JP6521366B2 - 断熱材固定具および断熱材固定構造 - Google Patents

断熱材固定具および断熱材固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、断熱材固定具および断熱材固定構造に関する。
住宅等の建物においては、床下、天井、壁、屋根等に断熱材を設置することがある。断熱材の固定に関する技術として、例えば、断熱パネルを補強部材によって柱に固定するものがある(例えば、特許文献1参照)。補強部材は、筒状の本体部と、円板状のストッパとを有している。そして、本体部にストッパを嵌合させ、ビスをこれらの内側に通した状態とする。この状態でビスおよび本体部を断熱パネルに通し、ビスを柱にねじ込む。すると、本体部の先端部が放射状に広がるように変形し、ストッパが断熱パネルを柱に押し付ける状態になる。
特開2005−90184号公報
上記の補強部材は、断熱材を押さえるストッパと柱との間に本体部が介在する構造であるため、本体部を断熱材に通す必要があり、強い力で押すことが必要になる。よって、建築現場での施工が面倒になってしまう。
本発明は、容易に施工することができる断熱材固定具および断熱材固定構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る断熱材固定具は、断熱材をベース部材に押し付け圧縮して固定可能な断熱材固定具であって、入口から挿入され出口から突出するネジ部材の頭部を係止部で係止可能なネジ挿入孔を有するボス部と、前記ボス部の前記入口側から径方向外方に径方向外側ほど前記出口側に位置するように傾斜しつつ延出する複数のアーム部と、前記複数のアーム部のそれぞれの前記出口側に一体に設けられて前記ボス部から径方向外方に延出するリブと、前記複数のアーム部の延出先端側を結ぶリム部と、を有し、前記リム部の最も前記出口側の端面部と前記ボス部の最も前記出口側の端面部とが同一平面に配置されて、全体で最も前記出口側に位置する出口側外端面を構成していることを特徴とする。
このように、リム部の最も出口側の端面部とボス部の最も出口側の端面部とが同一平面に配置されて、断熱材固定具全体で最も出口側に位置する出口側外端面を構成しているため、断熱材を貫通したり断熱材内に入り込む部分がない。したがって、比較的弱い力で押せば済むため、容易に施工することができる。また、リム部の最も出口側の端面部とボス部の最も出口側の端面部とが同一平面に配置されて、断熱材固定具全体で最も出口側に位置する出口側外端面を構成しているため、この出口側外端面で断熱材のより広い範囲を平均的に押してベース部材に押し付けることができる。したがって、断熱材を確実に固定することができる。しかも、断熱材をベース部材に押し付け圧縮して固定することで、より確実に固定することができる。
前記複数のアーム部は、それぞれの前記ボス部側の両側部が円弧状をなして前記ボス部に繋がっており、それぞれの前記リム部側の両側部が円弧状をなして前記リム部に繋がっていても良い。これにより、アーム部とボス部との境界部分の強度と、アーム部とリム部との境界部分の強度とを高めることができる。したがって、破損等の発生を抑制することができる。
前記入口に嵌合する蓋部と、前記ボス部に前記蓋部を連結する連結部と、を有し、前記入口には、径方向外方に凹み、前記ボス部の前記入口側の外端面に開口するボス側凹部が設けられていても良い。これにより、入口に嵌合している蓋部を外す場合に、工具をボス側凹部に挿入することで蓋部の外周面に当てることができ、蓋部を容易に取り外すことができる。
前記蓋部には、軸方向の中間位置で径方向内方に凹む蓋側凹部と、前記蓋側凹部よりも表面側の庇部とが、前記入口への嵌合時に前記ボス側凹部と対向する位置に設けられていても良い。これにより、入口に嵌合している蓋部を外す場合に、工具をボス側凹部に挿入しさらに蓋側凹部に挿入すれば、工具の外側に蓋側凹部よりも表面側の庇部が位置することになり、工具をこの部分に引っかけて蓋部を容易に取り外すことができる。
前記蓋部には、外周面に前記入口への嵌合方向に沿うリブが設けられていても良い。これにより、蓋部と入口との接触面積を減らすことができ、蓋部の入口への着脱が容易となる。
本発明に係る断熱材固定構造は、上記の断熱材固定具を備え、ネジ部材が頭部を前記係止部に係止させ断熱材を通ってベース部材にねじ込まれており、前記断熱材固定具が前記出口側外端面を前記断熱材に当接させて前記断熱材を前記ベース部材に押し付け圧縮して固定している。これにより、リム部の最も出口側の端面部とボス部の最も出口側の端面部とが同一平面に配置されて、断熱材固定具全体で最も出口側に位置する出口側外端面を構成しているため、断熱材固定具には、断熱材を貫通したり断熱材内に入り込む部分がなくなる。したがって、比較的弱い力で押せば済むため、容易に施工することができる。また、リム部の最も出口側の端面部とボス部の最も出口側の端面部とが同一平面に配置されて、断熱材固定具全体で最も出口側に位置する出口側外端面を構成しているため、この出口側外端面で断熱材のより広い範囲を平均的に押してベース部材に押し付けることができる。したがって、断熱材を確実に固定することができる。しかも、断熱材をベース部材に押し付け圧縮して固定しているため、より確実に固定することができる。
本発明によれば、容易に施工することができる。
本発明に係る一実施形態の断熱材固定具を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のX−X断面図である。 本発明に係る一実施形態の断熱材固定具を示すもので、(a)は下面図、(b)は(a)のY−Y断面図である。 本発明に係る一実施形態の断熱材固定具で固定される断熱材を示す側面図である。 本発明に係る一実施形態の断熱材固定構造を示す断面図である。
以下、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、床下の断熱構造への適用例について説明する。勿論、本実施形態は、天井、壁等の床下以外の断熱構造にも適用可能である。
図1および図2は、本実施形態の断熱材固定具11を示すものである。この断熱材固定具11は、ポリプロピレン等の合成樹脂からなる一体成形品である。
断熱材固定具11は、ボス部12と、複数(具体的には6カ所)のアーム部13と、複数(具体的には6カ所)のリブ14と、リム部15と、を有する固定具本体部16と、連結部21と、蓋部22とを有している。固定具本体部16は、全体として円形状をなしている。この固定具本体部16の中心軸線を本体中心軸線と呼び、この中心軸線の方向を本体軸方向と呼び、固定具本体部16の径方向を本体径方向と呼び、固定具本体部16の円周方向を本体円周方向と呼ぶ。
ボス部12はネジ挿入孔31を有している。ネジ挿入孔31は、本体中心軸線上に配置されてボス部12を本体軸方向に貫通している。ボス部12は、ネジ挿入孔31を中央に有しており、本体中心軸線を中心とする円環状をなしている。ネジ挿入孔31には、ネジ部材25が本体軸方向の一端の入口32から挿入され本体軸方向の他端の出口33から突出する。ネジ挿入孔31は、本体軸方向の入口32側の端部にあって入口32を構成する大径孔部41と、大径孔部41よりも本体軸方向の出口33側にある中径孔部42と、中径孔部42よりも本体軸方向の出口33側にある小径孔部43と、本体軸方向の中径孔部42と小径孔部43との間にあるテーパ孔部44(係止部)とを有している。小径孔部43は、ネジ挿入孔31の出口33側の端部にあって出口33を構成する。
ネジ部材25は、ネジ軸部55と、ネジ軸部55よりも大径でネジ軸部55の軸方向の一端側に設けられた頭部56とを有している。頭部56のネジ軸部55側には、ネジ軸部55側ほど小径となるテーパ状のテーパ部57が形成されている。
中径孔部42は、大径孔部41よりも小径となっており、小径孔部43は、中径孔部42よりも小径となっている。テーパ孔部44は、小径孔部43の中径孔部42側の端縁部から中径孔部42の方向に延出しており、中径孔部42側ほど大径となるテーパ状をなしている。
ネジ挿入孔31は、小径孔部43の内径が、ネジ部材25のネジ軸部55の外径よりも大径かつ頭部56の外径よりも小径となっている。また、中径孔部42の内径は、ネジ部材25の頭部56の外径よりも大径となっている。テーパ孔部44のテーパはテーパ部57のテーパと同等になっている。よって、ネジ挿入孔31は、頭部56を後端にして入口32から挿入されるネジ部材25の頭部56を、テーパ孔部44に当接させることにより係止可能となっている。
ネジ挿入孔31の入口32には、その径方向の外方に凹み、ボス部12の軸方向の最も入口32側の外端面12aに開口するボス側凹部61が設けられている。ボス部12の外端面12aは、固定具本体部16における本体軸方向の最も入口32側の外端面となっている。外端面12aは、ボス部12の中心軸線つまり本体中心軸線に直交する平面に配置されている。また、ボス部12の本体軸方向の最も出口33側の端面部12bもボス部12の中心軸線つまり本体中心軸線に直交する平面に配置されている。
ボス部12は、軸方向の出口33側から中間部にかけて形成された主体部51と、軸方向の入口32側に形成された大径部52とを有している。主体部51の外径は、出口33側ほど小径となるネジ挿入孔31に合わせて出口33側ほど小径となっており、大径部52は、主体部51の最大外径よりも大径の外径を有している。
複数のアーム部13は、ボス部12の軸方向の入口32側の端部、つまり大径部52の軸方向の入口32側の端部の外周部から、ボス部12の径方向の外方に、径方向の外側ほど軸方向の出口33側に位置するように傾斜しつつ延出している。複数のアーム部13は、本体円周方向に幅方向を配した帯板状をなしており、本体中心軸線上に共通の中心を有する円弧状に湾曲しつつ傾斜している。つまり、複数のアーム部13は、それぞれの本体軸方向の入口32側の表面部13aが、本体中心軸線上に共通の中心を有する円弧状に湾曲しており、それぞれの本体軸方向の出口33側の裏面部13bが、本体中心軸線上に共通の中心を有する円弧状に湾曲している。
複数のアーム部13は、本体中心軸線の方向に見て、本体中心軸線を中心とする半径線上にそれぞれ配置されており、ボス部12の円周方向に等間隔で配置されている。これにより、複数のアーム部13は、ボス部12から放射状に延出している。
複数のリブ14は、それぞれ、対応するアーム部13の本体軸方向の出口33側の裏面部13bに、裏面部13bから盛り上がるように一体に形成されている。各リブ14は、ボス部12の軸方向のアーム部13を除く全長さ範囲から径方向外方に延出している。一箇所のアーム部13に、このアーム部13に沿って延在するように、一箇所のリブ14が、このアーム部13の裏面部13bの本体円周方向の中央位置に配置されている。複数のリブ14のそれぞれの本体軸方向の出口33側の面部14bは、ボス部12側およびリム部15側よりもこれらの中間部が本体軸方向の入口32側に凹むように凹状に湾曲している。
リム部15は、すべてのアーム部13の延出先端側を結んでおり、本体中心軸線を中心とする円環状をなしている。これにより、固定具本体部16には、ボス部12とリム部15と隣り合う二本のアーム部13とで囲まれて本体軸方向に貫通する開口部65が形成されている。開口部65はアーム部13と同数形成されている。リム部15は、本体径方向の外端側ほど本体軸方向の厚さが薄くなる形状をなしている。リム部15は、その軸方向の入口32側の表面部15aが、複数のアーム部13のそれぞれの本体軸方向の入口32側の表面部13aと、本体中心軸線上に中心が配置された同一球面上にほぼ配置されている。
リム部15は、複数のリブ14の本体径方向の外端位置よりも本体軸方向の出口33側に迫り出す形状をなしている。よって、リム部15は、本体軸方向の最も出口33側の端面部15bがリブ14の本体径方向の外端位置よりも本体軸方向の出口33側に配置されている。端面部15bは、本体中心軸線に直交する平面に配置されている。
そして、リム部15の本体軸方向の最も出口33側の端面部15bと、ボス部12の最も出口33側の端面部12bとが、同一平面に配置されて、固定具本体部16の全体で本体軸方向の最も出口33側に位置する出口側外端面16bを構成している。出口側外端面16bは、断熱材固定具11の全体においても本体軸方向の最も出口33側に位置している。
アーム部13は、本体径方向の中間部が、本体径方向の位置によらず本体円周方向に一定幅の直線状部71となっている。また、アーム部13は、本体径方向のボス部12側の端部がボス部12側ほど本体円周方向に幅広となるボス側拡幅部72となっている。さらに、アーム部13は、本体径方向のリム部15側の端部がリム部15側ほど本体円周方向に幅広となるリム側拡幅部73となっている。ボス側拡幅部72の本体円周方向の両側の縁部75は、それぞれが形成する開口部65内に中心を有する円弧状に湾曲しており、リム側拡幅部73の本体円周方向の両側の縁部76も、それぞれが形成する開口部65内に中心を有する円弧状に湾曲している。
よって、複数のアーム部13は、それぞれのボス部12側の本体円周方向の両側部が円弧状をなしてボス部12に繋がっている。また、複数のアーム部13は、それぞれのリム部15側の本体円周方向の両側部が円弧状をなしてリム部15に繋がっている。
連結部21は、固定具本体部16のボス部12に蓋部22を連結するものであり、ボス部12のボス側凹部61に対し、本体径方向の反対側、つまり本体円周方向の180度異なる位置に形成されている。連結部21は、帯板状をなしており、本体軸方向に厚さ方向を配し、本体円周方向に幅方向を配し、本体径方向に長さ方向を配して、ボス部12の軸方向の最も入口32側の端部から本体径方向に直線状に延出している。
蓋部22は、連結部21のボス部12とは反対側に設けられている。蓋部22は、円板状をなす蓋本体部80を有しており、蓋本体部80は、本体径方向に直線状をなす連結部21に対してその厚さ方向に中心軸線を配置している。つまり、連結部21が本体径方向に直線状をなす状態で、蓋本体部80は、その中心軸線が本体中心軸線と平行をなす。連結部21は、本体径方向に直線状をなす状態で、蓋本体部80の本体軸方向の出口33側の端部に繋がっている。
蓋本体部80の外周部には、連結部21に対し180度異なる位置に、蓋本体部80の軸方向の中間位置から連結部21とは反対側の端部にかけて径方向の内方に凹む蓋側凹部81が形成されている。これにより、蓋本体部80の外周部には、蓋本体部80の軸方向の蓋側凹部81よりも連結部21側で蓋側凹部81の奥位置よりも蓋本体部80の径方向の外方に延出する庇部82が形成されている。蓋側凹部81と庇部82とは蓋本体部80の円周方向における位置を合わせている。
蓋部22には、蓋本体部80の外周面に、この外周面から径方向の外側に突出して蓋本体部80の軸方向に延びるリブ85が蓋本体部80の円周方向に等間隔で複数(具体的には6カ所)形成されている。リブ85は、蓋側凹部81および連結部21とは異なる位置に形成されている。蓋本体部80には、軸方向の連結部21側の表面部80aに、表面部80aから凹む穴部86が形成されている。穴部86は、蓋本体部80の外周側に形成されており、蓋本体部80における周方向位置を蓋側凹部81および庇部82と合わせている。蓋本体部80には、軸方向の連結部21とは反対側の裏面部80bに、裏面部80bから軸方向に凹む軸方向凹部87が形成されている。
連結部21が本体径方向に直線状をなす状態で、連結部21および蓋部22は、本体軸方向から見て一つの開口部65内に配置されている。
連結部21は、帯板状をなすことから、厚さ方向に曲がりやすく幅方向には曲がりにくくなっている。これにより、連結部21は厚さ方向に折り曲げられることになる。蓋部22を本体径方向に、ネジ挿入孔31の入口32に近づけるように連結部21を厚さ方向に折り曲げると、折り曲げられた連結部21から入口32の方向に蓋部22が突出する状態となる。この状態で、蓋部22がネジ挿入孔31の入口32を構成する大径孔部41に嵌合させられることになる。
このとき、蓋本体部80の外径は大径孔部41の内径よりも小径であり、複数のリブ85の外接円の径が大径孔部41の内径よりも大径となっている。よって、蓋部22は複数のリブ85を径方向内方に変形させながら大径孔部41に嵌合し、複数のリブ85と大径孔部41との摩擦力で大径孔部41つまり入口32からの外れが規制される。このとき、蓋本体部80の外径は中径孔部42の内径よりも大径となっており、蓋部22が中径孔部42側に入り込むことはない。複数のリブ85は、このような蓋部22の入口32への嵌合方向に沿って延びている。連結部21が幅方向に曲がりにくくなっていることから、蓋部22の入口32への嵌合時に連結部21とは反対側に形成された蓋側凹部81は、ボス側凹部61と対向する位置に配置される。つまり、蓋部22が連結部21により案内されて入口32に嵌合すると、ボス側凹部61と蓋側凹部81とが本体円周方向の位相を合わせることになる。
図3は、図1,図2に示す断熱材固定具11によって支持される断熱材100を示すものである。ここでは、床下の断熱構造に断熱材固定具11を適用するため、断熱材100も、床下の断熱用の断熱材となっている。断熱材100は、発泡材料を押し出し発泡した複数の棒状の発泡体101が、一定の配向方向(図3の左右方向)に配向しこの配向方向の位置を重ねつつ、この配向方向に直交する配向直交方向に隣り合うもの同士が溶着されて一体化されており、全体として長方形の板状をなしている。発泡体101の配向方向は、押し出し方向と同じであり、長さ方向つまり延在方向と同じである。断熱材100は、発泡体101の配向方向が長さ方向となり、発泡体101の一の配向直交方向に厚さ方向(図3の上下方向)を有し、この厚さ方向と直交する他の配向直交方向に幅方向(図3の紙面直交方向)を有する板状に形成されている。
断熱材100は、厚さ方向の一側に上面103を有し、厚さ方向の他側に下面104を有している。断熱材100は、上記した押し出し成形後に一対のローラ間を通過させられることになり、これらのローラで平らにならされて互いに平行な上面103および下面104が形成される。断熱材100は、上面103を鉛直方向上側つまり室内側に向け、下面104を鉛直方向下側つまり室外側に向けて設置される。
ここで、発泡体101を成形するために使用される発泡材料としては、ポリオレフィン樹脂と、セルロースと、でんぷんとを含む材料を用いるのが好ましい。
ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられる。
セルロースとしては、新聞紙や雑誌等の古紙を原料として用いることができる。古紙は粉砕機により所望の大きさに粉砕されて用いられる。
でんぷんとしては、とうもろこし澱粉(コーンスターチ)、小麦澱粉、米澱粉などを用いることができる。
また、上記した発泡材料の100質量%中の各成分の割合は、ポリオレフィン樹脂が30〜50質量%であることが好ましく、セルロースが10〜40質量%であることが好ましく、でんぷんが20〜40質量%であることが好ましい。
また、発泡材料には、必要に応じて酸化防止剤、防かび剤、顔料など、断熱材に用いられる各種添加剤を含有させてもよい。
第1実施形態の断熱材100は、セルロース(古紙)やでんぷんを含むので、環境に十分配慮している。
押し出し成形後の切削加工により、発泡体101の配向方向の両側部分を、上面103との境界線および下面104との境界線がそれぞれ発泡体101の配向方向に直交し、且つ上面103側が下面104側よりも配向方向の内側に位置するように鏡面対称に斜めに切断して、配向方向の両側の端部に位置する両側の端面105を形成する。
加えて、両側の端面105のそれぞれの近傍に、発泡体101の配向方向に直交する複数具体的には2カ所ずつのスリット108,109を下面104から切削により形成する。断熱材100は、一方の端面105およびその近傍に設けられた2カ所のスリット108,109と、他方の端面105およびその近傍に設けられた2カ所のスリット108,109とが鏡面対称の形状をなしている。
次に、断熱材固定具11を用いた断熱材100の固定方法について図4を参照して説明する。
まず、断熱材100を、例えば、大引111と大引111との間に嵌合させて、大引111上の根太112(ベース部材)に当接させる断熱材配置工程を行う。その際に、断熱材100は、端面105と端面105との距離が短い上面103を上側にして、大引111と大引111との間に嵌合させられることになり、スリット108,109を適宜狭めるように弾性変形して大引111と大引111との間に摩擦力で保持されることになる。
断熱材固定具11のネジ挿入孔31に、ネジ軸部55を先頭にして入口32から挿入され出口33から突出させられた状態のネジ部材25を、水平方向の位置を根太112と合わせるようにして、下面104から断熱材100を通して根太112に螺合させる断熱材固定工程を行う。その際に、ネジ部材25の頭部56のテーパ部57をネジ挿入孔31のテーパ孔部44に当接させて、ネジ部材25と一体に断熱材固定具11を根太112側に前進させる。断熱材100が厚さ方向に圧縮変形するまでネジ部材25を根太112にねじ込む。この圧縮により、断熱材100の下面104には、断熱材固定具11の取り付け位置およびその周囲に、下端の端表面104Aよりも内部側に凹む圧縮凹部115が形成されることになる。
次に、蓋部22をネジ挿入孔31の入口32に嵌合させて入口32を閉塞する閉塞工程を行う。
適宜の間隔で断熱材固定具11およびネジ部材25を根太112に取り付けて断熱材100を根太112に固定する。
以上から、断熱材固定具11を用いた断熱材100の固定構造は、ネジ部材25が頭部56をテーパ孔部44に係止させ断熱材100を通って根太112にねじ込まれており、断熱材固定具11が出口側外端面16bを断熱材100の下面104に当接させて断熱材100を根太112に押し付け圧縮して固定する構造となる。言い換えれば、断熱材固定具11は、断熱材100を根太112に押し付け圧縮して固定する。この圧縮により、断熱材100の下面104には、断熱材固定具11の取り付け位置およびその周囲に、下端の端表面104Aよりも内部側に凹む圧縮凹部115が形成されることになる。
以上に述べた本実施形態に係る断熱材固定具11によれば、リム部15の最も出口33側の端面部15bとボス部12の最も出口33側の端面部12bとが同一平面に配置されて、断熱材固定具11の全体で最も出口33側に位置する出口側外端面16bを構成しているため、断熱材100を貫通したり断熱材100内に入り込む部分がない。したがって、ねじ込み前については比較的弱い力で押せば済むため、容易に施工することができる。
また、リム部15の最も出口33側の端面部15bとボス部12の最も出口33側の端面部12bとが同一平面に配置されて、断熱材固定具11の全体で最も出口33側に位置する出口側外端面16bを構成しているため、この出口側外端面16bで断熱材100のより広い範囲を平均的に押して根太112に押し付けることができる。したがって、断熱材100を確実に根太112に固定することができる。しかも、断熱材100を根太112に押し付け圧縮して固定することで、より確実に固定することができる。
また、複数のアーム部13のボス部12側の両側部が円弧状をなしてボス部12に繋がっており、それぞれのリム部15側の両側部が円弧状をなしてリム部15に繋がっていることから、アーム部13とボス部12との境界部分の強度と、アーム部13とリム部15との境界部分の強度とを高めることができる。したがって、断熱材固定具11の破損等の発生を抑制することができる。
また、蓋部22が嵌合するネジ挿入孔31の入口32に、径方向外方に凹み、ボス部12の入口32側の外端面12aに開口するボス側凹部61が設けられているため、入口32に嵌合している蓋部22を外す場合に、工具をボス側凹部61に挿入することで蓋部22の外周面に当てることができ、蓋部22を容易に取り外すことができる。
また、蓋部22には、軸方向の中間位置で径方向内方に凹む蓋側凹部81と蓋側凹部81よりも表面部80a側の庇部82とが、入口32への嵌合時にボス側凹部61と対向する位置に設けられているため、入口32に嵌合している蓋部22を外す場合に、工具をボス側凹部61に挿入しさらに蓋側凹部81に挿入すれば、工具の外側に蓋側凹部81よりも表面部80a側の庇部82が位置することになり、工具をこの庇部82に引っかけて蓋部22を容易に取り外すことができる。
また、蓋部22には、外周面に入口32への嵌合方向に沿う複数のリブ85が設けられているため、蓋部22と入口32との接触面積を減らすことができ、蓋部22の入口32への着脱が容易となる。
上記した実施形態では固定のベースとなるベース部材として根太112を例に取り説明したが、根太112以外の種々のベース部材に断熱材100を固定する場合に適用可能である。
また、上記した実施形態の断熱材100としては、上記したセルロース(古紙)を含む発泡体により形成されるもの以外に、例えば、ポリスチレン等の発泡プラスチック系材料で形成したものや、グラスウールやロックウール等の繊維系材料で形成したもの等を用いることが可能である。
11 断熱材固定具
12 ボス部
12b,15b 端面部
13 アーム部
14 リブ
15 リム部
16b 出口側外端面
21 連結部
22 蓋部
25 ネジ部材
31 ネジ挿入孔
32 入口
33 出口
44 テーパ孔部(係止部)
56 頭部
61 ボス側凹部
81 蓋側凹部
85 リブ
100 断熱材
112 根太(ベース部材)

Claims (6)

  1. 断熱材をベース部材に押し付け圧縮して固定する断熱材固定具であって、
    入口から挿入され出口から突出するネジ部材の頭部を係止部で係止可能なネジ挿入孔を有するボス部と、
    前記ボス部の前記入口側から径方向外方に径方向外側ほど前記出口側に位置するように傾斜しつつ延出する複数のアーム部と、
    前記複数のアーム部のそれぞれの前記出口側に一体に設けられて前記ボス部から径方向外方に延出するリブと、
    前記複数のアーム部の延出先端側を結ぶリム部と、を有し、
    前記リム部の最も前記出口側の端面部と前記ボス部の最も前記出口側の端面部とが同一平面に配置されて、全体で最も前記出口側に位置する出口側外端面を構成していることを特徴とする断熱材固定具。
  2. 前記複数のアーム部は、それぞれの前記ボス部側の両側部が円弧状をなして前記ボス部に繋がっており、それぞれの前記リム部側の両側部が円弧状をなして前記リム部に繋がっていることを特徴とする請求項1記載の断熱材固定具。
  3. 前記入口に嵌合する蓋部と、
    前記ボス部に前記蓋部を連結する連結部と、を有し、
    前記入口には、径方向外方に凹み、前記ボス部の前記入口側の外端面に開口するボス側凹部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の断熱材固定具。
  4. 前記蓋部には、軸方向の中間位置で径方向内方に凹む蓋側凹部と、前記蓋側凹部よりも表面側の庇部とが、前記入口への嵌合時に前記ボス側凹部と対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項3記載の断熱材固定具。
  5. 前記蓋部には、外周面に前記入口への嵌合方向に沿うリブが設けられていることを特徴とする請求項3または4記載の断熱材固定具。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項記載の断熱材固定具を備え、
    ネジ部材が頭部を前記係止部に係止させ断熱材を通ってベース部材にねじ込まれており、前記断熱材固定具が前記出口側外端面を前記断熱材に当接させて前記断熱材を前記ベース部材に押し付け圧縮して固定していることを特徴とする断熱材固定構造。
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