNB」等と呼ばれる場合もある。スモールセル基地局は、広域のマクロセル基地局とは異なり、無線通信可能距離が数m乃至数百m程度であり、一般家庭、店舗、オフィス等の建物の内部にも設置することができる小容量の基地局である。スモールセル基地局は、「Small e−Node B」や「Small eNB」と呼ばれる場合もある。また、基地局の配置構成は、マクロセル内にスモールセル基地局が配置され、スモールセルの全体又は一部がマクロセルに含まれる異種セルサイズ混在型のヘテロジーニアスネットワーク(HetNet:Heterogeneous Network)の構成であってもよい。この構成は、ホットスポットエリアを中心にマクロセル上に多数のスモールセルを重ねて配置されるもので、オーバレイセル構成とも呼ばれる。
端末装置20は、携帯電話、スマートフォン、PHSなどのユーザが携帯して使用可能な移動局(「ユーザ装置(UE)」又は「移動機」ともいう。)でもよいし、基地局10と通信可能なものであれば、車両家電機器などの各種装置、器具、機械などに組み込まれた通信端末モジュールなどの端末装置であってもよい。また、端末装置20は、第5世代の移動通信システムにおいて想定されているmMTC(Massive Machine−Type Communications)における大量の低コストIoT(Internet of Things)デバイスであってもよい。
なお、図1の例では、基地局10の無線通信エリアであるセル10A内に、多重化された10台の端末装置20(1)〜20(10)が在圏している例を示しているが、セル10Aに在圏する多重化された端末装置の数は11以上であってもよい。また、以下の説明において、複数の端末装置を区別しない構成例及び動作例の場合は端末装置20として説明する。
特に、本実施形態の無線通信システムは、多数の端末装置(例えば低コストIoTデバイス)20が密集あるいは互いに近接している状態、すなわち基地局と複数の端末装置それぞれとの間に形成される複数の無線伝搬路において互いに高い相互相関を有する組合せが存在する状態で各端末装置20が基地局10と通信する場合に適する大量接続型(例えば5GのmMTC)向けの超高密度(例えば10/km台程度の密度)多元接続型の無線通信システムである。
従来、無線通信システムにおける多元接続技術として、各端末装置(ユーザ装置)に対し互いに異なる周波数または時間または拡散符号を割り当てる周波数分割多元接続方式(FDMA:Frequency Division Multiple Access)、時分割多元接続方式(TDMA:Time Division Multiple Access)、符号分割多元接続方式(CDMA:Code Division Multiple Access)が適用されてきた。さらに、各端末装置(ユーザ装置)に異なる基地局アンテナ指向性を割り当てる空間分割多元接続方式(SDMA)もPHS(Personal Handyphone System)等で用いられている。第4世代移動通信システムとして広く導入されているLTE(Long Term Evolution)の多元接続技術としては、直交周波数分割多重伝送(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)に基づく多元接続、すなわち直交周波数分割多元接続方式(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)と呼ばれる方式が採用されているが、OFDMAは各端末装置(ユーザ装置)に異なる周波数を割り当てるという意味において、広義にはFDMAに分類される技術である。そのため、以降、特に断りがない限りOFDMAはFDMA技術に含まれる技術として説明する。
上記のFDMA、TDMA、CDMA、SDMAの各多元接続方式は、互いに異なる周波数、時間、拡散符号、基地局アンテナ指向性、という互いに直交または準直交した無線リソースを各端末装置(ユーザ装置)に割り当てることから、これらの多元接続方式は直交多元接続(OMA)技術として大まかに分類される。
なお、実際の無線システムでは単独の直交多元接続(OMA)技術が用いられるのではなく、FDMA、TDMA、CDMA、SDMAといった各OMA技術のうち、2つまたは3つの方式が併用されるハイブリッド型の方式、例えば、FDMAとTDMAの組合せ、FDMAとTDMAとSDMAの組合せ、といった複数のOMA技術が併用されている点に注意が必要である。
超高密度多元接続型の無線通信システムに、直交多元接続(OMA技術)に分類されるSDMAの原理に基づき複数ユーザ装置の通信を同一周波数および同一タイミングで多重化するMU−MIMO伝送方式(例えば非特許文献1、2参照)を適用する場合、基地局アンテナの規模にほぼ比例して収容可能な端末装置の数(ユーザ数)を原理上増やすことが可能である。しかし、基地局と端末装置との間に形成される伝搬路の変動が大きい環境、すなわち基地局と端末装置との間に形成される複数の伝搬路間で高い相互相関を有する組合せが存在する環境での性能劣化が著しい。
また、超高密度多元接続型の無線通信システムに、各端末に割り当てられた無線リソースの一部または全体での相互干渉を許容した非直交多元接続(NoMA)技術(例えば非特許文献3〜9参照)を適用する場合、基地局アンテナの規模を拡大することなく収容可能な端末装置の数(ユーザ数)を増やすことが可能である。しかし、基地局と端末装置との間の直交伝搬路(直交チャネル)の数より極端に多い大量の端末装置が同時に基地局に接続して多重化することは困難である。例えば、直交伝搬路(直交チャネル)の数の150%程度の端末装置との間の過負荷伝送が現実的である。
本実施形態の無線通信システムでは、直交多元接続(OMA)技術を用いて多重化するMU−MIMO伝送方式と、各端末に割り当てられた無線リソースの一部または全体での相互干渉を許容した非直交多元接続(NoMA)技術とを組み合わせることにより、基地局と端末装置との間に形成される複数の無線伝搬路が互いに高い相互相関を有する組合せを有する場合でも、基地局に接続可能な端末装置の数を拡大することができるようにしている。
図2は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおける基地局10の主要部の構成例を示すブロック図である。図2において、基地局10は、アンテナ100と、無線送受信部110と、MU−MIMO・NoMA結合信号処理部120と、環境情報取得部130とを備える。アンテナ100は、複数のアンテナ素子101を有し、自セル10Aにおいて指向性が互いに異なる複数のビームを形成するように構成されている。アンテナ100は複数本のオムニアンテナを用いて構成してもよい。無線送受信部110は、アンテナ100を介して複数の端末装置20それぞれと無線通信を行う。無線送受信部110は、例えば、送信信号及び受信信号を増幅する信号増幅部、送信信号及び受信信号の周波数を所定の周波数に変換する周波数変換部、無線信号経路切り換え部、送受共用部(DUP:Duplexer)等を備える。
環境情報取得部130は、自局10と複数の端末装置20との間の無線通信の環境情報を取得する。無線通信の環境情報は、自局10に接続しているアクティブな複数の接続端末装置(アクティブユーザ)20の端末情報(例えば端末装置の数及び識別情報(ユーザID))と、自局10と複数の接続端末装置20それぞれとの間に形成される複数の伝搬路間の相互相関係数と、を含む。また、図2の構成例において、環境情報取得部130は、端末情報取得部(アクティブユーザ検出部)131と、伝搬路推定部132と、相関係数計算部133とを有する。端末情報取得部131は、無線送受信部110で受信した受信信号に基づいて、自局10に接続している複数の端末装置20の数及び識別情報を取得する。伝搬路推定部132は、無線送受信部110で受信した受信信号と、端末情報取得部(アクティブユーザ検出部)131で取得した自局10に接続している複数の端末装置20の端末情報(例えば端末装置の数及び識別情報(ユーザID))とに基づいて、複数の端末装置20との間の複数の伝搬路推定値を算出する。相関係数計算部133は、複数の伝搬路推定値hに基づいて、複数の伝搬路間の相互相関係数(以下、「伝搬路相互相関係数」ともいう。)の値(「伝搬路相互相関値」ともいう。)を算出する。
例えば、i番目の端末装置20(i)(ユーザ#i)の伝搬路推定値hと、j番目の端末装置20(j)(ユーザ#j)の伝搬路推定値hとに基づいて、端末装置20(i)(ユーザ#i)と端末装置20(j)(ユーザ#j)との間の伝搬路相互相関係数ρi,jの値は、次式(1)で計算することができる。ここで、i=jのときの伝搬路相互相関係数ρi,jの値は1である。
Figure 0006522025
また、基地局10と複数の端末装置20とを含む無線通信システム全体の伝搬路相互相関係数の行列Rは、次式(2)で表すことができる。式(2)中のUは、基地局10に接続している接続端末装置20の数(ユーザ数)を示している。なお、式(2)中の上付き文字*は複素共役、すなわち、ρi,j + は、ρi,jの複素共役を表す。
Figure 0006522025
図3は、本実施形態の基地局10のMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120の一構成例を示すブロック図である。MU−MIMO・NoMA結合信号処理部120は、無線送受信部110で送受信される端末装置20からの受信信号及び端末装置20への送信信号について、環境情報取得部130で取得された無線通信の環境情報に基づき、MU−MIMO(マルチユーザMIMO)方式の無線アクセスの信号処理とNoMA(非直交多元接続)方式の無線アクセスの信号処理とを結合して行う。MU−MIMO・NoMA結合信号処理部120は、端末グループ化処理部(グルーピング部)121と、MU−MIMO信号処理部122と、複数のNoMA信号処理部123(1)〜123(M)とを備える。
ここで、MU−MIMO信号処理部122における信号処理について説明する。MU−MIMO伝送はOFDMAと組み合わせて用いられることが一般的であるため、OFDMAにおけるOFDM信号サブキャリア毎にMU−MIMO伝送の処理が行われる。MU−MIMO伝送において基地局および端末装置(移動局)は、様々な既知の処理を適用できる。
下りリンクでは、基地局側で例えばブロック対角化あるいはDirty Paper Codingと呼ばれる手法に基づき,ユーザ間干渉が低減されるように各送信アンテナへ各端末装置(ユーザ)間に対し互いに異なる送信重みを乗算あるいは干渉除去信号を各端末装置(ユーザ)の送信信号に重畳することで端末装置(ユーザ)間干渉を低減し、各端末装置では既知のMIMO伝送の複数信号分離・検出技術を適用することで同一端末装置(ユーザ)内のストリーム間干渉の影響を除去する(例えば、非特許文献1)。
なお、下りリンクにおける端末装置(ユーザ)間干渉低減のために基地局側で行う送信処理は、基地局側の所要送信電力を増大させてしまうため、非特許文献1等で説明されているTomlinson−Harashima Precoding法やVector Perturbation法のように基地局側で摂動ベクトルと呼ばれるオフセットベクトルを各端末装置(ユーザ)の送信信号へ与え、各端末装置の受信処理にこのオフセット分を戻す操作、すなわちモジュロ演算を行ってもよい。
一方、上りリンクでは、各端末装置からの送信された信号を基地局は既知のMIMO伝送の複数信号分離・検出技術(例えば、非特許文献10及びその文献で引用されている引用文献に記載の受信信号処理技術)を適用することで、各端末装置からの信号を分離・検出することできる。
次に、複数のNoMA信号処理部123(1)〜123(M)における信号処理技術について説明する。NoMAを実現するための信号処理については、適用するNoMA技術の種類、すなわちLow Density Signature (LDS)、Sparse Code Multiple Access(SCMA)、Multi−User Shared Access(MUSA)、Pattern Division Multiple Access(PDMA)、Interleave Grid Multiple Access(IGMA)、Resource Spread Multiple Access(RSMA)、IDMA(Interleave Division Multiple Access)、SIC−NOMA(Non−Orthogonal Multiple Access with Successive Interference Cancellation)、等の種類に応じて、適切な送信信号処理および受信信号処理をそれぞれ用いる必要がある。送信処理においては、NoMA処理毎に予め決められた手順で信号を生成すればよい。各NoMA技術の種類毎の具体的な送信信号処理および受信信号処理については、例えば非特許文献3〜非特許文献9とその引用文献に記載されている処理を適用する。その際、各端末宛の基地局側送信信号または各端末毎の送信信号の送信電力制御や互いに異なる送信信号波形の割当制御を含み受信側の処理量がなるべく軽減されるような符号化処理が施されることが望ましい。ただし、グループ間の干渉は、MU−MIMO処理によって空間領域で抑圧されているため、異なるグループ間で同一の無線リソース(周波数、時間、拡散処理)を再利用することができる。NoMA技術における送信側の処理は適用するNoMA技術毎に固有の処理、例えばSCMAであれば、予め既定された多次元信号配置処理および拡散処理に基づくコードブックが生成されているので、同一グループ内の各端末に対し,互いに異なるコードブック(互いに異なる送信信号波形)を割り当てればよい。NoMA技術を実現するためには非直交多元接続に伴う干渉を抑圧しつつ希望信号を正しく検出できる受信信号処理が重要となる。この受信信号処理技術については、適用するNoMA技術の種類、LDS、SCMA、MUSA、PDMA、IGMA、RSMA、IDMA、SIC−NOMA等の種類に応じて、適切な処理を用いればよい。
図4は、本実施形態の基地局10を構成するMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120の端末グループ化処理部121における端末グルーピング処理の基本アルゴリズムの一例を示すフローチャートである。端末グループ化処理部121は、上記環境情報取得部130で取得した複数の接続端末装置(アクティブユーザ)20の端末情報(例えば端末装置の数及び識別情報(ユーザID))と、上記相関係数計算部133で計算した複数の伝搬路間の相互相関係数の値とに基づいて、複数の端末装置20を複数のグループ(例えば、本例ではM個のグループ)に分ける端末グループ化処理を行う。例えば、図4に示すように、まず、複数の伝搬路相互相関係数ρi,jそれぞれについて、伝搬路相互相関係数ρi,jの絶対値がある閾値ρthrを超える(すなわち|ρi,j|>ρthrを満たす)端末装置20(ユーザ)同士をグループ化する(S401)。次に、グループ化したときに複数のグループに属することができる端末装置20(ユーザ)については、伝搬路相互相関係数ρi,jの絶対値が高いほうのグループに分類する(S402)。
図5は、本実施形態の基地局10と複数のグループ200(1)〜200(M)それぞれに属する端末装置との間の通信の一例を示す説明図である。基地局10のMU−MIMO信号処理部122は、グループ間でMU−MIMO技術を適用し、互いに伝搬路相互相関が低い異なる複数のグループ200(1)〜200(M)に対して、互いに指向性が異なる複数のビーム102(1)〜102(M)を形成することにより、グループ間干渉を低減する。例えば、上りリンクの通信の場合、MU−MIMO信号処理部122は、無線送受信部110で受信した複数の端末装置からの受信信号を、互いに伝搬路相互相関が低い異なる複数のグループに分離し、対応するNoMA信号処理部123(1)〜123(M)に振り分けるように処理する。また、下りリンクの通信の場合、MU−MIMO信号処理部122は、複数のNoMA信号処理部123(1)〜123(M)からグループ毎に受けた端末装置20宛の送信信号を、グループ毎に互いに異なる指向性のビーム102(1)〜102(M)で送信するように処理する。
複数のNoMA信号処理部123(1)〜123(M)は、複数のグループ200(1)〜200(M)それぞれについて、上記伝搬路推定部132で推定した同一グループ内の端末装置20に対する伝搬路推定値に基づいて、同一グループ内の端末装置20をNoMA技術で分離し、同一グループ内の端末装置20間の干渉を低減する。例えば、上りリンクの通信の場合、NoMA信号処理部123(1)は、MU−MIMO信号処理部122で分離されたビーム102(1)で受信されたグループ200(1)の受信信号を、グループ200(1)内の干渉を抑制しながら、グループ200(1)に属する複数の端末装置20それぞれに対応する複数の受信信号に分離して復調する。また、下りリンクの通信の場合、NoMA信号処理部123(1)は、グループ200(1)に属する複数の端末装置20宛の送信信号を、ビーム102(1)で送信するようにNoMA方式で変調してMU−MIMO信号処理部122に送る。
ここで、NoMA信号処理部123(1)〜123(M)では、受信側でのNoMA信号処理に適した符号化処理が施された信号を適用してもよい。この場合は、非直交多元接続に伴う相互干渉が存在する中で同時多重された複数の端末装置の信号を分離するため、例えばSCMA等の方式では、コードブックと呼ばれる各端末装置に対して個別に与えらえる送信パターンの組合せ情報(非零信号のIQコンスタレーションおよび拡散処理において非零信号を送信するリソースの組合せのパターンに相当)に関する割当を実際のデータ送信に先立ち、端末装置毎に予め決める必要がある。このコードブックの割り当て情報を各端末装置が把握するために、上りリンクまたは下りリンクの通信に先立ち、基地局10でコードブックの割り当て情報が含まれた制御信号を生成および送信し、端末装置20がこの制御信号を復調および復号し、受信してもよい。このようにコードブック割り当てに関する制御情報を実際のデータ送信に先立ち送受信することにより、した上で、非直交多元接続に伴う相互干渉が存在する中で同時多重された複数の端末装置の信号を分離できるため、拡散率(直交チャネル数)を超える端末装置の数(ユーザ数)の多重が可能になる。
また、端末装置20からの上りリンクの通信における複数のNoMA信号処理部123(1)〜123(M)それぞれにおけるNoMA方式の信号処理としては、Low Density Signature(LDS)、Sparse Code Multiple Access(SCMA)、Multi−User Shared Access(MUSA)、Pattern Division Multiple Access(PDMA)、Interleave Grid Multiple Access(IGMA)、Resource Spread Multiple Access(RSMA)、IDMA(Interleave Division Multiple Access)、SIC−NOMA(Non−Orthogonal Multiple Access with Successive InterferenceCancellation)のいずれかに基づく方式を適用してもよい(例えば、非特許文献3〜9参照)。
上りリンクのNoMA方式の信号処理としては、例えばLDS又はSCMAに基づく方式が適する。LDS及びSCMAの技術は、予め与えられたタイミング又は周波数で各端末装置(各ユーザ)の信号をラウンドロビンで重畳して送信し、受信側では、MPA (Message Passing Algorithm)と呼ばれるLDPC(Low Density Parity Check)の復号と同一原理に基づく信号分離を行うことで伝送シンボル数に対する100%以上のユーザ数の過負荷伝送を可能とする技術である。LDS又はSCMAに基づく方式では、スパース性を有する行列を用いて符号多重化方式を定義することができる。この符号多重化方式の定義には、前述の基地局10と端末装置20との間で送受信されるスパースな信号を用いることができる。
上りリンクのNoMA方式の信号処理として、LDS又はSCMAに基づく方式を適用した場合は、制御情報のオーバヘッド及び制御ループ遅延が不要な多重技術であるため、mMTCの通信のような小サイズの情報を低遅延のトラフィックで効率よく多重化できする通信に好適である。また、LDSの方式を適用した場合、端末装置間(ユーザ間)の非直交受信に起因するマルチアクセス干渉を分散化でき、受信器構成を簡略化できる。また、LDSのシンボルマッピング及び拡散を各端末装置間で互いに異なるコードワードの割り当てに置き換えて実現するSCMAの方式を採用した場合は、LDSに比べて良好な誤り率特性を実現できる。
以上、図2〜図5に示す実施形態によれば、セル10A内に在圏する多数の端末装置20を、無線伝搬路間の相互相関が高い複数の端末装置20がそれぞれ属するように分類された複数のグループ200(1)〜200(M)について、複数のグループ間の干渉を回避するとともに各グループ内の端末装置20間の干渉を回避することができるので、基地局10と端末装置20との間に形成される複数の無線伝搬路が互いに高い相互相関を有する組合せを有する場合でも、基地局10に接続可能な端末装置20の数を拡大することができる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る無線通信システムに用いる基地局10の主要部の構成例を示すブロック図である。なお、図6の実施形態において、前述の図2〜図5と共通する部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
図6において、基地局10は、アンテナ100と、無線送受信部110と、無線送受信部110で送受信される信号を処理する信号処理部140と、環境情報取得部130と、切替制御部180とを備える。信号処理部140は、第1信号処理部としてのMU−MIMO単独信号処理部150と、第2信号処理部としてのNoMA単独信号処理部160と、第3信号処理としてのMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120と、信号処理経路切替部170とを備える。
MU−MIMO単独信号処理部150は、無線送受信部110で送受信される信号に対して、MU−MIMO方式の無線アクセスの信号処理すなわち前述の図3のMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120中のMU−MIMO信号処理部122における信号処理のみを単独で行う。また、NoMA単独信号処理部160は、無線送受信部110で送受信される信号に対して、NoMA方式の無線アクセスの信号処理すなわち前述の図3のMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120中のNoMA信号処理部123における信号処理のみを単独で行う。また、MU−MIMO・NoMA結合信号処理部120は、無線送受信部110で送受信される信号に対して、前述の図3のMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120の全体と同様な信号処理を行う。
切替制御部180は、環境情報取得部130で取得した無線通信の環境情報に基づいて、MU−MIMO単独信号処理部150とNoMA単独信号処理部160とMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120とを切り替えて無線送受信部110に接続するように、信号処理経路切替部170を制御する。
基地局10は、図6中の破線で示すように基地局モード情報生成部190を備えてもよい。基地局モード情報生成部190は、基地局10での信号処理の種別情報(信号処理タイプ)を示す基地局モード情報を生成する。基地局モード情報は、切替制御部180でどの信号処理部の切り替えているかを示す情報、すなわち、MU−MIMO単独信号処理部150とNoMA単独信号処理部160とMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120とのうちどの信号処理部に切り替えているかを識別可能な情報である。この基地局モード情報は、無線送受信部110及びアンテナ100を介して、例えば、制御情報又は報知情報の一部として各端末装置20に通知される。
切替制御部180は、無線送受信部110で受信した受信信号と、端末情報取得部(アクティブユーザ検出部)131で取得した自局10に接続している複数の端末装置20の端末情報(例えば端末装置の数及び識別情報(ユーザID))と、相関係数計算部133で計算した伝搬路相互相関係数の値と、下記の表1の条件A、条件B及び条件Cとに基づいて、MU−MIMO単独信号処理部150とNoMA単独信号処理部160とMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120とを切り替える。
Figure 0006522025
図7、図8及び図10はそれぞれ、条件A、条件B及び条件Cを満たす場合の基地局10と複数の端末装置20との通信の様子を示す説明図である。
上記条件Aを満たす場合、すなわち、自局に接続している接続端末装置の数(アクティブなユーザ数)が、MU−MIMO単独でサポートする最大多重数以下の場合であり、かつ、全ての接続端末装置(アクティブなユーザ)について伝搬路の接続端末装置間(ユーザ間)の相互相関係数値が閾値以下である場合(端末装置(ユーザ)間の離隔が大きい場合)は、図7に示すようにMU−MIMO単独信号処理部150に切り替えられる。この場合、各端末装置(ユーザ)の伝搬路推定値に基づき、基地局10のアンテナウェイトを制御し、指向性が互いに異なる複数のマルチビームを形成し、各マルチビームの指向性で端末装置間(ユーザ)間の干渉を低減する。また、図7の場合は、3つの信号処理部150、160、120の中で一番信号処理の負担が小さいMU−MIMO単独信号処理部150を選択するので、基地局の電力消費を低減することができる。
上記条件Bを満たす場合、すなわち、端末装置間(ユーザ間)の伝搬路相関が大きい組合せが存在しMU−MIMOでの信号分離が困難な場合(条件A以外の場合)であり、かつ、接続端末装置20の数(アクティブなユーザ数)がNoMA単独でサポートする最大多重数以下である場合は、図8に示すようにNoMA単独信号処理部160に切り替えられる。この場合、端末装置間(ユーザ間)の伝搬路相関が高いため、アンテナによるマルチビームの指向性で端末装置間(ユーザ間)の干渉を低減することができない。そのため、NoMA単独信号処理部160での信号処理により、端末装置間(ユーザ間)の干渉を低減している。
上記条件Cを満たす場合、すなわち、MU−MIMO単独かつNoMA単独でサポートできない端末装置(ユーザ)20を同時接続させる必要がある場合、又は、MU−MIMO単独では全ての端末装置(ユーザ)20の信号分離が困難となる場合は、図9に示すようにMU−MIMO・NoMA結合信号処理部120に切り替えられる。この場合は、基地局10と端末装置20との間に形成される複数の無線伝搬路が互いに高い相互相関を有する組合せを有する場合でも、多数の端末装置20が基地局に同時接続可能になる。
以上、図6〜9の実施形態によれば、基地局と端末装置との間に形成される複数の無線伝搬路が互いに高い相互相関を有する組合せを有する場合でも、基地局に接続可能な端末装置の数を拡大することができる。特に、図6〜9の実施形態によれば、上記条件A、条件B、条件Cに基づいて信号処理部150、160、120を切り替えているので、基地局での負荷を抑制しつつ、端末装置(ユーザ)20の数や密集度が変化した場合に多数の端末装置20が基地局により確実に同時接続可能になる。
図10は、本実施形態の基地局10側でNoMA単独信号処理又はMU−MIMO・NoMA結合信号処理を行う場合の端末装置20の構成例を示すブロック図である。図10の端末装置20は、前述の図2〜図5のMU−MIMO・NoMA結合信号処理を行う基地局10、又は、図6〜図9のNoMA単独信号処理若しくはMU−MIMO・NoMA結合信号処理を行う基地局10と組み合わせて使用することができる。
図10において、基地局10は、アンテナ205と、無線送受信部210と、送信データに対してNoMA方式の無線アクセスの信号処理を行って送信信号を生成するNoMA送信信号生成部220と、NoMA方式の受信信号処理部としてのNoMA受信号処理部230と、下り伝搬路推定部240とを備える。無線送受信部210は、例えば、送信信号及び受信信号を増幅する信号増幅部、送信信号及び受信信号の周波数を所定の周波数に変換する周波数変換部、無線信号経路切り換え部、送受共用部(DUP:Duplexer)等を備える。
NoMA送信信号生成部220は、誤り訂正符号化後の送信ユーザデータに対して、拡散用リソースを部分的に用いた符号多重を用いるNoMA方式の信号処理を行うことにより、NoMA方式の送信信号を生成する。前述のように上りリンクのNoMA方式の信号処理としては、例えばLDS又はSCMAに基づく方式が適する。
NoMA単独信号処理時又はMU−MIMO・NoMA結合信号処理時において、グループ間干渉は基地局のアンテナの指向性で低減できるため、グループ間干渉の抑圧機能は端末装置側で必須でない。一方、下りリンクのグループ内干渉は基地局側で除去できないため、端末装置側でグループ内干渉を抑圧する必要がある。そこで、NoMA受信号処理部230は、下りリンクの受信信号に含まれるグループ内干渉を抑圧し、受信信号から自装置に対する信号を分離して受信ユーザデータ系列を得る。
NoMA受信号処理部230は、基地局10での端末グループ化処理によって分けられた複数のグループ200(1)〜200(M)のうち自端末装置20が属する同グループ内の端末装置の情報を取得し、その同グループ内の端末装置の情報に基づいて、無線送受信部で受信した受信信号から自端末装置20に対する信号を分離し、NoMA方式の復調処理により受信データを復元する。
図10の例において、NoMA受信号処理部230は、下りリンクNoMAグループ内端末情報取得部231と、NoMA複数信号分離部232とを有する。下りリンクNoMAグループ内端末情報取得部231は、下り伝搬路推定部240での伝搬路推定結果に基づいて、干渉となっている他の接続端末装置の端末情報(例えば端末装置の数及び識別情報(ユーザID))を取得する。端末情報は、干渉となっている他の端末装置(ユーザ)における送信方法の情報を含んでもよい。なお、端末情報は、端末装置20がブラインドで検出してもよいが、基地局10から送信される制御チャネルの制御情報又は報知情報に基づいて、制御情報又は報知情報で通知された端末情報を取得してもよい。この場合は、端末装置20の処理負荷を軽減できる。
NoMA複数信号分離部232は、下り伝搬路推定部240で推定された下り伝搬路推定値と、下りリンクNoMAグループ内端末情報取得部231で取得した同一グループ内の端末情報とに基づいて、NoMA方式で多重化された同一グループ内の複数の端末装置宛の信号を分離し、自装置宛のユーザデータを、受信ユーザデータ系列として出力する。
なお、NoMA受信号処理部230は、NoMA単独信号処理時の場合、単一のグループとみなして、すなわち、すべての端末装置(ユーザ)が同一グループに属するとみなして処理する。また、NoMA受信号処理部230での処理は、NoMA受信信号の誤り訂正復号処理と連接・連携させてもよい。
図11は、本実施形態の基地局10側でMU−MIMO単独信号処理とNoMA単独信号処理とMU−MIMO・NoMA結合信号処理とを切り替えて行う場合の端末装置20の構成例を示すブロック図である。図11の端末装置20は、前述の図6〜図9の基地局10と組み合わせて使用することができる。なお、図11において、図10と共通する部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
図11において、端末装置20は、第1送信信号処理部としてのNoMA送信信号生成部220と、第2送信信号処理部としてのOMA(Orthogonal Multiple Access)送信信号生成部225と、第1受信号処理部としてのNoMA受信号処理部230と、第2受信号処理部としてのOMA受信信号処理部235とを備える。また、端末装置20は、無線送受信部210及び下り伝搬路推定部240のほか、送受信信号経路を切り換える信号経路切替部250,255と、情報検出部としての基地局モード情報検出部260と、切替制御部270とを備える。
OMA受信信号処理部235では、既知の直交多元接続(OMA)方式に適合した受信処理を用いて、自身の信号を検出する。多元接続方式としてFDMAを用いていれば既知のFDMA信号の受信処理、TDMAを用いていれば既知のTDMA信号の受信処理、CDMAを用いていれば既知のCDMA信号の受信処理、SDMAが適用されていれば既知のSDMA信号の受信処理を用いて自身の信号を検出する。
OMA送信信号生成部225は、送信データに対してOMA方式の無線アクセスの信号処理を行って送信信号を生成し、OMA受信信号処理部235は無線送受信部210で受信した受信信号からOMA方式の復調処理により受信データを復元する。ここで、OMA方式は、各端末装置(ユーザ)に異なる周波数、異なる時間あるいはタイムスロット、異なる拡散符号、異なるアンテナ指向性といった直交チャネルを割り当てる方式である。
基地局モード情報検出部260は、下り伝搬路推定部240で推定した下り伝搬路の推定結果に基づいて、基地局10での信号処理の種別情報としての基地局モード情報を検出する。基地局モード情報は、基地局10での信号処理の種別情報(信号処理タイプ)を識別する情報であり
例えば前述の図6〜9の基地局10における次の3つの基地局モードを識別する情報である。
基地局モード1:MU−MIMO単独信号処理部150で処理するモード
基地局モード2:NoMA単独信号処理部160で処理するモード
基地局モード3:MU−MIMO・NoMA結合信号処理部120で処理するモード
切替制御部270は、次のように基地局モード情報検出部260で検出した基地局モード情報に基づいて送信信号生成部及び受信信号処理部を切り替えるように、信号経路切替部250,255を制御する。
例えば、基地局モード1の場合は、OMA送信信号生成部225及びOMA受信信号処理部235で処理するように信号経路を切り替える。OMA送信信号生成部225は、NoMA処理を施さないOMA送信信号を生成する。また、基地局モード1の場合、グループ間干渉及びユーザ間干渉は基地局側で抑圧できるため、OMA受信信号処理部235は、通常のOMA方式の処理を適用して受信信号を処理する。
また、基地局モード2及び基地局モード3の場合は、NoMA送信信号生成部220及びNoMA受信号処理部230で処理するように信号経路を切り替える。NoMA送信信号生成部220は、NoMA処理を施す場合の送信信号を生成する。また、基地局モード2、3の場合、グループ間干渉は基地局側で抑圧できるがユーザ間干渉を基地局側で抑圧できないため、NoMA受信号処理部230は、NoMA方式の受信処理を適用する。
本実施形態において、基地局モード情報は、基地局10から送信される制御チャネルの制御情報又は報知情報に基づいて取得しているため、端末装置20の処理負荷を軽減できる。
なお、本実施形態では、LTE/LTE−Advancedへの適用を前提に説明したが、LTE/LTE−Advancedと類似のチャネル構成を用いるシステムであれば、本発明の概念はどのようなシステムにも適用可能である。
また、本明細書で説明された処理工程並びに移動通信システム、基地局及び端末装置(ユーザ装置、移動局、移動機)の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、Node B、端末、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 基地局
20 端末装置
100 アンテナ
101 アンテナ素子
102(1)〜102(M) アンテナ指向性のビーム
110 無線送受信部
120 MU−MIMO・NoMA結合信号処理部
121 端末グループ化処理部
122 MU−MIMO信号処理部
123(1)〜123(M) NoMA信号処理部
130 環境情報取得部
131 端末情報取得部(アクティブユーザ検出部)
132 伝搬路推定部
133 相関係数計算部
140 信号処理部
150 MU−MIMO単独信号処理部
160 NoMA単独信号処理部
170 信号処理経路切替部
180 切替制御部
190 基地局モード情報生成部
200(1)〜200(M) 端末装置のグループ
205 アンテナ
210 無線送受信部
240 下り伝送路推定部
220 NoMA送信信号生成部
225 OMA送信信号生成部
230 NoMA受信処理部
235 OMA受信処理部
271、272 送受信経路切替部
280 切替制御部
290 基地局モード情報検出部

Claims (10)

  1. 移動通信の基地局であって、
    指向性が互いに異なる複数のビームを形成するアンテナを介して複数の端末装置それぞれと無線通信を行う無線送受信部と、
    自局と前記複数の端末装置との間の無線通信の環境情報を取得する環境情報取得部と、
    MU−MIMO(マルチユーザMIMO)方式の無線アクセスの信号処理を単独で行う第1信号処理部と、
    NoMA(非直交多元接続)方式の無線アクセスの信号処理を単独で行う第2信号処理部と、
    前記MU−MIMO方式の無線アクセスの信号処理と前記NoMA方式の無線アクセスの信号処理とを結合して行う第3信号処理部と、
    前記無線通信の環境情報に基づいて、前記第1信号処理部と前記第2信号処理部と前記第3信号処理部とを切り替えて前記無線送受信部に接続するように制御する切替制御部と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 請求項1の基地局において、
    前記無線通信の環境情報は、自局に接続している複数の接続端末装置の数及び識別情報と、該複数の接続端末装置それぞれとの間に形成される複数の伝搬路間の相互相関係数と、を含むことを特徴とする基地局。
  3. 請求項の基地局において、
    前記環境情報取得部は、
    前記無線送受信部で受信した受信信号に基づいて、自局に接続している複数の端末装置の数及び識別情報を取得する端末情報取得部と、
    前記受信信号と、自局に接続している複数の端末装置の数及び識別情報とに基づいて該複数の端末装置との間の複数の伝搬路推定値を算出する伝搬路推定部と、
    前記複数の伝搬路推定値に基づいて、該複数の伝搬路間の相互相関係数の値を算出する相関係数計算部と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  4. 請求項の基地局において、
    記第3信号処理部は、
    前記複数の伝搬路間の相互相関係数の値に基づいて前記複数の端末装置を複数のグループに分ける端末グループ化処理を行い、前記複数の伝搬路推定値に基づいて前記複数のグループそれぞれのアンテナウェイトを制御して前記複数のグループそれぞれに対応する互いに異なる複数のビームを形成してグループ間の干渉を抑制するように前記MU−MIMO方式の信号処理を行い、
    前記複数のグループそれぞれについて、該グループ内の複数の端末装置それぞれに対応する複数の伝搬路推定値に基づいて該グループ内の複数の端末装置間の干渉を抑制するように前記NoMA方式の信号処理を行うことを特徴とする基地局。
  5. 請求項の基地局において、
    前記端末グループ化処理では、前記複数の伝搬路間の相互相関係数の絶対値が事前に設定した閾値と同じまたはその閾値を超える端末装置同士を同一グループに分類することを特徴とする基地局。
  6. 請求項又はの基地局において、
    前記無線送受信部は、前記複数の端末装置それぞれから前記NoMA方式の信号処理により生成された送信信号を受信し、
    記第3信号処理部は、前記複数の端末装置それぞれから受信した受信信号に基づいて、前記グループの干渉を抑制しながら、前記グループに属する複数の端末装置それぞれに対応する複数の受信信号に分離して復調することを特徴とする基地局。
  7. 請求項1乃至のいずれかの基地局において、
    前記端末装置からの上りリンクの伝送に先立って前記NoMA方式の信号処理に適した符号化処理が施された信号を生成して前記端末装置に送信し、又は、前記端末装置への下りリンクの伝送に先立って前記NoMA方式の信号処理に適した符号化処理が施された信号を前記端末装置から受信することを特徴とする基地局。
  8. 請求項1乃至のいずれかの基地局において、
    前記端末装置からの上りリンクの通信における前記NoMA方式として、Low Density Signature(LDS)、Sparse Code Multiple Access(SCMA)、Multi−User Shared Access(MUSA)、Pattern Division Multiple Access(PDMA)、Interleave Grid Multiple Access(IGMA)、Resource Spread Multiple Access(RSMA)、IDMA(Interleave Division Multiple Access)、SIC−NOMA(Non−Orthogonal Multiple Access with Successive InterferenceCancellation)のいずれかに基づく方式を適用し、前記NoMA方式の復調処理に適用することを特徴とする基地局。
  9. 請求項1乃至のいずれかの基地局において、
    前記アンテナは、アレイアンテナ、又は、複数本のオムニアンテナであることを特徴とする基地局。
  10. 請求項1乃至のいずれかの基地局と、前記基地局と無線通信を行う端末装置とを含む無線通信システム。
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